JPH0867939A - アルミニウム合金およびマグネシウム合金 - Google Patents

アルミニウム合金およびマグネシウム合金

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JPH0867939A
JPH0867939A JP6083995A JP6083995A JPH0867939A JP H0867939 A JPH0867939 A JP H0867939A JP 6083995 A JP6083995 A JP 6083995A JP 6083995 A JP6083995 A JP 6083995A JP H0867939 A JPH0867939 A JP H0867939A
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alloy
aluminum
oxygen
layer
group
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JP6083995A
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English (en)
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Kustanovich Joseph
クスタノビチ ジョセフ
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ALTEC Ltd
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ALTEC Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素の存在下において所定速度で連続的に酸
化するアルミニウム合金およびマグネシウム合金および
これら合金を用いた箔、フィルム、積層シート等を提供
する。 【構成】 (a) アルミニウムおよびマグネシウムから成
る群から選択された金属、および(b) この金属と組み合
わせる少なくとも一種の添加成分であって、酸素の存在
下で合金の連続的な全面酸化を所定速度で生ぜしめるの
に有効な量の添加成分を含んで成る合金。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ほぼ連続して全面酸化
を受けるアルミニウム合金およびマグネシウム合金に関
する。本発明はまた、特にパッケージ用材料としての、
上記合金を含む箔、フィルム、積層シート材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】金属
アルミニウムは、耐久性のある表面酸化層が大気中で瞬
時に形成され、これが金属の酸化の進行を防止する点に
特徴がある。アルミニウムのこの特性は、従来の用途ほ
ぼ全てにおいて利点となっている。アルミニウム箔およ
び支持材を伴ったアルミニウムフィルムは広く用いられ
ているパッケージ用材料である。その理由は、安価で、
毒性が無く、加工が容易で高分子フィルムと積層し易
く、美観に優れた金属光沢があり、耐久性があることで
ある。この耐久性は固有の機械的な強度と、耐浸食性の
ある表面酸化層とに由来するものである。
【0003】マグネシウムは、アルミニウムと同様に無
毒で保護酸化層を形成するもので、現在同様の用途に用
いられている。しかしながら、アルミニウムに比べて高
価であり加工も困難なため、アルミニウムほど広くは用
いられていない。アルミニウムのこの性質を高める方法
については多数の特許がある。いずれも、アルミニウム
層を保護層としたもので、この保護層の耐浸食性を高め
ることを目的としたものである。その一つとしてムラカ
ミの米国特許第 5,283,118号は、プラスチックベースフ
ィルムの片面に金属層を形成したメタライズド(金属被
覆)ラップフィルムを開示している。この金属層は70
〜99%のアルミニウムと原子番号12〜30の元素一
種以上とから成り、金属層の均一性と強度を高め、高分
子層との接合性を高めようとしたものである。
【0004】多くの市販製品は、酸素の直接的な化学的
作用によって、あるいは酸素の存在下におけるバクテリ
アによる作用によって、貯蔵中に酸化による浸食を受け
易い。このような酸化され易い市販製品を保護する方法
は多数開発されており、例えば不活性雰囲気内にパッケ
ージしたり、肉厚あるいは積層高分子フィルム等により
気密シールしたり、その際に酸素脱除剤をパッケージ内
あるいは製品内に入れたり、酸化防止剤を食料品や医薬
品に入れたりする方法がある。
【0005】カートライトの米国特許第 5,126,174号に
は、食品パッケージ材料として、複数の多孔質高分子ビ
ーズに酸素脱除剤を含浸させたものが提案されている。
このビーズを保護材料の内面に付着させ、シールした封
入体に外部から空気が侵入するよく知られた現象を防止
する。金属の酸素脱除剤が長い間当業界で探し求められ
ていた。実用的に成功した唯一の金属は鉄であり、酸化
速度が非常に遅く、酸化による1g当たりの酸素量は約
250ccである(これに対して純アルミニウムの酸化
による酸素量は1g当たり約600cc)。酸素脱除剤
としてもう一つの欠点は、鉄は粉末としてのみ用いら
れ、他の成分を添加して酸化速度を増加させなければな
らないことである。したがって、鉄は圧延箔として用い
るには適さず、高分子材料中に混入するには適さず、高
分子フィルム上に付着させることができない。
【0006】その他の金属はいずれも酸素脱除剤として
用いて成功したことがない。アルミニウムおよびマグネ
シウムは、表面酸化層が酸化の進行を阻止するという保
護特性が優れているため、従来これらを用いる試みは無
かった。今日、アルミニウムおよびマグネシウムはいず
れもロケット燃料として用いられている。いずれも酸素
の存在下における酸化速度が非常に高速なため、この用
途に適している。しかしながら、これは高温においての
み正しいのであり、保護酸化層があると酸化速度は低下
する。そこで、同じ条件下において酸化速度が著しく高
くなるような弱い保護酸化層とすることが望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、その耐
久性をある程度犠牲にしても、アルミニウムまたはマグ
ネシウムを制御可能な範囲で酸素による連続的酸化を受
け易くすることにより大きな利点が得られるという驚く
べきことを見出した。すなわち本発明の第一の観点によ
れば、アルミニウムおよびマグネシウムから成る群から
選択された金属と、この金属と組み合わせる少なくとも
一種の添加成分であって、酸素の存在下において合金を
所定速度でほぼ連続的に全面酸化させるのに有効な量の
添加成分とを含む合金が提供される。
【0008】望ましくは、上記添加成分はナトリウム、
カリウム、カルシウム、およびバリウムから成る群から
選択される。本発明の別の観点によれば、食料品を保護
または加熱するための、上記合金を含むパッケージが提
供される。更に別の観点によれば、酸素透過性高分子材
料と、アルミニウムおよびマグネシウムから成る群から
選択された金属および酸素の存在下において合金を所定
速度でほぼ連続的に全面酸化させるのに有効な量の添加
成分を含む、上記高分子材料に伴う合金とを含む、身体
の一部を温めるための衣料品が提供される。
【0009】本発明のもう一つの観点によれば、上記合
金を含むロケット燃料が提供される。以下に、添付図面
を参照して、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
【0010】
【実施例】本発明は、酸素の存在下において所定速度で
連続的に酸化するアルミニウム合金およびマグネシウム
合金に関する。これは、連続した表面酸化層が形成され
るのを選択的に阻止する添加成分を含有させることによ
り達成される。この構造により、生成中の酸化層に酸素
が引き続き侵入していき、時間経過に伴って連続的に合
金全体が酸化することが可能になる。すなわち、より耐
酸化性の高いコバルトやシリコンのような材料を添加し
てアルミニウムの保護層を強化することを意図した従来
の技術とは反対に、本発明においては制御可能な範囲で
表面酸化層を劣化させる金属その他の材料を含有させる
ことを意図している。
【0011】本明細書中で用いている用語「添加成分」
は、所望の合金を製造するために、少量または多量(数
十%)にアルミニウムまたはマグネシウムに添加する材
料を指す。適切な添加成分としては、例えばナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム、およびバリウムがある。当然のことながら、保護
処理を施された製品が食料品や医薬品のように人の体内
に入るものである場合には、毒性の無い添加成分を選択
しなくてはならない。
【0012】現時点においてアルミニウム用に望ましい
添加成分は、カルシウム、ナトリウムまたはカリウム、
またはカルシウムとナトリウムまたはカリウムとの複合
添加である。カルシウムは、毒性が無く且つ実用的な酸
化速度にするのに十分な活性があるので、最も望まし
い。更に、活性が十分に穏やかなため、そのアルミニウ
ム合金でパッケージ用材料を作製するために全く新たな
技術を開発する必要がない。現時点においてマグネシウ
ム用に望ましい添加成分はカリウム、ナトリウム、およ
びカルシウムである。
【0013】本発明のアルミニウム合金は、例えば各成
分を一緒にして溶融凝固させることにより作製すること
ができる。多数のサンプル合金を下記の方法で作製し
た。密閉容器内のアルゴン雰囲気中に所望量のアルミニ
ウムと所望量の添加成分(一種または複数種)とを一緒
に装入した。この混合物を約900〜1050℃の温度
で約1〜2時間加熱し、これにより生成した合金を冷却
した。この方法で作製したアルミニウム合金は典型的に
は約0.2〜40wt%のカルシウムを含有していた。
【0014】この合金は種々の用途に用いることができ
る。例えば、これを不活性雰囲気中で粉砕して所望粒子
サイズの粉末にし、その状態で袋に入れる等して用いる
ことができる。この粉末を高分子材料中に混入させ、ま
たは2枚の高分子シート間に挿入することができる。あ
るいは、合金を圧延して箔にすることもできるし、真空
蒸着により高分子支持材上にフィルムを形成するするこ
ともできる。
【0015】図1に模式的に示したのは、本発明の一実
施態様による「サンドイッチ」状の積層体であり、粉末
状の合金14を高分子支持材12と別の高分子層16と
の間に配置してある。高分子支持材12および高分子層
16はポリエチレンまたはポリプロピレンまたはその他
適当な高分子でよい。高分子層16は酸素源に面してい
るので、酸素透過性でなくてはならない。
【0016】図2に示した本発明による高分子シート1
8は、粉末状のアルミニウム合金またはマグネシウム合
金20を高分子層22中に混入させたものである。この
実施態様においては、合金粉末を高分子粉末と混合して
母材を作製する。低融点の高分子またはパラフィンと、
非常に高濃度の合金とを用いることが望ましい。透過性
高分子を上記の母材と押し出し機内で混合し、合金を混
入したフィルムを押し出し成形する。
【0017】本発明の合金は、個々の成分を支持材上に
真空蒸着させることによっても作製できる。支持材とし
ては、アルミニウム箔、高分子材料、ボール紙、紙、ガ
ラス等、積層材料を形成するための支持材として公知の
ものを用いることができる。この方法の利点の一つは、
蒸着過程中に合金組成を変化させることができる点であ
る。アルミニウムと同時に蒸着している添加成分の量を
変化させることで、層内で勾配をつけ、最初は100%
アルミニウムの保護層とし、そして他の金属(一種また
は複数種)を実効量含有する合金にまで徐々に変化させ
ることができる。
【0018】図3、図4、および図5に、蒸着により形
成した本発明による合金フィルムの例を模式的に示す。
図3に示した基本的な積層体60は、高分子支持材62
上に合金の層64を蒸着させたものである。基本的な積
層体60の外部側に高分子または純アルミニウムの層を
付加することもできるし、基本的な積層体60の内部側
に酸素透過性高分子の層を付加することもできる。
【0019】図4に示した積層体66は、高分子支持材
67上に連続的な組成勾配を持つ合金の層68を蒸着し
たものである。合金層68は、高分子支持材の隣接部は
純アルミニウムとし、徐々に添加成分の量を増加させた
状態にしてもよい。図5に示した積層体70は、外部保
護層として作用するアルミニウム箔製支持材72と、合
金層74と、内部の酸素透過性高分子層76とから成
る。酸素透過性層76は、合金層74を保護対象である
パッケージ品と接触させず、同時に、この合金層と酸素
との反応を可能にしている。
【0020】真空蒸着により形成される合金層は一般に
厚さが約5〜100μmである。全酸素吸収容量は合金
層の厚さにより約10〜200cc/cm2 の範囲であ
る。上記の各合金フィルムを形成する方法を図6〜7C
に示した。図6に、高真空チャンバの内部100を模式
的に示す。蒸発容器102と104内にはそれぞれアル
ミニウムとカルシウム、またはマグネシウムとナトリウ
ム(または本発明による他の添加成分)が入れてあり、
各成分を例えば抵抗ヒーター等である各ヒーター106
と108で加熱する。図示した構成はEdwards(商標)3
06被覆装置の一部分であってよい。高真空は例えば1
-6mbのオーダーである。支持材112は例えばガラ
ス、ポリエチレン、ポリプロピレン等の適当な支持材で
ある。蒸着過程において、支持材の下面114側に合金
層が集まる。下面114に蒸着される個別の金属の量
は、一定時間内(例えば40秒間)について、ヒーター
106と108の電流の関数である。したがって、支持
材112の望みの箇所毎に異種の金属を同時に蒸着する
ように適した電流を個々のヒーターに流してもよい。
【0021】図7に模式的に示した装置は、ボビン12
2を軸124の周りに反時計回りに回転させて被覆対象
である高分子フィルム120を解き出しつつ、同時にボ
ビン126を軸128の周りに時計回りに回転させてフ
ィルム120を巻き取りながら、その被覆を行う従来か
らの装置である。ボビン122は真空チャンバ130内
に、ボビン126は真空チャンバ132内にそれぞれ配
置されている。高分子フィルム120はチャンバ130
の開口部138から高真空チャンバ134内に入って行
き、チャンバ132の開口部140から出て来る。ヒー
ター142に加熱された容器136からの蒸発により、
高分子フィルムが被覆材料で被覆される。この公知の装
置を利用して、容器136内に予め用意した本発明のア
ルミニウム合金またはマグネシウム合金を支持材に蒸着
することにより、本発明の積層シートを作製することが
できる。
【0022】別の態様として、この装置の高真空チャン
バ134を図8のように変えて、別個の成分を直接に支
持材に蒸着して合金を作製するようにもできる。図示し
たように、もう一つの蒸発容器144を設け、ヒーター
142を用いて添加成分を高分子フィルム120上に蒸
着する。合金層の厚さはヒーター142の温度で制御
し、合金中の添加成分量はヒーター146の温度で制御
する。ここで注目すべき点は、高分子フィルム支持材上
に合金層を形成し巻き取ってロールの形にした製品は、
合金/高分子積層体自体の重ね巻きによって貯蔵中に酸
化から保護される点で好ましく、また、きつく重ね巻き
して空気を通さないようにすると外周層が酸化から保護
される点も好ましいことである。
【0023】図9に示したのは図8の装置を変えたもの
である。この実施態様においては、それぞれヒーター1
42および146を備えた2つの蒸発容器136と14
4とを距離をおいて配置し、スクリーン148で部分的
に隔離してある。スクリーン148は、アルミニウムま
たはマグネシウムと添加成分との混合物を所定比率でフ
ィルム120(またはその他の支持材)上に蒸着するの
に有効である。添加成分の元素は(アルミニウム元素ま
たはマグネシウム元素も)真空中では蒸発容器からフィ
ルム120までほぼ直線的に進行するので、先ずアルミ
ニウムまたはマグネシウムを蒸着する。フィルムがチャ
ンバ内を移動するのに伴って合金の各層が付加される。
【0024】実施例1 約20wt%のカルシウムと約80wt%のアルミニウムと
から成るアルミニウム・カルシウム合金を作製した。合
金は粒子直径が約1mmであった。酸素吸収率は1.1
cc/hr/gであった。10日間で合金粉末1g当た
り270ccの酸素が吸収された。
【0025】実施例2 約5wt%のカルシウムと約95wt%のアルミニウムとか
ら成るアルミニウム・カルシウム合金を作製した。この
合金を粉砕して直径が約0.2mmの粒子にした。酸素
吸収率は0.4cc/hr/gであった。
【0026】実施例3 ポリプロピレンフィルム支持材上への真空蒸着によりア
ルミニウム・カルシウム・ナトリウム合金のフィルムを
作製した。このフィルムは、約20wt%のカルシウムと
約0.5wt%のナトリウムを含んで成る予備調製した合
金から形成した。酸素吸収率は0.09cc/hr/c
2 であった。
【0027】実施例4 ポリプロピレンフィルム上への真空蒸着によりアルミニ
ウム・カルシウム合金を作製した。金属アルミニウムと
金属カルシウムを真空蒸着装置内に配置した。各ヒータ
ーの調節により、約40wt%のカルシウムを含む合金を
生成させた。酸素吸収率は約0.06cc/hr/cm
2 であった。
【0028】実施例5 真空蒸着により、Ca:Alを重量比で5:100の比
率で含むアルミニウム合金で高分子フィルムを被覆し
た。この合金を湿度を一定にした容量120mlの密閉
ガラス容器中に入れ室温で4日間保持したところ、容器
内の酸素濃度が最初の21%から0.01%未満にまで
減少した。
【0029】実施例6 高分子支持材上への真空蒸着によりマグネシウム・カリ
ウム合金フィルムを作製した。各ヒーターの調節によ
り、約2wt%のカリウムおよび約98wt%のマグネシウ
ムから成る合金層を生成させた。酸化速度はアルミニウ
ム・カルシウム合金と同等であった。
【0030】酸化の速度が湿度に大きく依存することは
当業者の良く知るところである。すなわち、高湿度下で
の酸化速度は湿度の無い条件下に比べて10倍以上の速
さになることがある。本発明の合金は多種多様な用途が
あるが、その内の一部について以下の各例により説明す
る。
【0031】本発明の合金は従来の酸素脱除剤と同様に
用いることができる。特に、本発明の合金をパッケージ
材料の中に含有させると、酸素に影響され易い品物の周
りの酸素と反応して酸素を除去し、それにより保管寿命
を延長することができる。アルミニウム合金またはマグ
ネシウム合金を酸素脱除剤として含有しているパッケー
ジには下記の利点がある。
【0032】(1)アルミニウム箔またはアルミニウム
と高分子フィルムとの積層体を製造するために必要な技
術、装置、および経験が既に従来からあり、また広く普
及している。 (2)アルミニウムおよびマグネシウムは酸素との反応
キャパシティーが非常に高く、1gのアルミニウムが標
準状態(N.T.P.)の空気中から除去し得る酸素量
は3リットルである。
【0033】(3)本発明の合金を用いると、パッケー
ジ材料中に含まれる合金成分の酸化は、パッケージされ
た雰囲気中の自由酸素が全て除去されるまで持続する。 (4)生成するアルミニウム酸化物もマグネシウム酸化
物も化学的に不活性であり、毒性が無い。 (5)保護処理した品物が人体内に入る用途の場合に
は、無毒の添加成分を容易に選択することができる。
【0034】(6)本発明の合金で作製したパッケージ
は外気に曝されたときに無害な酸化物に完全に変化する
ことができ、直ちに分散して目に見えなくなるので、環
境上の利点がある。 図10および図11に、酸化から保護すべき物品のため
の本発明の一実施態様によるパッケージ86をそれぞれ
密閉した状態および開封した状態を示す。パッケージ8
6は、プラスチック容器80を、この容器と一体で外向
きに折ったフランジ84に沿って積層箔82でシールし
たものである。内容物に接触する必要があるときは、積
層箔を少なくとも一部取り外す。
【0035】図11において、箔82はその積層構造を
明示するために非常に拡大して示してある。図示したも
のは4層構造の積層体であり、外層である高分子保護フ
ィルム92上に無添加のアルミニウムまたはマグネシウ
ムの保護層94を蒸着してある。この保護層94上にア
ルミニウム合金またはマグネシウム合金の層96を蒸着
し、その上に内層として酸素透過性高分子層98を被覆
してある。
【0036】容器80を箔82で最初にシールしておく
と、パッケージ内に存在する酸素が酸素透過性層98を
通って拡散し、合金層96と反応することにより、パッ
ケージの内容物が酸化により劣化するのを阻止する。同
様の積層体あるいは箔を用いて容器全体を作製し、即席
食品用に用いたり、ポテトチップの袋として用いたりす
ることができる。
【0037】図10および図11に示したパッケージ
は、本発明による合金を蒸着する支持材として作用する
従来からのパッケージ材料で最も容易に作製できる。合
金とパッージ内容物とが直接接触しないように、酸素透
過性高分子の層をもう1層付加してもよい。他の態様と
して、従来の酸素脱除剤を本発明の合金で置き換えるこ
とができる。例えば、粉末状の合金を袋に入れて従来の
パッケージ内に挿入し、中の成品を保護するようにする
ことができる。
【0038】本発明のアルミニウム合金箔は、予め作製
した合金を冷間圧延または熱間圧延することにより作製
することができる。高温の合金シートや液体合金は実質
的に酸素が存在しない不活性ガス雰囲気中で加工するこ
とにより酸化から保護する必要がある。箔の用途の一例
としては、非常に薄い保護層を外層とし、薄い酸素透過
性高分子の保護層を内層とした積層体を形成し、これを
成形してビールや非アルコール飲料の缶、缶詰食料品、
ビンのキャップ等々とすることができる。これらの製品
は丈夫で、パッケージ内の食品を保護し、しかも完全に
分解可能であるという利点がある。
【0039】本発明の合金は上記以外にも種々の用途が
考えられる。酸化過程が発熱過程であることは当業者の
認識するところである。このことを利用して、添加成分
量を選び、利用できる熱の発生速度を望むように調整し
た種々の合金を作製し、例えば食料品を温めたり、冬用
衣料品あるいはバンデージとして着用者の身体の一部を
温めるヒーターとして用いることが可能である。
【0040】すなわち、図10および図11に示したよ
うなパッケージを本発明による適当な合金と組み合わせ
て用い、内容物としての食料品を温めることができる。
適当なヒーター材料は外部合金層を取り外し可能な保護
層で被覆したものである。合金と食料品との間に熱伝導
層を配置して両者が直接接触しないようにすべきであ
る。取り外し可能な保護層を取り外すことにより、合金
が酸素に曝されて酸化が起き、パッケージの内容物が加
熱される。
【0041】図12に、本発明の一実施態様により作製
および実施できるソックスあるいはインナーブーツ30
を一例として模式的に示す。図示の例のソックス30
は、酸素透過性高分子材料32に本発明による合金粉末
34を混ぜ合わせたものを押し出すことにより成形され
る。保護カバー(図示せず)を用いてソックス30を使
用するまで気密シールしておく。このソックスは全体が
酸素透過性なので、保護カバーを取り外すとソックス3
0中の合金34が酸化して発熱する。同様にして、その
他の衣料品、例えば手袋、ベスト、帽子などを作製する
ことができる。
【0042】本発明の別の実施態様によれば、2枚の高
分子層(図2)や2層の紙の間に合金をサンドイッチ状
に挟んで上記の衣料品を作製する。同様に、ロケット燃
料として、今日用いられているアルミニウム燃料やマグ
ネシウム燃料の代わりに、本発明による適当な合金を用
いることができる。本発明の合金は酸化速度が非常に速
いので好ましい。本発明による保護酸化外層は純アルミ
ニウムや純マグネシウムの表面に生成するものに比べて
非常に弱いので、合金の酸化速度は非常に速くなり、そ
の結果ロケットの推進力が大きくなる。
【0043】当業者に理解されるように、本発明は以上
例示したものに限定されることはない。本発明の範囲は
特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施態様による積層体を模
式的に示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施態様によるフレキシブ
ルシート材料を模式的に示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施態様によるフレキシブ
ル積層材料を模式的に示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施態様によるフレキシブ
ル積層材料を模式的に示す断面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施態様によるフレキシブ
ル積層材料を模式的に示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の一実施態様による合金を製造
するための装置の一部を示す断面図である。
【図7】図7は、真空中での蒸発により高分子フィルム
をアルミニウムで被覆するための従来装置を模式的に示
す断面図である。
【図8】図8は、本発明によりアルミニウム合金または
マグネシウム合金を製造するように調製した図7の装置
を示す断面図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施態様によりアルミニ
ウム合金またはマグネシウム合金を製造するように調製
した図8の装置を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の一実施態様によるパッケ
ージを閉じた状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、図10のパッケージを開いた状態
を示す斜視図である。
【図12】図12は、図4の積層体から作製した衣料品
の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
12…高分子支持材 14…粉末状の合金 16…高分子層 18…高分子シート 20…粉末状のアルミニウム合金またはマグネシウム合
金 22…高分子層 30…ソックスあるいはインナーブーツ 32…酸素透過性高分子材料 34…合金粉末 60…基本的な積層体 62…高分子支持材 64…合金層 66…積層体 67…高分子支持材 68…連続的な組成勾配を持つ合金層 70…積層体 72…アルミニウム箔製支持材 74…合金層 76…酸素透過性高分子層 80…プラスチック 82…積層箔 84…フランジ 86…パッケージ 92…高分子保護フィルム 94…無添加のアルミニウムまたはマグネシウムの保護
層 96…アルミニウム合金またはマグネシウム合金の層 98…酸素透過性高分子層 100…高真空チャンバの内部 102,104…蒸発容器 106,108…ヒーター 112…支持材 114…支持材の下面 120…高分子フィルム 122,126…ボビン 124,128…軸 130,132…真空チャンバ 136,144…蒸発容器 138,140…開口部 142,146…ヒーター 148…スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 23/00 C23C 14/06 Z 8939−4K

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分: (a) アルミニウムおよびマグネシウムから成る群から選
    択された金属、および(b) 上記金属と組み合わせる少な
    くとも一種の添加成分であって、酸素の存在下で合金の
    連続的な全面酸化を所定速度で生ぜしめるのに有効な量
    の添加成分を含んで成る合金。
  2. 【請求項2】 (a) 上記金属がアルミニウムであり、
    (b) 上記添加成分が、ナトリウム、カリウム、カルシウ
    ム、およびバリウムから成る群から選択される請求項1
    記載の合金。
  3. 【請求項3】 (a) 上記金属がマグネシウムであり、
    (b) 上記添加成分が、ナトリウム、カリウム、およびカ
    ルシウムから成る群から選択される請求項1記載の合
    金。
  4. 【請求項4】 粉末状態の請求項1記載の合金。
  5. 【請求項5】 上記金属がアルミニウムであり、(b) 上
    記添加成分が、ナトリウム、カリウム、カルシウム、お
    よびバリウムから成る群から選択される請求項4記載の
    合金。
  6. 【請求項6】 支持材上の請求項1記載の合金を含む合
    金フィルム。
  7. 【請求項7】 上記合金が上記支持材上に真空蒸着され
    ている請求項6記載の合金フィルム。
  8. 【請求項8】 (a) 上記金属がアルミニウムであり、
    (b) 上記添加成分が、ナトリウム、カリウム、カルシウ
    ム、およびバリウムから成る群から選択される請求項6
    記載の合金フィルム。
  9. 【請求項9】 粉末状態の請求項1記載の合金を酸素透
    過性高分子材料内に混入させた合金フィルム。
  10. 【請求項10】 (a) 上記金属がアルミニウムであり、
    (b) 上記添加成分がナトリウム、カリウム、カルシウ
    ム、およびバリウムから成る群から選択される請求項9
    記載の合金フィルム。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の合金を箔に圧延した合
    金箔。
  12. 【請求項12】 (a) 請求項1記載の合金の層、および
    (b) 上記合金の層の少なくとも片面と接合した少なくと
    も一層の高分子層を含むフレキシブル積層シート材料。
  13. 【請求項13】 上記少なくとも一層の高分子層の少な
    くとも一層が酸素透過性高分子層である請求項12記載
    のフレキシブル積層シート材料。
  14. 【請求項14】 外部バリア層を更に含む請求項12記
    載のフレキシブル積層シート材料。
  15. 【請求項15】 上記外部バリア層が、無添加アルミニ
    ウム層および酸素不透過性高分子層から成る群から選択
    される請求項14記載のフレキシブル積層シート材料。
  16. 【請求項16】 酸素による酸化から保護すべき物品を
    パッケージするための、請求項1記載の合金を含むパッ
    ケージ。
  17. 【請求項17】 酸素による酸化から保護すべき物品を
    パッケージするための、請求項2記載の合金を含むパッ
    ケージ。
  18. 【請求項18】 食料品を加熱するための、請求項1記
    載の合金を含むパッケージ。
  19. 【請求項19】 (a) 酸素透過性高分子材料と、(b) 上
    記高分子材料を伴った請求項1記載の合金とを含んで成
    る、身体の一部を温めるための衣料品。
  20. 【請求項20】 (a) 上記金属がアルミニウムであり、
    (b) 上記添加成分が、ナトリウム、カリウム、カルシウ
    ム、およびバリウムから成る群から選択される請求項1
    9記載の衣料品。
  21. 【請求項21】 上記合金が上記高分子材料中にされて
    いる請求項19記載の衣料品。
  22. 【請求項22】 上記高分子材料の二層間に上記合金の
    粉末をサンドイッチ状に挟んで成る請求項19記載の衣
    料品。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の合金を含んで成るロケ
    ット燃料。
  24. 【請求項24】 (a) 上記金属がアルミニウムであり、
    (b) 上記添加成分が、ナトリウム、カリウム、カルシウ
    ム、およびバリウムから成る群から選択される請求項2
    3記載のロケット燃料。
  25. 【請求項25】 (a) 上記金属がマグネシウムであり、
    (b) 上記添加成分が、ナトリウムおよびカリウムから成
    る群から選択される請求項23記載のロケット燃料。
JP6083995A 1994-07-25 1995-03-20 アルミニウム合金およびマグネシウム合金 Pending JPH0867939A (ja)

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