JPH09142042A - 熱転写受像材料の製造方法 - Google Patents

熱転写受像材料の製造方法

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JPH09142042A
JPH09142042A JP7304567A JP30456795A JPH09142042A JP H09142042 A JPH09142042 A JP H09142042A JP 7304567 A JP7304567 A JP 7304567A JP 30456795 A JP30456795 A JP 30456795A JP H09142042 A JPH09142042 A JP H09142042A
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sheet
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JP7304567A
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English (en)
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Yasuro Nishikawa
康郎 西川
Takahito Miyoshi
孝仁 三好
Takanori Sato
隆則 佐藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受像層側の表面粗さ(Ra/μm)が小さ
く、画像ムラのない鮮明な画像を得ることができる熱転
写受像材料を製造する方法。 【解決手段】 シート状基材4と、このシート状基材4
の両面に押し出しラミネートフイルムで被覆された熱転
写受像材料の製造方法において、裏面4Aに樹脂が被覆
されたシート基材4の表(おもて面)面の受像層を形成
する面4B側にダイ1から押し出された樹脂フイルタ5
が流動状態にある間に弾性ローラ2と冷却ローラ3との
間でシート状基材4に圧着する方法であって、圧着の際
に弾性ローラ2の表面温度を下記の条件 Te(℃) > Tg−10(℃) ただし、Te:弾性ローラの表面温度 Tg:裏面に被覆された樹脂のガラス転移温度 となるように加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写受像材料の製
造方法に係り、加熱により移行する色素を含む色素供与
材料と組み合わせて用いられ、加熱により移行してくる
色素を受容する熱転写受像材料における受像面の表面粗
さを小さくして画像ムラを解消するのに好適な熱転写受
像材料を製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラで電子的に形
成された画像からプリントを得るための熱転写システム
が開発されてきた。このようなプリントを得る一方法に
よれば、電子画像を先ずカラーフィルターで色分解す
る。次に色分解された各画像を電気信号に変換する。引
き続きこれらの信号を操作してイエロー、マゼンタおよ
びシアンの電気信号を発生させる。次にこれらの信号を
熱プリンタに伝達する。プリントを得るにはイエロー、
マゼンタまたはシアンの色素供与材料を色素受像材料に
面と面を合わせて配置する。続いてこの両者をサーマル
ヘッドとプラテンローラとの間に挿入する。ライン型の
サーマルヘッドを用いて、色素供与材料の裏面から加熱
する。サーマルヘッドは多数の加熱要素を有し、イエロ
ー、マゼンタおよびシアンの信号に応答して逐次加熱さ
れる。引き続きこの過程を他の二色で繰り返す。このよ
うにしてスクリーン上に見えた元の画像に対応するカラ
ーハードコピーが得られる。
【0003】前述の電気信号を用いて熱的にプリントを
得る別法は、サーマルヘッドの代わりにレーザーを用い
る方法である。レーザービームは、元の画像の形状およ
び色を表す電気信号で変調され、元の対象の色を再構成
するための色素供与材料上に存在する必要ある域の色素
のみが加熱されて熱移行する。このような過程を経てプ
リント画を得ることができる。
【0004】上記のフイルム画を得るための熱転写受像
材料には、シート状基材の両面に押し出しラミネート法
により樹脂を被覆したものが知られている。この熱転写
受像材料は、例えば、シート状基材の裏面を先に押し出
しラミネート法により樹脂を被覆し、その後、受像層面
を構成する表面に押し出しラミネート法により樹脂を被
覆する方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、シート状基材の裏面を押し出しラミネー
ト法により樹脂を被覆すると、裏面に被覆された樹脂に
よりシート状基材の表(おもて)面側に微細な凹凸が形
成され、その後、シート状基材の表(おもて)面側に押
し出しラミネート法により樹脂を被覆してもその凹凸形
状がそのまま、シート状基材の表(おもて)面の受像層
の表面粗さとなって現れる。このため、この熱転写受像
材料を用いて画像を形成しても前記表面粗さに起因する
画像ムラが発生する。
【0006】本発明の目的は、受像層面の表面粗さを少
なくして画像ムラを解消することができる熱転写受像材
料の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、シート
状基材の両面に押し出しラミネートフイルムで被覆され
た熱転写受像材料の製造方法において、裏面がフイルム
で被覆されたシート状基材の裏面側を弾性ローラに接触
させながらシート状基材の表(おもて)面にダイから押
し出されたフイルムを前記弾性ローラと冷却ローラとの
間でシート状基材に圧着する方法であって、前記圧着の
際に、前記弾性ローラの表面温度を下記の条件 Te(℃) > Tg−10(℃) ただし、Te:弾性ローラの表面温度 Tg:裏面に被覆された樹脂のガラス転移温度 となるように加熱することによって達成される。また、
望ましくは、本発明において、シート状基材の裏面がポ
リエステル系樹脂又はポリエステル系樹脂を主体とする
樹脂組成物で被覆され、シート状基材が紙であることが
好ましい。
【0008】本発明におけるシート状基材には、転写温
度に耐えることができ、平滑性、白色度、滑り性、摩擦
性、帯電防止性、転写後のへこみなどの点で要求を満足
できるものならばどのようなものでも使用できる。例え
ば、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系などの
合成紙)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコー
ト紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含
浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板
紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリカーボネート等の各種プラ
スチックフィルム、シートと、又はこれらの発泡フイル
ム若しくは発泡シート、また上記の任意の基材によって
構成された層を組み合わせた積層体も使用できる。
【0009】上記の紙類に使用される原紙は、写真印画
紙に一般的に用いられる材料から選ばれる。すなわち、
針葉樹や広葉樹から選ばれる天然パルプや合成パルプを
主原料に、必要に応じクレー、タルク、炭酸カルシウ
ム、尿素樹脂微粒子等の填料、ロジン、アルキルケテン
ダイマー、高級脂肪酸、エポキシ化脂肪酸アミド、パラ
フィンワックス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤、澱
粉、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリア
クリルアミド等の紙力増強剤、硫酸バンド、カチオン性
ポリマー等の定着剤等を添加したものが用いられる。
【0010】ただし、本発明は、表面(おもて)面に樹
脂を押し出しラミネートする際に、シート状基材の裏面
側に被覆された樹脂の影響を受けるシート状基材の場合
にその効果を発揮する。この点からは、本発明において
有効なシート状基材は、上記した紙類からなる基材、プ
ラスチック発泡フイルム又は発泡プラスチックシートが
挙げられる。特にプラスチック発泡フイルム又は発泡プ
ラスチックシートの場合はフィラー入りの発泡延伸フイ
ルムまたはシートが好ましい。
【0011】上記のシート状基材に両面に被覆される樹
脂としては、ジカルボン酸とジオールから合成されるポ
リエステル、カプロラクトンの開環重合で得られるポリ
エステルあるいはこれらの共重合体を広く用いることが
できる。ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルトフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸等広
く用いることができる。またこれらのジカルボン酸は2
種以上を混合して使用することができる。前記以外にそ
のエステル形成性の誘導体を用いることもできる。
【0012】ポリエステルを構成するジオールの例とし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペ
ンタメチレングリコール、ヘキシレングリコール等のア
ルキレングリコールの他、ネオペンチルグリコール、さ
らにビスフェノールAの両端にn個のエチレングリコー
ルを付加したもの(nは1〜10)等が挙げられる。ま
たこれらのジオールは2種以上を混合して使用すること
ができる。
【0013】ポリエステル樹脂としては、具体的には、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート等が好適に例示され
る。更に、これらのポリエステル樹脂の他にポリアミ
ド、ポリカーボネート、塩化ビニル等の樹脂を使用する
ことができる。また、本発明の効果を損なわない範囲に
おいて、ポリエステル樹脂と共にポリエステル以外の樹
脂成分を含有させることもできる。ポリエステルと併用
する樹脂成分は、ポリエステルと均一に相溶する樹脂で
もよいし相分離する樹脂でもよい。前記混合物と混合し
て用いた場合、成膜可能な材料であれば使用することが
できる。併用しうる樹脂としては、具体的には、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリカー
ボネートやポリアミド等が挙げられる。
【0014】シート状基材の両面に被覆される樹脂は、
両面において同種の樹脂でもよく、、または異なる樹脂
でもよいが、異なる樹脂の場合、熱転写受像材料のカー
ル等を防止する観点から収縮率等の特性が類似するもの
が好ましい。
【0015】また、シート状基材に被覆される樹脂に
は、白色度を向上させ、受像層側の樹脂には、画像を鮮
明にする目的で、顔料を添加することができる。顔料と
しては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、タル
ク、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等の
粉末、これらの固溶体等も用いることができる。顔料の
粒子径としては0.02〜1μmが通常用いられる。
0.02μm未満であると顔料を樹脂に均一に分散させ
るのが困難であり好ましくない。また、1μmを超える
と組成物の被覆膜表面が粗くなりすぎて画質の低下をき
たすので好ましくない。これらの顔料の中で酸化チタ
ン、硫酸バリウムが、白色度に優れるという観点から好
ましく、その好ましい平均粒径は0.1〜0.8μmで
ある。
【0016】これらの顔料の樹脂成分への配合方法は、
特に制限はなく、溶融押出する際に直接に押出機中に添
加する方法、予めマスターペレットを作成してそれを添
加する方法等を任意に適用することができる。
【0017】また、本発明に係る受像層側の樹脂には、
摩擦係数を調整する目的でフィラーを添加することも可
能である。フィラーとしてはシリカ、アルミナ、炭酸カ
ルシウム等を挙げることができる。
【0018】シート状基材は、坪量としては50〜25
0g/m2 が望ましい。原紙から構成されるシート状基
材の場合、、平滑性及び平面性を付与する目的で、マシ
ンカレンダー及びスーパーカレンダー等の装置を用いて
熱及び圧力を加えて表面処理することが好ましい。
【0019】また、シート状基材は、被覆される樹脂と
の密着性等の点から、押し出しラミネートに先立ち、予
め、グロー放電処理、コロナ放電処理、火炎処理や下塗
りする等の前処理をすることが好ましい。
【0020】本発明の熱転写受像材料の製造方法は、シ
ート上記基材の裏面に押し出しラミネート法により樹脂
が被覆された後、シート状基材の表(おもて)面にダイ
から押し出されたフイルムを弾性ローラと冷却ローラと
の間に挟持してシート状基材に圧着する際、弾性ロール
を加熱する。
【0021】図1は、本発明の熱転写受像材料の製造方
法の一実施例を示す概略的構成図である。図1におい
て、1はダイ、2は弾性ローラ、3は冷却ローラであ
る。シート状基材4は片面側4Aには既に押し出しラミ
ネート法により樹脂が被膜されており、このシート状基
材4の樹脂が被膜された面側(4A)は弾性ローラ2に
接触した状態で弾性ローラ2と冷却ローラ3との間を移
動する。ダイ1からは樹脂フイルム5が押し出され、シ
ート状基材4の前記樹脂被膜面と反対面(受像層側)4
Bにラミネートされる。この際、樹脂フイルム5は弾性
ローラ2と冷却ローラ3の間で圧着される。
【0022】本発明は、この圧着の工程で弾性ローラ2
を加熱する。弾性ローラ2を加熱する手段は、例えば、
(1)水冷式の弾性ローラ2を用い、この弾性ローラ2
内に熱水を通して弾性ローラ2を保温する。(2)赤外
線ヒータにより弾性ローラーラ2の表面を加熱して保温
する等の方法が挙げられる。
【0023】シート状基材4の裏面に溶融押し出しラミ
ネート法により樹脂を被覆した場合、シート状基材4の
樹脂被覆面の反対側に溶融押し出しラミネートによる樹
脂が微細な凹凸状となって形成される。したがって、こ
の状態で表(おもて)面に溶融押し出しラミネート法に
より樹脂を被覆すると、表(おもて)面にその凹凸がそ
のまま現れ、受像層の表面粗さとなって現れる。
【0024】本発明において、シート状基材4の(おも
て)面に溶融押し出しラミネート法により樹脂を被覆す
る際に弾性ローラ2を加熱するため、裏面側の樹脂が軟
化し、ダイ1から押し出されたフイルムがシート状基材
の面の現れた裏面樹脂の凹凸の凸部を裏面樹脂側に押圧
する結果、表(おもて)面側の樹脂の表面が平滑化さ
れ、表面粗さが小さくなる。
【0025】特に弾性ローラ2を加熱するに際しては、
弾性ローラ2の表面温度(Te)が裏面に被覆された樹
脂のガラス転移温度(Tg)−10℃の温度以上になる
ように加熱する。弾性ローラ2の表面温度(Te)が裏
面に被覆された樹脂のガラス転移温度(Tg)−10℃
の温度より低いと、裏面の被覆樹脂の軟化が十分でな
く、受像層側の表面粗さがあらくなる。さらに望ましく
は、弾性ローラ2の表面温度(Te)が裏面に被覆され
た樹脂のガラス転移温度(Tg)温度以上となるように
加熱することが望ましい。特に弾性ローラ2の表面温度
を裏面に被覆された樹脂のガラス転移温度(Tg)温度
以上となるように加熱すると、シート状基材4の表(お
もて)面側に溶融押し出しラミネート法によりフイルム
を圧着する際に、裏面の樹脂が軟化してシート状基材の
裏面側に押圧することが容易となる。なお、弾性ローラ
2の表面温度が余り高いと、シート状基材4の裏面4A
側の樹脂が弾性ローラ2に付着する等の弊害を生じるの
で、弾性ローラ2の表面温度は、シート状基材4の裏面
4Aに被覆される樹脂の融点より低くすることが望まし
い。
【0026】シート状基材の裏面側の被覆される樹脂は
単一の樹脂でもよく、また、混合した樹脂組成物でもよ
いが、混合した樹脂組成物の場合、その樹脂組成物を構
成する主成分として樹脂のガラス転移温度を基準とする
のがよい。したがって、例えば、PET等のポリエステ
ル系樹脂を主成分とし、これにナイロン6、ナンロン6
6等のポリアミド系樹脂を混合する場合、PETのガラ
ス転移温度は73℃、ナイロン6は48℃、ナンロン6
6は50℃であるので、弾性ローラ2の表面温度を73
℃−10℃=63℃以上に加熱することが望ましく、さ
らに弾性ローラ2の表面温度を73℃以上に加熱するこ
とが望ましい。
【0027】ここで、Tgの測定は、急冷試料(樹脂お
よびその他の添加成分を含む組成物)をDSC(示差走
査熱量計)で昇温したときの変曲点における温度(℃)
を示う。また、Teは弾性ローラ2の表面温度を赤外線
温度計が測定したときの温度(℃)を示す。
【0028】本発明の方法で得られる熱転写受像材料に
は、その受像層中に熱移行性色素を受容しうる物質とし
てまたは色素の拡散助剤として高沸点有機溶剤または熱
溶剤を含有させることができる。高沸点有機溶剤および
熱溶剤の具体例としては特開昭62−174754、同
62−245253、同61−209444、同61−
200538、同62−8145、同62−9348、
同62−30247、同62−136646に記載の化
合物を挙げることができる。また、シート状基材と受像
層との間に中間層を有していてもよい。
【0029】本発明に係る熱転写受像材料には蛍光増白
剤を用いてもよい。その例としては、K.Veenka
taraman編「ザ ケミストリー オブ シンセテ
ィック ダイズ(The Chemistry of synthetic dyes
)」第V巻、第8章、特開昭61−143752号な
どに記載されている化合物を挙げることができる。より
具体的にはスチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビ
フェニル系化合物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフ
タルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチ
リル系化合物、2,5−ジベンゾオキサゾールチオフェ
ン系化合物などが挙げられる。蛍光増白剤は褪色防止剤
と組み合わせて用いることができる。
【0030】本発明において、熱転写色素供与材料と熱
転写受像材料との離型性を向上させるために熱転写受像
材料を構成する層中にとく最外層に離型剤を含有させる
のが好ましい。離型剤としては、ポリエチレンワック
ス、アミドワックス、シリコン系樹脂の微粉末、フッ素
系樹脂の微粉末等の固形あるいはワックス状物質:フッ
素系、燐酸エステル系等の界面活性剤:パラフィン系、
シリコーン系、フッ素系のオイル類等従来公知の離型剤
がいずれも使用できる。
【0031】熱転写受像材料には褪色防止剤を用いても
よい。褪色防止剤としては例えば酸化防止剤、紫外線吸
収剤、あるいはある種の金属錯体がある。酸化防止剤と
してはたとえばクマロン系化合物、クマラン系化合物、
フェノール系化合物(たとえばヒンダードフェノール
類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導
体、スピロインダン系化合物がある。また特開昭61−
159644記載の化合物も有効である。
【0032】紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール
系化合物(米国特許第3533794など)、4−チア
ゾリドン系化合物(米国特許第3352681など)ベ
ンゾフェノン系化合物(特開昭56−2784など)そ
の他の特開昭54−48535、同62−13664
1、同61−88256等に記載の化合物がある。また
特開昭62−260152記載の紫外線吸収性ポリマー
も有効である。金属錯体としては、米国特許第4241
155号、同4245018号(第3〜36欄)、同第
4254195号(第3〜8欄)、特開昭62−174
741、同61−88256(27〜29ページ)、特
開平1−75568、特開昭63−199248に記載
されている化合物がある。有用な褪色防止剤の例は特開
昭62−215272号公報の第125〜137頁に記
載されている。
【0033】熱転写受像材料に転写された色素の褪色を
防止するための褪色防止剤は予め受像材料に含有させて
おいてもよいし、色素供与材料から転写させるなどの方
法で外部から受像材料に供給するようにしてもよい。予
め受像層に含有させる紫外線吸収剤としては無機物の微
粉末が好ましい。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛な
どである。これらの微粉末の含有量は受像層形成成分の
全量の0.1〜50重量%であることが好ましく、0.
1〜20重量%がより好ましい。これらの微粉末の粒径
は600nm以下が好ましい。上記の酸化防止剤、紫外
線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせて使用し
てもよい。
【0034】熱転写受像材料の構成層には剥離性改良、
滑り性改良、帯電防止等の目的で種々の界面活性剤を使
用することができる。界面活性剤には、非イオン性界面
活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチ
オン性界面活性剤を用いることができる。これらの具体
例は特開昭62−173463、同62−183457
等に記載されている。
【0035】熱転写受像材料にはマット剤を用いること
ができる。マット剤としては二酸化珪素、ポリオレフィ
ンまたはポリメチルメタクリレートなどの特開昭61−
88256号公報第29頁記載の化合物の他に、ベンゾ
グアナミンホルムアルデヒド樹脂粉末、ポリカーボネー
ト樹脂粉末、尿素樹脂粉末、スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体粉末、AS樹脂粉末等の化合物があり公知文
献としては特開昭63−274944号、同63−27
4952号等が挙げられる。
【0036】本発明の方法で得られた熱転写受像材料に
画像を形成するためには、熱転写色素供与材料を組み合
わせて用いるものであるが、熱移行性色素を用いた熱転
写色素供与材料は、基本的には、支持体上に熱によって
可動性になる色素とバインダーとを含有する色素供与層
を有するものである。
【0037】この熱転写色素供与材料は、従来公知の熱
によって昇華するか可動性になる色素とバインダー樹脂
とを適当な溶剤中に溶解又は分散させて塗工液を調製
し、これを従来公知の熱転写色素供与材料用の支持体の
一方の面に、例えば約0.2〜5μm、好ましくは0.
4〜2μmの乾燥膜厚になる塗工量で塗布乾燥して色素
供与層を形成することによって得られる。
【0038】色素供与層は一層で形成されていてもよい
が、多数回繰り返し使用する方法に用いる場合等のため
に、2層以上の構成で形成してもよい。この場合各層中
の色素含有量、色素/バインダー比はそれぞれ異なって
いてもよい。色素塗布量は0.03〜1g/m2 、好ま
しくは0.1〜0.6g/m2 である。
【0039】このような色素供与層の形成に有用である
色素としては、従来熱転写色素供与材料に使用されてい
る色素はいずれも使用できるが、本発明で特に好ましい
ものは約150〜800程度の小さい分子量を有するも
のであり、転写温度、色相、耐光性、インキ及びバイン
ダ樹脂中での溶解性、分散性などを考慮して選択され
る。具体的には、分散染料、塩基性染料、油溶性染料な
どがあり、例えば、特開平2−276684号公報等に
記載の色素等が挙げられる。
【0040】色素供与材料から受像材料に色素を熱転写
するのにサーマルヘッドが用いられる。またアルゴンや
クリプトンのようなイオンガスレーザー、銅、金および
カドミウムのような金属蒸気レーザー、ルビーやYAG
のような固体レーザー、または750〜870nmの赤
外域で放出するガリウム−砒素のような半導体レーザー
など数種のレーザーが使用できる。しかしながら実際的
には小型、低コスト、安定性、信頼性、耐久性及び変調
の容易さの点で半導体レーザーが有利である。
【0041】
【実施例】シート状基材 シート状基材として表1に示すような中性紙(130g
/m2 )とポリエステルフイル(フィラー入り発泡延伸
フイルム:空孔率25%)を用いた。シート状基材の両面に樹脂を被覆する手順 (1)シート状基材の片面(受像層の裏側)に表1に記
載のウラ被覆樹脂を溶融押し出しラミネートした。シー
ト状基材の表面に予めコロナ処理(150W/m2 )で
表面処理した。 (2)シート状基材の反対面に表1に記載の受像層用樹
脂を溶融押し出しラミネートした。シート状基材の表面
に予めコロナ処理(150W/m2 )で表面処理した。 (3)弾性ローラの表面温度は表1に示す通りである。表面粗さの測定 触針式デジタル粗計を用いて表面粗さ(Ra/μm)値
を測定した。カットオフは設定せず測定し、データ収集
後、デジタルフイルタにて測定した。デジタルフイルタ
は、波長1〜2mmのバンドパスフイルタを用いた。
【0042】表1に熱転写受像材料の製造条件と得られ
た熱転写受像材料の表面粗さと画像ムラ評価の結果を表
1に示す。
【0043】画像ムラの評価方法 (色素供与材料の作成)色素供与層を形成しない側に耐
熱滑り層を設けた厚さ5μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを支持体とし、下記組成のイエロー、マゼ
ンタおよびシアンの色素供与層形成用インク(Y−a、
M−a、C−a)を乾燥後の色素塗布量が0.4g/m
2 となるよう塗布して、熱転写色素供与材料(Y−、
M−、C−)を得た。色素供与層形成用インクに用
いる色素は下記式(Y−1、M−1、C−1)で表され
る色素化合物である。
【0044】
【化1】
【0045】 イエロー色素供与層形成用インク(Y−a) 色素(Y−1) 3g バインダ樹脂(テ゛ンカフ゛チラール5000A; 電気化学製) 2g 硬化剤(タケネートD110N;武田薬品製) 0.4g 離型剤(アミノ変性シリコーンオイルKF857;信越化学製) 0.01g 2ーブタノン( 通称メチルエチルケトン) 70g トルエン 30g
【0046】 マゼンタ色素供与層形成用インク(M−a) 色素(M−1) 4g バインダ樹脂(テ゛ンカフ゛チラール5000A; 電気化学製) 3g 硬化剤(タケネートD110N;武田薬品製) 0.45g 離型剤(アミノ変性シリコーンオイルKF857;信越化学製) 0.01g 2ーブタノン( 通称メチルエチルケトン) 65g トルエン 35g
【0047】 シアン色素供与層形成用インク(C−a) 色素(C−1) 3.5g バインダ樹脂(テ゛ンカフ゛チラール5000A; 電気化学製) 3.5g 硬化剤(タケネートD110N;武田薬品製) 0.5g 離型剤(アミノ変性シリコーンオイルKF857;信越化学製) 0.01g 2ーブタノン( 通称メチルエチルケトン ) 75g トルエン 25g
【0048】前記の如く作成した三色の色素供与材料を
色素受容層とを接触するように重ね合わせ、色素供与材
料の支持体側からサーマルヘッドを使用し、受像材料上
にイエロー、マゼンタ、シアンの色素を順次像状に受容
させて、印画濃度(X−ライト社製反射濃度計310で
測定)が、0.4〜0.45の範囲となるような印加エ
ネルギー条件を各受像材料ごとに求めた。各受像材料に
ついて求めた条件で、それぞれ15mm×40mmの大
きさを印画し、その部分の画像ムラについて評価した。
【0049】評価方法は15mm×40mmの印画部分
について、それぞれ任意に20箇所の濃度を測定を行い
その数値のバラツキの程度、および印画部分の白ヌケの
有り無しについて以下のように分類して判定した。 ○・・・白ヌケなし、かつ20個所の印画濃度の最大値
と最小値との差が0.02より小 △・・・白ヌケなし、かつ20個所の印画濃度の最大値
と最小値との差が0.02〜0.04 ×・・・白ヌケあり、また20個所の印画濃度の最大値
と最小値との差が0.04より大
【0050】
【表1】
【0051】表1から明らかなように、比較例1、比較
例2および比較例3は弾性ローラの表面温度が60℃で
あり、ウラ被覆樹脂(PET)のガラス転移温度(73
℃)−10℃=63℃より低いため、表面粗さがあら
く、画像ムラが認められた。比較例4では弾性ローラの
表面温度が35℃であり、ウラ被覆樹脂(ナイロン6)
のガラス転移温度(48℃)−10℃=38℃より低い
ため、表面粗さがあらく画像ムラが認められた。また、
比較例5は弾性ローラの表面温度が40℃であり、ウラ
被覆樹脂の主体成分を構成するPETのガラス転移温度
(73℃)−10℃=63℃より低いため、表面粗さが
あらく、画像ムラが認められた。
【0052】一方、実施例では、いずれも弾性ローラの
表面温度がウラ被覆樹脂((PET)のガラス転移温度
(73℃)−10℃=63℃より高く、かつウラ被覆樹
脂((ナイロン6)のガラス転移温度(48℃)−10
℃=38℃より高く、得られた熱転写受像材料の受像層
側の表面粗さが小さく画像ムラのない良好な画像が得ら
れた。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、受像層側
の表面粗さが小さい熱転写受像材料を得ることができる
ため、この熱転写受像材料を用いて画像を形成した場
合、表面粗さに起因する画像ムラのない鮮明な画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像材料の製造方法の一実施例
を示す概略的構成図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 弾性ローラ 3 冷却ローラ 4 シート状基材 5 フイルム(流動状態)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材の両面に押し出しラミネー
    トフイルムで被覆された熱転写受像材料の製造方法にお
    いて、裏面がフイルムで被覆されたシート状基材の裏面
    側を弾性ローラに接触させながらシート状基材の表(お
    もて)面にダイから押し出されたフイルムを前記弾性ロ
    ーラと冷却ローラとの間でシート状基材に圧着する方法
    であって、前記圧着の際に、前記弾性ローラの表面温度
    を下記の条件 Te(℃) > Tg−10(℃) ただし、Te:弾性ローラの表面温度 Tg:裏面に被覆された樹脂のガラス転移温度 となるように加熱することを特徴とする熱転写受像材料
    の製造方法。
  2. 【請求項2】前記シート状基材の裏面がポリエステル系
    樹脂又はポリエステル系樹脂を主体とする樹脂組成物で
    被覆されている請求項1に記載の熱転写受像材料の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記シート状基材が紙である請求項1又
    は請求項2に記載の熱転写受像材料の製造方法。
JP7304567A 1995-11-22 1995-11-22 熱転写受像材料の製造方法 Pending JPH09142042A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990074416A (ko) * 1998-03-05 1999-10-05 이기란 폴리스티렌 압출시트의 미장코팅 형성방법
CN103009855A (zh) * 2012-12-24 2013-04-03 绍兴京华激光材料科技有限公司 一种淋膜转印菲尼尔透镜的制备方法及其制得的产品

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