JPH09103664A - ポリスルホン系樹脂半透膜の製造方法 - Google Patents
ポリスルホン系樹脂半透膜の製造方法Info
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- JPH09103664A JPH09103664A JP25857496A JP25857496A JPH09103664A JP H09103664 A JPH09103664 A JP H09103664A JP 25857496 A JP25857496 A JP 25857496A JP 25857496 A JP25857496 A JP 25857496A JP H09103664 A JPH09103664 A JP H09103664A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高透水性を有し、かつ親水性高分子が水不溶化
されたポリスルホン系樹脂半透膜の製造方法を提供す
る。 【解決手段】ポリスルホン系樹脂と親水性高分子を混和
溶解した溶液を製膜原液として用い、成形した膜を熱架
橋することを特徴とするポリスルホン系樹脂半透膜の製
造方法。
されたポリスルホン系樹脂半透膜の製造方法を提供す
る。 【解決手段】ポリスルホン系樹脂と親水性高分子を混和
溶解した溶液を製膜原液として用い、成形した膜を熱架
橋することを特徴とするポリスルホン系樹脂半透膜の製
造方法。
Description
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、ポリスルホン系
樹脂半透膜の製造方法に関する。
樹脂半透膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半透膜の素材としては、セルロー
スアセテート・ポリアクリロニトリル・ポリメタクリル
酸メチル・ポリアミド等多くの高分子化合物が用いられ
てきた。一方、ポリスルホン系樹脂は、元来エンジニア
リングプラスチックスとして使用されてきたが、その耐
熱安定性、耐酸・耐アルカリ性、そして生体適合性、耐
汚染性が良好であることから、半透膜素材として注目さ
れている。
スアセテート・ポリアクリロニトリル・ポリメタクリル
酸メチル・ポリアミド等多くの高分子化合物が用いられ
てきた。一方、ポリスルホン系樹脂は、元来エンジニア
リングプラスチックスとして使用されてきたが、その耐
熱安定性、耐酸・耐アルカリ性、そして生体適合性、耐
汚染性が良好であることから、半透膜素材として注目さ
れている。
【0003】ポリスルホン系樹脂を用いた半透膜を得る
方法として従来より例えば、ジャーナル・オブ・アプラ
イド・ポリマー・サイエンス(20巻、2377〜2394頁、19
76年)及び、(同21巻、1883〜1900頁、1977年)、特開
昭58−104940号公報等が提案されている。しか
し該樹脂は、分子間凝集力が強すぎて、表面の孔や貫通
すべき内部の孔を閉塞してしまうため孔形成の制御が困
難となる。このため、分画分子量が10万以下と小さく
かつ透水性も小さいものしか得られていない。一方、近
年、ポリスルホン系樹脂を用いた膜で、表面に大きな孔
をあける試みとして、次のような手段が提案されてい
る。
方法として従来より例えば、ジャーナル・オブ・アプラ
イド・ポリマー・サイエンス(20巻、2377〜2394頁、19
76年)及び、(同21巻、1883〜1900頁、1977年)、特開
昭58−104940号公報等が提案されている。しか
し該樹脂は、分子間凝集力が強すぎて、表面の孔や貫通
すべき内部の孔を閉塞してしまうため孔形成の制御が困
難となる。このため、分画分子量が10万以下と小さく
かつ透水性も小さいものしか得られていない。一方、近
年、ポリスルホン系樹脂を用いた膜で、表面に大きな孔
をあける試みとして、次のような手段が提案されてい
る。
【0004】 異種ポリマー間のミクロ相分離を利用
する方法。(特公昭48−176号公報、特開昭54−
144456号公報、同57−50506号公報、同5
7−50507号公報、同57−50508号公報) 製膜後、抽出・溶出操作を有する方法。(特開昭5
4−26283号公報、同57−35906号公報、同
58−91822号公報) 製膜原液の準安定液体分散状態で製膜する方法。
(特開昭56−154051号公報、同59−5804
1号公報、同59−183761号公報、同59−18
9903号公報) 紡糸時に工夫をこらす方法(特開昭59−2280
16号公報) しかし、の方法ではポリマー間の凝固速度の違いを利
用しているのみで、分画分子量10万以上の大きな孔を
得るに至っていない。その上、大量にブレンドするた
め、ポリスルホン系樹脂の本来の良好な性能が失われや
すい。また、の方法は、ブレンドポリマーの抽出と無
機顆粒を溶出する大きく2つの方法に分類される。前者
においては、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロ
リドンが主たるポリマーであるが、十分な孔径を得るこ
とや抽出操作が困難であった。後者の例では、前記特開
昭58−91822号公報で、シリカパウダーを混入し
て製膜後、アルカリを用いて溶出させ、0.05μm 以
上の大きな孔をあけるのに成功しているが、この製造方
法では同一製膜原液から他の孔径分布をとる膜を製造す
ることはできない。の方法は製膜原液にポリスルホン
系樹脂の非溶媒もしくは膨潤剤を大量に混合し、該製膜
原液が相分離する直前のところで製膜するものである。
かかる方法では、凝固浴の温度効果を有利に利用できな
い欠点がある。の方法は、製膜時に高湿度の風を吹き
つけることで、該表面での孔径拡大を実現しているが、
該方法では片面にしかその効果はなく、特に中空糸膜に
至っては、分画分子量は小さい範囲のものしか得られな
い。
する方法。(特公昭48−176号公報、特開昭54−
144456号公報、同57−50506号公報、同5
7−50507号公報、同57−50508号公報) 製膜後、抽出・溶出操作を有する方法。(特開昭5
4−26283号公報、同57−35906号公報、同
58−91822号公報) 製膜原液の準安定液体分散状態で製膜する方法。
(特開昭56−154051号公報、同59−5804
1号公報、同59−183761号公報、同59−18
9903号公報) 紡糸時に工夫をこらす方法(特開昭59−2280
16号公報) しかし、の方法ではポリマー間の凝固速度の違いを利
用しているのみで、分画分子量10万以上の大きな孔を
得るに至っていない。その上、大量にブレンドするた
め、ポリスルホン系樹脂の本来の良好な性能が失われや
すい。また、の方法は、ブレンドポリマーの抽出と無
機顆粒を溶出する大きく2つの方法に分類される。前者
においては、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロ
リドンが主たるポリマーであるが、十分な孔径を得るこ
とや抽出操作が困難であった。後者の例では、前記特開
昭58−91822号公報で、シリカパウダーを混入し
て製膜後、アルカリを用いて溶出させ、0.05μm 以
上の大きな孔をあけるのに成功しているが、この製造方
法では同一製膜原液から他の孔径分布をとる膜を製造す
ることはできない。の方法は製膜原液にポリスルホン
系樹脂の非溶媒もしくは膨潤剤を大量に混合し、該製膜
原液が相分離する直前のところで製膜するものである。
かかる方法では、凝固浴の温度効果を有利に利用できな
い欠点がある。の方法は、製膜時に高湿度の風を吹き
つけることで、該表面での孔径拡大を実現しているが、
該方法では片面にしかその効果はなく、特に中空糸膜に
至っては、分画分子量は小さい範囲のものしか得られな
い。
【0005】これら従来のポリスルホン系樹脂半透膜の
製造方法は、その製膜原液が低温で相分離する特徴を有
するものである。このため製膜時に凝固浴中の非溶媒等
と膜中の良溶媒との交換速度を上げようとして凝固浴温
度を上げても製膜原液が均一系の方へ平衡移動するた
め、表面に緻密層ができやすいという欠点と、同じ原液
から透水性・分画分子量を広範囲に持つ種々の半透膜を
製造し得ないという欠点を有するものであった。
製造方法は、その製膜原液が低温で相分離する特徴を有
するものである。このため製膜時に凝固浴中の非溶媒等
と膜中の良溶媒との交換速度を上げようとして凝固浴温
度を上げても製膜原液が均一系の方へ平衡移動するた
め、表面に緻密層ができやすいという欠点と、同じ原液
から透水性・分画分子量を広範囲に持つ種々の半透膜を
製造し得ないという欠点を有するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記欠
点を解析し、鋭意検討した結果本発明に到達した。特
に、透水性、分画分子量を広範囲にとることができ、か
つ、目づまりや汚れがおこりにくい、ポリスルホン系樹
脂半透膜の製造方法を提供することを目的とする。
点を解析し、鋭意検討した結果本発明に到達した。特
に、透水性、分画分子量を広範囲にとることができ、か
つ、目づまりや汚れがおこりにくい、ポリスルホン系樹
脂半透膜の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次の構成を有す
る。すなわち、「ポリスルホン系樹脂と親水性高分子を
混和溶解した溶液を製膜原液として用い、成形した膜を
熱架橋することを特徴とするポリスルホン系樹脂半透膜
の製造方法。」
る。すなわち、「ポリスルホン系樹脂と親水性高分子を
混和溶解した溶液を製膜原液として用い、成形した膜を
熱架橋することを特徴とするポリスルホン系樹脂半透膜
の製造方法。」
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においてポリスルホン系樹
脂半透膜を製造するために用いる製膜原液は、基本的に
はポリスルホン系樹脂、親水性高分子および溶媒からな
る3成分系で構成される。さらに、成膜原液中に、添加
剤を加えることも好ましい。
脂半透膜を製造するために用いる製膜原液は、基本的に
はポリスルホン系樹脂、親水性高分子および溶媒からな
る3成分系で構成される。さらに、成膜原液中に、添加
剤を加えることも好ましい。
【0009】ここで言うポリスルホン系樹脂は、通常式
(1)、または(2)
(1)、または(2)
【化1】 の繰り返し単位からなるものであるが、官能基を含んで
いたり、アルキル系のものであってもよく、特に限定す
るものではない。
いたり、アルキル系のものであってもよく、特に限定す
るものではない。
【0010】親水性高分子は、ポリスルホン系樹脂と相
溶性があり、かつ親水性を持つ高分子である。ポリビニ
ルピロリドンが一番良く、他に変性ポリビニルピロリド
ン、共重合ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポ
リエチレングリコール等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
溶性があり、かつ親水性を持つ高分子である。ポリビニ
ルピロリドンが一番良く、他に変性ポリビニルピロリド
ン、共重合ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポ
リエチレングリコール等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0011】溶媒は、ポリスルホン系樹脂及び親水性高
分子を共に溶解する溶媒である。ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N
―メチル―2―ピロリドン、ジオキサン等、多種の溶媒
が用いられるが、特にジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド、N―メチル―2
―ピロリドンが望ましい。
分子を共に溶解する溶媒である。ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、N
―メチル―2―ピロリドン、ジオキサン等、多種の溶媒
が用いられるが、特にジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド、N―メチル―2
―ピロリドンが望ましい。
【0012】添加剤は、溶媒と相溶性を持ち、親水性高
分子の良溶媒となり、かつ、ポリスルホン系樹脂の非溶
媒又は膨潤剤となるものであれば何でも良く、例えば、
水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ヘキ
サノール、1,4―ブタンジオール等がある。生産コス
トを考えると水が最も望ましい。添加剤は、ポリスルホ
ン系樹脂に対する凝固性を考え合わせた上で選択すれば
良い。
分子の良溶媒となり、かつ、ポリスルホン系樹脂の非溶
媒又は膨潤剤となるものであれば何でも良く、例えば、
水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ヘキ
サノール、1,4―ブタンジオール等がある。生産コス
トを考えると水が最も望ましい。添加剤は、ポリスルホ
ン系樹脂に対する凝固性を考え合わせた上で選択すれば
良い。
【0013】これらのおのおのの組合せは任意であり、
上記の性質をもつ組合せを考えるのは、同業者にとって
容易なことである。また、溶媒・添加剤は、2種類以上
の化合物の混合系でも良い。
上記の性質をもつ組合せを考えるのは、同業者にとって
容易なことである。また、溶媒・添加剤は、2種類以上
の化合物の混合系でも良い。
【0014】該製膜原液の組成として、ポリスルホン系
樹脂は、製膜可能でかつ膜としての特性を有する濃度範
囲であれば良く、5〜50重量%である。高い透水性、
大きな分画分子量を得るためにはポリマー濃度は下げる
べきで、この場合望ましくは5〜20重量%である。5
重量%未満では、製膜原液の十分な粘度を得ることがで
きず、膜を形成できなくなる。また、50重量%を越え
ると貫通孔を形成しにくくなる。
樹脂は、製膜可能でかつ膜としての特性を有する濃度範
囲であれば良く、5〜50重量%である。高い透水性、
大きな分画分子量を得るためにはポリマー濃度は下げる
べきで、この場合望ましくは5〜20重量%である。5
重量%未満では、製膜原液の十分な粘度を得ることがで
きず、膜を形成できなくなる。また、50重量%を越え
ると貫通孔を形成しにくくなる。
【0015】親水性高分子は、特にポリビニルピロリド
ンの場合、GAF社から分子量36万、16万、4万、
1万のものが市販されており、これを使うのが便利であ
るが、もちろんそれ以外の分子量のものを使用してもか
まわない。ただし、親水性高分子の添加の理由の1つと
して増粘効果もあるため、添加量は高分子量のものを用
いるほど少量で良く、かつまた相分離現象の温度依存性
の逆転も顕著になるため透水性の高い膜を得るためには
有利である。ポリビニルピロリドンの添加量は、1〜2
0重量%、特に3〜10重量%が望ましいが、用いるポ
リビニルピロリドンの分子量に左右される。一般に添加
量が少なすぎる場合、分子量が低すぎる場合は相分離の
逆転現象は得難く、ポリマー濃度が高く、ポリマー分子
量が大きすぎると、製膜後の洗浄が困難となる。それ
故、分子量の異なるものを混合して役割分担し用いるの
も一つの方法となる。
ンの場合、GAF社から分子量36万、16万、4万、
1万のものが市販されており、これを使うのが便利であ
るが、もちろんそれ以外の分子量のものを使用してもか
まわない。ただし、親水性高分子の添加の理由の1つと
して増粘効果もあるため、添加量は高分子量のものを用
いるほど少量で良く、かつまた相分離現象の温度依存性
の逆転も顕著になるため透水性の高い膜を得るためには
有利である。ポリビニルピロリドンの添加量は、1〜2
0重量%、特に3〜10重量%が望ましいが、用いるポ
リビニルピロリドンの分子量に左右される。一般に添加
量が少なすぎる場合、分子量が低すぎる場合は相分離の
逆転現象は得難く、ポリマー濃度が高く、ポリマー分子
量が大きすぎると、製膜後の洗浄が困難となる。それ
故、分子量の異なるものを混合して役割分担し用いるの
も一つの方法となる。
【0016】以上2つの高分子を溶媒に混合溶解する。
ここへ、添加剤を添加することが好ましいが、特に水の
場合、ポリスルホン系樹脂にとって凝固性が高いため、
7重量%以下、特に1〜5重量%が望ましい。凝固性が
小さな添加剤を用いるときは添加量が多くなることは容
易に推測される。
ここへ、添加剤を添加することが好ましいが、特に水の
場合、ポリスルホン系樹脂にとって凝固性が高いため、
7重量%以下、特に1〜5重量%が望ましい。凝固性が
小さな添加剤を用いるときは添加量が多くなることは容
易に推測される。
【0017】本発明では、この第4成分が、添加される
ため、親水性高分子の量を少なくすることができる。添
加剤の濃度が高くなるにつれ、製膜原液の相分離温度は
低下してくる。相分離温度の設定は、求める膜の透水性
や分画分子量により髄意にすればよく、例えば、高い透
水性・分画分子量を得るためには製膜時に相分離を強力
に促進するため低い相分離温度を設定すれば良い。ま
た、凝固浴の温度を高くしても同様の効果は得られる。
本発明で用いる製膜原液は、低温で均一系となるため、
原液安定性も良い。
ため、親水性高分子の量を少なくすることができる。添
加剤の濃度が高くなるにつれ、製膜原液の相分離温度は
低下してくる。相分離温度の設定は、求める膜の透水性
や分画分子量により髄意にすればよく、例えば、高い透
水性・分画分子量を得るためには製膜時に相分離を強力
に促進するため低い相分離温度を設定すれば良い。ま
た、凝固浴の温度を高くしても同様の効果は得られる。
本発明で用いる製膜原液は、低温で均一系となるため、
原液安定性も良い。
【0018】以上の条件のもとでポリスルホン系樹脂半
透膜を得る。製膜操作は、公知技術を用いれば良い。平
膜については、該製膜原液を平坦な基板上に流展し、そ
の後凝固浴中に浸漬する。中空糸膜については、中空形
態を保つため、注入液を用いる。注入液は、製膜原液に
対して凝固性の高いものより、低いものを用いた方が紡
糸安定性は良いが、凝固浴温度・相分離温度・口金温度
との相関で中空糸膜内壁の平滑性が変化するので、適宜
最良組成を決めれば良い。ポリスルホン系樹脂に不活性
なデカン・オクタン・ウンデカン等の炭化水素を用いて
も良い。また気体を注入して中空形態を保持させてもよ
い。乾式長は0.1〜20cmであり、特に0.5〜5cm
が紡糸安定性も良く、さらに望ましい。同一組成、同一
条件で製膜した場合、中空糸膜より平膜の方が表面に開
孔する孔の直径は大きくなる傾向がある。
透膜を得る。製膜操作は、公知技術を用いれば良い。平
膜については、該製膜原液を平坦な基板上に流展し、そ
の後凝固浴中に浸漬する。中空糸膜については、中空形
態を保つため、注入液を用いる。注入液は、製膜原液に
対して凝固性の高いものより、低いものを用いた方が紡
糸安定性は良いが、凝固浴温度・相分離温度・口金温度
との相関で中空糸膜内壁の平滑性が変化するので、適宜
最良組成を決めれば良い。ポリスルホン系樹脂に不活性
なデカン・オクタン・ウンデカン等の炭化水素を用いて
も良い。また気体を注入して中空形態を保持させてもよ
い。乾式長は0.1〜20cmであり、特に0.5〜5cm
が紡糸安定性も良く、さらに望ましい。同一組成、同一
条件で製膜した場合、中空糸膜より平膜の方が表面に開
孔する孔の直径は大きくなる傾向がある。
【0019】かかる方法で得たポリスルホン系樹脂半透
膜は、膜中に親水性高分子を残存させることによって、
水濡れ性が改善され、熱により架橋されることにより、
水に対して不溶化処理が施されてなるものである。
膜は、膜中に親水性高分子を残存させることによって、
水濡れ性が改善され、熱により架橋されることにより、
水に対して不溶化処理が施されてなるものである。
【0020】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに詳細な
説明する。
説明する。
【0021】以下、用いた測定法は次のとおりである。
【0022】(1) 透水性 中空糸膜の場合は、両端に環流液用の孔を備えたガラス
製のケースに該中空糸膜を挿入し、市販のポッティング
剤を用いて小型モジュールを作製し、37℃に保って中
空糸内側に水圧をかけ膜を通して外側へ透過する一定時
間の水の量と有効膜面積および膜間圧力差から算出する
方法で透水性能を測定した。
製のケースに該中空糸膜を挿入し、市販のポッティング
剤を用いて小型モジュールを作製し、37℃に保って中
空糸内側に水圧をかけ膜を通して外側へ透過する一定時
間の水の量と有効膜面積および膜間圧力差から算出する
方法で透水性能を測定した。
【0023】平膜の場合は、撹拌円筒セルを用いて同様
にして測定した。
にして測定した。
【0024】実施例1 ポリスルホン(ユーデルP―3500)15部、ポリビ
ニルピロリドン(K90)8部、1,4―ブタンジオー
ル7部をジメチルアセトアミド70部に加え、加熱溶解
した。この製膜原液は、70℃で相分離するように1,
4―ブタンジオールをさらに微量添加して調製した。調
製された原液を外径1.0mm、内径0.7mmの環状オリ
フィスからなる口金孔内から注入液としてジメチルアセ
トアミド/水=85/15を注入しつつ吐出させ、口金
面から1.0cm下方に設置した51℃に保温した水を有
する凝固浴に通過させ、通常の方法で水洗後カセにまき
取り、中空糸条膜を得た。口金は60℃に保温した。得
られた中空糸膜の、透水性は1320ml/m2 ・hr・mm
Hgの性能を示した。
ニルピロリドン(K90)8部、1,4―ブタンジオー
ル7部をジメチルアセトアミド70部に加え、加熱溶解
した。この製膜原液は、70℃で相分離するように1,
4―ブタンジオールをさらに微量添加して調製した。調
製された原液を外径1.0mm、内径0.7mmの環状オリ
フィスからなる口金孔内から注入液としてジメチルアセ
トアミド/水=85/15を注入しつつ吐出させ、口金
面から1.0cm下方に設置した51℃に保温した水を有
する凝固浴に通過させ、通常の方法で水洗後カセにまき
取り、中空糸条膜を得た。口金は60℃に保温した。得
られた中空糸膜の、透水性は1320ml/m2 ・hr・mm
Hgの性能を示した。
【0025】更に、この中空糸膜を175℃5時間処理
しポリビニルピロリドンを熱架橋したところ、透水性は
15800ml/ m2 ・hr・mmHgになった。水洗後溶出物
試験を行ったところ、溶出物はほとんどなかった。
しポリビニルピロリドンを熱架橋したところ、透水性は
15800ml/ m2 ・hr・mmHgになった。水洗後溶出物
試験を行ったところ、溶出物はほとんどなかった。
【0026】比較例1 ポリスルホン12部、ポリビニルピロリドン6部をN―
メチルピロリドン82部に加え、加熱溶解した。この原
液を50℃に保温し、実施例1と同様にして製膜した。
透水性は600ml/m2 ・hr・mmHgと低いものであっ
た。
メチルピロリドン82部に加え、加熱溶解した。この原
液を50℃に保温し、実施例1と同様にして製膜した。
透水性は600ml/m2 ・hr・mmHgと低いものであっ
た。
【0027】比較例2 比較例1の原液で、原液と室温に保って同様に製膜し
た。透水性は250ml/m2 ・hr・mmHgであった。
た。透水性は250ml/m2 ・hr・mmHgであった。
【0028】比較例3 ポリスルホン15部、ジメチルアセトアミド83部に水
2部を加え、加熱溶解し比較例1と同様にして製膜した
が、透水性は25ml/m2 ・hr・mmHgと低いものしか得
られなかった。
2部を加え、加熱溶解し比較例1と同様にして製膜した
が、透水性は25ml/m2 ・hr・mmHgと低いものしか得
られなかった。
【0029】比較例4 比較例1〜2の膜に、ポリビニルピロリドンの抽出、熱
架橋処理と施すと、透水性はほとんど0となった。
架橋処理と施すと、透水性はほとんど0となった。
【0030】
【発明の効果】本発明はポリスルホン系樹脂半透膜の、
透水性、分画分子量を広範囲にとることができる。原液
条件、製膜条件を適切に選ぶことにより、複合膜の支持
体も製造可能である。かつ、得られるポリスルホン系樹
脂半透膜は、目づまり、汚れに対して強いため、逆浸透
膜から、高性能限外濾過膜(あるいは精密濾過膜)ま
で、一般産業用途及びメディカル分野の血液成分分離膜
として使用することができる。
透水性、分画分子量を広範囲にとることができる。原液
条件、製膜条件を適切に選ぶことにより、複合膜の支持
体も製造可能である。かつ、得られるポリスルホン系樹
脂半透膜は、目づまり、汚れに対して強いため、逆浸透
膜から、高性能限外濾過膜(あるいは精密濾過膜)ま
で、一般産業用途及びメディカル分野の血液成分分離膜
として使用することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】ポリスルホン系樹脂と親水性高分子を混和
溶解した溶液を製膜原液として用い、成形した膜を熱架
橋することを特徴とするポリスルホン系樹脂半透膜の製
造方法。 - 【請求項2】親水性高分子が、ポリビニルピロリドンで
ある請求項1記載のポリスルホン系樹脂半透膜の製造方
法。 - 【請求項3】ポリスルホン系樹脂と親水性高分子を混和
溶解した溶液に該ポリスルホン系樹脂に対して非溶媒も
しくは膨潤剤なる添加剤を加えた系を製膜原液として用
いることを特徴とする請求項1または2記載のポリスル
ホン系樹脂半透膜の製造方法。
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| JP8258574A JP2713294B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | ポリスルホン系樹脂半透膜の製造方法 |
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| JP60080371A Division JPH0675667B2 (ja) | 1985-04-17 | 1985-04-17 | ポリスルホン系樹脂半透膜の製造方法 |
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| JPH09103664A true JPH09103664A (ja) | 1997-04-22 |
| JP2713294B2 JP2713294B2 (ja) | 1998-02-16 |
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| JP8258574A Expired - Lifetime JP2713294B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | ポリスルホン系樹脂半透膜の製造方法 |
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Cited By (5)
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1996
- 1996-09-30 JP JP8258574A patent/JP2713294B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| US9827536B2 (en) | 2012-09-26 | 2017-11-28 | Toray Industries, Inc. | Composite semipermeable membrane |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JP2713294B2 (ja) | 1998-02-16 |
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