JPH09107665A - モータケーシングの製造方法 - Google Patents
モータケーシングの製造方法Info
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- JPH09107665A JPH09107665A JP8209805A JP20980596A JPH09107665A JP H09107665 A JPH09107665 A JP H09107665A JP 8209805 A JP8209805 A JP 8209805A JP 20980596 A JP20980596 A JP 20980596A JP H09107665 A JPH09107665 A JP H09107665A
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- Japan
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- cup body
- bearing
- cylinder
- cylindrical portion
- housing cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 円筒形のカップ体からなり、底の中央にモー
タ軸の軸受収容筒を有するモータケーシングをプレス工
程のみで製造し、軸受収容筒に嵌め入れた軸受を強力に
保持する。 【解決手段】 円筒形のカップ体4からなり、該カップ
体内の底12の中央にモータ軸の軸受を嵌め入れる収容
筒11を備えたモータケーシングの製造方法において、
プレス加工の第1工程で平板を底が球面のカップ体に
し、第2工程でその球面底を平底に押潰しつつ、その平
底中央に筒壁13と底15からなる軸受収容筒11を突
出させ、第3工程でその軸受収容筒11を上記平板中央
へ押込み、めり込ませ、第4工程で上記めり込みで二重
壁になった軸受収容筒11の筒壁13、14を密着させ
る。
タ軸の軸受収容筒を有するモータケーシングをプレス工
程のみで製造し、軸受収容筒に嵌め入れた軸受を強力に
保持する。 【解決手段】 円筒形のカップ体4からなり、該カップ
体内の底12の中央にモータ軸の軸受を嵌め入れる収容
筒11を備えたモータケーシングの製造方法において、
プレス加工の第1工程で平板を底が球面のカップ体に
し、第2工程でその球面底を平底に押潰しつつ、その平
底中央に筒壁13と底15からなる軸受収容筒11を突
出させ、第3工程でその軸受収容筒11を上記平板中央
へ押込み、めり込ませ、第4工程で上記めり込みで二重
壁になった軸受収容筒11の筒壁13、14を密着させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシリーズモータな
どのステーターと、ロータとからなるモータ本体を内包
する金属板製のモータケーシングの製造方法に関する。
どのステーターと、ロータとからなるモータ本体を内包
する金属板製のモータケーシングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のシリーズモータを示し、ス
テータ1と、モータ軸3を有するロータ2は、軸方向の
両端から開放部を対向させて被せた2つの円筒形のカッ
プ体4,4からなるモータケーシングが内包し、ステー
タの外周近くの軸方向切欠部を通って各端部が各カップ
体の底を貫通する複数本(通常は180°の位相で2
本)のボルト5と、ボルトの各端部に螺装したナット5
´がカップ体4,4を突き合わせた状態に固定する。各
カップ体は底の中央に軸受6,6を嵌合する一体の収容
筒部7,7を有し、そこに嵌合した軸受6,6によりモ
ータ軸3を支持する。各カップ体の底の外面には円板8
を同心状にスポット溶接して収容筒部の外端7aを塞
ぎ、収容筒部に嵌合した軸受が外に脱出するのを阻止す
る。そして、円板8の一方には貫通孔8´が開設してあ
り、そこからモータ軸3が外に突出する。尚、カップ体
の一方にはモータを機器に取付けるための取付台9を、
リベットをかしめるなどして固定する。向かい合ったカ
ップ体4,4は同じもので、薄鋼板をプレス加工した成
形品である。
テータ1と、モータ軸3を有するロータ2は、軸方向の
両端から開放部を対向させて被せた2つの円筒形のカッ
プ体4,4からなるモータケーシングが内包し、ステー
タの外周近くの軸方向切欠部を通って各端部が各カップ
体の底を貫通する複数本(通常は180°の位相で2
本)のボルト5と、ボルトの各端部に螺装したナット5
´がカップ体4,4を突き合わせた状態に固定する。各
カップ体は底の中央に軸受6,6を嵌合する一体の収容
筒部7,7を有し、そこに嵌合した軸受6,6によりモ
ータ軸3を支持する。各カップ体の底の外面には円板8
を同心状にスポット溶接して収容筒部の外端7aを塞
ぎ、収容筒部に嵌合した軸受が外に脱出するのを阻止す
る。そして、円板8の一方には貫通孔8´が開設してあ
り、そこからモータ軸3が外に突出する。尚、カップ体
の一方にはモータを機器に取付けるための取付台9を、
リベットをかしめるなどして固定する。向かい合ったカ
ップ体4,4は同じもので、薄鋼板をプレス加工した成
形品である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカップ体4
の底にある一体の収容筒部7は底の中央部をカップ体の
内部に向かって円筒形にプレスでしぼって形成してあ
り、収容筒部7の外端7aは円板8が塞いでいるため、
モータを組立てる際はカップ体の内部に開放した収容筒
部の内端7bから筒内に軸受6を嵌め入れる。収容筒部
7をしぼる際の円筒型は型抜きの必要上、僅かにテーパ
が付いて居り、細い方の端部をカップ体の底に外から挿
入して収容筒部を加工する。従って、収容筒部7は外端
7aの内径が、内端7bの内径よりも10μm程大にな
る。そして、筒内に嵌め入れる軸受6の外径は内端7b
の内径Rよりも僅かに小であるから収容筒部に入れた軸
受6の回りには、図5に誇張して示したように外端7a
に向かって拡大する円錐形の空隙10が生じ、これによ
って軸受は収容筒部内で大きくガタ付き、モータ軸3は
30μm程度の芯振れを起こし、モータの機能低下の原
因になる。更に、収容筒部7の肉厚はカップ体の底に較
べて薄くなるため強度が劣り、軸受を強力に保持できな
い。又、カップ体4を製作するにはプレス加工以外に円
板8を作り、これにスポット溶接する溶接工程も必要で
あり、製作に手数がかゝる。
の底にある一体の収容筒部7は底の中央部をカップ体の
内部に向かって円筒形にプレスでしぼって形成してあ
り、収容筒部7の外端7aは円板8が塞いでいるため、
モータを組立てる際はカップ体の内部に開放した収容筒
部の内端7bから筒内に軸受6を嵌め入れる。収容筒部
7をしぼる際の円筒型は型抜きの必要上、僅かにテーパ
が付いて居り、細い方の端部をカップ体の底に外から挿
入して収容筒部を加工する。従って、収容筒部7は外端
7aの内径が、内端7bの内径よりも10μm程大にな
る。そして、筒内に嵌め入れる軸受6の外径は内端7b
の内径Rよりも僅かに小であるから収容筒部に入れた軸
受6の回りには、図5に誇張して示したように外端7a
に向かって拡大する円錐形の空隙10が生じ、これによ
って軸受は収容筒部内で大きくガタ付き、モータ軸3は
30μm程度の芯振れを起こし、モータの機能低下の原
因になる。更に、収容筒部7の肉厚はカップ体の底に較
べて薄くなるため強度が劣り、軸受を強力に保持できな
い。又、カップ体4を製作するにはプレス加工以外に円
板8を作り、これにスポット溶接する溶接工程も必要で
あり、製作に手数がかゝる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、円板
8を打抜いてスポット溶接する溶接工程を必要とせず、
プレス工程だけで製造でき、それでいて軸受をガタ付き
少なく、しかも強力に保持できるようにしたのである。
8を打抜いてスポット溶接する溶接工程を必要とせず、
プレス工程だけで製造でき、それでいて軸受をガタ付き
少なく、しかも強力に保持できるようにしたのである。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明のモータケーシングの製
造方法は、平鋼板を金型A、A′で絞り加工して、底1
2が球面であるカップ体4とする第1工程、そのカップ
体4を金型B、B′で絞り加工して上記球面の底12を
中央に有底円筒部17が突出した平底にする第2工程、
次いで金型C、C′を使用して上記有底円筒部17をカ
ップ体の平底中央にめり込ませることにより、上記円筒
部17の筒壁を折返した二重壁にし、該円筒部17の底
をカップ体の平底とほぼ同一面に揃える第3工程、及び
金型D、D′を使用して、上記円筒部17の折返し二重
壁の内外壁13、14を密着させて軸受収容筒11に成
形すると同時にモータケーシング用カップ体として仕上
げる第4工程から成ることを特徴とする。
造方法は、平鋼板を金型A、A′で絞り加工して、底1
2が球面であるカップ体4とする第1工程、そのカップ
体4を金型B、B′で絞り加工して上記球面の底12を
中央に有底円筒部17が突出した平底にする第2工程、
次いで金型C、C′を使用して上記有底円筒部17をカ
ップ体の平底中央にめり込ませることにより、上記円筒
部17の筒壁を折返した二重壁にし、該円筒部17の底
をカップ体の平底とほぼ同一面に揃える第3工程、及び
金型D、D′を使用して、上記円筒部17の折返し二重
壁の内外壁13、14を密着させて軸受収容筒11に成
形すると同時にモータケーシング用カップ体として仕上
げる第4工程から成ることを特徴とする。
【0006】図1,2は本発明により製作したモータケ
ーシングの一実施例で、前述の図4に示されているのと
同じ構成要素には同じ符号を付してある。図示の実施例
の軸受収容筒11は、ケーシングのカップ体4の底12
をカップ体内に二重に折返した内外の筒壁13,14で
形成され、カップ体の底12とほゞ同一面の底15を備
えている。収容筒11の底15を有する端部11aの内
径に対してカップ体の内部に開口した端部11bの内径
は10μm程度大きく、端部11bから11aに向かっ
て僅かに先細のテーパが付いている。そして、モータ軸
3を外に突出させるカップ体の収容筒11の底15に
は、モータ軸を通す孔16を開設する。
ーシングの一実施例で、前述の図4に示されているのと
同じ構成要素には同じ符号を付してある。図示の実施例
の軸受収容筒11は、ケーシングのカップ体4の底12
をカップ体内に二重に折返した内外の筒壁13,14で
形成され、カップ体の底12とほゞ同一面の底15を備
えている。収容筒11の底15を有する端部11aの内
径に対してカップ体の内部に開口した端部11bの内径
は10μm程度大きく、端部11bから11aに向かっ
て僅かに先細のテーパが付いている。そして、モータ軸
3を外に突出させるカップ体の収容筒11の底15に
は、モータ軸を通す孔16を開設する。
【0007】板厚、例えば1.4mmの平鋼板を本発明
の製法によりプレス加工して成形するには、まず図3A
に示すように底12が球面のカップ体4を金型A,A´
でしぼり加工する(第1工程)。次に、カップ体をトリ
ミングし、図3Bに示すように、球面底12を有底円筒
部17を中央に有する平底状態に金型B,B´でしぼり
加工する(第2工程)。それから、図3Cに示すように
金型C,C´を使用し、有底円筒部17をカップ体4の
内部にめり込ませて円筒部17の底をカップ体の底12
とほゞ同一面にする(第3工程)。この工程で収容筒1
1を形成する折返し状の二重筒壁13,14が生じる。
そして、最後に、図3Dに示すように金型D,D´を使
用し、筒壁13,14を密着させて収容筒を形成すると
同時にカップ体を仕上げる(第4工程)。第2工程で有
底の円筒部17を形成するために該筒部17内に突入す
る金型B´の中子b、第3工程で同様に有底の円筒部1
7内に突入する金型C´の中子c、第4工程で収容筒1
1内に突入する金型D´の中子dには僅かな抜き勾配が
付けてあるので、上記円筒部ないし収容筒は底15に向
かって前述したように10μm程度の僅かな先細りのテ
ーパになる。
の製法によりプレス加工して成形するには、まず図3A
に示すように底12が球面のカップ体4を金型A,A´
でしぼり加工する(第1工程)。次に、カップ体をトリ
ミングし、図3Bに示すように、球面底12を有底円筒
部17を中央に有する平底状態に金型B,B´でしぼり
加工する(第2工程)。それから、図3Cに示すように
金型C,C´を使用し、有底円筒部17をカップ体4の
内部にめり込ませて円筒部17の底をカップ体の底12
とほゞ同一面にする(第3工程)。この工程で収容筒1
1を形成する折返し状の二重筒壁13,14が生じる。
そして、最後に、図3Dに示すように金型D,D´を使
用し、筒壁13,14を密着させて収容筒を形成すると
同時にカップ体を仕上げる(第4工程)。第2工程で有
底の円筒部17を形成するために該筒部17内に突入す
る金型B´の中子b、第3工程で同様に有底の円筒部1
7内に突入する金型C´の中子c、第4工程で収容筒1
1内に突入する金型D´の中子dには僅かな抜き勾配が
付けてあるので、上記円筒部ないし収容筒は底15に向
かって前述したように10μm程度の僅かな先細りのテ
ーパになる。
【0008】
【発明の効果】本発明によりカップ体内の底12に設け
られた軸受収容筒11は底15側内端部11aから開口
端部11bに向かって僅かに内径が大になっているので
端部11aの内径に等しい外径の軸受6を端部11bか
ら嵌め入れることができ、これにより、軸受6の収容筒
内でのガタ付きが少なくなり、モータ軸の芯振れは従来
の半分の18μm以内に抑えられたと共に、軸受6がケ
ーシング外へ逃げる虞も無くなった。更に、軸受収容筒
11は二重に折返した内外の筒壁13、14で形成され
ているため軸受を強力に保持する。その上、従来の図4
の円板8と、その溶接工程が不要になり、プレス工程だ
けで製造でき、生産性が著しく向上する。
られた軸受収容筒11は底15側内端部11aから開口
端部11bに向かって僅かに内径が大になっているので
端部11aの内径に等しい外径の軸受6を端部11bか
ら嵌め入れることができ、これにより、軸受6の収容筒
内でのガタ付きが少なくなり、モータ軸の芯振れは従来
の半分の18μm以内に抑えられたと共に、軸受6がケ
ーシング外へ逃げる虞も無くなった。更に、軸受収容筒
11は二重に折返した内外の筒壁13、14で形成され
ているため軸受を強力に保持する。その上、従来の図4
の円板8と、その溶接工程が不要になり、プレス工程だ
けで製造でき、生産性が著しく向上する。
【図1】本発明により製造したモータハウジングの一実
施例の断面図である。
施例の断面図である。
【図2】図1を右側から見た正面図である。
【図3】図1のモータハウジングの成形工程図である。
【図4】従来のシリーズモータの一部を断面にした側面
図である。
図である。
【図5】図4の収容筒部と、軸受とモータ軸の関係を示
す説明図である。
す説明図である。
4 カップ体 11 収容筒 12 カップ体の底 13 筒壁 14 筒壁 15 収容筒の底
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 モータケーシングの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシリーズモータな
どのステーターと、ロータとからなるモータ本体を内包
する金属板製のモータケーシングの製造方法に関する。
どのステーターと、ロータとからなるモータ本体を内包
する金属板製のモータケーシングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のシリーズモータを示し、ス
テータ1と、モータ軸3を有するロータ2は、軸方向の
両端から開放部を対向させて被せた2つの円筒形のカッ
プ体4,4からなるモータケーシングが内包し、ステー
タの外周近くの軸方向切欠部を通って各端部が各カップ
体の底を貫通する複数本(通常は180°の位相で2
本)のボルト5と、ボルトの各端部に螺装したナット5
´がカップ体4,4を突き合わせた状態に固定する。各
カップ体は底の中央に軸受6,6を嵌合する一体の収容
筒部7,7を有し、そこに嵌合した軸受6,6によりモ
ータ軸3を支持する。各カップ体の底の外面には円板8
を同心状にスポット溶接して収容筒部の外端7aを塞
ぎ、収容筒部に嵌合した軸受が外に脱出するのを阻止す
る。そして、円板8の一方には貫通孔8´が開設してあ
り、そこからモータ軸3が外に突出する。尚、カップ体
の一方にはモータを機器に取付けるための取付台9を、
リベットをかしめるなどして固定する。向かい合ったカ
ップ体4,4は同じもので、薄鋼板をプレス加工した成
形品である。
テータ1と、モータ軸3を有するロータ2は、軸方向の
両端から開放部を対向させて被せた2つの円筒形のカッ
プ体4,4からなるモータケーシングが内包し、ステー
タの外周近くの軸方向切欠部を通って各端部が各カップ
体の底を貫通する複数本(通常は180°の位相で2
本)のボルト5と、ボルトの各端部に螺装したナット5
´がカップ体4,4を突き合わせた状態に固定する。各
カップ体は底の中央に軸受6,6を嵌合する一体の収容
筒部7,7を有し、そこに嵌合した軸受6,6によりモ
ータ軸3を支持する。各カップ体の底の外面には円板8
を同心状にスポット溶接して収容筒部の外端7aを塞
ぎ、収容筒部に嵌合した軸受が外に脱出するのを阻止す
る。そして、円板8の一方には貫通孔8´が開設してあ
り、そこからモータ軸3が外に突出する。尚、カップ体
の一方にはモータを機器に取付けるための取付台9を、
リベットをかしめるなどして固定する。向かい合ったカ
ップ体4,4は同じもので、薄鋼板をプレス加工した成
形品である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカップ体4
の底にある一体の収容筒部7は底の中央部をカップ体の
内部に向かって円筒形にプレスでしぼって形成してあ
り、収容筒部7の外端7aは円板8が塞いでいるため、
モータを組立てる際はカップ体の内部に開放した収容筒
部の内端7bから筒内に軸受6を嵌め入れる。収容筒部
7をしぼる際の円筒型は型抜きの必要上、僅かにテーパ
が付いて居り、細い方の端部をカップ体の底に外から挿
入して収容筒部を加工する。従って、収容筒部7は外端
7aの内径が、内端7bの内径よりも10μm程大にな
る。そして、筒内に嵌め入れる軸受6の外径は内端7b
の内径Rよりも僅かに小であるから収容筒部に入れた軸
受6の回りには、図5に誇張して示したように外端7a
に向かって拡大する円錐形の空隙10が生じ、これによ
って軸受は収容筒部内で大きくガタ付き、モータ軸3は
30μm程度の芯振れを起こし、モータの機能低下の原
因になる。更に、収容筒部7の肉厚はカップ体の底に較
べて薄くなるため強度が劣り、軸受を強力に保持できな
い。又、カップ体4を製作するにはプレス加工以外に円
板8を作り、これをスポット溶接する溶接工程も必要で
あり、製作に手数がかゝる。
の底にある一体の収容筒部7は底の中央部をカップ体の
内部に向かって円筒形にプレスでしぼって形成してあ
り、収容筒部7の外端7aは円板8が塞いでいるため、
モータを組立てる際はカップ体の内部に開放した収容筒
部の内端7bから筒内に軸受6を嵌め入れる。収容筒部
7をしぼる際の円筒型は型抜きの必要上、僅かにテーパ
が付いて居り、細い方の端部をカップ体の底に外から挿
入して収容筒部を加工する。従って、収容筒部7は外端
7aの内径が、内端7bの内径よりも10μm程大にな
る。そして、筒内に嵌め入れる軸受6の外径は内端7b
の内径Rよりも僅かに小であるから収容筒部に入れた軸
受6の回りには、図5に誇張して示したように外端7a
に向かって拡大する円錐形の空隙10が生じ、これによ
って軸受は収容筒部内で大きくガタ付き、モータ軸3は
30μm程度の芯振れを起こし、モータの機能低下の原
因になる。更に、収容筒部7の肉厚はカップ体の底に較
べて薄くなるため強度が劣り、軸受を強力に保持できな
い。又、カップ体4を製作するにはプレス加工以外に円
板8を作り、これをスポット溶接する溶接工程も必要で
あり、製作に手数がかゝる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、円板
8を打抜いてスポット溶接する溶接工程を必要とせず、
プレス工程だけで製造でき、それでいて軸受をガタ付き
少なく、しかも強力に保持できるようにしたのである。
8を打抜いてスポット溶接する溶接工程を必要とせず、
プレス工程だけで製造でき、それでいて軸受をガタ付き
少なく、しかも強力に保持できるようにしたのである。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明のモータケーシングの製
造方法は、平鋼板を金型A、A′で絞り加工して、底1
2が球面であるカップ体4とする第1工程、そのカップ
体4を金型B、B′で絞り加工して上記球面の底12を
中央に有底円筒部17が突出した平底にする第2工程、
次いで金型C、C′を使用して上記有底円筒部17をカ
ップ体の平底中央にめり込ませることにより、上記円筒
部17の筒壁を折返した二重壁にし、該円筒部17の底
をカップ体の平底とほぼ同一面に揃える第3工程、及び
金型D、D′を使用して、上記円筒部17の折返し二重
壁の内外壁13、14を密着させて軸受収容筒11に成
形すると同時にモータケーシング用カップ体として仕上
げる第4工程から成ることを特徴とする。
造方法は、平鋼板を金型A、A′で絞り加工して、底1
2が球面であるカップ体4とする第1工程、そのカップ
体4を金型B、B′で絞り加工して上記球面の底12を
中央に有底円筒部17が突出した平底にする第2工程、
次いで金型C、C′を使用して上記有底円筒部17をカ
ップ体の平底中央にめり込ませることにより、上記円筒
部17の筒壁を折返した二重壁にし、該円筒部17の底
をカップ体の平底とほぼ同一面に揃える第3工程、及び
金型D、D′を使用して、上記円筒部17の折返し二重
壁の内外壁13、14を密着させて軸受収容筒11に成
形すると同時にモータケーシング用カップ体として仕上
げる第4工程から成ることを特徴とする。
【0006】図1,2は本発明により製作したモータケ
ーシングの一実施例で、前述の図4に示されているのと
同じ構成要素には同じ符号を付してある。図示の実施例
の軸受収容筒11は、ケーシングのカップ体4の底12
をカップ体内に二重に折返した内外の筒壁13,14で
形成され、カップ体の底12とほゞ同一面の底15を備
えている。収容筒11の底15を有する端部11aの内
径に対してカップ体の内部に開口した端部11bの内径
は10μm程度大きく、端部11bから11aに向かっ
て僅かに先細のテーパが付けてあるが、このテーパは必
要なく、端部11aと11bの内径は同じであってもよ
い。そして、モータ軸3を外に突出させるカップ体の収
容筒11の底15には、モータ軸を通す孔16を開設す
る。
ーシングの一実施例で、前述の図4に示されているのと
同じ構成要素には同じ符号を付してある。図示の実施例
の軸受収容筒11は、ケーシングのカップ体4の底12
をカップ体内に二重に折返した内外の筒壁13,14で
形成され、カップ体の底12とほゞ同一面の底15を備
えている。収容筒11の底15を有する端部11aの内
径に対してカップ体の内部に開口した端部11bの内径
は10μm程度大きく、端部11bから11aに向かっ
て僅かに先細のテーパが付けてあるが、このテーパは必
要なく、端部11aと11bの内径は同じであってもよ
い。そして、モータ軸3を外に突出させるカップ体の収
容筒11の底15には、モータ軸を通す孔16を開設す
る。
【0007】板厚、例えば1.4mmの平鋼板を本発明
の製法によりプレス加工して成形するには、まず図3A
に示すように底12が球面のカップ体4を金型A,A´
でしぼり加工する(第1工程)。次に、カップ体をトリ
ミングし、図3Bに示すように、球面底12を有底円筒
部17を中央に有する平底状態に金型B,B´でしぼり
加工する(第2工程)。それから、図3Cに示すように
金型C,C´を使用し、有底円筒部17をカップ体4の
内部にめり込ませて円筒部17の底をカップ体の底12
とほゞ同一面にする(第3工程)。この工程で収容筒1
1を形成する折返し状の二重筒壁13,14が生じる。
そして、最後に、図3Dに示すように金型D,D´を使
用し、筒壁13,14を密着させて収容筒を形成すると
同時にカップ体を仕上げる(第4工程)。第2工程で有
底の円筒部17を形成するために該筒部17内に突入す
る金型B´の中子b、第3工程で同様に有底の円筒部1
7内に突入する金型C´の中子c、第4工程で収容筒1
1内に突入する金型D´の中子dには僅かな抜き勾配が
付けてあるので、上記円筒部ないし収容筒は底15に向
かって前述したように10μm程度の僅かな先細りのテ
ーパになるが、金型D′の中子dには抜き勾配を付け
ず、軸受収容筒11の内周はテーパが無い円筒形にして
もよい。
の製法によりプレス加工して成形するには、まず図3A
に示すように底12が球面のカップ体4を金型A,A´
でしぼり加工する(第1工程)。次に、カップ体をトリ
ミングし、図3Bに示すように、球面底12を有底円筒
部17を中央に有する平底状態に金型B,B´でしぼり
加工する(第2工程)。それから、図3Cに示すように
金型C,C´を使用し、有底円筒部17をカップ体4の
内部にめり込ませて円筒部17の底をカップ体の底12
とほゞ同一面にする(第3工程)。この工程で収容筒1
1を形成する折返し状の二重筒壁13,14が生じる。
そして、最後に、図3Dに示すように金型D,D´を使
用し、筒壁13,14を密着させて収容筒を形成すると
同時にカップ体を仕上げる(第4工程)。第2工程で有
底の円筒部17を形成するために該筒部17内に突入す
る金型B´の中子b、第3工程で同様に有底の円筒部1
7内に突入する金型C´の中子c、第4工程で収容筒1
1内に突入する金型D´の中子dには僅かな抜き勾配が
付けてあるので、上記円筒部ないし収容筒は底15に向
かって前述したように10μm程度の僅かな先細りのテ
ーパになるが、金型D′の中子dには抜き勾配を付け
ず、軸受収容筒11の内周はテーパが無い円筒形にして
もよい。
【0008】
【発明の効果】本発明によりカップ体内の底12に設け
られた軸受収容筒11は、二重に折返して密着した内外
の筒壁13、14で形成されているため軸受を強力に保
持する。その上、従来の図4の円板8と、その溶接工程
が不要になり、プレス工程だけで製造でき、生産性が著
しく向上する。
られた軸受収容筒11は、二重に折返して密着した内外
の筒壁13、14で形成されているため軸受を強力に保
持する。その上、従来の図4の円板8と、その溶接工程
が不要になり、プレス工程だけで製造でき、生産性が著
しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造したモータハウジングの一実
施例の断面図である。
施例の断面図である。
【図2】図1を右側から見た正面図である。
【図3】図1のモータハウジングの成形工程図である。
【図4】従来のシリーズモータの一部を断面にした側面
図である。
図である。
【図5】図4の収容筒部と、軸受とモータ軸の関係を示
す説明図である。
す説明図である。
【符号の説明】 4 カップ体 11 収容筒 12 カップ体の底 13 筒壁 14 筒壁 15 収容筒の底
Claims (1)
- 【請求項1】 平鋼板を金型A、A′で絞り加工して、
底12が球面であるカップ体4とする第1工程、そのカ
ップ体4を金型B、B′で絞り加工して上記球面の底1
2を中央に有底円筒部17が突出した平底にする第2工
程、次いで金型C、C′を使用して上記有底円筒部17
をカップ体の平底中央にめり込ませることにより、上記
円筒部17の筒壁を折返した二重壁にし、該円筒部17
の底をカップ体の平底とほぼ同一面に揃える第3工程、
及び金型D、D′を使用して、上記円筒部17の折返し
二重壁の内外壁13、14を密着させて軸受収容筒11
に成形すると同時にモータケーシング用カップ体として
仕上げる第4工程から成ることを特徴とするモータケー
シングの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8209805A JPH09107665A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | モータケーシングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8209805A JPH09107665A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | モータケーシングの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09107665A true JPH09107665A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=16578900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8209805A Pending JPH09107665A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | モータケーシングの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09107665A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100462157C (zh) * | 2006-11-17 | 2009-02-18 | 梁树明 | 一种家电用电机外壳全自动复合工艺及模具 |
| US7847449B2 (en) | 2004-05-03 | 2010-12-07 | Robert Bosch Gmbh | Modular electric motor drive unit |
| JP2012251531A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | エンジン始動装置 |
| JP2022531354A (ja) * | 2019-05-02 | 2022-07-06 | ブラウン ゲーエムベーハー | バネ式可動モータ部品付きモータ及びこのようなモータを備えるパーソナルケアデバイス |
-
1996
- 1996-08-08 JP JP8209805A patent/JPH09107665A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7847449B2 (en) | 2004-05-03 | 2010-12-07 | Robert Bosch Gmbh | Modular electric motor drive unit |
| CN100462157C (zh) * | 2006-11-17 | 2009-02-18 | 梁树明 | 一种家电用电机外壳全自动复合工艺及模具 |
| JP2012251531A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | エンジン始動装置 |
| JP2022531354A (ja) * | 2019-05-02 | 2022-07-06 | ブラウン ゲーエムベーハー | バネ式可動モータ部品付きモータ及びこのようなモータを備えるパーソナルケアデバイス |
| US11859687B2 (en) | 2019-05-02 | 2024-01-02 | Braun Gmbh | Motor with spring-mounted movable motor part and personal care device comprising such a motor |
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