JPH0880628A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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- JPH0880628A JPH0880628A JP21918194A JP21918194A JPH0880628A JP H0880628 A JPH0880628 A JP H0880628A JP 21918194 A JP21918194 A JP 21918194A JP 21918194 A JP21918194 A JP 21918194A JP H0880628 A JPH0880628 A JP H0880628A
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- Japan
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- thermal head
- ink
- heat generating
- ink ribbon
- heating element
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクリボンとして薄膜リボンを有効利用で
き、記録媒体に対するインクの良好な定着性を保持し
て、高い印字品質を得ること。 【構成】 基板11上面の発熱素子13の発熱部13A
に対応する位置に断面が略台形状の凸状部12aを高さ
寸法15〜30μmに形成して凸状部12aの上面にイ
ンクを溶融させる発熱部13Aを形成するとともに、発
熱部13Aの中心からサーマルヘッドの走行方向上流側
縁端部までの距離を100〜150μmに形成し、プリ
ンタのプラテンに対して適切な加圧を行なうことができ
るようにしたもの。
き、記録媒体に対するインクの良好な定着性を保持し
て、高い印字品質を得ること。 【構成】 基板11上面の発熱素子13の発熱部13A
に対応する位置に断面が略台形状の凸状部12aを高さ
寸法15〜30μmに形成して凸状部12aの上面にイ
ンクを溶融させる発熱部13Aを形成するとともに、発
熱部13Aの中心からサーマルヘッドの走行方向上流側
縁端部までの距離を100〜150μmに形成し、プリ
ンタのプラテンに対して適切な加圧を行なうことができ
るようにしたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字情報に従って通電
加熱することにより所望の印字を行なうサーマルヘッド
に係り、特に、熱応答性に優れ、良好な印字品質を得る
ことができるサーマルヘッドに関する。
加熱することにより所望の印字を行なうサーマルヘッド
に係り、特に、熱応答性に優れ、良好な印字品質を得る
ことができるサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルプリンタに搭載される
サーマルヘッドは、インクリボンあるいは感熱紙などの
記録媒体に接した状態で使用されるものであり、複数個
の発熱素子を基板上に直線的に配列し、所望の印字情報
に基づいていずれかの発熱素子に選択的に通電を行なっ
て発熱素子を加熱させることにより、感熱プリンタにお
いては感熱記録紙を発色させ、熱転写プリンタにおいて
はインクリボンのインクを部分的に溶融して普通紙に転
写して印字を行なうように形成されている。
サーマルヘッドは、インクリボンあるいは感熱紙などの
記録媒体に接した状態で使用されるものであり、複数個
の発熱素子を基板上に直線的に配列し、所望の印字情報
に基づいていずれかの発熱素子に選択的に通電を行なっ
て発熱素子を加熱させることにより、感熱プリンタにお
いては感熱記録紙を発色させ、熱転写プリンタにおいて
はインクリボンのインクを部分的に溶融して普通紙に転
写して印字を行なうように形成されている。
【0003】図2は従来のこの種のサーマルヘッドの一
例を示すものであり、アルミナ等の絶縁性基板1の上面
には、低熱伝導性で保温層として機能する耐熱ガラスか
らなる断面略円弧状のグレーズ層2が形成されている。
このグレーズ層2には発熱素子3の発熱部3Aの形成予
定領域における上面に高さ5〜10μm程度の断面略台
形状の凸状部2aが形成されている。そして、前記グレ
ーズ層2の上面には、Ta2 N、Ta−SiO2 等の発
熱素子材料からなる複数の発熱素子3が、蒸着、スパッ
タリング等により全体的に積層された後にフォトリソグ
ラフィ技術のエッチングを行なうことにより直線状に整
列して形成されている。これらの各発熱素子3の両側の
上面には、各発熱素子3に対して通電するための共通電
極4および個別電極5がそれぞれ形成されている。これ
らの各電極4,5は、例えば、Al、Cu、Au等の軟
質金属からなり、約2μmの厚みに蒸着、スパッタリン
グ等により全体的に積層された後にフォトリソグラフィ
技術のエッチングを行なうことにより所望の形状のパタ
ーンに形成されている。
例を示すものであり、アルミナ等の絶縁性基板1の上面
には、低熱伝導性で保温層として機能する耐熱ガラスか
らなる断面略円弧状のグレーズ層2が形成されている。
このグレーズ層2には発熱素子3の発熱部3Aの形成予
定領域における上面に高さ5〜10μm程度の断面略台
形状の凸状部2aが形成されている。そして、前記グレ
ーズ層2の上面には、Ta2 N、Ta−SiO2 等の発
熱素子材料からなる複数の発熱素子3が、蒸着、スパッ
タリング等により全体的に積層された後にフォトリソグ
ラフィ技術のエッチングを行なうことにより直線状に整
列して形成されている。これらの各発熱素子3の両側の
上面には、各発熱素子3に対して通電するための共通電
極4および個別電極5がそれぞれ形成されている。これ
らの各電極4,5は、例えば、Al、Cu、Au等の軟
質金属からなり、約2μmの厚みに蒸着、スパッタリン
グ等により全体的に積層された後にフォトリソグラフィ
技術のエッチングを行なうことにより所望の形状のパタ
ーンに形成されている。
【0004】そして、前記各発熱素子3は、前記共通電
極4および個別電極5間に、最小印字単位たる1ドット
に相当分の発熱部3Aを露出するようにして各個独立に
形成され、この発熱素子3の発熱部3Aは、前記各電極
4,5間に電圧を印加することにより発熱されるように
なっている。
極4および個別電極5間に、最小印字単位たる1ドット
に相当分の発熱部3Aを露出するようにして各個独立に
形成され、この発熱素子3の発熱部3Aは、前記各電極
4,5間に電圧を印加することにより発熱されるように
なっている。
【0005】前記絶縁性基板1、グレーズ層2、各発熱
素子3および各電極4,5の上面には、各発熱素子3お
よび各電極4,5を保護する約7〜10μmの膜厚の保
護層6が前記各電極4,5の端子部以外の表面のすべて
を被覆するように積層されている。
素子3および各電極4,5の上面には、各発熱素子3お
よび各電極4,5を保護する約7〜10μmの膜厚の保
護層6が前記各電極4,5の端子部以外の表面のすべて
を被覆するように積層されている。
【0006】そして、このような従来のサーマルヘッド
を用いた熱転写プリンタ(図示せず)においては、サー
マルヘッドをインクリボンを介してプラテンに搬送され
る所望の記録媒体(共に図示せず)、例えば、用紙に圧
接させた状態で、所望の印字信号に基づいて選択された
発熱素子3に接続された個別電極5に通電を行い、所望
の発熱素子3を発熱させることにより、発熱させた発熱
素子3部分のインクリボンのインク(共に図示せず)を
溶融させて用紙に転写し、用紙上に文字や図形などの所
望の印字を行う。
を用いた熱転写プリンタ(図示せず)においては、サー
マルヘッドをインクリボンを介してプラテンに搬送され
る所望の記録媒体(共に図示せず)、例えば、用紙に圧
接させた状態で、所望の印字信号に基づいて選択された
発熱素子3に接続された個別電極5に通電を行い、所望
の発熱素子3を発熱させることにより、発熱させた発熱
素子3部分のインクリボンのインク(共に図示せず)を
溶融させて用紙に転写し、用紙上に文字や図形などの所
望の印字を行う。
【0007】そして、前述した従来のサーマルヘッドに
おいては、グレーズ層2の凸状部2a上に所望の発熱素
子3を配設して発熱部3Aを形成することにより、図示
しない熱転写プリンタのプラテンに対する当たり性を高
め、印字品質を向上させるようになっている。
おいては、グレーズ層2の凸状部2a上に所望の発熱素
子3を配設して発熱部3Aを形成することにより、図示
しない熱転写プリンタのプラテンに対する当たり性を高
め、印字品質を向上させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の熱転
写プリンタにおいては、サーマルヘッドによる印字速度
の高速化および高精細化ならびに印字品質の向上が図ら
れており、サーマルヘッドおよびインクリボンに対する
各種の対策が行われている。
写プリンタにおいては、サーマルヘッドによる印字速度
の高速化および高精細化ならびに印字品質の向上が図ら
れており、サーマルヘッドおよびインクリボンに対する
各種の対策が行われている。
【0009】前記サーマルヘッドによる印字速度の高速
化および高精細化ならびに印字品質の向上の具体例とし
ては、従来のインクリボンのインク材料を冷時剥離タイ
プのワックス系から、熱時剥離タイプの樹脂系に転換す
るものが提案されており、これに伴い、サーマルヘッド
は、絶縁性基板1のサーマルヘッドの走行方向上流側の
端部に片寄らせて設けられたグレーズ層2の凸状部2a
上に発熱部3Aが配設された、いわゆるリアルエッジ化
されたリアルエッジタイプとされ、発熱部3Aにより加
熱溶融されたインクが冷却固化する前にインクリボンを
記録媒体から引き剥がすように形成されている。
化および高精細化ならびに印字品質の向上の具体例とし
ては、従来のインクリボンのインク材料を冷時剥離タイ
プのワックス系から、熱時剥離タイプの樹脂系に転換す
るものが提案されており、これに伴い、サーマルヘッド
は、絶縁性基板1のサーマルヘッドの走行方向上流側の
端部に片寄らせて設けられたグレーズ層2の凸状部2a
上に発熱部3Aが配設された、いわゆるリアルエッジ化
されたリアルエッジタイプとされ、発熱部3Aにより加
熱溶融されたインクが冷却固化する前にインクリボンを
記録媒体から引き剥がすように形成されている。
【0010】また、近年の熱転写プリンタには、サーマ
ルヘッドによるさらなる印字速度の高速化および高精細
化ならびに高印字品質化が求められており、例えば、印
字速度は100〜150cps、分解能は360〜40
0dpi、更には600dpiに移行しようとしてお
り、ますます高速化され、かつ、ドットのサイズのより
小さいものが求められており、これらに対処するため
に、熱転写感度のより高い樹脂系インクリボンが提案さ
れている。
ルヘッドによるさらなる印字速度の高速化および高精細
化ならびに高印字品質化が求められており、例えば、印
字速度は100〜150cps、分解能は360〜40
0dpi、更には600dpiに移行しようとしてお
り、ますます高速化され、かつ、ドットのサイズのより
小さいものが求められており、これらに対処するため
に、熱転写感度のより高い樹脂系インクリボンが提案さ
れている。
【0011】すなわち、インクリボンのインク層および
ベースフィルム層の厚みを薄くしてインクリボンの全体
の厚みを、例えば、従来の10μm程度から5μm程度
と大幅に薄くした、いわゆる薄膜リボンと称される熱時
剥離タイプの樹脂系インクリボンが提案されている。そ
して、この種の薄膜リボンにおいては、インクリボンの
厚みが薄くなるに従って、インクリボンの熱伝達速度が
高まるとともに、熱容量が顕著に低下し、熱しやすく・
冷めやすいという特性が強く、高い熱応答性を有する極
めて高感度なものとされている。
ベースフィルム層の厚みを薄くしてインクリボンの全体
の厚みを、例えば、従来の10μm程度から5μm程度
と大幅に薄くした、いわゆる薄膜リボンと称される熱時
剥離タイプの樹脂系インクリボンが提案されている。そ
して、この種の薄膜リボンにおいては、インクリボンの
厚みが薄くなるに従って、インクリボンの熱伝達速度が
高まるとともに、熱容量が顕著に低下し、熱しやすく・
冷めやすいという特性が強く、高い熱応答性を有する極
めて高感度なものとされている。
【0012】そして、このように高感度に形成されたイ
ンクリボンは、印字に供される際に、前記発熱部3Aで
加熱されて高温となった後、発熱部3Aにより加熱溶融
されたインクが冷却固化する前にインクリボンを記録媒
体から引き剥がさないと、インクリボンが記録紙に貼り
付いてしまい、インクリボンの巻取が不能となるばかり
でなく、インクの切れ性および定着性が低下し、例え
ば、5〜35℃の環境温度における良好な印字品質を得
ることができないという問題点があった。
ンクリボンは、印字に供される際に、前記発熱部3Aで
加熱されて高温となった後、発熱部3Aにより加熱溶融
されたインクが冷却固化する前にインクリボンを記録媒
体から引き剥がさないと、インクリボンが記録紙に貼り
付いてしまい、インクリボンの巻取が不能となるばかり
でなく、インクの切れ性および定着性が低下し、例え
ば、5〜35℃の環境温度における良好な印字品質を得
ることができないという問題点があった。
【0013】そこで、前記発熱部3Aとインクリボンを
記録媒体から引き剥がすエッジ部との間(エッジ距離)
を短くし、共通電極4の幅も短く形成することによっ
て、インクの冷却速度を遅くして、インクの切れ性およ
び定着性の低下を防止することも考えられるが、共通電
極4の幅を短くしすぎると、抵抗値の増加による電圧降
下(コモンドロップ)が発生し、印字濃度ムラ等の印字
品質の低下を生じるとともに、印字寿命が低下するとい
う問題が生じる。
記録媒体から引き剥がすエッジ部との間(エッジ距離)
を短くし、共通電極4の幅も短く形成することによっ
て、インクの冷却速度を遅くして、インクの切れ性およ
び定着性の低下を防止することも考えられるが、共通電
極4の幅を短くしすぎると、抵抗値の増加による電圧降
下(コモンドロップ)が発生し、印字濃度ムラ等の印字
品質の低下を生じるとともに、印字寿命が低下するとい
う問題が生じる。
【0014】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、インクリボンとして薄膜リボンを有効利用で
き、記録媒体に対するインクの良好な定着性を保持し
て、高い印字品質を得ることのできるサーマルヘッドを
提供することを目的とする。
であり、インクリボンとして薄膜リボンを有効利用で
き、記録媒体に対するインクの良好な定着性を保持し
て、高い印字品質を得ることのできるサーマルヘッドを
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のサーマルヘッドは、基板の表面に保温層を
形成し、この保温層の上面に複数の発熱素子と、これら
の各発熱素子に接続される個別電極および共通電極を形
成し、少なくとも前記保温層、発熱素子、個別電極およ
び共通電極の上面を保護層により被覆してなるサーマル
ヘッドにおいて、前記基板上面の発熱素子の発熱部に対
応する位置に断面が略台形状の凸状部を高さ寸法15〜
30μmに形成して前記凸状部の上面にインクを溶融さ
せる発熱部を形成するとともに、前記発熱部の中心から
サーマルヘッドの走行方向上流側縁端部までの距離を1
00〜150μmに形成したことを特徴とする。
に、本発明のサーマルヘッドは、基板の表面に保温層を
形成し、この保温層の上面に複数の発熱素子と、これら
の各発熱素子に接続される個別電極および共通電極を形
成し、少なくとも前記保温層、発熱素子、個別電極およ
び共通電極の上面を保護層により被覆してなるサーマル
ヘッドにおいて、前記基板上面の発熱素子の発熱部に対
応する位置に断面が略台形状の凸状部を高さ寸法15〜
30μmに形成して前記凸状部の上面にインクを溶融さ
せる発熱部を形成するとともに、前記発熱部の中心から
サーマルヘッドの走行方向上流側縁端部までの距離を1
00〜150μmに形成したことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、絶縁性基板上に形成されたグ
レーズ層に発熱部が形成される凸状部を、その高さ寸法
を15〜30μmに形成し、また発熱部の中心からサー
マルヘッドの走行方向上流側縁端部までの距離を100
〜150μmに形成することで、プリンタのプラテンに
対して適切な加圧を行なうことができる。そして、前記
発熱部においてインクを溶融されたインクリボンを、印
字に適切な温度のままエッジ部まで搬送し、前記エッジ
部においてインクリボンを記録紙に対して圧接しなが
ら、引き剥がしすることができる。
レーズ層に発熱部が形成される凸状部を、その高さ寸法
を15〜30μmに形成し、また発熱部の中心からサー
マルヘッドの走行方向上流側縁端部までの距離を100
〜150μmに形成することで、プリンタのプラテンに
対して適切な加圧を行なうことができる。そして、前記
発熱部においてインクを溶融されたインクリボンを、印
字に適切な温度のままエッジ部まで搬送し、前記エッジ
部においてインクリボンを記録紙に対して圧接しなが
ら、引き剥がしすることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1について説明す
る。
る。
【0018】図1は本発明に係るサーマルヘッドの第1
実施例の要部を示す拡大縦断面図である。
実施例の要部を示す拡大縦断面図である。
【0019】本実施例のサーマルヘッドは、電気絶縁性
の基板11と、凸状部12aを有する低熱伝導性保温層
のグレーズ層12と、発熱部13Aを形成する発熱素子
13と、各発熱素子13に接続される共通電極14と、
各発熱素子13に独立して通電を行う個別電極15と、
保護層16とを有している。
の基板11と、凸状部12aを有する低熱伝導性保温層
のグレーズ層12と、発熱部13Aを形成する発熱素子
13と、各発熱素子13に接続される共通電極14と、
各発熱素子13に独立して通電を行う個別電極15と、
保護層16とを有している。
【0020】さらに説明すると、アルミナセラミック等
からなる所望の形状の基板11の図1において矢印にて
示すサーマルヘッドの走行方向上流側(右側)の端部の
上面に、ガラス等からなる全体として略円弧状のグレー
ズ層12が配設されている。このグレーズ層12には、
フォトリソグラフィイ技術等の公知の方法により断面略
台形状の凸状部12aが形成されている。この凸状部1
2aは、本実施例においてはその高さ寸法Hを略15〜
30μmに形成されており、凸状部12aの上面はほぼ
平坦な所望の幅の頂面とされている。そして、グレーズ
層12の上面には、Ta2 NまたはTa−SiO2 等か
らなる所望の発熱素子13が、蒸着、スパッタリングな
どの適宜な方法により被着されている。そして、前記発
熱素子13上には、各発熱素子13に対して通電するた
めの共通電極14および個別電極15がそれぞれ形成さ
れている。これらの各電極14,15は、例えば、A
l、Cu、Au等の軟質金属からなり、約2μmの厚み
に蒸着、スパッタリング等により全体的に積層された後
にフォトリソグラフィ技術のエッチングを行なうことに
より所望の形状のパターンに形成されている。
からなる所望の形状の基板11の図1において矢印にて
示すサーマルヘッドの走行方向上流側(右側)の端部の
上面に、ガラス等からなる全体として略円弧状のグレー
ズ層12が配設されている。このグレーズ層12には、
フォトリソグラフィイ技術等の公知の方法により断面略
台形状の凸状部12aが形成されている。この凸状部1
2aは、本実施例においてはその高さ寸法Hを略15〜
30μmに形成されており、凸状部12aの上面はほぼ
平坦な所望の幅の頂面とされている。そして、グレーズ
層12の上面には、Ta2 NまたはTa−SiO2 等か
らなる所望の発熱素子13が、蒸着、スパッタリングな
どの適宜な方法により被着されている。そして、前記発
熱素子13上には、各発熱素子13に対して通電するた
めの共通電極14および個別電極15がそれぞれ形成さ
れている。これらの各電極14,15は、例えば、A
l、Cu、Au等の軟質金属からなり、約2μmの厚み
に蒸着、スパッタリング等により全体的に積層された後
にフォトリソグラフィ技術のエッチングを行なうことに
より所望の形状のパターンに形成されている。
【0021】前記各発熱素子13は、前記共通電極14
および個別電極15間に、最小印字単位たる1ドットに
相当分の発熱部13Aを露出するようにして各個独立に
形成され、この発熱素子13の発熱部13Aは、前記各
電極14,15間に電圧を印加することにより発熱され
るようになっている。
および個別電極15間に、最小印字単位たる1ドットに
相当分の発熱部13Aを露出するようにして各個独立に
形成され、この発熱素子13の発熱部13Aは、前記各
電極14,15間に電圧を印加することにより発熱され
るようになっている。
【0022】そして、前記発熱素子13、共通電極14
および個別電極15の表面には、これらを保護するため
に5〜10μm程度の膜厚とされた所望の保護層16が
形成されている。この保護層16は、前記各電極14,
15の図示しない端子部以外のすべての表面を被覆する
ようにされている。そして、保護層16は、耐酸化性お
よび耐摩耗性の良いSiO2 /Ta2 O5 あるいはサイ
アロン等を素材とし、スパッタリング等の公知の方法に
より形成されている。
および個別電極15の表面には、これらを保護するため
に5〜10μm程度の膜厚とされた所望の保護層16が
形成されている。この保護層16は、前記各電極14,
15の図示しない端子部以外のすべての表面を被覆する
ようにされている。そして、保護層16は、耐酸化性お
よび耐摩耗性の良いSiO2 /Ta2 O5 あるいはサイ
アロン等を素材とし、スパッタリング等の公知の方法に
より形成されている。
【0023】そして、本実施例においては、サーマルヘ
ッドの発熱部13Aの中心とその走行方向上流側(図に
おいて右側)端部との間(以下、エッジ距離Lという)
は、約100〜150μmに形成されている。
ッドの発熱部13Aの中心とその走行方向上流側(図に
おいて右側)端部との間(以下、エッジ距離Lという)
は、約100〜150μmに形成されている。
【0024】そして、前記共通電極14が配設されたサ
ーマルヘッドの走行方向上流側の端部は、インクの定着
とインクリボンの引き剥がしを略同時に行なうエッジ部
17とする構成とされている。
ーマルヘッドの走行方向上流側の端部は、インクの定着
とインクリボンの引き剥がしを略同時に行なうエッジ部
17とする構成とされている。
【0025】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
作用について説明する。
【0026】本実施例のサーマルヘッドは、図1に示す
ように、プリンタのプラテン(図示せず)に対する加圧
は凸状部12aの頂部に形成された発熱部13Aの中心
部分で行なう。そして、前記発熱部13Aにおいてイン
クリボンのインクを溶融させ、そのインクリボンを前記
エッジ部17まで搬送し、前記エッジ部17において溶
融されたインクを記録紙に圧接させ、記録紙に一時的に
付着したインクリボンをさらなる走行(インクリボンの
巻取り)をもって前記エッジ部17で扱くようにしてイ
ンクを定着させるとともに記録紙から引き剥がすもので
ある。
ように、プリンタのプラテン(図示せず)に対する加圧
は凸状部12aの頂部に形成された発熱部13Aの中心
部分で行なう。そして、前記発熱部13Aにおいてイン
クリボンのインクを溶融させ、そのインクリボンを前記
エッジ部17まで搬送し、前記エッジ部17において溶
融されたインクを記録紙に圧接させ、記録紙に一時的に
付着したインクリボンをさらなる走行(インクリボンの
巻取り)をもって前記エッジ部17で扱くようにしてイ
ンクを定着させるとともに記録紙から引き剥がすもので
ある。
【0027】本実施例のサーマルヘッドは、前述したよ
うに、プリンタのプラテン(図示せず)に対して当接し
て加圧する凸状部12aは、その高さ寸法Hを15〜3
0μmに形成されており、インクリボンのかなりの圧接
を必要としていたラフ紙等に対しても十分な加圧をもっ
て対処することができ、良好な印字結果を得ることがで
きるものである。
うに、プリンタのプラテン(図示せず)に対して当接し
て加圧する凸状部12aは、その高さ寸法Hを15〜3
0μmに形成されており、インクリボンのかなりの圧接
を必要としていたラフ紙等に対しても十分な加圧をもっ
て対処することができ、良好な印字結果を得ることがで
きるものである。
【0028】本実施例のサーマルヘッドの前記凸状部1
2aの高さ寸法Hである15〜30μmという数値は、
発明者等の実験研究の結果得られたものであり、前述の
従来例のようにその高さ寸法を15μm以下とすると圧
接圧が小さくなり、例えばラフ紙に対して良好な印字を
施すことができず、また逆に凸状部12aの高さ寸法H
を30μm以上に形成すると、圧接圧が高くなり過ぎて
サーマルヘッドの磨耗が激しくなり耐久性の問題が生じ
るとともに、パターン精度も悪くなる。
2aの高さ寸法Hである15〜30μmという数値は、
発明者等の実験研究の結果得られたものであり、前述の
従来例のようにその高さ寸法を15μm以下とすると圧
接圧が小さくなり、例えばラフ紙に対して良好な印字を
施すことができず、また逆に凸状部12aの高さ寸法H
を30μm以上に形成すると、圧接圧が高くなり過ぎて
サーマルヘッドの磨耗が激しくなり耐久性の問題が生じ
るとともに、パターン精度も悪くなる。
【0029】同じく実験・研究の結果、エッジ距離Lは
100〜150μmとすることが望ましく、例えば、エ
ッジ距離Lを175μmに形成すると、発熱部13Aで
加熱溶融されたインクリボンのインクが前記エッジ部1
7へ搬送される前に冷却固化してしまい、エッジ部17
で行われる記録媒体とインクリボンの剥離が良好に行わ
れず、逆に100μm以下のエッジ距離Lに形成された
サーマルヘッドは共通電極14の配線スペースが取れ
ず、十分な発熱を得られないことがわかった。
100〜150μmとすることが望ましく、例えば、エ
ッジ距離Lを175μmに形成すると、発熱部13Aで
加熱溶融されたインクリボンのインクが前記エッジ部1
7へ搬送される前に冷却固化してしまい、エッジ部17
で行われる記録媒体とインクリボンの剥離が良好に行わ
れず、逆に100μm以下のエッジ距離Lに形成された
サーマルヘッドは共通電極14の配線スペースが取れ
ず、十分な発熱を得られないことがわかった。
【0030】前述したように、100〜150μmのエ
ッジ距離Lは、共通電極14の配線スペースを十分に取
ることができ、よって、コモンドロップも起こりにくく
なり、共通電極14の耐久性も向上させることができ
る。しかも、前記エッジ距離Lを満たすようにして形成
されたサーマルヘッドは、前記発熱部13Aで加熱され
て高温となったインクリボンを、印字に適切な温度のま
ま前記エッジ部17にインクリボンを搬送することを可
能とし、記録紙に対する貼り付きを防止するとともに良
好な印字を行なうことができる。例えば、インクリボン
の熱損失が少ないので、ドット径を大きくとることがで
き、印字濃度を高くすることができる。
ッジ距離Lは、共通電極14の配線スペースを十分に取
ることができ、よって、コモンドロップも起こりにくく
なり、共通電極14の耐久性も向上させることができ
る。しかも、前記エッジ距離Lを満たすようにして形成
されたサーマルヘッドは、前記発熱部13Aで加熱され
て高温となったインクリボンを、印字に適切な温度のま
ま前記エッジ部17にインクリボンを搬送することを可
能とし、記録紙に対する貼り付きを防止するとともに良
好な印字を行なうことができる。例えば、インクリボン
の熱損失が少ないので、ドット径を大きくとることがで
き、印字濃度を高くすることができる。
【0031】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0032】
【発明の効果】このように本発明は構成され作用するも
のであるから、インクリボンとして薄膜リボンを有効利
用でき、コモンドロップを生じることなくエッジ距離を
短くすることができるとともに、記録媒体に対するイン
クの良好な定着性を保持し、長期間に亘り高い印字品質
を保持することのできる等の効果を奏する。
のであるから、インクリボンとして薄膜リボンを有効利
用でき、コモンドロップを生じることなくエッジ距離を
短くすることができるとともに、記録媒体に対するイン
クの良好な定着性を保持し、長期間に亘り高い印字品質
を保持することのできる等の効果を奏する。
【図1】本実施例のサーマルヘッドの構成を示す断面図
【図2】従来のサーマルヘッドの構成を示す断面図
11 絶縁性基板 12 グレーズ層 12a 凸状部 13 発熱素子 13A 発熱部 14 共通電極 15 個別電極 16 保護層 17 エッジ部
Claims (1)
- 【請求項1】 基板の表面に保温層を形成し、この保温
層の上面に複数の発熱素子と、これらの各発熱素子に接
続される個別電極および共通電極を形成し、少なくとも
前記保温層、発熱素子、個別電極および共通電極の上面
を保護層により被覆してなるサーマルヘッドにおいて、
前記基板上面の発熱素子の発熱部に対応する位置に断面
が略台形状の凸状部を高さ寸法15〜30μmに形成し
て前記凸状部の上面にインクを溶融させる発熱部を形成
するとともに、前記発熱部の中心からサーマルヘッドの
走行方向上流側縁端部までの距離を100〜150μm
に形成したことを特徴とするサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21918194A JPH0880628A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | サーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21918194A JPH0880628A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | サーマルヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0880628A true JPH0880628A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16731473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21918194A Withdrawn JPH0880628A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0880628A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6719407B2 (en) | 2001-12-03 | 2004-04-13 | Alps Electric Co., Ltd. | Thermal head |
| JP2021146512A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 京セラ株式会社 | サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP21918194A patent/JPH0880628A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6719407B2 (en) | 2001-12-03 | 2004-04-13 | Alps Electric Co., Ltd. | Thermal head |
| JP2021146512A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 京セラ株式会社 | サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011120 |