JPH0880654A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0880654A
JPH0880654A JP24217594A JP24217594A JPH0880654A JP H0880654 A JPH0880654 A JP H0880654A JP 24217594 A JP24217594 A JP 24217594A JP 24217594 A JP24217594 A JP 24217594A JP H0880654 A JPH0880654 A JP H0880654A
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JP
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recording
carriage
lead screw
gear
clutch
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JP24217594A
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English (en)
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Nozomi Nishihata
西端  望
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッドを搭載したキャリッジをリードスク
リューで駆動する記録装置において、記録ヘッド回復動
作などの記録以外の動作の駆動力をキャリッジ駆動用モ
ータから取りながら、キャリッジとリードスクリューと
の間の摺動負荷を減少させ、キャリッジ移動機構におけ
る振動と騒音を減少させる。 【構成】リードスクリュー7の螺旋溝7aとキャリッジ
2側に設けられた所望長さの螺旋状の凸形状部16aと
を係合させ、キャリッジモータ11の駆動力をリードス
クリュー7の駆動力と記録以外の動作の駆動力とに切り
換えるクラッチ手段8、9、10、17をリードスクリ
ュー7上に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段により被記録材
に記録を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHP用シートなど)等の
被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、使用する記録手段の記録方式により、インクジェッ
ト式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービ
ーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用するラ
イン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。一方、被記録材の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、通常の被記録材である紙や樹
脂薄板などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパ
ンチ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)
などを使用することが要求されるようになってきた。
【0006】従来より、上記シリアルタイプの記録装置
におけるキャリッジの移動機構として、ベルト駆動方式
やリードスクリュー駆動方式などが採用されている。そ
の中で、リードスクリュー駆動方式は、構造が簡単であ
り、特にインクジェット記録装置で使用する場合には次
のような利点がある。すなわち、インクジェット記録装
置では、記録領域外の位置で記録ヘッドのインク吸引や
吐出口面の拭き取り動作などの回復動作が行われるが、
その場合、この回復動作を行うための回復機構の駆動を
リードスクリューを用いて行うことができるため、該回
復機構の構成および動作シーケンスを簡単なものにする
ことができるという利点がある。このことは、ポータブ
ルの小型記録装置において装置全体を小型化する場合に
きわめて有利である。
【0007】従来のリードスクリュー機構は、螺旋状の
リード溝が形成されキャリッジの移動方向のガイドも兼
ねるリード軸(リードスクリュー)と、前記リード溝に
係合するようにキャリッジ内に設けられたピンとで構成
されている。そして、前記ピンは、キャリッジ内のバネ
によってリード軸の軸心方向に付勢されている。リード
軸が回転すると、該リード軸の溝と係合しているピンが
該溝内を摺動し、その結果、キャリッジが該リード溝に
沿って直線運動を行う。インクジェット記録装置では、
前述のような記録ヘッドの回復動作を行うための回復機
構が設けられる。そして、前記リードスクリュー機構で
は、前記リード軸の回転は、さらに前記回復機構の駆動
源としても用いられる。
【0008】リード軸の螺旋状の溝はその一端において
一条の円周溝と連続しており、キャリッジがリード溝の
回転によって直線運動を行った後、前記ピンは螺旋状溝
から円周溝へと移動する。すると、この位置において
は、前記ピンがリード溝内にあるため、リード軸が回転
してもキャリッジは移動しない。そのため、この位置に
おいては、リード溝の回転をギア等によって回復機構へ
伝達することが可能となり、該回復機構によって記録ヘ
ッドの回復動作を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のリードスクリュー機構を備えた記録装置
にあっては、次のような技術課題があった。第1に、ピ
ンをリード溝に対しバネで付勢しているので、キャリッ
ジが移動すると該バネが振動し、その結果、キャリッジ
が振動してしまうという不都合があった。また、前記バ
ネの付勢力によってリード溝とピンとの摺動抵抗も大き
くなり、モータにかかる負荷が必要以上に大きくなると
いう不都合もあった。
【0010】第2には、ピンはリード溝に対し常に同じ
位置で摺動しているため、耐久性を考慮すると、ピンは
金属材料であることが望ましい。しかし、リード軸(リ
ードスクリュー)も金属であるため、互いの摺動による
摺動音が大きくなり、騒音の原因になてしまう。また、
前述のバネの付勢力によって、ピンとリード軸、更にキ
ャリッジとリード軸は常に一定の力で付勢されており、
モータの振動がリード軸からキャリッジまで伝達してし
まい、更なる騒音を引き起こす原因となってしまう。な
お、キャリッジが振動を起こすと、記録精度に悪影響を
及ぼし、また、モータ負荷が大きくなると、騒音が大き
くなったり、コギングむらによる振動が大きくなったり
する。
【0011】本発明はこのような技術課題に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、リードスクリュー駆
動方式のキャリッジ移動機構を有する記録装置におい
て、回復機構の駆動をキャリッジの駆動から取りなが
ら、キャリッジとリードスクリューとの間の摺動負荷を
減少させ、該キャリッジ移動機構における振動と騒音を
減少させることである。
【0012】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、キャリッ
ジに搭載された記録手段により被記録材に記録を行い、
かつ記録手段が一時的に記録領域外に移動している間に
記録以外の動作を行う記録装置において、螺旋状の溝を
有するリードスクリューと、前記螺旋状の溝と係合し前
記リードスクリューの回転に同期して前記キャリッジを
移動させるように該キャリッジに設けられた摺動部と、
前記リードスクリューと同軸上に設けられモータからの
駆動力を該リードスクリューの回転力および前記記録以
外の動作を行うための駆動力のいずれかに切り換えるク
ラッチ手段と、を備えた構成を採ることにより、回復機
構の駆動をキャリッジの駆動から取りながら、キャリッ
ジとリードスクリューとの間の摺動負荷を減少させ、該
キャリッジ移動機構における振動と騒音を減少させるこ
とが可能な記録装置を提供するものである。
【0013】請求項2〜請求項5の発明は、上記請求項
1の構成に加えて、前記クラッチ手段は前記キャリッジ
の位置によって切り換わる構成、前記クラッチ手段は、
前記リードスクリューに対して回動可能なプーリと、該
プーリに対して直動可能でかつ前記リードスクリューに
対して回動および直動可能なクラッチ部材と、該クラッ
チ部材を前記リードスクリュー側に付勢するための付勢
手段と、を有する構成、前記摺動部は、前記キャリッジ
とは別部材であり、該キャリッジに固定されている構
成、あるいは、前記摺動部は、前記リードスクリューの
螺旋状の溝と一定の距離だけ嵌合する螺旋状の凸部を有
する構成を採ることにより、回復機構の駆動をキャリッ
ジの駆動から取りながら、一層効率よく、キャリッジと
リードスクリューとの間の摺動負荷を減少させ、該キャ
リッジ移動機構における振動と騒音を減少させることが
可能な記録装置を提供するものである。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、各図面を通して、同一符号は同一または対
応部分を示している。図1は本発明を適用した記録装置
の一実施例の概略構成を示す模式的平面図である。図1
において、1は記録ヘッド(記録手段)、2はキャリッ
ジであり、前記記録ヘッド1としては、吐出口からイン
クを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドが使
用されている。また、前記記録ヘッド1は、装置全体の
小型化を図るため、インクタンク部(インク貯留部)と
記録ヘッド部とを一体化したインクジェットカートリッ
ジで構成されている。また、前記キャリッジ2は、記録
ヘッド1を搭載して被記録材(記録紙等)を主走査方向
(図1では左右方向)に走査するためのものである。
【0015】図1において、3は被記録材を副走査方向
に所定ピッチで送るための紙送りローラ、4は紙送りロ
ーラ3の駆動を行うための紙送りモータ、5は紙送りロ
ーラギア、6は紙送りモータギア、7はリードスクリュ
ーである。前記リードスクリュー7の周面には螺旋状の
溝(リード溝)7aが設けられている。8はクラッチギ
ア、9はプーリギア、10はコイルバネ、11は前記リ
ードスクリュー7および不図示の回復機構を駆動するた
めのキャリッジモータ、12はキャリッジモータギア、
13は前記キャリッジモータギア12から前記プーリギ
ア9へ駆動力を伝達するベルト、14は記録ヘッドの回
復処理動作を行う回復機構へ駆動力を伝達するための回
復系ギア、15は往復移動する前記キャリッジ2を案内
支持するガイドレールである。
【0016】図1において、前記リードスクリュー7と
同軸上に配設された前記クラッチギア(クラッチ部材)
8、プーリギア(プーリ)9およびコイルバネ(付勢手
段)10は、キャリッジモータ11からの駆動力を該リ
ードスクリュー7の回転力へ伝達するか、あるいは記録
ヘッド1の回復処理動作等の記録以外の動作を行うため
の駆動力へ伝達するかを切り換えるためのクラッチ手段
を構成するものである。
【0017】前記記録ヘッド1は、熱エネルギーを利用
してインクを吐出するインクジェット記録手段であっ
て、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
たものである。また、前記記録ヘッド1は、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜
沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を
利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なう
ものである。
【0018】図2は、記録ヘッド1のインク吐出部の構
造を模式的に示す部分斜視図である。図2において、被
記録材(記録用紙等)の記録面と所定の隙間(例えば、
約0.5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面
81には、所定のピッチで複数のインク吐出口82が形
成され、共通液室83と各吐出口82とを連通する各液
路84の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生
するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設
されている。前記複数の吐出口82は記録ヘッド1の移
動方向(主走査方向)と交叉する方向に並ぶような位置
関係で配列されている。こうして、画像信号または吐出
信号に基づいて対応する電気熱変換体85を駆動(通
電)して、液路84内のインクを膜沸騰させ、その時に
発生する圧力により吐出口82からインクを吐出して記
録を行う記録ヘッド1が構成されている。
【0019】図3は図1中のキャリッジ2とリードスク
リュー7との係合部を示す拡大平面図である。なお、図
3は、わかり易くするために、記録ヘッド1を外した状
態で示している。図3において、キャリッジ2の左右2
箇所に軸受部2aが設けられ、該キャリッジ2はこれら
の軸受部2aでリードスクリュー7に嵌合支持されてい
る。キャリッジ2の中央部には、リードスクリュー7の
螺旋溝7aと係合する摺動部16が設けられている。
【0020】図4はリードスクリュー7と摺動部16の
断面図である。図3および図4において、摺動部16は
キャリッジ2とは別部材で形成され、その材質は摺動性
に優れたものであり、例えばポリアセタール樹脂が使用
される。この摺動部16のリードスクリュー7側は、リ
ード溝7aと距離Lにわたって係合するような螺旋状の
凸形状16aになっている。図5はリード溝7aと前記
凸形状16aとの位置関係(係合状態)を示す部分断面
図であり、前記摺動部16の凸部16aは前記リード溝
7aと同様の螺旋形状になっており、その長さLの略全
長にわたって該リード溝7aと図5に示すような状態で
係合している。
【0021】図3〜図5において、キャリッジ2とリー
ドスクリュー7との位置関係は、両側の軸受部2aの内
径とリードスクリュー7お外径との嵌合によって決定さ
れるが、摺動部16は両側の軸受部2aの中間に位置し
ているので、該摺動部16とリードスクリュー7との位
置関係も常に略一定に保たれる。そのため、リードスク
リュー7の溝7aと摺動部16の凸部16aとの隙間は
0.05〜0.1mm程度に保つことができ、リードス
クリュー7とキャリッジ2との摺動負荷をかなり小さく
することができる。
【0022】このような構成によれば、リードスクリュ
ー7が回転すると、それと係合している摺動部16によ
ってキャリッジ2が移動するが、その際、キャリッジ2
とリードスクリュー7との摺動負荷をかなり小さくする
ことができ、モータ負荷を減らすことができる。また、
リードスクリュー7との摺動部分に摺動性に優れたプラ
スチックを使用しているので、振動および騒音も大幅に
減少させることができる。耐久性に関しては、摺動部分
(長さL)の接触面積が大きく、負荷が小さいため、従
来から使用されている金属ピンの場合と同程度の性能が
得られる。
【0023】図6は、図1中のリードスクリュー7と同
軸上に配設されたクラッチギア8、プーリギア9および
コイルバネ10から成るクラッチ手段の構成を示す一部
破断平面図である。図6において、17はリードスクリ
ュー7の段付端面に固着されたスペーサギアである。リ
ードスクリュー7の端部は、図6に示すように、端付小
径部分になっており、スペーサギア17、クラッチギア
8、プーリギア9の内径を貫通して延びている。
【0024】スペーサギア17の端面には、図示のよう
な溝17aが形成されている。クラッチギア8はギア部
8aとクラッチ部8bから成り、ギア部8aには回復系
ギア14と噛み合うための歯形が形成され、クラッチ部
8bの端面にはスペーサギア17の溝17aと係合(嵌
合)するための同形状の溝が形成されている。さらに、
クラッチギア8は、その内径面8cの部分で、リードス
クリュー7の小径部分により、回動可能でかつ軸方向に
移動可能に支持されている。また、クラッチギア8は前
記内径面8cよりも大きい径の内径面8dを有し、該内
径面8dにはキー溝8eが形成されている。
【0025】図6において、前記プーリギア9はギア部
9aとキー部9bを有している。前記ギア部9aはベル
ト13から駆動を得るためのものである。前記キー部9
bには、前記クラッチギア8のキー溝8eと係合(嵌
合)するためのキー形状が設けられている。このプーリ
ギア9は、その内径部に設けられたストッパー9cによ
り、リードスクリュー7に対し回動のみ可能な状態で装
着されている。前記コイルバネ10は、図6に示すよう
に、その両端面がクラッチギア8の端面とプーリギア9
の段付端面(フランジ面)とに接触しており、クラッチ
ギア8を常にスペーサギア17の方向へ付勢している。
【0026】このような構成によれば、通常状態では、
ベルト13から伝達される駆動力によりプーリギア9が
回転すると、キー部9bとキー溝8eで係合しているク
ラッチギア8も同様に回転する。さらに、クラッチギア
8はコイルバネ10によりスペーサギア17の方向に付
勢され、クラッチ部8bが溝17aと噛み合っているた
め、クラッチギア8が回転すると、スペーサギア17お
よびこれと一体のリードスクリュー7も同様に回転す
る。すなわち、通常状態では、キャリッジモータ11の
駆動力はリードスクリュー7へ伝達される。
【0027】次に、クラッチギア8がコイルバネ10の
付勢力に抗して図6中の左方向へ移動した場合について
説明する。この場合も前述と同様、ベルト13の駆動力
によってプーリギア9およびクラッチギア8が回転す
る。しかし、クラッチギア8はスペーサギア17と噛み
合わなくなり(回転力伝達不可能な状態となり)、リー
ドスクリュー7は回転しない。一方、クラッチギア8が
左方向へ移動するので、そのギア部8aが回復系ギア1
4と噛み合う状態となり、したがって、クラッチギア8
が回転すると回復系ギア14が回転する。すなわち、こ
の場合には、キャリッジモータ11の駆動力は、回復系
ギア14を介して回復機構へ伝達され、記録ヘッド1の
回復動作の駆動力として使用される。
【0028】次に、図1〜図6で説明した記録装置全体
の動作について説明する。記録装置が記録開始命令を受
信すると、紙送りモータ4が起動され、その回転力は紙
送りモータギア6および紙送りローラギア5を介して紙
送りローラ3へ伝達され、該紙送りローラ3が回転す
る。所定位置にセットされた被記録材は、前記紙送りロ
ーラ3の回転により記録可能領域まで搬送され、記録ヘ
ッド1による記録が開始される。
【0029】通常の記録中では、キャリッジ2はクラッ
チギア8に接触しない範囲内で移動しているため、該ク
ラッチギア8はコイルバネ10によってスペーサギア1
7の方向へ付勢されている。そのため、キャリッジモー
タ11が回転すると、その駆動力はベルト13からプー
リギア9、クラッチギア8、リードスクリュー7へと伝
達され、リードスクリュー7の回転力となる。したがっ
て、キャリッジモータ11が回転すると、キャリッジ2
が被記録材の記録面に沿って移動(主走査)し、この移
動に同期した記録信号により記録ヘッド1からインクが
吐出され、被記録材に対する記録が行われる。
【0030】次に、記録ヘッド1に目詰まり等が発生
し、吐出不良を解消または予防するための回復動作を行
う場合について説明する。キャリッジモータ11をいず
れかの回転方向に回転させることにより、キャリッジ2
を記録領域外のクラッチギア8の方向へ移動させる。キ
ャリッジ2が記録領域を外れた或る位置まで移動してく
ると、該キャリッジ2はクラッチギア8に当たる。その
位置よりもさらに(図1中の左方向へ)所定距離だけキ
ャリッジ2を移動させると、クラッチギア8はコイルバ
ネ10の付勢力に抗して左方向へ移動し、そのギア部8
aは回復系ギア14と噛み合い、一方、そのクラッチ部
8bはスペーサギア17から離れる。
【0031】すなわち、この状態では、クラッチギア8
の回転力は、リードスクリュー7へは伝達されず、回復
系ギア14を回転させる駆動力として使用される。すな
わち、この状態では、キャリッジモータ11の駆動力
は、回復系ギア14を介して回復機構へ伝達され、記録
ヘッド1の回復動作(例えばキャッピング、吸引回復、
ワイピング、予備吐出など)の駆動力として使用され
る。回復動作が終了すると、キャリッジモータ11を上
記とは逆の方向に回転させることにより、キャリッジ2
を記録可能領域の方向へ移動させる。これにより、クラ
ッチギア8は回復系ギア14から離れるとともに、スペ
ーサギア17と係合し、前述した記録可能な状態に戻
る。
【0032】以上説明した実施例によれば、リードスク
リュー7とキャリッジ2との摺動負荷を減少させた上
で、キャリッジモータ11の駆動力をキャリッジ2の駆
動と回復機構の駆動とに切り換えることができる。さら
に説明を加えれば、記録領域外で記録ヘッド1の回復動
作を行っている時、すなわち、クラッチギア8がキャリ
ッジ2に押されてコイルバネ10の付勢力に抗して図示
左方向へ移動することにより、該クラッチギアのギア部
8aが回復系ギア14と噛み合っている際には、該クラ
ッチギア8は常にコイルバネ10の付勢力を受けている
ため、回復系ギア14との噛み合いが不確実になる場合
がある。
【0033】このように噛み合いが不確実になることを
防止し、回復機構の駆動へ切り換えた場合に回復系ギア
14との確実な噛み合いを確保するために、クラッチギ
ア8の側面にラッチ部18(図7〜図10を参照)が設
けられている。図7〜図10はラッチ部18を有するク
ラッチギア8と回復系ギア14とを示す図であり、図7
は両ギア8、14が離隔した時の平面図であり、図8は
図7の側面図であり、図9は両ギア8、14が噛み合っ
た時の平面図であり、図10は図9の側面図である。
【0034】図7〜図10において、クラッチギア8
(ギア部8a)の端面には、その円周方向に沿う所定の
円周角の範囲にラッチ部18が設けられている。通常の
記録中では、図7および図8に示すように、回復系ギア
14とクラッチギア8は噛み合っていない。この状態か
らキャリッジ2が記録領域外へ移動すると、それに同期
してクラッチギア8も回転し、前記ラッチ部18の円周
方向の位置も変化する。
【0035】ところで、クラッチギア8とスペーサギア
17が噛み合っている状態(キャリッジモータ11の駆
動力がリードスクリュー7の回転力へ伝達される状態)
では、クラッチギア8の位相とキャリッジ2の記録方向
における位置とは一対一で対応しているため、予めキャ
リッジ2の位置に対するクラッチギア8の位相を決めて
おけば、キャリッジ2が回復動作位置の直前の位置にあ
る時、すなわちキャリッジ2がクラッチギア8を回復系
ギア14の方向へ押し進める瞬間におけるクラッチギア
8の位相(ラッチ部18の回転方向の位置)を所定の一
定位置に決めることができる。
【0036】こうして決定されたクラッチギア8の位相
は、例えば図8に示すようになる。要するに、キャリッ
ジ2を記録領域内で移動させて記録している際にはクラ
ッチギア8は正逆方向に回転することができ、記録動作
を終了した時あるいは記録中の必要な時にキャリッジ2
は記録領域外の回復動作位置へ移動するが、キャリッジ
2がクラッチギア8に当たる瞬間の該クラッチギア8の
ラッチ部18の位相(回転方向位置)は常に図8に示す
位置にある。
【0037】次に、前述した記録装置(インクジェット
記録装置)の回復動作について説明する。前述したよう
に、記録ヘッド1の目詰まり等を解消または予防するた
めの回復動作を行うために、キャリッジ2は記録領域外
の回復動作位置へと移動し、該キャリッジ2の移動によ
りクラッチギア8は図示左方向へ押し進められる。その
時、ラッチ部18は図8の位置にあるため、回復系ギア
14に対しては何の影響もない。したがって、クラッチ
ギア8は回復系ギア14と噛み合う。
【0038】この状態では、キャリッジモータ11の駆
動力が回復系ギア14へ伝達される。そこで、図10に
示すように、クラッチギア8を矢印B方向へ所定量だけ
回動させるとともに、これに噛み合った回復系ギア14
も矢印C方向へ所定量だけ回動させる。そうすると、ク
ラッチギア8のラッチ部18は回復系ギア14の側面に
ラッチし、その後の各種の回復動作(例えば吸引回復、
ワイピング、予備吐出など)を行うために回復系ギア1
4を正逆回転させても、ラッチ部18が回復系ギア14
とラッチしている範囲においては、コイルバネ10の付
勢力によってクラッチギア8が図7の位置へ向けて戻る
ことは防止される。すなわち、前記ラッチ部18によ
り、クラッチギア8は回復系ギア14と噛み合う回復動
作位置に保持される。
【0039】回復動作が終了すると、クラッチギア8は
図10中の矢印Bと逆の方向に回動し、ラッチ部18の
ラッチが解除され、該クラッチギア8がコイルバネ10
により右方向へ移動させられ、リードスクリュー7への
駆動力伝達が再開される。以上説明したように、クラッ
チギア8の側面にラッチ部18を設け、回復動作時には
該ラッチ部18により回復系ギア14をラッチするする
ことによって、コイルバネ10の付勢力の影響を受ける
ことなく、確実に回復動作を行うことができる。
【0040】以上説明した実施例によれば、記録ヘッド
1が一時的に記録領域外へ移動し、該記録領域外におい
て回復動作等の記録以外の動作を行う記録装置におい
て、螺旋状の溝7aを有するリードスクリュー7と、該
螺旋状の溝7aと係合する摺動部16を有し該リードス
クリュー7の回転に同期して直線運動を行うキャリッジ
2と、該リードスクリュー7と同軸上に設けられモータ
11からの駆動力をリードスクリュー7の回転力と前記
記録以外の動作を行うための駆動力に切り換えるクラッ
チ手段と、を備えた構成としたので、従来のようにキャ
リッジの駆動系を利用して回復系の駆動を行う構成を採
りながら、なおかつ、キャリッジ2とリードスクリュー
7の間の摺動部の摺動負荷を減少させ、振動および騒音
を減少させることが可能になる。
【0041】なお、前述の実施例では、摺動部16はキ
ャリッジ2と別部材にしたが、該摺動部16をキャリッ
ジ2と一体成形してもよい。また、クラッチギア8のク
ラッチ部8bとスペーサギア17のクラッチ部(溝)1
7aによる駆動力伝達部分は摩擦型のクラッチ機構にし
てもよい。
【0042】また、前述の実施例では、本発明をインク
ジェット記録装置に適用する場合を例に挙げて説明した
が、本発明は、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式ある
いはレーザービーム式等の他の方式の記録手段を用いる
記録装置においても同様に適用することができ、同様の
作用効果を奏するものである。
【0043】また、前述の実施例では、1個の記録手段
を用いる記録装置を例に挙げたが、本発明は、カラー記
録用や階調記録用などのように複数の記録手段を用いる
記録装置あるいは1つの記録手段に複数種類のドット形
成手段を設ける記録装置など、記録手段の形態に関係な
く適用することができ、同様の効果を達成し得るもので
ある。
【0044】さらに、本発明は、インクジェット記録装
置の場合、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換
可能なヘッドカートリッジを用いる場合、あるいは記録
ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給
用のチューブ等で接続する場合など、記録ヘッドとイン
クタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用す
ることができ、同様の効果が得られるものである。
【0045】また、本発明は、インクジェット記録装置
の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用
いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用でき
るが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出す
る方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。かかる方式に
よれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからで
ある。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、キャリッジに搭載された記録手段に
より被記録材に記録を行い、かつ記録手段が一時的に記
録領域外に移動している間に記録以外の動作を行う記録
装置において、螺旋状の溝を有するリードスクリュー
と、前記螺旋状の溝と係合し前記リードスクリューの回
転に同期して前記キャリッジを移動させるように該キャ
リッジに設けられた摺動部と、前記リードスクリューと
同軸上に設けられモータからの駆動力を該リードスクリ
ューの回転力および前記記録以外の動作を行うための駆
動力のいずれかに切り換えるクラッチ手段と、を備えた
構成を採るので、回復機構の駆動をキャリッジの駆動か
ら取りながら、キャリッジとリードスクリューとの間の
摺動負荷を減少させ、該キャリッジ移動機構における振
動と騒音を減少させることができる記録装置が提供され
る。
【0047】請求項2〜請求項5の発明によれば、上記
請求項1の構成に加えて、前記クラッチ手段は前記キャ
リッジの位置によって切り換わる構成、前記クラッチ手
段は、前記リードスクリューに対して回動可能なプーリ
と、該プーリに対して直動可能でかつ前記リードスクリ
ューに対して回動および直動可能なクラッチ部材と、該
クラッチ部材を前記リードスクリュー側に付勢するため
の付勢手段と、を有する構成、前記摺動部は、前記キャ
リッジとは別部材であり、該キャリッジに固定されてい
る構成、あるいは、前記摺動部は、前記リードスクリュ
ーの螺旋状の溝と一定の距離だけ嵌合する螺旋状の凸部
を有する構成を採るので、回復機構の駆動をキャリッジ
の駆動から取りながら、一層効率よく、キャリッジとリ
ードスクリューとの間の摺動負荷を減少させ、該キャリ
ッジ移動機構における振動と騒音を減少させることが可
能な記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録装置の一実施例の概略構
成を示す模式的平面図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】図1中のキャリッジとリードスクリューとの係
合部を模式的に示す拡大平面図である。
【図4】図3中のリードスクリューと摺動部の断面図で
ある。
【図5】図3中のリード溝と摺動部の凸形状との位置関
係を示す部分断面図である。
【図6】図1中のリードスクリューと同軸上に配設され
たクラッチ手段の構成を模式的に示す一部破断平面図で
ある。
【図7】ラッチ部を有するクラッチギアと回復系ギアと
が離隔した状態を模式的に示す平面図である。
【図8】図7の模式的側面図である。
【図9】ラッチ部を有するクラッチギアと回復系ギアと
が噛み合った状態を模式的に示す平面図である。
【図10】図9の模式的側面図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリッジ 2a 軸受部 3 紙送りローラ 4 紙送りモータ 7 リードスクリュー 7a リード溝 8 クラッチギア 8a ギア部 8b クラッチ部 8e キー溝 9 プーリギア 9a ギア部 9b キー部 9c ストッパー 10 コイルバネ 11 キャリッジモータ 13 ベルト 14 回復系ギア 15 ガイドレール 16 摺動部 16a 凸部 17 スペーサギア 17a 溝(クラッチ部) 18 ラッチ部 81 吐出口面 82 吐出口 85 電気熱変換体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/185 2/175 19/20 K B41J 3/04 102 R 102 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに搭載された記録手段によ
    り被記録材に記録を行い、かつ記録手段が一時的に記録
    領域外に移動している間に記録以外の動作を行う記録装
    置において、螺旋状の溝を有するリードスクリューと、
    前記螺旋状の溝と係合し前記リードスクリューの回転に
    同期して前記キャリッジを移動させるように該キャリッ
    ジに設けられた摺動部と、前記リードスクリューと同軸
    上に設けられモータからの駆動力を該リードスクリュー
    の回転力および前記記録以外の動作を行うための駆動力
    のいずれかに切り換えるクラッチ手段と、を備えたこと
    を特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ手段は前記キャリッジの
    位置によって切り換わることを特徴とする請求項1の記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ手段は、前記リードスク
    リューに対して回動可能なプーリと、該プーリに対して
    直動可能でかつ前記リードスクリューに対して回動およ
    び直動可能なクラッチ部材と、該クラッチ部材を前記リ
    ードスクリュー側に付勢するための付勢手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記摺動部は、前記キャリッジとは別
    部材であり、該キャリッジに固定されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれかの記録装置。
  5. 【請求項5】 前記摺動部は、前記リードスクリュー
    の螺旋状の溝と一定の距離だけ嵌合する螺旋状の凸部を
    有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか
    の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段がインクを吐出して記録
    を行うインクジェット記録手段であることを特徴とする
    請求項1の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段がインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項6の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段が前記電気熱変換体が発
    生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用
    して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
    求項7の記録装置。
JP24217594A 1994-09-09 1994-09-09 記録装置 Pending JPH0880654A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104129170A (zh) * 2014-08-15 2014-11-05 江苏申凯包装高新技术股份有限公司 可移动的打码装置

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