JPH086159Y2 - セグメント継手ボルト締結装置 - Google Patents

セグメント継手ボルト締結装置

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JPH086159Y2
JPH086159Y2 JP6249791U JP6249791U JPH086159Y2 JP H086159 Y2 JPH086159 Y2 JP H086159Y2 JP 6249791 U JP6249791 U JP 6249791U JP 6249791 U JP6249791 U JP 6249791U JP H086159 Y2 JPH086159 Y2 JP H086159Y2
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亘廣 近藤
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シールド掘進機で掘削
した掘坑を覆工する為のセグメント同士を連結するセグ
メント継手ボルトを自動的に締結するセグメント継手ボ
ルト締結装置に関し、特に1対の揺動アームの姿勢切り
換え方式と揺動アームのナットソケットの駆動機構を改
善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機で掘削した掘坑は、掘削
の進行に応じて軸方向約1mの長さのリング状内面毎
に、周方向複数分割した鉄筋コンクリート製又は鋼板製
又は鋳鉄製の湾曲矩形板状のセグメントで覆われ、それ
ら複数のセグメントの4辺は夫々複数個所においてセグ
メント継手ボルトにより隣接するセグメントに連結さ
れ、セグメントの背部にはセメントミルク注入され、そ
の後セグメントの内面は、コンクリート壁で覆われてト
ンネルが構築される。前記セグメントに関して、その4
辺のうち、湾曲状の端面は十分な長さがあるためその端
面には通常4個所の連結部が設けられ、その各連結部は
1本のセグメント継手ボルトにより連結され、また直線
状の端面は比較的短いためその端面には2個所の連結部
が設けられ、その各連結部は2本(極大径のトンネルで
は3本)のセグメント継手ボルトにより連結される。前
記シールド掘進機の後部には、セグメントの搬入・位置
決めの為のセグメントハンドリング装置や、セグメント
継手ボルトの自動締結の為のセグメント継手ボルト締結
装置が設けられている。
【0003】前記セグメント継手ボルト締結装置として
は、セグメントの湾曲状端面の4個所の連結部を夫々締
結する複数のセグメント継手ボルト締結装置と、セグメ
ントの各直線状端面の2個所の連結部を順次締結する1
台のセグメント継手ボルト締結装置とが設けられ、これ
らのボルト締結装置は、掘坑の軸心回りに回動位置切り
換えされる支持フレームに付設されている。前記後者の
セグメント継手ボルト締結装置は、特開昭64−526
27号公報にも記載のように、2本のセグメント継手ボ
ルトを保持する2つのボルト保持部を有するボルト保持
腕と、2本のセグメント継手ボルトに対向するナットを
保持する2つのナット保持部を有するナット保持腕とを
相対接近・離隔可能に構成してなる1組の揺動アームを
備え、この揺動アームはシールド掘進機の後部の支持フ
レームに掘坑の半径方向へ位置可変に且つ掘坑の軸方向
へ位置可変に取付けられた装置本体に付設してあり、こ
の装置本体には回転駆動装置が付設され、この回転駆動
装置からナット保持部のナットソケットへ回転駆動力を
伝達する回転駆動力伝達機構が設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の前記セグメント
の直線状端面の連結部のボルトを締結する為のセグメン
ト継手ボルト締結装置では、1本の揺動アームしか設け
ていないため、1つ目の連結部のボルト締結完了後、2
つ目の連結部のボルトとナットをボルト保持部とナット
保持部に夫々セットする必要があり、ボルト締結の作業
能率が低くなること、ボルト締結の自動化を図りにくい
こと、などの問題がある。そこで、2つの連結部に対応
する2組のボルト締結装置を設けることが考えられる
が、設備経済的に不利になること、ボルトとナットの締
結に不具合が生じた場合には人手により締結することに
なるが、2組のボルト締結装置を接近配置してあるた
め、人手により締結する際にボルト締結装置が邪魔にな
り、その結果ボルト締結装置の掘坑の半径方向又は軸方
向への退避移動量を大きく設定しなければならないこ
と、などの問題がある。本考案の目的は、セグメント継
手ボルトの締結作業の作業能率を向上でき、締結の不具
合発生時人手による締結の作業性に優れ、設備経済的に
有利なセグメント継手ボルト締結装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るセグメン
ト継手ボルト締結装置は、シールド掘進機で掘削した掘
坑を覆工する為のセグメント同士を連結するセグメント
継手ボルトを自動的に締結するセグメント継手ボルト締
結装置において、装置本体を掘坑の軸心回りに回動可能
な支持フレームに掘坑の半径方向へ移動可能に設け、且
つ装置本体を半径方向へ移動駆動する移動駆動手段を設
け、装置本体に、1対の揺動アームを、所定間隔空けて
並設するとともに、各揺動アームをその基端部において
セグメント継手ボルトと平行な軸心回りに揺動可能に枢
着し、1対の揺動アームの一方を半径方向に向く使用姿
勢にしまた他方を一方から遠ざかる方向へ所定角度揺動
させた第1位置と、他方を使用姿勢にしまた一方を他方
から遠ざかる方向へ所定角度揺動させた第2位置とに亙
って、1対の揺動アームを同期して揺動駆動する揺動駆
動手段を設け、各揺動アームは、半径方向に所定間隔空
けて並べた複数のセグメント継手ボルトを夫々保持する
為の複数のボルト保持部を有するボルト保持腕と、複数
のボルト保持部に夫々対向する複数のナット保持部を有
するナット保持腕であってボルト保持腕に対してセグメ
ント継手ボルトの方向へ相対接近・離隔可能なナット保
持腕を備えたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2に係るセグメント継手ボルト締結
装置は、請求項1の装置において、前記装置本体に、前
記複数のセグメント継手ボルトの合計数の半数の回転駆
動手段を設け、各回転駆動手段から両揺動アームの各1
対のナット保持部のナットソケットに回転駆動力を同時
に伝達する回転駆動力伝達機構を設けたことを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】請求項1に係るセグメント継手ボルト締結装置
においては、セグメント継手ボルトを締結する際、先ず
両揺動アームの全部のナット保持部とボルト保持部にナ
ットとボルトを夫々保持させ、両揺動アームを第1位置
に保持した状態において、掘坑の半径方向へ向いた一方
の揺動腕により1番目の連結部の複数のボルト・ナット
の締結を行う。1番目の連結部の複数のボルト・ナット
の締結完了後には、両揺動腕を第2位置に切り換え、前
記一方の揺動アームを所定角度揺動させた位置に切り換
えるとともに、前記他方の揺動アームを掘坑の半径方向
へ向け、他方の揺動アームにより2番目の連結部の複数
のボルト・ナットの締結を行う。但し、その間、1番目
の連結部の締結不具合などが発生した場合には、一方の
揺動アームに邪魔されることなく、人手によりボルト締
結を行うことが出来る。同様に、2番目の連結部の締結
不具合などが発生した場合にも、両揺動アームを再び第
1位置に切り換えることで、他方の揺動アームに邪魔さ
れることなく、人手によりボルト締結を行うことが出来
る。このように、両揺動アームに予め複数のボルト・ナ
ットを夫々セットしておくことが出来るため、ボルト締
結の作業能率を向上でき、ボルト締結の自動化を図りや
すくなる。しかも、揺動駆動出手段により両揺動アーム
を第1位置と第2位置とに亙って位置切り換えすること
で、ボルト締結の不具合発生時にも、両揺動アームに邪
魔されることなく、能率的に締結を実行でき、またボル
ト締結装置の退避移動量を大きく設定する必要がない。
【0008】請求項2に係るセグメント継手ボルト締結
装置においては、基本的に請求項1と同様の作用がえら
れるが、前記装置本体に、前記複数のセグメント継手ボ
ルトの合計数の半数の回転駆動手段を設け、各回転駆動
手段から両揺動アームの各1対のナット保持部のナット
ソケットに回転駆動力を同時に伝達する回転駆動力伝達
機構を設けたので、一方の揺動アームでボルト締結する
時には、全部の回転駆動手段を作動させ、各回転駆動手
段から各回転駆動力伝達機構を介して両揺動アームの各
1対のナット保持部のナットソケットに回転駆動力を同
時に伝達して、全部のナットソケットを回転駆動させ
る。その間他方の揺動アームのナットソケットは空転状
態を保持する。このことは、他方の揺動アームでボルト
締結する時にも同様で、一方の揺動アームのナットソケ
ットは空転状態を保持する。このように、例えば、2つ
の回転駆動手段によって、2組の回転駆動力伝達機構を
介して、2×2個のナットを回転駆動できるから、回転
駆動手段の必要数を節減できる。
【0009】
【考案の効果】前記作用の項で説明したように、本考案
によれば次のような効果が得られる。請求項1に係るセ
グメント継手ボルト締結装置によれば、1対の揺動アー
ムと、これらを揺動駆動する揺動駆動手段と、揺動アー
ムが取付けられた装置本体を移動駆動する移動駆動手段
などを設けたことにより、両揺動アームに予め複数のボ
ルト・ナットを夫々セットしておくことが出来るため、
ボルト締結の作業能率を向上でき、ボルト締結の自動化
を図りやすくなる。しかも、揺動駆動出手段により両揺
動アームを第1位置と第2位置とに亙って位置切り換え
することで、ボルト締結の不具合発生時にも、両揺動ア
ームに邪魔されることなく、能率的に締結を実行でき、
またボルト締結装置の退避移動量を大きく設定する必要
がない。
【0010】請求項2に係るセグメント継手ボルト締結
装置によれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られ
る。更に、前記複数のセグメント継手ボルトの合計数の
半数の回転駆動手段と、各回転駆動手段から両揺動アー
ムの各1対のナット保持部のナットソケットに回転駆動
力を同時に伝達する回転駆動力伝達機構を設けたことに
より、例えば、2つの回転駆動手段によって、2組の回
転駆動力伝達機構を介して、2×2個のナットを回転駆
動できるから、回転駆動手段の必要数を半減でき、設備
経済的に有利である。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、シールド掘進機により掘削され
たトンネル状の掘坑内面を覆工する為のセグメント同士
を締結するセグメント継手ボルト(以下、継手ボルトと
いう)を自動的に締結するセグメント継手ボルト締結装
置に本考案を適用したものである。尚、図1、図2に示
すように前後方向を定義して説明する。先ず、前記掘坑
について簡単に説明すると、掘坑はシールド掘進機によ
り断面直径約7.3mの大きさに掘削され、その掘坑は
掘削の進行に応じて掘坑の軸方向約100cmの長さの
リング毎に、鉄筋コンクリート製の6つのセグメントS
と1つのサブセグメントで覆工される。
【0012】図1に示すように、1つのセグメントS
は、掘坑の軸方向長さ約100cm、掘坑の周方向約5
7度に亙る円弧長、厚さ約30cmの湾曲矩形板状に形
成され、その4辺のうち、湾曲状の前後両端面には夫々
4箇所の連結部Saが設けられ、前後の連結部Saは前
後に隣接して配設されるセグメントSの対応する連結部
Saと夫々1本の継手ボルトBにより連結され、また直
線状の両端面には夫々2箇所の連結部Sbが設けられ、
これら連結部Sbは隣接して配設されるセグメントSの
対応する連結部Sbと夫々2本の継手ボルトBにより連
結される。各連結部Sa・Sbには、セグメント継手ボ
ルト締結装置TSの為の挿入穴1が形成されるととも
に、挿入穴1の外端部に位置する鋼製の連結板2が設け
られ、連結板2にはボルト穴3が形成されている。シー
ルド掘進機の後部には、セグメントの搬入・位置決めの
為のセグメントハンドリング装置や、前後に隣接するセ
グメントSの連結部Sa同士を連結するセグメント継手
ボルト締結装置や、本考案に係る周方向に隣接するセグ
メントSの連結部Sb同士を連結するセグメント継手ボ
ルト締結装置TSなどが設けられている。
【0013】次に、セグメント継手ボルト締結装置TS
について説明する。図2〜図4に示すように、セグメン
ト継手ボルト締結装置TSは、掘坑の軸心回りに回動可
能で且つ前後方向に移動可能な支持フレーム5に装着さ
れた装置本体10と、装置本体10を掘坑の半径方向に
移動駆動する移動駆動機構15と、装置本体10に前後
に所定間隔空けて並設された前後1対の揺動アーム20
と、前後の揺動アーム20を同期して揺動駆動する揺動
駆動機構50と、両揺動アーム20の4つのナットソケ
ット40を回転駆動する回転駆動力を発生する前後1対
のアクチュエータ60と、各アクチュエータ60から前
後の揺動アーム20の1対のナットソケット40に回転
駆動力を同時に伝達する回転駆動力伝達装置70などを
備えている。尚、前記装置本体10は、支持フレーム5
に装着された装置本体基部12とこの装置本体基部12
に継手ボルトBと同方向へ移動自在に装着された装置本
体可動部13とで構成されている。
【0014】移動駆動機構15は、支持フレーム5のう
ちの掘坑の半径方向向きに設けられた前後1対のガイド
レール16及びボールネジシャフト17と、装置本体1
0の装置本体基部12に設けられ前後のガイドレール1
6にスライド自在に係合する前後1対の係合部材18及
びボールネジシャフト18に螺合するボールネジボック
ス19などで構成され、図示外の電動モータでボールネ
ジシャフト17を回転駆動することにより装置本体10
は掘坑の半径方向に移動駆動される。次に、前後1対の
揺動アーム20について説明する。装置本体10の装置
本体可動部13の前部と後部には、継手ボルトBと平行
な1対の軸部材11(図10・図11参照)が回転自在
に夫々装着され、前後の揺動アーム20はその基端部を
なす基部材21において前後の軸部材11に揺動可能に
夫々枢着され、各揺動アーム20は、基部材21の下方
に延びるボルト保持腕23であって、半径方向に所定間
隔あけて並べた1対の継手ボルトBを保持する為の1対
のボルト保持部22を有するボルト保持腕23と、1対
のボルト保持部22に夫々対向する1対のナット保持部
24を有するナット保持腕25を備えている。
【0015】先ず、ボルト保持腕23について説明す
る。図5〜図7に示すように、各ボルト保持部22を構
成するボルトソケット27は、円周1/3の範囲にわた
る固定分割ソケット部材27aと、夫々円周1/3の範
囲にわたる1対の可動分割ソケット部材27bとで構成
され、固定分割ソケット部材27aはボルト28でボル
ト保持腕本体29に固定され、各可動分割ソケット部材
27bは固定分割ソケット部材27a側の一端部を枢支
するピン30を中心としてボルト保持部22を拡大・縮
小する方向へ開閉自在に連結され、各ボルト保持部22
の奥端には、継手ボルトBの頭部Baを吸着するための
永久磁石31がホルダ32を介して設けられている。ボ
ルトソケット27の内側にはボルトBの頭部を収容する
為の12角24面係合穴14が形成されている。ボルト
保持腕本体29には、4つの可動分割ソケット部材27
bを同期して開閉駆動する2対の油圧シリンダ33が設
けられ、各上下1組の油圧シリンダ33は共通のシリン
ダブロック36に形成され、これらの油圧シリンダ33
のピストンロッドの先端には押板部材34が固着され、
各可動分割ソケット部材27bの他端部には、ピン35
を介して受け部材37が設けられ、各押板部材34は対
応する上下1組の受け部材37に係合し、1対の相対向
する押板部材34間には可動分割ソケット部材27bを
開位置側に付勢するバネ部材38が設けられ、上下1対
のボルトソケット27と1対のシリンダブロック36と
は1対の保持板39間に配設され、これら保持板39に
は固定分割ソケット部材27aと可動分割ソケット部材
27bのボス部56が内嵌する円形穴が形成され、その
円形穴の内周面が可動分割ソケット部材27bの開位置
を規制する規制部39aに構成され、油圧シリンダ33
へ油圧を供給する為の油路パイプ54と油路55が設け
られている。
【0016】このように構成された各ボルト保持腕23
において、2つの継手ボルトBはボルト保持部22に永
久磁石31により頭部Baを吸着されて夫々保持される
とともに、2対の油圧シリンダ33に油圧を供給してピ
ストンを駆動し押板部材34を介して可動分割ソケット
部材27bを閉位置に切換えることにより、各継手ボル
トBの頭部Baは所定の姿勢に強力に保持される。一
方、油圧シリンダ33への油圧の供給を停止してバネ部
材38のバネ力により可動分割ソケット部材27aを対
応する規制部39aで規制した開位置に切換えた状態で
は、各継手ボルトBはその頭部Baとボルトソケット2
7の係合穴14の内面との間に微小隙間を介して保持さ
れるようになっている。尚、前記4つの可動分割ソケッ
ト部材27bを1つ又は2つの油圧シリンダにより開閉
駆動するように構成してもよいし、また油圧シリンダに
代えてエアシリンダにより開閉駆動するように構成して
もよいし、また各ボルト保持部22において2つの分割
ソケット部材を固定し、1つの分割ソケット部材を開閉
駆動するように構成してもよい。
【0017】次に、ナット保持腕25について説明す
る。図8に示すように、各ナット保持部24を構成する
ナットソケット40には、ナットNを収容するナット係
合穴40aと、ナットNを吸着する永久磁石41をホル
ダ42を介して収容する為の収容穴40bが形成され、
ホルダ42はバネ部材43によりナットN側に付勢され
るとともに、ホルダ42に固着の調整用ロッド45と調
整用ロッド45に螺着された調整ネジ46を介して位置
調整され、ナットNをナット係合穴40aの所定位置に
保持するようになっている。尚、前記ナットソケット4
0には、スプロケット部76を有するスプロケットスリ
ーブ77・78が遊嵌状に外嵌され、スプロケットスリ
ーブ77・78からナットソケット40へ回転駆動力を
伝達する回転伝達機構が設けられているが、これらにつ
いては後述する。
【0018】図2に示すように、各揺動アーム20の基
部材21の下端にはボルトBと同方向へ延びるガイドレ
ール47が設けられ、各ガイドレール47には可動部材
44が移動自在に装着され、可動部材44にはボルト保
持腕23が垂設固定され、この可動部材44に固定され
た油圧シリンダ48(図4参照)のロッドの先端は前記
基部材21に固定されたナット保持腕25に連結され、
油圧シリンダ48を介してボルト保持腕23はナット保
持腕25に対して継手ボルトBの方向へ相対接近・離隔
可能になっている。更に、図2に示すように、ロータリ
アクチュエータ51の下側には、装置本体基部12に対
して装置本体可動部13をボルトBと同方向へ所定スト
ローク移動駆動する油圧アクチュエータ49が装置本体
10に設けられている。
【0019】次に、揺動駆動機構50について説明す
る。揺動駆動機構50は、後側の揺動アーム20が半径
方向に向いた使用姿勢で且つ前側の揺動アーム20が後
側の揺動アーム20から遠ざかるように前方へ所定角度
揺動した第1位置(図2参照)と、前側の揺動アーム2
0が半径方向に向いた使用姿勢で且つ後側の揺動アーム
20が前側の揺動アーム20から遠ざかるように後方へ
所定角度揺動した第2位置とに前後の揺動アーム20を
同期して揺動駆動するものである。図2に示すように、
装置本体10の装置本体可動部13の前後方向の中央部
には油圧揺動モータからなるロータリアクチュエータ5
1が設けられ、図9に示すように、ロータリアクチュエ
ータ51の出力軸51aには駆動ギア52が装着され、
各揺動アーム20には駆動ギア52に噛合するセクタギ
ア53が設けられ、ロータリアクチュエータ51を回転
駆動することにより両揺動アーム20はセクタギア53
を介して夫々軸部材11の軸心回りに同期して揺動駆動
され第1位置と第2位置とに亙って切換えられる。 4
つのナットソケット40を回転駆動するための回転駆動
力を発生する1対の電動アクチュエータ60(これは、
トルク制御可能なものである)が設けられ、その1対の
出力軸は、図3、図10・図11に示すように、前後の
軸部材11の端部に夫々カップリング61を介して連結
され、前後のアクチュエータ60の本体は対応する揺動
アーム20の基部材21にブラケット62を介して固定
されている。尚、前記揺動駆動機構50は一例を示すも
のに過ぎず、油圧シリンダにより1対の揺動アーム20
を同期駆動する構造でもよいし、モータとチェーンを介
して1対の揺動アーム20を同期駆動する構造でもよ
い。
【0020】次に、回転駆動力伝達装置70について説
明する。図10・図11に示すように、前後の軸部材1
1A・11Bには、夫々1対のスプロケット部73を有
する第1・第2スプロケット71・72が設けられ、軸
部材11Aの第2スプロケット72と軸部材11Bの第
1スプロケット71は夫々キー74を介して軸部材11
に対して回転不能に装着され、軸部材11Aの第1スプ
ロケット71と軸部材11Bの第2スプロケット72は
夫々軸受75を介して軸部材11に対して回転可能に装
着されている。図8に示すように、各揺動アーム20の
1対のナットソケット40には、スプロケット部76を
有するスプロケットスリーブ77・78が遊嵌状に夫々
外嵌され、半径方向内側のスプロケットスリーブ77に
おいては、そのスプロケット部76がナット係合穴40
aに対応する一端側部分に形成され、また半径方向外側
のスプロケットスリーブ78においては、そのスプロケ
ット部76がナット係合穴40aと反対側の他端側部分
に形成され、図8、図10、図12に図示のように、前
後の第1スプロケット71の反アクチュエータ60側の
スプロケット部73とそれらに対応するナット保持腕2
5の半径方向内側のスプロケットスリーブ77のスプロ
ケット部76にはサイレントチェーン80が夫々掛装さ
れ、前後の第2スプロケット72のアクチュエータ60
側のスプロケット部73とそれらに対応するナット保持
腕25の半径方向外側のスプロケットスリーブ78には
サイレントチェーン81が掛装され、図3、図12に示
すように、前後の第1スプロケット71のアクチュエー
タ60側のスプロケット部73同士と前後の第2スプロ
ケット72の反アクチュエータ60側のスプロケット部
73同士には夫々サイレントチェーン82・83が掛装
されている。
【0021】更に、スプロケットスリーブ77・78か
らナットソケット40に回転駆動力を伝達する回転伝達
機構85が次のように設けられている。図8に示すよう
に、各スプロケットスリーブ77・78の内面には、軸
方向に並べて1対の12角24面係合穴86(図6の係
合穴14と同様のものである)が形成され、各ナットソ
ケット40のうち1対の12角24面係合穴86に対応
する外面部分には、ナットソケット40の軸方向に並べ
て形成され且つ30度位相を異ならせた1対の6角形係
合部87であって、1対の12角24面係合穴86に微
小隙間をもって係合する1対の6角係合部87が形成さ
れている。このように、ナットソケット40の軸心に対
して軸対称状の回転伝達機構85を設けたことにより、
スプロケットスリーブ77・78に対するナットソケッ
ト40の偏心揺動が許容されるようになっている。尚、
符号88は、ナットソケット40を中立位置に付勢する
為の弾性部材である。
【0022】このように回転駆動力伝達装置70を構成
したことにより、図12に示すように、後側のアクチュ
エータ60の回転駆動力は、軸部材11B、後側の第1
スプロケット71、サイレントチェーン80及び回転伝
達機構85を介して後側の揺動アーム20の半径方向内
側のナットソケット40に伝達され、またサイレントチ
ェーン82、前側の第1スプロケット71、サイレント
チェーン80及び回転伝達機構85を介して前側の揺動
アーム20の半径方向内側のナットソケット40に伝達
される。一方、前側のアクチュエータ60の回転駆動力
は、軸部材11A、前側の第2スプロケット72、サイ
レントチェーン81及び回転伝達機構85を介して前側
の揺動アーム20の半径方向外側のナットソケット40
に伝達され、またサイレントチェーン83、後側の第2
スプロケット72、サイレントチェーン81及び回転伝
達機構85を介して後側の揺動アーム20の半径方向外
側のナットソケット40に伝達され、こうして前後の揺
動アーム20に保持された4つのナットNを全て同時に
回転駆動するようになっている。回転伝達機構85は1
対の12角24面係合穴86とこれらに微小隙間をもっ
て夫々係合する1対の6各形係合部87とで構成したの
で、1対の12角24面係合穴86と1対の6角形係合
部87との面接触箇所が多くなり、面圧が低く抑制され
て摩耗しにくく、耐久性に優れ、位相の異なる1対の6
角形係合部87を設けたため回転伝達を円滑化でき、ま
た比較的安価に製作することが出来る。尚、前記回転駆
動力伝達装置70は、一例を示すものに過ぎず、複数の
歯車を含む歯車機構により回転駆動力を伝達構造のもの
でもよい。
【0023】以上のように構成されたセグメント継手ボ
ルト締結装置TSの作用について説明する。セグメント
S同士を連結する場合には、前後の揺動アーム20の各
ボルト保持部22の可動分割ソケット部材27bを開位
置に切換えた状態で各ボルト保持部22に継手ボルトB
を永久磁石31で吸着して保持させ、前後の揺動アーム
20の各ナット保持部24にナットNを保持させる。そ
の後、油圧シリンダ33に油圧を供給して各可動分割ソ
ケット部材27bを閉位置に切換えると、継手ボルトB
はボルト保持部22に所定姿勢に強力に保持される。次
に、揺動駆動機構50を駆動して前後の揺動アーム20
を第1位置に位置させ、その後、移動駆動機構15を駆
動して装置本体10をセグメントS側に半径方向へ所定
距離移動させ、図2・図4に示すように、後側の揺動ア
ーム20のナット保持腕25を隣接して配設された一方
のセグメントSの挿入穴1に挿入させるとともに後側の
揺動アーム20のボルト保持腕23を他方のセグメント
Sの挿入穴1に挿入させる。このように揺動アーム20
を揺動させたり移動させたりするときにも、継手ボルト
Bは、ボルト保持部22に強力に保持されているので、
ボルト保持部22から脱落するのを防止することが出来
る。次に、後側の油圧シリンダ48を駆動してボルト保
持腕23をナット保持腕25側に所定ストローク移動さ
せて、継手ボルトBをボルト穴3に挿通させ、継手ボル
トBの先端部をナットNに当接させる。このとき、継手
ボルトBはボルト保持部22に所定姿勢に強力に保持さ
れているので継手ボルトBとナットNとを同心状に当接
させることが出来る。
【0024】次に、後側の油圧シリンダ48を駆動した
状態において、前後のアクチュエータ60を駆動して前
後の各ナットソケット40を回転駆動させつつ継手ボル
トBとナットNとの初期締結を行い、この初期締結後可
動分割ソケット部材27bを開位置に切換え、その後の
本締め時には油圧シリンダ48の駆動を継続しつつ、ア
クチュエータ49を駆動して装置本体可動部13を装置
本体基部12に対して支持フレーム5から遠ざかる方向
へ移動駆動しつつ締結を行っていくと、継手ボルトBと
ナットNとが締結されて隣接するセグメントSの後側の
連結部Sb同士が連結される。この間前側の各ナットソ
ケット40は空転状態に保持される。継手ボルトBとナ
ットNの螺合締結時には、各可動分割ソケット部材27
bは規制部29aにより規制された開位置に位置してい
るが、継手ボルトBは永久磁石31によりボルト保持部
22に保持され、継手ボルトBの頭部Baは係合穴14
の内面との間に微小隙間を空けてボルトソケット27に
保持されているので、微小隙間により継手ボルトBの姿
勢の自由度が増し、ナットNが継手ボルトBに円滑に締
結される。また、回転伝達機構85によりスプロケット
スリーブ77・78に対してナットソケット40の偏心
揺動が許容されるため、継手ボルトBやナットNが仮り
に軸心に対して傾いていても、ナットソケット40の偏
心揺動により吸収されるので、継手ボルトBに対するナ
ットNの締結を一層円滑に行うことが出来、作業能率が
著しく向上する。次に、その後油圧シリンダ48とアク
チュエータ49とを駆動してボルト保持腕23とナット
保持腕25を初期位置に戻し、次に、移動駆動機構15
を駆動して揺動アーム20をセグメントSから離隔させ
る。
【0025】次に、揺動駆動機構50を駆動して前後の
揺動アーム20を第2位置に切換え、その後、支持フレ
ーム5を前方に所定ストローク移動させ、次に、移動駆
動機構15を駆動して前側の揺動アーム20のボルト保
持腕23とナット保持腕25とを夫々前側の挿入穴1に
位置させる。以降、前記同様して前側の連結部Sb同士
を連結する。この間、後側の連結部Sbにおいて締結不
具合などが発生した場合には、後側の揺動アーム20は
所定角度揺動した位置に退避しているので、後側の揺動
アーム20に邪魔されることなく、人手によりボルト締
結を行うことが出来、またこの作業のために前側のボル
ト締結作業を中止してボルト締結装置TSを大きく退避
させる必要もないので、能率良くボルト締結作業を行う
ことが出来る。同様に、前側の連結部Sbに締結不具合
が発生した場合にも、揺動アーム20をセグメントSか
ら離隔させるように少し移動させ、その後前後の揺動ア
ーム20を第1位置に切換えることで、前側の揺動アー
ム20に邪魔されることなく、人手によりボルト締結を
行うことが出来る。更に、前後の揺動アーム20に予め
ボルトBとナットNを夫々セットして、前後の連結部S
bに対して連続してボルト締結を行えるのでボルト締結
の作業能率を著しく高めることが出来る。加えて、2つ
のアクチュエータ60で回転駆動力伝達装置70を介し
て2×2個のナットNを回転駆動出来るので、アクチュ
エータ60の必要数を半減出来、設備経済的に有利であ
る。
【0026】次に、前記実施例の変形例について説明す
る。尚前記実施例と同様な部材には同一の符号を付して
説明を省略する図13に示す変形例は、アクチュエータ
(図示略)で回転駆動される駆動ギア91、前後のスプ
ロケット92、前後のスプロケットスリーブ93及びこ
れらに掛装されたサイレントチェーン94・95・96
を設け、1回のボルト締結作業で3組の継手ボルトBと
ナットNとを同時締結し得るように回転駆動力伝達装置
70Aを構成したものである。このように回転駆動力伝
達装置70Aを構成することにより3つのアクチュエー
タ60で2×3個のナットNを回転駆動出来る。図14
に示す変形例は、揺動アーム20の半径方向内側のナッ
トソケット40Aに回転駆動力を伝達する回転伝達機構
85Aをスプロケットスリーブ77Aの内面に形成され
た球心溝100とナットソケット40Aの外面に複数箇
所形成された凹部101と凹部101に装着されたボー
ル102からなるボールジョイントで構成し、半径方向
外側のナットソケット40Bに回転駆動力を伝達する回
転伝達機構85Bをスプロケットスリーブ78Bの内面
に形成された歯車孔105と、ナットソケット40Bの
外面に形成され歯車孔105に係合する球面外歯車10
6とで構成したものである。このようなナットソケット
40の軸心に対して軸対称の構造の回転伝達機構85A
・85Bは、耐久性と作動確実性に優れ、比較的安価に
製作出来る。尚、符号110は、ナットソケット40A
を中立位置に支持するための板バネ製の弾性部材であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】セグメントの部分斜視図である。
【図2】セグメント継手ボルト締結装置の側面図であ
る。
【図3】セグメント継手ボルト締結装置の平面図であ
る。
【図4】セグメント継手ボルト締結装置の背面図であ
る。
【図5】ボルト保持腕の縦断面図である。
【図6】図5の6矢視図であってボルトを省略した図で
ある。
【図7】図5の7−7線断面図である。
【図8】ナット保持腕の縦断面図である。
【図9】揺動駆動機構の機構図である。
【図10】図3の10−10線断面図である。
【図11】図3の11−11線断面図である。
【図12】回転駆動力伝達装置の機構図である。
【図13】変形例に係る回転駆動力伝達装置の機構図で
ある。
【図14】変形例に係る回転伝達機構の図8相当図であ
る。
【符号の説明】
B セグメント継手ボルト S セグメント TS セグメント継手ボルト締結装置 5 支持フレーム 10 装置本体 15 移動駆動機構 20 揺動アーム 50 揺動駆動機構 22 ボルト保持部 23 ボルト保持腕 24 ナット保持部 25 ナット保持腕 60 アクチュエータ 70・70A 回転駆動力伝達装置

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機で掘削した掘坑を覆工す
    る為のセグメント同士を連結するセグメント継手ボルト
    を自動的に締結するセグメント継手ボルト締結装置にお
    いて、 装置本体を、掘坑の軸心回りに回動可能な支持フレーム
    に掘坑の半径方向へ移動可能に設け、且つ装置本体を半
    径方向へ移動駆動する移動駆動手段を設け、 装置本体に、1対の揺動アームを、所定間隔空けて並設
    するとともに、各揺動アームをその基端部においてセグ
    メント継手ボルトと平行な軸心回りに揺動可能に枢着
    し、 1対の揺動アームの一方を半径方向に向く使用姿勢にし
    また他方を一方から遠ざかる方向へ所定角度揺動させた
    第1位置と、他方を使用姿勢にしまた一方を他方から遠
    ざかる方向へ所定角度揺動させた第2位置とに亙って、
    1対の揺動アームを同期して揺動駆動する揺動駆動手段
    を設け、 各揺動アームは、半径方向に所定間隔空けて並べた複数
    のセグメント継手ボルトを夫々保持する為の複数のボル
    ト保持部を有するボルト保持腕と、複数のボルト保持部
    に夫々対向する複数のナット保持部を有するナット保持
    腕であってボルト保持腕に対してセグメント継手ボルト
    の方向へ相対接近・離隔可能なナット保持腕を備えたこ
    とを特徴とするセグメント継手ボルト締結装置。
  2. 【請求項2】 前記装置本体に、前記複数のセグメント
    継手ボルトの合計数の半数の回転駆動手段を設け、各回
    転駆動手段から両揺動アームの各1対のナット保持部の
    ナットソケットに回転駆動力を同時に伝達する回転駆動
    力伝達機構を設けたことを特徴とするセグメント継手ボ
    ルト締結装置。
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