JPH0897754A - 信号伝送装置 - Google Patents

信号伝送装置

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Publication number
JPH0897754A
JPH0897754A JP6227536A JP22753694A JPH0897754A JP H0897754 A JPH0897754 A JP H0897754A JP 6227536 A JP6227536 A JP 6227536A JP 22753694 A JP22753694 A JP 22753694A JP H0897754 A JPH0897754 A JP H0897754A
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JP
Japan
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signal transmission
transmission device
signal
ring portion
facing
Prior art date
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Application number
JP6227536A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Hoshino
優 星野
Toyokazu Sano
豊和 佐野
Takeo Oe
健夫 大江
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FUOOSU KK
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
FUOOSU KK
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by FUOOSU KK, Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical FUOOSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相対的に移動する2つの装置の間において信
号伝送を行う場合に、小型で対ノイズ性に優れる信号伝
送装置を提供する。 【構成】 互いに所定の間隔を保持して対向しつつ相対
的に可動とされる二つの送受信エレメント2a、3aを
有する信号伝送装置1aにおいて、二つの送受信エレメ
ント2a、3aは導電材料よりなり、互いに同一の中心
軸を有する輪形状であって、所定の間隙4aの外周側に
位置する外輪部3aと、所定の間隙の内周側に位置する
内輪部2aと、を有し、互いに対向するそれぞれの対向
面S1a、S 2aは、対向面の総面積を大ならしめる凹凸形
状に成形されている。凹凸形状には、鋸歯形状、矩形状
等を適用する。両エレメントは静電容量で結合され、高
周波信号を効率よく伝送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号伝送装置に係り、
より詳細には回転部とそれを制御する固定部との間で信
号の授受を行うべく、送信部と受信部とが相対的に回転
する部分を設け、互いの回転に影響を与えないように非
接触状態で信号を伝送するための信号伝送装置に関す
る。
【0002】これら信号伝送装置の利用法としては、例
えば、工場に設置されるロータリー式の検査機械等にお
いて、製造された製品の検査を行うセンサを搭載しその
センサと制御部とで制御信号を授受する場合に、回転部
と固定部との電気的な接合部分に用いることが考えられ
る。
【0003】
【従来の技術】一般に、信号の送信部と受信部とが互い
に独立して動くような場合に、非接触で信号の伝送を行
うには、送信アンテナと受信アンテナを用いた無線伝送
方式が用いられる。特に、送信アンテナと受信アンテナ
とが近距離に接する場合は、通常の遠距離無線通信に見
られるような空中線を用いず、互いに相対するアンテナ
エレメントを設けて電波の授受を行っていた。
【0004】図14に従来の信号伝送装置(送受信エレ
メント)を示す。図14に示すように、従来の信号伝送
装置は、ループアンテナ形状の送信エレメント101と
受信エレメント102とを所定の距離を隔てて両エレメ
ントのいずれか一方を固定、他方を回動可能に設置す
る。送信エレメント101には給電点T1 に信号が供給
され、受信エレメント102には給電点T2 から信号が
出力される。
【0005】図15(A)は両給電点が対向する角度に
両エレメントが位置する場合を0度とした場合の両エレ
メントの相対角と得られる信号強度との関係を示したも
のである。図15(A)から判るように、両給電点は0
゜に位置するときに最も信号の利用効率がよくなること
が判っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の信号伝送装置では、15(B)に示すような、必要
とされる周波数特性を得るためには大型のエレメントが
必要であり、信号伝送装置自体の小型化ができなかっ
た。例えば、図14に示すような従来の信号伝送装置
は、外周径が20センチメートル以上となり、シールド
カバーまでも含めた全体構成は大きなサイズとなってい
た。
【0007】また、検査機械等に信号伝送装置を用いる
場合、周辺のモータ等からの外来ノイズに耐えられるこ
とが要求されるが、従来の信号伝送装置は高周波信号に
おけるインピーダンスが高く、サイズの大きさと相俟っ
てノイズの影響を受け易いためノイズ対策を必要とし
た。
【0008】そこで、本発明の目的は、相対的に可動
(回転)装置の間において信号伝送を行う場合に、小型
で対ノイズ性に優れる信号伝送装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
互いに所定の間隔を保持して対向しつつ相対的に可動と
される二つの送受信エレメントを有する信号伝送装置に
おいて、二つの送受信エレメントは導電材料よりなり、
送受信エレメントの互いに対向するそれぞれの対向面は
当該対向面の総面積を大ならしめる凹凸形状に成形され
ている。
【0010】請求項2記載の発明の信号伝送装置を図1
に示す。図1(A)(B)に示すように、請求項2記載
の発明は、互いに所定の間隔を保持して対向しつつ相対
的に可動とされる二つの送受信エレメント2a、3aを
有する信号伝送装置1aにおいて、二つの送受信エレメ
ント2a、3aは導電材料よりなり、送受信エレメント
のそれぞれは、互いに同一の回転中心の周りを相対的に
回転する輪形状物体であって、所定の間隙4aの外周側
に位置する外輪部3aと、所定の間隙の内周側に位置す
る内輪部2aと、を有し、外輪部と前記内輪部との互い
に対向するそれぞれの対向面は、S1a、S2aは、対向面
の総面積を大ならしめる凹凸形状に成形されている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の信
号伝送装置において、送受信すべき伝送周波数帯域の中
心周波数における信号波長のλに対し、(n+1/4)
λ(n=0、1、2、…)相当の長さになるよう巻き付
け全長を調整した導電材料を含むコイルを備える。な
お、導電材料は線状、面状等の形状を含む。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載の信
号伝送装置において、外輪部と内輪部とには、エレメン
ト本体と電気的に接続するための複数の給電点と、それ
ぞれの供給給電点間へ信号を分配し又はそれぞれの給電
点間からの信号を混合し、インピーダンスを整合させる
ため当該複数の給電点間に介装される整合器と、がそれ
ぞれ設けられている。
【0013】図1(B)に請求項5記載の信号伝送装置
の断面図を示す。図1(B)に示すように、請求項5記
載の発明は、それぞれの対向面S1a、S2aの凹凸形状は
鋸歯形状に成形され、一方の対向面の凸部と他方の対向
面の凹部とが互いにかみ合うような位置関係で所定の間
隙4aを隔てて近接している。
【0014】図2(B)に請求項6記載の信号伝送装置
の断面図を示す。図2(B)に示すように、請求項6記
載の発明は、それぞれの対向面S1b、S2bの凹凸形状は
矩形状に成形され、一方の対向面の凸部と他方の対向面
の凹部とが互いにかみ合うような位置関係で所定の間隙
4bを隔てて近接している。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、二つの送受信エ
レメントは導電材料を成形してなる。両エレメントは、
互いに対向するそれぞれの対向面がその総面積を大なら
しめるような凹凸形状を有しているので、両エレメント
間の静電容量が大きくなり、両エレメント間のインピー
ダンスが大幅に低下する。
【0016】請求項2記載の発明によれば、図1(B)
に示すように、二つの送受信エレメント2a、3aは導
電材料でそれぞれ同一の回転中心の軸の周りを回転する
輪形状の物体に成形されているので、いずれか一方を固
定すると他方が回動可能となる。互いに対向するそれぞ
れの対向面S1 、S2 は、信号供給時に電波の放射面と
なり信号受信時に電波の受信面となる。それぞれの対向
面は総面積を大ならしめる凹凸形状に成形されているの
で、両エレメント間の静電容量が大きくなり、両エレメ
ント間のインピーダンスが大幅に低下する。
【0017】請求項3記載の発明によれば、外輪部の外
周端面と内輪部の内周端面とのそれぞれに設けられたコ
イルのいずれかに一方は、供給された信号を導電材料で
ある一方のエレメントに誘導する。両エレメントは導電
材料であるため、一方のコイルに誘起される磁束の変化
は減衰することなく他方のコイルに伝達される。他方の
コイルは伝達される磁束密度の変化に伴って信号電流を
誘起する。
【0018】コイルの巻き付け長として最も伝送効率の
よい(n+1/4)波長(n=0、1、2、…)の導電
材料(線、帯状等の形状をなす。)を含む、コイルを設
けたので、最も効率よく信号電流の変化が磁束密度の変
化に変換される。
【0019】請求項4記載の発明によれば、外輪部と内
輪部に分かれる送受信エレメントのいずれか一方に信号
が供給されると、一方のバランは信号のインピーダンス
整合を行い、複数の給電点にこの信号を供給する。一方
のエレメントは信号を対向面より放射し、他方のエレメ
ントの対向面が伝送された信号を受ける。他方のエレメ
ントは複数の給電点より伝送された信号を整合器に供給
する。他方の整合器は複数の給電点から供給された信号
のインピーダンス整合をとり、複数の給電点より供給さ
れた信号を混合し出力する。
【0020】図1(B)に示すように、請求項5記載の
発明によれば、対向面S1a、S2aに成形された鋸歯形状
は対向面S1a及びS2aの表面積を大ならしめる。また、
両エレメントの対向面S1a、S2aの形状は互いに噛み合
うような形状であるため、間隙4aは狭くなる。よっ
て、両エレメント2a、3a間の静電容量は大きくなる
ので、両エレメント間のインピーダンスは低下する。
【0021】図2(B)に示すように、請求項6記載の
発明によれば、対向面S1b、S2bに成形された矩形状は
対向面S1b及びS2bの表面積を大ならしめる。また、両
エレメントの対向面S1b、S2bの形状は、互いに噛み合
うような形状であるため、間隙4bは狭くなる。よっ
て、両エレメント2b、3b間の静電容量は大きくなる
ので、両エレメント間のインピーダンスは低下する。
【0022】
【実施例】本発明の信号伝送装置に係る好適な実施例を
図面を参照して説明する。 (I)第1実施例 本発明の第1実施例は、ロータリー式の検査装置に、請
求項1、請求項2及び請求項3の信号伝送装置に請求項
5記載の鋸歯状の対向面を有する信号伝送装置を適用し
たものである。勿論、請求項5記載の鋸歯状の対向面の
他に請求項6記載の矩形状の対向面等を適用することも
できる。
【0023】 構成の説明 i)本発明の信号伝送装置を適用するロータリー式検査
装置 図7に、上記に説明した信号伝送装置を適用したロータ
リー式検査装置の全体図を示す。本実施例のロータリー
式検査装置200は、ボトル等の容器を製造する生産ラ
インにおいて、生産されたボトル(以下「ワークボト
ル」という。)に存在する欠損、異物を検出するため
に、生産ラインの検査工程に設置される。
【0024】図7に示すように、ロータリー式検査装置
200において、搬送コンベアHは製造されたワークボ
トルBを搬送し、スターホイル12は検査装置の回転速
度に搬送速度を同期させる。基台14は内蔵するロータ
リー用モータ等により検査装置の主たる回転を担う。回
転検査台16はスターホイル12により搬送されたワー
クボトルBを矢印方向に等角速度で搬送し、ワークボト
ルBのそれぞれはカムフォロア18に連結された図示し
ない歯車機構により回転する。また、カムフォロア18
は、回転検査台16の回転に伴い基台14に固定状態の
カム19に沿って移動する。ワークボトルBは、カム1
9の作用により上下動方向に駆動されるカムフォロア1
8と一体化されたシャフト17により往復運動をする。
回転盤20は、複数の内視鏡13とCCDカメラ15の
セットを取り付けており、回転検査台16と共に回転軸
22に固定されロータリー用モータ等により全体が駆動
されている。
【0025】カメラセレクタ24は、複数の伝送チャネ
ル(例えば、6チャネル)を同時に選択して出力する。
セレクタ24は複数のカメラ15の中からいくつかのカ
メラを選択し必要な画像を取り込み、A/D変換して、
デジタル信号とする。更に、セレクタ24は、それぞれ
の伝送周波数の伝送信号で出力する。ミキサ26は、セ
レクタ24の出力した複数の伝送チャネルのデジタル信
号を周波数混合する。アンテナ部28はシールド体と本
発明の信号伝送装置本体1c(図3参照)とにより構成
される。ミキサ26で混合されたデジタル伝送信号はア
ンテナ部28を通じて伝達され、通常のNTSC信号に
変換され検査部32に伝送される。制御部30もアンテ
ナ部28を介して制御信号を送り、検査装置各部の制御
モータ等の動作を制御する。回転レゾルバ34と固定レ
ゾルバ36と、は回転軸等の角度位置情報を電気信号で
与える装置である。回転レゾルバ34は、回転ブロック
側の角度位置情報を検出する。固定レゾルバ36は固定
側の角度位置情報を検出する。両レゾルバは固定ブロッ
ク側と回転ブロック側との間に設けられた図示しない歯
車により回転角を検出する。
【0026】ii)信号伝送装置本体 図3に、図7のアンテナ部28に格納される第1実施例
の信号伝送装置の構成図を示す。同図(A)は本実施例
の信号伝送装置1cの正面図と側面図、同図(B)は同
図(A)の一点鎖線で切断した場合の断面構造図であ
る。
【0027】図3(A)に示すように、実施例の信号伝
送装置1cは、図1の請求項5記載の信号伝送装置本体
1aにコイルを設けたものであり、アンテナの働きをす
る本体部分が鉄(Fe)を材料として成形された内輪部
2aと、内輪部2aとは所定の間隙4aを隔てて相対的
に回転させることができ、アルミニウム(Al)で成形
された外輪部3aと、により構成される。内輪部2aの
内径DIは例えば12〔cm〕、外輪部3の外形DOは例
えば14〔cm〕というサイズに製造する。
【0028】図3(B)に示すように、内輪部2aの内
周面には内輪部2aの信号伝送を司る内周コイル5が設
けられている。外輪部3aの外周面には外輪部3aの信
号伝送を司る外周コイル6が設けられている。それぞれ
のコイルの導電線はエナメル等の絶縁皮膜に覆われてお
り、この導電線は所定の回数巻かれた状態で樹脂等の絶
縁材7にて固定されている。絶縁材7は、所定のシール
ド体(図9参照)に信号伝送装置1cを固定した場合
に、エレメント本体とシールド体とが電気的に絶縁され
るように、それぞれのエレメントにおいて端面といずれ
か一方の面のみに設けられている。なお、コイルの導線
は絶縁皮膜された導線てなく、帯状等の形状を有してい
てもよい。
【0029】内輪部2aと外輪部3aとで用いる導電材
料が異なるのは、より狭い間隙を作るための製造上の要
求による。則ち、鉄とアルミニウムとは熱膨張率が異な
るため、製造時に高熱状態で両エレメントをある程度広
い間隙4aで組み合わせておくと、両エレメントは温度
の低下と共に収縮し、最終的に非常に狭い間隙をつくる
ことができる。このようにして、間隙4aは、例えば、
標準値を1.3〔mm〕に設定するとき±0.7〔mm〕の
誤差範囲で製造できる。
【0030】導電材料としては、上記のように、鉄とア
ルミニウムの組合せによらず、熱膨張率の相違する導電
材料であれば、本発明の信号伝送装置を製造できる。ま
た、熱膨張率の違いを利用した製造法を用いない場合に
は、導電材料は、同種(例えばアルミニウム同士)の材
料を両エレメントの素材としてもよい。
【0031】また、内輪部2aと外輪部3aの対向面
は、請求項5に記載した鋸歯状の凹凸形状に成形してあ
る。但し、この凹凸形状は請求項6に記載した矩形状の
ものであってもよい。このとき、矩形の凸部の‘山’の
高さ、又は、凹部の‘谷’の深さを大きくすれば、対向
面の総面積はさらに広がり、より好ましい周波数特性が
得られる。
【0032】なお、本実施例では間隙4aは空気の存在
を前提としているが、間隙間に誘電材料、絶縁材料、油
等を浸潤させてもよい。このような密封材料を用いるこ
とで、信号伝送装置は更に静電容量が増し、周波数特性
が良好になる。また、密封材料の存在により、間隙に異
物の混入を防ぐことも可能である。間隙は幅が狭いの
で、毛細管現象によるこれら密封物質の喪失を防止でき
る。さらに、信号伝送装置の側面に密封用の膜(例えば
導電ナイロン等)を貼り付けることで、密封材料の流出
を防止できる。
【0033】iii )信号伝送ブロック 図4に第1実施例の信号伝送装置の周辺の接続図を示
す。図4に示すように、信号伝送ブロック100aは、
図3に示した信号伝送装置1cと整合器8及び9とによ
り構成される。所定の回数巻かれた内周コイル5は整合
器8に接続されている。所定の回数巻かれた外周コイル
6は整合器9に接続されている。整合器8及び9は、波
長に応じて適宜変更される内周コイル5及び外周コイル
6のインピーダンスを送信機の出力インピーダンス、受
信機の入力インピーダンスに適合させるよう所定のイン
ピーダンス(例えば50〔Ω〕)に変換する。インピー
ダンス変換した信号伝送ブロック100aは、インピー
ダンスの整合がとれているので、このブロックに送信機
や受信機を直接接続できる。
【0034】それぞれのエレメントに巻き付けられてい
るコイルの導電線の長さは、製造が完了した状態で、請
求項3に記載するように伝送すべき周波数帯域の中心周
波数の波長λに対し、(n+1/4)λの関係を有する
長さ(n=0、1、2、…)とする。例えば、n=1と
するとき、この中心周波数fC が380〔MHz 〕のとき
のコイルの線長は、
【0035】
【数1】 となる。例えば、内径DIが12〔cm〕、外径DOが1
4〔cm〕とすると、コイル用の導電線は、内周コイル5
として1.7回、外周コイル6として2.3回それぞれ
巻かれることになる。但し、コイルの巻き方に制限はな
く、同じコイルを複数個重ねて巻き付けそれぞれのコイ
ルの入出力を混合器等で混合し、インピーダンスの整合
をとるようにしてもよい。この場合、インダクタンスに
より誘導される信号レベルが上昇してより好ましい結果
が得られる。重要なのは、内周コイルと外周コイルとの
相互インダクタンスを大きくするコイルの設け方にする
点である。
【0036】なお、製造上は、コイルの導電線の全長を
導電線の弛み、絶縁材の固着等の影響(容量成分)によ
る短縮率を考慮し、式(1)の(n+1/4)λとする
代わりに(n+1/3)λ程度に切断しておけば、コイ
ルの巻き付け作業が終了した状態で巻き付け全長が(n
+1/4)λ相当の長さになる。
【0037】iv)信号伝送システム 図8に、図7のロータリー式検査装置に適用される第1
実施例の信号伝送装置を用いた信号伝送のためのシステ
ム図を示す。
【0038】図8に示すように、信号伝送のためのシス
テムは、図4に示す信号伝送ブロック100aを境に回
転部Rと固定部Fとに分割される。回転部Rは、ロータ
リー式検査装置200の回転軸22と共に回転する部分
であり、個々の変調されたデジタ信号を生成する送信機
1 〜Tn と、送信機T1〜Tn からのデジタル信号を
混合する混合器40と、を備え、混合された送信信号T
xを信号伝送ブロック100aに供給する。送信機T1
〜Tn は例えば、CCDカメラ15のそれぞれに相当す
る。混合器40は図7のミキサ26に相当し、各カメラ
15からの信号をA/D変換し、デジタル信号として混
合する。
【0039】固定部Fは図7の制御部30の内部に設け
られ、信号伝送ブロック100bから出力された受信信
号Rxを複数に分配する分配器42と、複数のデジタル
信号が混合されている混合信号からそれぞれの送信機の
デジタル信号を復調する受信機R1 〜Rn と、を備え
る。
【0040】上記に拘らず、回転部Rが送信側、固定部
Fが受信側である必要はなく、固定部Fが送信、回転部
Rが受信側であってもよい。また、送受信動作を固定部
F、回転部Rのそれぞれが行う構成であってもよい。
【0041】それぞれの送信機T1 〜Tn は、デジタル
信号を生成するデジタル信号発生器44と、デジタル信
号発生器44のデジタル信号をFSK(Frequency Shif
t Keying)変調するFSK変調器46と、を備える。
【0042】iv)受信機 図9に受信機のブロック図を示す。いずれの受信機も同
等の構成を有するので、以下受信機Rn を例に採る。
【0043】図9に示すように、受信機Rn は、バンド
パスフィルタで規定される周波数の変調デジタル信号を
それぞれ復調する。RFアンプ50は受信信号Rxを増
幅する。第1バンドパスフィルタ51は、所定の周波数
帯域データのみをフィルタリングさせる。第2バンドパ
スフィルタ52は、第1バンドパスフィルタ51で濾過
された所定の周波数帯域の中からさらに狭い周波数帯域
の信号を選択する。RFアンプ53は周波数の選択され
た伝送信号を増幅する。1/4分周器54は、伝送信号
を分周し、復調容易な信号とする。復調器55は、デー
タ信号周波数帯域で伝送信号を直接検波し、元のデジタ
ル信号に復調して出力する。アンプ56は、データ信号
周波数帯域の信号を増幅する。波形整形回路57は、
‘なまり’のあるデジタル信号を方形パルスに整形す
る。ラインドライバ58は整形されたデジタル信号を電
流増幅し、所定のインピーダンス(例えば、75
〔Ω〕)で出力する。
【0044】v)取付機構 図10に、図7のアンテナ部28の中において、第1実
施例の信号伝送装置を実際に固定する場合の取付機構の
例を示す。
【0045】図10に示すように、回転軸22はロータ
リー式検査装置200の中心軸をなす。ベアリング61
及び62は回転側シールド体66と回転軸22との間に
介装され、回転側シールド体66を回動可能に固定す
る。ベアリング63及び64は固定側シールド体68と
回転軸22との間に介装され、固定側シールド体68を
回動可能に固定する。回転側シールド体66は、信号伝
送装置1cの内輪部2を固定する。固定側シールド体6
8は、信号伝送装置1cの外輪部3を固定する。回転側
シールド体66は、固定側シールド体68に対し相対的
な回転を行う。よって、信号伝送装置1cの内輪部2と
外輪部3とも相対的な回転を行う。例えば、固定側シー
ルド体68から送信される送信信号Tx1 は信号伝送装
置1cを介して回転側シールド体66に受信信号Rx1
として伝送される。回転側シールド体66から送信され
る送信信号Tx2 は信号伝送装置1cを介して固定側シ
ールド体68に受信信号Rx2 として伝送される。
【0046】なお、本発明の信号伝送装置は体積が小さ
く、整合器を信号伝送装置の内部に格納可能である。例
えば、図10のエリアA(斜線)の部分に回転側の整合
器8を設けることが可能である。
【0047】 動作の説明 次に動作を説明する。図8において、CCDカメラ15
に備えられた送信機T1 〜Tn はそれぞれ独自にデジタ
ル信号を生成する。送信されたデータとしては、制御用
のデジタル信号、位置情報等が考えられる。デジタル信
号発生器44は、具体的には各カメラ15を司るマイク
ロコンピュータとなる。FSK変調器46はデジタル信
号をFSK変調する。変調されたデジタル信号は通常2
0〔MHz 〕程度の帯域幅を有する。但し、FSK変調器
46において、10〔MHz 〕程度まで帯域制限をしても
デジタル信号の復調は可能である。
【0048】各送信機T1 〜Tn は互いに異なる中心周
波数でデジタル信号をFSK変調する。但し、同時に変
調可能な周波数帯域の数、則ち送信機の数は信号伝送装
置1cの周波数特性の平坦性が許容される限度で設置可
能である。また、各送信器T 1 〜Tn は同一の中心周波
数でFSK変調し、時分割で送信されるものであっても
よい。それぞれの送信機T1 〜Tn の出力は所定の出力
インピーダンス(例えば50〔Ω〕)を有する。混合器
40は複数の送信機から出力された変調済みのデジタル
信号を混合し、所定のインピーダンス(例えば50
〔Ω〕)に整合した送信信号Txとして、アンテナ部2
8内の信号伝送ブロック100aに出力する。
【0049】図4に示す信号伝送ブロック100aにお
いて、整合器8は送信信号Txを信号伝送装置1c自体
のインピーダンスに整合させる。信号伝送装置1cの内
周コイル5は、供給される送信信号Txにより対応する
磁界を発生させる。信号伝送装置1cの内輪部2及び外
輪部3は、内周コイル5及び外周コイル6に対し、トラ
ンスの鉄芯と同様に作用する。則ち、導電材料で成形さ
れた内輪部2及び外輪部3は、内周コイル5と外周コイ
ル6との相互インダクタンスを強める。よって、内周コ
イル2に流れる電流による磁束密度の変化は、少ない減
衰量で外周コイル3に伝達される。外周コイル6は、供
給される磁束密度の変化に応じた電流を誘導し、受信信
号Rxを生成する。また、内輪部2の対向面S1 と外輪
部3の対向面S2 との間には、図3(B)に示す間隙4
による静電容量が存在するので、内輪部2と外輪部3と
の間には、容量リアクタンス成分も存在すると考えられ
る。整合器9は、外周コイル6と、外部のインピーダン
ス(例えば50〔Ω〕)とのインピーダンス整合を行
い、インピーダンス変換された受信信号Rxを出力す
る。
【0050】図8において、分配器42は信号伝送ブロ
ック100aから出力された受信信号Rxを複数の系統
に分配する。分配された各デジタル信号はそれぞれ受信
機R 1 〜Rn で選択され復調される。
【0051】図9において、受信機の動作を詳しく説明
する。第1バンドパスフィルタ51はQ値の高いヘリカ
ルコイル等を用い、所定の周波数帯域成分(例えば、中
心周波数fC =250〔MHz 〕、バンド幅BW1 =±3
0〔MHz 〕)のみを通過させる。第2バンドパスフィル
タ52は、更に狭い周波数帯域(例えば、バンド幅BW
2 =±10〔MHz 〕)を通過させる。両バンドパスフィ
ルタは、受動素子のみを使用した場合には小さい値しか
期待できない減衰特性を、複数のフィルタの作用により
高め、結果として特定のFSK変調信号の周波数帯域の
みを選択することとなる。なお、第1バンドパスフィル
タ51と第2バンドパスフィルタ52とを用いる代わり
に、SAW(Surface Acoustic Wave )フィルタを用い
ると、フィルタ1段のみで鋭い選択特性を得ることがで
きる。1/4分周器54は、安定した復調動作を行うた
めに適当な周波数を得るために、選択された周波数を4
分の1にする。復調器55は、1/4分周された受信信
号をFSK復調し、変調前のデジタル信号を得る。受信
信号は、例えば10〔MHz 〕という狭い帯域を有してい
るために、復調された信号は大いになまった波形となっ
ているので、波形整形回路57は、復調された受信信号
に対してリミッタをかけて方形波とする。
【0052】 特性の説明 図11(A)及び図12に第1実施例の信号伝送装置に
よる伝送特性を示す。図11(A)は、内輪部2と外輪
部3との相対的な回転角度と受信信号の信号強度の関係
である。同図より判るように、角度による受信信号の強
度の変化は、±5〔dB〕以内に抑えられている。この程
度の変化率は、特に伝送信号がデジタル信号である場合
は、最小の受信信号強度のときでも安定したデジタルデ
ータが復調される程度に強い送信信号を供給すれば、感
度のよい角度での信号振幅値が飽和するので全体的な信
号振幅の変動がなくなり実用上の支障はない。
【0053】図12は、周波数特性である。図12に示
すように、伝送信号の減衰特性が改善されている。例え
ば、中心周波数250〔MHz 〕のFSK変調データはバ
ンド幅BWを20〔MHz 〕としたときに、このバンド幅
BW内での中心値の減衰率が1〔dB〕以内である。その
ため、この範囲であれば、十分デジタルデータの復調が
可能である。100〔MHz 〕〜500〔MHz 〕の範囲で
の信号レベルの減衰量は15〔dB〕程度であり減衰カー
ブは緩慢である。この範囲でのデータ伝送に使用する信
号伝送装置として、本実施例の信号伝送装置を適用でき
る。
【0054】図13は第1実施例の受信特性である。図
13に示すように、無信号時には受信信号レベルが−7
0[dbm ]程度であり、信号受信時の信号レベルが−3
0[dbm ]以上であれば、信号を充分取り出すことが可
能である。実際に使用可能な伝送速度として、本実施例
の信号伝送装置は250〔MHz 〕で1〔Mbps〕程度のデ
ータ通信速度に適する。
【0055】また、容量リアクタンス成分の存在により
両エレメント間のインピーダンスは低い。例えば、実測
で1〔kHz 〕で5〔Ω〕程度のインピーダンスを実現で
きる。信号伝送装置自体からの電波の放射(いわゆる不
要輻射)は、間隙から漏れ出る微少量なので、シールド
体の併用により遮断ができる。
【0056】また、整合器8は簡単なコイルのみで構成
でき、備え付けたときの体積を小さくできるので、内輪
部2の内周側に存在する空間に基板を設けて設置でき
る。インピーダンスが整合した小型の信号伝送装置を提
供することができる。
【0057】 効果 以上の如く、第1実施例の信号伝送装置によれば、伝送
信号レベルが高いので、小出力で効率よく信号伝送がで
きる。
【0058】また、第1実施例の信号伝送装置は、従来
の信号伝送装置に比べ小型化でき、アンテナ部28等自
体の体積容量を小型化できる。このため、ノイズに対し
て強い信号伝送が実現できる。
【0059】なお、第1実施例の信号伝送装置は、イン
ダクタンス成分を利用した信号伝送を用いているので、
比較的低い伝送周波数のとき低いインピーダンスを示
し、耐ノイズ性が向上すると考えられる。
【0060】一方、本実施例に開示した受信機によれ
ば、局部発振器を用いることなく、直接検波ができるの
で、広い帯域の検波が可能であり、ヘテロダイン方式を
用いる場合に発生するヘテロダイン特有のビート障害も
発生しない。また、超再生受信方式を採用する場合に比
べ、動作の安定度が高く、回路が簡単であり受信機自体
の小型化が図れる。 (II)第2実施例 本発明の第2実施例は、請求項1、請求項2及び請求項
4の信号伝送装置に請求項6記載の矩形状の対向面を有
する信号伝送装置を第1実施例と同様のロータリー式検
査装置に適用したものである。勿論、請求項6記載の矩
形状の対向面の他に請求項5記載の鋸歯形状の対向面等
を適用することもできる。
【0061】 構成の説明 ロータリー式検査装置、信号伝送システムは、図7に示
す第1実施例と同じものを用いるので説明は省略する。
本実施例の信号伝送装置はアンテナ部28に格納され
る。
【0062】図5に本発明の第2実施例の信号伝送装置
の構成図を示す。同図(A)は本実施例の信号伝送装置
1dの正面図と側面図、同図(B)は同図(A)の一点
鎖線で切断した場合の断面構造図である。
【0063】i)信号伝送装置本体 図5(A)に示すように、実施例の信号伝送装置1d
は、図1の請求項5記載の信号伝送装置本体1bに端子
と絶縁材を設けたものであり、アンテナの働きをする本
体部分が鉄(Fe)を材料として成形された内輪部2b
と、内輪部2bとは所定の間隙4bを隔てて相対的に回
転させることができるアルミニウム(Al)で成形され
た外輪部3bと、により構成される。内輪部2bの内径
DIは例えば12〔cm〕、外輪部3の外形DOは例えば
14〔cm〕というサイズに製造する。
【0064】図5(B)に示すように、内輪部2bの内
周面には、内輪部2aと外部との電気的に接続される給
電点TI1 〜TI4 が設けられている。外輪部3bの外
周面には外輪部3bと外部との電気的に接続される給電
点TO1 〜TO4 が設けられている。それぞれの給電点
は半田付けのような手法で導線を接続するものでもよ
い。また、端子を設け、当該端子に導線を接続するもの
でもよい。給電点を設けた後に、絶縁材7が設けられ
る。
【0065】絶縁材7の成形形状は第1実施例と同様で
ある。また、内輪部2bと外輪部3bとで用いる導電材
料、凹凸形状、密封材料に関しては、第1実施例と同様
であるので、説明を省略する。
【0066】なお、給電点は上記のように4点ずつに限
られず、容積的に可能な限度で給電点の数を増やすこと
ができる。給電点は、その数が多いほど信号伝送装置の
各部における電圧分布の差異をより平均化でき、内輪部
と外輪部との相対角度による特性の変動を少なくするこ
とができる。
【0067】ii)信号伝送ブロック 図6に第2実施例の信号伝送装置の接続図を示す。図6
に示すように、信号伝送ブロック100bは、図5に示
した信号伝送装置1dとバラン10及び11とにより構
成される。
【0068】バラン10は、コイルL1 〜L3 を有す
る。コイルL2 は給電点TI1 及びTI4 と接続され
る。バラン11は、コイルL4 〜L6 を有する。コイル
4 は給電点TO1 及びTO4 とに接続される。
【0069】バラン10は、小型のコイルで構成される
ものであり体積が小さいので、信号伝送装置1dの内周
部の空間に基板を設ける等して、バラン自体を信号伝送
装置1dと一体化することができる。
【0070】 動作の説明 信号の流れの大筋は第1実施例で述べた通りなので、信
号伝送ブロック100bの前後の動作のみを説明する。
【0071】図8において、周波数混合された送信信号
Txは信号伝送ブロック100bに供給される。図6に
おいて、バラン10は、送信機側の混合器40から供給
された送信信号TxをコイルL1 に供給する。コイルL
1 は相互インダクタンスの作用によりコイルL2 及びL
3 に送信信号を誘導する。コイルL2 は給電点TI1
TI4 とに信号を供給する。コイルL3 は給電点TI2
とTI3 とに信号を供給する。
【0072】内輪部2bと外輪部3bとは、広い面積を
有する対向面S1b、間隙4b及び外輪部3bの対向面S
2bとにより容量リアクタンス成分を有する。そのため、
内輪部2bの給電点TI1 〜TI4 に分散されて給電さ
れた送信信号Txは、高周波信号であるため、低いイン
ピーダンスで外輪部3bに伝達する。伝達された信号
は、伝送周波数により外輪部3bの各部において異なる
電圧分布を示すが、均等に設けられた複数の給電点TO
1 〜TO4 により各部の電圧分布をそれぞれ取り出すこ
とができる。
【0073】バラン11は外輪部3bの給電点TO1
TO4 とをコイルL4 に接続し、給電点TO2 とTO3
とをコイルL5 に接続する。コイルL6 は外部のインピ
ーダンス(例えば50〔Ω〕)に整合するインピーダン
スを有し、コイルL4 及びL 5 との相互インダクタンス
の作用により給電点TO1 〜TO4 から得られる信号を
混合してインピーダンス整合のとれた受信信号Rxとし
て外部に出力する。
【0074】以上により、伝送信号による電圧分布を平
均化した受信信号Rxが、図7における分配器42に供
給される。 特性の説明 図11(B)及び図12に、第2実施例の信号伝送装置
の特性を示す。
【0075】図11(B)は、相対角度と信号強度の関
係であり、図12は、周波数特性である。本実施例にお
いても、第1実施例と同様に信号伝送に十分な伝達特性
が得られる。本実施例の信号伝送装置においても、実測
で1〔kHz 〕で5〔Ω〕以下の低いインピーダンスを実
現している。実際に使用可能な伝送速度として、本実施
例の信号伝送装置は、250〔MHz 〕で1〔Mbps〕程度
のデータ通信速度に適する。
【0076】また、バランを内輪部の内周側の空間に格
納し一体化することで、インピーダンス整合された伝送
信号を使用可能な信号伝送装置を提供できる。給電点
は、多数を設けることで、図11(B)に示す回転各毎
の受信信号強度の変動率をさらに下げることができる。
【0077】 効果 以上のように第2実施例の信号伝送装置によれば、相対
的なエレメントの回転による信号レベルの変動が少な
く、安定した伝送信号を供給しうる。その他の変形例 本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
【0078】上記実施例では、矩形状、鋸歯状の対向面
形状を有する信号伝送装置を用いたが、表面積を広げる
ことが可能な形状であれば、他の形状を適用することも
できる。例えば、正弦波形状、台形状等が可能である。
矩形状の信号伝送装置は双方の矩形状の幅を狭くした単
純な平板状同士の組合せとし、いわゆる空気コンデンサ
(可変コンデンサ)と類似の極板形状とすると、更に好
ましい。
【0079】信号伝送装置の寸法は、例示に過ぎず、他
の伝送信号の周波数に合わせて変更が可能である。実施
例の信号伝送装置は、内輪部と外輪部で相対的な回転動
作を行うことが前提であったが、回転動作に限らず、平
行動作を行うエレメント同士等にも適用可能である。例
えば、一方のエレメントが固定されて長い全長を有し、
他方の短い全長のエレメントがその上を摺動するような
場合でも、本発明の信号伝送装置を適用できる。
【0080】伝送に使用する変調方式は、上記実施例で
はFSK変調であったが、他の変調方式、例えば、PS
K(Phase Shift Keting)、ASK(Amplitude Shift
Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulayion
)等の変調方式が適用できる。但し、ASKは耐ノイ
ズ性の点で問題がある。その他の態様 請求項2乃至請求項4記載の信号伝送装置において、対
向面のそれぞれには複数の平板が相対的な回転の接線方
向と平行になるよう立設され、一方の対向面の平板間の
間隙に他方の対向面の平板が介在するよう他方の対向面
に複数の平面をずらして立設し、一方の対向面の平板の
いずれもが他方の対向面の平板又は他方のエレメント本
体に接触しないように所定の間隙を隔てて近接している
信号伝送装置は、好ましい特性を示す。
【0081】上記の信号伝送装置にれば、内輪部と外輪
部とは空気コンデンサの如くに高い静電容量を示し、所
定の周波数の高周波信号を効率よく一方から他方へ伝送
することができる。
【0082】このような信号伝送装置によれば、伝達効
率のよい小型の信号伝送装置を提供できる。
【0083】
【発明の効果】以上の通り、請求項1及び請求項2記載
の発明によれば、互いに対向する両エレメントはその総
面積を大ならしめるような凹凸形状により両エレメント
間のインピーダンスが低下するので、全体サイズが小型
であっても外来ノイズの影響を受けることのない好適な
伝送特性を示す信号伝送装置を提供できる。
【0084】請求項3記載の発明によれば、両エレメン
トのそれぞれに、伝送効率として最も好ましい(n+1
/4)波長(n=0、1、2、…)の長さのコイルが設
けられているので、両コイル間の相互インダクタンスが
高くなり、効率のよい伝送特性となる。また、エレメン
ト間の間隙による容量成分が存在するので、総合的なイ
ンピーダンスを低くでき、耐ノイズ性に優れる信号伝送
装置を従来より小さいサイズで提供できる。
【0085】請求項4記載の発明によれば、両エレメン
トには複数の給電点が設けられているので、両エレメン
ト間の相対位置が変化することにより生ずる電圧分布の
差が平均化され、両エレメントの回転角によらずほぼ一
定の信号強度の伝送が行える。また、当該発明によれ
ば、両エレメントは容量リアクタンスで結合されるの
で、高い高周波信号に対しても効率が低下せず、高い耐
ノイズ性能を有する信号伝送装置を提供できる。
【0086】請求項5記載の発明によれば、対向面
1a、S2aは鋸歯形状を有しているので、全体サイズが
小さくても、表面積を大きく、両エレメント間の間隙4
aを小さくできる。よって、低いインピーダンスとなり
外来ノイズの影響を受けにくい信号伝送装置を提供でき
る。
【0087】請求項6記載の発明によれば、対向面
1b、S2bは矩形状をしているので、全体サイズが小さ
くても、表面積を大きく、両エレメント間の間隙4bを
小さくできる。よって、低いインピーダンスとなり外来
ノイズの影響を受けにくい信号伝送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋸歯形状の対向面を有する信号伝送装置であ
り、(A)は斜視図、(B)は断面構造図である。
【図2】矩形状の対向面を有する信号伝送装置であり、
(A)は斜視図、(B)は断面構造図である。
【図3】第1実施例の信号伝送装置の説明図であり、
(A)は正面図・側面図、(B)は断面構造図である。
【図4】第1実施例の信号伝送装置の接続図である。
【図5】第2実施例の信号伝送装置の説明図であり、
(A)は正面図・側面図、(B)は断面構造図である。
【図6】第2実施例の信号伝送装置の接続図である。
【図7】本発明の信号伝送装置を適用するロータリー式
検査装置の全体図である。
【図8】第1・第2実施例の信号伝送装置の全体接続図
である。
【図9】受信機のブロック図である。
【図10】第1・第2実施例の信号伝送装置の取付機構
例である。
【図11】実施例の信号伝送装置の相対角度と信号強度
の関係であり、(A)は第1実施例の信号伝送装置、
(B)は第2実施例の信号伝送装置に関する特性であ
る。
【図12】実施例の周波数特性図である。
【図13】実施例の受信特性図である。
【図14】従来の信号伝送装置の説明図である。
【図15】従来の信号伝送装置の伝送特性図であり、
(A)は相対角度と信号強度の関係、(B)は周波数特
性図である。
【符号の説明】
H…搬送コンベア B…ワークボトル 1a、1b、1c、1d…信号伝送装置 2a、2b…内輪部 3a、3b…外輪部 4a、4b…間隙 5…内周コイル 6…外周コイル 7…絶縁材 8、9…整合器 10、11…バラン(混合・分配器) 12…入口スターホイル 13…内視鏡 14…基台 15…CCDカメラ 16…回転検査台 17…シャフト 18…カムフォロア 19…カム 20…回転盤 22…回転軸 24…カメラセレクタ 26…ミキサ 28…アンテナ部 30…制御部 32…検査部 34…回転レゾルバ 36…固定レゾルバ 40…混合器 42…分配器 44…デジタル信号発生器 46…FSK変調器 50、53…RF(Radio Frequency )アンプ 51…第1バンドパスフィルタ 52…第2バンドパスフィルタ 54…1/4分周器 55…復調器 56…アンプ 57…波形整形回路 58…ラインドライバ 60…回転軸 61〜64…ベアリング 66…固定側シールド体 68…回転側シールド体 100a、100b…信号伝送ブロック 101…送信エレメント 102…受信エレメント 200…ロータリー式検査装置 T1 〜Tn …送信機 R1 〜Rn …受信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 豊和 北海道石狩郡石狩町新港中央3丁目761番 6 株式会社フォース内 (72)発明者 大江 健夫 北海道石狩郡石狩町新港中央3丁目761番 6 株式会社フォース内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定の間隔を保持して対向しつつ
    相対的に可動とされる二つの送受信エレメントを有する
    信号伝送装置において、 前記二つの送受信エレメントは導電材料よりなり、前記
    送受信エレメントの互いに対向するそれぞれの対向面は
    当該対向面の総面積を大ならしめる凹凸形状に成形され
    ていること、を特徴とする信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 互いに所定の間隔を保持して対向しつつ
    相対的に可動とされる二つの送受信エレメントを有する
    信号伝送装置において、 前記二つの送受信エレメントは導電材料よりなり、前記
    送受信エレメントのそれぞれは、互いに同一の回転中心
    の周りを相対的に回転する輪形状物体であって、前記所
    定の間隙の外周側に位置する外輪部と、前記所定の間隙
    の内周側に位置する内輪部と、のいずれか一方に相当
    し、 前記外輪部と前記内輪部との互いに対向するそれぞれの
    対向面は、当該対向面の総面積を大ならしめる凹凸形状
    に成形されていること、を特徴とする信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の信号伝送装置において、 前記外輪部の外周端面及び前記内輪部の内周端面のそれ
    ぞれには、送受信すべき伝送周波数帯域の中心周波数に
    おける信号波長λに対し、(n+1/4)λ(n=0、
    1、2、…)相当の長さになるよう巻き付け全長を調整
    した導電材料を含むコイルを備えたこと、を特徴とする
    信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の信号伝送装置において、 前記外輪部と前記内輪部とには、エレメント本体と電気
    的に接続するための複数の給電点と、 それぞれの前記供給給電点間へ信号を分配し又はそれぞ
    れの前記給電点間からの信号を混合し、外部へのインピ
    ーダンスを整合させるため当該複数の給電点間に介装さ
    れる整合器と、がそれぞれ設けられていること、 を特徴とする信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載の信号伝送装
    置において、 前記それぞれの対向面の前記凹凸形状は鋸歯形状に成形
    され、一方の前記対向面の凸部と他方の前記対向面の凹
    部とが互いにかみ合うような位置関係で前記所定の間隙
    を隔てて近接していること、を特徴とする信号伝送装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4記載の信号伝送装
    置において、 前記それぞれの対向面の凹凸形状は矩形状に成形され、
    一方の前記対向面の凸部と他方の前記対向面の凹部とが
    互いにかみ合うような位置関係で前記所定の間隙を隔て
    て近接していること、を特徴とする信号伝送装置。
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