JPH089905B2 - タイル貼着建築用パネル - Google Patents

タイル貼着建築用パネル

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JPH089905B2
JPH089905B2 JP3201265A JP20126591A JPH089905B2 JP H089905 B2 JPH089905 B2 JP H089905B2 JP 3201265 A JP3201265 A JP 3201265A JP 20126591 A JP20126591 A JP 20126591A JP H089905 B2 JPH089905 B2 JP H089905B2
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tiles
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修 直海
兼泰 増田
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、その表面に多数のタ
イルが割り付け配列された上、これらのタイルが生地に
確実に貼着されている建築用パネルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等のコンクリート建築物の外壁をタ
イルにて仕上げる場合には、一般に、予め打設して置い
たコンクリートの表面にセメントモルタルを塗布した
後、裏面に裏足を備えたタイルを外部より抑え、少量の
領域毎に分けて仕上げている。
【0003】この為に、タイルの仕上げ作業に手数がか
かるばかりでなく、熟練した作業員を長期に亘って現場
に足留めさせておかなければならなくなり、多くの工事
を並行して進めて行く場合には、天候の良否による仕上
げ日程の不確実性に加えて熟練作業員の確保不十分によ
る仕上げ日程の不確実性までが加味される為、建設工期
の延長が余儀無くされる事が多く、業界でその解決策の
早期な出現が強く望まれていた。
【0004】また、従来の様に、コンクリート建築物の
外壁の表面にセメントモルタルを塗布した後、裏面に裏
足を備えたタイルを外部より抑え込んで少量の領域毎に
分けて仕上げられたタイル壁は、長時間に亘る経年変化
をうけた場合にセメントモルタルの貼着力が劣化して、
タイルが外壁から剥落して来る様な事故を発生させた事
もあって、その安全対策の樹立が強く望まれてもいた。
【0005】外壁からタイルが剥落するのを防止する為
の方策の一つとして、図に表示した如く、タイルを貼
着せんとする表面に、予め、蟻溝8が設けられているコ
ンクリートパネル10を成型すると共に、パネル10と
貼着される面の一部に蟻足7が設けられたタイル3を形
成しておき、外壁構築の現場にてパネルの蟻溝8にタイ
ル3の蟻足7をはめ込んで両者を嵌合させ、外壁を完成
させると言う構成を採る事によって、外壁にタイル施工
がなされた建築物を比較的容易に入手する方策も案出さ
れているが、なお、蟻溝8と蟻足7との摺動嵌合に、手
数がかかり建築物完成までの工数が過大になるところか
ら、その解決方策の出現が望まれていた。また、後述す
るような施工上の欠点も残されていた。
【0006】一方、軽量であると共に、断熱性、構築性
に優れる水蒸気養生軽量気泡コンクリート版(以下AL
C版と称する。)も建築物の外壁や内壁として従来より
利用されて来ている。しかしながら、この場合には、単
にALC版の外面を塗装施工により仕上げたものは意匠
性に乏しいととして敬遠されがちであると共に、これを
嫌って表面に切り込み模様が加工されたALC版の流通
が盛んになって来て居た。
【0007】以上の様な変遷を経て来た住宅市場の要求
はさらに進んで、住宅様式の高級化に合わせ、壁面の全
面にタイルが貼着されたALC版による建築物の構築需
要が大きくなって来ている。
【0008】この様な市場の要求に応える為、工場から
は、ALC版の表裏2面の中、少なくとも何れか一方の
全面にタイルが貼着された建築部材が出荷されるように
なって来ている。
【0009】しかし乍、タイル貼着済の状態で従来から
出荷されているALC版を生地とする建築部材は、AL
C版生地自体が基本的にその表面に気泡の一部を露出さ
せているものである為、一般のコンクリートに比較して
生地表面での吸水率が高いと共に、取扱い強度も弱いと
いう事から、これらを改善する目的で、生地としてのA
LC版の上面を、一度、合成樹脂エマルジョン、合成ゴ
ムラテックス等の液状混和剤、若しくは、これらの液状
混和剤を混和させて製作された液状混和剤混和モルタル
等によってシーラー処理した後、あらためて、セメント
モルタルやエポキシ樹脂等の接着剤を塗布し、その上面
にタイルをあてがった状態で押し圧加工しており、タイ
ルとしても、単に、通常のタイルを用いる丈でなく、タ
イルの裏面に裏足を数条設けたり、取り付け金具を埋設
しているタイルを用い、さらに、軽量化したタイルを意
識して使用していた。
【0010】以上の様な状態にあって、タイル貼着済の
ALC版を市場に安定して供給して行く為には、なお、
作業員の質的並びに量的確保が大命題とされると共に、
軽量タイルの使用に伴う製品外観の意匠性の薄弱さも広
く指摘を受けていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の課
題を解決し、製造が容易であると共に、タイルの接着強
度にも優れた壁面構築用のタイル貼着済建築パネル(A
LC版によって代表される)を市場へ安定して提供する
事を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決しよううと鋭意研究の結果、背面側に突条を備え
た方形タイルの多数と、この突条を表面側より嵌め入れ
る横一連の水平方向の角溝の多数を縦方向に間隔おきに
ほぼ平行に列設して具備した建築パネルとを含み、これ
ら角溝を含む建築パネル表面に接着剤が塗設されてその
上から前記の突条の夫々が対応する角溝の夫々内に表面
側より嵌納されて各タイルが建築パネルに上記接着剤を
介して固着されて成るタイル貼着建築用パネルに於て、
上記突条が上下都合2個備えられ夫々の突条の上辺は概
ね水平で、夫々の突条の下辺は下向傾斜状をなして全体
として縦断面が略逆F字型となしたことを特徴とする
イル貼着建築用パネル、が上記課題を解決する事を見出
だし、本発明に至ったものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、パネルの表面には幅方向に亘
る横一連の角溝の多数がパネルの縦方向につき間隔おき
に並行に列設されており、施工に当たってはこのパネル
表面に接着剤を塗設してから、タイル裏面の2個の突条
を対応角溝内に表面側より(図の公知技術のものは側
方よりであるがこれは後述するような問題点が残る)嵌
め入れるだけで位置決めと固定が可能となるので、タイ
ル張りに熟練度を要することなく短時間で仕上げられ
る。これを保証する構成は、突条の上辺をほぼ水平とし
たこと及びその下辺を下向傾斜状にしたためで、突条の
嵌入が上下両辺に沿って水平方向(表面側)より容易に
なし得るのはもちろん一旦角溝内に嵌納された突条は下
向傾斜状の下辺によってもはや脱落するおそれがない。
更にタイルの貼合状態に於て最上位にあって幅方向に隣
接するタイルの上辺を建築パネルの上縁と面一に整合さ
せることも出来るので端揃えの作業も省略可能である。
そして、突条と角溝及びタイル裏面とパネルは夫々接着
剤を間にしていることから全体として接着強度の優れた
製品を安定して提供する事が可能となる。
【0014】一方、本発明によれば、接着強度の優れた
製品を安定して提供する事が可能になったところから、
比較的厚物のタイルを利用する事も可能になり、その結
果タイルにより形成される意匠に立体的な模様を導入す
る事をも可能にした。一例としてタイル表面に於いてタ
イル厚みを上方より下方にかけて漸厚状とする、つまり
タイル表面が下方に盛肉状とするとユニークな立体感を
沿えたデザイン性が得られる、などである。
【0015】
【実施例】以下に図面を参照しながら実施例を詳細に説
明する。図1は本発明になるタイル貼着建築パネルの概
略斜視図であり、図2は本発明のタイルのみの斜視図で
あり、図は図1の拡大部分断面斜視図である。
【0016】本発明の実施に際しては、パネル1として
ALC版の表面に所望の平行間隔にてパネルの幅方向一
端から他端まで全幅に亘って連続する横一連の角溝2を
都合10個設けたALC版1を用意し、その表面にアク
リルエマルジョン系の液状混和剤をスプレー塗布する事
によって、ALC版の表面にシーラー材4を施して3時
間の養生処理の後、角溝2を含んだALC版1の全面に
亘って、あらためて2液混合型のゴム系接着剤を塗布
し、3時間の養生時間をおいた。一方、タイル3として
は厚みが5〜15mmで断面略逆F字型のものを夫々用
意した。このうち突条31、32の上辺311、32
ほぼ水平、下辺312、322は緩やかな下向傾斜を
なしている。このタイル3の突条31、32を含む裏面
に接着剤5を塗設した後、ALC版1の角溝2に対し表
面側より突条31、32を夫々嵌め入れ、結果的にAL
C版1の表面に第1図の如くタイル群3を張りつめた意
匠のタイル貼着ALC版を得た。このものは、従来品に
比較してタイルの接着強度をおよそ20%ばかり向上さ
せたばかりか、製品の仕上げ工数も30%と大幅に削減
する事が可能になり、製品コストの低減にも大なる貢献
をもたらした。
【0017】尚、この場合、タイル3の取り付け操作を
更に容易とすると共に、併せてタイルの貼着強度を保持
するために、ALC版1の表面に設けられた角溝2の寸
法は、接着剤5の塗布面積を広げるべくタイル裏面に設
けられている突起31、3 寸法と比較して若干大き
い寸法で形成し、突条31、32が角溝2内に緩嵌する
ようにして、嵌め入れの自由度も高めるようにした。
【0018】本実施例にては、タイルの目地間にはあえ
て目地封止材を利用せずに、そのまま工場より出荷する
が、これはパネルの現地施工時にパネル間に発生してく
るパネル目地を埋めて行く目地封止材とあくまでも同一
材料を用いて施工現場でタイルの目地封止作業を進める
ためのものであった。
【0019】別途、同様な処理にて工程を進め、最終的
にタイル間に目地封止材6を貼着して製品としたものに
ついても同様な結果が得られた。
【0020】又、図にて示した比較例のパネルでは、
タイル3の背面に蟻足7を、コンクリートパネル10の
表面に蟻溝8を夫々加工している為、単純な溝加工でパ
ネルを仕上げる事が困難であると共に、タイル3を装填
する時にはコンクリートパネル10の側方向から、パネ
ル表面に形成されている台形断面の蟻溝8にタイルの蟻
足7を一個づつ嵌め込み、その都度上記の蟻溝8に沿っ
てタイルを所定の貼合位置迄摺動させる事によってAL
C版にタイルを取り付けて行く作業で製品を仕上げて行
く為、折角、前処理として施工したシーラー材4や接着
剤5を溝や壁面から剥ぎ取ってしまう事が多くなり、結
果的にコンクリートパネル10とタイル3の接着強度は
低いものしか仕上げる事が出来なかった。
【0021】之に対して本発明は突条31、32を角溝
2の表面側から嵌め入れるのでこのような問題は生じな
い。
【0022】
【発明の効果】本発明は、建築パネルに対して単純な角
溝加工を施した後、この角溝に略逆F字型の断面を持つ
タイルの2個の突条を表面側より嵌め込み、その接合面
の全面に接着剤を塗布した事によって、接着強度に優れ
た壁面建材を熟練作業者の手を借りること無く容易且つ
短時間で製作出来ると共に、タイルはその突条が横一連
の角溝内にオンライン上に嵌め入れられるため、タイル
の配置に関する位置精度も高くなった。そして建築パネ
ルの上縁と最上位のタイルの上面とを水平に整合貼合さ
せることも出来るのはもちろん一旦嵌め入れられた2個
の突条は夫々の下辺が下向傾斜状をなしているために脱
落するおそれはない。また、厚物タイルの利用を可能に
した事によって、壁面を立体的に飾る事も可能にし、製
品意匠の構成上にも大いなる効果を与える事できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるタイル貼着建築パネルの概略斜視
図。
【図2】本発明の逆F字型タイルの斜視図。
【図3】図1の拡大部分断面斜視図。
【図4】図3の角溝部近傍を表した拡大断面図。
【図5】比較例として示した従来技術の拡大断面図。
【符号の説明】
1:ALC版 2:角溝 3:タイル 31:突条 32:突条 4:シーラー材 5:接着剤 6:目地封止材 7:蟻足 8:蟻溝 10:コンクリートパネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面側に突条を備えた方形タイルの多数
    と、この突条を表面側より嵌め入れる横一連の水平方向
    角溝の多数を縦方向に間隔おきにほぼ平行に列設して
    具備した建築パネルとを含み、これら角溝を含む建築パ
    ネル表面に接着剤が塗設されてその上から前記の突条の
    夫々が対応する角溝の夫々内に表面側より嵌納されて各
    タイルが建築パネルに上記接着剤を介して固着されて成
    るタイル貼着建築用パネルに於て、上記突条が上下都合
    2個備えられ夫々の突条の上辺は概ね水平で、夫々の突
    条の下辺は下向傾斜状をなして全体として縦断面が略逆
    F字型となしたことを特徴とするタイル貼着建築用パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 タイルの貼合状態に於て最上位にあって
    幅方向に隣接する多数のタイルの夫々の上辺が建築パネ
    ルの上縁と面一に整合されている請求項1記載のタイル
    貼着建築用パネル。
  3. 【請求項3】 タイルの目地部の接着剤上に目地封止材
    が貼合されている請求項1記載のタイル貼着建築用パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 建築用パネルが生地表面にシーラー処理
    を施されたALC版である請求項1乃至3いずれか記載
    のタイル貼着ALC版。
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