JPH09150426A - 加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾成形品の製造方法

Info

Publication number
JPH09150426A
JPH09150426A JP7312466A JP31246695A JPH09150426A JP H09150426 A JPH09150426 A JP H09150426A JP 7312466 A JP7312466 A JP 7312466A JP 31246695 A JP31246695 A JP 31246695A JP H09150426 A JPH09150426 A JP H09150426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
unsaturated polyester
weight
decorative sheet
polyester resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7312466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3492054B2 (ja
Inventor
Takeshi Muranaka
健 村中
Makoto Yamaguchi
真 山口
Koji Matsumoto
晃治 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP31246695A priority Critical patent/JP3492054B2/ja
Publication of JPH09150426A publication Critical patent/JPH09150426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3492054B2 publication Critical patent/JP3492054B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加飾シートを用いた加飾成形品の製造方法で
あって、加飾シートの破れが生じ難く、厚肉部において
も表面性が悪化し難い製造方法を得る。 【解決手段】 不飽和ポリエステル樹脂100重量部、
無機充填剤50〜350重量部及び融点が40〜120
℃の加熱流動化剤0.1〜20重量部を含む不飽和ポリ
エステル樹脂成形材料と成形型との間に、加飾シートを
介在させた状態で、成形圧力2〜30kgf/cm2
成形型温度60〜120℃で加熱圧縮成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和ポリエステ
ル樹脂成形材料を成形型内にて加熱圧縮成形して成形品
を製造する方法に関し、特に、加飾シートを成形材料に
積層して圧縮成形することにより各種意匠を表面に施す
ことが可能とされている加飾成形品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂に充填剤、硬化
剤、離型剤、顔料、増粘剤などを加えてなる樹脂組成物
をガラス繊維などの強化用繊維物質に含浸し、シート状
またはバルク状に形成してなる不飽和ポリエステル樹脂
成形材料は、シートモールディング・コンパウンド(S
MC)またはバルクモールディング・コンパウンド(B
MC)などと称されている。SMCやBMCは、主とし
て圧縮成形法で成形され、このような方法で得られる成
形品は、住宅設備、工業部品、自動車部品などの種々の
分野に広く用いられている。
【0003】しかしながら、上記SMCやBMCを圧縮
成形することにより得られた成形品では、成形品全体の
色が単一色に限られる。例えば、赤色の場合には、成形
品全体が赤色を示すものしか生産することができず、デ
ザインの自由度が非常に狭いという欠点があった。
【0004】もっとも、成形後に、印刷や塗装などの後
加工を行えば、成形品表面に適宜の意匠を施すことは可
能である。しかしながら、成形品を得た後に、後加工が
必要であるため工程が増加し、特に、種々の形状に成形
された後に印刷や塗装を施す必要があるため、生産性が
大きく低下する。
【0005】そこで、上記成形品を加飾する方法とし
て、加飾シートをインサート成形する方法が提案されて
いる。例えば、特開平5−285973号公報には、成
形型内において、SMC上に所望の模様が印刷されたチ
タン紙を積層し、成形し、それによって加飾成形品を得
る方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術に記載の方法で得られた加飾成形品では、加飾シ
ートが成形時に破れたり、また、部分的に厚肉部を有す
る成形品の場合には、厚肉部においてヒケと称されてい
る現象により、加飾された表面の表面性が非常に悪くな
ったりすることがあった。
【0007】よって、本発明の目的は、加飾シートを用
いて加飾成形品を得る方法において、成形時に加飾シー
トが破れ難く、成形品が厚肉部を有する場合であって
も、該厚肉部の表面性が悪化し難い、加飾成形品の製造
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、不飽和ポリエステル樹脂100重量部、無機充填剤
50〜350重量部、及び融点40〜150℃の加熱流
動化剤0.1〜20重量部を含む不飽和ポリエステル樹
脂成形材料と、成形型との間に加飾シートを介在させた
状態で、成形圧力2〜30kgf/cm2 、型温度60
〜120℃で加熱圧縮成形することを特徴とする加飾成
形品の製造方法である。
【0009】なお、本発明において、不飽和ポリエステ
ル樹脂100重量部とは、不飽和ポリエステル重合体成
分と重合性単量体及び必要により添加される低収縮化の
ための熱可塑性樹脂とを合計した樹脂分の合計である。
【0010】以下、本発明の詳細を説明する。本発明で
用いられる不飽和ポリエステル樹脂成形材料とは、必須
成分として、上記不飽和ポリエステル樹脂、融点40〜
150℃の加熱流動化剤、無機充填剤を含み、必要に応
じて、他の成分として、SMCやBMCに通常用いられ
ている、硬化剤、離型剤、増粘剤、顔料等を含み、さら
に、強化繊維を加えた組成物からなる。上記不飽和ポリ
エステル樹脂組成物を用いて成形材料を調製するに際し
ては、通常、不飽和ポリエステル樹脂組成物を構成する
混合物をポリエチレンフィルム等の離型フィルムで覆
い、該組成物を熟成させて増粘し、半固体状とすること
により得られる。このような成形材料は、目的に応じ
て、シート状またはバルク状の形状とされる。また、上
記熟成は、通常、30〜50℃の温度下に、半日〜2日
間程度、成形材料を放置することにより行われる。
【0011】加熱流動化剤 上記加熱流動化剤は、常温では、成形材料粘度を低下さ
せ難く、圧縮成形時の加熱下において、成形材料の粘度
を大幅に低減させるように作用する添加剤であり、本発
明では、融点40〜120℃の化合物が用いられる。
【0012】加熱流動化剤の融点が40℃より低い場合
には、常温における材料粘度が低下し、成形前の成形材
料の取扱い性が低下する。他方、加熱流動化剤の融点が
120℃よりも高い場合には、加熱成形時の成形材料の
粘度低下が小さくなり、成形に際しての流動性を高める
効果が小さくなる。
【0013】また、上記加熱流動化剤の配合割合が少な
い場合には、成形加工時の流動性を高める効果が十分に
得られず、多すぎると成形時の成形材料の流動性が高く
なりすぎ、得られた成形品の機械的強度が低下すること
がある。従って、上記加熱流動化剤は、不飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し、0.1〜20重量部、好
ましくは0.5〜10重量部の範囲で用いられる。
【0014】なお、本発明では、2種以上の加熱流動化
剤を併用してもよく、その場合には、加熱流動化剤の配
合量の合計が、上記範囲を満たすように、2種以上の加
熱流動化剤を配合する。
【0015】本発明では、上記のように作用する融点4
0〜120℃の化合物であれば、任意の化合物を加熱流
動化剤として用いることができるが、通常、融点40〜
120℃の滑剤として使用されている化合物が好ましく
用いられる。このような滑剤として用いられている融点
40〜120℃の化合物の例としては、ポリエチレンワ
ックス、流動パラフィンなどの炭化水素系滑剤;ステア
リン酸などの高級脂肪酸系滑剤;脂肪酸アミド、アルキ
レンビス脂肪酸アミドなどの脂肪酸アミド系滑剤;脂肪
酸の一価アルコールエステル、脂肪酸多価アルコールエ
ステル、脂肪酸ポリグリコールエステルなどのエステル
系滑剤;脂肪族アルコール、多価アルコール、ポリグリ
コール、ポリグリセロールなどのアルコール系滑剤;金
属石鹸などが用いられる。
【0016】より好ましくは、上記加熱流動化剤として
は以下の4種類の化合物(a)〜(d)が用いられる。 (a)融点40〜100℃の一価の脂肪族アルコール、
(b)融点40〜100℃のソルビタン脂肪酸エステ
ル、(c)融点40〜100℃のグリセリン脂肪酸エス
テル、(d)融点40〜120℃の高級アルコール脂肪
酸エステル。
【0017】次に、上記化合物(a)〜(d)の詳細を
説明する。 (a)一価の脂肪族アルコール 本発明で用いられる上記(a)の化合物は、脂肪族炭化
水素の一つの水素が水酸基で置換されている一価の脂肪
族アルコールであり、かつ融点が40〜100℃の範囲
のものである。この範囲の融点を有するものであれば、
任意の一価の脂肪族アルコールを用いることができる。
好ましくは、炭素数が10より小さいと成形前の成形材
料の取り扱い性が低下し、36より大きいと成形加工時
の流動性が低下するため、炭素数10〜36、工業上の
入手安定性の面からは特に炭素数10〜25の脂肪族炭
化水素の末端炭素に結合した水素を水酸基で置換してな
る化合物が用いられる。上記脂肪族炭化水素は、飽和炭
化水素または不飽和炭化水素の何れであってもよく、ま
た分岐状または直鎖状の何れであってもよい。もっと
も、好ましくは、上記脂肪族炭化水素が、直鎖状の飽和
炭化水素である脂肪族アルコールが用いられる。
【0018】(a)の一価の脂肪族アルコールの具体的
な例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール等を挙げることができる。この
一価の脂肪族アルコールの融点が低すぎると、成形前の
成形材料の取扱い性が低下し、高すぎると成形加工時の
流動性が低下するため、上記のように、融点が40〜1
00℃、好ましくは50〜80℃のものが用いられる。
【0019】(b)ソルビタン脂肪酸エステル ソルビタン脂肪酸エステルは、6価のアルコールである
ソルビット(分子式C 6 146 )を脂肪酸でエステル
化したものであり、本発明では、融点40〜100℃の
ソルビタン脂肪酸エステルが好ましく用いられる。
【0020】上記脂肪酸としては、好ましくは、炭素数
10〜36、工業上の入手安定性の面からは、特に炭素
数10〜25の脂肪族炭化水素の末端水素に結合した水
素をカルボキシル基で置換した化合物が用いられる。上
記脂肪族炭化水素は、飽和炭化水素または不飽和炭化水
素の何れであってもよく、分岐状または直鎖状のいずれ
であってもよいが、好ましくは、直鎖状の飽和炭化水素
が用いられる。
【0021】上記融点40〜100℃のソルビタン脂肪
酸エステルの具体的な例としては、ソルビタンパルミテ
ート、ソルビタンステアレート、ソルビタントリステア
レート、ソルビタンベヘネート、ソルビタントリベヘネ
ートなどを挙げることができる。
【0022】上記ソルビタン脂肪酸エステルの融点が低
すぎると成形前の成形材料の取扱い性が低下し、高すぎ
ると成形加工時の流動性が低下する。従って、上記のよ
うに、ソルビタン脂肪酸エステルの融点は40〜100
℃、好ましくは50〜80℃とされる。
【0023】(c)グリセリン脂肪酸エステル グリセリン脂肪酸エステルは、3価のアルコールである
グリセリンを脂肪酸でエステル化したものであり、本発
明では、融点40〜100℃のグリセリン脂肪酸エステ
ルが好ましく用いられる。
【0024】上記脂肪酸としては、好ましくは、(b)
ソルビタン脂肪酸エステルを得るのに好ましく用いられ
る脂肪酸が用いられる。融点40〜100℃のグリセリ
ン脂肪酸エステルの具体的の例としては、グリセリンモ
ノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセ
リンモノオレート、グリセリンモノベヘネート、グリセ
リンモノ−12−ヒドロキシステアレート、グリセリン
モノカプレート、グリセリンモノラウレート、グリセリ
ンモノ・ジパルミテート、グリセリンモノ・ジステアレ
ート、グリセリンジ・トリステアレート、グリセリンモ
ノ・ジオレート、グリセリンモノ・ジベヘネート、グリ
セリンモノ・ジ−12−ヒドロキシステアレート等が挙
げられる。
【0025】上記グリセリン脂肪酸エステルの融点が低
すぎると成形前の材料の取扱い性が低下し、高すぎると
成形加工時の流動性が低下する。従って、上記のよう
に、グリセリン脂肪酸エステルの融点は40〜100℃
が好ましく、より好ましくは、50〜80℃である。
【0026】(d)高級アルコール脂肪酸エステル 本発明で用いられる上記(d)高級アルコール脂肪酸エ
ステルとは、高級アルコールと脂肪酸とのエステルであ
り、上記のように融点が40〜120℃のものが用いら
れる。
【0027】上記高級アルコールとは、炭素数10〜3
6、工業上の入手安定性の面からは、特に、炭素数10
〜25の脂肪族炭化水素の末端炭素に結合した水素を水
酸基で置換した化合物である。上記脂肪族炭化水素は、
飽和炭化水素または不飽和炭化水素のいずれであっても
よく、また、分岐状または直鎖状のいずれであってもよ
いが、好ましくは、直鎖状の飽和炭化水素が用いられ
る。
【0028】上記脂肪酸としては、好ましくは、(b)
ソルビタン脂肪酸エステルを得るのに好ましく用いられ
る脂肪酸が用いられる。なお、上記高級アルコール及び
脂肪酸のいずれも、通常は一価の化合物であり、従っ
て、これらを構成成分とするモノエステル化合物が上記
高級アルコール脂肪酸エステルとして用いられる。この
ような高級アルコール脂肪酸エステルの例としては、ス
テアリルステアレート、ベヘニルベヘネート、セチルミ
リステートなどを挙げることができる。
【0029】上記高級アルコール脂肪酸エステルの融点
が低すぎると成形前の成形材料の取扱い性が低下し、高
すぎると成形加工時の流動性が低下する。従って、高級
アルコール脂肪酸エステルの融点は、上記のように、4
0〜120℃、より好ましくは50〜100℃である。
【0030】無機充填剤 上記無機充填剤としては、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、硫酸カルシウム、ガラス粉末、タルク、マイ
カなどを使用することができる。
【0031】無機充填剤の配合割合が高すぎると、成形
材料の粘度が大幅に上昇し、成形加工時の流動性が低下
するとともに、強化繊維に対する含浸性が低下し、成形
材料内部にエアーを混入し易くなり、結果として成形品
に巣が入り易くなる。また、無機充填剤の配合割合が少
なすぎると成形前の材料の取扱い性が低下する。
【0032】従って、無機充填剤は、不飽和ポリエステ
ル樹脂100重量部に対し、50〜350重量部の範
囲、好ましくは60〜300重量部の範囲で重合され
る。なお、2種以上の無機充填剤を用いてもよく、その
場合には、2種以上の無機充填材の合計が、上記配合割
合を満たすように用いられる。
【0033】不飽和ポリエステル樹脂 不飽和ポリエステル樹脂とは、不飽和二塩基酸とグリコ
ールと必要に応じて飽和二塩基酸とを重縮合せしめた不
飽和ポリエステルと、重合性単量体及び必要により添加
される低収縮化のための熱可塑性樹脂と、必要に応じて
添加される硬化剤、離型剤、増粘剤などの添加剤とを含
む混合物である。
【0034】上記不飽和二塩基酸としては、無機マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等が使用さ
れる。上記グリコールとしては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェ
ノールA、水素添加ビスフェノールA、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物、ネオペンチルグリコー
ル等が使用される。
【0035】また、上記飽和二塩基酸としては、無水フ
タル酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、アジピン酸、コハク酸、テトラクロロフタル酸、ヘ
ット酸等が使用される。
【0036】上記重合性単量体としては、スチレン、ジ
クロロスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、メタク
リル酸、メタクリル酸エステル、アクリル酸、アクリル
酸エステル、フタル酸ジアリル等が使用されるが、スチ
レンが好ましく使用される。
【0037】通常、不飽和ポリエステル樹脂に含まれる
重合性単量体の量は20〜60重量%である。また、低
収縮化のための熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリス
チレン、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、
ポリエチレン、ポリε−カプロラクトン、飽和ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリスチレン
−アクリル酸共重合体、ポリスチレン−ポリ酢酸ビニル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体等が使用される。
【0038】その他の添加剤 上記硬化剤としては、ターシャリーブチルパーオキシイ
ソブチレート、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート、ターシャリーアミルパーオキシ−
2−エチルヘキサノエート、2,4,4−トリメチルペ
ンチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ターシ
ャリーブチルパーオキシピバレート、ターシャリーブチ
ルパーオキシベンゾエート、ターシャリーブチルパーオ
キシイソプロピルカーボネート、ターシャリーブチルパ
ーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、
1,1−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、ベンゾイルパーオ
キサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物が使用され
る。
【0039】上記離型剤としては、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム等が使用される。上記増粘剤と
しては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化亜鉛等が使用される。
【0040】強化繊維 本発明においては、上記不飽和ポリエステル樹脂成形材
料に、必要に応じて強化繊維が添加される。このような
強化繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、石綿繊維、
ホイスカー、有機合成繊維、天然繊維などを挙げること
ができる。好ましくは、物性及び価格面で好ましいガラ
ス繊維が用いられる。
【0041】上記強化繊維は、一定長とされてもよく、
あるいは連続した繊維をそのまま使用してもよい。その
他、マット状やクロス状の強化繊維を用いてもよい。例
えば、ガラス繊維の場合には、ストランドを一定長さに
切断して得られるチョップドストランド、チョップドス
トランドをバインダーで接着しマット状としたチョップ
ドストランドマットなどを用いることができる。
【0042】一定長さの繊維を用いる場合には、繊維長
は、通常、1〜80mmのものを、好ましくは10〜5
0mmのものを用いる。繊維長が1mmより短いと強化
繊維による補強効果が十分でないことがあり、80mm
よりも長いと粘度が上昇し成形加工時の流動性が低下す
ることがある。
【0043】なお、不飽和ポリエステル樹脂成形材料に
おける上記繊維の方向性は特に限定されるものではな
く、ランダムであってもよく、一方向に並べられていて
もよく、X字状に並べられていてもよい。
【0044】また、上記強化繊維は、強化繊維を含む不
飽和ポリエステル樹脂成形材料全体に対し、好ましくは
2〜40重量%、より好ましくは3〜35重量%を占め
るように混合される。強化繊維の混合割合が2重量%よ
りも少ない場合には、材料の取扱い性が低下するととも
に補強効果が十分でないことがあり、40重量%よりも
多くなると、粘度が上昇し、成形加工時の流動性か低下
することがある。
【0045】成形材料の粘度 本発明で用いられる不飽和ポリエステル樹脂成形材料
は、上述した不飽和ポリエステル樹脂、無機充填剤及び
加熱流動化剤を含み、その他の成分として、上述した硬
化剤、離型剤、増粘剤、顔料等を混合しさらに強化繊維
を混合し、得られた混合物をポリエチレンフィルムなど
の離型フィルムで覆った後熟成し、半固体状としたもの
である。この場合、熟成後の不飽和ポリエステル樹脂成
形材料の粘度(強化繊維を除いた組成物の粘度)は、3
0℃で1万ポイズ〜20万ポイズとすることが好まし
く、より好ましくは、30℃において5万〜15万ポイ
ズとされる。熟成後の不飽和ポリエステル樹脂成形材料
の粘度が、30℃で1万ポイズよりも小さい場合には、
離型フィルムを剥離し難くなり、取扱い性が極度に低下
し、さらにエアーを巻き込み易くなり、成形品表面にボ
イドが発生し易くなることがある。
【0046】他方、不飽和ポリエステル樹脂成形材料の
熟成後の粘度が30℃において20万ポイズよりも高く
なると、低圧下で成形した場合に欠肉が生じ易くなるこ
とがある。
【0047】なお、上記粘度は、回転式粘度計やキャピ
ラリーレオメーターなどにより測定される値である。な
お、上記熟成による粘度の調節は、例えば増粘剤の量や
種類を調節することにより、あるいは熟成時間を調節す
ることによって行い得る。
【0048】不飽和ポリエステル樹脂成形材料の成形 不飽和ポリエステル樹脂成形材料は、シート状にも、バ
ルク状にも形成されるが、シート状にする場合には、例
えば、公知のSMC製造装置を用い、ポリエチレンフィ
ルムなどの離型シート上に、ドクターブレードを用いて
均一な厚みに不飽和ポリエステル樹脂組成物を塗布し、
一方の面を離型シートで被覆することにより得ることが
できる。他方、バルク状とする場合には、公知のニーダ
ーなどの混合機を用いて不飽和ポリエステル樹脂成形材
料を構成する各成分を混合すればよい。
【0049】加飾シート 本発明に用いられる上記加飾シートとは、着色された、
または印刷された適宜のシート状物であり、シート状物
を構成する材料は特に限定されるものではないが、例え
ば、紙、布、不織布、ガラスマット、ガラスクロスなど
を挙げることができる。
【0050】上記加飾シートには、熱硬化性樹脂組成物
を適宜含浸させることができる。熱硬化性樹脂組成物を
加飾シートに含浸させた場合には、成形型内において熱
硬化性樹脂組成物が硬化し、それによって、硬質であ
り、耐久性などにおいて優れた加飾表面を形成すること
が可能となる。
【0051】加飾シート材として用いられる上記紙とし
ては、従来より公知の各種の紙系材料を用いることがで
きる。具体的には、薄様紙、チタン紙、新聞巻き取り
紙、上質紙、中質紙、更紙、グラビア用紙、アート紙、
コート紙、筆記用紙、図画用紙などを使用することがで
きる。また、紙への印刷方法についても、従来より公知
の各種方法を採用することが可能であり、具体的には、
グラビア印刷、グラビア・オフセット印刷、シルクスク
リーン印刷、凸版印刷、オフセット印刷などの方法を挙
げることができる。また、紙に対する着色方法について
も、従来より公知の各種方法を採用することができ、具
体的には、抄造時に顔料などを混ぜ込む方法、抄造後に
インクなどを染み込ませる方法、あるいは絵の具や塗料
を直接塗布する方法などを挙げることができる。
【0052】上記加飾シートを構成するための布として
も、従来より公知の各種の布を用いることができ、具体
的には、絹、麻、木綿などの天然繊維、レーヨンなどの
再生繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合
成繊維などを織成してなるものを使用することができ
る。
【0053】また、加飾シート材としての上記不織布に
ついても、従来より公知の各種のものを用いることがで
き、具体的には、絹、麻、木綿、羊毛などの天然繊維、
レーヨンなどの再生繊維、ポリエステル、ナイロン、ア
クリルなどの合成繊維などを化学的もしくは熱的に接
着、または繊維同士の溶着などを利用して布状としたも
のを用いることができる。
【0054】上記加飾シート材としてのガラスクロスに
ついても、ガラス繊維を織成してなる従来より公知のも
のを用いることができる。同様に、ガラスマットについ
ても、ガラス繊維自身の融着力により、また接着剤(バ
インダー)を用いて化学的に接着させて布状としたもの
を適宜用いることができる。
【0055】上記布、不織布、ガラスクロスまたはガラ
スマットへの着色や印刷方法については、上述した紙の
場合と同様の方法を採用することができる。ここで、上
記着色または印刷の態様については、単一色に彩色する
もの、複数色を用いて模様等により図柄を形成させたも
のなど任意である。すなわち、着色や印刷の態様は、目
的とする意匠に応じて適宜変形することができる。
【0056】また、加飾シートの厚みは、特に限定され
るものではないが、表面に加飾を施すための部材である
ため、30〜500μmが好適であり、より好ましくは
50〜300μmである。加飾シートの厚みが厚すぎる
と、成形時に、型の凹凸を十分に転写し難くなることが
あり、逆に薄すぎると、成形時に破れ易くなることがあ
る。
【0057】また、加飾シートに熱硬化性樹脂組成物を
含浸させる場合に用いられる該熱硬化性樹脂組成物とし
ては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート
樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂などの各種の熱硬
化性樹脂からなる組成物を用いることができる。
【0058】上記ジアリルフタレート樹脂とは、ジアリ
ルフタレートモノマーを過酸化ベンゾイルのような過酸
化物触媒の存在下で加熱、重合させてプレポリマー化す
ることによって得られる。
【0059】上記メラミン樹脂とは、メラミンとホルム
アルデヒド樹脂を縮合させることによって得られる。上
記フェノール樹脂とは、フェノールアルコール類と、ホ
ルマリンを反応させて得られる。フェノールに対してホ
ルムアルデヒドを過剰にして、アルカリ触媒で反応させ
たレゾールタイプ、及び、ホルムアルデヒドを過剰にし
て、酸触媒にて反応させたノボラックタイプの2種類が
汎用的である。
【0060】ここで、上記熱硬化性樹脂組成物には、必
要に応じて、溶剤、あるいはモノマー等が添加される。
例えば、粘度の高い樹脂においては、含浸性を改良する
ために溶剤等を加えて粘度を低下させる。また、反応性
の低い樹脂においては、モノマー等を添加して反応性を
改良することができる。なお、粘度を低下させるために
溶剤を用いる場合には、これが残存する場合には成形時
に気泡等の不良の原因となり易いので、樹脂含浸後に溶
剤を揮発乾燥させる工程が必要になる。
【0061】また、熱硬化性樹脂組成物には、必要に応
じて、ラジカル重合開始剤として有機過酸化物を用いる
ことができる。具体的には、ターシャリーブチルパーオ
キシイソブチレート、ターシャリーブチルパーオキシ2
−エチルヘキサノエート、ターシャリーアミルパーオキ
シ2−エチルヘキサノエート、2,4,4−トリメチル
ペンチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ターシ
ャリーブチルパーオキシピバレート、ターシャリーブチ
ルパーオキシベンゾエート、ターシャリーブチルパーオ
キシイソプロピルカーボネート、ターシャリーブチルパ
ーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、1,
1−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、ベンゾイルパーオキサイ
ド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイド
ロパーオキサイド等が使用される。
【0062】また、上記熱硬化性樹脂組成物には、必要
に応じて、各種充填材、添加剤等を用いてもよい。具体
的には、炭酸カルシウム等の充填剤、パラベンゾキノン
等の禁止剤、ステアリン酸亜鉛等の内部離型剤、防かび
剤、防腐剤等が適当量添加できる。
【0063】従って、上記熱硬化性樹脂組成物として
は、より具体的には、例えば、不飽和ポリエステル樹脂
液またはジアリルフタレート樹脂液(スチレン濃度30
〜70重量%)100重量部に、炭酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、ガラス粉末等の充填材0〜80重量
部、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、チタンイ
エロー等の着色顔料0〜15重量部、ターシャリーブチ
ルパーオキシイソブチレート1重量部程度を混練したも
のが好適に用いられる。
【0064】ここで、加飾シートへの樹脂の含浸量とし
ては、基材として、紙、布、不織布等の有機系のものを
用いた場合には、含浸したシートの乾燥後の全体の重量
に対して、30〜80重量%程度とすることが好まし
く、より好適には40〜70重量%である。
【0065】また、加飾シートとして、ガラスクロス、
ガラスマット等の無機系のものを用いた場合には、上記
含浸量は、含浸したシートの乾燥後の全体の重量に対し
て、50〜90重量%程度とすることが好ましく、より
好適には60〜80重量%である。
【0066】シート基材への樹脂の含浸は、従来公知の
方法により行うことができる。すなわち、例えば、樹脂
の貯留されている槽にシート基材を浸漬して含浸し、ロ
ール等でしごいて余分な樹脂を落とし、必要に応じて乾
燥炉において乾燥する方法、あるいは、ベルトの上でシ
ート基材を流していく上に樹脂を乗せ、ロールまたはブ
レード等でしごいていく方法等がある。
【0067】加飾成形品の成形 加飾成形品の製造に際して用いられる成形機としては、
従来公知のプレス成形機を用いることができる。また、
成形型としては、従来公知の金型や鋳造型を用いること
ができるが、成形圧力を2〜30kgf/cm2 及び成
形温度を60〜120℃とする必要があるため、電鋳
型、樹脂型、コンクリート型などを用いることもでき
る。
【0068】また、成形型の形式としては、一般的な上
下型が好ましく用いられ、この場合、通常は上型を可動
型、下型を固定型として用いる。もっとも、成形型の形
式はこれらに限定されるものではない。
【0069】上記成形機に成形型を取り付け、加熱した
後、型を開いた状態で、成形型内に、上記不飽和ポリエ
ステル樹脂成形材料及び加飾シートをその目的とする位
置に積層載置する。
【0070】成形型の温度は、60〜120℃とする必
要があり、好ましくは80〜100℃とされる。60℃
よりも低い場合には、成形材料が十分に硬化し難くな
り、120℃より高くなると、成形加工時の流動性が低
下するとともに、成形品の厚肉部分における表面性が損
なわれる。
【0071】ここで、成形型の上下関係については、製
品の表面側を下型とすることが好ましい。すなわち、加
飾シートをまず下型上に載置し、その上に成形材料を載
置する方法が、加飾シートの位置ずれが少ないため好ま
しい。もっとも、加飾シートの位置ずれがあまり問題と
ならないような場合には、製品表面側を上型とし、成形
材料を下型に載置し、その上に加飾シートを載置しても
よい。
【0072】また、加飾シートを載置する向きについて
は、型側、すなわち製品表面側を印刷あるいは着色され
た面とするのが普通であるが、必要に応じて、成形材料
側を印刷あるいは着色された面としてもよい。
【0073】加飾シートの大きさについては、成形品表
面全面を加飾するものであってもよく、成形品表面の一
部のみを加飾するように成形品表面に比べて小さいもの
であってもよい。すなわち、目的とする意匠に応じて、
任意の大きさの加飾シートや任意の形状の加飾シートを
用いることができる。
【0074】成形に際しては、上記成形型を閉じた後、
2〜20分間加圧保持し、不飽和ポリエステル樹脂成形
材料を硬化させた後、型を開け、製品を脱型すればよ
く、それによって加飾シートにより加飾が施された加飾
成形品を得ることができる。
【0075】なお、上記成形圧力を2〜30kgf/c
2 とするのは、2kgfよりも圧力が小さい場合には
流動性が低下し、欠肉を生じ易くなり、逆に30kgf
/cm2 より大きくなると加飾シートが破れる可能性が
あるからであり、好ましくは、5〜20kgf/cm2
とされる。
【0076】作用 本発明の加飾成形品の製造方法では、上記不飽和ポリエ
ステル樹脂100重量部、無機充填剤50〜350重量
部及び上記特定の加熱流動化剤0.1〜20重量部を含
む不飽和ポリエステル樹脂成形材料を用いて圧縮成形す
るに際し、該不飽和ポリエステル樹脂成形材料と成形型
との間に加飾シートを介在させて、上記特定の圧力及び
型温度で成形が行われる。
【0077】この場合、上記加熱流動化剤は常温で固体
状であり、成形時の加熱により溶融し、不飽和ポリエス
テル樹脂成形材料中に分散する。その結果、主に、無機
材料−樹脂界面の濡れ性が向上し、両者間の抵抗が減少
する。従って、成形材料の粘度が低下することになり、
それによって2〜30kgf/cm2 の比較的低い圧力
で確実に形成することができる。また、材料自身の粘度
の低下と、低圧成形との相乗効果により、成形時に成形
型と成形材料との間に介在されている加飾シートに加わ
る力が極端に小さくなる。従って、加飾シートの破れが
生じ難くなり、表面性状の良好な加飾成形品を得ること
ができる。
【0078】また、型温度が60〜120℃と低いた
め、部分的な厚肉部を有する成形品を得る場合であって
も、該厚肉部におけるヒケと称されている現象が生じ難
く、厚肉部での表面性を損なうことなく、目的とする意
匠効果を発揮し得る加飾成形品を得ることができる。
【0079】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例及び比較例
を挙げることにより、本発明を明らかにする。なお、以
下において、部は特に断らない限り重量部を意味する。
【0080】不飽和ポリエステル樹脂成形材料の調製 フマル酸、イソフタル酸及びプロピレングリコールから
なる不飽和ポリエステル70部と、ポリスチレン30部
とを、スチレン単量体60重量部に溶解してなる不飽和
ポリエステル樹脂液に、炭酸カルシウム(平均粒径2μ
m)150部、下記の表2に示す融点の加熱流動化剤、
表3に示す硬化剤を、それぞれ、下記の表1に示す割合
で、並びにステアリン酸亜鉛5部、及び酸化マグネシウ
ム0.7部を十分に混合・混練してなる組成物ペースト
を用意した。
【0081】この組成物ペーストを公知のSMC製造装
置(ダブルメッシュベルト含浸方式)を用いて、繊維長
25mmのチョップドストランドに含浸させ、ポリエチ
レンフィルムで覆い、40℃の温度で24時間熟成させ
た。なお、チョップドストランドの配合割合は、SMC
全体の28重量%とした。このようにして、厚み2.5
mmの不飽和ポリエステル樹脂成形材料(SMC)を得
た。
【0082】加飾シート 加飾シートとしては、以下のものを用いた。 1)含浸用樹脂液の調製 不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の不飽和ポ
リエステル樹脂、数平均分子量約2000をスチレンに
溶解したもの、スチレン濃度40重量%)100部に、
硬化剤としてターシャリーブチルパーオキシベンゾエー
ト1部を混合し、攪拌し、含浸用樹脂液(UP)を得
た。
【0083】他方、ジアリルフタレート樹脂液(ジアリ
ルフタレート樹脂、数平均分子量約700をジアリルフ
タレートモノマーに溶解したもの、ジアリルフタレート
モノマー濃度45重量%)100部に、硬化剤としてタ
ーシャリーブチルパーオキシベンゾエート1部を混合
し、攪拌したものを含浸用樹脂液(DAP)とした。
【0084】2)加飾シート基材 加飾シート基材としては、以下の基材1〜5を用意し
た。 基材1:チタン紙(厚さ0.1mm、80g/m2 、興
人社製、グレード:PM11P)に黒御影石調の石目柄
を印刷したもの。 基材2:ナイロン布(ナイロン製、厚さ0.1mm、9
0g/m2 、東洋紡績社製)に黒御影石調の石目柄を印
刷したもの。 基材3:不織布(ポリエステル製、厚さ0.36mm、
40.7g/m2 、東レ・デュポン社製、商品名:ソン
タラ♯8000)に黒御影石調の石目柄を印刷したも
の。
【0085】基材4:ガラスクロス(厚さ0.25m
m、200g/m2 、平織り、日東紡績社製、商品名:
WF230100BS6)に黒御影石調の石目柄を印刷
したもの。 基材5:ガラスマット(厚さ0.41mm、60g/m
2 、旭ファイバーグラス社製、商品名:SM3603
E)に黒御影石調の石目柄を印刷したもの。
【0086】3)加飾シートの調製 上記含浸用樹脂液(UP)及び含浸用樹脂液(DAP)
並びに基材1〜5を適宜用い、下記の加飾シート〜
を調製した。
【0087】加飾シート…上記基材1を800×10
00mmの大きさに切断し、上記含浸用樹脂液(UP)
中に浸漬して樹脂を含浸させた後、ロールで余分な樹脂
をしごいて含浸シートを得た。得られた加飾シートの基
材(紙)含有率は45重量%であった。
【0088】加飾シート〜…それぞれ、下記の表4
に示す基材及び含浸用樹脂液を用いた以外は、上記加飾
シートと同様にして作製した。表4には、得られた加
飾シートにおける基材含有率を併せて示した。
【0089】成形 上記のようにして用意した不飽和ポリエステル樹脂成形
材料と、加飾シート,,,,またはを用
い、実施例1〜10及び比較例1〜4として、下記の表
1に示す成形条件で、並びに以下に示す方法により加飾
成形品を成形した。
【0090】成形方法…上記成形に際しては、図1に示
す成形型を用いた。すなわち、成形型1は、上型2と下
型3とを有し、下型3の上面には部分的に加飾シート4
を配置し、さらに成形材料5として、2000mm×1
000mmの大きさに切断された上記不飽和ポリエステ
ル成形材料を2枚チャージし、10kgf/cm2 の圧
力で成形型1を閉め、表1に示す成形条件で、硬化剤
を用いた場合には12分、硬化剤を用いた場合には3
分間加圧成形した。その後成形型1を開き、脱型し、加
飾成形品を得た。得られた加飾成形品の形状は、図2に
断面図で示す通りである。すなわち、加飾成形品6は、
厚肉部7を部分的に有し、該厚肉部7が設けられている
部分を含む領域に上記加飾シート4よりなる意匠が施さ
れている。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】評価 上記のようにして得た実施例1〜10及び比較例1〜4
の加飾成形品につき、充填率を測定し、成形材料の流動
性を評価した。充填率の測定は、以下の要領で行った。 充填率の測定…成形型の展開面積に対する成形品の充填
展開面積の割合で示した。
【0096】また、得られた各加飾成形品の外観を、
加飾シートの破れの有無及び厚肉部分の表面性を肉眼
により観察することにより評価した。さらに、圧縮成
形品を80℃にて500時間熱水試験槽中の熱水に加飾
面側を浸漬し、該浸漬後の表面の白化の有無を肉眼によ
り観察した。上記充填率、加飾シートの破れの有無、厚
肉部分の表面性、熱水試験後の白化の有無についての評
価結果を、前述した表1に併せて示す。
【0097】表1における評価記号の意味は以下の通り
である。 加飾シートの破れ… ○:なし, ×:あり 表面の白化 … ○:良好, △:若干白化,
×:白化 熱水後白化 … ○:良好, △:若干白化,
×:白化
【0098】比較例1の加飾成形品では、加熱流動化剤
が配合されていないためか、成形型温度及び成形圧力は
実施例1と同様であったが、充填率が70%と低く、か
つ厚肉部分表面で若干の白化が認められ、熱水試験後に
おいても同様に若干の白化が認められた。
【0099】なお、比較例1〜4では、加熱流動化剤を
含有していないため、型温度や成形圧力を高めたが、以
下のような結果となった。すなわち、成形圧力が80k
gf/cm2 と高すぎた比較例2では、加飾シートに破
れが生じた。
【0100】また、比較例3では、成形型の温度を上型
=135℃、下型=145℃と高すぎたため、加飾成形
品の表面に白化が見られ、熱水試験後においても同様に
白化が認められた。
【0101】さらに、比較例4では、同じく成形型温度
が、上型=135℃、下型=145℃と高く、かつ成形
圧力も80kgf/cm2 と高かったため、加飾シート
に破れが生じ、さらに表面に白化が見られ、熱水試験後
においても厚肉部分表面に白化が見られた。
【0102】これに対して、実施例1〜10では、何れ
においても、上記特定の加熱流動化剤が不飽和ポリエス
テル樹脂100重量部に対し5重量部の割合で配合され
ており、かつ成形型温度及び成形圧力を本発明の範囲内
に設定したためか、充填率が100%であり、加飾シー
トに破れは認められなかった。また、厚肉部分の表面性
についても、白化が見られず、熱水試験後においても該
白化は認められなかった。また、実施例1〜10の結果
から明らかなように、加飾シートの種類や加熱流動化剤
の種類を変更した場合であっても、同様の結果の得られ
ることがわかる。
【0103】
【発明の効果】以上のように、本発明の加飾成形品の製
造方法では、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対
し、無機充填剤が上記特定の割合で配合されており、か
つ上記特定の加熱流動化剤が上記特定の割合で配合され
ている不飽和ポリエステル樹脂成形材料を用いているた
め、成形材料の加熱圧縮下における流動性が高められて
いる。従って、上記2〜30kgf/cm2 の比較的低
い圧力で圧縮成形でき、さらに上記成形材料の流動性の
向上と低圧成形との相乗効果により、加飾シートに成形
に際して加わる力が極端に小さくなるため、加飾シート
の破れが生じ難い。加えて、型温度が60〜120℃と
比較的低いため、厚肉部分を有する加飾成形品の場合で
あっても、表面性状が損なわれ難い。
【0104】よって、本発明によれば、加飾シートを用
いた生産性に優れた加飾成形品の製造方法において、目
的とする種々の意匠が施された加飾成形品を安定にかつ
確実に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、加飾成形品を得るために成
形型内に加飾シート及び不飽和ポリエステル樹脂成形材
料をチャージした状態を示す断面図。
【図2】実施例1において得られた加飾成形品の形状を
説明するための断面図。
【符号の説明】
1…成形型 2…上型 3…下型 4…加飾シート 5…不飽和ポリエステル樹脂成形材料 6…加飾成形品 7…厚肉部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/20 7148−4F B32B 31/20 33/00 33/00 C08J 5/00 CFD C08J 5/00 CFD C08K 3/00 KJQ C08K 3/00 KJQ C08L 67/06 LPM C08L 67/06 LPM // B29K 35:00 105:16 B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和ポリエステル樹脂100重量部、 無機充填剤50〜350重量部及び融点40〜120℃
    の加熱流動化剤0.1〜20重量部を含む不飽和ポリエ
    ステル樹脂成形材料と、成形型との間に加飾シートを介
    在させた状態で、成形圧力2〜30kgf/cm2 、型
    温度60〜120℃で加熱圧縮成形することを特徴とす
    る加飾成形品の製造方法。
JP31246695A 1995-11-30 1995-11-30 加飾成形品の製造方法 Expired - Fee Related JP3492054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31246695A JP3492054B2 (ja) 1995-11-30 1995-11-30 加飾成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31246695A JP3492054B2 (ja) 1995-11-30 1995-11-30 加飾成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09150426A true JPH09150426A (ja) 1997-06-10
JP3492054B2 JP3492054B2 (ja) 2004-02-03

Family

ID=18029545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31246695A Expired - Fee Related JP3492054B2 (ja) 1995-11-30 1995-11-30 加飾成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3492054B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202923A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Dainippon Printing Co Ltd 加飾複合材料の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202923A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Dainippon Printing Co Ltd 加飾複合材料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3492054B2 (ja) 2004-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09150426A (ja) 加飾成形品の製造方法
JPS6144747A (ja) 人造大理石の製造方法
JP3435424B2 (ja) 不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JP3435425B2 (ja) 繊維強化樹脂組成物及び繊維強化樹脂成形体の製造方法
JPH08174759A (ja) シートモールディングコンパウンド・亜鉛板の複合板
JP2002212408A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JP3822936B2 (ja) 加飾成形品の製造方法
JPH09194544A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH1095909A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH09123294A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH10245479A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物の製造方法
JPH08151511A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び成形体の製造方法
JPH0939103A (ja) 加飾積層用シートおよび加飾成形品の製造方法
JPH09290429A (ja) 加飾成形品の製造方法
JPH09207231A (ja) 加飾成形用シート及び該シートを用いた加飾成形品の製造法
JPH10237289A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物の製造方法
JPH09194707A (ja) シートモールディングコンパウンド及びその製造方法
JPH107895A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH10204193A (ja) シートモールディングコンパウンド及びその製造方法
JPH08217967A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH08169966A (ja) 加飾成形品用シート及び加飾成形品の製造方法
JPH08267483A (ja) 加飾成形品の製造方法
JPH08120168A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH09310009A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び不飽和ポリエステル樹脂成形体の製造方法
JPH08174547A (ja) 圧縮成形用加飾シート及び該シートを用いた加飾成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees