JPH0859977A - 難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物

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JPH0859977A
JPH0859977A JP22088394A JP22088394A JPH0859977A JP H0859977 A JPH0859977 A JP H0859977A JP 22088394 A JP22088394 A JP 22088394A JP 22088394 A JP22088394 A JP 22088394A JP H0859977 A JPH0859977 A JP H0859977A
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JP
Japan
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copolymer
resin
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rubber
component
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Withdrawn
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JP22088394A
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English (en)
Inventor
Hajime Nishihara
一 西原
Akihiro Watanabe
昭広 渡辺
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の相溶化剤により、従来相溶性に乏しい
芳香族ポリカ−ボネ−トとゴム変性スチレン系樹脂とポ
リフェニレンエ−テルを相溶化させ、難燃性、衝撃強
度、成形加工性(流動性)、及び耐熱性の優れた難燃性
ポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)、ゴム変性ス
チレン系樹脂(B)、ポリフェニレンエ−テル(C)、
相溶化剤(D)、難燃剤(E)を含有する樹脂組成物に
おいて、上記(D)成分が芳香族ビニル単量体と芳香族
ビニル単量体と共重合可能な単量体からなる共重合体で
あり、その溶解性パラメ−タ−(SP値)の平均値が1
0.6〜11.0(cal/cm3 )1/2 であり、かつ
(D)が共重合組成分布を有する結果としてSP値の異
なった共重合分子からなり、その最大のSP値を有する
共重合分子と最小のSP値を有する共重合分子とのSP
値差(ΔSP値)が、0.3〜1.0(cal/c
3 )1/2 である難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチレン
系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性ポリカ−ボネ−ト
含有スチレン系樹脂組成物に関する。更に詳しくは、本
発明は難燃性、成形加工性(流動性)、耐熱性、及び衝
撃強度のバランス特性に優れたポリカ−ボネ−ト含有ス
チレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカ−ボネ−ト系樹脂は、耐熱性に優
れることに加え、耐衝撃性に優れていることから、自動
車部品、家電部品、OA機器部品を始めとする多岐の分
野で使用されるに至っている。しかしながら、近年火災
に対する安全性の要求がとみにクローズアップされ、家
電製品、OA機器等に対する米国UL(アンダーライタ
ーズ・ラボラトリー)垂直法燃焼試験の規制が年ととも
に厳しくなり、耐熱性と耐衝撃性を保持しつつ、難燃性
を向上させる技術開発が強く望まれている。
【0003】ポリカ−ボネ−ト系樹脂の難燃化の従来技
術として、ポリカ−ボネ−ト、ABS樹脂、有機リン化
合物、及びテトラフルオロエチレン重合体からなる樹脂
組成物(特開平2−32154号公報)、ポリカ−ボネ
−ト、ABS樹脂、及び縮合リン酸エステルからなる樹
脂組成物(特開平2−115262号公報)、ポリカ−
ボネ−ト50〜90重量%、ポリフェニレンエ−テル3
〜25重量%、ABS樹脂、スチレン系樹脂を必須成分
とし、必要に応じて有機リン化合物、ポリテトラフルオ
ロエチレンを配合した樹脂組成物(ドイツ特許公開第4
200247号公報)が知られている。しかしながら、
上記両公報の樹脂組成物は、成形加工(流動性)、衝撃
強度が低いだけでなく、難燃性も必ずしも充分でなく、
工業的使用が狭められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち高度な成
形加工性(流動性)と難燃性、耐熱性、及び耐衝撃性を
有するポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリカ−
ボネ−ト系樹脂組成物の成形加工性(流動性)、衝撃強
度の改良を鋭意検討した結果、芳香族ポリカ−ボネ−ト
(A)に対して、ゴム変性スチレン系樹脂(B)、ポリ
フェニレンエ−テル(C)、相溶化剤(D)、及び難燃
剤(E)を組み合わせることにより、驚くべきことに難
燃性及び耐熱性を保持しつつ、成形加工性(流動性)、
衝撃強度を飛躍的に向上させることが可能になることを
見出し、本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は:(A)芳香族ポリカ−ボ
ネ−ト、(B)ゴム変性スチレン系樹脂、(C)ポリフ
ェニレンエ−テル、(D)相溶化剤、及び(E)難燃剤
を含有する樹脂組成物において、 (i) 上記D成分が芳
香族ビニル単量体と芳香族ビニル単量体と共重合可能な
単量体からなる共重合体であり、(ii)上記D成分の
溶解性パラメ−タ−(以下、SP値と称する)の平均値
が10.6〜11.0〔(cal/cm3 )1/2 〕であ
り、かつ上記D成分が共重合組成分布を有する結果とし
てSP値の異なった共重合分子からなり、その最大のS
P値を有する共重合分子と最小のSP値を有する共重合
分子とのSP値差(ΔSP値)が、0.3〜1.0
〔(cal/cm3 )1/2 〕である、難燃性ポリカ−ボ
ネ−ト含有スチレン系樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物は、
芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)、ゴム変性スチレン系樹
脂(B)、ポリフェニレンエ−テル(C)、相溶化剤
(D)、及び難燃剤(E)からなる。
【0008】上記芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)はゴム
変性スチレン系樹脂(B)と共に成形用樹脂組成物の主
成分をなし、成形品の強度保持の役割を担うための成分
である。ゴム変性スチレン系樹脂(B)は、芳香族ポリ
カ−ボネ−ト(A)の衝撃強度と成形加工性(流動性)
を向上させるための成分である。ポリフェニレンエ−テ
ル(C)は、燃焼時に成形体表面に炭化被膜を形成して
難燃性を付与するための成分である。相溶化剤(D)
は、芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)とゴム変性スチレン
系樹脂(B)とを相溶化させるための成分である。そし
て、難燃剤(E)は、芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)、
ゴム変性スチレン系樹脂(B)に対して難燃性を付与す
るための成分である。
【0009】本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチ
レン系樹脂組成物は、相溶化剤(D)が芳香族ビニル単
量体と、芳香族ビニル単量体と共重合可能な単量体から
なる共重合体であり、そして、相溶化剤(D)の平均S
P値が10.6〜11.0〔(cal/cm3 )1/2 〕
であることが重要である。相溶化剤(D)の平均SP値
が10.6未満では、芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)と
の相溶性が低下し、一方、その平均SP値が11.0を
越えると、ゴム変性スチレン系樹脂(B)との相溶性が
低下することを見出した。
【0010】次いで、相溶化剤(D)が、共重合組成分
布を有する結果として、SP値の異なった共重合分子か
らなり、その最大のSP値を有する共重合分子と最小の
SP値を有する共重合分子とのSP値差(ΔSP値)
が、0.3〜1.0〔(cal/cm3 )1/2 〕]であ
ることが必須であり、好ましくは0.3〜0.8、さら
に好ましくは0.4〜0.6である。
【0011】芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)とゴム変性
スチレン系樹脂(B)のSP値が異なっていると、相溶
性が低下するが、相溶化剤のSP値に分布が存在する場
合には、相溶化剤の最大のSP値を有する共重合体分子
がA成分と相溶し、一方上記最小のSP値を有する共重
合体分子がB成分と相溶し、その結果として、組成物全
体が相溶化するという原理を見出し、本発明を完成する
に至った。
【0012】本発明において前記A成分として使用する
芳香族ポリカ−ボネ−トは、芳香族二価フェノ−ル系化
合物を苛性アルカリ及び溶剤の存在下でホスゲンを吹き
込むホスゲン法、あるいは芳香族二価フェノ−ル系化合
物と炭酸ジエチルとを触媒の存在下でエステル交換させ
るエステル交換法により得られ、該芳香族ホモまたはコ
ポリカ−ボネ−トは粘度平均分子量が1万〜10万の範
囲が好適である。
【0013】ここで、上記二価フェノ−ル系化合物は、
2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフ
ェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジフェ
ニル)ブタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジプロピルフェニル)プロパン、1,1’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−フェ
ニル−1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン等であり、特に2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン〔ビスフェノ−ルA〕が好ましい。そし
て、本発明の二価フェノ−ル系化合物は、単独で用いて
もよいし、あるいはそれらを併用してもよい。
【0014】本発明において前記B成分として使用する
ゴム変性スチレン系樹脂は、ゴム変性スチレン系樹脂を
必須成分とし、必要に応じてゴム非変性スチレン系樹脂
を含有する。上記ゴム変性スチレン系樹脂(B)は、芳
香族ビニル系重合体よりなるマトリックス中にゴム状重
合体が粒子状に分散してなる重合体をいい、ゴム状重合
体の存在下に芳香族ビニル単量体及び必要に応じ、これ
と共重合可能なビニル単量体を加えて単量体混合物を公
知の塊状重合法、塊状懸濁重合法、溶液重合法、または
乳化重合法によりグラフト重合することにより得られ
る。
【0015】このような樹脂の例としては、耐衝撃性ポ
リスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体)、AAS樹脂(アクリロニトリ
ル−アクリルゴム−スチレン共重合体)、AES樹脂
(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレ
ン共重合体)等が挙げられるが、特に耐衝撃ポリスチレ
ンが好ましい。上記ゴム状重合体は、ガラス転移温度
(Tg)が−30℃以下であることが必要であり、−3
0℃を越えると耐衝撃性が低下する。
【0016】このようなゴム状重合体の例としては、ポ
リブタジエン、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ
(アクリロニトリル−ブタジエン)等のジエン系ゴム及
び上記ジエンゴムを水素添加した飽和ゴム、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリル酸ブチル等のア
クリル系ゴム及びエチレン−プロピレン−ジエンモノマ
−三元共重合体(EPDM)等を挙げることができ、特
にジエン系ゴムが好ましい。
【0017】上記ゴム状重合体の存在下に重合させるグ
ラフト重合可能な単量体混合物中の必須成分の芳香族ビ
ニル単量体は、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブ
ロモスチレン、2,4,5−トリブロモスチレン等であ
り、スチレンが最も好ましいが、スチレンを主体に上記
他の芳香族ビニル単量体を含有してもよい。また、ゴム
変性スチレン系樹脂の成分として必要に応じ、芳香族ビ
ニル単量体と共重合可能な単量体成分を一種以上導入す
ることができる。芳香族ビニル単量体と共重合可能なビ
ニル単量体は、単量体混合物中において0〜40重量%
の範囲にあることが好ましい。
【0018】本発明のゴム変性スチレン系樹脂はゴム状
重合体が、好ましくは5〜80重量%、特に好ましくは
10〜50重量%、グラフト重合可能な単量体混合物
が、好ましくは95〜20重量%、更に好ましくは90
〜50重量%の範囲にある。この範囲内では、目的とす
る樹脂組成物の耐衝撃性と剛性のバランスが良好であ
る。更には、ゴム変性スチレン系樹脂のゴム粒子径は
0.1〜5.0μmが好ましく、特に1.0〜2.0μ
mが好適である。上記範囲内では、特に耐衝撃性が向上
する。
【0019】本発明に用いるゴム変性スチレン系樹脂
は、分子量の尺度であるトルエン可溶分の還元粘度ηs
p/c(0.5g/dl、トルエン溶液、30℃測定)
が0.30〜1.00dl/gの範囲にあることが好ま
しく、0.50〜0.80dl/gの範囲にあることが
より好ましい。
【0020】ここで、特にゴム質重合体、単量体混合
物、及び重合溶媒よりなる均一な重合原液を攪拌機付き
連続多段式塊状重合反応機に供給し、連続的に重合、脱
気する塊状重合法が好ましい。塊状重合法によりゴム変
性スチレン系樹脂を製造する場合、還元粘度ηsp/c
の制御は、重合温度、開始剤種と量、溶剤、及び連鎖移
動剤量により行なうことができる。また、共重合組成の
制御は仕込み単量体組成により行なうことができる。そ
して、ゴム粒子径の制御は攪拌回転数で行ない、小粒子
化は回転数を上げ、大粒子化は回転数を下げることによ
る。
【0021】本発明でC成分として用いるポリフェニレ
ンエ−テルは、下記式で示される結合単位からなる単独
重合体及び/又は共重合体である。
【0022】
【化1】 (但し、R1 、R2 、R3 、R4 は、それぞれ水素、炭
化水素、または置換炭化水素基からなる群から選択され
るものであり、互いに同一でも異なっていてもよい。)
【0023】このポリフェニレンエ−テルの具体的な例
としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ンエーテル)、2,6−ジメチルフェノールと2,3,
6−トリメチルフェノールとの共重合体等が好ましく、
中でもポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエ
ーテル)が好ましい。
【0024】かかるPPEの製造方法は特に限定される
ものではなく、例えば、米国特許第3,306,874
号明細書記載の方法による第一銅塩とアミンのコンプレ
ックスを触媒として用い、例えば2,6キシレノールを
酸化重合することにより容易に製造でき、そのほかにも
米国特許第3,306875号明細書、米国特許第3,
257,357号明細書、米国特許第3,257,35
8号明細書、及び特公昭52−17880号公報、特開
昭50−51197号公報に記載された方法で容易に製
造できる。
【0025】本発明にて用いる上記PPE(C)の還元
粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測
定)は0.20〜0.70dl/gの範囲にあることが
好ましく、0.30〜0.60dl/gの範囲にあるこ
とがより好ましい。ポリフェニレンエ−テルの還元粘度
に関する上記要件を満たすための手段としては、ポリフ
ェニレンエ−テルの製造の際の触媒量の調整などを挙げ
ることができる。
【0026】本発明でD成分として用いる相溶化剤は、
芳香族ビニル単量体と、芳香族ビニル単量体と共重合可
能な単量体からなる共重合体であり、例えば、 芳香
族ビニル単量体を必須成分とし、不飽和ニトリル単量
体、アクリル酸エステル単量体、メタクリル酸エステル
単量体、アクリル酸単量体、メタクリル酸単量体、α,
β−不飽和カルボン酸無水物単量体及びマレイミド系単
量体から選ばれる一種または二種以上の単量体との共重
合体、及び/または、 ガラス転移温度(Tg)が−
30°C以下のゴム状重合体と、上記共重合体を構成
する単量体とのグラフト共重合体である。上記共重合
体の平均組成は、好ましくは芳香族ビニル単量体97〜
50重量%と、芳香族ビニル単量体と共重合可能な単量
体3〜50重量%からなる共重合体である。
【0027】上記D成分の必須成分としての芳香族ビニ
ル単量体は、B成分の説明において示した単量体であ
る。また、芳香族ビニル単量体と共重合可能な単量体に
ついては、不飽和ニトリル単量体は、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等であり、アクリル酸エステル
単量体は、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル等の炭
素数が1〜8のアルキル基からなるアクリル酸エステル
であり、メタクリル酸エステル単量体は、メタクリル酸
メチル等の炭素数が1〜8のアルキル基からなるメタク
リル酸エステルであり、α,β−不飽和カルボン酸無水
物単量体は、無水マレイン酸、無水イタコン酸等であ
り、マレイミド系単量体は、マレイミド、N−メチルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド等である。
【0028】本発明で相溶化剤(D)として用いる前記
共重合体の分子量の指標である溶液粘度(共重合体1
0重量%のメチルエチルケトン溶液、測定温度25℃)
が2〜10cP(センチポイズ)であることが好まし
い。溶液粘度が2cP未満では衝撃強度が低下し、一
方、10cPを越えると流動性が低下する。
【0029】本発明で相溶化剤(D)として用いるの
共重合体は、通常の溶液重合、塊状重合、懸濁重合、乳
化重合等の方法により製造することができる。ランダム
共重合体の溶液粘度の制御は、重合温度、開始剤種と
量、及び連鎖移動剤量により行なうことができる。ま
た、共重合組成の制御は、仕込み単量体組成により行な
うことができる。そして、共重合組成分布の制御は、反
応機の選定により行なうことができる。即ち、組成分布
を狭くするには完全混合型反応機を用い、組成分布を広
くするにはプラグフロ−型反応機を用いる。組成分布の
狭い共重合体を複数個組み合わせて組成分布を制御する
ことも可能である。
【0030】本発明で相溶化剤(D)として用いるの
グラフト共重合体は、好ましくはガラス転移温度(T
g)が−30℃以下のゴム状重合体5〜80重量%と、
前記共重合体の説明において示した単量体95〜20
重量%とのグラフト共重合体である。このグラフト共重
合体は、マトリックス樹脂中にゴム状重合体が粒子状に
分散してなり、ゴム粒子径は0.5〜4.0μmが好ま
しく、特に0.8〜1.5μmが好適である。上記ゴム
状重合体は、B成分の説明において示した重合体であ
り、ガラス転移温度(Tg)が−30℃以下であること
が必要であり、−30℃を越えると耐衝撃性が低下す
る。
【0031】本発明で相溶化剤として用いるのグラフ
ト共重合体は、通常の溶液重合、塊状重合、懸濁重合、
乳化重合等の方法により製造することができるが、特に
ゴム質重合体、単量体混合物、及び重合溶媒よりなる均
一な重合原液を攪拌機付き連続多段式塊状重合反応機に
供給し、連続的に重合、脱気する塊状重合法が好まし
い。塊状重合法によりのグラフト共重合体を製造する
場合、分子量の指標である溶液粘度の制御は、重合温
度、開始剤種と量、及び連鎖移動剤量により行なうこと
ができる。また、共重合組成の制御は、仕込み単量体組
成により行ない、共重合組成分布の制御は、の共重合
体の説明において示した方法で行なうことができる。そ
して、ゴム粒子径の制御は、撹はん回転数で行ない、小
粒子化は回転数を上げ、大粒子化は回転数を下げること
による。
【0032】本発明でE成分として用いる難燃剤は、ハ
ロゲン系、リン系または無機系難燃剤である。上記ハロ
ゲン系難燃剤としては、ハロゲン化ビスフェノ−ル、芳
香族ハロゲン化合物、ハロゲン化ポリカーボネート、ハ
ロゲン化芳香族ビニル系重合体、ハロゲン化シアヌレー
ト樹脂、ハロゲン化ポリフェニレンエーテル等が挙げら
れ、好ましくはデカブロモジフェニルオキサイド、テト
ラブロムビスフェノールA、テトラブロムビスフェノー
ルAのオリゴマー、ブロム化ビスフェノール系フェノキ
シ樹脂、ブロム化ビスフェノール系ポリカ−ボネ−ト、
ブロム化ポリスチレン、ブロム化架橋ポリスチレン、ブ
ロム化ポリフェニレンオキサイド、ポリジブロムフェニ
レンオキサイド、デカブロムジフェニルオキサイドビス
フェノール縮合物、含ハロゲンリン酸エステル及びフッ
素系樹脂等である。
【0033】また、本発明で難燃剤(E)として用いる
前記リン系難燃剤としては、有機リン化合物、赤リ
ン、無機系リン酸塩等が挙げられる。上記有機リン
化合物は、例えば、ホスフィン、ホスフィンオキシド、
ビホスフィン、ホスホニウム塩、ホスフィン酸塩、リン
酸エステル、亜リン酸エステル等である。より具体的に
は、トリフェニルフォスフェ−ト、メチルネオベンチル
フォスファイト、ヘンタエリスリト−ルジエチルジフォ
スファイト、メチルネオペンチルフォスフォネ−ト、フ
ェニルネオペンチルフォスフェ−ト、ペンタエリスリト
−ルジフェニルジフォスフェ−ト、ジシクロペンチルハ
イポジフォスフェ−ト、ジネオペンチルハイポフォスフ
ァイト、フェニルピロカテコ−ルフォスファイト、エチ
ルピロカテコ−ルフォスフェ−ト、ジピロカテコ−ルハ
イポジフォスフェ−トである。ここで、特に有機リン化
合物として、化2の芳香族系モノリン酸エステル、化3
の芳香族系縮合リン酸エステル)が好ましい。
【0034】
【化2】
【0035】
【化3】 (但し、Ar1 、Ar2 、Ar3 、Ar4 、Ar5 、A
6 はフェニル基、キシレニル基、エチルフェニル基、
イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、4,4’
−ジオキシジアリ−ルアルカン基から選ばれる芳香族基
である。また、nは0〜3の整数を表わし、mは1以上
の整数を表わす。)
【0036】本発明で前記リン系難燃剤として用いる
赤リンは、一般の赤リンの他に、その表面を予め、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水
酸化チタンよりえらばれる金属水酸化物の被膜で被覆処
理されたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金属水酸化
物及び熱硬化性樹脂よりなる被膜で被覆処理されたも
の、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金属水酸化物の被膜の
上に熱硬化性樹脂の被膜で二重に被覆処理されたものな
どである。 前記リン系難燃剤として用いる無機系リ
ン酸塩は、ポリリン酸アンモニウムが代表的である。
【0037】そして、本発明で難燃剤(E)として用い
る前記無機系難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、ドロマイト、ハイドロタルサイト、
水酸化カルシウム、水酸化バリウム、塩基性炭酸マグネ
シウム、水酸化ジルコニウム、酸化スズの水和物等の無
機金属化合物の水和物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、
メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム、ム
ーカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等が挙げ
られる。これらは、1種でも2種以上を併用してもよ
い。この中で特に、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイト
からなる群から選ばれたものが難燃効果が良く、経済的
にも有利である。
【0038】本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチ
レン系樹脂組成物は、更に高度な難燃性が要求される場
合には、必要に応じて、トリアジン骨格含有化合物、
ノボラック樹脂、含金属化合物、シリコ−ン樹
脂、シリコ−ンオイル、シリカ、アラミド繊維、
フッ素系樹脂、ポリアクリロニトリル繊維から選ば
れる一種以上の難燃助剤(F)を配合することができ
る。
【0039】上記トリアジン骨格含有化合物は、リン
系難燃剤の難燃助剤として一層の難燃性を向上させるた
めの成分である。その具体例としては、メラミン、化4
のメラム、化5のメレム、メロン(600°C以上でメ
レム3分子から3分子の脱アンモニアによる生成物)、
化6のメラミンシアヌレ−ト、化7のリン酸メラミン、
化8のサクシノグアナミン、アジポグアナミン、メチル
グルタログアナミン、化9のメラミン樹脂、化10のB
Tレジン等を挙げることができるが、耐揮発性の観点か
ら特にメラミンシアヌレ−トが好ましい。
【0040】
【化4】
【0041】
【化5】
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】
【化8】
【0045】
【化9】
【0046】
【化10】
【0047】前記ノボラック樹脂は、燃焼時の火種の
滴下を抑制(耐ドリップ性)するための成分であり、か
つヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステルと併用する
場合には、流動性と耐熱性の向上剤でもある。そして、
その樹脂は、フェノ−ル類とアルデヒド類を硫酸または
塩酸のような酸触媒の存在下で縮合して得られる熱可塑
性樹脂であり、その製造方法は、「高分子実験学5 重
縮合と重付加」(共立出版、昭55−8−15)p.4
37〜455に記載されている。ノボラック樹脂製造の
一例を化11に示す。
【0048】
【化11】
【0049】前記ノボラック樹脂を構成するフェノ−
ル類は、フェノ−ル、o−クレゾ−ル、m−クレゾ−
ル、p−クレゾ−ル、2,5−ジメチル−、3,5−ジ
メチル−、2,3,5−トリメチル−、3,4,5−ト
リメチル−、p−t−ブチル−、p−n−オクチル−、
p−ステアリル−、p−フェニル−、p−(2−フェニ
ルエチル)−、o−イソプロピル−、p−イソプロピル
−、m−イソプロピル−、p−メトキシ−、及びp−フ
ェノキシフェノ−ル、ピロカテコ−ル、レゾルシノ−
ル、ハイドロキノン、サリチルアルデヒド、サルチル
酸、p−ヒドロキシ安息香酸、メチル p−ヒドロキシ
ベンゾエ−ト、p−シアノ−、及びo−シアノフェノ−
ル、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、p−ヒドロキ
シベンゼンスルホンアミド、シクロヘキシル p−ヒド
ロキシベンゼンスルホネ−ト、4−ヒドロキシフェニル
フェニルホスフィン酸、メチル 4−ヒドロキシフェニ
ルフェニルホスフィネ−ト、4−ヒドロキシフェニルホ
スホン酸、エチル 4−ヒドロキシフェニルホスホネ−
ト、ジフェニル 4−ヒドロキシフェニルホスホネ−ト
等である。
【0050】前記ノボラック樹脂を構成するアルデヒ
ド類は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、n−プ
ロパナ−ル、n−ブタナ−ル、イソプロパナ−ル、イソ
ブチルアルデヒド、3−メチル−n−ブタナ−ル、ベン
ズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、2−フェニルア
セトアルデヒド等である。
【0051】前記含金属化合物は、金属酸化物及び/
または金属粉である。上記金属酸化物は、酸化アルミニ
ウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化モリブデ
ン、酸化コバルト、酸化ビスマス、酸化クロム、酸化ス
ズ、酸化アンチモン、酸化ニッケル、酸化銅、酸化タン
グステン等の単体または、それらの複合体(合金)であ
り、上記金属粉は、アルミニウム、鉄、チタン、マンガ
ン、亜鉛、モリブデン、コバルト、ビスマス、クロム、
ニッケル、銅、タングステン、スズ、アンチモン等の単
体または、それらの複合体である。
【0052】前記シリコ−ン樹脂は、SiO2 、RS
iO3/2 、R2 SiO、R3 SiO1/2 の構造単位を組
み合わせてできる三次元網状構造を有するシリコ−ン樹
脂である。ここで、Rはメチル基、エチル基、プロピル
基等のアルキル基、あるいは、フェニル基、ベンジル基
等の芳香族基、または上記置換基にビニル基を含有した
置換基を示す。ここで、特にビニル基を含有したシリコ
−ン樹脂が好ましい。このようなシリコ−ン樹脂は、上
記の構造単位に対応するオルガノハロシランを共加水分
解して重合することにより得られる。前記シリコ−ン
オイルは、化12に示される化学結合単位からなるポリ
ジオルガノシロキサンである。
【0053】
【化12】 (上式中のRは、C1〜8のアルキル基、C6〜13の
アリ−ル基、化13、化14で示される含ビニル基から
選ばれる一種または二種以上の置換基であり、ここで、
特に分子中ビニル基を含有することが好ましい。)
【0054】
【化13】
【0055】
【化14】 前記シリコ−ンオイルの粘度は、600〜1,000,
000センチポイズ(25℃)が好ましく、さらに好ま
しくは90,000〜150,000センチポイズ(2
5℃)である。
【0056】前記シリカは、無定形の二酸化ケイ素で
あり、特にシリカ表面に炭化水素系化合物系のシランカ
ップリング剤で処理した炭化水素系化合物被覆シリカが
好ましく、更にはビニル基を含有した炭化水素系化合物
被覆シリカが好ましい。
【0057】上記シランカップリング剤は、p−スチリ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニ
ルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン等のビニル基含有
シラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シラン等のエポキシシラン、及びN−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシシラン、N
−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等
のアミノシランである。ここで、特に熱可塑性樹脂と構
造が類似した単位を有するシランカップリング剤が好ま
しく、例えば、スチレン系樹脂に対しては、p−スチリ
ルトリメトキシシランが好適である。
【0058】シリカ表面へのシランカップリング剤の処
理は、湿式法と乾式法に大別される。湿式法は、シリカ
をシランカップリング剤溶液中で処理し、その後乾燥さ
せる方法であり、乾式法は、ヘンシェルミキサ−のよう
な高速撹はん可能な機器の中にシリカを仕込み、撹はん
しながらシランカップリング剤液をゆっくり滴下し、そ
の後熱処理する方法である。
【0059】前記アラミド繊維は、平均直径が1〜5
00μmで平均繊維長が0.1〜10mmであることが
好ましく、イソフタルアミド、またはポリパラフェニレ
ンテレフタルアミドをアミド系極性溶媒または硫酸に溶
解し、湿式または乾式法で溶液紡糸することにより製造
することができる。
【0060】前記フッ素系樹脂は、更に一層、耐ドリ
ップ性を向上させるための成分であり、樹脂中にフッ素
原子を含有する樹脂である。その具体例として、ポリモ
ノフルオロエチレン、ポリジフルオロエチレン、ポリト
リフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、テ
トラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重
合体等を挙げることができる。また、耐ドリップ性を損
わない程度に必要に応じて上記含フッ素モノマ−と共重
合可能なモノマ−とを併用してもよい。
【0061】これらのフッ素系樹脂の製造方法は、米国
特許第2,393,697号明細書及び米国特許第2,
534,058号明細書に開示され、例えばテトラフル
オロエチレンを水性媒体中で過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム等のラジカル開始剤を用いて、7〜70kg
/cm2 の加圧下、0〜200℃の温度で重合し、次い
で懸濁液、分散液または乳濁液から凝析により、または
沈殿によりポリテトラフルオロエチレン粉末が得られ
る。
【0062】ここで、フッ素系樹脂の融点以上で溶融混
練することが好ましい。例えば、ポリテトラフルオロエ
チレンの場合、300〜350℃の温度範囲で溶融する
ことが好ましい。剪断力下融点以上での溶融により、高
度にフィブリル化し、配向結晶化する。そして、フッ素
系樹脂が幹繊維に対して枝分かれした特殊な高次構造を
有するフッ素系樹脂が得られる。その結果として、三次
元的に熱可塑性樹脂と絡み合い、成形体の溶融適下を抑
制する。また、高剪断力を与えるために、ゴム変性樹脂
(例えば、ゴム変性ポリスチレン)より、ポリフェニレ
ン−テル等の溶融粘度の高い硬質樹脂中で溶融すること
が好ましい。
【0063】上記特殊な高次構造を有するフッ素系樹脂
の製造方法は、フッ素系樹脂と熱可塑性樹脂と必要に応
じて分散剤を、フッ素系樹脂の融点以上で溶融混練して
マスタ−バッチを作製してから、熱可塑性樹脂、難燃剤
と溶融混練する二段プロセス法、または、サイドフィ−
ド可能な二ゾ−ンからなる押出機を用い、前段で熱可塑
性樹脂とフッ素系樹脂と必要に応じて分散剤を、フッ素
系樹脂の融点以上で溶融混練し、後段で溶融温度を下げ
て難燃剤をフィ−ド、溶融混練する一段プロセス法等が
ある。
【0064】前記ポリアクリロニトリル繊維は、平均
直径が1〜500μmで平均繊維長が0.1〜10mm
であることが好ましく、ジメチルホルムアミド等の溶媒
に重合体を溶解し、400℃の空気流中に乾式紡糸する
乾式紡糸、または硝酸等の溶媒に重合体を溶解し水中に
湿式紡糸する湿式紡糸法により製造される。
【0065】本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチ
レン系樹脂組成物は、成形加工流動性が要求される場合
には、必要に応じて、芳香族ビニル単位とアクリル酸
エステル単位からなる共重合樹脂、脂肪族炭化水素、
高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸ア
ミド、高級脂肪族アルコ−ル、または金属石鹸から
選ばれる一種または二種以上の流動性向上剤(G成分)
を配合することができる。
【0066】上記共重合樹脂の芳香族ビニル単位は、
ゴム変性スチレン系樹脂(B)の説明において示した芳
香族ビニル単位であり、アクリル酸エステル単位は、ア
クリル酸メチル、アクリル酸ブチル等の炭素数が1〜8
のアルキル基からなるアクリル酸エステルである。 こ
こで、共重合樹脂中のアクリル酸エステル単位の含量は
3〜40重量%が好ましく、更には、5〜20重量%が
好適である。また、上記共重合樹脂の分子量の指標であ
る溶液粘度(樹脂10重量%のメチルエチルケトン溶
液、測定温度25℃)が、2〜10cP(センチポア
ズ)であることが好ましい。溶液粘度が2cP未満で
は、衝撃強度が低下し、一方、10cPを越えると流動
性の向上効果が低下する。
【0067】前記脂肪族炭化水素系加工助剤は、流動
パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、ポリ
オレフィンワックス、合成パラフィン、及びこれらの部
分酸化物、あるいはフッ化物、塩化物等である。前記
高級脂肪酸は、カプロン酸、ヘキサデカン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、フェニルステアリン酸、フェロン
酸等の飽和脂肪酸、及びリシノ−ル酸、リシンベライジ
ン酸、9−オキシ12オクタデセン酸等の不飽和脂肪酸
等である。
【0068】前記高級脂肪酸エステルは、フェニルス
テアリン酸メチル、フェニルステアリン酸ブチル等の脂
肪酸の1価アルコ−ルエステル、及びフタル酸ジフェニ
ルステアリルのフタル酸ジエステル等の多塩基酸の1価
アルコ−ルエステルであり、さらに、ソルビタンモノラ
ウレ−ト、ソルビタンモノステアレ−ト、ソルビタンモ
ノオレ−ト、ソルビタンセスキオレ−ト、ソルビタント
リオレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ−
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ−ト、
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレ−ト等のソルビ
タンエステル、ステアリン酸モノグリセライド、オレイ
ン酸モノグリセライド、カプリン酸モノグリセライド、
ベヘニン酸モノグリセライド等のグリセリン単量体の脂
肪酸エステル、ポリグリセリンステアリン酸エステル、
ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンラ
ウリン酸エステル等のポリグリセリンの脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンモノラウレ−ト、ポリオキシエ
チレンモノステアレ−ト、ポリオキシエチレンモノオレ
−ト等のポリアルキレンエ−テルユニットを有する脂肪
酸エステル、及びネオペンチルポリオ−ルジステアリン
酸エステル等のネオペンチルポリオ−ル脂肪酸エステル
等である。
【0069】前記高級脂肪酸アミドは、フェニルステ
アリン酸アミド、メチロ−ルステアリン酸アミド、メチ
ロ−ルベヘン酸アミド等の飽和脂肪酸のモノアミド、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノ−ルアミド、ラウリン酸ジエタノ−
ルアミド、及びヤシ油脂肪酸ジエタノ−ルアミド、オレ
イン酸ジエタノ−ルアミド等のN,N’−2置換モノア
ミド等であり、さらに、メチレンビス(12−ヒドロキ
シフェニル)ステアリン酸アミド、エチレンビスステア
リン酸アミド、エチレンビス(12−ヒドロキシフェニ
ル)ステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビス(12−
ヒドロキシフェニル)ステアリン酸アミド等の飽和脂肪
酸ビスアミド、及びm−キシリレンビス(12−ヒドロ
キシフェニル)ステアリン酸アミド等の芳香族系ビスア
ミドである。
【0070】前記高級脂肪族アルコ−ルは、ステアリ
ルアルコ−ルやセチルアルコ−ル等の1価のアルコ−
ル、ソルビト−ルやマンニト−ル等の多価アルコ−ル、
及びポリオキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエ
チレンボクタデシルアミン等であり、さらに、ポリオキ
シエチレンアリル化エ−テル等のポリアルキレンエ−テ
ルユニットを有するアリル化エ−テル、及びポリオキシ
エチレンラウリルエ−テル、ポリオキシエチレントリド
デシルエ−テル、ポリオキシエチレンセチルエ−テル、
ポリオキシエチレンステアリルエ−テル、ポリオキシエ
チレンオレイルエ−テル等のポリオキシエチレンアルキ
ルエ−テル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ−
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テル等の
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル、ポリエ
ピクロルヒドリンエ−テル、ポリオキシエチレンビスフ
ェノ−ルAエ−テル、ポリオキシエチレンエチレングリ
コ−ル、ポリオキシプロピレンビスフェノ−ルAエ−テ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ−
ルエ−テル等のポリアルキレンエ−テルユニットを有す
る2価アルコ−ルである。
【0071】前記金属石鹸は、上記ステアリン酸等の
高級脂肪酸の、バリウムやカルシウムや亜鉛やアルミニ
ウムやマグネシウム等の金属塩である。本発明の難燃性
ポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物は、更に高
度な衝撃強度が要求される場合には、必要に応じて、熱
可塑性エラストマ−(H成分)を配合することができ、
例えば、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエス
テル系、ポリウレタン系、1,2−ポリブタジエン系、
ポリ塩化ビニル系等であり、特にポリスチレン系熱可塑
性エラストマ−が好ましい。
【0072】上記ポリスチレン系熱可塑性エラストマ−
は、芳香族ビニル単量体と共役ジエン単量体からなるブ
ロック共重合体、または上記共役ジエン単量体部分が部
分的に水素添加されたブロック共重合体である。芳香族
ビニル単量体と共役ジエン単量体からなるブロック共重
合体を構成する芳香族ビニル単量体は、B成分の説明に
おいて示した芳香族ビニル単量体であり、スチレンが最
も好ましいが、スチレンを主体に上記他の芳香族ビニル
単量体を共重合してもよい。
【0073】また、上記ブロック共重合体を構成する共
役ジエン単量体は、1,3−ブタジエン、イソプレン等
を挙げることができる。そして、ブロック共重合体のブ
ロック構造は、芳香族ビニル単量体からなる重合体ブロ
ックをSで表示し、共役ジエン及び/またはその部分的
に水素添加された単位からなる重合体ブロックをBで表
示する場合、SB、S(BS)n 、(但し、nは1〜3
の整数)、S(BSB)n 、(但し、nは1〜2の整
数)のリニア−ブロック共重合体や、(SB)n X(但
し、nは3〜6の整数。Xは四塩化ケイ素、四塩化ス
ズ、ポリエポキシ化合物等のカップリング剤残基。)で
表示される、B部分を結合中心とする星状(スタ−)ブ
ロック共重合体であることが好ましい。なかでもSBの
2型、SBSの3型、SBSBの4型のリニア−ブロッ
ク共重合体が好ましい。
【0074】本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチ
レン系樹脂組成物は、耐光性が要求される場合には、必
要に応じて、紫外線吸収剤、ヒンダ−ドアミン系光
安定剤、酸化防止剤、ハロゲン捕捉剤、遮光剤、
金属不活性剤、または消光剤から選ばれる一種また
は二種以上の耐光性改良剤(I成分)を配合することが
できる。
【0075】上記紫外線吸収剤は、光エネルギ−を吸
収して、分子内プロトン移動することによりケト型分子
となったり(ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾ−ル
系)、またはcis−trans異性化することにより
(シアノアクリレ−ト系)、熱エネルギ−として放出、
無害化するための成分である。その具体例は、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロ
キシベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−t−5’−メチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,
2’−メチレンビス(4−t−オクチル−6−ベンゾト
リアゾリル)フェノ−ル等の2−(2’−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾ−ル類;フェニルサリシレ−
ト、レゾルシノ−ルモノベンゾエ−ト、2,4−ジ−t
−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシベンゾエ−ト、ヘキサデシル−3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ−ト等のベンゾ
エ−ト類;2−エチル−2’−アトキシオキザニリド、
2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オ
キザニリド類;及びエチル−α−シアノ−β,β−ジフ
ェニルアクリレ−ト、メチル−2−シアノ−3−メチル
−3−(p−メトキシフェニル)アクリレ−ト等のシア
ノアクリレ−ト類である。
【0076】前記ヒンダ−ドアミン系光安定剤は、光
エネルギ−により生成したハイドロパ−オキサイドを分
解し、安定なN−O・ラジカルやN−OR、N−OHを
生じ、安定化させるための成分である。その具体例は、
2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジルステ
アレ−ト、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジルステアレ−ト、2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルベンゾエ−ト、ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルセバケ−ト、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケ−ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレ−ト、テトラキス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−
ブタンテトラカルボキシレ−ト、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデ
シル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ−
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)−2−ブチル−2−(3’,5’−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネ−ト、1−
(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジノ−ル/コハク酸ジエチル重縮合
物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合
物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6
−t−オクチリアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,
6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホ
リノ−s−トリアジン重縮合物等である。
【0077】前記酸化防止剤は、熱成形時または光暴
露により、生成したハイドロパ−オキシラジカル等の過
酸化物ラジカルを安定化したり、生成したハイドロパ−
オキサイド等の過酸化物を分解するための成分である。
その具体例は、ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤及び
/または過酸化物分解剤である。前者は、ラジカル連鎖
禁止剤として、後者は、系中に生成した過酸化物をさら
に安定なアルコ−ル類に分解して自動酸化を防止する。
【0078】前記酸化防止剤としてのヒンダ−ドフェ
ノ−ル系酸化防止剤は、2,6−ジタ−シャルブチル−
4−メチルフェノ−ル、スタイレネイテドフェノ−ル、
n−オクタデシル3−(3,5−ジタ−シャルブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト、2,2’−
メチレンッビス(4−メチル−6−タ−シャルブチルフ
ェノ−ル)、2−タ−シャルブチル−6−(3−タ−シ
ャルブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
4−メチルフェニルアクリレ−ト、2−[1−(2−ヒ
ドロキシ−3,5−ジタ−シャルペンチルフェニル)エ
チル]−4,6−ジタ−シャルペンチルフェニルアクリ
レ−ト、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−
タ−シャルブチルフェノ−ル)、4,4’−チオビス
(3−メチル−6−タ−シャルブチルフェノ−ル)、ア
ルキレイテッドビスフェノ−ル、テトラキス[メチレン
3−(3,5−ジタ−シャルブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネ−ト]メタン、3,9−ビス[2−
〔3−(3−タ−シャルブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)−プロピオニロキシ〕−1,1−ジメ
チルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5・5〕ウンデカン等である。
【0079】また、前記酸化防止剤としての過酸化物
分解剤は、トリスノニルフェニルホスファイト、トリフ
ェニルホスファイト、トリス(2,4−ジタ−シャルブ
チルフェニル)ホスファイト等の有機リン系過酸化物分
解剤またはジラウリル3,3’−チオジプロピオネ−
ト、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネ−ト、ジ
ステアリル3,3’−チオジプロピオネ−、ペンタエリ
スリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネ−
ト)、ジトリデシル3,3’−チオジプロピオネ−ト、
2−メルカプトベンズイミダゾ−ル等の有機イオウ系過
酸化物分解剤である。
【0080】前記ハロゲン捕捉剤は、熱成形時または
光暴露時に生成する遊離ハロゲンを捕捉するための成分
である。その具体例は、ハイドロタルサイト、ゼオライ
ト、酸化マグネシウム、ステアリン酸カリシウム、ステ
アリン酸亜鉛等の塩基性金属塩、有機錫化合物、または
有機エポキシ化合物である。
【0081】上記ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタ
ルサイトは、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミ
ニウム、ビスマス等の含水塩基性炭酸塩またはその結晶
水をふくまないもので、天然物及び合成品が含まれる。
天然物としては、Mg6 12(OH)16CO3 ・4H2
Oの構造のものが挙げられる。また、合成品としては、
Mg0.7 10.3(OH)2 (CO3 0.15・0.54H
2 O、Mg4.5 Al2(OH)13CO3 ・3.5H2
O、Mg4.2 Al2 (OH)12.4CO3 、Zn6Al2
(OH)16CO3 ・4 H2 O、Ca6 Al2 (OH)16
CO3 ・4 H2 O、Mg14Bi2 (OH)29.6・4.2
H2 O等が挙げられる。
【0082】前記ゼオライトは、Na2 O・Al2 O3
・2SiO2 ・XH2 Oで示されるA型ゼオライト、ま
たは周期律表第II族及び第IV族の金属から選ばれた
少なくとも一種の金属を含む金属置換ゼオライトであ
る。そして、その置換金属としては、Mg、Ca、Z
n、Sr、Ba、Zr、Sn等であり、特にCa、Z
n、Baが好ましい。
【0083】前記ハロゲン捕捉剤としての有機エポキ
シ化合物は、エポキシ化大豆油、トリス(エポキシプロ
ピル)イソシアヌレ−ト、ハイドロキノンジグリシジル
エ−テル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、4,
4’−スルホビスフェノ−ル・ポリグリシジルエ−テ
ル、N−グリシジルフタルイミド、または水添ビスフェ
ノ−ルAグリシジルエ−テル、3,4 −エポキシシクロ
ヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカル
ボキシレ−ト、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル
スピロ〔5,5〕−3,4−エポキシ)シクロヘキサン
−m−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル)アジペ−ト、ビニルシクロヘキセンジオキ
サイド、4−ビニルエポキシシクロヘキサン、ビス
(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル)アジペ−ト、3,4−エポキシ−6−メチルシクロ
ヘキシル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサ
ンカルボキシレ−ト、メチレンビス(3,4−エポキシ
シクロヘキサン)、ジシクロペンタジエンベポキサイ
ド、エチレングリコ−ルのジ(3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル)エ−テル、エチレンビス(3,4−エ
ポキシシクロヘキサンカルボキシレ−ト)、エポキシヘ
キサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロ
フタル酸ジ−2−エチルヘキシル等の脂環式エポキシ化
合物等である。
【0084】前記遮光剤は、光が高分子バルクに達す
るのを防止するための成分である。その具体例は、ルチ
ル型酸化チタン(TiO2 )、酸化亜鉛(ZnO)、酸
化クロム(Cr2 O3 )、酸化セリウム(CeO2 )等
である。前記金属不活性剤は、キレ−ト化合物により
樹脂中の重金属イオンを不活性化するための成分であ
る。その具体例は、アシッドアミン誘導体、ベンゾトリ
アゾ−ル、及びその誘導体倒である。前記消光剤は、
高分子中の光励起したハイドロパ−オキサイドやカルボ
ニル基等の官能基をエネルギ−移動によって失活させる
ための成分であり、有機ニッケル等が知られている。
【0085】本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチ
レン系樹脂組成物は、芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)、
ゴム変性スチレン系樹脂(B)を必須成分とし、必要に
応じてゴム非変性スチレン系樹脂を配合したゴム変性ス
チレン系樹脂、ポリフェニレンエ−テル(C)、不飽和
ニトリル単量体と芳香族ビニル単量体との共重合体、ま
たはゴム状重合体と、不飽和ニトリル単量体及び芳香族
ビニル単量体とのグラフト共重合体である相溶化剤
(D)、有機リン化合物、とりわけ芳香族系リン酸エス
テルである難燃剤(E)、スチレン−ブタジエンのブロ
ック共重合体である熱可塑性エラストマ−(H)、ベン
ゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤である耐光性改良剤
(I)の組み合わせが好ましい。
【0086】特に、本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含
有スチレン系樹脂組成物は、好ましくは芳香族ポリカ−
ボネ−ト(A)が30〜70重量%、ゴム変性スチレン
系樹脂(B)を必須成分とし、必要に応じてゴム非変性
スチレン系樹脂を配合したゴム変性スチレン系樹脂が6
5〜25重量%、ポリフェニレンエ−テル(C)が2〜
30重量%、相溶化剤(D)が1〜50重量%、難燃剤
(E)が2〜30重量%、難燃助剤(F)が0〜30重
量部、流動性向上剤(G)が0〜30重量部、熱可塑性
エラストマ−(H)が0〜30重量部、耐光性改良剤
(I)が0〜10重量部の範囲にあることが好ましい。
ここで上記範囲内では、難燃性、成形加工性(流動
性)、衝撃強度、及び耐熱性のバランス特性が優れてい
る。
【0087】本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチ
レン系樹脂組成物の溶融押出し方法は、全成分を同時に
溶融押出してもいいし、またはまず樹脂成分を溶融押出
しした後に、残りの成分を溶融押出しする逐次的押出し
法、あるいは複数ゾ−ンからなる押出機で前段で樹脂成
分を溶融し、後段で残りの成分を溶融押出しする一段押
出法等がある。
【0088】本発明の難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチ
レン系樹脂組成物は、上記方法で溶融混練することによ
り得られるが、その際にその他の酸化防止剤、その他の
紫外線吸収剤、錫系熱安定剤、ステアリン酸やステアリ
ン酸亜鉛等の滑剤、充填剤、ガラス繊維等の補強剤、染
料や顔料等の着色剤等を必要に応じて添加することがで
きる。このようにして得られた本発明の組成物を例え
ば、射出成形機または押出成形することにより、成形加
工性流動性、衝撃強度、及び耐熱性の優れた成形品が得
られる。
【0089】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより何ら制限を受けるもので
はない。尚、実施例、比較例における測定は、以下の方
法もしくは測定機を用いて行なった。 (1)SP値(δ)〔溶解性パラメ−タ−(Solub
ility Parameter)〕 Polymer Engineering and S
cience,14,(2),147(1974)に記
載のFedors式により算出した。
【0090】
【数1】 [ここで、Δe1 : 各単位官能基当たりの凝集エネルギ
−、Δv1 :各単位官能基当たりの分子容を示す。δ
〔単位:(cal/cm3 )1/2 〕]尚、共重合体また
はブレンド物のSP値は、加成則が成立すると仮定し、
単量体ユニットまたはブレンド物の各成分のSP値の重
量比の比例配分により算出した。
【0091】(2)相溶化剤(不飽和ニトリル−芳香族
ビニル共重合体)の共重合組成分布 液体クロマトグラフィ−を用いて、ニトリル(CN)結
合をもった充填剤で相溶化剤中のCN基を展開すること
により分析した。具体的には、液体クロマトグラフィ−
として島津製作所製LC−6Aを、カラムとしてデユポ
ン社製ZorbaxCNを用い、テトラヒドロフランに
溶解した試料を、テトラヒドロフランとn−ヘプタンの
混合溶媒を移動相として45°Cで展開し、UV検出器
で波長254nmの吸収値からニトリルの分布を測定し
た。尚、試料中のニトリル含有量、分布の決定は、例え
ば、前もってニトリル含量が既知のAS樹脂(アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体)を用いて検量線を作製し
ておき、それを基に算出した。
【0092】(3)アイゾット衝撃強さ ASTM−D256に準拠した方法で23℃で測定し
た。(Vノッチ、1 /8インチ試験片) (4)ビカット軟化温度 ASTM−D1525に準拠した方法で測定し、耐熱性
の尺度とした。 (5)メルトフロ−レ−ト(MFR) 流動性の指標でASTM−D1238に準拠した方法で
測定した。荷重10kg、溶融温度220℃の条件で1
0分間あたりの押出量(g/10分)から求めた。
【0093】(6)難燃性 UL−94に準拠したVB(Vertical Bur
ning)法により評価した。(1/8インチ試験片) (7)樹脂組成物の分散状態の観察 樹脂組成物の成形体から0.1mm角以下の超薄切片を
作製し、面をダイヤモンドナイフを用いて切削し、仕上
げる。この試料を80°Cのオスミュウム酸水溶液に2
0分間浸漬し、引き続きルテニウム酸水溶液の蒸気て染
色した。このようにして作製した試験片を、透過型電子
顕微鏡で分散状態を観察した。
【0094】(8)ゴム重量平均粒子径 ゴム変性スチレン系樹脂の重量平均粒子径は、樹脂組成
物の超薄切片法により撮影した透過型電子顕微鏡写真中
のブタジエン系重合体粒子径を求め、次式により算出す
る。 重量平均粒子径=ΣNi・Di4 /ΣNi・Di3 (ここでNiは、粒子がDiであるブタジエン系重合体
粒子の個数である。)
【0095】(9)相溶化剤の溶液粘度 相溶化剤をメチルエチルケトン(MEK)に溶解して1
0重量%樹脂溶液を作製する。但し、グラフト共重合体
については、MEKでゴム分から樹脂分を抽出し、上記
と同様に10重量%樹脂溶液を作製する。次いで、この
溶液10mlを粘度計に入れ、25℃の恒温槽中で落下
秒数t1 を測定した。一方、既に粘度が既知の粘度計校
正用標準液(JIS Z8809−1978に基づき作
製)を用いて上記と同様の操作で落下秒数t0 を求め、
以下の数式により粘度管係数Kを算出し、樹脂溶液の落
下秒数と粘度管係数Kとの積から溶液粘度を得た。単位
はセンチポアズ(cP)。
【0096】粘度管係数K=(η0 d)/(t0 d0 ) η0 :標準液の25℃における粘度(cP) t0 :標準液の25℃における落下時間(sec) d :10重量%のポリマ−溶液の密度(g/cm3 ) d0 :標準液の25℃における密度(g/cm3 )
【0097】(10)B、C成分の還元粘度ηSP/C ゴム変性スチレン系樹脂1gにメチルエチルケトン18
mlとメタノ−ル2mlの混合溶媒を加え、25℃で2
時間振とうし、5℃、18000rpmで30分間遠心
分離する。上澄み液を取り出しメタノ−ルで樹脂分を析
出させた後、乾燥した。
【0098】このようにして得られた樹脂0.1gをト
ルエンに溶解し、濃度0.5 g/dlの溶液とし、この
溶液10mlをキャノン−フェンスケ型粘度計に入れ、
30℃でこの溶液流下秒数 t1 を測定した。一方、別
に同じ粘度計で純トルエンの流下秒数 t0 を測定し、
以下の数式により算出した。 ηSP/C=(t1 / t0 − 1)/C (C:ポリ
マ−濃度 g/dl) 一方、ポリフェニレンエ−テルの還元粘度ηSP/cにつ
いては、0.1gをクロロホルムに溶解し、濃度0.5
g/dlの溶液とし、上記と同様に測定した。
【0099】(11)粘弾性測定 成形体(2.5mm厚×12.3mm幅×60mm)
を、メカニカル スペクトロメ−タ−(レオメトリック
ス社製 RMS−800)を用いて、粘弾性挙動を測定
した。 測定条件 :昇温速度 3.6℃/分、温度範囲 −1
50℃〜150℃ 歪み 0.1% 周波数 1Hz チャック間距離 44.2mm
【0100】(12)熱収縮率 成形体(2.5mm厚×12.3mm幅×60mm)
を、150℃の熱風乾燥機に2時間放置し、寸法変化か
ら熱収縮率を算出した。
【0101】実施例、比較例で用いる各成分は以下のも
のを用いた。 (イ)芳香族ポリカ−ボネ−ト(A成分)(PC) 市販のビスフェノ−ルA型ポリカ−ボネ−ト〔三菱化成
工業(株)製 ノバレックス 7025A (PCと称
する)〕を用いた。また、PCのSP値は11.3であ
る。
【0102】(ロ)ゴム変性スチレン系樹脂(B成分) ゴム変性スチレン系樹脂(HIPS)の製造 ポリブタジエン{(シス1,4結合/トランス1,4結
合/ビニル1,2結合重量比=95/2/3)(日本ゼ
オン(株)製、商品名Nipol 122 OSL)}
を、以下の混合液に溶解し、均一な溶液とした。 ポリブタジエン 11.0重量% スチレン 73.7重量% エチルベンゼン 15.0重量% α−メチルスチレン2量体 0.27重量% 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5− トリメチルシクロヘキサン 0.03重量%
【0103】次いで、上記混合液を撹拌機付の直列4段
式反応機に連続的に送液して、第1段は撹拌数190r
pm、126℃、第2段は50rpm、133℃、第3
段は20rpm、140℃、第4段は20rpm、15
5℃で重合を行った。引き続きこの固形分73%の重合
液を脱揮装置に導き、未反応単量体及び溶媒を除去し、
ゴム変性スチレン樹脂を得た(HIPSと称する)。得
られたゴム変性スチレン樹脂を分析した結果、ゴム含量
は12.8重量%、ゴムの重量平均粒子径は1.6μ
m、還元粘度ηsp/cは0.60dl/gであった。
また、HIPSのSP値は、10.3であった。
【0104】ゴム非変性ポリスチレン(GPPS) 市販のポリスチレン(重量平均分子量27万、数平均分
子量12万)〔(旭化成工業(株)製)(以後、GPP
Sと称する)〕を用いた。また、GPPSのSP値は1
0.5であった。
【0105】(ハ)ポリフェニレンエーテル(C成分)
(PPE) 酸素吹き込み口を反応機底部に有し、内部に冷却用コイ
ル、撹拌羽根を有するステンレス製反応機の内部を窒素
で充分置換したのち、臭化第2銅54.8g、ジ−n−
ブチルアミン1110g、及びトルエン20リットル、
n−ブタノール16リットル、メタノール4リットルの
混合溶媒に2,6−キシレノール8.75kgを溶解し
て反応機に仕込んだ。撹拌しながら反応機内部に酸素を
吹き込み続け、内温を30℃に制御しながら180分間
重合を行った。重合終了後、析出したポリマーを濾別し
た。これにメタノール/塩酸混合液を添加し、ポリマー
中の残存触媒を分解し、さらにメタノールを用いて充分
洗浄した後乾燥し、粉末状のポリフェニレンエーテルを
得た(PPEと称する)。還元粘度ηSPは0.55dl
/gであった。PPEのSP値は11.2であった。
【0106】(ニ)相溶化剤 共重合体(AS−1〜AS−2、AS−4〜AS−
8) アクリロニトリル 3.4重量部、スチレン 81.6
重量部、エチルベンゼン 15重量部、及び開始剤とし
て、1,1 −ビス(t−ブチルパ−オキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン 0.03重量部の混合
液を0.7リットル/時間の速度で、撹拌機付の直列3
段式プラグフロ−型反応機に連続的に送液して、第1段
は撹拌数100rpm、126°C、第2段は20rp
m、135°C、第3段は10rpm、147°Cで重
合を行なった。引き続きこの重合液を230°Cの脱揮
装置に導き、未反応単量体及び溶媒を除去し、ランダム
共重合体を得た(AS−1と称する)。得られた共重合
体を分析した結果、平均共重合組成が、アクリロニトリ
ル単位6重量%、スチレン単位94重量%であった。
(樹脂組成比は赤外吸収スペクトル法による。)また、
液体クロマトグラフィ−分析により、共重合組成分布を
測定したところ、アクリロニトリル単位は0〜12重量
%であり、共重合体分子の最大SP値は11.0であ
り、最小SP値は10.5であり、ΔSP値は0.5で
あった。前記共重合体(AS−1)の製造において、単
量体の仕込み組成を変更して共重合組成及び分布の異な
った共重合体を製造した。(AS−2、AS−4〜AS
−8)その結果を表1に示した。
【0107】共重合体(AS−3) AS−1の製造において、反応機を完全混合型反応機に
変更すること以外、AS−1と同一の実験を繰り返し
た。得られた共重合体を分析した結果、平均共重合組成
が、アクリロニトリル単位11重量%、スチレン単位8
9重量%であった。(樹脂組成比は赤外吸収スペクトル
法による。)また、液体クロマトグラフィ−分析によ
り、共重合組成分布を測定したところ、アクリロニトリ
ル単位は7〜12重量%であり、共重合体分子の最大S
P値は11.0であり、最小SP値は10.8であり、
ΔSP値は0.2であった。
【0108】(実施例1〜6及び比較例1〜7)表1記
載の樹脂組成物を、表1記載の重量比率で混合し、サイ
ドフィ−ド可能な二軸押出機(Werner Pfle
iderer社製 ZSK−40mmΦ)を用い、溶融
押出しを行なった。即ち、押出機の前段で樹脂成分を2
60°Cで溶融し、後段でTPPをサイドフィ−ドし、
回転数295rpm、吐出量80kg/hで240°C
で溶融混練した。尚、PPEの溶融温度が高いので、G
PPS/PPEを300℃で前以て溶融押出ししたマス
タ−ペレットを用いた。このようにして得られたペレッ
トを射出成形機(東芝機械(株)製 型式IS80A)
でシリンダ−温度220℃、金型温度60℃の条件で試
験片を作製し、各種物性評価を行なった。表1、2、図
1〜図7にその結果を示す。
【0109】
【表1】
【0110】
【表2】
【0111】表1及び図1によると、相溶化剤として特
定の平均共重合組成及び特定の共重合組成分布を有する
共重合体(特定の平均SP値とSP値分布を有する共重
合体)を用いると、衝撃強度が著しく向上することが分
かる。また、図2、3によると、特定の共重合組成分布
を有する相溶化剤を用いた実施例1の分散層(スチレン
系樹脂)の平均周囲長は4.8μmであり層状に分散し
ているのに対し、比較例4の分散層の平均周囲長は3.
3μmであり球状に分散していることが分かる。このこ
とから特定の共重合組成分布(SP値)を有する相溶化
剤を用いることにより、分散層の界面積が増大し、衝撃
強度が飛躍的に向上することが推察される。
【0112】そして、表2によると、特定の共重合組成
分布を有する相溶化剤を用いた実施例1の熱収縮率が、
比較例4のそれより大きいことが分かる。このことか
ら、特定の共重合組成分布(SP値)を有する相溶化剤
を用いることにより、分散層とマトリックス間の界面力
(接着力)が増大し、分散層が層状に配向しやすくなり
熱収縮率が大きくなるが、界面力(接着力)の小さい比
較例4の場合、流れ方向に配向する際に、破壊し層状に
なれずに球状になるために熱収縮率が小さいと推察され
る。
【0113】さらに、図4の粘弾性測定結果によると、
−30〜−40℃の範囲のtanδの値は、特定の共重
合組成分布を有する相溶化剤を用いた実施例1が比較例
4より高くなっていることが分かる。このことから特定
の共重合組成分布(SP値)を有する相溶化剤を用いる
ことにより、エネルギ−吸収が高まっていることが示唆
される。最後に、図5〜7によると、相溶化剤の平均S
P値が10.6〜11.0の範囲にあるときは衝撃強度
が優れていることが分かり、特に10.6未満では(比
較例6)、A成分との相溶性が低下し、分散層が球状に
なり衝撃強度が低下することがわかる。
【0114】
【発明の効果】本発明は、特定の相溶化剤により、従来
相溶性に乏しい芳香族ポリカ−ボネ−トとゴム変性スチ
レン系樹脂とポリフェニレンエ−テルを相溶化させ、難
燃性、衝撃強度、成形加工性(流動性)、及び耐熱性の
優れた難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成
物を提供するものである。この組成物は、家電部品、O
A機器部品等に好適であり、これら産業界に果たす役割
は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1と比較例4の樹脂組成物で用いられた
相溶化剤〔アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS
樹脂)〕のアクリロニトリルの組成分布を示した液体ク
ロマトグラフィ−の測定結果である。図中には、SP
値、ΔSP値、及びアイゾット衝撃強さ(Kgcm/ c
m)を示している。
【図2】実施例1の樹脂組成物からなる成形体の断面を
流れ方向から撮影した電子顕微鏡写真の模式図である。
マトリックス樹脂は芳香族ポリカ−ボネ−トであり、分
散層はスチレン系樹脂である。
【図3】比較例4の樹脂組成物からなる成形体の断面を
流れ方向から撮影した電子顕微鏡写真の模式図である。
マトリックス樹脂は芳香族ポリカ−ボネ−トであり、分
散層はスチレン系樹脂である。
【図4】実施例1と比較例4の樹脂組成物の粘弾性(t
anδ)測定結果である。点線は実施例1を実線は比較
例4を示す。
【図5】相溶化剤のSP値と表1の樹脂組成物のアイゾ
ット衝撃強さとの関係を示した図である。横軸は、相溶
化剤〔アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹
脂)〕のSP値及びそのSP値に対応するAS樹脂のア
クリロニトリル重量%を示し、縦軸はアイゾット衝撃強
さ(kgcm/ cm)を示す。
【図6】比較例6の樹脂組成物からなる成形体の断面を
流れ方向から撮影した電子顕微鏡写真の模式図である。
マトリックス樹脂は芳香族ポリカ−ボネ−トであり、分
散層はスチレン系樹脂である。
【図7】実施例4の樹脂組成物からなる成形体の断面を
流れ方向から撮影した電子顕微鏡写真の模式図である。
マトリックス樹脂は芳香族ポリカ−ボネ−トであり、分
散層はスチレン系樹脂である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQP

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族ポリカ−ボネ−ト、(B)
    ゴム変性スチレン系樹脂、(C)ポリフェニレンエ−テ
    ル、(D)相溶化剤、及び(E)難燃剤を含有する樹脂
    組成物において、 (i) 上記D成分が芳香族ビニル単量
    体と芳香族ビニル単量体と共重合可能な単量体からなる
    共重合体であり、(ii)上記D成分の溶解性パラメ−
    タ−(以下、SP値と称する)の平均値が10.6〜1
    1.0〔(cal/cm3 )1/2 〕であり、かつ上記D
    成分が共重合組成分布を有する結果としてSP値の異な
    った共重合分子からなり、その最大のSP値を有する共
    重合分子と最小のSP値を有する共重合分子とのSP値
    差(ΔSP値)が、0.3〜1.0〔(cal/c
    3 )1/2 〕であることを特徴とする、難燃性ポリカ−
    ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物。
JP22088394A 1994-08-24 1994-08-24 難燃性ポリカ−ボネ−ト含有スチレン系樹脂組成物 Withdrawn JPH0859977A (ja)

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WO1997038051A1 (fr) * 1996-04-08 1997-10-16 Kaneka Corporation Composition de resine de plastique ignifuge
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