JPH0888539A - サンプリングレート変換装置 - Google Patents

サンプリングレート変換装置

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JPH0888539A
JPH0888539A JP6223186A JP22318694A JPH0888539A JP H0888539 A JPH0888539 A JP H0888539A JP 6223186 A JP6223186 A JP 6223186A JP 22318694 A JP22318694 A JP 22318694A JP H0888539 A JPH0888539 A JP H0888539A
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Tokuhito Ouchi
徳人 大内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像歪みを招くことなく、内挿用のディジタ
ルフィルタの構成を簡単にすることができるサンプリン
グレート変換装置を提供する。 【構成】 多重信号R−Y/B−Yは、バッファメモリ
18によりサンプリングレートを変換される。この変換
により不連続となった多重信号R−Y/B−Yは、遅延
部21と、選択部22と、荷重加算部23の内挿処理に
より、連続な信号に変換される。これと並行して、1/
2分周部15,16と、特定位相検出部17と、カウン
タ24により、サンプリングレート変換前のデータ変化
点に対するサンプリングレート変換後のデータ変化点の
位相が検出される。この検出結果に基づいて、読出し制
御部20により、バッファメモリ18の読出し動作が制
御され、かつ、選択制御部25と係数発生部26によ
り、内挿処理が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、テレビジョ
ン信号処理装置において、ディジタル化されたコンポー
ネント信号のサンプリングレートをディジタル化された
コンポジット信号のサンプリングレートに変換するサン
プリングレート変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン信号処理装置におい
ては、処理のディジタル化が進められている。これに伴
い、コンポーネント信号をコンポジット信号に変換する
ためのエンコーダにおいても、処理のディジタル化が図
られている。
【0003】ここで、コンポーネント信号とは、輝度信
号や色差信号のように、テレビジョン信号を構成する信
号である。これに対し、コンポジット信号とは、色差信
号で色副搬送波を変調し、この被変調波を輝度信号に重
畳することにより得られる信号である。
【0004】ディジタル処理によって、コンポーネント
信号をPAL方式のコンポジット信号に変換する方式と
しては、 コンポーネント信号のサンプリングレートのまま変
換する方式 サンプリングレートをコンポジット信号のサンプリ
ングレートに変換してから変換する方式 がある。
【0005】の変換方式の場合、色副搬送波をディジ
タル化するためのアナログ/ディジタル変換器と、色副
搬送波を2つの色差信号で変調するための2つの乗算器
が必要となり、ハードウェアの規模が大きくなるという
問題を有する。また、この変換方式の場合、コンポジッ
ト信号のディジタル規格に適合した信号を得ることがで
きないという問題を有する。
【0006】これに対し、の変換方式の場合は、この
ような問題が生じない。このため、小さなハードウェア
規模で、かつ、コンポジット信号のディジタル規格に適
合した信号を得たいというような場合は、の変換方式
が採用される。
【0007】ところで、の変換方式に基づいて、コン
ポーネント信号をコンポジット信号に変換するために
は、コンポーネント信号のサンプリングレートをコンポ
ジット信号のサンプリングレートに変換するためのサン
プリングレート変換装置が必要になる。
【0008】このサンプリングレート変換装置において
は、サンプリングレートを変換する機能のほかに、この
変換によって不連続になった信号を連続な信号に変換す
るための内挿機能が必要になる。
【0009】この内挿機能を実現するために、従来のサ
ンプリングレート変換装置においては、サンプリングレ
ートの変換比に応じた内挿係数を定め、この内挿係数を
使って、内挿処理を行うようになっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、例えば、コンポーネント信号のサンプリ
ングレートをPAL方式のコンポジット信号のサンプリ
ングレートに変換する場合、内挿用のディジタルフィル
タの構成が複雑になるという問題があった。
【0011】これは、PAL方式の色副搬送波周波数f
scとライン周波数fH との間に、 4fsc={1135+(1/625)}fH …(1) という関係があるからである。すなわち、このような関
係があるために、サンプリングレートの変換を正確に行
おうとすると、540000:709379の変換を行
わなければならず、内挿係数が多くなるからである。
【0012】この問題を解決するためには、式(1)の
関係を、 4fsc=1135fH …(2) と近似することが考えられる。すなわち、オフセット量
(4/625)fH を考慮しないようにすることが考え
られる。
【0013】このような構成によれば、864:113
5の変換を行えばよいので、内挿係数の数を少なくする
ことができる。これにより、ディジタルフィルタの構成
を簡単にすることができる。
【0014】しかしながら、このような構成では、ディ
ジタルフィルタの構成を簡単にすることができる反面、
近似による誤差が画像の歪みとなって現れるという問題
が新たに生じる。
【0015】以上から、コンポーネント信号のサンプリ
ングレートをPAL方式のコンポジット信号のサンプリ
ングレートに変換するサンプリングレート変換装置にお
いては、画像歪みを招くことなく、内挿用のディジタル
フィルタの構成を簡単にすることができるサンプリング
レート変換装置が望まれる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、サンプリングレートを変換する前のデ
ィジタル信号のデータ変化点に対するサンプリングレー
トを変換した後のディジタル信号のデータ変化点の位相
が1サンプルごとに徐々に進み、所定サンプル目で、ほ
ぼ元の位相に戻る点に着目し、上記位相を検出する位相
検出手段と、この位相検出手段の検出結果に基づいて、
サンプリングレート変換動作と内挿動作を制御する制御
手段とを設けるようにしたものである。
【0017】
【作用】上記構成においては、サンプリングレート変換
前後のデータの変化点に位相に対応した内挿出力を得る
ことができる。
【0018】また、サンプリングレートを変換した後の
データ変化点の位相が元に戻るのに必要なサンプル数分
の内挿係数を使って内挿処理を行うことができる。これ
により、少ない数の内挿係数を使って内挿処理を行うこ
とができるので、内挿用のディジタルフィルタの構成を
簡単にすることができる。
【0019】さらに、サンプリングレートを変換する前
のデータ変化点に対するサンプリングレートを変換した
後のデータ変化点の位相に基づいて、内挿係数を設定す
ることができるので、オフセット量を考慮した変換を行
うことができる。これにより、画像歪みが発生しなよう
にすることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の実施
例を詳細に説明する。なお、以下の説明では、この発明
を、PAL方式のエンコーダのサンプリングレート変換
装置に適用する場合を代表として説明する。
【0021】図1は、この発明の一実施例の構成を示す
ブロック図である。但し、図1には、この発明の一実施
例のサンプリングレート変換装置を備えたPAL方式の
エンコーダの色差信号処理部の構成を示す。
【0022】図において、11は、2つの色差信号の多
重信号が供給される入力端子である。ここで、各色差信
号のサンプリング周波数は、それぞれ6.75MHzに
設定されている。したがって、この入力端子11から入
力される多重信号のサンプリング周波数は13.5MH
zに設定されている。なお、以下の説明では、色差信号
として、例えば、R−Y,B−Yを用いて説明する。
【0023】12は、入力端子11から入力される多重
信号R−Y/B−Yに同期し、かつ、水平同期周波数f
H と同じ周波数を有するパルス信号S1が供給される入
力端子である。
【0024】13は、入力端子11から入力される多重
信号R−Y/B−Yに同期し、かつ、この多重信号R−
Y/B−Yのサンプリング周波数13.5MHzと同じ
周波数を有するクロック信号S2が供給される入力端子
である。
【0025】14は、入力端子11から入力される多重
信号R−Y/B−Yに同期し、かつ、PAL方式のコン
ポジット信号のサンプリング周波数4fscと同じ周波
数を有するクロック信号S3が供給される入力端子であ
る。
【0026】15は、入力端子13から入力される1
3.5MHzのクロック信号S2を1/2分周し、6.
75MHzのクロック信号S4を出力する1/2分周部
である。 16は、入力端子14から入力される4fs
cのクロック信号S3を1/2分周し、2fscのクロ
ック信号S5を出力する1/2分周部である。
【0027】17は、2つのクロック信号S4,S5の
位相を比較することにより、サンプリングレートを変換
する前の色差信号R−Y(あるいはB−Y)のデータ変
化点に対して、サンプリングレートを変換した後の色差
信号R−Y(あるいはB−Y)のデータ変化点がとり得
る複数の位相(4つあるいは5つ)のうち、予め定めた
位相(以下、「特定位相」という。)を検出する特定位
相検出部である。
【0028】なお、特定位相としては、例えば、サンプ
リングレートを変換する前の色差信号R−Y(あるいは
B−Y)の1サンプル期間内に、サンプリングレートを
変換した後の色差信号R−Y(あるいはB−Y)のデー
タ変化点が2つ存在するような位相が選択されている。
【0029】18は、入力端子11から入力される多重
信号R−Y/B−Yのサンプリングレートを、PAL方
式のコンポジット信号のサンプリングレートに変換する
ためのバッファメモリである。
【0030】19は、バッファメモリ18に入力端子1
1から入力される多重信号R−Y/B−Yを書き込むた
めの書込み制御信号や書込みアドレスを出力する書込み
制御部である。
【0031】この書込み制御部19は、入力端子13か
ら入力されるクロック信号S2に同期して、書込み制御
信号を出力する。また、この書込み制御部19は、上記
クロック信号S2に同期して、水平方向の書込みアドレ
スを更新し、入力端子12から入力されるパルス信号S
1に同期して、水平方向の書込みアドレスを初期化す
る。
【0032】20は、バッファメモリ18に格納されて
いる多重信号R−Y/B−Yを読み出すための読出し制
御信号や読出しアドレスを出力する読出し制御部であ
る。
【0033】この読出し制御部20は、入力端子14か
ら入力されるクロック信号S3に同期して、読出し制御
信号を出力する。また、この読出し制御部20は、上記
クロック信号S3に同期して、水平方向の読出しアドレ
スを更新し、入力端子12から入力されるパルス信号S
1に同期して、水平方向の読出しアドレスを初期化す
る。さらに、この読出し制御部20は、特定位相検出部
17で、特定位相が検出されると、その期間だけ、読出
し制御信号の発生や読出しアドレスの更新を停止する。
【0034】21は、例えば、3つのタップを有し、バ
ッファメモリ18から読み出された多重信号R−Y/B
−Yを遅延することにより、各色差信号B−Y,R−Y
ごとに、連続する3つのサンプルX0,X1,X2分の
データを同時に出力する遅延部である。
【0035】この遅延部21は、直列接続された4つの
シフトレジスタ211,212,213,214により
構成されている。各シフトレジスタ211,212,2
13,214は、入力端子14から入力される4fsc
のクロック信号S3によって駆動される。
【0036】このような構成においては、シフトレジス
タ211の入力端子に、バッファメモリ18から読み出
された現サンプルX0のデータが現れ、シフトレジスタ
212の出力端子に、現サンプルX0より1サンプル前
のサンプルX1のデータが現れ、シフトレジスタ214
の出力端子に、同じく、2サンプル前のサンプルX2の
データが現れる。
【0037】なお、遅延部21を2つのフトレジスタで
はなく、4つのシフトレジスタで構成するのは、バッフ
ァメモリ18から読み出された信号が、4fscで色差
信号R−Y,B−Yが多重された信号であるためであ
る。
【0038】22は、遅延部21から同時に出力される
3サンプル分のデータの中から、例えば、内挿用の2サ
ンプル分のデータD1,D2を選択する選択部である。
この選択部22は、サンプルX2のデータとサンプルX
1のデータのいずれか一方を選択するスイッチ221
と、サンプルX1のデータとサンプルX2のデータのい
ずれか一方を選択するスイッチ222とからなる。
【0039】23は、選択部22で選択された2サンプ
ル分のデータD1,D2を内挿係数k1,k2を使って
荷重加算する荷重加算部である。この荷重加算部23
は、スイッチ221で選択されたデータD1に内挿係k
1を乗算する乗算器231と、スイッチ222で選択さ
れたデータD2に内挿係数k2を乗算する乗算器232
と、2つの乗算器231,232の乗算出力を加算する
加算器233とからなる。
【0040】24は、特定位相検出部15の検出信号S
6によってリセットされ、1/2分周回路16から出力
される2fscのクロック信号S5をカウントすること
により、サンプリングレート変換前のデータ変化点に対
し、サンプリングレート変換後のデータ変化点がとり得
る4つあるいは5つの位相を示す信号を出力するカウン
タである。
【0041】25は、このカウンタ24のカウント値S
7に基づいて、選択部22の選択動作を制御する選択制
御部である。
【0042】26は、カウンタ24のカウント値S7に
基づいて、荷重加算部23に供給する内挿係数k1,k
2を発生する係数発生部である。
【0043】27は、荷重加算部23から出力される多
重信号R−Y/B−Yを色差信号R−Yと色差信号B−
Yに分離する分離部である。
【0044】この分離部27は、入力端子14から入力
される4fscのクロック信号S3で駆動されるシフト
レジスタ271と、1/2分周部16から出力される2
fscのクロック信号S5で駆動されるシフトレジスタ
272,273とからなり、上述した分離を行うように
なっている。なお、図には、シフトレジスタ272から
色差信号R−Yが出力され、シフトレジスタ273から
色差信号B−Yが出力される場合を示す。
【0045】28は、シフトレジスタ272から出力さ
れる色差信号R−Yを帯域制限するローパスフィルタで
ある。29は、シフトレジスタ273から出力される色
差信号B−Yを帯域制限するローパスフィルタである。
【0046】30は、ロ−パスフィルタ28により帯域
制限された色差信号R−Yと、ロ−パスフィルタ29に
より帯域制限された色差信号B−Yを変調する変調部で
ある。 31は、変調部30の変調出力が供給される出
力端子である。
【0047】上記構成においては、1/2分周部15,
16と、特定位相検出部17と、バッファメモリ18
と、書込み制御部19と、読出し制御部20と、遅延部
21と、選択部22と、荷重加算部23と、カウンタ2
4と、選択制御部25と、係数制御部26により、この
実施例のサンプリングレート変換装置が構成される。
【0048】このサンプリングレート変換装置において
は、1/2分周部15,16と、特定位相検出部17
と、カウンタ24により、位相検出手段が構成される。
また、バッファメモリ18と、書込み制御部19と、読
出し制御部20により、サンプリングレート変換手段が
構成される。また、遅延部21と、選択部22と、荷重
加算部23により、内挿手段が構成される。また、読出
し制御部20と、選択制御部25と、係数発生部26に
より、制御手段が構成される。
【0049】上記構成において、図2を参照しながら、
動作を説明する。なお、図2は、図1の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0050】まず、一実施例の動作の概略を説明する。
図1においては、色差信号R−Yのサンプリングレート
の変換と色差信号B−Yのサンプリングレートの変換が
行われる。しかし、両者の変換動作は同じである。した
がって、以下の説明では、色差信号R−Yの変換動作を
代表として説明する。
【0051】図2(a)は、サンプリングレートを変換
する前の色差信号R−Yのデータ列を示す。すなわち、
6.75MHzのデータ列を示す。これに対し、同図
(b)は、サンプリングレートを変換した後の色差信号
R−Yのデータ列を示す。すなわち、2fscのデータ
列を示す。
【0052】図示の如く、2fscのデータの変化点の
位相は、6.75MHzのデータの変化点の位相に対し
て、1サンプルごとに徐々に進み、4サンプル目で、ほ
ぼ元の位相に戻る。但し、両者のサンプリングレートの
比の関係から、完全には、元の位相に戻らず、さらに、
1回ずつ5サンプル目で元の位相に戻る部分が生じる。
【0053】しかし、いずれにしろ、2fscのデータ
の変化点の位相は、6.75MHzのデータの変化点の
位相に対して、所定の繰返しパターンで変化する。
【0054】この実施例は、この点に着目し、6.75
MHzのデータ変化点の位相に対する2fscのデータ
変化点の位相を検出し、この検出出力に基づいて、バッ
ファメモリ18の読出し動作を制御し、この読出しデー
タに応じた内挿係数を割り当てるようにしたものであ
る。
【0055】すなわち、2fscのデータの4サンプル
ごとに、あるいは、5サンプルごとに1サンプル期間だ
けデータの読出しを停止し、この読出しデータに応じた
内挿係数を割り当てるようにしたものである。
【0056】このような構成によれば、サンプリングレ
ート変換前後のデータ変化点の位相に対応した内挿出力
を得ることができる。
【0057】また、少なくとも4つあるいは5つの内挿
係数を切り替えるだけで、内挿処理を実行することがで
きる。これにより、ディジタルフィルタの構成を簡単に
することができる。
【0058】ところで、6.75MHzのデータ変化点
に対する2fscのデータの変化点の位相を検出する方
法としては、2fscのデータの各変化点ごとに、その
実際の位相を検出する方法が考えられる。しかし、この
方法の場合、構成が複雑になる可能性がある。
【0059】そこで、この実施例では、6.75MHz
のデータ変化点に対して、2fscのデータ変化点がと
り得る4つあるいは5つの位相のうち、予め定めた特定
位相を検出し、この検出出力をリセット信号として、2
fscのクロック信号S5をカウントすることにより、
4つあるいは5つの位相すべてを検出するようになって
いる。
【0060】このような構成によれば、4つあるいは5
つの位相のうち、実質的に1つの位相を検出することに
より、すべての位相の検出出力を得ることができるの
で、すべての位相を実際に検出する構成に比べ、位相検
出構成を簡単にすることができる。
【0061】ここで、特定位相としては、上記の如く、
6.75MHzのデータの1サンプル期間に、2fsc
のデータ変化点が2つ存在するような部分の位相が定め
られている。
【0062】すなわち、2fscのデータ変化点に注目
すると、図2(a),(b)から明らかなように、この
変化点が、6.75MHzのデータの1サンプルの期間
に、2つ存在する場合と1つ存在する場合が生じる。こ
のうち、2つ存在する場合は、2fscのデータの4サ
ンプル周期あるいは5サンプル周期に1回だけ現れる。
【0063】したがって、2fscのデータ変化点が2
つ存在する場合を検出し、この検出出力をリセット信号
として、2fscのクロック信号をカウントするように
すれば、実質的に、1つの位相を検出することにより、
4つあるいは5つの位相すべてを検出することができ
る。
【0064】以上が一実施例の動作の概略である。次
に、この動作を図1に従って説明する。 入力端子11
から入力された多重信号R−Y/B−Yは、まず、バッ
ファメモリ18と、書込み制御部19と、読出し制御部
20により、サンプリングレートを変換される。
【0065】次に、この変換出力は、遅延部21と、選
択部22と、荷重加算部23とにより、内挿処理を受け
る。これにより、サンプリングレートの変換によって不
連続となった多重信号R−Y/B−Yが連続な信号に変
換される。
【0066】最後に、この変換出力は、分離部27と、
ローパスフィルタ28,29と,変調部30とにより変
調される。これにより、搬送色信号が得られる。この搬
送色信号は、出力端子31から出力され、図示しない輝
度信号処理部から与えられる輝度信号と合成される。
【0067】以上の動作を詳細に説明すると、次のよう
になる。入力端子11から入力された多重信号R−Y/
B−Yは、書込み制御部19により、13.5MHzの
クロック信号S2に同期して、順次バッファメモリ18
に書き込まれる。
【0068】バッファメモリ18に書き込まれたデータ
列は、読出し制御部20により、4fscのクロック信
号S3に同期して、順次読み出される。これにより、多
重信号R−Y/B−Yの周波数は、13.5MHzから
4fscに変換される。
【0069】この読出し動作と並行して、特定位相検出
部17は、クロック信号S4,S5の位相を比較する。
ここで、クロック信号S4,S5の周波数は、それぞれ
6.75MHz、2fscであり、かつ、両信号S4,
S5は同期している。したがって、この位相比較によ
り、2fscのデータ変化点が、6.75MHzのデー
タの1サンプルの期間に、2つ存在するような位相(特
定位相)が検出される。
【0070】特定位相の検出信号S6は、図2(c)に
示すように、例えば、変化点が1つしか存在しない部分
では、ハイレベルとなり、変化点が2つ存在する部分で
は、ローレベルとなるような信号となる。この検出信号
S6は、読出し制御部20とカウンタ24に供給され
る。
【0071】読出し制御部20は、この検出信号S6が
ハイレベルの場合は、読出し動作を実行し、ローレベル
になると、その期間だけ読出しを停止する。これによ
り、バッファメモリ18の読出し出力は、図2(e)に
示すように、4サンプルあるいは5サンプルごとに1サ
ンプル分のデータが欠落したようなものとなる。つま
り、4サンプルあるいは5サンプルごとに、1サンプル
分の色差信号R−Yと色差信号B−Yが欠落したものと
なる。
【0072】一方、カウンタ24は、検出信号S6の立
上りタイミングでリセットされ、2fscのクロック信
号S5をカウントする。これにより、図2(f)に示す
ように、4進及び5進のカウンタが構成される。このカ
ウンタ24のカウント値S7が、6.75MHzのデー
タ変化点に対する2fscのデータ変化点の位相を示
す。
【0073】バッファメモリ18から読み出されたデー
タ列は、遅延部21で1サンプル分づつ遅延される。こ
れにより、図2(e),(f),(g)に示すように、
連続する3サンプル(X0,X1,X2)分のデータが
同時に出力される。このとき、色差信号R−Yと色差信
号B−Yのデータは、1/(4fsc)周期で、交互に
出力される。
【0074】遅延部21から出力された3サンプル分の
データは、選択部22に供給される。選択部22は、こ
の3サンプル分のデータから2サンプル分のデータD
1,D2を内挿用のデータとして選択する。
【0075】この選択動作は、カウンタ24のカウント
値S7(図2(d)参照)に基づいて、選択制御部25
により制御される。この選択制御部25は、基本的に
は、3サンプル分のデータの中から、欠落したデータを
選択せず、内挿処理により新たに作り出されるデータD
3と相関の強い2つのデータD1,D2を選択するよう
に、選択部22の選択動作を制御する。
【0076】選択部22で選択されたデータD1,D2
は、荷重加算部23に供給され、内挿係数k1,k2に
基づいて、荷重加算される。これにより、サンプリング
レートの変換により不連続となった信号が連続な信号に
変換される。この内挿処理により得られたデータD3を
図2(h)に示す。
【0077】内挿係数k1,k2は、カウンタ24のカ
ウント値S7に基づいて、係数発生部26から出力され
る。この係数発生部26は、基本的には、予め定めた複
数の係数の中から、データD3とデータD1,D2との
相関の強さに応じた内挿係数k1,k2を選択し、これ
を乗算器231、232に与えるようになっている。
【0078】図3は、4進カウンタが構成される部分で
の内挿処理の一例を示し、図4は、5進カウンタが構成
される部分での内挿処理の一例を示す。
【0079】上記の如く、データD1,D2としては、
データD3と相関の強いものが選択される。このため、
例えば、データD3として、データ(7) ´を作る場合
は、図3に示すように、データD1,D2として、それ
ぞれデータ(5) ,(6) が選択される。なお、図2におい
て、二重括弧は、選択されないデータを示す。
【0080】また、内挿係数k1,k2としては、2f
scのデータの変化点の位相がnサンプル周期で変化す
るものとすると、それぞれ、n個準備される。また、各
内挿係数k1,k2の値は、例えば、1/nの自然数倍
に設定されている。
【0081】この場合、k1+k2は、当然のことなが
ら1に設定される。したがって、内挿係数k1として、
1/n,2/n,…,(n−1)/n,1のn個の係数
が準備される場合は、内挿係数k2としては、(n−
1)/n,(n−2)/n,…,1/n,0のn個の係
数が準備される。
【0082】この実施例の場合、nは4及び5である。
したがって、4進カウンタが構成されるところでは、内
挿係数k1,k2として、それぞれ1/4の自然数倍の
4個の係数が準備される。これに対し、5進カウンタが
構成されるところでは、1/5の自然数倍の5個の係数
が準備される。
【0083】但し、この実施例では、5進カウンタが構
成される部分でも、図4に示すように、ある係数を2回
使用することにより、4進カウンタが構成される部分と
同じ内挿係数k1,k2を使用すようになっている。こ
れは、5進カウンタが構成される部分が4進カウンタが
構成される部分よりはるかに少ないことから、構成の簡
易化を優先させ、それぞれ4種類の係数で対応させるた
めである。
【0084】図4の例では、5サンプル目で、4サンプ
ル目と同じ内挿係数k1,k2を使用することにより、
5進カウンタが構成される部分で、4進カウンタが構成
される部分と同じ内挿係数k1,k2を使用するように
なっている。
【0085】なお、5サンプル目で、直前の4サンプル
目の内挿係数k1,k2を使用するのは、自サンプルに
より近いサンプルの内挿係数k1,k2を使用すること
により、信号の品質低下が極力生じないようにするため
である。この意味から言えば、ある周期の5サンプル目
で、次の周期の1サンプル目の内挿係数k1,k2を使
用するようにしてもよい。
【0086】上述した内挿処理により得られたデータD
3は、分離部27に供給され、色差信号R−Yのデータ
と色差信号B−Yのデータに分離される。各データは、
それぞれ対応するローパスフィルタ28、29で帯域制
限された後、変調部30で変調される。
【0087】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果が得られる。
【0088】(1) まず、この実施例によれば、サン
プリングレート変換前のデータの変化点に対するサンプ
リングレート変換後のデータの変化点の位相を検出し、
この検出出力に基づいて、バッファメモリ18の読出し
動作を制御するようにし、それに応じた内挿係数k1,
k2を割り当てるようにしたので、サンプリングレート
変換前後のデータの変化点の位相に対応した内挿出力を
得ることができる。
【0089】また、少なくとも4種類の内挿係数k1,
k2を切り替えるだけで、内挿処理を行うことができる
ので、少ない数の内挿係数を使って内挿処理を行うこと
ができる。これにより、内挿用のディジタルフィルタの
構成を簡単にすることができる。
【0090】さらに、サンプリングレート変換前のデー
タ変化点に対するサンプリングレート変換後のデータ変
化点の位相に基づいて、内挿係数k1,k2を設定する
ことができるので、オフセット量(1/625)fH
考慮した変換を行うことができる。これにより、ディジ
タルフィルタの構成を簡単にすることができるにもかか
わらず、画像歪みが発生しないようにすることができ
る。
【0091】(2) また、この実施例によれば、サン
プリングレート変換前のデータ変化点に対して、サンプ
リングレート変換後のデータ変化点がとり得る4つある
いは5つの位相のうち、特定位相を検出し、この検出結
果をリセット信号として、2fscのクロック信号S5
をカウントすることにより、残りの位相をすべて検出す
るようにしたので、すべての位相を直接検出する場合に
比べ、位相検出構成を簡単にすることができる。
【0092】(3) また、この実施例によれば、特定
位相として、サンプリングレート変換前のデータの1サ
ンプル期間に、サンプリングレート変換後のデータ変化
点が2つ存在するような位相を検出するようにしたの
で、データ変化点が1つしか存在しないような位相を検
出する場合に比べ、特定位相を検出するための構成を簡
単にすることができる。
【0093】これは、データ変化点が1つしか存在しな
いような位相を特定位相として検出するようにすると、
このような位相が3つあるいは4つ存在するので、この
複数の位相の中から、予め定めた特定位相を識別しなけ
ればならないからである。
【0094】(4) また、この実施例によれば、サン
プリングレートを変換する際に、4fscに変換するよ
うになっているので、変調部30の構成を簡単にするこ
とができるとともに、コンポジット信号のディジタル規
格をも満足することができる。
【0095】以上、この発明の一実施例を詳細に説明し
たが、この発明は、上述したような実施例に限定される
ものではない。
【0096】(1) 例えば、先の実施例では、この発
明を、コンポーネント信号のサンプリングレートをPA
L方式のコンポジット信号のサンプリングレートに変換
するサンプリングレート変換装置に適用する場合を説明
した。
【0097】しかし、この発明は、コンポーネント信号
のサンプリングレートをNTSC方式のコンポジット信
号のサンプリングレートに変換するサンプリングレート
変換装置にも適用することができる。
【0098】なお、コンポーネント信号のサンプリング
レートをNTSC方式のコンポジット信号のサンプリン
グレートに変換する場合は、上述したようなカウンタと
して、16進カウンタが構成される。
【0099】(2) また、先の実施例では、この発明
を、コンポーネント信号のサンプリングレートをコンポ
ジット信号のサンプリングレートに変換するサンプリン
グレート変換装置に適用する場合を説明した。
【0100】しかし、この発明は、コンポジット信号の
サンプリングレートをコンポーネント信号のサンプリン
グレートに変換するサンプリングレート変換装置にも適
用することができる。
【0101】この場合、サンプリングレートの変換は、
例えば、位相検出結果に基づいて、データを間引くよう
にして行えばよい。但し、この場合、内挿処理は、この
間引いたデータも使用して行う必要がある。
【0102】(3) また、この発明は、コンポーネン
ト信号やコンポジット信号などのテレビジョン信号のサ
ンプリングレートを変換するサンプリングレート変換装
置だけでなく、ディジタル信号一般のサンプリングレー
トを変換するサンプリングレート変換装置にも適用する
ことができる。
【0103】(4) このほかにも、この発明は、その
要旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは
勿論である。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、画像歪みを招くことなく、内挿用のディジタルフィ
ルタの構成を簡単にすることができるサンプリングレー
ト変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】一実施例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】一実施例の4進カウンタ部分での内挿処理の一
例を示す図である。
【図4】一実施例の5進カウンタ部分での内挿処理の一
例を示す図である。
【符号の説明】
11,12,13,14…入力端子 15,16…1/2分周部 17…特定位相検出部 18…バッファメモリ 19…書込み制御部 20…読出し制御部 21…遅延部 22…選択部 23…荷重加算部 24…カウンタ 25…選択制御部 26…係数発生部 27…分離部 28,29…ローパスフィルタ 30…変調部 31…出力端子 211,212,213,214,271,272,2
73…シフトレジスタ 231,232…乗算器 233…加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号のサンプリングレートを
    変換するサンプリングレート変換装置において、 前記ディジタル信号のサンプリングレートを変換するサ
    ンプリングレート変換手段と、 このサンプリングレート変換手段のサンプリングレート
    変換動作によって不連続となったディジタル信号を内挿
    処理によって連続なディジタル信号に変換する内挿手段
    と、 サンプリングレートを変換する前のディジタル信号のデ
    ータ変化点に対するサンプリングレートを変換した後の
    ディジタル信号のデータ変化点の位相を検出する位相検
    出手段と、 この位相検出手段の検出出力に基づいて、前記サンプリ
    ングレート変換手段の変換動作と前記内挿手段の内挿動
    作を制御する制御手段とを具備したことを特徴とするサ
    ンプリングレート変換装置。
  2. 【請求項2】 前記位相検出手段は、 サンプリングレートを変換する前の前記ディジタル信号
    のデータ変化点に対して、サンプリングレートを変換し
    た後の前記ディジタル信号のデータ変化点がとり得る複
    数の位相の中から、予め定めた位相を検出する特定位相
    検出手段と、 この特定位相検出手段の検出出力に基づいてリセットさ
    れ、変換先のサンプリングレートに対応するクロック信
    号をカウントすることにより、前記複数の位相を示す信
    号を出力するカウント手段と具備したことを特徴する請
    求項1記載のサンプリングレート変換装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記位相検出手段の検
    出出力に基づいて、この位相検出手段で検出される複数
    の位相分の内挿係数を切り替え設定するように、前記内
    挿手段の内挿動作を制御することを特徴とする請求項1
    記載のサンプリングレート変換装置。
  4. 【請求項4】 前記ディジタル信号は、テレビジョン信
    号を構成するコンポーネント信号であり、前記サンプリ
    ングレート変換手段は、前記コンポーネント信号のサン
    プリングレートをこのコンポーネント信号を合成するこ
    とにより得られるコンポジット信号のサンプリングレー
    トに変換するように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載のサンプリングレート変換装置。
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