JPH087900B2 - ピンチロ−ラ圧接機構 - Google Patents

ピンチロ−ラ圧接機構

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JPH087900B2
JPH087900B2 JP62102711A JP10271187A JPH087900B2 JP H087900 B2 JPH087900 B2 JP H087900B2 JP 62102711 A JP62102711 A JP 62102711A JP 10271187 A JP10271187 A JP 10271187A JP H087900 B2 JPH087900 B2 JP H087900B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、テープレコーダー、VTR等の磁気記録再
生機のピンチローラ圧接機構に関するものである。
〔従来の技術〕 第12図〜第14図は例えば特開昭01-180051号公報にて
示された従来のピンチローラ圧接機構に関するもので、
図において、11はキャプスタン軸、20は外周部に歯形が
形成され回転自在に支承されたカム部材、31はこのカム
部材20に形成されたカム溝、32はシヤーシに立設された
ピン33にて枢持されるカムレバーで、このカムレバー32
に立設されたピン34は上記カム溝31に係合している。3
5,36はピン37にて回動自在に接合されたリンクで、上記
ピン37は上記カムレバー32に形成された長穴32aに係合
している。38はスライドレバー、39はこれを図中下方向
に付勢するばねで、スライドレバー38には上記リンク36
と連結されるピン40が設けられている。41はシヤーシに
立設されたピン、42はこれに枢持されるピンチローラレ
バー、17はこのピンチローラレバー42に枢持されたピン
チローラである。43はこのピンチローラレバー42と上記
リンク36を連結しているピンである。
次に、動作について説明する。第12図は磁気テープ等
のアンローデイング状態を示しているが、カム部材20は
外部駆動力により最も反時計方向に回動した回転位置に
在り、ピン34が係合しているカム溝31は最も内円周方向
に寄っている。したがってカムレバー32は最も図中時計
方向に回動した位置に在り、リンク35,36およびピンチ
ローラレバー42の係合関係によりピンチローラ17は図示
のようにキャプスタン軸11から離れた位置に存在する。
なお、この状態の時は、ピンチローラ17には外力が加わ
っていないため、スライドレバー38は、ばね39の作用に
より、図中、最もA方向に寄った位置にて保持されてい
る。
ローデイング動作が開始されるとカム部材20が時計方
向に回動し、カムレバー32が反時計方向に回動始める。
ピンチローラ17に外力が加わっていないので、スライド
レバー38は移動せず、ピン40はシヤーシ上で固定ピンの
役割をし、リンク35,36とピンチローラレバー42のリン
ク作用により第13図に示すようにピンチローラ17はキャ
プスタン軸11と当接する位置まで移動される。
更にカム部材20が時計方向に回動すると、カムレバー
32は更に時計方向に回動する。ピン34はカム溝31の最外
周部に係合するためカムレバー32は最も反時計方向に回
動する。ピンチローラ17はすでにキャプスタン軸11と当
接してピンチローラレバー42は回動することが出来ない
ため、リンク35とリンク36はトグル機構を構成すること
になり、スライドレバー38をばね39の付勢力に逆って図
中B方向に移動させる。ピンチローラレバー42はピン43
にてスライドレバー35により図中B方向にばね39の荷重
を受け、ピン41回りのモーメントによりピンチローラ17
はキャプスタン軸11に圧接され第14図に示したような状
態となる。この時、カムレバー32がピン37を図中C方向
に押し付ける荷重は、状態トグル機構の構成により少な
い値で良いことになる。即ちカム部材20を回転駆動させ
る駆動力が少なくとも、強いピンチローラ17圧接作用を
得ることが出来る、というものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、カム部材20のカム溝31に係合するピン34か
ら、ピンチローラレバー42に至るまで4〜5枚のリンク
を必要とし、部品点数が多く、部品コストおよび組立コ
ストが高くなるという問題点があった。更に、部品点数
が多いことにより、動作の信頼性でも問題があり、例え
ば図12の状態から図13の状態に移行する場合でも、リン
ク35、リンク36、カムレバー32などの摺動性が悪く、こ
の部分に負荷を生じると、移動途中位置にてピンチロー
ラレバー42の回動が停止していしまい、同時にスライド
レバー38が移動開始するなど、機構動作が狂い易いとい
う恐れがあった。
この発明は上記のような問題点を解決する為になされ
たもので、部品点数を少なくし、部品コストおよび組立
コストを少なくすると共に、少ない駆動力で信頼性の高
いピンチローラ圧接機構を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るピンチローラ圧接機構は、ピンチロー
ラをキャプスタン軸に対して離着自在に支持しているピ
ンチローラアームと、一端に所定の傾斜部を有し、ピン
チローラアームに張架されたピンチローラ付勢部材と、
電動モータ等の駆動源により、ピンチローラをキャプス
タン軸に近付ける第1の方向又はピンチローラをキャプ
スタン軸から離間させる第2の方向のいずれかの方向に
動作するカム部材と、第1の方向に動作するカム部材に
応動して傾斜部に当接すると共に、第2の方向に動作す
るカム部材に応動して傾斜部から離間する係合部材とを
有している。そして、傾斜部に当接している係合部材の
移動方向と傾斜部とがなす角度が45°以下になるように
傾斜部を構成し、カム部材が第1の方向に動作するとき
に傾斜部が係合部材から受ける係合部材の移動方向の作
用力により、傾斜部に垂直な方向の力を上記傾斜部に作
用させてピンチローラ付勢部材を変形させ、この変形し
たピンチローラ付勢部材の弾性復元力によりピンチロー
ラをキャプスタン軸に圧接させる構成としている。
〔作用〕
この発明に係るピンチローラ圧接機構においては、ピ
ンチローラ付勢部材の傾斜部に当接している係合部材の
移動方向と傾斜部とがなす角度θが45°以下になるよう
に傾斜部を構成している。このため、カム部材が第1の
方向に動作して係合部材が傾斜部に当接したときに、傾
斜部は、係合部材から係合部材移動方向の大きさF3の作
用力を受ける。この作用力F3は、傾斜部に対して角度θ
の方向の力であるため、傾斜部には、傾斜部に垂直な方
向に、大きさF1(=F3/sinθ)の力が作用する。ところ
で、θ≦45°であるから、 であり、F1≧F3×1.414である。従って、カム部材の駆
動力が小さく係合部材により傾斜部に加わる作用力F3が
小さくても、傾斜部に垂直な方向の大きな力F1を生じさ
せることができ、この結果、キャプスタン軸に対してピ
ンチローラによる大きな圧接力を与えることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
1図〜第7図において、1はシヤーシ、2は回転ヘッド
ドラム、3はテープカセット、4はこのテープカセット
3に収納される磁気テープ、5,6は上記シヤーシ1に形
成された一対の溝部、7,8はこの溝部5,6に各々係合する
一対のガイドポスト部材、9,10は上記シヤーシ1に固着
され、ローディング状態にて上記ガイドポスト部材7,8
の移動を阻止するガイドストッパーである。11はキャプ
スタン軸、12はこれに同軸状に固着されたフライホイー
ルで、キャプスタンモーター13との間にベルト14にて駆
動力が伝達される。15は上記シヤーシ1上に立設された
ピン16にて支承されるピンチローラアーム、17はこれに
枢持されるピンチローラ、18は上記ピンチローラアーム
15の当接部15a,15bの間に拡開する方向にて付勢するよ
う掛けられた捻回ばねから成るピンチローラ付勢部材、
19は上記ピンチローラアーム15を図中反時計方向に付勢
する引張りばね等から成るピンチローラアーム戻し部材
である。
20はシヤーシ1の裏面に枢持されるカム部材で、この
カム部材20の外周部には歯形が形成されており、歯車21
とかみ合っている。22はローディングモーター、23はこ
のローディングモータ22とシャフト24の間に掛けられた
ベルト、25はシャフト24に圧入されたウオーム、26はホ
イールで、このホイール26と同軸上に固着された歯車27
が上記歯車21とかみ合っている。
28はシヤーシ1上に立設されたピン、29はこれに枢持
されるアーム、30は、このアーム29に圧入されたピン
で、第7図に示すようにアーム29の表面側にピン状の係
合部材30aが突出し、裏面側に下ピン部30bが突出してい
る。そして、下部ピン部30bはシヤーシ1に形成された
長穴1aを貫通して、カム部材20に形成されたカム溝31に
係合している。第6図はこのカム溝31の形状を詳しく示
した図で、31aは最外周の同心円部で回転各α1に対応
している。31bはカム部材20の回転と共に回転半径の減
少していく第1移動経路で回転角α2に対応している。
31cも31bと同様にカム部材20の回転と共に回転半径の減
少していく第2移動経路で回転角α3に対応している。
また、上記第1移動経路31bと第2移動経路31cとの接合
点31dでの両経路の曲率は、ほぼ同一となっている。
44はシヤーシ1の裏面に立設されたピン、45はこのピ
ン45に枢持されるロードリンク、46はこのロードリンク
45と上記ガイドベース7の間を連結するリンク、47は上
記ピン44に枢持されるギアプレートで、このギアプレー
ト47と上記ロードリンク45の間には引張りばね48が架張
されている。49はシヤーシ1に固着されるブランケッ
ト、50はこのブラケット49に枢持されるギアで、のギア
50はシヤーシ1に形成された穴部51を通してシヤーシ1
の表裏両側に突出しており、シヤーシ1の裏面側におい
ては上記ギアプレート47とかみ合ってる。
52はシヤーシ1に立設されたピン、53はこのピン52に
て枢持されるガイドアームで、このガイドアーム53に形
成されたギア部は上記ギア50のシヤーシ1表面側に突出
した部分とかみ合っている。54は上記ガイドアーム53に
枢持されるテープガイド、55は上記ガイドアーム53が図
中時計方向に回動した時当接する位置関係にある位置決
めピンで、シヤーシ1に立設されている。
56はシヤーシ1の裏面側に立設されたピン、57はこの
ピン56にて枢持されるロードリンク、58はこのロードリ
ンク57と上記ガイドベース8を連結するリンクである。
59はシヤーシ1の表面側に立設されたピン、60はこのピ
ン59にて枢持されるテンションアーム、61はこのテンシ
ョンアーム60を図中反時計方向に付勢するスプリングで
ある。62,63はリール台、64はこのリール台62を巻装す
るように上記テンションアーム60とシヤーシ1の間に掛
けられたテンションバンドである。65,66,67はいずれも
シヤーシ1の表面側に立設されたテープガイドである。
次に、動作について説明する。第1図〜第2図はアン
ローディング状態を示しており、磁気テープ4はテープ
カセット3内部に収納されている。カム部材20は最も反
時計方向に回動した回転位置にあり、アーム29の下部ピ
ン部30bは、カム溝31の円心円部31aに係合している。ま
た、ロードリンク45,57は図示していないが、カム部材2
0と連結部材にて係合関係があり、アンローディング状
態では、第1図に示すようにガイドポスト部材7,8がテ
ープカセット3の内部位置に配設されるような位置に保
持されている。ギアプレート47は引張りばね48によりモ
ーメントを与えられているが、ロードリンク45の所定箇
所にて当接しており、このギアプレート47とロードリン
ク45との相対位置関係は所定角度にて保持されている。
ガイドアーム53はギア50を介してギアプレート47とかみ
合っているので、このガイドアーム53の位置も定まって
いる。ピンチローラアーム15は引張りばねから成るピン
チローラ戻し部材19により図中反時計方向に付勢されて
おり、上記ガイドアーム53と当接することにより位置が
定まっている。
ローディングモーター22の駆動によりカム部材20が図
中時計方向に回動すると、このカム部材20と応動してロ
ードリンク45は図中時計方向へ、ロードリンク57は図中
反時計方向へ回動し、ガイドポスト部材7,8は溝部5,6に
沿ってローディング方向へ移動する。また、ギアプレー
ト47はロードリンク45と一体となって回動するため、ギ
ア50を介して、ガイドアーム53は図中時計方へ回動す
る。また、ピンチローラアーム15はピンチローラ戻し部
材19の付勢力によりガイドアーム53と当接しているた
め、ピンチローラアーム15はガイドアーム53と応動して
図中時計方向へ回動する。
更にカム部材20の回動が続行すると、ガイドアーム53
は位置決めピン55と当接する。一方、ロードリンク45の
回動は続行しているため引張りばね48が伸長され、この
動作によって生じるトルクによりガイドアーム53を位置
決めピン55に押圧する。そして、ガイドポスト部材7,8
がガイドストッパー9,10と当接して第3図に示すような
第1ローディング状態となる。この時、ピンチローラア
ーム15はガイドアーム53と当接した状態を保持してお
り、ピンチローラ17は未だキャプスタン軸11と当接して
いない。また、アーム29に立設された下部ピン部材30b
はカム溝31の最外周の同心円部31aに係合しており、ア
ーム29は未だ回動していない。このような第1ローディ
ング状態ではリール62,63の駆動により磁気テープ4が
走行されることになる。
カム部材20の回動が続くと、下部ピン部30bはカム溝3
1の第1移動経路31bに係合し、アーム29が図中反時計方
向に回動していく。この時の係合部材31aの移動範囲を
第1移動範囲とする。この時、ピン状の係合部材30aは
ピンチローラ付勢部材18の傾斜部18aと当接する位置関
係にあり、アーム29の回動により傾斜部18aは図中C方
向へ荷重を受ける。ここでピンチローラ付勢部材18は捻
回ばねから成り、ピンチローラアーム15の当接部15aを
図中D方向に、当接部15dを図中C方向に押付している
が、これら押圧力によるトルクは、ピンチローラ戻し部
材19によるピン16回りのモーメントよりはるかに大きい
ため、ピンチローラ付勢部材18の足角度は変位せず、ピ
ンチローラアーム15と一体となって図中c方向へ回動す
る。アーム29の回動が所定角度まで進むとピンチローラ
17はキャプスタン軸11と当接して第4図に示すような状
態となる。
更にカム部材20が回動すると、下部ピン部30bはカム
溝31の第2移動経路31cに係合していく。この時のピン
状の係合部材30aの移動範囲を第2移動範囲とする。ピ
ンチローラ17はキャプスタン軸11と当接しているためピ
ンチローラアーム15は回動できない。従って、アーム29
の回動によりピン状の係合部材30aはピンチローラ付勢
部材18の傾斜部18aを図中C方向に押圧することにな
る。そして、第5図に示すようにピンチローラ付勢部材
18と当接部15aの間に隙間68が発生する。今まで、ピン
チローラアーム15が、ピンチローラ付勢部材18から受け
るモーメントは、当接部15aから受ける図中D方向のモ
ーメントと、当接部材15bから受ける図中C方向のモー
メントとがあり、お互いに同一モーメントの大きさで釣
り合っていたが、隙間68が発生することにより、ピンチ
ローラアーム15は当接部15bから図中C方向のモーメン
トのみを受けることとなる。すなわち、このモーメント
によりピンチローラ17をキャプスタン軸11に押圧するこ
とが出来る。
第8図は第4図から第5図の状態に移る時、ピンチロ
ーラ付勢部材18の傾斜部18aがピン状の係合部材30aより
荷重を受けた時の力の釣り合いを示している。傾斜部18
aがピン状の係合部材30aの駆動方向とθの角度を有して
いるとすれば、ピン状の係合部材30aが与える作用力をF
3としたときに、ピンチローラ付勢部材18は傾斜部18aに
垂直なF1なる力を受ける。このF1の力は実際にピンチロ
ーラアーム15にモーメントを与える力となり、このモー
メントによりピンチローラ17をキャプスタン軸11に押圧
することになる。F1とF3の間には、 F1=F3/sinθ の関係式が成り立つ。θは45°以下の小さな値が望まし
く、例えば、θ=15°に設定すれば、F1=3.86×F3とな
り、F3の力の3.86倍の力であるF1により上記ピンチロー
ラアーム15のモーメントを発生することができる。ピン
30はカム部材20のカム溝31に係合しており、カム部材20
の回動力により駆動される訳であるので、カム部材20の
少ない駆動力により、ピンチローラ17をキャプスタン軸
11に強力に押圧することが出来るようになる。
このようにして第5図に示すような第2ローディング
位置に達すると、磁気テープ4はピンチローラ17とキャ
プスタン軸11により押圧されており、キャプスタンモー
ター13の回転駆動によりテープ走行させることが出来
る。
なお、以上に示したこの発明による一実施例において
は、ピンチローラ付勢部材18として捻回ばねを用い、ピ
ン状の係合部材30aを、この捻回ばね18に直接に接触さ
せる構造としたが、第9図に示すように引張りばねを用
いる構想も容易に考えることが出来る。第9図におい
て、16はシヤーシ1に立設されたピン、15はこのピン16
に枢持されるピンチローラアーム、69はこのピン16にピ
ンチローラアーム15と同軸状に枢持される回動プレー
ト、70は、回動プレート69の引掛部69aと、ピンチロー
ラアーム15に立設されたピン71の間に掛けられた引張り
コイルばね69bは上記回動プレート69の傾斜部、69cは直
線部で、上記回動プレート69と引張りコイルばね70によ
りピンチローラ付勢部材18が構成されている。15aはピ
ンチローラアーム15の一部に形成され、上記回動プレー
ト69と当接する位置に在る当接部である。なお、他の構
成部品は第1図〜第7図に示したこの発明による一実施
例と同一なので、説明は省略する。次に第9図のように
構成された機構の動作を説明する。引張りコイルばね70
は回動プレート69を常時反時計方向に付勢しており、ピ
ン状の係合部材30aが回動プレート69に当接しない時
は、回動プレート69は当接部15aに押圧されている。カ
ム部材20の駆動によりアーム29が反時計方向に回動し、
回動プレート69の傾斜部69bと当接し、なおもアーム29
が回動すると、回動プレート69は図中時計方向へ回動
し、当接部15aとの間に隙間68が生じる。このため、ピ
ンチローラアーム15は回動プレート69よりピン71からの
み荷重を受けることになり、この荷重によるモーメント
によってピンチローラ17はキャプスタン軸11に押圧され
ることになる。そして、回動プレート69の傾斜部69bと
直線部69cとの成す角度θを45°以下の小さな値に設定
することにより、カム部材20の少ない駆動トルクによ
り、大きなピンチローラ17押付力を発生させることが出
来る。このように、引張りコイルばね70を用いても、捻
回ばねを用いた時と同じ作用を得ることが出来る。
また、第9図のように回動プレート69を用いるなら
ば、引張りコイルばね70に限らず、他の圧縮ばねや、捻
回ばねを用いても同じ作用を得ることが出来る。即ち、
一方を回動プレート69に、他方をピンチローラアーム15
に取り付け、回動プレート69を常時図中反時計方向に付
勢させればよい。
第1図〜第9図にて示した一実施例においては、ピン
チローラ付勢部材18および回動プレート69の傾斜部18a,
69bと直線部18b,69cの間が屈折する形状となっている
が、両者の間は円弧で結ばれても良いし、傾斜部18a,69
bは直線状ではなく、曲線状であっても良い。
また第1図〜第9図にて示した一実施例においては第
6図に示すようにカム溝31の第1移動経路31bと第2移
動経路31cとの接合点31dは同一曲率にて結ばれていた
が、第10図に示すように上記接合点31dでの曲率を変え
ても良い。即ち、第1移動経路31bは、この発明による
一実施例での第3図から第4図までの間に下部ピン部30
bが係合する部分であり大きな駆動力を必要としない。
したがって、カム部材20がα2という、比較的小さい角
度にて下部ピン部30bの回転半径が大きく変化するよう
に第1移動経路31bを設計することが出来る。一方、第
2移動経路31cは、第4図から第5図までの間に下部ピ
ン部が係合する部分でピンチローラ17に強い押付力を必
要とする範囲なので、カム部材20がα3という大きな角
度を回動する時、ピン30が所定の回転半径の変化を得る
ことが出来るように第2移動経路31cを設計することが
出来る。
また、第1図〜第9図に示した一実施例においては、
下部ピン部30bとピン状の係合部材31aはアーム29にて同
軸上に立設されたピンとなっているが、同軸上である必
要はない。また、必ずしも下部ピン部30bとピン状の係
合部材30aは同一アーム29に立設される必要もない。第1
1図は下部ピン部30bとピン状の係合部材30aが同一部品
に立設されていない他の一実施例を示しており、図にお
いて29はピン28に枢持されるアーム、29aはこのアーム2
9の延長アーム部、72はシヤーシ1に立設されたピン、2
0はこのピン72にて枢持されるカム部材で電動モーター
等の駆動源にて回動される。73はシヤーシ1に立設され
たピン、74はこのピン73にて枢持されるアームで、75は
上記アーム29の延長部アーム部29aと、上記アーム74の
間にピン76,77を介して連結されたリンクである。30bは
アーム74に立設された下部ピン部で、これはシヤーシ1
の長穴1aを貫通して、上記カム部材20に形成されたカム
溝31に係合している。なお、他の構成部品は第1図〜第
7図に示した一実施例と同一なので説明を省略する。
このように第11図に示したような構成にすれば、カム
部材20が回動すると、下部ピン部30bがカム溝31と係合
しているため、アーム74はピン73を中心にして回動す
る。そして、アーム74の回動はリンク75の往復運動とな
り、アーム29を回動させる。したがって、第1図〜第7
図の動作説明と同様に、ピン状の係合部材30aの第1移
動範囲では、ピンチローラアーム15とピンチローラ付勢
部材18は一体の状態を保持してキャプスタン軸に当接す
る方向に移動し、係合部材30bの第2移動範囲では、ピ
ン状の係合部材30aによりピンチローラ付勢部材18が加
圧変形されピンチローラ17をキャプスタン軸11に押圧す
ることが出来る。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、ピンチローラアー
ムの内部に、一端に傾斜部を有するピンチローラ付勢部
材を架張し、カム部材に応動するピン状の係合部材を上
記傾斜部に当接させて回動させ、上記ピン状の係合部材
の第一移動範囲ではピン状の係合部材がピンチローラ付
勢部材の傾斜部に当接してこのピンチローラ付勢部材が
変形しない状態を保持したままでピンチローラアームを
ピンチローラがキャプスタン軸に当接するまで回動さ
せ、ついで、ピン状の係合部材の第二の移動範囲では、
上記のピン状の係合部材が上記ピンチローラ付勢部材の
傾斜部に45°以下の角度で当接してピンチローラ付勢部
材を変形させつつ移動し、ピンチローラのキャプスタン
軸への圧接力を増大させるようにしたので、部品点数が
少ない構成にて、安定にかつ小さい駆動力で、ピンチロ
ーラアームの移動と、ピンチローラのキャプスタン軸へ
の圧接動作を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるピンチローラ圧接機
構を示す平面図、第2図〜第5図はそれぞれ第1図に示
したピンチローラ圧接機構の動作を示す要部平面図、第
6図は第1図に示したピンチローラ圧接機構のカム部材
20の詳細を示す要部平面図、第7図は第1図に示したピ
ンチローラ圧接機構のピンチローラアーム15周辺部の組
立を示す傾斜図、第8図は第1図に示したピンチローラ
圧接機構のピンチローラ付勢部材18に加わる荷重関係を
示した要部平面図、第9図はこの発明の他の実施例を示
す第6図担当の要部平面図、第10図はこの発明の他の実
施例を示す第6図担当の要部平面図、第11図はこの発明
の他の実施例を示す第5図担当の要部平面図、第12図〜
第14図はそれぞれ従来のピンチローラ圧接機構を示す平
面図である。 図において、1……シヤーシ、4……磁気テープ、11…
…キャプスタン軸、15……ピンチローラアーム、17……
ピンチローラ、18……ピンチローラ付勢部材、20……カ
ム部材、30a……ピン状の係合部材。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピンチローラをキャプスタン軸に圧接させ
    るピンチローラ圧接機構において、 上記ピンチローラを上記キャプスタン軸に対して離着自
    在に支持しているピンチローラアームと、 一端に所定の傾斜部を有し、上記ピンチローラアームに
    張架されたピンチローラ付勢部材と、 電動モータ等の駆動源により、上記ピンチローラを上記
    キャプスタン軸に近付ける第1の方向又は上記ピンチロ
    ーラを上記キャプスタン軸から離間させる第2の方向の
    いずれかの方向に動作するカム部材と、 第1の方向に動作する上記カム部材に応動して上記傾斜
    部に当接すると共に、上記第2の方向に動作する上記カ
    ム部材に応動して上記傾斜部から離間する係合部材とを
    有し、 上記傾斜部に当接している上記係合部材の移動方向と上
    記傾斜部とがなす角度が45°以下になるように上記傾斜
    部を構成し、上記カム部材が第1の方向に動作するとき
    に上記傾斜部が上記係合部材から受ける上記係合部材の
    移動方向の作用力により、上記傾斜部に垂直な方向の力
    を上記傾斜部に作用させて上記ピンチローラ付勢部材を
    変形させ、この変形した上記ピンチローラ付勢部材の弾
    性復元力により上記ピンチローラを上記キャプスタン軸
    に圧接させる構成としたことを特徴とするピンチローラ
    圧接機構。
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