JPH0860447A - ピッチ系炭素繊維の製造方法 - Google Patents

ピッチ系炭素繊維の製造方法

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JPH0860447A
JPH0860447A JP20196094A JP20196094A JPH0860447A JP H0860447 A JPH0860447 A JP H0860447A JP 20196094 A JP20196094 A JP 20196094A JP 20196094 A JP20196094 A JP 20196094A JP H0860447 A JPH0860447 A JP H0860447A
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fiber
carbon fiber
strand
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fibers
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JP20196094A
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English (en)
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Motoi Marumoto
基 丸本
Eiji Fujisawa
英治 藤沢
Hiroaki Shono
弘晃 庄野
Takashi Kojima
孝 小島
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 不融化繊維ストランドに三塩化チタンまたは
四塩化イリジウムを担持させ、次いで不活性ガス中で焼
成する。 【効果】 多数の繊維で構成されている不融化繊維スト
ランドを用いて焼成しても得られる炭素繊維の性能を劣
化させずに炭素化できるので、炭素化炉の容積効率を上
げて操業でき、高性能炭素繊維を安価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高性能炭素繊維の製造法
に関し、詳しくはピッチ系炭素繊維の炭素化方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ピッチ系炭素繊維は、石炭系及び石油系
のピッチ類や、HF/BF3 触媒等を用いて縮合多環芳
香族化合物を重合して得られる合成系ピッチをプリカー
サーとして溶融紡糸、不融化、炭素化、或いは必要に応
じて黒鉛化して製造される。ピッチ系炭素繊維の中で
も、光学異方性相を含むメソフェーズピッチから得られ
る炭素繊維は、ポリアクリロニトニル(PAN)から製
造されるPAN系炭素繊維に比べて、製造コストが安く
低温の焼成条件で高い弾性率が得られることから、その
発展が期待されいる。しかしメソフェーズピッチから得
られる炭素繊維は弾性率40Tf/mm2 以上の特殊グ
レード分野においてその特徴が認められつつあるもの
の、汎用グレード分野においてはPAN系炭素繊維に比
べて引張強度が低く、コスト的にも当初に期待されたよ
うな十分な競争力を持つに至っていないのが現状であ
る。メソフェーズピッチ系炭素繊維が汎用グレード分野
で更にコスト競争力をつけていくための技術的課題は、
各工程の生産性を如何に上げるかにかかっており、その
中で炭素化工程の効率化が重要なテーマの一つである。
【0003】炭素化処理は窒素などの不活性ガス中で行
われ、不融化処理された繊維の連続ストランドをトンネ
ル炉で連続的に焼成する方法や、或いは不融化糸チョッ
プドストランドをバッチ炉により焼成する方法が採れて
いる。この焼成時にはおよそ300〜800℃の間、特
に500℃付近で、水および一酸化炭素、二酸化炭素等
の含酸素化合物や、メタン、エタン等の低級炭化水素か
らタール状物質までの種々の分解生成ガスが発生する。
また800℃以上の高温域では、芳香環の縮合反応が脱
水素的に進み、主として水素が発生する。
【0004】これらのガスの中、500℃前後の低温域
で発生する水、二酸化炭素および系外から同伴された微
量の酸素等の含酸素化合物は、高温の繊維表面の炭素と
反応し表面欠陥を生成させるため、製品の性能劣化に特
に悪影響を及ぼしていると考えられている。このため特
に焼成時の低温域で十分な量の雰囲気ガスでストランド
内部に蓄積した発生ガスを置換してやることが必要とな
る。しかしこのようなガス置換方法は、多量の雰囲気ガ
スを消費するのみでなく、ストランドを構成する繊維の
本数が多くなればなるほど置換が困難となるため一つの
ストランドの繊維本数を増やすことができず、生産性を
上げるための支障になっている。
【0005】このような問題に対して発生ガスからの影
響を緩和するために、雰囲気ガス中に気体状炭化水素を
含有させる方法(特開昭61−89327号)、水素を
含有させる方法(特開昭61−34226号)、雰囲気
ガスの流通下で100Torr以下の減圧下で炭素化し
て分解ガスの追い出しを図る方法(特開昭62−170
524号)等が提案されている。しかしこれらの方法
は、安全面で問題があったり、真空仕様の高温炉が必要
であるなどから、工業規模で実施することが困難であ
る。
【0006】なお特開昭59−144622号には、紡
糸後の原料を、Al、Ti、Fe、Co、Ni、Cu等
の存在下に不活性ガス雰囲気中で高温焼成する方法が記
載されている。この方法では窒素等の不活性雰囲気下で
1000〜3000℃において完全炭素化と結晶化を行
う際にこのような金属の存在が必要とされており、10
00℃以上の高温域での焼成工程で存在している金属が
何らかの作用をしているものと解釈されるが、これは5
00℃前後で発生する含酸素化合物による劣化を防止す
るものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は不融化処理さ
れた繊維の連続ストランドを炭素化する際の上記の如き
問題点を解決し、多数の繊維で構成される不融化繊維ス
トランドを用いて焼成しても、炭素化時の性能劣化を防
止して、高性能の炭素繊維を安価に得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者等はメソフェーズ
ピッチから炭素繊維を効率良く製造する方法を鋭意検討
した結果、不融化繊維ストランドを炭素化する際に三塩
化チタンもしくは四塩化イリジウムを担持させることに
よりストランドの性能劣化が防止され、高性能の炭素繊
維を安価に得られることを見出し、本発明に到達した。
【0009】即ち本発明は、メソフェーズピッチを溶融
紡糸したのち不融化処理を行った繊維ストランドを炭素
化するに際して、不融化繊維ストランドに三塩化チタン
または四塩化イリジウムを担持させ、次いで不活性ガス
中で焼成することを特徴とする炭素繊維の製造方法であ
る。
【0010】本発明において炭素繊維の原料に用いられ
るメソフェーズピッチは、石炭系、石油系、合成系ピッ
チの何れも使用できるが、光学異方性相の含有量が少な
くとも70%以上、好ましくは95%以上であることが
望ましい。該メソフェーズピッチは、常法により溶融紡
糸されてピッチ繊維ストランドとなり、更に酸化雰囲気
中で不融化されて不融化繊維ストランドとなる。この間
の繊維の引取方法、集束方法あるいは合糸方法は通常の
方法を採用でき、また連続繊維やチョップド繊維等の繊
維形態は炭素化方法や製品の使用目的により適宜選択さ
れる。
【0011】本発明において用いられる不融化繊維スト
ランドを構成する繊維の本数は、約3000本以上が好
ましい。不融化繊維ストランドを構成する繊維の本数が
約3000本より少ない場合には、炭素化炉の容積効率
が低下するので経済的に不利であると同時に、ストラン
ド内部のガス置換が比較的容易に行われるため炭素繊維
物性の劣化が起きにくいので本発明の効果は薄いものと
なる。即ち本発明は不融化繊維ストランドが約3000
本以上の繊維で構成されている場合に効率良く炭素繊維
が製造される。
【0012】三塩化チタンや四塩化イリジウムの不融化
繊維ストランドへの担持方法は特に制限はないが、スト
ランド内部の繊維表面にも均一に担持させるために、例
えば水溶液からの含浸法や噴霧法などが好適に用いられ
る。本発明では不融化繊維ストランドに三塩化チタンや
四塩化イリジウムを担持することで、多数の繊維から構
成されている不融化繊維ストランドにおいても性能劣化
を起こさずに炭素化できる。これらの化合物は有機合成
分野では還元剤として良く知られているものであるが、
不融化繊維ストランドの焼成時に300〜800℃の
間、特に500℃付近で最も生成量の多い水や二酸化炭
素による劣化反応を還元剤の作用で防ぐことになる。な
おこれらの化合物はより高温の焼成温度域では分解と蒸
発や昇華が起こり、1000℃以上では事実上炭素繊維
表面から逸散するので、製品中に残存して複合材料の性
能に悪影響を及ぼさない。
【0013】三塩化チタンや四塩化イリジウムの担持量
は、0.01〜2重量%の範囲であり,好ましくは0.
04〜1重量%の範囲である。担持量が0.01重量%
より少ない場合は本発明の効果が小さく、2重量%を越
えても効果は変わらず経済的でない。即ち三塩化チタン
や四塩化イリジウムの担持量を上記範囲とすれば、多数
の繊維で構成されている不融化繊維ストランドを用いて
焼成しても、得られる炭素繊維の性能を劣化させずに炭
素化できるので、炭素化炉の容積効率をあげて操業で
き、高性能炭素繊維を安価に製造できる。
【0014】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。但し本発明はこれらの実施例により制限されるもの
ではない。
【0015】参考例 HF/BF3 触媒を用いてナフタレンを重合して得られ
た合成メソフェーズピッチ〔AR樹脂、三菱ガス化学
(株)製〕をプリカーサーとして溶融紡糸し、ピッチ繊
維1000本で構成されるストランドを得た。このピッ
チ繊維ストランドを100mm長に切断し、空気雰囲気
中で240℃、20分間保持して不融化を行った。次に
この不融化繊維ストランドをAr雰囲気中で1000℃
および1600℃で焼成して炭素繊維を得た。得られた
炭素繊維の性能を表1に示す。
【0016】比較例 溶融紡糸によりピッチ繊維40000本で構成されるス
トランドを調製した以外は参考例と同様の操作で、10
00℃および1600℃で焼成された炭素繊維を得た。
得られた炭素繊維の性能を表1に示したが、ストランド
を構成する繊維の本数が多いため、焼成時に性能劣化が
起きた。
【0017】実施例1〜4 比較例と同様にして得た40000本の繊維からなる不
融化繊維ストランドをTiCl3 の水溶液〔関東化学
(株)製の20%水溶液より調製〕に浸漬させたのち窒
素雰囲気下80℃で乾燥し、TiCl3 を各々0.0
4、0.2、0.4、0.8重量%担持させた不融化繊
維ストランドを調製した。この不融化繊維ストランドを
それぞれ参考例と同様の方法で1000℃及び1600
℃で焼成した。得られた炭素繊維の性能を表1に示す。
構成繊維数の多いストランドを用いたにもかかわらず,
比較例のような極端な劣化を防ぐことができ、参考例で
得られたものに近い物性の炭素繊維を製造することがで
きた。
【0018】実施例5 実施例1〜4と同様の操作で、IrCl4 〔和光純薬
(株)製、純度99.5%〕が0.4重量%担持された
不融化繊維ストランドを調製し、1000℃および16
00℃で焼成した。得られた炭素繊維の性能を表1に示
す。実施例1〜4と同様に高性能の炭素繊維が得られ
た。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上の実施例に示されるように、本発明
によれば多数の繊維で構成されている不融化繊維ストラ
ンドを用いて焼成しても得られる炭素繊維の性能を劣化
させずに炭素化できるので、炭素化炉の容積効率をあげ
て操業でき、高性能炭素繊維を安価に製造できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メソフェーズピッチを溶融紡糸したのち
    不融化処理を行った繊維ストランドを炭素化するに際し
    て、不融化繊維ストランドに三塩化チタンまたは四塩化
    イリジウムを担持させ、次いで不活性ガス中で焼成する
    ことを特徴とするピッチ系炭素繊維の製造方法。
JP20196094A 1994-08-26 1994-08-26 ピッチ系炭素繊維の製造方法 Pending JPH0860447A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105907117A (zh) * 2016-06-30 2016-08-31 天津工业大学 一种含钛沥青及其制备方法
CN111960408A (zh) * 2020-09-04 2020-11-20 湖南大学 一种中间相沥青炭微球的高效制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105907117A (zh) * 2016-06-30 2016-08-31 天津工业大学 一种含钛沥青及其制备方法
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