JPH09102436A - 積層セラミック電子部品及びその製造方法 - Google Patents
積層セラミック電子部品及びその製造方法Info
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Abstract
が対向して設けられている積層セラミック電子部品にお
いて、内部電極2,4間の実効的な素子の厚みを小さく
する。 【解決手段】 内部電極2,4の周囲にセラミック素体
1に金属が拡散することにより形成された金属拡散層3
a,3b及び5a,5bが設けられていることを特徴と
している。
Description
ンデンサなどのようなセラミック素体内に内部電極が設
けられている積層セラミック電子部品及びその製造方法
に関するものである。
する積層セラミックコンデンサなどの積層セラミック電
子部品は、従来より、セラミックグリーンシート上に印
刷して塗布したり、あるいはプラスチックフィルム上に
薄膜形成法により形成した内部電極パターンを転写した
りすることにより、セラミックグリーンシート上に内部
電極を設け、これを積層した後焼成することにより製造
されている。
対しては、近年、小型でかつ静電容量の大きなものが要
望されているが、誘電体材料自身の比誘電率の改善には
限界がある。従って、内部電極間の厚みを薄くしたり、
内部電極の面積を拡げることにより静電容量を大きくす
る方法が検討されている。
極間の厚みを薄くするためには、グリーンシートの厚み
を薄くする必要があり、グリーンシートの厚みを薄くす
ると、グリーンシート自体の欠陥が増加し、製品の不良
率が高くなるという問題を生じる。
シート間の密着性が悪くなり、デラミネーション等の問
題が生じ、このような方法にも限界があった。また積層
セラミックコンデンサ以外の積層セラミック電子部品に
おいても、内部電極間の厚みを薄くしようとする場合
に、同様の問題があった。
どにおいては、チタン酸バリウム系セラミックスに代表
される焼成温度の高いセラミック材料が誘電体として用
いられていた。そのため、内部電極を構成する材料につ
いても、PdやWといった高融点の金属材料や該金属材
料を含む導電性材料が用いられていた。
するために、誘電体材料として鉛系複合ペロブスカイト
系セラミックスを用いることが試みられている。その結
果、Ag、Ag−Pd合金のような比較的低融点の材料
が、内部電極材料として使用されてきている。
的低融点の金属材料は熱膨張係数が大きい。例えば、P
dが11×10-6cm/℃であるのに対し、Agは1
7.1×10-6cm/℃、Ag及びPdを重量比で7対
3の割合で含むAg−Pd合金では15.0×10-6c
m/℃、Ag及びPdを重量比で3対7の割合で含むA
g−Pd合金は12.7×10-6cm/℃と大きい。な
お、上記金属材料の熱膨張率に対し、例えば鉛系複合ペ
ロブスカイト材料からなるセラミックスの場合、熱膨張
係数は、2.0〜3.0×10-6cm/℃程度とかなり
小さい。その結果、上記のようなセラミック材料と金属
材料を用いて積層セラミックコンデンサ等のセラミック
電子部品に用いられる焼結体を調製すると、熱膨張係数
差に起因する内部応力により、セラミック層と内部電極
とが剥離することがあるという問題があった。
の内部電極が設けられた積層セラミック電子部品におい
て、内部電極間の実効的な素子の厚みを小さくすること
ができる積層セラミック電子部品及びその製造方法を提
供することにある。
複数の内部電極が設けられた積層セラミック電子部品に
おいて、内部電極とセラミック層との熱膨張差に起因す
る層間剥離等の内部欠陥の発生を抑制し得る積層セラミ
ック電子部品及びその製造方法を提供することにある。
成するために成されたものであり、それぞれ、下記の構
成を備えることを特徴とし、それによって、上記双方の
課題を達成することができる。
ミック素体内に複数の内部電極が対向して設けられてお
り、内部電極の周囲に、内部電極からセラミック素体に
金属が拡散することにより形成された金属拡散層が設け
られていることを特徴としている。
層したセラミックグリーンシートの積層体を焼成するこ
とによりセラミック素体内に複数の内部電極が対向して
設けられている積層セラミック電子部品を製造する方法
であり、内部電極として、焼成の際にセラミック素体中
に拡散しやすい成分と拡散しにくい成分とを含有した内
部電極を形成し、焼成の際に、拡散しやすい成分を内部
電極から拡散させて、内部電極の周囲に金属拡散層を形
成することを特徴としている。
散層が形成されているので、内部電極間の実効的な素子
の厚みは、内部電極間の距離ではなく、セラミック素体
を介して対向する金属拡散層間の距離となる。従って、
実効的な素子の厚みを内部電極間の距離よりも小さくす
ることができる。
電極の周囲に金属拡散層が形成されているため、内部電
極とセラミック層との間の接合強度が高められる。すな
わち、内部電極とセラミック層との界面からセラミック
層側の領域にかけてある濃度勾配で内部電極構成金属が
拡散しているため、熱膨張係数差に起因する上記界面に
加えられる応力が緩和され、それによって層間剥離現象
が効果的に抑制される。
くし、内部電極間の距離を小さくした積層セラミック電
子部品において有用であり、例えば内部電極間の距離が
10μm以下であるような積層セラミック電子部品にお
いて有用である。また、セラミックグリーンシートの厚
みの制限から、内部電極間の距離は2μm未満とするこ
とが難しい。従って、本発明に従う好ましい局面の1つ
においては、内部電極間の距離は2μm以上10μm以
下である。
した場合、従来はセラミックグリーンシートの厚みによ
り限界とされた素子の厚みよりもさらに実効的な素子の
厚みを薄くすることができ、静電容量を大きくすること
ができる。
は、内部電極間の距離の10分の1以上であることが好
ましい。このような実効的な厚みは、例えば、後述する
ように、金属拡散層が設けられていない積層セラミック
電子部品と、本発明に従い金属拡散層が設けられた積層
セラミック電子部品の見かけの比誘電率を測定すること
により求めることができる。
て、焼成の際にセラミック素体中に拡散しやすい成分と
拡散しにくい成分とを含有した内部電極を形成し、焼成
の際に、拡散しやすい成分を内部電極から拡散させるこ
とにより、本発明における金属拡散層を形成している。
拡散しやすい成分としては、例えばAgを用いることが
できる。また拡散しにくい成分としては、Pdを用いる
ことができる。従って、例えば、Agを含有した金属粉
とPdを含有した金属粉を混合して内部電極形成用ペー
ストを調製し、これを用いて印刷塗布することにより内
部電極を形成することができる。従って、本発明の製造
方法に従う局面の1つにおいては、拡散しやすい成分を
有する金属粉と、拡散しにくい成分を含有する金属粉と
を混合したものから内部電極を形成することができる。
焼成前における内部電極中の拡散しやすい成分の含有量
を10%以上とすることが好ましい。拡散しやすい成分
の含有量が10%未満であると、金属拡散層を十分に形
成することができない場合がある。なお本願明細書にお
いて%は重量%を意味している。
1つを示す拡大断面図である。図1を参照して、セラミ
ック素体1の内部には複数の内部電極2,4が設けられ
ている。図3は、積層セラミック電子部品の全体を示す
断面図である。図3に示すように、セラミック素体1内
の内部電極2,4は、複数対向するように所定の間隔で
設けられている。積層される内部電極2,4は、セラミ
ック素体1の一方端部及び他方端部にそれぞれ交互に延
びるように形成されており、一方端部に延びる内部電極
2の端部は一方端部の側面に形成された外部電極4と電
気的に接続されており、他方端部に延びる内部電極4の
端部は他方端部の側面に形成された外部電極5と電気的
に接続されている。
周囲には、金属拡散層3a、3b及び5a,5bが形成
されている。この金属拡散層3a,3b及び5a,5b
は、内部電極2,4からセラミック素体1内に金属が拡
散することにより形成されている。金属拡散層3a,3
b及び5a,5bは、それぞれ内部電極2,4と電気的
に接続した状態である。従って、内部電極2と内部電極
4の間に電圧が印加されると、セラミック素体1を挟み
対向する金属拡散層3aと金属拡散層5bとの間で電圧
が印加されることとなる。従って、実効的な素子の厚み
は、金属拡散層3aと金属拡散層5bの間の距離T2 と
なり、内部電極2と内部電極4との間の距離T1 より小
さくなる。従って、本発明に従い、金属拡散層3a,3
b及び5a,5bを設けることにより、実効的な素子の
厚みを薄くすることができる。よって積層セラミックコ
ンデンサ等においては、静電容量を大きくすることがで
きる。
及び5a,5bは、実効的な厚みとしてT3 で示される
厚みを有している。従って、内部電極2及び4の間の実
効的な素子の厚みは、上述のように内部電極2,4間の
距離T1 よりも2T3 小さなT2 の厚みとなる。ところ
で、金属拡散層は、図2に模式的に示すように、内部電
極2から拡散しやすい金属成分がセラミック素体1中に
拡散することにより形成されるものである。従って、内
部電極2の近傍においては、高い濃度であるが、内部電
極2から離れるに従って徐々に濃度が低下する。従っ
て、金属拡散層3a,3bの外側の境界は実際には明確
なものではない。本発明において、金属拡散層の実効的
な厚みは、図1に示すT3 の値とし、内部電極間の距離
T1 から素子の実効的な厚みT2 を差引き、これを2分
の1にすることによって求められる値であるとする。従
って、金属拡散層の実効的な厚みは各内部電極の片側で
の厚みである。
ック電子部品における、みかけ比誘電率は、内部電極間
の距離T1 に対応しており、本発明に従う積層セラミッ
ク電子部品のみかけ比誘電率は図1に示すT2 の厚みに
対応している。素子の厚みとみかけ比誘電率は逆比例す
るので、金属拡散層を実質的に有しない積層セラミック
電子部品のみかけ比誘電率と、本発明に従う金属拡散層
を有する積層セラミック電子部品のみかけ比誘電率を測
定することにより、金属拡散層の厚みT3 を求めること
ができる。本発明においては、このようにして求められ
る金属拡散層の実効的な厚みT3 が内部電極間の距離T
1 の10分の1以上であることが好ましい。
電極とセラミック層との層間剥離現象を金属拡散層を設
けることにより抑制するには、好ましくは、内部電極を
構成する金属材料が合金化していないことが望ましい。
すなわち、例えばAg及びPdを含む導電ペーストを用
いて内部電極を構成する場合、Ag−Pd合金とはなら
ず、内部電極が未合金の状態でAg及びPdを含んでい
ることが望ましい。例えば、X線回折により分析した場
合に、Ag及びPdが独立して確認される状態で内部電
極を構成していることが望ましい。内部電極が合金化し
ている場合には、後述の実施例から明らかなように、層
間剥離現象のような内部欠陥が生じがちとなる。
らセラミック素体に金属が拡散することにより形成され
るものであり、焼成の際の加熱により、内部電極から、
拡散しやすい成分がセラミック素体中に拡散することに
より形成することができる。従って、焼成前の内部電極
中に拡散しやすい成分を含有させておくことにより、内
部電極からこの成分を拡散させて金属拡散層を形成する
ことができる。焼成の際の焼成温度及び保持時間を調整
することにより、内部電極から拡散成分を拡散させ、金
属拡散層を形成する。従って、焼成温度及びその保持時
間は、拡散成分の種類及びセラミック素体の密度や内部
電極間の距離などに応じて決定されるものである。
り、熱膨張係数差に起因する層間剥離現象などの内部欠
陥を抑制するには、好ましくは、焼成雰囲気を炭素雰囲
気などのような酸化性雰囲気とし、焼成に際しての最高
温度で3時間以上保持することが望ましい。窒素雰囲気
のような還元性雰囲気化で焼成を行った場合には、後述
の実施例から明らかなように、層間剥離現象などの内部
欠陥発生率が高くなり、かつ最高温度に維持する時間が
3時間未満の場合においても、内部欠陥発生率が高くな
る。
ラミック電子部品を製造することができる方法であり、
焼成前の内部電極に、焼成の際にセラミック素体中に拡
散しやすい成分と拡散しにくい成分とを含有させてお
き、焼成の際に、拡散しやすい成分を内部電極から拡散
させて金属拡散層を形成する。従って、図1に示す内部
電極2,4から拡散した金属により金属拡散層3a,3
b及び5a,5bが形成される。従って、一般的には、
焼成後においては、内部電極2,4に拡散しにくい成分
が多く存在し、金属拡散層3a,3b及び5a,5bに
拡散しやすい成分が多く存在する。
の1つにおいては、拡散しやすい成分からなる金属粉と
拡散しにくい成分からなる金属粉とを混合し、この混合
粉を原料として内部電極形成用ペーストを調製し、この
内部電極形成用ペーストをグリーンシートに塗布するこ
とにより内部電極を形成する。例えば、拡散しやすい成
分の金属粉としてAg粉末を用い、拡散しにくい成分の
金属粉としてPd粉末を用い、これらの混合粉を原料と
する内部電極形成用ペーストをグリーンシートに塗布し
て内部電極を形成する。このようにして内部電極を形成
したセラミックグリーンシートの積層体を、例えば90
0℃〜1000℃の温度で焼成することにより、拡散し
やすいAg成分をセラミック素体中に拡散させ、金属拡
散層を形成することができる。拡散しにくい成分として
は、相対的に融点の高い金属または合金を用いることが
でき、Pdのほか、Ni、W、Au、Ptが挙げられ
る。また拡散しやすい成分としては、相対的に融点の低
い金属または合金を用いることができ、Agの他、Ag
−Pd合金などが挙げられる。なお、本発明における金
属拡散層は、広義の金属が拡散される層を意味してお
り、合金成分が拡散して形成される層も含まれる。
成分と拡散しにくい成分とを内部電極に含有させること
により、焼成の際に、拡散しやすい成分を拡散させて金
属拡散層を形成する。このため、拡散しやすい成分によ
って金属拡散層が形成されるとともに、拡散しにくい成
分が内部電極内に残るため、内部電極切れの発生を少な
くすることができる。従って、本発明の製造方法に従え
ば、内部電極切れの発生を抑えながら、金属拡散層を形
成することができる。
本発明の製造方法により製造される積層セラミック電子
部品に限定されるものではない。すなわち、上記本発明
の製造方法においては、内部電極に、焼成の際に拡散し
やすい成分と拡散しにくい成分とが含有されているが、
本発明の積層セラミック電子部品においては、内部電極
に、拡散しやすい成分のみを含有させてもよい。例え
ば、拡散しやすい成分としてAg成分を用いる場合、A
gのみから内部電極を形成し、焼成条件をコントロール
することにより内部電極切れを生じることなく、内部電
極からAg成分を拡散させ金属拡散層を形成させること
も可能である。
合型ペロブスカイト材料などの誘電体セラミック電子部
品のみならず、半導体セラミック電子部品、圧電体セラ
ミック電子部品、及び磁性体セラミック電子部品などに
も適用することができるものである。従って、積層セラ
ミックコンデンサのみならず、内部電極を有したサーミ
スタ、バリスタ、圧電素子、フィルタなど幅広い分野に
応用することが可能なものである。
サに応用した実施例について説明する。セラミック素体
の材料としては、鉛複合ペロブスカイト材料を用い、内
部電極形成材料としては、表1に示すようなAg含有量
(残りPd)の材料を用い、表1に示す内部電極間距離
となるような厚みにセラミックグリーンシートを形成
し、これに内部電極を印刷して形成し、この積層体を表
1に示す焼成温度で焼成し、積層セラミックコンデンサ
を作製した。
しないものであり、電子部品素子の外側に電極を形成
し、この電極間の距離を0.8mmとしたものである。
また実験例No. 2〜9においては、表1に示すようなA
g粉末の含有量で、残りがPd粉末の含有量である内部
電極形成用ペーストを作製し、このペーストを塗布する
ことにより内部電極を形成した。
末のみの内部電極形成用ペーストを用いた。
は、実験例No. 1のみかけ比誘電率と、各実験例におい
て測定したみかけ比誘電率から算出した値である。表1
から明らかなように、金属拡散層の実効的な厚みが内部
電極間距離の10分の1以上である実験例No. 4、No.
5及びNo. 9は、みかけ比誘電率が著しく大きくなって
いる。従って、金属拡散層の実効的な厚みとしては内部
電極間距離の10分の1以上が好ましいことがわかる。
ていない実験例No. 10においては、実質的な金属拡散
層が形成されておらず、みかけ比誘電率の向上が認めら
れないことがわかる。
mまたは5μmとし、焼成温度及び焼成の最高温度保持
時間を変化させて焼成し、得られた積層セラミックコン
デンサのみかけ比誘電率を測定した。内部電極としては
Agの含有率が30%のものを形成した。
1、No. 14〜No. 16、及びNo. 18〜No. 19で
は、金属拡散層の実効的な厚みが内部電極間距離の10
分の1以上になっており、みかけ比誘電率が大きくなっ
ている。
かなように、焼成温度としては950℃よりも、より高
い温度である1000℃の方がみかけ比誘電率が高くな
っていることがわかる。しかしながら、焼成温度が10
50℃になると、急激にみかけ比誘電率が低下してい
る。これは、おそらく焼成温度が高すぎることにより、
内部電極切れが発生したものと考えられる。
に実験例No. 16、No. 18及びNo. 19の比較から明
らかなように、最高温度保持時間を長くする程、みかけ
比誘電率が高められることがわかる。また実験例No. 1
4〜No. 19から、最高温度保持時間が同じであれば、
焼成温度が高い方がみかけ比誘電率が高くなることがわ
かる。
成条件で焼成することにより、内部電極の周囲に金属拡
散層を形成することができ、内部電極間の実効的な素子
の厚みを小さくすることができる。従って、積層セラミ
ックコンデンサに応用した場合、大きな静電容量を得る
ことができることがわかる。
に応用した他の具体的な実施例につき説明する。セラミ
ック素体の材料としては、鉛複合ペロブスカイト材料と
してPb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 系セラミックスを用
い、内部電極形成材料としては、下記の表3に示す割合
(重量比)でAg及びPdを含む材料を用いた。また、
セラミックグリーンシートとしては、5.0μmの厚み
のものを形成し、該セラミックグリーンシートに上記内
部電極形成材料をスクリーン印刷して内部電極を形成
し、得られた内部電極が印刷されたセラミックグリーン
シートを積層して積層体を得、表3に示す条件で焼成
し、焼結体を得た。得られた焼結体の両端面に外部電極
を形成し積層セラミックコンデンサを作製した。
デンサにおける焼結体の内部欠陥発生率を、下記の要領
で測定し、評価した。結果を下記の表3に併せて示す。
内部欠陥発生率は、超音波画像解析装置により、非破壊
で内部欠陥を検出することで算出した。
電極が最終的にAg−Pd合金となっている状態か、あ
るいは未合金の状態であるかをX線回折により測定した
結果に基づくものである。
からなる内部電極が形成されている実験例22〜25で
は、Ag含有割合が高くなるにつれて、内部欠陥発生率
が著しく高くなっていくことがわかる。従って、Ag含
有割合を高めた場合には、コストを低減し得るものの、
内部欠陥発生率が高くなり、望ましくないことがわか
る。
態で含む内部電極が形成されている実験例26〜28で
は、Agの含有割合の如何に係わらず、内部欠陥発生率
が5ppm以下と低いことがわかる。従って、Ag及び
Pdを未合金の状態で含むように構成することにより、
Ag含有割合を高めてコストを低減した場合であっても
内部欠陥発生率を低減し得ることがわかる。
8、39と、実験例32,35,37,40との比較か
ら明らかなように、同じAg含有割合で、かつ内部電極
が未合金の状態であっても、還元性雰囲気下で焼成した
場合には、内部欠陥発生率がかなり高くなることがわか
る。これに対して、Ag及びPdが合金の場合で含まれ
る内部電極を形成し、かつ焼成に際しての雰囲気を酸化
性雰囲気、すなわち酸素雰囲気下や空気中で600℃以
上の温度にて焼成した場合には、内部欠陥発生率を、A
g含有割合の如何に係わらず、50ppm以下と非常に
低くし得ることがわかる。
ましくは、酸化性雰囲気で焼成することにより、内部欠
陥発生率を低め得ることがわかる。また、最高温度保持
時間が長くなる程、内部欠陥発生率が低くなることもわ
かる。なお、本願発明者の実験によれば、最高温度保持
時間が3時間未満の場合には、酸化性雰囲気下で焼成し
たとしても、内部欠陥発生率が高くなり本発明の効果を
得られないことが確かめられている。
散層を形成することにより、内部電極間の実効的な素子
の厚みを小さくすることができる。従って、グリーンシ
ートの厚みを薄くすることなく、実効的な素子の厚みを
薄くすることが可能になる。
サに適用することにより、大きな静電容量を確保するこ
とができる。また、本発明に従って、内部電極の周囲に
金属拡散層を形成した場合には、内部電極とセラミック
層との界面における熱膨張係数差に起因する内部応力を
効果的に緩和することができるため、セラミック層と内
部電極との界面における層間剥離のような内部欠陥の発
生率を効果的に低めることができる。従って、積層セラ
ミックコンデンサの良品率を高めることができる。特
に、鉛系複合ペロブスカイト系セラミックスのような低
温焼成可能なセラミックスを用い、比較的低い温度で焼
付け得る金属材料を用いて内部電極を構成した場合に、
上記のように熱膨張係数差に起因する内部応力を効果的
に緩和し得るため、本発明を好適に適用することができ
る。
に示す断面図。
ック電子部品を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 セラミック素体内に複数の内部電極が対
向して設けられている積層セラミック電子部品におい
て、 前記内部電極の周囲に、前記内部電極からセラミック素
体に金属が拡散することにより形成された金属拡散層が
設けられていることを特徴とする積層セラミック電子部
品。 - 【請求項2】 前記金属拡散層の実効的な厚みが前記内
部電極間の距離の10分の1以上である請求項1に記載
の積層セラミック電子部品。 - 【請求項3】 前記内部電極間の距離が10μm以下で
ある請求項1または2に記載の積層セラミック電子部
品。 - 【請求項4】 内部電極を介して積層したセラミックグ
リーンシートの積層体を焼成することによりセラミック
素体内に複数の内部電極が対向して設けられている積層
セラミック電子部品を製造する方法において、 前記内部電極として、焼成の際にセラミック素体中に拡
散しやすい成分と拡散しにくい成分とを含有した内部電
極を形成し、焼成の際に、前記拡散しやすい成分を前記
内部電極から拡散させて、前記内部電極の周囲に金属拡
散層を形成することを特徴とする積層セラミック電子部
品の製造方法。 - 【請求項5】 焼成前における前記内部電極中の前記拡
散しやすい成分の含有量が10%以上である請求項4に
記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26162195A JP3604043B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-10-09 | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19485895 | 1995-07-31 | ||
| JP7-194858 | 1995-07-31 | ||
| JP26162195A JP3604043B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-10-09 | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09102436A true JPH09102436A (ja) | 1997-04-15 |
| JP3604043B2 JP3604043B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=26508779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26162195A Expired - Lifetime JP3604043B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-10-09 | 積層セラミック電子部品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3604043B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001118745A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-27 | Murata Mfg Co Ltd | 積層セラミック素子の剥離方法及び積層セラミック素子の検査方法 |
| JP2005191046A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Kyocera Corp | 積層型圧電素子およびその製法、並びに噴射装置 |
| JPWO2021235238A1 (ja) * | 2020-05-19 | 2021-11-25 |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP26162195A patent/JP3604043B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001118745A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-27 | Murata Mfg Co Ltd | 積層セラミック素子の剥離方法及び積層セラミック素子の検査方法 |
| JP2005191046A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Kyocera Corp | 積層型圧電素子およびその製法、並びに噴射装置 |
| JPWO2021235238A1 (ja) * | 2020-05-19 | 2021-11-25 | ||
| WO2021235238A1 (ja) * | 2020-05-19 | 2021-11-25 | 京セラ株式会社 | コンデンサ |
| CN115605970A (zh) * | 2020-05-19 | 2023-01-13 | 京瓷株式会社(Jp) | 电容器 |
| EP4156215A4 (en) * | 2020-05-19 | 2024-12-25 | Kyocera Corporation | CAPACITOR |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3604043B2 (ja) | 2004-12-22 |
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