JPH0862078A - 圧力センサー及びその製造方法 - Google Patents

圧力センサー及びその製造方法

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JPH0862078A
JPH0862078A JP19974894A JP19974894A JPH0862078A JP H0862078 A JPH0862078 A JP H0862078A JP 19974894 A JP19974894 A JP 19974894A JP 19974894 A JP19974894 A JP 19974894A JP H0862078 A JPH0862078 A JP H0862078A
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JP
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cavity
substrate
pressure sensor
diaphragm
thin
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JP19974894A
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Inventor
Ryuichi Kurosawa
龍一 黒沢
Osamu Iwamoto
修 岩本
Fumitaka Kitamura
文孝 北村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体圧力センサーにおいて、出力を大きく
し、耐圧特性及び出力特性を安定させること。また、微
小圧力から大きな圧力まで連続して測定できること。 【構成】 基板2に設けられた第1の空洞部3、基板2
の内部に形成された第2の空洞部5、基板2に積層され
た薄肉部44の一部で形成され圧力を感知するダイヤフ
ラム4を具備する。第2の空洞部5は、不純物の拡散層
をエッチングにより除去することにより形成し、この第
2の空洞部5を楕円形などの任意形状にすることにより
ダイヤフラム4の形状は上方から見て楕円形などの任意
形状とすることができる。第1の空洞部3は、異方性エ
ッチングにより形成する。また、基板2と第2の基板1
6は陽極接合により接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気圧・水圧等を測定す
る半導体圧力センサーとその製造方法に関し、特に複数
の形状の異なる空洞部を有する半導体圧力センサーに関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係わる従来技術としては、例え
ば特開平4−148834号公報がある。特開平4−1
48834号公報の構成は同公報第1図に示され、さら
に特許請求の範囲(1)に記載されているように、単結
晶半導体基板に圧力を導入する開口部を持ち、内部に前
記開口部より大きな空洞部を伴った円形薄膜ダイヤフラ
ムを有していた。また、発明の詳細な説明として同公報
7ページの第2文節より8ページの第1文節にまたがり
記載されているように、同発明はシリコン基板を用い基
板上に薄膜のエピタキシャル層を形成し、エピタキシャ
ル層の一部をシリコン基板のホウケイ酸ガラスと接合す
る面に形成させた開口部よりエッチングを行い開口部よ
り大きい空洞部を形成し、その空洞部によりダイヤフラ
ムを形成するものであった。
【0003】また、同公報8ページの第3文節に記載さ
れているように、犠牲層を薄くすることによりダイヤフ
ラムの変位量を小さくし、過大圧印加時の高耐圧性を強
化させる構成であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の従
来の半導体圧力センサーでは、ダイヤフラムを形成する
ための空洞部の形成を等方性エッチングで行っているた
め、空洞部の形状は円形のみに限定されてしまい、ダイ
ヤフラム(圧力を感知する薄肉部)の設計が規制される
という課題を有している。これは、例えば4つのゲージ
電極でブリッジ回路を構成し、X−Y2方向のゲージ電
極対の電圧差を出力とする場合は、ダイヤフラムの形状
は長方形や楕円形の方がX−Yの寸法比が異なるので出
力が大きくなり円形のダイヤフラムより有利であるの
に、上記構成の圧力センサーではこうした円形以外の形
状が作製できないことを示している。
【0005】さらに、空洞部を形成するときのエッチン
グ停止時間の変化により、ダイヤフラムの大きさにばら
つきが生じ出力電圧特性が変動するという課題を有して
いる。すなわち、ダイヤフラムの形状及び大きさを正確
に制御することができないという課題を有している。
【0006】また、犠牲層が薄い場合は、過大圧力が印
加された時、薄膜ダイヤフラムが空洞部の底面に接する
ため薄膜ダイヤフラムの耐圧性が向上するが、薄膜ダイ
ヤフラムが底面に接する以上の圧力を感知できないとい
う課題を有していた。
【0007】そこで、本発明はこの様な課題を解決する
もので、その目的とするところは、印加圧力に対するセ
ンサーの出力電圧を大きくでき、また、耐圧特性及び出
力特性が安定した圧力センサー及びその製造方法を提供
することである。
【0008】また、本発明の別の目的は、微小圧力から
大きな圧力まで広い範囲の圧力を連続して測定できる圧
力センサーを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力センサー
は、基板上に積層された薄肉部の変位により圧力を検出
するものであって、2つの特徴的な空洞部を基板の内部
に形成したものである。
【0010】そして第1の空洞部は、薄肉部の反対面側
に開口を有し、第2の空洞部は、この第1の空洞部と連
通し、かつ薄肉部と接すると共に、薄肉部と接する領域
の面積が第1の空洞部との連通部の開口面積よりも大と
なる形状を有している。
【0011】また、本発明の圧力センサーは、3つの特
徴的な空洞部を基板の内部に形成し、1つの圧力センサ
ーの中に2種類の異なるセンサーを有していることを特
徴とする。
【0012】まず第3の空洞部は、薄肉部の反対面側に
開口を有し、第1の空洞部は、第3の空洞部の薄肉部側
の一部分に開口を有して第3の空洞部と連通し、かつ第
3の空洞部よりも体積が小さく、第2の空洞部は、第1
の空洞部と連通し、かつ薄肉部と接すると共に、薄肉部
と接する領域の面積が第1の空洞部との連通部の開口面
積よりも大となる形状を有している。そして、第2の空
洞部に対向する薄肉部で形成される第1のダイヤフラム
と、第2の空洞部に対向する薄肉部上に形成される第1
の歪みゲージの組と、第1、第2、第3の空洞部によっ
て輪郭形状が決定され変位可能となるように構成された
基板の一部で形成される第2のダイヤフラムと、第3の
空洞部に対向する薄肉部上に形成される第2の歪みゲー
ジの組とを有しており、これらにより2つのセンサーが
構成される。
【0013】さらに、本発明の圧力センサーは以下のよ
うな製造工程を含むことを特徴とする。
【0014】単結晶基板の一面に不純物を拡散した部分
を形成する工程、不純物を拡散した部分に接して薄肉部
を形成する工程、基板の不純物を拡散した部分の反対側
の面より基板をエッチングして第1の空洞部を形成する
工程、第1の空洞部側から不純物を拡散した部分をエッ
チングして、第1の空洞部と連通し、かつ薄肉部と接す
ると共に、薄肉部と接する領域の面積が第1の空洞部と
の連通部の開口面積よりも大となる形状を有する第2の
空洞部を形成する工程である。
【0015】
【作用】本発明の圧力センサー及びその製造方法の作用
は以下の通りである。
【0016】まず、基板内に拡散層を形成しこの拡散層
を選択的にエッチングして第2の空洞部を形成するの
で、空洞部の形状を任意にすることができる。この空洞
部がダイヤフラムを構成する要素となることから、結果
的にダイヤフラムの形状を任意にすることができる。そ
して、これを利用してダイヤフラムの形状を等方形状
(例えば正方形や円など)でないようにすれば(例えば
長方形や楕円など)、XY方向の寸法比を異なるように
構成することができる。本発明はこの寸法差を利用して
圧力センサーの出力を増大を図ったものである。
【0017】また、この空洞部の形成を拡散層のエッチ
ングにより行ったので精度良く形成することができる。
このため、この空洞部に対応するダイヤフラムの形状
(大きさ)も精度が良くなる。従って、多数個ダイヤフ
ラムを作成する場合であってもその形状にあまりばらつ
きが生じないので、結果的にこれらのダイヤフラムを用
いた圧力センサーの特性(耐圧や出力電圧など)にもば
らつきが生じない。
【0018】また、第1のダイヤフラムの変位による内
周圧力センサーと、第2のダイヤフラムの変位による外
周圧力センサーとで構成することにより、微小圧力から
大きな圧力までの広範囲にわたる連続圧力計測を可能に
するように企図したものである。すなわち、第1のダイ
ヤフラムはその変位量が制限されて主として小さな圧力
の検出に用いられ、所定の変位量以上では第1のダイヤ
フラムに代わって、第1のダイヤフラムよりも大きい第
2のダイヤフラムの変位を用いて主として大きな圧力の
検出に用いられる。なおこの場合、小さな圧力の検出に
用いられる第1のダイヤフラムは、大きな圧力が印加さ
れてもその変位量が制限されているので破壊されること
がない。
【0019】
【実施例】以下実施例に従い詳細に説明する。なお、実
施例1は基板の内部に2つの空洞部を設けて1つのダイ
ヤフラムを形成し圧力センサーを構成した例、実施例2
は基板の内部に3つの空洞部を設けて2つのダイヤフラ
ムを形成し圧力センサーを構成した例である。
【0020】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例による圧力センサー1の断面図である。また、図2は
第1の実施例による圧力センサー1の上面図である。た
だし、図2においては引き出し電極15は除いて示して
ある。
【0021】さて、図1に示すように本実施例による圧
力センサー1は、基板2に設けられた角錐状の第1の空
洞部3、同じく基板2の内部に形成され第1の空洞部3
と連通し、かつ薄肉部44と接した第2の空洞部5、圧
力を感知するダイヤフラム4(薄肉部44の第2の空洞
部5に接する部分)、基板2を載置する第2の基板16
等を具備している。なお、本実施例における基板2は
(100)面単結晶シリコンである。
【0022】本実施例においては、第2の空洞部5は図
2に示すように上方からみると楕円形の形状をしてい
る。すなわち、ダイヤフラム4は楕円形である。一方、
同じく図2に示すように基板2のダイヤフラム4の反対
側に設けられた、第1の空洞部3の開口部6、および第
1の空洞部3の第2の空洞部との連通部の開口形状は長
方形である。なお、この楕円形の面積は、第1の空洞部
3の第2の空洞部との連通部の開口形状の面積よりも大
きくなるように設定している。さらにダイヤフラム4の
上には1組2対の計4つのゲージ電極7(歪みゲージ
組)が対同士それぞれ直交するように(XY方向となる
ように)形成されている。
【0023】* 圧力センサーの製造方法 ここで、図1、2に示す圧力センサーの製造方法につい
て述べる。図3は本実施例の圧力センサー1の製造工程
を工程順に説明するための断面図である。図3に従い本
実施例による圧力センサー1の製造工程を以下に説明
し、第2の空洞部5の上方からみた形状が楕円形(すな
わち任意の形状)にできる理由について説明する。
【0024】まず、図3(a)に示すように基板2の両
面に絶縁膜8a及び絶縁膜8bを形成する。本実施例で
は基板2は(100)面単結晶シリコンであり、絶縁膜
8a及び8bは酸化シリコンであり、熱酸化により形成
される。
【0025】次に、図3(b)に示されるように絶縁膜
8aの一部分に開口部9を形成し、絶縁膜8aをマスク
として不純物の拡散層(以下単に拡散層と称する)10
を形成する。本実施例では拡散層10は高濃度ボロンド
ープ層であり、イオン打ち込みにより形成している。ボ
ロン濃度は1020個/cm3 である。図3(b)に示され
ている拡散層10は開口部9の形状に一致する。そのた
め、開口部9を楕円形(任意の形状)にすることにより
拡散層10を上方より見て楕円形(任意の形状)にする
ことができる。
【0026】次に、図3(c)に示されるように絶縁膜
8aを除去し、基板2の絶縁膜8bと反対側の面に第2
の絶縁膜11及びゲージ電極膜12を形成する。本実施
例では、第2の絶縁膜11は酸化シリコン膜とn型シリ
コン膜及び酸化シリコン膜であり、ゲージ電極膜12は
高濃度ボロンドープポリシリコン膜である。ボロン濃度
としては1019個/cm3 であり、イオン打ち込みにより
形成している。
【0027】次に、図3(d)に示されるようにゲージ
電極膜12をパターニングしゲージ電極7を形成し、さ
らにゲージ電極7上に第3の絶縁膜13を形成する。本
実施例では、第3の絶縁膜13は窒化シリコン膜であ
る。
【0028】次に、図3(e)に示されるように絶縁膜
8bの一部分に開口部6を形成し、開口部6より絶縁膜
8bをマスクとして基板2をエッチングし第1の空洞部
3を形成する。本実施例では、エッチングは異方性エッ
チングでありエッチング液は水酸化カリウム水溶液であ
る。また、エッチングは拡散層10において停止する。
これは拡散層10が高濃度ボロン層であるためエッチン
グ液である水酸化カリウム溶液に溶解しないためであ
る。
【0029】次に、図3(f)に示されるように拡散層
10をエッチングにより除去し第2の空洞部5を形成す
る。拡散層10のエッチングには、ふっ酸+硝酸+酢酸
(組成比1:3:8)を用いている。このエッチング液
は選択的に拡散層10のみをエッチングする。
【0030】次に、図3(g)に示すように第3の絶縁
膜13の一部に開口窓(図示なし)を造りゲージ電極7
とコンタクトをとるために、引き出し電極15を形成す
る。本実施例では引き出し電極15はPtとTiの積層
膜である。
【0031】次に、図3(h)に示すように、絶縁膜8
bを除去し第2の基板16を基板2と接合する。本実施
例では第2の基板16はホウケイ酸ガラスであり、基板
2と第2の基板16の接合には陽極接合を用いている。
【0032】本実施例によれば、ダイヤフラム4の形状
及び配置は表面からのフォトリソプロセスにより造り込
むことができる。すなわち、拡散層10が第2の空洞部
5となり、したがってダイヤフラム4の上方からみた形
状は開口部9の形状に一致する。したがって、ダイヤフ
ラム4の形状を任意に設定できる。本実施例の場合は先
に記したように開口部9が楕円形であるため、ダイヤフ
ラム4の形状は上方からみて楕円形となっている。なお
本実施例の楕円形の長辺と短辺の比は2:1である。
【0033】本実施例による圧力センサー1の出力は、
円形ダイヤフラムからなる従来の圧力センサーの出力に
比べて約1.5倍あった。これは、ダイヤフラム4のX
−Y2方向の寸法比が異なるため、2つのゲージ電極対
からなるブリッジ回路の出力がより大きくなるためであ
る。
【0034】また同じく、ダイヤフラム4の形状及び配
置は表面からのフォトリソプロセスにより造り込むた
め、ゲージ電極7の位置とダイヤフラム4の位置を、裏
面からのフォトリソプロセスにより作製する場合よりも
精度よく合わせることができる。
【0035】さらに、第2の空洞部5は拡散層10のみ
のエッチングにより決定され、拡散層10の周囲をエッ
チングしないため精度良くダイヤフラム4を形成でき
る。
【0036】なお、本実施例では第2の絶縁膜11は酸
化シリコン膜とn型シリコン膜及び酸化シリコン膜の積
層膜であるが、酸化アルミニウム、弗化カルシウム等の
他の絶縁膜とn型シリコン膜との積層膜でも可能であ
る。また、絶縁膜のみの構成や半導体膜等でも可能であ
る。また、n型シリコン膜以外にも他の不純物が拡散さ
れたシリコン膜でも良い。
【0037】また、本実施例ではダイヤフラム4の形状
は楕円形であったが、長方形やその他の任意の形状でも
可能である。
【0038】また基板2は(100)面単結晶シリコン
であったが、他の方位の単結晶シリコンでも良く、また
水晶、ガリウム砒素、酸化マグネシウム、タンタル酸リ
チウム等の単結晶基板でも可能である。
【0039】* 実施例1の変形例 図4は、本発明による圧力センサーの変形例を示す上面
図であって、2つの圧力センサー30,31を隣接して
配置したものである。また、図5は図4のA−AA部の
断面図である。
【0040】本実施例においては、第1の空洞部33の
上部に第2の空洞部A35と第2の空洞部B36の2つ
の第2の空洞部が形成されている。これら第2の空洞部
A35及び第2の空洞部B36の上部には薄肉部34を
介して各々ゲージ電極組37が計8個設けられている。
従って、第2の空洞部A36またはB36と各々のゲー
ジ電極組37に対応して、圧力センサー30,31を各
々独立して形成することができる。
【0041】また、2つの第2の空洞部35,36は連
結部39を介して1つの空洞部を形成している。これ
は、第2の空洞部35,36をエッチングによって形成
するにあたり、エッチング液が隣りの空洞部に流れ易く
なって循環流動性が向上し、エッチング速度やエッチン
グ性能の点で製造上有利なためである。ただし、この連
結部39は、圧力センサーとして見た場合はその特性上
顕著な利点がないので特に形成しなくても良い。
【0042】本実施例の場合、測定位置の違いによる圧
力を測定する場合において、2つの独立した圧力センサ
ーを近接して形成することができるため、それぞれの圧
力センサー間の間隔を縮めることができる。この結果、
測定分解能が向上し、高精度の計測を行うことができ
る。また、高密度に圧力センサーを配置することができ
るため、より小型の圧力センサーアレイを実現すること
ができる。
【0043】本実施例による圧力センサー30,31
は、第1の実施例の圧力センサー1の製造方法と同じ方
法で作製することができる。すなわち、不純物を拡散す
る層を第2の空洞部A35、B36及び連結部39の形
状にすることにより、第1の空洞部33を得た後に形成
することができる。
【0044】本実施例では、圧力センサーは2つである
が、さらに多く連続して作製することができる。また、
直線的配置のみでなく平面的配置にすることも可能であ
り、その場合は2次元圧力センサーアレイにすることが
できる。そして、圧力測定における平面内の位置分解能
を著しく向上することができる。
【0045】(実施例2)図6に本発明による第2の実
施例の圧力センサー20の断面図を示す。図6に示す圧
力センサー20は、微小圧力を測定する内周圧力センサ
ー221と大きな圧力を測定する外周圧力センサー22
2の2つの圧力センサーよりなる。
【0046】内周圧力センサー221は、基板21、こ
の基板21上に積層形成された薄肉部44、基板21の
薄肉部44と接する一部分に形成された第2の空洞部2
3、薄肉部44の第2の空洞部23上に形成される第1
のダイヤフラム22、第1のダイヤフラム22上に形成
される第1のゲージ電極組26(第1の歪みゲージの
組)、及び基板21の薄肉部44が形成された面と反対
側の面からエッチングにより形成される第3の空洞部2
4、第3の空洞部24の面の一部をエッチングして形成
され、第3の空洞部24よりも体積の小さい第1の空洞
部25より構成される。
【0047】また、外周圧力センサー222は第2のダ
イヤフラム28と、第2のダイヤフラム28の第3の空
洞部24に対向する薄肉部44上に形成される第2のゲ
ージ電極組27(第2の歪みゲージの組)より構成され
る。
【0048】そして、第1、第2、第3の空洞部はそれ
ぞれ連通しており、基板21を第2の基板16と接合す
ることにより圧力センサー20が構成されている。
【0049】本実施例の構成によると、微小圧力が圧力
センサー20に印加された場合は、第1のダイヤフラム
22のみが変形し、第1のゲージ電極組26に出力が現
れる。一方印加圧力が大きくなると、第1のダイヤフラ
ム22は第2の空洞部23の底面29に接触するため、
第2の空洞部23の深さ以上に変形することがなくなる
ため第1のダイヤフラム22の破壊が防げる。
【0050】そして、第1のダイヤフラム22の変形が
第2の空洞部23の底面29に接触した以降にさらに大
きな圧力が印加された場合は、第1のダイヤフラム22
が第2の空洞部23の底面29を変形させるため、第2
のダイヤフラム28が変形する。この第2のダイヤフラ
ム28の変形により第2のゲージ電極組27に出力が現
れる。
【0051】以上のように、本実施例による圧力センサ
ー20によれば、微小圧力から大きな圧力までを連続し
て測定することが可能である。例えば、本実施例の圧力
センサー20で圧力測定を行ったところ、0.02メガ
パスカル(大気圧の約5分の1)から5メガパスカル
(約50気圧)の広い範囲に渡り直線性の良い出力が得
られた。
【0052】なお、本実施例の圧力センサーの製造にあ
たっても、上述した製造方法を適用することができる。
すなわち、図3(e)に示すエッチングによる第1の空
洞部3の形成のかわりに、本実施例の第3の空洞部24
と第1の空洞部25の形成を2段階のエッチングに分け
て行えば良い。
【0053】本実施例では、基板21は(100)面単
結晶シリコン、第1のダイヤフラム22は酸化シリコン
膜とn型シリコン膜及び酸化シリコン膜の積層膜である
が、酸化アルミニウム、弗化カルシウム等の他の絶縁膜
とn型シリコン膜との積層膜でも可能である。また、絶
縁膜のみの構成や半導体膜等でも可能である。また、n
型シリコン膜以外にも他の不純物が拡散されたシリコン
膜でも良い。
【0054】また、基板21は(100)面単結晶シリ
コンであったが、他の方位の単結晶シリコンでも良く、
また水晶、ガリウム砒素、酸化マグネシウム、タンタル
酸リチウム等の単結晶基板でも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、以下
の様な効果を有する。
【0056】基板内に任意形状の拡散層を形成し拡散層
を選択的にエッチングするためダイヤフラムの形状を任
意に設定できる。このため、圧力センサーの出力を大き
くできる。
【0057】また、第2の空洞部を拡散層のエッチング
で精度良く形成できるのでダイヤフラムの大きさが安定
し、そのため耐圧特性及び出力特性が安定する。
【0058】また、ダイヤフラムの形状及び配置は表面
からのフォトリソプロセスにより造り込むため、ゲージ
電極の位置をアライメントする場合に、薄肉部によりダ
イヤフラムの位置が判定できない従来のフォトリソプロ
セスにより作製する場合よりも、精度よく合わせること
ができる。
【0059】また、内周圧力センサーと外周圧力センサ
ーの2つの圧力センサーから構成されるため、内周圧力
センサーの第1のダイヤフラムが底面に接した後は外周
圧力センサー第2のダイヤフラムが第1のダイヤフラム
の押されてたわむため、微小圧力から大きな圧力までを
連続して測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による圧力センサーの断
面図。
【図2】本発明の第1の実施例による圧力センサーの上
面図。
【図3】本発明の第1の実施例における圧力センサーの
製造工程毎の断面図。
【図4】本発明の圧力センサーを複数個隣接して設けた
例を示す上面図。
【図5】図4のA−AA断面図。
【図6】本発明の第2の実施例による圧力センサーの断
面図。
【符号の説明】
1,20,30,31 圧力センサー 2,21,32 基板 3,25,33 第1の空洞部 4 ダイヤフラム 5,23 第2の空洞部 6 開口部 7 ゲージ電極 8a,8b 絶縁膜 9 開口部 10 不純物の拡散層 11 第2の絶縁膜 12 ゲージ電極膜 13 第3の絶縁膜 15 引き出し電極 16,38 第2の基板 22 第1のダイヤフラム 24 第3の空洞部 26 第1のゲージ電極組 27 第2のゲージ電極組 28 第2のダイヤフラム 29 底面 34,44 薄肉部 35 第2の空洞部A 36 第2の空洞部B 37 ゲージ電極組 39 連結部 221 内周圧力センサー 222 外周圧力センサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に積層された薄肉部の変位により
    圧力を検出する圧力センサーにおいて、 前記基板の前記薄肉部が積層された面と反対側の面に開
    口を有する第1の空洞部と、前記第1の空洞部と連通
    し、かつ前記薄肉部と接すると共に、前記薄肉部と接す
    る領域の面積が前記第1の空洞部との連通部の開口面積
    よりも大となる形状を有する第2の空洞部とを、前記基
    板の内部に形成することを特徴とする圧力センサー。
  2. 【請求項2】 基板上に積層された薄肉部の変位により
    圧力を検出する圧力センサーにおいて、 前記基板の前記薄肉部が積層された面と反対側の面に開
    口を有する第3の空洞部と、前記第3の空洞部の前記薄
    肉部側の一部分に開口を有して前記第3の空洞部と連通
    し、かつ前記第3の空洞部よりも体積の小さい第1の空
    洞部と、前記第1の空洞部と連通し、かつ前記薄肉部と
    接すると共に、前記薄肉部と接する領域の面積が前記第
    1の空洞部との連通部の開口面積よりも大となる形状を
    有する第2の空洞部とを、前記基板の内部に形成し、 前記第2の空洞部に対向する前記薄肉部で形成される第
    1のダイヤフラムと、前記第2の空洞部に対向する前記
    薄肉部上に形成される第1の歪みゲージの組と、前記第
    1、第2、第3の空洞部によって輪郭形状が決定され変
    位可能となるように構成された基板の一部で形成される
    第2のダイヤフラムと、前記第3の空洞部に対向する前
    記薄肉部上に形成される第2の歪みゲージの組とを有す
    ることを特徴とする圧力センサー。
  3. 【請求項3】 単結晶基板の一面に不純物を拡散した部
    分を形成する工程、前記不純物を拡散した部分に接して
    薄肉部を形成する工程、前記基板の不純物を拡散した部
    分の反対側の面より前記基板をエッチングして第1の空
    洞部を形成する工程、前記第1の空洞部側から前記不純
    物を拡散した部分をエッチングして、前記第1の空洞部
    と連通し、かつ前記薄肉部と接すると共に、前記薄肉部
    と接する領域の面積が前記第1の空洞部との連通部の開
    口面積よりも大となる形状を有する第2の空洞部を形成
    する工程を含むことを特徴とする圧力センサーの製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002243516A (ja) * 2001-02-13 2002-08-28 Denso Corp 薄膜部を有するセンサの製造方法
JP2004206998A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nissan Motor Co Ltd 固体酸化物形燃料電池用セル、セル板及びその製造方法
JP2010286407A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Fujikura Ltd 圧力センサアレイ、圧力センサアレイパッケージ及びその製造方法、並びに圧力センサモジュール及び電子部品
JP2023031956A (ja) * 2021-08-26 2023-03-09 株式会社日立ハイテク 圧力センサ

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