JPH09124858A - ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム

Info

Publication number
JPH09124858A
JPH09124858A JP7285730A JP28573095A JPH09124858A JP H09124858 A JPH09124858 A JP H09124858A JP 7285730 A JP7285730 A JP 7285730A JP 28573095 A JP28573095 A JP 28573095A JP H09124858 A JPH09124858 A JP H09124858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
olefin
resin composition
weight
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7285730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3544591B2 (ja
Inventor
Katsuhisa Ota
勝寿 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP28573095A priority Critical patent/JP3544591B2/ja
Publication of JPH09124858A publication Critical patent/JPH09124858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3544591B2 publication Critical patent/JP3544591B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロピレン系重合体の特長である透明性、光
沢、剛性、機械的強度等を有し、その欠点であった低温
ヒートシール性を改善することができるポリプロピレン
系樹脂組成物及びそれからなるフィルムを提供する。 【解決手段】 下記(A)成分を98〜84重量%、
(B)成分を2〜16重量%の割合で含有するポリプロ
ピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム。(A)
成分は、メルトインデックスが1〜20g/10分であ
り、またエチレンとα−オレフィンを合計した含有量が
1〜15重量%(但し、エチレンは0〜10、α−オレ
フィンは0〜10重量%)であるプロピレン系共重合
体。(B)成分は、α−オレフィンの炭素数が6〜18
個であり、メルトインデックスが0.1〜15g/10
分であり、直鎖の炭素数1000個当たりの分岐数(B
N)は18〜50個であり、最高融点が(135−B
N)℃以下であるエチレン・α−オレフィン共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリプロピレン系樹
脂組成物及びそれからなるフィルムに関するものであ
る。さらに詳しくは、透明性、光沢、剛性、機械的強
度、耐衝撃性、ヒートシール特性等の包装用途に優れた
特性を発揮できるポリプロピレン系樹脂組成物及びそれ
からなるフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホモポリプロピレンからなるフィルム
は、剛性、機械的強度、透明性、光沢等に優れている反
面、低温ヒートシール性が悪く、低温での耐衝撃性が低
い等の欠点があり、包装用途に十分に供することができ
ない。そこで、主に耐衝撃性の向上のために、ポリプロ
ピレンにゴムを添加したり、プロピレン重合時に少量の
エチレンを添加して、プロピレンとエチレンとをランダ
ムに共重合させる等の方法が提案されてきた。
【0003】また、特開平6−240065号には、プ
ロピレン系重合体と特定のエチレン・α−オレフィンの
共重合体を必須成分とする組成物とすることで、これか
らなるフィルムは、透明性、光沢、剛性、耐衝撃性、ヒ
ートシール性等の包装用途に必要な特性がバランスして
いると開示されている。しかし、これは透明性、光沢、
剛性、耐衝撃性、ヒートシール性等の特性において、プ
ロピレン系重合体と特定のエチレン・α−オレフィンの
共重合体のそれぞれの重合体の有する特性の欠点を改善
はするが、その特長を損なった結果となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プロ
ピレン系重合体の特長である透明性、光沢、剛性、機械
的強度、耐衝撃性等の特性を同等以上に有し、その欠点
であった低温ヒートシール性を改善することができるポ
リプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルムを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の
(1)〜(4)に示す本発明のポリプロピレン系組成物
及びそれからなるフィルムにより達成される。 (1)下記(A)成分を98〜84重量%、(B)成分
を2〜16重量%の割合で含有することを特徴とするポ
リプロピレン系樹脂組成物。 (A)成分:下記の特性1)、2)、3)及び4)を有
するプロピレン系共重合体 1)メルトインデックス(MI):1〜20g/10分 2)エチレン含有量:0〜10重量% 3)α−オレフィン含有量:0〜10重量% 4)2)と3)を合計した含有量:1〜15重量% (B)成分:下記の特性1)、2)、3)及び4)を有
するエチレン・α−オレフィン共重合体 1)α−オレフィンの炭素数:6〜18個 2)メルトインデックス(MI):0.1〜15g/1
0分 3)直鎖の炭素数1000個当たりの分岐数(BN):
18〜50個 4)最高融点(Tm)≦(135−BN)℃ (2)(B)成分の最高融点(Tm)が95〜115℃
である(1)に記載のポリプロピレン系樹脂組成物 (3)(1)または(2)に記載のポリプロピレン系樹
脂組成物からなるフィルム。 (4)キャスト成形法からなる厚みが5〜500μmの
(3)に記載のフィルム。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリプロピレン系
樹脂組成物を具体的に説明する。 1.プロピレン系共重合体(A) (1)組成割合 本発明に用いられるプロピレン系共重合体(A)の、本
発明の組成物中における組成割合は、84〜98重量
%、好ましくは87〜95重量%である。98重量%を
越えるとヒートシール性、耐衝撃性が低下する。84重
量%未満であると剛性、透明性が低下する。 (2)プロピレン系共重合体(A)の特性 1)メルトインデックス(MI) 本発明に用いられるプロピレン系共重合体(A)のメル
トインデックス(MI)は、1〜20g/10分、好ま
しくは2〜10g/10分である。1g/10分未満で
あると成形性が低下する。20g/10分を越えると流
動性は改良されるが、耐衝撃性が低下する。測定方法は
JIS−K−7210(測定条件:荷重2160g、温
度230℃)に準拠した。
【0007】2)エチレン含有量及びα−オレフィン含
有量 本発明に用いられるプロピレン系共重合体(A)のエチ
レン含有量及びα−オレフィン含有量は、それぞれ0〜
10重量%で、それらを合計した含有量は、1〜15重
量%である。その合計量が1重量%未満であると、ヒー
トシール性、フィルムインパクトが低下し、15重量%
を越えると剛性、アンチブロッキング性が低下する。プ
ロピレン系共重合体(A)に用いられるα−オレフィン
としては、炭素数が4〜18個、好ましくは4〜10
個、更に好ましくは4〜8個、の直鎖状、分岐状、芳香
核で置換されたα−オレフィンを挙げることができる。
具体的には、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ド
デセン等の直鎖状モノオレフィン、3−メチルブテン−
1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン−
1、2−エチル−1,2−エチルヘキセン−1、2,
2,4−トリメチルペンテン等の分岐鎖モノオレフィ
ン、さらにはスチレン等の芳香核で置換されたモノオレ
フィンを挙げることができる。これらのα−オレフィン
は、それぞれ単独で用いても二種類以上組み合わせて用
いても良い。
【0008】(3)製造方法 本発明に用いられるプロピレン系共重合体(A)の製造
方法としては、特に制限はないが、用いられる触媒系と
して、いわゆるチーグラー・ナッタ触媒を挙げることが
できる。具体的には、主触媒として遷移金属化合物(例
えばチタン含有化合物)、または担体(例えば、マグネ
シウム含有化合物、その処理物)に遷移金属化合物を担
持させることによって得られる担体担持触媒と、助触媒
として有機金属化合物(例えば有機アルミニウム化合
物)を用いて得られるものを挙げることができる。また
均一系触媒を用いてもよく、従来から知られているバナ
ジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触
媒、あるいは近年見出されたカミンスキー触媒やメタロ
セン触媒などの新しい均一触媒を挙げることができる。
これらの共重合体はスラリー重合法、溶液重合法、気相
重合法等のいずれのプロセスで製造されたものであって
もよい。また、必ずしも一つの重合反応系内で重合され
ることにより得られた一種の重合体に限らず、別々に重
合された二種以上のプロピレン系共重合体であってもよ
い。
【0009】2.エチレン・α−オレフィン共重合体
(B) (1)組成割合 本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体
(B)の本発明の組成物中における組成割合は2〜16
重量%、好ましくは5〜13重量%である。2重量%未
満であるとヒートシール性、耐衝撃性が低下する。16
重量%を越えると剛性、透明性が低下する。 (2)エチレン・α−オレフィン共重合体(B)の特性 1)メルトインデックス(MI) 本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体
(B)のメルトインデックスは、0.1〜15g/10
分、好ましくは0.5〜7g/10分である。0.1g
/10分未満であると成形性が低下する。15g/10
分を越えると耐衝撃性が低下する。 測定方法は、JI
S−K−7210(測定条件:荷重2160g,温度1
90℃)に準拠した。
【0010】2)α−オレフィン エチレン・α−オレフィン共重合体(B)に用いられる
α−オレフィンとしては、炭素数が6〜18個、好まし
くは8〜18個、の直鎖状、分岐状、芳香核で置換され
たα−オレフィンを挙げることができる。炭素数が6個
未満では、耐衝撃性が低下する。
【0011】具体的には、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ド
デセン等の直鎖状モノオレフィン、3−メチルブテン−
1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン−
1、2−エチル−1,2−エチルヘキセン−1、2,
2,4−トリメチルペンテン等の分岐鎖モノオレフィ
ン、さらにはスチレン等の芳香核で置換されたモノオレ
フィンを挙げることができる。これらのα−オレフィン
は、それぞれ単独で用いても二種類以上組み合わせて用
いても良い。
【0012】3)直鎖の炭素数1000個当たりの分岐
数(BN) 本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体
(B)の直鎖の炭素数1000個当たりの分岐数(以
下、BNとする)は、18〜50個、好ましくは19〜
40個、更に好ましくは20〜30個である。18個未
満であるとヒートシール性、透明性が低下するし、50
個を越えると剛性、アンチブロッキング性が低下する。
測定方法は、試料220mgを直径10mmのNMR試
料管に入れ、1、2、3−トリクロロベンゼン/重ベン
ゼン(90/10vol%)混合溶媒3mlを加え、次
いで、アルミブロックヒーターを用いて140℃で均一
に溶解した。日本電子社製EX−400( 1H核共鳴周
波数400.1MHzに試料管を装填し、プロトン完全
デカップリング法で13C−NMRスペクトルを測定し
た。測定条件は下記のようにした。
【0013】 パルス幅 :9.2μs(45°パルス) スペクトル幅 :25000Hz 測定温度 :130℃ パルス繰り返し時間:4秒 積算回数:1000〜10000回 スペクトルの帰属及びα−オレフィンの定量方法は、例
えば、PooterM.D.,J.Appl.Poly
m.Sci.,42,399(1991)を参考にし、
直鎖の炭素数1000個当たりの分岐の数を分岐数とし
た。
【0014】4)最高融点(Tm) 本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体
(B)の最高融点(Tm)は、(135−BN)℃以
下、好ましくは、(130−BN)℃以下、より好まし
くは、(125−BN)℃以下である。(135−B
N)℃を越えると透明性、ヒートシール性が低下する。
また、最高融点(Tm)は、95〜115℃、好ましく
は、100〜110℃である。95℃又は100℃未満
では剛性が低下し、115℃又は110℃を越えると透
明性、ヒートシール性が悪化する。
【0015】測定方法は、次のようにした。試料の重量
が約10mgである厚さ0.6mmのシートを作成し、
示差走査熱量計(DSC−7:Perkin−Elme
r社製)を用いて、190℃、3分間熱処理した後、降
温速度10℃/分で25℃まで徐冷して結晶化させ、そ
の試料を25℃から160℃まで昇温速度10℃/分で
昇温して融解曲線を得た。この時得られるピークのうち
最も高い温度を最高融点とした。
【0016】(3)製造方法 本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体
(B)の製造方法は、特に制限はなく、種々の方法によ
って製造することができる。例えば、原料として、エチ
レンと他のα−オレフィンの一種またはそれ以上とを用
いる。α−オレフィンとしては、前述のように、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−
ウンデセン、1−ドデセン等の直鎖状モノオレフィン、
3−メチルブテン−1、3−メチルペンテン−1、4−
メチルペンテン−1、2−エチルヘキセン−1等の分岐
鎖状モノオレフィン、さらにスチレン等の芳香核で置換
されたモノオレフィンを挙げることができる。
【0017】また、用いる触媒に関しても制限はなく、
種々のものを用いることができる。例えば、(ア)
(a)遷移金属化合物、(b)遷移金属化合物と反応し
てイオン性の錯体を形成し得る化合物及び(c)有機ア
ルミニウム化合物を主成分とする触媒、(イ)(a)遷
移金属化合物、(d)アルミニウムオキシ化合物及び
(c)有機アルミニウム化合物を主成分とする触媒、
(ウ)上記(a)成分及び/又は(b)成分を主成分と
し、この(a)成分及び/又は(b)成分を担体(e)
に担持したもの、(エ)上記(ウ)に(c)成分を加え
たもの、(オ)(a)成分及び/又は(d)成分を主成
分とし、この(a)成分及び/又は(d)成分を坦体
(e)に担持したもの、(カ)上記(オ)に(c)成分
を加えたもの等を挙げることができる。
【0018】本発明における(a)遷移金属化合物とし
ては、一般式 Q1 a (C5 5-a-b 1 b )(C5 5-a-c 2 c )MX1 1 ・・・(I) Q2 a (C5 5-a-d 3 d )Z1 MX1 1 ・・・(II) または一般式 MX2 4 ・・・(III) で表される化合物を好適に用いることができる。
【0019】前記一般式(I)〜(III)において、
1 は二つの共役五員環配位子(C5 5-a-b 1 b
及び(C5 5-a-c 2 c )を架橋する結合性基を、Q
2は、共役五員環配位子(C5 5-a-d 3 d )とZ1
基を架橋する結合性基を示す。このQ1 及びQ2 とし
て、アルキル基及びシリル基が好ましい。aは、0、1
または2である。
【0020】また、(C5 5-a-b 1 b )、(C5
5-a-c 2 c )及び(C5 5-a-d3 d )は共役五員
環配位子であり、R1 、R2 及びR3 は、それぞれ炭化
水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ケイ素含有炭化
水素基、リン含有炭化水素基、窒素含有炭化水素基また
は硼素含有炭化水素基を示し、b、c及びdはa=0の
ときは、それぞれ0〜5の整数、a=1のときは、それ
ぞれ0〜4の整数、a=2のときは、それぞれ0〜3の
整数を示す。ここで、炭化水素基としては炭素数1〜2
0のものが好ましい。この炭化水素基は、一価の基とし
て、共役五員環であるシクロペンタジエニル基と結合し
ていてもよく、またこれが複数個存在する場合には、そ
の2個が互いに結合してシクロペンタジエニル基の一部
と共に環構造を形成してもよい。
【0021】一方、Mは周期律表4〜6族遷移金属を示
し、チタン、ジルコニウムまたはハフニウムが好まし
い。Z1 は酸素、硫黄、炭素数1〜20のアルコキシ基
やチオアルコキシ基、炭素数1〜40のリン含有炭化水
素基を示す。X1 及びY1 は、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のア
ルコキシ基、アミノ基、炭素数1〜20のリン含有炭化
水素基または炭素数1〜20のケイ素含有炭化水素基を
示す。X2 はハロゲン原子またはアルコキシ基を示す。
【0022】また、(b)遷移金属化合物と反応してイ
オン性の錯体を形成し得る化合物としては、(a)成分
と反応してイオン性の錯体を形成しうるものであればい
ずれのものでも使用できるが、カチオンと複数の基が元
素に結合したアニオンとからなる化合物、特にカチオン
と複数の基が元素に結合したアニオンとからなる配位錯
体化合物を好適に使用することができる。
【0023】また、(c)有機アルミニウム化合物とし
ては、一般式(IV) R4 r AlQ3-r ・・・(IV) (式中、R4 は、炭素数1〜20、好ましくは1〜12
のアルキル基、アルケニル基、アリールアルキル基等の
炭化水素基、Qは水素原子、炭素数1〜20のアルコキ
シ基またはハロゲン原子を示し、rは1〜3の数であ
る。)で表される化合物を挙げることができる。
【0024】また、(d)アルミニウムオキシ化合物と
しては、下記一般式(V)
【0025】
【化1】
【0026】(式中、R4 は、前記と同じである。sは
重合度を示し、通常2〜50、好ましくは3〜40の整
数である。)で表される鎖状アルミノキサン及び下記一
般式(VI)
【0027】
【化2】
【0028】(式中、R4 は、前記と同じである。pは
重合度を示し、通常3〜50、好ましくは7〜40の整
数である。)で表される環状アルミノキサンを好ましく
挙げることができる。本発明においては、触媒成分の少
なくとも一種を、例えば、炭化水素系溶媒に不溶の固体
状の無機や有機の担体(e)に担持して用いることがで
きる。例えば、 SiO2 、MgCl2 、Mg(OC2
5 2 、Al2 3 等を好適に用いることができる。
【0029】重合方法については、特に制限はなく、ス
ラリー重合法、気相重合法、塊状重合法、溶液重合法等
のいずれの方法を用いてもよいが、スラリー重合法、気
相重合法が好ましい。
【0030】3.組成物の調製 本発明の組成物は、所定量の、(A)成分としてのプロ
ピレン系共重合体、(B)成分としてのエチレンとα−
オレフィン共重合体を、必要に応じて各種添加成分を配
合して、押出機で混練することにより調製することがで
きる。押出機については特に制限はなく、例えば単軸押
出機,多軸押出機などのスクリュー押出機、エラスチッ
ク押出機,ハイドロダイナミック押出機,ラム式連続押
出機,ロール式押出機,ギア式押出機などの非スクリュ
ー押出機などを挙げることができるが、この中でスクリ
ュー押出機が好ましい。
【0031】4.フィルムの製造方法及びフィルムの特
性 本発明のフィルムは、本発明の組成物を原料樹脂として
用い、キャスト法、インフレーション法等の公知の技術
によって製造することができる。キャスト法は、押出機
で溶融混練された樹脂がTダイから押出され、水等の冷
媒を通したロールに接触させられることで冷却され、一
般に透明性が良く、厚み精度の良いフィルムが製造でき
る。本発明のフィルムにとって、好ましい製造方法であ
る。本発明のフィルムにおいて、それが単層フィルムと
して成形され、利用される場合は、その厚みは、5〜5
00μm、好ましくは10〜200μmである。厚みが
この範囲よりも薄いと、加工が困難な上にラミネーショ
ンする場合に取扱が容易でなく、厚いと、加工が困難な
上にヒートシール性が発揮されなくなる。
【0032】本発明のフィルムは、プロピレン系重合体
の特長である透明性、光沢、剛性、機械的強度、耐衝撃
性等の特性を同等以上に有し、その欠点であった低温ヒ
ートシール性を改善することができる従来にないポリプ
ロピレン系樹脂組成物からなるフィルムである。また、
本発明のフィルムは、その優れた透明性、光沢及びヒー
トシール性等を十分に発揮させるために、他の基材との
複合フィルムに使用することができる。基材としては、
例えばフィルム形成の可能な任意の重合体、セロファ
ン、紙、繊維構造物、アルミニウム箔等から選択でき
る。フィルム形成の可能な任意の重合体としては、ポリ
アミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重
合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ビニルアルコール共重合体等から、そ
れぞれの透明性、剛性、接着性、印刷性、ガスバリヤー
性等を勘案して、複合フィルムとする目的に応じて選択
できる。基材が延伸可能である場合は、一軸または二軸
に延伸されたものでもよい。複合フィルムは、ラミネー
ション法、押出ラミネーション法及びこれらの組み合わ
せ等の公知の技術によって製造できる。押出ラミネーシ
ョン法の場合、複合フィルム構成層内、本発明のフィル
ムの厚みは、1〜100μmであることが好ましい。
【0033】5.添加剤 本発明のフィルムは、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、抗ブ
ロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、フィラー等
の公知の添加剤を含有することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。実施例及び比較例に示すフィルムは、キャ
ストフィルム成形機(田辺プラスチック製、40mmφ
押出機、Tダイ(幅500mm、ギャップ1.2m
m))を使用し、成形温度200〜230℃、チルロー
ル温度23℃で成形した30μmの厚みのフィルムであ
る。
【0035】使用した樹脂は、以下に示す(A)、(a
−1)、(B−1、2)及び(b−1〜4)であり、表
1及び表2に示すような組成割合でブレンドした。 成
形されたフィルムは、40℃、1時間で状態調整し、表
1及び表2に示す項目の特性を評価した。測定条件も以
下に示す。 <使用した樹脂> (A)エチレン・プロピレンランダム共重合体 出光石油化学製出光ポリプロ:F−740N(MI=7
g/10分、エチレン含量=3.2重量%) (a−1)ホモプロピレン重合体 出光石油化学製出光ポリプロ:F−704NP(MI=
7g/10分)、 (B−1)エチレン・1−オクテン共重合体 ダウケミカル製AFFINITY:PL1845(密度
=908kg/m3 、MI=3.4g/10分、Tm=
103℃、Mw=6.2×104、Mw/Mn=2.
3、BN=20.5個) (B−2)エチレン・1−オクテン共重合体 ダウケミカル製AFFINITY:FW1650(密度
=902kg/m3 、MI=3.0g/10分、Tm=
98℃、Mw=6.4×104 、Mw/Mn=2.4、
BN=27.5個) (b−1)エチレン・1−ブテン共重合体 エクソン製EXACT:3025(密度=913kg/
3 、MI=1.0g/10分、Tm=108℃、Mw
=11.1×104 、Mw/Mn=2.1、BN=1
7.7個) (b−2)エチレン・1−オクテン共重合体 出光石油化学製モアテック:0398CN(密度=90
6kg/m3 、MI=3.4g/10分、Tm=123
℃、Mw=7.7×104 、Mw/Mn=3.5、BN
=24.5個) (b−3)エチレン・1−オクテン共重合体 ダウケミカル製AFFINITY:HF1030(密度
=931kg/m3 、MI=2.2g/10分、Tm=
124℃、Mw=6.5×104、Mw/Mn=2.
2、BN=3.5個) (b−4)エチレン・1−オクテン共重合体 ダウケミカル製ENGAGE:EG8200(密度=8
71kg/m3 、MI=4.3g/10分、Tm=65
℃、Mw=7.9×104 、Mw/Mn=2.0、BN
=64.0個) <物性の測定条件> ア)密度:JIS K−7112に準拠した。
【0036】イ)MI:JIS K−7210に準拠し
た。(A)及び(a−1)の測定条件は条件14(試験
荷重:2.16kgf、試験温度:230℃)。(B−
1)、(B−2)及び、(b−1〜4)の測定条件は条
件4(試験荷重:2.16kgf、試験温度:190
℃)。 ウ)重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn) 本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体
(B)の重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)
の測定方法は、次のようにした。1、2、4−トリクロ
ロベンゼン20mlと試料2.0mg/mlの溶液に対
して、酸化防止剤2、6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール(通称:BHT)を0.1w/v%添加したもの
を、三角フラスコ中で150℃に加温し、1時間攪拌し
て溶解させた。その溶液をWaters製(型式:15
0C−ALC/GPC)のGPC(Gel Perme
ation Chromatograph)により測定
し、分子量が既知の標準ポリスチレン(東ソー製単分散
ポリスチレン)で換算した重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)を算定し、試料のMw/Mn値を求
めた。なお、カラムは昭和電工製UT806Lを使用
し、サンプル注入量は240μl、流速は1.0ml/
分、測定温度は145℃とした。
【0037】エ)引張試験 :JIS K−7127に
準拠した。 オ)静摩擦係数:ASTM−D−1894に準拠した。
摩擦角測定機(東洋精機製作所製)を用い、測定条件は
傾斜速度2.7°/秒、スレッド重量1kg、スレッド
断面積65cm2 に設定した。これから得られる摩擦角
θから静摩擦係数tanθを求めた。
【0038】 カ)ヘイズ :JIS K−7105に準拠した。 キ)グロス :JIS K−7105に準拠した。 ク)ヒートシール温度:JIS Z−1707に準拠した。熱
傾斜試験機(東洋精機製作所製)を用い、設定温度に
て、圧力0.5kg/cm2 、シール時間1秒でヒート
シールした。シール部の面積はMD(機械方向)10m
m×TD(横方向)15mmとし、MDのT型剥離の剥
離試験速度200mm/分でシール部を剥離した。この
時の剥離強度が0.3kg/15mmになるときの温度
をヒートシール温度と定義した。
【0039】ケ)フィルムインパクト :フィルムイン
パクトテスター(東洋精機製作所製)を用いてフィルム
の衝撃強度(kJ/m)を測定した。測定条件は容量3
0kgf・cm、衝撃頭1/2インチ、締め付け圧力4
kg/cm2 Gに設定した。 コ)ブロッキング強度:重ねた2枚一組のフィルムを、
荷重36g/cm2 の下、60℃、3時間の条件で密着
させ、次いで室温下で30分以上放置させて、引張試験
機で剥離速度20mm/分における破断強度を測定し
た。この強度をブロッキング強度とした。 本発明の実施例1〜4は、プロピレン系重合体の単体フ
ィルムである比較例7よりも引張弾性率が高く、ヒート
シール温度が低く、滑り性も優れており、またヘイズ、
グロス、フィルムインパクトは同等である。つまり、プ
ロピレン系重合体の特長である透明性、光沢、剛性、機
械的強度、耐衝撃性等の特性を同等以上に有し、その欠
点であった低温ヒートシール性が改善されている。
【0040】(B)成分の組成割合が16重量%を越え
る比較例1では、実施例に対して、剛性、透明性が低下
する。プロピレン系重合体がホモプロピレンの比較例2
では、ヒートシール温度は極めて高く、また耐衝撃性の
低く、実用に供さない。本発明の(B)成分のα−オレ
フィンの炭素数が6未満の比較例3では、極めて耐衝撃
性が低く、実用上問題がある。
【0041】本発明の(B)成分の融点が(135−B
N)℃を越える比較例4では、剛性、滑り性、ヒートシ
ール性で実施例に対して劣る。本発明の(B)成分の直
鎖の炭素数1000個当たりの分岐数(BN)が18個
未満の比較例5では、ヒートシール性、透明性、、光
沢、耐衝撃性で実施例に対して劣る。
【0042】本発明の(B)成分の直鎖の炭素数100
0個当たりの分岐数(BN)が50個を越える比較例6
では、剛性、滑り性、アンチブロッキング性で実施例に
対して劣る。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
プロピレン系重合体の特長である透明性、光沢、剛性、
機械的強度、耐衝撃性等の特性を同等以上に有し、その
欠点であった低温ヒートシール性が改善できるポリプロ
ピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルムを提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 B29L 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分を98〜84重量%、
    (B)成分を2〜16重量%の割合で含有することを特
    徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。 (A)成分:下記の特性1)、2)、3)及び4)を有
    するプロピレン系共重合体 1)メルトインデックス(MI):1〜20g/10分 2)エチレン含有量:0〜10重量% 3)α−オレフィン含有量:0〜10重量% 4)2)と3)を合計した含有量:1〜15重量% (B)成分:下記の特性1)、2)、3)及び4)を有
    するエチレン・α−オレフィン共重合体 1)α−オレフィンの炭素数:6〜18個 2)メルトインデックス(MI):0.1〜15g/1
    0分 3)直鎖の炭素数1000個当たりの分岐数(BN):
    18〜50個 4)最高融点(Tm)≦(135−BN)℃
  2. 【請求項2】 (B)成分の最高融点(Tm)が95〜
    115℃である請求項1記載のポリプロピレン系樹脂組
    成物
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のポリプロピレ
    ン系樹脂組成物からなるフィルム。
  4. 【請求項4】 キャスト成形法からなる厚みが5〜50
    0μmの請求項3記載のフィルム。
JP28573095A 1995-11-02 1995-11-02 ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム Expired - Fee Related JP3544591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28573095A JP3544591B2 (ja) 1995-11-02 1995-11-02 ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28573095A JP3544591B2 (ja) 1995-11-02 1995-11-02 ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09124858A true JPH09124858A (ja) 1997-05-13
JP3544591B2 JP3544591B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=17695304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28573095A Expired - Fee Related JP3544591B2 (ja) 1995-11-02 1995-11-02 ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3544591B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209290A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Autonetworks Technologies Ltd 樹脂組成物および絶縁電線

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209290A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Autonetworks Technologies Ltd 樹脂組成物および絶縁電線

Also Published As

Publication number Publication date
JP3544591B2 (ja) 2004-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4907062B2 (ja) ポリプロピレン系二軸延伸複層フィルム
EP0982328B1 (en) Propylene resin compositions, process for the preparation thereof, and use thereof.
KR100268609B1 (ko) 레토르트 필름 봉합용 수지 조성물 및 실런트필름
JP2894517B2 (ja) エチレンポリマーのブレンド物から作られる製造品
US7722961B2 (en) Resin composition and stretched film obtained by using the same
JP2000239462A (ja) プロピレン系樹脂組成物、その製造方法および用途
JP4844091B2 (ja) プロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム
WO1998030614A1 (en) Propylene/ethylene copolymer, process for the production thereof, and molded articles thereof
EP1100846A1 (en) Polyethylene compositions having improved optical and mechanical properties and improved processability in the melted state
JP3634022B2 (ja) フィルムおよびシーラント
JP4308944B2 (ja) ポリプロピレン系多層フィルム
JP4065612B2 (ja) ポリプロピレン系フィルム
JP3544591B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれからなるフィルム
JP4212348B2 (ja) ポリエチレン系樹脂組成物およびその組成物からなるフィルム
JPH11245351A (ja) ポリオレフィン系積層フィルム
JP2001260291A (ja) ポリプロピレン系多層フィルム
JPH1160833A (ja) ポリプロピレン系組成物及びそのフィルム
JP3746348B2 (ja) プロピレン系共重合体フィルム
JPH1180454A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物及びそのフィルム
JP3578854B2 (ja) ポリエチレン系樹脂組成物およびそれを用いたフィルム
JPH11269226A (ja) プロピレン系樹脂フィルム
JPH0530175B2 (ja)
JPH0519448B2 (ja)
JPH09124856A (ja) 押出ラミネート用樹脂組成物
JPH1081763A (ja) ポリプロピレン系フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees