JPH08984Y2 - 沿面コロナ放電素子 - Google Patents

沿面コロナ放電素子

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JPH08984Y2
JPH08984Y2 JP1990100080U JP10008090U JPH08984Y2 JP H08984 Y2 JPH08984 Y2 JP H08984Y2 JP 1990100080 U JP1990100080 U JP 1990100080U JP 10008090 U JP10008090 U JP 10008090U JP H08984 Y2 JPH08984 Y2 JP H08984Y2
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corona discharge
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直年 鈴木
昇治 北野谷
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオゾン発生装置、イオン発生装置として用い
られる沿面コロナ放電素子に関する。
〔従来の技術〕
この種の沿面コロナ放電素子は、セラミックで形成さ
れた板状の基板の表面と内部に線状放電電極と面状誘導
電極を設け、それら電極間に高周波電圧を印加して基板
表面に沿面コロナ放電を発生せしめるものである。しか
し、セラミック基板の表面に水分が吸着すると沿面に導
電性が生じ、コロナ放電が不安定になり、オゾンやイオ
ンの発生量が減少する。そこで、高湿度雰囲気での放電
を安定させるため、セラミック基板の内部にヒータ配線
を埋設し加熱するようにしたものが提案されている(実
開昭60-1437号)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記セラミック基板の内部にヒータ配
線を埋設したものは面状誘導電極とヒータ配線とが極度
に近接しているため、コロナ放電のノイズがヒータ配線
に誘導されてヒータ配線がアンテナとして作用し、電磁
ノイズが大きくなるという問題点があった。
また、ヒータ配線を埋設したものは製作に工数が掛か
りコストが高くなるという問題点、印刷技術による高抵
抗値のヒータが作りづらく低抵抗値のヒータとなるので
商用電圧を整流しただけの高電圧では使用できないとい
う問題点があり、さらに、ヒータが加熱されコロナ放電
が安定して規定のオゾン量が得られるまでに2分から5
分の長時間を要していたという問題点があった。
本考案は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは、高湿度雰囲気で安定して作動
し、安価で電磁ノイズの小さい沿面コロナ放電素子を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案では、実施例図面
第1図に例示するように、セラミックで形成された板状
の基板2の表面に線状放電電極3を設け、その基板2の
内部に面状誘導電極4を埋設して、前記線状放電電極3
と前記面状誘導電極4とを誘電体層を介して対向せしめ
た沿面コロナ放電素子1において、前記基板2の裏面に
抵抗体8を貼着したことを特徴とする沿面コロナ放電素
子1が提供される。
また、前記抵抗体8は、正の温度特性を有するものと
することが好ましい。
〔作用〕
上記のように構成された沿面コロナ放電素子1では、
貼着された抵抗体8に通電することにより該抵抗体8の
温度が上昇して基板2を加熱し、基板2に吸着した水分
を蒸発させる。即ち、基板2に貼着された抵抗体8はヒ
ータ用抵抗として用いられる。抵抗体8は基板2の裏面
に貼着されているから面状誘導電極4と抵抗体8の導電
部とが若干離れ、コロナ放電のノイズが抵抗体8に誘導
されずらくなり、電磁ノイズが小さくなる。
また、抵抗体8に正の温度特性を有するものを用い、
該抵抗体8を放電用の駆動電源の1次側電流制御用とし
て使用することにより、基板2温度の低い間はより多く
の電流を流して放電を活発に起こさせる。
〔実施例〕
本考案の実施例について図面を参照し説明する。第1
図は本考案に係る沿面コロナ放電素子1の正面図、第2
図は沿面コロナ放電素子1の上面を示す斜視図、第3図
は下面を示す斜視図である。
高純度のアルミナ磁器で形成された平板状の基板2の
上面にタングステンで形成した線状放電電極3が設けら
れ、基板2の内部にタングステンで形成した面状誘導電
極4が埋設され、両電極3、4はアルミナ磁器からなる
誘電体層を介して対向して一体的に焼結して設けられて
いる。線状放電電極3の上面にはアルミナからなる保護
層が形成されている。線状放電電極3は基板2端縁部の
端子6に接続され、面状誘導電極4は基板2裏面の穴に
設けられた端子7に接続されている。これらの導電部分
3、4、6、7はメタライズ技術により形成される。
基板2の裏面には抵抗体としてセメントでモールドさ
れた角型のセメント抵抗8がセメント等により接着され
ている。このとき、セメント抵抗8のリード線9、10と
基板2とは2mm以上離れるようにする。セメント抵抗8
には正の温度特性を持った、例えば、タングステンを抵
抗とするものが使用され、その温度が室温から80℃に加
熱されると、抵抗値が約20%増加する。
第4図は放電用の駆動電源11を示す回路図である。負
極が接地された直流電源12の正極はセメント抵抗8の一
端のリード線9に接続され、セメント抵抗8の他端のリ
ード線10は一端が接地された第1のコンデンサー13に接
続されている。セメント抵抗と駆動電源との接続にはシ
ールド線14が用いられ、シールド線14の外被は電源11側
で接地されている。
第1のコンデンサー13と並列に、第2の抵抗15と第2
のコンデンサー16とからなる直列回路が接続されてい
る。また、第1のコンデンサー13は変圧器17の1次側巻
線の一端に接続され、1次側巻線の他端はトランジスタ
18のコレクタに接続されている。トランジスタ18のエミ
ッタは接地され、ベースはダイアック19を介して第2の
抵抗15と第2のコンデンサー16との接続点に接続されて
いる。ダイアック19は所定以上の電圧が掛かった時に導
通状態になる素子であり、ここでは30Vのものが用いら
れる。変圧器17の2次側巻線の一端は沿面コロナ放電素
子1の線状放電電極3の端子6に接続され、他端は面状
誘導電極4の端子7に接続されている。
直流電源12には140Vの比較的高圧のものが、セメント
抵抗8には10KΩの高抵抗値のものが、第1のコンデン
サーには約0.1μFのものがそれぞれ用いられる。
上記構成に基づき作動について説明する。第5図は駆
動電源11の作動を説明する波形図であり、第1のコンデ
ンサー13の電圧13aと、変圧器17の出力電圧17aを示して
いる。
セメント抵抗8は第1のコンデンサー13及び第2のコ
ンデンサー16の充電電流を制限する抵抗として働く。電
源12から電圧が印加されると第1のコンデンサー13及び
第2のコンデンサー14が充電されそれぞれの電圧が徐々
に上昇する。第2のコンデンサー16の電圧が30Vに達す
るとダイアック19が導通し、第2のコンデンサー16から
トランジスタ18にベース電流が供給されてトランジスタ
18が導通状態にされ、第1のコンデンサー13に充電され
た電荷が変圧器17の1次側巻線を通じて一気に放電され
る。このため、変圧器17の2次側巻線に高電圧が発生
し、沿面コロナ放電素子1の電極間3、4に高電圧が印
加され沿面コロナ放電が発生する。コンデンサー13、16
の放電が終了するとダイアック19がオフ状態に戻り、最
初の状態にもどる。そして、再び上記の動作を繰り返
す。その繰り返し周波数は約500Hzである。
コンデンサー13、16への充電電流によりセメント抵抗
8は発熱し、環境温度が25℃の場合、15×40mmの基板2
を約80℃に加熱する。このため、基板2表面に吸着され
た水分が蒸発し、高湿度環境下での沿面コロナ放電が安
定する。
また、加熱用のセメント抵抗8に正の温度特性を有す
るものを用いて駆動電源11の一次側電流を制御している
ので、電源投入初期の基板2及びセメント抵抗8の温度
が低い間はその抵抗値が低くなる。このため、充放電周
期が短くなり繰り返し周波数が高くなって放電を活発に
起こさせると共に、コンデンサー13の充電電圧が若干高
くなって強い放電を起こさせ、電源投入直後の起動性を
向上させている。この結果、従来は安定に放電するのに
電源投入後約5分を必要としたのに対して、本実施例で
は約1分で安定するようになり、起動性能が大幅に向上
した。この効果は、本沿面コロナ放電素子1を冷蔵庫の
脱臭用オゾン発生装置として用いる場合の様に、環境温
度が低い場合に時に顕著であった。
さらに、本実施例では、基板2の裏面にセメント抵抗
8を接着するのみでヒータ付の沿面コロナ放電素子1が
製作できるから、基板2内にヒータを埋設する従来のも
のに比べて、安価に製造できるようになった。
また、電磁ノイズについては、基板2内にヒータを埋
設する従来のものでは、テレビ受像器にノイズが入らな
くなるようにするのに、沿面コロナ放電素子をアンテナ
から5m以上離す必要があったのに対して、セメント抵抗
8を貼着した本実施例では3mの距離で充分であった。さ
らに、セメント抵抗8のリード線9、10と基板2とは2m
m以上離れるようにすると共に、セメント抵抗8と駆動
電源11との接続ケーブルにシールド線14を用い、そのシ
ールド外被を駆動電源11側で接地することにより、電磁
ノイズをさらに減少させることができた。上記二つの処
置により、テレビ受像器、FMラジオ、AMラジオのアンテ
ナから1mの距離に沿面コロナ放電素子1を置き放電させ
ても、電波ノイズが全く入らなくなり、実用上問題のな
いレベルとなった。
〔考案の効果〕
本考案は、上記の構成を有しヒータとなる抵抗体を基
板の裏面に貼着したしたものであるから、高抵抗のヒー
タを備えた沿面コロナ放電素子を安価に提供することが
できるという効果があり、また電磁ノイズを減少させる
ことができるという優れた効果がある。
また、抵抗体に正の温度特性を有する抵抗を用いたも
のは、駆動電源の1次側電流制御用として使用すること
により、放電初期の基板温度の低い時に強い放電を起こ
させ、電源投入直後の起動性を向上させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は沿面コロナ放電
素子を示す正面図、第2図は沿面コロナ放電素子の上面
を示す斜視図、第3図は下面を示す斜視図、第4図は駆
動電源を示す回路図、第5図は駆動電源の作動を説明す
る波形図である。 1……沿面コロナ放電素子、2……基板、3……線状放
電電極、4……面状誘導電極、8……セメント抵抗、11
……駆動電源。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックで形成された板状の基板の表面
    に線状放電電極を設け、その基板の内部に面状誘導電極
    を埋設して、前記線状放電電極と前記面状誘導電極とを
    誘電体層を介して対向せしめた沿面コロナ放電素子にお
    いて、前記基板の裏面に立体状に形成され一対のリード
    線を有する抵抗体を貼着し、前記一対のリード線を前記
    基板の裏面から離したことを特徴とする沿面コロナ放電
    素子。
  2. 【請求項2】セラミックで形成された板状の基板の表面
    に線状放電電極を設け、その基板の内部に面状誘導電極
    を埋設して、前記線状放電電極と前記面状誘導電極とを
    誘電体層を介して対向せしめた沿面コロナ放電素子にお
    いて、前記基板の裏面に正の温度特性を有する抵抗体を
    貼着したことを特徴とする沿面コロナ放電素子。
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