JPH088937Y2 - タンデム型負圧ブースタ - Google Patents
タンデム型負圧ブースタInfo
- Publication number
- JPH088937Y2 JPH088937Y2 JP3604893U JP3604893U JPH088937Y2 JP H088937 Y2 JPH088937 Y2 JP H088937Y2 JP 3604893 U JP3604893 U JP 3604893U JP 3604893 U JP3604893 U JP 3604893U JP H088937 Y2 JPH088937 Y2 JP H088937Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- booster
- sleeve
- piston boss
- negative pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブースタシェルに、そ
の内部を前部シェル室と後部シェル室とに仕切る隔壁板
を固設し、前部シェル室を前側の前部負圧室と後側の前
部作動室とに区画する前部ブースタピストン及びその後
面に重合される前部ダイヤフラムと、後部シェル室を前
側の後部負圧室と後側の後部作動室とに区画する後部ブ
ースタピストン及びその後面に重合される後部ダイヤフ
ラムとを、前記隔壁板を貫通して出力杆に連なるピスト
ンボスを介して結着し、このピストンボスの後端に連設
されてブースタシェルの後壁に摺動自在に支承される弁
筒内に、前後動可能の入力杆と、この入力杆の前後動に
応じて両作動室を第1ポートを介して大気と第1ポート
及び第2ポートを介して両負圧室とに連通切換えする制
御弁とを配設したタンデム型負圧ブースタに関する。
の内部を前部シェル室と後部シェル室とに仕切る隔壁板
を固設し、前部シェル室を前側の前部負圧室と後側の前
部作動室とに区画する前部ブースタピストン及びその後
面に重合される前部ダイヤフラムと、後部シェル室を前
側の後部負圧室と後側の後部作動室とに区画する後部ブ
ースタピストン及びその後面に重合される後部ダイヤフ
ラムとを、前記隔壁板を貫通して出力杆に連なるピスト
ンボスを介して結着し、このピストンボスの後端に連設
されてブースタシェルの後壁に摺動自在に支承される弁
筒内に、前後動可能の入力杆と、この入力杆の前後動に
応じて両作動室を第1ポートを介して大気と第1ポート
及び第2ポートを介して両負圧室とに連通切換えする制
御弁とを配設したタンデム型負圧ブースタに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるタンデム型負圧ブースタは、既に
本出願人により提案されており、例えば特開平1−12
2766号公報により公知である。
本出願人により提案されており、例えば特開平1−12
2766号公報により公知である。
【0003】上記タンデム型負圧ブースタは、ピストン
ボスに前,後部ブースタピストンと前,後部ダイヤフラ
ムを結着する手段として、ピストンボス、前部ブースタ
ピストンに連設されてピストンボスの前端部に重合され
る連結筒の隔壁板、およびピストンボスの後端部に重合
される押え板の3つの部材を複数本の通しボルトで結合
しており、これにより隔壁板とピストンボスの前端部間
に前部ブースタピストンと前部ダイヤフラムを固定し、
且つ押え板とピストンボスの後端部間に後部ブースタピ
ストンと後部ダイヤフラムを固定している。
ボスに前,後部ブースタピストンと前,後部ダイヤフラ
ムを結着する手段として、ピストンボス、前部ブースタ
ピストンに連設されてピストンボスの前端部に重合され
る連結筒の隔壁板、およびピストンボスの後端部に重合
される押え板の3つの部材を複数本の通しボルトで結合
しており、これにより隔壁板とピストンボスの前端部間
に前部ブースタピストンと前部ダイヤフラムを固定し、
且つ押え板とピストンボスの後端部間に後部ブースタピ
ストンと後部ダイヤフラムを固定している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のタンデム型負圧ブースタは、複数本の通しボルトを
ピストンボス、隔壁板、および押え板を貫通させて締め
付ける必要があるため、部品点数が増加するだけでな
く、その組立作業に多くの手間と時間を要するという不
都合がある。
来のタンデム型負圧ブースタは、複数本の通しボルトを
ピストンボス、隔壁板、および押え板を貫通させて締め
付ける必要があるため、部品点数が増加するだけでな
く、その組立作業に多くの手間と時間を要するという不
都合がある。
【0005】また第2ポートの後部負圧室側の開口部
は、その後部負圧室の後端より前方に偏った位置でその
後部負圧室内部に連通しているため、負圧ブースタの作
動によりピストンボスが前進する際に、そのストローク
を充分に確保し、且つ前記開口部を隔壁板の手前位置で
停止させるには、後部負圧室の軸方向寸法を大きくする
必要があり、そのために負圧ブースタの寸法が大型化す
る不都合がある。
は、その後部負圧室の後端より前方に偏った位置でその
後部負圧室内部に連通しているため、負圧ブースタの作
動によりピストンボスが前進する際に、そのストローク
を充分に確保し、且つ前記開口部を隔壁板の手前位置で
停止させるには、後部負圧室の軸方向寸法を大きくする
必要があり、そのために負圧ブースタの寸法が大型化す
る不都合がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
ピストンボスに前、後部ブースタピストンと前、後部ダ
イヤフラムを結着する作業を簡単に行い得るようにし、
また第1および第2ポートを容易に形成すると共に両ポ
ート間の気密を確保し得るようにした前記タンデム型負
圧ブースタを提供することを目的とする。
ピストンボスに前、後部ブースタピストンと前、後部ダ
イヤフラムを結着する作業を簡単に行い得るようにし、
また第1および第2ポートを容易に形成すると共に両ポ
ート間の気密を確保し得るようにした前記タンデム型負
圧ブースタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のタンデム型負圧ブースタは、隔壁板に摺動自
在に支承されるスリーブをピストンボスの外周に嵌合さ
せ、そのスリーブの前端と前記ピストンボスと一体のフ
ランジで前部ブースタピストンの内周端と前部ダイヤフ
ラムの内周ビードを挟圧してピストンボスの前部に固定
すると共に、ピストンボスに装着したストッパ部材と前
記スリーブの後端で後部ブースタピストンの内周端と後
部ダイヤフラムの内周ビードを挟圧してピストンボスの
後部に固定し、ピストンボスとスリーブの軸方向中間部
において、両者の嵌合面間に単一の環状シール部材を装
着し、第1ポートは、環状シール部材の前側においてピ
ストンボスとスリーブとの嵌合面の一方に凹設されて同
嵌合面の他方により開口面を閉塞される軸方向の溝状通
路と、この溝状通路及び後部作動室間を連絡すべくピス
トンボスに形成される第1の連絡通路と、同溝状通路及
び前部作動室間を連絡すべくスリーブに形成される第2
の連絡通路とを有し、各連絡通路と溝状通路との連通状
態を保持すべくピストンボス及びスリーブ間には、その
間の相対回動を規制する回動規制手段を設け、第2ポー
トをピストンボスの内部を軸方向に貫通して前部負圧室
に連通する第1の通路と、この第1の通路の中間部から
半径方向外側に分岐すると共に環状シール部材の後側に
おいて前記嵌合面間を延びるようにピストンボスとスリ
ーブの両者にわたり設けられて後部負圧室に連通する第
2の通路とより構成したことを特徴とする。
に本発明のタンデム型負圧ブースタは、隔壁板に摺動自
在に支承されるスリーブをピストンボスの外周に嵌合さ
せ、そのスリーブの前端と前記ピストンボスと一体のフ
ランジで前部ブースタピストンの内周端と前部ダイヤフ
ラムの内周ビードを挟圧してピストンボスの前部に固定
すると共に、ピストンボスに装着したストッパ部材と前
記スリーブの後端で後部ブースタピストンの内周端と後
部ダイヤフラムの内周ビードを挟圧してピストンボスの
後部に固定し、ピストンボスとスリーブの軸方向中間部
において、両者の嵌合面間に単一の環状シール部材を装
着し、第1ポートは、環状シール部材の前側においてピ
ストンボスとスリーブとの嵌合面の一方に凹設されて同
嵌合面の他方により開口面を閉塞される軸方向の溝状通
路と、この溝状通路及び後部作動室間を連絡すべくピス
トンボスに形成される第1の連絡通路と、同溝状通路及
び前部作動室間を連絡すべくスリーブに形成される第2
の連絡通路とを有し、各連絡通路と溝状通路との連通状
態を保持すべくピストンボス及びスリーブ間には、その
間の相対回動を規制する回動規制手段を設け、第2ポー
トをピストンボスの内部を軸方向に貫通して前部負圧室
に連通する第1の通路と、この第1の通路の中間部から
半径方向外側に分岐すると共に環状シール部材の後側に
おいて前記嵌合面間を延びるようにピストンボスとスリ
ーブの両者にわたり設けられて後部負圧室に連通する第
2の通路とより構成したことを特徴とする。
【0008】
【作 用】上記構成によれば、先ずピストンボスの外周
にスリーブを嵌合させることにより、そのスリーブの前
端とピストンボスに形成したフランジの間に前部ブース
タピストンの内周端と前部ダイヤフラムの内周ビードが
挟圧固定される。次にピストンボスにストッパ部材を装
着することにより、このストッパ部材と前記スリーブの
後端の間に後部ブースタピストンの内周端と後部ダイヤ
フラムの内周ビードが挟圧固定され、同時にピストンボ
スに嵌合したスリーブの脱落が防止される。
にスリーブを嵌合させることにより、そのスリーブの前
端とピストンボスに形成したフランジの間に前部ブース
タピストンの内周端と前部ダイヤフラムの内周ビードが
挟圧固定される。次にピストンボスにストッパ部材を装
着することにより、このストッパ部材と前記スリーブの
後端の間に後部ブースタピストンの内周端と後部ダイヤ
フラムの内周ビードが挟圧固定され、同時にピストンボ
スに嵌合したスリーブの脱落が防止される。
【0009】また第1ポートと第2ポートが、ピストン
ボスとスリーブの嵌合面間を延びるようにピストンボス
とスリーブにわたって設けられているため、それらポー
トを容易に形成することができる。そして、前記嵌合面
間を延びる第1ポートおよび第2ポート間には環状シー
ル部材が配設されるため、この環状シール部材によって
両ポートが嵌合面を介して相互に連通することが確実に
阻止される。
ボスとスリーブの嵌合面間を延びるようにピストンボス
とスリーブにわたって設けられているため、それらポー
トを容易に形成することができる。そして、前記嵌合面
間を延びる第1ポートおよび第2ポート間には環状シー
ル部材が配設されるため、この環状シール部材によって
両ポートが嵌合面を介して相互に連通することが確実に
阻止される。
【0010】また特に第1ポートが、環状シール部材の
前側においてピストンボスとスリーブとの嵌合面の一方
に凹設されて同嵌合面の他方により開口面を閉塞される
軸方向の溝状通路を有する関係で、ピストンボス及びス
リーブの嵌合面間における第1ポートの有効断面積を必
要最小限に抑えてスリーブの剛性を、それを嵌合支持す
るピストンボスにより効果的に高めることができ、また
その溝状通路と、第1ポートのピストンボス及びスリー
ブにおける各連絡通路との連通状態は、ピストンボス及
びスリーブ間の相対回動規制手段の特設により常に確保
される。
前側においてピストンボスとスリーブとの嵌合面の一方
に凹設されて同嵌合面の他方により開口面を閉塞される
軸方向の溝状通路を有する関係で、ピストンボス及びス
リーブの嵌合面間における第1ポートの有効断面積を必
要最小限に抑えてスリーブの剛性を、それを嵌合支持す
るピストンボスにより効果的に高めることができ、また
その溝状通路と、第1ポートのピストンボス及びスリー
ブにおける各連絡通路との連通状態は、ピストンボス及
びスリーブ間の相対回動規制手段の特設により常に確保
される。
【0011】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。図1において、タンデム型負圧ブースタBの
ブースタシェル1の前面には、該ブースタBにより作動
されるブレーキマスタシリンダMが取付けられる。
説明する。図1において、タンデム型負圧ブースタBの
ブースタシェル1の前面には、該ブースタBにより作動
されるブレーキマスタシリンダMが取付けられる。
【0012】ブースタシェル1は、対向端を相互に結合
する前後一対のシェル半体1a,1bと、両シェル半体
1a,1b間に挟止されてブースタシェル1内部を前部
シェル室2と後部シェル室3とに仕切る隔壁板1cとか
ら構成され、後部シェル半体1bが図示しない車体に支
持される。
する前後一対のシェル半体1a,1bと、両シェル半体
1a,1b間に挟止されてブースタシェル1内部を前部
シェル室2と後部シェル室3とに仕切る隔壁板1cとか
ら構成され、後部シェル半体1bが図示しない車体に支
持される。
【0013】前部シェル室2は、それに前後往復動可能
に収容される前部ブースタピストン4と、その後面に重
合結着されると共に前部シェル半体1aと隔壁板1c間
に挟着される前部ダイヤフラム5とにより、前側の前部
負圧室2aと後側の前部作動室2bとに区画される。ま
た後部シェル室3は、それに前後往復動可能に収容され
る後部ブースタピストン6と、その後面に重合結着さ
れ、且つ隔壁板1cと共に両シェル半体1a,1b間に
固着される後部ダイヤフラム7とにより、前側の後部負
圧室3aと後側の後部作動室3bとに区画される。
に収容される前部ブースタピストン4と、その後面に重
合結着されると共に前部シェル半体1aと隔壁板1c間
に挟着される前部ダイヤフラム5とにより、前側の前部
負圧室2aと後側の前部作動室2bとに区画される。ま
た後部シェル室3は、それに前後往復動可能に収容され
る後部ブースタピストン6と、その後面に重合結着さ
れ、且つ隔壁板1cと共に両シェル半体1a,1b間に
固着される後部ダイヤフラム7とにより、前側の後部負
圧室3aと後側の後部作動室3bとに区画される。
【0014】鋼板により環状に成形された前,後部ブー
スタピストン4,6は合成樹脂製のピストンボス10の
前端および後端にそれぞれ結着され、両ブースタピスト
ン4,6の間に位置するように、ピストンボス10の外
周に嵌合するスリーブ12が隔壁板1cにブッシュ8及
びシール部材9を介して摺動自在に支承される。
スタピストン4,6は合成樹脂製のピストンボス10の
前端および後端にそれぞれ結着され、両ブースタピスト
ン4,6の間に位置するように、ピストンボス10の外
周に嵌合するスリーブ12が隔壁板1cにブッシュ8及
びシール部材9を介して摺動自在に支承される。
【0015】即ち、ピストンボス10には、深さが該ボ
ス10の長さの略半分に達する円形凹部11が前端面に
形成され、その円形凹部11の開口部周縁にはフランジ
10aが突設される。フランジ10aには前部ブースタ
ピストン4の内周端と前部ダイヤフラム5の内周ビード
5aが重合した状態で係合し、その内周ビード5aの後
面に、ピストンボス10の外周に後方から前方に向けて
挿入される円筒状のスリーブ12の前端が当接する。こ
れにより、前部ブースタピストン4と前部ダイヤフラム
5はフランジ10aとスリーブ12に挟圧されてピスト
ンボス10の前部に強固に固着される。スリーブ12の
後端の内側に位置するようにピストンボス10に形成さ
れた段部10bには、後部ブースタピストン6の内周端
と後部ダイヤフラム7の内周ビード7aが重合した状態
で係合し、その内周ビード7aの後面がストッパ部材と
してのセットリング13により係止される。即ち、セッ
トリング13は、その内周に突設した多数の爪13aを
前記段部10bの後部に連設した環状溝10cに係合さ
せることによりピストンボス10に装着され、このセッ
トリング13により後部ブースタピストン6と後部ダイ
ヤフラム7がピストンボス10の後部に強固に固着され
ると共に、ピストンボス10に嵌合するスリーブ12の
軸方向の移動が規制される。
ス10の長さの略半分に達する円形凹部11が前端面に
形成され、その円形凹部11の開口部周縁にはフランジ
10aが突設される。フランジ10aには前部ブースタ
ピストン4の内周端と前部ダイヤフラム5の内周ビード
5aが重合した状態で係合し、その内周ビード5aの後
面に、ピストンボス10の外周に後方から前方に向けて
挿入される円筒状のスリーブ12の前端が当接する。こ
れにより、前部ブースタピストン4と前部ダイヤフラム
5はフランジ10aとスリーブ12に挟圧されてピスト
ンボス10の前部に強固に固着される。スリーブ12の
後端の内側に位置するようにピストンボス10に形成さ
れた段部10bには、後部ブースタピストン6の内周端
と後部ダイヤフラム7の内周ビード7aが重合した状態
で係合し、その内周ビード7aの後面がストッパ部材と
してのセットリング13により係止される。即ち、セッ
トリング13は、その内周に突設した多数の爪13aを
前記段部10bの後部に連設した環状溝10cに係合さ
せることによりピストンボス10に装着され、このセッ
トリング13により後部ブースタピストン6と後部ダイ
ヤフラム7がピストンボス10の後部に強固に固着され
ると共に、ピストンボス10に嵌合するスリーブ12の
軸方向の移動が規制される。
【0016】前,後部作動室2b,3bを後述の制御弁
32を介して大気に連通させるべく、ピストンボス10
に第1ポート14が形成される。図2および図3を併せ
て参照すると明らかなように、第1ポート14は、ピス
トンボス10の後端部を半径方向に貫通して後部作動室
3bおよび制御弁32間を連通する通路14aと、後述
するOリング16よりも前側においてピストンボス10
とスリーブ12との嵌合面の一方(即ちスリーブ12の
内周面)に凹設されて同嵌合面の他方(即ちピストンボ
ス10の外周面)により開口面を閉塞される軸方向の溝
状通路14dと、この溝状通路14d及び後部作動室3
b間を連絡すべくピストンボス10に形成される第1の
連絡通路14b,14cと、同溝状通路14d及び前部
作動室2b間を連絡すべくスリーブ12に形成される切
欠き状の第2の連絡通路14eとを備えており、前記第
1の連絡通路は、ピストンボス10の内部に軸方向に形
成された断面円弧状の通路14bと、この通路14bの
前端から半径方向外側に立ち上がる通路14cとより構
成される。
32を介して大気に連通させるべく、ピストンボス10
に第1ポート14が形成される。図2および図3を併せ
て参照すると明らかなように、第1ポート14は、ピス
トンボス10の後端部を半径方向に貫通して後部作動室
3bおよび制御弁32間を連通する通路14aと、後述
するOリング16よりも前側においてピストンボス10
とスリーブ12との嵌合面の一方(即ちスリーブ12の
内周面)に凹設されて同嵌合面の他方(即ちピストンボ
ス10の外周面)により開口面を閉塞される軸方向の溝
状通路14dと、この溝状通路14d及び後部作動室3
b間を連絡すべくピストンボス10に形成される第1の
連絡通路14b,14cと、同溝状通路14d及び前部
作動室2b間を連絡すべくスリーブ12に形成される切
欠き状の第2の連絡通路14eとを備えており、前記第
1の連絡通路は、ピストンボス10の内部に軸方向に形
成された断面円弧状の通路14bと、この通路14bの
前端から半径方向外側に立ち上がる通路14cとより構
成される。
【0017】また、前、後部作動室2b,3bを前記第
1ポート14および制御弁32を介して前、後部負圧室
2a,2bに連通させる第2ポート15は、ピストンボ
ス10の内部を軸方向に貫通して制御弁32および前部
負圧室2a間を接続する断面円弧状の通路15aと、こ
の通路15aから半径方向外側に分岐する通路15b
と、スリーブ12の嵌合面および後端面に刻設した溝お
よび後部ブースタピストン6前面間に画成されて前記通
路15bと後部負圧室3aとを連通する通路15cとよ
り構成される。通路15aは第1の通路であり、15
b,15cは第2の通路である。そして、ピストンボス
10側に形成された通路14c,15bとスリーブ12
側に形成された通路14d,15cとをそれぞれ位置合
わせして対応する通路相互間の連通状態を確保すべく、
ピストンボス10の嵌合面に形成した凹部10dとスリ
ーブ12の嵌合面に形成した凸部12aが相互に係合す
る(図3参照)。而して前記凹部10d及び凸部12a
は互いに協働して本考案の回動規制手段を構成してい
る。
1ポート14および制御弁32を介して前、後部負圧室
2a,2bに連通させる第2ポート15は、ピストンボ
ス10の内部を軸方向に貫通して制御弁32および前部
負圧室2a間を接続する断面円弧状の通路15aと、こ
の通路15aから半径方向外側に分岐する通路15b
と、スリーブ12の嵌合面および後端面に刻設した溝お
よび後部ブースタピストン6前面間に画成されて前記通
路15bと後部負圧室3aとを連通する通路15cとよ
り構成される。通路15aは第1の通路であり、15
b,15cは第2の通路である。そして、ピストンボス
10側に形成された通路14c,15bとスリーブ12
側に形成された通路14d,15cとをそれぞれ位置合
わせして対応する通路相互間の連通状態を確保すべく、
ピストンボス10の嵌合面に形成した凹部10dとスリ
ーブ12の嵌合面に形成した凸部12aが相互に係合す
る(図3参照)。而して前記凹部10d及び凸部12a
は互いに協働して本考案の回動規制手段を構成してい
る。
【0018】ピストンボス10およびスリーブ12の両
嵌合面間において、第1ポート14の通路14cと第2
ポート15の通路15b,15c間に存するシール溝1
0eに、単一の環状シール部材としてのOリング16を
装着することにより第1および第2ポート14,15間
がシールされる。また前部作動室2bに連通する第1ポ
ート14は、前部ダイヤフラム5の内周ビード5aとO
リング16により前部負圧室2aと後部負圧室3aとの
連通を阻止されると共に、両負圧室2a,3aに連通す
る第2ポート15は後部ダイヤフラム7の内周ビード7
aとOリング16により後部作動室3bと前部作動室2
bとの連通を阻止される。
嵌合面間において、第1ポート14の通路14cと第2
ポート15の通路15b,15c間に存するシール溝1
0eに、単一の環状シール部材としてのOリング16を
装着することにより第1および第2ポート14,15間
がシールされる。また前部作動室2bに連通する第1ポ
ート14は、前部ダイヤフラム5の内周ビード5aとO
リング16により前部負圧室2aと後部負圧室3aとの
連通を阻止されると共に、両負圧室2a,3aに連通す
る第2ポート15は後部ダイヤフラム7の内周ビード7
aとOリング16により後部作動室3bと前部作動室2
bとの連通を阻止される。
【0019】ピストンボス10の前端に形成した円形凹
部11と前部シェル半体1aとの間には戻しばね23が
縮設され、この戻しばね23のばね力によりピストンボ
ス10、即ち両ブースタピストン4,6は常に後退方向
へ付勢される。両ブースタピストン4,6の後退限は、
後部ダイヤフラム6の後面に多数隆起した突起24がブ
ースタシェル1の後壁に当接することにより規制され
る。
部11と前部シェル半体1aとの間には戻しばね23が
縮設され、この戻しばね23のばね力によりピストンボ
ス10、即ち両ブースタピストン4,6は常に後退方向
へ付勢される。両ブースタピストン4,6の後退限は、
後部ダイヤフラム6の後面に多数隆起した突起24がブ
ースタシェル1の後壁に当接することにより規制され
る。
【0020】前部負圧室2aは、負圧導入管29を介し
て図示しない負圧源(例えば内燃機関の吸気マニホール
ド内部)と接続されると共に、第2ポート15を介して
後部負圧室3aと連通される。また前,後部作動室2
b,3bはピストンボス10に形成された第1ポート1
4を介して相互に連通されると共に制御弁32により
前,後部負圧室2a,3aと、ブースタシェル1の後端
に連なる後方延長筒26の端壁26aに開口する大気導
入口33とに交互に連通切換えされる。
て図示しない負圧源(例えば内燃機関の吸気マニホール
ド内部)と接続されると共に、第2ポート15を介して
後部負圧室3aと連通される。また前,後部作動室2
b,3bはピストンボス10に形成された第1ポート1
4を介して相互に連通されると共に制御弁32により
前,後部負圧室2a,3aと、ブースタシェル1の後端
に連なる後方延長筒26の端壁26aに開口する大気導
入口33とに交互に連通切換えされる。
【0021】ピストンボス10の後部に連設した弁筒2
5内には、ブレーキペダル34に連なる入力杆35と、
これにより制御される前記制御弁32が次のように設け
られる。即ち、弁筒25内の前部には弁ピストン38が
摺合され、この弁ピストン38には、前記大気導入口3
3を貫通した入力杆35の前端が首振り可能に結合され
る。また弁筒25の内周面には環状の第1弁座39が突
設され、これに囲繞される環状の第2弁座40が弁ピス
トン38の後端面に形成され、これら弁座39,40と
協働する弁体41が弁筒25内に配設される。弁体41
はゴム製であって、前後両端を開放した筒状をなしてお
り、その後端部即ち基端部41aは、弁筒25の内周面
に嵌着された保持筒42により、弁筒25内周面との密
着状態に保持される。この弁体41は、上記基端部41
aから半径方向内方へ屈曲した薄肉の可撓部41b、及
びこの可撓部41bの前端に連なる肉厚の弁部41cを
備えており、その弁部41cは前記第1及び第2弁座3
9,40に対向して配置される。而して、弁部41cは
可撓部41bの変形により前後移動が可能であって、前
進時には第1及び第2弁座39,40に着座し、後退時
には保持筒42の前端で受止められる。
5内には、ブレーキペダル34に連なる入力杆35と、
これにより制御される前記制御弁32が次のように設け
られる。即ち、弁筒25内の前部には弁ピストン38が
摺合され、この弁ピストン38には、前記大気導入口3
3を貫通した入力杆35の前端が首振り可能に結合され
る。また弁筒25の内周面には環状の第1弁座39が突
設され、これに囲繞される環状の第2弁座40が弁ピス
トン38の後端面に形成され、これら弁座39,40と
協働する弁体41が弁筒25内に配設される。弁体41
はゴム製であって、前後両端を開放した筒状をなしてお
り、その後端部即ち基端部41aは、弁筒25の内周面
に嵌着された保持筒42により、弁筒25内周面との密
着状態に保持される。この弁体41は、上記基端部41
aから半径方向内方へ屈曲した薄肉の可撓部41b、及
びこの可撓部41bの前端に連なる肉厚の弁部41cを
備えており、その弁部41cは前記第1及び第2弁座3
9,40に対向して配置される。而して、弁部41cは
可撓部41bの変形により前後移動が可能であって、前
進時には第1及び第2弁座39,40に着座し、後退時
には保持筒42の前端で受止められる。
【0022】弁部41cには環状の補強板43が埋設さ
れ、これと入力杆35との間には、弁部41cを両弁座
39,40に向って付勢する弁ばね44が縮設される。
弁筒25の内面には、第1弁座39の外側で前記第2ポ
ート15の一端が、また同弁座39の内側で前記第1ポ
ート14の一端がそれぞれ開口する。また第2弁座40
の内側は弁体41及び保持筒42の中空部を通して大気
導入口33と連通する。而して、弁体41、弁ばね4
4、第1弁座39及び第2弁座40により制御弁32が
構成される。
れ、これと入力杆35との間には、弁部41cを両弁座
39,40に向って付勢する弁ばね44が縮設される。
弁筒25の内面には、第1弁座39の外側で前記第2ポ
ート15の一端が、また同弁座39の内側で前記第1ポ
ート14の一端がそれぞれ開口する。また第2弁座40
の内側は弁体41及び保持筒42の中空部を通して大気
導入口33と連通する。而して、弁体41、弁ばね4
4、第1弁座39及び第2弁座40により制御弁32が
構成される。
【0023】入力杆35及び保持筒42間には、入力杆
35をその後退限に向って付勢する戻しばね45が縮設
される。入力杆35の後退限は、入力杆35に進退調節
可能に螺合したストッパ板46が後方延長筒26の端壁
26a内面にワッシャ48を介して当接することにより
規制される。したがって、ストッパ板46を回せば、ス
トッパ板46と入力杆35との螺合位置が変わるので、
入力杆35の後退限を前後に調節することができる。こ
の調節後のストッパ板46の固定は、同じく入力杆35
に螺合したロックナット47の緊締により行われる。上
記ワッシャ48には、これが大気導入口33を閉塞しな
いように通気孔48aが穿設されている。
35をその後退限に向って付勢する戻しばね45が縮設
される。入力杆35の後退限は、入力杆35に進退調節
可能に螺合したストッパ板46が後方延長筒26の端壁
26a内面にワッシャ48を介して当接することにより
規制される。したがって、ストッパ板46を回せば、ス
トッパ板46と入力杆35との螺合位置が変わるので、
入力杆35の後退限を前後に調節することができる。こ
の調節後のストッパ板46の固定は、同じく入力杆35
に螺合したロックナット47の緊締により行われる。上
記ワッシャ48には、これが大気導入口33を閉塞しな
いように通気孔48aが穿設されている。
【0024】弁筒25には、大気導入口33から弁筒2
5内に取入れる空気を濾過するためのエアフィルタ49
が入力杆35を取巻いて装着される。このエアフィルタ
49は入力杆35と弁筒25との相対変位を妨げないよ
うに適度な柔軟性を有する。
5内に取入れる空気を濾過するためのエアフィルタ49
が入力杆35を取巻いて装着される。このエアフィルタ
49は入力杆35と弁筒25との相対変位を妨げないよ
うに適度な柔軟性を有する。
【0025】ピストンボス10には、その前面中心部に
開口する大シリンダ孔37と、この大シリンダ孔37及
び弁筒25内に両端が開口する小シリンダ孔36とが設
けられる。そして小シリンダ孔36には、前記弁ピスト
ン38と一体または弁ピストン38に当接する反力ピス
トン52が摺合され、大シリンダ孔37には、反力ピス
トン52に対向する弾性ピストン50、及びこの弾性ピ
ストン50の前面に重合される出力ピストン51が摺合
される。この出力ピストン51の大シリンダ孔37から
の抜出防止のために、大シリンダ孔37の開口部にセッ
トリング54が装着される。
開口する大シリンダ孔37と、この大シリンダ孔37及
び弁筒25内に両端が開口する小シリンダ孔36とが設
けられる。そして小シリンダ孔36には、前記弁ピスト
ン38と一体または弁ピストン38に当接する反力ピス
トン52が摺合され、大シリンダ孔37には、反力ピス
トン52に対向する弾性ピストン50、及びこの弾性ピ
ストン50の前面に重合される出力ピストン51が摺合
される。この出力ピストン51の大シリンダ孔37から
の抜出防止のために、大シリンダ孔37の開口部にセッ
トリング54が装着される。
【0026】出力ピストン51の前面には出力杆53が
突設され、この出力杆53は前記ブレーキマスタシリン
ダMのピストン55に連接される。
突設され、この出力杆53は前記ブレーキマスタシリン
ダMのピストン55に連接される。
【0027】次にこの実施例の作用を説明する。先ず負
圧ブースタBの休止状態では、図1に示すように、入力
杆35は後退限に位置し、制御弁32は、弁部41cを
第1及び第2弁座39,40に着座させて前,後部両作
動室2b,3bを両負圧室2a,3a及び大気導入口3
3のいずれとも不通にした中立状態にあり、このような
制御弁32により、両負圧室2a,3aには、負圧導入
管29を通して供給される負圧源の負圧が蓄えられ、両
作動室2b,3bには、大気により適当に希釈された負
圧が保持される。こうして前,後部ブースタピストン
4,6には、前部の負圧室2aと作動室2b、後部の負
圧室3aと作動室3bの各間に生じる気圧差により僅か
な前進力が与えられるが、これらの前進力と戻しばね2
3の弾発力とが釣合って、両ブースタピストン4,6は
後退限から僅かに前進したところで停止している。
圧ブースタBの休止状態では、図1に示すように、入力
杆35は後退限に位置し、制御弁32は、弁部41cを
第1及び第2弁座39,40に着座させて前,後部両作
動室2b,3bを両負圧室2a,3a及び大気導入口3
3のいずれとも不通にした中立状態にあり、このような
制御弁32により、両負圧室2a,3aには、負圧導入
管29を通して供給される負圧源の負圧が蓄えられ、両
作動室2b,3bには、大気により適当に希釈された負
圧が保持される。こうして前,後部ブースタピストン
4,6には、前部の負圧室2aと作動室2b、後部の負
圧室3aと作動室3bの各間に生じる気圧差により僅か
な前進力が与えられるが、これらの前進力と戻しばね2
3の弾発力とが釣合って、両ブースタピストン4,6は
後退限から僅かに前進したところで停止している。
【0028】いま、車両を制動すべくブレーキペダル3
4を踏込み、入力杆35及び弁ピストン38を前進させ
れば、当初、両ブースタピストン4,6は不動であるか
ら、第2弁座40が弁部41cから直ちに離れて両作動
室2b,3bを大気導入口33に連通させる。その結
果、大気が大気導入口33から第2弁座40及び第1ポ
ート14を通して両作動室2b,3bに素早く導入さ
れ、該室2b,3bを両負圧室2a,3aより高圧にす
るので、図4に示すように、それらの気圧差に基づく大
きな前進力を得て両ブースタピストン4,6は戻しばね
23の力に抗して応答良く前進し、出力杆53を介して
ブレーキマスタシリンダMのピストン55を前方へ駆動
する。こうして、ブレーキマスタシリンダMをブレーキ
ペダル34の踏込みに遅れなく作動させ、車両に制動を
かけることができる。この時、スリーブ12に形成した
第2ポート15の通路15cが後部負圧室3aの後端に
開口しているので、後部負圧室3aの軸方向寸法を短く
形成しても図1の状態から図4の状態に至るピストンボ
ス10の前進ストローク、即ちブレーキマスタシリンダ
Mにおいて、そのピストン55のストロークを充分に確
保することができる。
4を踏込み、入力杆35及び弁ピストン38を前進させ
れば、当初、両ブースタピストン4,6は不動であるか
ら、第2弁座40が弁部41cから直ちに離れて両作動
室2b,3bを大気導入口33に連通させる。その結
果、大気が大気導入口33から第2弁座40及び第1ポ
ート14を通して両作動室2b,3bに素早く導入さ
れ、該室2b,3bを両負圧室2a,3aより高圧にす
るので、図4に示すように、それらの気圧差に基づく大
きな前進力を得て両ブースタピストン4,6は戻しばね
23の力に抗して応答良く前進し、出力杆53を介して
ブレーキマスタシリンダMのピストン55を前方へ駆動
する。こうして、ブレーキマスタシリンダMをブレーキ
ペダル34の踏込みに遅れなく作動させ、車両に制動を
かけることができる。この時、スリーブ12に形成した
第2ポート15の通路15cが後部負圧室3aの後端に
開口しているので、後部負圧室3aの軸方向寸法を短く
形成しても図1の状態から図4の状態に至るピストンボ
ス10の前進ストローク、即ちブレーキマスタシリンダ
Mにおいて、そのピストン55のストロークを充分に確
保することができる。
【0029】このような制動中、入力杆35と共に、弁
ピストン38も前進して反力ピストン52を介し弾性ピ
ストン50に当接するが、その弾性ピストン50は、両
ブースタピストン4,6の作動反力を受けて小シリンダ
孔36側へ膨出変形し、反力ピストン52に上記反力の
一部を作用させるので、その力は弁ピストン38及び入
力杆35を介してブレーキペダル34側にフィードバッ
クされる。このような反力作用により操縦者は出力杆5
3の出力、即ち制動力の大きさを感知することができ
る。
ピストン38も前進して反力ピストン52を介し弾性ピ
ストン50に当接するが、その弾性ピストン50は、両
ブースタピストン4,6の作動反力を受けて小シリンダ
孔36側へ膨出変形し、反力ピストン52に上記反力の
一部を作用させるので、その力は弁ピストン38及び入
力杆35を介してブレーキペダル34側にフィードバッ
クされる。このような反力作用により操縦者は出力杆5
3の出力、即ち制動力の大きさを感知することができ
る。
【0030】ブレーキペダル34に対する踏力、即ち入
力杆35の入力の増加により出力杆53の出力が倍力限
界点を超えると、弁ピストン38は前面をピストンボス
10に当接させるので、前記入力全体が弁ピストン3
8、ピストンボス10、弾性ピストン50及び出力ピス
トン51を介して出力杆53に伝達することになり、結
局、各ブースタピストン4,6の気圧差による前進力と
入力による前進力との和が出力杆53から出力される。
力杆35の入力の増加により出力杆53の出力が倍力限
界点を超えると、弁ピストン38は前面をピストンボス
10に当接させるので、前記入力全体が弁ピストン3
8、ピストンボス10、弾性ピストン50及び出力ピス
トン51を介して出力杆53に伝達することになり、結
局、各ブースタピストン4,6の気圧差による前進力と
入力による前進力との和が出力杆53から出力される。
【0031】次に、ブレーキペダル34に対する踏力を
解放すると、まず入力杆35が戻しばね45の弾発力に
より弁ピストン38と共に後退し、第2弁座40を弁体
41の弁部41cに着座させると共に弁部41cを第1
弁座39から大きく離間させるので、両作動室2b,3
bが両負圧室2a,3aと連通して各ブースタピストン
4,6前後の気圧差が直ちに無くなり、したがって両ブ
ースタピストン4,6は戻しばね23の弾発力をもって
後退し、ブレーキマスタシリンダMの作動を解除してい
く。そして、入力杆35がストッパ板46を延長筒26
の隔壁26aに当接させる後退限まで戻ると、後部ブー
スタピストン6は、一旦後部ダイヤフラム7の突起24
をブースタシェル1の後壁に当接させる後退限まで戻
り、今度は第1弁座39を弁座41cに着座させると共
に弁部41cを第2弁座402 から僅かに離間させるの
で、再び両作動室2b,3bに大気が導入されるが、そ
れにより生じる気圧差により両ブースタピストン4,6
が少しく前進すれば第2弁座40及び弁部41c間の小
間隙は無くなり、制御弁32を当初の中立状態にする。
こうして両作動室2b,3bには大気に希釈された負圧
が保持され、負圧ブースタBは図1の休止状態となる。
解放すると、まず入力杆35が戻しばね45の弾発力に
より弁ピストン38と共に後退し、第2弁座40を弁体
41の弁部41cに着座させると共に弁部41cを第1
弁座39から大きく離間させるので、両作動室2b,3
bが両負圧室2a,3aと連通して各ブースタピストン
4,6前後の気圧差が直ちに無くなり、したがって両ブ
ースタピストン4,6は戻しばね23の弾発力をもって
後退し、ブレーキマスタシリンダMの作動を解除してい
く。そして、入力杆35がストッパ板46を延長筒26
の隔壁26aに当接させる後退限まで戻ると、後部ブー
スタピストン6は、一旦後部ダイヤフラム7の突起24
をブースタシェル1の後壁に当接させる後退限まで戻
り、今度は第1弁座39を弁座41cに着座させると共
に弁部41cを第2弁座402 から僅かに離間させるの
で、再び両作動室2b,3bに大気が導入されるが、そ
れにより生じる気圧差により両ブースタピストン4,6
が少しく前進すれば第2弁座40及び弁部41c間の小
間隙は無くなり、制御弁32を当初の中立状態にする。
こうして両作動室2b,3bには大気に希釈された負圧
が保持され、負圧ブースタBは図1の休止状態となる。
【0032】このようなタンデム型負圧ブースタBにお
いて、そのピストンボス10に前,後部ブースタピスト
ン4,6と前,後部ダイヤフラム5,7を固定するに
は、先ずピストンボス10のフランジ10aに前部ブー
スタピストン4の内周端と前部ダイヤフラム5の内周ビ
ード5aを後方から嵌合させた後、後方から挿入したス
リーブ12の前端で前記前部ブースタピストン4とダイ
ヤフラム5を挟圧して固定する。このとき、スリーブ1
2に形成した凸部12aがピストンボス10に形成した
凹部10dに係合することにより、スリーブ12とピス
トンボス10の相対回転が規制される。また、後方から
挿入されるスリーブ12の前端によって隔壁板1cに設
けたシール部材9が前方に向けて、即ち前部作動室2b
の内部に向けて屈曲されるので、高圧側の前部作動室2
bから低圧側の後部負圧室3aへの圧力洩れが効果的に
防止される。次に、ピストンボス10の段部10bに後
部ブースタピストン6の内周端と後部ダイヤフラム7の
内周ビード7aを後方から嵌合させた後、その後部にセ
ットリング13を装着する。これにより、後部ブースタ
ピストン6と後部ダイヤフラム7は、スリーブ12の後
端とセットリング13間に挟圧されて固定される。
いて、そのピストンボス10に前,後部ブースタピスト
ン4,6と前,後部ダイヤフラム5,7を固定するに
は、先ずピストンボス10のフランジ10aに前部ブー
スタピストン4の内周端と前部ダイヤフラム5の内周ビ
ード5aを後方から嵌合させた後、後方から挿入したス
リーブ12の前端で前記前部ブースタピストン4とダイ
ヤフラム5を挟圧して固定する。このとき、スリーブ1
2に形成した凸部12aがピストンボス10に形成した
凹部10dに係合することにより、スリーブ12とピス
トンボス10の相対回転が規制される。また、後方から
挿入されるスリーブ12の前端によって隔壁板1cに設
けたシール部材9が前方に向けて、即ち前部作動室2b
の内部に向けて屈曲されるので、高圧側の前部作動室2
bから低圧側の後部負圧室3aへの圧力洩れが効果的に
防止される。次に、ピストンボス10の段部10bに後
部ブースタピストン6の内周端と後部ダイヤフラム7の
内周ビード7aを後方から嵌合させた後、その後部にセ
ットリング13を装着する。これにより、後部ブースタ
ピストン6と後部ダイヤフラム7は、スリーブ12の後
端とセットリング13間に挟圧されて固定される。
【0033】前述のようにしてスリーブ12がピストン
ボス10に固定された状態では、そのピストンボス10
とスリーブ12の協働により第1ポート14が画成され
ると共に、ピストンボス10、スリーブ12、および後
部ブースタピストン6の協働により第2ポート15が画
成される。そして、ピストンボス10の外周とスリーブ
12の内周間に配設したOリング16と前部ダイヤフラ
ム5の内周ビード5aにより、第1ポート14と前,後
部負圧室2a,3aの連通が阻止され、同時に前記Oリ
ング16と後部ダイヤフラム7の内周ビード7aによ
り、第2ポート15と前,後部作動室2b,3bの連通
が阻止される。
ボス10に固定された状態では、そのピストンボス10
とスリーブ12の協働により第1ポート14が画成され
ると共に、ピストンボス10、スリーブ12、および後
部ブースタピストン6の協働により第2ポート15が画
成される。そして、ピストンボス10の外周とスリーブ
12の内周間に配設したOリング16と前部ダイヤフラ
ム5の内周ビード5aにより、第1ポート14と前,後
部負圧室2a,3aの連通が阻止され、同時に前記Oリ
ング16と後部ダイヤフラム7の内周ビード7aによ
り、第2ポート15と前,後部作動室2b,3bの連通
が阻止される。
【0034】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ピストン
ボスに前,後部ブースタピストンの内周端と前,後部ダ
イヤフラムの内周ビードを固定するに際し、ピストンボ
スに嵌合するスリーブと、このピストンボスに装着され
るストッパ部材の僅か2個の部材を用いれば良いので、
従来の複数本の通しボルトを用いる手法に比べて、部品
点数を削減することができ、且つその組立作業時間を大
幅に短縮することが可能となる。
ボスに前,後部ブースタピストンの内周端と前,後部ダ
イヤフラムの内周ビードを固定するに際し、ピストンボ
スに嵌合するスリーブと、このピストンボスに装着され
るストッパ部材の僅か2個の部材を用いれば良いので、
従来の複数本の通しボルトを用いる手法に比べて、部品
点数を削減することができ、且つその組立作業時間を大
幅に短縮することが可能となる。
【0035】また第1ポートと第2ポートとをピストン
ボスおよびスリーブの嵌合面を利用してピストンボスと
スリーブの両者にわたり容易に形成することができる。
そして、前記嵌合面間を延びる第1ポートと第2ポート
がその嵌合面を介して相互に連通しようとしても、その
連通を両ポート間に配設した単一の環状シール部材によ
り確実に阻止することができる。このように、ピストン
ボスおよびスリーブの両嵌合面間に単一の環状シール部
材を装着するだけの簡単な構成により、ピストンボスと
スリーブの両部材にわたって相互の連通を阻止された第
1ポートと第2ポートを容易に形成することが可能とな
る。
ボスおよびスリーブの嵌合面を利用してピストンボスと
スリーブの両者にわたり容易に形成することができる。
そして、前記嵌合面間を延びる第1ポートと第2ポート
がその嵌合面を介して相互に連通しようとしても、その
連通を両ポート間に配設した単一の環状シール部材によ
り確実に阻止することができる。このように、ピストン
ボスおよびスリーブの両嵌合面間に単一の環状シール部
材を装着するだけの簡単な構成により、ピストンボスと
スリーブの両部材にわたって相互の連通を阻止された第
1ポートと第2ポートを容易に形成することが可能とな
る。
【0036】また特に第1ポートが、環状シール部材の
前側においてピストンボスとスリーブとの嵌合面の一方
に凹設されて同嵌合面の他方により開口面を閉塞される
軸方向の溝状通路を有する関係で、ピストンボス及びス
リーブの嵌合面間における第1ポートの有効断面積を必
要最小限に抑えてスリーブの剛性を、それを嵌合支持す
るピストンボスにより効果的に高めることができ、また
その溝状通路と、第1ポートのピストンボス及びスリー
ブにおける各連絡通路との連通状態を、ピストンボス及
びスリーブ間の相対回動規制手段の特設により常に確保
することができるから、上記溝状通路の特設によっても
第1ポートの所期の機能が常に有効に発揮される。
前側においてピストンボスとスリーブとの嵌合面の一方
に凹設されて同嵌合面の他方により開口面を閉塞される
軸方向の溝状通路を有する関係で、ピストンボス及びス
リーブの嵌合面間における第1ポートの有効断面積を必
要最小限に抑えてスリーブの剛性を、それを嵌合支持す
るピストンボスにより効果的に高めることができ、また
その溝状通路と、第1ポートのピストンボス及びスリー
ブにおける各連絡通路との連通状態を、ピストンボス及
びスリーブ間の相対回動規制手段の特設により常に確保
することができるから、上記溝状通路の特設によっても
第1ポートの所期の機能が常に有効に発揮される。
【図1】本考案の一実施例に係るタンデム型負圧ブース
タの休止状態での縦断側面図
タの休止状態での縦断側面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】同負圧ブースタの作動状態を示す部分縦断側面
図
図
1 ブースタシェル 1c 隔壁板 2 前部シェル室 2a 前部負圧室 2b 前部作動室 3 後部シェル室 3a 後部負圧室 3b 後部作動室 4 前部ブースタピストン 5 前部ダイヤフラム 5a 内周ビード 6 後部ブースタピストン 7 後部ダイヤフラム 7a 内周ビード 10 ピストンボス 10a フランジ 10d 回動規制手段としての凹部 12 スリーブ 12a 回動規制手段としての凸部 13 セットリング(ストッパ部材) 14 第1ポート 14b 第1の連絡通路 14c 第1の連絡通路 14d 溝状通路 14e 第2の連絡通路 15 第2ポート 25 弁筒 32 制御弁 35 入力杆 53 出力杆
Claims (1)
- 【請求項1】 ブースタシェル(1)に、その内部を前
部シェル室(2)と後部シェル室(3)とに仕切る隔壁
板(1c)を固設し、前部シェル室(2)を前側の前部
負圧室(2a)と後側の前部作動室(2b)とに区画す
る前部ブースタピストン(4)及びその後面に重合され
る前部ダイヤフラム(5)と、後部シェル室(3)を前
側の後部負圧室(3a)と後側の後部作動室(3b)と
に区画する後部ブースタピストン(6)及びその後面に
重合される後部ダイヤフラム(7)とを、前記隔壁板
(1c)を貫通して出力杆(53)に連なるピストンボ
ス(10)を介して結着し、このピストンボス(10)
の後端に連設されてブースタシェル(1)の後壁に摺動
自在に支承される弁筒(25)内に、前後動可能の入力
杆(35)と、この入力杆(35)の前後動に応じて両
作動室(2b,3b)を第1ポート(14)を介して大
気と第1ポート(14)及び第2ポート(15)を介し
て両負圧室(2a,3a)とに連通切換えする制御弁
(32)とを配設したタンデム型負圧ブースタにおい
て、 隔壁板(1c)に摺動自在に支承されるスリーブ(1
2)をピストンボス(10)の外周に嵌合させ、そのス
リーブ(12)の前端と前記ピストンボス(10)と一
体のフランジ(10a)で前部ブースタピストン(4)
の内周端と前部ダイヤフラム(5)の内周ビード(5
a)を挟圧してピストンボス(10)の前部に固定する
とともに、ピストンボス(10)に装着したストッパ部
材(13)と前記スリーブ(12)の後端で後部ブース
タピストン(6)の内周端と後部ダイヤフラム(7)の
内周ビード(7a)を挟圧してピストンボス(10)の
後部に固定し、ピストンボス(10)とスリーブ(1
2)の軸方向中間部において、両者(10,12)の嵌
合面間に単一の環状シール部材(16)を装着し、第1
ポート(14)は、環状シール部材(16)の前側にお
いてピストンボス(10)とスリーブ(12)との前記
嵌合面の一方に凹設されて同嵌合面の他方により開口面
を閉塞される軸方向の溝状通路(14d)と、この溝状
通路(14d)及び後部作動室(3b)間を連絡すべく
ピストンボス(10)に形成される第1の連絡通路(1
4b,14c)と、同溝状通路(14d)及び前部作動
室(2b)間を連絡すべくスリーブ(12)に形成され
る第2の連絡通路(14e)とを有し、各連絡通路(1
4b,14c;14e)と溝状通路(14d)との連通
状態を保持すべくピストンボス(10及びスリーブ(1
2)間には、その間の相対回動を規制する回動規制手段
(10d,12a)を設け、第2ポート(15)をピス
トンボス(10)の内部を軸方向に貫通して前部負圧室
(2a)に連通する第1の通路(15a)と、この第1
の通路(15a)の中間部から半径方向外側に分岐する
と共に環状シール部材(16)の後側において前記嵌合
面間を延びるようにピストンボス(10)とスリーブ
(12)の両者にわたり設けられて後部負圧室(3a)
に連通する第2の通路(15b,15c)とより構成し
たことを特徴とする、タンデム型負圧ブースタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3604893U JPH088937Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | タンデム型負圧ブースタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3604893U JPH088937Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | タンデム型負圧ブースタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0629966U JPH0629966U (ja) | 1994-04-19 |
| JPH088937Y2 true JPH088937Y2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=12458832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3604893U Expired - Lifetime JPH088937Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | タンデム型負圧ブースタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088937Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP3604893U patent/JPH088937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0629966U (ja) | 1994-04-19 |
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