JPH0883690A - X線発生装置 - Google Patents
X線発生装置Info
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- JPH0883690A JPH0883690A JP6216131A JP21613194A JPH0883690A JP H0883690 A JPH0883690 A JP H0883690A JP 6216131 A JP6216131 A JP 6216131A JP 21613194 A JP21613194 A JP 21613194A JP H0883690 A JPH0883690 A JP H0883690A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 X線源から取り出すX線の強度(取り出し方
向へのX線強度)を減少させることなく、飛散粒子阻止
用薄膜や清浄光学面などへの不都合な飛散粒子の付着、
堆積を低減して、その結果、長時間安定して使用できる
X線発生装置を提供すること。 【構成】 減圧された真空容器305内の標的部材30
3に励起エネルギービーム311を照射してプラズマを
形成させ、該プラズマからX線314を取り出すX線発
生装置において、前記標的部材303及び/又は前記プ
ラズマから放出される飛散粒子の放出量の方向分布を制
御する飛散粒子制御部材301を設けたことを特徴とす
るX線発生装置。
向へのX線強度)を減少させることなく、飛散粒子阻止
用薄膜や清浄光学面などへの不都合な飛散粒子の付着、
堆積を低減して、その結果、長時間安定して使用できる
X線発生装置を提供すること。 【構成】 減圧された真空容器305内の標的部材30
3に励起エネルギービーム311を照射してプラズマを
形成させ、該プラズマからX線314を取り出すX線発
生装置において、前記標的部材303及び/又は前記プ
ラズマから放出される飛散粒子の放出量の方向分布を制
御する飛散粒子制御部材301を設けたことを特徴とす
るX線発生装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線露光装置、X線顕
微鏡、X線分析装置などのX線装置に用いられるX線発
生装置に関するものである。
微鏡、X線分析装置などのX線装置に用いられるX線発
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光(励起エネルギービームの一
例)を減圧された真空容器内に置かれた標的部材に集光
して照射すると、標的部材は急速にプラズマ化し、この
プラズマから非常に輝度の高いX線が輻射(放出)され
る(X線を発生する)ことが知られている(例えば、こ
のようなX線発生源はLPX:Laser-Plasma X-raysour
ce と呼ばれる)。
例)を減圧された真空容器内に置かれた標的部材に集光
して照射すると、標的部材は急速にプラズマ化し、この
プラズマから非常に輝度の高いX線が輻射(放出)され
る(X線を発生する)ことが知られている(例えば、こ
のようなX線発生源はLPX:Laser-Plasma X-raysour
ce と呼ばれる)。
【0003】X線の発生と共に、前記プラズマからは高
速の電子やイオン等の飛散粒子が、また前記標的部材か
らは部材材料の飛散粒子(例えば、ガス化した材料、イ
オン化した材料、材料小片など)が放出されて真空容器
内に飛散する(以下、これらをまとめて飛散粒子と呼
ぶ)。これらの飛散粒子のうち、比較的形状の大きなも
のをデブリ(debris)と呼んでいる。このような飛散粒
子(特に、デブリ)は、清浄光学面(例えば、X線光学
素子面)に衝突して、これらを破損したり、或いは付
着、堆積して機能や特性を低下させたり変化させるの
で、大きな問題であった。
速の電子やイオン等の飛散粒子が、また前記標的部材か
らは部材材料の飛散粒子(例えば、ガス化した材料、イ
オン化した材料、材料小片など)が放出されて真空容器
内に飛散する(以下、これらをまとめて飛散粒子と呼
ぶ)。これらの飛散粒子のうち、比較的形状の大きなも
のをデブリ(debris)と呼んでいる。このような飛散粒
子(特に、デブリ)は、清浄光学面(例えば、X線光学
素子面)に衝突して、これらを破損したり、或いは付
着、堆積して機能や特性を低下させたり変化させるの
で、大きな問題であった。
【0004】この問題点を解決するために従来の方法で
は、X線源と清浄光学面との間に、X線透過性の高い物
質(例えば、Be)からなる薄膜(以下、飛散粒子阻止
用薄膜と呼ぶ)を設置して遮蔽することにより、飛散粒
子が清浄光学面に到達しないようにしていた。その他の
方法としては、真空容器内にX線に対する透過率の高い
低原子番号のガス(例えば、Heガス)を充填すること
により、或いは該ガスのガス流を形成することにより、
飛散粒子にガス分子を衝突させて飛散粒子の阻止を図っ
ていた(特開昭63-292553 参照)。
は、X線源と清浄光学面との間に、X線透過性の高い物
質(例えば、Be)からなる薄膜(以下、飛散粒子阻止
用薄膜と呼ぶ)を設置して遮蔽することにより、飛散粒
子が清浄光学面に到達しないようにしていた。その他の
方法としては、真空容器内にX線に対する透過率の高い
低原子番号のガス(例えば、Heガス)を充填すること
により、或いは該ガスのガス流を形成することにより、
飛散粒子にガス分子を衝突させて飛散粒子の阻止を図っ
ていた(特開昭63-292553 参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】飛散粒子阻止用薄膜の
設置により、清浄光学面への飛散粒子の付着、堆積は防
げるが、そのかわり、飛散粒子阻止用薄膜上に飛散粒子
が付着、堆積するので、飛散粒子阻止用薄膜のX線透過
率が次第に低下する(X線取り出し方向における使用X
線強度が低下する)という問題点がある。
設置により、清浄光学面への飛散粒子の付着、堆積は防
げるが、そのかわり、飛散粒子阻止用薄膜上に飛散粒子
が付着、堆積するので、飛散粒子阻止用薄膜のX線透過
率が次第に低下する(X線取り出し方向における使用X
線強度が低下する)という問題点がある。
【0006】また、真空容器内にX線に対する透過率の
高い低原子番号のガスを充填することにより、或いは該
ガスのガス流を形成することにより、飛散粒子の阻止を
図る方法では、ガス原子(分子)の原子量(分子量)が
小さいので、飛散粒子と衝突しても飛散粒子を十分に阻
止できないという問題点がある。また、飛散粒子を十分
に阻止できるまでガス圧を増大すると、X線に対する透
過率が低下して(使用X線強度が低下して)実用的では
なくなるという問題がある。
高い低原子番号のガスを充填することにより、或いは該
ガスのガス流を形成することにより、飛散粒子の阻止を
図る方法では、ガス原子(分子)の原子量(分子量)が
小さいので、飛散粒子と衝突しても飛散粒子を十分に阻
止できないという問題点がある。また、飛散粒子を十分
に阻止できるまでガス圧を増大すると、X線に対する透
過率が低下して(使用X線強度が低下して)実用的では
なくなるという問題がある。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、X線源から取り出すX線の強度(取り出し方向
へのX線強度)を減少させることなく、飛散粒子阻止用
薄膜や清浄光学面などへの不都合な飛散粒子の付着、堆
積を低減して、その結果、長時間安定して使用できるX
線発生装置を提供することを目的とする。
もので、X線源から取り出すX線の強度(取り出し方向
へのX線強度)を減少させることなく、飛散粒子阻止用
薄膜や清浄光学面などへの不都合な飛散粒子の付着、堆
積を低減して、その結果、長時間安定して使用できるX
線発生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】そのため、本発明は第一に
「減圧された真空容器内の標的部材に励起エネルギービ
ームを照射してプラズマを形成させ、該プラズマからX
線を取り出すX線発生装置において、前記標的部材及び
/又は前記プラズマから放出される飛散粒子の放出量の
方向分布を制御する飛散粒子制御部材を設けたことを特
徴とするX線発生装置(請求項1)」を提供する。
「減圧された真空容器内の標的部材に励起エネルギービ
ームを照射してプラズマを形成させ、該プラズマからX
線を取り出すX線発生装置において、前記標的部材及び
/又は前記プラズマから放出される飛散粒子の放出量の
方向分布を制御する飛散粒子制御部材を設けたことを特
徴とするX線発生装置(請求項1)」を提供する。
【0009】また、本発明は第二に「前記飛散粒子制御
部材は、前記X線を取り出す方向への前記飛散粒子の放
出量を低減させる形状部分を有することを特徴とする請
求項1記載のX線発生装置(請求項2)」を提供する。
また、本発明は第三に「前記形状部分は前記飛散粒子制
御部材に設けられた貫通孔であり、該貫通孔は0.1 〜3
mmの最小開口径部と該最小開口径部に対する開き角が
60〜140度である最大開口径部を有することを特徴
とする請求項2記載のX線発生装置(請求項3)」を提
供する。
部材は、前記X線を取り出す方向への前記飛散粒子の放
出量を低減させる形状部分を有することを特徴とする請
求項1記載のX線発生装置(請求項2)」を提供する。
また、本発明は第三に「前記形状部分は前記飛散粒子制
御部材に設けられた貫通孔であり、該貫通孔は0.1 〜3
mmの最小開口径部と該最小開口径部に対する開き角が
60〜140度である最大開口径部を有することを特徴
とする請求項2記載のX線発生装置(請求項3)」を提
供する。
【0010】また、本発明は第四に「前記飛散粒子制御
部材は複数の部材からなり、前記形状部分は該複数の部
材のうちの少なくとも二つの部材の間に形成されてなる
テーパ状の間隙であり、かつ、該テーパ状の間隙は、0.
1 〜3mmの最小間隙部と、該最小間隙部に対する開き
角が60〜140度である最大間隙部を有することを特
徴とする請求項2記載のX線発生装置(請求項4)」を
提供する。
部材は複数の部材からなり、前記形状部分は該複数の部
材のうちの少なくとも二つの部材の間に形成されてなる
テーパ状の間隙であり、かつ、該テーパ状の間隙は、0.
1 〜3mmの最小間隙部と、該最小間隙部に対する開き
角が60〜140度である最大間隙部を有することを特
徴とする請求項2記載のX線発生装置(請求項4)」を
提供する。
【0011】また、本発明は第五に「前記飛散粒子制御
部材に設けられた貫通孔の最小開口径部を前記励起エネ
ルギービームの前記標的部材上への集光部分に隣接又は
近接させ、かつ、前記励起エネルギービームが前記貫通
孔を通って前記集光部分に入射する角度を0〜60度
に、また該集光部分に対する前記X線の取り出し角を3
0〜60度にそれぞれ設定したことを特徴とする請求項
3記載のX線発生装置(請求項5)」を提供する。
部材に設けられた貫通孔の最小開口径部を前記励起エネ
ルギービームの前記標的部材上への集光部分に隣接又は
近接させ、かつ、前記励起エネルギービームが前記貫通
孔を通って前記集光部分に入射する角度を0〜60度
に、また該集光部分に対する前記X線の取り出し角を3
0〜60度にそれぞれ設定したことを特徴とする請求項
3記載のX線発生装置(請求項5)」を提供する。
【0012】また、本発明は第六に「前記最小間隙部を
前記励起エネルギービームの前記標的部材上への集光部
分に隣接又は近接させ、かつ、前記励起エネルギービー
ムが前記テーパ状の間隙を通って前記集光部分に入射す
る角度を0〜60度に、また該集光部分に対する前記X
線の取り出し角を30〜60度にそれぞれ設定したこと
を特徴とする請求項4記載のX線発生装置(請求項
6)」を提供する。
前記励起エネルギービームの前記標的部材上への集光部
分に隣接又は近接させ、かつ、前記励起エネルギービー
ムが前記テーパ状の間隙を通って前記集光部分に入射す
る角度を0〜60度に、また該集光部分に対する前記X
線の取り出し角を30〜60度にそれぞれ設定したこと
を特徴とする請求項4記載のX線発生装置(請求項
6)」を提供する。
【0013】また、本発明は第七に「前記飛散粒子制御
部材の材料がタングステン、タンタル、セラミックス、
又はダイヤモンドであるか、或いはそれらを主成分とす
ることを特徴とする請求項1〜6記載のX線発生装置
(請求項7)」を提供する。
部材の材料がタングステン、タンタル、セラミックス、
又はダイヤモンドであるか、或いはそれらを主成分とす
ることを特徴とする請求項1〜6記載のX線発生装置
(請求項7)」を提供する。
【0014】
【作用】減圧された真空容器内にある標的部材に励起エ
ネルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プラ
ズマからX線を取り出すX線発生装置に、前記標的部材
及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子の放出
量の方向分布を制御する飛散粒子制御部材を設けると、
X線源から発生するX線の強度を減少させることなく、
不都合な方向(飛散粒子阻止用薄膜に向かう方向や清浄
光学面へ向かう方向など)への飛散粒子の放出量を制御
して(低減させて)、不都合な飛散粒子の付着、堆積
(飛散粒子阻止用薄膜や清浄光学面などへの付着、堆
積)を低減できるので、その結果、長時間安定してX線
発生装置を使用できる。
ネルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プラ
ズマからX線を取り出すX線発生装置に、前記標的部材
及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子の放出
量の方向分布を制御する飛散粒子制御部材を設けると、
X線源から発生するX線の強度を減少させることなく、
不都合な方向(飛散粒子阻止用薄膜に向かう方向や清浄
光学面へ向かう方向など)への飛散粒子の放出量を制御
して(低減させて)、不都合な飛散粒子の付着、堆積
(飛散粒子阻止用薄膜や清浄光学面などへの付着、堆
積)を低減できるので、その結果、長時間安定してX線
発生装置を使用できる。
【0015】例えば、前記飛散粒子制御部材に、前記X
線を取り出す方向(飛散粒子阻止用薄膜に向かう方向や
清浄光学面などへ向かう方向など)への前記飛散粒子の
放出量を低減させる形状部分を設けると、不都合な飛散
粒子の付着、堆積を低減できるので好ましい。前記形状
部分としては、例えば、前記飛散粒子制御部材に設けら
れた貫通孔であって、0.1 〜3mmの最小開口径部と該
最小開口径部に対する開き角が60〜140度である最
大開口径部を有する貫通孔が好ましい。
線を取り出す方向(飛散粒子阻止用薄膜に向かう方向や
清浄光学面などへ向かう方向など)への前記飛散粒子の
放出量を低減させる形状部分を設けると、不都合な飛散
粒子の付着、堆積を低減できるので好ましい。前記形状
部分としては、例えば、前記飛散粒子制御部材に設けら
れた貫通孔であって、0.1 〜3mmの最小開口径部と該
最小開口径部に対する開き角が60〜140度である最
大開口径部を有する貫通孔が好ましい。
【0016】前記最小開口径部を前記励起エネルギービ
ームの前記標的部材上への集光部分に隣接又は近接さ
せ、前記励起エネルギービームが前記貫通孔を通って前
記集光部分に入射する角度を0〜60度に、また該集光
部分に対する前記X線の取り出し角を30〜60度にそ
れぞれ設定すると、取り出し方向へのX線強度を減少さ
せることなく、取り出し方向への不都合な飛散粒子の付
着、堆積を著しく低減できるので好ましい。
ームの前記標的部材上への集光部分に隣接又は近接さ
せ、前記励起エネルギービームが前記貫通孔を通って前
記集光部分に入射する角度を0〜60度に、また該集光
部分に対する前記X線の取り出し角を30〜60度にそ
れぞれ設定すると、取り出し方向へのX線強度を減少さ
せることなく、取り出し方向への不都合な飛散粒子の付
着、堆積を著しく低減できるので好ましい。
【0017】例えば、X線取り出し方向への前記飛散粒
子の放出量を低減させる形状部分として、すり鉢状の貫
通孔を飛散粒子制御部材101に設けて、該貫通孔の最
小開口径部(1mmΦ)をレーザー光(励起エネルギー
ビームの一例)のターゲット(標的部材)103上への
集光部分に隣接させ、レーザー光を前記貫通孔を通って
前記照射部分に入射角45度で照射した場合(図1、2
参照)の飛散粒子放出量の角度分布を図3に示す。
子の放出量を低減させる形状部分として、すり鉢状の貫
通孔を飛散粒子制御部材101に設けて、該貫通孔の最
小開口径部(1mmΦ)をレーザー光(励起エネルギー
ビームの一例)のターゲット(標的部材)103上への
集光部分に隣接させ、レーザー光を前記貫通孔を通って
前記照射部分に入射角45度で照射した場合(図1、2
参照)の飛散粒子放出量の角度分布を図3に示す。
【0018】図2はレーザー光入射面における飛散粒子
制御部材101、ターゲット103、及びターゲット保
持部材102の概略断面図である。ターゲット103に
はタンタルのテープ(厚さ15μm)を用い、レーザー
がQ−SW:YAGレーザー(エネルギー:1.5 J、パ
ルス幅8ns)の場合の例である。飛散粒子放出量の定
量測定は、プラズマから75mm離れた位置にSiウェ
ハを配置し、プラズマを1000回発生させ、飛散粒子
を付着させた前記SiウェハについてICP分析をする
ことにより行った。
制御部材101、ターゲット103、及びターゲット保
持部材102の概略断面図である。ターゲット103に
はタンタルのテープ(厚さ15μm)を用い、レーザー
がQ−SW:YAGレーザー(エネルギー:1.5 J、パ
ルス幅8ns)の場合の例である。飛散粒子放出量の定
量測定は、プラズマから75mm離れた位置にSiウェ
ハを配置し、プラズマを1000回発生させ、飛散粒子
を付着させた前記SiウェハについてICP分析をする
ことにより行った。
【0019】図3において、縦軸はSiウェハへの飛散
粒子の付着重量(1cm2 あたり)横軸は飛散粒子の放
出角度(ターゲット103上のレーザー集光部分に対す
る放出角度)をそれぞれ示す。即ち、図3には飛散粒子
放出量の角度分布(飛散粒子制御部材101を設ける場
合、設けない場合の2ケース)が示されている。図3か
ら判るように、飛散粒子制御部材101を設けた場合に
は、飛散粒子放出量は、ターゲット103上のレーザー
集光部分に対する法線方向に多く、飛散粒子制御部材1
01を設けない場合と比較すると、法線方向への飛散粒
子放出量は数倍にもなっている。一方、法線方向から3
0度以上開いた放出角度では、飛散粒子放出量は、飛散
粒子制御部材101を設けない場合よりも減少してい
る。
粒子の付着重量(1cm2 あたり)横軸は飛散粒子の放
出角度(ターゲット103上のレーザー集光部分に対す
る放出角度)をそれぞれ示す。即ち、図3には飛散粒子
放出量の角度分布(飛散粒子制御部材101を設ける場
合、設けない場合の2ケース)が示されている。図3か
ら判るように、飛散粒子制御部材101を設けた場合に
は、飛散粒子放出量は、ターゲット103上のレーザー
集光部分に対する法線方向に多く、飛散粒子制御部材1
01を設けない場合と比較すると、法線方向への飛散粒
子放出量は数倍にもなっている。一方、法線方向から3
0度以上開いた放出角度では、飛散粒子放出量は、飛散
粒子制御部材101を設けない場合よりも減少してい
る。
【0020】図4は図3の例における、プラズマからの
X線強度の取り出し角度分布を示している。図4から判
るように、飛散粒子制御部材101の有無に係わらず、
前記法線方向から60度の方向まで、X線強度に差が見
られない。従って、飛散粒子制御部材101を設けて、
X線の取り出し角度を30〜60度に設定すると、取り
出し方向へのX線強度を低減することなく、不都合な飛
散粒子の付着、堆積を低減することができる。
X線強度の取り出し角度分布を示している。図4から判
るように、飛散粒子制御部材101の有無に係わらず、
前記法線方向から60度の方向まで、X線強度に差が見
られない。従って、飛散粒子制御部材101を設けて、
X線の取り出し角度を30〜60度に設定すると、取り
出し方向へのX線強度を低減することなく、不都合な飛
散粒子の付着、堆積を低減することができる。
【0021】ところで、X線を取り出す方向への飛散粒
子放出量を低減させる形状部分は、飛散粒子制御部材に
設けた前記貫通孔に限らず、例えば、飛散粒子制御部材
が複数の部材により構成されている場合には、該複数の
部材のうちの少なくとも二つの部材の間に形成されてな
るテーパ状の間隙であって、0.1 〜3mmの最小間隙部
と、該最小間隙部に対する開き角が60〜140度であ
る最大間隙部を有するテーパ状の間隙でもよい。
子放出量を低減させる形状部分は、飛散粒子制御部材に
設けた前記貫通孔に限らず、例えば、飛散粒子制御部材
が複数の部材により構成されている場合には、該複数の
部材のうちの少なくとも二つの部材の間に形成されてな
るテーパ状の間隙であって、0.1 〜3mmの最小間隙部
と、該最小間隙部に対する開き角が60〜140度であ
る最大間隙部を有するテーパ状の間隙でもよい。
【0022】かかるテーパ状の間隙の最小間隙部を励起
エネルギービームの標的部材上への集光部分に隣接又は
近接させ、かつ、励起エネルギービームがテーパ状の間
隙を通って前記集光部分に入射する角度を0〜60度
に、また該集光部分に対するX線の取り出し角を30〜
60度にそれぞれ設定すると、取り出し方向へのX線強
度を低減することなく、不都合な飛散粒子の付着、堆積
を低減することができるので好ましい。
エネルギービームの標的部材上への集光部分に隣接又は
近接させ、かつ、励起エネルギービームがテーパ状の間
隙を通って前記集光部分に入射する角度を0〜60度
に、また該集光部分に対するX線の取り出し角を30〜
60度にそれぞれ設定すると、取り出し方向へのX線強
度を低減することなく、不都合な飛散粒子の付着、堆積
を低減することができるので好ましい。
【0023】本発明にかかる飛散粒子制御部材に用いる
材料としては、例えば、タンタル、タングステン、ダイ
ヤモンド、セラミックなどの高融点、又は高硬度の材料
が好ましい。これは、飛散粒子制御部材がプラズマに非
常に近接した位置に配置されるので、プラズマから飛来
するイオンや電子の該部材表面への衝突による該部材材
料の放出を防止するためである。即ち、該部材材料の放
出があると飛散粒子と同様に不都合な付着、堆積が生じ
るので、これを防止するのである。
材料としては、例えば、タンタル、タングステン、ダイ
ヤモンド、セラミックなどの高融点、又は高硬度の材料
が好ましい。これは、飛散粒子制御部材がプラズマに非
常に近接した位置に配置されるので、プラズマから飛来
するイオンや電子の該部材表面への衝突による該部材材
料の放出を防止するためである。即ち、該部材材料の放
出があると飛散粒子と同様に不都合な付着、堆積が生じ
るので、これを防止するのである。
【0024】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0025】
【実施例】図5に標的部材としてテープ状のタンタルを
用いた本実施例のX線発生装置の部分構成図を示す。Y
AGレーザー光311が集光レンズ312によりTaタ
ーゲット303の表面に集光される。Taターゲット3
03は、厚さ15μmのテープ形状であり、テープ上の
同位置にレーザー光が集光されることがないように、プ
ラズマ発生時には、駆動手段(例えば、モーター、不図
示)によりリール304を回転させてTaテープを巻き
取りながら、レーザー集光位置を変化させている。
用いた本実施例のX線発生装置の部分構成図を示す。Y
AGレーザー光311が集光レンズ312によりTaタ
ーゲット303の表面に集光される。Taターゲット3
03は、厚さ15μmのテープ形状であり、テープ上の
同位置にレーザー光が集光されることがないように、プ
ラズマ発生時には、駆動手段(例えば、モーター、不図
示)によりリール304を回転させてTaテープを巻き
取りながら、レーザー集光位置を変化させている。
【0026】Taテープの移動速度は、一つのプラズマ
が生成されて次のプラズマを生成するレーザー光が入射
するまでに、プラズマの発生によりTaテープに生じる
孔の直径分以上に移動する速度である。Taテープが移
動しても、X線源となるプラズマの位置が変化しないよ
うに、Taテープをターゲット保持部材302により保
持している。本実施例では、Taテープはターゲット保
持部材302と飛散粒子制御部材301の間に挟みこま
れている。
が生成されて次のプラズマを生成するレーザー光が入射
するまでに、プラズマの発生によりTaテープに生じる
孔の直径分以上に移動する速度である。Taテープが移
動しても、X線源となるプラズマの位置が変化しないよ
うに、Taテープをターゲット保持部材302により保
持している。本実施例では、Taテープはターゲット保
持部材302と飛散粒子制御部材301の間に挟みこま
れている。
【0027】ここで、飛散粒子制御部材301は固定さ
れており、ターゲット保持部材302は、バネ材(不図
示)により部材301に押さえつけられている。これら
の部材により、Taテープ上のプラズマ形成位置は変化
することがない。飛散粒子制御部材301及びターゲッ
ト保持部材302は、図2に示した飛散粒子制御部材1
01及びターゲット保持部材102とそれぞれ同じ断面
形状を有し、各部材301、302のレーザー光軸に沿
った部分には、すり鉢状の貫通孔が開いている。
れており、ターゲット保持部材302は、バネ材(不図
示)により部材301に押さえつけられている。これら
の部材により、Taテープ上のプラズマ形成位置は変化
することがない。飛散粒子制御部材301及びターゲッ
ト保持部材302は、図2に示した飛散粒子制御部材1
01及びターゲット保持部材102とそれぞれ同じ断面
形状を有し、各部材301、302のレーザー光軸に沿
った部分には、すり鉢状の貫通孔が開いている。
【0028】すり鉢状の貫通孔は、X線を取り出す方向
への飛散粒子の放出量を低減させるための形状部分であ
り、貫通孔の最小口径部(レーザー光のTaテープ上へ
の集光位置に隣接する部分)の大きさは、レーザー光の
集光径以上で、かつ飛散粒子放出量の角度分布を制御で
きる大きさの最大値以下にすればよいが、0.1 〜3mm
が好ましい。
への飛散粒子の放出量を低減させるための形状部分であ
り、貫通孔の最小口径部(レーザー光のTaテープ上へ
の集光位置に隣接する部分)の大きさは、レーザー光の
集光径以上で、かつ飛散粒子放出量の角度分布を制御で
きる大きさの最大値以下にすればよいが、0.1 〜3mm
が好ましい。
【0029】また、貫通孔の形状は、すり鉢状に限ら
ず、X線取り出し方向における飛散粒子放出量を低減で
きる形状であればよい。例えば、0.1 〜3mmの最小開
口径部と該最小開口径部に対する開き角が60〜140
度である最大開口径部を有する貫通孔であればよい。ま
た、貫通孔は複数設けてもよい。即ち、Taテープがリ
ール304により巻き取られた後、Taテープを逆方向
に巻き取りながら再びX線を発生させる(Taテープを
繰り返し使用する)場合に、複数の貫通孔を設けておく
と、巻き取り方向を変える度にレーザーを入射させる貫
通孔を変えて、Taテープ上のレーザー集光位置列をず
らすことができる。
ず、X線取り出し方向における飛散粒子放出量を低減で
きる形状であればよい。例えば、0.1 〜3mmの最小開
口径部と該最小開口径部に対する開き角が60〜140
度である最大開口径部を有する貫通孔であればよい。ま
た、貫通孔は複数設けてもよい。即ち、Taテープがリ
ール304により巻き取られた後、Taテープを逆方向
に巻き取りながら再びX線を発生させる(Taテープを
繰り返し使用する)場合に、複数の貫通孔を設けておく
と、巻き取り方向を変える度にレーザーを入射させる貫
通孔を変えて、Taテープ上のレーザー集光位置列をず
らすことができる。
【0030】Taテープ上のレーザー集光(照射)位置
に対するレーザー入射角及びX線取り出し角はいずれも
45度である。X線を発生させる場合には、リール30
4を回転させてTaテープを連続的に移動させながらレ
ーザー光のパルスを入射させる。飛散粒子制御部材30
1の断面形状は、図2の部材101と同じであり、レー
ザー光の入射角は45度であるので、レーザー光は飛散
粒子制御部材301によって遮られることなく、Taテ
ープ表面に到達してプラズマ313を発生させる。プラ
ズマから放射されたX線314は、45度の方向からフ
ィルター(飛散粒子阻止用薄膜)315を通って、図5
の下側に位置するX線光学系(不図示)に取り出され
る。
に対するレーザー入射角及びX線取り出し角はいずれも
45度である。X線を発生させる場合には、リール30
4を回転させてTaテープを連続的に移動させながらレ
ーザー光のパルスを入射させる。飛散粒子制御部材30
1の断面形状は、図2の部材101と同じであり、レー
ザー光の入射角は45度であるので、レーザー光は飛散
粒子制御部材301によって遮られることなく、Taテ
ープ表面に到達してプラズマ313を発生させる。プラ
ズマから放射されたX線314は、45度の方向からフ
ィルター(飛散粒子阻止用薄膜)315を通って、図5
の下側に位置するX線光学系(不図示)に取り出され
る。
【0031】本実施例では、飛散粒子制御部材301に
よって、X線取り出し方向におけるX線放射量(X線強
度)が減少することがない一方、飛散粒子放出量は、T
aテープ上のレーザー集光(照射)位置に対する法線方
向に集中した角度分布を示し45度方向(X線取り出し
方向)への飛散粒子放出量は、数分の一に減少する。そ
のため、フィルター315に付着、堆積する飛散粒子は
減少し、フィルター315の透過率低下が軽減される。
よって、X線取り出し方向におけるX線放射量(X線強
度)が減少することがない一方、飛散粒子放出量は、T
aテープ上のレーザー集光(照射)位置に対する法線方
向に集中した角度分布を示し45度方向(X線取り出し
方向)への飛散粒子放出量は、数分の一に減少する。そ
のため、フィルター315に付着、堆積する飛散粒子は
減少し、フィルター315の透過率低下が軽減される。
【0032】なお、標的部材の形状はテープ状に限定さ
れるものではなく、例えば、板状やバルク状であっても
よい。また、標的部材の材料もTaに限定されるもので
はなく、W,Au,Sb,Al,Sn,Zn,Pbなど
でもよい。
れるものではなく、例えば、板状やバルク状であっても
よい。また、標的部材の材料もTaに限定されるもので
はなく、W,Au,Sb,Al,Sn,Zn,Pbなど
でもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明のX線発生装置によれば、X線源
から取り出すX線の強度(取り出し方向へのX線強度)
を減少させることなく、フィルター315や清浄光学面
などへの不都合な飛散粒子の付着、堆積を低減して、そ
の結果、長時間安定してX線発生装置を使用できる。
から取り出すX線の強度(取り出し方向へのX線強度)
を減少させることなく、フィルター315や清浄光学面
などへの不都合な飛散粒子の付着、堆積を低減して、そ
の結果、長時間安定してX線発生装置を使用できる。
【図1】は、本発明にかかる飛散粒子制御部材101を
Taターゲット(標的部材)103に隣接して設けた例
を示す斜視図(一部断面図)である。
Taターゲット(標的部材)103に隣接して設けた例
を示す斜視図(一部断面図)である。
【図2】は、本発明にかかる飛散粒子制御部材101を
Taターゲット(標的部材)103に隣接して設けた例
を示す断面図である。
Taターゲット(標的部材)103に隣接して設けた例
を示す断面図である。
【図3】は、飛散粒子放出量の角度分布を示すデータ図
である。
である。
【図4】は、プラズマからのX線強度の取り出し角度分
布を示すデータ図である。
布を示すデータ図である。
【図5】は、実施例のX線発生装置の部分構成図であ
る。
る。
A・・・ターゲット(標的部材)の移動方向 101,301・・飛散粒子制御部材 102,302・・ターゲット保持部材 103,303・・ターゲット(標的部材) 201,311・・YAGレーザー光 202,313・・プラズマ 304・・・・リール 305・・・・真空容器 312・・・・集光レンズ 314・・・・X線 315・・・・フィルター(飛散粒子阻止用薄膜) 以 上
Claims (7)
- 【請求項1】 減圧された真空容器内の標的部材に励起
エネルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プ
ラズマからX線を取り出すX線発生装置において、 前記標的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛
散粒子の放出量の方向分布を制御する飛散粒子制御部材
を設けたことを特徴とするX線発生装置。 - 【請求項2】 前記飛散粒子制御部材は、前記X線を取
り出す方向への前記飛散粒子の放出量を低減させる形状
部分を有することを特徴とする請求項1記載のX線発生
装置。 - 【請求項3】 前記形状部分は前記飛散粒子制御部材に
設けられた貫通孔であり、該貫通孔は0.1 〜3mmの最
小開口径部と、該最小開口径部に対する開き角が60〜
140度である最大開口径部を有することを特徴とする
請求項2記載のX線発生装置。 - 【請求項4】 前記飛散粒子制御部材は複数の部材から
なり、前記形状部分は該複数の部材のうちの少なくとも
二つの部材の間に形成されてなるテーパ状の間隙であ
り、かつ、該テーパ状の間隙は、0.1 〜3mmの最小間
隙部と、該最小間隙部に対する開き角が60〜140度
である最大間隙部を有することを特徴とする請求項2記
載のX線発生装置。 - 【請求項5】 前記飛散粒子制御部材に設けられた貫通
孔の最小開口径部を前記励起エネルギービームの前記標
的部材上への集光部分に隣接又は近接させ、かつ、前記
励起エネルギービームが前記貫通孔を通って前記集光部
分に入射する角度を0〜60度に、また該集光部分に対
する前記X線の取り出し角を30〜60度にそれぞれ設
定したことを特徴とする請求項3記載のX線発生装置。 - 【請求項6】 前記最小間隙部を前記励起エネルギービ
ームの前記標的部材上への集光部分に隣接又は近接さ
せ、かつ、前記励起エネルギービームが前記テーパ状の
間隙を通って前記集光部分に入射する角度を0〜60度
に、また該集光部分に対する前記X線の取り出し角を3
0〜60度にそれぞれ設定したことを特徴とする請求項
4記載のX線発生装置。 - 【請求項7】 前記飛散粒子制御部材の材料がタングス
テン、タンタル、セラミックス、又はダイヤモンドであ
るか、或いはそれらを主成分とすることを特徴とする請
求項1〜6記載のX線発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21613194A JP3460130B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | X線発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21613194A JP3460130B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | X線発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0883690A true JPH0883690A (ja) | 1996-03-26 |
| JP3460130B2 JP3460130B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=16683755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21613194A Expired - Lifetime JP3460130B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | X線発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3460130B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09320792A (ja) * | 1996-05-27 | 1997-12-12 | Nikon Corp | X線発生装置 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP21613194A patent/JP3460130B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09320792A (ja) * | 1996-05-27 | 1997-12-12 | Nikon Corp | X線発生装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3460130B2 (ja) | 2003-10-27 |
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Legal Events
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