JPH09132545A - 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造方法 - Google Patents

1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造方法

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JPH09132545A
JPH09132545A JP7317203A JP31720395A JPH09132545A JP H09132545 A JPH09132545 A JP H09132545A JP 7317203 A JP7317203 A JP 7317203A JP 31720395 A JP31720395 A JP 31720395A JP H09132545 A JPH09132545 A JP H09132545A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】1,4−ジヒドロキシナフタレンを、不活
性ガス雰囲気下にプロピレン系グリコールエーテル中、
110℃〜200℃において、アルカリ金属水酸化物で
処理してそのアルカリ金属塩を生成せしめ、引き続き二
酸化炭素ガスを用いてカルボキシル化することを特徴と
する1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造方
法。 【効果】本発明の方法により、染料等の中間体として有
用な1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸を工業的に
有利に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1,4−ジヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸
は染料、顔料、写真剤等の中間体として有用であり、そ
の工業的製造方法として幾つかの提案がなされている。
例えば、J. Amer. Chem. Soc., 64 (1942)には、フタル
酸とコハク酸エステルとから製造する方法が報告されて
いる。また、J. Pract. Chem., [2] 62, 30(1900) に
は、1,4−ジヒドロキシナフタレンをアルコール溶媒
中、アルコール性水酸化ナトリウム又はカリウムと反応
させてそのナトリウム塩又はカリウム塩を生成させ、水
素気流中で乾燥し、次いで、その結晶を炭酸ガス加圧下
に170℃で20〜30時間反応させ、希塩酸で塩析し
て所望のナフトエ酸を合成したと報告されている。
【0003】最近では、特開昭57−126443号公
報および、特開昭57−128655号公報に1,4−
ジヒドロキシナフタレンを有機媒体中、微粒子状の無水
炭酸カリウムの存在下に炭酸ガスによってカルボキシル
化する方法が、また特開昭59−141537号公報お
よび特開昭60−104037号公報には、1,4−ジ
ヒドロキシナフタレンをアルカリ金属化合物と水の存在
下に炭酸ガスによってカルボキシル化する方法などが提
案されている。また特開平5−194314号公報は
1,4−ジヒドロキシナフタレンを溶解する有機媒体中
で金属アルコラートを用いてアルカリ金属塩となし、引
き続き炭酸ガスを用いてカルボキシル化する方法を開示
している。
【0004】1,4−ナフトキノンから1,4−ジヒド
ロキシナフタレンを合成する方法としては特願昭59−
157608号でメタノール溶媒下、5%パラジウムカ
ーボンを触媒として20〜70℃で接触還元を行い触媒
濾過後、減圧乾燥する方法が提案されている。
【0005】フタル酸とコハク酸エステルから製造する
方法では、その工程が長く繁雑であり、また1,4−ジ
ヒドロキシナフタレンのアルカリ金属塩が非常に不安定
で副反応物の生成が多く収率が悪い上に、工業的に製造
するには困難な点が多い。また、特開昭57−1264
43号公報、及び特開昭57−128655号公報に記
載されている方法では、吸湿性の大きい無水炭酸カリウ
ムの微粒子を用い、水分が0.5%以下の状態で高温高
圧下において長時間反応させることが必要である上に、
反応混合物から1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸
を取り出す操作も繁雑である。
【0006】また、特開昭59−141537号公報お
よび特開昭60−104037号公報に記載されている
方法では、転化率が低く原料の回収が必要である上に、
反応後の冷却速度が影響し、急速に冷却する必要があ
る。
【0007】さらには、特開平5−194314号公報
ではアルカリ金属塩の生成反応において工業的にはコス
トが高いアルカリ金属アルコラートを用いており、また
出発原料には不安定な化合物1,4−ジヒドロキシナフ
タレンを使用している。このように、各種製品の中間体
として有用な1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の
製造方法として、種々の方法が提案されているが、いず
れも工業的には必ずしも有利な方法とは言えず、工業的
に有利な製造方法の開発が強く望まれているのが現状で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の工業的に
有利な製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、1,4−
ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸を高収率で工業的に容易
かつ有利に製造する方法を見出すべく種々検討した結
果、1,4−ジヒドロキシナフタレンを特定の有機媒体
中アルカリ金属水酸化物で処理して金属塩とし、ついで
二酸化炭素ガスで処理することにより、1,4−ジヒド
ロキシ−2−ナフトエ酸を高収率で製造できること、さ
らに単体で安定な化合物である1,4−ナフトキノンを
原料として選び、それを特定の有機媒体中、まず、接触
還元に付し、ついでアルカリ金属水酸化物による処理に
付し、最後に二酸化炭素ガスによる処理に付した後単離
することにより、工業的に容易に、かつ高い一貫収率で
高品質の1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸を製造
することができることを発見した。本発明はかかる発見
に基づきさらに研究を進めて完成するに至ったものであ
る。
【0010】即ち、本発明の要旨は、(1) 1,4−
ジヒドロキシナフタレンを、不活性ガス雰囲気下にプロ
ピレン系グリコールエーテル中、110℃〜200℃に
おいて、アルカリ金属水酸化物で処理してそのアルカリ
金属塩を生成せしめ、引き続き二酸化炭素ガスを用いて
カルボキシル化することを特徴とする1,4−ジヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸の製造方法、(2) 1,4−ジ
ヒドロキシナフタレンが、プロピレン系グリコールエー
テル中での1,4−ナフトキノンの接触還元生成物を不
活性ガス雰囲気下に濾過した後得られる溶液状のもので
あることを特徴とする前記(1)記載の製造方法、
(3) プロピレン系グリコールエーテルが、プロピレ
ングリコール メチルエーテル、ジプロピレングリコー
ル メチルエーテル、トリプロピレングリコールメチル
エーテル、プロピレングリコール n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコール n−ブチルエーテル、ト
リプロピレングリコール n−ブチルエーテル、プロピ
レングリコール メチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコール ジアセテート、プロピレングリコール
フェニルエーテルからなる群より選択される1種以上で
ある前記(1)または(2)記載の製造方法、(4)
アルカリ金属水酸化物が水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウムである前記(1)記載の製造方法、(5) ア
ルカリ金属水酸化物を、原料である1,4−ジヒドロキ
シナフタレン1モルに対して、1.5モル〜3モル用い
ることを特徴とする前記(1)記載の製造方法、並びに
(6) 接触還元が、ラネーニッケル、プラチナカーボ
ン又はパラジウムカーボン触媒を使用するものである前
記(2)記載の製造方法、に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、詳細に説明す
る。本発明の第1の特徴は、プロピレン系グリコールエ
ーテル中1,4−ジヒドロキシナフタレンをその金属塩
に誘導するに際し、高価な金属アルコラートを使用する
代わりに安価なアルカリ金属水酸化物を使用する点にあ
る。従来法として最も優れている金属アルコラートを用
いる方法と比べると極めて安価であり、工業的に極めて
有利である。
【0012】1,4−ジヒドロキシナフタレンの金属塩
生成反応に使用されるアルカリ金属水酸化物としては、
工業的には水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが挙
げられるが、好ましくは水酸化ナトリウムである。その
使用量は理論量としては2倍モルであるが、通常1,4
−ジヒドロキシナフタレンに対して1.5〜3倍モルで
ある。大過剰用いてもそれに見合う収率の向上は見られ
ず経済的に不利である。好ましくは2〜3倍モルであ
り、さらに好ましくは2.0〜2.4倍モルである。ア
ルカリ金属塩生成反応は不活性ガス雰囲気下に行い、そ
の反応温度は、通常110℃〜200℃であり、反応時
間は3〜9時間である。不活性ガスとしては、経済的観
点から窒素ガスが好ましい。
【0013】1,4−ジヒドロキシナフタレンの金属塩
生成反応に使用される有機媒体としては、プロピレン系
グリコールエーテル特に、プロピレングリコール メチ
ルエーテル、ジプロピレングリコール メチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピ
レングリコール n−ブチルエーテル、ジプロピレング
リコール n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコ
ール n−ブチルエーテル、プロピレングリコール メ
チルエーテルアセテート、プロピレングリコール ジア
セテート、プロピレングリコール フェニルエーテルが
好適である。特に沸点が金属塩生成反応の反応温度より
も高いことが必要である。メタノールやエタノールを用
いると加圧下に反応を行っても反応収率は極めて低くな
る。
【0014】本発明の第2の特徴は、1,4−ジヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸を製造するに際し、安定な化合物
である1,4−ナフトキノンを原料化合物として選び、
まず第1の反応である接触還元により1,4−ジヒドロ
キシナフタレンに誘導し、これを単離せずに不活性ガス
雰囲気下に同一溶媒中で第2の反応であるアルカリ金属
水酸化物による処理を施して1,4−ジヒドロキシナフ
タレン金属塩に導き、さらに同一溶媒中で二酸化炭素ガ
スによる処理を施してカルボキシル化反応に付して目的
とする1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸を生成せ
しめ、最後に反応液から1,4−ジヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸を単離するいわゆるワンポット反応であること
にある。従って、本発明の方法によれば、不安定な1,
4−ジヒドロキシナフタレンを単離せず、還元雰囲気下
でつぎの反応に付することができるため、収率的にも操
作的にも従来法と比べ極めて有利である。
【0015】従って、本発明に使用される有機媒体とし
ては、上記の接触還元反応、アルカリ金属塩生成反応、
およびカルボキシル化反応のすべてに好適な溶媒である
ことが要求される。この様な有機媒体としては、以下の
性質を有するものであることが必要である。すなわち、
まず接触還元反応の原料である1,4−ナフトキノンを
よく溶解し、その生成物でありアルカリ金属塩生成反応
の原料となる1,4−ジヒドロキシナフタレンをよく溶
解し、さらにアルカリ金属塩生成反応の生成物であるア
ルカリ金属塩をもよく溶解するものであることが必要で
ある。さらに本発明に使用される有機媒体としては、熱
による経時変化がなく安定であり、エステル化等の副反
応を起こさないものがリサイクル使用等の観点から好ま
しい。
【0016】かかる有機媒体としては、プロピレン系グ
リコールエーテル特に、プロピレングリコール メチル
エーテル、ジプロピレングリコール メチルエーテル、
トリプロピレングリコール メチルエーテル、プロピレ
ングリコール n−ブチルエーテル、ジプロピレングリ
コール n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコー
ル n−ブチルエーテル、プロピレングリコール メチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコール ジアセ
テート、プロピレングリコール フェニルエーテルが挙
げられる。
【0017】これらのうち、沸点が170℃以上のもの
でかつ、溶解度パラメーターδが11以下のものが好ま
しい。なぜなら第3の反応であるカルボキシル化反応が
170℃〜180℃で行われることがあるからである。
また、溶解度パラメーターδが11よりも低い程1,4
−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の生成率が良いことが
分かっている。ここに、溶解度パラメーターδは、J.
H. Hildebrand により提唱された、温度にのみ依存す
る物質定数である。液体のモル蒸発熱をΔH:モル体積
をVとすると、δ=(ΔH/V)0.5 と定義される。有
機媒体の使用量は1,4−ナフトキノン、または1,4
−ジヒドロキシナフタレンに対して3〜20重量倍、好
ましくは3〜10重量倍である。
【0018】本発明に使用される接触還元用の触媒とし
ては、通常の接触還元用の金属触媒であれば特に制限さ
れないが、中でもラネーニッケル、プラチナカーボン、
そしてパラジウムカーボンなどが好ましい。工業的に回
収可能で経済的なパラジウムカーボンまたはプラチナカ
ーボンが特に好ましい。接触還元の方法としては公知の
方法に従って水素加圧下に行う。
【0019】本発明の方法においては1,4−ナフトキ
ノンを接触還元して1,4−ジヒドロキシナフタレンと
し、これを単離することなくアルカリ金属塩となし、引
き続いて二酸化炭素ガスを反応系中に吹き込んでカルボ
キシル化を行う。アルカリ金属塩形成反応は、1,4−
ジヒドロキシナフタレンを原料として行う場合の前述の
条件と同様に、1,4−ナフトキノンに対して通常1.
5〜3倍モル、好ましくは2〜3倍モル、さらに好まし
くは2〜2.4倍モルのアルカリ金属水酸化物を用いて
行う。炭酸ガスの吹き込み量は化学量論量で良いが、通
常はやや過剰量である。カルボキシル化の反応温度は、
生成物の安定性と反応率を考慮して、50〜180℃の
範囲が好ましく、より好ましくは90〜130℃であ
る。カルボキシル化は常圧下で行うことができるが、加
圧下で行うこともできる。加圧下に反応を行う場合の圧
力は、約10kg/cm2 以下で良い。
【0020】反応終了後、得られた1,4−ジヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸はどのような方法で単離しても良い
が、例えば、反応液を必要があれば冷却し、水で希釈
し、酸を用いて中和し、必要があれば濾過した後、濾液
を酸性とし、析出する結晶を濾別し、水洗することによ
って高純度の1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸を
得ることができる。中和および酸性化する際に用いられ
る酸としては、酢酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の鉱酸を
挙げることができ、これらの酸を単独で用いてもよく、
併用することもできる。中和の際のpHは好ましくは8
〜5、さらに好ましくは7.5〜5.5であり、結晶化
の際のpHは好ましくは1付近である。
【0021】1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の
単離は、反応液を中和した後、水で希釈するのが良い。
結晶化後の反応液の撹拌性を良くするためである。希釈
に用いる水の使用量は、反応に用いた有機媒体に対して
等量〜10重量倍が好ましく、さらに好ましくは3〜5
重量倍である。水で希釈した後、酸析により結晶化を行
う。このようにして、高純度の1,4−ジヒドロキシ−
2−ナフトエ酸を工業的に、かつ有利に、高収率で得る
ことができる。
【0022】こうして得られた1,4−ジヒドロキシ−
2−ナフトエ酸は、染料、顔料、写真剤等の中間体とし
て有用である。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定
されるものではない。例中、部および%はそれぞれ重量
部および重量%を表す。
【0024】実施例1 攪拌機付き反応容器に窒素雰囲気下、室温でジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル189部に、1,4−
ナフトキノン47.4部を添加し、さらに5%パラジウ
ムカーボン0.05部を添加し、水素を吹き込みながら
80℃まで昇温し、同温度に維持した。水素吸収終了
後、窒素ガス雰囲気下に触媒の濾過を行い室温まで冷却
した。溶媒を原料に対して7.5重量倍となるように追
加し、ついで、窒素ガスを吹き込みつつ、水酸化ナトリ
ウム25.7部を添加して昇温し190℃において2時
間保温した。金属塩生成後100℃まで冷却し、二酸化
炭素ガスを液中に吹き込んだ。ガス吸収が認められなく
なった後、さらに1時間吹き込んだ。
【0025】次に、60℃まで冷却し、35%酢酸5
7.1部を滴下し中和を行った。この反応液を予め用意
しておいた366.5部の温水中に注入した。pHが8
未満であることを確認した後、生じた副反応物を濾別
し、濾液に35%塩酸を滴下しpH1.0に調整した。
生じた析出物を冷却後濾取し、水洗後50℃で風乾し、
1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸51.8部を得
た。このもののHPLCによる組成分析の結果、1,4
−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の純度は98.6%
で、収率は84.6%であった。なお、純度はカルボン
酸の中和滴定法により測定を行った。また分解点は19
0℃以上であった。
【0026】実施例2 触媒としてラネーニッケル1.2部を用いた以外は、実
施例1と同じ条件で反応を行った。その結果、1,4−
ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の結晶51.1部を得
た。この結晶の純度は99.1%で、収率は82.8%
であった。
【0027】実施例3 触媒としてプラチナカーボン0.05部を用いた以外
は、実施例1と同じ条件で反応を行った。その結果、
1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の結晶52.2
部を得た。この結晶の純度は99.0%で、収率は8
4.5%であった。
【0028】実施例4〜6 接触還元反応温度として60℃、90℃、または100
℃で実施した以外は実施例1と同じ条件で反応を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例7 アルカリ金属塩生成反応に、水酸化カリウムを用いた以
外は、実施例1と同じ条件で反応を行った。その結果、
1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の結晶51.9
部を得た。この結晶の純度は98.9%で、収率は8
3.9%であった。
【0031】実施例8 有機媒体としてプロピレングリコールジアセテートを使
用して反応を実施した以外は、実施例1と同じ条件で反
応を行った。その結果、1,4−ジヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸の結晶52.0部を得た。この結晶の純度は9
9.0%で、収率は84.1%であった。
【0032】実施例9 攪拌機付き反応容器に窒素雰囲気下、室温でジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル173部に、1,4−
ジヒドロキシナフタレン25.6部、水酸化ナトリウム
13.4部を添加して昇温し、189℃において2時間
保温した。金属塩生成後、100℃まで冷却し、二酸化
炭素ガスを液中に吹き込んだ。ガス吸収が認められなく
なった後、さらに1時間二酸化炭素ガスを吹き込んだ。
次に、70℃まで冷却し、35%酢酸57部を滴下し中
和を行った。この反応液を予め用意しておいた193部
の温水中に注入した。生じた副反応物を濾別し、濾液に
35%塩酸を滴下してpH1.0に調整した。生じた析
出物を冷却した後濾取し、水洗後50℃で風乾し、1,
4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸30.4部を得た。
このもののHPLCによる組成分析の結果、1,4−ジ
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の純度は98.8%で、収
率は83.0%であった。なお、純度はカルボン酸の中
和滴定法により測定した。また、分解点は190℃以上
であった。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法により、染料等の中間体と
して有用な1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸を工
業的に有利に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 37/68 9155−4H C07C 37/68 39/225 9155−4H 39/225 65/11 2115−4H 65/11 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,4−ジヒドロキシナフタレンを、不
    活性ガス雰囲気下にプロピレン系グリコールエーテル
    中、110℃〜200℃において、アルカリ金属水酸化
    物で処理してそのアルカリ金属塩を生成せしめ、引き続
    き二酸化炭素ガスを用いてカルボキシル化することを特
    徴とする1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 1,4−ジヒドロキシナフタレンが、プ
    ロピレン系グリコールエーテル中での1,4−ナフトキ
    ノンの接触還元生成物を不活性ガス雰囲気下に濾過した
    後得られる溶液状のものであることを特徴とする請求項
    1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 プロピレン系グリコールエーテルが、プ
    ロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリ
    コール メチルエーテル、トリプロピレングリコール
    メチルエーテル、プロピレングリコール n−ブチルエ
    ーテル、ジプロピレングリコール n−ブチルエーテ
    ル、トリプロピレングリコール n−ブチルエーテル、
    プロピレングリコール メチルエーテルアセテート、プ
    ロピレングリコール ジアセテート、プロピレングリコ
    ール フェニルエーテルからなる群より選択される1種
    以上である請求項1または請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属水酸化物が水酸化ナトリウ
    ムまたは水酸化カリウムである請求項1記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属水酸化物を、原料である
    1,4−ジヒドロキシナフタレン1モルに対して、1.
    5モル〜3モル用いることを特徴とする請求項1記載の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 接触還元が、ラネーニッケル、プラチナ
    カーボン又はパラジウムカーボン触媒を使用するもので
    ある請求項2記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010233577A (ja) * 2003-03-26 2010-10-21 Meiji Milk Prod Co Ltd 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸(dhna)を含有する飲食品の製造方法

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JP2010233577A (ja) * 2003-03-26 2010-10-21 Meiji Milk Prod Co Ltd 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸(dhna)を含有する飲食品の製造方法
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