JPH09118083A - 被熱転写記録媒体 - Google Patents

被熱転写記録媒体

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JPH09118083A
JPH09118083A JP7275191A JP27519195A JPH09118083A JP H09118083 A JPH09118083 A JP H09118083A JP 7275191 A JP7275191 A JP 7275191A JP 27519195 A JP27519195 A JP 27519195A JP H09118083 A JPH09118083 A JP H09118083A
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JP
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JP7275191A
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Inventor
Akira Morishita
明 森下
Takayuki Nakai
敬享 中井
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Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受像層、模様層の基材との密着性、模様層の
耐磨耗性、耐薬品性、耐汚れ性および自動改札システム
に対する耐ゲート性に優れた被熱転写記録媒体を得る。 【解決手段】 基材1の一方の面に受像層2、模様層5
が形成される。模様層5の網点面積率は60%以上でそ
の線数が70〜200線からなり、受像層2を覆うよう
に形成される。模様層5は、2個以上のエポキシ基、オ
キシラン基またはエトキシリン基を持ち、そのエポキシ
当量が1200〜2700の樹脂を主成分とし、受像層
と模様層との密着性を高めるためにガラス転移点(T
g)が50〜80℃のポリエステル樹脂を0.5〜10
重量%含むので、基材との密着性が良く、模様層の耐摩
耗性、耐薬品性および耐汚れ性に優れ、製造が容易でコ
ストが安価で、意匠性に優れ自動改札機に適した被熱転
写記録媒体を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂溶融型インキリボ
ンにより転写印字が可能な模様層であって、無人駅に設
置される自動改札機で反復使用を目的とした回数券もし
くは定期券等に利用するため、模様層に受像性を持た
せ、また、模様層の耐摩耗性を高めると同時に意匠性を
も高めた自動改札機用の被熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道等の改札の自動化に伴い、自
動改札システムが急速に導入され、現行使用されている
回数券あるいは定期券等も、これらの自動改札システム
に対応可能な記録媒体へ移行しつつあり、改札の自動化
と平行して無人駅を設置する鉄道等も増えつつある。
【0003】従来、この種の記録媒体は、回数券や定期
券のように多数回の反復使用(長期間の使用)を目的と
したもので、記録媒体を構成する基材自体に多数回の反
復使用に耐えうる物理的強度を必要としていた。
【0004】また、記録媒体には、樹脂溶融型インキリ
ボンのインキを受容し文字等の形成し易い受像層が要求
されるとともに、その耐汚れ性、耐摩耗性、耐可塑剤性
および耐薬品性に優れることや、受像層と模様層との密
着性、さらに、受像層とは反対の面に設けられる磁気記
録層の磁気記録時の記録安定性が要求されていた。
【0005】さらに、無人駅で用いることを考慮する
と、記録媒体の有効期間等を受像するための受像層や、
その記録媒体を用いる鉄道等の交通機関を識別するため
の模様層は、記録媒体の改ざん性よりも自動改札システ
ムの搬送系でのトラブルがないこと(耐ゲート性)や、
記録媒体の耐汚れ性、耐摩耗性を高めることも要求され
ている。
【0006】記録媒体の受像層上に印字した有効期間等
の目視情報が使用により掠れたり、消えたりせずに記録
媒体の使用可能(有効)期間中に認識可能であることが
望まれ、また、印字した有効期間等の目視情報の改ざん
を防止する目的から受像層上には地紋等からなる模様層
が形成されていた。
【0007】この地紋等からなる模様層は、消しゴム等
を用いて受像層上に印字した有効期間等の目視情報の改
ざんを防止するために、受像層とは異なる樹脂材料を主
成分とし、受像層上に印刷形成されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録媒体では、
樹脂溶融型インキリボンを用いて所望の文字、数字ある
いは記号等(以下「文字等」という。)を記録媒体の受
像層に印字する場合、受像層は、樹脂溶融型インキリボ
ンのインキ転写性との関係から熱可塑性樹脂を主成分と
した樹脂で構成され、その反面、模様層は消しゴム等を
用いた有効期間等の目視情報の改ざんを防止するために
受像層との密着性を低くなるように受像層とは異なる樹
脂材料で構成されていた。
【0009】したがって、受像層と樹脂溶融型インキリ
ボンに用いられている樹脂材料が熱可塑性樹脂を主成分
としているので受像層への印字性は優れているものの、
耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性等および自動改札シ
ステムに対する耐ゲート性が低く、これらの性質を向上
させるために添加剤を添加したり、受像層を構成する樹
脂に紫外線硬化型もしくは電子線硬化型樹脂を主成分と
することで耐摩耗性、耐薬品性、耐汚れ性等や自動改札
システムに対する耐ゲート性を向上させていたが、それ
らの樹脂が完全に硬化した状態のものを受像層として用
いると鮮明な印字ができないという欠点があった。
【0010】また、受像層を構成する樹脂として熱硬化
性樹脂を用いることも提案されているが、受像層の塗膜
形成時に熱硬化樹脂の反応が充分でないと、未反応の硬
化剤によって記録媒体の保存時または記録媒体の使用時
に反応が進み、記録媒体の発行時に印字が不鮮明となっ
たり、記録媒体の使用時に受像層の耐摩耗性、耐薬品性
および耐汚れ性等および自動改札システムに対する耐ゲ
ート性が変化し、安定した品質の記録媒体を得ることが
困難であった。
【0011】さらに、記録媒体の改ざんを防止する目的
から、受像層上に形成する地紋等の模様層は、例えば、
ブラスチック消しゴムを用いて記録媒体の受像層上に印
字した文字を消去して改ざんした場合に印字された文字
よりも先に模様層が消去されやすい塩酢ビ樹脂を主成分
として用いていたが、自動改札システムに対する耐ゲー
ト性が低かった。
【0012】そこで、多数回の反復使用を目的とした記
録媒体の受像層に対して樹脂溶融型インキリボンのイン
キの受容性、耐汚れ性、耐摩耗性、耐可塑剤性および耐
薬品性に優れ、記録媒体と受像層の密着性や受像層とは
反対の面に設けられた磁気記録層への磁気記録時の記録
安定性や、自動改札システムの搬送系でのトラブルがな
い記録媒体の開発が望まれている。
【0013】本発明の目的は、従来から用いられている
樹脂溶融型インキリボンで文字等の印字が可能な受像層
を備えた自動改札機用の被熱転写記録媒体であって、受
像層に対する樹脂溶融型インキリボンの受像性、受像層
の塗膜強度や、基材と受像層および受像層と模様層との
密着性が良く、模様層の耐摩耗性、耐薬品性および耐汚
れ性に優れるとともに、意匠性にも優れた製造が容易で
コストの安価な自動改札機に適した被熱転写記録媒体を
提供することにある。
【0014】また、模様層の受像性や塗膜強度、模様層
の耐摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性に優れるととも
に、意匠性にも優れた自動改札機に適した被熱転写記録
媒体を提供することにある。
【0015】さらに、模様層はエタノール等を用いて印
字された文字を消去しようとした場合、文字と同時に模
様層が消去されるため、印字された文字の改ざんも防止
することができる被熱転写記録媒体を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による自動改札機
に適した被熱転写記録媒体は、基材の一方の面に受像層
を設け該受像上に模様層を設けた被熱転写記録媒体であ
って、模様層の網点面積率が60%以上でその線数が7
0〜200線からなり、受像層を覆うように形成され、
模様層は、2個以上のエポキシ基、オキシラン基または
エトキシリン基を持ち、そのエポキシ当量が1200〜
2700の樹脂を主成分とし、受像層と模様層との密着
性を高めるためにガラス転移点(Tg)が50〜80℃
のポリエステル樹脂を0.5〜10重量%含むことを特
徴とするものである。
【0017】そして、基材と受像層および受像層と模様
層の印字性、耐擦傷性および耐摩耗性を高めるために模
様層を構成する樹脂は、受像層を構成する樹脂と同じ樹
脂材料を用いている。
【0018】ここでいう模様層とは、所望の文字や図形
からなるものや、地紋等の繰り返しからなるものの総称
をいう。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例では、自動改札機に適
した被熱転写記録媒体を定期券に応用した例について、
図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0020】図1および図2は、本発明による定期券に
応用した場合の実施態様の要部を示す模式図である。各
図において同一観念を表すものは同一の符号で表してい
る。また、図1および図2において、模様層5は実線部
で表されているが、前述した様に網点(網点面積率が6
0%以上)で形成されている。
【0021】図1および図2において、定期券6となる
基材1の一方の面に受像層2が設けられ、受像層2上に
は模様層5が設けられ、もう一方の面に磁気記録層3が
設けられている。また、定期券6となる基材1の磁気記
録層3上には、所望の注意書き等の文字や図形が設けら
れている(図示しない。)。なお、受像層2、模様層5
および磁気記録層3は基材1に形成され、磁気記録層3
上に、注意書き等の文字等を設けた後、所望の形状に打
ち抜かれて定期券6となる。
【0022】〔各層の材質(材料)〕基材1として例え
ば、厚さは通常100〜300μm程度の合成紙、上質
紙、コート紙等の紙材やポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS系樹脂、AS系樹
脂、MBS系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポ
リスルホン系樹脂等を挙げることができ、これらの中で
も、ポリエステル系樹脂例えば、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリ
カーボネート(PC)樹脂、ポリオレフィン(PO)樹
脂が多数回の反復使用に対応できる強度を備えているの
で好ましい。これらの基材1を構成する材料は、用途に
応じて任意の厚みを選定することができる。
【0023】磁気記録層3としては、従来からプリペイ
ドカード等の磁気記録媒体に用いられている磁気記録用
の材料を用いることができ、そのような磁気記録用の材
料として例えば、粒径10μm以下で好ましくは0.0
1〜5μmのBa−フェライト、Sr−フェライト、ま
た、針状鉄粉としてCo被着γ−Fe2 O3 、γ−Fe
2 O3 を用途に応じて用いることができる。
【0024】磁気記録用の材料を結着する樹脂(バイン
ダー樹脂)として例えば、ポリエステル系樹脂、アルキ
ッド系樹脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂または
それらの混合樹脂を用いることができる。磁気記録用の
材料と結合する樹脂との混合比は、基材1との接着性や
塗膜強度および磁気ヘッドによる検出電圧等を考慮して
適宜設計され、通常、重量比で磁気記録用の材料:結合
する樹脂=1:1〜10:1の範囲が望ましく、3:1
〜6:1の範囲がさらに望ましい。
【0025】磁気記録層3の厚みは磁気ヘッドによる検
出電圧等を考慮して通常、5〜20μm程度に設計す
る。
【0026】受像層2を構成する樹脂としては、フェノ
ール系グリシジルエーテル型、アルコール系グリシジル
エーテル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン
型やこれらの混合型のような結合をしたエポキシ当量1
200〜2700の樹脂を用いることができる。
【0027】ここで、エポキシ当量が1200より小さ
いと、印字時にサーマルヘッドTHの熱によりステッキ
ングを起こし、また、また、エポキシ当量を2700よ
り大きくすると、受像層2の印字適性が低下(印字した
文字等が掠れたり、受像層2上の文字等を軽く擦ると簡
単に消える。)したり、受像層2と模様層5の密着性が
低下したりするので好ましくない。
【0028】受像層2には、基材1と受像層2との密着
性(接着性)を高め、印字適性が低下するのを防止する
ためにガラス転移点(Tg)が50〜80℃のポリエス
テル系樹脂等の熱可塑性樹脂を0.5〜10重量%添加
する。この、熱可塑性樹脂の添加量として、例えば、1
〜3重量%の範囲が、受像層2の塗膜強度等の物理的性
能を低下させず、また、基材1と受像層2および受像層
2と模様層5との密着性を印字適性を低下させずに実現
できるので望ましい。
【0029】受像層2の厚みは、例えば、1〜10μm
程度が良く、特に、4〜6μmの範囲が受像層2の塗膜
(層)強度に優れ耐摩耗性および受像性が良好で望まし
い。模様層5を構成する樹脂としては、受像層2に用い
たものと同じ組成の樹脂材料を用いる。
【0030】受像層2および模様層5には、自動改札シ
ステムの搬送系でトラブルを防止することと、受像層2
および地紋層5の耐摩耗性を高めるために滑剤を添加す
ることが望ましい。そのような滑剤として、高級脂肪酸
またはその塩類、ポリエチレンワックス、パラフィンワ
ックス等を用いることができ、例えば、1〜10重量%
の範囲で添加することが基材1と受像層2および受像層
2と模様層5との密着性を落とさずに耐摩耗性を高めま
た、印字適性を低下させないので望ましい。
【0031】模様層5は、意匠性を高める目的で網点面
積率を60%以上としているため、その線数が70線よ
り小さいと、模様層5にデザインできる文字や図形等に
制限があったり、模様層5と受像層2との間に段差がで
き、印字の乗りが悪かったりし、また、200線より大
きいと、模様層5にデザインする文字や図形を形成する
画線部が切れたりして再現性が悪かったりするので好ま
しくない。
【0032】〔実施例1〕基材1として、白色ポリエチ
レンテレフタレート(PET)シート〔東レ(株)製:
E−22(幅410mm×長さ400m×厚さ約188
μm)〕の片面に磁気記録用の材料として、抗磁力27
50Oe(Oe:エルステッド)のBa−フェライトと
アクリル樹脂エマルジョンを分散・混合し磁気塗料と
し、この磁気塗料をグラビアコータで乾燥膜厚が約10
μmとなるよう磁気記録層3を形成した(図示しな
い。)。この時の磁気記録層3の物理特性は、残留磁束
1.2(Mx/cm)で角型比は0.85であった。
【0033】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ攪
拌機で充分攪拌した後、基材1上にグラビアリバース方
式で、搬送速度30m/min、乾燥温度120℃の条
件で塗工し、乾燥厚み約5μmの受像層2を得た。この
時、受像層2の表面の平滑性は、模様層5の印刷適性や
密着性を考慮して、平均粗さ0.1〜0.3μmとした
(受像層2の表面平滑性は、小坂(株)製のSE−3F
Kで測定した。)。
【0034】 〔受像層2の組成〕 ・エポキシ樹脂(固形分30%:エポキシ当量1750〜2200) 〔商品名:エピコート1007(油化シェル(株)製)〕 ・・ 59.0重量% ・ポリエステル樹脂(固形分30%:ガラス転移点(Tg)67℃) 〔商品名:バイロン200SS(東洋紡(株)製)〕 ・・ 3.0重量% ・滑剤(ポリオレフィン系WAX) 〔商品名:ウルトラファインSL−551(サンノプコ(株)製)〕 ・・ 7.6重量% ・溶剤 メチルエチルケトン ・・ 15.3重量% メチルイソブチルケトン ・・ 9.0重量% プロピレングリコールモノ・エチルエーテル・・ 6.1重量%
【0035】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ攪
拌機で充分攪拌した後、受像層2上にグラビア印刷法を
用いて模様層5を搬送速度10m/min、乾燥温度1
10℃で印刷し、乾燥厚み約0.5μmの模様層5を形
成し、磁気記録層3に注意書き等の所望の印刷を施した
後に、サイバネ規格に規定されている定期券のサイズに
打ち抜き定期券6を得た(図示しない)。このときのグ
ラビア刷版は、網点面積率は60%でその線数が150
線からなるように設計され、任意の模様が形成される。
【0036】 〔模様層5の組成〕 ・エポキシ樹脂(固形分30%:エポキシ当量1750〜2200) 〔商品名:エピコート1007(油化シェル(株)製)〕 ・・ 68.1重量% ・ポリエステル樹脂(固形分30%:ガラス転移点(Tg)67℃) 〔商品名:バイロン200SS(東洋紡(株)製)〕 ・・ 3.7重量% ・滑剤(ポリオレフィン系WAX) 〔商品名:ウルトラファインSL−551(サンノプコ(株)製)〕 ・・ 3.7重量% ・着色材 〔商品名:マイクロリスブルー(チバガイギー(株)製)〕 ・・ 9.0重量% ・溶剤 メチルエチルケトン ・・ 13.5重量% キシレン ・・ 2.0重量%
【0037】〔比較例〕比較例として、受像層2上に耐
摩耗性の低い地紋層5を設けた例について以下に例示す
る。
【0038】基材1、受像層2および磁気記録層3につ
いては、実施例1と同様であることからここでは説明を
省略する。
【0039】次に、下記の組成の塗料を高速プロペラ攪
拌機で充分攪拌した後、受像層2上にグラビア印刷法
で、搬送速度10m/min、乾燥温度110℃の条件
で印刷し、乾燥厚み約0.7μmの模様層5′を設け、
磁気記録層3に注意書き等の所望の印刷を施した後に、
サイバネ規格に規定されている定期券のサイズに打ち抜
き定期券6′を得た(図示しない)。
【0040】このときのグラビア刷版は、網点面積率は
60%でその線数が150線からなるように設計され、
任意の模様が形成されていた。
【0041】 〔地紋層5′の組成〕 ・塩酢ビ樹脂(固形分100%) 〔商品名:VAGH(ユニオンカーバイドコーポレーション製)〕 ・・ 21.6重量% ・着色顔料 〔商品名:マイクロリスレッド(チバガイギー(株)製)〕 ・・ 9.0重量% ・溶剤 メチルエチルケトン ・・ 34.7重量% トルエン ・・ 34.7重量%
【0042】この定期券6および6′に、図2に示す熱
転写方式により受像層2上に印字を行った。
【0043】図2において、定期券6および6′の受像
層2の表面に、熱転写プリンター(TEC(株)製のバ
ーコードプリンタ B−30)のサーマルヘッドTHに
よって、熱転写リボンTRを用いて文字などの目視情報
を転写し、熱転写印字テストを行ったところ、定期券6
および6′のいずれにも鮮明な文字の印字ができた。
【0044】また、これらの実施例1および比較例につ
いて、基材1と受像層2との密着性および受像層2と模
様層5および5′との密着性等についてテストを行っ
た。
【0045】基材1と受像層2との密着性および受像層
2と模様層5および5′との密着性については、JIS
K5400に規程されている碁盤目試験により評価し
た。
【0046】耐摩耗性については、定期券6および6′
の印字面に対して白布片上から4Kg/cm2 の荷重を
かけ、3000回往復させたときの印字面の状態を目視
により評価した。
【0047】耐薬品性については、定期券6および6′
に印字した物を純度95%以上のエタノールを付けたガ
ーゼで20回印字面を擦ったときの印字面の状態を目視
により評価した。
【0048】耐汚れ性については、定期券6および6′
の印字面に対して磁気ヘッドを介して上から4Kg/c
m2 の荷重をかけ、3000回往復させたときの印字面
の状態を目視により評価した。
【0049】耐可塑剤性については、印字した定期券6
および6′をソフトパスケース(コクヨ(株)製)に入
れ、荷重を200g/cm2 をかけて40℃、90%H
R(湿度)の環境で72時間放置したときの印字面の状
態を目視により評価した。
【0050】耐ゲート性については、印字した定期券6
および6′を自動改札機のゲートに3000回通過させ
たときの印字面の状態を目視により評価した。
【0051】実施例1の定期券6については、前記した
ように受像層および模様層上への印字状態は良好で、密
着性、耐摩耗性、耐薬品性、耐汚れ性、耐可塑剤性およ
び耐ゲート性の何れの評価も良いものであった。
【0052】ところが、比較例の定期券6′について
は、前記したように受像層および模様層上への印字状
態、耐薬品性および耐可塑剤性については良好であった
が、密着性、耐摩耗性、耐汚れ性および耐ゲート性につ
いては、印字面に傷が見られたり、また、印字した文字
が掠れたていたりしていた。
【0053】なお、本発明の定期券においては、券種、
使用記録等の履歴情報が磁気記録層3の情報トラック
(図示しない。)に磁気的に記録されており、該情報ト
ラックへの磁気情報の記録・再生は通常用いられている
方法で行われる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の被熱転写
記録媒体は、基材の一方の面に受像層を設け該受像上に
模様層を設けた被熱転写記録媒体であって、模様層の網
点面積率が60%以上でその線数が70〜200線から
なり、受像層を覆うように形成され、模様層は、2個以
上のエポキシ基、オキシラン基またはエトキシリン基を
持ち、そのエポキシ当量が1200〜2700の樹脂を
主成分とし、受像層と模様層との密着性を高めるために
ガラス転移点(Tg)が50〜80℃のポリエステル樹
脂を0.5〜10重量%含むことを特徴しているので、
基材との密着性が良く、模様層の耐摩耗性、耐薬品性お
よび耐汚れ性に優れるとともに、製造が容易でコストが
安価で、意匠性に優れ自動改札機に適した被熱転写記録
媒体を提供することができる。さらに、模様層はエタノ
ール等を用いて印字された文字を消去しようとした場
合、文字と同時に模様層が消去されるため、印字された
文字の改ざんも防止することができる。
【0055】模様層に熱硬化性樹脂を硬化させるための
硬化剤を含まないので、被熱転写記録媒体の模様層が経
時変化に対して安定となり、該記録媒体の発行時に印字
が不鮮明となったり、該記録媒体の使用時に模様層の耐
摩耗性、耐薬品性および耐汚れ性等および自動改札シス
テムに対する耐ゲート性が変化することがなく、安定し
た品質の被熱転写記録媒体を得ることができる。
【0056】また、模様層への印字も可能となり印字が
明瞭となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による定期券の拡大断面図であ
る。
【図2】図1の定期券に印字を記録する概念図である。
【符号の説明】
1 基材 2 受像層 3 磁気記録層 5、5′ 模様層 6、6′ 定期券 TH サーマルヘッド TR 熱溶融型インキリボン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に受像層を設け該受像層
    上に模様層を設けた被熱転写記録媒体であって、前記模
    様層の網点面積率が60%以上でその線数が70〜20
    0線からなり、前記受像層を覆うように形成されている
    ことを特徴とする被熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記模様層は、2個以上のエポキシ基、
    オキシラン基またはエトキシリン基を持ち、そのエポキ
    シ当量が1200〜2700の樹脂を主成分とし、前記
    基材と受像層との密着性を高めるためにガラス転移点
    (Tg)が50〜80℃のポリエステル樹脂を0.5〜
    10重量%含むことを特徴とする請求項1に記載の転写
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記模様層には、主成分となる樹脂を硬
    化させるための硬化剤を含まないことを特徴とする請求
    項1または2に記載の被熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記模様層には、着色のための染料もし
    くは顔料を5〜10重量%含むことを特徴とする請求項
    1または2に記載の被熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記基材の他方の面に磁気記録層を備え
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の被熱
    転写記録媒体。
JP7275191A 1995-10-24 1995-10-24 被熱転写記録媒体 Pending JPH09118083A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1158987A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体
JPH11129631A (ja) * 1997-10-24 1999-05-18 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1158987A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体
JPH11129631A (ja) * 1997-10-24 1999-05-18 Dainippon Printing Co Ltd 感熱可逆記録媒体

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