JPH087299B2 - 波長多重多芯光ロータリジョイント - Google Patents

波長多重多芯光ロータリジョイント

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JPH087299B2
JPH087299B2 JP12120890A JP12120890A JPH087299B2 JP H087299 B2 JPH087299 B2 JP H087299B2 JP 12120890 A JP12120890 A JP 12120890A JP 12120890 A JP12120890 A JP 12120890A JP H087299 B2 JPH087299 B2 JP H087299B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回転体と固定体とにそれぞれ設置される複
数本の光ファイバ間を台形プリズムを用いて光学的に接
続し、複数の波長を同時に高性能で伝送可能な多芯光ロ
ータリジョイントに関する。
[従来の技術] 従来、多芯光ロータリジョイントとして第6図(実開
昭61−6818号公報)に示すものが知られている。図示す
るように、固定体1内には、回転体2と台形プリズム3
を支持するプリズムホルダ4とが同軸上に回転自在に設
けられている。出射側光ファイバ5は固定体1に取り付
けられたフェルール6およびコリメート用のロッド状の
収束性レンズ9により台形プリズム3の入射面3aに結合
され、また入射側光ファイバ14は回転体2に取り付けら
れたフェルール13およびコリメート用の収束性レンズ10
により台形プリズム3の出射面3Cに結合されている。回
転体2とプリズムホルダ4及び固定体1との間には、回
転体2の回転を所定の1/2の角速度に減速してプリズム
ホルダ4に伝達するための変速歯車機構としての変速歯
車40,41,42と変速歯車軸43が設けられている。なお、2
0,21はフェルール6,13に取り付けられた袋ナット、15,1
6はフェルール6,13を接続するためのレセプタクルであ
る。
出射側光ファイバ5から出射した光は、収束性レンズ
9で平行光とされて台形プリズム3の入射面3aに入射
し、そこで屈曲し底面3bで全反射し、更に、出射面3cで
屈折して出射し、収束性レンズ10により収束されて入射
側光ファイバ14に入射する。
この光ロータリジョイントでは、回転体2が回転して
も、その1/2の角速度で同方向に台形プリズム3が回転
して、回転体2の回転を光学的に打消すように作用する
ので、各出射側光ファイバ5とそれに対応する入射側光
ファイバ14との間の接続関係は保証される。
台形プリズム3が第6図に示すように、光軸に対して
入射像と出射像との間に倒立鏡像の関係が生ずるのは台
形プリズム3の口径をSとすると、長さlは(プリズム
材質BK−7(ホウケイ酸ガラス)の場合)l=4.23×S
である。
しかし、第8図に示すように光ファイバ間の結合損失
は収束性レンズ間隔Lが50mmを過ぎると急激に大きくな
る。l=63.5〜84.6mmの場合、結合損失は3〜7dBと著
しく増大する。フェルール6をレセプタクル15に装着し
た時に微小な角度折れがあると、光束は台形プリズム3
の入射面3a、底面3b、出射面3cにより拡大され、多芯光
ロータリジョイントの回転特性を悪化させる。特に台形
プリズム3の長さlが長くなる程、この角度折れによる
光束の拡大が著しくなり、プリズム長さlは極力短いほ
うが良い。そのため、第6図に示す多芯光ロータリジョ
イントは4審が限度であり、それ以上の芯線数のものは
伝達特性及び寸法上実現困難であった。
本願の出願人は6芯以上の多芯光ロータリジョイント
を実現するため、第7図(実開昭63−195304号)に示す
多芯光ロータリジョイントを提案している。第6図の多
芯光ロータリジョイントを改良したもので、出射側光フ
ァイバ5と台形プリズム3の間に長斜方形プリズム等の
反射体30を配し、同様に入斜側光ファイバ14と台形プリ
ズム3の間に長斜方形プリズム等の反射体31を設置して
いる。そして、台形プリズム3の口径内に位置するレセ
プタクル15,16とは別に、収束レンズ7,8を収納したレセ
プタクル11,12を台形プリズム3の口径外に配置してい
る。回転体2とプリズムホルダ4および固定体1との間
には、第6図と同様に回転体2の回転を1/2の角速度に
減速してプリズムホルダ4に伝達するための変速歯車機
構22として、変速歯車23,24,25,26と変速歯車軸27が設
けられている。
この第7図に示す多芯光ロータリジョイントでは、外
側のレセプタクル11に属する光ファイバ17から出射され
た光は、収束性レンズ7で平行光とされて反射体30の長
斜方形プリズムに入射し、反射体30内で2回反射した
後、その出射光は台形プリズム3に入射する。台形プリ
ズム3から出射された光は、反射体31の長斜方形プリズ
ムに入射して2回反射された後出射し、収束性レンズ8
により収束されて入射側光ファイバ18に入射する。
第7図に示す多芯光ロータリジョイントは、台形プリ
ズム3と光ファイバ5との間の反射体30,31を介在させ
ることにより、台形プリズム3の口径外にある光ファイ
バ17,18同士の光接続が可能となり、その結果第6図に
示す多芯光ロータリジョイントの台形プリズム3の口径
よりも小さい口径の台形プリズムを使用して6芯の多芯
光ロータリジョイントを実現し、実相密度を大幅に向上
させることができた。更に第6図に示す台形プリズム3
と同じ大きさの台形プリズムを使用した場合には、8芯
タイプのものを容易に実現することができた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第7図に示す多芯光ロータリジョイン
トでは、たとえば第6図に示す台形プリズム3を使用し
たとしても、8芯が限界であり、台形プリズムを大きく
せずにそれ以上の多芯化は困難である。光ファイバの情
報伝送容量を増やそうとする時、複数の波長を同時に用
いるいわゆる波長多重伝送を行うことがあり、より多芯
の波長多重光ロータリジョイントの出現が望まれてい
る。
従来の多芯光ロータリジョイントを用いて波長多重伝
送を行ったときの問題を第9図を用いて説明する。
同図は台形プリズム3の中心軸に波長λ1,λ2の2つ
の光を左方より入射させた時の光路を示したものであ
る。波長λ1の光は実線で示したように、台形プリズム
3の入射面3aで屈折し、底面3bで全反射し、出射面3cで
再び屈折して右方に出射する。このときの出射光は台形
プリズム3の中心軸上になるように、台形プリズム3の
口径S,その長さlを定めてあるものとする。このような
時、波長λ1に関しては任意の位置に光を入射しても、
先に述べたように多重光ロータリジョイントを構成する
ことができる。一方、波長λ1より波長の短い波長λ2
の光は、色収差によりλ1の屈折率と異なるため、入射
面3a,出射面3bでの屈折率がλ1の実線の光路と異な
り、破線で示したように出射光はΔだけオフセットす
る。例えば、台形プリズム3の材料BK−7(硼硅クラウ
ンガラス)を用い、口径S=20mm,λ1=1.3μmとする
と、l=85mmになるが、これにλ2=0.85μmの光を入
射させるとオフセットΔ=4mmとなりマイクロ凸レンズ
の口径を4mm以上にしないと全く伝送ができないことに
なる。また、仮に一部部分が伝送できても結合損失が大
きくなり、かつまた回転変動が大きくなり従来の単一材
質の台形プリズムは使えない。
本発明の目的は、上記した従来技術の課題に鑑み、装
置を大型化することなく従来よりも多い芯数の光ファイ
バを実装可能でかつ高性能な多芯光ロータリジョイント
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の波長多重多芯光ロータリジョイントは、回転
体と固定体との間に設けられ回転体に伴って所定の角速
度で回転される色消し台形プリズムと、該台形プリズム
の入射面,出射面にそれぞれ光学的に臨ませ且つ互いに
光学的に対向させて前記回転体と前記固定体とに設置さ
れた複数対の収束性レンズと、前記台形プリズムの入射
面側,出射面側にそれぞれ設けられ、前記複数対の収束
性レンズのうち外側対のものに対向する外側反射面と前
記台形プリズムに対向する内側反射面とを有する反射体
と、前記反射体の外側反射面と内側反射面の間に、前記
収束性レンズのうちの内側対のものと対向させて設けら
れた干渉膜フィルタであって、前記収束性レンズの外側
対のものから前記反射対に入射され前記外側反射面で反
射された第1の波長の光を透過し、前記収束性レンズの
内側対のものから前記反射体に入射された第2の波長の
光を反射する干渉膜フィルタとを備えたものである。
前記干渉膜フィルタを前記反射体の外側反射面と内側
反射面の間に設ける代わりに、前記反射体の内側反射面
に前記第1の波長の光を反射し且つ前記第2の波長の光
を透過する干渉膜フィルタを設けることもできる。
[作用] (1)色収差を補正する色消し台形プリズムを使用する
と共に、反射体の外側反射面と内側反射面の間に、第1
の波長λ1の光を透過し第2の波長λ2の光を反射する
干渉膜フィルタを設けた形態では、次のように作用す
る。
収束性レンズの外側のもの、例えば台形プリズムの口
径外にある第1の出射側光ファイバ(17)の収束性レン
ズから出射された第1の波長λ1の光は、反射体の外側
反射面でまず内側方向に反射され、干渉膜フィルタ(5
1)を透過した後、反射体の内側反射面で反射されて台
形プリズムの軸方向に沿う光となり、台形プリズムの入
射面に入射する。
一方、収束性レンズの内側のもの、例えば台形プリズ
ムの口径内にある第2の出射側光ファイバ(5)の収束
性レンズから出射された第2の波長λ2の光は、干渉膜
フィルタ(51)により反射された後、反射体の内側反射
面で反射されて、台形プリズムの入射面に入射する。
台形プリズムにその入射面より入射したλ1,λ2の光
は、それぞれ光軸に対して入射像と出射像との間に倒立
鏡像の関係を生じさせる如くその進路が変更され、台形
プリズムの軸方向に沿う光とされて出射面より出射す
る。
台形プリズムの出射面からの出射光のうち、第1の波
長λ1の光は、反射体の内側反射面で反射され、干渉膜
フィルタ(52)を透過した後に、外側反射面により反射
されて、台形プリズムの口径外の領域に位置する外側の
収束性レンズへと導かれ、該外側の収束性レンズにより
第1の入射光ファイバ(18)に結合される。一方、第2
の波長λ2の光は、上記の第1の波長の光と同様にし
て、反射体の内側反射面で反射された後、干渉膜フィル
タ(52)で反射され、台形プリズムの口径内の領域に位
置する内側の収束性レンズへと導かれ、該内側の収束性
レンズにより第2の入射側光ファイバ(14)に結合され
る。
(2)次に、色収差を補正する色消し台形プリズムを使
用すると共に、反射体の外側反射面に、第1の波長λ1
の光を反射し第2の波長λ2の光を透過する干渉膜フィ
ルタを設けた形態では、次のように作用する。
収束性レンズの外側のもの、例えば台形プリズムの口
径外にある第1の出射側光ファイバ(17)の収束性レン
ズから出射された第1の波長λ1の光は、反射体の外側
反射面で反射され、次に内側反射面即ち干渉膜フィルタ
(50)で反射されて台形プリズムの軸方向に沿う光とし
て台形プリズムの入射面に入射する。
一方、収束性レンズの内側のもの、例えば台形プリズ
ムの口径内にある第2の出射側光ファイバ(5)の収束
性レンズから出射された第2の波長λ2の光は、干渉膜
フィルタ(50)をそのまま透過して台形プリズムの入射
面に入射する。
台形プリズムに入射したλ1,λ2の光は、それぞれ光
軸に対して入射像と出射像との間に倒立鏡像の関係を生
じさせる如くその進路が変更され、台形プリズムの軸方
向に沿う光とされて出射面より出射する。
台形プリズムからの出射光のうち、第1の波長λ1の
光は、内側反射面即ち干渉膜フィルタ(60)で反射され
た後に外側反射面により反射されて、台形プリズムの口
径外の領域に位置する外側の収束性レンズへと導かれ、
第1の入射光ファイバ(18)に結合される。一方、第2
の波長λ2の光は、上記の干渉膜フィルタ(60)をその
まま透過して、台形プリズムの口径内の領域に位置する
内側の収束性レンズへと導かれ、該内側の収束性レンズ
により第2の入射側光ファイバ(14)に結合される。
上記(1),(2)のいずれの形態においても、台形
プリズムは所定の角速度、例えば回転体の1/2の角速度
で回転され、これにより回転体側の回転像は台形プリズ
ムにより静止像とされて固定体側に伝送される。あるい
は固定体側の静止像は台形プリズムにより回転体と同一
角速度の回転像とされて回転体側に伝送される。このた
め、回転体が回転しても、台形プリズムを介して対向す
る回転体側と固定体側の対応する入・出射光ファイバの
接続は維持される。
また、台形プリズムを色消しプリズムとすると、台形
プリズムがその入・出射面から底面の反斜面に至る間に
フリントとクラウンの2種のガラス構造からなる色消し
プリズムで形成されるため、波長が異なり屈折率が違っ
ても、その色収差を補正し、同一入射光で、同一出射光
とすることができ波長多重伝送を行っても損失を抑える
ことができる。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す説明図である。第1
図において1は固定体であり、回転体2の一部が挿入さ
れ回転自在に支持されている。固定体1の内側には色消
し台形プリズム32を支持するプリズムホルダ4の一端側
がベアリング29によって回転自在に支持され、またプリ
ズムホルダ4の他端側は回転体2の内側に回転自在に支
持されている。
固定体1及び回転体2には、光コネクタのフェルール
を接続するための多数のレセプタクルが、複数の群に分
けて配設されている。ここでは2つの群に分けており、
第1の群は、色消し台形プリズム32の口径よりも大きい
直径の外側円に沿って配設したレセプタクル11,12の群
であり、第2の群は、色消し台形プリズム32の口径より
も小さい直径の内側円に沿って配設したレセプタクル1
5,16の群である。第1群のレセプタクル11,12及び第2
群のレセプタクル15,16には、それぞれ1つの収束性レ
ンズ7,8又は11,12が収納され、従って、これらコリメー
ト用のロッド状の収束性レンズも、外側の収束性レンズ
7,8と内側の収束性レンズ9,10とに分けている。しか
し、上記外側又は内側の円のいずれに沿って配置される
かの違いはあるが、収束性レンズ7〜10はいずれも色消
し台形プリズム32の入射面a,出射面eにそれぞれ光学的
に臨ませ且つ互いに光学的に対向させて設置されてい
る。
30,31は反射体であり、外側の収束性レンズ7に対向
する外側反射面30a,31aと色消し台形プリズム32に対向
する内側反射面30b,31bとを有する長斜方形プリズムか
ら成る。入射側の反射体30は、色消し台形プリズム32の
入射面a側とレセプタクル15,16側との間において、外
側の個々の収束性レンズ7と内側の個々の収束性レンズ
9との間を架橋するように半径方向に延在して設けてあ
り、その外側の収束性レンズ7に対向する外側反射面30
aと色消し台形プリズム32に対向する内側反射面30bとに
より、収束性レンズ7と色消し台形プリズム32とを光学
的に結合し得る。一方、出射側の反射体31は色消し台形
プリズム32の出射面e側とレセプタクル15,16側との間
において、外側の個々の収束性レンズ8と内側の個々の
収束性レンズ10との間を架橋するように半径方向に延在
して設けてあり、その外側の収束性レンズ8に対向する
外側反射面31aと色消し台形プリズム32に対向する内側
反射面31bとにより、収束性レンズ8と色消し台形プリ
ズム32とを光学的に結合し得る。
特に本実施例では、これら長斜方形プリズムから成る
反射体30、31は、その内側反射面30b,31bがそれぞれ内
側の収束性レンズ7,10と色消し台形プリズム32とを結ぶ
光軸上に位置されており、また、その内側反射面30b,31
bの裏面には、それぞれ第1の波長λ1の光を反射し且
つ第2の波長λ2の光を透過する干渉膜フィルタ40,50
が設けられている。
尚、外側のレセプタクル11には光ファイバ17を保持し
たフェルール6が、またレセプタクル12には光ファイバ
18を保持したフェルール13が、それぞれ袋ナット20,21
により取り付けられる。同様に、内側のレセプタクル1
5,16には光ファイバ5,14(第6図)のフェルールが取り
付けられる。
プリズムホルダ4の外側の固定体1内には、回転体2
の回転を所定の1/2の角速度(同方向回転)に減速して
プリズムホルダ4に伝達する変速歯車機構22が設けられ
ている。この変速歯車機構22は回転体2の外周に取り付
けられた歯車23と、固定体1内に回転自在に支持された
軸27上に取り付けられ歯車23と噛合する歯車24と、軸27
上に設けられプリズムホルダ4の中央外周部の歯車26に
噛合する歯車25とから主に構成されている。中間歯車の
歯車24,25は、その回転方向に相対的に回転ずれができ
るように24a,24bおよび25a,25bに2分割され、両分割歯
車間には、これらに回転ずれを起こさせる方向に弾発す
るばね等の弾発部材が設けられている。なお、28は光伝
送すべく回転部の回転体2に伝達する回転ケレである。
次に、色消しプリズムの構成を第2図により説明す
る。
第2図において、32は色消し台形プリズムであり、口
径をS、その長さをl、底角をφ1とする。この色消し
台形プリズム32は、底角φ2、底辺lの二等辺三角形プ
リズム33と、その二等辺三角形プリズム33の両斜面を貼
り合せ面b,dとして夫々2個の不等辺四角形プリズム34,
35を貼り合わせ、全体として口径S、出射面e、底面c
を有する台形プリズムとして構成したものである。
この二等辺三角プリズム33と四角形プリズム34,35は
異なる波長の色収差を補正しうる屈折率のものであれば
よく、例えば二等辺三角プリズム33は低分散のクラウン
ガラス、不等辺四辺形プリズム34,35は二等辺三角プリ
ズムより高屈折率で高分散のフリトンガラスで構成す
る。
次に、動作について説明する。
出射側光ファイバ17から出射された波長λ1の光は、
収束性レンズ7により平行光とされて長斜方形プリズム
から成る反射体30にその側面より入射される。この入射
光は、外側反射面30aにより直角に全反射されて、長斜
方形プリズム30aの軸に沿って進み、色消し台形プリズ
ム32の口径内にある内側反射面30bに達する。ここで内
側反射面30bの裏面には、波長λ1の光を反射する干渉
膜フィルタ50が設けられているため、波長λ1の光は直
角に全反射されて長斜方形プリズム30の側面から色消し
台形プリズム32の光軸と平行な光として出射し、色消し
台形プリズム32に入射される。
また、レセプタクル7に取り付けられた出射光ファイ
バ(図示せず)から出射された波長λ2の光は、収束性
レンズ9により平行光とされて、長斜方形プリズムから
成る反射体30の内側反射面30b、即ち干渉膜フィルタ50
に達する。ここで、干渉膜フィルタ50は波長λ2の光を
透過するため、波長λ2の光はそのまま色消し台形プリ
ズム32に入射される。
色消し台形プリズム32の右方より入射される波長λ1
の光は、まず入射面aで屈折し、次の第1の貼り合せ面
bで逆方向に屈折し、底面cで全反射され、第2の貼り
合せ面d、出射面eで再び屈折して左方に出射する。一
方、波長λ2の光は入射面aでλ1よりも大きく屈折す
るが、第1の貼り合せ面bでは逆方向に大きく屈折する
ため、光路間の開きが補正される。そして底面cで全反
射し、第2の貼り合せ面d、出射面eで屈折したときに
は、波長λ1の光と同一光路上に出射することになる。
上述の例では、二等辺三角プリズム33をクラウンガラ
スとし、不等辺四角形プリズム34,35をフリントガラス
の例で説明したが、これを逆に使用しても良い。
次に、不等辺四角形プリズム34,35の材料としてSF−
6(重フリントガラス)を、また二等辺三角プリズム33
の材料としてはLaK21(ランタンクラウンガラス)を使
用したときの色消し台形プリズム32の寸法の計算例を次
に説明する。なお、波長はλ1=1.3μm、λ2=0.85
μmで計算した。また、この時の屈折率はSF−6がそれ
ぞれ1.76822,7.78169,LaK21が1.62410,1.63149とした。
台形プリズム32の口径S=20mmとしたときの底角φ1,
φ2,底辺長さlの関係を第3図に示す。例えば色消し台
形プリズムの底角φ1を45゜とすると、二等辺三角プリ
ズムの底角φ2は約13゜、長さlは約87mmとなる。な
お、lが長くなると光路長も長くなるため、色消し台形
プリズムの底角φ1は、製作可能な範囲でできるだけ小
さくするのが望ましい。また、第5図の従来例の台形プ
リズム(長さl≒85mm)に対してわずか2mm長くするだ
けで良いため、従来の多芯光ロータリジョイントにその
まま組み込むことができる。
さて、色消し台形プリズムの出射面eからの出射光
は、長斜方形プリズムから成る反射体31に設けた干渉膜
フィルタ60により、波長λ1の光と波長λ2の光とに分
離され、そのうち波長λ1の光は、内側反射面31bと外
側反射面31aで全反射されて、収束性レンズ8を経て入
射側光ファイバ18に伝搬される。また、波長λ2の光
は、干渉膜フィルタ60を透過して、収束性レンズ10を経
てレセプタクル6に取り付けられる入射側光ファイバ14
(第6図)に伝搬される。
なお、回転体2が角速度ωで回転すると、プリズムホ
ルダ4及び台形プリズム32は変速歯車機構22によって1/
2ωの角速度で同方向に回転駆動されるようになってお
り、実公昭61−24961号公報に詳述されているように、
回転体2側像は固定体1側から見ると静止状態となるの
で、回転体2の回転に拘らず、複数対の出・入射側光フ
ァイバ117,18間の接続が可能となる。
色消し台形プリズム32の口径外にあるレセプタクル11
が8個、即ち光ファイバ17が8芯取り付けられる場合に
は、色消し台形プリズム32の口径内に4個のレセプタク
ル15即ち4芯の光ファイバ5を取り付けることができ、
従来では不可能であった12芯タイプの光ロータリジョイ
ントを実現することができる。長斜方形プリズムから成
る反射体30,31の寸法を変えることによって、18芯程度
の光ファイバを装着することができる。
今までは、波長λ2の光は色消し台形プリズム32の口
径内にあることで説明した。しかし、波長λ2の光を口
径外から入射させる構成とすることにより、更に多くの
多芯化を図ることができる。これは、第4図、第5図に
示すように、干渉膜フィルタ51,52を長斜方形プリズム3
0,31の中間に設けることで可能になる。
第4図,第5図では、12個の長斜方形プリズムから成
る反射体30を固定体1の中心から放射状に配列し、その
各長斜方形プリズムの最外端を、外側のレセプタクル11
内の収束性レンズ7に臨ませ、波長λ1を通す12芯の光
ファイバと結合させている。また、長斜方形プリズム30
の中間には、第1の波長の光を透過し第2の波長の光を
反射する干渉膜フィルタ51を、内側のレセプタクル15内
の収束性レンズ9に臨ませて設けてある。図示してない
が、回転体2側も同様の構成とされ、放射状に12個配列
した長斜方形プリズムの途中に干渉膜フィルタ52が、内
側のレセプタクル15内の収束性レンズ10に臨ませて設け
られる。
従って、外側の収束性レンズ7から反射体30に入射さ
れた波長λ1の光は、まず外側反射面30aで反射されて
干渉膜フィルタ51を透過し、内側の収束性レンズ9から
反射体30に入射された第2の波長λ2の光は干渉膜フィ
ルタ51で反射され、それぞれの波長λ1,λ2の光は反射
体30の最内端の反斜面30bで反射され、色消し台形プリ
ズム31に入射される。これと逆の経路をたどり、波長λ
1の光は干渉膜フィルタ52を透過して外側の収束性レン
ズ8から光ファイバ14に入り、また波長λ2の光は干渉
膜フィルタ52で反射されて内側の収束性レンズ16から光
ファイバ18に入る。
干渉膜フィルタ51,52は任意の場所に設けることがで
きるため、第4図,第5図のようにランダムの位置に、
波長λ2を通す内側の光コネクタレセプタクル15を12個
設置できる。この場合、外側の光コネクタレセプタクル
9と合せて合計24芯の光ファイバを装着できることにな
る。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば次のような優れた
効果が得られる。
(1)台形プリズムを色消し構造とすることにより、例
えばλ1=0.85μm、λ2=1.55μmなどのように波長
間隔が広い波長多重伝送でも、台形プリズム入・出側の
光ビームの位置ずれが少なく、低損失の多芯光ロータリ
ジョイントが実現できる。
(2)台形プリズムの口径内及び口径外を問わず光ファ
イバを装着できるため、従来にない多芯の光ロータリジ
ョイントを実現することができる。本発明によれば、24
芯タイプのものまで実現可能である。
(3)台形プリズムとして、小型のものを使用すること
ができるため、光ファイバの芯数が増加しても光伝送損
失が小さく、装置を小型で安価なものにすることができ
る。また、変速歯車機構も小型化が図れるため、高速回
転に対しても、高い信頼性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る波長多重多芯光ロータ
リジョイントの構成を示す断面図、第2図は色消し台形
プリズムの作用を示す詳細図、第3図は第2図における
色消し台形プリズムの底角φ1に対するプリズム長さl
と底角φ2の関係を示す図、第4図は24芯タイプとした
本発明の実施例を示す固定体側からみた正面図,第5図
はその部分断面図、第6図及び第7図はそれぞれ従来の
多芯光ロータリジョイントの構成を示す断面図、第8図
は収束性レンズ間の間隔と光結合損失の関係を示す図、
第9図は従来の台形プリズムの作用の説明に供する図で
ある。 図中、1は固定体、2は回転体、3は台形プリズム、5,
14,17,18は光ファイバ、7,8は外側の収束性レンズ、9,1
0は内側の収束性レンズ、11,12は外側のレセプタクル、
15,16は内側のレセプタクル、30,31は長斜方形プリズム
から成る反射体、30a,31aは外側反射面、30a,31bは外側
反射面、32は色消し台形プリズム、50,60は干渉膜フィ
ルタを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体と固定体との間に設けられ回転体に
    伴って所定の角速度で回転される色消し台形プリズム
    と、該台形プリズムの入射面,出射面にそれぞれ光学的
    に臨ませ且つ互いに光学的に対向させて前記回転体と前
    記固定体とに設置された複数対の収束性レンズと、前記
    台形プリズムの入射面側,出射面側にそれぞれ設けら
    れ、前記複数対の収束性レンズのうち外側対のものに対
    向する外側反射面と前記台形プリズムに対向する内側反
    射面とを有する反射体と、該反射体の外側反射面と内側
    反射面の間に、前記収束性レンズのうちの内側対のもの
    と対向させて設けられた干渉膜フィルタであって、前記
    収束性レンズの外側対のものから前記反射対に入射され
    前記外側反射面で反射された第1の波長の光を透過し、
    前記収束性レンズの内側対のものから前記反射体に入射
    された第2の波長の光を反射する干渉膜フィルタとを備
    えたことを特徴とする波長多重多芯光ロータリジョイン
    ト。
  2. 【請求項2】前記干渉膜フィルタを前記反射体の外側反
    射面と内側反射面の間に設ける代わりに、前記反射体の
    内側反射面に前記第1の波長の光を反射し且つ前記第2
    の波長の光を透過する干渉膜フィルタを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の波長多重多芯光ロータリジョイ
    ント。
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