JPH09264889A - 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法 - Google Patents

液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法

Info

Publication number
JPH09264889A
JPH09264889A JP8073981A JP7398196A JPH09264889A JP H09264889 A JPH09264889 A JP H09264889A JP 8073981 A JP8073981 A JP 8073981A JP 7398196 A JP7398196 A JP 7398196A JP H09264889 A JPH09264889 A JP H09264889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peak
baseline
data processing
glycated hemoglobin
absorbance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8073981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3496390B2 (ja
Inventor
Shingo Fukunaga
信吾 福永
Masanobu Kasai
正信 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP07398196A priority Critical patent/JP3496390B2/ja
Publication of JPH09264889A publication Critical patent/JPH09264889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3496390B2 publication Critical patent/JP3496390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】データ処理のためのベースライン設定作業で、
同一のしきい値を用いているために生じる、異なる濃度
の試料について本来求められるべきピーク面積値とデー
タ処理後の計算上の面積値のずれを解消する。 【解決手段】クロマトグラムを規格化してピーク検出処
理を行うステップ、クロマトグラムの最大吸光度値に従
って重み付けを持ったスムージング処理を行うステッ
プ、ピーク面積計算のベースラインを第1 ピークのベー
スラインスタート時の吸光度で定め、等吸光度の線を全
てのピーク面積計算においてベースラインとするステッ
プ、各ピーク間の区切り点をピーク間で吸光度が最低と
なる時間で定め、等時刻の線によりピークを分割してそ
れぞれのピーク面積計算を行うステップ、及び、最終ピ
ーク(A0ピーク)の終了点を糖化ヘモグロビン成分の
溶出開始からの時間で定め、等時刻の線により最終ピー
クを分割してピーク面積計算を行うステップ、の各ステ
ップを含むデータ処理方法により前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、血液中の糖化ヘモグロビン濃度
は、図1に示したような液体クロマトグラフィー装置を
用いて測定されている。まず、サンプリング部1で収集
された血液試料2中の糖化ヘモグロビン成分は、陽イオ
ン交換樹脂を充填したカラムからなる液体クロマトグラ
フィーの分離系3にいったん吸着し、夾雑物と分離され
た後、溶離液により分離系外に溶出する。溶出した成分
については検出器4により吸光度変化として検出され
る。
【0003】以上のような従来の測定方法により得られ
たクロマトグラム(溶出成分による、溶出時間に依存し
た吸光度の変化)の一例として、標準的な試料のクロマ
トグラムを図2に示す。図2に示したように、測定され
たクロマトグラム中には、血液中の糖化ヘモグロビンの
構成成分に応じた幾つかのピークが存在する。例えばA
1cピークは、ヘモグロビンのベータ鎖のN末端にグル
コースが付加した成分に対応したピークであり、A0ピ
ークは、非糖化ヘモグロビンの成分に対応したピークで
ある。
【0004】クロマトグラムデータは図1におけるA/
D変換器5によりデジタル信号に変換された後、CPU
6によりデータ処理される。
【0005】最終的にCPUを含むデータ処理部6で
は、図3に示したようなピーク検出処理方法により各ピ
ークのピーク面積を求め、糖尿病に関する各種診断のた
めの情報を提供する。
【0006】各ピークのピーク面積を求めるため、従来
は、図3に示したようにまず面積計算を行うためのベー
スラインを設定する。クロマトデータ各点の微分値、即
ち接線の傾きを計算し、微分値があらかじめ定めたしき
い値(正の値)より大きくなった点をベースラインスタ
ート点とし、同様に微分値があらかじめ定めたしきい値
(負の値)より小さくなった点をベースラインエンド点
とする。このベーラインスタート点とベースラインエン
ド点を結ぶ直線をピークのベースラインとし、クロマト
データ曲線とベースラインに囲まれた領域の面積をこの
ピークのピーク面積値とするのである。
【0007】さらに、図4に示すように2つ以上のピー
クが重なりあっている場合は、ピークとピークの間の最
下点がベースラインスタート点を通る、あらかじめ定め
られた傾きの直線(例えば図中、破線で示した直線)よ
り上に位置するか又は下に位置するかにより、ベースラ
インを変え、面積計算を行うのである。即ち、最下点が
上記直線より下に位置する場合(向かって左側の場合)
はこの最下点を第1ピーク(左側のピーク)のベースラ
インエンド点及び第2ピーク(右側のピーク)のベース
ラインスタート点とし、第2ピークのベースエンド点を
単一ピークの場合と同様に決定するのである。一方、最
下点が上記直線より上側に位置する場合(向かって右側
の場合)はベースラインを第1ピーク(左側のピーク)
と第2ピーク(右側のピーク)で共通とし、ベースライ
ンエンド点を第2ピークにおいて単一ピークの場合と同
様に決定して最下点からベースラインに垂直におろした
直線を第1ピークと第2ピークの境界線とするのである
(以下、本明細書において最下点が上記直線より上側に
位置する場合のデータ処理方法を谷切りピーク処理と記
載する)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従従来の
データ処理方法には種々課題があった。一般に、血液中
のヘモグロビン濃度には個人差があり、各成分の絶対濃
度は個人により異なるが、液体クロマトグラフィーを用
いた糖化ヘモグロビン測定装置による糖尿病診断におい
ては、血液中の全ヘモグロビン濃度に対するA1c等の
成分の濃度比(ピーク面積比)用いて診断が行われてい
るために、成分比率が同一で濃度が異なる場合でも同一
の濃度比率を与えなければならない。
【0009】しかし、従来のデータ処理のためのベース
ライン設定作業では、ベースラインスタート点及びベー
スラインエンド点を微分値から決定するためのしきい値
が異なる濃度の試料に対しても同一であったため、本来
求められるべきピーク面積値とのずれが発生することが
あったのである。
【0010】例えば、理想的なガウス曲線のピークY=
C・exp(−0.001・X・X)を仮定し、ピーク
高さ1のピークA(つまりC=1)とピーク高さ10の
ピークB(つまりC=10)に対し、同一のしきい値
0.001でベースラインスタート点を、同一のしきい
値−0.001でベースラインエンド点を決定すると、
以下の表の様に本来求められるべき理論的面積比とのず
れが発生する。
【0011】
【表1】
【0012】また、先に示した図2に示されたように、
糖化ヘモグロビンのクロマトグラムにおいては、通常、
複数のピークが重なりあって測定されるため、多くのピ
ークで谷切りピークをするか否かを決定するためのあら
かじめ定めた直線が異なる濃度の試料に対しても同一で
あったため、本来求められるべきピーク面積値とのずれ
が発生することがあったのである。
【0013】以上に説明した、データ処理結果の真の面
積とのずれは、理想的なガウス曲線であっても生じるも
のであるが、実際の測定データにはノイズ成分(ピー
ク)が含まれるため、糖化ヘモグロビン濃度が低い場合
には信号のS/N比が低くなり、ずれが生じる可能性が
高くなる。
【0014】更に、実際の糖化ヘモグロビン測定におい
ては、例えば図5に示したように、クロマトグラムの最
後に出現する全ピーク面積の90%を占めるA0と呼ば
れる成分由来のピークの最後の部分が、同一の試料であ
ってもカラムの劣化や溶離液濃度の微妙な変化などによ
って実線のようになったり、破線のようになったりす
る。図5のようにA0ピークを含んで谷切りピーク処理
を行う場合、A0以外のピーク形状が変化ししていなく
とも、A0ピーク最後の部分の変化によりベースライン
エンド点が大きく変化し、全体のベースラインが移動し
てしまう。この結果、ベースラインを共有しているA0
以外の他のピークに対する処理が影響され、ピーク形状
が変化していないのであるから面積値は変わらないはず
のピークの面積値が変化してしまうという課題が発生す
る。
【0015】しかも、通常A0ピークは他のピークに比
べて面積が約10〜50倍大きいため、このベースライ
ン変動により変化する面積はA0ピークの場合無視でき
る程度のものであるが、微量成分であるA1c等、糖尿
病診断に重要なピークの面積値の変化を無視することは
できない。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、その目的は幅広い糖化ヘモグ
ロビン濃度分布を持った試料に対して正確で且つ再現性
のあるA1c面積比などの成分面積比を与えるデータ処
理方法を提供することにある。
【0017】即ち本発明は、血液試料を液体クロマトグ
ラフィーに供して吸光度クロマトグラフを得、当該クロ
マトグラム中の溶出ピークの全面積と目的成分である糖
化ヘモグロビンのピーク面積の比を求める液体クロマト
グラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ
処理方法であって、(A)クロマトグラムを規格化して
ピーク検出処理を行うステップ、(B)クロマトグラム
の最大吸光度値に従って重み付けを持ったスムージング
処理を行うステップ、(C)ピーク面積計算のベースラ
インを第1 ピークのベースラインスタート時の吸光度で
定め、等吸光度の線を全てのピーク面積計算においてベ
ースラインとするステップ、(D)各ピーク間の区切り
点をピーク間で吸光度が最低となる時間で定め、等時刻
の線によりピークを分割してそれぞれのピーク面積計算
を行うステップ、及び(E)最終ピークの終了点を試料
注入からの時間で定め、等時刻の線により最終ピークを
分割してピーク面積計算を行うステップ、の各ステップ
を含むことを特徴とする方法である。以下本発明を詳細
に説明する。
【0018】本発明の規格化のステップは、液体クロマ
トグラフィーによって得られたクロマトグラムデータの
最小値と最大値の差をXとし、全体のクロマトグラムを
最小値が0、最大値がAとなるように以下の式に従って
規格化する。
【0019】
【数1】
【0020】液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモ
グロビン測定装置により得られるクロマトグラムは、通
常、図2に示すように、全面積の90%程度を占めるA
0といわれる成分の前に、全面積の数%を占めるA1c
等の微小ピークが観察される。このため通常は、式1の
XはほぼA0ピーク高さに等しく、全面積値にほぼ比例
した値となる。従って、この規格化により、血液中の糖
化ヘモグロビン全体の濃度により面積値に生じる誤差が
ほぼ完全に除去され、糖尿病診断において使用する全面
積に対するこれら微小ピークの比率(%)を正確かつ再
現性よく求めることが可能となる。
【0021】規格化を行った後、この規格化データに対
し、Xの大きさによって重み付けを持ったスムージング
処理を行う。スムージング処理は、ノイズ削減を目的に
ローパスフィルタを用いて行うが、重み付けはXが小さ
いほどローパスフィルタのカットオフ周波数を低く、ま
たはカットオフの減衰率を大きくして、元データのS/
Nが低い程S/Nを大きく改善し、Xの値によるS/N
比の違いを小さくするものである。
【0022】重み付けの方法は、ローパスフィルタの種
類とXの値のばらつきに応じて決定すれば良いが、好ま
しくは1段階、即ち重み付けを必要としない場合、さら
に好ましくは2段階以上の複数の段階を設けると良い。
【0023】一般にローパスフィルタは、データ中のカ
ットオフ周波数より高い周波数成分を減衰させることに
よりデータのS/N比を改善し、スムージングを行うた
めに使用される。即ち、一般の液体クロマトグラフィー
分析においては、ノイズに起因する周波数成分は、クロ
マトグラムピークに起因した周波数成分より高周波数側
にあるため、ローパスフィルタのカットオフ周波数とし
てこのクロマトグラムピークに起因した周波数成分のほ
とんどが入る周波数を選択することにより、クロマトグ
ラムのピークにほとんど影響を与えることなくノイズ成
分のみを減衰させることができるのである。また、高周
波数成分に対する減衰率はフィルタの特性によるため、
高い減衰率を持つフィルタを使用すればそれだけノイズ
除去効果を高くすることができる。
【0024】前述のように規格化したデータに関して
は、同じノイズ幅を持った生データに対し、Xの値によ
り係数を掛けることになるので、Xの値が大きいほどノ
イズは小さくなり、Xの値が小さいほど大きくなる。従
って、異なる濃度試料の規格化データに対し同じS/N
比で面積計算を行うためには、Xの値が大きくノイズが
小さい時には減衰率の低いフィルタを、Xの値が小さく
ノイズが大きい時には減衰率の高いローパスフィルタと
いうように、Xの値によって異なる重み付けを行う。こ
の重みの段階は、Xの値のバラツキによって定めれば良
く、Xの値の範囲が狭いときは1段階、即ち重み付けを
行う必要はないが、Xの値の範囲が広ければ、2段階以
上の複数の減衰率を持ったローパスフィルタを使用する
ことが好ましい。
【0025】規格化データにスムージングを施したデー
タに対して一次微分値を計算し、あらかじめ定めたしき
い値を越えた点を第1ピークのベースラインスタート点
とし、ベースラインはこのスタート点から水平に、即ち
当該ベースラインスタート点の吸光度を決定し、これと
等しい吸光度の線を全てのピーク面積計算においてベー
スラインとする。このしきい値は通常A×0.0003
(1/分)程度とすれば良いが、A×10-5〜A×10
-2(1/分)とすることでベースラインを最適化するこ
とが可能であり、好ましい。
【0026】規格化したデータからベースラインスター
ト点を決定することにより、ベースラインスタート点は
Xの値によらず正確に決定される。更に、ベースライン
を等しい吸光度とする(水平に引く)ことにより、仮
に、A0の最後のピーク形状が変化したとしてもベース
ラインは変化しなくなる。
【0027】第2ピーク以降のピーク間は、ピークとピ
ークの間で吸光度が最小となる時間を定め、等時刻の線
でそれぞれを分割する。そして、この等時刻の線とベー
スラインで囲まれた各ピークの面積を計算する。得られ
た面積値は、規格化で使用したパラメータX、Aを用
い、以下の式に従って規格化前の単位に換算する。ただ
し、このステップは面積値を得るためにのみ必要なステ
ップであり、各ピークの面積比のみ得られれば良いので
あれば不要である。
【0028】
【数2】
【0029】糖化ヘモグロビン測定により得られるクロ
マトグラムでは、A0ピークが最後に出現する。このピ
ークは、前述の通り、微妙なカラム劣化や溶離液の変性
によりピークの最終点が変化する。このため本発明で
は、最終ピークの終了点を糖化ヘモグロビン成分がカラ
ムから溶出し始めて後一定の時間とし、等時刻の線によ
り最終ピークを分割してピーク面積計算を行う。該一定
の時間は、糖化ヘモグロビン測定を行う液体クロマトグ
ラフィー条件で標準試料を測定し、得られたクロマトグ
ラムにおいてA0ピークの溶出が完全に終了した段階と
なるように定めれば良く、カラムの容量、カラムから糖
化ヘモグロビン成分を溶出させるための溶離液の種類、
更には溶離液の送液スピード等により適宜決定する。例
えば、容量0.6mlのカラムに陽イオン交換樹脂を充
填し、コハク酸等の緩衝液を1.5ml/分程度で送液
する場合には、カラムへの目的成分の溶離液の送液開始
から2.2分程度とすることが例示できる。
【0030】なお、以上に述べたように(A)規格化の
ためのステップ、(B)スムージングのためのステッ
プ、(C)ベースライン設定のためのステップ、(D)
各ピークの境界線を設定するためのステップ、(E)最
終ピーク(A0ピーク)分割のためのステップを含む
が、これらのステップは必ずしもその順序に従って実施
する必要はなく、(A)及び(B)のステップが、
(C)及び(D)のステップに先立って実施されれば特
別の制限はない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、濃度が異なる試料につ
いて常に同じ条件でクロマトグラムのデータ処理を行う
ことができるため、幅広い糖化ヘモグロビン濃度分布を
持っている人血試料に対して正確かつ再現性のあるピー
ク面積計算が可能である。この結果、糖尿病診断に用い
られるA1c等の面積比を用いた診断パラメータについ
ても、正確かつ再現性のある結果を提供することが可能
である。
【0032】また、微妙なカラム劣化や溶離液の変性が
あった場合でも、糖尿病診断の際に重要なA1cなどの
微小ピークの面積値に与える影響を最小限に抑えること
が可能であり、結果として糖尿病診断に用いるA1cピ
ークの面積比を正確かつ再現性をもって提供することが
可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき更に
詳細に説明するが、本発明はこれら図面に記載された発
明に限定されるものではない。
【0034】図1は糖化ヘモグロビン測定装置の構成を
示す図である。本発明は、図1中のCPU6(データ処
理部)でのデータ処理方法に関するものであり、装置は
従来のものを使用することが可能である。図1に示した
ように、サンプリング部1で収集された血液試料2中の
糖化ヘモグロビン成分は、陽イオン交換樹脂を充填した
カラムからなる液体クロマトグラフィーの分離系3にい
ったん吸着し、夾雑物と分離された後、溶離液により分
離系外に溶出する。溶出した成分については検出器4に
より吸光度変化として検出される。そして、得られたク
ロマトグラムデータはA/D変換器5によりデジタル信
号に変換された後、CPU6によりデータ処理される。
【0035】本発明のデータ処理方法を実施するため
の、CPU6(データ処理部)におけるフローチャート
を図6に示す。CPU6(データ処理部)では、まず、
データ中の最大値及び最小値を求め、X、即ち最大値と
最小値の差を計算し、続いて先に説明した式1を用いて
規格化を行う。規格化のパラメータAは、例えばA=1
00等であるが、面積計算を整数演算で行う場合にはA
=1000000等、CPUの演算能力等に応じて変更
する。
【0036】次に、デジタルフィルタ(ローパスフィル
タ)を用いて、カットオフ周波数約0.014[Hz]
でノイズ除去を行い、スムージング処理を行う。カット
オフ周波数は、例えば着目するピークの時間幅が2倍の
場合には半分程度とする等、クロマトグラム中の着目す
るピークの周波数成分に応じて変更すれば良い。
【0037】次に、データの微分値があらかじめ定めら
れた値を越えた点をベースラインスタート点とし、この
点の吸光度値と等しい吸光度線を引いて全てのピークの
ベースラインとする。図2等を参照すれば明瞭である
が、等しい吸光度の線を引くことは、水平な線を引くこ
とに他ならない。なお、このステップにおけるしきい値
は任意に決定することができるが、通常A×0.000
3(1/分)程度とすれば良く、A×10-5〜A×10
-2(1/分)とすることでベースラインを最適化するこ
とが可能である。
【0038】次に、各ピーク間で吸光度が最低となる時
間を定め、等時刻の線によりピークを分割する。図2等
を参照すれば明瞭であるが、等しい時刻の線を引くこと
は、垂直な線を引くことに他ならない。この結果、先に
引いたベースラインとこのステップで引く各ピークの境
界線は垂直に交わることになる。
【0039】図6には示していないが、最終ピーク(A
0ピーク)の終了点は糖化ヘモグロビン成分の溶出開始
からの時間で定め、等時刻の線により最終ピークを分割
する。
【0040】以上のようにして分割された各ピークにつ
いてその面積を計算し、比を求める。必要に応じて面積
値を計算する場合には、前記式2に各パラメータを代入
すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、全自動糖化ヘモグロビン測定装置の構
成を図示したものである。
【図2】図2は、標準試料について適切な糖化ヘモグロ
ビン測定が行われた場合に得られるクロマトグラムを示
す図である。
【図3】図3は、従来のピーク検出データ処理方法を示
す図である。
【図4】図4は、従来の、2つ以上ピークが重なった場
合のピーク検出データ処理方法を示す図である。
【図5】図5は、従来の、A0ピークの形状が変化した
場合に発生する課題を説明するための図である。
【図6】図6は、本発明のデータ処理方法のフローチャ
ートを示す図である。
【符号の説明】
1 サンプリング部 2 血液試料 3 陽イオン交換樹脂を充填したカラムからなる液体ク
ロマトグラフィーの分離系 4 検出器 5 A/D変換器 6 CPU(データ処理部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 30/86 G01N 30/86 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液試料を液体クロマトグラフィーに供し
    て吸光度クロマトグラフを得、当該クロマトグラム中の
    溶出ピークの全面積と目的成分である糖化ヘモグロビン
    のピーク面積の比を求める液体クロマトグラフィーを用
    いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法であっ
    て、(A)クロマトグラムを規格化してピーク検出処理
    を行うステップ、(B)クロマトグラムの最大吸光度値
    に従って重み付けを持ったスムージング処理を行うステ
    ップ、(C)ピーク面積計算のベースラインを第1 ピー
    クのベースラインスタート時の吸光度で定め、等吸光度
    の線を全てのピーク面積計算においてベースラインとす
    るステップ、(D)各ピーク間の区切り点をピーク間で
    吸光度が最低となる時間で定め、等時刻の線によりピー
    クを分割してそれぞれのピーク面積計算を行うステッ
    プ、及び、(E)最終ピーク(A0ピーク)の終了点を
    糖化ヘモグロビン成分の溶出開始からの時間で定め、等
    時刻の線により最終ピークを分割してピーク面積計算を
    行うステップ、の各ステップを含むことを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】液体クロマトグラフィーが陽イオン交換体
    を充填したカラムを用いるものであることを特徴とする
    請求項1のデータ処理方法。
  3. 【請求項3】カラム容量が約0.6mlであり、カラム
    に対する送液が1.5ml/分の液体クロマトグラフィ
    ーであることを特徴とする請求項2のデータ処理方法。
  4. 【請求項4】血液試料中の糖化ヘモグロビンを陽イオン
    交換樹脂が充填されたカラムに吸着させるための緩衝液
    が50mM以下のコハク酸であり、カラムに吸着した糖
    化ヘモグロビンを溶出させるための緩衝液が0.1〜
    0.5Mのコハク酸であることを特徴とする請求項2の
    データ処理方法。
JP07398196A 1996-03-28 1996-03-28 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法 Expired - Fee Related JP3496390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07398196A JP3496390B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07398196A JP3496390B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09264889A true JPH09264889A (ja) 1997-10-07
JP3496390B2 JP3496390B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=13533797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07398196A Expired - Fee Related JP3496390B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3496390B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09264890A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Tosoh Corp 糖化ヘモグロビン分析装置
JP2012215470A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Tosoh Corp 糖化ヘモグロビンの測定方法及び糖化ヘモグロビン測定装置
CN103969379A (zh) * 2013-01-29 2014-08-06 深圳普门科技有限公司 一种液相色谱检验的测量值取得方法
CN104049055A (zh) * 2014-06-04 2014-09-17 上海申瑞继保电气有限公司 电力设备油中气体色谱峰面积计算方法
JP2017207449A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 東ソー株式会社 ディジタルフィルタを備えた液体クロマトグラフ用データ処理装置
CN107615059A (zh) * 2015-05-19 2018-01-19 株式会社岛津制作所 色谱数据处理装置以及程序
CN110160980A (zh) * 2019-06-25 2019-08-23 迈克医疗电子有限公司 样本吸光度变化率的分析方法、分析装置及光学检测系统
CN113237985A (zh) * 2021-03-24 2021-08-10 迈克医疗电子有限公司 血红蛋白中组分类型的确定方法、装置和计算机设备
CN113419020A (zh) * 2021-06-30 2021-09-21 成都师范学院 糖化血红蛋白重叠峰识别方法、装置、系统、设备及介质
CN114002367A (zh) * 2021-10-15 2022-02-01 无锡博慧斯生物医药科技有限公司 一种高效液相糖化血红蛋白色谱峰面积的算法
US11555807B2 (en) 2016-05-11 2023-01-17 Tosoh Corporation Method for measuring glycated hemoglobin and device for measuring glycated hemoglobin
CN117288879A (zh) * 2023-09-21 2023-12-26 苏州赛分医疗器械有限公司 一种连续蛋白峰分离方法、装置、设备及存储介质
EP4312025A1 (en) 2022-07-26 2024-01-31 ARKRAY, Inc. Method of measuring stable hemoglobin a1c and measurement device therefor

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02221859A (ja) * 1989-02-21 1990-09-04 J M L:Kk ヘモグロビン安定化剤
JPH03255360A (ja) * 1990-03-06 1991-11-14 Tosoh Corp グリコヘモグロビンの分離定量法
JPH0477500A (ja) * 1990-07-20 1992-03-11 Hitachi Ltd グリコヘモグロビンの分離方法および分離装置並びに分離カラム
JPH04156952A (ja) * 1990-10-18 1992-05-29 Showa Denko Kk 陽イオン交換樹脂およびそれを用いたヘモグロビンの分離方法
JPH04164250A (ja) * 1990-10-26 1992-06-09 Shimadzu Corp 液体クロマトグラフによるグリコヘモグロビンの分析方法
JPH055730A (ja) * 1990-11-30 1993-01-14 Hitachi Ltd 液体クロマトグラフ装置
JPH0560742A (ja) * 1991-09-04 1993-03-12 Hitachi Ltd 糖化ヘモグロビン分析計および分析方法
JPH0634634A (ja) * 1992-07-17 1994-02-10 Tosoh Corp 不安定型糖化ヘモグロビンの除去方法
JPH06324029A (ja) * 1993-03-15 1994-11-25 Hitachi Ltd クロマトグラム解析表示方法及びその装置
JPH07120449A (ja) * 1993-10-22 1995-05-12 Sekisui Chem Co Ltd 液体クロマトグラフィー用カラムの製造方法
JPH07120447A (ja) * 1993-10-25 1995-05-12 Hitachi Ltd グリコヘモグロビン分析計
JPH08233795A (ja) * 1995-02-27 1996-09-13 Hitachi Ltd クロマトグラフ用データ処理装置
JPH09127091A (ja) * 1995-11-02 1997-05-16 Sekisui Chem Co Ltd 糖化ヘモグロビンの測定方法
JPH09178719A (ja) * 1987-07-14 1997-07-11 Kdk Corp グリコヘモグロビンの自動測定方法
JPH09251016A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Tosoh Corp 液体クロマトグラフィーを用いた診断装置のデータ処理方法
JP2000321261A (ja) * 2000-01-01 2000-11-24 Hitachi Ltd 糖化ヘモグロビン分析計

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09178719A (ja) * 1987-07-14 1997-07-11 Kdk Corp グリコヘモグロビンの自動測定方法
JPH02221859A (ja) * 1989-02-21 1990-09-04 J M L:Kk ヘモグロビン安定化剤
JPH03255360A (ja) * 1990-03-06 1991-11-14 Tosoh Corp グリコヘモグロビンの分離定量法
JPH0477500A (ja) * 1990-07-20 1992-03-11 Hitachi Ltd グリコヘモグロビンの分離方法および分離装置並びに分離カラム
JPH04156952A (ja) * 1990-10-18 1992-05-29 Showa Denko Kk 陽イオン交換樹脂およびそれを用いたヘモグロビンの分離方法
JPH04164250A (ja) * 1990-10-26 1992-06-09 Shimadzu Corp 液体クロマトグラフによるグリコヘモグロビンの分析方法
JPH055730A (ja) * 1990-11-30 1993-01-14 Hitachi Ltd 液体クロマトグラフ装置
JPH0560742A (ja) * 1991-09-04 1993-03-12 Hitachi Ltd 糖化ヘモグロビン分析計および分析方法
JPH0634634A (ja) * 1992-07-17 1994-02-10 Tosoh Corp 不安定型糖化ヘモグロビンの除去方法
JPH06324029A (ja) * 1993-03-15 1994-11-25 Hitachi Ltd クロマトグラム解析表示方法及びその装置
JPH07120449A (ja) * 1993-10-22 1995-05-12 Sekisui Chem Co Ltd 液体クロマトグラフィー用カラムの製造方法
JPH07120447A (ja) * 1993-10-25 1995-05-12 Hitachi Ltd グリコヘモグロビン分析計
JPH08233795A (ja) * 1995-02-27 1996-09-13 Hitachi Ltd クロマトグラフ用データ処理装置
JPH09127091A (ja) * 1995-11-02 1997-05-16 Sekisui Chem Co Ltd 糖化ヘモグロビンの測定方法
JPH09251016A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Tosoh Corp 液体クロマトグラフィーを用いた診断装置のデータ処理方法
JP2000321261A (ja) * 2000-01-01 2000-11-24 Hitachi Ltd 糖化ヘモグロビン分析計

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09264890A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Tosoh Corp 糖化ヘモグロビン分析装置
JP2012215470A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Tosoh Corp 糖化ヘモグロビンの測定方法及び糖化ヘモグロビン測定装置
CN103969379A (zh) * 2013-01-29 2014-08-06 深圳普门科技有限公司 一种液相色谱检验的测量值取得方法
CN104049055A (zh) * 2014-06-04 2014-09-17 上海申瑞继保电气有限公司 电力设备油中气体色谱峰面积计算方法
CN107615059A (zh) * 2015-05-19 2018-01-19 株式会社岛津制作所 色谱数据处理装置以及程序
CN107615059B (zh) * 2015-05-19 2020-08-14 株式会社岛津制作所 色谱数据处理装置以及程序
US11555807B2 (en) 2016-05-11 2023-01-17 Tosoh Corporation Method for measuring glycated hemoglobin and device for measuring glycated hemoglobin
JP2017207449A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 東ソー株式会社 ディジタルフィルタを備えた液体クロマトグラフ用データ処理装置
CN110160980A (zh) * 2019-06-25 2019-08-23 迈克医疗电子有限公司 样本吸光度变化率的分析方法、分析装置及光学检测系统
CN113237985A (zh) * 2021-03-24 2021-08-10 迈克医疗电子有限公司 血红蛋白中组分类型的确定方法、装置和计算机设备
CN113237985B (zh) * 2021-03-24 2023-10-20 迈克医疗电子有限公司 血红蛋白中组分类型的确定方法、装置和计算机设备
CN113419020A (zh) * 2021-06-30 2021-09-21 成都师范学院 糖化血红蛋白重叠峰识别方法、装置、系统、设备及介质
CN114002367A (zh) * 2021-10-15 2022-02-01 无锡博慧斯生物医药科技有限公司 一种高效液相糖化血红蛋白色谱峰面积的算法
CN114002367B (zh) * 2021-10-15 2023-05-09 无锡博慧斯生物医药科技有限公司 一种高效液相糖化血红蛋白色谱峰面积的算法
EP4312025A1 (en) 2022-07-26 2024-01-31 ARKRAY, Inc. Method of measuring stable hemoglobin a1c and measurement device therefor
CN117288879A (zh) * 2023-09-21 2023-12-26 苏州赛分医疗器械有限公司 一种连续蛋白峰分离方法、装置、设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3496390B2 (ja) 2004-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3496390B2 (ja) 液体クロマトグラフィーを用いた糖化ヘモグロビン測定装置のデータ処理方法
JP6780290B2 (ja) 糖化ヘモグロビンの測定方法及び糖化ヘモグロビン測定装置
DE4139683C2 (de) Flüssig-Chromatographiesystem und entsprechendes Betriebsverfahren
JP7081385B2 (ja) クロマトグラムの類似度の計算方法
US5843788A (en) Chromatographic method for determination of glycated proteinaceous species in blood
EP2447712A2 (en) Calibration method in measurement of hemoglobin A1c
JP3550479B2 (ja) クロマトグラフィ分析方法及びクロマトグラフィ分析装置
JP3572327B2 (ja) 液体クロマトグラフィーを用いた診断装置のデータ処理方法
JP3053664B2 (ja) 液体クロマトグラフィーを利用したヘモグロビン類の分析装置及びヘモグロビン類の分析方法
Huisman Usefulness of cation exchange high performance liquid chromatography as a testing procedure
Blakney et al. Comparison of hemoglobin A1c results by two different methods on patients with structural hemoglobin variants
Delahunty Convenient screening for hemoglobin variants by using the Diamat HPLC system
DE4307736C2 (de) Verfahren zum Verarbeiten eines einem Fraktionsbild entsprechenden Densitogramms bei der Elektrophorese
EP4249906A1 (en) Method of measuring hemoglobin f
JP7243315B2 (ja) アフィニティ法による糖化ヘモグロビンの測定方法および装置
CN115629143B (zh) 一种测定糖化血红蛋白百分比的试剂及其检测方法
EP4484946A1 (en) Hemoglobin type determination method, trained model generation method, trained model, hemoglobin analysis system, and program
JPS6073458A (ja) クロマトグラムの同定方法
JPH05256839A (ja) クロマトグラフ
JP2023172913A (ja) 安定型糖化ヘモグロビンの測定方法、安定型糖化ヘモグロビンの測定装置及び安定型糖化ヘモグロビンの測定プログラム
EP4249905A1 (en) Method of measuring hemoglobin f
JP7070137B2 (ja) クロマトグラムの類似度の計算方法
Carpinelli et al. Evaluation of a new semi-automated high-performance liquid chromatography method for glycosylated haemoglobins
Sidén et al. Broad pH-gradient chromatofocusing
EP4722713A1 (en) Method of analyzing hemoglobin and system for analyzing hemoglobin

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees