JPH09144846A - 差動制限装置 - Google Patents
差動制限装置Info
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- JPH09144846A JPH09144846A JP7305486A JP30548695A JPH09144846A JP H09144846 A JPH09144846 A JP H09144846A JP 7305486 A JP7305486 A JP 7305486A JP 30548695 A JP30548695 A JP 30548695A JP H09144846 A JPH09144846 A JP H09144846A
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- Japan
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- gear
- clutch
- pilot clutch
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低速から高速に到るまでのパイロットクラッ
チにおけるひきずりトルクの発生を確実に抑制して耐久
性能を向上させるとともに、差動制限状態の速やかなる
解除を可能にした差動制限装置を提供する。 【解決手段】 デフケース1からの入力を差動歯車装置
を介して左右の出力軸5、7に配分して伝達すると共
に、差動回転部材間を締結するパイロットクラッチ11
によって発生したスラスト力によりメインクラッチ14
を締結して左右の出力軸5、7間の差動を制限する差動
制限装置において、カム錐面4C、6Cにて対向せる差
動回転部材(4、6)間に配置された重錘15が半径方
向外側に付勢されたスプリング16および差動回転遠心
力によって前記スラスト力を抑制するように構成された
ことを特徴とする。
チにおけるひきずりトルクの発生を確実に抑制して耐久
性能を向上させるとともに、差動制限状態の速やかなる
解除を可能にした差動制限装置を提供する。 【解決手段】 デフケース1からの入力を差動歯車装置
を介して左右の出力軸5、7に配分して伝達すると共
に、差動回転部材間を締結するパイロットクラッチ11
によって発生したスラスト力によりメインクラッチ14
を締結して左右の出力軸5、7間の差動を制限する差動
制限装置において、カム錐面4C、6Cにて対向せる差
動回転部材(4、6)間に配置された重錘15が半径方
向外側に付勢されたスプリング16および差動回転遠心
力によって前記スラスト力を抑制するように構成された
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動回転部材間を
締結するパイロットクラッチによって発生したスラスト
力によりメインクラッチを締結して左右の出力軸間の差
動を制限する差動制限装置に関するものである。
締結するパイロットクラッチによって発生したスラスト
力によりメインクラッチを締結して左右の出力軸間の差
動を制限する差動制限装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の差動回転部材間を締結するパイ
ロットクラッチによって発生したスラスト力によりメイ
ンクラッチを締結して左右の出力軸間の差動を制限する
差動制限装置としては、従来、例えば図5に示したよう
な特開平5−221246号公報に記載されたものがあ
る。この従来例のものは、図示しないエンジンからの駆
動力がドライブピニオンと傘歯噛合するリングギヤに伝
えられ、該リングギヤを一体に固定するデフケース31
を回転させる。該デフケース31内に差動歯車装置を構
成するプラネタリーギヤを挟んで軸方向にメインクラッ
チ44とパイロットクラッチ41が配置される。これら
のクラッチがプラネタリーギヤの差動制限作用を行う。
前記デフケース31から入力された駆動力は、前記デフ
ケース31の一部として差動装置を構成するところのプ
ラネタリーギヤのインターナルギヤ32に伝えられ、さ
らにピニオンギヤ33を介して、キャリヤ36およびサ
ンギヤ34に配分伝達されて行く。前記ピニオンギヤ3
3はピニオン軸によって前記キャリヤ36の円周上に複
数個軸支され、これら各ピニオンギヤ33の内外には、
外接噛合する前記インターナルギヤ32と、内接噛合す
る前記サンギヤ34がそれぞれ噛合している。前記イン
ターナルギヤ32を有するデフケース31はさらにアウ
ターとしてパイロットクラッチ41の外側まで延び、該
パイロットクラッチ41のロータ38と一体に回転する
よう構成されている。前記ロータ38は、前記キャリヤ
36内周を構成する右出力軸37に外嵌し、該右出力軸
37の軸部内には図示外の右車輪駆動軸がスプライン嵌
合される。前記サンギヤ34は左出力軸35を構成し、
該左出力軸35の軸部内には同様に図示外の左車輪駆動
軸がスプライン嵌合される。前記ピニオンギヤ33に伝
えられたデフケース31からの駆動力は、左右車輪間の
駆動抵抗あるいは回転数差に応じて前記ピニオンギヤ3
3が公自転して右車輪系の前記キャリヤ36および左車
輪系の前記サンギヤ34に配分して伝えるられる。
ロットクラッチによって発生したスラスト力によりメイ
ンクラッチを締結して左右の出力軸間の差動を制限する
差動制限装置としては、従来、例えば図5に示したよう
な特開平5−221246号公報に記載されたものがあ
る。この従来例のものは、図示しないエンジンからの駆
動力がドライブピニオンと傘歯噛合するリングギヤに伝
えられ、該リングギヤを一体に固定するデフケース31
を回転させる。該デフケース31内に差動歯車装置を構
成するプラネタリーギヤを挟んで軸方向にメインクラッ
チ44とパイロットクラッチ41が配置される。これら
のクラッチがプラネタリーギヤの差動制限作用を行う。
前記デフケース31から入力された駆動力は、前記デフ
ケース31の一部として差動装置を構成するところのプ
ラネタリーギヤのインターナルギヤ32に伝えられ、さ
らにピニオンギヤ33を介して、キャリヤ36およびサ
ンギヤ34に配分伝達されて行く。前記ピニオンギヤ3
3はピニオン軸によって前記キャリヤ36の円周上に複
数個軸支され、これら各ピニオンギヤ33の内外には、
外接噛合する前記インターナルギヤ32と、内接噛合す
る前記サンギヤ34がそれぞれ噛合している。前記イン
ターナルギヤ32を有するデフケース31はさらにアウ
ターとしてパイロットクラッチ41の外側まで延び、該
パイロットクラッチ41のロータ38と一体に回転する
よう構成されている。前記ロータ38は、前記キャリヤ
36内周を構成する右出力軸37に外嵌し、該右出力軸
37の軸部内には図示外の右車輪駆動軸がスプライン嵌
合される。前記サンギヤ34は左出力軸35を構成し、
該左出力軸35の軸部内には同様に図示外の左車輪駆動
軸がスプライン嵌合される。前記ピニオンギヤ33に伝
えられたデフケース31からの駆動力は、左右車輪間の
駆動抵抗あるいは回転数差に応じて前記ピニオンギヤ3
3が公自転して右車輪系の前記キャリヤ36および左車
輪系の前記サンギヤ34に配分して伝えるられる。
【0003】このような差動駆動状態での走行時に、泥
濘地等の悪路に遭遇して左右車輪間での差動作用を制限
する必要が生じた場合には、前記パイロットクラッチ4
1のロータ38の外側に配置された電磁石39によって
永久磁石からなるアーマチャ45を励磁吸引することに
よって、電磁石39に流れる電流によって永久磁石45
との関係に伴って、電磁石の励磁力を選択して所定の差
動制限力を得る。前記アーマチャ45の吸引による軸方
向右側への移動によって該アーマチャ45と前記ロータ
38の間に配列されたパイロットクラッチ41を締結
し、差動回転状態にあった前記アウターとボールカム装
置のカムリング42とが回転を共にしようとする際に、
前記ボールカム装置を構成する前記キャリヤ36との間
にボール43を介して生ずるスラスト力によってプレッ
シャーリングを兼ねる前記キャリヤ36を軸方向左方に
押圧することになる。かくして、前記ピニオンギヤ33
を軸支したキャリヤ36全体が左方に移動して、プラネ
タリーギヤとデフケース31との間に配置されたメイン
クラッチ44を締結させる。これによって、前記キャリ
ヤ36とサンギヤ34とは相対回転差がなくなり、左右
車輪間の差動は制限状態となるので、前記各ピニオンギ
ヤ33は自転が制限され、前記インターナルギヤ32、
ピニオンギヤ33、キャリヤ36およびサンギヤ34も
相対回転を制限されて回転し、前後輪間での路面とタイ
ヤとの摩擦係数の差によっていずれか一方の駆動系が空
転するという差動作用を有するが故の差動装置の宿命を
取り除き、悪路脱出を可能にするものである。この例で
は、永久磁石からなるアーマチャ45を採用したことに
よって、電磁石39に逆電流が流れると、永久磁石45
との磁力が拮抗してパイロットクラッチ41は中立とな
り、差動フリーの状態となる。前記逆電流の供給量を順
次下げていくと、永久磁石45によるパイロットクラッ
チ41の締結力によって中間的な差動制限状態となる。
次いで、電磁石39に正電流が流れると、永久磁石45
と電磁石39とは互いに吸引し合ってパイロットクラッ
チ41の締結力が増大する。このようにして、限界のあ
った電磁石の励磁力によるパイロットクラッチのより完
全な締結状態を得ることを可能にしたものである。
濘地等の悪路に遭遇して左右車輪間での差動作用を制限
する必要が生じた場合には、前記パイロットクラッチ4
1のロータ38の外側に配置された電磁石39によって
永久磁石からなるアーマチャ45を励磁吸引することに
よって、電磁石39に流れる電流によって永久磁石45
との関係に伴って、電磁石の励磁力を選択して所定の差
動制限力を得る。前記アーマチャ45の吸引による軸方
向右側への移動によって該アーマチャ45と前記ロータ
38の間に配列されたパイロットクラッチ41を締結
し、差動回転状態にあった前記アウターとボールカム装
置のカムリング42とが回転を共にしようとする際に、
前記ボールカム装置を構成する前記キャリヤ36との間
にボール43を介して生ずるスラスト力によってプレッ
シャーリングを兼ねる前記キャリヤ36を軸方向左方に
押圧することになる。かくして、前記ピニオンギヤ33
を軸支したキャリヤ36全体が左方に移動して、プラネ
タリーギヤとデフケース31との間に配置されたメイン
クラッチ44を締結させる。これによって、前記キャリ
ヤ36とサンギヤ34とは相対回転差がなくなり、左右
車輪間の差動は制限状態となるので、前記各ピニオンギ
ヤ33は自転が制限され、前記インターナルギヤ32、
ピニオンギヤ33、キャリヤ36およびサンギヤ34も
相対回転を制限されて回転し、前後輪間での路面とタイ
ヤとの摩擦係数の差によっていずれか一方の駆動系が空
転するという差動作用を有するが故の差動装置の宿命を
取り除き、悪路脱出を可能にするものである。この例で
は、永久磁石からなるアーマチャ45を採用したことに
よって、電磁石39に逆電流が流れると、永久磁石45
との磁力が拮抗してパイロットクラッチ41は中立とな
り、差動フリーの状態となる。前記逆電流の供給量を順
次下げていくと、永久磁石45によるパイロットクラッ
チ41の締結力によって中間的な差動制限状態となる。
次いで、電磁石39に正電流が流れると、永久磁石45
と電磁石39とは互いに吸引し合ってパイロットクラッ
チ41の締結力が増大する。このようにして、限界のあ
った電磁石の励磁力によるパイロットクラッチのより完
全な締結状態を得ることを可能にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
パイロットクラッチを備えた差動制限装置においては、
差動制限作用を停止すべく、例えばパイロットクラッチ
41を切断するために電磁石39を解磁しても、デフケ
ース31側に、とりわけ高速回転が入力されると、パイ
ロットクラッチ41を構成する多板クラッチ間にひきず
りトルクが発生してカムリング42が回転し、前記ボー
ルカム装置を構成する前記キャリヤ36との間のボール
43を介して生ずるスラスト力によってキャリヤ36を
軸方向左方に押圧することになる。その結果、常にメイ
ンクラッチ44が押し付けられてその耐久性能の低下を
招いていた。しかも、そのために差動制限状態を速やか
に解除することをも不可能にしていた。また、このよう
な差動制限装置において、寒冷地での始動時等にデフケ
ース内部に存在する潤滑油の粘度が高い場合、上記同様
に電磁石を解磁してもパイロットクラッチ側にひきずり
トルクを生じ、メインクラッチが押し付けられて低速旋
回性能を悪化させるいわゆるタイトコーナブレーキング
現象を引き起こす等の問題を起こしていた。
パイロットクラッチを備えた差動制限装置においては、
差動制限作用を停止すべく、例えばパイロットクラッチ
41を切断するために電磁石39を解磁しても、デフケ
ース31側に、とりわけ高速回転が入力されると、パイ
ロットクラッチ41を構成する多板クラッチ間にひきず
りトルクが発生してカムリング42が回転し、前記ボー
ルカム装置を構成する前記キャリヤ36との間のボール
43を介して生ずるスラスト力によってキャリヤ36を
軸方向左方に押圧することになる。その結果、常にメイ
ンクラッチ44が押し付けられてその耐久性能の低下を
招いていた。しかも、そのために差動制限状態を速やか
に解除することをも不可能にしていた。また、このよう
な差動制限装置において、寒冷地での始動時等にデフケ
ース内部に存在する潤滑油の粘度が高い場合、上記同様
に電磁石を解磁してもパイロットクラッチ側にひきずり
トルクを生じ、メインクラッチが押し付けられて低速旋
回性能を悪化させるいわゆるタイトコーナブレーキング
現象を引き起こす等の問題を起こしていた。
【0005】このため本発明では、上記従来のパイロッ
トクラッチを備えた差動制限装置における課題を解決し
て、低速から高速に到るまでのパイロットクラッチにお
けるひきずりトルクの発生を確実に抑制して耐久性能を
向上させるとともに、差動制限状態を速やかに解除する
ことを可能にした差動制限装置を提供する。
トクラッチを備えた差動制限装置における課題を解決し
て、低速から高速に到るまでのパイロットクラッチにお
けるひきずりトルクの発生を確実に抑制して耐久性能を
向上させるとともに、差動制限状態を速やかに解除する
ことを可能にした差動制限装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、デフケ
ースからの入力を差動歯車装置を介して左右の出力軸に
配分して伝達すると共に、差動回転部材間を締結するパ
イロットクラッチによって発生したスラスト力によりメ
インクラッチを締結して左右の出力軸間の差動を制限す
る差動制限装置において、カム錐面にて対向せる差動回
転部材間に配置された重錘が半径方向外側に付勢された
スプリングおよび差動回転遠心力によって前記スラスト
力を抑制するように構成されたことを特徴とするもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。ま
た本発明は、前記カム錐面がプラネタリーギヤからなる
差動歯車装置における一方の出力軸に連結されたサンギ
ヤと他方の出力軸に連結されたピニオンキャリヤとの間
の対向面に形成されていることを特徴とするもので、こ
れを課題解決のための手段とするものである。
ースからの入力を差動歯車装置を介して左右の出力軸に
配分して伝達すると共に、差動回転部材間を締結するパ
イロットクラッチによって発生したスラスト力によりメ
インクラッチを締結して左右の出力軸間の差動を制限す
る差動制限装置において、カム錐面にて対向せる差動回
転部材間に配置された重錘が半径方向外側に付勢された
スプリングおよび差動回転遠心力によって前記スラスト
力を抑制するように構成されたことを特徴とするもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。ま
た本発明は、前記カム錐面がプラネタリーギヤからなる
差動歯車装置における一方の出力軸に連結されたサンギ
ヤと他方の出力軸に連結されたピニオンキャリヤとの間
の対向面に形成されていることを特徴とするもので、こ
れを課題解決のための手段とするものである。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態を図1
および図2に基づいて説明する。図1は、本発明の差動
制限装置の第1実施の形態の上半分を示す断面図で、図
示しないエンジンからの駆動力が入力軸1Aに伝えら
れ、該入力軸1A一体に固定するデフケース1に伝達さ
れる。該デフケース1内には差動歯車装置を構成するプ
ラネタリーギヤを挟んで軸方向にメインクラッチ14と
パイロットクラッチ11が配置される。前記デフケース
1から入力された駆動力は、前記デフケース1内周のイ
ンターナルギヤ2に伝えられ、さらにプラネタリーギヤ
を構成して前記インターナルギヤ2に内接噛合するピニ
オンギヤ3を介して、ピニオンキャリヤ6および前記ピ
ニオンギヤ3の内周側で外ピニオンギヤ3に外接噛合す
るサンギヤ4に配分伝達されて行く。プラネタリーギヤ
はダブルピニオン式であり、左右に円滑に回転差を与え
ることができる。前記ピニオンギヤ3はピニオン軸3A
によって前記ピニオンキャリヤ6の円周上に複数個軸支
され、これら各ピニオンギヤ3の内外には、外接噛合す
る前記インターナルギヤ2と、内接噛合する前記サンギ
ヤ4がそれぞれ噛合している。前記インターナルギヤ2
を有するデフケース1はさらにパイロットクラッチ11
の外側まで延び、該パイロットクラッチ11のロータ8
と一体に回転するよう構成されている。前記ロータ8
は、前記ピニオンキャリヤ6の内周にスプライン嵌合す
る右出力軸7に外嵌される。また、前記サンギヤ4は左
出力軸5を構成し、該左出力軸5の軸部内には図示外の
左車輪駆動軸がスプライン嵌合される。前記ピニオンギ
ヤ3に伝えられたデフケース1からの駆動力は、左右車
輪間の駆動抵抗あるいは回転数差に応じて前記ピニオン
ギヤ3が公自転して右車輪系の前記ピニオンキャリヤ6
および左車輪系の前記サンギヤ4に配分して伝えるられ
るものである。
および図2に基づいて説明する。図1は、本発明の差動
制限装置の第1実施の形態の上半分を示す断面図で、図
示しないエンジンからの駆動力が入力軸1Aに伝えら
れ、該入力軸1A一体に固定するデフケース1に伝達さ
れる。該デフケース1内には差動歯車装置を構成するプ
ラネタリーギヤを挟んで軸方向にメインクラッチ14と
パイロットクラッチ11が配置される。前記デフケース
1から入力された駆動力は、前記デフケース1内周のイ
ンターナルギヤ2に伝えられ、さらにプラネタリーギヤ
を構成して前記インターナルギヤ2に内接噛合するピニ
オンギヤ3を介して、ピニオンキャリヤ6および前記ピ
ニオンギヤ3の内周側で外ピニオンギヤ3に外接噛合す
るサンギヤ4に配分伝達されて行く。プラネタリーギヤ
はダブルピニオン式であり、左右に円滑に回転差を与え
ることができる。前記ピニオンギヤ3はピニオン軸3A
によって前記ピニオンキャリヤ6の円周上に複数個軸支
され、これら各ピニオンギヤ3の内外には、外接噛合す
る前記インターナルギヤ2と、内接噛合する前記サンギ
ヤ4がそれぞれ噛合している。前記インターナルギヤ2
を有するデフケース1はさらにパイロットクラッチ11
の外側まで延び、該パイロットクラッチ11のロータ8
と一体に回転するよう構成されている。前記ロータ8
は、前記ピニオンキャリヤ6の内周にスプライン嵌合す
る右出力軸7に外嵌される。また、前記サンギヤ4は左
出力軸5を構成し、該左出力軸5の軸部内には図示外の
左車輪駆動軸がスプライン嵌合される。前記ピニオンギ
ヤ3に伝えられたデフケース1からの駆動力は、左右車
輪間の駆動抵抗あるいは回転数差に応じて前記ピニオン
ギヤ3が公自転して右車輪系の前記ピニオンキャリヤ6
および左車輪系の前記サンギヤ4に配分して伝えるられ
るものである。
【0008】一方、本実施の形態では、電磁石9の励磁
によって吸引され、パイロットクラッチ11を締結する
アーマチャ10が前記プラネタリーギヤを構成するピニ
オンキャリヤ6とロータ8との間に設けられるが、パイ
ロットクラッチの作動形態は必ずしも電磁石型でなくと
もよい。パイロットクラッチ11は、ロータ8と回転を
共にして軸方向にスライド可能な多板クラッチ群と、パ
イロットクラッチ11の内周側に配置されたカムボール
装置を構成するカムリング12と回転を共にしてスライ
ド可能な多板クラッチ群とで構成され、その締結時には
デフケース1の回転と連れ回ろうとするカムリング12
とカムボール13を介したピニオンキャリヤ6との間の
相対回転によってスラスト力が発生し、ピニオンキャリ
ヤ6をして軸方向(図面左方向)に移動せしめ、メイン
クラッチ14を締結させて、デフケース1側と回転を共
にするアウタープレート14Aとサンギヤ4と回転を共
にするインナープレート14Bとを接続し、デフケース
1と左右の出力軸5、7間における相対回転をなくす、
いわゆる差動制限作用を行う。
によって吸引され、パイロットクラッチ11を締結する
アーマチャ10が前記プラネタリーギヤを構成するピニ
オンキャリヤ6とロータ8との間に設けられるが、パイ
ロットクラッチの作動形態は必ずしも電磁石型でなくと
もよい。パイロットクラッチ11は、ロータ8と回転を
共にして軸方向にスライド可能な多板クラッチ群と、パ
イロットクラッチ11の内周側に配置されたカムボール
装置を構成するカムリング12と回転を共にしてスライ
ド可能な多板クラッチ群とで構成され、その締結時には
デフケース1の回転と連れ回ろうとするカムリング12
とカムボール13を介したピニオンキャリヤ6との間の
相対回転によってスラスト力が発生し、ピニオンキャリ
ヤ6をして軸方向(図面左方向)に移動せしめ、メイン
クラッチ14を締結させて、デフケース1側と回転を共
にするアウタープレート14Aとサンギヤ4と回転を共
にするインナープレート14Bとを接続し、デフケース
1と左右の出力軸5、7間における相対回転をなくす、
いわゆる差動制限作用を行う。
【0009】本発明では、図1におけるA部の拡大図で
ある図2に明確に示されるように、プラネタリーギヤか
らなる差動歯車装置における一方の出力軸(左出力軸
5)に連結されたサンギヤ4と他方の出力軸(右出力軸
7)に連結されたピニオンキャリヤ6との間の対向面に
カム錐面4C、6Cを形成し、これらカム錐面4C、6
Cにて対向せる差動回転部材(サンギヤ4とピニオンキ
ャリヤ6)間に重錘としての遠心ボール15を円周上に
複数個を半径方向外側に付勢されたスプリング16によ
って保持したものである。なお、符号17は遠心ボール
15およびこれらを所定位置に保持する保持リングを示
している。また、前記サンギヤ4におけるカム錐面4C
およびピニオンキャリヤ6におけるカム錐面6Cにおけ
る傾斜角度θを適当に設定することにより、広いレンジ
にてひきずりトルクの抑制のための反スラスト力を発生
させることができる。
ある図2に明確に示されるように、プラネタリーギヤか
らなる差動歯車装置における一方の出力軸(左出力軸
5)に連結されたサンギヤ4と他方の出力軸(右出力軸
7)に連結されたピニオンキャリヤ6との間の対向面に
カム錐面4C、6Cを形成し、これらカム錐面4C、6
Cにて対向せる差動回転部材(サンギヤ4とピニオンキ
ャリヤ6)間に重錘としての遠心ボール15を円周上に
複数個を半径方向外側に付勢されたスプリング16によ
って保持したものである。なお、符号17は遠心ボール
15およびこれらを所定位置に保持する保持リングを示
している。また、前記サンギヤ4におけるカム錐面4C
およびピニオンキャリヤ6におけるカム錐面6Cにおけ
る傾斜角度θを適当に設定することにより、広いレンジ
にてひきずりトルクの抑制のための反スラスト力を発生
させることができる。
【0010】以上の構成により、本実施の形態の作用を
説明すると、通常の差動駆動状態での走行時に、泥濘地
等の悪路に遭遇して左右車輪間での差動作用を制限する
必要が生じた場合には、電磁石9の励磁によってアーマ
チャ10を吸引してパイロットクラッチ11を締結し、
デフケース1とカムリング12とが回転を共にしようと
する際に、ボールカム装置を構成するピニオンキャリヤ
6との間にボール13を介して生ずるスラスト力によっ
てピニオンキャリヤ6を軸方向左方に押圧する。これに
よって、ピニオンギヤ3を軸支したピニオンキャリヤ6
全体が図面左方に移動して、プラネタリーギヤとデフケ
ース1(入力軸1A側面)との間に配置されたメインク
ラッチ14を締結させ、デフケース1側と回転を共にす
るアウタープレート14Aとサンギヤ4と回転を共にす
るインナープレート14Bとを接続し、デフケース1と
左右の出力軸5、7間における相対回転をなくす、いわ
ゆる差動制限作用が行われる。
説明すると、通常の差動駆動状態での走行時に、泥濘地
等の悪路に遭遇して左右車輪間での差動作用を制限する
必要が生じた場合には、電磁石9の励磁によってアーマ
チャ10を吸引してパイロットクラッチ11を締結し、
デフケース1とカムリング12とが回転を共にしようと
する際に、ボールカム装置を構成するピニオンキャリヤ
6との間にボール13を介して生ずるスラスト力によっ
てピニオンキャリヤ6を軸方向左方に押圧する。これに
よって、ピニオンギヤ3を軸支したピニオンキャリヤ6
全体が図面左方に移動して、プラネタリーギヤとデフケ
ース1(入力軸1A側面)との間に配置されたメインク
ラッチ14を締結させ、デフケース1側と回転を共にす
るアウタープレート14Aとサンギヤ4と回転を共にす
るインナープレート14Bとを接続し、デフケース1と
左右の出力軸5、7間における相対回転をなくす、いわ
ゆる差動制限作用が行われる。
【0011】次に、電磁石9を解磁して差動制限状態を
解除した場合で、プラネタリーギヤからなる差動装置に
おける差動回転数にあまり差がない比較的低速時には、
パイロットクラッチ11を構成する多板クラッチ間にひ
きずりトルクが発生してカムリング12が回転し、前記
ボールカム装置を構成する前記ピニオンキャリヤ6との
間のボール13を介して生ずるスラスト力によってピニ
オンキャリヤ6を軸方向左方に押圧しようとしても、遠
心ボール15は半径方向外側に付勢されたスプリング1
6によって対向せる差動回転部材であるサンギヤ4とピ
ニオンキャリヤ6との対向面に形成されたカム錐面4
C、6Cを軸方向に押し広げて、ピニオンキャリヤ6を
前記スラスト力に抗して軸方向右側へ押し戻し、パイロ
ットクラッチ11のひきずりトルクに起因したメインク
ラッチ14の徒な締結を有効に抑制して耐久性能を向上
させるとともに、速やかなる差動制限状態を解除するこ
とも可能である。
解除した場合で、プラネタリーギヤからなる差動装置に
おける差動回転数にあまり差がない比較的低速時には、
パイロットクラッチ11を構成する多板クラッチ間にひ
きずりトルクが発生してカムリング12が回転し、前記
ボールカム装置を構成する前記ピニオンキャリヤ6との
間のボール13を介して生ずるスラスト力によってピニ
オンキャリヤ6を軸方向左方に押圧しようとしても、遠
心ボール15は半径方向外側に付勢されたスプリング1
6によって対向せる差動回転部材であるサンギヤ4とピ
ニオンキャリヤ6との対向面に形成されたカム錐面4
C、6Cを軸方向に押し広げて、ピニオンキャリヤ6を
前記スラスト力に抗して軸方向右側へ押し戻し、パイロ
ットクラッチ11のひきずりトルクに起因したメインク
ラッチ14の徒な締結を有効に抑制して耐久性能を向上
させるとともに、速やかなる差動制限状態を解除するこ
とも可能である。
【0012】さらに、電磁石9を解磁して差動制限状態
を解除した場合で、入力軸1Aすなわちデフケース1側
に高速回転が入力されると、パイロットクラッチ11を
構成する多板クラッチ間により大きなひきずりトルクが
発生して、前記同様にカムリング12が回転し、前記ボ
ールカム装置を構成する前記ピニオンキャリヤ6との間
のボール13を介して生ずる大きなスラスト力によって
ピニオンキャリヤ6を軸方向左方に強力に押圧しようと
するが、遠心ボール15は半径方向外側に付勢されたス
プリング16の付勢力に加えて、差動回転部材(サンギ
ヤ4とピニオンキャリヤ6)間における大きな差動回転
遠心力によって対向せる差動回転部材であるサンギヤ4
とピニオンキャリヤ6との対向面に形成されたカム錐面
4C、6Cを軸方向に強力に押し広げて、ピニオンキャ
リヤ6を前記スラスト力に抗して軸方向右側へ押し戻
し、パイロットクラッチ11のひきずりトルクに起因し
たメインクラッチ14の徒な締結をさらに有効に抑制す
ることができるとともに、より速やかなる差動制限状態
を解除することも可能になる。
を解除した場合で、入力軸1Aすなわちデフケース1側
に高速回転が入力されると、パイロットクラッチ11を
構成する多板クラッチ間により大きなひきずりトルクが
発生して、前記同様にカムリング12が回転し、前記ボ
ールカム装置を構成する前記ピニオンキャリヤ6との間
のボール13を介して生ずる大きなスラスト力によって
ピニオンキャリヤ6を軸方向左方に強力に押圧しようと
するが、遠心ボール15は半径方向外側に付勢されたス
プリング16の付勢力に加えて、差動回転部材(サンギ
ヤ4とピニオンキャリヤ6)間における大きな差動回転
遠心力によって対向せる差動回転部材であるサンギヤ4
とピニオンキャリヤ6との対向面に形成されたカム錐面
4C、6Cを軸方向に強力に押し広げて、ピニオンキャ
リヤ6を前記スラスト力に抗して軸方向右側へ押し戻
し、パイロットクラッチ11のひきずりトルクに起因し
たメインクラッチ14の徒な締結をさらに有効に抑制す
ることができるとともに、より速やかなる差動制限状態
を解除することも可能になる。
【0013】次に、図3によって本発明の差動制限装置
の第2実施の形態を説明する。本実施の形態の構成も、
カム錐面4Cおよび6Cにて対向せる差動回転部材サン
ギヤ4およびピニオンキャリヤ6間に配置された重錘が
半径方向外側に付勢されたスプリングおよび差動回転遠
心力によって、パイロットクラッチ11においてひきず
りトルクにより発生するスラスト力を抑制するように構
成された点で、基本的には前記第1実施の形態のものと
同様であるが、本実施の形態では、重錘として、多数の
遠心ボール15に代えて円周上に配置された断面台形の
複数個(図の実施の形態では3個)の円弧状体18A、
18Bおよび18Cを採用し、これら円弧状体の内周側
に刻設した半円弧断面の溝20内に、リング状に形成し
たコイルスプリング19を設置したものである。これに
よって、電磁石9を解磁して差動制限状態を解除した場
合で、差動装置における差動回転数にあまり差がない比
較的低速時には、リング状に形成したコイルスプリング
19の拡開傾向に付勢されたスプリング力によって重錘
である断面台形の円弧状体18A、18Bおよび18C
を半径方向外側に移動させて、パイロットクラッチ41
のひきずりトルクに起因したメインクラッチ14の徒な
締結を有効に抑制して耐久性能を向上させる。さらに、
デフケース1側に高速回転が入力されてパイロットクラ
ッチ11を構成する多板クラッチ間により大きなひきず
りトルクが発生して大きなスラスト力によってピニオン
キャリヤ6を軸方向左方に強力に押圧しようとしても、
重錘である断面台形の円弧状体18A、18Bおよび1
8Cは半径方向外側に付勢されたスプリング19の付勢
力に加えて、サンギヤ4とピニオンキャリヤ6間におけ
る大きな差動回転遠心力によって、それら各円弧状体の
台形断面の両側の傾斜面が前記カム錐面4C、6Cを軸
方向に強力に押し広げて、ピニオンキャリヤ6を前記ス
ラスト力に抗して軸方向右側へ押し戻し、パイロットク
ラッチ11のひきずりトルクに起因したメインクラッチ
14の徒な締結をさらに有効に抑制することができる。
の第2実施の形態を説明する。本実施の形態の構成も、
カム錐面4Cおよび6Cにて対向せる差動回転部材サン
ギヤ4およびピニオンキャリヤ6間に配置された重錘が
半径方向外側に付勢されたスプリングおよび差動回転遠
心力によって、パイロットクラッチ11においてひきず
りトルクにより発生するスラスト力を抑制するように構
成された点で、基本的には前記第1実施の形態のものと
同様であるが、本実施の形態では、重錘として、多数の
遠心ボール15に代えて円周上に配置された断面台形の
複数個(図の実施の形態では3個)の円弧状体18A、
18Bおよび18Cを採用し、これら円弧状体の内周側
に刻設した半円弧断面の溝20内に、リング状に形成し
たコイルスプリング19を設置したものである。これに
よって、電磁石9を解磁して差動制限状態を解除した場
合で、差動装置における差動回転数にあまり差がない比
較的低速時には、リング状に形成したコイルスプリング
19の拡開傾向に付勢されたスプリング力によって重錘
である断面台形の円弧状体18A、18Bおよび18C
を半径方向外側に移動させて、パイロットクラッチ41
のひきずりトルクに起因したメインクラッチ14の徒な
締結を有効に抑制して耐久性能を向上させる。さらに、
デフケース1側に高速回転が入力されてパイロットクラ
ッチ11を構成する多板クラッチ間により大きなひきず
りトルクが発生して大きなスラスト力によってピニオン
キャリヤ6を軸方向左方に強力に押圧しようとしても、
重錘である断面台形の円弧状体18A、18Bおよび1
8Cは半径方向外側に付勢されたスプリング19の付勢
力に加えて、サンギヤ4とピニオンキャリヤ6間におけ
る大きな差動回転遠心力によって、それら各円弧状体の
台形断面の両側の傾斜面が前記カム錐面4C、6Cを軸
方向に強力に押し広げて、ピニオンキャリヤ6を前記ス
ラスト力に抗して軸方向右側へ押し戻し、パイロットク
ラッチ11のひきずりトルクに起因したメインクラッチ
14の徒な締結をさらに有効に抑制することができる。
【0014】次に、図4によって本発明の差動制限装置
の第3実施の形態を説明する。本実施の形態の構成も、
重錘として、多数の遠心ボール15に代えて円周上に配
置された断面台形の複数個(図の実施の形態では3個)
の円弧状体18A、18Bおよび18Cを採用した点
で、基本的には前記第2実施の形態のものと同様である
が、本実施の形態では、重錘としての断面台形の複数個
の円弧状体18A、18Bおよび18Cを半径方向外側
に付勢するスプリングとして、前記第2の実施の形態の
リング状のコイルスプリング19に代えて各円弧状体1
8A、18Bおよび18C間を連結するごとくこれらの
間に配設された圧縮スプリング21を設けたものであ
る。この圧縮スプリング21によって、前記各円弧状体
18A、18Bおよび18Cを互いに円周方向に離反さ
せる方向に付勢することで、半径方向外側への付勢力を
得るものである。これによって、差動制限状態を解除時
において、比較的低速時から高速差動回転時までパイロ
ットクラッチにおけるひきずりトルクに起因したメイン
クラッチの締結を有効に抑制して耐久性能を向上させ、
かつ差動制限作用の速やかな解除を可能にすることがで
きる。
の第3実施の形態を説明する。本実施の形態の構成も、
重錘として、多数の遠心ボール15に代えて円周上に配
置された断面台形の複数個(図の実施の形態では3個)
の円弧状体18A、18Bおよび18Cを採用した点
で、基本的には前記第2実施の形態のものと同様である
が、本実施の形態では、重錘としての断面台形の複数個
の円弧状体18A、18Bおよび18Cを半径方向外側
に付勢するスプリングとして、前記第2の実施の形態の
リング状のコイルスプリング19に代えて各円弧状体1
8A、18Bおよび18C間を連結するごとくこれらの
間に配設された圧縮スプリング21を設けたものであ
る。この圧縮スプリング21によって、前記各円弧状体
18A、18Bおよび18Cを互いに円周方向に離反さ
せる方向に付勢することで、半径方向外側への付勢力を
得るものである。これによって、差動制限状態を解除時
において、比較的低速時から高速差動回転時までパイロ
ットクラッチにおけるひきずりトルクに起因したメイン
クラッチの締結を有効に抑制して耐久性能を向上させ、
かつ差動制限作用の速やかな解除を可能にすることがで
きる。
【0015】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の趣旨の範囲内で差動歯車装置として適宜の
構造のものが採用できる。また、パイロットクラッチの
締結、解除形態についても電磁石方式のみならず、流体
圧方式、噛合反力方式等適宜のものが採用できる。ま
た、アーマチャ、カムリングあるいはピニオンキャリヤ
の形状およびそれらの関連構成、カム錐面の形状、重
錘、スプリングおよび保持リングの形態、数およびそれ
らの関連構成、さらには、カム錐面が形成される部材に
ついても適宜の差動回転部材が採用され得る。
が、本発明の趣旨の範囲内で差動歯車装置として適宜の
構造のものが採用できる。また、パイロットクラッチの
締結、解除形態についても電磁石方式のみならず、流体
圧方式、噛合反力方式等適宜のものが採用できる。ま
た、アーマチャ、カムリングあるいはピニオンキャリヤ
の形状およびそれらの関連構成、カム錐面の形状、重
錘、スプリングおよび保持リングの形態、数およびそれ
らの関連構成、さらには、カム錐面が形成される部材に
ついても適宜の差動回転部材が採用され得る。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、差動制限状態を解除した場合で、プラネタリーギ
ヤからなる差動装置における差動回転数にあまり差がな
い比較的低速時には、パイロットクラッチを構成する多
板クラッチ間におけるひきずりトルクに起因したスラス
ト力によってメインクラッチが締結しようとしても、重
錘部材が半径方向外側に付勢されたスプリングによって
対向せる差動回転部材の対向面に形成されたカム錐面を
軸方向に押し広げて、前記スラスト力に抗してメインク
ラッチの締結を有効に抑制して耐久性能を向上させると
ともに、速やかなる差動制限状態を解除することが可能
となる。また、寒冷地での始動時等に、デフケース内部
に存在する潤滑油の粘度が高い状態にあっても、電磁石
を解磁した際にパイロットクラッチ側にひきずりトルク
を生じることがないので、メインクラッチが押し付けら
れて低速旋回性能を悪化させるタイトコーナブレーキン
グ現象を引き起こす等の問題も解消される。さらに、差
動制限状態を解除した場合で、入力軸側に高速回転が入
力された高速差動回転時には、パイロットクラッチを構
成する多板クラッチ間により大きなひきずりトルクに起
因したスラスト力によってメインクラッチが締結しよう
としても、重錘部材が半径方向外側に付勢されたスプリ
ングの付勢力に加えて、差動回転部材間における大きな
差動回転遠心力によって対向せる差動回転部材間の対向
面に形成されたカム錐面を軸方向に強力に押し広げて、
前記スラスト力に抗してメインクラッチの締結を確実に
抑制して耐久性能を向上させるとともに、より速やかな
る差動制限状態を解除することが可能となる。
れば、差動制限状態を解除した場合で、プラネタリーギ
ヤからなる差動装置における差動回転数にあまり差がな
い比較的低速時には、パイロットクラッチを構成する多
板クラッチ間におけるひきずりトルクに起因したスラス
ト力によってメインクラッチが締結しようとしても、重
錘部材が半径方向外側に付勢されたスプリングによって
対向せる差動回転部材の対向面に形成されたカム錐面を
軸方向に押し広げて、前記スラスト力に抗してメインク
ラッチの締結を有効に抑制して耐久性能を向上させると
ともに、速やかなる差動制限状態を解除することが可能
となる。また、寒冷地での始動時等に、デフケース内部
に存在する潤滑油の粘度が高い状態にあっても、電磁石
を解磁した際にパイロットクラッチ側にひきずりトルク
を生じることがないので、メインクラッチが押し付けら
れて低速旋回性能を悪化させるタイトコーナブレーキン
グ現象を引き起こす等の問題も解消される。さらに、差
動制限状態を解除した場合で、入力軸側に高速回転が入
力された高速差動回転時には、パイロットクラッチを構
成する多板クラッチ間により大きなひきずりトルクに起
因したスラスト力によってメインクラッチが締結しよう
としても、重錘部材が半径方向外側に付勢されたスプリ
ングの付勢力に加えて、差動回転部材間における大きな
差動回転遠心力によって対向せる差動回転部材間の対向
面に形成されたカム錐面を軸方向に強力に押し広げて、
前記スラスト力に抗してメインクラッチの締結を確実に
抑制して耐久性能を向上させるとともに、より速やかな
る差動制限状態を解除することが可能となる。
【図1】本発明の差動制限装置の第1実施の形態の上半
分を示す断面図である。
分を示す断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】本発明の差動制限装置の第2実施の形態を示す
A部に相当する図である。
A部に相当する図である。
【図4】本発明の差動制限装置の第3実施の形態を示す
A部に相当する図である。
A部に相当する図である。
【図5】従来の差動制限装置の全体図である。
1 デフケース 2 インターナルギヤ 3 ピニオンギヤ 4 サンギヤ 4C カム錐面 5 左出力軸 6 ピニオンキャリヤ 6C カム錐面 7 右出力軸 8 ロータ 9 電磁石 10 アーマチャ 11 パイロットクラッチ 12 カムリング 13 ボール 14 メインクッチ 15 遠心ボール(重錘) 16 スプリング 17 保持リング 18 円弧状部材(重錘) 19 コイルスプリング 20 溝 21 圧縮スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 デフケースからの入力を差動歯車装置を
介して左右の出力軸に配分して伝達すると共に、差動回
転部材間を締結するパイロットクラッチによって発生し
たスラスト力によりメインクラッチを締結して左右の出
力軸間の差動を制限する差動制限装置において、カム錐
面にて対向せる差動回転部材間に配置された重錘が半径
方向外側に付勢されたスプリングおよび差動回転遠心力
によって前記スラスト力を抑制するように構成されたこ
とを特徴とする差動制限装置。 - 【請求項2】 前記カム錐面がプラネタリーギヤからな
る差動歯車装置における一方の出力軸に連結されたサン
ギヤと他方の出力軸に連結されたピニオンキャリヤとの
間の対向面に形成されていることを特徴とする請求項1
に記載の差動制限装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7305486A JPH09144846A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 差動制限装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7305486A JPH09144846A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 差動制限装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09144846A true JPH09144846A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17945746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7305486A Pending JPH09144846A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 差動制限装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09144846A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000047959A (ko) * | 1998-12-07 | 2000-07-25 | 존 씨. 메티유 | 1방향 클러치를 갖는 점성 구동 볼 램프 클러치 |
| CN112360925A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-02-12 | 华域动力总成部件系统(上海)有限公司 | 零件敲击抑制装置 |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP7305486A patent/JPH09144846A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000047959A (ko) * | 1998-12-07 | 2000-07-25 | 존 씨. 메티유 | 1방향 클러치를 갖는 점성 구동 볼 램프 클러치 |
| CN112360925A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-02-12 | 华域动力总成部件系统(上海)有限公司 | 零件敲击抑制装置 |
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