JPH1171320A - 2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの製造法 - Google Patents
2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの製造法Info
- Publication number
- JPH1171320A JPH1171320A JP9233849A JP23384997A JPH1171320A JP H1171320 A JPH1171320 A JP H1171320A JP 9233849 A JP9233849 A JP 9233849A JP 23384997 A JP23384997 A JP 23384997A JP H1171320 A JPH1171320 A JP H1171320A
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- chlorine
- tetrachlorocyclohexanone
- reaction
- cyclohexanone
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の方法では満足できなかった2,2,
6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの工業的製法を
提供する。 【解決手段】 カルボン酸溶媒中、シクロヘキサノンと
塩素を反応させ2,2,6,6−テトラクロロシクロヘ
キサノンを製造する方法において、触媒として水を用い
る。
6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの工業的製法を
提供する。 【解決手段】 カルボン酸溶媒中、シクロヘキサノンと
塩素を反応させ2,2,6,6−テトラクロロシクロヘ
キサノンを製造する方法において、触媒として水を用い
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種中間原料として
有用な2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノン
の製造法に関する。
有用な2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノン
の製造法に関する。
【0002】2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキ
サノンは、従来天然物からしか得られなかった希少で高
価なピロガロ−ルの製造原料として特に有用である。特
公昭60−30659号公報には、2,2,6,6−テ
トラクロロシクロヘキサノンをカルボン酸塩のような触
媒存在下において加水分解することによりピロガロ−ル
が得られることが開示されている。
サノンは、従来天然物からしか得られなかった希少で高
価なピロガロ−ルの製造原料として特に有用である。特
公昭60−30659号公報には、2,2,6,6−テ
トラクロロシクロヘキサノンをカルボン酸塩のような触
媒存在下において加水分解することによりピロガロ−ル
が得られることが開示されている。
【0003】
【従来の技術】従来、2,2,6,6−テトラクロロシ
クロヘキサノンの製造法としては、アミン化合物や有機
リン化合物のような触媒の存在下、実質的に無水の溶媒
中にシクロヘキサノンと塩素を同時連続的に供給する方
法が知られている(特開昭47−18850号公報、特
開昭53−141245号公報、特開平1−26134
4号公報参照)。これらの公報には、触媒としてはピリ
ジン、コリジン、トリブチルホスフィン、トリフェニル
ホスフィン等が特に有効であることが開示され、また溶
媒としては、四塩化炭素、クロロベンゼンを用いる場合
に特に良好な結果が得られることが開示されている。
クロヘキサノンの製造法としては、アミン化合物や有機
リン化合物のような触媒の存在下、実質的に無水の溶媒
中にシクロヘキサノンと塩素を同時連続的に供給する方
法が知られている(特開昭47−18850号公報、特
開昭53−141245号公報、特開平1−26134
4号公報参照)。これらの公報には、触媒としてはピリ
ジン、コリジン、トリブチルホスフィン、トリフェニル
ホスフィン等が特に有効であることが開示され、また溶
媒としては、四塩化炭素、クロロベンゼンを用いる場合
に特に良好な結果が得られることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法で得られる2,2,6,6−テトラクロロシクロヘ
キサノンを特にピロガロ−ル原料として使用する場合以
下のような問題があり、従来の2,2,6,6−テトラ
クロロシクロヘキサノンの製造法は工業的な製造法とし
て満足できるものではなかった。
方法で得られる2,2,6,6−テトラクロロシクロヘ
キサノンを特にピロガロ−ル原料として使用する場合以
下のような問題があり、従来の2,2,6,6−テトラ
クロロシクロヘキサノンの製造法は工業的な製造法とし
て満足できるものではなかった。
【0005】非常に高価な触媒を必要とする。 塩素化終了後、2,2,6,6−テトラクロロシクロ
ヘキサノンを溶媒及び触媒から分離するため晶析のよう
な繁雑な操作を必要とする。
ヘキサノンを溶媒及び触媒から分離するため晶析のよう
な繁雑な操作を必要とする。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、従来の方法では満足できなかっ
た2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの工
業的製法を提供することにある。すなわち、従来の問題
点を解決し、ピロガロ−ルの製造原料として使用可能な
2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンを工業
的に、安価にかつ効率的に製造することにある。
のであり、その目的は、従来の方法では満足できなかっ
た2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの工
業的製法を提供することにある。すなわち、従来の問題
点を解決し、ピロガロ−ルの製造原料として使用可能な
2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンを工業
的に、安価にかつ効率的に製造することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ピロガロ
−ルの製造原料として使用可能な2,2,6,6−テト
ラクロロシクロヘキサノンを工業的に、安価にかつ効率
的に製造する方法を提供すべく鋭意検討した結果、カル
ボン酸溶媒中、シクロヘキサノンと塩素を反応させ2,
2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンを製造する
方法において、触媒として水を用いることにより、前記
した問題点を解決し高収率で2,2,6,6−テトラク
ロロシクロヘキサノンを製造できることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
−ルの製造原料として使用可能な2,2,6,6−テト
ラクロロシクロヘキサノンを工業的に、安価にかつ効率
的に製造する方法を提供すべく鋭意検討した結果、カル
ボン酸溶媒中、シクロヘキサノンと塩素を反応させ2,
2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンを製造する
方法において、触媒として水を用いることにより、前記
した問題点を解決し高収率で2,2,6,6−テトラク
ロロシクロヘキサノンを製造できることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0008】すなわち、本発明は、カルボン酸溶媒中、
シクロヘキサノンと塩素を反応させ2,2,6,6−テ
トラクロロシクロヘキサノンを製造する方法において、
触媒として水を用いることを特徴とする2,2,6,6
−テトラクロロシクロヘキサノンの製造法である。
シクロヘキサノンと塩素を反応させ2,2,6,6−テ
トラクロロシクロヘキサノンを製造する方法において、
触媒として水を用いることを特徴とする2,2,6,6
−テトラクロロシクロヘキサノンの製造法である。
【0009】上記公報に開示された従来の製造法では、
溶媒は実質的に無水であり、触媒として水が使用可能な
ことは実に驚くべきことである。また、触媒としてリン
化合物やアミン化合物を用いる従来の製造法では、溶媒
としてカルボン酸を用いた場合に良好な結果は得られて
いない。
溶媒は実質的に無水であり、触媒として水が使用可能な
ことは実に驚くべきことである。また、触媒としてリン
化合物やアミン化合物を用いる従来の製造法では、溶媒
としてカルボン酸を用いた場合に良好な結果は得られて
いない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0011】本発明において用いられる触媒は水であ
り、その使用量はシクロヘキサノンに対して通常5〜1
00重量%、好ましくは10〜50重量%である。使用
量が5重量%未満であると十分な反応速度が得られず反
応に長時間を要する場合がある。また、100重量%を
越えると副反応を併発して収率低下の原因となる場合が
ある。
り、その使用量はシクロヘキサノンに対して通常5〜1
00重量%、好ましくは10〜50重量%である。使用
量が5重量%未満であると十分な反応速度が得られず反
応に長時間を要する場合がある。また、100重量%を
越えると副反応を併発して収率低下の原因となる場合が
ある。
【0012】本発明において用いられる溶媒はカルボン
酸であり、具体的には、酢酸、プロピオン酸、酪酸等が
例示される。これらのうち入手の容易さから通常、酢酸
が選ばれる。
酸であり、具体的には、酢酸、プロピオン酸、酪酸等が
例示される。これらのうち入手の容易さから通常、酢酸
が選ばれる。
【0013】本発明の反応温度は通常30〜120℃で
あり、好ましくは40〜100℃である。反応温度が3
0℃未満であると十分な反応速度が得られず反応に長時
間を要する場合がある。また、120℃を越えると副反
応を併発して、収率低下の原因となる場合がある。
あり、好ましくは40〜100℃である。反応温度が3
0℃未満であると十分な反応速度が得られず反応に長時
間を要する場合がある。また、120℃を越えると副反
応を併発して、収率低下の原因となる場合がある。
【0014】本発明の反応方法は特に限定されるもので
はないが、触媒が含まれる溶媒中に塩素とシクロヘキサ
ノンを同時連続的に供給する方法が好ましい。
はないが、触媒が含まれる溶媒中に塩素とシクロヘキサ
ノンを同時連続的に供給する方法が好ましい。
【0015】本発明において用いられる塩素の使用量
は、シクロヘキサノンに対して4.0〜6.0モル比、
好ましくは4.2〜4.5モル比である。モル比が4.
0未満であるとシクロヘキサノンの全量を所望の生成物
に転化させることができない。また、モル比が6.0を
越えると2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノ
ンが更に塩素化されてペンタクロロシクロヘキサノンが
生成し収率低下の原因となる。
は、シクロヘキサノンに対して4.0〜6.0モル比、
好ましくは4.2〜4.5モル比である。モル比が4.
0未満であるとシクロヘキサノンの全量を所望の生成物
に転化させることができない。また、モル比が6.0を
越えると2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノ
ンが更に塩素化されてペンタクロロシクロヘキサノンが
生成し収率低下の原因となる。
【0016】反応終了後、得られた反応液は、晶析等に
より溶媒から2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキ
サノンを分離することなくピロガロ−ルの製造原料とし
て用いることが可能である。
より溶媒から2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキ
サノンを分離することなくピロガロ−ルの製造原料とし
て用いることが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の方法によれば、次工程に無害であり安価な水を触媒と
して用いることにより従来の問題点を解決して高純度の
2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンを得る
ことができる。反応で使用するカルボン酸溶媒は次工程
の溶媒と兼用できるため、反応液をそのまま使用してピ
ロガロ−ルを製造することが可能となる。
の方法によれば、次工程に無害であり安価な水を触媒と
して用いることにより従来の問題点を解決して高純度の
2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンを得る
ことができる。反応で使用するカルボン酸溶媒は次工程
の溶媒と兼用できるため、反応液をそのまま使用してピ
ロガロ−ルを製造することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の方法を実施例により具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
【0019】実施例1 温度計、還流コンデンサ−、攪拌翼、滴下ロ−ト及び塩
素供給導管を有するフラスコに酢酸(400ml)、水
(23.6g)を加えた後、60℃において6時間かけ
てシクロヘキサノン(78.6g、0.8mol)と塩
素(113.6g、1.6mol)を同時連続的に供給
した。供給終了後、更に同温度で18時間かけて塩素
(127.8g、1.8mol)を供給した。供給終了
後、同温度で30分間熟成した。熟成終了後、窒素を吹
き込み、反応生成物から過剰の塩素と副生した塩化水素
ガスを除去した。続いて、有機相をガスクロマトグラフ
ィ−で分析した結果、2,2,6,6−テトラクロロシ
クロヘキサノンが93.1%の収率で生成していた。
素供給導管を有するフラスコに酢酸(400ml)、水
(23.6g)を加えた後、60℃において6時間かけ
てシクロヘキサノン(78.6g、0.8mol)と塩
素(113.6g、1.6mol)を同時連続的に供給
した。供給終了後、更に同温度で18時間かけて塩素
(127.8g、1.8mol)を供給した。供給終了
後、同温度で30分間熟成した。熟成終了後、窒素を吹
き込み、反応生成物から過剰の塩素と副生した塩化水素
ガスを除去した。続いて、有機相をガスクロマトグラフ
ィ−で分析した結果、2,2,6,6−テトラクロロシ
クロヘキサノンが93.1%の収率で生成していた。
【0020】参考例1 ピロガロ−ルの製造 実施例1で得られた2,2,6,6−テトラクロロシク
ロヘキサノンの酢酸溶液中に、還流温度において8時間
かけて48%水酸化ナトリウム水溶液(300g、3.
6mol)を滴下した。滴下終了後、同温度で10時間
熟成した。反応終了後、析出した塩を濾過して除いた。
続いて、有機相をガスクロマトグラフィ−で分析した結
果、ピロガロ−ルがシクロヘキサノン基準で75%の収
率で生成していた。
ロヘキサノンの酢酸溶液中に、還流温度において8時間
かけて48%水酸化ナトリウム水溶液(300g、3.
6mol)を滴下した。滴下終了後、同温度で10時間
熟成した。反応終了後、析出した塩を濾過して除いた。
続いて、有機相をガスクロマトグラフィ−で分析した結
果、ピロガロ−ルがシクロヘキサノン基準で75%の収
率で生成していた。
【0021】実施例2〜実施例3 実施例1に準じ、表1に示す条件下で反応を行った。表
1に反応条件と反応結果を併せて記載した。
1に反応条件と反応結果を併せて記載した。
【0022】
【表1】
【0023】比較例1 温度計、還流コンデンサ−、攪拌翼、滴下ロ−ト及び塩
素供給導管を有するフラスコに酢酸(400ml)を加
えた後、60℃において6時間かけてシクロヘキサノン
(78.6g、0.8mol)と塩素(113.6g、
1.6mol)を同時連続的に供給した。供給終了後、
更に同温度で18時間かけて塩素(127.8g、1.
8mol)を供給した。供給終了後、同温度で30分間
熟成した。熟成終了後、窒素を吹き込み、反応生成物か
ら過剰の塩素と副生した塩化水素ガスを除去した。続い
て、有機相をガスクロマトグラフィ−で分析した結果、
2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンが4
9.1%の収率で生成していた。
素供給導管を有するフラスコに酢酸(400ml)を加
えた後、60℃において6時間かけてシクロヘキサノン
(78.6g、0.8mol)と塩素(113.6g、
1.6mol)を同時連続的に供給した。供給終了後、
更に同温度で18時間かけて塩素(127.8g、1.
8mol)を供給した。供給終了後、同温度で30分間
熟成した。熟成終了後、窒素を吹き込み、反応生成物か
ら過剰の塩素と副生した塩化水素ガスを除去した。続い
て、有機相をガスクロマトグラフィ−で分析した結果、
2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンが4
9.1%の収率で生成していた。
【0024】比較例2〜比較例5 比較例1に準じ、表1に示す条件下で反応を行った。表
1に反応条件と反応結果を併せて記載した。
1に反応条件と反応結果を併せて記載した。
Claims (1)
- 【請求項1】 カルボン酸溶媒中、シクロヘキサノンと
塩素を反応させ2,2,6,6−テトラクロロシクロヘ
キサノンを製造する方法において、触媒として水を用い
ることを特徴とする2,2,6,6−テトラクロロシク
ロヘキサノンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9233849A JPH1171320A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9233849A JPH1171320A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1171320A true JPH1171320A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16961542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9233849A Pending JPH1171320A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 2,2,6,6−テトラクロロシクロヘキサノンの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1171320A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003064011A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Dainippon Ink & Chem Inc | 6−ヒドロキシテトラリンの製造方法 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9233849A patent/JPH1171320A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003064011A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Dainippon Ink & Chem Inc | 6−ヒドロキシテトラリンの製造方法 |
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