JPH0911346A - 樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂成形品の製造方法

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JPH0911346A
JPH0911346A JP7161290A JP16129095A JPH0911346A JP H0911346 A JPH0911346 A JP H0911346A JP 7161290 A JP7161290 A JP 7161290A JP 16129095 A JP16129095 A JP 16129095A JP H0911346 A JPH0911346 A JP H0911346A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省人化及び生産性の向上を図ることができ、
またゲルコート樹脂の欠落を防止して樹脂成形品の外観
を損なわないようにすることができる樹脂成形品の製造
方法を提供する。 【構成】 成形型1の成形面にゲルコート樹脂層2を形
成する。このゲルコート樹脂層2の表面にガラス粉末と
樹脂とを混合して調製されたフィラー混入樹脂を吹き付
けてゲルコート樹脂層2の補強層3を形成する。補強層
3の表面にガラス繊維17と樹脂18を吹き付けてガラ
ス繊維強化層を形成する。予め樹脂とガラス粉末を混合
して調製されたフィラー混入樹脂をゲルコート樹脂層2
に吹き付けて補強層3を形成することによって、補強層
3に気泡が存在しないようにすることができ、補強層3
に対する脱泡作業をおこなう必要がなくなると共にゲル
コート樹脂の欠落を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽をはじめ、その他
住宅設備の部材として用いられる樹脂成形品の製造方法
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より住宅設備の部材には多くの樹脂
成形品が用いられているが、浴槽など大きな強度を必要
とする樹脂成形品は、ガラス繊維強化プラスチック(F
RP)で形成されている。このようなガラス繊維強化プ
ラスチックの樹脂成形品を製造するにあたっては、まず
成形型1の成形面にゲルコート樹脂層2を形成し、次に
ハンドレイアップ成形法やスプレーアップ成形法によっ
てゲルコート樹脂層2の表面にガラス繊維と樹脂と供給
してガラス繊維強化層4を形成するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のようにハ
ンドレイアップ成形法やスプレーアップ成形法で樹脂成
形品を形成すると、ガラス繊維補強層4の樹脂が硬化す
る前にローラー20を用いて図3に示すような脱泡作業
をおこなってガラス繊維強化層4に気泡が残存しないよ
うにしなければならず、このため脱泡作業に要する労力
が必要となって省人化及び生産性の向上の妨げとなるも
のであった。また図3に示す上記脱泡作業ではガラス繊
維強化層4から完全に気泡を除去することが困難であっ
て、図4(a)に示すようにゲルコート樹脂層2とガラ
ス繊維強化層4の間に気泡5が残存することがあった。
そしてこの気泡5が残存する部分ではゲルコート樹脂層
2にガラス繊維強化層4が密着していないので、ゲルコ
ート樹脂層2をガラス繊維強化層4で補強することがで
きず、気泡5の部分に衝撃が加わると、図4(b)に示
すように気泡5の表面側のゲルコート樹脂層2が欠落
し、樹脂成形品の外観を損なうという問題があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、省人化及び生産性の向上を図ることができ、また
ゲルコート樹脂層の欠落を防止して樹脂成形品の外観を
損なわないようにすることができる樹脂成形品の製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
樹脂成形品の製造方法は、成形型1の成形面にゲルコー
ト樹脂層2を形成し、このゲルコート樹脂層2の表面に
ガラス粉末と樹脂とを混合して調製されたフィラー混入
樹脂を吹き付けてゲルコート樹脂層2の補強層3を形成
し、補強層3の表面にガラス繊維17と樹脂18を吹き
付けてガラス繊維強化層4を形成することを特徴とする
ものである。
【0006】また本発明の請求項2に係る樹脂成形品の
製造方法は、請求項1の構成に加えて、繊維長0.05
〜0.5mmのガラス粉末を樹脂に対して5〜20重量
%含有させてフィラー混入樹脂を調製することを特徴と
するものである。また本発明の請求項3に係る樹脂成形
品の製造方法は、請求項1又は2の構成に加えて、カッ
ト長8mmと16mmのガラスチョップドストランドを
混合して上記ガラス繊維17を形成し、このガラス繊維
17を噴射させると共にガラス繊維17の両側からそれ
ぞれ樹脂18を噴射させてこの樹脂18とガラス繊維1
7の混合物7を補強層3の表面に吹き付けてガラス繊維
強化層4を形成することを特徴とするものである。
【0007】以下本発明を詳述する。ゲルコート樹脂層
2は、ゲルコート樹脂で形成することができる。ゲルコ
ート樹脂としては、一般に市販されているものや不飽和
ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂に必要に応じて硬
化剤や充填剤などを配合して調製されるものなどを用い
ることができる。またトナーなどで着色したゲルコート
樹脂を用いることもできる。
【0008】補強層3は、熱硬化性樹脂などの樹脂にガ
ラス粉末を混合して調製されたフィラー混入樹脂で形成
することができる。フィラー混入樹脂の樹脂としては、
耐熱水性の面から不飽和ポリエステル樹脂を用いるのが
好ましい。またガラス粉末は、繊維長0.05〜0.5
mmのものを用いることができる。ガラス粉末の繊維長
が0.05mm未満であれば、ガラス粉末で補強層3を
十分に補強することができず、補強層3によるゲルコー
ト樹脂層2の補強性能が低下する恐れがある。またガラ
ス粉末の繊維長が0.5mmを超えると、ガラス粉末同
士の絡み合いが発生したりガラス粉末と樹脂の馴染みが
低下してフィラー混入樹脂に空気が混入し、この空気が
気泡となって補強層3に残存する恐れがある。
【0009】上記フィラー混入樹脂は、樹脂に対してガ
ラス粉末を5〜20重量%配合して調製することができ
る。ガラス粉末の配合量が5重量%未満であれば、樹脂
をガラス粉末で十分に補強することができず、補強層3
の強度を大きくすることができなくなって補強層3によ
るゲルコート樹脂層2の補強効果が低下する恐れがあ
る。またガラス粉末の配合量が20重量%を超えると、
フィラー混入樹脂の粘度が大きくなり過ぎてスプレーに
よる吹き付けがおこなえなくなる恐れがある。フィラー
混入樹脂にはこの調製段階で脱泡処理が施され、フィラ
ー混入樹脂内に空気がほとんど存在していない状態にす
る。
【0010】このように補強層3をフィラー混入樹脂で
形成することによって、樹脂のみで補強層3を形成する
よりも補強層3の強度を大きくすることができ、ゲルコ
ート樹脂層2の補強効果を高くすることができる。また
フィラー混入樹脂は樹脂よりも粘度が高くなるので、成
形型1の垂直方向の面に形成されたゲルコート樹脂層2
の表面に吹き付けても樹脂垂れが発生しないようにする
ことができ、均一な厚みの補強層3を容易に形成するこ
とができる。また補強層3のガラス粉末が、後述するガ
ラス繊維強化層4を形成するために補強層3に吹き付け
られる混合物7の流れの抵抗となるので、成形型1の垂
直方向の面に形成された補強層3に混合物7を吹き付け
ても混合物7が垂れないようにすることができ、均一な
厚みのガラス繊維補強層4を容易に形成することができ
る。
【0011】ガラス繊維強化層4は、熱硬化性樹脂等の
樹脂18とガラス繊維17とで形成することができる。
ガラス繊維強化層4の樹脂18としては、補強層3と同
様に不飽和ポリエステル樹脂等を用いることができる。
またガラス繊維強化層4のガラス繊維17は、カット長
8mmのガラスチョップドストランドと16mmのガラ
スチョップドストランドを混合して作成することができ
る。カット長8mmのものとカット長16mmのものの
混合比率は2対1が好ましく、このようにカット長8m
mと短いのものとカット長16mmと長いのものを混合
してガラス繊維強化層4を形成することによって、カッ
ト長が短いだけのものを含むガラス繊維17でガラス繊
維強化層4を形成するよりも強度の向上を図ることがで
き、またカット長が長いだけのものを含むガラス繊維1
7でガラス繊維強化層4を形成するより樹脂18とガラ
ス繊維17の馴染みを向上させることができる。
【0012】上記ガラス繊維17と樹脂18は図1に示
すようなスプレー装置10を用いて吹き付けられる。こ
のスプレー装置10は、ロボットハンドのようなスプレ
ー保持体11に、全周に亘って刃部12aを設けて円筒
状に形成されるカッター12と、カッター12と外周を
近接して配置される円筒状のゴムローラー13と、樹脂
噴射ノズル14及びガラス繊維噴射ノズル15を具備し
て形成されている。樹脂噴射ノズル14はガラス繊維噴
射ノズル15の上下両側に二基設けられていて、この一
対の樹脂噴射ノズル14の間にガラス繊維噴射ノズル1
5が配置されている。
【0013】上記スプレー装置10は、カッター12と
ゴムローラー13の回転によってガラスロービング16
をカッター12とゴムローラー13の間に導入し、カッ
ター12の回転によって刃部12aとゴムローラー13
でガラスロービング16を挟んでガラスロービング16
を切断してガラス繊維17を形成し、このガラス繊維1
7をガラス繊維噴射ノズル15から補強層3に向けて噴
射すると共にこれと同時に上下両側の樹脂噴射ノズル1
4から樹脂18を補強層3に向けてそれぞれ噴射し、ガ
ラス繊維17を樹脂18で挟むようにしてスプレー装置
10の前方で両者を混合して混合物7を生成し、この混
合物7を補強層3の表面に吹き付けるようにするもので
ある。つまりスプレー装置10は、ガラス繊維17を樹
脂18でサンドイッチするようにして噴射し、ガラス繊
維17と樹脂18を補強層3に到達する前に空中で混合
することができるサンドイッチガン方式を採用してい
る。
【0014】そして本発明では、ガラスロービング16
を切断する際にカッター12の回転速度等を変えること
によって、カット長8mmのガラスチョップドストラン
ドと16mmのガラスチョップドストランドをそれぞれ
作成し、この長さの異なるガラスチョップドストランド
を混合してガラス繊維17を作成している。このように
ガラス繊維17を樹脂18で挟むようにして空中で混合
し、この混合物7を補強層3の表面に吹き付けるように
しているので、両側の樹脂18でガラス繊維17が噴出
される際に幅広く広がらないようにすることができると
共にガラス繊維17が補強層3の表面で跳ね返っても樹
脂18よりも外側に飛び出さないようにすることがで
き、ガラス繊維17の飛散を防止することができる。
【0015】次に上記材料及び装置を用いた樹脂成形品
の製造工程について説明する。先ず離型剤などを塗布し
て離型処理した成形型1の表面に上記ゲルコート樹脂を
塗布或いは吹き付けし、その後硬化させてゲルコート樹
脂層2を形成する。ゲルコート樹脂層2の厚みは0.3
mm程度が好ましい。次にゲルコート樹脂層2の表面に
フィラー混入樹脂をスプレーガンで吹き付け、その後硬
化させて補強層3を形成する。補強層3の厚みは0.4
mm程度が好ましい。次に補強層3の表面に上記スプレ
ー装置10を用いてガラス繊維17と樹脂18を吹き付
け、その後樹脂18を硬化させてガラス繊維強化層4を
形成する。この後成形型1から脱型することによって、
図2に示すような断面構成を有する樹脂成形品を形成す
ることができる。
【0016】上記補強層3を形成する工程は、従来のス
プレーアップ成形法と同様にスプレーガンを用いてフィ
ラー混入樹脂をゲルコート樹脂層2に吹き付けるように
している。しかし従来のスプレーアップ成形法では、樹
脂とガラスチョップドストランドなどのフィラーとを別
々にスプレーガンから噴射して空中で樹脂とフィラーを
混合してゲルコート樹脂層2に吹き付けているのに対
し、上記本発明では、スプレーガンから噴射する前に予
め樹脂とガラス粉末とを混合して調製されたフィラー混
入樹脂をゲルコート樹脂層2に吹き付けるようにしてお
り、この点で両者は異なる。
【0017】そして本発明のように予め樹脂とガラス粉
末を混合して調製されたフィラー混入樹脂をゲルコート
樹脂層2に吹き付けることによって、樹脂とガラス粉末
が空中で混合されることがなくなり、フィラー混入樹脂
に空気が入るのを防ぐことができる。従ってローラー等
による脱泡作業を補強層3に施す必要がなく、且つスプ
レーで補強層3を形成したにもかかわらず、補強層3に
気泡が存在しないようにすることができる。
【0018】またこのように補強層3に気泡が存在しな
いので、ゲルコート樹脂層2の裏面の全体に亘って補強
層3を密着させてゲルコート樹脂層2全体を補強層3で
補強することができ、ガラス繊維強化層4に生じる直径
3mm〜5mm程度の気泡5の部分に衝撃が加わったと
しても、ゲルコート樹脂層2に欠落が生じることがない
ようにすることができる。またこのようにゲルコート樹
脂層2を補強層3で補強することができるので、ガラス
繊維強化層4に小さな気泡が多少存在していてもよく、
従って従来のようなローラー20による脱泡作業をガラ
ス繊維強化層4に施す必要がなくなったり、或いはガラ
ス繊維強化層4に対する脱泡作業を少なくしたり簡略化
することができる。
【0019】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。 (実施例)フィラー混入樹脂としては、粘度15ポイズ
/25℃、揺変性4/25℃のビスフェノール系の不飽
和ポリエステル樹脂を100PHR、繊維長0.07m
mのガラス粉末を15PHRを混合して調製したものを
用いた。ガラス繊維強化層4を形成する樹脂18として
は、イソフタール酸系の不飽和ポリエステル樹脂を用い
た。またガラス繊維強化層4を形成するガラス繊維17
としては、単位長さ当たりの重量が2310g/kmの
ガラスロービング16を切断してカット長8mmと16
mmのガラスチョップドストランドをそれぞれ形成し、
8mmのガラスチョップドストランドと16mmのガラ
スチョップドストランドを2対1の比率で混合したもの
を用いた。
【0020】そして離型処理した成形型1の成形面に着
色したゲルコート樹脂を吹き付けて硬化させ、0.3m
mのゲルコート樹脂層2を形成し、ゲルコート樹脂層2
の表面にフィラー混入樹脂を吹き付けて硬化させ、0.
4mmの補強層3を形成し、さらに補強層3の表面に図
1に示すスプレー装置10を用いて樹脂18とガラス繊
維17を吹き付け、樹脂18を硬化させてガラス繊維強
化層4を形成し、脱型して図2に示すような断面構成を
有する樹脂成形品を得た。
【0021】尚、上記スプレー装置10としては、東技
研社製HLL−9000型を例示することができ、スプ
レー条件は樹脂圧力が80kg/cm2 、樹脂18のパ
ターン幅が30cm、ガラス繊維17のパターン幅が2
8cmである。 (比較例)ゲルコート樹脂とガラス繊維強化層を形成す
る樹脂18は上記実施例と同様のものを用いた。ガラス
繊維強化層を形成するガラス繊維17としては、上記実
施例と同様のガラスロービング16をカット長25mm
に切断して作成したガラスチョップドストランドを用い
た。
【0022】そして離型処理した成形型1の成形面にゲ
ルコート樹脂を吹き付けて硬化させ、0.3mmのゲル
コート樹脂層2を形成し、ゲルコート樹脂層2の表面に
図5に示す従来型のスプレー装置10を用いて樹脂18
とガラス繊維17を吹き付けて硬化させ、ガラス繊維強
化層4を形成し、脱型して図4に示すような断面構成を
有する樹脂成形品を得た。
【0023】尚、図5に示す従来型のスプレー装置10
は、図1に示すスプレー装置10において、ガラス繊維
噴射ノズル15より下側に位置する樹脂噴射ノズル14
のみを具備して形成されるものであって、ガラス繊維噴
射ノズル15より上側に位置する樹脂噴射ノズル14は
備えていないものである。そして上記比較例を形成する
際には、カッター12の回転速度等を変えずに一定の長
さ(25mm)のガラスチョップドストランドを作成
し、これをガラス繊維17とした。
【0024】上記実施例の樹脂成形品と比較例の樹脂成
形品を比較すると、実施例のものにはゲルコート樹脂層
2の裏面に形成される補強層3に気泡の存在がなかった
が、比較例のものにはゲルコート樹脂層2の裏面に形成
されるガラス繊維強化層4に気泡5が存在した。そして
実施例に衝撃を加わえてもゲルコート樹脂層2の欠落が
生じなかったのに対し、比較例に衝撃を加わえると気泡
5の表面側においてゲルコート樹脂層2の欠落が生じ
た。また実施例ではガラス繊維17の飛散が見られなか
ったが、比較例ではガラス繊維17の飛散が見られた。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る樹
脂成形品の製造方法は、成形型の成形面にゲルコート樹
脂層を形成し、このゲルコート樹脂層の表面にガラス粉
末と樹脂とを混合して調製されたフィラー混入樹脂を吹
き付けてゲルコート樹脂層の補強層を形成し、補強層の
表面にガラス繊維と樹脂を吹き付けてガラス繊維強化層
を形成したので、予め樹脂とガラス粉末を混合して調製
されたフィラー混入樹脂をゲルコート樹脂層に吹き付け
て補強層を形成することによって、補強層に気泡が存在
しないようにすることができ、補強層に対する脱泡作業
をおこなう必要がなくなって、省人化及び生産性の向上
を図ることができるものであり、また衝撃によるゲルコ
ート樹脂の欠落を防止して樹脂成形品の外観が損なわな
いようにすることができるものであり、樹脂成形品の不
良率が低下するものである。
【0026】またゲルコート樹脂層とガラス繊維強化層
の間にゲルコート樹脂層の補強層を設けることによっ
て、ガラス繊維強化層に多少気泡が存在していてもゲル
コート樹脂に欠落が生じないようにすることができ、ガ
ラス繊維強化層に対する脱泡作業を簡略化しておこなう
か或いは脱泡作業をおこなう必要がなく、省人化及び生
産性の向上を図ることができるものである。
【0027】また本発明の請求項2に係る樹脂成形品の
製造方法は、繊維長0.05〜0.5mmのガラス粉末
を樹脂に対して5〜20重量%含有させてフィラー混入
樹脂を調製したので、繊維長の短いガラス粉末を用いる
ことで、ガラス粉末同士の絡み合いをなくすことができ
ると共に樹脂とガラス粉末の馴染みを高くすることがで
き、フィラー混入樹脂に空気を存在しにくくすることが
できるものであり、また樹脂に対して5〜20重量%の
ガラス粉末を含有させることによって、樹脂をガラス粉
末で十分に補強して補強層の強度を大きくすることがで
きると共にフィラー混入樹脂の粘度が大きくなり過ぎな
いようにしてスプレーによる吹き付けを容易におこなう
ことができるものである。
【0028】また本発明の請求項3に係る樹脂成形品の
製造方法は、カット長8mmと16mmのガラスチョッ
プドストランドを混合して上記ガラス繊維を構成したの
で、樹脂とガラス繊維の馴染みを向上させてガラス繊維
強化層の強度を十分に高くすることができるものであ
る。またこのガラス繊維を噴射させると共にガラス繊維
の両側からそれぞれ樹脂を噴射させてこの樹脂とガラス
繊維の混合物を補強層の表面に吹き付けてガラス繊維強
化層を形成したので、ガラス繊維の両側で噴射される樹
脂によって噴射されたガラス繊維が幅広く広がるのを防
止することができ、ガラス繊維の飛散を防止することに
よって、無駄になるガラス繊維が少なくなって材料費の
コストダウンを図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明で形成される樹脂成形品の一部を示す断
面図である。
【図3】従来の脱泡作業を示す概略図である。
【図4】(a)は従来の製造方法で成形した樹脂成形品
を示す断面図、(b)は(a)の樹脂成形品に衝撃が加
わった時の状態を示す断面図である。
【図5】従来のスプレー装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 成形型 2 ゲルコート樹脂層 3 補強層 4 ガラス繊維強化層 7 混合物 17 ガラス繊維 18 樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型の成形面にゲルコート樹脂層を形
    成し、このゲルコート樹脂層の表面にガラス粉末と樹脂
    とを混合して調製されたフィラー混入樹脂を吹き付けて
    ゲルコート樹脂層の補強層を形成し、補強層の表面にガ
    ラス繊維と樹脂を吹き付けてガラス繊維強化層を形成す
    ることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維長0.05〜0.5mmのガラス粉
    末を樹脂に対して5〜20重量%含有させてフィラー混
    入樹脂を調製することを特徴とする請求項1に記載の樹
    脂成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 カット長8mmと16mmのガラスチョ
    ップドストランドを混合して上記ガラス繊維を構成し、
    このガラス繊維を噴射させると共にガラス繊維の両側か
    らそれぞれ樹脂を噴射させてこの樹脂とガラス繊維の混
    合物を補強層の表面に吹き付けてガラス繊維強化層を形
    成することを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成
    形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107702617A (zh) * 2017-10-19 2018-02-16 青岛三祥科技股份有限公司 用于汽车管件检验的模具及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107702617A (zh) * 2017-10-19 2018-02-16 青岛三祥科技股份有限公司 用于汽车管件检验的模具及其制备方法

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