JPH09123302A - 可とう性に富む複合チューブ - Google Patents

可とう性に富む複合チューブ

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JPH09123302A
JPH09123302A JP7306738A JP30673895A JPH09123302A JP H09123302 A JPH09123302 A JP H09123302A JP 7306738 A JP7306738 A JP 7306738A JP 30673895 A JP30673895 A JP 30673895A JP H09123302 A JPH09123302 A JP H09123302A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可とう性にすぐれるとともに、ピンホールを
生じることのない複合チューブ及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の溶融押出成形により形成
された厚さ100μm以下のチューブ壁を有する熱可塑
性樹脂チューブの外周面に多孔質ポリテトラフルオロエ
チレン層を積層接着させた構造を有する可とう性に富む
複合チューブ。内部に芯材が挿通された熱可塑性樹脂の
溶融成形チューブの外周面に、多孔質ポリテトラフルオ
ロエチレン層を積層接着させた後、芯材を引抜いて除去
することを特徴とする可とう性に富む複合チューブの製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可とう性複合チュ
ーブ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チューブ壁が2層構造に形成され
た複合チューブを製造するために、あらかじめ形成した
チューブ壁厚さが約1mm程度のそれ自体でチューブ形
状を保持するフッ素樹脂チューブに対し、その外周面に
延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹
脂テープを巻成した後、そのチューブと巻成テープを熱
融着させる方法は知られている(実公昭64−3894
号)。このようにして製造される複合チューブは、その
内層を形成するフッ素樹脂チューブとしてそれ自体でチ
ューブ形状を保持するものを用いることから、必然的に
そのチューブ壁の厚さが大きくなり、その結果、可とう
性において著しく劣るという問題がある。また、このよ
うな複合チューブを脱気チューブとして用い、チューブ
内に液体を流通させながらその液体に含まれる気体をチ
ューブ外に脱気させようとすると、その内層チューブが
気体透過に対して大きな抵抗を示すので、円滑な脱気を
行うことができない。
【0003】一方、特公昭55−36492号公報によ
れば、複合チューブを製造するために、外表面にシリコ
ーン樹脂処理した鉄製パイプからなる芯材に対し、その
全長にわたりフッ素樹脂フィルムをスパイラル状にラッ
ピング(巻成)し、次いで焼成延伸PTFEフィルムを
ラッピングし、さらにその上にPTFEよりも熱膨張係
数の小さな被覆材(金属シートやガラスクロス等)をラ
ッピングした後、PTFEの融点以上に加熱し、全体を
一体に融着した後、冷却し、次いで被覆材と芯材を除去
する方法が提案されている。このようにして製造される
複合チューブは十分な可とう性を有するものの、そのチ
ューブ壁の内層を形成するフッ素樹脂層は、芯材外周面
にフッ素樹脂フィルムをスパイラル状等でラッピング
(巻成)することによって形成されたものであることか
ら、その内層にはラップ目(継ぎ目)部分が生じる上、
このラップ目部分にはピンホールが生じやすいという問
題がある。従って、このような複合チューブは、そのチ
ューブ内に高圧の液体や気体を流通させると、それらの
液体や気体の漏れを生じやすい。一方、このような液体
や気体の漏れを防止しようとして、フッ素樹脂フィルム
の巻数を多くすると、この場合にはその内層厚が大きく
なりすぎ、可とう性が損われてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可とう性に
すぐれるとともに、ピンホールを生じることのない複合
チューブ及びその製造方法を提供することをその課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、熱可塑性樹脂の溶融
押出成形により形成された厚さ100μm以下のチュー
ブ壁を有する熱可塑性樹脂チューブの外周面に多孔質ポ
リテトラフルオロエチレン層を積層接着させた構造を有
することを特徴とする可とう性に富む複合チューブが提
供される。また、本発明によれば、内部に芯材が挿通さ
れた熱可塑性樹脂の溶融成形チューブの外周面に、多孔
質ポリテトラフルオロエチレン層を積層接着させた後、
芯材を引抜いて除去することを特徴とする可とう性に富
む複合チューブの製造方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の複合チューブにおいて、
その内層は、溶融押出しにより形成された熱可塑性樹脂
チューブからなる。この場合の熱可塑性樹脂としては、
従来公知の各種のものが用いられ、このようなものとし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂や、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ
素樹脂等が挙げられる。フッ素樹脂としては、ポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)より融点の低いもの、
例えば、PFA、EPE、FEP、PCTFE、ETF
E、ECTFE、PVDF等を挙げることができる。内
層チューブのチューブ壁の厚さは、100μm以下、好
ましくは50μm以下、さらに好ましくは25μm以下
である。また、そのチューブ壁厚さの下限は、通常、1
μm以上、好ましくは5μm以上である。本発明の複合
チューブにおいて、その外層は、多孔質ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)からなる。この外層は、多孔
質PTFEのチューブ、フィルム、テープ等から形成さ
れたものであることができる。また、これらのものは、
焼成物又は未焼成物であってもよい。多孔質PTFEの
チューブやフィルムは、PTFEの押出物を延伸して得
られるもので、従来公知のものを用いることができる。
例えば、本発明では、液状潤滑材を含む押出物をそのま
ま又は乾燥させた後、327℃以下の未焼結状態におい
て毎秒10%以上の高速度で一軸方向又は二軸方向に延
伸したものを好ましく用いることができる。このものの
一般的細孔構造特性を示すと、細孔直径は0.05〜3
0μm、好ましくは0.1〜10μm、空孔率は20〜
95%、好ましくは30〜90%である。
【0007】本発明では、特に、一軸延伸多孔質PTF
Eチューブや、一軸又は二軸延伸多孔質PTFEフィル
ム、一軸又は二軸延伸多孔質PTFEテープの使用が好
ましい。延伸多孔質PTFEテープは、延伸多孔質PT
FEフィルムを切断して形成することができる。また、
前記多孔質PTFEからなる外層は、多孔質PTFEの
チューブやフィルム、テープを組合せて形成したもので
あってもよい。外層の厚さは、通常、1000μm以
下、好ましくは300μm以下であり、その下限は10
μm以上、好ましくは20μm以上である。この外層の
厚さは、複合チューブの用途によって適宜選定すればよ
い。
【0008】本発明の複合チューブにおいて、その外径
及び内径は、その複合チューブの用途に応じて適宜選定
する。例えば、本発明の複合チューブをマイクロカテー
テル用チューブ、特に脳用のカテーテル用チューブとし
て用いる場合、小径血管へ挿入し得るようにその外径を
0.8mm以下にする必要がある。一方、この場合の複
合チューブの内径は、造影剤等の溶液の流通が容易なよ
うに、できる限り大きいこと、通常、0.3mm以上で
あることが望まれる。これらのことから、本発明の複合
チューブをマイクロカテーテル用チューブとして使用す
る場合には、そのチューブ壁の厚さはできるだけ薄い方
がよく、例えば、250μm以下、好ましくは150μ
m以下にするのがよい。一般的には、そのチューブ壁の
厚さは50〜100μmの範囲にするのがよい。また、
この場合、内層の厚さは5〜30μmの範囲とし、外層
の厚さは45〜70μmの範囲とするのがよい。
【0009】本発明の複合チューブは、脱気用チューブ
として好ましく用いられるが、この場合、チューブ壁の
厚さは、25〜1000μm、好ましくは50〜250
μmであるが、内層の厚さは100μm以下、好ましく
は5〜25μmの範囲にするのがよい。この脱気チュー
ブにおいては、その内層はガス透過性にすぐれたもので
あることが好ましく、また、この脱気チューブを有機溶
剤や、酸性水溶液、アルカリ性水溶液等の脱気に適用す
る場合には、耐薬品性にすぐれていることが好ましい。
これらの点から、その内層としては、フッ素樹脂、特に
FEPの使用が好ましい。
【0010】本発明の複合チューブを好ましく製造する
には、先ず、内部に芯材が挿通されている熱可塑性樹脂
チューブを形成する。この熱可塑性樹脂チューブは、そ
れ自体ではその形状を保持することのできないもので、
その内部に挿通されている芯材によりその形状は保持さ
れる。この場合のチューブ壁の厚さは100μm以下、
好ましくは50μm以下、より好ましくは25μm以下
である。チューブ壁の厚さの下限は、ピンホールを生じ
にくい厚さであればよく、通常、1μm以上、好ましく
は5μm以上である。このような熱可塑性樹脂チューブ
は可とう性に著しくすぐれたものである。前記芯材とし
ては、耐熱性のものであれば、任意の材料から形成され
たものであることができるが、引張応力により伸びを生
じやすい金属材料の使用が好ましい。金属材料として
は、ヤング率が1.8×1012dyne/cm2以下、
好ましくは1.3×1012dyne/cm2以下のもの
が好ましい。このような金属材料としては、例えば、
銅、軟銅、銀、金等が挙げられる。また、その芯材の形
状は、線状体、棒状体、円筒体等であることができる。
芯材として銅線や軟銅線を用いる場合、その表面は銀め
っきを施すことが好ましく、これにより、チューブ内が
銅イオン等により汚染されることが防止される。前記の
ような伸び性の高い芯材は、後記するように複合チュー
ブの製造後に、複合チューブからの分離除去を容易に行
うことができる。また、芯材の複合チューブからの除去
を容易にするには、その芯材表面にシリコーン樹脂処理
を施すことも有効である。
【0011】前記した内部に芯材が挿通した熱可塑性樹
脂チューブは、押出機から熱可塑性樹脂をチューブ状に
押出成形するに際し、そのチューブを、その内部に芯材
を挿通させながら押出成形することによって得ることが
できる。また、押出成形された柔軟性のチューブ内に芯
材を挿通させることによっても得ることができる。
【0012】次に、前記のようにして得られた内部に芯
材が挿通された熱可塑性樹脂チューブの外周面に対し
て、多孔質PTFEからなる外層を積層接着させる。こ
の外層の内層表面に対する積層は、多孔質PTFEチュ
ーブを前記熱可塑性樹脂チューブの外面にかぶせるよう
にして行うことができる他、その熱可塑性樹脂チューブ
の外周面に多孔質PTFEフィルムやテープをラッピン
グすることにより行うことができる。多孔質PTFEフ
ィルムを用いる場合には、これを熱可塑性樹脂チューブ
の外周面にすし巻き状にラッピングすればよく、一方、
多孔質PTFEテープを用いる場合には、熱可塑性樹脂
チューブの外周面にスパイラル状にラッピングすればよ
い。また、この外層の内層上への積層は、多孔質PTF
Eのチューブ、フィルム及びテープを適当に組合せて用
いることによって行うことができる。例えば、熱可塑性
樹脂チューブの外周面に多孔質PTFEチューブをかぶ
せ、その上にフィルムやテープをラッピングすることに
よって行うことができる。また、熱可塑性樹脂チューブ
の外周面に、引張強度の異なる少なくとも2種の多孔質
PTFEテープを交差させながらスパイラル状にラッピ
ングさせることによって行うことができる。このように
して形成される外層は、引張強度の異なる少なくとも2
種の多孔質PTFE層の積層体からなる。さらに、多孔
質PTFEテープをスパイラル状にラッピングした後、
多孔質PTFEフィルムをすし巻き状にラッピングする
ことによって行うことができる。さらにまた、多孔質P
TFEフィルムをすし巻き状にラッピングした上に、多
孔質PTFEテープをスパイラル状にラッピングするこ
とによって行うことができるし、異なる多孔質PTFE
フィルムを別々に又は重ねてすし巻き状に複数回、例え
ば、2回ラッピングして行うこともできる。外層の厚さ
はそのラッピングフィルムやテープの厚さ及びラッピン
グ数により調節することができる。
【0013】内層表面に対する外層の接着は、熱融着法
や接着剤を用いる方法で行うことができる。熱融着法に
より行う場合には、前記のようにして熱可塑性樹脂チュ
ーブの外周面に多孔質PTFE層を積層した複合チュー
ブを、好ましくはPTFEの融点以上に加熱し、熱可塑
性樹脂チューブからなる内層と、多孔質PTFEからな
る外層を一体的に熱融着させる。一方、接着剤を用いる
方法では、内層と外層との間に接着剤層を介在させるこ
とによって行うことができる。接着剤としては、ウレタ
ン系、シリコーン系等の接着剤が好ましく用いられる。
【0014】次に、前記のようにして内層と外層とを接
着させた後、その内層チューブ内に挿通されている芯材
を引抜いて除去する。この場合、芯材として引張応力に
より伸びを生じやすい金属材料からなる芯材を用いた場
合には、その芯材の除去に先立ち、その芯材に引張応力
を加え、伸びを生じさせてその芯材の直径を小さくした
後、引抜く。これによって、芯材を複合チューブ内から
容易に除去することができる。本発明の複合チューブに
おいては、外層は多孔質PTFEで形成されているが、
このものは、その多孔質化に際して延伸されていること
から、その伸び性は低くなっている。特に、一軸延伸チ
ューブではその伸び性は非常に低いものとなっている。
複合チューブは、このような伸び性の低い多孔質PTF
Eからなる外層を有することから、その芯材の引抜きは
非常に容易であり、複合チューブに伸びを実質的に生じ
させず、その複合チューブの内径や外径を変化させるこ
となく、芯材を容易に引抜き除去することができる。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0016】実施例1 芯材として表面に銀めっきを施した直径0.5mmの軟
銅線を用いた。テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオ
ロピロピレン共重合体(FEP)を、押出成形機から、
前記芯材を押出しチューブ内に挿入させながらチューブ
状に押出して、内部に芯材が挿通したチューブ壁厚さが
20μmのFEPチューブを得た。次に、このFEPチ
ューブの外周面に、未焼成の二軸延伸多孔質PTFEフ
ィルム(厚さ:25μm、空孔率:80%、細孔径:
0.2μm)を6プライですし巻した後、360℃で1
0分間加熱して、その多孔質PTFEフィルムを焼成す
るとともに、FEPチューブの外周面に融着させて複合
チューブとした。次に、この複合チューブ内に挿通して
いる芯材の一端を固定し、他端を引張ることにより、芯
材の直径が0.46mmになるまで延伸した後、芯材を
引抜いて除去した。この場合の芯材の引抜きは、その直
径が最初の直径よりも細くなっていることから容易に行
うことができた。このようにして得られた複合チューブ
は、可とう性に著しく富んだもので、その内径は0.5
mm、外径は0.6mm、チューブ壁厚さは50μmで
あった。このチューブ内にアセトンを流通させてもその
外部への漏れは何ら見られなかった。また、前記複合チ
ューブの耐水圧(破裂圧)と曲げ特性を調べ、これを内
径0.5mm、外径0.6mmのFEPの押出しチュー
ブ(比較品)と比較した。その結果を次表に示す。な
お、表1に示した曲げ特性は、チューブを折曲げたとき
に、キンクを生じるときの最大半径(mm)として示し
た。この値が小さい程折曲げが容易で、可とう性にすぐ
れていることを示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 芯材として表面に銀めっきを施した直径0.81mmの
軟銅線を用いた。テトラフルオロエチレン/ヘキサフル
オロピロピレン共重合体(FEP)を、押出成形機か
ら、前記芯材を押出しチューブ内に挿入させながらチュ
ーブ状に押出して、内部に芯材が挿通したチューブ壁厚
さが20μmのFEPチューブを得た。次に、このFE
Pチューブの外周面に、未焼成の一軸延伸多孔質PTF
Eテープ(厚さ:50μm、空孔率:55%、細孔径:
2.0μm)を2プライでスパイラル巻きした。この場
合の巻き角は10°とした。次いでこの巻成体を345
℃で20分間加熱して、その多孔質PTFEテープを焼
成するとともに、FEPチューブの外周面に融着させて
複合チューブとした。次に、この複合チューブ内に挿通
している芯材の一端を固定し、他端を引張ることによ
り、芯材の直径が0.77mmになるまで延伸した後、
芯材を引抜いて除去した。この場合の芯材の引抜きは、
その直径が最初の直径よりも細くなっていることから容
易に剥離することができた。このようにして得られた複
合チューブは、可とう性に著しく富んだもので、その内
径は0.79mm、外径は1.01mm、チューブ壁厚
さは110μmであった。この複合チューブ内にアセト
ンを流通させてもその外部への漏れは何ら見られなかっ
た。また、前記複合チューブの耐水圧(破裂圧)を調べ
たところ、15kg/cm2であった。
【0019】実施例3 実施例2で得た複合チューブを用い、下記のようにして
小型の脱気モジュールを作成した。長さ200mmの複
合チューブを10本束ね、透明の塩化ビニル樹脂パイプ
(外径22mm、長さ200mm)内に挿入し、その両
端25mmを二液混合エポキシ樹脂(スーパーダイン、
三協薬品社製)でパイプ内壁に接着固定化した。次に、
このパイプの両端に、液流通口を有するキャップを接着
剤で装着し、パイプの中間の壁部に透孔を開け、これに
真空用配管を連結して接着剤で固定し、脱気用モジュー
ルを作成した。また、比較のために、内径0.8mm、
肉厚125μmのFEPチューブを用いた以外は、前記
と同様にして、脱気用モジュールを作成した。これらの
脱気用モジュールの一方の液流通口から25℃の水を導
入し、チューブ内を流通させた後、他方の液流通口から
排出させた。このようにして水を流通させながら、真空
用配管を介してパイプ内を真空にして、脱気モジュール
の液流入口と液流出口における水中溶存酸素量を測定
し、流入口における溶存酸素量から流出口における溶存
酸素量を差引いて、脱気量を求めた。その結果次表に示
す。
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明の複合チューブは、可とう性、柔
軟性に著しく富むとともに、ピンホールが生じにくく、
耐水圧性にすぐれたものである。本発明の複合チューブ
は、可とう性にすぐれ、しかも大きな耐水圧性を有する
ことから、加圧下で液体や気体を流通させるチューブ、
特に、マイクロカテーテル用チューブや、液体からの気
体を除去するための脱気用チューブ等として有利に利用
される。本発明の複合チューブは、その内層をフッ素樹
脂で形成することにより、耐薬品性に著しくすぐれたチ
ューブとすることができる。本発明による複合チューブ
の製造方法によれば、薄層でありながらピンホールの生
じにくい内層チューブを有する可とう性に富む複合チュ
ーブを容易に製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂の溶融押出成形により形成
    された厚さ100μm以下のチューブ壁を有する熱可塑
    性樹脂チューブの外周面に多孔質ポリテトラフルオロエ
    チレン層を積層接着させた構造を有することを特徴とす
    る可とう性に富む複合チューブ。
  2. 【請求項2】 多孔質ポリテトラフルオロエチレン層
    が、引張強度の異なる少なくとも2種の多孔質ポリテト
    ラフルオロエチレン層の積層体からなる請求項1の複合
    チューブ。
  3. 【請求項3】 内部に芯材が挿通された熱可塑性樹脂の
    溶融成形チューブの外周面に、多孔質ポリテトラフルオ
    ロエチレン層を積層接着させた後、芯材を引抜いて除去
    することを特徴とする可とう性に富む複合チューブの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 芯材が引張応力により伸びを生じる金属
    材料からなり、芯材を引抜いて除去するに先立ち、芯材
    に引張応力を加えて伸びを生じさせる請求項3の方法。
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