JPH09140653A - 食器類洗浄器および食器類の洗浄方法 - Google Patents

食器類洗浄器および食器類の洗浄方法

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JPH09140653A
JPH09140653A JP32941695A JP32941695A JPH09140653A JP H09140653 A JPH09140653 A JP H09140653A JP 32941695 A JP32941695 A JP 32941695A JP 32941695 A JP32941695 A JP 32941695A JP H09140653 A JPH09140653 A JP H09140653A
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JP
Japan
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water
alkaline
cleaning
washing
ions
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JP32941695A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Hasegawa
秀翁 長谷川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛋白質、油、澱粉などの成分を含む食べ滓が
付着した平皿、お椀、茶碗、サジ、スプーン、箸などの
食器類を少量の洗剤の使用で効率よく洗浄できる食器類
洗浄器および食器類の洗浄方法を開発する。 【解決手段】 60〜65℃に加熱されたpH10以上
の強アルカリ性水にアルカリ洗剤を加えた洗浄液を用い
て食器類を洗浄する時、外部から供給される水中のカル
シウムイオン、マグネシウムイオン、ケイ素イオン、鉄
イオンなどの陽イオンを除去する装置、これらの陽イオ
ンを除去した水に食塩を添加して電気分解して前記強ア
ルカリ性水を製造する装置、および前記アルカリ洗剤を
供給する装置を備えた食器類洗浄器を用いて洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食器類洗浄器および
食器類の洗浄方法に関し、さらに詳しくは家庭や洗浄業
務などにおいて食事後の大小の平皿、お椀、茶碗、サ
ジ、スプーン、箸などに付着した蛋白質、油、澱粉など
の成分を含む食事の食べ滓を効率よく洗浄できる食器類
洗浄器および食器類の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、洗浄器内に洗浄水を散水する散
水口を設け、水道水をそのまま循環させて洗浄するか、
あるいは洗剤などを加えた洗浄水を汚れた食器類の表裏
面に一様に当たるようにして、洗浄器内を循環するよう
にしている。しかしながら、水道水等をそのまま使用す
る場合は、最近の洋食化に伴う油汚れが落ちにくく、洗
浄されなかった滓により悪臭が食器洗浄器内で多々発生
するなどの不具合があり、また洗剤などを加えた洗浄水
を使用しても各種の成分を含む汚れが落ちないので、結
果として洗剤の使用量を約0.2重量%以上に増加させ
る必要がでるなど不経済になるとともに、洗剤等の濯ぎ
が不十分となる、排水に含まれる洗剤濃度が多いため環
境への悪影響がでるなどの問題があった。
【0003】これらの問題を改善するために、洗浄水と
して電気分解によって得られたアルカリイオン水と酸性
水のいずれか一方又は両方を用いる洗浄器が提案されて
いるが(特開平6−319673号公報)、酸性水を洗
浄液とした場合は蛋白食品が凝固しておちにくくなり、
一方、アルカリ水を洗浄液とした場合はある程度の洗浄
効果はあるが、蛋白食品や澱粉などの洗浄ができない
上、汚れの再付着を防止できないので、食事の食べ滓が
付着した食器類を効率よく洗浄することができなかっ
た。また、洗浄水として電気分解によって得られた強ア
ルカリイオン水と強酸性水を利用し、強アルカリイオン
水を約40℃に加熱して洗浄水とし用い、洗浄後、強酸
性水ですすいで殺菌する洗浄殺菌装置が提案されている
が(特開平6−296572号公報)、強アルカリ水を
洗浄液とした場合は油脂のケン化作用や蛋白質の溶解作
用による洗浄効果はあるが、澱粉の洗浄ができない上、
汚れの再付着を防止できないので、蛋白質、油、澱粉な
どの成分を含む食事の食べ滓が付着した食器類を効率よ
く洗浄することができなかった。一方、強アルカリ性水
を加熱するとスケールが系内に発生して洗浄器のタン
ク、開閉弁、管路、ポンプ、洗浄液を噴出するノズルな
どに蓄積してこれらを閉塞させたり、摩耗したり、動作
不良を起させたりする問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強ア
ルカリ性水を加熱してもスケールが系内に発生して洗浄
器のタンク、開閉弁、管路、ポンプ、洗浄液を噴出する
ノズルなどに蓄積してこれらを閉塞させたり、摩耗した
り、動作不良を起させたりすることなく、蛋白質、油、
澱粉などの成分を含む食べ滓が付着した平皿、お椀、茶
碗、サジ、スプーン、箸などの食器類を少量の洗剤の使
用で効率よく洗浄できる洗浄器および洗浄方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
解決すべく研究を重ねた結果、食塩を添加した水を電気
分解して得られる特定のpH値を有する強アルカリ性水
を特定の温度に加熱し、この強アルカリ性水にアルカリ
洗剤を加えて洗浄することにより上記の課題を解決でき
ること、および電気分解して前記強アルカリ性水を製造
するために外部から供給される水の中に含まれているカ
ルシウムイオン、マグネシウムイオン、ケイ素イオン、
鉄イオンなどの陽イオンを除去しておかないと加熱した
場合にこれらの陽イオンに起因するスケールが系内に発
生して問題となることを見いだし本発明を完成するに至
った。
【0006】本発明の請求項1の発明は、60〜65℃
に加熱されたpH10以上の強アルカリ性水にアルカリ
洗剤を加えた洗浄液を用いて食器類を洗浄する食器類洗
浄器であって、外部から供給される水中のカルシウムイ
オン、マグネシウムイオン、ケイ素イオン、鉄イオンな
どの陽イオンを除去する装置、これらの陽イオンを除去
した水に食塩を添加して電気分解して前記強アルカリ性
水を製造する装置、および前記アルカリ洗剤を供給する
装置を備えたことを特徴とする食器類洗浄器である。
【0007】本発明の請求項2の発明は、60〜65℃
に加熱されたpH10以上の強アルカリ性水にアルカリ
洗剤を加えた洗浄液を用いて食器類を洗浄する食器類洗
浄器であって、外部から供給される水中のカルシウムイ
オン、マグネシウムイオン、ケイ素イオン、鉄イオンな
どの陽イオンを除去する装置、これらの陽イオンを除去
した水に食塩を添加して電気分解して前記強アルカリ性
水を製造する装置、前記アルカリ洗剤を供給する装置、
および食器類を乾燥するための乾燥機を備えたことを特
徴とする食器類洗浄器である。
【0008】本発明の請求項3の発明は、外部から供給
される水中のカルシウムイオン、マグネシウムイオン、
ケイ素イオン、鉄イオンなどの陽イオンを除去した水に
食塩を添加し、電気分解して得られるpH10以上の強
アルカリ性水を60〜65℃に加熱し、この加熱した強
アルカリ性水にアルカリ洗剤を加えて洗浄することを特
徴とする食器類の洗浄方法である。
【0009】本発明の請求項4の発明は、請求項3に記
載の食器類の洗浄方法において、蛋白質分解酵素、油分
解酵素、澱粉分解酵素から選ばれる酵素を含有するアル
カリ洗剤を加えて洗浄することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項5の発明は、請求項3ある
いは請求項4に食器類の洗浄方法において、前記強アル
カリ性水に0.05〜0.2重量%のアルカリ洗剤を加
えて洗浄することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、水道水や井戸
水などの水に食塩を添加し、電気分解を行い、pH10
以上の強アルカリ性水を得て、得られた強アルカリ性水
を60〜65℃に加熱し、加熱されたpH10以上の強
アルカリ性水とアルカリ洗剤を組み合わせて洗浄するこ
とにより、アルカリ洗剤のもつ洗浄作用、即ち界面活性
作用、汚れに対する浸透性、汚れの再付着防止作用など
と、強アルカリ性水による油のケン化作用、蛋白質の溶
解作用、澱粉に対する洗浄効果などが組み合わされてこ
れらの相乗効果により、洗浄効果が非常にアップする。
本発明においては洗浄液を適用する方式は限定されず、
例えばつけおき式、噴射ノズル式などのいずれも使用で
きる。
【0012】本発明で用いる強アルカリ性水のpHは1
0以上であり、pH10未満では洗浄効果が不十分とな
る。この強アルカリ性水の加熱後の温度は60〜65℃
であり、60℃未満では洗浄効果が不十分となり、65
℃を超えても総合的な洗浄効果が増加しないので不経済
である上、蛋白質分解酵素、油分解酵素、澱粉分解酵素
などを添加する場合はこれらの酵素の作用が減退する。
【0013】本発明においては、電気分解して前記強ア
ルカリ性水を製造するために外部から供給される水道水
や井戸水などの水の中に含まれているカルシウムイオ
ン、マグネシウムイオン、ケイ素イオン、鉄イオンなど
の陽イオンを除去しておかないと上記のように60〜6
5℃に加熱した場合にこれらの陽イオンに起因するスケ
ールが系内に発生してタンク、開閉弁、管路、ポンプ、
洗浄液を噴出するノズルなどに蓄積して閉塞したり、摩
耗したり、動作不良を起させたりするなどの問題が生じ
る。そのため、これらの陽イオンを予め除去しておく必
要がある。これらの陽イオンを除去する方法は特に限定
されず、例えば、公知の軟水器または公知の各種のイオ
ン交換樹脂を充填した装置などからなる陽イオン除去装
置に前記水道水や井戸水などを通して除去する例を挙げ
ることができる。
【0014】本発明においては、アルカリ洗剤に蛋白質
分解酵素、油分解酵素、澱粉分解酵素などから選ばれる
酵素を添加すれば、各種酵素の成分分解作用(蛋白分解
作用、油分解作用、澱粉分解作用など)が付加されるの
で、洗浄効果が非常にアップする。
【0015】本発明においては、前記のような強アルカ
リ性水を用いれば食器類が相当汚れていても0.2重量
%以上のアルカリ洗剤を加える必要がなくなり、0.2
重量%以下のアルカリ洗剤を加えるだけで、蛋白質、
油、澱粉などの成分を含む食べ滓が付着した平皿、お
椀、茶碗、サジ、スプーン、箸などの食器類を効率よく
洗浄できるので、排水に含まれる洗剤濃度が少なくな
り、環境にやさしい洗浄法となる。しかし0.05重量
%以下のアルカリ洗剤の添加量の場合は、汚れによって
は洗浄効果が不十分な場合が生じる。
【0016】以下、本発明について図面を参照して説明
する。図1は本発明の食器類洗浄器および洗浄方法の一
例を説明するための概略構成図である。図中1は食器類
洗浄器で、この食器類洗浄器1には、水道又は井戸等の
外部の給水源(図示せず)から供給される水(矢印で示
す)に含まれる前記のような陽イオンを除去するための
イオン交換樹脂を充填した陽イオン除去装置2が設けら
れており、この陽イオン除去装置2に前記水道水や井戸
水などを通して陽イオンを除去した水に食塩を添加して
電気分解して強アルカリイオン水(pH10以上)と強
酸性水(pH2〜4程度)を生成する電解槽3が内蔵さ
れている強アルカリイオン水製造装置3Aが備えられて
いる。この電解槽3により製造された強アルアリイオン
水は強アルアリイオン水製造装置3A中のタンク4に蓄
えられ、図示しない加熱・保温装置により60〜65℃
に加熱・維持される。電解槽3により製造された強酸性
水は同様にタンク5に蓄えられ、必要により図示しない
加熱・保温装置により加熱・維持される。タンク4に蓄
えられた強アルアリイオン水あるいはタンク5に蓄えら
れた強酸性水は必要に応じて図示しない制御装置からの
信号により開閉される切り替え弁6を開けて管路7を経
て洗浄ケース8の下部に送られる。
【0017】食器洗浄器1内に設けた洗浄ケース8内に
は、食器等を洗浄するための洗浄室9が設けられてお
り、この洗浄室9には、電解槽3によって生成された加
熱された強アルカイオン水が管路7を経て送られた後、
送水ポンプ10により管路11から上方に送られて噴射
ノズル12a、12b、12c、12dから図示しない
食器を入れた棚状体13の下から食器に対して噴射され
るようになっており、また、その上方に設けた噴射ノズ
ル14a、14bから図示しない食器を入れた棚状体1
5の下から食器に対して噴射されるようになっている。
15は排出弁であり、図示しない制御装置からの信号に
より開閉されるようになっており、洗浄、すすぎなどが
終了すると開けられて汚水あるいはすすぎ液などが管路
16を経て食器洗浄器1外へ排出される。
【0018】電解槽2は図示していないが、白金メッキ
チタンからなる陽極板と陰極板との間に微細多孔質の隔
膜体を設け、陽極板と陰極板との間に適宜制御された電
圧を印加するようになされている。これにより、電解槽
3内に供給された陽イオンを除去された水道水等は図示
しない食塩を添加され、電気分解されて、陰極板側に強
アルカリイオン水を、陽極板側に強酸性水を生成するよ
うになっている。
【0019】図中の17は液状あるいは粉末状のアルカ
リ洗剤あるいは蛋白質分解酵素、油分解酵素、澱粉分解
酵素から選ばれる酵素を添加したアルカリ洗剤組成物な
どを供給する装置であり、図示しない制御装置からの信
号により開閉される開閉弁を備えた洗剤供給口18から
洗浄ケース8内にアルカリ洗剤などを必要な時期に必要
な量だけ添加できるようになっている。アルカリ洗剤供
給装置17の内部を複数に仕切り、仕切られた区画ごと
に洗剤供給口を設け、それぞれの区画中に別種のアルカ
リ洗剤などを入れ、汚れの程度、汚れの種類などにより
それぞれのアルカリ洗剤などを適宜使い分けたり、2種
類あるいはそれ以上の複数のアルカリ洗剤などを組み合
わせて一時に、あるいは順番に使用できるようになって
いる。
【0020】図中の19は、洗浄液は通過するがご飯
粒、肉片などの食べ滓などは濾別できる金網である。ま
た、洗浄ケース8の上面側内面には図示しない格子形の
突条を有する単一の板状体を備えている。
【0021】上記構成の食器洗浄器1において、洗浄室
9内の所定の位置に棚状体13、15を設置した後、ス
タートボタンを押すと、水道又は井戸等の外部の給水源
から供給される水はイオン交換樹脂を充填した陽イオン
除去装置2を通って陽イオンが除去され、操作パネル上
の押ボタンにより設定された電解条件により、電解槽3
は食塩を添加した水道水などを強アルカリイオン水と強
酸性水に電気分解し、強アルカリイオン水はタンク4中
に蓄えられて60〜65℃に加熱され、その温度に維持
され、この加熱された強アルカリイオン水は切換弁6、
管路7を通り洗浄ケース8に適量だけ供給され、強酸性
水はタンク5内に収納される。
【0022】洗浄ケース8に適量の加熱された強アルカ
リイオン水が供給されると、洗剤供給口18から洗浄ケ
ース8内に適当な種類のアルカリ洗剤などの必要量が添
加されて強アルカリイオン水に溶解・混合され、加熱が
不十分であれば洗浄ケース8の図示しないヒータにより
さらに加熱して60〜65℃に維持されて、送水ポンプ
10の正回転によって管路11から上方に送られて噴射
ノズル12a、12b、12c、12dから図示しない
食器を入れた棚状体13の下から食器に対して噴射され
るようになっており、また、その上方に設けた噴射ノズ
ル14a、14bから図示しない食器を入れた棚状体1
5の下から食器に対して噴射されるようになっている。
噴出したアルカリ洗剤などを含む加熱された強アルカリ
イオン水(洗浄液と称す)が食器に当たって汚れを洗い
落とす一方、洗浄室9の天井にまで飛散した洗浄液は該
天井面に設けられた突条を伝わって略真下に落下し、食
器の汚れを上面側からも洗い落とす。送水ポンプ10に
より洗浄液を循環させて十分に洗浄が行われる。また洗
浄ケース8の底部に落下した汚水は金網19を通って食
べ滓が濾別され、食べ滓が金網19上に回収されて洗浄
液だけが循環し、食器の洗浄が一定時間行われる。
【0023】さらに、洗浄時間が経過したとき、排出弁
15を開けて送水ポンプ10が逆回転して汚水を排出さ
せる。排水と共に、図示しない給水バルブを開動して水
道水などの濯ぎ液が温度調節されるかあるいは常温で洗
浄室内に給水され、送水ポンプ10を正回転させて濯ぎ
洗浄を行った後、汚水は同様にして排水される。この濯
ぎ操作の前に、切換弁6を切り替えて、タンク5内の強
酸性水を管路7から食器洗浄器1へ給水して、送水ポン
プ10を正回転させて濯ぎ洗浄を行った後、汚水を排水
して、2段階の洗浄を行ってもよい。このような2段階
洗浄により、食器類を殺菌できる、排水を中和できるな
どの効果がある。
【0024】上記のように前記洗浄液を用いて洗浄する
ことにより、アルカリ洗剤のもつ洗浄作用、即ち界面活
性作用、汚れに対する浸透性、汚れの再付着防止作用な
どと、強アルカリ性水による油のケン化作用、蛋白質の
溶解作用、澱粉に対する洗浄効果などが組み合わされて
これらの相乗効果により、食器等の汚れに対する洗浄効
果が増進される。また、濯ぎ洗浄に際し、強酸性水は、
制菌作用を有しているので、食器等がより清潔に保たれ
る一方、食器洗浄器自体に食べ滓によって悪臭が発生す
るのが抑制される。前記洗浄液を用いれば食器類が相当
汚れていても0.2重量%以下のアルカリ洗剤を加える
だけで、蛋白質、油、澱粉などの成分を含む食べ滓が付
着した食器類を効率よく洗浄できるので、排水に含まれ
る洗剤濃度が少なくなる。
【0025】図2は本発明の他の食器洗浄器の概略構成
図である。図2において図1と同一の符号は同一物を示
す。図2に示す洗浄器1aは上部に空気を加熱して熱風
を作る乾燥機20が設けられており、濯ぎ終了後、図示
しない制御装置からの信号により開閉弁21が開けら
れ、熱風が管路22を通って洗浄室9内に送られ、食器
類を乾燥するようになっている。24は図示しない制御
装置からの信号により開閉する開閉弁23を備えた排気
口である。上記のようにして濯ぎが終了した後、乾燥機
20からの熱風を開閉弁21を開けて、管路22を経て
洗浄室9内に送って、食器類を十分乾燥する。排気は開
閉弁23を開けて排気口24から外へ排気する。このよ
うにすれば前記の場合と同様に食べ滓が付着した食器類
を効率よく洗浄できるなどの効果を奏すると共に、乾燥
できるので食器などに手で触れる必要がなくなり、食器
等がより清潔に保たれる。
【0026】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 (実験1) 強アルカリ水、弱アルカリ水、強酸性水、アル
カリ洗剤(使用濃度0.2wt%)および水道水を洗
浄液(いずれの洗浄液も63℃に設定した)とし、ご飯
粒、口紅、卵(黄身・白身)、油に対する洗浄力の試験
を行った。アルカリイオン水は陽イオン交換樹脂を用い
て前記陽イオンを除去した水を用い、生成器[商品名:
FSW−A160、三洋電機(株)製]で製造した。 (実験方法) (1)汚れ デンプン汚れとしてご飯粒、蛋白汚れとして卵(黄身、
白身)、油汚れとして食用油(サラダ油)、落ちにくい
ものとて口紅を用いた。
【0027】(2)汚れの付着方法 デンプン汚れは、炊飯米をレオメーターを用い圧力
0.5kg/cm2 でスライドガラスに付着させ30分
室温に放置したものを試料とした。また、洗浄後の残存
性をヨウ素デンプン反応にて確認した。 蛋白汚れは、卵の黄身及び白身を別々にスライドガラ
スに付着させた。白身は付着後24時間、黄身は1時間
室温に放置したものを試料とし使用した。また、白身は
透明なため、蛋白指示薬アミドブラック10Bを添加し
汚れの落ち具合の指標とした。洗浄後の黄身に対しても
残存性を確認するため蛋白指示薬アミドブラック10B
を使用した。 油汚れは、食用油に指示薬としてオイルレッド0を添
加し、室温に24時間放置したものを試料として使用し
た。 口紅は、市販品(商品名:リップスティク「6」、レ
ピアス製)(主成分:ジブチルヒドロキシトルエン)を
使用し、スライドガラスに付着させ、室温に10分放置
したものを試料とした。
【0028】(3)洗浄液の種類およびそのpHとOR
P(酸化還元電位) 強アルカリ水(pH11.3、ORP363mv) 弱アルカリ水(pH8.9、ORP60mv) 強酸性水(pH2.3、ORP1157mv) アルカリ洗剤(pH10.5、ORP452mv) 使用アルカリ洗剤(市販品)[商品名:ウオッシュメイ
ト9、(株)アデカクリーンエイド製]、使用濃度0.
2wt% 水道水(pH7.8、ORP647mv)
【0029】(4)洗浄方法 静置洗浄の場合:各洗浄液中に汚れの付着したスライ
ドガラス6枚を静置状態で5分間浸漬し、汚れの落ちの
度合いを確認した。各種洗浄液の温度は、63℃設定と
した。 攪拌洗浄の場合:各洗浄液中に汚れの付着したスライ
ドガラス6枚を入れて5分間攪拌洗浄し、汚れ落ちの度
合いを確認した。各種洗浄液の温度は、63℃設定とし
た。
【0030】(5)洗浄結果 静置洗浄の結果を表1に示す。攪拌洗浄の結果を表2に
示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1、表2から、攪拌洗浄の場合はアルカ
リ洗剤使用の時にやや洗浄効果がみられるが、静置洗浄
の場合はアルカリ洗剤使用の場合でも洗浄効果がみられ
ず、また、アルカリ洗剤以外の洗浄液単独では静置洗浄
の場合も攪拌洗浄の場合も、洗浄効果が不十分であるこ
とが判る。
【0034】(実験2)強アルカリ水および水道水にア
ルカリ洗剤をそれぞれ0.2、0.15、0.1、0.
05重量%添加した洗浄液(いずれの洗浄液も63℃に
設定した)を用い、ご飯粒、口紅、卵(黄身・白身)、
油に対する洗浄力の試験を行った。アルカリイオン水は
陽イオン交換樹脂を用いて前記陽イオンを除去した水を
用い、生成器[商品名:FSW−A160、三洋電機
(株)製]で製造した。
【0035】(実験方法) (1)汚れ デンプン汚れとしてご飯粒、蛋白汚れとして卵(黄身、
白身)、油汚れとして食用油(サラダ油)、落ちにくい
ものとて口紅を用いた。
【0036】(2)汚れの付着方法 デンプン汚れは、炊飯米をレオメーターを用い圧力
0.5kg/cm2 でスライドガラスに付着させ30分
室温に放置したものを試料とした。また、洗浄後の残存
性をヨウ素デンプン反応にて確認した。 蛋白汚れは、卵の黄身及び白身を別々にスライドガラ
スに付着させた。白身は付着後24時間、黄身は1時間
室温に放置したものを試料とし使用した。また、白身は
透明なため、蛋白指示薬アミドブラック10Bを添加し
汚れの落ち具合の指標とした。洗浄後の黄身に対しても
残存性を確認するため蛋白指示薬アミドブラック10B
を使用した。 油汚れは、食用油に指示薬としてオイルレッド0を添
加し、室温に24時間放置したものを試料として使用し
た。 口紅は、市販品(商品名:リップスティク「6」、レ
ピアス製)(主成分:ジブチルヒドロキシトルエン)を
使用し、スライドガラスに付着させ、室温に10分放置
したものを試料とした。
【0037】(3)洗浄液の種類およびそのpHとOR
P(酸化還元電位) 強アルカリ性水(アルカリ洗剤0.2重量%添加):
pH11.09,ORP335mV 強アルカリ性水(アルカリ洗剤0.15重量%添
加):pH10.88,ORP370mV 強アルカリ性水(アルカリ洗剤0.1重量%添加):
pH10.78,ORP376mV 強アルカリ性水(アルカリ洗剤0.05重量%添
加):pH10.76,ORP390mV 水道水(アルカリ洗剤0.2重量%添加):pH1
0.22,ORP294mV 水道水(アルカリ洗剤0.15重量%添加):pH
9.98,ORP333mV 水道水(アルカリ洗剤0.1重量%添加):pH9.
82,ORP358mV 水道水(アルカリ洗剤0.05重量%添加):pH
9.61,ORP419mV 使用アルカリ洗剤:市販品[商品名:ウオッシュメイト
9、(株)アデカクリーンエイド製]
【0038】(4)洗浄方法 各洗浄液中に汚れの付着したスライドガラス6枚を入れ
て5分間攪拌洗浄し、汚れ落ちの度合いを確認した。各
種洗浄液の温度は、63℃設定とした。
【0039】(5)洗浄結果 洗浄の結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3から、強アルカリ性水に0.1〜0.
2重量%のアルカリ洗剤を添加した洗浄液を使用した場
合は、水道水に0.2重量%のアルカリ洗剤を添加した
洗浄液を使用した場合(一般的に使用されている洗浄剤
を使用した場合)以上の洗浄効果が見られた。強アルカ
リ性水に0.05重量%のアルカリ洗剤を添加したもの
は、汚れの種類によっては水道水に0.2重量%のアル
カリ洗剤を添加したものより洗浄効果がやや劣ることが
判る。
【0042】(実験3)前記実験1および実験2におい
て、陽イオン交換樹脂を用いて前記陽イオンを除去しな
い水を用いて強アルカリ水を作り、その他の条件は同じ
にして実験を行った場合は、多量のスケールの発生が目
視により確認された。このスケールについて元素分析を
EDAXにより行ったところ、マグネシウム、ケイ素、
カルシウム、鉄などが多量に検出された。このような強
アルカリ水を使用せず、水道水を用いた場合は、60〜
65℃に加熱後も目視によるスケールの発生は確認でき
ず、同様にして元素分析を行ったところ、若干のケイ
素、カルシウム、鉄などが検出された程度であった。こ
の原因は明らかでないが、水道水などの水中に予め含ま
れている前記陽イオンが、強アルカリ性水を生成する際
に陰極に引き寄せられ、強アルカリ性水中に多く存在す
るようになって、前記のようにこの強アルカリ性水を加
熱するとスケールが発生したものと考えられる。勿論、
スケールの発生する原因はこの考え方に限定されるもの
ではない。従って、強アルカリ性水を洗浄液と使用し、
加熱する場合は、水道水や井戸水などを軟水器またはイ
オン交換樹脂を通し、含まれる陽イオンを予め除去する
必要がある。
【0043】
【発明の効果】本発明により、蛋白質、油、澱粉などの
成分を含む食べ滓が付着した平皿、お椀、茶碗、サジ、
スプーン、箸などの食器類を少量の洗剤の使用で効率よ
く洗浄できる。本発明においては、食塩を添加した水を
電気分解して得られる特定のpH値を有する強アルカリ
性水を特定の温度に加熱し、この強アルカリ性水にアル
カリ洗剤を加えた洗浄液を用いて洗浄することにより、
アルカリ洗剤のもつ洗浄作用、即ち界面活性作用、汚れ
に対する浸透性、汚れの再付着防止作用などと、強アル
カリ性水による油のケン化作用、蛋白質の溶解作用、澱
粉に対する洗浄効果などが組み合わされてこれらの相乗
効果により、食器等の汚れに対する洗浄効果が増進され
る。外部から供給される水の中に含まれているカルシウ
ムイオン、マグネシウムイオン、ケイ素イオン、鉄イオ
ンなどの陽イオンを予め除去しておけば強アルカリ性水
を加熱した場合にこれらの陽イオンに起因するスケール
が系内に発生する問題がなくなる。また、濯ぎ洗浄に際
して強酸性水を用いると、強酸性水は制菌作用を有して
いるので、食器等がより清潔に保たれる一方、食器洗浄
器自体に食べ滓によって悪臭が発生するのが抑制され
る。アルカリ洗剤に蛋白質分解酵素、油分解酵素、澱粉
分解酵素などから選ばれる酵素を添加すれば、各種酵素
の成分分解作用(蛋白分解作用、油分解作用、澱粉分解
作用など)が付加されるので、洗浄効果が非常にアップ
する。前記洗浄液を用いれば食器類が相当汚れていても
0.2重量%以下のアルカリ洗剤を加えるだけで、蛋白
質、油、澱粉などの成分を含む食べ滓が付着した食器類
を効率よく洗浄できるので、排水に含まれる洗剤濃度が
少なくなる。本発明の食器類洗浄器および食器類の洗浄
方法は簡単な構成からなるので経済的である上、効果が
大きいので産業上の利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の食器洗浄器の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】 本発明の他の食器洗浄器の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1、1a 食器類洗浄器 2 陽イオン除去装置 3 電解槽 3A 強アルカリイオン水製造装置 4、5 タンク 6 切り替え弁 7、11、16、22 管路 8 洗浄ケース 9 洗浄室 10 送水ポンプ 12a、12b、12c、12d、14a、14b 噴
射ノズル 13、15 棚状体 17 アルカリ洗剤組供給装置 18 洗剤供給口 19 金網 20 乾燥機 21、23 開閉弁 22 管路 24 排気口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 60〜65℃に加熱されたpH10以上
    の強アルカリ性水にアルカリ洗剤を加えた洗浄液を用い
    て食器類を洗浄する食器類洗浄器であって、外部から供
    給される水中のカルシウムイオン、マグネシウムイオ
    ン、ケイ素イオン、鉄イオンなどの陽イオンを除去する
    装置、これらの陽イオンを除去した水に食塩を添加して
    電気分解して前記強アルカリ性水を製造する装置、およ
    び前記アルカリ洗剤を供給する装置を備えたことを特徴
    とする食器類洗浄器。
  2. 【請求項2】 60〜65℃に加熱されたpH10以上
    の強アルカリ性水にアルカリ洗剤を加えた洗浄液を用い
    て食器類を洗浄する食器類洗浄器であって、外部から供
    給される水中のカルシウムイオン、マグネシウムイオ
    ン、ケイ素イオン、鉄イオンなどの陽イオンを除去する
    装置、これらの陽イオンを除去した水に食塩を添加して
    電気分解して前記強アルカリ性水を製造する装置、前記
    アルカリ洗剤を供給する装置、および食器類を乾燥する
    ための乾燥機を備えたことを特徴とする食器類洗浄器。
  3. 【請求項3】 外部から供給される水中のカルシウムイ
    オン、マグネシウムイオン、ケイ素イオン、鉄イオンな
    どの陽イオンを除去した水に食塩を添加し、電気分解し
    て得られるpH10以上の強アルカリ性水を60〜65
    ℃に加熱し、この加熱した強アルカリ性水にアルカリ洗
    剤を加えて洗浄することを特徴とする食器類の洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 蛋白質分解酵素、油分解酵素、澱粉分解
    酵素から選ばれる酵素を含有するアルカリ洗剤を加えて
    洗浄することを特徴とする請求項3に記載の食器類の洗
    浄方法。
  5. 【請求項5】 前記強アルカリ性水に0.05〜0.2
    重量%のアルカリ洗剤を加えて洗浄することを特徴とす
    る請求項3あるいは請求項4に食器類の洗浄方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1802801A2 (en) * 2004-10-18 2007-07-04 The Procter and Gamble Company Device and system for improved cleaning in a washing machine
JP2014097136A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Hoshizaki Electric Co Ltd 洗浄装置
JP2017029519A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 花王株式会社 ガラス又は陶器製食器の洗浄方法

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