JPH09110741A - α,β−ジブロモエチルベンゼン類およびα−ブロモスチレン類の製造法 - Google Patents

α,β−ジブロモエチルベンゼン類およびα−ブロモスチレン類の製造法

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JPH09110741A
JPH09110741A JP26405695A JP26405695A JPH09110741A JP H09110741 A JPH09110741 A JP H09110741A JP 26405695 A JP26405695 A JP 26405695A JP 26405695 A JP26405695 A JP 26405695A JP H09110741 A JPH09110741 A JP H09110741A
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JP
Japan
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general formula
formula
hydrogen atom
dibromoethylbenzenes
following general
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JP26405695A
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Takeshi Tanaka
健 田中
Akiyoshi Hosokawa
明美 細川
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C22/00Cyclic compounds containing halogen atoms bound to an acyclic carbon atom
    • C07C22/02Cyclic compounds containing halogen atoms bound to an acyclic carbon atom having unsaturation in the rings
    • C07C22/04Cyclic compounds containing halogen atoms bound to an acyclic carbon atom having unsaturation in the rings containing six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • C07C17/14Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the side-chain of aromatic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/25Preparation of halogenated hydrocarbons by splitting-off hydrogen halides from halogenated hydrocarbons

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬および農薬の中間体であるα,β−ジブ
ロモエチルベンゼン類の製造法の提供。 【解決手段】 α−ブロモエチルベンゼン類またはエチ
ルベンゼン類に、ラジカル開始剤存在下、臭素を作用さ
せる下記一般式(II) 【化1】 (R1、R2は独立してHまたは基内にHを含まない電子
吸引性基を示す。)で表されるα,β−ジブロモエチル
ベンゼン類の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬および農薬の中
間体であるα,β−ジブロモエチルベンゼン類およびα
−ブロモスチレン類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】α,
β−ジブロモエチルベンゼン類およびα−ブロモスチレ
ン類は、除草剤の中間体(特開平2−304043号公
報)として有用であり、α,β−ジブロモエチルベンゼ
ン類の製造法としては、スチレン類に臭素を付加させる
製造法(Annalen,154,154(187
0))等が知られている。
【0003】しかしながら、上記製造法は工業的に入手
容易なスチレン類が限られているため、工業的に有用な
新規な製造法の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、エチルベンゼン類ま
たはα−ブロモエチルベンゼン類に、ラジカル開始剤存
在下、臭素を作用させ、α,β−ジブロモエチルベンゼ
ン類を得て、これよりα−ブロモスチレン類を製造でき
ることを見出し、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0006】
【化11】
【0007】(式中、R1、R2はそれぞれ独立して水素
原子または基内に水素原子を含まない電子吸引性基を示
す。)で表されるα−ブロモエチルベンゼン類に、ラジ
カル開始剤存在下、臭素を作用させて下記一般式(II)
【0008】
【化12】
【0009】(式中、R1、R2は一般式(I)で定義し
たとおり。)で表されるα,β−ジブロモエチルベンゼ
ン類を製造し、次いで脱臭化水素反応させる下記一般式
(IV)
【0010】
【化13】
【0011】(式中、R1、R2は一般式(I)で定義し
たとおり。)で表されるα−ブロモスチレン類の製造
法。および下記一般式(III)
【0012】
【化14】
【0013】(式中、R1、R2はそれぞれ独立して水素
原子または基内に水素原子を含まない電子吸引性基を示
す。)で表されるエチルベンゼン類に、ラジカル開始剤
下、臭素を作用させて下記一般式(II)
【0014】
【化15】
【0015】(式中、R1、R2は一般式(III)で定義
したとおり。)で表されるα,β−ジブロモエチルベン
ゼン類の製造し、次いで脱臭化水素反応させる下記一般
式(IV)
【0016】
【化16】
【0017】(式中、R1、R2は一般式(III)で定義
したとおり。)で表されるα−ブロモスチレン類の製造
法に存する。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明の好ましい具体的実施
態様について説明する。上記一般式(II)のα,β−ジ
ブロモエチルベンゼン類は、上記一般式(I)のα−ブ
ロモエチルベンゼン類に、ラジカル開始剤存在下、臭素
を作用させて製造できる。
【0019】上記一般式(I)のR1、R2としては水素
原子または基内に水素原子を含まない電子吸引性基が挙
げられる。臭素化反応は、ベンゼン核の置換基が、基内
に水素原子を含まない電子吸引性基であれば、非置換の
ベンゼン核と同様に進行する。この基内に水素原子を含
まない電子吸引性基としては、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、沃素原子等のハロゲン原子,トリフルオロメ
チル基,ニトロ基,シアノ基等が挙げられ、ハロゲン原
子であるものは、得られる化合物が除草剤の中間体とし
て特に有用であり好ましい。
【0020】α,β−ジブロモエチルベンゼン類を製造
する反応において、臭素の使用量はは、反応収率の点か
ら上記一般式(I)のα−ブロモエチルベンゼン類に対
して、0.5〜4当量、好ましくは0.8〜3当量であ
る。本反応は無溶媒での実施が好ましいが、適宜有機溶
媒で希釈し実施できる。使用する溶媒としては、四塩化
炭素、クロロホルム等のハロゲン系溶媒,ベンゼン、シ
クロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶
媒,ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジブチルエーテル等のエーテル系溶媒
等が好適である。溶媒の使用量は、特に制限されが、上
記一般式(I)のα−ブロモエチルベンゼン類に対して
0〜1000重量倍量、好ましくは0〜200重量倍量
である。
【0021】使用するラジカル開始剤としては、金属水
素化物、無機または有機過酸化物、アゾ化合物、光等が
挙げられ、好ましくは有機過酸化物またはアゾ化合物が
用いられる。有機過酸化物としては、t−ブチルヒドロ
ペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、過酸化ベン
ゾイル等が挙げられ、アゾ化合物としては、アゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニト
リル、アゾビス−N、N−ジメチルホルムアミド等が挙
げられる。
【0022】ラジカル開始剤の使用量は、特に制限され
ないが、上記一般式(I)のα−ブロモエチルベンゼン
類に対して0.00001〜1当量、好ましくは0.0
01〜0.3当量である。ラジカル開始剤は、臭素を滴
下しながら、または臭素を滴下後に加えることにより反
応を進行させるが、いずれの場合も数回に分けて加える
ことが反応収率の点から好ましい。
【0023】反応温度は−50〜200℃、好ましくは
−20〜150℃、更に好ましくは0〜100℃の範囲
であり、30分〜6時間程度かけて臭素を滴下し、滴下
終了後そのまま1〜3時間反応させて反応を完結させ
る。反応終了後は、アルカリ水溶液で洗浄後、有機溶媒
で抽出し濃縮することにより上記一般式(II)のα,β
−ジブロモエチルベンゼン類を単離できる。更に必要に
応じ、再結晶、蒸留等の操作を行うことにより精製でき
る。
【0024】なお、上記一般式(I)のα−ブロモエチ
ルベンゼン類は、上記一般式(III)のエチルベンゼン
類に臭素を反応させ、容易に製造できる。また、上記一
般式(II)のα,β−ジブロモエチルベンゼン類は、上
記一般式(III)のエチルベンゼン類に、ラジカル開始
剤存在下、臭素を作用させても製造できる。
【0025】上記一般式(III)のR1、R2としては水
素原子または基内に水素原子を含まない電子吸引性基が
挙げられる。臭素化反応は、ベンゼン核の置換基が、基
内に水素原子を含まない電子吸引性基であれば、非置換
のベンゼン核と同様に進行する。この基内に水素原子を
含まない電子吸引性基としては、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子等のハロゲン原子,トリフルオ
ロメチル基,ニトロ基,シアノ基等が挙げられ、ハロゲ
ン原子であるものは、得られる化合物が除草剤の中間体
として特に有用であり好ましい。
【0026】上記一般式(III)のエチルベンゼン類か
ら上記一般式(II)のα,β−ジブロモエチルベンゼン
類を製造する反応において、臭素の使用量は、反応収率
の点から、上記一般式(III)のエチルベンゼン類に対
して1.5〜5当量、好ましくは2〜4当量である。本
反応は無溶媒での実施が好ましいが、適宜有機溶媒で希
釈し実施できる。使用する溶媒としては、四塩化炭素、
クロロホルム等のハロゲン系溶媒,ベンゼン、シクロヘ
キサン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶媒,ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジブチルエーテル等のエーテル系溶媒等が好適
である。
【0027】溶媒の使用量は、特に制限されないが、上
記一般式(III)のエチルベンゼン類に対して0〜10
00重量倍量、好ましくは0〜200重量である。使用
するラジカル開始剤としては、金属水素化物、無機また
は有機過酸化物、アゾ化合物、光等が挙げられ、好まし
くは有機過酸化物またはアゾ化合物が用いられる。この
有機過酸化物としては、t−ブチルヒドロペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイル等が
挙げられ、アゾ化合物としては、アゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾ
ビス−N、N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
【0028】ラジカル開始剤の使用量は、特に制限され
ないが、上記一般式(I)のα−ブロモエチルベンゼン
類に対して0.00001〜1当量、好ましくは0.0
01〜0.3当量である。ラジカル開始剤は、臭素を滴
下しながら、または臭素を滴下後に加えることにより反
応を進行させるが、いずれの場合も数回に分けて加える
ことが反応収率の点から好ましい。
【0029】反応温度は−50〜200℃、好ましくは
−20〜150℃、更に好ましくは0〜100℃の範囲
であり、30分〜6時間程度かけて臭素を滴下し、滴下
終了後そのまま1〜3時間反応させて反応を完結させ
る。反応終了後は、アルカリ水溶液で洗浄後、有機溶媒
で抽出し濃縮することにより上記一般式(II)のα,β
−ジブロモエチルベンゼン類を単離できる。更に必要に
応じ、再結晶、蒸留等の操作を行うことにより精製でき
る。
【0030】なお、上記一般式(III)のエチルベンゼ
ン類は、市販のエチルベンゼンをハロゲン化、ニトロ化
等をすることにより容易に製造できる。また、ハロゲン
基等の置換基を有するベンゼン類にフリーデルクラフツ
反応により、エチル基を導入することによっても製造で
きる。上記一般式(II)のα,β−ジブロモエチルベン
ゼン類の内、R1が水素原子であり、R2がハロゲン原子
である3−ハロ−α,β−ジブロモエチルベンゼンは新
規な化合物であり、ハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等が挙げられる。
【0031】次いで、上記一般式(IV)のα−ブロモス
チレン類は、上記一般式(I)のα−ブロモエチルベン
ゼン類または上記一般式(III)のエチルベンゼン類を
原料として得られた上記一般式(II)のα,β−ジブロ
モエチルベンゼン類を脱臭化水素反応させ製造できる。
この脱臭化水素反応は、上記一般式(II)のα,β−ジ
ブロモエチルベンゼン類に塩基を作用させ実施できる。
【0032】使用する塩基としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム等
の無機塩基,トリエチルアミン、ジアザビシクロウンデ
ンセン(DBU)、ピリジン等の有機塩基等が挙げられ
る。塩基の使用量は、上記一般式(II)のα,β−ジブ
ロモエチルベンゼン類に対し当量以上であれば特に制限
されない。
【0033】本反応は無溶媒または適宜溶媒で希釈する
ことによって実施できる。反応に使用する溶媒には特に
制限はなく、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素系溶媒,メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、n−ブタノール等のアルコー
ル溶媒,ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジブチルエーテル等のエーテル系
溶媒等が挙げられる。
【0034】溶媒の使用量は、特に制限されないが、上
記一般式(II)のα,β−ジブロモエチルベンゼン類に
対して0〜1000重量倍量、好ましくは0〜200重
量倍量である。反応温度は−20〜200℃、好ましく
は0〜100℃の範囲で、反応時間は5分間〜3時間で
ある。
【0035】また、この脱臭化水素反応は、上記一般式
(II)のα,β−ジブロモエチルベンゼン類に、相関移
動触媒の存在下、水溶媒単独または水および有機溶媒の
2層系溶媒で、塩基を作用させても実施できる。相関移
動触媒の存在下で、脱臭化水素反応を実施すると、水媒
体中で反応が進行し、反応後の後処理が容易である。使
用する塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム等の無機塩基が挙げ
られる。
【0036】塩基の使用量は、上記一般式(III)の
α,β−ジブロモエチルベンゼン類に対し当量以上であ
れば特に制限されない。使用する相間移動触媒として
は、4級ホスホニウム塩類、4級アンモニウム塩類等が
挙げらる。この4級ホスホニウム塩類としては、塩化テ
トラエチルホスホニウム、臭化テトラエチルホスホニウ
ム、沃化テトラエチルホスホニウム、臭化テトラブチル
ホスホニウム、臭化トリフェニルベンジルホスホニウ
ム、臭化テトラフェニルホスホニウム等が挙げられる。
【0037】4級アンモニウム塩類としては、水酸化テ
トラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニ
ウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、臭化テ
トラメチルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウ
ム、臭化テトラブチルアンモニウム、臭化トリエチルベ
ンジルアンモニウム、臭化トリメチルフェニルアンモニ
ウム、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、塩化テト
ラメチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモ
ニウム、塩化トリブチルベンジルアンモニウム、塩化ト
リメチルベンジルアンモニウム、塩化N−ラウリルピリ
ジニウム、塩化N−ベンジルピコリニウム、塩化N−ラ
ウリル4−ピコリニウム、塩化N−ラウリルピコリニウ
ム、トリカプリルメチルアンモニウムクロライド、沃化
テトラメチルアンモニウム、沃化テトラ−n−ブチルア
ンモニウム、テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサ
ルフェート等が挙げられる。
【0038】相間移動触媒としては、4級アンモニウム
塩が好ましく、水酸化トリメチルベンジルアンモニウ
ム、臭化トリエチルベンジルアンモニウム、塩化トリエ
チルベンジルアンモニウム、塩化トリブチルベンジルア
ンモニウム、塩化トリメチルベンジルアンモニウム、塩
化N−ベンジルピコリニウム、aliquat336
(トリカプリルメチルアンモニウムクロライド)等のベ
ンジルアンモニウム塩が特に好適である。
【0039】相間移動触媒の使用量は、特に制限され、
α−ブロモエチルベンゼン類に対して0.001〜1当
量、好ましくは0.005〜0.3当量用いるのが良
い。使用する溶媒は、特に制限されないが、水溶媒単独
または水およびヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素系溶媒,ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジブチ
ルエーテル等のエーテル系溶媒等との2層系溶媒が挙げ
られる。
【0040】溶媒の使用量は、特に制限されないが、上
記一般式(II)のα,β−ジブロモエチルベンゼン類に
対して0〜1000重量倍量、好ましくは0〜200重
量倍量である。反応温度は−20〜200℃、好ましく
は0〜150℃の範囲で、更に好ましくは30〜120
℃の範囲である。反応時間は、1時間〜10時間であ
る。
【0041】反応終了後は、水溶媒で反応を行った場合
には、適宜有機溶媒で抽出し濃縮することにより、上記
一般式(IV)のα−ブロモスチレン類を単離できる。水
および有機溶媒の2層系溶媒で反応を行った場合には、
有機層を分取し濃縮することにより上記一般式(IV)の
α−ブロモスチレン類を単離できる。更に必要に応じ、
再結晶、蒸留等の操作を行うことにより精製できる。
【0042】さらに塩基および相関移動触媒を作用させ
る脱臭化水素反応は、加熱減圧下で実施できる。使用す
る塩基および相間移動触媒の種類ならびにこれらの使用
量は、前述と同様な条件で実施される。本反応では、上
記一般式(II)のα,β−ジブロモエチルベンゼン類、
塩基および相関移動触媒を−20〜300℃、好ましく
は0〜2500℃、更に好ましくは50〜200℃の範
囲で加熱し脱臭化水素反応を行い、得られた上記一般式
(IV)のα−ブロモスチレン類をそのまま蒸留単離す
る。減圧度は、20〜200℃、好ましくは50〜15
0℃の沸点でα−ブロモスチレン類が蒸留されてくるよ
うに調節する。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例についてさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 〈実施例1〉 α,β−ジブロモエチルベンゼンの合成 α−ブロモエチルベンゼン6.1gに室温で臭素10.
5gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、室温でアゾ
ビスイソブチロニトリル5.0mgを10分間毎に3回
加え、さらに室温で1時間反応させ、反応を完結させ
た。反応終了後、エーテルで希釈し10%水酸化ナトリ
ウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、エーテル層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥させ濃縮したところ、α,β−
ジブロモエチルベンゼンの結晶8.5g(純度84%)
を得た。 〈実施例2〉 α,β−ジブロモエチルベンゼンの合成 エチルベンゼン3.5gに室温で臭素15.8gを2時
間かけて滴下した。滴下終了後、室温でアゾビスイソブ
チロニトリル5.0mgを10分間毎に3回加え、さら
に室温で1時間反応させ、反応を完結させた。反応終了
後、エーテルで希釈し10%水酸化ナトリウム水溶液お
よび飽和食塩水で洗浄し、エーテル層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ濃縮したところ、α,β−ジブロモエチ
ルベンゼンの結晶8.5g(純度84%)を得た。 〈実施例3〉 α−ブロモスチレンの合成 α,β−ジブロモエチルベンゼン5.0gをエタノール
20mlに懸濁させ、該懸濁液に水酸化カリウム5.0
gのエタノール溶液30mlを室温で加え、そのまま室
温で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷冷水15
0mlに注ぎ、エーテル100mlで抽出を行い、抽出
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮後、ガスクロマト
グラフィーにて分析したところ、α−ブロモスチレンが
収率81%で生成していた。 〈実施例4〉 α−ブロモスチレンの合成 α,β−ジブロモエチルベンゼン5.0gにトリエチル
ベンジルアンモニウムブロミド300mgおよび50%
水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え80℃に昇温し
た。80℃で3時間反応させた後、室温まで冷却し、ト
ルエン20mlで抽出を行い、抽出液を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し濃縮後、ガスクロマトグラフィーにて分析
したところ、α−ブロモスチレンが収率80%で生成し
ていた。 〈実施例5〉 3−クロロ−α,β−ジブロモエチルベ
ンゼンの合成 3−クロロ−エチルベンゼン5.0gに室温で臭素1
7.1gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、室温で
アゾビスイソブチロニトリル5.0mgを10分間毎に
3回加え、さらに室温で1時間反応させ、反応を完結さ
せた。反応終了後、エーテルで希釈し10%水酸化ナト
リウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、エーテル層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ濃縮したところ、3−ク
ロロ−α,β−ジブロモエチルベンゼンの結晶10.6
g(純度90%)を得た。
【0044】3−クロロ−α,β−ジブロモエチルベン
ゼンの1HNMRのデータは次の通りであった。1 HNMR(δ,CDCl3):3.96(1H,t),
4.06(1H,q),5.07(1H,dd),7.
26−7.40(4H,m) 〈実施例6〉 3−クロロ−α−ブロモスチレンの合成 3−クロロ−α,β−ジブロモエチルベンゼン20.8
gをエタノール50mlに懸濁させ、該懸濁液に水酸化
カリウム5.8gのエタノール溶液100mlを室温で
加え、そのまま室温で1時間撹拌した。反応終了後、反
応液を氷冷水150mlに注ぎ、エーテル300mlで
抽出を行い、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮
したところ、3−クロロ−α−ブロモスチレン15.0
g(純度99%)を得た。
【0045】3−クロロ−α−ブロモスチレンの1HN
MRのデータは次の通りであった。1 HNMR(δ,CDCl3):5.82(1H,d),
6.14(1H,d),7.26−7.33(2H,
m),7.45−7.49(1H,m),7.57−
7.58(1H,m)
【0046】
【発明の効果】本発明は、医薬および農薬の中間体であ
るα,β−ジブロモエチルベンゼン類およびα−ブロモ
スチレン類を入手容易な原料より高収率で製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 25/28 C07C 25/28 201/12 201/12 205/11 205/11 253/30 253/30 255/50 255/50 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子または基
    内に水素原子を含まない電子吸引性基を示す。)で表さ
    れるα−ブロモエチルベンゼン類に、ラジカル開始剤存
    在下、臭素を作用させることを特徴とする下記一般式
    (II) 【化2】 (式中、R1、R2は一般式(I)で定義したとおり。)
    で表されるα,β−ジブロモエチルベンゼン類の製造
    法。
  2. 【請求項2】 下記一般式(III) 【化3】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子または基
    内に水素原子を含まない電子吸引性基を示す。)で表さ
    れるエチルベンゼン類に、ラジカル開始剤下、臭素を作
    用させることを特徴とする下記一般式(II) 【化4】 (式中、R1、R2は一般式(III)で定義したとお
    り。)で表されるα,β−ジブロモエチルベンゼン類の
    製造法。
  3. 【請求項3】 下記一般式(I) 【化5】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子または基
    内に水素原子を含まない電子吸引性基を示す。)で表さ
    れるα−ブロモエチルベンゼン類に、ラジカル開始剤存
    在下、臭素を作用させて下記一般式(II) 【化6】 (式中、R1、R2は一般式(I)で定義したとおり。)
    で表されるα,β−ジブロモエチルベンゼン類を製造
    し、次いで脱臭化水素反応させることを特徴とする下記
    一般式(IV) 【化7】 (式中、R1、R2は一般式(I)で定義したとおり。)
    で表されるα−ブロモスチレン類の製造法。
  4. 【請求項4】 下記一般式(III) 【化8】 (式中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子または基
    内に水素原子を含まない電子吸引性基を示す。)で表さ
    れるエチルベンゼン類に、ラジカル開始剤下、臭素を作
    用させて下記一般式(II) 【化9】 (式中、R1、R2は一般式(III)で定義したとお
    り。)で表されるα,β−ジブロモエチルベンゼン類の
    製造し、次いで脱臭化水素反応させることを特徴とする
    下記一般式(IV) 【化10】 (式中、R1、R2は一般式(III)で定義したとお
    り。)で表されるα−ブロモスチレン類の製造法。
  5. 【請求項5】 脱臭化水素反応を、相関移動触媒および
    塩基の存在下、水溶媒単独または水および有機溶媒の2
    層系溶媒で行うことを特徴とする請求項3または4のい
    ずれかに記載の製造法。
  6. 【請求項6】 脱臭化水素反応を、相関移動触媒および
    塩基の存在下、加熱減圧下で行い、一般式(IV)のα−
    ブロモスチレン類を蒸留単離することを特徴とする請求
    項3または4のいずれかに記載の製造法。
  7. 【請求項7】 相関移動触媒が、4級アンモニウム塩で
    あることを特徴とする請求項5または6のいずれかに記
    載の製造法。
  8. 【請求項8】ラジカル開始剤が、有機過酸化物またはア
    ゾ化合物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    かに記載の製造法。
  9. 【請求項9】 R1、R2の基内に水素原子を含まない電
    子吸引性基が、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、
    ニトロ基またはシアノ基であることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の製造法。
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