JPH0893101A - 軽量打込み型枠パネル - Google Patents
軽量打込み型枠パネルInfo
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- JPH0893101A JPH0893101A JP25896694A JP25896694A JPH0893101A JP H0893101 A JPH0893101 A JP H0893101A JP 25896694 A JP25896694 A JP 25896694A JP 25896694 A JP25896694 A JP 25896694A JP H0893101 A JPH0893101 A JP H0893101A
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- Japan
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- truss
- panel
- thickness
- reinforced cement
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 既存のオムニア板やカイザー板の重いという
問題点を解決し、安価で軽量かつ高強度の打込み型枠パ
ネルを提供することを目的とする。 【構成】 上弦材、下弦材、斜材からなるトラス状鉄筋
の下弦材が、厚さ15mm以上、50mm以下の繊維強
化セメント板に埋設され、トラス状鉄筋のトラスせいが
100mm以上、350mm以下でパネル総重量が1m
2 当たり120kg以下であることを特徴とする。
問題点を解決し、安価で軽量かつ高強度の打込み型枠パ
ネルを提供することを目的とする。 【構成】 上弦材、下弦材、斜材からなるトラス状鉄筋
の下弦材が、厚さ15mm以上、50mm以下の繊維強
化セメント板に埋設され、トラス状鉄筋のトラスせいが
100mm以上、350mm以下でパネル総重量が1m
2 当たり120kg以下であることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】現在、土木においても建築におい
ても現場打ちコンクリート構造物が広く用いられてい
る。その場合、型枠として南洋材合板型枠が広く用いら
れ、その量は年間約2億m2 に及ぶ膨大な量である。そ
こで、最近、森林資源保護の立場から、官庁を中心に各
方面で合板型枠削減の動きがあり、各種の型枠工法が提
案されている。その中には、合板を他の材料に置きかえ
るだけのものもあれば、工法を抜本的に変更するものも
ある。工法を抜本的に変える方法として打込み型枠工法
があるが、この方法は、森林資源の保護に加えて、現場
作業の省力化、工期の短縮という点からも将来性のある
工法として最近注目され始めている。
ても現場打ちコンクリート構造物が広く用いられてい
る。その場合、型枠として南洋材合板型枠が広く用いら
れ、その量は年間約2億m2 に及ぶ膨大な量である。そ
こで、最近、森林資源保護の立場から、官庁を中心に各
方面で合板型枠削減の動きがあり、各種の型枠工法が提
案されている。その中には、合板を他の材料に置きかえ
るだけのものもあれば、工法を抜本的に変更するものも
ある。工法を抜本的に変える方法として打込み型枠工法
があるが、この方法は、森林資源の保護に加えて、現場
作業の省力化、工期の短縮という点からも将来性のある
工法として最近注目され始めている。
【0002】本発明は、このような建築・土木の状況下
にあって、森林資源の保護と現場作業の省力化というニ
ーズに適応する高強度の軽量打込み型枠パネルを提供す
るものである。
にあって、森林資源の保護と現場作業の省力化というニ
ーズに適応する高強度の軽量打込み型枠パネルを提供す
るものである。
【0003】
【従来の技術】打込み型枠パネルとしては、オムニア
筋、カイザー筋などのトラス状鉄筋を厚さ60〜80m
mのコンクリート板に埋設したオムニア板あるいはカイ
ザー板などがあり、主として建築物の床に使われてい
る。
筋、カイザー筋などのトラス状鉄筋を厚さ60〜80m
mのコンクリート板に埋設したオムニア板あるいはカイ
ザー板などがあり、主として建築物の床に使われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
オムニア板またはカイザー板は、重量が1m2 当り13
0〜200kgもあり、クレーンを用いずに施工するこ
とは不可能である。特に山間部の狭隘な谷間や斜面ある
いはトンネル内などクレーンを使うことのできない場所
においては、この重いということが致命傷になる。
オムニア板またはカイザー板は、重量が1m2 当り13
0〜200kgもあり、クレーンを用いずに施工するこ
とは不可能である。特に山間部の狭隘な谷間や斜面ある
いはトンネル内などクレーンを使うことのできない場所
においては、この重いということが致命傷になる。
【0005】本発明は既存のオムニア板やカイザー板の
重いという問題点を解決し、安価で軽量かつ高強度の打
込み型枠パネルを提供するものである。本発明による打
込み型枠パネルの重量は1m2 当り120kg以下と軽
く、山間部などでクレーンが使えない場合には、パネル
割りを1枚1m2 程度に分割すれば、1枚50kg前後
にまで軽量化することが可能であり、クレーンを使わず
人力のみで施工することができる。
重いという問題点を解決し、安価で軽量かつ高強度の打
込み型枠パネルを提供するものである。本発明による打
込み型枠パネルの重量は1m2 当り120kg以下と軽
く、山間部などでクレーンが使えない場合には、パネル
割りを1枚1m2 程度に分割すれば、1枚50kg前後
にまで軽量化することが可能であり、クレーンを使わず
人力のみで施工することができる。
【0006】モルタルを繊維で補強すると、強度が2〜
10倍にも増大するため、繊維強化セメント板の肉厚は
普通コンクリートの1/2〜1/10まで薄肉化・軽量
化できることはよく知られている。特にジルコニア含有
耐アルカリガラス繊維で補強したGRC(ガラス繊維強
化セメント)は、補強効果が大きく、安価であるため、
建築物の内外装材、エクステリア製品などに広く使われ
ている。
10倍にも増大するため、繊維強化セメント板の肉厚は
普通コンクリートの1/2〜1/10まで薄肉化・軽量
化できることはよく知られている。特にジルコニア含有
耐アルカリガラス繊維で補強したGRC(ガラス繊維強
化セメント)は、補強効果が大きく、安価であるため、
建築物の内外装材、エクステリア製品などに広く使われ
ている。
【0007】しかし、繊維強化セメントは強度は大きく
ても、ヤング率は普通コンクリートと同等であるため、
薄肉化した分だけ、剛性が不足し、外力に対するたわみ
が大きくなる。このたわみを防止する方法として、板の
四周に補強用リブを設けたり、裏面から鉄骨フレームで
補強することが行われている。通常の建築物の外壁材と
して用いる場合は、主に風圧力を考慮すればよく、その
大きさはどんな高層ビルでも高々1tonf/m2 程度
である。これをコンクリートの型枠として用いようとす
ると、考慮すべき外力はコンクリート側圧で、少なくと
も2tonf/m2 、大きい場合には10tonf/m
2 にもなる。このような大きな外力に耐えるためには、
繊維強化セメント板の四周に設けるリブの高さや幅は2
00mm以上にもなり、繊維強化による軽量化のメリッ
トを生かせないばかりか、表面材である繊維強化セメン
ト板の厚さがコンクリート構造物の厚さとみなされない
現状では、リブの高さ分だけ無駄な厚さということにな
り、コストパフォーマンスの点で不利である。
ても、ヤング率は普通コンクリートと同等であるため、
薄肉化した分だけ、剛性が不足し、外力に対するたわみ
が大きくなる。このたわみを防止する方法として、板の
四周に補強用リブを設けたり、裏面から鉄骨フレームで
補強することが行われている。通常の建築物の外壁材と
して用いる場合は、主に風圧力を考慮すればよく、その
大きさはどんな高層ビルでも高々1tonf/m2 程度
である。これをコンクリートの型枠として用いようとす
ると、考慮すべき外力はコンクリート側圧で、少なくと
も2tonf/m2 、大きい場合には10tonf/m
2 にもなる。このような大きな外力に耐えるためには、
繊維強化セメント板の四周に設けるリブの高さや幅は2
00mm以上にもなり、繊維強化による軽量化のメリッ
トを生かせないばかりか、表面材である繊維強化セメン
ト板の厚さがコンクリート構造物の厚さとみなされない
現状では、リブの高さ分だけ無駄な厚さということにな
り、コストパフォーマンスの点で不利である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、大きなコ
ンクリート側圧に耐え、1m2 当りの重量が120kg
以下の軽量打込み型枠パネルを実現するために、鋭意検
討した結果、厚さ15mm以上、50mm以下の比較的
薄肉の繊維強化セメント板と、トラスせい100mm以
上、350mm以下の比較的トラスせいの高いトラス状
鉄筋とを組み合わせることにより、極めて安価に達成し
得ることを見いだした。
ンクリート側圧に耐え、1m2 当りの重量が120kg
以下の軽量打込み型枠パネルを実現するために、鋭意検
討した結果、厚さ15mm以上、50mm以下の比較的
薄肉の繊維強化セメント板と、トラスせい100mm以
上、350mm以下の比較的トラスせいの高いトラス状
鉄筋とを組み合わせることにより、極めて安価に達成し
得ることを見いだした。
【0009】すなわち、本発明の軽量打込み型枠パネル
は、コンクリート打設用型枠にして、コンクリート打設
後の表面を形成する打込み型枠パネルにおいて、上弦
材、下弦材、斜材からなるトラス状鉄筋の下弦材が、厚
さ15mm以上、50mm以下の繊維強化セメント板に
埋設され、トラス状鉄筋のトラスせいが100mm以
上、350mm以下でパネル総重量が1m2 当たり12
0kg以下であることを特徴とする。
は、コンクリート打設用型枠にして、コンクリート打設
後の表面を形成する打込み型枠パネルにおいて、上弦
材、下弦材、斜材からなるトラス状鉄筋の下弦材が、厚
さ15mm以上、50mm以下の繊維強化セメント板に
埋設され、トラス状鉄筋のトラスせいが100mm以
上、350mm以下でパネル総重量が1m2 当たり12
0kg以下であることを特徴とする。
【0010】本発明と既存のオムニア板あるいはカイザ
ー板とのちがいは、オムニア板あるいはカイザー板のコ
ンクリートの肉厚が60〜80mmと厚いのに対し、本
発明の繊維強化セメント板の肉厚は、15〜50mmと
薄いことであり、またオムニア板あるいはカイザー板の
トラス状鉄筋のトラスせいが通常は75mm前後である
のに対し、本発明では100〜350mmと比較的高い
ことである。すなわち、本発明の打込み型枠パネルは、
既存のオムニア板やカイザー板よりもパネルの剛性をト
ラス筋により大きく依存する構造であり、その結果、本
発明のパネルでは、トラス状鉄筋が有効に働きにくい板
端部において、思わぬ事故が発生する恐れがある。従っ
て、本発明をより有効にするためには、繊維強化セメン
ト板の小口に凹状の溝および凸状の突起を設け、隣接す
るパネルと嵌合により連結させるのが好ましい。この場
合、接着剤やシート材などを用いて隣接するパネル同士
を強固に結びつけるようにすればさらに効果的である。
また、繊維強化セメント板の端部から少なくとも60m
m好ましくは50mm以内の位置に鉄筋が内蔵するよう
に、トラス状鉄筋の配置を考慮すること、特に板端部に
最も近いトラス状鉄筋の位置を端部寄りに配置するか、
補助鉄筋を板端部に埋設することも、本発明を効果的に
する上で好ましいことである。さらに、本発明において
は、板端部を補強するという目的で、板端部の厚さを一
般部より10〜35mm厚くするのも有効である。
ー板とのちがいは、オムニア板あるいはカイザー板のコ
ンクリートの肉厚が60〜80mmと厚いのに対し、本
発明の繊維強化セメント板の肉厚は、15〜50mmと
薄いことであり、またオムニア板あるいはカイザー板の
トラス状鉄筋のトラスせいが通常は75mm前後である
のに対し、本発明では100〜350mmと比較的高い
ことである。すなわち、本発明の打込み型枠パネルは、
既存のオムニア板やカイザー板よりもパネルの剛性をト
ラス筋により大きく依存する構造であり、その結果、本
発明のパネルでは、トラス状鉄筋が有効に働きにくい板
端部において、思わぬ事故が発生する恐れがある。従っ
て、本発明をより有効にするためには、繊維強化セメン
ト板の小口に凹状の溝および凸状の突起を設け、隣接す
るパネルと嵌合により連結させるのが好ましい。この場
合、接着剤やシート材などを用いて隣接するパネル同士
を強固に結びつけるようにすればさらに効果的である。
また、繊維強化セメント板の端部から少なくとも60m
m好ましくは50mm以内の位置に鉄筋が内蔵するよう
に、トラス状鉄筋の配置を考慮すること、特に板端部に
最も近いトラス状鉄筋の位置を端部寄りに配置するか、
補助鉄筋を板端部に埋設することも、本発明を効果的に
する上で好ましいことである。さらに、本発明において
は、板端部を補強するという目的で、板端部の厚さを一
般部より10〜35mm厚くするのも有効である。
【0011】本発明に使用する繊維強化セメント板の補
強用繊維としては、ガラス繊維、有機繊維、炭素繊維、
金属繊維などの中から任意に選ぶことができるが、安価
で補強効率が高く、扱いやすいという点でジルコニア含
有耐アルカリガラス繊維が最適である。
強用繊維としては、ガラス繊維、有機繊維、炭素繊維、
金属繊維などの中から任意に選ぶことができるが、安価
で補強効率が高く、扱いやすいという点でジルコニア含
有耐アルカリガラス繊維が最適である。
【0012】本発明における繊維強化セメント板の厚さ
は15mm以上、50mm以下である。厚さが15mm
より薄いと埋設するトラス筋下弦材のかぶり厚さが小さ
くなり、必要とする引抜き耐力が得られず、厚さが50
mmより厚いとパネル重量が1m2 あたり120kgよ
り重くなり、本発明の目的とする軽量化のメリットが失
われる。
は15mm以上、50mm以下である。厚さが15mm
より薄いと埋設するトラス筋下弦材のかぶり厚さが小さ
くなり、必要とする引抜き耐力が得られず、厚さが50
mmより厚いとパネル重量が1m2 あたり120kgよ
り重くなり、本発明の目的とする軽量化のメリットが失
われる。
【0013】本発明においては、パネル総重量は、1m
2 あたり120kg以下であるが、1m2 当り100k
g以下であればより好ましい。同様の見地から、繊維強
化セメント板の厚さを15mm以上、45mm以下とす
ることは本発明においては効果的である。
2 あたり120kg以下であるが、1m2 当り100k
g以下であればより好ましい。同様の見地から、繊維強
化セメント板の厚さを15mm以上、45mm以下とす
ることは本発明においては効果的である。
【0014】本発明で使用するトラス状鉄筋のトラスせ
いは100mm以上、350mm以下である。トラスせ
いが100mmより低い場合、本発明のように薄板のパ
ネルでは、剛性が不足してコンクリート打設時のたわみ
が大きくなり、板部が破壊する。さらにたわみをおさえ
るためにはトラスせいは125mm以上とするのが好ま
しい。トラスせいが350mmより高い場合、座屈の恐
れがあり、また打設コンクリートの厚さとの関係で現実
的でない。打設コンクリートの厚さとの関係からすれ
ば、トラスせいは300mm以下がより現実的である。
いは100mm以上、350mm以下である。トラスせ
いが100mmより低い場合、本発明のように薄板のパ
ネルでは、剛性が不足してコンクリート打設時のたわみ
が大きくなり、板部が破壊する。さらにたわみをおさえ
るためにはトラスせいは125mm以上とするのが好ま
しい。トラスせいが350mmより高い場合、座屈の恐
れがあり、また打設コンクリートの厚さとの関係で現実
的でない。打設コンクリートの厚さとの関係からすれ
ば、トラスせいは300mm以下がより現実的である。
【0015】
[実施例1]図1〜4および表1に示すような4種類の
試験体を作りスパン2mで4当分点載荷方式による曲げ
試験を行った。コンクリートは呼び強度210kg/c
m2、GRCは繊維長19mmのジルコニア含有耐アル
カリガラス繊維を2.5重量%含有する。コンクリート
に使用したトラス状鉄筋は、上弦材の直径13mm、下
弦材と斜材の直径6mm、トラスせい75mmのカイザ
ー筋であり、GRCに使用したトラス状鉄筋は、上弦材
の直径13mm、下弦材と斜材の直径6mm、トラスせ
い200mのカイザー筋である。曲げ試験の際、カイザ
ー筋を有するパネルではGRC板部のみを載荷するよう
にした。
試験体を作りスパン2mで4当分点載荷方式による曲げ
試験を行った。コンクリートは呼び強度210kg/c
m2、GRCは繊維長19mmのジルコニア含有耐アル
カリガラス繊維を2.5重量%含有する。コンクリート
に使用したトラス状鉄筋は、上弦材の直径13mm、下
弦材と斜材の直径6mm、トラスせい75mmのカイザ
ー筋であり、GRCに使用したトラス状鉄筋は、上弦材
の直径13mm、下弦材と斜材の直径6mm、トラスせ
い200mのカイザー筋である。曲げ試験の際、カイザ
ー筋を有するパネルではGRC板部のみを載荷するよう
にした。
【0016】
【表1】
【0017】表1からわかるように、薄肉のGRCとカ
イザー筋の組合せにより、曲げ剛性および曲げ強度は驚
異的に増大する。すなわち比較的薄肉の繊維強化セメン
ト板と比較的トラスせいの高いトラス状鉄筋を組合せた
本発明品(試験体No.4)は、比較品(試験体No.
1〜3)に比べて高強度を有することがわかった。
イザー筋の組合せにより、曲げ剛性および曲げ強度は驚
異的に増大する。すなわち比較的薄肉の繊維強化セメン
ト板と比較的トラスせいの高いトラス状鉄筋を組合せた
本発明品(試験体No.4)は、比較品(試験体No.
1〜3)に比べて高強度を有することがわかった。
【0018】[実施例2]繊維長19mmのジルコニア
含有耐アルカリガラス繊維を2.5重量%含有するGR
C板の厚さを変え、上弦材の直径13mm、下弦材およ
び斜材の直径6mm、トラスせい200mmのトラス状
鉄筋を250mm幅に1本の割合で埋め込んだパネルを
試作した。カイザー筋下弦材はGRC板の肉厚方向の中
心部に埋設した。これらの試験体のトラス筋のかぶり厚
さ、引抜き強度、パネル総重量を表2に示す。
含有耐アルカリガラス繊維を2.5重量%含有するGR
C板の厚さを変え、上弦材の直径13mm、下弦材およ
び斜材の直径6mm、トラスせい200mmのトラス状
鉄筋を250mm幅に1本の割合で埋め込んだパネルを
試作した。カイザー筋下弦材はGRC板の肉厚方向の中
心部に埋設した。これらの試験体のトラス筋のかぶり厚
さ、引抜き強度、パネル総重量を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】コンクリートを1m打設する場合、約2.
3tonf/m2 の側圧がかかるため、GRCの厚さが
10mmでは耐えられないが、15mmであれば耐える
ことができる。また、GRCの厚さが60mmではパネ
ル総重量が131kg/m2にもなり重いが、50mm
で115kg/m2 となりかなり軽量化できる。GRC
の厚さを45mmにすれば、パネル総重量を100kg
/m2 以下にすることができる。
3tonf/m2 の側圧がかかるため、GRCの厚さが
10mmでは耐えられないが、15mmであれば耐える
ことができる。また、GRCの厚さが60mmではパネ
ル総重量が131kg/m2にもなり重いが、50mm
で115kg/m2 となりかなり軽量化できる。GRC
の厚さを45mmにすれば、パネル総重量を100kg
/m2 以下にすることができる。
【0021】[実施例3]繊維長19mmのジルコニア
含有耐アルカリガラス繊維を2.5重量%含有する、1
700×500×30mmのGRC板に、上弦材の直径
13mm、下弦材と斜材の直径6mmでトラスせいの異
なるトラス状鉄筋を、下弦材のGRC裏面からのかぶり
厚さ17mmの位置に埋設した9種類のパネルについ
て、スパン1.5mで、4等分点載荷方式による曲げ試
験を行った。この場合、トラス状鉄筋には荷重がかから
ず、GRC板部にのみに荷重がかかる治具を作り、曲げ
試験を実施し、その結果を表3に示した。
含有耐アルカリガラス繊維を2.5重量%含有する、1
700×500×30mmのGRC板に、上弦材の直径
13mm、下弦材と斜材の直径6mmでトラスせいの異
なるトラス状鉄筋を、下弦材のGRC裏面からのかぶり
厚さ17mmの位置に埋設した9種類のパネルについ
て、スパン1.5mで、4等分点載荷方式による曲げ試
験を行った。この場合、トラス状鉄筋には荷重がかから
ず、GRC板部にのみに荷重がかかる治具を作り、曲げ
試験を実施し、その結果を表3に示した。
【0022】
【表3】
【0023】コンクリートを1.5m打設する場合、側
圧は約3.5tonf/m2 になる。従って、トラスせ
い90mmではコンクリート側圧に耐えられない。トラ
スせい100mmでは耐えられるが、たわみが1/50
0を越える。トラスせい125mm以上あればたわみは
1/500以下で安心してコンクリートを打設できる。
トラスせいが400mmになると荷重には耐えらえても
トラス状鉄筋が変形してしまう。トラスせい350mm
ではパネル強度の方がトラス状鉄筋の引抜き強度より大
きいため、トラス状鉄筋の引抜き破壊が生じたが、引抜
き強度増大の対策をとれば25tonf以上の荷重に耐
えられることがわかった。
圧は約3.5tonf/m2 になる。従って、トラスせ
い90mmではコンクリート側圧に耐えられない。トラ
スせい100mmでは耐えられるが、たわみが1/50
0を越える。トラスせい125mm以上あればたわみは
1/500以下で安心してコンクリートを打設できる。
トラスせいが400mmになると荷重には耐えらえても
トラス状鉄筋が変形してしまう。トラスせい350mm
ではパネル強度の方がトラス状鉄筋の引抜き強度より大
きいため、トラス状鉄筋の引抜き破壊が生じたが、引抜
き強度増大の対策をとれば25tonf以上の荷重に耐
えられることがわかった。
【0024】[実施例4]図5〜10のように、繊維長
19mmのジルコニア含有耐アルカリガラス繊維を2.
5重量%含有する2000×500×30mmのGRC
板10に、上弦材の直径13mm、下弦材と斜材の直径
6mm、トラスせい200mmのトラス状鉄筋11の下
弦材を、GRC板10の表面から10mmの位置に埋設
したパネルを試作し、図11、12のように縦に並べて
型枠とし、コンクリートの打設試験を行った。
19mmのジルコニア含有耐アルカリガラス繊維を2.
5重量%含有する2000×500×30mmのGRC
板10に、上弦材の直径13mm、下弦材と斜材の直径
6mm、トラスせい200mmのトラス状鉄筋11の下
弦材を、GRC板10の表面から10mmの位置に埋設
したパネルを試作し、図11、12のように縦に並べて
型枠とし、コンクリートの打設試験を行った。
【0025】片方のコンクリート壁にオールインアンカ
ーを打ち込み、そこに端部ネジを切った長さ300mm
の鉄筋棒をさしこみ、それをパネルの上弦材と下弦材の
接点の最上段および最下段に溶接で緊結してパネルを立
て込んだ。パネルが嵌合構造になっている場合には、嵌
合させて立て込んだ。そこに、スランプ18cm、呼び
強度210tonf/m2 のコンクリートを少しづつ打
ち込み、1m、1.5m、2mでパネルの観察を行っ
た。結果を表4に示す。
ーを打ち込み、そこに端部ネジを切った長さ300mm
の鉄筋棒をさしこみ、それをパネルの上弦材と下弦材の
接点の最上段および最下段に溶接で緊結してパネルを立
て込んだ。パネルが嵌合構造になっている場合には、嵌
合させて立て込んだ。そこに、スランプ18cm、呼び
強度210tonf/m2 のコンクリートを少しづつ打
ち込み、1m、1.5m、2mでパネルの観察を行っ
た。結果を表4に示す。
【0026】
【表4】
【0027】表4はすべて本発明の範囲内であるが、表
4からわかるように、本発明のパネルは薄肉の繊維強化
セメント板を使用するため、トラス状鉄筋が有効に働か
ない板端部に弱点がある。この弱点をカバーする方法と
して、隣接するパネルと嵌合により連結される、繊維強
化セメント板の端部から60mm、好ましくは50mm
の位置に鉄筋が内蔵されるようにトラス状鉄筋の位置を
端部寄りに配置するか、補助鉄筋を板端部に埋設した
り、板端部を厚くしてリブを設けるなど板端部を何らか
の形で補強するのが好ましい。
4からわかるように、本発明のパネルは薄肉の繊維強化
セメント板を使用するため、トラス状鉄筋が有効に働か
ない板端部に弱点がある。この弱点をカバーする方法と
して、隣接するパネルと嵌合により連結される、繊維強
化セメント板の端部から60mm、好ましくは50mm
の位置に鉄筋が内蔵されるようにトラス状鉄筋の位置を
端部寄りに配置するか、補助鉄筋を板端部に埋設した
り、板端部を厚くしてリブを設けるなど板端部を何らか
の形で補強するのが好ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明は、森林資源の保護とコンクリー
トの現場打設作業の省力化に有効であり、既存のオムニ
ア板やカイザー板の重いという問題点を解決する高強度
の軽量打込み型枠パネルである。それは厚さ15mm以
上、50mm以下の比較的薄肉の繊維強化セメント板と
トラスせい100mm以上、350mm以下の比較的ト
ラスせいの高いトラス状鉄筋とを組合せることにより達
成されるが、トラス状鉄筋が有効に働かない板端部を補
強することにより、本発明はさらに効果的なものにな
る。
トの現場打設作業の省力化に有効であり、既存のオムニ
ア板やカイザー板の重いという問題点を解決する高強度
の軽量打込み型枠パネルである。それは厚さ15mm以
上、50mm以下の比較的薄肉の繊維強化セメント板と
トラスせい100mm以上、350mm以下の比較的ト
ラスせいの高いトラス状鉄筋とを組合せることにより達
成されるが、トラス状鉄筋が有効に働かない板端部を補
強することにより、本発明はさらに効果的なものにな
る。
【図1】表1のNo.1の試験体を示すものであり、
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
【図2】表1のNo.2の試験体を示すものであり、
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
【図3】表1のNo.3の試験体を示すものであり、
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
【図4】表1のNo.4の試験体を示すものであり、
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
(a)はその平面図、(b)はその断面図である。
【図5】表4のNo.22の試験体を示す断面図であ
る。
る。
【図6】表4のNo.23の試験体を示す断面図であ
る。
る。
【図7】表4のNo.24の試験体を示す断面図であ
る。
る。
【図8】表4のNo.25の試験体を示す断面図であ
る。
る。
【図9】表4のNo.26の試験体を示す断面図であ
る。
る。
【図10】表4のNo.27の試験体を示す断面図であ
る。
る。
【図11】表4の各試験体を縦に並べた型枠である。
【図12】図11の型枠の断面図である。
10 GRC板 11 トラス状鉄筋
Claims (1)
- 【請求項1】 コンクリート打設用型枠にして、コンク
リート打設後の表面を形成する打込み型枠パネルにおい
て、上弦材、下弦材、斜材からなるトラス状鉄筋の下弦
材が、厚さ15mm以上、50mm以下の繊維強化セメ
ント板に埋設され、トラス状鉄筋のトラスせいが100
mm以上、350mm以下でパネル総重量が1m2 当た
り120kg以下であることを特徴とする軽量打込み型
枠パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25896694A JPH0893101A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 軽量打込み型枠パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25896694A JPH0893101A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 軽量打込み型枠パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0893101A true JPH0893101A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17327500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25896694A Pending JPH0893101A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 軽量打込み型枠パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0893101A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017190557A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 松六コンクリート工業株式会社 | 壁面の施工方法 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP25896694A patent/JPH0893101A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017190557A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 松六コンクリート工業株式会社 | 壁面の施工方法 |
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