JPH09142949A - 無機質吸音材 - Google Patents

無機質吸音材

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JPH09142949A
JPH09142949A JP30943595A JP30943595A JPH09142949A JP H09142949 A JPH09142949 A JP H09142949A JP 30943595 A JP30943595 A JP 30943595A JP 30943595 A JP30943595 A JP 30943595A JP H09142949 A JPH09142949 A JP H09142949A
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JP
Japan
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weight
inorganic
foaming
sound absorbing
absorbing material
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Withdrawn
Application number
JP30943595A
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English (en)
Inventor
Yuzo Yokoyama
祐三 横山
Masatake Kamiya
昌岳 神谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH09142949A publication Critical patent/JPH09142949A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/24Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
    • C04B28/26Silicates of the alkali metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/52Sound-insulating materials

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Abstract

(57)【要約】 【課題】疎水性、断熱性、吸音性の優れた建築材料とし
て好適に使用される無機質吸音材を提供する。 【解決手段】非晶質SiO2 −Al2 3 系粉体、アル
カリ金属珪酸塩及び水から製せられ、通気率が1〜40
(cm3・cm) /( cm2 ・sec ・cmH2O)で、且つ、連続気泡
径が0.05〜0.2mmである連続気泡を有する基材
に、下記の一般式〔I〕で示されるアルコキシシランが
塗装されていることを特徴とする無機質吸音材。 An Si(OB)4-n ・・・・・〔I〕 (Aは炭素数1〜25のアルキル基又はフッ化アルキル
基、Bは炭素数1〜5のアルキル基、nは1〜3の自然
数)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不燃性の無機質吸音
材に関するもので、特に、優れた疎水性、断熱性、吸音
性を有する建築材料として好適に使用される無機質吸音
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、無機質発泡体は数多く提案さ
れている。例えば、特開平4─292482号公報に
は、SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩
水溶液、充填材、発泡剤との混合物に液状シリコーンオ
イルを所定の割合で添加することにより、疎水性を有す
る無機質発泡体を得ることができると記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の無機質発泡体は連続気泡径が大きく、基材の
疎水性も充分でないため、吸水率が大きく、吸音性が低
下するばかりか,本来の基本性能の断熱性も著しく低下
させるという問題があった。本発明はかかる従来の問題
点を改善し、疎水性、断熱性、吸音性の優れた建築材料
として好適に使用される無機質吸音材を提供するせんと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、非晶質SiO
2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩及び水から
製せられ、通気率が1〜40(cm3・cm) /( cm2 ・sec
・cmH2O)、且つ、連続気泡径が0.05〜0.2mmであ
る連続気泡を有する基材に、下記の一般式〔I〕で示さ
れるアルコキシシランが塗装されている無機質吸音材で
ある。 An Si(OB)4-n ・・・・・〔I〕 (Aは炭素数1〜25のアルキル基又はフッ化アルキル
基、Bは炭素数1〜5のアルキル基、nは1〜3の自然
数)
【0005】本発明に於いて、連続気泡径とは独立気泡
同士が互いに隣接し、その隣接した気泡膜(セル)が破
れた部分の空孔の直径をいう。連続気泡径の測定方法と
しては弊社独自の下記の方法を採用した。測定試料は基
材から一辺が50mmの立方体を切り取って使用した。気
泡径の測定は反射型顕微鏡で行い、測定試料の平面と両
側面とを13倍に拡大した写真を各々撮影する。写真の
上で、各面の稜線に平行な互いに直交する二本の直線を
引く。一本の直線に沿って、任意の気泡膜から次の気泡
膜を切る点までの距離を個々に連続して50個測定し、
更に、二本目の直線に就いても同様な操作を行う。距離
の合計を個数(100個)で割つた値をこの面の平均気
泡径と定義した。距離の測定は顕微鏡のプレパラートに
刻印した物差しで測定・換算する。本発明に使用した連
続気泡径の数値は、気泡体の方向性に有位差が特に見出
せなかった為、上記3面の平均値を使用した。
【0006】又,本発明の通気率とは、厚さ1cm、面積
1cm2 の連続気泡体に空気が通過する場合、空気の圧力
差が1cm H2Oで、時間が1秒当たりに、移動する空気の
体積をcm3 で表した数値で、下記の数式〔II〕で表現
される。 K=(η・Q・L)/(A・△P)・・・〔II〕 但し、K;通気率( cm3・cm/cm2 ・sec ・cm H2O)、
η;空気の粘度(センチポイズ、cP)、Q;空気の流量
(cm3 )、△P;試料の両面間の圧力差(cm H 2O)、
L;試料の厚さ(cm)、A;試料の断面積(cm2 )。
【0007】測定装置は高尾製作所社製のTA−01を
使用した。該装置は測定試料の一方の面を大気圧、他方
の面を減圧状態になるように,空気を通過させる装置
で、試料の両面を挟む形で空気の流量計、減圧側にマノ
メーターと真空ポンプが設置されている。定常状態の空
気の流量(Q/分)とその時の圧力差(△P)を測定す
れば、試料の寸法は精密に測定できるから、通気率Kが
計算できる。測定は定常状態の空気の流量を5点変動さ
せて、通気率を最小二乗法にて算出した。尚、測定試料
は直径100mm×30mmの円柱板を用い、厚み方向の断
面はワックスでシールした。
【0008】本発明に於いては、基材の通気率が1〜4
0(cm3・cm) /(cm2・sec ・cmH2O)で、且つ、連続気泡
径が0.05〜0.2mmの連続気泡を有している必要が
ある。この範囲を逸脱する場合は、大きくても、小さく
ても、吸水性、吸音性に悪影響を及ぼす。上記の範囲を
具現化する為には、基材は以下に説明する構成材料より
製せられる。
【0009】本発明に於いて、非晶質SiO2 −Al2
3 系粉体の組成としては、SiO 2 10〜90重量
%、Al2 3 90〜10重量%のものが使用される。
上記粉体は、例えば、アルミナ系研磨剤を製造する際の
ダスト、フライアッシュ、フライアッシュの分級品や粉
砕品、メタカオリン、フライアッシュを溶融し気体中に
噴霧させて得られる粉体、シリカアルミナ系粉体からな
る粘土を溶融し気体中に噴霧させて得られる粉体、シリ
カアルミナ系粉体に機械的エネルギーを作用させて得ら
れる粉体、粘土鉱物を500〜900℃で加熱脱水して
得られる粉体に機械的エネルギーを作用させて得られる
粉体などが使用できるが、組成と粒度が適当であれば、
これに限定されるものではない。
【0010】アルカリ金属珪酸塩としては、一般式がM
2 O・n SiO2 (M=Li、K、Na又それらの混合
物)で表されるもので、nの数は好ましくは、n=0.
05〜8、さらに好ましくは、n=0.1〜3、最も好
ましくは、n=0.5〜2.5であるものが使用され
る。nが8を越えると、アルカリ金属珪酸塩水溶液はゲ
ル化を起こし易く、粘度が急激に上昇する為、粉体との
混合が困難になる。又、nが0.05未満になると、発
泡体の機械的強度の低下をきたす。尚、アルカリ金属珪
酸塩は反応制御の面から、水溶液にして、添加・混合す
るのが好ましい。
【0011】上記アルカリ金属珪酸塩水溶液の濃度は、
特に限定はないが、濃厚であると、発泡に適した粘度が
得られない。又、希薄であると、水が過剰である為、硬
化の際に収縮が大きく、所定の機械的強度が得られな
い。従って、アルカリ金属珪酸塩水溶液の濃度は10〜
60重量%が好ましい。
【0012】アルカリ金属珪酸塩の添加量は、SiO2
−Al2 3 系粉体100重量部に対し、0.2〜45
0重量部が好ましい。さらに好ましくは10〜350重
量部、最も好ましくは、20〜250重量部である。ア
ルカリ金属珪酸塩の添加量が0.2重量部未満である
と、反応に必要なアルカリの量が少な過ぎる為、硬化不
良になる。逆に、450重量部を越えると、硬化剤が多
量となる為、発泡成形物の吸水性が大きくなる。
【0013】SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金
属珪酸塩に配合する水の添加量は、SiO2 −Al2
3 系粉体100重量部に対して、好ましくは35〜15
00重量部で、さらに好ましくは45〜1000重量
部、最も好ましくは50〜500重量部である。水の添
加量が多いと、発泡組成物の粘度が低下し、発泡安定性
が悪くなり、得られた製品の強度も低下する。逆に、水
の添加量が少ないと、粘度が高過ぎて、発泡適性に合わ
ない。
【0014】本発明に於いて、必要に応じて、無機充填
材、補強繊維、発泡助剤、無機質発泡材を添加してもか
まわない。以下、上記添加物につき逐次、説明をする。
【0015】無機充填材は、硬化時の収縮低減、スラリ
ーの流動性の向上、セルの緻密化、気泡の安定化などに
寄与し、例えば、珪砂、珪石粉、フライアッシュ、スラ
グ、シリカヒューム、マイカ、タルク、ウオラストナイ
ト、炭酸カルシウム、エアロジル、シリカゲル、ゼオラ
イト、活性炭、アルミナゲルの多孔体などが挙げられ
る。平均粒径は0.01μm〜1mmの範囲が好ましく、
1mmを越えると、安定した発泡体が製造できず、0.0
1μm以下になると、吸着水量が増加して、配合組成物
の粘度が増加して、作業性が悪く、発泡性が低下する。
好ましい添加量は、SiO2 −Al2 3 系粉体100
重量部に対し、20〜600重量部で、さらに好ましい
添加量は40〜400重量部である。無機充填材の添加
量が多くなると、発泡体の強度が低下し、少ないと、充
填材を加える意味がない。
【0016】補強繊維は本発明の発泡体の強度向上、ク
ラック防止に役立ち、ビニロン、ポリプロピレン、アラ
ミド、アクリル、レーヨン、カーボン、ガラス、チタン
酸カリウム、アルミナ、鋼、スラグウールなどがある。
繊維の好ましい長さは1〜15mmの範囲であり、長が過
ぎると、配合物への繊維の分散性が悪くなり、短か過ぎ
ると、所望の強度がでない。繊維の好ましい直径は1〜
500μmであり、細すぎると、配合混合時に、再凝集
し、ファイバーボールが形成し、発泡体の強度が向上し
ない。又、太い場合は補強の効果が小さい。補強繊維の
好ましい添加量は、本発明のSiO2 −Al2 3 系粉
体100重量部に対し、10重量部以下である。添加量
がこれを越えると、繊維の分散性が低下する。
【0017】発泡助剤は発泡の安定化と均一・微細化に
寄与し、多孔質粉体や界面活性剤がある。前者として
は、例えば、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、アルミ
ナゲルなどが挙げられる。その添加量は5重量部以下が
好ましく、多いと破泡など発泡に悪い影響がでる。後者
は脂肪酸金属塩などで、例えば、ステアリン酸金属塩、
オレイン酸金属塩、パルミチン酸金属塩などの金属石鹸
である。好ましくはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸ナト
リウム、オレイン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウ
ム、パルミチン酸カリウム、ラウリルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどが挙げられ
る。その添加量は0.05〜5重量部が好ましく、さら
に好ましくは0.3〜3.0重量部である。添加量が上
記範囲を越えると、発泡性組成物の粘度が上昇し、発泡
に悪い影響を及ぼし、逆に、少ないと、気泡が破れ、発
泡が安定しない。
【0018】添加剤として加える無機質発泡材は本発明
の連続気泡体の軽量化に寄与し、例えば、ガラスバルー
ン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン、シリカ
バルーン、パーライト、ヒル石、粒状発泡シリカなどが
挙げられる。これらは単独でも、2種以上の混合でもよ
い。比重は0.01〜1が好ましく、さらに好ましくは
0.03〜0.7である。比重が0.01未満では、本
発明の無機質連続気泡体の機械的強度を低下させ、又、
1を越えると、軽量化に寄与しない。該無機質発泡体の
添加量はSiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対
して、10〜100重量部が好ましく、さらに好ましく
は、30〜80重量部である。添加量が少ないと、軽量
化の効果が得られず、多いと、機械的強度が低下する。
【0019】上述の発泡性組成物を発泡させる方法は種
々あり、発泡剤法、起泡剤法、溶出・焼成法などがあ
る。以下、これらを順次、説明する。
【0020】発泡剤法は発泡性組成物に過酸化物や金属
粉末などの発泡剤を均一に混合し、これを分解・ガス化
させ、内部に気泡を形成・硬化する方法である。
【0021】過酸化物としては、例えば、過酸化水素、
過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化ホウ酸ナト
リウムなどが挙げられ、アルカリ存在下で、酸素を発生
する。水溶液濃度は0.5〜35重量%が好ましく、さ
らに好ましくは1〜25重量%である。濃度が高いと、
発泡速度が大きく、濃度が低いと、粘度が低下して、発
泡が不安定になる。又、その添加量は、SiO2 −Al
2 3 系粉体100重量部に対して、0.01〜10重
量部が好ましい。該範囲を越えると、ガスが過剰で、気
泡が破裂してしまい、該範囲以下では、発泡倍率が小さ
くなり過ぎる。
【0022】金属粉末としては、例えば、Mg、Ca、
Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、G
a、Sn、Si、フェロシリコンなどが挙げられ、アル
カリと反応して、水素を発生し、発泡性組成物を気泡化
させる。その平均粒径は1〜200μmが好ましい。粒
径が大き過ぎると、反応速度が遅く、小さ過ぎると、反
応性が高くなり、発泡ガスの発生が早過ぎて、何れも発
泡安定性が欠如する。又、添加量は、SiO2 −Al2
3 系粉体100重量部に対して、0.01〜5.0重
量部が好ましい。添加量が多いと、発泡ガスが過剰で、
発泡体が安定せず、少ないと、発泡体の密度が大き過ぎ
て、吸音性が出せない。
【0023】起泡剤法はメカニカルフロス法とも言い、
起泡剤を添加し、所定の起泡装置で攪拌して、安定した
気泡流動体を作り、これを硬化させて、発泡体にする方
法である。起泡剤としては、例えば、カゼイン、にか
わ、アルブミンなどの動物蛋白系界面活性剤、アニオン
系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性
剤、非イオン系界面活性剤が挙げられる。その添加量
は、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対し
て、0.05〜5重量部が好ましい。添加量が多すぎる
と、起泡力が強すぎ、発泡体の機械的強度が低下し、少
なすぎると、起泡・発泡性が不足する。
【0024】溶出・焼成法は有機発泡材の粉体、粒状体
を本発明の発泡性組成物に混合し、硬化させた後、有機
発泡材を溶融温度あるいは焼成温度以上に加熱するか又
は、有機溶媒で溶解・溶出して、連続気泡構造を製造す
る方法である。上記有機発泡材としては、スチレン、エ
チレン、ポリプロピレン、ウレタン、フェノール、尿素
などの発泡体が挙げられる。気泡構造は独立、連続気泡
を問わなく、2種類以上を併用してもかまわない。その
添加量は、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に
対して、10〜100重量部が好ましく、さらに好まし
くは30〜80重量部である。添加量が多過ぎると、発
泡体の機械的強度が低下し、少なすぎると、吸音性が出
ない。
【0025】本発明に於ける基材を製造するには、Si
2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩、水の混
合物に、気泡化手段として、発泡剤、起泡剤、有機発泡
体の何れかを添加し、場合によっては、無機充填剤、補
強繊維、発泡助剤、無機質発泡材の少なくとも1種を加
えて、均一なスラリーにする。然る後に、所定の容器
(成形型)に該スラリーを流し込んで、硬化させる。硬
化は常温でも良いが、50〜100℃で、硬化を促進
し、機械的強度を向上させる。硬化時間は2〜24時間
が好ましい。
【0026】かくして、上述の配合組成、製法条件に従
って、通気率が1〜40(cm3・cm)/(cm2・sec ・cmH
2O)で、且つ、連続気泡径が0.05〜0.2mmである
連続気泡を有する基材が得られる。本発明に於いては、
基材に下記の一般式〔I〕で示されるアルコキシシラン
が塗装されている。 An Si(OB)4-n ・・・・・〔I〕 Aは炭素数が1〜25のアルキル基で、疎水性をさらに
向上させる為、フッ化アルキル基などが好ましく、Bは
炭素数1〜5のアルキル基、nは1〜3の自然数であ
る。
【0027】一般式〔I〕で表される化合物としては、
n=1の場合、例えば、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシ
シラン、メチルトリ−iso−プロポキシシラン、メチ
ルトリ−n−ブトキシシラン、メチルトリ−sec−ブ
トキシシラン、メチルトリ−tert−ブトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメト
キシシラン、iso−ブチルトリメトキシシラン、n−
ヘキシルトリメトキシシラン、n−デシルトリメトキシ
シラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン、メタクリソキシプロピルトリメトキシシ
ラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、トリメ
チルアミノトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0028】n=2の場合は、例えば、ジメチルジメト
キシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジ−
n−プロポキシシラン、ジメチルジ−iso−プロポキ
シシラン、ジメチル−−n−ブトキシシラン、ジメチル
ジ−sec−ブトキシシラン、ジメチルジ−tert−
ブトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、エチルフ
ェニルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン、ジフェニルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジシエトキシシランなどが挙げられる。
【0029】n=3の場合は、例えば、トリメチルメト
キシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチル−
n−プロポキシシラン、トリメチル−iso−プロポキ
シシラン、トリメチル−n−ブトキシシラン、トリメチ
ル−sec−ブトキシシラン、トリメチル−tert−
ブトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、ジエチル
フェニルメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルエチルエトキシシラン、トリステアリルメトキシシ
ラン、トリオレイルメトキシシランなどが挙げられる。
【0030】アルキルアルコキシシランは、水が存在す
ると、自然に加水分解して、アルキルシラノールとアル
コールになり、アルキルシラノールは無機質発泡体の表
面にある珪素、アルミニウムの水酸基と反応すると同時
に、それ自体が縮合して、シロキサン結合(─O−Si
−O−)をして、多量体化する。一般式〔I〕で、nが
1の場合はアルキルシラノールは二次元構造に架橋し、
nが2の場合は直鎖状ポリマーに、nが3の場合は二量
体化する。従って、nが1及び2のアルキルアルコキシ
シランは無機質発泡体の表面の親水基を疎水化し、更
に、その上にシリコン化合物を成長させて、撥水性を増
大させる。nが3のアルキルアルコキシシランは無機質
発泡体の表面の親水基に結合して、反応はそこで止ま
る。それ故に、この場合、疎水性を充分与える為には、
一般式〔I〕の置換基Aの炭素数は6以上が好ましい。
【0031】本発明に於いて、基材への塗装方法として
は、エアースプレー、ロール、刷毛、浸漬など公知の手
段が適用できる。連続気泡体の組成全体を疎水化するの
ではなく、表面とその近傍のみを高濃度に塗装し、上述
の機構によって、疎水・撥水効果を効果的にする。
【0032】塗装に使用するアルキルアルコキシシラン
は均一に塗装する為、溶剤で希釈するのが普通で、一般
式〔I〕のnが1〜3の物質を併用するのが好ましい。
又、縮合反応を促進する目的で、ジブチルチンラウレー
トのような触媒を加えたり、着色、増量の目的で、顔
料、充填剤などを添加しても良い。塗装量はアルキルア
ルコキシシラン換算で0.05〜2Kg/m2 が好まし
いく、少ないと疎水効果が不足し、多いと経済性がな
い。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明を実施例、比較例をもって
さらに詳しく説明する。
【0034】(基材I〜IVの作成)表1の配合、物性
表に示すように、2種類の非晶質SiO2 −Al2 3
系粉体(無機質粉体1、無機質粉体2とする)、珪酸ナ
トリウム、タルク、マイカ、ポリプロピレン繊維、オレ
イン酸ナトリウム、シリコーン系整泡剤、ジメチルシリ
コーンオイル、水を所定量配合し、ハンドミキサーで混
合・攪拌して、均一な発泡性組成物(ペースト)を作成
した。然る後に、該ペーストに所定量の発泡剤(過酸化
水素水)を添加し、約10秒間、混合・攪拌し、直ち
に、容器に流し込んで、放置すると、徐々に発泡が起こ
り、約3分で完結した。発泡完結後、85℃、12時
間、加熱して、該発泡体を硬化させて、基材I、II、
III、IVを作成した。
【0035】尚、無機質粉体1としては、アルミナ系研
磨材を製造する際のダストであって、組成と平均粒径は
表2に示すものを使用した。無機質粉体2としては、関
電化工社製の平均粒径20μmのフライアッシュを分級
機(日清エンジニアリング社製、商品名TC−15)を
用いて、粒径を10μm以下の粉末にしたものを使用し
た。タルクとしては、山陽クレー工業社製の商品名タル
ク83、平均粒径は5μmのものを使用した。マイカと
しては、商品名スソライトマイカ325Sで、平均粒径
は40μmのものを使用した。ポリプロピレン繊維とし
ては、大和紡績社の商品名PZLで、太さ2デニール、
長さ6mmのものを使用した。オレイン酸ナトリウムと
しては和光純薬(株)製のものを使用した。シリコーン
系整泡剤とジメチルシリコーンオイルとしては、信越化
学社製のものを使用した。過酸化水素水としては、三菱
ガス化学社製の35%品を10%に希釈して使用した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】実施例1 基材Iを直径10cm、高さ3cmの円柱状に切断し、
その表面にn−デシルトリメトキシシランの20重量%
イソプロパノール溶液を250g/m2 刷毛で塗装し
た。その後、24時間、空気中で乾燥し、さらに、10
5℃、24時間、硬化・乾燥して、無機質吸音材を得
た。
【0039】実施例2 基材IIを用いたこと以外は、実施例1と全く同じ操作
を行って、無機質吸音材を得た。
【0040】比較例1 基材Iを直径10cm、高さ3cmの円柱状に切断し、
その表面には何も塗装せずに、105℃、24時間、乾
燥して、無機質吸音材を得た。
【0041】比較例2 基材IIIを直径10cm、高さ3cmの円柱状に切断
し、その表面にn−デシルトリメトキシシランの20重
量%イソプロパノール溶液を250g/m2 刷毛で塗装
した。その後、24時間、空気中で乾燥し、さらに、1
05℃、24時間、硬化・乾燥して、無機質吸音材を得
た。
【0042】比較例3 基材IVを直径10cm、高さ3cmの円柱状に切断
し、その表面には何も塗装せずに、105℃、24時
間、乾燥して、無機質吸音材を得た。
【0043】比較例4 基材Iを直径10cm、高さ3cmの円柱状に切断し、
その表面にジメチルシリコーンオイルを250g/m2
刷毛で塗装した。その後、24時間、空気中で乾燥し、
さらに、105℃、24時間、硬化・乾燥して、無機質
吸音材を得た。
【0044】上述の実施例、比較例で得られた基材及び
吸音材について、性能を評価する為に、通気率、連続気
泡径、かさ比重、吸水率、吸音率、吸水後の吸音率を測
定した。
【0045】かさ比重の測定は基材を50×50×50
mmに切断して、重量を測定し、その体積で割って算出
した。
【0046】吸水率は無機質吸音材から、直径10c
m、高さ3cmの円柱状の試料を切断し、水面に24時
間浮かべた後、試料を取り出し、表面に付着した水を濾
紙で軽く拭き取った後、重量を測定する。吸水前と吸水
後の重量差を試料の体積で割って吸水率を体積%で表示
する。
【0047】吸音率はJIS A1405に準じて、垂
直入射吸音率を測定し、直径10cm、高さ3cmの円
柱状の試料を2.5cmの鋼鉄の円板に密着させ、空気
層がない状態で測定した。吸水した試料の吸音率は、吸
水率の測定後、直ちに行った。
【0048】上記実施例、比較例の結果を纏めた表1か
ら、通気率、連続気泡径を説明すると、基本配合、発泡
倍率がほぼ同じで、気泡調整剤の種類を変化させた基材
I〜IVで比較すると、平均気泡径はオレイン酸ナトリ
ウムの基材I、IIは、各々、0.18、0.11mm
であるのに対し、シリコーン系整泡剤、シリコーンオイ
ルを使用した基材III、IVは、各々、0.42、
0.61mmで大きく、0.2mmを越える。一方、通
気率は前者が12.6、7.2であるのに対し、後者が
36.2、58.3(cm3・cm) /(cm2・sec ・cm H2O)
で、シリコーン系は気泡径、通気率を大きくする作用が
ある。
【0049】疎水化処理方法とその効果を、表3の実施
例1と比較例1に於いて、基材Iに対するデシルトリメ
トキシシランの処理の有無を比較すると、吸水率が、各
々、5.2と30.4V%となり、処理の効果が著し
い。同様に基材IIにデシルトリメトキシシランの処理
を行うと、実施例2の如く、吸水率は4.7重量%と、
非常に少ない。
【0050】表3の比較例4に於いて、基材Iに疎水化
処理をデシルトリメトキシシランの代わりに、ジメチル
シリコーンオイルで行うと、吸水率は28.5V%と非
常に大きいく、シリコンオイルは疎水性付与効果が少な
い。表3の比較例2に於いて、シリコーン系整泡剤を用
いて作った基材IIIをデシルトリメトキシシランで処
理をすると、吸水率は16.8重量%と大きい。又、表
3の比較例3に於いて、疎水化剤、気泡調整剤として、
ジメチルシリコーンオイルを最初から配合して発泡させ
た基材IVは、吸水率が28.5重量%と非常に大き
い。
【0051】以上の実施例、比較例から、気泡径、通気
率が大きい基材は、疎水化処理を行っても、吸水率が一
桁大きい事が判る。
【0052】
【表3】
【0053】図1に、実施例、比較例から、吸水率に対
応させて、吸音率を周波数と共に、測定した結果をしめ
す。吸音率は、周波数の全領域に於いて、実施例1、2
の方が比較例1〜4に比べ、全て高い値を示している。
又、吸音率の結果を吸水率と対比すると、比較例は全て
吸水率が大きく、吸音性が悪いことが判る。
【0054】
【発明の効果】本発明の無機質吸音材は、上記のように
構成されているので、特に、優れた疎水性、断熱性、吸
音性に優れており、最終製品の形状で、内装材、外装材
などの建築材料として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例から、吸水率に対応させて、吸
音率を周波数と共に、測定した結果を示すグラフであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非晶質SiO2 −Al2 3 系粉体、アル
    カリ金属珪酸塩及び水から製せられ、通気率が1〜40
    (cm3・cm) /( cm2 ・sec ・cmH2O)で、且つ、連続気泡
    径が0.05〜0.2mmである連続気泡を有する基材
    に、下記の一般式〔I〕で示されるアルコキシシランが
    塗装されていることを特徴とする無機質吸音材。 An Si(OB)4-n ・・・・・〔I〕 (Aは炭素数1〜25のアルキル基又はフッ化アルキル
    基、Bは炭素数1〜5のアルキル基、nは1〜3の自然
    数)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179075A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 低吸湿性軽量気泡コンクリート及びその製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179075A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 低吸湿性軽量気泡コンクリート及びその製法

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