JPH09157015A - 焼成用セッター - Google Patents

焼成用セッター

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JPH09157015A
JPH09157015A JP7316448A JP31644895A JPH09157015A JP H09157015 A JPH09157015 A JP H09157015A JP 7316448 A JP7316448 A JP 7316448A JP 31644895 A JP31644895 A JP 31644895A JP H09157015 A JPH09157015 A JP H09157015A
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浩行 松村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、耐熱性がよく、焼成物との接
触面が、ジルコニア質のため、焼成物が反応汚染される
ことなく、セッター表面が球状のため、焼成物とセッタ
ーが点接触であり、焼成温度が高くなっても、焼成物と
セッターが接着することがなく、焼結球体がセッターと
接着しているため、焼成物の回収が容易である焼成用セ
ッターの提供を目的とするものである。また、本発明
は、この焼成用セッターを使用する焼成方法も提供す
る。 【解決の手段】ジルコニア質焼結球体をセッター上面に
接着させる焼成用セッターにおいて、そのジルコニア質
焼結球体の平均粒径(直径)が、0.025mmより大
きく、かつ、焼成物がセッターと接触する面の長さの最
小値より小さいことを特徴とする焼成用セッター、及
び、そのジルコニア質焼結球体の焼結密度が、理論密度
の90%以上であり、真球度が0.8以上であることを
特徴とする焼成用セッター。さらに、その焼成用セッタ
ーを用いる焼成方法において、1000〜1600℃の
温度で焼成することを特徴とする焼成方法及びその焼成
用セッターを用いて電子材料部品を焼成する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子材料部品など
を焼成する際に用いられるセッターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】積層コンデンサ、高電圧コンデンサなど
を含むセラミックコンデンサ、圧電セラミックスなどの
圧電材料、マイクロ波誘電体、積層LC複合チップ、S
AWフィルタなどの高周波部品、半導体コンデンサ、P
TCサーミスタ、NTCサーミスタ、セラミックバリス
タ、セラミックセンサーなどの半導体セラミックスの原
料としてチタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸
ジルコン酸鉛(PbZrTiO3)、チタン酸ストロン
チウム(SrTiO3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジ
ルコニウム(ZrO2)、稀土類酸化物、ガラス材料な
どの酸化物あるいはこれらの複合物が用いられている。
【0003】このような電子部品は、一般に、これらの
原料を調合し、成形し、焼成用セッターにのせ、800
〜1400℃で焼成することで、セラミックス素体をつ
くり、この素体へ電極を形成させることで素子がつくら
れ、最終的に組み立てることで部品となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら各種コンデンサ
やセンサーなど電子材料部品を焼成する際は、一般にア
ルミナやムライトなどの酸化物系のセッターが使用され
ている。しかし、コンデンサの主原料であるBaTiO
3のBaやPbZrTiO3のPbがアルミナと反応汚染
され、電気特性が低下したり、ガラス成分の溶融温度に
近いところで焼成した場合、ガラス成分が溶融し、セッ
ターと焼成物が接着するなど問題が生じていた。
【0005】そこで、セッターと焼成物の反応あるいは
接着を防止するため、セッターの上に敷粉として、Ba
TiO3などと反応しないジルコニア粉末を置き、焼成
する方法が行われている。しかし、この方法において
は、焼成物表面にジルコニア粉末が凝集、あるいは付着
するため、その粉末の除去作業が生じる。また、焼成温
度が高くなると、粉末同士が接着するため、敷粉として
の再利用が難しく、産業廃棄物として処理する必要があ
る。
【0006】近年、コンデンサなどが多く使用されてい
るAV機器、OA機器、家電製品などの小型化や軽量化
が求められ、電子材料部品の小型化も進んでおり、焼成
時における焼成物とセッターの接触による焼成物の汚
染、あるいは焼成物とセッターの接着による不良品の発
生が、産業廃棄物の処理を含めて重要な問題となってい
る。
【0007】これらの問題を解消する方法として、球状
のジルコニア焼結体をセッターの上に敷き、焼成する方
法が有効であるが、焼成物より敷粉となる焼結球体のサ
イズが大きいと、焼成物を回収する際に手間取ったり、
セッター上面が凹状でないと敷粉がこぼれるなどの問題
が発生している。
【0008】また、ジルコニア以外の酸化物系セッター
の上に、高純度ジルコニアを溶射したもの、あるいはジ
ルコニアセッターが検討されているが、汚染防止の面は
解消されるが、焼成温度が高温になるほど、セッターと
焼成物の接着という問題は残されている。
【0009】本発明は、これらの問題の解決された、耐
熱性がよく、焼成物との接触面が、ジルコニア質のた
め、焼成物が反応汚染されることなく、セッター表面が
球状のため、焼成物とセッターが点接触であり、焼成温
度が高くなっても、焼成物とセッターが接着することが
なく、焼結球体がセッターと接着しているため、焼成物
の回収が容易である焼成用セッターの提供を目的とする
ものである。また、本発明は、この焼成用セッターを使
用する焼成方法も提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジルコニア質
焼結球体をセッター上面に接着させる焼成用セッターに
おいて、そのジルコニア質焼結球体の平均粒径(直径)
が、0.025mmより大きく、かつ、焼成物がセッタ
ーと接触する面の長さの最小値より小さいことを特徴と
する焼成用セッター、及びそのジルコニア質焼結球体の
焼結密度が、理論密度の90%以上であり、真球度が
0.8以上であることを特徴とする焼成用セッター、更
に、その焼成用セッターを用いる焼成方法において、1
000〜1600℃の温度で焼成することを特徴とする
焼成方法及びその焼成用セッターを用いて電子材料部品
を焼成する方法を要旨とするものである。
【0011】以下に、本発明の焼成用セッターが、充足
すべき要件について、詳細に説明する。
【0012】(a)焼結球体の粒度 セッター上に接着させる焼結球体の平均粒径は、0.0
25mmより大きく、焼成物がセッターと接触する面の
長さの最小値より小さい範囲がよい。焼結球体の「平均
粒径」とは、JIS R 6002に基く試験方法によ
り、平均粒度を測定したものをいい、その値は、0.0
25mmより大きく、焼成物がセッターと接触する面の
長さの最小値より小さい範囲であればよい。この最小値
より粒径が大きくなると、焼成物の大きさよりセッター
上面の凹凸差、あるいは焼結球体間の距離が大きくな
り、点接触の効果が減少する。
【0013】一方、粒径が小さい方が、点接触の効果は
あるが、あまり小さいとセッター上面の凹凸差が、平面
と遜色なくなるので、逆に点接触の効果がなくなる。特
に、0.025mmより小さいと、焼成温度が高くなる
ほど、焼成物とセッターが接着する可能性がある。
【0014】このため焼成物の形状によって、セッター
上に接着させる焼結球体の粒径や分布の調整は必要であ
る。
【0015】(b)焼結球体の焼結密度 焼結球体の焼結密度は、理論密度の90%以上がよい。
対理論密度が90%より小さいと、焼成物とセッター上
に接着した焼結球体が接着してしまう。好ましくは、対
理論密度が95%以上がよい。尚、『焼結体密度』は、
JIS R 6125の人造研削材の比重の測定方法に
より求めた。
【0016】ジルコニア質焼結体の安定化剤として、M
gO、CaO、Y23、CeO2などの稀土類酸化物が
多く使用されているが、セッター上に接着させる焼結球
体として使用する場合、熱的に安定であればよく、特に
安定化剤を限定する必要はない。例えば、Y23であれ
ば、Y23/ZrO2のモル比で1.5/98.5以上
であることが好ましい。1.5/98.5未満であれば
単斜晶系ジルコニアが多くなり、転移により耐熱衝撃性
の弱い焼結球体となり、使用できない。 また、安定化
剤および不可避成分以外に、耐熱性の向上などのため
に、Al23、TiO2、SiO2などの酸化物あるいは
これらの化合物を共存させてもよい。これらは、ジルコ
ニアより融点の低いものがよく、焼成時に焼成物と反応
あるいは接着しなければ、含有量を限定する必要はない
が、ジルコニアと安定化剤との合計に対し、0.05〜
10質量%の範囲内で用いることが好ましい。
【0017】(c)焼結球体の真球度 セッター上面に接着させる焼結球体の形状は、真球に近
いことが好ましく、焼結球体の任意の10個以上の投影
断面から、次式の平均により求められた真球度が0.8
以上であることが望ましい。真球度を0.8以上にする
ことにより、焼成物との点接触が確実となり、焼成物と
接着しにくいセッターとなる。
【0018】真球度(真球=1)=(断面の最小直径)
/(断面の最大直径) (d)焼結球体の接着方法 得られたジルコニア質焼結球体をアルミナ、ムライト、
ジルコニアなどの酸化物系セッターの上面に接着させる
方法としては、セラミックス同士あるいはセラミックス
と金属を接着させる方法を用いる。
【0019】一般的には、有機系接着剤による接着法、
アルカリケイ酸塩やリン酸塩などの結合剤や結合剤と硬
化剤にシリカ、ムライト、アルミナ、ジルコニアなどの
耐火性の粉末を充填材として加えた無機系接着剤による
接着法、銀あるいは白金ペーストによる焼付け法、Mn
を含むMo粉末を塗布し、加湿した水素雰囲気中で加熱
したり、銅化合物を含む混合物を空気中で加熱し接着さ
せるなどのメタライズ法、Ti−Ni−Ag系、Ti−
Cu−Ni系、Ti−Cu−Ag系、Zr−Ni系など
の金属系のロウ材により接着させる活性金属法、PbO
−ZnO−SiO2系、PbO−ZnO−B23系など
の低融ガラスあるいはAl23、SiO2、CaO、M
gO、ZrO2などの酸化物系のロウ材により接着させ
る方法、マイクロ波などにより溶融接着させる方法、加
圧により固相接着させる方法などがあるが、焼成温度や
焼成物の組成から、接着剤の再溶融、接着剤として用い
る物質と焼成物の反応や汚染を考慮し、接着方法を選択
することが好ましい。 また、接着力を向上させるため
セッター表面を粗面化してもよい。
【0020】以下、本発明のジルコニア質焼結球体が接
着されたセッターの製造法を説明する。
【0021】本発明に用いられるジルコニア質焼結球体
は、加水分解法、中和共沈法、加水分解−中和法、アル
コキシド法などによるジルコニア質粉末の製造において
中間体として得られるジルコニアゾルと噴霧造粒法など
の造粒乾燥方法;電融法、加水分解法、中和共沈法、加
水分解−中和法、水熱酸化法、熱分解法、アルコキシド
法などによって得られたジルコニア質粉末と転動造粒
法、押出造粒法、圧縮造粒法、攪拌造粒法、液中造粒法
などの造粒方法;該ジルコニア質粉末スラリーと噴霧造
粒法などの造粒乾燥方法との組合せによって製造するこ
とができる。
【0022】粉末や造粒体の製法に限定する必要はない
が、焼成物の大きさや焼成温度に適した焼結球体を得る
ためには、各種粉末製造法で得られたジルコニア粉末の
特性に適応した造粒方法を選択する必要がある。
【0023】0.1mmより小さい焼結球体を得る方法
は、スプレードライヤーを用いる噴霧造粒法が好まし
い。例えば、安定化剤を含まないジルコニア粉末に、安
定化剤であるイットリア粉末を加え、これを湿式で粉砕
してスラリーを得、500cP以上に粘度調整後、大気
中で回転ディスク式の噴霧乾燥装置を用いて造粒乾燥さ
せ、得られた造粒体を希望するサイズに分級後、この造
粒体を1300〜1600℃で焼成することにより、ジ
ルコニア質焼結球体を得る。
【0024】0.1mmより大きい焼結球体を得る方法
は、転動造粒法、攪拌造粒法、液中造粒法が好ましい。
転動造粒法や攪拌造粒法は、例えば、0.1mm程度の
ジルコニア質造粒体を核とし、水などをバインダ−とし
て、安定化剤を含むジルコニア粉末を加えながら、造粒
機内で転動あるいは攪拌により着肉成長させ、目的とす
る球体に造粒する。次に得られた造粒体を100〜20
0℃で乾燥させ、希望するサイズに分級後、1300〜
1600℃で焼成することにより、ジルコニア質焼結球
体を得る。
【0025】液中造粒法は、例えば、水などを液相とし
た攪拌槽に、噴霧造粒法により分級して得た0.053
〜0.09mmのジルコニア質造粒体を核として入れ、
安定化剤を含むジルコニアスラリーを加えながら、槽内
で攪拌により着肉成長させ、目的とする球体に造粒す
る。次に得られた造粒体を100〜200℃で乾燥さ
せ、希望するサイズに分級後、1300〜1600℃で
焼成することにより、ジルコニア質焼結球体を得る。
【0026】焼成用セッターと焼結球体を接着させるの
に最も好ましい接着方法は、成形あるいは焼結された酸
化物系セッターの上に、ジルコニアを主成分とするスラ
リーあるいは無機系接着剤を塗布し、成形あるいは焼結
されたジルコニア質球体を接着させ、硬化あるいは焼結
させることで、セッターと接着させる方法である。この
セッターであれば、1000〜1600℃の高温領域で
も、接着剤が再溶融することがなく、熱的に安定で、焼
成物と反応することもなく、また、セッターから焼結球
体が剥離することもないので、焼成物の回収も容易であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、本発明の焼成用セッター
は、耐熱性がよく、焼成物とセッターの接触面が、ジル
コニア質のため、焼成物が反応汚染されることなく、セ
ッター表面が球状のため、焼成物とセッターが点接触で
あり、焼成温度が高くなっても、焼成物とセッターが接
着することがなく、焼結球体が、セッターと接着してい
るため、焼成物の回収が容易である。
【0028】このセッターを用いることで、BaTiO
3やPbZrTiO3などで成形されたコンデンサやセン
サーなどの電子部品を焼成させる工程において、焼成物
とセッターが反応し汚染したり、焼成温度が高くなって
も、焼成物とセッターが接着したり、ジルコニア質焼結
球体とセッターを接着した接着剤が、溶融することもな
いので、焼結球体が剥離することがなく、焼成物の回収
が容易となる。また、敷粉を用いないので、産業廃棄物
の問題もない。
【0029】この焼成用セッターを用いれば、焼成物の
小型化に伴うセッターとの接着防止、あるいは焼成温度
の高温化に伴う接着防止など、製造条件に関する厳しい
要求に対応することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明する。
【0031】実施例1 市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−3Y(噴霧
乾燥品)を目開き0.038mmおよび0.125mm
の篩で分級し、この範囲内のものを大気雰囲気下で電気
炉により、1500℃、保持4時間の条件で焼成し、更
に、目開き0.025および0.09mmの篩で分級し
て、平均粒径0.045mmのジルコニア質焼結球体を
得た。更に、平板状のアルミナセッター(100mm×
100mm×厚さ1mm)の上に、朝日化学工業(株)
製無機質接着剤スミセラムS−301をスプレー塗布
し、該ジルコニア質焼結球体を接着させた後、大気雰囲
気下で乾燥機により、150℃、保持1時間の条件で硬
化接着させ、焼成用セッターを得た。このセッターに、
チタン酸バリウムからなる接触面の長さ2mm×1mm
の成形体を10個載せ、大気雰囲気下で電気炉により、
1330℃、保持2時間の条件で焼成した。
【0032】実施例2 市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−3Y(噴霧
乾燥品)をスラリー濃度65質量%となるように水を加
えて、10mmφジルコニアボールの投入された振動ボ
ールミルで4時間分散させて、ジルコニア粉末スラリー
を1100g得た。次に市販の東ソー(株)製ジルコニ
ア粉末TZ−3Yを目開き0.063mmおよび0.1
06mmの篩で分級し、この範囲内のもの700g得
た。次に、市販の10リットルの樹脂製ビーカーに水を
377g入れ、攪拌機で攪拌しながら、アンモニア水を
添加して、pHを9〜9.5に調整し、前記のジルコニ
ア粉末700gを核として入れた分散スラリーを調整し
た。次に、該分散スラリーのpHを9〜9.5に保ちな
がら、前記のジルコニア粉末スラリー1100gを定量
ポンプを用いて連続的に添加し、核に着肉成長させた造
粒体とした。スラリーの添加が終了した時点で、中央理
化工業(株)製のセラミックスバインダーSA−260
をジルコニア粉末量に対して0.5質量%添加し、攪拌
停止後、造粒体を静定分離し、100℃で乾燥した。更
に乾燥造粒体を目開き0.09mmおよび0.125m
mの篩で分級し、この範囲のものを大気雰囲気下で電気
炉により、1500℃、保持4時間の条件で焼成し、更
に、目開き0.075mmおよび0.10mmの篩で分
級して、平均粒径0.09mmのジルコニア質焼結球体
を得た。更に、平状のアルミナセッター(100mm×
100mm×厚さ1mm)の上に、前記のジルコニア粉
末スラリーをスプレー塗布し、該ジルコニア質焼結球体
を接着させ、大気雰囲気下で電気炉により、1500
℃、保持4時間の条件で焼成し、焼成用セッターを得
た。このセッターに、チタン酸バリウムからなる接触面
の長さ2mm×1mmの成形体を10個載せ、大気雰囲
気下で電気炉により、1330℃、保持2時間の条件で
焼成した。
【0033】実施例3 市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−3YB(噴
霧乾燥品)を目開き0.053mmおよび0.106m
mの篩で分級し、この範囲内のもの200g得た。次
に、0.5リットルの樹脂製ビーカーに前記粉末200
gを核として投入し、周速2.5m/秒で攪拌しなが
ら、注射器の針の先端から、バインダーを水として少量
添加し、更に、市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末T
Z−3YS−Tを少量づつ添加した。粉末の添加量が2
00gになるまで、水の添加と粉末の添加操作を繰り返
した。ここで、ビーカー内の造粒体を200g抜き出
し、更に、水と粉末200g(TZ−3YS−T)を交
互に添加した。抜き出し作業を2回行った後、最終の造
粒操作を行い、目開き0.2mmおよび0.3mmの篩
で分級し、この範囲内のものを大気雰囲気下で電気炉に
より、1500℃、保持4時間の条件で焼成し、更に、
目開き0.15mmおよび0.25mmの篩で分級し
て、平均粒径0.212mmのジルコニア質焼結球体を
得た。更に、平板状のアルミナセッター(100mm×
100mm×厚さ1mm)の上に、実施例2のジルコニ
ア粉末スラリーをスプレー塗布し、該ジルコニア質焼結
球体を接着させ、大気雰囲気下で電気炉により、150
0℃、保持4時間の条件で焼成し、焼成用セッターを得
た。このセッターに、チタン酸バリウムからなる接触面
の長さ2mm×1mmの成形体を10個載せ、大気雰囲
気下で電気炉により、1330℃、保持2時間の条件で
焼成した。
【0034】実施例4 球形整粒機(不二パウダル(株)製マルメライザーQJ
−400型)を用いて直径400mmの回転円盤を周速
8m/秒で回転させ、実施例3で得た、目開き0.2m
mおよび0.3mmの篩で分級した造粒体を核として投
入し、水をバインダーとして、市販の東ソー(株)製ジ
ルコニア粉末TZ−3YS−Tを水と交互に少量づつ添
加して、着肉造粒させ、目開きO.85mmおよび1.
0mmの篩で分級し、この範囲内のものを大気雰囲気下
で電気炉により、1500℃、保持4時間の条件で焼成
し、更に、目開き0.6mmおよび0.85mmの篩で
分級して、平均粒径0.71mmのジルコニア質焼結球
体を得た。更に、市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末
TZ−3YB(噴霧乾燥品)100gを大きさ180m
m×180mmの金型にいれ、300kg/cm2の圧
力でプレス成形し、大気雰囲気下で電気炉により、15
00℃、保持4時間の条件で焼成し、平板状のジルコニ
ア質セッター(150mm×150mm×厚さ1mm)
を得た。該セッターの上に、実施例2のジルコニア粉末
スラリーをハケ塗りし、該ジルコニア質焼結球体を接着
させ、大気雰囲気下で電気炉により、1500℃、保持
4時間の条件で焼成し、焼成用セッターを得た。このセ
ッターに、チタン酸バリウムからなる接触面の長さ2m
m×1mmの成形体を10個載せ、大気雰囲気下で電気
炉により、1330℃、保持2時間の条件で焼成した。
【0035】実施例5 市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−3Y(噴霧
乾燥品)100gを大きさ180mm×180mmの金
型にいれ、300kg/cm2の圧力でプレス成形し
た。該、成形体上に、実施例2のジルコニア粉末スラリ
ーをスプレー塗布し、実施例4で得た、目開き0.85
mmおよび1.0mmの篩で分級した成形球体を接着さ
せ、大気雰囲気下で電気炉により、1500℃、保持4
時間の条件で焼成し、平板状のジルコニア質セッター
(150mm×150mm×厚さ1mm)を得た。この
セッターに、チタン酸バリウムからなる接触面の長さ2
mm×1mmの成形体を10個載せ、大気雰囲気下で電
気炉により、1330℃、保持2時間の条件で焼成し
た。
【0036】比較例1 市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−3Y(噴霧
乾燥品)を目開き0.038mmおよび0.125mm
の篩で分級し、平均粒径0.053mmのジルコニア質
成形球体を得、更に、平板状のアルミナセッター(10
0mm×100mm×厚さ1mm)の上に、朝日化学工
業(株)製無機質接着剤スミセラムS−301(主成分
ジルコニア)をスプレー塗布し、該ジルコニア質焼結球
体を接着させた後、大気雰囲気下で乾燥機により、15
0℃、保持1時間の条件で硬化接着させ、焼成用セッタ
ーを得た。このセッターに、チタン酸バリウムからなる
接触面の長さ2mm×1mmの成形体を10個載せ、大
気雰囲気下で電気炉により、1330℃、保持2時間の
条件で焼成した。
【0037】しかし、焼結体密度が低いため、チタン酸
バリウムからなる焼結体とセッターが接着した。また、
成形球体が収縮し、球体間に隙間が開いた。
【0038】比較例2 市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−3YB(噴
霧乾燥品)200gを0.5リットルの樹脂製ビーカー
に核として投入し、周速2.5m/秒で攪拌しながら、
注射器の針の先端から、バインダーを水として少量添加
し、更に、市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−
3Yを少量づつ添加した。粉末の添加量が200gにな
るまで、水の添加と粉末の添加操作を繰り返した。ここ
で、ビーカー内の造粒体を200g抜き出し、更に、水
と粉末200g(TZ−3Y)を交互に添加した。抜き
出し作業を2回行った後、最終の造粒操作を行い、目開
き0.2mmおよび0.3mmの篩で分級し、この範囲
内のものを大気雰囲気下で電気炉により、1500℃、
保持4時間の条件で焼成し、更に、目開き0.15mm
および0.25mmの篩で分級して、平均粒径0.2m
mのジルコニア質焼結球体を得た。更に、平板状のアル
ミナセッター(100mm×100mm×厚さ1mm)
の上に、実施例2のジルコニア粉末スラリーをスプレー
塗布し、該ジルコニア質焼結球体を接着させ、大気雰囲
気下で電気炉により、1500℃、保持4時間の条件で
焼成し、焼成用セッターを得た。このセッターに、チタ
ン酸バリウムからなる接触面の長さ2mm×1mmの成
形体を10個載せ、大気雰囲気下で電気炉により、13
30℃、保持2時間の条件で焼成した。
【0039】しかし、焼結球体の真球度が悪いため、一
部、チタン酸バリウムからなる焼結体とセッターが接着
した。
【0040】比較例3 平板状のアルミナセッター(100mm×100mm×
厚さ1mm)の上に、日本フェロー(株)製フリット
(主成分Si−B−Na)を塗布し、実施例3で得た、
平均粒径0.212mmのジルコニア質焼結球体を接着
させ、大気雰囲気下で電気炉により、700℃、保持2
時間の条件で焼成し、焼成用セッターを得た。このセッ
ターに、チタン酸バリウムからなる接触面の長さ2mm
×1mmの成形体を10個載せ、大気雰囲気下で電気炉
により、1330℃、保持2時間の条件で焼成した。
【0041】しかし、接着剤が再溶融し、一部、チタン
酸バリウムからなる焼結体とセッターが接着した。
【0042】比較例4 実施例4と同じ製法で、実施例3で得た、目開き0.2
mmおよび0.3mmの篩で分級した造粒体を核として
投入し、水をバインダーとして、市販の東ソー(株)製
ジルコニア粉末TZ−3YS−Tを水と交互に少量づつ
添加して、着肉造粒させ、目開き2.36mmおよび
3.35mmの篩で分級し、この範囲内のものを大気雰
囲気下で電気炉により、1500℃、保持4時間の条件
で焼成し、更に、目開き1.7mmおよび2.36mm
の篩で分級して、平均粒径2.0mmのジルコニア質焼
結球体を得た。更に、平板状のアルミナセッター(10
0mm×100mm×厚さ1mm)の上に、実施例2の
ジルコニア粉末スラリーをスプレー塗布し、該ジルコニ
ア質焼結球体を接着させ、大気雰囲気下で電気炉によ
り、1500℃、保持4時間の条件で焼成し、焼成用セ
ッターを得た。このセッターに、チタン酸バリウムから
なる接触面の長さ2mm×1mmの成形体を10個載
せ、大気雰囲気下で電気炉により、1330℃、保持2
時間の条件で焼成した。
【0043】しかし、焼成物よりセッター上面の凹凸差
が大きく、一部、チタン酸バリウムからなる焼結体とセ
ッターが接着した。また、焼成物の回収に手間取った。
【0044】以上の実施例1〜5及び比較例1〜4で得
られた焼結球体の特性を表1に、焼成テストの結果を表
2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジルコニア質焼結球体をセッター上面に接
    着させる焼成用セッターにおいて、そのジルコニア質焼
    結球体の平均粒径(直径)が、0.025mmより大き
    く、かつ、焼成物がセッターと接触する面の長さの最小
    値より小さいことを特徴とする焼成用セッター。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のジルコニア質焼結球体の
    焼結密度が、理論密度の90%以上であり、真球度が
    0.8以上であることを特徴とする焼成用セッター。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の焼成用セッターに
    おいて、焼成用セッターとジルコニア質焼結球体との接
    着剤として、ジルコニア系スラリー又は無機系接着剤を
    使用することを特徴とする焼成用セッター。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の焼成用セ
    ッターを用いる焼成方法において、1000〜1600
    ℃の温度で焼成することを特徴とする焼成方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかに記載の焼成用セ
    ッターを用いて電子材料部品を焼成する方法。
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