JPH09141691A - 複層成形品及びその製造方法 - Google Patents

複層成形品及びその製造方法

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JPH09141691A
JPH09141691A JP30576895A JP30576895A JPH09141691A JP H09141691 A JPH09141691 A JP H09141691A JP 30576895 A JP30576895 A JP 30576895A JP 30576895 A JP30576895 A JP 30576895A JP H09141691 A JPH09141691 A JP H09141691A
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resin
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JP30576895A
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Motohiro Kojima
基裕 小嶋
Kiyohiro Ozaki
清博 尾崎
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Kojima Industries Corp
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Kojima Press Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形により一体的に積層された第一の樹
脂層と第二の樹脂層とを少なくとも含んで成り、且つ該
第一の樹脂層の成形収縮に起因するバリの発生が有利に
防止され得るように改良された構造を有する複層成形品
とその有利な製造方法を提供する。 【解決手段】 射出成形により一体的に積層された第一
の樹脂層12と第二の樹脂層14とを少なくとも含む複
層成形品10において、該第一の樹脂層12における該
第二の樹脂層14が積層される部位の端部において、該
第二の樹脂層14が積層される側とは反対側の面に、該
第二の樹脂層14が積層される部位の端縁18に沿って
延びるリブ16を一体的に突出形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形により形
成された第一の樹脂層と、該第一の樹脂層の表面上に、
射出成形により一体的に積層形成された第二の樹脂層と
を、少なくとも含む複層成形品とその製造方法に係り、
特に、第一の樹脂層の成形収縮に起因するバリの発生が
効果的に防止され得るように改良された構造を有する複
層成形品とその有利な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂成形品の一種として、複
数の樹脂層が一体的に積層形成せしめられて構成された
複層成形品がある。例えば、車両用内装部品等は、基材
層の表面上に、表皮材層が一体的に積層形成せしめられ
た二層構造を有する複層成形品にて構成されており、基
材層を与える樹脂材料と、表皮材層を構成する樹脂材料
とが、互いに色や材質が異ならしめられることによっ
て、その意匠性や機能性が有利に高められ得るようにな
っている。
【0003】ところで、そのような複層成形品は、種々
の方法に従って製造され得るものであるが、前述の如き
二層構造を有する車両用内装部品等を製造する際には、
一般に、二色射出成形等の所定の射出成形手法が、採用
されてきている。なお、この二色射出成形手法は、よく
知られているように、1種類の回転可能な固定型と2種
類の可動型とを備えた二色射出成形機を用い、先ず、2
種類の可動型のうちの一方のものと固定型とにて第一の
金型を構成し、該第一の金型内に形成された成形キャビ
ティ内に所定の樹脂材料を射出して、基材層を成形し、
次いで、該第一の金型を型開きした後、かかる固定型内
に基材を収容せしめたまま、該固定型と前記2種類の可
動型のうちの他方のものとにて第二の金型を構成し、該
固定型内の基材層と該他方の可動型との間に形成される
成形キャビティ内に、基材層を与える樹脂材料とは色や
材質の異なる樹脂材料を射出して、該基材層の表面上
に、表皮材層を一体的に積層形成せしめ、以て目的とす
る複層成形品を得るものである。
【0004】そして、このような二色射出成形を始めと
した多色射出成形手法によって複層成形品を得る場合に
は、特別な接着剤や接着作業を要することなく、複数の
樹脂層が有利に一体化され得ると共に、それら複数の樹
脂層をそれぞれ成形する金型において、固定型が兼用さ
れ得て、順次成形される樹脂層を、一々、金型内から離
型せしめて、別の金型内にセットする必要がないこと等
から、複層成形品の成形作業が極めて効率的に行なわれ
得る等という利点を享受することが出来る。
【0005】ところが、そのような射出成形手法を利用
して形成される複層成形品にあっては、その成形過程に
おいて不可避的に生ずる樹脂層の成形収縮に起因して、
以下の如き問題が惹起されている。
【0006】すなわち、例えば、上述の如き二色射出成
形にあっては、予め成形された基材層の表面上に、表皮
材層を積層形成せしめる際に、固定型内に基材層が収容
せしめられたまま、可動型のみが交換され、その交換さ
れた可動型と基材層とにて、表皮材層を成形するための
成形キャビティが形成されるのであるが、その際、図8
に示されるように、固定型20内に収容せしめられた基
材層12の冷却に伴って生ずる成形収縮によって、該基
材層12の端縁18と固定型20との間に、該基材層1
2と表皮材層成形用可動型34とにて構成される表皮材
層成形用キャビティ38につながる間隙32が生成する
こととなり、そのため、図9からも明らかな如く、かか
る表皮材層成形用キャビティ38内に、表皮材層を与え
る表皮材層成形用樹脂材料40を射出せしめた際に、か
かる樹脂材料40が、前記間隙32内に流れ込み、その
結果、最終的に得られる複層成形品の製品面を与える、
基材層12の、表皮材層14が積層される部位の端縁1
8に、かかる間隙32に対応した形状を有するバリが発
生する、といった極めて大きな問題が惹起されているの
である。
【0007】なお、そのような問題を解消せしめるため
に、基材層12の成形収縮を考慮して、表皮材層14を
成形するのに用いられる表皮材層成形用可動型34の表
皮材層成形用キャビティ38の形状を設計することも考
えられるが、実際には、成形されるそれぞれの基材層1
2によって、その収縮量にバラツキがあるため、それら
の全てに対応(適合)し得るように、表皮材層成形用可
動型34の表皮材層成形用キャビティ38の形状を設計
することは、殆ど不可能なのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、本発明
は、上述の如き事情を背景にして為されたものであっ
て、その解決課題とするところは、射出成形により形成
された第一の樹脂層と、該第一の樹脂層の表面上に、射
出成形により一体的に積層形成された第二の樹脂層と
を、少なくとも含む複層成形品において、該第一の樹脂
層の成形収縮に起因するバリの発生が有利に防止され得
る技術を提供することにある。また、本発明にあって
は、そのような優れた特徴を有する複層成形品の有利な
製造方法を提供することをも、その解決課題とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】そして、本発明にあって
は、かかる課題の解決のために、射出成形により形成さ
れた第一の樹脂層と、該第一の樹脂層の表面上に、射出
成形により一体的に積層形成された第二の樹脂層とを、
少なくとも含む複層成形品において、前記第一の樹脂層
における前記第二の樹脂層が積層される部位の端部にお
いて、該第二の樹脂層が積層される側とは反対側の面
に、該第二の樹脂層が積層される部位の端縁に沿って延
びるリブを一体的に突出形成したことを、その特徴とす
るものである。
【0010】すなわち、そのような本発明に従う複層成
形品にあっては、第一の樹脂層が射出成形により形成さ
れるものであるところから、該第一の樹脂層が、所定の
金型内において成形されて、冷却せしめられるに伴っ
て、成形収縮を生じ、それによって該第一の樹脂層にお
いて、その中心側に向かって大きな収縮力が作用せしめ
られることとなるが、第一の樹脂層の、第二の樹脂層が
積層される部位の端部に、該第二の樹脂層が積層される
側とは反対の側に突出し且つ該第二の樹脂層が積層され
る部位の端縁に沿って延びるリブが、一体成形されるこ
ととなるために、該金型内において、かかるリブが、該
金型に干渉(係合)せしめられ、それによって、第一の
樹脂層の、該リブから、前記収縮力の作用方向側の部
分、換言すれば第一の樹脂層における第二の樹脂層が積
層される部位において、その端縁から該リブの形成部位
までの端部部分を除いた部分が、該第一の樹脂層に対し
て及ぼされる前記収縮力に応じて収縮せしめられること
が阻止されて、第一の樹脂層における第二の樹脂層が積
層される部位の端部部分のみが、かかる収縮力によっ
て、収縮せしめられることとなるのである。
【0011】それ故、かかる複層成形品においては、成
形収縮による第一の樹脂層の収縮量が著しく減少せしめ
られ得、それによって、かかる第一の樹脂層の収縮に起
因して、該第一の樹脂層における第二の樹脂層が積層さ
れる部位の端縁と、該第一の樹脂層を形成する金型との
間に形成される間隙が極めて小さく為され得るのであ
り、その結果として、第二の樹脂層の成形時において、
かかる間隙内に、該第二の樹脂層を与える樹脂材料が入
り込むようなことが、有利に回避され得ることとなるの
である。
【0012】従って、本発明に従う複層成形品にあって
は、第一の樹脂層の成形収縮に起因して、第一の樹脂層
における第二の樹脂層が積層される部位の端縁にバリが
生ずることが極めて効果的に防止され得るのである。
【0013】なお、かかる本発明に従う複層成形品の好
ましい態様の一つによれば、前記リブが、前記第一の樹
脂層における前記第二の樹脂層が積層される部位の端部
において、かかる部位の端縁から50mm以内の位置
に、1mm以上の高さをもって形成されることとなる。
【0014】そのような構成とされた複層成形品にあっ
ては、リブが、第一の樹脂層における第二の樹脂層が積
層される部位の端縁から50mm以内の位置に形成され
ていることから、第一の樹脂層において、成形収縮によ
り、実際に収縮せしめられる部分の長さが有利に短く為
され得て、かかる成形収縮によって不可避的に形成され
る、第一の樹脂層における第二の樹脂層が積層される部
位の端縁と該第一の樹脂層を成形する金型との間の間隙
が、より一層小さく為され得るのであり、またリブ高さ
が1mm以上とされていることによって、第一の樹脂層
が成形収縮せしめられる際に、該第一の樹脂層に及ぼさ
れる前記収縮力に抗して、該リブが、金型に対して、よ
り確実に干渉(係合)せしめられ得るのである。
【0015】従って、かかる複層成形品においては、第
一の樹脂層の成形収縮に起因するバリの発生が、更に一
層有利に防止され得ることとなるのである。
【0016】そして、本発明にあっては、(a)第一の
樹脂層を形成すると共に、該第一の樹脂層の端部に、そ
の端縁に沿って延びるリブを一体的に突出形成する第一
の射出成形工程と、(b)該第一の樹脂層の該リブが設
けられる側とは反対側の面において、該第一の樹脂層の
該リブが設けられる端部部分を含んだ部位に、第二の樹
脂層を一体的に積層形成する第二の射出成形工程とを、
含む複層成形品の製造方法をも、その特徴とするもので
ある。
【0017】このような本発明に従う複層成形品の製造
方法にあっては、第一の射出成形工程において、成形収
縮による第一の樹脂層の収縮量を有利に小さく為し得る
リブが、第一の樹脂層に対して、容易に一体成形され得
るのであり、また第二の射出成形工程において、第二の
樹脂層が、かかる第一の樹脂層の表面上の所定部位に、
簡単に且つ確実に積層形成され得るのである。
【0018】従って、本発明に係る複層成形品の製造方
法によれば、前述の如き優れた特徴を有する複層成形品
が、極めて有利に製造され得るのである。
【0019】
【発明の実施の形態・実施例】以下、本発明を更に具体
的に明らかにするために、本発明の代表的な実施例につ
いて、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0020】先ず、図1乃至図3には、本発明に従う構
造を有する複層成形品の一例としての自動車用コンソー
ルボックスの一部が、概略的に示されている。それらの
図からも明らかなように、コンソールボックス10は、
第一の樹脂層としての基材層12と第二の樹脂層たる表
皮材層14とから成る二層構造を有している。即ち、か
かるコンソールボックス10においては、ポリプロピレ
ン樹脂製の基材層12の表面の一部に、熱可塑性エラス
トマーから成る薄肉の表皮材層14が一体的に積層形成
されて、構成されているのである。
【0021】そして、特に、かかるコンソールボックス
10にあっては、従来とは異なり、基材層12の、表皮
材層14が積層形成される側とは反対側の面に、リブ1
6が一体的に形成されている。より詳細には、このリブ
16は、全体として、略薄肉の平板形状を呈しており、
基材層12の、表皮材層14が積層形成される部位の端
部において、基材層12の端縁18から所定距離隔たっ
た位置に、所定の高さをもって突出し、且つ基材層12
の端縁18に略平行して延びている。そして、基材層1
2における表皮材層14が積層される側とは反対側の面
において、前記端縁18側部分を他の部分から仕切るよ
うにして、連続的に立設されているのである。
【0022】ところで、そのような構造とされたコンソ
ールボックス10は、射出成形により、基材層12と表
皮材層14とが一体的に積層形成されて、構成されてい
るのであるが、その射出成形操作は、有利には、以下の
如き手順に従って、行なわれることとなる。
【0023】すなわち、先ず、図4に示される如く、固
定型20と基材層成形用可動型22とにて、基材層成形
用金型24を構成すると共に、該基材層成形用金型24
内に、全体として、成形されるべき基材層12の形状に
対応し、且つリブ16を成形するリブ成形部26を備え
た基材層成形用キャビティ28を形成せしめ、そして、
該基材層成形用キャビティ28内に、基材層12を与え
る基材層成形用樹脂材料30を射出して、充填させる。
【0024】その後、図5に示される如く、かかる基材
層成形用樹脂材料30を冷却固化せしめて、基材層成形
用金型24の基材層成形用キャビティ28内において、
厚さ方向一方側の面の端部に、所定高さを有する前記リ
ブ16が一体的に設けられて成る基材層12を成形す
る。
【0025】なお、その際、基材層12においては、そ
の冷却時に生ずる成形収縮により、図5中、矢印方向に
向かって、大きな収縮力が作用せしめられるが、基材層
12の端部に一体的に設けられたリブ16が、基材層成
形用キャビティ28におけるリブ成形部26のキャビテ
ィ面に干渉(係合)されるため、基材層12の、リブ1
6から、前記収縮力の作用方向側(図5中、右方向側)
の部分、換言すれば、基材層12において、その端縁1
8からリブ16の形成部位までの端部部分を除いた部分
は、かかる収縮力に応じて収縮せしめられることが阻止
されて、該リブ16から、該収縮力の作用方向とは逆方
向側(図5中、左方向側)の部分、即ち、基材層12
の、端縁18からリブ16の形成部位までの端部部分の
みが、かかる収縮力によって収縮せしめられることとな
る。そして、その結果として、図5からも明らかなよう
に、基材層12の成形収縮に伴って不可避的に形成せし
められる、基材層12の端縁18と固定型20との間の
間隙32が、従来に比して、著しく小さく為され得るよ
うになっているのである。
【0026】次に、図6に示される如く、固定型20に
基材層12を収容せしめたまま、該固定型20と表皮材
成形用可動型34とにて、表皮材層成形用金型36を構
成すると共に、該表皮材層成形用金型36内において、
固定型20内に収容された基材層12と表皮材層成形用
可動型34との間に、表皮材層成形用キャビティ38を
形成せしめる。
【0027】更にその後、図7に示されるように、表皮
材層成形用金型36の表皮材層成形用キャビティ38内
に、表皮材層14を与える表皮材層成形用樹脂材料40
を射出して、充填させる。
【0028】その際、上述の如く、基材層12の端縁1
8と固定型20との間に形成される間隙32が著しく小
さなものとなっているため、かかる間隙32内に、表皮
材層成形用樹脂材料40が入り込むようなことが、有利
に阻止され得るようになっている。
【0029】そして、表皮材層成形用金型36内におい
て、表皮材層成形用樹脂材料40を冷却固化せしめて、
表皮材層14を成形すると同時に、前記基材層12に対
して一体化せしめ、以て図1に示される如き複層成形品
としてのコンソールボックス10を得るのである。
【0030】このように、本実施例に係るコンソールボ
ックス10にあっては、基材層12の、表皮材層14が
積層形成される部位の端部において、該表皮材層14の
積層側とは反対側の面に、リブ16が、該基材層12の
端縁18に略平行して延びる状態で、一体的に形成せし
められているところから、成形収縮による基材層12の
収縮量が効果的に減少され得て、かかる基材層12の収
縮によって形成される、固定型20と基材層12の端縁
18との間の間隙32が、飛躍的に小さく為され得るの
であり、それによって、表皮材層14の成形時に、該表
皮材層14を与える表皮材層成形用樹脂材料40が、か
かる間隙32内に入り込むようなことが効果的に阻止さ
れ得、その結果として、従来とは異なり、かかる間隙3
2内に入り込んだ表皮材層成形用樹脂材料40が、該基
材層12の端縁18上において固化せしめられるような
ことが有利に回避され得るのである。
【0031】従って、かかるコンソールボックス10に
おいては、基材層12の成形収縮に起因して、製品面を
与える基材層12の端縁20上に、バリが発生するよう
なことが極めて効果的に防止され得るのである。そし
て、そのような優れた特徴を有するコンソールボックス
10は、上述の如き製造方法を採用することによって、
極めて有利に得られることなる。
【0032】以上、本発明の代表的な実施例について、
詳細に説明してきたが、これは文字通りの例示であっ
て、本発明は、それら例示のものにのみ限定して解釈さ
れるものではない。
【0033】例えば、前記実施例では、第一の樹脂層と
しての基材層12がポリプロピレン樹脂により、また第
二の樹脂層としての表皮材層14が熱可塑性エラストマ
ーにより、それぞれ構成されていたが、そのような第一
の樹脂層と第二の樹脂層を与える樹脂材料は、何等これ
に限定されるものではなく、複層成形品の構成材料とし
て、従来から使用されるものが、何れも、有利に用いら
れ得るのである。
【0034】また、前記実施例では、複層成形品たるコ
ンソールボックス10が、そのような基材層12と表皮
材層14との二層構造を有して構成されていたが、かか
る複層成形品が、二層の樹脂層と一層以上の樹脂以外の
層とが積層せしめられて、構成されるものであっても良
く、更には三層以上の樹脂層から成る積層構造を有して
いても、何等差し支えないのである。なお、そのような
三層以上の樹脂層から成る積層構造を有する複層成形品
にあっては、少なくとも、最初に形成される第一の樹脂
層が、前記実施例における基材層12の如き構造をもっ
て構成されている必要がある。
【0035】さらに、前記実施例では、リブ16が、基
材層12における表皮材層14が積層される部位の端部
において、その端縁18から所定距離隔たった位置に立
設されていたが、かかるリブ16を、基材層12の端縁
18から一体的に延び出すようにして、設けても良く、
その場合には、成形収縮による基材層12の収縮、特に
該リブ16と略垂直な方向に向かって生ずる収縮が殆ど
解消され得、その結果として、該成形収縮に起因するバ
リの発生がより一層効果的に阻止され得るのである。
【0036】また、リブ16を、基材層12における表
皮材層14が積層される部位の端縁18から所定距離隔
てた位置に立設せしめる場合にあっても、その距離(図
3中、mにて示される寸法)が、特に限定されるもので
はないものの、成形収縮による基材層12の収縮量を有
利に小さく為す上で、50mm以下とされていることが
望ましく、より望ましくは20mm以下である。
【0037】さらに、リブ16の高さ(図3中、hにて
示される寸法)も、何等限定されるものではないが、基
材層12の成形収縮時において、リブ16が、該基材層
12を成形する基材層成形用金型24の基材層成形用キ
ャビティ28におけるリブ成形部26のキャビティ面に
対して、より確実に干渉(係合)され得るように、好ま
しくは1mm以上、より好ましくは2〜3mm程度の高さ
とされていることが望ましい。
【0038】更にまた、リブ16の肉厚(図3中、wに
て示される寸法)も、特に限定されるものではなく、ヒ
ケ等が生じて外観不良が惹起されない限りにおいて、ま
た材料コスト等を考慮した上で、前記リブ成形部26の
キャビティ面に対するリブ16の確実な干渉(係合)状
態が得られるように、厚い厚さとされていることが好ま
しい。
【0039】また、前記実施例では、リブ16が、基材
層12における表皮材層14が積層される部位の端部に
おいて、連続的に立設せしめられていたが、リブ16
を、かかる部位において、断続的に形成することも可能
である。但し、その場合にあっては、成形収縮による基
材層12の収縮量を減少させ得るといった、リブ16を
形成することによって得られるメリットが損なわれない
ように、リブ16の間隔を決定する必要がある。
【0040】さらに、前記実施例では、リブ16が、基
材層12の端縁18に略平行して延びるように形成され
ていたが、必ずしもそうする必要はない。しかしなが
ら、リブ16が、該端縁18に対して、より平行に近く
なるように形成されていることによって、基材層12に
おいて、その端縁18からリブ16の形成部位までの端
部部分を除いた部分の収縮がより効果的に抑制せしめら
れることとなる。
【0041】また、前記実施例では、リブ16が、全体
として、略薄肉平板形状をもって構成されていたが、そ
のようなリブ16の全体形状も、何等限定されるもので
ないことは、言うまでもないところである。
【0042】さらに、前記実施例では、複層成形品たる
コンソールボックス10を得る方法として、二色射出成
形手法を利用した方法が例示されていたが、その他、射
出成形手法を利用したものであれば、如何なる方法も採
用され得るのである。
【0043】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用コンソールボックスとその製造方法に対して適用した
ものの具体例を示したが、本発明が、その他、複数の樹
脂層が射出成形により一体的に積層形成せしめれて成る
複層成形品及びその製造方法の何れに対しても、有利に
適用され得るものであることは、勿論である。
【0044】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0045】
【発明の効果】上述の説明からも明らかなように、本発
明に従う複層成形品にあっては、射出成形により、第一
の樹脂層と第二の樹脂層とが一体的に積層形成せしめら
れると共に、第一の樹脂層における第二の樹脂層が積層
される部位の端部において、該第二の樹脂層が積層され
る側とは反対側の面に、該第二の樹脂層が積層される部
位の端縁に沿って延びるリブが一体的に突出形成されて
いるところから、成形収縮による第一の樹脂層の収縮時
に、かかるリブが、該第一の樹脂層を成形する金型に対
して良好に干渉(係合)せしめられ得て、該第一の樹脂
層の収縮量が効果的に減少され得、それによって、該第
一の樹脂層の収縮によって形成される、該第一の樹脂層
と前記金型との間の間隙が有利に小さく為され得るので
あり、そして、その結果として、第二の樹脂層の成形時
において、該第二の樹脂層を与える溶融樹脂材料が、か
かる第一の樹脂層と金型との間の間隙に入り込むような
ことが効果的に阻止され得るのである。
【0046】従って、本発明に係る複層成形品にあって
は、第一の樹脂層の成形収縮に起因して、第一の樹脂層
における第二の樹脂層が積層される部位の端縁にバリが
生ずることが極めて効果的に防止され得るのである。
【0047】また、本発明に従う複層成形品の製造方法
によれば、そのような優れた特徴を有する複層成形品
が、極めて有利に製造され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う複層成形品の一例を示す斜視説明
図である。
【図2】図1におけるA矢視拡大説明図である。
【図3】図2におけるB−B断面を拡大して示す要部断
面説明図である。
【図4】図1に示される複層成形品の製造工程の一例を
示す説明図であって、第一の樹脂層を与える溶融樹脂材
料を、該第一の樹脂層を成形する金型内に射出せしめた
状態を示している。
【図5】図1に示される複層成形品の製造工程の一例を
示す説明図であって、成形された第一の樹脂層を冷却せ
しめた状態を示している。
【図6】図1に示される複層成形品の製造工程の一例を
示す説明図であって、第二の樹脂層を成形する金型を構
成した状態を示している。
【図7】図1に示される複層成形品の製造工程の一例を
示す説明図であって、第二の樹脂層を与える溶融樹脂材
料を、該第二の樹脂層を成形する金型内に射出せしめた
状態を示している。
【図8】従来の複層成形品の製造工程の一例を示す図6
に対応する図である。
【図9】従来の複層成形品の製造工程の一例を示す図7
に対応する図である。
【符号の説明】
10 コンソールボックス 12 基材層 14 表皮材層 16 リブ 18 端面 20 固定型 22 基材層成形用可動型 24 基材層成形
用金型 26 リブ成形部 28 基材層成形
用キャビティ 30 基材層成形用樹脂材料 32 間隙 34 表皮材層成形用可動型 36 表皮材層成
形用金型 38 表皮材層成形用キャビティ 40 表皮材層成
形用樹脂材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形により形成された第一の樹脂層
    と、該第一の樹脂層の表面上に、射出成形により一体的
    に積層形成された第二の樹脂層とを、少なくとも含む複
    層成形品にして、 前記第一の樹脂層における前記第二の樹脂層が積層され
    る部位の端部において、該第二の樹脂層が積層される側
    とは反対側の面に、該第二の樹脂層が積層される部位の
    端縁に沿って延びるリブを一体的に突出形成したことを
    特徴とする複層成形品。
  2. 【請求項2】 前記リブが、前記第一の樹脂層における
    前記第二の樹脂層が積層される部位の端部において、か
    かる部位の端縁から50mm以内の位置に、1mm以上
    の高さをもって形成されている請求項1に記載の複層成
    形品。
  3. 【請求項3】 第一の樹脂層を形成すると共に、該第一
    の樹脂層の端部に、その端縁に沿って延びるリブを一体
    的に突出形成する第一の射出成形工程と、 該第一の樹脂層の該リブが設けられる側とは反対側の面
    において、該第一の樹脂層の該リブが設けられる端部部
    分を含んだ部位に、第二の樹脂層を一体的に積層形成す
    る第二の射出成形工程とを、含むことを特徴とする複層
    成形品の製造方法。
JP30576895A 1995-11-24 1995-11-24 複層成形品及びその製造方法 Pending JPH09141691A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11118046A (ja) * 1997-10-14 1999-04-30 Honda Motor Co Ltd 摺動部材
JP2014176974A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Koito Mfg Co Ltd 二色成形品
JP2018134783A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 株式会社イノアックコーポレーション 樹脂成形品及びその製造方法

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