JPH09100244A - オレフィン類の製造方法およびこれに用いる脱水反応触媒 - Google Patents
オレフィン類の製造方法およびこれに用いる脱水反応触媒Info
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- JPH09100244A JPH09100244A JP7278294A JP27829495A JPH09100244A JP H09100244 A JPH09100244 A JP H09100244A JP 7278294 A JP7278294 A JP 7278294A JP 27829495 A JP27829495 A JP 27829495A JP H09100244 A JPH09100244 A JP H09100244A
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C1/00—Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon
- C07C1/20—Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon starting from organic compounds containing only oxygen atoms as heteroatoms
- C07C1/24—Preparation of hydrocarbons from one or more compounds, none of them being a hydrocarbon starting from organic compounds containing only oxygen atoms as heteroatoms by elimination of water
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多量化による副生成物の問題や、生成物と水
蒸気の分離の困難性あるいは水による触媒の被毒等の問
題を生じることのない、第2級または第3級アルコール
類からオレフィン類を製造する新しい方法を提供する。 【解決手段】 第2級または第3級アルコール類を原料
とし、触媒としてバナドシリケートを用いて、酸素の存
在下に脱水せしめることにより、アルコール類からオレ
フィン類を製造する。
蒸気の分離の困難性あるいは水による触媒の被毒等の問
題を生じることのない、第2級または第3級アルコール
類からオレフィン類を製造する新しい方法を提供する。 【解決手段】 第2級または第3級アルコール類を原料
とし、触媒としてバナドシリケートを用いて、酸素の存
在下に脱水せしめることにより、アルコール類からオレ
フィン類を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルコール類、特に
第2級または第3級アルコール類を、触媒および酸素の
存在下に脱水反応して、オレフィン類を製造する方法お
よびこれに用いる脱水反応触媒に関する。
第2級または第3級アルコール類を、触媒および酸素の
存在下に脱水反応して、オレフィン類を製造する方法お
よびこれに用いる脱水反応触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルコール類から脱水反応により
オレフィン類を製造する場合には、一般に酸性の触媒を
使用することが多かった。 即ち、液相下でアルコール
を脱水反応させる方法としては、硫酸等を用いて均一系
で行うのが一般的であるが、スルホン酸基を有する強酸
性イオン交換樹脂を用いる不均一系液相下で脱水を行う
方法も知られている(特開昭54−135710号、特
開昭54−13506号)。
オレフィン類を製造する場合には、一般に酸性の触媒を
使用することが多かった。 即ち、液相下でアルコール
を脱水反応させる方法としては、硫酸等を用いて均一系
で行うのが一般的であるが、スルホン酸基を有する強酸
性イオン交換樹脂を用いる不均一系液相下で脱水を行う
方法も知られている(特開昭54−135710号、特
開昭54−13506号)。
【0003】他方、気相下で固体酸を触媒として用いる
脱水方法も知られており、例えば固体リン酸を用いる方
法(米国特許4,036,095号)、活性アルミナを用
いる方法(特公昭50−12403号)等が報告されて
いる。
脱水方法も知られており、例えば固体リン酸を用いる方
法(米国特許4,036,095号)、活性アルミナを用
いる方法(特公昭50−12403号)等が報告されて
いる。
【0004】しかし、上記した酸触媒を用いる脱水方法
では、触媒の酸としての性質のため、アルコール類より
生成したオレフィン類の多量化が起こり、オレフィン類
の収率が低下するという欠点があった。
では、触媒の酸としての性質のため、アルコール類より
生成したオレフィン類の多量化が起こり、オレフィン類
の収率が低下するという欠点があった。
【0005】この多量化による副生物の生成という難点
を改善するため、反応系に非反応性ガスおよびまたは水
蒸気を混合する方法(特開昭63−41431号)、あ
るいは新しい触媒、例えばニオブ酸を用いる方法(特開
平1−290636号)等が提案されている。
を改善するため、反応系に非反応性ガスおよびまたは水
蒸気を混合する方法(特開昭63−41431号)、あ
るいは新しい触媒、例えばニオブ酸を用いる方法(特開
平1−290636号)等が提案されている。
【0006】上記した方法によって、多量化による副生
物の生成という問題は解消されるが、一方で別の問題点
が指摘されるようになった。 すなわち、特開昭63−
41431号記載の方法は、酸触媒の一種であるシリカ
−アルミナを触媒とし、反応系に非反応性ガスおよびま
たは水蒸気を混合する方法であるが、水蒸気を混合した
場合には、生成物の分離、乾燥工程が複雑になり、経済
的に不利であるという問題が生じる。
物の生成という問題は解消されるが、一方で別の問題点
が指摘されるようになった。 すなわち、特開昭63−
41431号記載の方法は、酸触媒の一種であるシリカ
−アルミナを触媒とし、反応系に非反応性ガスおよびま
たは水蒸気を混合する方法であるが、水蒸気を混合した
場合には、生成物の分離、乾燥工程が複雑になり、経済
的に不利であるという問題が生じる。
【0007】一方、特開平1−290636号記載の方
法は、オレフィンの二量化等による副生物の生成がほと
んど認められないという特徴を示すものの、脱水反応に
より生成する水により触媒であるニオブ酸が被毒され、
活性が低下するという欠点がある他、ニオブ酸が酸性物
質であるため、装置の腐食対策が必要であり、耐酸性の
材料を利用しなければならないという問題点があった。
法は、オレフィンの二量化等による副生物の生成がほと
んど認められないという特徴を示すものの、脱水反応に
より生成する水により触媒であるニオブ酸が被毒され、
活性が低下するという欠点がある他、ニオブ酸が酸性物
質であるため、装置の腐食対策が必要であり、耐酸性の
材料を利用しなければならないという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、アルコール類
から脱水反応によりオレフィン類を製造するに当り、多
量化による副生成物の問題をはじめ、生成物と水蒸気の
分離の困難性、水による触媒の被毒、あるいは装置の材
料の制約等の問題を生じることのない新しい方法の提供
が求められていた。
から脱水反応によりオレフィン類を製造するに当り、多
量化による副生成物の問題をはじめ、生成物と水蒸気の
分離の困難性、水による触媒の被毒、あるいは装置の材
料の制約等の問題を生じることのない新しい方法の提供
が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルコー
ル類を脱水反応に付し、オレフィン類を製造する方法に
おいて、前記した従来方法の問題点を解消し、広範な原
料アルコール類に適用できる方法を得べく鋭意検討し
た。 その結果、特定の触媒を酸素存在下に使用するこ
とにより、前記従来方法にみられるような問題点がな
く、原料アルコール類を効率良く脱水してオレフィンに
転化することができることを見いだした。また、この方
法は、多量化等の副反応がほとんど起こらないためオレ
フィン類の選択率が高く、しかも広範な原料アルコール
類に適用できるものであることも見いだした。
ル類を脱水反応に付し、オレフィン類を製造する方法に
おいて、前記した従来方法の問題点を解消し、広範な原
料アルコール類に適用できる方法を得べく鋭意検討し
た。 その結果、特定の触媒を酸素存在下に使用するこ
とにより、前記従来方法にみられるような問題点がな
く、原料アルコール類を効率良く脱水してオレフィンに
転化することができることを見いだした。また、この方
法は、多量化等の副反応がほとんど起こらないためオレ
フィン類の選択率が高く、しかも広範な原料アルコール
類に適用できるものであることも見いだした。
【0010】本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものであり、第2級または第3級アルコール類を原料と
し、脱水反応によりオレフィン類を製造する方法におい
て、触媒としてバナドシリケートを用い、酸素の存在下
に脱水せしめることを特徴とするオレフィン類の製造方
法を提供するものである。また、本発明は、上記反応に
使用しうる脱水反応触媒を提供するものである。
ものであり、第2級または第3級アルコール類を原料と
し、脱水反応によりオレフィン類を製造する方法におい
て、触媒としてバナドシリケートを用い、酸素の存在下
に脱水せしめることを特徴とするオレフィン類の製造方
法を提供するものである。また、本発明は、上記反応に
使用しうる脱水反応触媒を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明方法において、原料として
は第2級または第3級アルコール類(以下、「原料アル
コール」ということがある)が使用される。 この原料
アルコールとしては、炭素数が4〜16であるものが好
ましく、鎖状脂肪族系、環状脂肪族系あるいは芳香族系
から選ばれる原料アルコールのいずれもが使用できる。
は第2級または第3級アルコール類(以下、「原料アル
コール」ということがある)が使用される。 この原料
アルコールとしては、炭素数が4〜16であるものが好
ましく、鎖状脂肪族系、環状脂肪族系あるいは芳香族系
から選ばれる原料アルコールのいずれもが使用できる。
【0012】この原料アルコールのうち、第2級アルコ
ール類の具体例としては、第2級ブチルアルコール、第
2級ペンチルアルコール、第2級ヘキシルアルコール、
シクロヘキシルアルコール、l−メントール、α−フェ
ニルエチルアルコール(α−フェネチルアルコール)等
が挙げられる。 また第3級アルコール類の具体例とし
ては、第3級ブチルアルコール、第3級ペンチルアルコ
ール、第3級ヘキシルアルコール、第3級ヘプチルアル
コール、クミルアルコール等が挙げられる。
ール類の具体例としては、第2級ブチルアルコール、第
2級ペンチルアルコール、第2級ヘキシルアルコール、
シクロヘキシルアルコール、l−メントール、α−フェ
ニルエチルアルコール(α−フェネチルアルコール)等
が挙げられる。 また第3級アルコール類の具体例とし
ては、第3級ブチルアルコール、第3級ペンチルアルコ
ール、第3級ヘキシルアルコール、第3級ヘプチルアル
コール、クミルアルコール等が挙げられる。
【0013】また、本発明において用いられる脱水反応
触媒は、バナドシリケートを含有するものである。 バ
ナドシリケートは、シリケートの骨格の一部がバナジウ
ムカチオンで置換されたゼオライトの一種である。
触媒は、バナドシリケートを含有するものである。 バ
ナドシリケートは、シリケートの骨格の一部がバナジウ
ムカチオンで置換されたゼオライトの一種である。
【0014】このバナドシリケートの一例としては、例
えば、J. Chem. Soc. Chem. Commu
n., 1994, 1059.等の文献に記載されたメソポ
ーラスバナドシリケートが挙げられる。 このメソポー
ラスバナドシリケート(以下、「V−MCM−41」と
呼称する場合がある)は、ケイ素源として酸化ケイ素、
バナジウム源としてバナジウム化合物、テンプレートと
して界面活性剤を用い、これらをオートクレーブ中で水
熱処理することにより得られるものである。
えば、J. Chem. Soc. Chem. Commu
n., 1994, 1059.等の文献に記載されたメソポ
ーラスバナドシリケートが挙げられる。 このメソポー
ラスバナドシリケート(以下、「V−MCM−41」と
呼称する場合がある)は、ケイ素源として酸化ケイ素、
バナジウム源としてバナジウム化合物、テンプレートと
して界面活性剤を用い、これらをオートクレーブ中で水
熱処理することにより得られるものである。
【0015】このV−MCM−41は、製造時の界面活
性剤と酸化ケイ素のモル比を変えることにより、細孔の
大きさの異なるものを得ることができる。 また、バナ
ジウム化合物の添加量を変えることにより、V−MCM
−41中のバナジウム含量を調節することもできる。
性剤と酸化ケイ素のモル比を変えることにより、細孔の
大きさの異なるものを得ることができる。 また、バナ
ジウム化合物の添加量を変えることにより、V−MCM
−41中のバナジウム含量を調節することもできる。
【0016】かくして得られたV−MCM−41は、メ
ソポアーと称せられる直径20〜100オングストロー
ムのトンネル状細孔を持ち、その比表面積は500〜1
200m2/gと、極めて大きいものである。
ソポアーと称せられる直径20〜100オングストロー
ムのトンネル状細孔を持ち、その比表面積は500〜1
200m2/gと、極めて大きいものである。
【0017】本発明方法において用いられるバナドシリ
ケートとしては、上記V−MCM−41の如きメソポー
ラスバナドシリケートが好ましいが、これに限らず、種
々の孔径あるいは比表面積を有するものを利用できる。
脱水反応触媒として用いられるバナドシリケートにお
いては、バナジウムの存在およびその含量が脱水反応の
転化率や選択率に影響するので重要である。 一般にバ
ナジウムはバナドシリケート中に、0.01〜10wt
%含まれていることが好ましく、特に、0.2〜5wt
%の範囲で含まれていることが好ましい。
ケートとしては、上記V−MCM−41の如きメソポー
ラスバナドシリケートが好ましいが、これに限らず、種
々の孔径あるいは比表面積を有するものを利用できる。
脱水反応触媒として用いられるバナドシリケートにお
いては、バナジウムの存在およびその含量が脱水反応の
転化率や選択率に影響するので重要である。 一般にバ
ナジウムはバナドシリケート中に、0.01〜10wt
%含まれていることが好ましく、特に、0.2〜5wt
%の範囲で含まれていることが好ましい。
【0018】本発明の脱水反応触媒は、上記のバナドシ
リケートをそのまま用いても、また、これを適当な担
体、例えば、シリカ等に担持せしめて用いても良い。
また、その形状としても、粒状、ペレット状、円筒状等
任意の形状および大きさとすることができる。
リケートをそのまま用いても、また、これを適当な担
体、例えば、シリカ等に担持せしめて用いても良い。
また、その形状としても、粒状、ペレット状、円筒状等
任意の形状および大きさとすることができる。
【0019】本発明方法の反応機構は、現在のところ不
明であるが、酸素の存在が不可欠である。 酸素源とし
ては、空気を使うのが実用上有利であるが、酸素を窒素
等の他の不活性ガスで希釈して用いても、もちろんさし
つかえない。 この時の酸素濃度は、特に制限がない
が、一般的には0.1〜100vol%である。
明であるが、酸素の存在が不可欠である。 酸素源とし
ては、空気を使うのが実用上有利であるが、酸素を窒素
等の他の不活性ガスで希釈して用いても、もちろんさし
つかえない。 この時の酸素濃度は、特に制限がない
が、一般的には0.1〜100vol%である。
【0020】本発明方法の実施にあたっては、種々の方
式をとることができる。 即ち、固定床式あるいは流動
床式、また連続式あるいは回分式等いずれの方式を利用
して実施することも可能である。
式をとることができる。 即ち、固定床式あるいは流動
床式、また連続式あるいは回分式等いずれの方式を利用
して実施することも可能である。
【0021】本発明における反応は、通常、気相で行わ
れる。 しかし、必要ならば、加圧下に液相を維持する
条件下で反応を行うこともできる。 反応温度は特に限
定されるものではないが、一般的には、150〜350
℃程度、好ましくは200〜320℃程度の温度が採用
される。 反応圧力も、特に限定されないが、通常、常
圧〜20kg/cm2程度、好ましくは常圧〜10kg
/cm2程度が採られる。
れる。 しかし、必要ならば、加圧下に液相を維持する
条件下で反応を行うこともできる。 反応温度は特に限
定されるものではないが、一般的には、150〜350
℃程度、好ましくは200〜320℃程度の温度が採用
される。 反応圧力も、特に限定されないが、通常、常
圧〜20kg/cm2程度、好ましくは常圧〜10kg
/cm2程度が採られる。
【0022】本発明方法において、原料であるアルコー
ル類の供給速度は、触媒の容積、アルコールの種類、温
度、圧力等によって変わるが、通常LHSVで0.1〜
50/hr、特に、0.5〜15/hrが適当である。
また、酸素の供給速度はGHSVで10〜30000/
hr、好ましくは200〜2000/hrである。
ル類の供給速度は、触媒の容積、アルコールの種類、温
度、圧力等によって変わるが、通常LHSVで0.1〜
50/hr、特に、0.5〜15/hrが適当である。
また、酸素の供給速度はGHSVで10〜30000/
hr、好ましくは200〜2000/hrである。
【0023】本発明方法の実施に際しての酸素の供給
は、原料アルコール類と酸素を個別に触媒層に送ること
もできるが、予備加熱してガス化した原料アルコール類
と酸素を予め混合して、触媒層へ導入するのがより好ま
しい。 また、実施に当っては、特に希釈剤を用いなく
ともよいが、必要に応じて、反応系に窒素等の不活性ガ
スや水蒸気を添加してもよい。
は、原料アルコール類と酸素を個別に触媒層に送ること
もできるが、予備加熱してガス化した原料アルコール類
と酸素を予め混合して、触媒層へ導入するのがより好ま
しい。 また、実施に当っては、特に希釈剤を用いなく
ともよいが、必要に応じて、反応系に窒素等の不活性ガ
スや水蒸気を添加してもよい。
【0024】以上説明した本発明方法によれば、原料ア
ルコールとして、ほとんどすべての第2級または第3級
アルコール類を利用でき、これから脱水反応によって得
られたオレフィン類は各種の化学原料として用いられ
る。 例えば、鎖状脂肪族系アルコールであるt−ブチ
ルアルコールからは、イソブチレンが得られ、これはブ
チルゴム等の重合体原料として有用である。 また、環
状脂肪族系アルコールであるシクロヘキサノールから
は、シクロヘキセンが得られ、これはl−リジンの原料
として有用である。 更に、芳香族系アルコールである
α−フェネチルアルコールからは、スチレンが得られ、
これはポリスチレン、ABS樹脂等の樹脂原料に使用で
きる。
ルコールとして、ほとんどすべての第2級または第3級
アルコール類を利用でき、これから脱水反応によって得
られたオレフィン類は各種の化学原料として用いられ
る。 例えば、鎖状脂肪族系アルコールであるt−ブチ
ルアルコールからは、イソブチレンが得られ、これはブ
チルゴム等の重合体原料として有用である。 また、環
状脂肪族系アルコールであるシクロヘキサノールから
は、シクロヘキセンが得られ、これはl−リジンの原料
として有用である。 更に、芳香族系アルコールである
α−フェネチルアルコールからは、スチレンが得られ、
これはポリスチレン、ABS樹脂等の樹脂原料に使用で
きる。
【0025】本発明の、触媒としてのバナドシリケート
の利用により、第2級または第3級アルコール類から高
純度の各種オレフィン類が収率良く得られる反応機構は
前記したように未だ明らかではないが、固体酸触媒の性
質を示さないバナドシリケートが、酸素の存在下、アル
コール類の脱水反応において高活性を示すことは驚くべ
きことである。 そして、本発明で用いるバナドシリケ
ート触媒は酸性触媒でないため、アルコール類の脱水反
応のみが高選択的に進行し、生成したオレフィン類の2
量化等はほとんど認められない点で極めて優れている。
また、当然、装置に対する腐食性の点でも優れてい
る。
の利用により、第2級または第3級アルコール類から高
純度の各種オレフィン類が収率良く得られる反応機構は
前記したように未だ明らかではないが、固体酸触媒の性
質を示さないバナドシリケートが、酸素の存在下、アル
コール類の脱水反応において高活性を示すことは驚くべ
きことである。 そして、本発明で用いるバナドシリケ
ート触媒は酸性触媒でないため、アルコール類の脱水反
応のみが高選択的に進行し、生成したオレフィン類の2
量化等はほとんど認められない点で極めて優れている。
また、当然、装置に対する腐食性の点でも優れてい
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明につき実施例を挙げさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例になんら制約され
るものではない。 尚、以下の実施例における%は重量
%を意味する。
く説明するが、本発明はこれら実施例になんら制約され
るものではない。 尚、以下の実施例における%は重量
%を意味する。
【0027】実 施 例 1 (1)触媒の調製 シリカの一種であるアエロジル200(日本アエロジル
社製)32.2gをカ性ソーダ水溶液に投入、溶解し、
30分間攪拌した。 次いで、これに20%の硫酸バナ
ジル水溶液20gを加え、3時間攪拌した。 更に、テ
ンプレートとしてセチルトリメチルアンモニウムブロマ
イド86.7gを添加し、1時間攪拌した。 得られた混
合物を500mlのテフロンライニングしたステンレス
製オートクレーブに投入し、100℃で96時間加熱し
た。
社製)32.2gをカ性ソーダ水溶液に投入、溶解し、
30分間攪拌した。 次いで、これに20%の硫酸バナ
ジル水溶液20gを加え、3時間攪拌した。 更に、テ
ンプレートとしてセチルトリメチルアンモニウムブロマ
イド86.7gを添加し、1時間攪拌した。 得られた混
合物を500mlのテフロンライニングしたステンレス
製オートクレーブに投入し、100℃で96時間加熱し
た。
【0028】結晶化により生成した固体を濾過、次いで
水洗した。 これを60℃で24時間乾燥した後、55
0℃で6時間焼成し、V−MCM−41を得た。 こう
して得られたV−MCM−41は、Si/V/Naの比
(原子比)が67.5/1/0.84であり、また比表面
積(BET法)が877m2/g、平均細孔径が27オ
ングストロームであった。
水洗した。 これを60℃で24時間乾燥した後、55
0℃で6時間焼成し、V−MCM−41を得た。 こう
して得られたV−MCM−41は、Si/V/Naの比
(原子比)が67.5/1/0.84であり、また比表面
積(BET法)が877m2/g、平均細孔径が27オ
ングストロームであった。
【0029】得られたV−MCM−41について、「ピ
リジン昇温脱離法」(ピリジンTPD)によりピリジン
の吸着を測定した。 この結果を図1に示すが、この図
より明らかなようにピリジンの化学吸着は全く観察され
ず、従ってこのV−MCM−41は酸性を示さないこと
が示された。
リジン昇温脱離法」(ピリジンTPD)によりピリジン
の吸着を測定した。 この結果を図1に示すが、この図
より明らかなようにピリジンの化学吸着は全く観察され
ず、従ってこのV−MCM−41は酸性を示さないこと
が示された。
【0030】(2)アルコールの脱水反応 上記(1)で調製したV−MCM−41 200mg
(1.0ml)を触媒として石英反応管(長さ180m
m、内径8mm)に充填し、反応管を電気炉により加熱
しながら、常圧にてt−ブチルアルコールおよび空気を
供給した。 それぞれの供給速度は0.5g/hr(LH
SV=0.65/hr)および900ml/hr(GH
SV=900/hr)であり、供給の間、触媒層の中心
温度を270℃に保った。
(1.0ml)を触媒として石英反応管(長さ180m
m、内径8mm)に充填し、反応管を電気炉により加熱
しながら、常圧にてt−ブチルアルコールおよび空気を
供給した。 それぞれの供給速度は0.5g/hr(LH
SV=0.65/hr)および900ml/hr(GH
SV=900/hr)であり、供給の間、触媒層の中心
温度を270℃に保った。
【0031】反応ガスを冷却トラップに凝縮させ、回収
した液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、
t−ブチルアルコールの転化率は98.4%であった。
また、ジイソブチレン等の副生は認められず、イソブチ
レンの選択率は99.5%に達した。 従って、イソブチ
レンの収率は97.9%である。
した液をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、
t−ブチルアルコールの転化率は98.4%であった。
また、ジイソブチレン等の副生は認められず、イソブチ
レンの選択率は99.5%に達した。 従って、イソブチ
レンの収率は97.9%である。
【0032】比 較 例 1 触媒として、バナジウムを含まない通常のシリカ(メル
ク社製のシリカゲル60)200mgを用い、実施例1
と同一条件でt−ブチルアルコールの脱水反応を行っ
た。t−ブチルアルコールの転化率は1%以下であり、
ほとんど活性を示さなかった。
ク社製のシリカゲル60)200mgを用い、実施例1
と同一条件でt−ブチルアルコールの脱水反応を行っ
た。t−ブチルアルコールの転化率は1%以下であり、
ほとんど活性を示さなかった。
【0033】実 施 例 2 触媒として実施例1(1)で調製したV−MCM−41
を用い、アルコールとしてシクロヘキサノールを3.6
g/hr(LHSV=3.7/hr)で供給し、触媒層
の中心温度を300℃にした以外は実施例1と同様にし
て脱水反応を行った。 反応ガスをトラップして分析し
た結果、シクロヘキサノールの転化率は98.6%であ
った。 また、シクロヘキセンの選択率は99.8%であ
った。 従って、シクロヘキセンの収率は98.4%であ
る。
を用い、アルコールとしてシクロヘキサノールを3.6
g/hr(LHSV=3.7/hr)で供給し、触媒層
の中心温度を300℃にした以外は実施例1と同様にし
て脱水反応を行った。 反応ガスをトラップして分析し
た結果、シクロヘキサノールの転化率は98.6%であ
った。 また、シクロヘキセンの選択率は99.8%であ
った。 従って、シクロヘキセンの収率は98.4%であ
る。
【0034】比 較 例 2 シクロヘキサノールの供給と共に、空気に代えて窒素ガ
スを900ml/hrで供給した以外は実施例2と同様
にして脱水反応を行った。反応ガスをトラップして分析
した結果、シクロヘキサノールの転化率は3.2%と低
く、またシクロヘキセンの選択率は25.0%であっ
た。 このことより、本反応には空気が不可欠であると
いえる。
スを900ml/hrで供給した以外は実施例2と同様
にして脱水反応を行った。反応ガスをトラップして分析
した結果、シクロヘキサノールの転化率は3.2%と低
く、またシクロヘキセンの選択率は25.0%であっ
た。 このことより、本反応には空気が不可欠であると
いえる。
【0035】実 施 例 3〜6 各種の原料アルコールを用いて実施例1と同様に脱水反
応を行った。 反応の各条件を表1に、脱水反応の結果
を表2に示す。
応を行った。 反応の各条件を表1に、脱水反応の結果
を表2に示す。
【0036】 1) 1−メントール25gをベンゼン75gに溶解した溶液を用いた。
【0037】 この結果から明らかなように、本発明方法によればアル
コールの転化率が高く、対応するオレフィンを高収率で
得ることができる。
コールの転化率が高く、対応するオレフィンを高収率で
得ることができる。
【0038】実 施 例 7 (1)触媒の調製 原料比を変え、実施例1(1)と同様にしてV−MCM
−41を調製した。得られたV−MCM−41のSi/
V/Na比(原子比)は36.1/1/0.78であっ
た。 また、比表面積(BET法)は848m2/gであ
った。
−41を調製した。得られたV−MCM−41のSi/
V/Na比(原子比)は36.1/1/0.78であっ
た。 また、比表面積(BET法)は848m2/gであ
った。
【0039】(2)アルコールの脱水反応 実施例1と同様にしてシクロヘキサノールの脱水反応を
行った。 シクロヘキサノールの転化率は97.3%であ
り、シクロヘキセンの選択率は98.8%であった。 従
って、シクロヘキセンの収率は96.1%である。
行った。 シクロヘキサノールの転化率は97.3%であ
り、シクロヘキセンの選択率は98.8%であった。 従
って、シクロヘキセンの収率は96.1%である。
【0040】
【発明の効果】本発明の方法によれば、多量化による副
生成物の問題や、生成物と水蒸気の分離の困難性、水に
よる触媒の被毒、あるいは装置の材料の制約等の問題を
生じることなく、原料アルコール類からオレフィン類を
製造することができる。
生成物の問題や、生成物と水蒸気の分離の困難性、水に
よる触媒の被毒、あるいは装置の材料の制約等の問題を
生じることなく、原料アルコール類からオレフィン類を
製造することができる。
【0041】また、本方法は、広範な種類の原料アルコ
ール類の脱水反応に適用することができるものであり、
アルコール類の脱水反応のみが高選択的に極めて高い転
化率で進行し、しかも生成したオレフィン類の2量化等
はほとんど認められないため、オレフィン類が高純度、
高収率で得られる等極めて優れたものである。
ール類の脱水反応に適用することができるものであり、
アルコール類の脱水反応のみが高選択的に極めて高い転
化率で進行し、しかも生成したオレフィン類の2量化等
はほとんど認められないため、オレフィン類が高純度、
高収率で得られる等極めて優れたものである。
【図1】 実施例1で得られたV−MCM−41につい
て、ピリジンの吸着を測定した結果を示す図面。 以 上
て、ピリジンの吸着を測定した結果を示す図面。 以 上
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 13/20 6958−4H C07C 13/20 15/44 6958−4H 15/44 15/46 6958−4H 15/46 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (4)
- 【請求項1】 第2級または第3級アルコール類を原料
とし、脱水反応によりオレフィン類を製造する方法にお
いて、触媒としてバナドシリケートを用い、酸素の存在
下に脱水せしめることを特徴とするオレフィン類の製造
方法。 - 【請求項2】 バナドシリケートが、メソポーラスバナ
ドシリケートである請求項第1項記載のオレフィン類の
製造方法。 - 【請求項3】 バナドシリケートを含有する脱水反応触
媒。 - 【請求項4】 第2級または第3級アルコール類からオ
レフィン類を製造するために用いるものである請求項第
3項記載の脱水反応触媒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7278294A JPH09100244A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | オレフィン類の製造方法およびこれに用いる脱水反応触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7278294A JPH09100244A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | オレフィン類の製造方法およびこれに用いる脱水反応触媒 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09100244A true JPH09100244A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17595354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7278294A Pending JPH09100244A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | オレフィン類の製造方法およびこれに用いる脱水反応触媒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09100244A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1310836C (zh) * | 2002-02-08 | 2007-04-18 | 住友化学工业株式会社 | 金属化中孔硅酸盐及用其进行氧化的方法 |
| JP2008530150A (ja) | 2005-02-15 | 2008-08-07 | アルケマ フランス | グリセロールの脱水によるアクロレインの製造方法 |
| US7655818B2 (en) | 2005-02-15 | 2010-02-02 | Arkema France | Process for dehydrating glycerol to acrolein |
| JP2013234139A (ja) * | 2012-05-08 | 2013-11-21 | Mitsui Chemicals Inc | オレフィンの製造方法 |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP7278294A patent/JPH09100244A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1310836C (zh) * | 2002-02-08 | 2007-04-18 | 住友化学工业株式会社 | 金属化中孔硅酸盐及用其进行氧化的方法 |
| JP2008530150A (ja) | 2005-02-15 | 2008-08-07 | アルケマ フランス | グリセロールの脱水によるアクロレインの製造方法 |
| US7655818B2 (en) | 2005-02-15 | 2010-02-02 | Arkema France | Process for dehydrating glycerol to acrolein |
| JP2015017142A (ja) * | 2005-02-15 | 2015-01-29 | アルケマ フランス | グリセロールの脱水によるアクロレインの製造方法 |
| JP2013234139A (ja) * | 2012-05-08 | 2013-11-21 | Mitsui Chemicals Inc | オレフィンの製造方法 |
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