JPH09120168A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH09120168A
JPH09120168A JP23724696A JP23724696A JPH09120168A JP H09120168 A JPH09120168 A JP H09120168A JP 23724696 A JP23724696 A JP 23724696A JP 23724696 A JP23724696 A JP 23724696A JP H09120168 A JPH09120168 A JP H09120168A
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研一 藤森
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正貴 對馬
Mitsuru Noro
満 野呂
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Yamanashi Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光疲労が小さく、かつ、機械的特性に優れ、し
かも、塗工液の安定性の高い電子写真感光体を提供す
る。 【解決手段】電子写真感光体は、導電性支持体1上に少
なくとも電荷発生剤と電荷移動剤と結着樹脂を有する感
光層4を形成した電子写真感光体において、感光層4中
に例えば結着樹脂として式〔Ia〕及び式〔IIa〕で
表される繰り返し単位からなるポリカーボネート共重合
体と、電荷移動剤として一般式〔III〕で表されるブ
タジエン化合物とを含有する。 〔式中、R5からR8はアリール基を置換基として有して
もよいアルキル基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真感
光体に関し、特に有機光導電材料を用いた電子写真感光
体に係るものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料には、一般
的に、セレン(Se)、硫化カドミウム(CdS)、酸
化亜鉛(ZnO)、アモルファスシリコン(a−Si)
等の無機材料が使用されているが、かかる無機材料を用
いた感光体は、暗所で例えば帯電ローラーにより帯電
し、次いで、像露光を行い露光部のみの電荷を選択的に
消失させて静電潜像を形成し、さらに、現像剤で可視化
して画像形成するごとく利用されている。かかる電子写
真感光体に要求される基本特性として、暗所で適当な
電位に帯電できること、光照射により表面電荷を消失
することができる機能を備えていること等であるが、前
記無機材料は、各々長所、短所を有している。例えば、
セレン(Se)は、前記、の特性は十分満足する
が、可撓性がなくフィルム状に加工することが難しく、
また、熱や機械的衝撃に鋭敏であるため取扱いに注意を
要する等の欠点がある。さらに、アモルファスシリコン
(a−Si)は製造条件が難しく、製造コストが高くな
るという欠点がある。
【0003】このため、近年は、電子写真感光体とし
て、有機光導電物質として知られるフタロシアニンやア
ゾ化合物を電荷発生層として用い、さらにヒドラゾン化
合物等からなる電荷移動層を積層して構成される機能分
離型の有機感光体が主流になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
かかる有機感光体の電荷移動層の結着樹脂としては、ビ
スフェノールA型ポリカーボネート樹脂が最も一般的に
用いられている。しかしながら、結着樹脂としてビスフ
ェノールA型ポリカーボネート樹脂を用いて電荷移動層
を形成した場合には、電荷移動剤を感光体に塗布する際
に塗工液が安定しない等の欠点がある。このため、かか
る欠点のない電荷移動層の材料が要望されている。
【0005】その一方で、最近は、近赤外域に波長を有
する半導体レーザーを光源とするレーザープリンタ、L
EDを光源とするLEDプリンタの開発が盛んである。
この分野に適用される電子写真感光体は、半導体レーザ
ーの発振波長域及びLEDの発光波長領域(600〜8
00nm)の波長の光に対して高い感度を有することが
必要であるとともに、それに伴って帯電した電荷が光照
射で消滅するまでの時間、即ちレスポンスタイムが速い
ことが感光体として求められる大きなファクターとなっ
てきている。
【0006】そこで、このような課題を解決するため、
種々の電荷移動剤及びその結着樹脂として種々の樹脂を
用いた電子写真感光体が提案されている(例えば、特開
平1−26992号公報、特開平3−233461号公
報、特開平6−102685号公報等参照)。
【0007】しかし、これらの電子写真感光体において
も、光疲労及び機械的特性の点で満足のゆくものは得ら
れていないのが現状である。
【0008】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、光疲労が小さく、か
つ、機械的特性に優れ、しかも、塗工液の安定性の高い
電子写真感光体を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、感光層中に特定の
構造の電荷移動剤と結着樹脂として特定の構造のポリカ
ーボネート共重合体を用いた電子写真感光体が、前記従
来の技術の問題点がなく、しかも長期間にわたって優れ
た機械的強度及び電子写真特性を維持することを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、請求項1に記載の発明は、導電
性支持体上に少なくとも電荷発生剤と電荷移動剤と結着
樹脂を有する感光層を形成した電子写真感光体におい
て、この感光層中に結着樹脂として一般式〔I〕及び一
般式〔II〕で表される繰り返し単位からなるポリカー
ボネート共重合体と、電荷移動剤として一般式〔II
I〕で表されるブタジエン化合物とを含有することを特
徴とする電子写真感光体である。
【0011】
【化11】
【0012】〔式中、Xは−CR12−(但し、R1
びR2は、各々独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキ
ル基、トリフルオロアルキル基又は炭素数6〜12のア
リール基を表す。)、炭素数5〜8の1,1−シクロア
ルキレン基、炭素数2〜12のα,ω-アルキレン基、
単結合、−O−、−CO−、−S−、−SO−又は−S
2−を表す。また、R3及びR4は、各々独立に水素原
子、ハロゲン原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表
し、m及びnは、各々独立に0〜4の整数を表す。〕
【0013】ここで、「単結合」とは、ベンゼン環の炭
素原子同士が直接共有結合している場合をいい、以下、
同様の意味を表す。
【0014】
【化12】
【0015】〔式中、Yは一般式〔I〕のXと同様の意
味を表す。但し、XとYは互いに同一でも良く、相違し
ていても良い。〕
【0016】
【化13】
【0017】〔式中、R5からR8はアリール基を置換基
として有してもよいアルキル基を表す。〕
【0018】この場合、請求項2記載の発明のように、
請求項1記載の発明において、感光層中に結着樹脂とし
て式〔Ia〕及び式〔IIa〕で表される繰り返し単位
からなるポリカーボネート共重合体を含有することもで
きる。
【0019】
【化14】
【0020】
【化15】
【0021】また、請求項3に記載の発明のように、請
求項1又は2のいずれか1項記載の発明において、電荷
移動剤として式〔IV〕で表されるブタジエン化合物を
用いることもできる。
【0022】
【化16】
【0023】また、請求項4の発明のように、請求項1
又は2のいずれか1項記載の発明において、電荷移動剤
として式〔V〕で表されるブタジエン化合物を用いるこ
ともできる。
【0024】
【化17】
【0025】さらに、請求項5記載の発明のように、請
求項1乃至4のいずれか1項記載の発明において、電荷
移動剤として一般式〔III〕で表されるブタジエン化
合物と一般式〔VI〕で表されるヒドラゾン化合物との
混合物を用いることもできる。
【0026】
【化18】
【0027】〔式中、R9 、R10はアルキル基、フェニ
ル基、ベンジル基、メトキシフェニル基で相互に同じで
あっても異なっていてもよく、R11はアルキル基、フェ
ニル基、p−メトキシベンジル基、エトキシ基、ベンジ
ル基、メトキシフェニル基、トリル基、ナフチル基を表
し、R12は水素原子、アルキル基、−OR13(R13は炭
素原子数5〜10個を有する直鎖状又は分岐状アルキル
基、アルケニル基、アルカジェニル基、炭素原子数7〜
10個を有するアラルキル基)を表す。〕
【0028】この場合、請求項6記載の発明のように、
請求項5記載の発明において、式〔VII〕で表される
ヒドラゾン化合物を用いることもできる。
【0029】
【化19】
【0030】また、請求項7に記載の発明のように、請
求項5記載の発明において、式〔VIII〕で表される
ヒドラゾン化合物を用いることもできる。
【0031】
【化20】
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子写真感光
体の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明に係る電子写真感光体の好
ましい実施の形態の構成を示す断面図である。図1に示
すように、本発明は、例えば、導電性支持体1の上に電
荷発生層2が形成され、その上に電荷移動層3が形成さ
れる負帯電型機能分離型2層構造の電子写真感光体に適
用されるものである。この場合、電荷発生層2と電荷移
動層3とにより感光層4が形成される。
【0034】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性支持体1としては、公知のものなど各種のものを使用
することができ、具体的には、例えば、アルミニウム、
陽極酸化処理されたアルミニウム、ニッケル、銅、ステ
ンレス、真ちゅう等、あるいは、プラスチック、プラス
チック表面にアルミニウム、銅、ニッケル等の金属を蒸
着又はめっきしたもの等を使用することができる。ま
た、電子写真感光体の形状については、ドラム状、板
状、シート状、ベルト状のものを使用することができ
る。
【0035】電荷発生層2は、少なくとも電荷発生剤を
有するものであり、この電荷発生層2は、その下地とな
る導電性支持体1上に電荷発生剤を結着樹脂を用いて結
着することにより形成することができる。
【0036】電荷発生層2の形成方法としては、公知の
方法等各種の方法を使用することができるが、電荷発生
剤を結着樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶
解した塗工液を、所定の下地となる導電性支持体1上に
塗布し、乾燥させる方法を用いることができる。
【0037】また、真空蒸着により電荷発生層2を形成
することもできる。
【0038】電荷発生剤としては、公知のものなど各種
のものを使用することができ、具体的には、例えば、フ
タロシアニン系、ジスアゾ系、トリスアゾ系、多環キノ
ン系、インジゴ系、ペリレン系、ベンズイミダゾール等
の顔料又は染料を使用することができる。
【0039】また、電荷発生層2における結着樹脂とし
ては、特に制限はなく公知のものなど各種のものを使用
でき、具体的には、例えば、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、塩ビ−酢ビ共重合体、ポリビニ
ルアセタール、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリアク
リロニトリル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリケ
トン、ポリアクリロアミド、ブチラール樹脂などの熱硬
化樹脂等を使用することができる。
【0040】なお、電荷発生層2における結着樹脂とし
て、前記及び後述する一般式〔I〕及び一般式〔II〕
で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート共重
合体を用いることもできる。
【0041】電荷移動層3は、少なくとも電荷移動剤を
有するものであり、この電荷移動層3は、例えば、その
下地となる電荷発生層2上に電荷移動剤を結着樹脂を用
いて結着することにより形成することができる。電荷移
動層3の形成方法としては、公知の方法等各種の方法を
使用することができるが、通常の場合、電荷移動剤を結
着樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解した
塗工液を、所定の下地となる電荷発生層2上に塗布し、
乾燥させる方法を用いることができる。
【0042】本発明の電子写真感光体は、その感光層
中、特に電荷移動層3中に結着樹脂として一般式〔I〕
及び一般式〔II〕で表される繰り返し単位からなるポ
リカーボネート共重合体を含有するものである。
【0043】
【化21】
【0044】
【化22】
【0045】このポリカーボネート共重合体としては、
例えば、以下に挙げる繰り返し単位からなるものを含有
することができる。但し、これらに限定されるものでな
く、前記一般式〔I〕及び一般式〔II〕で表される繰
り返し単位であればよい。また、このポリカーボネート
共重合体における繰り返し単位の組成比は、このポリカ
ーボネート共重合体が合成しうる限り、特に限定されな
い。
【0046】
【化23】
【0047】
【化24】
【0048】
【化25】
【0049】
【化26】
【0050】
【化27】
【0051】
【化28】
【0052】
【化29】
【0053】
【化30】
【0054】
【化31】
【0055】
【化32】
【0056】
【化33】
【0057】
【化34】
【0058】
【化35】
【0059】
【化36】
【0060】
【化37】
【0061】電荷移動層3を構成する電荷移動剤として
は、一般式〔III〕で表されるブタジエン化合物を用
いることができる。
【0062】
【化38】
【0063】〔式中、R5からR8はアリール基を置換基
として有してもよいアルキル基を表す。〕
【0064】この場合、特に、式〔IV〕で表される1
−p−ジベンジルアミノフェニル−1−p−ジエチルア
ミノフェニル−4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエ
ン、式〔V〕で表される1,1−ビス(p−ジエチルア
ミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3ブタジエ
ンを用いることが効果的である。
【0065】
【化39】
【0066】
【化40】
【0067】さらに、これらの電荷移動剤に一般式〔V
I〕で表されるヒドラゾン化合物を含有させることもで
きる。
【0068】
【化41】
【0069】〔式中、R9 、R10はアルキル基、フェニ
ル基、ベンジル基、メトキシフェニル基で相互に同じで
あっても異なっていてもよく、R11はアルキル基、フェ
ニル基、p−メトキシベンジル基、エトキシ基、ベンジ
ル基、メトキシフェニル基、トリル基、ナフチル基を表
し、R12は水素原子、アルキル基、−OR13(R13は炭
素原子数5〜10個を有する直鎖状又は分岐状アルキル
基、アルケニル基、アルカジェニル基、炭素原子数7〜
10個を有するアラルキル基)を表す。〕
【0070】この場合、特に、式〔VII〕で表される
o−メチル−p−ジベンジルアミノベンズアルデヒド・
ジフェニルヒドラゾン、式〔VIII〕で表されるo−
メチル−p−ジフェニルアミノベンズアルデヒド・ジフ
ェニルヒドラゾンを用いることが効果的である。
【0071】
【化42】
【0072】
【化43】
【0073】電荷移動剤としては、前記ブタジエン化合
物及びヒドラゾン化合物以外で公知のものなど各種の電
子供与性物質又は電子受容性物質を含有させることがで
きる。
【0074】電子供与性物質としては、例えばポリビニ
ルカルバゾール、ハロゲン化ポリビニルカルバゾール、
ポリビニルピレン、ポリビニルインドロキノキサリン、
ポリビニルベンゾチオフェン、ポリビニルアントラセ
ン、ポリビニルアクリジン、ポリビニルピラゾリン、ポ
リアセチレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフ
ェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリイソチアナフ
テン、ポリアニリン、ポリジアセチレン、ポリヘプタジ
イエン、ポリピリジンジイル、ポリキノリン、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリフェロセニレン、ポリペリナフ
チレン、ポリフタロシアニン等の導電性高分子化合物、
低分子化合物として、アントラセン、ピレン、フェナン
トレン等の多環芳香族化合物、インドール、カルバゾー
ル、イミダゾール、等の含窒素複素環化合物、フルオレ
ノン、フルオレン、オキサジアゾール、オキサゾール、
ピラゾリン、前記特定以外のブタジエン、トリフェニル
メタン、トリフェニルアミン、エナミン、前記特定以外
のヒドラゾン化合物などを使用することができる。
【0075】電子受容性物資としては、例えばトリニト
ロフルオレノン、テトラシアノエチレン、テトラシアノ
キノジメタン、キノン、ジフェノキノン、ナフトキノ
ン、アントラキノン及びこれらの誘導体、及び特願平7
−185583号に記載の特定のキノン誘導体、特願平
7−234732号及び特願平7−319718号に記
載の特定のジフェノキノン誘導体などを使用することが
できる。
【0076】本発明の電子写真感光体は、光導電材料や
結着樹脂の酸化劣化による特性変化、クラック等の防止
の目的で、その感光層中に酸化防止剤や紫外線吸収剤を
含有することができる。
【0077】本発明に用いることができる酸化防止剤と
しては、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、
2,6−ジ−tert−4−メトキシフェノール、2−
tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,4−
ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、ブチル
化ヒドロキシアニソール、プロピオン酸ステアリル−β
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)、α−トコフェロール、β−トコフェロール、
n−オクタデシル−3−(3’−5’−ジ−tert−
ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等
のモノフェノール系、2,2’−メチレンビス(6−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール)、4,4’−
ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−
ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル
フェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,
6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン−3
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン等のポリフェノール系等
が好ましく、これらを1種若しくは2種以上を同時に感
光層中に含有することができる。
【0078】本発明に用いることができる紫外線吸収剤
としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3,
5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2
H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert
−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシ
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル等のベンゾトリアゾール系、サリチル酸フェニル、サ
リチル酸−p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸
−p−オクチルフェニル等のサリチル酸系が好ましく、
これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層に含有す
ることができる。
【0079】また、酸化防止剤と紫外線吸収剤を同時に
添加することもできる。これらの添加は感光層中であれ
ば何れの層でもよいが、最表面の層特に電荷移動層に添
加することが好ましい。
【0080】本発明に係る電子写真感光体においては、
導電性支持体と感光層との間に、接着機能、バリヤー機
能、支持体表面の欠陥被覆機能などを持つ中間層を設け
てもよい。この中間層としては、酸化アルミニウム、ポ
リエチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ナイロン樹脂等を用いることができる。それら
の中間層は、単独の樹脂で構成しても良く、2種類以上
の樹脂を混合して構成しても良い。また、樹脂中に金属
酸化物やカーボンを分散させた中間層を用いることもで
きる。
【0081】さらにまた、電子写真感光体の耐久性を向
上させるため、感光層上に表面保護層を設けることもで
きる。この場合、感光層の材料としては、ポリビニルホ
ルマール、ポリカーボネート、ふっ素樹脂等を用いるこ
とができる。
【0082】
【実施例】以下、本発明に係る電子写真感光体の実施例
を比較例とともに詳細に説明する。
【0083】〔実施例1〕直径30mmのアルミニウム
からなる円筒ドラム上に、結着樹脂としてポリビニルブ
チラールを用いたオキシチタニウムフタロシアニンの分
散液を浸漬塗工により0.1μm塗布し、電荷発生層を
形成する。
【0084】次いで、結着樹脂として、式〔Ia〕及び
式〔IIa〕で表されるポリカーボネート共重合体(樹
脂2)と、電荷移動剤として式〔IV〕で表される1−
p−ジベンジルアミノフェニル−1−p−ジエチルアミ
ノフェニル−4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン
とを1.0/0.8の重量比でクロロホルムに溶解して
塗工液を調製する。
【0085】
【化44】
【0086】
【化45】
【0087】
【化46】
【0088】この場合、ポリカーボネート共重合体の繰
り返し単位の組成(モル)比は、式〔Ia〕/式〔II
a〕=0.9/0.1とする。また、塩化メチレンを溶
媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃における還
元粘度は0.76dl/gであった。そして、浸漬塗工
によりこの塗工液を塗布した後、100℃の温度下で1
時間乾燥し、20μmの膜厚の電荷移動層を形成する。
以上のような方法で電子写真感光体を作製した。
【0089】〔実施例2〕実施例1のポリカーボネート
共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔Ia〕
/式〔IIa〕=0.5/0.5で、塩化メチレンを溶
媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃における還
元粘度が0.74dl/gであるポリカーボネート共重
合体を結着樹脂として用い、実施例1と同様の方法で電
子写真感光体を作製した。
【0090】〔実施例3〕実施例1のポリカーボネート
共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔Ia〕
/式〔IIa〕=0.2/0.8で、塩化メチレンを溶
媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃における還
元粘度が0.72dl/gであるポリカーボネート共重
合体を結着樹脂に用い、実施例1と同様の方法で電子写
真感光体を作製した。
【0091】〔実施例4〕実施例1において、電荷移動
剤として式〔IV〕で表される1−p−ジベンジルアミ
ノフェニル−1−p−ジエチルアミノフェニル−4,4
−ジフェニル−1,3−ブタジエンに代えて、式〔V〕
で表される1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4,4−ジフェニル−1,3ブタジエンを用い、
実施例1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
【0092】
【化47】
【0093】〔実施例5〕実施例4において、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9/
0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.5/
0.5で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.74dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例4と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0094】〔実施例6〕実施例4において、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9/
0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.2/
0.8で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.72dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例4と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0095】〔実施例7〕実施例1において、電荷移動
剤として式〔IV〕で表される1−p−ジベンジルアミ
ノフェニル−1−p−ジエチルアミノフェニル−4,4
−ジフェニル−1,3−ブタジエンに代えて、前記式
〔V〕で表される1,1−ビス(p−ジエチルアミノフ
ェニル)−4,4−ジフェニル−1,3ブタジエンと式
〔VII〕で表されるo−メチル−p−ジベンジルアミ
ノベンズアルデヒド・ジフェニルヒドラゾンを用い、ポ
リカーボネート共重合体/化合物式〔V〕/化合物式
〔VII〕=1.0/0.1/1.0の重量比でクロロ
ホルムに溶解し、実施例1と同様の方法で電子写真感光
体を作製した。
【0096】
【化48】
【0097】〔実施例8〕実施例7において、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9/
0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.5/
0.5で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.74dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例7と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0098】〔実施例9〕実施例7において、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9/
0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返し
単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.2/
0.8で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.72dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例7と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0099】〔実施例10〕実施例1において、電荷移
動層として式〔IV〕で表される1−p−ジベンジルア
ミノフェニル−1−p−ジエチルアミノフェニル−4,
4−ジフェニル−1,3−ブタジエンに代えて、前記式
〔V〕で表される1,1−ビス(p−ジエチルアミノフ
ェニル)−4,4−ジフェニル−1,3ブタジエンと式
〔VIII〕で表されるo−メチル−p−ジフェニルア
ミノベンズアルデヒド・ジフェニルヒドラゾンを用い、
ポリカーボネート共重合体/化合物式〔V〕/化合物式
〔VIII〕=1.0/0.1/1.0の重量比でクロ
ロホルムに溶解し、実施例1と同様の方法で電子写真感
光体を作製した。
【0100】
【化49】
【0101】〔実施例11〕実施例10において、繰り
返し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9
/0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返
し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.5/
0.5で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.74dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例10と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0102】〔実施例12〕実施例10において、繰り
返し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9
/0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返
し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.2/
0.8で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.72dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例10と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0103】〔実施例13〕電荷発生剤としてオキシチ
タニウムフタロシアニンを用い、これを真空度1.0×
10-6mmHgの雰囲気中で加熱し、直径30mmのア
ルミニウムからなる円筒ドラム上に0.1μmの厚さに
蒸着して電荷発生層を形成する。そして、実施例1と同
様に、繰り返し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔II
a〕=0.9/0.1で、塩化メチレンを溶媒とする濃
度0.5g/dlの溶液の20℃における還元粘度が
0.76dl/gであるポリカーボネート共重合体を結
着樹脂として用い、実施例1と同様の方法により電荷移
動層を形成して電子写真感光体を作製した。
【0104】〔実施例14〕実施例13と同様の方法に
よって電荷発生層を形成し、繰り返し単位のモル比が式
〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9/0.1のポリカーボ
ネート共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式
〔Ia〕/式〔IIa〕=0.5/0.5で、塩化メチ
レンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃に
おける還元粘度が0.74dl/gであるポリカーボネ
ート共重合体を結着樹脂として用い、実施例13と同様
の方法により電荷発生層を形成して電子写真感光体を作
製した。
【0105】〔実施例15〕実施例13と同様の方法に
よって電荷発生層を形成し、繰り返し単位のモル比が式
〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9/0.1のポリカーボ
ネート共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式
〔Ia〕/式〔IIa〕=0.2/0.8で、塩化メチ
レンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃に
おける還元粘度が0.72dl/gであるポリカーボネ
ート共重合体を結着樹脂として用い、実施例13と同様
の方法により電荷発生層を形成して電子写真感光体を作
製した。
【0106】〔実施例16〕実施例13と同様の方法に
よって電荷発生層を形成する。そして、電荷移動剤とし
て式〔IV〕で表される1−p−ジベンジルアミノフェ
ニル−1−p−ジエチルアミノフェニル−4,4−ジフ
ェニル−1,3−ブタジエンに代えて、前記式〔V〕で
表される1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)
−4,4−ジフェニル−1,3ブタジエンと前記式〔V
II〕で表されるo−メチル−p−ジベンジルアミノベ
ンズアルデヒド・ジフェニルヒドラゾンを用い、ポリカ
ーボネート共重合体/化合物式〔V〕/化合物式〔VI
I〕=1.0/0.1/1.0の重量比でクロロホルム
に溶解し、実施例13と同様の方法で電子写真感光体を
作製した。
【0107】〔実施例17〕実施例13において、繰り
返し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9
/0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返
し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.5/
0.5で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.74dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例13と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0108】〔実施例18〕実施例13において、繰り
返し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.9
/0.1のポリカーボネート共重合体に代えて、繰り返
し単位のモル比が式〔Ia〕/式〔IIa〕=0.2/
0.8で、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/d
lの溶液の20℃における還元粘度が0.72dl/g
であるポリカーボネート共重合体を結着樹脂として用
い、実施例13と同様の方法で電子写真感光体を作製し
た。
【0109】〔実施例19〕実施例1のポリカーボネー
ト共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔I
b〕/式〔IIb〕=0.5/0.5で、塩化メチレン
を溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃におけ
る還元粘度が0.76dl/gである樹脂6で表される
ポリカーボネート共重合体を結着樹脂に用い、実施例1
と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
【0110】
【化50】
【0111】
【化51】
【0112】〔実施例20〕実施例1のポリカーボネー
ト共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔I
c〕/式〔IIc〕=0.5/0.5で、塩化メチレン
を溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃におけ
る還元粘度が0.75dl/gである樹脂8で表される
ポリカーボネート共重合体を結着樹脂に用い、実施例1
と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
【0113】
【化52】
【0114】
【化53】
【0115】〔実施例21〕実施例1のポリカーボネー
ト共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔I
d〕/式〔IId〕=0.5/0.5で、塩化メチレン
を溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃におけ
る還元粘度が0.74dl/gである樹脂11で表され
るポリカーボネート共重合体を結着樹脂に用い、実施例
1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
【0116】
【化54】
【0117】
【化55】
【0118】〔実施例22〕実施例1のポリカーボネー
ト共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔I
e〕/式〔IIe〕=0.5/0.5で、塩化メチレン
を溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃におけ
る還元粘度が0.72dl/gである樹脂12で表され
るポリカーボネート共重合体を結着樹脂に用い、実施例
1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
【0119】
【化56】
【0120】
【化57】
【0121】〔実施例23〕実施例1のポリカーボネー
ト共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔I
f〕/式〔IIf〕=0.5/0.5で、塩化メチレン
を溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の20℃におけ
る還元粘度が0.77dl/gである樹脂13で表され
るポリカーボネート共重合体を結着樹脂に用い、実施例
1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
【0122】
【化58】
【0123】
【化59】
【0124】〔比較例1〕実施例1と同様の方法によっ
て電荷発生層を形成し、電荷移動剤として式〔IV〕で
表される1−p−ジベンジルアミノフェニル−1−p−
ジエチルアミノフェニル−4,4−ジフェニル−1,3
−ブタジエンに代えて、前記式〔VII〕で表されるo
−メチル−p−ジベンジルアミノベンズアルデヒド・ジ
フェニルヒドラゾンを用い、実施例1と同様の方法によ
り電荷移動層を形成して電子写真感光体を作製した。
【0125】〔比較例2〕実施例1のポリカーボネート
共重合体に代えて、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.
5g/dlの溶液の20℃における還元粘度が0.74
dl/gである前記式〔IIa〕を繰り返し単位とする
ポリカーボネートを結着樹脂として用い、実施例1と同
様の方法により電荷移動層を形成して電子写真感光体を
作製した。
【0126】〔比較例3〕実施例1のポリカーボネート
共重合体に代えて、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.
5g/dlの溶液の20℃における還元粘度が0.72
dl/gである一般式〔Ia〕を繰り返し単位とするポ
リカーボネートを結着樹脂として用い、実施例1と同様
の方法により電荷移動層を形成して電子写真感光体を作
製した。
【0127】評価方法 〔光疲労の測定〕電子写真感光体評価装置(山梨電子工
業社製)を用い、実施例及び比較例によって作製された
電子写真感光体を印加電圧−5KVで帯電させ、波長λ
=780nm、露光光量20erg/cm2の光を用いて
電子写真感光体を露光したときの表面電位VR (−V)
を測定した。
【0128】一方、前記電子写真感光体に照度800l
uxの蛍光灯光を10分間照射し、その後、前記電子写
真感光体評価装置によりVR1を測定し、光を照射する前
のVR との差(|VR −VR1|)を光疲労△VR (V)
とした。その結果を実施例は表1に、比較例は表2に示
す。
【0129】〔画像試験〕前記電子写真感光体を、ブラ
シ帯電方式により電子写真感光体を負に帯電し、LED
露光、非磁性一成分現像方式、ブレードクリーニング方
式により画像形成を行う電子写真装置1に装着し、A4
用紙を5,000枚印字させ、初期画像と5000枚印
字後の画像を比較した。その結果を実施例は表1に、比
較例は表2に示す。この場合、判定は、◎が良好、○は
やや難があるが実用レベル、×は難があり実用不可とし
た。
【0130】〔膜減りの測定〕前記電子写真感光体を画
像試験にて用いた電子写真装置に装着し、5000枚の
印字を行い、印字前と5000枚印字後の感光層の膜厚
差△t(μm)を測定した。その結果を実施例は表1
に、比較例は表2に示す。
【0131】〔液安定性の評価〕実施例及び比較例にお
いて調製された電荷移動層用の塗工液を1ケ月常温で放
置し、塗工液のゲル化の有無を評価した。その結果を実
施例は表1に、比較例は表2に示す。この場合、判定
は、変化のないものを○、ゲル化したものを×とした。
【0132】
【表1】
【0133】
【表2】
【0134】表1から明らかなように、本発明の実施例
の電子写真感光体は、光疲労がほとんど生ずることな
く、また、画像試験の結果も良好であった。さらに、5
000枚印字した後においても、感光層表面の膜減りは
ごくわずかであった。
【0135】また、実施例の塗工液を1ケ月常温で放置
してもゲル化するものはなく、液安定性も良好であっ
た。
【0136】加えて、表1から明らかなように、これら
の効果は、電荷移動層の結着樹脂である式〔Ia〕及び
式〔IIa〕の繰り返し単位の共重合組成比を変化させ
ても大きく変わることがなかった。
【0137】更に、表1の実施例19〜23から明らか
なように、これらの効果は、電荷移動層の結着樹脂であ
る一般式〔I〕及び一般式〔II〕の構造を、特許請求
の範囲に記載された範囲内で変化させても大きく変わる
ことがなかった。
【0138】これに対し、表2から明らかなように、電
荷移動剤として式〔VII〕で表されるo−メチル−p
−ジベンジルアミノベンズアルデヒド・ジフェニルヒド
ラゾンを用いた比較例1の場合は、光疲労が大きくな
り、これに伴い、画像試験において5K後の画像に濃度
の低下が発生した。
【0139】一方、結着樹脂として式〔IIa〕で表さ
れるポリカーボネート樹脂を用いた比較例3の場合は、
実施例のものに比べて感光層表面の膜減りが2〜3倍に
なり、その結果、画像試験において5K後の画像に縦方
向のすじが発生した。
【0140】さらに、結着樹脂として式〔Ia〕で表さ
れるポリカーボネート樹脂を用いた比較例2の場合は、
感光層表面の膜減りがかなり大きくなるとともに、感光
層表面にキズが生じ、その結果、画像試験において5K
後の画像に縦方向のすじが発生した。また、1ケ月放置
した塗工液にゲル化が生じた。
【0141】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
疲労が小さく、かつ、機械的特性に優れ、しかも、塗工
液の安定性の高い電子写真感光体を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真感光体の好ましい実施の
形態の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・導電性支持体、2・・・電荷発生層、3・・・
電荷移動層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/06 313 G03G 5/06 313 322 322 (72)発明者 野呂 満 山梨県甲府市宮原町1014番地 山梨電子工 業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に少なくとも電荷発生剤と
    電荷移動剤と結着樹脂を有する感光層を形成した電子写
    真感光体において、該感光層中に結着樹脂として一般式
    〔I〕及び一般式〔II〕で表される繰り返し単位から
    なるポリカーボネート共重合体と、電荷移動剤として一
    般式〔III〕で表されるブタジエン化合物とを含有す
    ることを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 〔式中、Xは−CR12−(但し、R1及びR2は、各々
    独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、トリフル
    オロアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表
    す。)、炭素数5〜8の1,1−シクロアルキレン基、
    炭素数2〜12のα,ω-アルキレン基、単結合、−O
    −、−CO−、−S−、−SO−又は−SO2−を表
    す。また、R3及びR4は、各々独立に水素原子、ハロゲ
    ン原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、m及びn
    は、各々独立に0〜4の整数を表す。〕 【化2】 〔式中、Yは一般式〔I〕のXと同様の意味を表す。但
    し、XとYは互いに同一でも良く、相違していても良
    い。〕 【化3】 〔式中、R5からR8はアリール基を置換基として有して
    もよいアルキル基を表す。〕
  2. 【請求項2】感光層中に結着樹脂として式〔Ia〕及び
    式〔IIa〕で表される繰り返し単位からなるポリカー
    ボネート共重合体を含有することを特徴とする請求項1
    記載の電子写真感光体。 【化4】 【化5】
  3. 【請求項3】電荷移動剤が式〔IV〕で表されるブタジ
    エン化合物であることを特徴とする請求項1又は2のい
    ずれか1項記載の電子写真感光体。 【化6】
  4. 【請求項4】電荷移動剤が式〔V〕で表されるブタジエ
    ン化合物であることを特徴とする請求項1又は2のいず
    れか1項記載の電子写真感光体。 【化7】
  5. 【請求項5】電荷移動剤が一般式〔III〕で表される
    ブタジエン化合物と一般式〔VI〕で表されるヒドラゾ
    ン化合物との混合物であることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか1項記載の電子写真感光体。 【化8】 〔式中、R9 、R10はアルキル基、フェニル基、ベンジ
    ル基、メトキシフェニル基で相互に同じであっても異な
    っていてもよく、R11はアルキル基、フェニル基、p−
    メトキシベンジル基、エトキシ基、ベンジル基、メトキ
    シフェニル基、トリル基、ナフチル基を表し、R12は水
    素原子、アルキル基、−OR13(R13は炭素原子数5〜
    10個を有する直鎖状又は分岐状アルキル基、アルケニ
    ル基、アルカジェニル基、炭素原子数7〜10個を有す
    るアラルキル基)を表す。〕
  6. 【請求項6】ヒドラゾン化合物が式〔VII〕で表され
    ることを特徴とする請求項5記載の電子写真感光体。 【化9】
  7. 【請求項7】ヒドラゾン化合物が式〔VIII〕で表さ
    れることを特徴とする請求項5記載の電子写真感光体。 【化10】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5876892A (en) * 1997-06-12 1999-03-02 Shindengen Electric Manufacturing Co., Ltd Electrophotographic photoreceptor with polycarbonate copolymer and butadiene
WO2017208700A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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