JPH0892344A - 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及び成形材料 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及び成形材料

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JPH0892344A
JPH0892344A JP6226616A JP22661694A JPH0892344A JP H0892344 A JPH0892344 A JP H0892344A JP 6226616 A JP6226616 A JP 6226616A JP 22661694 A JP22661694 A JP 22661694A JP H0892344 A JPH0892344 A JP H0892344A
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JP
Japan
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polyurethane resin
thermoplastic polyurethane
resin composition
diol
molecular weight
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Application number
JP6226616A
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English (en)
Inventor
Norihiro Takahashi
法洋 高橋
Masayoshi Imanaka
正能 今中
Chikaya Katou
哉也 加藤
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリエーテル系高分子ジオール(a)、
(a)に対して1〜7モルの分子量300以下の低分子
ジオール(b)と、(a)と(b)の合計モルに等しい
モル数の有機ジイソシアネート(c)とからなり、反応
せしめた樹脂の流動開始点 192〜198℃で、23
℃の常温で硬度(JIS A)86〜98゜で、−40
℃での損失弾性率が2〜20×108ダイン/cm2、10
0℃での損失弾性率が0.7〜7×107ダイン/cm2
範囲にあり、かつ、200℃での溶融粘度が0.1〜2
5×105ポイズであることを特徴とする熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂組成物。 【効果】 本発明は、エーテル系熱可塑性ポリウレタン
樹脂で、−40℃、100℃での損失弾性率や、流動開
始点及び200℃の溶融粘度が特定範囲にあることによ
り、超低温〜超高温域で強度、柔軟性、衝撃性等、高耐
久性に優れるので、エヤーバック装置のバック本体やパ
ット成形品に好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、−40℃の超低温から
100℃の超高温域での優れた強度、伸度、耐衝撃性、
高耐久性を保有することから、エアーバックやエアーバ
ックパット等のエアーバック装置用として用いることの
できる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性ポリウレタン樹脂は、分
子量500以上の高分子ジオールに対して300以下の
低分子ジオールを種々任意の配合にて調整し、末端水酸
基の合計モル数にほぼ等しいモル数の有機ポリイソシア
ネートとの反応により合成されてきた。該熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂をはじめ該樹脂をベースに、PVCやポリ
エステルエラストマー、ナイロン等や熱可塑性樹脂との
アロイ品樹脂は、ポリエチレンやABS等般用樹脂より
優れた耐摩耗性を活用して、紳士靴、婦人靴底用をはじ
め各種スポーツシューズ底用にも使用されている。
【0003】ところが、上記したタイプの熱可塑性ポリ
ウレタ樹脂は、高分子ジオール、低分子ジオール成分内
容の相違や特性の異なる樹脂とのアロイ品は、常温での
硬度引張り強度、伸度、曲げ弾性率など各種物性面で種
々の相違のある特性が得られたりする。特に、−40℃
〜100℃の環境域での高耐久性を有する用途、例え
ば、車輌用安全装置の一環であるエアーバック装置とし
ての、エアーバッグ本体やエアーバッグパット部材料用
途への展開時には−40℃超低温〜100℃超高温域で
実用試験しながら、対応しているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き用途に適した、−40℃超低温〜100℃超高温
域の広い温度範囲環境域での適応性や実用耐久性に優れ
た、エアーバック及びその装置に使用できる熱可塑性ポ
リウレタン樹脂組成物を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、−
40℃超低温〜100℃超高温域で高耐久性を必要とす
る用途、例えば、車輌関係の安全装置であるエアーバッ
グや、エアーバッグパット材の成形品等に用いる熱可塑
性ポリウレタン樹脂の特性面に着目して、鋭意研究した
ところ、ある一定温度範囲における損失弾性率が、ある
特定範囲から逸脱しないで、更にある一定温度における
溶融粘度がある特定範囲から逸脱しない、熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂組成物を用いれば−40℃超低温〜100
℃超高温域で高耐久性に優れる熱可塑性ポリウレタン樹
脂の得られることを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明は、ポリエーテル系高分子ジ
オール(a)、(a)に対して1〜7モルの分子量30
0以下の低分子ジオール(b)と、(a)と(b)の合
計モルに等しいモル数の有機ジイソシアネート(c)と
からなり、反応せしめた樹脂の流動開始点 192〜1
98℃で、23℃の常温で硬度(JIS A)86〜9
8゜で、−40℃での損失弾性率が2〜20×108
イン/cm2、100℃での損失弾性率が0.7〜7×1
7ダイン/cm2の範囲にあり、かつ、200℃での溶融
粘度が0.1〜25×105ポイズであることを特徴と
する熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物、好ましくはポリ
エーテル系高分子ジオール(a)が、数平均分子量10
00〜10000のポリテトラメチレンエーテル系ジオ
ールであること、好ましくは100℃高温での引張り強
度100kg/cm2以上を有するもので特に低温から高温域
での優れた耐久特性を有している該ウレタン樹脂と他樹
脂とのアロイ樹脂組成物を含んだ熱可塑性ポリウレタン
樹脂組成物、成形材料を提供するものである。
【0007】(構成)本発明の熱可塑性ポリウレタン樹
脂組成物は、ポリエーテル系ジオール(a)、低分子ジ
オール(b)、有機ジイソシアネートとを反応させて得
られる熱可塑性ポリウレタン樹脂及び該ウレタン樹脂と
他樹脂とのアロイ樹脂で、該樹脂が−40℃での損失弾
性率2〜20×108ダイン/cm2、100℃での損失弾
性率0.7〜7×107ダイン/cm2の範囲にあり、流動
開始点が192〜198℃で200℃での溶融粘度が
0.1〜25×105ポイズにあるものである。
【0008】本発明は、熱可塑性ポリウレタン樹脂を得
る際に用いる(a)〜(c)組成自体に特徴を求めるも
のではなく、得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
の損失弾性率範囲に特徴があり、−40℃での損失弾性
率2〜20×108ダイン/cm2、100℃で0.7〜7
×107ダイン/cm2の損失弾性率の範囲にある熱可塑性
ポリウレタン樹脂組成物を得ることで、−40℃超低温
〜100℃超高温域での高耐久性に優れた成形材料が得
られ、この範囲からはずれると−40℃超低温〜100
℃超高温域での耐久性に劣り、そうした用途、例えばエ
アーバッグ装置成形品、部品には適しないものである。
【0009】本発明の損失弾性率とは、固体粘弾性アナ
ライザー(レオメトリック社製品)にて、測定周波数:
1Hz、試験片:2mm厚×幅5mm×長さ45mm、測定昇温
速度:4℃/minで測定された−40℃、100℃での
値を言うものである。
【0010】本発明の溶融粘度とは、高化式フローテス
ター(ノズル1mm径×1mm長、荷重30kgf、昇温速度
3℃/分等測定条件)にて、200℃で溶融粘度測定す
るものである。
【0011】本発明の流動開始点とは、樹脂が溶融して
流れだす温度であり、上記の高化式フローテスターで溶
融粘度測定時に付随して測定される温度である。
【0012】本発明者等の知見によれば高耐久性を必要
とする用途、例えばエアーバッグ本体やエアーバッグパ
ット材等に適した熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物とし
て当該温度における熱可塑性ポリウレタン樹脂の損失弾
性率が低い程、軟かい風合で高温引張り強度の耐熱性が
劣り、当該温度における損失弾性率が高くなる程、硬い
風合で低温衝撃性が低下し、使用時に、共に破断するな
どの問題があるため、上記した温度において特定の損失
弾性率範囲の本発明樹脂組成物を選択することでこの点
が必要なのである。こうした物性は、イソシアネート架
橋方式の二次結合力(ビュレット結合、アロファネート
結合等)が重要な働きをしているものと推定している。
【0013】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
は、上記範囲の弾性率や粘度を有していればよいが、上
記特性を有しているとともに、常温23℃で硬度(JI
S)86〜98゜、引張り強度250kg/cm2以上、破
断伸度300%以上、100℃の高温での引張り強度1
00kg/cm2以上を有するものが好ましく、特に好まし
くは硬度88〜95゜、引張り強度300kg/cm2
上、破断伸度400%以上、かつ100℃の高温引張り
強度140kg/cm2以上の物性を有するものが使用出来
る。又、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂の数平均分
子量は、好ましくは5万〜50万で、より好ましくは1
0万〜30万である。
【0014】ポリエーテル系高分子ジオール(a)とし
ては、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、テトラヒドロフランなどのアルキレンオキサイドの
一種もしくは二種以上を、2個以上の活性水素を有する
化合物、例えば ジオール類、ジアミン類に付加重合せ
しめた生成物、例えばポリエチレンエーテルグライコー
ル、プロピレンエーテルグライコール、ポリテトラメチ
レングライコール、等あり、ポリエステルジオール、ポ
リシリコンジオール等にアルキレンオキサイドを付加せ
しめたものが使用できる。更には、ポリテトラメチレン
グリコールにラクトン類(カプロラクトン、バレロラク
トン)を開環重合したもの等も挙げられる。好ましくは
分子量1000〜10000未満のテトラヒドロフラン
から重合せしめたポリマーのヒドロキシ両末端化合物
で、特に好ましくは、分子量1500〜5000のポリ
テトラメチレン鎖を有するエーテル系ジオールである。
【0015】一方、低分子ジオール(b)は、好ましく
は分子量300以下のヒドロキシ両末端化合物である。
このジオール(b)は、高分子ジオール(a)に対し
て、好ましくは1〜7モル、特に好ましくは2〜5モル
が高分子ジオール(a)と併せて使用される。
【0016】そし熱可塑性ポリウレタン樹脂を得るため
に、有機ポリイソシアネート(c)が(a)及び(b)
と反応させられる。本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂
組成物を得る際、有機ポリイソシアネート(c)は、
(a)成分と(b)成分の合計モルに等しいモル数が好
ましく用いられる。
【0017】本発明で言う分子量300以下の低分子ジ
オール(b)成分としては、ポリエステルジオール及び
/又はポリエーテルジオール、その原料としてのジオー
ルが挙げられる。特に好ましくはテトラメチレングリコ
ールである。
【0018】ここで言うポリエステルジオールとは、多
価アルコールと多塩基性カルボン酸の縮合物、ヒドロキ
シカルボン酸と多価アルコールの縮合物などが挙げられ
る。これらに使用される多価アルコールとしては、例え
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン
ジオール、ジエチレングリコール、3メチルペンタング
リコール、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチ
ロールプロパン、テトラメイレングリコール等が挙げら
れ、多塩基性カルボン酸としては、例えばアジピン酸、
グルタール酸、アゼライン酸、フマール酸、マレイン
酸、フタール酸、テレフタール酸、ダイマー酸、ピロメ
リット酸などが挙げられる。
【0019】又、ヒドロキシカルボン酸と多価アルコー
ルの縮合物としては、例えばヒマシ油、ヒマシ油とエチ
レングリコール、プロピレングリコールなどの反応生成
物も有用である。
【0020】ポリエーテル系高分子ジオール(a)は、
先に述べた数平均分子量1000〜10000未満のポ
リエーテル系高分子ジオール単独でもよいが、ポリエー
テル系高分子ジオールに、ポリシリコーンジオール、ポ
リエチレンジオール、ポリプロピレンジオール、ポリブ
チレンジオール等の一種もしくは二種以上を併用しても
よい。その添加量は、高分子ジオール(a)中に好まし
くは10重量%以下、より好ましくは5重量%以下であ
る。
【0021】以上、分子量の大小区別することなく、
(a)(b)成分を例示したが、本発明の熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂は、異なる分子量のポリエーテル系高分子
ジオール(a)同士及び低分子ジオール(b)同士を併
用できるのは、勿論のことである。
【0022】本発明に用いられる有機ポリイソシアネー
ト(c)とは、分子中にイソシアネート基2個以上有す
る化合物であり、通常のポリウレタン樹脂の製造に用い
られる種々のものが使用でき、例えばトリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジアニ
ジンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、
トリフェニルメタントリイソシアネート、ビス(ジイソ
シアナトトリル)フェニルメタン、ポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネート、などの芳香族系ポリイソシ
アネート化合物、脂肪族系のポリイソシアネート化合物
としては、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シメタンジイソシアネート、(水素添加ジフェニルメタ
ンジイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、水素添加トリレンジ
イソシアネート、イソプロピリデンビス(シクロヘキシ
ルイソシアネート)等が挙げられる。
【0023】本発明に用いられる有機ポリイソシアネー
ト(c)は、2種以上の異なる有機ポリイソシアネート
化合物を併用してもよく、特に脂肪族系又は脂環系ポリ
イソシアネート化合物に芳香族系イソシアネート化合物
を併用するのが良い。
【0024】本発明のポリウレタン樹脂は、上記化合物
(a)〜(c)を必要に応じて触媒の存在下、所定のモ
ル割合で、塊状重合、溶液重合が可能であるが、好まし
くは塊状重合させる方法である。
【0025】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得る
には、化合物(a)に対して化合物(b)を1〜7モル
用いること及び化合物(a)と(b)の合計モル数と同
じモル数の化合物(c)を用いて反応を行う。通常、N
CO/活性水素原子のモル比が1:1付近となる様、化
合物(a)〜(c)を用いる。この際の反応条件は、特
に制限されるものではなく、従来の条件がいずれも採用
できる。
【0026】得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂は、粉
体、粒状物、ペレット形状として成形材料として供給さ
れ、通常条件で押出成形方法や射出成形方法により成形
品とされる。
【0027】本発明のポリウレタン樹脂組成物は、その
製造時あるいは製造後に、必要に応じて、例えば離型
剤、カップリング剤、着色剤、滑剤、耐候性、安定剤、
発泡剤、防錆剤、乳白剤、防ばい剤、充填剤等の添加剤
を必要量添加したものであっても良い。
【0028】また、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂
組成物には、本発明の目的を逸脱しない範囲で他の熱可
塑樹脂又はエラストマー、例えばポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレンプロピレン系エラ
ストマー、変性オレフィン系エラストマー、ポリエステ
ル系エラストマー、ポリマミド系エラストマー、スチレ
ン系エラストマー、ポリブタジエン系エラストマー、等
のエラストマー系ポリマー、ABS、AES等のアクリ
ル系ポリマー、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリフェニレンサルファイド等のポリマーを併用
し、アロイ化することも可能である。特に好ましくはポ
リエステル系エラストマー、ポリアミド、及びポリアミ
ド系エラストマー(ナイロンエラストマー)の併用であ
る。
【0029】その添加量は、好ましくは熱可塑性ポリウ
レタン樹脂組成物30〜95重量部に対して他の樹脂ま
たはエラストマー5〜70重量部である。より好ましく
は熱可塑性ポリウレタン樹脂40〜90重量部、他の樹
脂またはエラストマー10〜60重量部である。
【0030】本発明のポリアミド及び、ポリアミド系エ
ラストマーとは、いかなる組成でも良く、例えばナイロ
ン6、66、610、11、12等の従来から公知なポ
リアミド樹脂又は、ポリエステル、ポリエーテル系可塑
剤を含有したポリアミド樹脂及び、ポリエステル、ポリ
エ−テルブロックコポリアミド樹脂のことである。
【0031】ここでナイロン6とは、ε−カプロラクタ
ムの自己重縮物のことであり、ナイロン66とはヘキサ
メチレンジアミンとアジピン酸との重縮合物のことであ
り、ナイロン610とはヘキサメチレンジアミンとセバ
シン酸との重縮合物のことであり、ナイロン11とは1
1−アミノウンデカン酸の重縮合物のことであり、ナイ
ロン12とはラウロラクタムの自己縮合物のことであ
る。それら以外にもヘキサメチレンジアミンとドデカン
酸との重縮合物(ナイロン612)、ヘキサメチレンジ
アミンとテレフタル酸との重縮合物(ナイロン6T)、
キシリレンジアミンとアジピン酸との重縮合物(XD6
ナイロン)およびキシリレンジアミンとセバチン酸との
重縮合物(XD10ナイロン)等が使用できる。
【0032】また本発明において、共重合ポリアミド樹
脂も使用できる。共重合ポリアミド樹脂はいかなる組成
でも良く、例えばナイロン6/66、6/610、6/
11、6/12、66/610、6/66/610共重
合体等の従来から公知な共重合体ポリアミド樹脂のこと
である。その製造方法もいかなる方法でも良く、例えば
単量体を混和して縮合する方法や重合体を混合し、加熱
溶融してアミド交換反応によって共重合体を得る方法な
ど公知の技術を利用できる。市販品としては、ペバック
ス(アトケム社製)、UBEナイロン等各種使用でき
る。
【0033】本発明のポリエステルエラストマーとは、
多価アルコールと多塩基酸、オキシカルボン酸との縮合
物から得られるもの、多価アルコールと多塩基酸とポリ
テトラメチレンエーテルグリコールとの縮合物から得ら
れるもの、多価アルコールと多塩基酸とラクトンとの開
環重合で得られるものである。これらは、前記の多価ア
ルコールと多塩基性カルボン酸が使用できる。ラクトン
は、カプロラクトン、バレロラクトン等使用できる。市
販品としては、グリラックスEH−620、E−500
(大日本インキ化学工業株式会社製)、ペルプレン(東
洋紡績(株))、ハイトレル(東レデュポン(株))等が
挙げられる。
【0034】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
は機械的混合などにより上記した特定の特性となる様に
調製したポリウレタン樹脂や、先に述べた他の熱可塑性
樹脂又はエラストマー等の他合成樹脂と混合して変性
し、上記した特定の特性となる様に調製したアロイ品の
ポリウレタン樹脂組成物、も包含するのは勿論である。
【0035】本発明の樹脂組成物は、成形材料として用
いられ、−40℃超低温〜100℃超高温域で高耐久性
を要する成形品用途に用いられる。成形品としては、射
出成形法、押出成形法、ブロー成形法で得られるエアー
バッグ本体用フィルム、シートやエアーバッグパット材
に好適に用いられると共に、サッカー靴底、野球靴底、
タイヤ滑止め装置等、高耐久性を必要とする用途や搬送
ベルト、ホース、チューブ、時計バンド、ヒールトッ
プ、ギヤー、キャスター等の用途に用いられる。
【0036】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもので
はない。尚、例中の部は重量部を意味するものとする。
【0037】(実施例1)テトラヒドロフランから得ら
れる平均分子量2000のポリテトラメチレンエーテル
ジオール2000部、テトラメチレングリコール287
部、それにジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート1065部とから実施例1と同様にして、熱可塑性
ポリウレタン樹脂エラストマーAの試料を製造した。
【0038】(実施例2)テトラヒドロフランから得ら
れる平均分子量1500のポリオール1425部に平均
分量13500のカルビノール変性シリコーンジオール
75部、それにテトラメチレングリコール330部、そ
れにジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート1
177部とから実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂エラストマーBの試料を製造した。
【0039】(比較例1)テトラヒドロフランから得ら
れる平均分子量1000のポリオール2000部にテト
ラメチレングリコール222部、それに、ジフェニルメ
タン−4.4’−ジイソシアネート885部をから実施
1と同様にして熱可塑性ポリウレタン樹脂エラストマー
Cの試料を製造した。
【0040】(実施例3)実施例1で得られたウレタン
エラストマーAを90部、6ー66共重合ナイロン(U
BEナイロン5013B、宇部興産(株)製品)10部の
割合で配合したものを200〜210℃で混練してペレ
ット化を行い、熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物Dの試
料を製造した。
【0041】(実施例4)実施例1で得られたウレタン
エラストマーAを80部、ポリエステルエラストマー
(グリラックスEHー620)20部の割合で配合した
ものを実施例3と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹
脂組成物Eの試料を製造した。
【0042】(実施例5)実施例2で得られたウレタン
エラストマーBを70部、ナイロンエラストマー(ペパ
ックスNX1508)30部の割合で配合したものを実
施例3と同様にして熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物F
の試料を製造した。
【0043】(実施例6)比較例1で得られたウレタン
エラストマーCを40部、ポリエステルエラストマー
(グリラックスEH−620)60部の割合で配合した
ものを実施例3と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹
脂組成物Gの試料を製造した。
【0044】(比較例2)実施例2で得られたウレタン
エラストマーBを70部、6ー66共重合ナイロン(U
BEナイロン5013B)30部の割合で配合したもの
を実施例3と同様にして熱可塑性ポリウレタン樹脂組成
物Hの試料を製造した。
【0045】(比較例3)実施例1で得られたウレタン
エラストマーAを50部、ナイロンエラストマー(ペバ
ックMXー1508)50部の割合で配合したものを実
施例3と同様にて熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物Iの
試料を製造した。
【0046】(比較例4)実施例1で得られたウレタン
エラストマーAを30部、ポリエステルエラストマー
(グリラックスEH−620)70部の割合で配合した
ものを実施例3と同様にて熱可塑性ポリウレタン樹脂組
成物Jの試料を製造した。
【0047】上記の実施例1〜6、比較例1〜4の熱可
塑性ポリウレタン樹脂組成物を射出、押出等熱成形加工
にて試験片をつくり、JIS K−7311法、AST
MD−790法に準じた各種物性測定や、固体粘弾性ア
ナライザー(周波数1 ヘルツ、テストピース2mm厚、
昇温速度4℃/分等測定条件)による損失弾性率測定及
び高化式フローテスター(ノズル1mm径×1mm長、荷重
30kgf、昇温速度3℃/分等測定条件)にて溶融粘度
測定結果を表1、2に示した。
【0048】また上記の各試料を射出成形にて試験片を
作成し、JIS K−7311法に準じ100℃高温引
張り強度測定、及び−40℃低温引張り強度測定結果を
表1、2に示した。
【0049】また、上記の各試料を押出加工(T−ダ
イ、インフレーション、ブロー成形等)又は、カレンダ
ー加工にて100〜500μm厚フィルム、シート状か
らエヤーバックを作り、そして、また射出成形加工にて
1〜7mm厚のエヤーバックパット成形品を作り、エヤー
バック装置として組み込み−40℃〜100℃の低温か
ら高温域での感触及びインフレーション展開実用テスト
の結果を表−1、2に示した。
【0050】
【表1】 第1表
【0051】
【表2】 第1表(つづき)
【0052】
【表3】 第1表(つづき)
【0053】
【表4】 第2表
【0054】[展開実用テスト評価] ○:展開時問題なし、△:展開時やや問題あるが実用
可、×:展開時問題あり
【0055】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、エーテル系熱可
塑性ポリウレタン樹脂で、−40℃、100℃での損失
弾性率や、流動開始点及び200℃の溶融粘度が特定範
囲にあることにより、−40℃超低温〜100℃超高温
域で強度、柔軟性、衝撃性等、高耐久性に優れるので、
エヤーバック装置のバック本体やパット成形品等の超低
温〜超高温域で高耐久性を必要とするものに好適に用い
られる。エヤーバッグ装置用に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 77/00 LQT

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテル系高分子ジオール(a)、
    (a)に対して1〜7モルの分子量300以下の低分子
    ジオール(b)と、(a)と(b)の合計モルに等しい
    モル数の有機ジイソシアネート(c)とからなり、反応
    せしめた樹脂の流動開始点 192〜198℃で、23
    ℃の常温で硬度(JIS A)86〜98゜で、−40
    ℃での損失弾性率が2〜20×108ダイン/cm2、10
    0℃での損失弾性率が0.7〜7×107ダイン/cm2
    範囲にあり、かつ、200℃での溶融粘度が0.1〜2
    5×105ポイズであることを特徴とする熱可塑性ポリ
    ウレタン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエーテル系高分子ジオール(a)
    が、数平均分子量1000〜10000のポリテトラメ
    チレンエーテル系ジオールであることを特徴とする請求
    項1記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 23℃の常温で、引張り強度250kg/
    cm2以上、破断伸度300%以上の物性を有するもので
    かつ100℃での引張り強度100kg/cm2以上を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性ポリウレタ
    ン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 低分子ジオール(c)が、ポリテトラメ
    チレングリコールであることを特徴とする請求項1記載
    の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 更に、ポリアミド系エラストマー及び/
    又はポリエステルエラストマーを含有することを特徴と
    する請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1の熱可塑性ポリウレタン樹脂組
    成物から得られることを特徴とする成形材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020029954A (ja) * 2018-11-07 2020-02-27 ニッタ株式会社 チューブ
JP2020029511A (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 ニッタ株式会社 熱可塑性ウレタン樹脂

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020029511A (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 ニッタ株式会社 熱可塑性ウレタン樹脂
JP2020029954A (ja) * 2018-11-07 2020-02-27 ニッタ株式会社 チューブ

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