JPH08728A - シリンジ型バイアルの空回り防止機構を備えた放射性物質注射装置 - Google Patents

シリンジ型バイアルの空回り防止機構を備えた放射性物質注射装置

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JPH08728A
JPH08728A JP6164598A JP16459894A JPH08728A JP H08728 A JPH08728 A JP H08728A JP 6164598 A JP6164598 A JP 6164598A JP 16459894 A JP16459894 A JP 16459894A JP H08728 A JPH08728 A JP H08728A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射性物質注射装置とシリンジ型バイアルの
保持を確実にし、該注射装置内のシリンジ型バイアルが
空回りすることを防止し、しかも、使用後、シリンジ型
バイアルと放射性物質注射装置の分離が簡単にできるよ
うにした放射性物質注射装置を提供すること。 【構成】 翼状保持部材および/またはキャップのシリ
ンジ型バイアルの鍔と接触する部分、もしくはキャップ
の開放端部に弾性体を固定せしめたことを特徴とする放
射性物質注射装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射性薬液を封入し
たシリンジ型バイアル用の放射性物質注射装置における
不具合に関するものである。さらに詳しくは、シリンジ
型バイアルの放射性物質注射装置内での空回りの防止に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射性同位元素を含有する体内投与用放
射性診断剤等の使用に際して、薬液封入済のシリンジ型
バイアルがその利便性(移替えが必要ないこと)、被曝
の低減、放射性廃棄物減少の観点から、その使用の増加
が認められている。該シリンジ型バイアルはより術者の
被曝を低減する目的から、図9および図10に示すよう
な放射性物質注射装置に装着され使用される。
【0003】該放射性物質注射装置は、一端を閉鎖した
タングステンや鉛等の放射線しゃへい金属筒体(11)の周
部に長さ方向に延びる欠切部を設けて該欠切部に鉛ガラ
ス等の放射線しゃへい性透明板(12)を装着し、上記筒体
の閉鎖端部に貫通穴を設ける一方、該筒体の開放端部に
翼状保持部材(13)を固定するとともにシリンジ用プラン
ジャ挿通穴(14)を有するキャップ(15)を着脱可能に取付
け、上記筒体内に放射性薬液を封入したシリンジ型バイ
アル(16)を挿入して該シリンジ型バイアル先端部を閉鎖
端部の貫通穴から突出せしめるとともに該筒体の開放端
部にキャップ(15)を取り付けて該閉鎖端部とキャップ間
に該シリンジ型バイアルの鍔(17)の部分を挟持固定する
ものである。このように固定されたシリンジ型バイアル
内のガスケット(18)にプランジャ挿入穴(14)からプラン
ジャ(19)を挿入・螺着した後、該シリンジ型バイアル先
端部に針(20)を装着して使用準備を完了する。このと
き、術者によっては、針の向きを変えることがあるが、
放射性物質注射装置とシリンジ型バイアルの保持が緩い
と、向きを変えようとしてもバイアルが放射性物質注射
装置の中で空回りして変えられない場合があった。
【0004】なお、使用後は廃棄されるシリンジ型バイ
アルと再使用される放射性物質注射装置が簡単に分離で
きることが、被曝の低減上重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願の課題は、前述し
たように、放射性物質注射装置とシリンジ型バイアルの
保持を確実にし、該注射装置内のシリンジ型バイアルが
空回りすることを防止し、しかも、使用後、シリンジ型
バイアルと放射性物質注射装置の分離が簡単にできるよ
うにした放射性物質注射装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは先に述べた
課題を解決するため、放射性物質注射装置の構成物であ
る翼状保持部材および/またはキャップに弾性体を固定
せしめることにより、該注射装置内のシリンジ型バイア
ルが完全に保持され、空回りが起こらず、しかも、使用
後、シリンジ型バイアルと放射性物質注射装置の分離が
簡単にできる放射性物質注射装置を得ることができた。
【0007】すなわち、本発明は、一端を閉鎖した放射
線しゃへい金属筒体の周部に長さ方向に延びる欠切部を
設けて該欠切部に放射線しゃへい性透明板を装着し、上
記筒体の閉鎖端部に貫通穴を設ける一方、該筒体の開放
端部に翼状保持部材を固定するとともにシリンジ用プラ
ンジャ挿通穴を有するキャップを着脱可能に取付け、上
記筒体内に放射性薬液を封入したシリンジ型バイアルを
挿入して該シリンジ型バイアル先端部を閉鎖端部の貫通
穴から突出せしめるとともに該筒体の開放端部にキャッ
プを取り付けて該閉鎖端部とキャップ間に上記シリンジ
型バイアルを挟持固定する、放射性物質注射装置におい
て、該翼状保持部材および/またはキャップのシリンジ
型バイアルの鍔と接触する部分に弾性体を固定せしめた
ことを特徴とする放射性物質注射装置、翼状保持部材ま
たはキャップのシリンジ型バイアルの鍔と接触する部分
の一方に弾性体を固定せしめ、他方に粗面加工を施した
ことを特徴とする該放射性物質注射装置、翼状保持部材
およびキャップのシリンジ型バイアルの鍔と接触する部
分に弾性体を固定せしめた該放射性物質注射装置、一端
を閉鎖した放射線しゃへい金属筒体の周部に長さ方向に
延びる欠切部を設けて該欠切部に放射線しゃへい性透明
板を装着し、上記筒体の閉鎖端部に貫通穴を設ける一
方、該筒体の開放端部に翼状保持部材を固定するととも
にシリンジ用プランジャ挿通穴を有するキャップを着脱
可能に取付け、上記筒体内に放射性薬液を封入したシリ
ンジ型バイアルを挿入して該シリンジ型バイアル先端部
を閉鎖端部の貫通穴から突出せしめるとともに該筒体の
開放端部にキャップを取り付けて該閉鎖端部とキャップ
間に上記シリンジ型バイアルを挟持固定する、放射性物
質注射装置において、キャップの開放端部に弾性体を固
定せしめたことを特徴とする放射性物質注射装置であ
り、さらには、上述の放射性物質注射装置において、翼
状保持部材および/またはキャップがプラスチックより
なり、かつ弾性体がおよびエラストマーであり、該プラ
スチックと該エラストマーが一体成型されている放射性
物質注射装置である。
【0008】具体的には、 翼状保持部材およびキャップのシリンジ型バイアルの
鍔と接触する部分の両方に弾性体を固定せしめる。 翼状保持部材またはキャップのシリンジ型バイアルの
鍔と接触する部分のいずれか一方に弾性体を固定せしめ
る。 翼状保持部材またはキャップのシリンジ型バイアルの
鍔と接触する部分のいずれか一方に弾性体を固定せし
め、さらに、他方に粗面加工を施す。 キャップの開放端部に弾性体を固定せしめる。 上記〜のいずれかの構造を備えた放射性物質注射装
置が、注射装置内のシリンジ型バイアルを確実に挟持固
定し、該シリンジ型バイアルの空回りを防止し、しか
も、使用後、シリンジ型バイアルと放射性物質注射装置
の分離が簡単にできるものとなった。
【0009】翼状保持部材および/またはキャップは金
属,プラスチック等でよく、弾性体は金属スプリングの
ようなものを用いてもよいがエラストマーを用いること
が望ましい。弾性体は接着剤を用いて翼状保持部材およ
び/またはキャップに固定してもよいが、プラスチック
およびエラストマーを一体成型して固定せしめる態様が
好ましい。エラストマーの材質は、特にこだわらない
が、一般的にはエチレン−プロピレン,ポリウレタン,
ポリアミド,ポリカーボネート,スチレン−ブタジエン
系等のエラストマーが好適である。また、翼状保持部材
やキャップの材質は、一般プラスチック製品に使用され
る樹脂で差し支えないが、ABS,ポリプロピレン,ポ
リエチレン,ポリカーボネート系等の樹脂が好適であ
る。なお、翼状保持部材やキャップにエラストマーを固
定せしめる加工は、通常用いられている樹脂用接着剤で
もよいが、剥離に対する耐久性に鑑み二色成形法で行う
ことが望ましい。その際、翼状保持部材やキャップの材
質がABS樹脂である場合にはエラストマーはポリエス
テル系エラストマー、ポリプロピレン樹脂である場合に
はポリスチレン系エラストマーが好ましい。エラストマ
ー付の翼状保持部材やキャップを一体成形する場合の製
造方法は、二色成形機を用いて一次側に翼状保持部材や
キャップの材質を通じ、引き続いて二次側にエラストマ
ーの材質を通じて製造する。
【0010】エラストマーを翼状保持部材あるいはキャ
ップのシリンジ型バイアルの鍔と接触する部分のいずれ
か一方に固定せしめるだけで、キャップを螺着したと
き、エラストマーの弾性力でシリンジ型バイアルは翼状
保持部材とキャップの間で確実に挟持固定されるが、さ
らに、強固にするために、他方にエンボス状の粗面加工
を施してもよいし、あるいは、両方にエラストマーを付
してもよい。
【0011】また、エラストマーをキャップの開放端部
に固定せしめることで、エラストマーが翼状保持部材に
接するところまでキャップを螺着したとき、キャップの
螺着が完全なものとなり、シリンジ型バイアルが翼状保
持部材とキャップの間で確実に挟持固定されるとともに
エラストマーの弾性力によって、キャップが緩むのを阻
止することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例をあげて説明する。 −実施例1− 図1は、二色成形機で製造したエラストマー付翼状保持
部材であって、翼状保持部材(1) はABS樹脂で、エラ
ストマー(2) はポリエステル系エラストマーでできてい
る。このエラストマー付翼状保持部材と、図2に示す通
常のキャップ(15) (エンボス状の粗面加工のしていない
キャップ) を備えた放射性物質注射装置を用いて、下記
のごとく空回りチェックのための実験を実施した。ま
ず、図3のごとくエラストマー付翼状保持部材(1,2) を
備えた放射性物質注射装置にシリンジ型バイアル(16)を
収容し、キャップ(15)を手で回して装着した。次に、バ
イアル先端に針を真っ直ぐに取りつけた後、針を回して
針先の位置を変更し、その際のシリンジ型バイアルの空
回り具合を調べた。その結果、シリンジ型バイアルの空
回りは一切認められなかった(n=10)。比較実験とし
て、エラストマーを付していない翼状保持部材を備えた
放射性物質注射装置で同様の実験を行った結果、シリン
ジ型バイアルの空回りが10検体中3本に見られた。ま
た、キャップの外しやすさに関しては、エラストマーの
あるなしに係わらず、簡単に外すことができた(各々n
=10)。
【0013】なお、上記実験には通常のキャップ(15)を
用いたが、図4に示すように、キャップ(7) の底面(シ
リンジ型バイアルの鍔と接する部分)にエンボス状の粗
面加工(8) を施したものであっても好適に使用される。
【0014】−実施例2− 図5は、二色成形機で製造した、キャップの開放端部に
エラストマーを施したエラストマー付キャップ(A型) で
あって、キャップ本体(3) はABS樹脂で、エラストマ
ー(4) はポリエステル系エラストマーでできている。こ
のエラストマー付キャップを備えた放射性物質注射装置
を用いて、図6のごとく通常の翼状保持部材(13)を備え
た放射性物質注射装置にシリンジ型バイアル(16)を収容
し、エラストマー付キャップ(3,4) を手で回して装着
し、上述のエラストマー付翼状保持部材のときと同様の
実験を行った結果、シリンジ型バイアルの空回りは一切
認められなかった(n=10)。比較実験として、エラス
トマーを付していないキャップを備えた放射性物質注射
装置で同様の実験を行った結果、シリンジ型バイアルの
空回りが10検体中5本に見られた。また、キャップの
外しやすさに関しては、エラストマーのあるなしに係わ
らず、簡単に外すことができた(各々n=10)。
【0015】なお、別の態様を以下に示す。図7は、キ
ャップ(5) の底面(シリンジ型バイアルの鍔と接する部
分)にエラストマー(6) を施したものである。このキャ
ップ(B型) は、通常の放射性物質注射装置に使用しても
よいし、翼状保持部材の開放端部に粗面加工を施した放
射性物質注射装置に使用してもよい。あるいは、図8に
示すように、エラストマー付翼状保持部材(1,2) を備え
た放射性物質注射装置に使用してもよい。
【発明の効果】本発明では、放射性物質注射装置の構成
物である翼状保持部材および/またはキャップの端部に
弾性体を固定せしめることにより、該注射装置内のシリ
ンジ型バイアルが完全に保持され、空回りが起こらず、
しかも、使用後、シリンジ型バイアルと放射性物質注射
装置の分離が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エラストマー付翼状保持部材の斜視図(a) お
よび側面図(b) 。
【図2】 通常のキャップの内面を示した図。
【図3】 エラストマー付翼状保持部材を備えた放射性
物質注射装置にシリンジ型バイアルを収納し、通常のキ
ャップを装着したときの断面図(一部)。
【図4】 底面(シリンジ型バイアルの鍔と接する部
分)にエンボズ状の粗面加工を施したキャップの内面を
示した図。
【図5】 キャップの開放端部にエラストマーを施した
エラストマー付キャップ(A型) の底面から見たときの斜
視図(a) および側面から見たときの斜視図(b) 。
【図6】 通常の翼状保持部材を備えた放射性物質注射
装置にシリンジ型バイアルを収納し、エラストマー付キ
ャップ(A型) を装着したときの断面図(一部)。
【図7】 底面(シリンジ型バイアルの鍔と接する部
分)にエラストマーを施したエラストマー付キャップ(B
型) の内面を示した図。
【図8】 エラストマー付翼状保持部材を備えた放射性
物質注射装置にシリンジ型バイアルを収納し、エラスト
マー付キャップ(B型) を装着したときの断面図(一
部)。
【図9】 通常の放射性物質注射装置にシリンジ型バイ
アルを収納し、キャップを装着した後、プランジャおよ
び針をセットして、放射性薬液を投与可能な状態とした
時の斜視図。
【図10】 通常の放射性物質注射装置にシリンジ型バ
イアルを収納し、キャップを装着したときの断面図。
【符号の説明】
1 翼状保持部材 2 エラストマー 3 キャップ本体 4 エラストマー 5 キャップ本体 6 エラストマー 7 キャップ 8 エンボス状の粗面加工 11 放射線しゃへい金属筒体 12 放射線しゃへい性透明板 13 翼状保持部材 14 シリンジ用プランジャ挿通穴 15 キャップ (通常のもの) 16 シリンジ型バイアル 17 鍔 18 ガスケット 19 プランジャ 20 針

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を閉鎖した放射線しゃへい金属筒体
    の周部に長さ方向に延びる欠切部を設けて該欠切部に放
    射線しゃへい性透明板を装着し、上記筒体の閉鎖端部に
    貫通穴を設ける一方、該筒体の開放端部に翼状保持部材
    を固定するとともにシリンジ用プランジャ挿通穴を有す
    るキャップを着脱可能に取付け、上記筒体内に放射性薬
    液を封入したシリンジ型バイアルを挿入して該シリンジ
    型バイアル先端部を閉鎖端部の貫通穴から突出せしめる
    とともに該筒体の開放端部にキャップを取り付けて該閉
    鎖端部とキャップ間に上記シリンジ型バイアルを挟持固
    定する、放射性物質注射装置において、該翼状保持部材
    および/またはキャップのシリンジ型バイアルの鍔と接
    触する部分に弾性体を固定せしめたことを特徴とする放
    射性物質注射装置。
  2. 【請求項2】 翼状保持部材またはキャップのシリンジ
    型バイアルの鍔と接触する部分の一方に弾性体を固定せ
    しめ、他方に粗面加工を施したことを特徴とする請求項
    1記載の放射性物質注射装置。
  3. 【請求項3】 翼状保持部材およびキャップのシリンジ
    型バイアルの鍔と接触する部分に弾性体を固定せしめた
    請求項1記載の放射性物質注射装置。
  4. 【請求項4】 一端を閉鎖した放射線しゃへい金属筒体
    の周部に長さ方向に延びる欠切部を設けて該欠切部に放
    射線しゃへい性透明板を装着し、上記筒体の閉鎖端部に
    貫通穴を設ける一方、該筒体の開放端部に翼状保持部材
    を固定するとともにシリンジ用プランジャ挿通穴を有す
    るキャップを着脱可能に取付け、上記筒体内に放射性薬
    液を封入したシリンジ型バイアルを挿入して該シリンジ
    型バイアル先端部を閉鎖端部の貫通穴から突出せしめる
    とともに該筒体の開放端部にキャップを取り付けて該閉
    鎖端部とキャップ間に上記シリンジ型バイアルを挟持固
    定する、放射性物質注射装置において、該キャップの開
    放端部に弾性体を固定せしめたことを特徴とする放射性
    物質注射装置。
  5. 【請求項5】 翼状保持部材および/またはキャップが
    プラスチックよりなり、かつ弾性体がエラストマーであ
    り、該プラスチックと該エラストマーが一体成型されて
    いる請求項1,2,3または4に記載の放射性物質注射
    装置。
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