JPH1020527A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH1020527A
JPH1020527A JP19139596A JP19139596A JPH1020527A JP H1020527 A JPH1020527 A JP H1020527A JP 19139596 A JP19139596 A JP 19139596A JP 19139596 A JP19139596 A JP 19139596A JP H1020527 A JPH1020527 A JP H1020527A
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JP
Japan
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group
electrophotographic
formula
carbon atoms
electrophotographic photoreceptor
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JP19139596A
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English (en)
Inventor
Masaki Tsushima
正貴 對馬
Akihiko Tsuchiya
章彦 土屋
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Yamanashi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Yamanashi Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真装置のプロセススピードを問わず、優
れた機械的特性及び電子写真特性を発揮しうる電子写真
感光体を提供する。 【解決手段】本発明の電子写真感光体は、導電性支持体
上に少なくとも電荷発生剤と電荷移動剤と結着樹脂を有
する感光層を形成した電子写真感光体において、感光層
中に電荷移動剤として、例えば、式(6)で表されるト
リフェニルアミン化合物を用いるとともに、結着樹脂と
して、例えば、式(7)及び式(8)で表される繰り返
し単位からなるポリカーボネート共重合体を用いること
を特徴とする。 【化1】 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体に
関し、特に有機光導電材料を用いた電子写真感光体に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の光導電材料には、一般
的に、セレン(Se)、硫化カドミウム(CdS)、酸
化亜鉛(ZnO)、アモルファスシリコン(a−Si)
等の無機材料が使用されているが、かかる無機材料を用
いた感光体は、暗所で例えば帯電ローラーにより帯電
し、次いで、像露光を行い露光部のみの電荷を選択的に
消失させて静電潜像を形成し、更に、現像剤で可視化し
て画像形成するごとく利用されている。かかる電子写真
感光体に要求される基本特性として、暗所で適当な電
位に帯電できること、光照射により表面電荷を消失す
ることができる機能を備えていること等であるが、前記
無機材料は、各々長所、短所を有している。例えば、セ
レン(Se)は、前記、の特性は十分満足するが、
可撓性がなくフィルム状に加工することが難しく、又、
熱や機械的衝撃に鋭敏であるため取扱いに注意を要する
等の欠点がある。更に、アモルファスシリコン(a−S
i)は製造条件が難しく、製造コストが高くなるという
欠点がある。
【0003】このため、近年は、電荷発生剤としてフタ
ロシアニンやアゾ化合物を、電荷移動剤としてヒドラゾ
ン化合物やブタジエン化合物を、結着樹脂と共に含有す
る有機感光体が主流になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
電子写真装置、特に電子写真方式を用いたプリンタにお
いて、印刷速度(プロセススピード)の高速化、高解像
度化、小型化が望まれている。このため、電子写真感光
体用の材料の特性として、特に電荷移動剤の移動度が高
く、かつ、光感度が高いことが必要とされている。しか
し、従来用いられていた電荷移動剤では移動度、光感度
が充分でないため、印刷速度の高速化、高解像度化に対
応しきれていないのが現状である。
【0005】また、電子写真装置の各種プロセスには電
子写真感光体と接触するプロセスがあり、それらとの摩
擦により感光体の表面が摩耗していくが、従来の樹脂で
は膜減りが多く表面にキズが入り易いため、印刷画像に
濃度ムラが発生したりスジが発生するなどの欠点があ
る。これらのことは、特に高速化されつつある装置にお
いては致命的である。
【0006】一方、電子写真装置の小型化の進展に伴
い、電子写真感光体の径は小径化の一途をたどってい
る。電子写真感光体が小径化されると、印刷用紙1枚当
たりに対する電子写真感光体の回転数が増えるため、よ
り一層電子写真感光体の機械的特性の向上が求められる
ようになってきている。
【0007】そこで、近年、このような問題に対処すべ
く、電荷移動剤としてトリフェニルアミン誘導体を用い
た電子写真感光体が案出されており(例えば特開平7−
173112号公報参照)、この電子写真感光体によれ
ば、良好な移動度及び光感度が得られる。しかしなが
ら、かかる電子写真感光体は、感光層表面の電荷の保持
率即ち暗減衰が劣るという欠点がある。また、長期間に
わたって使用した場合に、感光層の膜減りによるキズが
発生し、印刷画像にスジ状の不良が発生する場合もあ
る。
【0008】その一方、近年、装置の低価格化を目的と
する比較的プロセススピードの遅い電子写真装置が急速
に普及しつつある。ところが、このような装置に上述し
た高速用の電子写真感光体を装着して印字させると、初
期画像において暗減衰の低さに起因するカブリが発生す
る場合がある。このため、従来の技術の場合は、電子写
真装置のプロセススピードに合わせて感光体材料を変更
しなければならず、製造コストが高くなるなどの不具合
が生じていた。
【0009】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、電子写真装置のプロセ
ススピードを問わず、優れた機械的特性及び電子写真特
性を発揮しうる電子写真感光体を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、感光層中に特定の
電荷移動剤と特定のポリカーボネート共重合体を含有さ
せた電子写真感光体が、感光層表面の電荷の保持率に優
れ、しかも、長期間にわたって優れた機械的強度及び電
子写真特性を維持しうることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0011】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
もので、請求項1記載の発明は、導電性支持体上に、少
なくとも電荷発生剤、電荷移動剤及び結着樹脂を含有す
る感光層を形成した電子写真感光体において、この電荷
移動剤として、一般式(1)で表されるトリフェニルア
ミン化合物を用いるとともに、この結着樹脂として、一
般式(2)及び一般式(3)で表される繰り返し単位か
らなるポリカーボネート共重合体を用いることを特徴と
する。
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、R1,R2,R3,R4,R5はそれぞ
れ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハロ
ゲン原子、低級アルキル基、アルコキシ基、置換基を有
してもよいアリール基を示すか、又はR1,R2及び
3,R4はそれぞれが互いに結合して環を形成してもよ
く、aは0又は1を示す。〕
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、Xは−CR67−(但し、R6
びR7は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のア
ルキル基、トリフルオロアルキル基又は炭素数6〜12
のアリール基を示す。)、炭素数5〜8の1,1−シク
ロアルキレン基、炭素数2〜12のα,ω-アルキレン
基、単結合、−O−、−CO−、−S−、−SO−又は
−SO2−を示す。〕 ここで、「単結合」とは、ベンゼン環の炭素原子同士が
直接共有結合している場合をいい、以下、同様の意味を
表す。
【0016】
【化6】
【0017】〔式中、R8及びR9は、それぞれ独立に水
素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜6のアルキル基を
表し、b及びcは、それぞれ独立に0〜4の整数を示
し、Yは一般式(2)のXと同様の意味を表す。但し、
XとYは互いに同一でもよく、異なっていてもよい。〕
【0018】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、電荷発生剤としてオキシチタニウムフタロシ
アニンを用いたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子写真感光
体の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性支持体としては、公知のものなど各種のものを使用す
ることができ、具体的には、例えば、アルミニウム、陽
極酸化処理されたアルミニウム、ニッケル、銅、ステン
レス、真ちゅう等、あるいは、プラスチック、プラスチ
ック表面にアルミニウム、銅、ニッケル等の金属を蒸着
又はめっきしたもの等を使用することができる。また、
電子写真感光体の形状については、ドラム状、板状、シ
ート状、ベルト状のものを使用することができる。
【0021】感光層としては、電荷発生層及び電荷移動
層を順次積層する積層型、電荷移動層及び電荷発生層を
順次積層する逆積層型、電荷発生剤と電荷移動剤を単一
層に含有する単層型等を用いることができる。
【0022】電荷発生剤としては、公知のものなど各種
のものを使用することができ、具体的には、例えば、フ
タロシアニン系、モノアゾ系、ジスアゾ系、トリスアゾ
系、テトラキスアゾ系、ポリアゾ系、多環キノン系、イ
ンジゴ系、ペリレン系、ベンズイミダゾール等の有機系
顔料又は染料、セレン、セレン−砒素、セレン−テル
ル、セレン−テルル−砒素等のセレン合金、a−Si等
の無機系材料を使用することができる。
【0023】この中で、中心金属としてチタンを持つオ
キシチタニウムフタロシアニンが、プリンタの露光光源
としてよく用いられる半導体レーザやLEDの波長であ
る600nm〜800nm付近に高い感度を示すため良
好である。
【0024】このオキシチタニウムフタロシアニンには
結晶系により、諸特性が異なることが知られている。
【0025】本発明においては、特に以下の結晶系を示
すオキシチタニウムフタロシアニンを用いることが好ま
しい。 (a)7.3°、9.3°、10.6°、13.2°、
15.1°、15.7°、16.1°、20.8°、2
3.3°、26.3°、27.1°に強い回折ピークを
示し、且つ26.3゜の回折ピークが最も強いもの。 (b)9.3°、10.6°、13.2°、15.1
°、15.7°、16.1°、20.8°、23.3
°、26.3°、27.1°に強い回折ピークを示し、
且つ26.3゜の回折ピークが最も強いもの。 (c)13.6゜、24.1゜、27.3゜に強い回折
ピークを示し、且つ27.3゜の回折ピークが最も強い
もの。
【0026】本発明の電子写真感光体を複写機に用いる
場合、電荷発生剤としては、特に下記一般式(4)で示
されるアゾ顔料が好ましい。
【0027】
【化7】
【0028】〔式中、R10は水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、又はアルコキシ基を表し、R10は−CON
H−R11又は−CONHN=CH−R11を表す。(但
し、R11は置換基を有しても良い芳香族炭素環基又は芳
香族複素環基を示す。)〕 又、R10とR11について、好ましい組み合わせを表1に
示す。
【0029】
【表1】
【0030】電荷発生層の形成方法としては、公知の方
法等各種の方法を使用することができるが、電荷発生剤
を結着樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解
した塗工液を、所定の下地上に塗布し乾燥させる方法を
用いることができる。
【0031】また、電荷発生剤を真空蒸着することによ
り電荷発生層を形成することもできる。
【0032】電荷発生層における結着樹脂としては、特
に制限はなく公知のものなど各種のものを使用でき、具
体的には、例えば、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、塩ビ−酢ビ共重合体、ポリビニルアセタ
ール、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリロニト
リル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリケトン、ポ
リアクリロアミド、ブチラール樹脂などの熱硬化樹脂等
を使用することができる。
【0033】なお、電荷発生層における結着樹脂とし
て、前記一般式(2)及び一般式(3)で表される繰り
返し単位からなるポリカーボネート共重合体を用いるこ
ともできる。
【0034】電荷移動剤としては、前記一般式(1)で
表されるトリフェニルアミン化合物を用いることが効果
的である。
【0035】この場合、R1,R2,R3,R4,R5はそれ
ぞれ同一であっても異なっていてもよく、水素原子、ハ
ロゲン原子、低級アルキル基、アルコキシ基、置換基を
有してもよいアリール基を示すが、低級アルキル基とし
ては、炭素数1〜4個のアルキル基、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等があ
げられるが、特にメチル基、あるいはエチル基が好まし
い。アルコキシ基としては、炭素数1〜4個のアルコキ
シ基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基等があげられる。ハロゲン原子として
は、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素
原子等があげられる。
【0036】また、置換基を有していてもよいアリール
基としては、フェニル基、また、p−トリル基、2,4
−ジメチルフェニル基等の低級アルキル基置換のフェニ
ル基、p−メトキシフェニル基等の低級アルコキシ基置
換のフェニル基、p−クロロフェニル基等のハロゲン原
子置換のフェニル基等があげられる。
【0037】さらに、R1,R2及びR3,R4はそれぞれ
が互いに結合して環を形成していてもよく、これには例
えば5〜7員環を形成する置換基があげられる。
【0038】電荷移動剤には、前記一般式(1)で表さ
れる化合物の他に、公知のものなど各種の電子供与性物
質又は電子受容性物質を単独若しくは2種類以上加える
こともできる。
【0039】電子供与性物質としては、例えばポリビニ
ルカルバゾール、ハロゲン化ポリビニルカルバゾール、
ポリビニルピレン、ポリビニルインドロキノキサリン、
ポリビニルベンゾチオフェン、ポリビニルアントラセ
ン、ポリビニルアクリジン、ポリビニルピラゾリン、ポ
リアセチレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフ
ェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリイソチアナフ
テン、ポリアニリン、ポリジアセチレン、ポリヘプタジ
イエン、ポリピリジンジイル、ポリキノリン、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリフェロセニレン、ポリペリナフ
チレン、ポリフタロシアニン等の導電性高分子化合物、
低分子化合物として、アントラセン、ピレン、フェナン
トレン等の多環芳香族化合物、インドール、カルバゾー
ル、イミダゾール、等の含窒素複素環化合物、フルオレ
ノン、フルオレン、オキサジアゾール、オキサゾール、
ピラゾリン、ヒドラゾン、トリフェニルメタン、トリフ
ェニルアミン、エナミン、スチルベン化合物などを使用
することができる。
【0040】電子受容性物資としては、例えばトリニト
ロフルオレノン、テトラシアノエチレン、テトラシアノ
キノジメタン、キノン、ジフェノキノン、ナフトキノ
ン、アントラキノン及びこれらの誘導体、及び特願平7
−185583号に記載の特定のキノン誘導体、特願平
7−234732号及び特願平7−319718号に記
載の特定のジフェノキノン誘導体などを使用することが
できる。
【0041】電荷移動層の結着樹脂としては、前記一般
式(2)及び一般式(3)で表される繰り返し単位から
なるポリカーボネート共重合体を含有することが効果的
である。
【0042】この場合、前記ポリカーボネート共重合体
における繰り返し単位の組成比は、前記ポリカーボネー
ト共重合体が合成しうる限り、特に限定されない。ま
た、分子量は特に限定されないが、合成上10,000
〜300,000程度が好ましい。
【0043】電荷移動層の形成方法としては、公知の方
法等各種の方法を使用することができるが、電荷発生剤
を結着樹脂とともに適当な溶媒により分散もしくは溶解
した塗工液を、所定の下地上に塗布し乾燥させる方法を
用いることができる。
【0044】本発明の電子写真感光体は、その感光層中
にフェノール系酸化防止剤を含有することもできる。
【0045】本発明に用いることができるフェノール系
酸化防止剤としては、2.6−ジ−tert−ブチルフ
ェノール、2.6−ジ−tert−4−メトキシフェノ
ール、2−tert−ブチル−4−メトキシフェノー
ル、2.4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノー
ル、2.6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
ール、ブチル化ヒドロキシアニソール、プロピオン酸ス
テアリル−β−(3.5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)、α−トコフェロール、β−トコ
フェロール、n−オクタデシル−3−(3’−5’−ジ
−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート等のモノフェノール系、2.2’−メチレン
ビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、4.4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、4.4’−チオビス
(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、
1.1.3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、1.3.5−ト
リメチル−2.4.6−トリス(3.5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラ
キス〔メチレン−3(3.5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等の
ポリフェノール系等が好ましく、これらを1種若しくは
2種以上を同時に感光層中に含有することができる。
【0046】これらフェノール系酸化防止剤のうち、モ
ノフェノール系酸化防止剤が感光特性及び樹脂との相溶
性に優れ、特に式(5)で表される2,6−ジ−ter
t−ブチル−4−メチルフェノールを用いることが効果
的である。
【0047】
【化8】
【0048】本発明の電子写真感光体は、その感光層中
に紫外線吸収剤を含有することもできる。
【0049】本発明に用いることができる紫外線吸収剤
としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3.
5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2
H−ベンゾトリアゾール、2−(3.5−ジ−tert
−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(3.5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシ
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3.5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル等のベンゾトリアゾール系、サリチル酸フェニル、サ
リチル酸−p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸
−p−オクチルフェニル等のサリチル酸系が好ましく、
これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層に含有す
ることができる。
【0050】本発明の電子写真感光体に添加されるフェ
ノール系酸化防止剤の添加量は、結着樹脂に対して3〜
20重量%の範囲であることが好ましい。一方、紫外線
吸収剤の添加量は、結着樹脂に対して3〜30重量%と
することが好ましい。
【0051】フェノール系酸化防止剤と紫外線吸収剤と
の両者を添加すると一層効果的であるが、その場合の両
成分の添加量は、結着樹脂に対して5〜40重量%とす
ることが好ましい。
【0052】フェノール系酸化防止剤と紫外線吸収剤の
添加量が5〜40重量%に満たない場合には、酸化劣化
防止及び耐刺激性が弱くなる傾向がある。一方、フェノ
ール系酸化防止剤と紫外線吸収剤の添加量が5〜40重
量%を超える場合には、電子写真特性、特に高温高湿環
境下における残留電位の上昇が見られることがある。
【0053】本発明に係る電子写真感光体の場合、感光
層の帯電時において、導電性支持体から感光層への自由
電子の注入を阻止するとともに、感光層を導電性支持体
に対して一体的に接着保持せしめる接着層としての作用
を得るため、更に、導電性支持体の凹凸による入射光の
反射や画像の黒点、白点などを防止する目的で導電性支
持体と感光層との間に中間層を設けてもよい。
【0054】この中間層としては、酸化アルミニウム、
ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
アミド樹脂、ナイロン樹脂等を用いることができる。そ
れらの中間層は、単独の樹脂で構成しても良く、2種類
以上の樹脂を混合して構成しても良い。また、樹脂中に
金属酸化物やカーボンを分散させた下引き層を用いるこ
ともできる。
【0055】更に、感光層の上に、ポリビニルホルマー
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ポリウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂等の有機薄膜や、シランカッ
プリング剤の加水分解物で形態されるシロキサン構造体
からなる薄膜を成膜して表面保護層を設けても良く、そ
の場合には、感光体の耐久性が向上するので好ましい。
この表面保護層は、耐久性向上以外の他の機能を向上さ
せるために設けても良い。
【0056】
【実施例】以下、本発明に係る電子写真感光体の実施例
を比較例とともに詳細に説明する。
【0057】〔実施例1〕直径30mmのアルミニウム
製の円筒ドラム上に、バインダとしてポリビニルブチラ
ール(積水化学工業株式会社製 商品名BM−1)を用
いたオキシチタニウムフタロシアニンの分散液を浸漬コ
ーティング法により膜厚0.1μmに塗布して、電荷発
生層を形成する。
【0058】次いで、電荷移動剤として式(6)で表さ
れるトリフェニルアミン化合物を用いるとともに、結着
樹脂として式(7)及び式(8)で表される繰り返し単
位からなるポリカーボネート共重合体(この際、前記式
(7)と式(8)の組成(モル)比は、1:9である)
を用い、これら電荷移動剤と結着樹脂の割合を重量比で
8:10とする一方、酸化防止剤として前記式(5)で
表される2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
ェノールを用い、これと上記電荷移動剤の割合を重量比
で1:9としてクロロホルムに溶解して塗工液を調製し
た。
【0059】そして、浸漬コーティング法によりこの塗
工液を電荷発生層上に塗布した後、100℃の温度下で
1時間乾燥し、膜厚20μmの電荷移動層を形成して感
光体を作製した。
【0060】
【化9】
【0061】
【化10】
【0062】
【化11】
【0063】〔比較例1〕電荷移動剤を式(9)で表さ
れるブタジエン化合物に代えた以外は、上記実施例1と
同様の方法で電子写真感光体を作製した。
【0064】
【化12】
【0065】〔比較例2〕結着樹脂を式(10)で表さ
れる繰り返し単位からなるポリカーボネートに代えた以
外は、上記実施例1と同様の方法で電子写真感光体を作
製した。
【0066】
【化13】
【0067】〔比較例3〕結着樹脂を前記式(8)で表
される繰り返し単位からなるポリカーボネートに代えた
以外は、上記実施例1と同様の方法で電子写真感光体を
作製した。
【0068】〔評価方法〕実施例1及び比較例1〜4に
よって得られた電子写真感光体について、電気特性を測
定するとともに、実機による画像試験を行い、感光層の
膜減りについて調査した。
【0069】電気特性は以下の条件下で感光体評価装置
(山梨電子工業社製)を使用し、測定した。
【0070】まず、常温常湿(24℃、40%RH)の
環境下にて、−6KVのコロナ放電を行い各電子写真感
光体を帯電させた後、除電光としてタングステンランプ
を用い200Luxに調整し照射した。そして、その初
期表面電位V0(−V)を測定し、その後50Luxの白
色光を照射し、残留電位VR(−V)を測定した。
【0071】暗減衰DDR(%)の測定は、上記初期表
面電位V0 の測定後、10秒間暗中で放置した後の各電
子写真感光体の表面電位V10(−V)を測定し、V10
0を求めた。
【0072】感度については、各電子写真感光体の表面
電位を−700Vに設定し、これを−350Vに減衰さ
せるために必要な露光量E50(erg/cm2)を測定す
ることによって評価した。
【0073】また、耐摩擦試験として、実施例1及び比
較例1〜3について、ブラシ帯電方式により各電子写真
感光体を負に帯電し、LED露光、非磁性一成分現像方
式、ブレードクリーニング方式により画像形成を行う電
子写真装置に装着し、A4用紙を5,000枚印字させ
た。このようにして印字した画像をそれぞれ目視により
評価した。判定は、印字した画像が良好であったものを
○、画像に欠陥が生じたものを×とした。以上の評価結
果を表2にまとめる。
【0074】
【表2】
【0075】表2から理解されるように、電荷移動剤と
して上記式(6)で表されるトリフェニルアミン化合物
を用いるとともに、結着樹脂として上記式(7)及び式
(8)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネー
ト共重合体を用いた実施例1の電子写真感光体は、電気
特性、特に暗減衰の値が高く、プロセススピードが遅い
場合であっても、初期画像においてカブリが発生するお
それはない。また、表2から理解されるように、実施例
1の電子写真感光体は、耐摩擦性も良好であった。
【0076】一方、電荷移動剤として式(9)に示され
るものを用いた比較例1の電子写真感光体においては、
暗減衰の値が実施例1の電子写真感光体と比べてかなり
低く、初期画像においてカブリが発生しやすくなる。特
にプロセススピードの遅い装置、すなわち、帯電から現
像までの時間が長い装置においては、この現象が顕著に
なる。
【0077】また、比較例2及び比較例3の電子写真感
光体は、膜減りが多く感光体の表面に傷が入りやすいた
め、印刷画像に濃度ムラが発生したりスジが発生する場
合があった。これらの問題は、特にプロセススピードの
速い装置においては致命的な欠点となる。
【0078】このように、実施例1の電子写真感光体に
よれば、プロセススピードの高速、低速によらず種々の
電子写真装置において安定した良好な画像を得ることが
できることが明らかになった。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、機
械的強度が高く、かつ、電子写真特性、特に感光層表面
の電荷の保持率即ち暗減衰の優れた電子写真感光体を得
ることができる。したがって、本発明の電子写真感光体
によれば、プロセススピードの高速、低速によらず種々
の電子写真装置において安定した良好な画像を得ること
ができるため、汎用性が高まりコストダウンが可能にな
るという効果が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に、少なくとも電荷発生
    剤、電荷移動剤及び結着樹脂を含有する感光層を形成し
    た電子写真感光体において、前記電荷移動剤として、一
    般式(1)で表されるトリフェニルアミン化合物を用い
    るとともに、前記結着樹脂として、一般式(2)及び一
    般式(3)で表される繰り返し単位からなるポリカーボ
    ネート共重合体を用いることを特徴とする電子写真感光
    体。 【化1】 〔式中、R1,R2,R3,R4,R5はそれぞれ同一であっ
    ても異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、低
    級アルキル基、アルコキシ基、置換基を有してもよいア
    リール基を示すか、又はR1,R2及びR3,R4はそれぞ
    れが互いに結合して環を形成してもよく、aは0又は1
    を示す。〕 【化2】 〔式中、Xは−CR67−(但し、R6及びR7は、それ
    ぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、トリ
    フルオロアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を
    示す。)、炭素数5〜8の1,1−シクロアルキレン
    基、炭素数2〜12のα,ω-アルキレン基、単結合、−
    O−、−CO−、−S−、−SO−又は−SO2−を示
    す。〕 【化3】 〔式中、R8及びR9は、それぞれ独立に水素原子、ハロ
    ゲン原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、b及び
    cは、それぞれ独立に0〜4の整数を示し、Yは一般式
    (2)のXと同様の意味を表す。但し、XとYは互いに
    同一でもよく、異なっていてもよい。〕
  2. 【請求項2】電荷発生剤としてオキシチタニウムフタロ
    シアニンを用いたことを特徴とする請求項1記載の電子
    写真感光体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11249326A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子写真感光体
JPH11282179A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子写真感光体
JP2002040681A (ja) * 2000-05-19 2002-02-06 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2009222954A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体及び電子写真装置

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