JPH09132608A - ビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤 - Google Patents

ビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤

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JPH09132608A
JPH09132608A JP7317487A JP31748795A JPH09132608A JP H09132608 A JPH09132608 A JP H09132608A JP 7317487 A JP7317487 A JP 7317487A JP 31748795 A JP31748795 A JP 31748795A JP H09132608 A JPH09132608 A JP H09132608A
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光夫 渋谷
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浩一 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性液の安定性に優れ、従来の水溶性分散助
剤と同様のビニル系化合物の重合物が得られ、特に嵩比
重や充填効率に優れるビニル系化合物の重合物が得ら
れ、更にはスケール付着防止性能に優れたビニル系化合
物の懸濁重合用の分散助剤を提供すること。 【解決手段】 水溶性高分子または反応性界面活性剤の
グラフト化度が10〜80%のビニルエステル系重合体
を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の化合物がグ
ラフトされたビニルエステル系重合体を含有したビニル
系化合物の懸濁重合用分散助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ケン化度が70モル%以下の
ビニルエステル系樹脂(低ケン化ポリビニルアルコール
系樹脂)は、ビニル系化合物(特に塩化ビニル)の懸濁
重合用分散助剤として広く利用されている。そして、か
かる分散助剤(或いは分散剤)には、得られる塩化ビ
ニル系重合体粒子の粒度分布がシャープであること、
該塩化ビニル系重合体粒子の可塑剤吸収能が大きいこ
と、該塩化ビニル系重合体粒子中に残存するモノマー
が少ないこと、該塩化ビニル系重合体粒子が多孔性
(ポロシティー)を有して嵩比重が大きいこと、該塩
化ビニル系重合体粒子の成形性が良好(ゲル化性が良好
なこと等)であること、等の性能が要求されているのが
実情である。
【0003】かかる性能を満たすべく、ポリビニルアル
コール系樹脂(ケン化度70〜90モル%,重合度30
0〜3000)とビニル系重合体を特定の比で併用した
り(特開昭64−51409号公報)、ケン化度が50
モル%未満で平均重合度が4000以上のポリビニルエ
ステル系重合体を分散助剤として用いたり(特開平4−
85303号公報)、ケン化度が60モル%以下で平均
重合度が4000以上で且つ平均粒子径が100μm以
下のポリビニルエステル系重合体の水性分散液を分散助
剤として用いたり(特開平5−345805号公報)す
ることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭64−51409号公報開示技術や特開平4−8
5303号公報開示技術では、上記のやについては
顕著な改善が見られるものの、更に塩化ビニル系重合体
粒子の嵩比重を上げようとするとやの性能が低下す
る傾向にあり、塩化ビニル系重合体粒子の球形度と内部
空隙の両方を向上させることができないという問題点が
あり、また特開平5−345805号公報開示技術で
は、水性分散液の安定性及び塩化ビニルモノマーへの溶
解性の制御等について十分に考慮されておらずまだまだ
改善の余地の残るところである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑みて鋭意
検討した結果、本発明者らは、水溶性高分子及び/また
は反応性界面活性剤のグラフト化度が10〜80%のビ
ニルエステル系重合体を含有する懸濁重合用分散助剤が
水性液の安定性に特に優れ、且つかかる分散助剤をビニ
ル系化合物の懸濁重合に供したとき、特に嵩比重が大き
く、脱モノマー性、可塑剤吸収性、充填効率[B.D
(g/cc)×(ポロシティー(cc/g)+1/1.
4)]、成形性に優れたビニル系化合物(塩化ビニル系
重合体粒子)が得られ、更には重合時のスケール付着防
止能にも優れることを見いだし本発明の完成に至った。
なお、本発明でいうグラフト化度とは、乳化重合又は懸
濁重合等により得られたビニルエステル系重合体の水性
分散液を製膜して測定される値で具体的には以下の通り
である。
【0006】PETフイルム上に100μm用のアプリ
ケーターを用いて該水性分散液を塗布して、常温で乾燥
させて皮膜を作製し、20℃,65%RHで48時間調
湿する。該皮膜より約3gの試料を採取して精秤(a)
し、アセトンで12時間ソックスレー抽出した後、沸騰
水に4時間浸漬する。この抽出作業を2回繰り返した
後、該皮膜を105℃で3時間乾燥して秤量(b)する。
また、同様に調湿させた分散液皮膜約3gを精秤し、1
05℃で3時間乾燥させて揮発分(C)を求め、以下の
式より算出する。 グラフト化度(%)=[b/a(1−c/100)]×1
00 a:分散液生成皮膜重量(g) b:上記処理後、105℃、3時間乾燥後の皮膜重量
(g) c:分散液生成皮膜の揮発分(%)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳細に説明する。
本発明で用いられる水溶性高分子とは、ポリビニルアル
コール系樹脂、水溶性のエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物、ポリアクリル酸塩、メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等が挙げられるが、グラフト化度のコントロールの点か
ら、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましく、その中で
もアルキレンオキサイド変性ポリビニルアルコール系樹
脂、部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂、アセト酢
酸エステル化ポリビニルアルコール系樹脂、カルボキシ
ル化ポリビニルアルコール系樹脂(アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、アコニット酸、フマル酸、マレイン酸モノエス
テル、イタコン酸モノエステル、シトラコン酸モノエス
テル、フマル酸モノエステル、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、無水シトラコン酸等の酸又はその塩等により
カルボキシル化されたポリビニルアルコール)、スルホ
ン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂(エチレンスルホ
ン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオ
レフィンスルホン酸又はその塩やナトリウムスルホプロ
ピル2−エチルヘキシルマレート、ナトリウムスルホプ
ロピルトリデシルマレート、ナトリウムスルホプロピル
エイコシルマレート等のスルホアルキルマレート又はそ
の塩やスルホアルキル(メタ)アクリルアミド又はその
塩やスルホアルキル(メタ)アクリレート又はその塩等
によりスルホン酸変性されたポリビニルアルコール)。
【0008】カチオン化ポリビニルアルコール系樹脂
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライド、3−クロロエチルトリメチルアン
モニウムクロライド、3−クロロプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド、N−アクリルアミドトリメチル
アンモニウムクロライド、N−アクリルアミドエチルト
リメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミド
プロピルトリメチルアンモニウムクロライド、2−アク
リロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、N
−メチルジメチルアミノアクリルアミド、アリルトリメ
チルアンモニウムクロライド、メタアリルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ジメチルアリルアミン、ジメチ
ルメタアクリルアミン、ジメチルアリルアンモニウムク
ロライド、ジエチルアリルアンモニウムクロライド、エ
チルジアリルアミン、メチルジアリルアミン等のカチオ
ン基を有する化合物によりカチオン化されたポリビニル
アルコール)が特に好ましく、本発明の目的を考慮すれ
ば、アルキレンオキサイド変性ポリビニルアルコール系
樹脂においては、平均重合度50〜2000,ケン化度
70〜100モル%,アルキレンオキサイドの平均付加
モル数0.05〜10モル%が好ましく、更には平均重
合度100〜1500,ケン化度80〜99モル%,ア
ルキレンオキサイドの平均付加モル数0.5〜5モル%
が好ましく、殊に平均重合度200〜1200,ケン化
度80〜95モル%,アルキレンオキサイドの平均付加
モル数0.5〜4モル%が好ましく、かかるアルキレン
オキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド等が挙げられ、親水性を付与できるという点
よりエチレンオキサイドが好適にもちいられる。
【0009】部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂に
おいては、平均重合度100〜4000,ケン化度68
〜100モル%が好ましく、更には平均重合度200〜
3000,ケン化度70〜95モル%が好ましく、殊に
平均重合度250〜2200,ケン化度78〜89モル
%が好ましい。アセト酢酸エステル化ポリビニルアルコ
ール系樹脂においては、平均重合度100〜4000,
ケン化度68〜99.8モル%,アセト酢酸エステル化
度0.5〜20モル%が好ましく、更には平均重合度3
00〜2600,ケン化度75〜99モル%,アセト酢
酸エステル化度1〜10モル%が好ましく、殊に平均重
合度200〜1700,ケン化度80〜98モル%,ア
セト酢酸エステル化度3〜8モル%が好ましい。
【0010】カルボキシル化ポリビニルアルコール系樹
脂においては、平均重合度100〜2000,ケン化度
30〜98モル%,カルボキシル化度0.05〜10モ
ル%が好ましく、更には平均重合度100〜1000,
ケン化度75〜98モル%,カルボキシル化度0.1〜
5モル%が好ましく、殊に平均重合度200〜500,
カルボキシル化度1〜5モル%が好ましい。スルホン酸
変性ポリビニルアルコール系樹脂においては、平均重合
度50〜2000,ケン化度0〜100モル%,スルホ
ン酸変性度0.05〜10モル%が好ましく、更には平
均重合度100〜1000,ケン化度68〜99モル
%,スルホン酸変性度0.1〜5モル%が好ましく、殊
に平均重合度150〜500,ケン化度72〜88モル
%,スルホン酸変性度1〜5モル%が好ましい。
【0011】カチオン化ポリビニルアルコール系樹脂に
おいては、平均重合度50〜3000,ケン化度0〜1
00モル%,カチオン化度0.05〜10モル%が好ま
しく、更には平均重合度100〜2600,ケン化度3
0〜99モル%,カチオン化度0.1〜5モル%が好ま
しく、殊に平均重合度150〜1700,ケン化度50
〜88モル%,カチオン化度1〜5モル%が好ましい。
この中でも、アルキレンオキサイド変性ポリビニルアル
コール系樹脂、部分ケン化ポリビニルアルコール系樹脂
及びスルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂が重要
である。
【0012】また、水溶性高分子として該アセト酢酸エ
ステル化ポリビニルアルコール系樹脂を用いてビニルエ
ステル系重合体を得る場合、ブチルメルカプタン、ヘキ
シルメルカプタン、オクチルメルカプタン、デシルメル
カプタン、ヘキサデシルメルカプタン、ドデシルメルカ
プタン、オクタデシルメルカプタン、フェニルメルカプ
タン、メルカプトトルエン等のメルカプタン類や酸性
(メタ)亜硫酸ナトリウム、酸性(メタ)亜硫酸カリウ
ム等の酸性亜硫酸塩の存在下で重合を行うと、安定性の
良好なエマルジョンが得られる。
【0013】一方本発明で用いられる反応性界面活性剤
としては、反応性官能基として活性エチレン基、異性三
員環、二塩基酸イミド、アルデヒド、或いは酸ハライ
ド,活性ハロメチル,活性ハロビニル等の活性ハロゲン
やメチロール,メチレンピリジニウム等を含むもの、更
にはラジカル重合可能な二重結合を含有するもの等が挙
げられ、中でも二重結合を含有するポリオキシエチレン
アリルグリシジルノニルフェニルエーテル或いはポリオ
キシエチレンアリルグリシジルノニルフェニルエーテル
の硫酸エステル塩等が好適に用いられ、具体的には旭電
化工業(株)製の「アデカリアソープNE−10」、「ア
デカリアソープNE−20」、「アデカリアソープNE
−30」、「アデカリアソープNE−40」、「アデカ
リアソープSE−10N」等が用いられる。
【0014】また、必要に応じて、水溶性のエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアクリル酸塩、メチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ノニオン性界面活性剤、アニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等の他の水溶性高
分子を適宜併用することも可能である。更に、本発明で
用いられるビニルエステル系化合物としては、ギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニ
ル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ピバリン
酸ビニル、酢酸イソプロペニール、各種アクリル酸エス
テルなどが挙げられ、これらを単独重合あるいは共重合
して用いられる。なかんずく酢酸ビニル単独あるいは酢
酸ビニルを主体とした共重合が好適に用いられる。
【0015】又、本発明の効果を阻害しない範囲で、上
記のビニルエステル系化合物に共重合可能なモノマーが
共重合されていても差し支えなく、このようなモノマー
としては、例えば、(メタ)アクリル酸,マレイン酸,
イタコン酸,クロトン酸等の不飽和酸又はそのエステル
或いは塩又は無水物、(メタ)アクリルアミド又はその
誘導体、アリルスルホン酸ナトリウムやメタアリルスル
ホン酸ナトリウム等の不飽和スルホン酸塩類、アルキル
ビニルエーテル、アセトアセチル基含有エチレン性不飽
和モノマー、オキシアルキレン基含有不飽和モノマー、
第4級アンモニウム塩含有不飽和ビニルモノマー、エチ
レン,プロピレン,α−オクテン,α−ドデセン等のα
−オレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化
ビニル、フッ化ビニリデン、(メタ)アクリロニトリ
ル、ビニルアルコキシシラン類、スチレンなどが挙げら
れる。
【0016】上記の如き水溶性高分子または反応性界面
活性剤をグラフトさせたビニルエステル系重合体を得る
方法としては、特に限定されないが、水溶媒中でビニル
エステル系モノマー類をラジカル重合することが工業的
に有利であり、水溶性高分子または反応性界面活性剤の
共存下でビニルエステル系化合物を乳化重合又は懸濁重
合させる方法が好ましい。かかる重合方法としては、公
知の方法が採用され得る。
【0017】例えば、乳化重合法としては、水溶性高分
子または反応性界面活性剤の水媒体中でビニルエステル
系モノマーを一括,分割,連続のいずれかの添加方法に
よって行うことができ、またビニルエステル系モノマー
を水溶性高分子または反応性界面活性剤で乳化分散した
後、乳化液として添加することもできる。重合時間は2
〜8時間、重合温度は40〜95℃(好ましくは60〜
85℃)、エマルジョン中のポリマー濃度は10〜60
重量%(好ましくは25〜45重量%、更に好ましくは
30〜35重量%)である。該重合における水溶性高分
子または反応性界面活性剤の添加量は全系に対して1〜
20重量%が好ましく、特に3〜10重量%が好まし
い。
【0018】乳化重合触媒としてはラジカル発生剤、な
かんずく過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリ
ウム等の水溶性触媒が好適に用いられる。更に他の乳化
剤、例えばセルロース誘導体(カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース
など)、ポリアクリル酸誘導体、(無水)マレイン酸−
ビニルエーテル共重合体、(無水)マレイン酸−酢酸ビ
ニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アリルスルホン酸
(塩)共重合体ケン化物なども適宜併用できる。その他
通常の乳化重合で用いられる種々の添加剤、例えばレド
ックス系で用いられるロンガリット、モール塩等の還元
剤や更には高級アルコール類の連鎖移動剤、pH調整剤
なども適宜使用できる。
【0019】又、懸濁重合法としては、乳化重合法と同
様、水溶性高分子及び/または反応性界面活性剤の水媒
体中でビニルエステル系モノマーを一括,分割,連続の
いずれかの添加方法によって行うことができ、またビニ
ルエステル系モノマーを水溶性高分子または界面活性剤
で懸濁分散した後、懸濁液として添加することもでき
る。重合時間は2〜8時間、重合温度は40〜95℃
(好ましくは60〜85℃)、サスペンジョン中のポリ
マー濃度は10〜60重量%(好ましくは30〜55重
量%、更に好ましくは30〜45重量%)である。
【0020】重合触媒としてはラジカル発生剤、なかん
ずく油溶性触媒が好適に用いられ、例えば、過酸化ベン
ゾイル、ラウリルパーオキサイド等の有機パーオキサイ
ドやアゾビスイソブチロニトリルに代表されるアゾ化合
物等が好適に用いられる。また、重合度調節剤としてメ
ルカプタン類、高級アルコール類等の連鎖移動剤やpH
調整剤なども適宜使用できる。該重合における水溶性高
分子及び/または反応性界面活性剤の添加量は全系に対
して0.1〜10重量%が好ましく、特に0.5〜5重
量%が好ましい。
【0021】本発明においては、上記の重合によって得
られたビニルエステル系重合体への水溶性高分子及び/
または反応性界面活性剤のグラフト化度を10〜80%
にすることを特徴とするもので、該グラフト化度を10
〜80%の範囲にする方法は特に限定されないが、上述
の如く水溶性高分子として特定のポリビニルアルコール
系樹脂のケン化度等により任意にコントロールしたり、
反応型界面活性剤や特定のポリビニルアルコール系樹脂
の添加量によってコントロールすること等が挙げられ
る。また、該グラフト化度は10%未満では、塩化ビニ
ル系重合体の懸濁重合において塩化ビニル重合体粒子内
の内部空隙をコントロールするという点で不十分とな
り、逆に80%を越えると塩化ビニルモノマーへの溶解
性が低下して本発明の目的を達成することはできない。
該グラフト化度が20〜70%の時、本発明の効果が最
もよく発揮することができ好ましい。更に好ましくは4
0〜70%である。
【0022】また、かかる分散助剤は、粉体状で重合に
供されることも可能であるが、重合時の分散効率等を考
慮すれば、水性液の状態で重合に供することが好まし
く、特に水性分散液とすることが好ましい。かかる水性
分散液としては上記のビニルエステル系重合体を分散質
として、水中に10〜50重量%の割合で分散させたも
のが好ましく、該重合体の割合が10重量%未満では、
性能上問題はないが、経済上不利となり、逆に50重量
%を越えると水性液の粘度が高くなり作業性が低下して
好ましくなく、好ましくは30〜40重量%である。
【0023】かかる水性分散液を得る方法としては、特
に限定されず、乳化重合、懸濁重合等により得られた水
性分散液をそのまま用いる方法、或いはこれらの水性分
散液をスラリー状でケン化した後撹拌下に水に再分散さ
せる方法等が挙げられ、中でも乳化重合により得られた
水性分散液をそのまま用いる方法が好適に採用され得
る。なお、本発明では、上記のビニルエステル系重合体
はケン化度は60モル%以下が好ましく、更には20モ
ル%以下が好ましく、特に好ましくは10モル%以下で
ある。ケン化度が60モル%を越えると塩化ビニル重合
体の懸濁粒子の可塑剤吸収性、脱モノマー性、充填効率
等が低下して好ましくない。
【0024】次に得られたビニルエステル系重合体の水
性分散液を分散助剤として用いたビニル系化合物の懸濁
重合法について説明する。懸濁重合を行う際には、通常
水又は加熱水媒体に本発明の分散助剤と分散安定剤を添
加し、ビニル系モノマーを分散させて油溶性触媒の存在
下で重合を行う。かかる分散安定剤としては、部分ケン
化ポリビニルアルコール(好ましくは重合度500〜3
500、ケン化度65〜90モル%、更に好ましくは6
8〜85モル%)、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース等の水溶性セルロースエ
ーテル類、アクリル酸共重合体,ゼラチン等の水溶性ポ
リマー、ソルビタンモノラウレート,ソルビタントリオ
レート,グリセリントリステアレート,エチレンオキシ
ドプロピレンオキシドブロックコポリマー等の油溶性乳
化剤、ポリオキシエチレングリセリノレート、ラウリン
酸ナトリウム等の水溶性乳化剤などが例示され、これら
の1種または2種以上の組み合わせで用いることがで
き、中でも部分ケン化ポリビニルアルコールや水溶性セ
ルロースエーテル類が好適に用いられ、分散安定剤と分
散助剤の添加量の重量比は分散安定剤の種類等によって
一概に言えないが、7/1〜1/5の範囲が好ましく、
特に7/1〜7/5の範囲が好ましい。
【0025】また、添加方法は、分散安定剤、分散助剤
の各々を粉末のまま又は水溶液として水媒体に加えられ
たり、また分散安定剤と分散助剤を粉末ブレンドや水溶
液ブレンド後同時に添加しても良い。該分散安定剤及び
分散助剤は、重合の初期に一括仕込みしても、又重合の
途中で分割して仕込んでもよい。使用される触媒として
は、油溶性の触媒であれば特に限定されず、例えばベン
ゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、α,α′−ア
ゾビスイソブチロニトリル、α,α′−アゾビス−2,
4−ジメチルバレロニトリル、アセチルシクロヘキシル
スルホニルパーオキサイド或いはこれらの混合物が使用
される。重合温度は、当業者周知の範囲から任意に選択
される。
【0026】懸濁重合の対象となるモノマーとしては、
塩化ビニルの単独重合のみではなく、これと共重合可能
なモノマー、例えばハロゲン化ビニリデン、ビニルエー
テル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸又はその無水物やエチレン、プロ
ピレン、スチレン等との共重合物にも好適であり、更に
は塩化ビニル用に限らず、スチレン、メタクリル酸エス
テル、酢酸ビニル等任意のビニル化合物の懸濁重合用に
も使用することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお,実施例中「%」、「部」とあるのは、断り
のない限り重量基準を意味する。 実施例1 水溶性高分子として4%水溶液粘度5cps/20℃、
平均ケン化度88モル%で、エチレンオキサイド(平均
付加モル数=15)で1モル%変性されたポリビニルア
ルコール系樹脂を用いて以下の如く酢酸ビニルの乳化重
合を行った。撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計
を備えたセパラブルフラスコにイオン交換水200部、
上記変性ポリビニルアルコール系樹脂9部及び酢酸ナト
リウム1.26部を仕込み、撹拌しながらフラスコ内の
温度を90℃に昇温して完全に溶解させた。次に65℃
にして、その間窒素ガスでフラスコ内を置換しながら酢
酸ビニルモノマー8.1部を加えた後3%過硫酸アンモ
ニウム水2mlを添加して1時間重合した。次いで内温
を70℃に保ちながら残りの酢酸ビニルモノマー72.
9部を3時間かけて均等滴下しながら、更に3%過硫酸
アンモニウム水8mlを1時間毎に4分割添加して重合
を行った。全モノマーを仕込み後75℃で1時間熟成し
た後冷却して、グラフト化度66%,平均粒径0.16
μm,粘度1.8ポイズ/25℃の分散助剤からなる固
形分30%の水性液を得た。なお、平均粒径は固形分
0.05%の水性液を用いてレーザー光散乱測定器(大
塚電子社製、DLS−700)により測定し、粘度は固
形分30%の水性液を用いてブルックフィールド型粘度
計(10rpm/25℃)により測定した。得られた水
性液を用いて、以下の要領で分散性及び希釈沈降安定性
を調べた。
【0028】(分散性)純水が150g入った200m
lのビーカーに、得られた水性液(固形分30%)を
0.5g滴下後、ファウドラータイプの撹拌翼で100
rpmの回転数で1分間撹拌した後の状態を目視により
観察して評価(○:ビーカーの底に沈殿物は認められず
分散状態良好、△:ビーカーの底にわずかの沈殿物が認
められる、×:ビーカーの底にかなりの量の沈殿物が認
められる)した。 (希釈沈降安定性)得られた水性液を希釈して固形分1
%の水性液とした後、かかる水性液100gを100m
lのメスシリンダーに入れて25℃で2ケ月放置し、放
置後の上澄み量(cc)を調べた。
【0029】実施例2 水溶性高分子として4%水溶液粘度2.5cps/20
℃、平均ケン化度88モル%のアリルスルホン酸変性
(アリルスルホン酸変性量2.7モル%)ポリビニルア
ルコール系樹脂を用いて以下の如く酢酸ビニルの乳化重
合を行った。撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計
を備えたセパラブルフラスコにイオン交換水200部、
上記アリルスルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂
9部及び酢酸ナトリウム1.26部を仕込み、撹拌しな
がらフラスコ内の温度を90℃に昇温して完全に溶解さ
せた。次に65℃にして、その間窒素ガスでフラスコ内
を置換しながら酢酸ビニルモノマー8.1部と3%過硫
酸アンモニウム水2mlを添加した。次いで内温を70
℃に保ちながら残りの酢酸ビニルモノマー72.9部を
3時間かけて均等滴下しながら、更に3%過硫酸アンモ
ニウム水8mlを1時間毎に4分割添加して重合を行っ
た。全モノマーを仕込み後75℃で1時間熟成した後冷
却して、スルホン酸変性ポリビニルアルコール系樹脂の
グラフト化度65%,平均粒径0.18μm,粘度0.
3ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水
性液を得た。かかる水性液について、実施例1と同様に
評価を行った。
【0030】実施例3 実施例2において、水溶性高分子として4%水溶液粘度
3.5cps/20℃、ケン化度88モル%のポリビニ
ルアルコール系樹脂を用いた以外は、実施例2に準じて
酢酸ビニルの乳化重合を行って該樹脂のグラフト化度が
50%,平均粒径0.14μm,粘度0.5ポイズ/2
5℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。
かかる水性液について、実施例1と同様に評価を行っ
た。
【0031】実施例4 4%水溶液粘度4.5cps、ケン化度78モル%、ア
リルスルホン酸変性(アリルスルホン酸変性量0.15
モル%)ポリビニルアルコール系樹脂を用いて実施例2
と同様に酢酸ビニルの乳化重合を行って、該樹脂のグラ
フト化度が68%,平均粒径0.22μm,粘度7.5
ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性
液を得た。かかる水性液について、実施例1と同様に評
価を行った。
【0032】実施例5 実施例2において、水溶性高分子として4%水溶液粘度
5cps/20℃,ケン化度88モル%の部分ケン化ポ
リビニルアルコール系樹脂を用いた以外は、実施例2に
準じて酢酸ビニルの乳化重合を行って、該樹脂のグラフ
ト化度が55%,平均粒径0.14μm,粘度3.7ポ
イズ/25℃の分散助剤からなる固形分30%の水性液
を得た。かかる水性液について、実施例1と同様に評価
を行った。
【0033】実施例6 実施例1において、水溶性高分子に代えて、反応性界面
活性剤としてポリオキシエチレンアリルグリシジルノニ
ルフェニルエーテルの硝酸エステル塩(旭電化(株)
製、「アデカリアソープSE−10N」、前記の一般式
化1においてRがC919で、XがSO3NH4でnが1
0)を用いた以外は、実施例1に準じて酢酸ビニルの乳
化重合を行って、該界面活性剤のグラフト化度が40
%,平均粒径0.40μm,粘度2.4ポイズ/25℃
の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。かか
る水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0034】実施例7 実施例6において、反応性界面活性剤としてポリオキシ
エチレンアリルグリシジルノニルフェニルエーテル(旭
電化(株)製、「アデカリアソープNE−10」、前記
の一般式化1においてRがC919で、XがHでnが1
0)を用いた以外は、実施例6に準じて酢酸ビニルの乳
化重合を行って、該界面活性剤のグラフト化度が45
%,平均粒径0.50μm,粘度6.0ポイズ/25℃
の分散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。かか
る水性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0035】実施例8 水溶性高分子として4%水溶液粘度25cps/20
℃、平均ケン化度78モル%で、アセト酢酸エステルで
7モル%変性されたポリビニルアルコール系樹脂を用い
て以下の如く酢酸ビニルの乳化重合を行った。撹拌機、
還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えたセパラブルフ
ラスコにイオン交換水200部、上記変性ポリビニルア
ルコール系樹脂9部及び酢酸ナトリウム0.045部、
酸性亜硫酸ナトリウム0.12部を仕込み、撹拌しなが
らフラスコ内の温度を90℃に昇温して完全に溶解させ
た。次に65℃にして、その間窒素ガスでフラスコ内を
置換しながら酢酸ビニルモノマー8.1部を加えた後3
%過硫酸アンモニウム水2mlを添加して1時間重合し
た。次いで内温を70℃に保ちながら残りの酢酸ビニル
モノマー72.9部を3時間かけて均等滴下しながら、
更に3%過硫酸アンモニウム水8mlを1時間毎に4分
割添加して重合を行った。全モノマーを仕込み後75℃
で1時間熟成した後冷却して、グラフト化度80%,平
均粒径0.50μm,粘度80ポイズ/25℃の分散助
剤からなる固形分30%の水性液を得た。かかる水性液
について、実施例1と同様に評価を行った。
【0036】実施例9 実施例5において得られた分散助剤100部を含水率5
0%のメタノール250部に分散させて、さらに水酸化
ナトリウム1.0部を添加してケン化を行って、ケン度
20モル%,平均粒径0.12μm,4%粘度2.9c
ps/20℃のポリビニルアルコール系樹脂分散助剤が
得られた。かかる分散助剤を分散質として、30%濃度
の水性分散液を調製し、実施例1と同様に評価を行っ
た。
【0037】比較例1 実施例1において変性ポリビニルアルコール系樹脂のケ
ン化度を99モル%、4%粘度を5cps/20℃とし
た以外は実施例1と同様に行って、グラフト化度7%,
平均粒径1.20μm,粘度1.5ポイズ/25℃の分
散助剤からなる固形分30%の水性液を得た。かかる水
性液について、実施例1と同様に評価を行った。
【0038】比較例2 実施例2においてポリビニルアルコール系樹脂に代えて
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(花王
(株)製、「エマルゲン#950」)を用いた以外は実
施例1と同様に行って、グラフト化度5%,平均粒径
1.50μm,粘度3.5ポイズ/25℃の分散助剤か
らなる固形分30%の水性液を得た。かかる水性液につ
いて、実施例1と同様に評価を行った。
【0039】比較例3 実施例8において酸性亜硫酸ナトリウムを用いずに同様
に行って、グラフト化度85%,平均粒径0.80μ
m,粘度400ポイズ/25℃の分散助剤からなる固形
分30%の水性液を得た。かかる水性液について、実施
例1と同様に評価を行った。上記の実施例及び比較例の
評価結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】実施例10 上記実施例1で得られた水性分散液を分散助剤として用
いて以下の要領でポリ塩化ビニルの重合を行って、得ら
れたポリ塩化ビニル粒子について、後述の如き性能評価
を行った。撹拌機を備えたオートクレーブ中に塩化ビニ
ルモノマー100重量部、水150重量部、上記実施例
1の水性分散液(固形分30%)0.13重量部(オキ
シエチレン基含有ポリビニルアルコール共重合体の固形
分換算で0.04重量部)及び(主)分散剤として重合
度2400,ケン化度80モル%のポリビニルアルコー
ル0.07部を用い、更にラウロイルパーオキサイド
0.2重量部を仕込み、回転数400rpmで撹拌しな
がら温度60℃にて懸濁重合を行って、ポリ塩化ビニル
粒子を得た。
【0042】実施例11〜18 実施例1〜9で得られた水性分散液を分散助剤とし、表
2に示される(主)分散剤を併用して実施例10に準じ
てポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行っ
た。なお、実施例14及び15では、ポリビニルアルコ
ール系(主)分散剤に更に重合度800,ケン化度73
モル%のポリビニルアルコール系分散剤を0.08部
(実施例14)あるいは重合度800,ケン化度72モ
ル%のポリビニルアルコール系分散剤を0.01部(実
施例15)加えて2種類の分散剤を使用した。
【0043】比較例4 比較例1の分散助剤を用いて実施例10に準じて同様に
ポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行った。 比較例5 比較例2の分散助剤を用いて実施例10に準じて同様に
ポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行った。 比較例6 比較例3の分散助剤を用いて実施例10に準じて同様に
ポリ塩化ビニルの重合を行って、同様に評価を行った。
上記の実施例及び比較例のポリ塩化ビニル重合の評価結
果を表3に示す。
【0044】
【表2】 分 散 助 剤 (主)分散剤 種 類 使用量 重合度 ケン化度 使用量 (部) (モル%) (部) 実施例10 実施例1の水性液 0.04 2400 80 0.07 〃 11 実施例2の水性液 0.03 2700 80 0.06 〃 12 実施例3の水性液 0.05 2400 80 0.07 〃 13 実施例4の水性液 0.01 2400 80 0.07 〃 14 実施例5の水性液 0.05 2400 80 0.07 〃 15 実施例6の水性液 0.03 3000 80 0.07 〃 16 実施例7の水性液 0.03 2400 80 0.07 〃 17 実施例8の水性液 0.03 2400 80 0.07 〃 18 実施例9の水性液 0.04 2400 80 0.07 比較例4 比較例1の水性液 0.04 2400 80 0.07 〃 5 比較例2の水性液 0.04 2400 80 0.07 〃 6 比較例3の水性液 0.03 2400 80 0.07
【0045】
【表3】 嵩比重 充填効率 可塑剤 残存モノマー フィッシュアイ スケール付着性 (g/cc) 吸収性 (ppm) 実施例10 0.600 0.609 A 0.09 A A 〃 11 0.610 0.613 A 0.10 A A 〃 12 0.598 0.607 A 0.08 A A 〃 13 0.620 0.623 A 0.10 A A 〃 14 0.590 0.600 A 0.05 A A 〃 15 0.620 0.629 A 0.07 A A 〃 16 0.580 0.588 A 0.04 A A 〃 17 0.590 0.540 B 0.20 A A 〃 18 0.600 0.570 A 0.16 A A 比較例4 0.579 0.478 C 4.00 B B 〃 5 0.550 0.468 C 5.00 B B 〃 6 0.580 0.475 C 15.00 C C
【0046】註)表中の測定方法及び評価基準は以下の
通り。 <嵩比重(B.D)>JIS K 6721に準拠し
た。 <充填効率(粒子の球形度の尺度)>計算式[B.D
(g/cc)×(ポロシティー(cc/g)+1/1.
4)]により算出した。但し、ポロシティーは水銀侵入
法により測定した。
【0047】<可塑剤吸収性>プラストグラフに接続さ
れたプラネタリー型ミキサーに得られたポリ塩化ビニル
粒子60部とDOP(ジオクチルフタレート)40部の
混合物を投入して、80℃で撹拌しながら各時間毎の混
練トルクを測定し、混練トルクが低下するまでの経過時
間を調べた。評価基準は以下の通り。 A −−− 3分未満 B −−− 3〜5分未満 C −−− 5分以上
【0048】<残存モノマー>得られたポリ塩化ビニル
粒子の一定量をTHF(テトラヒドロフラン)に溶解さ
せて、ガスクロマトグラフにより残存する塩化ビニルモ
ノマーを定量した。 <フィッシュアイ>得られたポリ塩化ビニル粒子100
部、DOP(ジオクチルフタレート)50部、ジオクチ
ル錫ジラウレート3部及びステアリン酸亜鉛1部を15
5℃で3分間ロール練りして0.3mm厚のシートを作
製し100mm×100mm当たりのフィッシュアイの
数を測定した。評価基準は以下の通り。 A −−− 0〜4個 B −−− 5〜10個 C −−− 11個以上
【0049】<スケール付着性>重合体スラリーを重合
缶外に取り出した後、缶内におけるスケールの付着状態
を目視観察した。評価基準は以下の通り。 A −−− スケールの付着がなく、重合缶の金属光沢
が見える。 B −−− わずかにスケールの付着が認められ、重合
缶の金属光沢が明瞭でない。 C −−− 重合缶全体にフィルム状のスケールの付着
が認められる。
【0050】
【発明の効果】本発明のビニル化合物の懸濁重合用分散
助剤は、特定の化合物がグラフトされているため、かか
る分散助剤の水性(分散)液の安定性は良好で、かかる
水性(分散)液をビニル系化合物の懸濁重合に供したと
きは、上記の如くビニル系化合物粒子の球形度と内部空
隙の向上を同時に満足する良好なビニル系化合物の重合
物が得られ、スケール付着防止能にも優れ、ビニル系化
合物の懸濁重合用の分散助剤として大変有用性が高く、
かかる分散助剤を用いて懸濁重合された塩化ビニルは、
成形加工性に優れ、フィルム、ホース、シート、ビニル
レザー、ビニル鋼板、防水帆布、塗装布、工業用手袋、
印刷用ロール、靴底、発泡体、人形、クッション等の用
途に利用することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ビニル系化合物の懸濁重
合用分散助剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性高分子及び/または反応性界面活
    性剤のグラフト化度が10〜80%のビニルエステル系
    重合体を含有することを特徴とするビニル系化合物の懸
    濁重合用分散助剤。
  2. 【請求項2】 グラフト化度が20〜70%であること
    を特徴とする請求項1記載のビニル系化合物の懸濁重合
    用分散助剤。
  3. 【請求項3】 ビニルエステル系化合物が酢酸ビニルで
    あることを特徴とする請求項1または2記載のビニル系
    化合物の懸濁重合用分散助剤。
  4. 【請求項4】 水溶性高分子がポリビニルアルコール系
    樹脂であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載
    のビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。
  5. 【請求項5】 反応性界面活性剤が、下記一般式化1で
    示されることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の
    ビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。 【化1】 (但し、RはCm2m+1でmは1〜20の整数、Xは
    H,SO3NH4,SO3Na、nは5〜40の整数をそ
    れぞれ表す。)
  6. 【請求項6】 ビニルエステル系重合体が水を媒体とし
    て分散状態で含有されることを特徴とする請求項1〜5
    いずれか記載のビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤。
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