JPH09142797A - フォークリフトのティルトバルブ - Google Patents

フォークリフトのティルトバルブ

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JPH09142797A
JPH09142797A JP29685995A JP29685995A JPH09142797A JP H09142797 A JPH09142797 A JP H09142797A JP 29685995 A JP29685995 A JP 29685995A JP 29685995 A JP29685995 A JP 29685995A JP H09142797 A JPH09142797 A JP H09142797A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトのマスト前後傾用のティルト
バルブにおいて、ティルトスプールをマスト前傾方向へ
シフト操作したときのサージ圧及びチャタリングの発生
を防止する。 【構成】 ティルトスプール3内に軸方向に摺動可能に
収容されたティルトロックスプール5を、ティルトスプ
ール3のマスト前傾方向へのシフト時にパイロット圧に
より軸方向にシフトさせてティルトロックを解除する構
成のティルトバルブにおいて、ティルトスプール3に2
つのパイロット室9,10と、それにパイロット圧を導
入するための断面積の異なる大小2つのパイロット穴1
1,12を設ける。そして、大径パイロット穴11から
導入されるパイロット圧でティルトロックスプール5を
素早くシフト作動させ、シフト後はその穴11を閉鎖
し、小径パイロット穴12から導入されるパイロット圧
でシフト位置に保持する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
マスト前後傾用のティルトシリンダを制御するティルト
バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトのマストを前後傾させる
ためのティルトシリンダは、常に前傾方向(ロッド側)
に負荷を受けている。そのため、オペレータがエンジン
を切って運転席から離れているときに、第3者が不用意
にティルトレバーを前傾方向に操作すると、マストが前
傾する可能性があり、安全上好ましくない。このような
ことから、一般に、ティルトシリンダを制御するティル
トバルブには、油圧ポンプの停止時(エンジン停止時)
にマストの前傾方向の動きを固定するティルトロック用
のティルトロックスプールが設けられ、ティルトシリン
ダのロッド側に通じる通路を油圧的に閉鎖(ロック)
し、ティルトレバーが操作されてもティルトシリンダが
作動されないようにしている。
【0003】図8は、従来のティルトバルブを断面構造
で示すティルトシリンダ制御用の油圧回路図である。テ
ィルトバルブ41のバルブハウジング42に軸方向に摺
動自在に挿入されたティルトスプール43は、その軸方
向の一端に組付けられたリターンスプリング44により
常には図示の中立位置に保持されている。このときは、
油圧ポンプ47からティルトバルブ41に送られる圧油
は、第1のポンプポートP1からティルトスプール43
のセンタバイパス43aを通り第1のタンクポートT1
を経てオイルタンク48へと流出される。また、ティル
トスプール43内にはティルトロックスプール45が軸
方向に摺動自在に挿入され、常にはリターンスプリング
46により図示右方へ押され、ティルトスプール43の
第1の穴43gと第2の穴43hとの連通を遮断する閉
鎖位置に保持されている。
【0004】エンジンにより油圧ポンプ47が駆動され
ている状態において、ティルトスプール43を図示中立
位置からリターンスプリング44に抗して前傾方向へシ
フト操作(図示右側へストロークS)すると、センタバ
イパス43aが閉じられ、第1及び第2のポンプポート
P1及びP2に圧力が立つ。第2のポンプポートP2に
立ち上がった圧力は、ティルトスプール43の第1の溝
43bからシリンダエンドポートC1を経てティルトシ
リンダ49のエンド側に作用する。一方、第1のポンプ
ポートP1に立ち上がった圧力は、ティルトスプール4
3のパイロット溝43dから絞り付きのパイロット穴4
3eを経てティルトスプール43のパイロット室43f
に導入され、ティルトロックスプール45の軸方向の一
端面に作用する。
【0005】パイロット圧の作用を受けたティルトロッ
クスプール45は、リターンスプリング46に抗して図
示左方へシフト作動(ストロークS1)し、ティルトス
プール43の第1の穴43gと第2の穴43hがティル
トロックスプール45の斜面絞り45a付きの溝部45
bを介して連通する。そのため、ティルトシリンダ49
のロッド側の圧油は、シリンダロッドポートC2から第
1の穴43g、斜面絞り45a付き溝部45b、第2の
穴43hを通り第2のタンクポートT2を経てオイルタ
ンク46へ流出される。かくして、ティルトシリンダ4
9が伸長作動し、マスト50が前傾される。
【0006】なお、ティルトスプール43を図示左方へ
シフト操作したときは、シリンダエンドポートC1が第
1の溝43bを介して第3のタンクポートT3と連通
し、シリンダロッドポートC2が第2の溝43cを介し
て第2のポンプポートP2に連通する。そのため、油圧
ポンプ47の圧油がロッド側に送られ、エンド側の圧油
が押し出されてティルトシリンダ49が縮小作動し、マ
スト50が後傾する。
【0007】一方、油圧ポンプ47の停止状態では、ポ
ンプポートP1,P2には油圧が立ち上がらないため、
たとえティルトスプール43がマスト前傾方向へ操作さ
れても、ティルトロックスプール45が移動されず、テ
ィルトシリンダ49のロッド側通路の閉鎖状態が保持さ
れる。即ち、マスト50のティルトロック状態が保持さ
れる。従って、オペレータがエンジンを切って運転席か
ら離れているときには、第3者が不用意にティルトレバ
ーを前傾方向に操作しても、マスト50が前傾すること
がなく、安全が確保される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のティルトバルブにおいては、ティルトスプール43
がマスト前傾方向へシフト操作されたとき、第2のポン
プポートP2に立ち上がった圧力がティルトスプール4
3の第1の溝43bからシリンダエンドポートC1を経
てティルトシリンダ49のエンド側に作用するが、その
とき、ロッド側ではティルトロックスプール45がシフ
ト作動して通路が開くまでに時間がかかり、圧力の逃げ
場がない。即ち、ティルトロックスプール45の作動遅
れにより、ティルトシリンダ49のロッド側には異常な
高圧、即ちサージ圧が発生し、このことがティルトシリ
ンダ等の油圧部品の耐久性を落とす原因となっている。
【0009】この場合、パイロット通路の絞りを大きく
(緩く)設定してティルトロックスプール45の動きが
素早く行われるようにすると、サージ圧は防止できても
油圧の脈動に原因してティルトロックスプール45が振
動する、いわゆるチャタリングが発生し、ティルトシリ
ンダ49の作動の円滑性が損なわれることになる。即
ち、ティルトロックスプール45の作動遅れによるサー
ジ圧の発生と、チャタリングの発生とは裏腹の関係にあ
り、単に絞りの調整では上記両方の問題を解決すること
は難しい。
【0010】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、フォークリフト
のティルトバルブにおいて、ティルトスプールのマスト
前傾方向へのシフト操作時にサージ圧及びチャタリング
が発生しないようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を講じている。即ち、請求項1
の発明は、バルブハウジングと、該バルブハウジングに
軸方向に摺動可能に設けられた圧油の流れ方向制御用の
ティルトスプールと、該ティルトスプール内に軸方向に
摺動可能に収容されたティルトロック用のティルトロッ
クスプールとを備え、前記ティルトスプールのマスト前
傾方向へのシフト操作時に、前記ティルトロックスプー
ルにパイロット圧を作用させることにより該ティルトロ
ックスプールを所定ストロークでシフト作動させてティ
ルトロックを解除する構成のフォークリフトのティルト
バルブにおいて、前記ティルトロックスプールに形成さ
れた受圧面に、前記ティルトスプールに形成されたパイ
ロット通路を経て導入されるパイロット圧を作用させて
前記ティルトロックスプールをシフト作動し、シフト作
動後は絞りを経て導入されるパイロット圧のみを作用さ
せてシフト位置に保持する構成としたことを特徴とす
る。
【0012】上記のように構成された請求項1の発明に
よると、ティルトスプールをマスト前傾方向へシフト操
作したとき、ティルトロックスプールは絞りのかけられ
ていないパイロット圧によりシフト作動されてシフトロ
ックを解除する。そして、シフトロック解除後は絞りの
かけられたパイロット圧でシフト位置に保持される。こ
のため、ティルトロックスプールのシフト作動は素早く
行われ、シフト後のティルトロックスプールは圧油の脈
動の影響を受け難くくなる。
【0013】請求項2の発明は、バルブハウジングと、
該バルブハウジングに軸方向に摺動可能に設けられた圧
油の流れ方向制御用のティルトスプールと、該ティルト
スプール内に軸方向に摺動可能に収容されたティルトロ
ック用のティルトロックスプールとを備え、前記ティル
トスプールのマスト前傾方向へのシフト操作時に、前記
ティルトロックスプールにパイロット圧を作用させるこ
とにより該ティルトロックスプールを所定ストロークで
シフト作動させてティルトロックを解除する構成のフォ
ークリフトのティルトバルブにおいて、前記ティルトロ
ックスプールの2箇所に受圧面を設定し、前記ティルト
スプールには、前記ティルトロックスプールの各受圧面
に対応するパイロット室と、そのパイロット室にパイロ
ット圧を導入するための断面積の異なる大小2つのパイ
ロット通路を設け、その2つのパイロット通路のうち、
断面積の大きいパイロット通路は、少なくともティルト
ロックスプールのストロークエンドで閉鎖される構成と
したことを特徴とする。
【0014】上記のように構成された請求項2の発明に
よると、ティルトスプールをマスト前傾方向へシフト操
作したとき、ティルトロックスプールは大小2つのパイ
ロット通路を経てパイロット室に導入されるパイロット
圧の作用を受圧面に受けてシフト作動される。そして、
ティルトロックスプールがストロークエンドに達する
と、断面積の大きいパイロット通路が閉鎖され、その後
は断面積の小さいパイロット通路から導入されるパイロ
ット圧でシフト位置に保持される。このため、ティルト
ロックスプールのシフト作動は素早く行われ、シフト後
のティルトロックスプールは圧油の脈動の影響を受け難
くくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。まず、図1〜図3に基づ
いて本発明の実施の形態1を説明する。図1はティルト
バルブを断面構造で示すティルトシリンダ制御用の油圧
回路図である。図2及び図3はティルトバルブの主要部
を示す断面図であり、図2はティルトロック状態を示
し、図3はティルトロック解除状態を示している。本実
施の形態に係るティルトバルブ1は6ポート3位置形の
手動操作式切換弁であって、マスト19の前傾を固定す
るティルトロック用のティルトロックスプール5が一体
に組み込まれたティルトロックバルブ内蔵タイプであ
る。
【0016】図1に示すように、ティルトバルブ1は、
そのバルブハウジング2に軸方向に摺動可能に挿入され
た圧油の流れ方向制御用のティルトスプール3を備えて
いる。このティルトスプール3は、その軸方向の一端に
組付けられたリターンスプリング4により常には図示の
中立位置に保持されている。ティルトスプール3は中立
位置では、バルブハウジング2に形成された第1のポン
プポートP1と第1のタンクポートT1とをセンタバイ
パス3aを介して連通し、油圧ポンプ16から送られた
圧油がタンク17へ流出されるようになっており、また
ティルトシリンダ18のシリンダエンドポートC1及び
シリンダロッドポートC2をそれぞれ閉鎖している。
【0017】また、ティルトスプール3の外周には、そ
のシフト操作によりシリンダエンドポートC1を第2の
ポンプポートP2又は第3のタンクポートT3に連通す
るための第1の溝3bと、シリンダロッドポートC2を
第2のポンプポートP2に連通するための第2の溝3c
が形成され、さらにシリンダロッドポートC2を第2の
タンクポートT2に連通するための第1の穴3dと第2
の穴3eが径方向に形成され、それら両穴3d,3eは
油圧ポンプ16の停止時にマスト19の前傾方向への動
きを固定するティルトロック用のティルトロックスプー
ル5により閉鎖されている。
【0018】即ち、ティルトスプール3に形成された筒
穴内には、ティルトロックスプール5が軸方向に摺動可
能に収容され、常にはリターンスプリング6により図示
右方に押されてティルトロック位置に保持され、その位
置で前記第1と第2の穴3d,3eの連通を遮断してロ
ッド側油路を閉鎖している。そして、ティルトロックス
プール5は、前記リターンスプリング6に抗して図示左
方へシフト操作されたときに、その外周に形成された斜
面絞り5a付きの溝部5bを介して前記第1の穴3dと
第2の穴3eとを連通してシフトロックを解除するよう
になっており、そのシフト作動は第1のポンプポートP
1から導入されるパイロット圧で行われるようになって
いる。
【0019】図2に示すように、ティルトロックスプー
ル5の軸方向一端部(リターンスプリング6の反対側)
には小径部5cが形成され、この小径部5cと本体(大
径部)との段差面がシフト作動用の第1の受圧面7とさ
れ、小径部5cの端面がシフト位置保持用の第2の受圧
面8とされている。そして、ティルトスプール3には各
受圧面7,8にパイロット圧を作用させる第1及び第2
のパイロット室9,10と、それらパイロット室9,1
0にパイロット圧を導入するための断面積の異なる大小
2つのパイロット穴11,12と、それらパイロット穴
11,12を相互に連通するための外周面に形成された
パイロット圧取入用のパイロット溝13とを備えてい
る。
【0020】なお、パイロット溝13は、ティルトスプ
ール3の中立位置では第2のタンクポートT2に連通
し、ティルトスプール3のマスト前傾方向へのシフト操
作時には第1のポンプポートP1に連通されるようにな
っている。そして、このパイロット穴11,12とパイ
ロット溝13が請求項1及び2に記載のパイロット通路
に相当する。
【0021】しかして、断面積の大きいパイロット穴1
1(以下、大径パイロット穴という)は、第1のパイロ
ット室9に対してティルトロックスプール5の小径部5
c外周に形成された溝14を介して連通しており、ティ
ルトロックスプール5のシフト作動後のストロークエン
ドでは溝14から外れて小径部5cの外面により閉鎖さ
れるように設定されている。一方、断面積の小さいパイ
ロット穴12(以下、小径パイロット穴という)は、穴
内に絞り15を備えており、常時第2のパイロット室1
0に連通している。なお、図中20はティルトロックス
プール5に形成されたドレン用の穴である。
【0022】本実施の形態のティルトバルブ装置は、上
述のように構成したものであり、ティルトスプール3が
図1に示す中立位置にあるときは、第1のポンプポート
P1はセンタバイパス3aを介して第1のタンクポート
T1に連通し、シリンダエンドポートC1はティルトス
プール3のランド部により閉鎖され、シリンダロッドポ
ートC2に通じる第1の穴3dがティルトロックスプー
ル5により閉鎖されている。即ち、ティルトバルブ1は
ティルトシリンダ18のロッド側油路を閉鎖したティル
トロック状態にある。
【0023】従って、オペレータがエンジンを切って運
転席から離れている油圧ポンプ16の停止状態におい
て、第3者がティルトレバーを操作してティルトスプー
ル3を前傾方向にシフト操作しても、ティルトロックス
プール5はティルトスプール3と一体に移動するだけで
あり、ティルトロック状態が保持される。そのため、常
に前傾方向に負荷を受けているマスト19が前傾される
ことがなく、安全が確保される。
【0024】一方、油圧ポンプ16の作動状態において
は、ティルトスプール3が前傾方向にシフト操作(図示
右側へストロークS)されると、該ティルトスプール3
のランド部により第1のタンクポートT1が閉じられ、
第1及び第2のポンプポートP1,P2に圧力が立つ。
第2のポンプポートP2に立ち上がった圧力は、第1の
溝3bを介して連通されたシリンダエンドポートC1を
経てティルトシリンダ18のエンド側に作用する。ま
た、第1のタンクポートP1に立ち上がった圧力は、パ
イロット溝13から大径及び小径パイロット穴11,1
2を経て第1及び第2のパイロット室9,10に導入さ
れ、ティルトロックスプール5の第1及び第2の受圧面
7,8に作用する。
【0025】そのため、ティストロックスプール5はリ
ターンスプリング6に抗して図示左方へシフト作動(ス
トロークS1)される。そして、このシフト作動がスト
ロークエンドに達すると、図3に示すように、大径パイ
ロット穴11がティルトロックスプール5の小径部5c
により閉鎖される。そのため、その後は小径パイロット
穴12を経て導入されるパイロット圧のみが第2の受圧
面8に作用してシフト位置に保持する。
【0026】かくして、ティルトロックスプール5がシ
フト作動されると、第1の穴3dと第2の穴3eが斜面
絞り5a付きの溝部5bを介して連通するため、ティル
トシリンダ18のロッド側の圧油は、ティルトスプール
3のシフト操作により第2のタンクポートT2に連通さ
れた第2の穴3eを経てタンク17に流出される。従っ
て、ティルトシリンダ18が伸長作動し、マスト3を前
傾する。
【0027】なお、ティルトロックスプール5はティル
トスプール3が中立位置に復帰操作されたときに、パイ
ロット溝13が第2のタンクポートT2に連通してパイ
ロット室9,10の圧油が流出されることに伴いリター
ンスプリング6により押し戻されて初期のティルトロッ
ク位置に復帰される。また、ティルトスプール3の後傾
方向(図示左方)へのシフト操作時には、シリンダエン
ドポートC1が第1の溝3bを介して第3のタンクポー
トT3に連通し、シリンダロッドポートC2が第2の溝
3dを介して第2のポンプポートP2に連通するため、
ティルトシリンダ18が縮小方向に作動してマスト19
が後傾される。このときはパイロット溝13が第2のタ
ンクポートT2に連通したままであり、ティルトロック
スプール5はティルトスプール3と一体となって移動す
るだけである。
【0028】このように、本実施の形態によれば、ティ
ルトスプール3に形成された大径パイロット穴11を経
て導入されるパイロット圧によりティルトロックスプー
ル5をシフト作動させるため、そのシフト動作は素早い
ものとなり、サージ圧の発生が抑えられる。また、シフ
ト作動後は絞り15を備えた小径パイロット穴12を経
て導入されるパイロット圧のみによりシフト位置に保持
するため、ティルトロックスプール5が油圧の脈動の影
響を受け難くなり、ティルトロックスプール5のチャタ
リングの発生が抑えられる。従って、ティルトシリンダ
18等の油圧部品の耐久性が向上されるとともに、ティ
ルトシリンダ18の円滑な前傾動作を確保することがで
きる。
【0029】次に本発明の実施の形態2を図4に基づい
て説明する。この実施の形態2は、パイロット室及びパ
イロット通路をそれぞれ1つとし、そのパイロット通路
の断面積を可変絞りにより変化させるようにしたもので
ある。即ち、ティルトロックスプール5の本体と小径部
5cとの段差面を受圧面7とし、この受圧面7にパイロ
ット圧を作用させるパイロット室9が形成されている。
大径パイロット穴11は、ティルトロックスプール5に
形成された斜面絞り21付きの溝部22を介してパイロ
ット室9と連通されており、ティルトロックスプール5
のシフト作動時のストロークエンドで、(B)に示す如
くその開口部面積が斜面絞り21によって絞られる構成
となっている。この場合はドレン用の穴20はティルト
ロックスプール5の小径部5cが嵌合する筒穴まで貫通
されている。なお、その他の構成については実施の形態
1と同様に構成されている
【0030】従って、実施の形態2によれば、ティルト
スプール3のマスト前傾方向へのシフト操作時には、
(A)に示す如く大径のパイロット穴11から溝部22
を経てパイロット室9に導入されるパイロット圧により
ティルトロックスプール5を素早くシフト作動させるこ
とによりサージ圧の発生を防止することができ、シフト
作動後は(B)に示す如くパイロット穴11の開口部の
開口面積を斜面絞り21により縮小化してティルトロッ
クスプール5をシフト位置に保持することによりチャタ
リングの発生を防止することが可能となる。
【0031】図5は実施の形態3を示したものである。
この実施の形態3は、前述した実施の形態1で説明され
た第1のパイロット室9と第2のパイロット室10とを
ティルトロックスプール5内を軸方向に延びる連通穴2
3によって連絡したものであり、その他については実施
の形態1と同様に構成されている。このような構成とし
たときは、連通穴23を経て第2のパイロット室10側
に圧油が送られることによりティルトロックスプール5
の素早いシフト作動を得ることが可能となる。このこと
は、小径パイロット穴12のより小径化が可能となり、
チャタリングの発生を防止する上でより有効である。
【0032】図6は実施の形態4を示しており、この実
施の形態4では、ティルトロックスプール5の本体と小
径部5cの段差面を受圧面7とし、その受圧面7にパイ
ロット圧を作用させる1つのパイロット室9が形成され
ている。そして、1つのパイロット室9に断面積の異な
る大小2つのパイロット穴11,12からそれぞれパイ
ロット圧が導入される構成となっている。大径パイロッ
ト穴11は実施の形態1と同様に構成され、ティルトロ
ックスプール5のティルトロック位置では(A)に示す
如く開口部が溝部14に開放し、シフト移動後には
(B)に示す如く小径部5cにより閉鎖される。一方、
小径パイロット穴12はティルトロック位置ではその開
口部が本体により閉鎖され、シフト移動後にパイロット
室9に開放する。
【0033】従って、上記のような構成を採用した場合
であっても実施の形態1と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0034】また、図7は実施の形態5を示している。
この実施の形態5では、1つのパイロット室10と大小
2つのパイロット穴11,12が備えられ、パイロット
室10はティルトロックスプール5の軸端面の受圧面8
に対応して形成されている。大径パイロット穴11はテ
ィルトロックスプール5の外周に形成した溝部14と、
その溝部14に一端が開口し、他端がパイロット室10
に開口する穴24を介してパイロット室10に通じてい
る。小径パイロット穴12は直接パイロット室10に連
通されている。そして、大径パイロット穴11はティル
トロックスプール5のシフト作動後にその外周によって
塞がれる構成としている。なお、その他の構成について
は実施の形態1と同様である。
【0035】従って、実施の形態5の構成によるとき
は、上述した実施の形態1と同様の作用効果が得られる
ことのほか、ティルトロックスプール5の外形形状及び
それが収容されるティルトスプール3の筒穴形状を単純
化することができ、加工コストの低減に有効である。
【0036】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
この実施の形態には特許請求の範囲に記載した技術的事
項の他に次のような各種の技術的事項が含まれているこ
とを付記しておく。
【0037】(A)請求項2記載のフォークリフトのテ
ィルトバルブにおいて、前記2つのパイロット室が相互
に連通される構成とした。このような構成を採用したと
きは、断面積の大きいパイロット通路側のパイロット室
から断面積の小さいパイロット通路側のパイロット室に
圧油が流入するので、ティルトロックスプールのシフト
作動の迅速性を確保した上で小さい方のパイロット通路
の断面積をより縮小することが可能となり、このことは
チャタリングの防止効果がより向上する。
【0038】(B)バルブハウジングと、該バルブハウ
ジングに軸方向に摺動可能に設けられた圧油の流れ方向
制御用のティルトスプールと、該ティルトスプール内に
軸方向に摺動可能に収容されたティルトロック用のティ
ルトロックスプールとを備え、前記ティルトスプールの
マスト前傾方向へのシフト操作時に、前記ティルトロッ
クスプールにパイロット圧を作用させることにより該テ
ィルトロックスプールを所定ストロークでシフトさせて
ティルトロックを解除する構成のティルトバルブにおい
て、前記ティルトスプールには、前記ティルトロックス
プールの軸方向の一端面にパイロット圧を作用させるた
めのパイロット室と、そのパイロット室にパイロット圧
を導入するための断面積の異なる大小2つのパイロット
通路を設け、その2つのパイロット通路のうち、断面積
の小さいパイロット通路は直接パイロット室に連通さ
れ、断面積の大きいパイロット通路は前記ティルトロッ
クスプールに形成された連絡通路を介して前記パイロッ
ト室に連通されるとともに少なくともティルトロックス
プールのストロークエンドでは前記連絡通路に対して遮
断される構成とした。
【0039】このような構成を採用したときは、2つの
パイロット室を構成する場合に比べてティルトロックス
プールの外形及びこのティルトロックスプールが摺動可
能に収容されるティルトスプールの筒穴形状を簡素化す
ることが可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2の
発明によれば、ティルトロックスプールのシフト作動を
素早く行うことができるため、サージ圧の発生を防止し
てティルトシリンダ等の油圧部品の耐久性を高めること
が可能となる。また、ティルトロックスプールのシフト
作動後のシフト位置の保持は、絞りのかけられたパイロ
ット圧で行われるため、圧油の脈動の影響を受け難くな
り、チャタリングの発生を防止してティルトシリンダの
円滑な作動性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るティルトバルブを
断面構造で示すティルトシリンダ制御用の油圧回路図で
ある。
【図2】ティルトバルブの主要部を示す断面図であり、
ティルトロック状態を示す。
【図3】ティルトバルブの主要部を示す断面図であり、
ティルトロック解除状態を示している。
【図4】実施の形態2を示す断面図であり、(A)はテ
ィルトロック状態を示し、(B)はティルトロック解除
状態を示す。
【図5】実施の形態3を示す断面図であり、(A)はテ
ィルトロック状態を示し、(B)はティルトロック解除
状態を示す。
【図6】実施の形態4を示す断面図であり、(A)はテ
ィルトロック状態を示し、(B)はティルトロック解除
状態を示す。
【図7】実施の形態5を示す断面図であり、(A)はテ
ィルトロック状態を示し、(B)はティルトロック解除
状態を示す。
【図8】従来のティルトバルブを断面構造で示すティル
トシリンダ制御用の油圧回路図である。
【符号の説明】
1…ティルトバルブ 3…ティルトス
プール 5…ティルトロックスプール 7,8…受圧面 9,10…パイロット室 11…大径パイ
ロット穴 12…小径パイロット穴 15…絞り 18…ティルトシリンダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブハウジングと、該バルブハウジン
    グに軸方向に摺動可能に設けられた圧油の流れ方向制御
    用のティルトスプールと、該ティルトスプール内に軸方
    向に摺動可能に収容されたティルトロック用のティルト
    ロックスプールとを備え、前記ティルトスプールのマス
    ト前傾方向へのシフト操作時に、前記ティルトロックス
    プールにパイロット圧を作用させることにより該ティル
    トロックスプールを所定ストロークでシフト作動させて
    ティルトロックを解除する構成のフォークリフトのティ
    ルトバルブにおいて、 前記ティルトロックスプールに形成された受圧面に、前
    記ティルトスプールに形成されたパイロット通路を経て
    導入されるパイロット圧を作用させて前記ティルトロッ
    クスプールをシフト作動し、シフト作動後は絞りを経て
    導入されるパイロット圧のみを作用させてシフト位置に
    保持する構成としたフォークリフトのティルトバルブ。
  2. 【請求項2】 バルブハウジングと、該バルブハウジン
    グに軸方向に摺動可能に設けられた圧油の流れ方向制御
    用のティルトスプールと、該ティルトスプール内に軸方
    向に摺動可能に収容されたティルトロック用のティルト
    ロックスプールとを備え、前記ティルトスプールのマス
    ト前傾方向へのシフト操作時に、前記ティルトロックス
    プールにパイロット圧を作用させることにより該ティル
    トロックスプールを所定ストロークでシフト作動させて
    ティルトロックを解除する構成のフォークリフトのティ
    ルトバルブにおいて、 前記ティルトロックスプールの2箇所に受圧面を設定
    し、前記ティルトスプールには、前記ティルトロックス
    プールの各受圧面に対応するパイロット室と、そのパイ
    ロット室にパイロット圧を導入するための断面積の異な
    る大小2つのパイロット通路を設け、その2つのパイロ
    ット通路のうち、断面積の大きいパイロット通路は、少
    なくともティルトロックスプールのストロークエンドで
    閉鎖される構成としたフォークリフトのティルトバル
    ブ。
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