JPH09157251A - N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン及び該中間体の製造方法 - Google Patents
N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン及び該中間体の製造方法Info
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- JPH09157251A JPH09157251A JP8122727A JP12272796A JPH09157251A JP H09157251 A JPH09157251 A JP H09157251A JP 8122727 A JP8122727 A JP 8122727A JP 12272796 A JP12272796 A JP 12272796A JP H09157251 A JPH09157251 A JP H09157251A
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
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- C07D207/10—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D207/16—Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 不純物の含有量が極めて少なく融点の高い高
品質のカプトプリル、及び、不純物の前駆物質の含有量
が少なく品質の良好な合成中間体を高収率かつ安価に製
造するための非常に簡便で効率的な方法を提供する。 【解決手段】 酸ハライド及びL−プロリンをショッテ
ン−バウマン反応に供し、上記ショッテン−バウマン反
応を開始後終了前の、又は、終了後の水性媒体溶液の活
性炭処理又は結晶化により、副生する不純物を一般式
(5)又は式(6)で表される前駆物質の段階で除去し
た後に脱アシル化を行う。式中、R1 は、アシル基を表
し、nは、2〜4の整数を表す。 【化1】
品質のカプトプリル、及び、不純物の前駆物質の含有量
が少なく品質の良好な合成中間体を高収率かつ安価に製
造するための非常に簡便で効率的な方法を提供する。 【解決手段】 酸ハライド及びL−プロリンをショッテ
ン−バウマン反応に供し、上記ショッテン−バウマン反
応を開始後終了前の、又は、終了後の水性媒体溶液の活
性炭処理又は結晶化により、副生する不純物を一般式
(5)又は式(6)で表される前駆物質の段階で除去し
た後に脱アシル化を行う。式中、R1 は、アシル基を表
し、nは、2〜4の整数を表す。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(4)
【0002】
【化22】
【0003】で表されるN−(D−α−メチル−β−メ
ルカプトプロピオニル)−L−プロリン、及び、その合
成中間体である一般式(3)
ルカプトプロピオニル)−L−プロリン、及び、その合
成中間体である一般式(3)
【0004】
【化23】
【0005】で表されるN−(D−α−メチル−β−ア
シルチオプロピオニル)−L−プロリン、又は、N−
(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリンの製造方法に関するものである。
シルチオプロピオニル)−L−プロリン、又は、N−
(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリンの製造方法に関するものである。
【0006】
【従来の技術】N−(D−α−メチル−β−メルカプト
プロピオニル)−L−プロリン(4)は、強力なアンジ
オテンシン変換酵素阻害活性を有し、カプトプリルと称
されている血圧降下剤である(Biochemistr
y、16巻、5487頁(1977年)等)。N−(D
−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プ
ロリン(4)(以下「カプトプリル」ともいう)を製造
する方法は種々知られており、例えば、特公昭60−5
6705号公報、特開平5−17435号公報、特開平
5−221966号公報等には、D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオン酸ハライド、又は、DL−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド、及び、L
−プロリンを、ショッテン−バウマン反応を用いてN−
(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリン(3)に導き、これを脱アシル化して製造す
る方法が開示されている。
プロピオニル)−L−プロリン(4)は、強力なアンジ
オテンシン変換酵素阻害活性を有し、カプトプリルと称
されている血圧降下剤である(Biochemistr
y、16巻、5487頁(1977年)等)。N−(D
−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プ
ロリン(4)(以下「カプトプリル」ともいう)を製造
する方法は種々知られており、例えば、特公昭60−5
6705号公報、特開平5−17435号公報、特開平
5−221966号公報等には、D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオン酸ハライド、又は、DL−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド、及び、L
−プロリンを、ショッテン−バウマン反応を用いてN−
(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリン(3)に導き、これを脱アシル化して製造す
る方法が開示されている。
【0007】カプトプリルは、医療費、薬剤費が高まる
中、大型のジェネリック薬(一般名称薬)として期待さ
れており、高品質のカプトプリルを安価かつ簡便に製造
する方法の開発は非常に意義のあるものである。
中、大型のジェネリック薬(一般名称薬)として期待さ
れており、高品質のカプトプリルを安価かつ簡便に製造
する方法の開発は非常に意義のあるものである。
【0008】カプトプリルの規格としては、局外規に
は、含量97.5%以上であること、融点105〜11
0℃であること、また、類縁物質(有機不純物)として
は、カプトプリルのジスルフィド体の含有量が2.5%
を超えないこと等が記載され、また、U.S.Phar
macopiaには、類縁物質(有機不純物)としてβ
−メルカプト−α−メチルプロピオン酸の含有量が0.
1%を超えないこと等が記載されている。言うまでもな
く、医薬品原末としての性質上、言及されていないその
他の類縁物質や有機不純物については、ほとんど含有さ
れないこと、すなわち、含有量が0.1%を超えないこ
とが強く望まれる。
は、含量97.5%以上であること、融点105〜11
0℃であること、また、類縁物質(有機不純物)として
は、カプトプリルのジスルフィド体の含有量が2.5%
を超えないこと等が記載され、また、U.S.Phar
macopiaには、類縁物質(有機不純物)としてβ
−メルカプト−α−メチルプロピオン酸の含有量が0.
1%を超えないこと等が記載されている。言うまでもな
く、医薬品原末としての性質上、言及されていないその
他の類縁物質や有機不純物については、ほとんど含有さ
れないこと、すなわち、含有量が0.1%を超えないこ
とが強く望まれる。
【0009】上述の酸ハライドとL−プロリンとのショ
ッテン−バウマン反応及びそれに続く脱アシル化反応に
よる方法で得られるカプトプリルの品質や、カプトプリ
ルに混入する可能性のある不純物とその生成抑制方法に
関しては、公知文献中において、例えば、以下のように
開示されている。
ッテン−バウマン反応及びそれに続く脱アシル化反応に
よる方法で得られるカプトプリルの品質や、カプトプリ
ルに混入する可能性のある不純物とその生成抑制方法に
関しては、公知文献中において、例えば、以下のように
開示されている。
【0010】すなわち、上記特開平5−221966号
公報には、下記式(7)で表されるN−(α−メチル−
β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン、又は、N−アセ
チル−L−プロリン等の副生成物が、ショッテン−バウ
マン反応において生成することが記載されている。
公報には、下記式(7)で表されるN−(α−メチル−
β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン、又は、N−アセ
チル−L−プロリン等の副生成物が、ショッテン−バウ
マン反応において生成することが記載されている。
【0011】
【化24】
【0012】しかしながら、上記特開平5−22196
6号公報に開示された技術では、ショッテン−バウマン
反応と脱アシル化反応とを連続して行っているために、
そのどちらの工程で、不純物としての上記副生成物が生
成しているのかは、必ずしも明らかではない。この技術
においては、これら不純物を抑制するためには、ショッ
テン−バウマン反応時のpH、温度、D−α−メチル−
β−アシルチオプロピオン酸ハライドとL−プロリンと
のモル比等が重要であり、pHは、反応初期9.9〜1
0.1、反応最終時10.9〜11.0、反応温度は1
0℃以下、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン
酸ハライドのL−プロリンに対するモル比は1.0〜
1.1が最適値とされている。
6号公報に開示された技術では、ショッテン−バウマン
反応と脱アシル化反応とを連続して行っているために、
そのどちらの工程で、不純物としての上記副生成物が生
成しているのかは、必ずしも明らかではない。この技術
においては、これら不純物を抑制するためには、ショッ
テン−バウマン反応時のpH、温度、D−α−メチル−
β−アシルチオプロピオン酸ハライドとL−プロリンと
のモル比等が重要であり、pHは、反応初期9.9〜1
0.1、反応最終時10.9〜11.0、反応温度は1
0℃以下、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン
酸ハライドのL−プロリンに対するモル比は1.0〜
1.1が最適値とされている。
【0013】また、US5387697号特許明細書に
は、ショッテン−バウマン反応時に、下記式(8)
は、ショッテン−バウマン反応時に、下記式(8)
【0014】
【化25】
【0015】で表される副生成物が生成することが開示
されており、この不純物を抑制するために、ショッテン
−バウマン反応を、0〜5℃、0.25Mリン酸カリウ
ム緩衝液中で、pHを水酸化カリウムにより7.5〜
8.5に調整しつつ実施することができる旨記載されて
いる。しかしながら、上記公報には、N−(α−メチル
−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エ
チルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)の記載は
なく、このものと上記式(8)で表される化合物との関
連性についての言及もない。ショッテン−バウマン反応
において、上記式(7)で表される化合物の前駆体であ
る式(8)で表される化合物の生成を抑制する反応条件
に関しては、US5387697号特許明細書に記載さ
れる上記条件が唯一の先行技術であるが、富栄養化など
廃水処理上問題となるリン酸塩を使用していること、反
応中に水酸化カリウムを添加してpH調整を行っている
ために、操作上煩雑となっていること、上記式(8)で
表される化合物生成の抑制が不十分であること等の問題
がある。
されており、この不純物を抑制するために、ショッテン
−バウマン反応を、0〜5℃、0.25Mリン酸カリウ
ム緩衝液中で、pHを水酸化カリウムにより7.5〜
8.5に調整しつつ実施することができる旨記載されて
いる。しかしながら、上記公報には、N−(α−メチル
−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エ
チルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)の記載は
なく、このものと上記式(8)で表される化合物との関
連性についての言及もない。ショッテン−バウマン反応
において、上記式(7)で表される化合物の前駆体であ
る式(8)で表される化合物の生成を抑制する反応条件
に関しては、US5387697号特許明細書に記載さ
れる上記条件が唯一の先行技術であるが、富栄養化など
廃水処理上問題となるリン酸塩を使用していること、反
応中に水酸化カリウムを添加してpH調整を行っている
ために、操作上煩雑となっていること、上記式(8)で
表される化合物生成の抑制が不十分であること等の問題
がある。
【0016】特開平7−10835号公報には、上記式
(3)で表されるカプトプリルのアシル保護中間体を、
有機溶媒中で、活性炭及びラジオライトで処理すること
により、下記式(9)で表されるカプトプリル中のジス
ルフィドを除去し、精製する方法が開示されている。
(3)で表されるカプトプリルのアシル保護中間体を、
有機溶媒中で、活性炭及びラジオライトで処理すること
により、下記式(9)で表されるカプトプリル中のジス
ルフィドを除去し、精製する方法が開示されている。
【0017】
【化26】
【0018】しかしながら、下記一般式(5)で表され
る副生成物、及び、下記式(6)で表される副生成物の
除去効果に関しては、一切記載はない。ただし、式中、
nは、2〜4の整数を表す。R1 は、アシル基を表す。
る副生成物、及び、下記式(6)で表される副生成物の
除去効果に関しては、一切記載はない。ただし、式中、
nは、2〜4の整数を表す。R1 は、アシル基を表す。
【0019】
【化27】
【0020】本発明者らによる検討の結果、上記の有機
溶剤中での活性炭等の処理などでは、上記一般式(5)
又は式(6)で表される副生成物の除去効果はほとんど
期待できないことが判明した。
溶剤中での活性炭等の処理などでは、上記一般式(5)
又は式(6)で表される副生成物の除去効果はほとんど
期待できないことが判明した。
【0021】上記式(3)で表されるカプトプリルのア
シル保護中間体の水溶液中よりの晶析に関しては、US
5387697号公報、CN1051909号公報、C
N1034920号公報等にその記載が見られるが、こ
れらはいずれも、室温ないしそれ以下の温度で晶析を行
うものであって、上記一般式(5)又は式(6)で表さ
れる副生成物の除去効果に関しての記載は一切存在しな
い。しかしながら、本発明者らによる検討の結果、これ
らの方法では、上記一般式(5)で表される副生成物及
び式(6)で表される副生成物の除去効果はほとんど期
待できないことが判明した。
シル保護中間体の水溶液中よりの晶析に関しては、US
5387697号公報、CN1051909号公報、C
N1034920号公報等にその記載が見られるが、こ
れらはいずれも、室温ないしそれ以下の温度で晶析を行
うものであって、上記一般式(5)又は式(6)で表さ
れる副生成物の除去効果に関しての記載は一切存在しな
い。しかしながら、本発明者らによる検討の結果、これ
らの方法では、上記一般式(5)で表される副生成物及
び式(6)で表される副生成物の除去効果はほとんど期
待できないことが判明した。
【0022】このように、副生成物の生成を抑制するカ
プトプリル、又は、そのアシル中間体の製造方法、及
び、副生成物の混入したカプトプリル、又は、そのアシ
ル保護中間体から、副生成物を除去する有効な精製法は
従来知られていなかった。
プトプリル、又は、そのアシル中間体の製造方法、及
び、副生成物の混入したカプトプリル、又は、そのアシ
ル保護中間体から、副生成物を除去する有効な精製法は
従来知られていなかった。
【0023】上に詳述したように、上述の酸ハライドと
L−プロリンとのショッテン−バウマン反応及びそれに
続く脱アシル化反応によって得られるカプトプリルは、
各種の不純物が混入しており、高品質のカプトプリルを
取得することが非常に困難であるのが現状である。
L−プロリンとのショッテン−バウマン反応及びそれに
続く脱アシル化反応によって得られるカプトプリルは、
各種の不純物が混入しており、高品質のカプトプリルを
取得することが非常に困難であるのが現状である。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上に
詳述した現状に鑑み、各種不純物、とりわけ、精製除去
が難しいN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒ
ドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L
−プロリン(7)等の不純物含有量が極めて少なく、融
点の高い、高品質のN−(D−α−メチル−β−メルカ
プトプロピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプリ
ル)を高収率、かつ、安価に製造するための非常に簡便
で効率的な方法を提供するところにある。本発明の目的
は、また、N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプリル)の合
成中間体であるN−(D−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リンとして、N−(α−メチル−β−(β−メチル−β
−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)
−L−プロリン(7)の前駆物質である上記一般式
(5)で表される化合物及び式(6)で表される化合物
の含有量が少なく、品質の良好なものを、高収率、か
つ、安価に製造するための非常に簡便で効率的な方法を
提供するところにもある。
詳述した現状に鑑み、各種不純物、とりわけ、精製除去
が難しいN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒ
ドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L
−プロリン(7)等の不純物含有量が極めて少なく、融
点の高い、高品質のN−(D−α−メチル−β−メルカ
プトプロピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプリ
ル)を高収率、かつ、安価に製造するための非常に簡便
で効率的な方法を提供するところにある。本発明の目的
は、また、N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプリル)の合
成中間体であるN−(D−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リンとして、N−(α−メチル−β−(β−メチル−β
−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)
−L−プロリン(7)の前駆物質である上記一般式
(5)で表される化合物及び式(6)で表される化合物
の含有量が少なく、品質の良好なものを、高収率、か
つ、安価に製造するための非常に簡便で効率的な方法を
提供するところにもある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために、上記ショッテン−バウマン反応及
び脱アシル化反応の各反応方法並びに精製方法を鋭意検
討した結果、高品質のN−(D−α−メチル−β−メル
カプトプロピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプ
リル)を高収率で取得するためには、特に、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の前駆物質である上記一般式(5)で表される化合物及
び上記式(6)で表される化合物の生成を抑え、又は、
これらを除去することが極めて重要であること、並び
に、脱アシル化反応時、上記前駆物質からのN−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の副生を抑制することが極めて重要であるとの結論に到
達した。
題を解決するために、上記ショッテン−バウマン反応及
び脱アシル化反応の各反応方法並びに精製方法を鋭意検
討した結果、高品質のN−(D−α−メチル−β−メル
カプトプロピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプ
リル)を高収率で取得するためには、特に、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の前駆物質である上記一般式(5)で表される化合物及
び上記式(6)で表される化合物の生成を抑え、又は、
これらを除去することが極めて重要であること、並び
に、脱アシル化反応時、上記前駆物質からのN−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の副生を抑制することが極めて重要であるとの結論に到
達した。
【0026】本発明者らは、更に、N−(α−メチル−
β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)は、ショッ
テン−バウマン反応をはじめとする一連のカプトプリル
生成の過程で、強アルカリ性条件下になると副生してく
るが、比較的穏和なアルカリ性条件下では、上記一般式
(5)又は式(6)で表される前駆物質の段階に留まっ
ていることを発見した。
β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)は、ショッ
テン−バウマン反応をはじめとする一連のカプトプリル
生成の過程で、強アルカリ性条件下になると副生してく
るが、比較的穏和なアルカリ性条件下では、上記一般式
(5)又は式(6)で表される前駆物質の段階に留まっ
ていることを発見した。
【0027】上述の知見に基づいて、ショッテン−バウ
マン反応及び脱アシル化反応において、それぞれ所定の
条件下に、 上記一般式(5)で表される化合物及び式(6)で表
される化合物の生成を少なくし、 これら化合物から上記式(7)で表される化合物への
変換を抑制し、 活性炭処理による精製や結晶化等によって、上記一般
式(5)で表される化合物及び式(6)で表される化合
物を除去するための各処理を、単独で、又は、複合して
行うことにより、カプトプリル製品に上記式(7)で表
される化合物が不純物として混入する量を低減可能であ
ることを解明し、ついに本発明を完成するに至った。
マン反応及び脱アシル化反応において、それぞれ所定の
条件下に、 上記一般式(5)で表される化合物及び式(6)で表
される化合物の生成を少なくし、 これら化合物から上記式(7)で表される化合物への
変換を抑制し、 活性炭処理による精製や結晶化等によって、上記一般
式(5)で表される化合物及び式(6)で表される化合
物を除去するための各処理を、単独で、又は、複合して
行うことにより、カプトプリル製品に上記式(7)で表
される化合物が不純物として混入する量を低減可能であ
ることを解明し、ついに本発明を完成するに至った。
【0028】すなわち本発明の要旨は、一般式(1)
【0029】
【化28】
【0030】(式中、R1 は、アシル基を表し、Xは、
ハロゲンを表す)で表されるD−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオン酸ハライド、及び、式(2)
ハロゲンを表す)で表されるD−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオン酸ハライド、及び、式(2)
【化29】
【0031】で表されるL−プロリンを、塩基性水性媒
体中、脱酸縮合剤の存在下、ショッテン−バウマン反応
に供して、一般式(3)
体中、脱酸縮合剤の存在下、ショッテン−バウマン反応
に供して、一般式(3)
【0032】
【化30】
【0033】(式中、R1 は、前記と同じ)で表される
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリンとし、その後、脱アシル化する式(4)
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリンとし、その後、脱アシル化する式(4)
【0034】
【化31】
【0035】で表されるN−(D−α−メチル−β−メ
ルカプトプロピオニル)−L−プロリンの製造方法にお
いて、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリンの脱アシル化を、前記ショッテン
−バウマン反応を開始後終了前の、又は、終了後の水性
媒体溶液をpH12以下で活性炭処理することにより、
目的物質である前記N−(D−α−メチル−β−メルカ
プトプロピオニル)−L−プロリンと共に副生する不純
物を、その前駆物質の段階で、前記水性媒体溶液中から
除去した後に行い、高純度のN−(D−α−メチル−β
−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(4)を得
るところに存する。
ルカプトプロピオニル)−L−プロリンの製造方法にお
いて、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリンの脱アシル化を、前記ショッテン
−バウマン反応を開始後終了前の、又は、終了後の水性
媒体溶液をpH12以下で活性炭処理することにより、
目的物質である前記N−(D−α−メチル−β−メルカ
プトプロピオニル)−L−プロリンと共に副生する不純
物を、その前駆物質の段階で、前記水性媒体溶液中から
除去した後に行い、高純度のN−(D−α−メチル−β
−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(4)を得
るところに存する。
【0036】本発明の要旨は、また、上述の製造方法に
おいて、前記N−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)を得た後、更に、こ
のものを脱アシル化するに際して、前記脱アシル化を、
前記ショッテン−バウマン反応の終了後の水性媒体溶液
から、35〜100℃、酸性条件で、前記N−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンを結晶化して採取し、目的物質である前記N−(D−
α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロ
リンと共に副生する不純物を、その前駆物質の段階で除
去し、そのまま、又は、保存した後に行い、高純度のN
−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−
L−プロリン(4)を得るところにも存する。本発明の
要旨は、また、上述の製造方法において、前記D−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)と
L−プロリン(2)とをショッテン−バウマン反応に供
する際に、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを共存さ
せることにより、目的物質である前記N−(D−α−メ
チル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンと
ともに副生する不純物を、その前駆物質の段階で、その
生成を抑制し、前駆物質の含有量の少ないN−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン(3)を調製し、脱アシル化することによる高純度の
N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)
−L−プロリン(4)を得るところにも存する。
おいて、前記N−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)を得た後、更に、こ
のものを脱アシル化するに際して、前記脱アシル化を、
前記ショッテン−バウマン反応の終了後の水性媒体溶液
から、35〜100℃、酸性条件で、前記N−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンを結晶化して採取し、目的物質である前記N−(D−
α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロ
リンと共に副生する不純物を、その前駆物質の段階で除
去し、そのまま、又は、保存した後に行い、高純度のN
−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−
L−プロリン(4)を得るところにも存する。本発明の
要旨は、また、上述の製造方法において、前記D−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)と
L−プロリン(2)とをショッテン−バウマン反応に供
する際に、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを共存さ
せることにより、目的物質である前記N−(D−α−メ
チル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンと
ともに副生する不純物を、その前駆物質の段階で、その
生成を抑制し、前駆物質の含有量の少ないN−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン(3)を調製し、脱アシル化することによる高純度の
N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)
−L−プロリン(4)を得るところにも存する。
【0037】以下に本発明を詳述する。本発明において
は、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハラ
イド(1)とL−プロリン(2)とをショッテン−バウ
マン反応に供する。本発明においては、上記D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)を、
DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライ
ドとして使用し、ショッテン−バウマン反応に供して、
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)を、N−(DL−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンとして得る
こともできる。上記ショッテン−バウマン反応において
は、以下のように各種の副反応が考えられる。
は、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハラ
イド(1)とL−プロリン(2)とをショッテン−バウ
マン反応に供する。本発明においては、上記D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)を、
DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライ
ドとして使用し、ショッテン−バウマン反応に供して、
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)を、N−(DL−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンとして得る
こともできる。上記ショッテン−バウマン反応において
は、以下のように各種の副反応が考えられる。
【0038】まず、上記D−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオン酸ハライド(1)は、水により加水分解さ
れて対応するカルボン酸を副生する。このカルボン酸の
副生が多い場合は、上記D−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオン酸ハライド(1)の不足、L−プロリン
(2)の残存が生じる。L−プロリン(2)が多くなる
と、L−プロリン(2)が、上記の酸ハライド(1)や
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンと反応し
て、N−アシル−L−プロリンやN−(D−α−メチル
−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(4)
又はN−(DL−α−メチル−β−メルカプトプロピオ
ニル)−L−プロリン等を副生する。
オプロピオン酸ハライド(1)は、水により加水分解さ
れて対応するカルボン酸を副生する。このカルボン酸の
副生が多い場合は、上記D−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオン酸ハライド(1)の不足、L−プロリン
(2)の残存が生じる。L−プロリン(2)が多くなる
と、L−プロリン(2)が、上記の酸ハライド(1)や
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンと反応し
て、N−アシル−L−プロリンやN−(D−α−メチル
−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(4)
又はN−(DL−α−メチル−β−メルカプトプロピオ
ニル)−L−プロリン等を副生する。
【0039】このように、反応系中において、アシル基
の脱離や転位に基づく副反応が起こりやすく、更に、上
記一般式(5)で表される化合物、又は、式(6)で表
される化合物を副生する。上記一般式(5)又は式
(6)で表される副生物は、アルカリ性の脱アシル化反
応条件下で、非常に精製除去しにくいN−(α−メチル
−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エ
チルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)に変換さ
れる。上記(5)で表される化合物及び式(6)で表さ
れる化合物が上記式(7)で表される化合物の前駆物質
であることは、従来、報告がなく、本発明者らの知見に
基づくものである。本発明のショッテン−バウマン反応
においては、特に、上記一般式(5)で表される化合物
のうち、n=2のものの副生比率が高く、この副生がN
−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカ
ルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン
(7)の副生に大きく影響する。
の脱離や転位に基づく副反応が起こりやすく、更に、上
記一般式(5)で表される化合物、又は、式(6)で表
される化合物を副生する。上記一般式(5)又は式
(6)で表される副生物は、アルカリ性の脱アシル化反
応条件下で、非常に精製除去しにくいN−(α−メチル
−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エ
チルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)に変換さ
れる。上記(5)で表される化合物及び式(6)で表さ
れる化合物が上記式(7)で表される化合物の前駆物質
であることは、従来、報告がなく、本発明者らの知見に
基づくものである。本発明のショッテン−バウマン反応
においては、特に、上記一般式(5)で表される化合物
のうち、n=2のものの副生比率が高く、この副生がN
−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカ
ルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン
(7)の副生に大きく影響する。
【0040】本発明においては、N−(α−メチル−β
−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチル
チオプロピオニル)−L−プロリン(7)等の不純物の
含有量が非常に少ないカプトプリルを取得するために、
上記ショッテン−バウマン反応の開始後終了前の、若し
くは、終了後の水性媒体溶液を活性炭処理するか、又
は、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(3)の結晶若しくは油状物等を水
性媒体中で活性炭処理することにより、目的物質である
上記N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニ
ル)−L−プロリン(4)と共に副生する不純物を、そ
の前駆物質の段階で除去した後に、脱アシル化を行う。
−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチル
チオプロピオニル)−L−プロリン(7)等の不純物の
含有量が非常に少ないカプトプリルを取得するために、
上記ショッテン−バウマン反応の開始後終了前の、若し
くは、終了後の水性媒体溶液を活性炭処理するか、又
は、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(3)の結晶若しくは油状物等を水
性媒体中で活性炭処理することにより、目的物質である
上記N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニ
ル)−L−プロリン(4)と共に副生する不純物を、そ
の前駆物質の段階で除去した後に、脱アシル化を行う。
【0041】本発明においては、目的物質と共に副生す
る上記不純物としては、例えば、上記N−(α−メチル
−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エ
チルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)等を挙げ
ることができ、上記前駆物質としては、例えば、上記一
般式(5)で表される化合物及び式(6)で表される化
合物を挙げることができる。
る上記不純物としては、例えば、上記N−(α−メチル
−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エ
チルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)等を挙げ
ることができ、上記前駆物質としては、例えば、上記一
般式(5)で表される化合物及び式(6)で表される化
合物を挙げることができる。
【0042】上記活性炭処理の条件は、上記前駆物質が
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン(7)等に変換されず、かつ、N−(D−α−メチル
−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)
又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリンが脱アシル化してN−(D−α−
メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン
(4)やN−(DL−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリンを生成したり、又は、更に、
ジスルフィド体等に変換されたりしないようなものであ
ることが好ましい。この観点から、上記処理のpHとし
ては、処理温度、処理時間にもよるが、通常、pH12
以下である。pHが12を超えると、上述の前駆物質へ
の変換が生じるので好ましくない。好ましくはpH1〜
11、更に好ましくはpH2〜10、特に好ましくは、
pH3〜9の範囲である。上述の範囲内において、酸性
条件では、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオニル)−L−プロリン(3)、N−(DL−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン等
の溶解度が低くなるので、中性付近のpHを選択するこ
とが好適である。
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン(7)等に変換されず、かつ、N−(D−α−メチル
−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)
又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリンが脱アシル化してN−(D−α−
メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン
(4)やN−(DL−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリンを生成したり、又は、更に、
ジスルフィド体等に変換されたりしないようなものであ
ることが好ましい。この観点から、上記処理のpHとし
ては、処理温度、処理時間にもよるが、通常、pH12
以下である。pHが12を超えると、上述の前駆物質へ
の変換が生じるので好ましくない。好ましくはpH1〜
11、更に好ましくはpH2〜10、特に好ましくは、
pH3〜9の範囲である。上述の範囲内において、酸性
条件では、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオニル)−L−プロリン(3)、N−(DL−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン等
の溶解度が低くなるので、中性付近のpHを選択するこ
とが好適である。
【0043】上記活性炭処理において、N−(D−α−
メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンの濃度としては特に限定さ
れず、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチ
ル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンが完
全に溶解している濃度が好ましく、各処理方法の操作性
等を考慮して設定することができる。
メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンの濃度としては特に限定さ
れず、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチ
ル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンが完
全に溶解している濃度が好ましく、各処理方法の操作性
等を考慮して設定することができる。
【0044】上記活性炭処理において、pH調整に用い
る酸としては特に限定されず、例えば、塩酸、硫酸等の
鉱酸等を挙げることができ、また、pH調整に用いる塩
基としては特に限定されず、例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム等の無機塩基
を挙げることができ、更に、必要に応じて、アミン等の
有機塩基等であって、N−(D−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−
(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリンのカルボキシル基と塩形成して溶解性を高
めることができるものであってもよい。これらの酸や塩
基は、単独で用いても良く、2種以上を併用しても良
い。これらのうち、酸としては、塩酸、硫酸が好まし
く、塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウムが好ましい。
る酸としては特に限定されず、例えば、塩酸、硫酸等の
鉱酸等を挙げることができ、また、pH調整に用いる塩
基としては特に限定されず、例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム等の無機塩基
を挙げることができ、更に、必要に応じて、アミン等の
有機塩基等であって、N−(D−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−
(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリンのカルボキシル基と塩形成して溶解性を高
めることができるものであってもよい。これらの酸や塩
基は、単独で用いても良く、2種以上を併用しても良
い。これらのうち、酸としては、塩酸、硫酸が好まし
く、塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウムが好ましい。
【0045】上記活性炭処理において、処理温度は、氷
結温度〜沸点までの範囲内において、pHや処理時間等
に応じて適宜選ぶことができるが、通常、室温付近又は
それ以下の温度が好ましい。
結温度〜沸点までの範囲内において、pHや処理時間等
に応じて適宜選ぶことができるが、通常、室温付近又は
それ以下の温度が好ましい。
【0046】上記活性炭処理において、活性炭の使用量
は、活性炭の種類や除去効果、上記前駆物質の含有量等
を考慮して適宜設定することができる。上記活性炭処理
において、処理に要する時間は、高速液体クロマトグラ
フィーによるモニターにより決定できるが、通常、粉末
活性炭を使用した場合、1時間程度である。この場合に
おいて、粒状活性炭を使用することもでき、例えば、粒
状活性炭を充填したカラムにN−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を含
有する上記水性媒体溶液を通液する方法を採用するのが
便宜である。
は、活性炭の種類や除去効果、上記前駆物質の含有量等
を考慮して適宜設定することができる。上記活性炭処理
において、処理に要する時間は、高速液体クロマトグラ
フィーによるモニターにより決定できるが、通常、粉末
活性炭を使用した場合、1時間程度である。この場合に
おいて、粒状活性炭を使用することもでき、例えば、粒
状活性炭を充填したカラムにN−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を含
有する上記水性媒体溶液を通液する方法を採用するのが
便宜である。
【0047】本発明においては、上記活性炭処理におい
て、脱アシル化して生成したN−(D−α−メチル−β
−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(3)又は
N−(DL−α−メチル−β−メルカプトプロピオニ
ル)−L−プロリンのジスルフィド体への変換を抑える
ために、必要に応じて、酸化活性の低い活性炭を使用す
るか、又は、還元剤を併用することもできる。
て、脱アシル化して生成したN−(D−α−メチル−β
−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(3)又は
N−(DL−α−メチル−β−メルカプトプロピオニ
ル)−L−プロリンのジスルフィド体への変換を抑える
ために、必要に応じて、酸化活性の低い活性炭を使用す
るか、又は、還元剤を併用することもできる。
【0048】本発明においては、上記活性炭処理は、シ
ョッテン−バウマン反応の開始後終了前の、又は、終了
後の水性媒体溶液に適用する。上記水性媒体溶液として
は、通常、ショッテン−バウマン反応液をそのまま用い
ることができ、例えば、pH約7〜12でショッテン−
バウマン反応を実施した反応液や本発明のショッテン−
バウマン反応方法で得られる反応液をそのまま好適に使
用することができる。この場合において、上記ショッテ
ン−バウマン反応と活性炭による処理を同時に行うこと
もできる。この場合、従来から知られているD−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又は
DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライ
ドとL−プロリン(2)との、水性媒体中での、ショッ
テン−バウマン反応を行う際に、反応系中に所定量の活
性炭を任意のタイミングで共存させておくだけでよい
が、反応後半に添加する方法が、D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドの吸着ロ
スを抑制する点から好ましい。
ョッテン−バウマン反応の開始後終了前の、又は、終了
後の水性媒体溶液に適用する。上記水性媒体溶液として
は、通常、ショッテン−バウマン反応液をそのまま用い
ることができ、例えば、pH約7〜12でショッテン−
バウマン反応を実施した反応液や本発明のショッテン−
バウマン反応方法で得られる反応液をそのまま好適に使
用することができる。この場合において、上記ショッテ
ン−バウマン反応と活性炭による処理を同時に行うこと
もできる。この場合、従来から知られているD−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又は
DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライ
ドとL−プロリン(2)との、水性媒体中での、ショッ
テン−バウマン反応を行う際に、反応系中に所定量の活
性炭を任意のタイミングで共存させておくだけでよい
が、反応後半に添加する方法が、D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドの吸着ロ
スを抑制する点から好ましい。
【0049】上記活性炭処理に供する水性媒体溶液は、
ショッテン−バウマン反応の反応条件として、通常、L
−プロリン(2)に対する上記酸ハライド(1)の使用
量が約0.5〜1.2倍モル、pH7〜12、反応温度
10℃以下の条件を選択して実施されたものが使用され
るが、反応条件は、これに限定されるものではない。
ショッテン−バウマン反応の反応条件として、通常、L
−プロリン(2)に対する上記酸ハライド(1)の使用
量が約0.5〜1.2倍モル、pH7〜12、反応温度
10℃以下の条件を選択して実施されたものが使用され
るが、反応条件は、これに限定されるものではない。
【0050】上記活性炭処理は、酸化副生物の生成を極
力抑制するために、窒索雰囲気下等の不活性雰囲気下で
好ましく実施される。
力抑制するために、窒索雰囲気下等の不活性雰囲気下で
好ましく実施される。
【0051】本発明における上記活性炭処理は、活性炭
と有機溶剤とを組み合わせては効果がなく、意外にも、
活性炭と水性媒体、特に、活性炭と水とを組み合わせた
場合に大きな効果を発揮することができるので、有機溶
剤を全く使用せずに水中で実施できる点に大きな有利性
がある。
と有機溶剤とを組み合わせては効果がなく、意外にも、
活性炭と水性媒体、特に、活性炭と水とを組み合わせた
場合に大きな効果を発揮することができるので、有機溶
剤を全く使用せずに水中で実施できる点に大きな有利性
がある。
【0052】上記活性炭処理は、上記一般式(5)や式
(6)等の不純物前駆物質の混在するN−(D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを精製して、高純度のもの
を製造する方法として用いることもできる。この場合の
媒体は、上述したショッテン−バウマン反応の反応液と
同様に、水性媒体を使用することができる。
(6)等の不純物前駆物質の混在するN−(D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを精製して、高純度のもの
を製造する方法として用いることもできる。この場合の
媒体は、上述したショッテン−バウマン反応の反応液と
同様に、水性媒体を使用することができる。
【0053】本発明においては、上記活性炭処理によっ
て、N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロ
キシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プ
ロリン(7)の前駆物質が除去されるだけではなく、カ
プトプリルの水性媒体中での結晶化を阻害する効果を有
する未反応のD−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ン酸ハライド(1)や加水分解により副生したD−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸等も除去されるた
めに、水性媒体中でのカプトプリルの結晶化が極めて容
易になるとともに高品質のカプトプリルが得られるの
で、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(3)の単離を必要としないショッ
テン−バウマン反応→活性炭処理→脱アシル化反応→カ
プトプリル晶析といった水性媒体中での連続プロセス、
即ち、非常に高品質のカプトプリルを簡便かつ効率的に
単離取得できる製造プロセスを実現することが可能とな
る。
て、N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロ
キシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プ
ロリン(7)の前駆物質が除去されるだけではなく、カ
プトプリルの水性媒体中での結晶化を阻害する効果を有
する未反応のD−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ン酸ハライド(1)や加水分解により副生したD−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸等も除去されるた
めに、水性媒体中でのカプトプリルの結晶化が極めて容
易になるとともに高品質のカプトプリルが得られるの
で、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(3)の単離を必要としないショッ
テン−バウマン反応→活性炭処理→脱アシル化反応→カ
プトプリル晶析といった水性媒体中での連続プロセス、
即ち、非常に高品質のカプトプリルを簡便かつ効率的に
単離取得できる製造プロセスを実現することが可能とな
る。
【0054】言うまでもなく、上記活性炭処理後の処理
液から、酢酸エチルや塩化メチレン等の有機溶剤を用い
て、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル
−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを抽出
することもできる。
液から、酢酸エチルや塩化メチレン等の有機溶剤を用い
て、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル
−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを抽出
することもできる。
【0055】本発明の他の態様においては、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
等の不純物の含有量が非常に少ないカプトプリルを取得
するために、上記ショッテン−バウマン反応終了後の水
性媒体溶液から、35〜100℃、酸性条件で、上記N
−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−
アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを結晶化する
ことにより、上記式(7)で表される化合物の前駆物質
である上記一般式(5)及び式(6)で表される化合物
を除去することができる。
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
等の不純物の含有量が非常に少ないカプトプリルを取得
するために、上記ショッテン−バウマン反応終了後の水
性媒体溶液から、35〜100℃、酸性条件で、上記N
−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−
アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを結晶化する
ことにより、上記式(7)で表される化合物の前駆物質
である上記一般式(5)及び式(6)で表される化合物
を除去することができる。
【0056】上記結晶化に使用する水性媒体溶液として
は特に限定されず、従来より知られているショッテン−
バウマン反応方法、本発明のショッテン−バウマン反応
方法や活性炭処理等により得られた反応液、処理液又は
一旦単離したN−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンのオイル又は結晶等の水性媒体溶液を用いることがで
きる。反応液から結晶化するのでない場合も、ショッテ
ン−バウマン反応の水性媒体で述べたのと同じ媒体を使
用することができる。
は特に限定されず、従来より知られているショッテン−
バウマン反応方法、本発明のショッテン−バウマン反応
方法や活性炭処理等により得られた反応液、処理液又は
一旦単離したN−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンのオイル又は結晶等の水性媒体溶液を用いることがで
きる。反応液から結晶化するのでない場合も、ショッテ
ン−バウマン反応の水性媒体で述べたのと同じ媒体を使
用することができる。
【0057】上記結晶化に際しては、まず加温して、そ
の後に酸性化、冷却して、上記条件に調整して行うこと
ができる。上記加温時のpHは、pH11以下、好まし
くはpH1〜10、更に好ましくはpH2〜9の範囲で
あるのが好都合である。加温した上記水性媒体溶液は、
次に場合により酸性化及び/又は冷却することにより、
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを35〜1
00℃かつpH4.5以下で結晶化せしめる。pHが
4.5より高い場合は、結晶の析出が不充分で、低収率
となる。
の後に酸性化、冷却して、上記条件に調整して行うこと
ができる。上記加温時のpHは、pH11以下、好まし
くはpH1〜10、更に好ましくはpH2〜9の範囲で
あるのが好都合である。加温した上記水性媒体溶液は、
次に場合により酸性化及び/又は冷却することにより、
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを35〜1
00℃かつpH4.5以下で結晶化せしめる。pHが
4.5より高い場合は、結晶の析出が不充分で、低収率
となる。
【0058】例えば、pH約5以上の溶液又は中性付近
のショッテン−バウマン反応液を晶析するためには、最
終的にpH約4.5又はそれ以下、通常は、pH3.5
以下、より好ましくはpH1〜3付近で結晶化せしめ
る。pH2以下とし、晶出量を最大化せしめるのが好ま
しい。上記酸性化の速度に特に制限はないが、本発明の
効果を最大限に発揮するためには、上記前駆物質の効果
的な除去、良好な結晶成長が確保できるよう、結晶化開
始時点(通常、結晶化はpH3.5〜4.5で開始す
る)から、約15分間隔当たり、約0.4pH単位以下
の変化速度、好ましくは約0.2pH単位以下の変化速
度であることが好ましい。但し、ショッテン−バウマン
反応の収率により、上記結晶化の開始するpHは変動す
ることがある。
のショッテン−バウマン反応液を晶析するためには、最
終的にpH約4.5又はそれ以下、通常は、pH3.5
以下、より好ましくはpH1〜3付近で結晶化せしめ
る。pH2以下とし、晶出量を最大化せしめるのが好ま
しい。上記酸性化の速度に特に制限はないが、本発明の
効果を最大限に発揮するためには、上記前駆物質の効果
的な除去、良好な結晶成長が確保できるよう、結晶化開
始時点(通常、結晶化はpH3.5〜4.5で開始す
る)から、約15分間隔当たり、約0.4pH単位以下
の変化速度、好ましくは約0.2pH単位以下の変化速
度であることが好ましい。但し、ショッテン−バウマン
反応の収率により、上記結晶化の開始するpHは変動す
ることがある。
【0059】上記結晶化は、約35℃以上の温度、好ま
しくは約40℃以上の温度、更に好ましくは45℃以上
の温度、とりわけ約50℃以上の温度で実施される。し
かし、温度が高すぎるとN−(D−α−メチル−β−ア
シルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−
(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリンが油状で分離する。その点を考慮して容易
に上限を設定することができ、一般に約100℃以下、
好ましくは約90℃以下、更に好ましくは約70℃以下
で行うのが良い。温度が低すぎると、上記前駆物質の除
去効果が著しく悪い結果となったり、また、結晶性状が
悪かったりするので、上述の範囲内とするのがよい。N
−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)の場合は、普通約35〜70℃、
好ましくは約40〜70℃、より好ましくは約45〜6
5℃、とりわけ約50〜60℃付近で好適に実施され
る。
しくは約40℃以上の温度、更に好ましくは45℃以上
の温度、とりわけ約50℃以上の温度で実施される。し
かし、温度が高すぎるとN−(D−α−メチル−β−ア
シルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−
(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−
L−プロリンが油状で分離する。その点を考慮して容易
に上限を設定することができ、一般に約100℃以下、
好ましくは約90℃以下、更に好ましくは約70℃以下
で行うのが良い。温度が低すぎると、上記前駆物質の除
去効果が著しく悪い結果となったり、また、結晶性状が
悪かったりするので、上述の範囲内とするのがよい。N
−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)の場合は、普通約35〜70℃、
好ましくは約40〜70℃、より好ましくは約45〜6
5℃、とりわけ約50〜60℃付近で好適に実施され
る。
【0060】上記結晶化において、pH調整に使用する
酸、塩基としては特に限定されず、酸としては、例え
ば、塩酸、硫酸等の鉱酸等を挙げることができ、塩基と
しては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸水素リチウムなどの無機塩基等を挙げることができ
る。更に、必要に応じて、アミン等の有機塩基等も含
め、N−(α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)のカルボキシル基と塩形成して溶
解性を高めることができる塩基を用いてもよい。これら
の酸や塩基は、単独で用いても良く、2種以上併用して
も良い。これらのうち、酸としては塩酸、硫酸、塩基と
しては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウムを好適に使用することができる。
酸、塩基としては特に限定されず、酸としては、例え
ば、塩酸、硫酸等の鉱酸等を挙げることができ、塩基と
しては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸水素リチウムなどの無機塩基等を挙げることができ
る。更に、必要に応じて、アミン等の有機塩基等も含
め、N−(α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)のカルボキシル基と塩形成して溶
解性を高めることができる塩基を用いてもよい。これら
の酸や塩基は、単独で用いても良く、2種以上併用して
も良い。これらのうち、酸としては塩酸、硫酸、塩基と
しては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウムを好適に使用することができる。
【0061】また、上記結晶化において、結晶化操作の
別法としては、N−(D−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リンが油状化した酸性の水性溶液を冷却することにより
結晶化する方法も採用できる。
別法としては、N−(D−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオニル)−L−プロリン(3)又はN−(DL−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リンが油状化した酸性の水性溶液を冷却することにより
結晶化する方法も採用できる。
【0062】この場合、例えば、約60〜70℃以上に
加熱したN−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピ
オニル)−L−プロリン(3)若しくはN−(DL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンを含むショッテン−バウマン反応水性溶液等の水性媒
体溶液に酸若しくは酸溶液を任意の速度で添加してpH
4〜5以下、好ましくはpH約3.5若しくはそれ以下
とすることで油状物として分離させるか、又は、pH4
〜5以下、好ましくはpH約3.5若しくはそれ以下の
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)若しくはN−(DL−α−メチル
−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを含有
する水性媒体のスラリーを、約60℃〜70℃以上に加
熱することにより油状化させる。油状化した上記溶液
は、次に冷却することにより、N−(D−α−メチル−
β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又
はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンを結晶化せしめる。
加熱したN−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピ
オニル)−L−プロリン(3)若しくはN−(DL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンを含むショッテン−バウマン反応水性溶液等の水性媒
体溶液に酸若しくは酸溶液を任意の速度で添加してpH
4〜5以下、好ましくはpH約3.5若しくはそれ以下
とすることで油状物として分離させるか、又は、pH4
〜5以下、好ましくはpH約3.5若しくはそれ以下の
N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)若しくはN−(DL−α−メチル
−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンを含有
する水性媒体のスラリーを、約60℃〜70℃以上に加
熱することにより油状化させる。油状化した上記溶液
は、次に冷却することにより、N−(D−α−メチル−
β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又
はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンを結晶化せしめる。
【0063】上記冷却の速度に特に制限はないが、本発
明の効果を最大限に発揮するためには、上記前駆物質の
効果的な除去、良好な結晶成長が確保できるよう、結晶
化に際しては約15分間隔あたり、約1℃以下の変化速
度、好ましくは約0.5℃以下の変化速度で冷却するこ
とが好ましい。N−(D−α−メチル−β−アセチルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(3)の場合は、普
通、約65℃或いはそれ以下に冷却して結晶化させる。
明の効果を最大限に発揮するためには、上記前駆物質の
効果的な除去、良好な結晶成長が確保できるよう、結晶
化に際しては約15分間隔あたり、約1℃以下の変化速
度、好ましくは約0.5℃以下の変化速度で冷却するこ
とが好ましい。N−(D−α−メチル−β−アセチルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(3)の場合は、普
通、約65℃或いはそれ以下に冷却して結晶化させる。
【0064】上記の結晶化方法で一般に約80〜90%
以上の収量を確保できるが、最終的に収量を約90〜9
5%以上まで増大するために、約30℃又はそれ以下ま
で冷却することができる。塩化ナトリウム等の無機塩の
共存により、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)の溶解度を低下させ
ることを結晶化操作に含ませることもできる。
以上の収量を確保できるが、最終的に収量を約90〜9
5%以上まで増大するために、約30℃又はそれ以下ま
で冷却することができる。塩化ナトリウム等の無機塩の
共存により、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)の溶解度を低下させ
ることを結晶化操作に含ませることもできる。
【0065】後に詳述するように、低温下に結晶化させ
た場合は、上記のN−(α−メチル−β−(β−メチル
−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(7)の前駆物質等の不純物が除去
しにくいだけでなく、微細な結晶が析出又は沈殿するた
めにホイップ状のスラリーとなって流動性や濾過性が悪
くなり、また、得られた結晶の含液率が高くて扱いにく
く、乾燥しにくい等の工業的生産上の大きな問題がある
のに対して、本発明の結晶化方法においては、高純度の
結晶が得られるだけでなく、良好な棒状晶が得られるの
で、スラリーの流動性や濾過性がすこぶる良く、また、
含液率も低いという効果も得られ、工業的生産上、格段
に優れた結晶化方法を提供できる。なお、ホイップ状に
析出したスラリーを上記のように加熱処理する場合も本
発明に含まれるが、言うまでもなく、この場合も、品質
はもちろんのこと、スラリーの流動性、濾過性、結晶の
含液率等も改善することができる。
た場合は、上記のN−(α−メチル−β−(β−メチル
−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(7)の前駆物質等の不純物が除去
しにくいだけでなく、微細な結晶が析出又は沈殿するた
めにホイップ状のスラリーとなって流動性や濾過性が悪
くなり、また、得られた結晶の含液率が高くて扱いにく
く、乾燥しにくい等の工業的生産上の大きな問題がある
のに対して、本発明の結晶化方法においては、高純度の
結晶が得られるだけでなく、良好な棒状晶が得られるの
で、スラリーの流動性や濾過性がすこぶる良く、また、
含液率も低いという効果も得られ、工業的生産上、格段
に優れた結晶化方法を提供できる。なお、ホイップ状に
析出したスラリーを上記のように加熱処理する場合も本
発明に含まれるが、言うまでもなく、この場合も、品質
はもちろんのこと、スラリーの流動性、濾過性、結晶の
含液率等も改善することができる。
【0066】本発明の結晶化方法における、N−(D−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリンの水性媒体に対する濃
度は特に制限はないが、生産性、収率、得られるスラリ
ーの流動性等の観点から、通常、約15〜約30%(w
/v)程度で実施される。室温下に結晶化させた場合
は、上記濃度では、ほとんど流動性のないホイップ状の
スラリーとなって工業的規模での操作性に大きな難点を
有している。
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリンの水性媒体に対する濃
度は特に制限はないが、生産性、収率、得られるスラリ
ーの流動性等の観点から、通常、約15〜約30%(w
/v)程度で実施される。室温下に結晶化させた場合
は、上記濃度では、ほとんど流動性のないホイップ状の
スラリーとなって工業的規模での操作性に大きな難点を
有している。
【0067】本発明の結晶化方法は、酸化副生物の生成
を極力抑制するために、窒素雰囲気下等の不活性雰囲気
下で好ましく実施される。
を極力抑制するために、窒素雰囲気下等の不活性雰囲気
下で好ましく実施される。
【0068】また、後に詳述するショッテン−バウマン
反応条件又は活性炭処理操作に記載される反応方法や処
理方法を用いて得られる、上記前駆物質等の含有量の少
ないN−(α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)を含有する反応液、処理液又は結
晶を用いると、より高品質のN−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を得
ることができる。更に、活性炭処理液では、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の前駆物質はもちろん、未反応のD−α−メチル−β−
アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドや、加水
分解により副生したD−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオン酸又はDL−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオン酸等も除去されるために、非常に高品質のN−
(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−ア
シルチオプロピオニル)−L−プロリンが得られる。
反応条件又は活性炭処理操作に記載される反応方法や処
理方法を用いて得られる、上記前駆物質等の含有量の少
ないN−(α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン(3)を含有する反応液、処理液又は結
晶を用いると、より高品質のN−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を得
ることができる。更に、活性炭処理液では、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の前駆物質はもちろん、未反応のD−α−メチル−β−
アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドや、加水
分解により副生したD−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオン酸又はDL−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオン酸等も除去されるために、非常に高品質のN−
(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−ア
シルチオプロピオニル)−L−プロリンが得られる。
【0069】上記結晶化方法は、上記一般式(5)や式
(6)等の不純物前駆物質の混在するN−(D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを精製して、高純度のもの
を製造する方法として効果的に用いることができる。こ
の場合の媒体は、上述したショッテン−バウマン反応の
反応液と同様に、水性媒体を使用することができる。
(6)等の不純物前駆物質の混在するN−(D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを精製して、高純度のもの
を製造する方法として効果的に用いることができる。こ
の場合の媒体は、上述したショッテン−バウマン反応の
反応液と同様に、水性媒体を使用することができる。
【0070】本発明の結晶化方法においては、言うまで
もなく、上述した操作性改善効果があるので、上記前駆
物質等を全く含んでいないN−(D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又はN
−(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン等にも効果的に適用することができる。
もなく、上述した操作性改善効果があるので、上記前駆
物質等を全く含んでいないN−(D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)又はN
−(DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)
−L−プロリン等にも効果的に適用することができる。
【0071】本発明の他の態様においては、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
で表される不純物の含有量が非常に少ないカプトプリル
を取得するために、上記ショッテン−バウマン反応にお
いて、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを用いること
により、前記式(7)で表される化合物の前駆物質であ
る前記一般式(5)及び式(6)で表される化合物の生
成を大幅に抑制することができることも見いだした。炭
酸水素カリウムは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸リチウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸アルカリ塩
や、その他の無機塩基および有機塩基に比べ、上記化合
物の抑制において特異的に良好な効果を有するにとどま
らず、高濃度仕込が可能であること、高収率でN−(D
−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プ
ロリンが得られることなど極めて優れた脱酸縮合剤であ
ることが判った。
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
で表される不純物の含有量が非常に少ないカプトプリル
を取得するために、上記ショッテン−バウマン反応にお
いて、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを用いること
により、前記式(7)で表される化合物の前駆物質であ
る前記一般式(5)及び式(6)で表される化合物の生
成を大幅に抑制することができることも見いだした。炭
酸水素カリウムは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸リチウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸アルカリ塩
や、その他の無機塩基および有機塩基に比べ、上記化合
物の抑制において特異的に良好な効果を有するにとどま
らず、高濃度仕込が可能であること、高収率でN−(D
−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プ
ロリンが得られることなど極めて優れた脱酸縮合剤であ
ることが判った。
【0072】加えて、ショッテン−バウマン反応におい
て、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを用いること
で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の強アルカリ
によって反応開始前および反応中にpHコントロールし
なくとも、前記式(7)で表される化合物の前駆物質で
ある前記一般式(5)及び式(6)で表される化合物の
生成を抑制するために良好なpH7.3〜10.2、好
ましくはpH7.5〜9.0に反応時pHを保つことが
できるので、本質的に反応中の特別なpHコントロール
操作を必要とせず、極めて簡便な高純度カプトプリルの
合成法を提供できる。
て、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを用いること
で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の強アルカリ
によって反応開始前および反応中にpHコントロールし
なくとも、前記式(7)で表される化合物の前駆物質で
ある前記一般式(5)及び式(6)で表される化合物の
生成を抑制するために良好なpH7.3〜10.2、好
ましくはpH7.5〜9.0に反応時pHを保つことが
できるので、本質的に反応中の特別なpHコントロール
操作を必要とせず、極めて簡便な高純度カプトプリルの
合成法を提供できる。
【0073】本発明の炭酸水素カリウムを脱酸縮合剤と
して用いるショッテン−バウマン反応においては、使用
するD−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハラ
イド(1)又はDL−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオン酸ハライドと炭酸水素カリウムとのモル比は1.
6以上、好ましくは2.0以上の条件が好ましく、上記
酸ハライドとL−プロリンのモル比0.7〜1.1、好
ましくは1の条件が好ましい。一般に反応時温度約10
℃以下で溶液が氷結しない温度で実施される。仕込濃度
に制限はないが、L−プロリン濃度として、溶媒に対し
て、約10〜100%(w/v)が使用される。反応溶
媒は、水単独でもよく、水と有機溶媒を併用してもよ
い。この場合、有機溶媒回収の点等から、水と混和しな
い有機溶媒を使用して不均一な2層系としてもよい。
して用いるショッテン−バウマン反応においては、使用
するD−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハラ
イド(1)又はDL−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオン酸ハライドと炭酸水素カリウムとのモル比は1.
6以上、好ましくは2.0以上の条件が好ましく、上記
酸ハライドとL−プロリンのモル比0.7〜1.1、好
ましくは1の条件が好ましい。一般に反応時温度約10
℃以下で溶液が氷結しない温度で実施される。仕込濃度
に制限はないが、L−プロリン濃度として、溶媒に対し
て、約10〜100%(w/v)が使用される。反応溶
媒は、水単独でもよく、水と有機溶媒を併用してもよ
い。この場合、有機溶媒回収の点等から、水と混和しな
い有機溶媒を使用して不均一な2層系としてもよい。
【0074】反応は、L−プロリン(2)を含む水性媒
体中にD−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハ
ライド(1)又はDL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオン酸ハライド(以下、単に「酸ハライド」という
ときは、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸
ハライド(1)又はDL−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオン酸ハライドをいうものとする)を添加して行
う。脱酸縮合剤である炭酸水素カリウムは、酸ハライド
添加前に予め水性媒体中に添加しておいてもよいし、酸
ハライドの添加とともに、逐次、または分割して添加し
てもよい。未反応の酸ハライドが系中に長時間存在しな
いようにするのが好ましい。脱酸縮合剤としては、炭酸
水素カリウム単独でもよいし、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸リ
チウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基;ピリジン、
トリエチルアミン等の有機塩基等と併用してもよい。
体中にD−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハ
ライド(1)又はDL−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオン酸ハライド(以下、単に「酸ハライド」という
ときは、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸
ハライド(1)又はDL−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオン酸ハライドをいうものとする)を添加して行
う。脱酸縮合剤である炭酸水素カリウムは、酸ハライド
添加前に予め水性媒体中に添加しておいてもよいし、酸
ハライドの添加とともに、逐次、または分割して添加し
てもよい。未反応の酸ハライドが系中に長時間存在しな
いようにするのが好ましい。脱酸縮合剤としては、炭酸
水素カリウム単独でもよいし、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸リ
チウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基;ピリジン、
トリエチルアミン等の有機塩基等と併用してもよい。
【0075】本発明の態様である、N−(D−α−メチ
ル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)の水性媒体溶液を、pH12以下で活性炭処理す
ること、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピ
オニル)−L−プロリン(3)の水性媒体溶液から、3
5〜100℃、酸性条件でN−(D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を結晶
化すること、および酸ハライドとL−プロリンのショッ
テン−バウマン反応において脱酸縮合剤として炭酸水素
カリウムを使用することは、言うまでもなく個別に実施
してもよいし、併用して実施することもできる。
ル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)の水性媒体溶液を、pH12以下で活性炭処理す
ること、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピ
オニル)−L−プロリン(3)の水性媒体溶液から、3
5〜100℃、酸性条件でN−(D−α−メチル−β−
アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を結晶
化すること、および酸ハライドとL−プロリンのショッ
テン−バウマン反応において脱酸縮合剤として炭酸水素
カリウムを使用することは、言うまでもなく個別に実施
してもよいし、併用して実施することもできる。
【0076】
【発明の実施の形態】本発明の適用に適したショッテン
−バウマン反応について、以下、詳細に説明する。
−バウマン反応について、以下、詳細に説明する。
【0077】ショッテン−バウマン反応の出発物質とし
て用いられるD−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ン酸ハライド(1)又はDL−α−メチル−β−アシル
チオプロピオン酸ハライドは、例えば、特開昭55−3
8386号公報、特開昭55−118455号公報、特
開平1−222798号公報、特公昭61−30666
号公報やChem.Pharm.Bull.第30巻、
第9号、第3139〜3146頁(1982年)等に記
載されている方法等を用いて調製することができる。こ
のような方法として、例えば、対応するカルボン酸、即
ち、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸又は
DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸を得た
後、これを塩化チオニル、シュウ酸ジクロリド、三塩化
燐、三臭化燐、臭化チオニル等のハロゲン化試薬で処理
する方法を挙げることができる。本発明においては、こ
れらのうち、塩化チオニルを用いて容易に調製できるD
−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸クロリド又
はDL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸クロ
リドを好ましく使用できる。また、D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドのアシ
ル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイ
ル基等を挙げることができ、なかでも、アセチル基が好
ましく用いられる。
て用いられるD−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ン酸ハライド(1)又はDL−α−メチル−β−アシル
チオプロピオン酸ハライドは、例えば、特開昭55−3
8386号公報、特開昭55−118455号公報、特
開平1−222798号公報、特公昭61−30666
号公報やChem.Pharm.Bull.第30巻、
第9号、第3139〜3146頁(1982年)等に記
載されている方法等を用いて調製することができる。こ
のような方法として、例えば、対応するカルボン酸、即
ち、D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸又は
DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸を得た
後、これを塩化チオニル、シュウ酸ジクロリド、三塩化
燐、三臭化燐、臭化チオニル等のハロゲン化試薬で処理
する方法を挙げることができる。本発明においては、こ
れらのうち、塩化チオニルを用いて容易に調製できるD
−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸クロリド又
はDL−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸クロ
リドを好ましく使用できる。また、D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドのアシ
ル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイ
ル基等を挙げることができ、なかでも、アセチル基が好
ましく用いられる。
【0078】ショッテン−バウマン反応において、式
(7)で表される不純物の前駆体である一般式(5)、
式(6)で表される化合物の生成を抑えるには、pH
7.3〜10.2、温度約10℃以下で溶液が氷結しな
い温度、攪拌強度約0.1kW/m3 以上、酸ハライド
(1)とL−プロリン(2)とのモル比0.7〜1.
1、好ましくは1の条件が好ましい。D−α−メチル−
β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)をDL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドとして
反応に供する場合は、L−プロリン(2)に対する割合
をDL一体としてモル比0.7〜1.1とする。仕込濃
度は特に制限はないが、L−プロリン濃度として、溶媒
に対して、約10〜100%(w/v)が使用される。
反応溶媒は、塩基性水性媒体である水単独でもよく、水
と有機溶媒を併用してもよい。この場合、有機溶媒回収
の点等から、水と混和しない有機溶媒を使用して不均一
な2層系としてもよい。
(7)で表される不純物の前駆体である一般式(5)、
式(6)で表される化合物の生成を抑えるには、pH
7.3〜10.2、温度約10℃以下で溶液が氷結しな
い温度、攪拌強度約0.1kW/m3 以上、酸ハライド
(1)とL−プロリン(2)とのモル比0.7〜1.
1、好ましくは1の条件が好ましい。D−α−メチル−
β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)をDL−α
−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドとして
反応に供する場合は、L−プロリン(2)に対する割合
をDL一体としてモル比0.7〜1.1とする。仕込濃
度は特に制限はないが、L−プロリン濃度として、溶媒
に対して、約10〜100%(w/v)が使用される。
反応溶媒は、塩基性水性媒体である水単独でもよく、水
と有機溶媒を併用してもよい。この場合、有機溶媒回収
の点等から、水と混和しない有機溶媒を使用して不均一
な2層系としてもよい。
【0079】反応は、L−プロリン(2)と脱酸縮合剤
とを含む塩基性水性媒体中にD−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α−メチ
ル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドを添加して行
う。上記脱酸縮合剤は、酸ハライドの添加量につりあう
量を、逐次、又は、分割添加する。未反応の酸ハライド
が系中に長時間存在しないようにするのが好ましい。上
記脱酸縮合剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等の無機塩基;ピリジン、トリエチルアミン等の有
機塩基等を挙げることができる。
とを含む塩基性水性媒体中にD−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオン酸ハライド(1)又はDL−α−メチ
ル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドを添加して行
う。上記脱酸縮合剤は、酸ハライドの添加量につりあう
量を、逐次、又は、分割添加する。未反応の酸ハライド
が系中に長時間存在しないようにするのが好ましい。上
記脱酸縮合剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等の無機塩基;ピリジン、トリエチルアミン等の有
機塩基等を挙げることができる。
【0080】上述したpH条件及び攪拌強度について、
以下に、更に詳細に説明する。本発明においては、ショ
ッテン−バウマン反応において、酸ハライドを、L−プ
ロリン(2)と脱酸縮合剤とを含む塩基性溶液中に添加
して反応させる際のpHとしては、pH7.3〜10.
2が採用される。好ましくは、pH7.5〜10.0で
あり、更に好ましくはpH8.0〜9.8である。pH
は、脱酸縮合剤によって得られる塩基性であってもよ
い。他の緩衝性のある塩基性物質を共存させてもよい。
pHが低すぎると、酸ハライドの加水分解が生じて対応
するカルボン酸等の副生が増して収率が悪くなる。pH
が高すぎると、N−アシル−L−プロリン、N−(D−
α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロ
リン(4)又はN−(DL−α−メチル−β−メルカプ
トプロピオニル)−L−プロリン、更に、N−(α−メ
チル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)
−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)の前
駆物質である上記一般式(5)又は式(6)で表される
化合物等の副生が増す傾向がある。これらの副生物を抑
制して高品質及び高収率を確保するとともに、特に、カ
プトプリルに混入して精製除去が難しいN−(α−メチ
ル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−
エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)を、そ
の前駆物質の段階で生成量を最小限にとどめるために、
上記pH範囲内に維持することが必要である。
以下に、更に詳細に説明する。本発明においては、ショ
ッテン−バウマン反応において、酸ハライドを、L−プ
ロリン(2)と脱酸縮合剤とを含む塩基性溶液中に添加
して反応させる際のpHとしては、pH7.3〜10.
2が採用される。好ましくは、pH7.5〜10.0で
あり、更に好ましくはpH8.0〜9.8である。pH
は、脱酸縮合剤によって得られる塩基性であってもよ
い。他の緩衝性のある塩基性物質を共存させてもよい。
pHが低すぎると、酸ハライドの加水分解が生じて対応
するカルボン酸等の副生が増して収率が悪くなる。pH
が高すぎると、N−アシル−L−プロリン、N−(D−
α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロ
リン(4)又はN−(DL−α−メチル−β−メルカプ
トプロピオニル)−L−プロリン、更に、N−(α−メ
チル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)
−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)の前
駆物質である上記一般式(5)又は式(6)で表される
化合物等の副生が増す傾向がある。これらの副生物を抑
制して高品質及び高収率を確保するとともに、特に、カ
プトプリルに混入して精製除去が難しいN−(α−メチ
ル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−
エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)を、そ
の前駆物質の段階で生成量を最小限にとどめるために、
上記pH範囲内に維持することが必要である。
【0081】酸ハライドをL−プロリン(2)と脱酸縮
合剤とを含む塩基性水溶液中に添加して反応させる際の
攪拌強度としては、約0.1kW/m3 以上、好ましく
は0.2kW/m3 以上、更に好ましくは約0.5kW
/m3 以上、とりわけ約1.0kW/m3 以上が好まし
く、攪拌強度が大きいほど好ましいが、攪拌機の能力等
の面からの制約もあり、通常、上限は約5kW/m3 で
ある。攪拌強度が上記値未満であると、酸ハライドの加
水分解や上記一般式(5)、式(6)で表されるN−
(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカル
ボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン
(7)の前駆物質の副生等の各種反応が起こりやすいの
で、酸ハライドとL−プロリン(2)との目的とする主
反応が起こる割合が低下する。上記攪拌強度の維持によ
り、上記一般式(5)や式(6)で表されるN−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の前駆物質等の副生が抑えられる。
合剤とを含む塩基性水溶液中に添加して反応させる際の
攪拌強度としては、約0.1kW/m3 以上、好ましく
は0.2kW/m3 以上、更に好ましくは約0.5kW
/m3 以上、とりわけ約1.0kW/m3 以上が好まし
く、攪拌強度が大きいほど好ましいが、攪拌機の能力等
の面からの制約もあり、通常、上限は約5kW/m3 で
ある。攪拌強度が上記値未満であると、酸ハライドの加
水分解や上記一般式(5)、式(6)で表されるN−
(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカル
ボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン
(7)の前駆物質の副生等の各種反応が起こりやすいの
で、酸ハライドとL−プロリン(2)との目的とする主
反応が起こる割合が低下する。上記攪拌強度の維持によ
り、上記一般式(5)や式(6)で表されるN−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)
の前駆物質等の副生が抑えられる。
【0082】本発明の適用に適した脱アシル化反応につ
いて、以下詳細に説明する。本発明においては、上記シ
ョッテン−バウマン反応によって得たN−(D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)を、更に、脱アシル化する。D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)をDL−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドとしてシ
ョッテン−バウマン反応に供する場合は、得られたN−
(DL−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−
L−プロリンは、これを光学分割してD体のN−(D−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)を、更に、脱アシル化する。上記N−(D−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)は、光学分割の有無にかかわらず、本発明の
活性炭処理、及び/又は、本発明の結晶化方法を用いて
取得したものを好適に使用することができる。特に、酸
ハライドとして、D−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオン酸ハライド(1)を用いる場合は、上記ショッテ
ン−バウマン反応の反応液をそのまま、又は、中性付近
で活性炭処理した反応液を酸性条件下、35℃以上で、
pH4.5以下、好ましくはpH3.5以下で結晶化し
て、いったん結晶として採取し、必要に応じて保存した
ものを好ましく使用できる。
いて、以下詳細に説明する。本発明においては、上記シ
ョッテン−バウマン反応によって得たN−(D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン
(3)を、更に、脱アシル化する。D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)をDL−α−
メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライドとしてシ
ョッテン−バウマン反応に供する場合は、得られたN−
(DL−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−
L−プロリンは、これを光学分割してD体のN−(D−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)を、更に、脱アシル化する。上記N−(D−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)は、光学分割の有無にかかわらず、本発明の
活性炭処理、及び/又は、本発明の結晶化方法を用いて
取得したものを好適に使用することができる。特に、酸
ハライドとして、D−α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオン酸ハライド(1)を用いる場合は、上記ショッテ
ン−バウマン反応の反応液をそのまま、又は、中性付近
で活性炭処理した反応液を酸性条件下、35℃以上で、
pH4.5以下、好ましくはpH3.5以下で結晶化し
て、いったん結晶として採取し、必要に応じて保存した
ものを好ましく使用できる。
【0083】上記脱アシル化反応工程においては、上記
一般式(5)で表される化合物及び上記式(6)で表さ
れる化合物等からのN−(α−メチル−β−(β−メチ
ル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(7)の生成が起こるので、この
生成を極力抑制する反応方法を選択するのが好ましい。
このために、本発明においては、上記脱アシル化反応
は、アルカリ性の水性媒体中で行われる。上記水性媒体
としては、ショッテン−バウマン反応におけると同様の
水性媒体を使用することができる。これによって、ショ
ッテン−バウマン反応、活性炭処理、脱アシル化を同一
反応容器内で操作することが可能である。
一般式(5)で表される化合物及び上記式(6)で表さ
れる化合物等からのN−(α−メチル−β−(β−メチ
ル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(7)の生成が起こるので、この
生成を極力抑制する反応方法を選択するのが好ましい。
このために、本発明においては、上記脱アシル化反応
は、アルカリ性の水性媒体中で行われる。上記水性媒体
としては、ショッテン−バウマン反応におけると同様の
水性媒体を使用することができる。これによって、ショ
ッテン−バウマン反応、活性炭処理、脱アシル化を同一
反応容器内で操作することが可能である。
【0084】上記脱アシル化反応において使用するアル
カリは、不純物の形成を抑制する観点から、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ
金属水酸化物が好ましく用いられ、これらは1種又は2
種以上を使用してもよい。上記アルカリは、一般的に
は、水酸化ナトリウムの場合、約30重量%又はそれ以
上の濃度の水溶液で使用するのが好都合である。
カリは、不純物の形成を抑制する観点から、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ
金属水酸化物が好ましく用いられ、これらは1種又は2
種以上を使用してもよい。上記アルカリは、一般的に
は、水酸化ナトリウムの場合、約30重量%又はそれ以
上の濃度の水溶液で使用するのが好都合である。
【0085】上記脱アシル化反応のpHは、反応温度に
もよるが、pH8以上である。しかし、上述の前駆物質
からのN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒド
ロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−
プロリン(7)の生成を最小化するためには、pH約1
3以上、好ましくはpH約13.5以上、更に好ましく
はpH約14以上であるのが良い。
もよるが、pH8以上である。しかし、上述の前駆物質
からのN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒド
ロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−
プロリン(7)の生成を最小化するためには、pH約1
3以上、好ましくはpH約13.5以上、更に好ましく
はpH約14以上であるのが良い。
【0086】このように、本発明の脱アシル化反応にお
ける、上述の前駆物質からのN−(α−メチル−β−
(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(7)等の生成抑制の
ためには、反応pHと添加方法が重要な因子である。
ける、上述の前駆物質からのN−(α−メチル−β−
(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(7)等の生成抑制の
ためには、反応pHと添加方法が重要な因子である。
【0087】代表的な脱アシル化反応方法としては、例
えば、上記アルカリ性水性媒体中に、上記一般式(5)
又は式(6)で表される化合物のN−(α−メチル−β
−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチル
チオプロピオニル)−L−プロリン(7)の前駆物質を
不純物として含有するN−(D−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を含んだ反
応液、活性炭処理液又はこれらから得た結晶を使用し、
反応終了までの間、pHを約13以上に維持する方法を
挙げることができる。この場合、上記アルカリ性水性媒
体は、所定量のアルカリをあらかじめ添加させたもので
あっても良く、反応の進行にしたがって必要とされるア
ルカリを逐次添加するか分割添加するかして、好ましい
pHに維持しても良い。通常、簡便さの点から前者の方
法が用いられることが多い。
えば、上記アルカリ性水性媒体中に、上記一般式(5)
又は式(6)で表される化合物のN−(α−メチル−β
−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチル
チオプロピオニル)−L−プロリン(7)の前駆物質を
不純物として含有するN−(D−α−メチル−β−アシ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を含んだ反
応液、活性炭処理液又はこれらから得た結晶を使用し、
反応終了までの間、pHを約13以上に維持する方法を
挙げることができる。この場合、上記アルカリ性水性媒
体は、所定量のアルカリをあらかじめ添加させたもので
あっても良く、反応の進行にしたがって必要とされるア
ルカリを逐次添加するか分割添加するかして、好ましい
pHに維持しても良い。通常、簡便さの点から前者の方
法が用いられることが多い。
【0088】本発明の脱アシル化反応は、通常、70℃
以下、好ましくは50℃以下で実施され、一般には、室
温付近又はそれ以下で実施すればよい。発生熱を除熱す
るために、予め、使用する反応液やアルカリ性水性媒体
等を冷却しておく方法も好ましく用いられる。
以下、好ましくは50℃以下で実施され、一般には、室
温付近又はそれ以下で実施すればよい。発生熱を除熱す
るために、予め、使用する反応液やアルカリ性水性媒体
等を冷却しておく方法も好ましく用いられる。
【0089】また、窒素雰囲気下等の不活性雰囲気下に
脱アシル化反応を行えば、ジスルフィド体等の酸化生成
物の副生も全く問題ないレベルに抑制できるので、特開
平3−169856号公報に記載されているような、特
に、脱アシル化反応時のアルカリ濃度を制限する必要は
ない。
脱アシル化反応を行えば、ジスルフィド体等の酸化生成
物の副生も全く問題ないレベルに抑制できるので、特開
平3−169856号公報に記載されているような、特
に、脱アシル化反応時のアルカリ濃度を制限する必要は
ない。
【0090】上記脱アシル化反応において、反応物の濃
度に特に制限はないが、結晶化に際し、カプトプリルの
析出量を増大させるために、N−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)の水
性媒体に対する濃度として、約20〜100%(w/
v)程度の高濃度で実施することが好ましい。
度に特に制限はないが、結晶化に際し、カプトプリルの
析出量を増大させるために、N−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)の水
性媒体に対する濃度として、約20〜100%(w/
v)程度の高濃度で実施することが好ましい。
【0091】本発明においては、以上に詳述したよう
に、上述の方法によるショッテン−バウマン反応より得
られたN−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(3)を、アルカリ性の水性媒体
中で脱アシル化反応した後、該反応液から、酸性化後、
水性媒体中でN−(D−α−メチル−β−メルカプトプ
ロピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプリル)を
結晶化させることにより、品質良好なN−(D−α−メ
チル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン
(カプトプリル)を高収率で取得することができる。
に、上述の方法によるショッテン−バウマン反応より得
られたN−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(3)を、アルカリ性の水性媒体
中で脱アシル化反応した後、該反応液から、酸性化後、
水性媒体中でN−(D−α−メチル−β−メルカプトプ
ロピオニル)−L−プロリン(4)(カプトプリル)を
結晶化させることにより、品質良好なN−(D−α−メ
チル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン
(カプトプリル)を高収率で取得することができる。
【0092】上述したように、特に、本発明で得られた
N−(α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリンとしてN−(D−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(3)を含有するショ
ッテン−バウマン反応液又は活性炭処理液は、従来から
知られているショッテン−バウマン反応方法で得られる
反応液よりも、共存する各種不純物が少ないために、い
ったんN−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(3)を単離することなく、上記
反応液や処理液をそのまま脱アシル化反応に付し、更に
引き続き、酸性化することにより、水性媒体中、とりわ
け水溶液中で品質良好なカプトプリルが結晶化できる。
特に、活性炭処理液には、N−(α−メチル−β−(β
−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(7)の前駆物質はもちろ
ん、カプトプリルの水性媒体中での結晶化を阻害する効
果を有する未反応のD−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオン酸ハライド(1)や加水分解により副生したD
−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸等も除去さ
れるために、水性媒体中でのカプトプリルの結晶化が極
めて容易になるとともに高品質のカプトプリルが得られ
る。従って、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)の単離を必要としな
い、ショッテン−バウマン反応→脱アシル化反応→カプ
トプリル晶析、又は、ショッテン−バウマン反応→活性
炭処理→脱アシル化反応→カプトプリル晶析といった水
性媒体中での連続プロセス、即ち、品質良好なカプトプ
リルを簡便かつ効率的に単離取得できる製造プロセスを
実現することが可能であり、特開平4−305565号
公報、特開平5−17435号公報、特開平5−221
966号公報等に記載されるように、有機溶剤を用い
て、カプトプリルを抽出、精製を行う必要はない。
N−(α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリンとしてN−(D−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(3)を含有するショ
ッテン−バウマン反応液又は活性炭処理液は、従来から
知られているショッテン−バウマン反応方法で得られる
反応液よりも、共存する各種不純物が少ないために、い
ったんN−(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ニル)−L−プロリン(3)を単離することなく、上記
反応液や処理液をそのまま脱アシル化反応に付し、更に
引き続き、酸性化することにより、水性媒体中、とりわ
け水溶液中で品質良好なカプトプリルが結晶化できる。
特に、活性炭処理液には、N−(α−メチル−β−(β
−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(7)の前駆物質はもちろ
ん、カプトプリルの水性媒体中での結晶化を阻害する効
果を有する未反応のD−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオン酸ハライド(1)や加水分解により副生したD
−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸等も除去さ
れるために、水性媒体中でのカプトプリルの結晶化が極
めて容易になるとともに高品質のカプトプリルが得られ
る。従って、N−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリン(3)の単離を必要としな
い、ショッテン−バウマン反応→脱アシル化反応→カプ
トプリル晶析、又は、ショッテン−バウマン反応→活性
炭処理→脱アシル化反応→カプトプリル晶析といった水
性媒体中での連続プロセス、即ち、品質良好なカプトプ
リルを簡便かつ効率的に単離取得できる製造プロセスを
実現することが可能であり、特開平4−305565号
公報、特開平5−17435号公報、特開平5−221
966号公報等に記載されるように、有機溶剤を用い
て、カプトプリルを抽出、精製を行う必要はない。
【0093】本発明においては、カプトプリルの晶析に
際しては、カプトプリルの析出量を増大させるために、
必要に応じて、特開昭55−32063号公報、特開平
3−169856号公報等に記載されるように、塩化ナ
トリウム、硫酸カリウム、硫酸リチウム等の無機塩を添
加するか、若しくは、系中で形成させる、又は、ある程
度濃縮することでカプトプリル濃度及び塩濃度を高める
等の塩析効果を利用する方法を用いる一方、油状化しな
いようにゆっくりと塩酸、例えば、濃塩酸、や硫酸、例
えば、約50%以上の硫酸又は濃硫酸、等の鉱酸を用い
て、約20〜45℃、pH3又はそれ以下、好ましくは
pH2付近以下まで酸性化した条件で結晶化せしめ、最
終的に約0〜5℃程度まで冷却して析出量を増大させる
方法を採用することができる。析出したカプトプリルの
結晶は、濾過や遠心分離した後、普通、真空下に乾燥さ
れる。
際しては、カプトプリルの析出量を増大させるために、
必要に応じて、特開昭55−32063号公報、特開平
3−169856号公報等に記載されるように、塩化ナ
トリウム、硫酸カリウム、硫酸リチウム等の無機塩を添
加するか、若しくは、系中で形成させる、又は、ある程
度濃縮することでカプトプリル濃度及び塩濃度を高める
等の塩析効果を利用する方法を用いる一方、油状化しな
いようにゆっくりと塩酸、例えば、濃塩酸、や硫酸、例
えば、約50%以上の硫酸又は濃硫酸、等の鉱酸を用い
て、約20〜45℃、pH3又はそれ以下、好ましくは
pH2付近以下まで酸性化した条件で結晶化せしめ、最
終的に約0〜5℃程度まで冷却して析出量を増大させる
方法を採用することができる。析出したカプトプリルの
結晶は、濾過や遠心分離した後、普通、真空下に乾燥さ
れる。
【0094】以上、詳細に説明したように、下記の各工
程、すなわち、 ショッテン−バウマン反応を所定の条件下で行う。 ショッテン−バウマン反応の反応液又は一般式(3)
で表される化合物の結晶を中性付近で活性炭処理する。 ショッテン−バウマン反応の反応液をそのまま、又
は、中性付近で活性炭処理して、所定の条件下で結晶化
させ、採取及び/又は保存する。 脱アシル化を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及
び水酸化リチウムからなる群から選択された少なくとも
1種を含む水性媒体中で、所定の条件下に行う。 の〜の工程を単独に又は複合して行うことにより、
従来報告されている製法で得られるカプトプリルより
も、例えば、融点、含量、不純物含有量等の点で高品質
のカプトプリルが、L−プロリン(2)及びD−α−メ
チル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリドから、7
5モル%以上の高収率で安価に製造できる。
程、すなわち、 ショッテン−バウマン反応を所定の条件下で行う。 ショッテン−バウマン反応の反応液又は一般式(3)
で表される化合物の結晶を中性付近で活性炭処理する。 ショッテン−バウマン反応の反応液をそのまま、又
は、中性付近で活性炭処理して、所定の条件下で結晶化
させ、採取及び/又は保存する。 脱アシル化を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及
び水酸化リチウムからなる群から選択された少なくとも
1種を含む水性媒体中で、所定の条件下に行う。 の〜の工程を単独に又は複合して行うことにより、
従来報告されている製法で得られるカプトプリルより
も、例えば、融点、含量、不純物含有量等の点で高品質
のカプトプリルが、L−プロリン(2)及びD−α−メ
チル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリドから、7
5モル%以上の高収率で安価に製造できる。
【0095】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明は、これら実施例のみに限定されるも
のではない。
明するが、本発明は、これら実施例のみに限定されるも
のではない。
【0096】以下の実施例及び参考例では、D−α−メ
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)とし
て、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸ク
ロリドを用い、N−(α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオニル)−L−プロリン(3)として、N−(D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロ
リンを用いた。また、以下の実施例及び参考例では、結
晶の濾過洗浄以降の操作以外は、全て窒素雰囲気下で行
った。更に、以下の実施例及び参考例においては、上記
一般式(5)で表される化合物及び上記式(6)で表さ
れる化合物は、それぞれ化合物(5)及び化合物(6)
と記載した。なお、以下の実施例及び参考例において、
化合物(5)中のアシル基は、アセチル基である。
チル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド(1)とし
て、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸ク
ロリドを用い、N−(α−メチル−β−アシルチオプロ
ピオニル)−L−プロリン(3)として、N−(D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロ
リンを用いた。また、以下の実施例及び参考例では、結
晶の濾過洗浄以降の操作以外は、全て窒素雰囲気下で行
った。更に、以下の実施例及び参考例においては、上記
一般式(5)で表される化合物及び上記式(6)で表さ
れる化合物は、それぞれ化合物(5)及び化合物(6)
と記載した。なお、以下の実施例及び参考例において、
化合物(5)中のアシル基は、アセチル基である。
【0097】実施例1、2、3、参考例1 L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交
換水101gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、3
0重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3
℃のもと、pH9.5〜9.9に調整した。窒素雰囲気
下、このpHを維持しつつ、0〜3℃のもと、表1に示
す攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオン酸クロリド29.2g(0.162モル)を1時
間かけて滴下した。滴下終了後、30重量%NaOH水
溶液の消費がほとんど認められなくなるまで反応を継続
した。得られた反応液中の各生成物量を表1に示した。
表1中、生成物1は、N−アセチル−L−プロリンを、
生成物2は、カプトプリルを、生成物3は、化合物
(6)を、生成物4は、化合物(5)(n=2)を、生
成物5は、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを、それぞれ表す。表1
中、生成物5の生成物量は、D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオン酸クロリドに対するモル収率を、生
成物1、2及び4の生成物量は、生成物5に対する重量
%を、生成物3の生成物量は、生成物5に対する面積%
で、それぞれ記載した。
換水101gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、3
0重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3
℃のもと、pH9.5〜9.9に調整した。窒素雰囲気
下、このpHを維持しつつ、0〜3℃のもと、表1に示
す攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオン酸クロリド29.2g(0.162モル)を1時
間かけて滴下した。滴下終了後、30重量%NaOH水
溶液の消費がほとんど認められなくなるまで反応を継続
した。得られた反応液中の各生成物量を表1に示した。
表1中、生成物1は、N−アセチル−L−プロリンを、
生成物2は、カプトプリルを、生成物3は、化合物
(6)を、生成物4は、化合物(5)(n=2)を、生
成物5は、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを、それぞれ表す。表1
中、生成物5の生成物量は、D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオン酸クロリドに対するモル収率を、生
成物1、2及び4の生成物量は、生成物5に対する重量
%を、生成物3の生成物量は、生成物5に対する面積%
で、それぞれ記載した。
【0098】
【表1】
【0099】実施例4、5、6、7、8、参考例2 L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交
換水101gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、3
0重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3
℃のもと、表2に示すpHに調整した。窒素雰囲気下、
このpHを維持しつつ、0〜3℃のもと、約1kW/m
3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプ
ロピオン酸クロリド29.21g(0.162モル)を
1時間かけて滴下した。滴下終了後、30重量%NaO
H水溶液の消費がほとんど認められなくなるまで反応を
継続した。得られた反応液中の各生成物量を表2に示し
た。表2中、生成物1〜5は、表1と同様である。表2
中、生成物1〜5の生成物量は、表1と同様の内容を表
す。化合物(5)(n=3及び4)の、生成物4(即
ち、化合物(5)(n=2))に対する生成比は、実施
例4、5、6、7及び8においては、2面積%以下、参
考例2においては、6面積%以下であった。
換水101gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、3
0重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3
℃のもと、表2に示すpHに調整した。窒素雰囲気下、
このpHを維持しつつ、0〜3℃のもと、約1kW/m
3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプ
ロピオン酸クロリド29.21g(0.162モル)を
1時間かけて滴下した。滴下終了後、30重量%NaO
H水溶液の消費がほとんど認められなくなるまで反応を
継続した。得られた反応液中の各生成物量を表2に示し
た。表2中、生成物1〜5は、表1と同様である。表2
中、生成物1〜5の生成物量は、表1と同様の内容を表
す。化合物(5)(n=3及び4)の、生成物4(即
ち、化合物(5)(n=2))に対する生成比は、実施
例4、5、6、7及び8においては、2面積%以下、参
考例2においては、6面積%以下であった。
【0100】
【表2】
【0101】実施例9、参考例3、4、5、6 実施例7と同様の方法で取得したショッテン−バウマン
反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水溶液を、
攪拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整した。この水
溶液9.75g(N−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン2.0g含有、化合
物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有量
1.2重量%)に、表3に示した各種添加物を0.6g
加え入れ、室温下、約30分間攪拌した後、各種添加物
を濾過除去し、イオン交換水約6mlで洗浄した。得ら
れた濾液を分析して、化合物(5)(n=2)のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する含有量を調べた。結果を表3に示
した。なお、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオ
プロピオニル)−L−プロリンの回収率は、いずれもほ
とんど100重量%であった。
反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水溶液を、
攪拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整した。この水
溶液9.75g(N−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン2.0g含有、化合
物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有量
1.2重量%)に、表3に示した各種添加物を0.6g
加え入れ、室温下、約30分間攪拌した後、各種添加物
を濾過除去し、イオン交換水約6mlで洗浄した。得ら
れた濾液を分析して、化合物(5)(n=2)のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する含有量を調べた。結果を表3に示
した。なお、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオ
プロピオニル)−L−プロリンの回収率は、いずれもほ
とんど100重量%であった。
【0102】
【表3】
【0103】実施例10 D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリ
ドとL−プロリンとを水性媒体中でショッテン−バウマ
ン反応を行って取得したN−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶2.0g
(化合物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β
−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する
含有量2.0重量%)をイオン交換水25mlに加え、
30重量%NaOH水溶液を攪拌下、ゆっくり添加し
て、pH7に調整し、溶解させた。この水溶液に活性炭
0.7gを添加して、室温下、約30分間攪拌した後、
活性炭を濾過除去し、イオン交換水約6mlで洗浄し
た。得られた濾液を分析した結果、N−(D−α−メチ
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの
回収率は約99重量%、化合物(5)(n=2)のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する含有量は0.5重量%であった。
ドとL−プロリンとを水性媒体中でショッテン−バウマ
ン反応を行って取得したN−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶2.0g
(化合物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β
−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する
含有量2.0重量%)をイオン交換水25mlに加え、
30重量%NaOH水溶液を攪拌下、ゆっくり添加し
て、pH7に調整し、溶解させた。この水溶液に活性炭
0.7gを添加して、室温下、約30分間攪拌した後、
活性炭を濾過除去し、イオン交換水約6mlで洗浄し
た。得られた濾液を分析した結果、N−(D−α−メチ
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの
回収率は約99重量%、化合物(5)(n=2)のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する含有量は0.5重量%であった。
【0104】参考例7、8、9 実施例10で使用したN−(D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶(化合物
(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有量
2.0重量%)2.0gを表4に示した各溶剤25ml
に加えて溶解させた。この溶液に活性炭0.7gを添加
して、室温下、約30分間攪拌した後、活性炭を濾過除
去し、得られた濾液を分析した。活性炭で処理した後の
化合物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量を表4に示した。
チルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶(化合物
(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有量
2.0重量%)2.0gを表4に示した各溶剤25ml
に加えて溶解させた。この溶液に活性炭0.7gを添加
して、室温下、約30分間攪拌した後、活性炭を濾過除
去し、得られた濾液を分析した。活性炭で処理した後の
化合物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量を表4に示した。
【0105】
【表4】
【0106】実施例11、12、13、参考例10 実施例6と同様の方法で取得したショッテン−バウマン
反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水溶液を攪
拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整した。この水溶
液19.75g(N−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン4.1g含有、化合
物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有量
0.8重量%)に、表5に示した量の活性炭を加え入
れ、室温下、約30分間攪拌した後、濾過除去し、イオ
ン交換水約6mlで洗浄した。窒素雰囲気下、得られた
濾液に、攪拌下、4NのNaOH水溶液(N−(D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロ
リンに対して約3.2当量分)を一括添加してpH1
3.1以上に維持した。室温で約15分間攪拌して、同
条件下での脱アセチル化を行った後、分析し、カプトプ
リルに対するN−(α−メチル−β−(β−メチル−β
−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)
−L−プロリン(以下「BA−CP」という)の含有量
を調べた。結果を表5に示した。
反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水溶液を攪
拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整した。この水溶
液19.75g(N−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン4.1g含有、化合
物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有量
0.8重量%)に、表5に示した量の活性炭を加え入
れ、室温下、約30分間攪拌した後、濾過除去し、イオ
ン交換水約6mlで洗浄した。窒素雰囲気下、得られた
濾液に、攪拌下、4NのNaOH水溶液(N−(D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロ
リンに対して約3.2当量分)を一括添加してpH1
3.1以上に維持した。室温で約15分間攪拌して、同
条件下での脱アセチル化を行った後、分析し、カプトプ
リルに対するN−(α−メチル−β−(β−メチル−β
−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)
−L−プロリン(以下「BA−CP」という)の含有量
を調べた。結果を表5に示した。
【0107】
【表5】
【0108】実施例14、15、16 実施例7と同様の方法で取得したショッテン−バウマン
反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水溶液を、
攪拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整した。この水
溶液50.0g(N−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン10.3g含有、化
合物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有
量1.3重量%、N−アセチル−L−プロリンのN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する含有量1.2重量%)を加熱し
て、攪拌下、表6に示した温度で、35重量%HCl水
溶液を添加して酸性化して、結晶を析出させた。実施例
14及び15では、35重量%HCl水溶液は、pH5
まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間
隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっ
くりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げ
て、最終的にpH1.5とした。実施例16では、35
重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、p
H4.7で種晶を添加した。その後、pH3までは、1
5分間隔当たり約0.1pH単位低下する速度で滴下
し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐
々に上げて、最終的にpH1.5とした。酸性化の後、
室温まで徐々に冷却し、室温下、約1時間緩やかに攪拌
を続けた。析出した結晶を濾過し、冷水23mlで洗浄
し、充分脱液した後、約40℃で真空乾燥した。得られ
たN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン結晶の晶析収率と化合物(5)(n
=2)の含有量及びN−アセチル−L−プロリン含有量
を表6に示した。
反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水溶液を、
攪拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整した。この水
溶液50.0g(N−(D−α−メチル−β−アセチル
チオプロピオニル)−L−プロリン10.3g含有、化
合物(5)(n=2)のN−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含有
量1.3重量%、N−アセチル−L−プロリンのN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する含有量1.2重量%)を加熱し
て、攪拌下、表6に示した温度で、35重量%HCl水
溶液を添加して酸性化して、結晶を析出させた。実施例
14及び15では、35重量%HCl水溶液は、pH5
まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間
隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっ
くりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げ
て、最終的にpH1.5とした。実施例16では、35
重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、p
H4.7で種晶を添加した。その後、pH3までは、1
5分間隔当たり約0.1pH単位低下する速度で滴下
し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐
々に上げて、最終的にpH1.5とした。酸性化の後、
室温まで徐々に冷却し、室温下、約1時間緩やかに攪拌
を続けた。析出した結晶を濾過し、冷水23mlで洗浄
し、充分脱液した後、約40℃で真空乾燥した。得られ
たN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン結晶の晶析収率と化合物(5)(n
=2)の含有量及びN−アセチル−L−プロリン含有量
を表6に示した。
【0109】
【表6】
【0110】実施例17 実施例14、15、16で用いたショッテン−バウマン
反応液(pH7に調整済みのもの)50.0g(N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリン10.3g含有、化合物(5)(n=2)
のN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対する含有量1.3重量%、N−
アセチル−L−プロリンのN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量1.2重量%)を加熱して、攪拌下、約70℃で、
35重量%HCl水溶液を添加してpH約3まで酸性化
して油状物を分離させた後、更に、pH1.5まで酸性
化した。この溶液を69℃から、15分間隔当たり約
0.5℃低下する速度で冷却し、強攪拌下、ゆっくりと
結晶化させた。結晶化後、更に冷却して、約40℃で3
0分間保持した。更に、緩やかに攪拌しつつ、室温まで
冷却し、室温下、約1時間緩やかに攪拌を続けた。析出
した結晶を濾過し、冷水23mlで洗浄し、充分脱液し
た後、約40℃で真空乾燥した。得られたN−(D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロ
リン結晶の晶析収率は95%で、化合物(5)(n=
2)の含有量は0.3重量%、N−アセチル−L−プロ
リンの含有量は0.1重量%であつた。
反応液(pH7に調整済みのもの)50.0g(N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリン10.3g含有、化合物(5)(n=2)
のN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対する含有量1.3重量%、N−
アセチル−L−プロリンのN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量1.2重量%)を加熱して、攪拌下、約70℃で、
35重量%HCl水溶液を添加してpH約3まで酸性化
して油状物を分離させた後、更に、pH1.5まで酸性
化した。この溶液を69℃から、15分間隔当たり約
0.5℃低下する速度で冷却し、強攪拌下、ゆっくりと
結晶化させた。結晶化後、更に冷却して、約40℃で3
0分間保持した。更に、緩やかに攪拌しつつ、室温まで
冷却し、室温下、約1時間緩やかに攪拌を続けた。析出
した結晶を濾過し、冷水23mlで洗浄し、充分脱液し
た後、約40℃で真空乾燥した。得られたN−(D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロ
リン結晶の晶析収率は95%で、化合物(5)(n=
2)の含有量は0.3重量%、N−アセチル−L−プロ
リンの含有量は0.1重量%であつた。
【0111】実施例18 実施例14、15、16で用いたショッテン−バウマン
反応液(pH7に調整済みのもの)50.0g(N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリン10.3g含有、化合物(5)(n=2)
のN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対する含有量1.3重量%、N−
アセチル−L−プロリンのN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量1.2重量%)を、攪拌下、22〜25℃で、35
重量%HCl水溶液を添加してpH1.5に酸性化し
て、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、実
施例12と同様に行った。最終的にpH1.5とした
後、室温下、約1時間ゆるやかに攪拌を続けた。ホイッ
プ状のスラリーを少量濾過し、冷水で洗浄したところ、
化合物(5)(n=2)の含有量は1.2重量%であっ
た。ホイップ状のスラリーを約75℃まで加熱して、完
全に油状化させた。この溶液を、実施例17と同様の方
法で冷却して結晶を取得した。得られたN−(D−α−
メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン結晶の晶析収率は95%で、化合物(5)(n=2)
の含有量は0.4重量%、N−アセチル−L−プロリン
の含有量は0.1重量%であった。
反応液(pH7に調整済みのもの)50.0g(N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリン10.3g含有、化合物(5)(n=2)
のN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対する含有量1.3重量%、N−
アセチル−L−プロリンのN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量1.2重量%)を、攪拌下、22〜25℃で、35
重量%HCl水溶液を添加してpH1.5に酸性化し
て、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、実
施例12と同様に行った。最終的にpH1.5とした
後、室温下、約1時間ゆるやかに攪拌を続けた。ホイッ
プ状のスラリーを少量濾過し、冷水で洗浄したところ、
化合物(5)(n=2)の含有量は1.2重量%であっ
た。ホイップ状のスラリーを約75℃まで加熱して、完
全に油状化させた。この溶液を、実施例17と同様の方
法で冷却して結晶を取得した。得られたN−(D−α−
メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン結晶の晶析収率は95%で、化合物(5)(n=2)
の含有量は0.4重量%、N−アセチル−L−プロリン
の含有量は0.1重量%であった。
【0112】参考例11 実施例14、15、16で用いたショッテンーバウマン
反応液(pH7に調整済みのもの)50.0g(N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリン10.3g含有、化合物(5)(n=2)
のN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対する含有量1.3重量%、N−
アセチル−L−プロリンのN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量1.2重量%)を、攪拌下、22〜25°Cで、3
5重量%HCl水溶液を添加してpH1.5に酸性化し
て結晶を析出させ、室温下、約1時間緩やかに攪拌を続
けた。ホイップ状のスラリーを濾過し、冷水23mlで
洗浄し、充分脱液した後、約40℃で真空乾燥した。N
−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)
−L−プロリンの晶析収率は96%で、化合物(5)
(n=2)の含有量は12重量%、N−アセチル−L−
プロリンの含有量は0.2重量%であった。
反応液(pH7に調整済みのもの)50.0g(N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリン10.3g含有、化合物(5)(n=2)
のN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対する含有量1.3重量%、N−
アセチル−L−プロリンのN−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する含
有量1.2重量%)を、攪拌下、22〜25°Cで、3
5重量%HCl水溶液を添加してpH1.5に酸性化し
て結晶を析出させ、室温下、約1時間緩やかに攪拌を続
けた。ホイップ状のスラリーを濾過し、冷水23mlで
洗浄し、充分脱液した後、約40℃で真空乾燥した。N
−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)
−L−プロリンの晶析収率は96%で、化合物(5)
(n=2)の含有量は12重量%、N−アセチル−L−
プロリンの含有量は0.2重量%であった。
【0113】参考例12 実施例14、15、16、17、18及び参考例11で
得られた晶析液(スラリー)の濾過性、湿結晶の含液率
及び結晶性状を比較した。結果を表7に示した。
得られた晶析液(スラリー)の濾過性、湿結晶の含液率
及び結晶性状を比較した。結果を表7に示した。
【0114】
【表7】
【0115】参考例11のスラリーは払い出しに非常に
時間がかかったので、濾過性の比較は、以下の3方法に
おける液通過速度で行った。液通過速度の評価は、40
mm径の濾紙を用いる同様の減圧濾過方式を用いた。 A:湿ケーキを均一の厚みに整えた後、濾液を通過させ
た。 B:湿ケーキを延展して充分に脱液した後、濾液を通過
させた。 C:湿ケーキを延展して充分に脱液した後、冷水23m
lを通過させた。
時間がかかったので、濾過性の比較は、以下の3方法に
おける液通過速度で行った。液通過速度の評価は、40
mm径の濾紙を用いる同様の減圧濾過方式を用いた。 A:湿ケーキを均一の厚みに整えた後、濾液を通過させ
た。 B:湿ケーキを延展して充分に脱液した後、濾液を通過
させた。 C:湿ケーキを延展して充分に脱液した後、冷水23m
lを通過させた。
【0116】実施例19、20 実施例10で用いたN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶2.0g(化
合物(5)(n=2)の含有量2.0重量%)をイオン
交換水20mlに加え、30重量%NaOH水溶液を、
攪拌下、ゆっくり添加して、表8に示すpHに調整し、
溶解させた。この水溶液に活性炭0.8gを添加して、
室温下、約10分間攪拌した後、活性炭を濾過除去し、
イオン交換水約8mlで洗浄した。得られた濾液を、実
施例11と同様の方法で結晶を析出させた。得られたス
ラリーを10mlの水で洗浄し、充分脱液した後、約4
0℃で真空乾燥した。得られたN−(D−α−メチル−
β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶中
の化合物(5)(n=2)の含有量を表8に示した。
ルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶2.0g(化
合物(5)(n=2)の含有量2.0重量%)をイオン
交換水20mlに加え、30重量%NaOH水溶液を、
攪拌下、ゆっくり添加して、表8に示すpHに調整し、
溶解させた。この水溶液に活性炭0.8gを添加して、
室温下、約10分間攪拌した後、活性炭を濾過除去し、
イオン交換水約8mlで洗浄した。得られた濾液を、実
施例11と同様の方法で結晶を析出させた。得られたス
ラリーを10mlの水で洗浄し、充分脱液した後、約4
0℃で真空乾燥した。得られたN−(D−α−メチル−
β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶中
の化合物(5)(n=2)の含有量を表8に示した。
【0117】
【表8】
【0118】実施例21 L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交
換水84gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH7.3〜7.9に調整した。窒素雰囲気
下、このpHを維持しつつ、0〜3℃のもと、攪拌下に
て、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸ク
ロリド29.2g(0.162モル)を約15時間かけ
て滴下した。滴下終了後、30重量%NaOH水溶液の
消費がほとんど認められなくなるまで反応を継続した。
得られた反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水
溶液を、攪拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整し
た。この水溶液に活性炭4.2gを添加して、室温下、
約30分間攪拌した後、活性炭を濾過除去し、イオン交
換水約36mlで洗浄した。得られた濾液を加熱して、
攪拌下、約70℃で、35重量%HCl水溶液を添加し
て、pH約1.5に酸性化した。この溶液を15分間隔
当たり約0.5℃低下する速度で冷却し、強攪拌下、ゆ
っくりと結晶化させた。結晶化後、更に、緩やかに攪拌
しつつ、室温まで冷却し、室温下、約1時間、緩やかに
攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、冷水約56ml
で洗浄し、十分脱液した後、約40℃で真空乾燥した。
得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオニル)−L−プロリン収量35.2g(0.135
モル)、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン
酸クロリドに対する収率は84モル%で、化合物(5)
(n=2)の含有量0.1重量%であった。
換水84gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH7.3〜7.9に調整した。窒素雰囲気
下、このpHを維持しつつ、0〜3℃のもと、攪拌下に
て、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸ク
ロリド29.2g(0.162モル)を約15時間かけ
て滴下した。滴下終了後、30重量%NaOH水溶液の
消費がほとんど認められなくなるまで反応を継続した。
得られた反応液を、約3℃のもと、35重量%HCl水
溶液を、攪拌下、ゆっくり添加して、pH7に調整し
た。この水溶液に活性炭4.2gを添加して、室温下、
約30分間攪拌した後、活性炭を濾過除去し、イオン交
換水約36mlで洗浄した。得られた濾液を加熱して、
攪拌下、約70℃で、35重量%HCl水溶液を添加し
て、pH約1.5に酸性化した。この溶液を15分間隔
当たり約0.5℃低下する速度で冷却し、強攪拌下、ゆ
っくりと結晶化させた。結晶化後、更に、緩やかに攪拌
しつつ、室温まで冷却し、室温下、約1時間、緩やかに
攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、冷水約56ml
で洗浄し、十分脱液した後、約40℃で真空乾燥した。
得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオニル)−L−プロリン収量35.2g(0.135
モル)、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン
酸クロリドに対する収率は84モル%で、化合物(5)
(n=2)の含有量0.1重量%であった。
【0119】実施例22 実施例10で用いたN−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶10.0g
(化合物(5)(n=2)の含有量2.0重量%)を、
N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対して約3.2当量のNaOHを
含有する30重量%NaOH水溶液中に、攪拌下に、約
25分かけて添加していった。添加終了後、約10分
間、反応を続けた。反応温度は終始0〜5℃にコントロ
ールし、反応pHは終始13.2以上に維持した。HP
LC分析の結果、反応率は100%であり、カプトプリ
ルに対するN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−
ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−
L−プロリンの含有量は0.5重量%であった。
ルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶10.0g
(化合物(5)(n=2)の含有量2.0重量%)を、
N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンに対して約3.2当量のNaOHを
含有する30重量%NaOH水溶液中に、攪拌下に、約
25分かけて添加していった。添加終了後、約10分
間、反応を続けた。反応温度は終始0〜5℃にコントロ
ールし、反応pHは終始13.2以上に維持した。HP
LC分析の結果、反応率は100%であり、カプトプリ
ルに対するN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−
ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−
L−プロリンの含有量は0.5重量%であった。
【0120】実施例23 実施例14と同様の方法で取得したN−(D−α−メチ
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン結
晶14.0g(化合物(5)(n=2)の含有量0.3
重量%)を、イオン交換水34mlと30重量%NaO
H水溶液23.0gの混合液に、攪拌下、内温30℃に
保ちながら5時間かけて添加した。添加後、1時間、3
0℃で攪拌を続けた。最終pHは13.4であった。反
応液の分析の結果、N−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリンの残存はなく、カ
プトプリルの収率は99モル%であった。また、カプト
プリルに対するBA−CPの含有量は、0.1重量%未
満であった。
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン結
晶14.0g(化合物(5)(n=2)の含有量0.3
重量%)を、イオン交換水34mlと30重量%NaO
H水溶液23.0gの混合液に、攪拌下、内温30℃に
保ちながら5時間かけて添加した。添加後、1時間、3
0℃で攪拌を続けた。最終pHは13.4であった。反
応液の分析の結果、N−(D−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオニル)−L−プロリンの残存はなく、カ
プトプリルの収率は99モル%であった。また、カプト
プリルに対するBA−CPの含有量は、0.1重量%未
満であった。
【0121】実施例24、25、参考例13 実施例14と同様の方法で取得したN−(D−α−メチ
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン結
晶14.0g(化合物(5)(n=2)の含有量0.3
重量%)を、イオン交換水34mlと30重量%NaO
H水溶液の混合液に、攪拌下、内温約5℃に保ちながら
30分かけて添加した。N−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶の添加開
始から反応終了までの間、30重量%NaOH水溶液を
添加することにより、表9に示したpHに維持した。反
応終了後、反応液を分析し、カプトプリルの収率及びカ
プトプリルに対するBA−CPの含有量を調べた。結果
を表9に示した。
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン結
晶14.0g(化合物(5)(n=2)の含有量0.3
重量%)を、イオン交換水34mlと30重量%NaO
H水溶液の混合液に、攪拌下、内温約5℃に保ちながら
30分かけて添加した。N−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリン結晶の添加開
始から反応終了までの間、30重量%NaOH水溶液を
添加することにより、表9に示したpHに維持した。反
応終了後、反応液を分析し、カプトプリルの収率及びカ
プトプリルに対するBA−CPの含有量を調べた。結果
を表9に示した。
【0122】
【表9】
【0123】実施例26 D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリ
ドを約4分の3添加した時点で活性炭12gを加え入れ
た以外は、実施例4と同様にしてショッテン−バウマン
反応を行った。得られた反応液中のN−(D−α−メチ
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに
対する各副生物量は、以下の通りであった。 N−アセチル−L−プロリン:1〜2重量% カプトプリル:0.2重量% 化合物(6):不検出 化合物(5)(n=2):不検出
ドを約4分の3添加した時点で活性炭12gを加え入れ
た以外は、実施例4と同様にしてショッテン−バウマン
反応を行った。得られた反応液中のN−(D−α−メチ
ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに
対する各副生物量は、以下の通りであった。 N−アセチル−L−プロリン:1〜2重量% カプトプリル:0.2重量% 化合物(6):不検出 化合物(5)(n=2):不検出
【0124】実施例27 L−プロリン38.0g(0.330モル)と炭酸水素
カリウム74.9g(0.748モル)をイオン交換水
203gに添加し、約−3〜0℃に冷却した。窒素雰囲
気下、−3〜0℃のもと攪拌下、D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオン酸クロリド58.4g(0.3
24モル)を4時間かけて滴下した。滴下後さらに同条
件にて1時間反応を継続した。得られた反応液中のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンのD−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオン酸クロリドに対する収率は89モル%で、N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する化合物(5)(n=2)の生成量
は0.1重量%であった。なお反応中のpHは7.4〜
8.8で推移した。
カリウム74.9g(0.748モル)をイオン交換水
203gに添加し、約−3〜0℃に冷却した。窒素雰囲
気下、−3〜0℃のもと攪拌下、D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオン酸クロリド58.4g(0.3
24モル)を4時間かけて滴下した。滴下後さらに同条
件にて1時間反応を継続した。得られた反応液中のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンのD−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオン酸クロリドに対する収率は89モル%で、N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対する化合物(5)(n=2)の生成量
は0.1重量%であった。なお反応中のpHは7.4〜
8.8で推移した。
【0125】実施例28 L−プロリン19.0g(0.165モル)と炭酸水素
カリウム33.0g(0.330モル)をイオン交換水
110gに添加し、約−3〜0℃に冷却した。窒素雰囲
気下、−3〜0℃のもと攪拌下、D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.1
62モル)を1時間かけて滴下した。滴下後さらに同条
件にて1時間反応を継続した。得られた反応液中のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンのD−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオン酸クロリドに対する収率は81モル%で、化合物
(5)(n=2)は未検出であった。なお反応中のpH
は7.2〜8.9で推移した。
カリウム33.0g(0.330モル)をイオン交換水
110gに添加し、約−3〜0℃に冷却した。窒素雰囲
気下、−3〜0℃のもと攪拌下、D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.1
62モル)を1時間かけて滴下した。滴下後さらに同条
件にて1時間反応を継続した。得られた反応液中のN−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンのD−α−メチル−β−アセチルチオプロ
ピオン酸クロリドに対する収率は81モル%で、化合物
(5)(n=2)は未検出であった。なお反応中のpH
は7.2〜8.9で推移した。
【0126】実施例29 L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交
換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH8.5に調整した。窒素雰囲気下、pHを
8.3〜8.7に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.
5kW/m3 の攪拌強度でD−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162モ
ル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時
間、同条件下、反応を継続した。得られた反応液を、窒
素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下
してpH4.5〜5.0に調整し、約60℃に加熱し
た。強攪拌下、35重量%HCl水溶液を15分間隔当
たり約0.2pH単位低下する速度で添加し、pH2.
5に調整し、結晶を析出させた。約10℃まで徐々に冷
却した後、35重量%HCl水溶液を添加し、最終的に
pH1.5に調整し、約1時間緩やかに攪拌を続けた。
析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約60m
lで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶を
得た(収率89%、化合物(5)(n=2)の含有量
0.2重量%、N−アセチル−L−プロリンの含有量は
0.1重量%未満)。
換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH8.5に調整した。窒素雰囲気下、pHを
8.3〜8.7に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.
5kW/m3 の攪拌強度でD−α−メチル−β−アセチ
ルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162モ
ル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時
間、同条件下、反応を継続した。得られた反応液を、窒
素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下
してpH4.5〜5.0に調整し、約60℃に加熱し
た。強攪拌下、35重量%HCl水溶液を15分間隔当
たり約0.2pH単位低下する速度で添加し、pH2.
5に調整し、結晶を析出させた。約10℃まで徐々に冷
却した後、35重量%HCl水溶液を添加し、最終的に
pH1.5に調整し、約1時間緩やかに攪拌を続けた。
析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約60m
lで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶を
得た(収率89%、化合物(5)(n=2)の含有量
0.2重量%、N−アセチル−L−プロリンの含有量は
0.1重量%未満)。
【0127】実施例30 L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交
換水101gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、3
0重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3
℃のもと、pH9.3に調整した。窒素雰囲気下、pH
を9.4〜9.7に維持しつつ、2〜5℃のもと、約
1.5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオン酸クロリド31.3g(0.1
73モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約
2時間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液
を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液
を滴下してpH7に調整した。この溶液に活性炭15.
Ogを加え入れ、窒素雰囲気下、約20℃で1時間攪拌
した。活性炭を濾過して除き、イオン交換水約100m
lで洗浄した。得られた溶液を、窒素雰囲気下、N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対して約3.4当量のNaOHを含む
3.4NのNaOH水溶液中に約30分かけて、内温を
約2〜7℃に維持しつつ、攪拌下に添加した。窒素雰囲
気下、約2時間、反応を続けた。最終pHは13.0以
上であった。35重量%HCl水溶液を滴下してpH7
まで低下させ、ついで、内温約20℃で、塩化ナトリウ
ムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。
内温約20〜30℃のもと、35重量%HCl水溶液を
ゆっくりと滴下し、強攪拌下、pH3.4とし、約1時
間、強攪拌を続けた。得られたスラリーに、内温約20
〜30℃のもと、更に、35重量%HCl水溶液を1時
間以上かけて滴下して、pH3.0まで低下させ、1時
間、強攪拌を続けた。更に、内温約20〜30℃のも
と、35重量%HCl水溶液を約1時間かけて滴下して
pH1とした。そのまま、30分間、強攪拌を続けた
後、内温2℃まで冷却した。内温約2℃で、4時間、強
攪拌で保持した後、スラリーを分離し、冷水約15ml
で2回洗浄した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空
乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量
28.2g(0.130モル)、L−プロリンに対する
収率は79モル%、D−α−メチル−β−アセチルチオ
プロピオン酸クロリドに対する収率は75モル%であっ
た。
換水101gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、3
0重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3
℃のもと、pH9.3に調整した。窒素雰囲気下、pH
を9.4〜9.7に維持しつつ、2〜5℃のもと、約
1.5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオン酸クロリド31.3g(0.1
73モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約
2時間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液
を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液
を滴下してpH7に調整した。この溶液に活性炭15.
Ogを加え入れ、窒素雰囲気下、約20℃で1時間攪拌
した。活性炭を濾過して除き、イオン交換水約100m
lで洗浄した。得られた溶液を、窒素雰囲気下、N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンに対して約3.4当量のNaOHを含む
3.4NのNaOH水溶液中に約30分かけて、内温を
約2〜7℃に維持しつつ、攪拌下に添加した。窒素雰囲
気下、約2時間、反応を続けた。最終pHは13.0以
上であった。35重量%HCl水溶液を滴下してpH7
まで低下させ、ついで、内温約20℃で、塩化ナトリウ
ムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。
内温約20〜30℃のもと、35重量%HCl水溶液を
ゆっくりと滴下し、強攪拌下、pH3.4とし、約1時
間、強攪拌を続けた。得られたスラリーに、内温約20
〜30℃のもと、更に、35重量%HCl水溶液を1時
間以上かけて滴下して、pH3.0まで低下させ、1時
間、強攪拌を続けた。更に、内温約20〜30℃のも
と、35重量%HCl水溶液を約1時間かけて滴下して
pH1とした。そのまま、30分間、強攪拌を続けた
後、内温2℃まで冷却した。内温約2℃で、4時間、強
攪拌で保持した後、スラリーを分離し、冷水約15ml
で2回洗浄した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空
乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量
28.2g(0.130モル)、L−プロリンに対する
収率は79モル%、D−α−メチル−β−アセチルチオ
プロピオン酸クロリドに対する収率は75モル%であっ
た。
【0128】得られたカプトプリルの品質は以下の通り
であった。 白色結晶、ほとんど無臭 融点106℃(融点標準品としてアセトアニリドを使
用) [α]D 25=−128℃(c=1.O、EtOH、10
0mm) HPLC純度99.5重量% 滴定純度99.5% ジスルフィド含有量0.2重量% β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.
1重量% N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L− プロ
リン含有量<0.1重量% N−アセチル−L−プロリン含有量0.1重量% その他HPLC分析にて特異な不純物ピークを認めず。
であった。 白色結晶、ほとんど無臭 融点106℃(融点標準品としてアセトアニリドを使
用) [α]D 25=−128℃(c=1.O、EtOH、10
0mm) HPLC純度99.5重量% 滴定純度99.5% ジスルフィド含有量0.2重量% β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.
1重量% N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L− プロ
リン含有量<0.1重量% N−アセチル−L−プロリン含有量0.1重量% その他HPLC分析にて特異な不純物ピークを認めず。
【0129】実施例31 L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交
換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH9.0に調整した。窒素雰囲気下、pHを
8.9〜9.4に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.
5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162
モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時
間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、
窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴
下して、pH7に調整し、約60℃に加熱した。強攪拌
下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒
素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶
液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3まで
は、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で
滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度
を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃
まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析
出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約60ml
で洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶を得
た(収率〜89%、化合物(5)(n=2)の含有量
0.2重量%)。得られた湿結晶を、窒素雰囲気下、N
−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)
−L−プロリンに対して約3.3当量のNaOHを含む
3.4NのNaOH水溶液中に約30分かけて、内温を
約2〜7℃に維持しつつ、攪拌下に添加した。窒素雰囲
気下、約2時間、反応を続け、pH約14の状態下、3
5重量%HCl水溶液を滴下してpH7まで低下させ
た。ついで、内温約3〜25℃で、塩化ナトリウムをほ
ぼ飽和まで加え、約1時間攪拌を続けた。内温40℃の
もと、35重量%HCl水溶液をゆっくりと滴下し、強
攪拌下、pH3.4とし、約1時間、強攪拌を続けた。
得られたスラリーに、内温40℃のもと、更に35重量
%HCl水溶液を1時間以上かけて滴下してpH3.0
まで低下させ、1時間、強攪拌を続けた。更に、内温4
0℃のもと、35重量%HCl水溶液を20分かけて滴
下してpH1.8とした。そのまま、30分間、強攪拌
を続けた後、35重量%HCl水溶液を滴下してpHを
1.8に維持しつつ、内温4℃まで冷却した。更に、約
1℃まで下げて、30分間、強攪拌で保持した後、スラ
リーを濾過し、冷水約15mlで2回洗浄した。得られ
た湿結晶を40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmH
g)した。カプトプリル収量27.5g(0.127モ
ル)、L−プロリンに対する収率は77モル%、D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリドに対
する収率は78モル%であった。
換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH9.0に調整した。窒素雰囲気下、pHを
8.9〜9.4に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.
5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162
モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時
間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、
窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴
下して、pH7に調整し、約60℃に加熱した。強攪拌
下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒
素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶
液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3まで
は、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で
滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度
を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃
まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析
出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約60ml
で洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−ア
セチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶を得
た(収率〜89%、化合物(5)(n=2)の含有量
0.2重量%)。得られた湿結晶を、窒素雰囲気下、N
−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)
−L−プロリンに対して約3.3当量のNaOHを含む
3.4NのNaOH水溶液中に約30分かけて、内温を
約2〜7℃に維持しつつ、攪拌下に添加した。窒素雰囲
気下、約2時間、反応を続け、pH約14の状態下、3
5重量%HCl水溶液を滴下してpH7まで低下させ
た。ついで、内温約3〜25℃で、塩化ナトリウムをほ
ぼ飽和まで加え、約1時間攪拌を続けた。内温40℃の
もと、35重量%HCl水溶液をゆっくりと滴下し、強
攪拌下、pH3.4とし、約1時間、強攪拌を続けた。
得られたスラリーに、内温40℃のもと、更に35重量
%HCl水溶液を1時間以上かけて滴下してpH3.0
まで低下させ、1時間、強攪拌を続けた。更に、内温4
0℃のもと、35重量%HCl水溶液を20分かけて滴
下してpH1.8とした。そのまま、30分間、強攪拌
を続けた後、35重量%HCl水溶液を滴下してpHを
1.8に維持しつつ、内温4℃まで冷却した。更に、約
1℃まで下げて、30分間、強攪拌で保持した後、スラ
リーを濾過し、冷水約15mlで2回洗浄した。得られ
た湿結晶を40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmH
g)した。カプトプリル収量27.5g(0.127モ
ル)、L−プロリンに対する収率は77モル%、D−α
−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリドに対
する収率は78モル%であった。
【0130】得られたカプトプリルの品質は以下の通り
であった。 白色結晶、ほとんど無臭 融点107〜108℃(融点標準品としてアセトアニリ
ドを使用) [α]D 25=−128℃(c=1.O、EtOH、10
0mm) HPLC純度99.7重量% 滴定純度99.7% ジスルフィド含有量0.1重量% β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.
1% N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン含有量<0.1重量% N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量% その他HPLC分析にて特異な不純物ピークを認めず。
であった。 白色結晶、ほとんど無臭 融点107〜108℃(融点標準品としてアセトアニリ
ドを使用) [α]D 25=−128℃(c=1.O、EtOH、10
0mm) HPLC純度99.7重量% 滴定純度99.7% ジスルフィド含有量0.1重量% β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.
1% N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン含有量<0.1重量% N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量% その他HPLC分析にて特異な不純物ピークを認めず。
【0131】実施例32 L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交
換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH9.5に調整した。窒素雰囲気下、pHを
9.3〜9.7に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.
5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162
モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約1時
間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、
窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴
下して、pH7に調整した。この溶液に活性炭12.0
gを加え入れ、窒素雰囲気下、約20℃で2時間攪拌し
た。活性炭を濾過して除き、イオン交換水55mlで洗
浄した。得られた溶液をpH7とし、窒索雰囲気下、約
50℃に加熱した。強攪拌下、35重量%HCl水溶液
を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させ
た。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添
加し、その後pH3までは、15分間隔当たり約0.2
pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出
させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH
1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩
やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液
した後、冷水約60mlで洗浄し、充分脱液し、N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンの湿結晶を得た(収率〜90%、化合物
(5)(n=2)の含有量<0.1重量%)。得られた
湿結晶を、窒素雰囲気下、N−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対して約
3.2当量のNaOHを含む3.4NのNaOH水溶液
中に、約30分かけて、内温を約2〜7℃に維持しつ
つ、攪拌下に添加した。窒素雰囲気下、約2時間、反応
を続け、pH13.5の状態下、35重量%HCl水溶
液を滴下してpH7まで低下させた。ついで内温約3〜
25℃で塩化ナトリウム約30gを加え、約1時間攪拌
を続けた。内温30℃のもと、35重量%HCl水溶液
をゆっくりと滴下し、強攪拌下、pH3.4とし、約1
時間、強攪拌した。得られたスラリーに、内温30℃の
もと、更に35重量%HCl水溶液を1時間以上かけて
滴下してpH3.0まで低下させ、1時間、強攪拌を続
けた。更に、内温30℃のもと、35重量%HCl水溶
液を20分かけて滴下してpH1.8とした。そのま
ま、30分間、攪拌を続けた後、35重量%HCl水溶
液を滴下してpHを1.8に維持しつつ、内温4℃まで
冷却した。更に、約1℃まで下げて、30分間、緩やか
に攪拌保持した後、スラリーを濾過し、冷水約15ml
で2回洗浄した。得られた湿結晶を約40℃で真空乾燥
(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量2
7.3g(0.126モル)、L−プロリンに対する収
率は76モル%、D−α−メチル−β−アセチルチオプ
ロピオン酸クロリドに対する収率は78モル%であっ
た。
換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30
重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃
のもと、pH9.5に調整した。窒素雰囲気下、pHを
9.3〜9.7に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.
5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセ
チルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162
モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約1時
間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、
窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴
下して、pH7に調整した。この溶液に活性炭12.0
gを加え入れ、窒素雰囲気下、約20℃で2時間攪拌し
た。活性炭を濾過して除き、イオン交換水55mlで洗
浄した。得られた溶液をpH7とし、窒索雰囲気下、約
50℃に加熱した。強攪拌下、35重量%HCl水溶液
を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させ
た。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添
加し、その後pH3までは、15分間隔当たり約0.2
pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出
させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH
1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩
やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液
した後、冷水約60mlで洗浄し、充分脱液し、N−
(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−
L−プロリンの湿結晶を得た(収率〜90%、化合物
(5)(n=2)の含有量<0.1重量%)。得られた
湿結晶を、窒素雰囲気下、N−(D−α−メチル−β−
アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対して約
3.2当量のNaOHを含む3.4NのNaOH水溶液
中に、約30分かけて、内温を約2〜7℃に維持しつ
つ、攪拌下に添加した。窒素雰囲気下、約2時間、反応
を続け、pH13.5の状態下、35重量%HCl水溶
液を滴下してpH7まで低下させた。ついで内温約3〜
25℃で塩化ナトリウム約30gを加え、約1時間攪拌
を続けた。内温30℃のもと、35重量%HCl水溶液
をゆっくりと滴下し、強攪拌下、pH3.4とし、約1
時間、強攪拌した。得られたスラリーに、内温30℃の
もと、更に35重量%HCl水溶液を1時間以上かけて
滴下してpH3.0まで低下させ、1時間、強攪拌を続
けた。更に、内温30℃のもと、35重量%HCl水溶
液を20分かけて滴下してpH1.8とした。そのま
ま、30分間、攪拌を続けた後、35重量%HCl水溶
液を滴下してpHを1.8に維持しつつ、内温4℃まで
冷却した。更に、約1℃まで下げて、30分間、緩やか
に攪拌保持した後、スラリーを濾過し、冷水約15ml
で2回洗浄した。得られた湿結晶を約40℃で真空乾燥
(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量2
7.3g(0.126モル)、L−プロリンに対する収
率は76モル%、D−α−メチル−β−アセチルチオプ
ロピオン酸クロリドに対する収率は78モル%であっ
た。
【0132】得られたカプトプリルの品質は以下の通り
であった。 白色結晶、ほとんど無臭 融点107〜108℃(融点標準品としてアセトアニリ
ドを使用) [α]D 25=−129℃(c=1.O、EtOH、10
0mm) HPLC純度99.9重量% 滴定純度99.9% ジスルフィド含有量0.1重量% β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.
1% N−(α−メチル−β−(B−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン含有量<0.1重量% N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量% その他HPLC分析にて特異な不純物ピークを認めず。
であった。 白色結晶、ほとんど無臭 融点107〜108℃(融点標準品としてアセトアニリ
ドを使用) [α]D 25=−129℃(c=1.O、EtOH、10
0mm) HPLC純度99.9重量% 滴定純度99.9% ジスルフィド含有量0.1重量% β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.
1% N−(α−メチル−β−(B−メチル−β−ヒドロキシ
カルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリ
ン含有量<0.1重量% N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量% その他HPLC分析にて特異な不純物ピークを認めず。
【0133】参考例14 化合物(5)及び化合物(6)の含有量の異なる数種の
N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンを上記実施例及び参考例と同様の方
法で脱アシル化して得られた各種反応液(N−(α−メ
チル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)
−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンのカプトプ
リルに対する含有量;0.1〜3.0重量%)から、実
施例27〜29と同様の方法を用いて、カプトプリルを
結晶化させ、洗浄、乾燥してカプトプリル結晶を取得し
た(収率約85モル%)。得られたカプトプリル中のN
−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカ
ルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン
の除去率はおよそ50%以下であり、また、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量
の低いものではかなり除去効果が低い傾向が認められ、
カプトプリル中に含まれるN−(α−メチル−β−(β
−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを、水溶性のカプトプリル
の収率を確保しつつ、効率的に精製除去するのは非常に
難しいことが判った。
N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリンを上記実施例及び参考例と同様の方
法で脱アシル化して得られた各種反応液(N−(α−メ
チル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)
−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンのカプトプ
リルに対する含有量;0.1〜3.0重量%)から、実
施例27〜29と同様の方法を用いて、カプトプリルを
結晶化させ、洗浄、乾燥してカプトプリル結晶を取得し
た(収率約85モル%)。得られたカプトプリル中のN
−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカ
ルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン
の除去率はおよそ50%以下であり、また、N−(α−
メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニ
ル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量
の低いものではかなり除去効果が低い傾向が認められ、
カプトプリル中に含まれるN−(α−メチル−β−(β
−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンを、水溶性のカプトプリル
の収率を確保しつつ、効率的に精製除去するのは非常に
難しいことが判った。
【0134】
【発明の効果】本発明により、各種不純物、とりわけ、
精製除去が難しいN−(α−メチル−β−(β−メチル
−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(7)等の不純物含有量が極めて少
なく、融点の高い、高品質のN−(D−α−メチル−β
−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(4)(カ
プトプリル)を高収率で安価に製造するための非常に簡
便で効率的な方法を提供できる。また、N−(D−α−
メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン
(4)(カプトプリル)の合成中間体であるN−(D−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリンとして、N−(α−メ
チル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)
−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)の前
駆物質等の含有量が少ない品質の良いものを、高収率で
安価に製造するための非常に簡便で効率的な方法を提供
できる。
精製除去が難しいN−(α−メチル−β−(β−メチル
−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニ
ル)−L−プロリン(7)等の不純物含有量が極めて少
なく、融点の高い、高品質のN−(D−α−メチル−β
−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン(4)(カ
プトプリル)を高収率で安価に製造するための非常に簡
便で効率的な方法を提供できる。また、N−(D−α−
メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン
(4)(カプトプリル)の合成中間体であるN−(D−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リン(3)又はN−(DL−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリンとして、N−(α−メ
チル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)
−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン(7)の前
駆物質等の含有量が少ない品質の良いものを、高収率で
安価に製造するための非常に簡便で効率的な方法を提供
できる。
Claims (27)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は、アシル基を表し、Xは、ハロゲンを表
す)で表されるD−α−メチル−β−アシルチオプロピ
オン酸ハライド、及び、式(2) 【化2】 で表されるL−プロリンを、塩基性水性媒体中、脱酸縮
合剤の存在下、ショッテン−バウマン反応に供して一般
式(3) 【化3】 (式中、R1 は、前記と同じ)で表されるN−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンとし、その後、脱アシル化する式(4) 【化4】 で表されるN−(D−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリンの製造方法において、N−
(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリンの脱アシル化を、前記ショッテン−バウマン
反応を開始後終了前の、又は、終了後の水性媒体溶液を
pH12以下で活性炭処理することにより、目的物質で
ある前記N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピ
オニル)−L−プロリンと共に副生する不純物を、その
前駆物質の段階で、前記水性媒体溶液中から除去した後
に行うことを特徴とする高純度のN−(D−α−メチル
−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンの製造
方法。 - 【請求項2】 ショッテン−バウマン反応において、D
−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド
(1)を、DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ン酸ハライドとして使用し、N−(DL−α−メチル−
β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンとして取
得し、その後、光学分割してN−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を採
取する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 ショッテン−バウマン反応を、10℃以
下、pH7.3〜10.2、攪拌強度0.1kW/m3
以上の条件で行う請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項4】 水性媒体が、本質的に有機溶媒を含まな
い水である請求項1、2又は3記載の製造方法。 - 【請求項5】 脱アシル化を、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウムからなる群より選ばれた少
なくとも1種を含む水性媒体中、pH13以上で行う請
求項1、2、3又は4記載の製造方法。 - 【請求項6】 アシル基が、アセチル基である請求項
1、2、3、4又は5記載の製造方法。 - 【請求項7】 一般式(1) 【化5】 (式中、R1 は、アシル基を表し、Xは、ハロゲンを表
す)で表されるD−α−メチル−β−アシルチオプロピ
オン酸ハライド、及び、式(2) 【化6】 で表されるL−プロリンを、塩基性水性媒体中、脱酸縮
合剤の存在下、ショッテン−バウマン反応に供して一般
式(3) 【化7】 (式中、R1 は、前記と同じ)で表されるN−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンとし、その後、脱アシル化する式(4) 【化8】 で表されるN−(D−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリンの製造方法において、N−
(D−α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L
−プロリンの脱アシル化を、前記ショッテン−バウマン
反応の終了後の水性媒体溶液から、35〜100℃、酸
性条件で、前記N−(D−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオニル)−L−プロリンを結晶化して採取し、目
的物質である前記N−(D−α−メチル−β−メルカプ
トプロピオニル)−L−プロリンと共に副生する不純物
を、その前駆物質の段階で除去し、そのまま、又は、保
存した後に行うことを特徴とする高純度のN−(D−α
−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリ
ンの製造方法。 - 【請求項8】 N−(D−α−メチル−β−アシルチオ
プロピオニル)−L−プロリン(3)の結晶化を、ショ
ッテン−バウマン反応の開始後終了前の、又は、終了後
の水性媒体溶液を活性炭処理した後に行う請求項7記載
の製造方法。 - 【請求項9】 ショッテン−バウマン反応において、D
−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド
(1)を、DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ン酸ハライドとして使用し、N−(DL−α−メチル−
β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンとして取
得し、その後、光学分割してN−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を採
取する請求項7又は8記載の製造方法。 - 【請求項10】 結晶化を、40〜70℃で行う請求項
7、8又は9記載の製造方法。 - 【請求項11】 ショッテン−バウマン反応を、10℃
以下、pH7.3〜10.2、攪拌強度0.1kW/m
3 以上の条件で行う請求項7、8、9又は10記載の製
造方法。 - 【請求項12】 水性媒体が、本質的に有機溶媒を含ま
ない水である請求項7、8、9、10又は11記載の製
造方法。 - 【請求項13】 脱アシル化を、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウムからなる群より選ばれた
少なくとも1種を含む水性媒体中、pH13以上で行う
請求項7、8、9、10、11又は12記載の製造方
法。 - 【請求項14】 アシル基が、アセチル基である請求項
7、8、9、10、11、12又は13記載の製造方
法。 - 【請求項15】 一般式(5) 【化9】 (式中、nは、2〜4の整数を表す。R1 は、アシル基
を表す)で表される化合物、及び、式(6) 【化10】 で表される化合物のうち少なくとも1種を不純物として
含有する1般式(3) 【化11】 (式中、R1 は、前記と同じ)で表されるN−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンの水性媒体溶液を、pH12以下で活性炭処理して、
不純物として共存する前記一般式(5)で表される化合
物、及び、式(6)で表される化合物を除去することを
特徴とする高純度のN−(D−α−メチル−β−アシル
チオプロピオニル)−L−プロリンの製造方法。 - 【請求項16】 N−(D−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(3)をN−(DL−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リンとして使用する請求項15記載の製造方法。 - 【請求項17】 水性媒体が、本質的に有機溶媒を含ま
ない水である請求項15又は16記載の製造方法。 - 【請求項18】 アシル基が、アセチル基である請求項
15、16又は17記載の製造方法。 - 【請求項19】 一般式(5) 【化12】 (式中、nは、2〜4の整数を表す。R1 は、アシル基
を表す)で表される化合物、及び、式(6) 【化13】 で表される化合物のうち少なくとも1種を不純物として
含有する一般式(3) 【化14】 (式中、R1 は、前記と同じ)で表されるN−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンの水性媒体溶液から、35〜100℃、酸性条件で前
記一般式(3)で表される化合物を結晶化して、不純物
として共存する前記一般式(5)で表される化合物、及
び、式(6)で表される化合物を除去することを特徴と
する高純度のN−(D−α−メチル−β−アシルチオプ
ロピオニル)−L−プロリンの製造方法。 - 【請求項20】 N−(D−α−メチル−β−アシルチ
オプロピオニル)−L−プロリン(3)をN−(DL−
α−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロ
リンとして使用する請求項19記載の製造方法。 - 【請求項21】 結晶化を、40〜70℃で行う請求項
19又は20記載の製造方法。 - 【請求項22】 水性媒体が、本質的に有機溶媒を含ま
ない水である請求項19、20又は21記載の製造方
法。 - 【請求項23】 アシル基が、アセチル基である請求項
19、20、21又は22記載の製造方法。 - 【請求項24】 一般式(1) 【化15】 (式中、R1 は、アシル基を表し、Xは、ハロゲンを表
す)で表されるD−α−メチル−β−アシルチオプロピ
オン酸ハライド、及び、式(2) 【化16】 で表されるL−プロリンを、塩基性水性媒体中、脱酸縮
合剤の存在下、ショッテン−バウマン反応に供して一般
式(3) 【化17】 (式中、R1 は、前記と同じ)で表されるN−(D−α
−メチル−β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリ
ンとし、その後、脱アシル化する式(4) 【化18】 で表されるN−(D−α−メチル−β−メルカプトプロ
ピオニル)−L−プロリンの製造方法において、前記シ
ョッテン−バウマン反応における脱酸縮合剤として、炭
酸水素カリウムを用いることにより、目的物質である前
記N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニ
ル)−L−プロリンとともに副生する下記式(7) 【化19】 で表される不純物を、その前駆体である下記一般式
(5) 【化20】 及び下記式(6) 【化21】 の段階で、ショッテン−バウマン反応においてその生成
を抑制することを特徴とする高純度N−(D−α−メチ
ル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンの製
造方法。 - 【請求項25】 ショッテン−バウマン反応において、
D−α−メチル−β−アシルチオプロピオン酸ハライド
(1)を、DL−α−メチル−β−アシルチオプロピオ
ン酸ハライドとして使用し、N−(DL−α−メチル−
β−アシルチオプロピオニル)−L−プロリンとして取
得し、その後、光学分割してN−(D−α−メチル−β
−アシルチオプロピオニル)−L−プロリン(3)を採
取する請求項24記載の製造方法。 - 【請求項26】 水性媒体が、本質的に有機溶媒を含ま
ない水である請求項24又は25記載の製造方法。 - 【請求項27】 アシル基が、アセチル基である請求項
24、25又は26記載の製造方法。
Priority Applications (15)
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|---|---|---|---|
| JP8122727A JPH09157251A (ja) | 1995-10-06 | 1996-04-19 | N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン及び該中間体の製造方法 |
| HR8-122727A HRP960449A2 (en) | 1995-10-06 | 1996-10-03 | Process for producing n-(d-alpha-methyl-beta-mercaptopropionyl)-l-proline and intermediates thereof |
| IN1754CA1996 IN182217B (ja) | 1995-10-06 | 1996-10-04 | |
| US08/849,337 US5917055A (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Process for producing N-(D-α-methyl-β-mercaptopropionyl)-L-proline and its intermediate |
| IL13080596A IL130805A0 (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Process for producing n-(d-alpha-methyl-beta-mercaptopropionyl)-l-proline and intermediates thereof |
| IL12096896A IL120968A (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Production process - N - (α - D - methyl - ß - noble theopropionyl) Proline |
| SI9620018A SI9620018A (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Process for producing n-(d-alpha-methyl-beta-mercaptopropionyl)-l-proline and its intermediate |
| DE69629661T DE69629661T2 (de) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | VERFAHREN ZUR HERSTELLUNG VON N-(D-alpha-METHYL-beta-MERCAPTOPROPIONYL)-L-PROLIN UND INTERMEDIATEN DAVON |
| PCT/JP1996/002902 WO1997012858A1 (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | PROCESS FOR PRODUCING N-(D-α-METHYL-β-MERCAPTOPROPIONYL)-L-PROLINE AND INTERMEDIATES THEREOF |
| HU9801362A HUP9801362A3 (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Process for producing n-(d-alfa-methyl-beta-mercaptopropionyl)-l-proline and intermediates thereof |
| EP96932825A EP0802182B1 (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | PROCESS FOR PRODUCING N-(D-alpha-METHYL-beta-MERCAPTOPROPIONYL)-L-PROLINE AND INTERMEDIATES THEREOF |
| ES96932825T ES2206593T3 (es) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Procedimiento para la produccion de n-(d-alfa-metil-beta-mercaptopropionil)-l-prolina y sus intermedios. |
| CA002206396A CA2206396A1 (en) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Process for producing n-(d-.alpha.-methyl-.beta.-mercaptopropionyl)-l-proline and intermediates thereof |
| AT96932825T ATE248144T1 (de) | 1995-10-06 | 1996-10-07 | Verfahren zur herstellung von n-(d-alpha-methyl- beta-mercaptopropionyl)-l-prolin und intermediaten davon |
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|---|---|---|---|
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| JP28688695 | 1995-10-06 | ||
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|---|---|
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|---|---|---|---|
| JP8122727A Pending JPH09157251A (ja) | 1995-10-06 | 1996-04-19 | N−(D−α−メチル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリン及び該中間体の製造方法 |
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|---|---|
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| WO2023284611A1 (en) * | 2021-07-13 | 2023-01-19 | The University Of Hong Kong | Ros-responsive captopril-cinnamaldehyde prodrugs and compositions and methods thereof |
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| JPH0680628A (ja) * | 1992-07-14 | 1994-03-22 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | N−(D−α−アルキル−β−メルカプトプロピオニル)−L−プロリンの精製法 |
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- 1996-10-07 US US08/849,337 patent/US5917055A/en not_active Expired - Fee Related
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