JPH09127091A - 糖化ヘモグロビンの測定方法 - Google Patents

糖化ヘモグロビンの測定方法

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JPH09127091A
JPH09127091A JP7285969A JP28596995A JPH09127091A JP H09127091 A JPH09127091 A JP H09127091A JP 7285969 A JP7285969 A JP 7285969A JP 28596995 A JP28596995 A JP 28596995A JP H09127091 A JPH09127091 A JP H09127091A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖化ヘモグロビンを一層分離性良く短時間で
測定し得る液体クロマトグラフィー法による測定方法を
提供する。 【解決手段】 糖化ヘモグロビンを含有する試料を、カ
チオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤(A)
(例、COOH基をもつアクリル系ポリマー)と、上記
充填剤(A)とは異なり、かつ上記充填剤(A)の上記
糖化ヘモグロビンに対するクロマトグラムを改良し得る
カチオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤(B)
(例、SO3 H基をもつスチレン系ポリマー)とが一本
のカラムに充填されてなる液体クロマトグラフィー用カ
ラムに導入し、液体クロマトグラフィーを行うことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体クロマトグラフ
ィー法による糖化ヘモグロビンの測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】糖化ヘモグロビンは、赤血球中のヘモグ
ロビンが非酵素的に血液中のグルコースと反応して形成
される。糖化ヘモグロビンを測定することにより血液中
のグルコースの平均濃度がわかるため、糖化ヘモグロビ
ンの測定は糖尿病の診断に広く用いられている。この糖
化ヘモグロビンの測定は、主としてHPLC(高速液体
クロマトグラフィー)によって行われている。このHP
LCでは、弱カチオン性イオン交換液体クロマトグラフ
ィー用充填剤が使用されており、例えば、特開昭58−
221164号公報には、アクリル酸又はメタクリル酸
のエステルとアクリル酸又はメタクリル酸との共重合体
でなる充填剤、特開平2−309253号公報には、疎
水性架橋重合体粒子の表面部分に、アクリル酸及び/又
はメタクリル酸(共)重合体の層が形成された被覆重合
体粒子からなる充填剤などが開示されている。
【0003】血液を溶血した試料を、上記のクロマトグ
ラフィーに導入すると、糖化ヘモグロビンであるヘモグ
ロビンA1a(HbA1a)、ヘモグロビンA1b(Hb
1b)、ヘモグロビンF(HbF)及びヘモグロビンA
1c(HbA1c)並びに非糖化ヘモグロビンであるヘモグ
ロビンA0 (HbA0 )などのピークが出現する。これ
らのピークのうち、HbA1cの値が糖尿病の診断に有効
であり、HbA1cの測定値は上記の全ピークの面積の和
に対する、HbA1cのピークの面積の割合として表さ
れ、健常人では約4〜6%とされている。
【0004】そこで、上記に開示されたような充填剤を
使用すると、糖化ヘモグロビンを良好に測定し得、その
結果は糖尿病の診断に広く使用され得るが、より一層精
度を高めるために、各ピーク、特にHbA1cピークの分
離性などのクロマトグラムの更なる改良が望まれてい
た。
【0005】HPLCにおいて、各ピークの分離性、各
ピークの保持時間の短縮等のクロマトグラムを改良した
い場合、その方法としては、溶離液種類、測定温度また
はカラムサイズの変更など種々あるが、特に充填剤の改
良が最も効果的である。しかし、目的にあった充填剤を
新たに製造し、それを用いてクロマトグラムを改良する
ことは、他の方法に比べると煩雑であり容易なことでは
ない。
【0006】また、液体クロマトグラフィーの分析手法
を簡便に改良する一方法として、2種類の充填剤を一本
のカラムに充填されてなるカラムを用いた手法が開示さ
れている。例えば、特開平6−273401号公報に
は、陽イオン交換基を備えた充填剤と陰イオン交換基を
備えた充填剤を一本のカラムに充填し、移動相としてア
ルカリ性溶液および酸性溶液を用い、これら両溶液を切
り替えてカラム内に流通させて各イオン種を別々に溶出
させて分析を行う、イオン交換液体クロマトグラフィー
による陽イオンおよび陰イオンの分析方法が開示されて
いるが、これは、カラムを交換することなく両方のイオ
ン種を分析して手法の簡便化を図るものであり、測定対
象試料のクロマトグラムの改良はなされていないし、ま
た、糖化ヘモグロビンのクロマトグラフィー測定に適用
されてもいない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、糖化ヘモグ
ロビンを一層分離性良く短時間で測定し得る液体クロマ
トグラフィー法による測定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の糖化ヘモ
グロビンの測定方法(以下、請求項1記載の発明を本発
明1という)は、糖化ヘモグロビンを含有する試料を、
カチオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤(A)
と、上記充填剤(A)とは異なり、かつ上記充填剤
(A)の上記糖化ヘモグロビンに対するクロマトグラム
を改良し得るカチオン交換液体クロマトグラフィー用充
填剤(B)とが一本のカラムに充填されてなる液体クロ
マトグラフィー用カラムに導入し、液体クロマトグラフ
ィーを行うことを特徴とする。
【0009】本発明1でいうクロマトグラムの改良と
は、例えば、各ピークの分離性、各ピークの保持時間の
短縮、ピークのシャープさなどを言う。
【0010】本発明1で使用される充填剤(A)は、糖
化ヘモグロビンの分離に主に作用する充填剤であり、カ
チオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤に限定され
る。
【0011】上記充填剤(A)としては、カチオン交換
液体クロマトグラフィー用充填剤であれば特に制限はな
く、公知のいずれもが使用可能である。カチオン交換液
体クロマトグラフィー用充填剤とは、前述のカチオン交
換液体クロマトグラフィーに使用される充填剤のことで
あり、例えば、官能基として、−COOH、−SO3
などをもつ充填剤が挙げられる。充填剤(A)の骨格の
素材としても、特に限定されず、有機系、無機系のいず
れも使用可能であり、有機系のものとしては、合成系、
天然系のいずれでもよい。上記合成系の素材としては、
例えば、アクリル系、スチレン系の高分子が挙げられ、
上記天然系の素材としては、例えば、セルロース系、キ
トサン系、ポリアミノ酸などが挙げられ、更に無機系の
ものとしては、例えば、シリカ、ジルコニア等が挙げら
れる。
【0012】本発明1で使用される充填剤(B)は、上
記充填剤(A)とは異なり、かつ上記充填剤(A)の糖
化ヘモグロビンに対するクロマトグラムを改良し得るカ
チオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤に限定され
る。上記充填剤(B)の選択範囲としては、上記のよう
に限定された範囲内のものであれば、公知のカチオン交
換液体クロマトグラフィー用充填剤のいずれの充填剤も
使用可能であり、具体的には、上述の充填剤(A)に例
示されたものが挙げられる。また、充填剤(B)は、2
種以上混合されて使用されてもよい。
【0013】充填剤(A)と充填剤(B)の組合せとし
ては、充填剤(A)と充填剤(B)の官能基が相違する
組合せがあり、具体的には、COOH基をもつ充填剤と
SO 3 H基をもつ充填剤の組合せ、また、充填剤(A)
と充填剤(B)の基本骨格が相違する組合せがあり、具
体的には、COOH基をもつ高分子系充填剤とCOOH
基をもつシリカ系充填剤との組合せ、COOH基をもつ
アクリル系高分子充填剤とCOOH基をもつスチレン系
高分子充填剤の組合せ、COOH基をもつアクリル系高
分子充填剤同士の組合せにおいて、アクリル系高分子が
アクリル酸由来の高分子と、メタクリル酸由来の高分子
の組合せからなるものなどが挙げられる。
【0014】充填剤(A)と充填剤(B)の組合せとし
ては、さらに充填剤(A)と充填剤(B)の官能基が同
じであり、基本骨格も同じであり、ただ充填剤(A)と
充填剤(B)が同一物でない場合も含まれる。このよう
な場合としては、例えば、用いる素材が同一のもので
も、その使用量が異なる場合、或いはポリマー系の素材
の場合であって重合条件(重合温度、時間など)が異な
る場合など、処方が異なれば同一物でなく、このような
ものを組み合わせて充填剤(A)のクロマトグラムを充
填剤(B)によって改良し得る場合である。
【0015】充填剤(A)と充填剤(B)の使用量の比
率は、用いる充填剤の種類により異なるが、通常、充填
剤(A)と充填剤(B)の合計量中の充填剤(B)の含
有量は、50重量%以下が好ましい。
【0016】本発明1で用いられるカラムは、従来から
液体クロマトグラフィー用カラムとして用いられている
ものであれば、特に制限されないが、直径1〜10m
m、長さ20〜100mmのステンレス管が好ましい。
【0017】本発明1で用いられる液体クロマトグラフ
ィー用カラムを製造するには、一本のカラムに充填剤
(A)と充填剤(B)を充填すればよい。充填順序とし
ては、充填剤(A)及び充填剤(B)を混合してから充
填してもよいし、別々に充填(この場合は充填剤が多層
状態でカラム内に存在することになる)してもよい。ま
た、充填方法としては湿式充填法が好ましい。具体的に
は、分析に使用する溶離液等に、カラムサイズに見合っ
た量の充填剤を分散させてパッカーに移し、パッカーの
入口側にポンプ、出口側にカラムを接続し、定流量又は
定圧送液して充填する方法が挙げられる。
【0018】本発明1で測定される糖化ヘモグロビンを
含有する試料としては、血液を溶血した試料が挙げられ
る。試料の採取方法としては、例えば、血液を抗凝固剤
を用いて採血後、界面活性剤を含む溶血試薬にて溶血さ
せる方法が挙げられる。また、通常、血液を溶血した試
料には、ヘモグロビンA1cとして、安定型ヘモグロビン
1cの他に不安定型ヘモグロビンA1cが含まれるが、ヘ
モグロビンA1cを糖尿病の指標として利用するために
は、不安定型ヘモグロビンA1cの混入は精度上好ましく
ないので、これを除去することができる。不安定型ヘモ
グロビンA1cの除去は、ポリリン酸水溶液のような不安
定型ヘモグロビンA1c除去試薬を試料に添加し、加温す
ることにより短時間で効率よく行うことができる。
【0019】本発明1の糖化ヘモグロビンの測定方法
は、測定に使用するカラムとして、上述の液体クロマト
グラフィー用カラムを使用することの他は、従来の液体
クロマトグラフィー法による糖化ヘモグロビンの測定方
法と同様である。以下、本発明1の糖化ヘモグロビンの
測定方法について詳述する。
【0020】図1は、上述の液体クロマトグラフィー用
カラムを使用して糖化ヘモグロビンの分析をする際の装
置の構成の一例である。液体クロマトグラフィー用カラ
ム1に移動相2を送液ポンプ3により供給しながら、サ
ンプラー4から糖化ヘモグロビンを含有する試料を導入
する。液体クロマトグラフィー用カラム1によって分離
された試料は、検出器5よって検出され、その結果が記
録計6に記録される。
【0021】上記移動相としては、pH5〜8の緩衝液
が好ましく、無機酸(リン酸など)、有機酸(クエン酸
など)及び/又はこれらの塩よりなる緩衝液などが用い
られ、緩衝液のpH及びイオン強度を適当に調節するこ
とにより最良のクロマトグラムが得られる。移動相の通
液する速度(流速)は、一般に0.5〜5ml/min
程度が選ばれる。
【0022】上記の分離については、適当濃度の移動相
により、糖化ヘモグロビンがHbA 1a、HbA1b、Hb
F、HbA1cの順で、さらに非糖化ヘモグロビンである
HbA0 が溶出されるが、HbA1cより後の溶出物は、
糖尿病診断においては、不要なので、高濃度又は高pH
の移動相に切り替えて一度に溶出させてもよい。
【0023】上記の検出については、通常、415nm
の吸光度測定により行われる。
【0024】請求項2記載の糖化ヘモグロビンの測定方
法(以下、請求項2記載の発明を本発明2という)は、
本発明1において使用された液体クロマトグラフィー用
カラムの代わりに、カチオン交換液体クロマトグラフィ
ー用充填剤(A)と、上記充填剤(A)の糖化ヘモグロ
ビンに対するクロマトグラムを改良し得る、アニオン交
換液体クロマトグラフィー用充填剤、逆相分配液体クロ
マトグラフィー用充填剤、順相分配液体クロマトグラフ
ィー用充填剤及びヒドロキシアパタイトからなる群より
選ばれる少なくとも一種である液体クロマトグラフィー
用充填剤(C)とが一本のカラムに充填されてなる液体
クロマトグラフィー用カラムが使用されることの他は、
本発明1と同様である。
【0025】上記アニオン交換液体クロマトグラフィー
用充填剤としては、公知のアニオン交換液体クロマトグ
ラフィー用充填剤であれば、特に限定されず、例えば、
官能基として−NR2 、−NR3 、−NR4 (Rは水素
原子又はアルキル基)などをもつ充填剤が挙げられる。
【0026】上記逆相分配液体クロマトグラフィー用充
填剤としては、公知の逆相分配液体クロマトグラフィー
用充填剤であれば、特に限定されず、例えば、官能基と
してオクチル基、オクタデシル基のような直鎖アルキル
基をもつものや、フェニル基などをもつ充填剤が挙げら
れる。
【0027】上記順相分配液体クロマトグラフィー用充
填剤としては、公知の順相分配液体クロマトグラフィー
用充填剤であれば、特に限定されず、例えば、官能基と
して−NH2 、−CN、−OHなどをもつ充填剤が挙げ
られる。
【0028】上記ヒドロキシアパタイトとしては、液体
クロマトグラフィー用として使用される公知のヒドロキ
シアパタイトであれば、特に限定されない。
【0029】上記充填剤(C)の骨格の素材としても、
特に限定されず、例えば、前述の充填剤(A)の骨格の
素材として例示したものが例示される。また、充填剤
(C)は、2種以上混合されて使用されてもよい。
【0030】本発明2においては、充填剤(A)として
2種以上のカチオン交換液体クロマトグラフィー用充填
剤を使用することも可能であり、充填剤(A)と充填剤
(C)の組合せの具体例として、COOH基をもつアク
リル系ポリマーの充填剤とCOOH基をもつスチレン系
ポリマーの充填剤とヒドロキシアパタイト充填剤の組合
せも可能である。
【0031】充填剤(A)と充填剤(C)の使用量の比
率は、用いる充填剤の種類により異なるが、通常、充填
剤(A)と充填剤(C)の合計量中の充填剤(C)の含
有量は、50重量%以下が好ましい。
【0032】本発明2で用いられるカラムは、上述の本
発明1のものと同様である。
【0033】本発明2で用いられる液体クロマトグラフ
ィー用カラムを製造するには、上述の本発明1で用いら
れる液体クロマトグラフィー用カラムの製造における、
充填剤(B)に代えて、充填剤(C)を用いることの他
は、本発明1と同様に行えばよい。
【0034】本発明2で測定される糖化ヘモグロビンを
含有する試料としては、本発明1のものと同様である。
【0035】本発明2の糖化ヘモグロビンの測定方法
は、測定に使用するカラムとして、本発明1で使用され
る液体クロマトグラフィー用カラムの代わりに、上述の
本発明2で使用される液体クロマトグラフィー用カラム
を使用することの他は、本発明1と同様である。
【0036】本発明2で使用される移動相及び検出法に
ついても本発明1と同様である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。実施例における測定装置は、前記図1のように構成
して行った。なお、各装置は、以下のものを使用した。 送液ポンプ3:島津製作所社製、LC−9A。 サンプラー4:オートサンプラー。積水化学工業社製、
ASU−420。 検出器5:紫外可視分光光度計。島津製作所社製、SP
D−6AV。
【0038】実施例において使用した充填剤は、以下の
通りである。 充填剤 カチオン−1 以下のように、特開平2−309253号公報の方法に
よりカチオン交換充填剤を製造した。ジエチレングリコ
ールジメタクリレート(新中村化学社製)200gにベ
ンゾイルパーオキサイド(重合開始剤、和光純薬社製)
1gを溶解し、3重量%ポリビニルアルコール(日本合
成社製)水溶液に添加した。攪拌しながら窒素を導入
し、80℃で2時間重合した。室温まで冷却した後、ア
クリル酸40gを添加して再び80℃に加熱して2時間
重合した。得られた粒子を水およびアセトンで順次、洗
浄し、乾燥した後、空気分級機(日鉄鉱業社製)で分級
して6〜8μmの粒子を集め、これを充填剤カチオン−
1とした。充填剤カチオン−1は、官能基として−CO
OHを有する。
【0039】充填剤 カチオン−2 市販のカチオン交換充填剤(Fractogel EM
D、メルク社製)。骨格の素材として、スチレン系ポリ
マーが使用され、官能基として−SO3 Hを有してい
る。
【0040】充填剤 アニオン−1 市販のアニオン交換系充填剤(ES−502N、旭化成
社製)。骨格の素材として、ビニルアルコール系ポリマ
ーが使用され、官能基として−N(C2 5 2 を有し
ている。
【0041】充填剤 逆相−1 市販の逆相系充填剤(Micronex RP−30、
積水化学工業社製)。骨格の素材として、スチレン系ポ
リマーが使用され、官能基としてフェニル基を有してい
る。
【0042】充填剤 アパタイト−1 市販のヒドロキシアパタイト系充填剤(HCA−A−4
007、三井東圧化学社製)。
【0043】(実施例1〜4、比較例1) 液体クロマトグラフィー用カラムの製造 表1に示した充填剤(A)と充填剤(B)又は充填剤
(C)とを、表1に示した使用量(g)で30mlのリ
ン酸緩衝液(pH6)に分散した(比較例1は、充填剤
(A)のみ使用)。内径6mm、長さ50mmのステン
レス製カラムを接続したパッカー(容量30ml:梅谷
精機社製)に上記分散液を加え、送液ポンプ(島津製作
所社製、LC−6AD)をパッカーに接続して、定圧充
填を行ってカラムを製造した。
【0044】
【表1】
【0045】糖化ヘモグロビンの分離 健常人からフッ化ナトリウム採血後、界面活性剤及びポ
リリン酸を含む水溶液を添加して溶血及び不安定型ヘモ
グロビンの除去を行った。得られた試料を上記装置に上
記液体クロマトグラフィー用カラムを取りつけた装置に
導入して糖化ヘモグロビンの測定をした。溶出は、pH
5〜6のリン酸緩衝液を使用し、pH及びイオン強度を
調節して各実施例及び比較例で最良のクロマトグラムが
得られるようにした。また、HbA1cより後の溶出物
は、移動相をpH7、500mMのリン酸緩衝液に切り
替えて一度に溶出させた。実施例1で得られたクロマト
グラムを図2に、比較例1で得られたクロマトグラムを
図3に示した。なお、実施例2〜4のクロマトグラムも
実施例1のクロマトグラムとほぼ同様であった。なお、
図2及び3における各ピークは、11HbA1a及びHb
1b、12HbF、13HbA1c、14HbA0 であ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明1の糖化ヘモグロビンの測定方法
の構成は上記の通りであり、糖化ヘモグロビンのクロマ
トグラムの改良がなされ得、糖化ヘモグロビンを一層分
離性良く短時間で測定し得る。また、本発明1の糖化ヘ
モグロビンの測定方法に使用される液体クロマトグラフ
ィー用カラムは、その製造が容易である。従って、本発
明1の糖化ヘモグロビンの測定方法は、簡便な方法でよ
り精度よく糖化ヘモグロビンを分析できる方法である。
【0047】本発明2の糖化ヘモグロビンの測定方法の
構成は上記の通りであり、糖化ヘモグロビンのクロマト
グラムの改良がなされ得、糖化ヘモグロビンを一層分離
性良く短時間で測定し得る。また、本発明2の糖化ヘモ
グロビンの測定方法に使用される液体クロマトグラフィ
ー用カラムは、その製造が容易である。従って、本発明
2の糖化ヘモグロビンの測定方法は、簡便な方法でより
精度よく糖化ヘモグロビンを分析できる方法である。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糖化ヘモグロビンの測定を行う際の装
置の構成の一例である。
【図2】実施例1のクロマトグラムである。
【図3】比較例1のクロマトグラムである。
【符号の説明】
1 液体クロマトグラフィー用カラム 2 移動相 3 送液ポンプ 4 サンプラー 5 検出器 6 記録計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖化ヘモグロビンを含有する試料を、カ
    チオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤(A)と、
    上記充填剤(A)とは異なり、かつ上記充填剤(A)の
    上記糖化ヘモグロビンに対するクロマトグラムを改良し
    得るカチオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤
    (B)とが一本のカラムに充填されてなる液体クロマト
    グラフィー用カラムに導入し、液体クロマトグラフィー
    を行うことを特徴とする糖化ヘモグロビンの測定方法。
  2. 【請求項2】 糖化ヘモグロビンを含有する試料を、カ
    チオン交換液体クロマトグラフィー用充填剤(A)と、
    上記充填剤(A)の上記糖化ヘモグロビンに対するクロ
    マトグラムを改良し得る、アニオン交換液体クロマトグ
    ラフィー用充填剤、逆相分配液体クロマトグラフィー用
    充填剤、順相分配液体クロマトグラフィー用充填剤及び
    ヒドロキシアパタイトからなる群より選ばれる少なくと
    も一種である液体クロマトグラフィー用充填剤(C)と
    が一本のカラムに充填されてなる液体クロマトグラフィ
    ー用カラムに導入し、液体クロマトグラフィーを行うこ
    とを特徴とする糖化ヘモグロビンの測定方法。
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