JPH09157596A - スキー用潤滑剤及びそれを塗布したスキー板 - Google Patents

スキー用潤滑剤及びそれを塗布したスキー板

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JPH09157596A
JPH09157596A JP31432895A JP31432895A JPH09157596A JP H09157596 A JPH09157596 A JP H09157596A JP 31432895 A JP31432895 A JP 31432895A JP 31432895 A JP31432895 A JP 31432895A JP H09157596 A JPH09157596 A JP H09157596A
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JP
Japan
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fluorine
ski
weight
block copolymer
lubricant
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Application number
JP31432895A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Tasaka
知久 田坂
Naoyuki Amaya
直之 天谷
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキー板の滑走面に強固に密着されるととも
に、硬い潤滑面を形成でき、長期間にわたって優れた潤
滑特性を発揮できるスキー用潤滑剤及びそれを塗布した
スキー板を提供することにある。 【解決手段】 スキー用潤滑剤は、特定の含フッ素メタ
クリレート又は含フッ素アクリレートより選ばれる少な
くとも1種以上から形成される含フッ素重合体セグメン
トと、非フッ素ビニル型単量体から形成される非フッ素
重合体セグメントとから構成されるブロック共重合体よ
りなる。スキー用潤滑剤は、さらにフッ化黒鉛を含有す
るのが望ましい。スキー板は、その滑走面にスキー用潤
滑剤が塗布されることにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スキー用潤滑剤
及びそれを塗布したスキー板に関するものである。さら
に詳細には、スキー板の滑走面に塗布され、滑降性を改
善するための含フッ素ブロック重合体よりなるスキー用
潤滑剤及びそれを滑走面に塗布したスキー板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スキー板の滑走面に塗布され
ることにより滑降性を向上させる潤滑剤が知られてい
る。この種の潤滑剤としては、例えば脂肪族炭化水素等
のパラフィンワックス、ポリフルオロアルカン等が市販
されている。これらの潤滑剤は予め加熱溶融され、アイ
ロン等の熱源によって所定温度に維持されながらスキー
板の滑走面に均一に塗布される。
【0003】ところで、スキー用アルペン競技では、1
00分の1秒を競うため、これらスキー板の滑走面に塗
布される潤滑剤は、滑降時間を短縮させるために必要不
可欠のものである。
【0004】しかしながら、従来よりスキー用潤滑剤と
して使用されている前記のパラフィンワックスは、滑走
中に汚れが付着し、酸化反応により性能低下をきたし、
高速滑走を持続させるのが困難になるという問題があ
る。これらの問題を解決させるために、ポリフルオロア
ルカンで構成されたフッ素系のスキーワックスが提案さ
れている(特開昭60−58496号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
フッ素系のスキーワックスでも潤滑特性において十分な
ものとはいえなかった。特に、これらパラフィンワック
スやポリフルオロアルカンは、硬い雪の結晶に対し、あ
るいはアイスバーンの雪面に対し、ワックスにより形成
される被膜表面の潤滑面が十分な硬度を有していないと
いう問題がある。しかも、これらパラフィンワックスや
ポリフルオロアルカンは、スキー板の滑走面との間の相
互作用がないため、スキー板に対する強固な密着性を有
しないという問題がある。
【0006】従って、スキー板の滑走面にスキー用潤滑
剤が強固に密着して硬い潤滑面を形成できない場合、短
時間の内に潤滑面が剥離、破壊してしまい所望の潤滑特
性を発揮することができないという問題があった。
【0007】この発明は上記のような従来技術に存在す
る問題に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、スキー板の滑走面に強固に密着されるととも
に、硬い潤滑面を形成でき、長期間にわたって優れた潤
滑特性を発揮できるスキー用潤滑剤及びそれを塗布した
スキー板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ブロック
共重合体のフッ素重合体セグメントにポリフルオロアル
キル基を含有することで、潤滑特性を発揮でき、非フッ
素重合体セグメントには長鎖のアルキル基を有すること
で、スキーの滑走面の高密度ポリエチレンに対して強固
に密着でき、スキー用潤滑剤として長期にわたって使用
が可能となるということを見出した。さらに、潤滑面の
硬度特性を改善するために検討した結果、含フッ素ブロ
ック共重合体とフッ化黒鉛との組み合わせが、最も優れ
ていることを見出しこの発明を完成した。
【0009】すなわち、第1の発明のスキー用潤滑剤
は、下記一般式(A)〜(G)で示される含フッ素メタ
クリレート又は含フッ素アクリレートより選ばれる少な
くとも1種以上から形成される含フッ素重合体セグメン
トと、非フッ素ビニル型単量体から形成される非フッ素
重合体セグメントとから構成される含フッ素ブロック共
重合体よりなるものである。 (A):Rf−(CH2 n OCOCR3 =CH2 (B):Rf−SO2 N(R1 )R2 OCOCR3 =C
2 (C):Rf−CON(R1 )R2 OCOCR3 =CH
2 (D):Rf−CH2 CH(OH)CH2 OCOCR3
=CH2 (E):Rf−CH2 CH(OCOR3 )CH2 OCO
CR3 =CH2 (F):Rf−O−Ar−CH2 OCOCR3 =CH2 (G):
【0010】
【化2】
【0011】(Rfは炭素数3〜21のポリフルオロア
ルキル基又はポリフルオロアルケニル基、R1 は水素又
は炭素数1〜10のアルキル基、R2 は炭素数1〜10
のアルキレン基、R3 は水素又はメチル基、Arは置換
基を有するか又は有しないアリール基、nは0〜10の
整数である。) 第2の発明のスキー用潤滑剤は、第1の発明の含フッ素
ブロック共重合体と、フッ化炭素とよりなるものであ
る。
【0012】第3の発明のスキー板は、第1又は第2の
発明のスキー用潤滑剤を滑走面に塗布したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。 (1)含フッ素ブロック共重合体について 含フッ素ブロック共重合体は、前述の一般式(A)〜
(G)の単量体で示された含フッ素メタクリレート又は
含フッ素アクリレート〔以下、メタクリレートとアクリ
レートを(メタ)アクリレートと総称する〕から形成さ
れる含フッ素重合体セグメントと、非フッ素ビニル型単
量体から形成される非フッ素重合体セグメントとよりな
る。一般式(A)〜(G)中のRfが炭素数2以下では
潤滑特性が発現されにくく、炭素数22以上ではかなり
長鎖になるため重合転化率が低下する。また、nは10
を越えるとアルキル鎖の影響でフッ素の効果が減少し、
潤滑特性を十分に発現できなくなる。
【0014】このブロック共重合体は、後述するよう
に、例えばポリマーパーオキサイドを重合開始剤とし
て、非フッ素ビニル型単量体を重合させ、パーオキサイ
ド結合含有重合体とし、得られたパーオキサイド結合含
有重合体を重合開始剤として、含フッ素(メタ)アクリ
レートを含むビニル型単量体混合物を重合させることに
より得られる。
【0015】含フッ素重合体セグメントと非フッ素重合
体セグメントの割合は、重量比で1/19〜19/1で
あることが好ましく、1/9〜9/1であることが更に
好ましい。含フッ素重合体セグメントが1/19未満で
は、潤滑特性が十分に得られず、潤滑特性に優れたスキ
ー用潤滑剤は得られない。また19/1を越えると、重
合時沈澱を生じるため製造上問題となる。
【0016】ブロック共重合体の製造時用いられるポリ
マーパーオキサイドとは、1分子中に2個以上のペルオ
キシ結合を有する化合物であり、ポリマーパーオキサイ
ドは、例えば下記一般式(1)から(7)で示される構
造を有するものである。
【0017】
【化3】
【0018】(式中、R4 は炭素数1〜18のアルキレ
ン基、若しくは置換アルキレン基、炭素数3〜15のシ
クロアルキレン基、若しくは置換シクロアルキレン基、
又はフェニレン基、若しくは置換フェニレン基を表し、
5 は、炭素数2〜10のアルキレン基、若しくは置換
アルキレン基、 −(CR6HCH2O)o7− (式中、R6 は水素原子、若しくはメチル基であり、R
7 は炭素数2〜10のアルキレン基若しくは置換アルキ
レン基である。また、o=1〜13である。)、
【0019】
【化4】
【0020】又は、
【0021】
【化5】
【0022】を表す。また、m=2〜30である。)
【0023】
【化6】
【0024】(式中、R4 は前記一般式(1)中のR4
と同じ基である。R8 はエチレン基、フェニレン基、若
しくはアセチレン基を表す。またm=2〜30であ
る。)
【0025】
【化7】
【0026】(式中、R4 は前記一般式(1)中のR4
と同じ基である。またm=2〜30である。)
【0027】
【化8】
【0028】(式中、R4 は前記一般式(1)中のR4
と同じ基である。またm=2〜30である。)
【0029】
【化9】
【0030】(式中、R4 は前記一般式(1)中のR4
と同じ基である。またm=2〜30である。)
【0031】
【化10】
【0032】(式中、Xは水素原子、メチル基、塩素原
子を表す。またm=2〜30である。)
【0033】
【化11】
【0034】(式中、R4 は前記一般式(1)中のR4
と同じ基である。R8 は前記一般式(2)中のR8 と同
じ基である。R9 は水素原子、メチル基を表す。またm
=2〜30、p=1〜100である。) なお、前記一般式(1)〜(7)中のm=2とm=30
とは、ブロック共重合体を合成できる最小と最大の値で
ある。
【0035】前記一般式(1)の具体例としては、以下
のような化合物が挙げられる。
【0036】
【化12】
【0037】
【化13】
【0038】
【化14】
【0039】
【化15】
【0040】
【化16】
【0041】
【化17】
【0042】
【化18】
【0043】
【化19】
【0044】
【化20】
【0045】
【化21】
【0046】
【化22】
【0047】
【化23】
【0048】いずれの式においてもn=2〜30であ
る。次に、前記一般式(2)の具体例としては、以下の
ような化合物が挙げられる。
【0049】
【化24】
【0050】
【化25】
【0051】
【化26】
【0052】
【化27】
【0053】
【化28】
【0054】
【化29】
【0055】
【化30】
【0056】いずれの式においてもn=2〜30であ
る。次に、前記一般式(3)の具体例としては、以下の
ような化合物が挙げられる。
【0057】
【化31】
【0058】
【化32】
【0059】
【化33】
【0060】
【化34】
【0061】いずれの式においてもn=2〜30であ
る。次に、前記一般式(4)の具体例としては、以下の
ような化合物が挙げられる。
【0062】
【化35】
【0063】
【化36】
【0064】
【化37】
【0065】いずれの式においてもn=2〜30であ
る。次に、前記一般式(5)の具体例としては、以下の
ような化合物が挙げられる。
【0066】
【化38】
【0067】
【化39】
【0068】いずれの式においてもn=2〜30であ
る。次に、前記一般式(6)の具体例としては、以下の
ような化合物が挙げられる。
【0069】
【化40】
【0070】
【化41】
【0071】
【化42】
【0072】いずれの式においてもn=2〜30であ
る。次に、前記一般式(7)の具体例としては、以下の
ような化合物が挙げられる。
【0073】
【化43】
【0074】
【化44】
【0075】
【化45】
【0076】いずれの式においてもn=2〜30、p=
1〜100である。以上のポリマーパーオキサイドは、
少なくとも1種以上が用いられる。特に、含フッ素ブロ
ック共重合体を合成する際のポリマーパーオキサイドと
しては、以下の化合物が特に有効である。それらの化合
物は、分解温度が高く、取扱いが容易であるためであ
る。
【0077】
【化46】
【0078】
【化47】
【0079】
【化48】
【0080】次に、ブロック共重合体の製造時に用いら
れる含フッ素(メタ)アクリレートは、前述した各一般
式で表される単量体である。これらの含フッ素(メタ)
アクリレートは潤滑特性を十分に発現できるとともに、
ラジカル重合を容易に行うことができる単量体である。
【0081】 Rf−(CH2 n OCOCR3 =CH2 ・・・(A) Rf−SO2 N(R1 )R2 OCOCR3 =CH2 ・・・(B) Rf−CON(R1 )R2 OCOCR3 =CH2 ・・・(C) Rf−CH2 CH(OH)CH2 OCOCR3 =CH2 ・・・(D) Rf−CH2 CH(OCOR3 )CH2 OCOCR3 =CH2 ・・・(E) Rf−O−Ar−CH2 OCOCR3 =CH2 ・・・(F)
【0082】
【化49】
【0083】・・・(G) (Rfは炭素数3〜21のポリフルオロアルキル基又は
ポリフルオロアルケニル基、R1 は水素又は炭素数1〜
10のアルキル基、R2 は炭素数1〜10のアルキレン
基、R3 は水素又はメチル基、Arは置換基を有するか
又は有しないアリール基、nは0〜10の整数であ
る。) さらに、具体的には、以下のフルオロアルキル基含有
(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0084】一般式(A)で表される含フッ素(メタ)
アクリレートとしては、次の単量体が挙げられる。CF
3 (CF2 5 CH2 CH2 OCOCH=CH2 、CF
3 (CF2 7 CH2 CH2 OCOCH=CH2 、CF
3 CH2 CH2 OCOCH=CH2 、(CF3 2 CF
(CF2 6 (CH2 3 OCOCH=CH2 、CF3
(CF2 4 CH2 CH2 OCOC(CH3 )=C
2
【0085】
【化50】
【0086】、CF3 (CF2 7 CH2 CH2 OCO
C(CH3 )=CH2 、(CF3 2 CF(CF2 10
(CH2 3 OCOC(CH3 )=CH2 、H(C
2 8 CH2 OCOCH=CH2 、H(CF2 4
2 OCOCH=CH2
【0087】
【化51】
【0088】、H(CF2 6 CH2 OCOC(C
3 )=CH2 、一般式(B)で表される含フッ素(メ
タ)アクリレートとしては、次の単量体が挙げられる。
【0089】CF3 (CF2 7 SO2 N(CH3 )C
2 CH2 OCOCH=CH2 、CF3 (CF2 7
2 N(CH3 )(CH2 10OCOCH=CH2 、C
3 (CF2 2 SO2 N(C2 5 )C(CH2 CH
3 )HCH2 O−−COCH=CH2 、CF3(CF2)7
SO2 N (CH3)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH
2 、CF3(CF2)2 SO2 N (C2 5)CH2 CH2
COC (CH3)=CH2 、CF3(CF2)2 SO2 N (C
3 7)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH2 、一般式
(C)で表される含フッ素(メタ)アクリレートとして
は、次の単量体が挙げられる。
【0090】C2 5 CON (C2 5)CH2 OCOC
H=CH2 、CF3(CF2)2 CON (CH3)CH (CH
3)CH2 OCOCH=CH2 、CF3(CF2)7 CON
(CH2 CH2 CH3)CH2 CH2 O−−COC (C
3)=CH2 、C7 15CON (C2 5)CH2 OCO
C (CH3)=CH2 、一般式(D)で表される含フッ素
(メタ)アクリレートとしては、次の単量体が挙げられ
る。
【0091】(CF3)2 CF (CF2)8 CH2 CH(O
H)CH2 OCOCH=CH2 、一般式(E)で表され
る含フッ素(メタ)アクリレートとしては、次の単量体
が挙げられる。
【0092】(CF3)2 CF (CF2)6 CH2 CH(O
COCH3)CH2 O−−COC (CH3)=CH2 、一般
式(F)で表される含フッ素(メタ)アクリレートとし
ては、次の単量体が挙げられる。
【0093】
【化52】
【0094】一般式(G)で表される含フッ素(メタ)
アクリレートとしては、次の単量体が挙げられる。
【0095】
【化53】
【0096】以上の含フッ素(メタ)アクリレートは、
少なくとも1種以上が使用される。特に、これら含フッ
素(メタ)アクリレートのうち、潤滑特性に優れ、重合
転化率が高い点から以下のものが特に有用である。すな
わち、ブロック共重合体中のフッ素は表面エネルギーが
低く、水に濡れにくいため潤滑面の表面に移行して析出
し、優れた潤滑特性を発揮する。また、下記の単量体は
重合性が良く、ブロック共重合において高い重合転化率
が得られる。
【0097】CF3(CF2)7 CH2 CH2 OCOCH=
CH2 、CF3(CF2)5 CH2 CH2 OCOCH=CH
2 、H(CF2 8 CH2 OCOCH=CH2 、H(C
2 6 CH2 OCOC(CH3 )=CH2 次に、非フッ素ビニル型単量体は、以下の一般式で表わ
される。
【0098】 R10−OCOCR11=CH2 ・・・(α) (式中、R10は炭素数1〜18のアルキレン基、若しく
は置換アルキレン基、炭素数3〜15のシクロアルキレ
ン基、若しくは置換シクロアルキレン基、又はフェニレ
ン基、若しくは置換フェニレン基を表し、R11は水素原
子、若しくはメチル基である。) 式中、R10の炭素数があまり大きくなり過ぎると、重合
転化率が低下するが、長鎖アルキル基の方がスキー滑走
面の高密度ポリエチレンに対して密着性が良い。
【0099】前記一般式(α)の非フッ素ビニル型単量
体の具体例としては、アクリル酸メチル又はメタクリル
酸メチル〔以下、アクリルとメタクリルを(メタ)アク
リルと総称する。〕、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸 n- プロピル、(メタ)アクリル酸イソ
プロピル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)ア
クリル酸 n- ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸
-2- エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸スア
リル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)ア
クリル酸ベンジル等が挙げられる。
【0100】さらに、(メタ)アクリル酸−N,N−ジ
メチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエステル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステル、(メタ)
アクリル酸-3- クロル-2- ヒドロキシプロピルエステル
のような(メタ)アクリル酸のヒドロキシエステル、
(メタ)アクリル酸トリエチレングリコ−ルエステル、
(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコ−ルエステルの
ような(メタ)アクリル酸のポリエチレングリコ−ルや
ポリプロピレングリコ−ルのエステル、スチレン、ビニ
ルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル型
単量体、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステ
ル、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルア
ミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のアミド
基含有ビニル系単量体、(メタ)アクリル酸、イタコン
酸等が挙げられる。
【0101】特に、スキーの滑走面に用いられる高密度
ポリエチレンと密着性がよい成分として、長鎖のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウ
リル、(メタ)アクリル酸スアリル等が挙げられ、これ
らの単量体を用いてブロック共重合体を合成することが
好ましい。
【0102】ブロック共重合体は、前述のようにポリマ
ーパーオキサイドを用いて、通常の塊状重合法、懸濁重
合法、溶液重合法、エマルション重合法等によって容易
に得られる。例えば、溶液重合法の場合、第一工程でフ
ッ素を有しない重合体セグメントを、第二工程で含フッ
素重合体セグメントを形成するそれぞれのビニル型単量
体を重合する場合について説明する。
【0103】まず、ポリマーパーオキサイドを重合開始
剤として用い、フッ素を有しない重合体セグメントを形
成する前記ビニル型単量体の重合を行うと、連鎖中にパ
ーオキサイド結合が導入されたパーオキサイド結合含有
ビニル重合体が得られる。これに、含フッ素重合体セグ
メントを形成する含フッ素型単量体を加えて重合を行う
と、パーオキサイド結合含有重合体が、そのパーオキサ
イド結合に於いて開裂し、効率よくブロック共重合体が
得られる。
【0104】ブロック共重合体の製造時の第一工程で用
いるポリマーパーオキサイドの量は、ビニル型単量体1
00重量部に対して通常0.5〜20重量部であり、そ
のときの重合温度は60〜130℃、重合時間は2〜1
0時間程度である。また、第二工程での重合温度は通常
60〜140℃、重合時間は3〜15時間程度である。
【0105】なお、懸濁重合法及びエマルション重合法
では、含フッ素(メタ)アクリレートを含むビニル型単
量体を先に重合し、その後に非フッ素ビニル型単量体を
重合させることができる。但し、溶液重合法においてこ
のような順序で単量体を重合させると、含フッ素(メ
タ)アクリレートを含むビニル型単量体が溶媒に溶解せ
ず、均一なブロック共重合体が得らないため、好ましく
ない。
【0106】重合時の溶剤は、含フッ素ブロック共重合
体を溶解又は分散できる溶剤であれば特に制限はない
が、例えばメチルアルコール、エチルアルコ−ル、プロ
ピルアルコール、2−プロピルアルコール、1−ブチル
アルコール、2−ブチルアルコール、2−メチル−1−
プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペ
ンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、シ
クロペンタノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、メチルセルソルブ、エチルセ
ルソルブ、アセトン、2−ブタノン、3−メチル−2−
ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−メチ
ル−3−ペンタノン、3−メチル−2−ペンタノン、4
−メチル−2−ペンタノン、2,4−ジメチル−3−ペ
ンタノン、4,4−ジメチル−2−ペンタノン、2−ヘ
キサノン、3−ヘキサノン、シクロペンタノン、シクロ
ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘ
プタノン、2−メチル−3−ヘキサノン、5−メチル−
2−ヘキサノン、5−メチル−3−ヘキサノン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、
酢酸ブチル、トリメチル酢酸メチル、酢酸イソブチル、
酢酸sec−ブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソアミル、
プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン
酸プロピル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソブ
チル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピオン酸イ
ソブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪
酸イソプロピル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、2
−メチル−酪酸メチル、カプロン酸メチル、ベンゼン、
トルエン、エチルベンゼン、キシレン、フェノール、シ
クロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、ホルムアミド、ア
セトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等の溶剤又
はそれらの混合物が挙げられる。また、沸点が比較的高
く、取扱い性に優れている溶剤として、トルエン、エチ
ルベンゼン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、
ドデカンが挙げられる。
【0107】そして、これらの溶剤に長鎖のアルキル基
を有する(メタ)アクリル酸-2- エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル、(メタ)アクリル酸スアリル等からなる非フッ素重
合体を均一に溶解させる。
【0108】スキー用潤滑剤は、ブロック共重合体のフ
ッ素成分の性質により潤滑特性が得られる。また、非フ
ッ素重合体セグメントとして長鎖アルキル基を用いるこ
とにより、スキー板の滑走面の高密度ポリエチレンに対
する親和性が良く、相互作用が強いため密着性が向上
し、長期にわたってスキー板の滑走面に存在することが
でき、潤滑特性を安定して発現できる。 (2)フッ化炭素について スキー用潤滑剤は、前記した含フッ素ブロック共重合体
(1)のほかに、フッ化炭素、特にフッ化黒鉛を構成成
分として含むことが望ましい。なお、フッ化炭素の炭素
としては、黒鉛以外に結晶形態の異なるものであっても
よい。
【0109】この種のフッ化炭素は、その基本骨格が一
般式CFx (x は、0.5〜1.0を示す)で示される
硬度の高い粉体である。例えば、フッ化黒鉛ではこの一
般式中 xが0.5〜1.0の範囲のものが入手可能であ
る。このフッ化炭素は、一般に固体潤滑剤として使用さ
れており、その平均粒子径は通常0.5〜60μmの範
囲である。スキー用潤滑剤としては、平均粒子径が0.
5〜10μmのものが好ましい。フッ化黒鉛は固体であ
りながら、表面エネルギーが低く、水に対する撥水性が
高い。
【0110】この意味からも、前記含フッ素ブロック共
重合体(1)とフッ化炭素(2)の使用割合は、含フッ
素ブロック共重合体(1)100重量部に対して、フッ
化炭素(2)が5〜100重量部になるように配合する
のがスキー板の滑走面に塗布されたスキー用潤滑剤の潤
滑面の硬度と潤滑性の点から好ましい。この配合量が5
重量部未満では潤滑面の硬度が不足し、100重量部を
越えると相対的に含フッ素ブロック共重合体の量が減少
してスキー用潤滑剤の被膜とスキー板の滑走面との間の
密着性が低くなる。
【0111】スキー用潤滑剤が、スキー板の滑走面にお
いて優れた特性を発現できるのは、次の理由によるもの
と考えられる。即ち、高密度ポリエチレンで構成される
スキー板の滑走面に含フッ素ブロック共重合体(1)中
の非フッ素重合体セグメントを構成する長鎖アルキル基
が密着し、スキー用潤滑剤の被膜により形成される潤滑
面の最外層側に表面エネルギーが低く、水に対する非濡
れ性の高いCF3 等のフルオロアルキル基が配向する。
さらに、この潤滑面において含フッ素ブロック共重合体
(1)と化学的親和性に優れたフッ化炭素(2)が強固
に保持されることになる。従って、潤滑面において両成
分の水に対する非濡れ性とフッ化炭素の硬度改善機能が
組み合わされることになり、優れた潤滑特性を発現する
ことができる。
【0112】スキー用潤滑剤は、含フッ素ブロック共重
合体とフッ化炭素を必須の構成成分とするものである
が、公知又は慣用の添加剤を配合することができる。こ
の種の添加剤としては、例えば潤滑特性及び硬度調整剤
として、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、
アルミナ、シリカのような有機、無機の超微粒子、チタ
ン酸カリウム、炭化ケイ素のような超微細短繊維、グラ
ファイト、タルク、マイカのような着色剤、シリコン系
化合物のような潤滑剤、界面活性剤、酸化防止剤等の添
加剤がある。
【0113】スキー用潤滑剤は、その形態が固体または
液体のいずれの形態であってもよい。例えば、固体の場
合、スキー用潤滑剤において、その融点がスキー板の滑
走面を熱劣化させない観点から200℃以下であること
が好ましいが、これに限定されず使用時に固体であれば
よい。そして、スキー用潤滑剤を加熱溶融し、スキー板
の滑走面に塗布した後、冷却することにより、スキー板
の滑走面に潤滑剤の被膜が形成される。
【0114】また、スキー用潤滑剤をケトン系、アルコ
ール系、炭化水素系、エーテル系、エステル系、ハロゲ
ン系の溶剤や水等に溶解又は分散させた液体の場合、ス
プレー等でスキー滑走面に塗布して使用してもよい。な
お、固体の場合も、紙、織物、編物や不織布に含浸させ
てからスキー板の滑走面に塗布して使用することもでき
る。
【0115】以上のように、実施形態によれば、次のよ
うな利点がある。 (1)スキー用潤滑剤を構成する含フッ素ブロック共重
合体の非フッ素重合体セグメントが、高密度ポリエチレ
ンなどで構成されるスキー板の滑走面と親和して相互作
用が強められ、潤滑剤により形成される被膜とスキー板
の滑走面との間の密着性が向上する。 (2)含フッ素ブロック共重合体の含フッ素重合体セグ
メントは、潤滑剤の被膜中を表面側に移行して表面に配
向し、フッ素の性質により優れた潤滑特性を発揮するこ
とができる。 (3)フッ化黒鉛などのフッ化炭素による高い硬度と潤
滑性能により、長期間にわたって優れた潤滑性能を発現
することができる。
【0116】
【実施例】以下、この発明を実施例により更に具体的に
説明するが、この発明はこれら実施例により制限される
ものではない。 (1)スキー用潤滑剤 以下、従来にない滑走特性を有するスキー用潤滑剤につ
いての実施例1〜11と、それ以外の比較例1,2を示
す。なお、使用したフッ化黒鉛は、旭硝子(株)製、粒
径0.2μmのものを使用した。 (実施例1) A)パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反応器に、トル
エン300.0重量部を仕込み、窒素ガスを吹き込みな
がら70℃に加熱し、それに、 トルエン 199.0重量部 メタクリル酸ステアリル(SMA) 144.0重量部 メタクリル酸-2- エチルヘキシル(EHMA) 96.0重量部
【0117】
【化54】
【0118】 35.0重量部 から成る混合液を2時間かけて仕込み、更に3.5時間
重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重合体を3
4.3重量%含有する溶液を得た。 B)含フッ素ブロック共重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反応器に、 前記A)の重合後の溶液 140.0重量部 CH2=CHCOO(CH22(CF27CF3 (FA1) 48.0重量部 トルエン 80.0重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、6時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を34.5重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が30.0重量%になるように、重合体分散液を
トルエンにて希釈した。そして、この重合体分散液に
3.0重量%のフッ化黒鉛を加えたものをスキー用潤滑
剤とした。 (実施例2)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ブロック共重合体に
代える以外は、実施例1に従った。
【0119】温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反
応器に、 実施例1に於けるA)の重合後の溶液 120.0重量部 CH2=CHCOO(CH22(CF27CF3 (FA1) 10.3重量部 トルエン 13.4重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、4時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を34.3重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が30.0重量%になるように、トルエンにて希
釈した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化黒鉛
を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例3)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ブロック共重合体に
代える以外は、実施例1に従った。
【0120】温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反
応器に、 実施例1に於けるA)の重合後の溶液 100.0重量部 CH2=CHCOO(CH22(CF27CF3 (FA1) 51.5重量部 トルエン 88.0重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、6時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を34.5重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が30.0重量%になるように、トルエンにて希
釈した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化黒鉛
を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例4)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ブロック共重合体に
代える以外は、実施例1に従った。
【0121】温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反
応器に、 実施例1に於けるA)の重合後の溶液 100.0重量部 CH2 =CHCOOCH2 (CF2 8 H (FA2) 34.0重量部 トルエン 57.0重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、4時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を34.1重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が30.0重量%になるように、トルエンにて希
釈した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化黒鉛
を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例5)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ブロック共重合体に
代える以外は、実施例1に従った。
【0122】 実施例1に於けるA)の重合後の溶液 100.0重量部 CH2=C(CH3)COOCH2(CF26H (FA3) 34.0重量部 トルエン 57.0重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、6時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を34.5重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が30.0重量%になるように、トルエンにて希
釈した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化黒鉛
を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例6)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ブロック共重合体に
代える以外は、実施例1に従った。
【0123】 実施例1に於けるA)の重合後の溶液 100.0重量部 CH2=C(CH3)COOCH2(CF26H (FA3) 30.0重量部 トルエン 41.0重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、6時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を34.5重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が3.0重量%になるように、トルエンにて希釈
した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化黒鉛を
加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例7) 実施例1に於ける CH2=CHCOO(CH22(CF27CF3 (FA1) 48.0重量部 トルエン 80.0重量部 を、 CH2=CHCOO(C242(CF27CF3 (FA1) 1.5重量部 トルエン 3.0重量部 に代え、それ以外は実施例1に従った。その結果、含フ
ッ素ブロック共重合体を32.3重量%含む白色の重合
体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロッ
ク共重合体が30.0重量%になるように、トルエンに
て希釈した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化
黒鉛を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例8)実施例1で得られた含フッ素ブロック共重
合体を、30.0重量%になるように、トルエンにて希
釈した。この重合体分散液をスキー用潤滑剤とした。 (実施例9)実施例1で得られた含フッ素ブロック共重
合体を、30.0重量%になるようにトルエンで希釈し
た。この重合体分散液に45.0重量%のフッ化黒鉛を
加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例10)実施例1の含フッ素ブロック共重合体
を、以下の方法により得られた含フッ素ブロック共重合
体に代える以外は、実施例1に従った。
【0124】温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反
応器に、トルエン300.0重量部を仕込み、窒素ガス
を吹き込みながら、70℃に加熱し、それに トルエン 199.0重量部 メタクリル酸ステアリル(SMA) 240.0重量部
【0125】
【化55】 35.0重量部 からなる混合物を2時間かけて仕込み、さらに3.5時
間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重合体を3
3.8重量%含有する溶液を得た。
【0126】次に、温度計、撹拌機及び還流冷却管を備
えた反応器に、 上記重合溶液 140.0重量部 CH2=CHCOO(CH22(CF27CF3 (FA1) 47.3重量部 トルエン 80.0重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、4時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を35.6重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が30.0重量%になるように、トルエンにて希
釈した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化黒鉛
を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (実施例11)実施例1の含フッ素ブロック共重合体
を、以下の方法により得られた含フッ素ブロック共重合
体に代えた以外は、実施例1に従った。
【0127】すなわち、温度計、撹拌機及び還流冷却管
を備えた反応器に、トルエン300.0重量部を仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、それ
に、 トルエン 199.0重量部 メタクリル酸ラウリル(LMA) 240.0重量部
【0128】
【化56】 35.0重量部 からなる混合物を2時間かけて仕込み、さらに3.5時
間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重合体を3
4.0重量%含有する溶液を得た。
【0129】次に、温度計、撹拌機及び還流冷却管を備
えた反応器に、 上記重合溶液 140.0重量部 CH2=CHCOO(CH22(CF27CF3 (FA1) 47.6重量部 トルエン 80.0重量部 の混合液を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、70℃
に加熱し、4時間ブロック共重合反応を行い、含フッ素
ブロック共重合体を35.9重量%含む白色の重合体分
散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブロック共
重合体が30.0重量%になるように、トルエンにて希
釈した。この重合体分散液に3.0重量%のフッ化黒鉛
を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (比較例1)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ランダム共重合体に
代える以外は、実施例1に従った。
【0130】温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反
応器に、トルエン60.0重量部を仕込み、窒素ガスを
吹き込みながら、75℃に加熱し、それに トルエン 40.0重量部 メタクリル酸ステアリル(SMA) 28.8重量部 メタクリル酸-2- エチルヘキシル(EHMA) 19.2重量部 CH2=CHCOO(CH22(CF27CF3 (FA1) 48.0重量部 CH3 (CH2 3 CH(C2 5 )COOOtBu 4.0重量部 の混合液を2時間かけて仕込み、更に75℃で5時間、
50℃で3時間重合反応を行って、重合体を49.5重
量%含む白色の重合体溶液を得た。この重合体分散液の
含フッ素共重合体が30.0重量%になるように、トル
エンにて希釈した。この重合体分散液に3.0重量%の
フッ化黒鉛を加えたものをスキー用潤滑剤とした。 (比較例2)従来品のパラフィンワックス(ToKo社製:
融点55℃)をスキー用潤滑剤とした。 (2)スキー用潤滑剤の塗布条件 表1に記載のスキー用潤滑剤を加熱溶融し、高密度ポリ
エチレン(MONTANA社製P-TEX2000;分子量350万、密
度0.940)で構成されたスキー板の滑走面に塗布
し、アイロンで均一に延展した。
【0131】次に、スキー用潤滑剤が塗布されたスキー
板を10℃、8時間冷却後、プラスチック製のスクラッ
パーでスキー用潤滑剤の塗布面が平滑になるように削り
取り、さらにナイロン製のブラシでスキー滑走面をなら
した。 (3)スキー用潤滑剤の性能評価 上記のようにして得られたスキー板を実際に滑走し、性
能評価を行った。滑走条件は次の通りである。 ・天気──曇り、・雪温──−2℃、・雪質──アイス
バーン、・テストコース──直線 150m、平均斜度
22度、・滑走者──2名 スキー用潤滑剤の性能評価を、初速と平均速度について
10回の滑走の平均値を採用して行った。その結果を表
1〜表5に併せて示す。なお、各表において、スキー用
潤滑剤の組成及び配合量はいずれも重量部を表す。
【0132】
【表1】
【0133】
【表2】
【0134】
【表3】
【0135】
【表4】
【0136】
【表5】
【0137】表1〜5に示したように、実施例1〜11
のスキー用潤滑剤をスキー板の滑走面に塗布した場合、
従来のパラフィンワックスを使用した場合(比較例2)
や含フッ素ランダム共重合体を使用した場合(比較例
1)に比べ、初速及び平均速度のいずれにおいても優れ
ている。従って、各実施例のスキー用潤滑剤は、優れた
潤滑特性を発揮できることがわかる。
【0138】なお、この発明は以下のような態様で実施
することも可能である。 (a)スキー板に代えて、スノーボード、スノーモービ
ルの底部に装着するボード、そりの板などに適用するこ
と。 (b)スキー板の滑走面の材料として、ポリエチレン以
外の硬度などの機械的物性に優れたポリオレフィンやそ
の他の樹脂を用いること。
【0139】また、前記実施形態より把握される技術的
思想について以下に記載する。 (イ)前記フッ化炭素はフッ化黒鉛である請求項2に記
載のスキー用潤滑剤。このように構成すれば、スキー板
の滑走面に塗布される潤滑剤による被膜の潤滑面の表面
の硬度と潤滑特性を向上させることができる。 (ロ)フッ化炭素の配合量は、含フッ素ブロック共重合
体100重量部に対して5〜100重量部である請求項
2に記載のスキー用潤滑剤。この構成によれば、スキー
板の滑走面に塗布される潤滑剤による被膜の潤滑面の硬
度と潤滑特性を効果的に高めることができる。 (ハ)フッ化黒鉛の平均粒子径は、0.5〜10μmで
ある上記(イ)に記載のスキー用潤滑剤。この構成によ
り、含フッ素ブロック共重合体に対するフッ化黒鉛の分
散性を向上させ、フッ化黒鉛による効果を高度に発現さ
せることができる。
【0140】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
以下のような優れた効果を奏する。第1の発明のスキー
用潤滑剤によれば、潤滑剤により形成される被膜がスキ
ー板の滑走面に強固に密着されるとともに、硬い潤滑面
を形成でき、長期間にわたって優れた潤滑特性を発揮す
ることができる。従って、従来のパラフィンワックス系
のスキー用潤滑剤にない滑走特性を発現でき、この潤滑
剤を滑走面に塗布したスキー板は初速、平均速度が優
れ、その結果100分の1秒を競うアルペンスキー競技
に好適に使用することができる。
【0141】第2の発明によれば、さらにスキー用潤滑
剤による被膜の硬度が高くなり、その潤滑性をより高度
に、長期間にわたって発揮することができる。従って、
硬い雪質に対しても安定した潤滑特性を発揮することが
できる。さらに、雪質が低温であるアルペンスキー競技
のスタート地点から比較的緩やかなゴール地点に至るコ
ースにおいて優れた潤滑特性を持続させることができ
る。
【0142】第3の発明によれば、滑走面に塗布される
潤滑剤による潤滑面の潤滑特性に優れたスキー板を容易
に得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(A)〜(G)で示される含
    フッ素メタクリレート又は含フッ素アクリレートより選
    ばれる少なくとも1種以上から形成される含フッ素重合
    体セグメントと、非フッ素ビニル型単量体から形成され
    る非フッ素重合体セグメントとから構成される含フッ素
    ブロック共重合体よりなるスキー用潤滑剤。 (A):Rf−(CH2 n OCOCR3 =CH2 (B):Rf−SO2 N(R1 )R2 OCOCR3 =C
    2 (C):Rf−CON(R1 )R2 OCOCR3 =CH
    2 (D):Rf−CH2 CH(OH)CH2 OCOCR3
    =CH2 (E):Rf−CH2 CH(OCOR3 )CH2 OCO
    CR3 =CH2 (F):Rf−O−Ar−CH2 OCOCR3 =CH2 (G): 【化1】 (Rfは炭素数3〜21のポリフルオロアルキル基又は
    ポリフルオロアルケニル基、R1 は水素又は炭素数1〜
    10のアルキル基、R2 は炭素数1〜10のアルキレン
    基、R3 は水素又はメチル基、Arは置換基を有するか
    又は有しないアリール基、nは0〜10の整数であ
    る。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の含フッ素ブロック共重
    合体と、フッ化炭素とよりなるスキー用潤滑剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のスキー用
    潤滑剤を滑走面に塗布したスキー板。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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