JPH09165671A - 蒸着方法 - Google Patents
蒸着方法Info
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- JPH09165671A JPH09165671A JP32444595A JP32444595A JPH09165671A JP H09165671 A JPH09165671 A JP H09165671A JP 32444595 A JP32444595 A JP 32444595A JP 32444595 A JP32444595 A JP 32444595A JP H09165671 A JPH09165671 A JP H09165671A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蒸着方法に関し、特にCr2O3の蒸着方法に
おいて、六価クロムを発生させることなく蒸着を行う方
法を提供する。 【解決手段】 蒸着行程の蒸着時を酸素雰囲気中とし、
Crを試料として蒸散させることにより、基板にCr2
O3膜を形成する。
おいて、六価クロムを発生させることなく蒸着を行う方
法を提供する。 【解決手段】 蒸着行程の蒸着時を酸素雰囲気中とし、
Crを試料として蒸散させることにより、基板にCr2
O3膜を形成する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は蒸着方法に関するも
ので、特にCr2O3の真空蒸着方法に関するものであ
る。
ので、特にCr2O3の真空蒸着方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のCr2O3の真空蒸着方法は図1の
ようなフローよりなる。以下各フローを説明する。
ようなフローよりなる。以下各フローを説明する。
【0003】a)排気スタート 基板および蒸着材料のセッティングが完了すると、真空
排気を開始する。
排気を開始する。
【0004】b)基板加熱 蒸着材料の屈折率などの光学特性や膜の信頼性を安定さ
せるために基板加熱を行う。場合によっては基板加熱を
行わないこともある。
せるために基板加熱を行う。場合によっては基板加熱を
行わないこともある。
【0005】c)目標真空度到達 設定条件に合わせた目標真空度まで排気が行われたこと
を確認する。通常は1×(1/10)5mbar台まで
排気を行う。
を確認する。通常は1×(1/10)5mbar台まで
排気を行う。
【0006】d)基板温度確認 基板温度が設定条件に合わせた目標温度まで到達してい
ることを確認する。
ることを確認する。
【0007】e)Cr2O3を蒸散。
【0008】材料として、Cr2O3を用いて蒸散させ
る。この際の蒸着手法としては電子銃による方法や抵抗
加熱ボートを用いた方法などがある。
る。この際の蒸着手法としては電子銃による方法や抵抗
加熱ボートを用いた方法などがある。
【0009】f)基板にCr2O3膜が形成される。
【0010】基板上にCr2O3膜が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法でCr2O3
の真空蒸着を行うと、蒸着中に多量の六価クロムが発生
する。このため、六価クロムは基板上はだけではなく、
蒸着ドーム、ホルダーなどの治具や装置外壁にも付着
し、環境上多大な悪影響を及ぼす。このため、六価クロ
ムを除去するための装置が必要となるとともに、真空蒸
着工程中に六価クロムを除去する装置を使用する工程を
付加しなければならず、レンズのコストアップを将来し
ていた。
の真空蒸着を行うと、蒸着中に多量の六価クロムが発生
する。このため、六価クロムは基板上はだけではなく、
蒸着ドーム、ホルダーなどの治具や装置外壁にも付着
し、環境上多大な悪影響を及ぼす。このため、六価クロ
ムを除去するための装置が必要となるとともに、真空蒸
着工程中に六価クロムを除去する装置を使用する工程を
付加しなければならず、レンズのコストアップを将来し
ていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の蒸着方法は、真空装置中にて基板にCr2O3の蒸着
を行う真空蒸着工程において、真空排気を行い目標とす
る真空度に到達後、酸素を導入し、酸素雰囲気中でCr
を蒸散させることにより、基板上にCr2O3膜を形成す
ることを特徴とする真空蒸着方法である。
明の蒸着方法は、真空装置中にて基板にCr2O3の蒸着
を行う真空蒸着工程において、真空排気を行い目標とす
る真空度に到達後、酸素を導入し、酸素雰囲気中でCr
を蒸散させることにより、基板上にCr2O3膜を形成す
ることを特徴とする真空蒸着方法である。
【0013】本発明方法によると、Cr2O3成膜後に六
価クロムは検出されない。また基板上のCr2O3膜から
だけでなく、蒸着材料の残さからも六価クロムは検出さ
れない。
価クロムは検出されない。また基板上のCr2O3膜から
だけでなく、蒸着材料の残さからも六価クロムは検出さ
れない。
【0014】
【実施例】図2と図16を用いて本発明の蒸着方法を以
下に説明する。図16は本発明で用いられる真空蒸着装
置図である。この装置を用いて、図2に示されるフロー
に基づき、基板に蒸着が施されていく。図16(a)は
電子銃による試料(Cr)の蒸散を行うタイプである。
下に説明する。図16は本発明で用いられる真空蒸着装
置図である。この装置を用いて、図2に示されるフロー
に基づき、基板に蒸着が施されていく。図16(a)は
電子銃による試料(Cr)の蒸散を行うタイプである。
【0015】a)蒸着用ドーム3に基板4を設置した
後、電子銃7に、試料6をセットする。そして、真空装
置を稼動させ、排気スタートする。
後、電子銃7に、試料6をセットする。そして、真空装
置を稼動させ、排気スタートする。
【0016】b)次に、基板加熱用ヒーターにより、基
板4を加熱する。本実施例においては、目標温度は、3
00度とした。この行程は必要時に行う。
板4を加熱する。本実施例においては、目標温度は、3
00度とした。この行程は必要時に行う。
【0017】c)目標真空度に到達したことを確認す
る。通常は1×(1/10)5mbar台まで排気を行
う。
る。通常は1×(1/10)5mbar台まで排気を行
う。
【0018】d)基板が目標温度に到達しているかどう
かを確認する。
かを確認する。
【0019】e)次に酸素導入口5より酸素ガスを導入
し、真空装置中を酸素雰囲気とする。酸素ガスは全体の
真空度が好ましくは1×(1/10)4mbarから2
×(1/10)4mbarの間になるように導入する。
このとき、酸素雰囲気が2×(1/10)4mbarを
越える、特に4×(1/10)4mbarを越えると、
真空ポンプ(油拡散ポンプ)に損傷を与えるので望まし
くない。さらに、完全な酸素中で蒸着を行うと、サンプ
ルが酸化したり燃焼してしまうため蒸着そのものができ
なくなる。また、真空度を1×(1/10)6mbar
程度とし、酸素雰囲気を1〜2×(1/10)5mba
r程度としても六価クロムは生成されにくい。しかしな
がら、この真空度にするには時間がかかり過ぎ、実用的
ではない。
し、真空装置中を酸素雰囲気とする。酸素ガスは全体の
真空度が好ましくは1×(1/10)4mbarから2
×(1/10)4mbarの間になるように導入する。
このとき、酸素雰囲気が2×(1/10)4mbarを
越える、特に4×(1/10)4mbarを越えると、
真空ポンプ(油拡散ポンプ)に損傷を与えるので望まし
くない。さらに、完全な酸素中で蒸着を行うと、サンプ
ルが酸化したり燃焼してしまうため蒸着そのものができ
なくなる。また、真空度を1×(1/10)6mbar
程度とし、酸素雰囲気を1〜2×(1/10)5mba
r程度としても六価クロムは生成されにくい。しかしな
がら、この真空度にするには時間がかかり過ぎ、実用的
ではない。
【0020】f)目標の酸素雰囲気に達した後、電子銃
7によって、試料6を蒸散させる。
7によって、試料6を蒸散させる。
【0021】g)これによって、基板4の表面にCr2
O3膜が形成されていく。このとき膜厚は膜厚監視モニ
ター1によって、必要な膜厚に達するまで監視される。
必要な膜厚に達すると、蒸着完了である。
O3膜が形成されていく。このとき膜厚は膜厚監視モニ
ター1によって、必要な膜厚に達するまで監視される。
必要な膜厚に達すると、蒸着完了である。
【0022】また図16(b)は試料の蒸散に抵抗加熱
用ボート8を用いる場合の図で、それ以外は図16
(a)と同じである。
用ボート8を用いる場合の図で、それ以外は図16
(a)と同じである。
【0023】次に、本発明による蒸着を行った場合と、
従来法による蒸着を行った場合、さらに、従来法の改善
法による場合との蒸着結果を図3により一覧とした。従
来法によると、六価クロムの発生度は20%に達する。
これらの改善策として検討された方法が2つある。それ
は、蒸着速度を速める方法と、真空度を高くする方法で
ある。しかし、どちらも六価クロムが10%発生してし
まう。しかし、本発明による蒸着を行うと、六価クロム
は検出されなかった。
従来法による蒸着を行った場合、さらに、従来法の改善
法による場合との蒸着結果を図3により一覧とした。従
来法によると、六価クロムの発生度は20%に達する。
これらの改善策として検討された方法が2つある。それ
は、蒸着速度を速める方法と、真空度を高くする方法で
ある。しかし、どちらも六価クロムが10%発生してし
まう。しかし、本発明による蒸着を行うと、六価クロム
は検出されなかった。
【0024】次からは、本蒸着方法によって、Cr2O3
を用いた反射防止コートを行った場合の、性能比較をし
ていく。
を用いた反射防止コートを行った場合の、性能比較をし
ていく。
【0025】図4はCr2O3を用いない従来様の反射防
止コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射
角依存性を示す図である。また、図10により、波長7
80nmに対しての入射角依存性はグラフ化されてい
る。膜構成は、第1層SiO2膜128.2nm、第2
層Si膜45.2nm、第3層Cr膜200nmよりな
る、3層コートである。このときの入射角による依存性
は、入射角40度を越えると、反射率が高くなってきて
いる。入射角が55度を越えると、反射率が30%を越
えてしまい、実用に耐え難くなる。
止コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射
角依存性を示す図である。また、図10により、波長7
80nmに対しての入射角依存性はグラフ化されてい
る。膜構成は、第1層SiO2膜128.2nm、第2
層Si膜45.2nm、第3層Cr膜200nmよりな
る、3層コートである。このときの入射角による依存性
は、入射角40度を越えると、反射率が高くなってきて
いる。入射角が55度を越えると、反射率が30%を越
えてしまい、実用に耐え難くなる。
【0026】図5はCr2O3を用いた実施例1の反射防
止コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射
角依存性を示す図である。また、図11により、波長7
80nmに対しての入射角依存性はグラフ化されてい
る。膜構成は、第1層(TiO 2+ZnO2)膜41.7
nm、第2層TiO2膜38nm、第3層Cr2O3膜1
80nm、第4層Cr膜20nmよりなる4層コートで
ある。このときの入射角による依存性は、入射角35度
で非常に小さな反射率増加を呈するものの、入射角70
度にいたるまで反射率は10%以下という非常にフラッ
トな反射率特性を有する。また、実用限界の反射率30
%を越えるのは、実に、入射角80度を越えてからであ
る。
止コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射
角依存性を示す図である。また、図11により、波長7
80nmに対しての入射角依存性はグラフ化されてい
る。膜構成は、第1層(TiO 2+ZnO2)膜41.7
nm、第2層TiO2膜38nm、第3層Cr2O3膜1
80nm、第4層Cr膜20nmよりなる4層コートで
ある。このときの入射角による依存性は、入射角35度
で非常に小さな反射率増加を呈するものの、入射角70
度にいたるまで反射率は10%以下という非常にフラッ
トな反射率特性を有する。また、実用限界の反射率30
%を越えるのは、実に、入射角80度を越えてからであ
る。
【0027】図6はCr2O3を用いた実施例2の反射防
止コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射
角依存性を示す図である。また、図12により、波長7
80nmに対しての入射角依存性はグラフ化されてい
る。膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜41.7
nm、第2層Al2O3膜54nm、第3層TiO2膜3
8nm、第4層Cr2O3膜240nm、第5層Cr膜2
0nmよりなる5層コートである。このときの入射角に
よる依存性は、入射角75度にいたるまで反射率は10
%以下という非常にフラットな反射率特性を有する。ま
た、実用限界の反射率30%を越えるのは、実に、入射
角80度をさらに越えてからである。
止コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射
角依存性を示す図である。また、図12により、波長7
80nmに対しての入射角依存性はグラフ化されてい
る。膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜41.7
nm、第2層Al2O3膜54nm、第3層TiO2膜3
8nm、第4層Cr2O3膜240nm、第5層Cr膜2
0nmよりなる5層コートである。このときの入射角に
よる依存性は、入射角75度にいたるまで反射率は10
%以下という非常にフラットな反射率特性を有する。ま
た、実用限界の反射率30%を越えるのは、実に、入射
角80度をさらに越えてからである。
【0028】図7はCr2O3を用いた実施例3反射防止
コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射角
依存性を示す図である。また、図13により、波長78
0nmに対しての入射角依存性はグラフ化されている。
膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜65.3n
m、第2層Al2O3膜82.1nm、第3層TiO2膜
57.8nm、第4層Cr2O3膜50nm、第5層Cr
膜20nmよりなる5層コートである。このときの入射
角による依存性は、入射角35度で一旦20%近くまで
反射率増加を呈するものの、それ以外で入射角80度に
いたるまで反射率は10%以下という非常にフラットな
反射率特性を有する。また、実用限界の反射率30%を
越えことはなく、入射角85度まで、実に反射率20%
以下という反射率特性を得ることができる。
コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射角
依存性を示す図である。また、図13により、波長78
0nmに対しての入射角依存性はグラフ化されている。
膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜65.3n
m、第2層Al2O3膜82.1nm、第3層TiO2膜
57.8nm、第4層Cr2O3膜50nm、第5層Cr
膜20nmよりなる5層コートである。このときの入射
角による依存性は、入射角35度で一旦20%近くまで
反射率増加を呈するものの、それ以外で入射角80度に
いたるまで反射率は10%以下という非常にフラットな
反射率特性を有する。また、実用限界の反射率30%を
越えことはなく、入射角85度まで、実に反射率20%
以下という反射率特性を得ることができる。
【0029】図8はCr2O3を用いた実施例4反射防止
コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射角
依存性を示す図である。また、図14により、波長78
0nmに対しての入射角依存性はグラフ化されている。
膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜16.7n
m、第2層Cr2O3膜150nm、第3層Si膜57n
m、第4層Cr膜20nmよりなる4層コートである。
このときの入射角による依存性は、入射角35度で一旦
20%近くまで反射率増加を呈するものの、それ以外で
入射角65度にいたるまで反射率は10%以下という非
常にフラットな反射率特性を有する。また、入射角75
度まで、反射率30%以下という反射率特性を得ること
ができる。
コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射角
依存性を示す図である。また、図14により、波長78
0nmに対しての入射角依存性はグラフ化されている。
膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜16.7n
m、第2層Cr2O3膜150nm、第3層Si膜57n
m、第4層Cr膜20nmよりなる4層コートである。
このときの入射角による依存性は、入射角35度で一旦
20%近くまで反射率増加を呈するものの、それ以外で
入射角65度にいたるまで反射率は10%以下という非
常にフラットな反射率特性を有する。また、入射角75
度まで、反射率30%以下という反射率特性を得ること
ができる。
【0030】図9はCr2O3を用いた実施例5反射防止
コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射角
依存性を示す図である。また、図15により、波長78
0nmに対しての入射角依存性はグラフ化されている。
膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜17.3n
m、第2層Cr2O3膜150nm、第3層Si膜52n
m、第4層Cr膜20nmよりなる4層コートである。
このときの入射角による依存性は、入射角35度で一旦
20%近くまで反射率増加を呈するものの、それ以外で
入射角65度にいたるまで反射率は10%以下という非
常にフラットな反射率特性を有する。また、入射角75
度まで、反射率30%以下という反射率特性を得ること
ができる。
コートの膜厚構成と、波長780nmに対しての入射角
依存性を示す図である。また、図15により、波長78
0nmに対しての入射角依存性はグラフ化されている。
膜構成は、第1層(TiO2+ZnO2)膜17.3n
m、第2層Cr2O3膜150nm、第3層Si膜52n
m、第4層Cr膜20nmよりなる4層コートである。
このときの入射角による依存性は、入射角35度で一旦
20%近くまで反射率増加を呈するものの、それ以外で
入射角65度にいたるまで反射率は10%以下という非
常にフラットな反射率特性を有する。また、入射角75
度まで、反射率30%以下という反射率特性を得ること
ができる。
【0031】図17に多層膜の例として4層構造による
多層膜を示す。基板10に対し、多層コート9は、基板
10に近い方から、第1層、第2層、第3層、第4層か
ら膜が構成されている。このような構成を有する本実施
例は、実施例1、実施例4、実施例5である。この膜の
層の数は必要、設計に応じて、随時変更される。
多層膜を示す。基板10に対し、多層コート9は、基板
10に近い方から、第1層、第2層、第3層、第4層か
ら膜が構成されている。このような構成を有する本実施
例は、実施例1、実施例4、実施例5である。この膜の
層の数は必要、設計に応じて、随時変更される。
【0032】次に、反射防止コートを鏡面とスリ面に行
った場合の相違を示す。鏡面とは、基板表面が非常にフ
ラットな平面となるように、磨き上げたものである。ま
た、スリ面とは、基板が作り出されたときのまま、また
は粗く平面だしをされた状態の表面である。
った場合の相違を示す。鏡面とは、基板表面が非常にフ
ラットな平面となるように、磨き上げたものである。ま
た、スリ面とは、基板が作り出されたときのまま、また
は粗く平面だしをされた状態の表面である。
【0033】図18は、鏡面を有する基板10に反射防
止コート9を施した例である。入射光11は基板10に
対して、ある入射角14をもって、入射する。このと
き、基板10と多層コート9の境で、反射光13と射出
光12とに分かれる。このとき、反射光13は入射光1
1側への戻り光となってしまい、非常に好ましくない。
したがって、様々な入射角の入射光11を入射させる基
板10に対し、図4、図10に示す従来様の多層コート
を行っても、大きな入射角度を有する入射光11の反射
光13による悪影響は避けられない。しかし、実施例1
〜5に示す多層コートを行えば反射光13による悪影響
を極力抑えることができる。
止コート9を施した例である。入射光11は基板10に
対して、ある入射角14をもって、入射する。このと
き、基板10と多層コート9の境で、反射光13と射出
光12とに分かれる。このとき、反射光13は入射光1
1側への戻り光となってしまい、非常に好ましくない。
したがって、様々な入射角の入射光11を入射させる基
板10に対し、図4、図10に示す従来様の多層コート
を行っても、大きな入射角度を有する入射光11の反射
光13による悪影響は避けられない。しかし、実施例1
〜5に示す多層コートを行えば反射光13による悪影響
を極力抑えることができる。
【0034】図19は入射光11が一定の方向から来る
場合の反射を示す図である。図19(a)は基板がスリ
面の場合、図19(b)は基板が鏡面の場合である。両
図とも多層コート9と射出光12は不図示である。ま
た、反射光13は入射光11と異なる位置から反射して
いるように見えるが、これは図面をわかりやすく表記し
たもので、本来は同じ点に入射して反射するものであ
る。
場合の反射を示す図である。図19(a)は基板がスリ
面の場合、図19(b)は基板が鏡面の場合である。両
図とも多層コート9と射出光12は不図示である。ま
た、反射光13は入射光11と異なる位置から反射して
いるように見えるが、これは図面をわかりやすく表記し
たもので、本来は同じ点に入射して反射するものであ
る。
【0035】図19(b)は入射光11の入射角は一定
なので、反射光13(c)は全て同じ方向になる。よっ
て、この入射角が小さければよいので、従来様のコート
を行って、入射角14を小さくすればよい。
なので、反射光13(c)は全て同じ方向になる。よっ
て、この入射角が小さければよいので、従来様のコート
を行って、入射角14を小さくすればよい。
【0036】図19(a)は反射面がスリ面なので、入
射角14が一定とはならない。よって、反射方向の異な
る反射光13(a),13(b)を発生させてしまう。
したがって、従来様のコートを行っていては、反射によ
る戻り光の影響を受けてしまう。ここで、実施例1〜5
などによるCr2O3を用いた多層コートを施すことによ
り、広範囲な入射角にたいしても、非常に良好な反射防
止特性を持たせることができる。
射角14が一定とはならない。よって、反射方向の異な
る反射光13(a),13(b)を発生させてしまう。
したがって、従来様のコートを行っていては、反射によ
る戻り光の影響を受けてしまう。ここで、実施例1〜5
などによるCr2O3を用いた多層コートを施すことによ
り、広範囲な入射角にたいしても、非常に良好な反射防
止特性を持たせることができる。
【0037】図20は反射面15がスリ面であるプリズ
ムの例である。入射光11がプリズムに入射し射出光1
2と反射光13に分かれる。反射光13は反射面15で
さらに戻り光16となって、入射光11側へ戻ってい
く。これは、大きな悪影響を入射光側にもたらす。した
がって、ここに、多層コートを行うことが必要となって
くる。ここで、従来様の多層コートを行っても良いが、
入射角が大きくなると、効果が小さくなる。そこで、本
実施例によるCr2O3を用いた多層コートを施すことに
より、非常に良好な反射特性を持つことができる。さら
に、反射面15はスリ面のままでも良いことになる。こ
れは、プリズムの1面を鏡面研磨しなくて良いことにな
り、コストダウン、作業工程の削減など非常に好ましい
効果をもたらすことになる。
ムの例である。入射光11がプリズムに入射し射出光1
2と反射光13に分かれる。反射光13は反射面15で
さらに戻り光16となって、入射光11側へ戻ってい
く。これは、大きな悪影響を入射光側にもたらす。した
がって、ここに、多層コートを行うことが必要となって
くる。ここで、従来様の多層コートを行っても良いが、
入射角が大きくなると、効果が小さくなる。そこで、本
実施例によるCr2O3を用いた多層コートを施すことに
より、非常に良好な反射特性を持つことができる。さら
に、反射面15はスリ面のままでも良いことになる。こ
れは、プリズムの1面を鏡面研磨しなくて良いことにな
り、コストダウン、作業工程の削減など非常に好ましい
効果をもたらすことになる。
【0038】
【発明の効果】本発明方法によると、蒸着によるCr2
O3膜形成において、六価クロムを発生させることなく
蒸着が完了する。
O3膜形成において、六価クロムを発生させることなく
蒸着が完了する。
【図1】従来のフローによる蒸着行程
【図2】本発明のフローによる蒸着行程
【図3】従来と本発明による差異
【図4】従来の多層コートの例と性能
【図5】実施例1の多層コートと性能
【図6】実施例2の多層コートと性能
【図7】実施例3の多層コートと性能
【図8】実施例4の多層コートと性能
【図9】実施例5の多層コートと性能
【図10】従来の多層コートの例の性能グラフ
【図11】実施例1の多層コートの性能グラフ
【図12】実施例1の多層コートの性能グラフ
【図13】実施例1の多層コートの性能グラフ
【図14】実施例1の多層コートの性能グラフ
【図15】実施例1の多層コートの性能グラフ
【図16】本発明の装置図
【図17】多層コートの説明図
【図18】反射光説明図
【図19】スリ面と鏡面による反射光の説明図
【図20】本発明を適用するのに適したプリズムの例
1 膜厚監視モニター 2 基板加熱用ヒータ 3 蒸着用ドーム 4 基板 5 酸素ガス導入口 6 試料 7 電子銃 8 抵抗加熱用ボート 9 多層コート 10 基板 11 入射光 12 射出光 13 反射光 14 入射角 15 反射面 16 戻り光
Claims (1)
- 【請求項1】 真空装置中にて基板にCr2O3の蒸着を
行う真空蒸着工程において、真空排気を行い目標とする
真空度に到達後、酸素を導入し、酸素雰囲気中でCrを
蒸散させ、基板上にCr2O3膜を形成することを特徴と
する真空蒸着方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32444595A JPH09165671A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 蒸着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32444595A JPH09165671A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 蒸着方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09165671A true JPH09165671A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18165900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32444595A Pending JPH09165671A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 蒸着方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09165671A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003043211A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Nidec Copal Corp | 薄膜型ndフィルタ及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP32444595A patent/JPH09165671A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003043211A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Nidec Copal Corp | 薄膜型ndフィルタ及びその製造方法 |
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