JPH089498B2 - アルミン酸石灰塩含有セメントの硬化遅延法 - Google Patents
アルミン酸石灰塩含有セメントの硬化遅延法Info
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- JPH089498B2 JPH089498B2 JP18338290A JP18338290A JPH089498B2 JP H089498 B2 JPH089498 B2 JP H089498B2 JP 18338290 A JP18338290 A JP 18338290A JP 18338290 A JP18338290 A JP 18338290A JP H089498 B2 JPH089498 B2 JP H089498B2
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- hardening
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水和速度の大きいアルミン酸石灰塩を含有
する水硬性セメント系材料の、オゾン含有水による硬化
遅延法に関する。本発明によって、該セメント系材料の
他の特性を劣化することなく、硬化速度を低下させるこ
とができる。
する水硬性セメント系材料の、オゾン含有水による硬化
遅延法に関する。本発明によって、該セメント系材料の
他の特性を劣化することなく、硬化速度を低下させるこ
とができる。
[従来の技術およびその問題点] 水硬性セメント(例えばアルミナセメント等)に含ま
れるアルミン酸石灰塩は、高接着力性、耐塩基/酸性、
耐高熱性、低温度硬化性等の優れた特性を有し、そして
水和速度が大きく早強性であることが知られている。こ
の早強性は用途によっては好ましい特性であるが、例え
ば(イ)充分な接着またはグラウト材としての用途、
(ロ)精度を要する打ち込み施工、(ハ)断熱性発泡セ
メント材製造における発泡硬化時間の調節、(ニ)セメ
ント中の他の硬化成分との硬化時間の近似または調節等
に関して、その硬化速度を容易に調節して遅延させるこ
とが要望されている。
れるアルミン酸石灰塩は、高接着力性、耐塩基/酸性、
耐高熱性、低温度硬化性等の優れた特性を有し、そして
水和速度が大きく早強性であることが知られている。こ
の早強性は用途によっては好ましい特性であるが、例え
ば(イ)充分な接着またはグラウト材としての用途、
(ロ)精度を要する打ち込み施工、(ハ)断熱性発泡セ
メント材製造における発泡硬化時間の調節、(ニ)セメ
ント中の他の硬化成分との硬化時間の近似または調節等
に関して、その硬化速度を容易に調節して遅延させるこ
とが要望されている。
アルミン酸石灰塩の凝結遅延剤としては、代表的には
石膏があり、その他の多くの遅延剤が提案されている。
しかし、これらはその作用が複雑でかつ副作用があるた
め、セメント系ペースト混和物に対して正確な遅延効果
が期待できない問題がある。更に、従来の遅延剤は作用
後にその成分が残存するので、セメント系硬化物の品質
および強度等を劣化させる傾向がある。
石膏があり、その他の多くの遅延剤が提案されている。
しかし、これらはその作用が複雑でかつ副作用があるた
め、セメント系ペースト混和物に対して正確な遅延効果
が期待できない問題がある。更に、従来の遅延剤は作用
後にその成分が残存するので、セメント系硬化物の品質
および強度等を劣化させる傾向がある。
本発明の主目的は、上記の諸問題を克服し、作業およ
び調節の容易な硬化遅延方法を提案することである。
び調節の容易な硬化遅延方法を提案することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明によって、アルミン酸石灰塩を含有する水硬性
セメントおよび水を含むセメント系混和物中に、該水と
共にオゾンを存在せしめることを特徴とする、該セメン
ト系材料の硬化遅延法が提供される。この場合、該混和
物中にオゾンの当量よりも小当量の還元性物質を存在さ
せることによって、オゾンの作用を調節することができ
る。
セメントおよび水を含むセメント系混和物中に、該水と
共にオゾンを存在せしめることを特徴とする、該セメン
ト系材料の硬化遅延法が提供される。この場合、該混和
物中にオゾンの当量よりも小当量の還元性物質を存在さ
せることによって、オゾンの作用を調節することができ
る。
[発明の詳しい記述] (1)アルミン酸石灰塩含有セメントの例示 アルミン酸石灰塩とは、CaO(以下にCにて表す)とA
l2O3(以下にAにて表す)との二成分系化合物を意味す
る。代表的には、CA,C3A,C12A7,C11A7・CaX2,CA2,CA6等
が知られている。本発明が通常に適用される水硬性セメ
ントとしては、CAを主要成分とするアルミナセメント、
C3Aを約7%以上(好ましくは10%以上)含有するポル
トランドセメント、普通ポルトランドセメントにアルミ
ン酸石灰塩を配合した変性ポルトランドセメント(例え
ばC11A7・CaX2を含むジェットセメント)、合成アルミ
ン酸石灰塩系セメント、およびこれらの混合物が例示さ
れる。なお、本発明は、アルミナセメントおよび/また
はジェットセメント、またはこれと他の水硬性セメント
との混合物に対して、特に有効と考えられる。
l2O3(以下にAにて表す)との二成分系化合物を意味す
る。代表的には、CA,C3A,C12A7,C11A7・CaX2,CA2,CA6等
が知られている。本発明が通常に適用される水硬性セメ
ントとしては、CAを主要成分とするアルミナセメント、
C3Aを約7%以上(好ましくは10%以上)含有するポル
トランドセメント、普通ポルトランドセメントにアルミ
ン酸石灰塩を配合した変性ポルトランドセメント(例え
ばC11A7・CaX2を含むジェットセメント)、合成アルミ
ン酸石灰塩系セメント、およびこれらの混合物が例示さ
れる。なお、本発明は、アルミナセメントおよび/また
はジェットセメント、またはこれと他の水硬性セメント
との混合物に対して、特に有効と考えられる。
(2)オゾン 本発明にて使用するオゾンとしては、無声放電または
電気分解を利用するオゾン発生器から得られるオゾンが
有利に使用できる。例えば、酸素または乾燥空気を交流
電圧によって無声放電させて、オゾンが安価に得られ
る。使用するO3水(オゾンの水溶液または過飽和水溶液
またはオゾン含有水蒸気等のオゾン含有水であり得る)
の濃度(重量%)は、約0.01%以上であり、一般に約0.
02〜3%程度の範囲であり、通常は約0.05〜2%程度で
あり、そしてオゾン含有水蒸気の場合は更に高濃度とす
ることも可能である。なお、上記のオゾン過飽和水溶液
はオゾンまたはオゾン含有気体を加圧下に水に導入して
得られる。上記のオゾン含有水蒸気はオゾンまたはオゾ
ン含有気体と例えば飽和水蒸気とを混合して得られる。
なお、約0.3重量%以上のオゾンを含有するオゾン水を
使用する場合は、セメント混和用ミキサー容器を実質的
に密封して混練するのが一般に好ましい。
電気分解を利用するオゾン発生器から得られるオゾンが
有利に使用できる。例えば、酸素または乾燥空気を交流
電圧によって無声放電させて、オゾンが安価に得られ
る。使用するO3水(オゾンの水溶液または過飽和水溶液
またはオゾン含有水蒸気等のオゾン含有水であり得る)
の濃度(重量%)は、約0.01%以上であり、一般に約0.
02〜3%程度の範囲であり、通常は約0.05〜2%程度で
あり、そしてオゾン含有水蒸気の場合は更に高濃度とす
ることも可能である。なお、上記のオゾン過飽和水溶液
はオゾンまたはオゾン含有気体を加圧下に水に導入して
得られる。上記のオゾン含有水蒸気はオゾンまたはオゾ
ン含有気体と例えば飽和水蒸気とを混合して得られる。
なお、約0.3重量%以上のオゾンを含有するオゾン水を
使用する場合は、セメント混和用ミキサー容器を実質的
に密封して混練するのが一般に好ましい。
O3の作用を緩和するために、小量(例えばO3水のオゾ
ンの当量の2/3以下の当量)の還元性化合物(例えば亜
硫酸塩または亜硝酸塩)を併用するのも望ましい一態様
である。また、該還元性物質をセメント系混和物に添加
することによってオゾンの作用を一時的に中断し、該還
元剤の消費後にオゾンを作用させる効果も達成できる。
なお、本発明によるセメント系混和物中に骨材として塩
基反応性骨材を使用する場合は、オゾン水の存在によっ
て、該骨材のアルカリ・シリカ反応が抑制される副作用
も併せて達成される。
ンの当量の2/3以下の当量)の還元性化合物(例えば亜
硫酸塩または亜硝酸塩)を併用するのも望ましい一態様
である。また、該還元性物質をセメント系混和物に添加
することによってオゾンの作用を一時的に中断し、該還
元剤の消費後にオゾンを作用させる効果も達成できる。
なお、本発明によるセメント系混和物中に骨材として塩
基反応性骨材を使用する場合は、オゾン水の存在によっ
て、該骨材のアルカリ・シリカ反応が抑制される副作用
も併せて達成される。
(3)具体例1〜3 アルミナセメントおよび普通ポルトランドセメントの
1:1重量比混合物1重量部に、川砂2重量部を添加混合
した。該セメント組成物3重量部を乳鉢に入れ、水また
は下記のO3水を0.6重量部加えて乳鉢にて混練して、粘
稠性持続時間(混練が実質的に不可能になるまでの時
間)を測定した。結果を下表に示す。なお、オゾンの作
用効果の検出を目的とするため、セメント用添加物は使
用しなかった。
1:1重量比混合物1重量部に、川砂2重量部を添加混合
した。該セメント組成物3重量部を乳鉢に入れ、水また
は下記のO3水を0.6重量部加えて乳鉢にて混練して、粘
稠性持続時間(混練が実質的に不可能になるまでの時
間)を測定した。結果を下表に示す。なお、オゾンの作
用効果の検出を目的とするため、セメント用添加物は使
用しなかった。
上記の通り、混和水中にオゾンを存在せしめることに
よって、該セメント系材料の硬化が効果的に遅延するこ
とが実証された。すなわち、該セメント中のアルミン酸
石灰塩による水和硬化性は、オゾンの作用によって低減
または実質的に喪失(停止)することが実証された。
よって、該セメント系材料の硬化が効果的に遅延するこ
とが実証された。すなわち、該セメント中のアルミン酸
石灰塩による水和硬化性は、オゾンの作用によって低減
または実質的に喪失(停止)することが実証された。
[作用および効果] 本発明によって、水和速度の大きいアルミン酸石灰塩
を含有する水硬性セメント系材料の、オゾン含有水によ
る硬化遅延が達成される。そのオゾンによる作用につい
ては、充分に解明されていないが、セメント系組成物の
混和水中のオゾンがアルミン酸石灰塩微粒子に作用し
て、その水和反応に関与するゲル構造を改質して水和速
度を遅延または停止させるものと思考される。
を含有する水硬性セメント系材料の、オゾン含有水によ
る硬化遅延が達成される。そのオゾンによる作用につい
ては、充分に解明されていないが、セメント系組成物の
混和水中のオゾンがアルミン酸石灰塩微粒子に作用し
て、その水和反応に関与するゲル構造を改質して水和速
度を遅延または停止させるものと思考される。
水硬性セメント(例えばアルミナセメント)に含まれ
るアルミン酸石灰塩は、高接着力、耐塩基/酸性、耐高
熱性、低温度硬化性等の優れた特性を有し、そして水和
速度が大きく早強性である。本発明では、アルミン酸塩
石灰塩の水和硬化速度だけを遅延または停止させ、他の
特性は保持される。その結果、例えば(イ)充分な接着
またはグラウト材としての用途、(ロ)精度を要する打
ち込み施工、(ハ)断熱性発泡材製造における発泡硬化
時間の調節、(ニ)セメント中の他の遅硬性硬化成分と
の硬化時間の近似または調節等に関して、その硬化速度
を容易に調節して遅延させることによって、優れた効果
を達成することができる。更に従来の凝結遅延剤は作用
後にセメント硬化物中にその成分が残存して品質および
強度等を劣化させる傾向があるが、オゾンを使用する本
発明ではそのような悪影響は存在しない。
るアルミン酸石灰塩は、高接着力、耐塩基/酸性、耐高
熱性、低温度硬化性等の優れた特性を有し、そして水和
速度が大きく早強性である。本発明では、アルミン酸塩
石灰塩の水和硬化速度だけを遅延または停止させ、他の
特性は保持される。その結果、例えば(イ)充分な接着
またはグラウト材としての用途、(ロ)精度を要する打
ち込み施工、(ハ)断熱性発泡材製造における発泡硬化
時間の調節、(ニ)セメント中の他の遅硬性硬化成分と
の硬化時間の近似または調節等に関して、その硬化速度
を容易に調節して遅延させることによって、優れた効果
を達成することができる。更に従来の凝結遅延剤は作用
後にセメント硬化物中にその成分が残存して品質および
強度等を劣化させる傾向があるが、オゾンを使用する本
発明ではそのような悪影響は存在しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 徳永 英男 (56)参考文献 特開 平4−74740(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】アルミン酸石灰塩を含有する水硬性セメン
トおよび水を含むセメント系混和物中に、該水と共にオ
ゾンを存在せしめることを特徴とする、該セメント系材
料の硬化遅延方法。 - 【請求項2】該セメント系混和物中に、オゾンの当量よ
りも小当量の還元性物質を存在させてオゾンの作用を調
節する、請求項1の方法。 - 【請求項3】該セメント系混和物がアルミナセメントお
よび/またはジェットセメントを含む、請求項1または
2の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18338290A JPH089498B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | アルミン酸石灰塩含有セメントの硬化遅延法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18338290A JPH089498B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | アルミン酸石灰塩含有セメントの硬化遅延法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04108650A JPH04108650A (ja) | 1992-04-09 |
| JPH089498B2 true JPH089498B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=16134794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18338290A Expired - Lifetime JPH089498B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | アルミン酸石灰塩含有セメントの硬化遅延法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH089498B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103687980A (zh) * | 2011-06-13 | 2014-03-26 | 理查德·西利·克莱顿 | 用来制造混凝土和混凝土制品的方法和设备 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2913265B2 (ja) * | 1995-09-11 | 1999-06-28 | 岡谷電機産業株式会社 | 光触媒の固結方法 |
| FR2798653B1 (fr) * | 1999-09-20 | 2002-04-19 | Pem Abrasifs Refractaires | Fibres ceramiques pour le renforcement de materiaux refractaires |
-
1990
- 1990-07-11 JP JP18338290A patent/JPH089498B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103687980A (zh) * | 2011-06-13 | 2014-03-26 | 理查德·西利·克莱顿 | 用来制造混凝土和混凝土制品的方法和设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04108650A (ja) | 1992-04-09 |
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