JPH09166160A - クラッチ制御装置 - Google Patents
クラッチ制御装置Info
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- JPH09166160A JPH09166160A JP7329321A JP32932195A JPH09166160A JP H09166160 A JPH09166160 A JP H09166160A JP 7329321 A JP7329321 A JP 7329321A JP 32932195 A JP32932195 A JP 32932195A JP H09166160 A JPH09166160 A JP H09166160A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- stroke
- pid
- control
- coefficient
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、クラッチ制御装置に関し、流体圧
式クラッチアクチュエータにおける流体圧とクラッチス
トロークとの非線型性に起因する制御特性を改善し、シ
ョックの発生しないクラッチの断接を実現できるように
する。 【解決手段】 摩擦クラッチ1と、流体圧源7から供給
される流体圧力により摩擦クラッチ1を駆動するクラッ
チアクチュエータ6と、摩擦クラッチ1の実ストローク
が車両状態に基づいて設定された目標ストロークに近づ
くようにクラッチアクチュエータ6の作動を制御して摩
擦クラッチ1の実ストロークを調整するフィードバック
制御手段Fとをそなえ、フィードバック制御手段Fにそ
なえられるPID演算手段44によるPID制御係数
を、実ストロークが基準値よりも摩擦クラッチ1の接続
側にある場合と開放側にある場合とで異なるように設定
する。
式クラッチアクチュエータにおける流体圧とクラッチス
トロークとの非線型性に起因する制御特性を改善し、シ
ョックの発生しないクラッチの断接を実現できるように
する。 【解決手段】 摩擦クラッチ1と、流体圧源7から供給
される流体圧力により摩擦クラッチ1を駆動するクラッ
チアクチュエータ6と、摩擦クラッチ1の実ストローク
が車両状態に基づいて設定された目標ストロークに近づ
くようにクラッチアクチュエータ6の作動を制御して摩
擦クラッチ1の実ストロークを調整するフィードバック
制御手段Fとをそなえ、フィードバック制御手段Fにそ
なえられるPID演算手段44によるPID制御係数
を、実ストロークが基準値よりも摩擦クラッチ1の接続
側にある場合と開放側にある場合とで異なるように設定
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと動力伝
達系とを断接する摩擦クラッチの作動を制御するクラッ
チ制御装置に関し、特に、PID制御を用いながら摩擦
クラッチの作動制御を改善できるようにした、クラッチ
制御装置に関する。
達系とを断接する摩擦クラッチの作動を制御するクラッ
チ制御装置に関し、特に、PID制御を用いながら摩擦
クラッチの作動制御を改善できるようにした、クラッチ
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の乗用車においては、トルクコンバ
ータをそなえた自動変速機が広く普及してきており、運
転者は、発進後や停止に至るまで、変速段切換のための
クラッチ操作や変速レバー操作等を行なう必要がなくな
り、自動車の運転操作の容易化や自動化が推進されてい
る。
ータをそなえた自動変速機が広く普及してきており、運
転者は、発進後や停止に至るまで、変速段切換のための
クラッチ操作や変速レバー操作等を行なう必要がなくな
り、自動車の運転操作の容易化や自動化が推進されてい
る。
【0003】一方、トラック・バス等の大型車両におい
ては、大型車用のトルクコンバータ式自動変速機のコス
トが高いこと、および手動変速機に比べて動力伝達効率
が低下するため燃費や出力が低下すること等が原因で、
操作面でのメリットが大きいにもかかわらず市場に広く
普及していない。最近では、従来の摩擦クラッチ及び手
動変速機を、ブレーキ等に用いる油圧やエア圧等の流体
圧を駆動源として利用しながら、それぞれをアクチュエ
ータを用いて駆動できるようにして、各アクチュエータ
を電子制御するようにしたシステムも提供されるように
なっている。
ては、大型車用のトルクコンバータ式自動変速機のコス
トが高いこと、および手動変速機に比べて動力伝達効率
が低下するため燃費や出力が低下すること等が原因で、
操作面でのメリットが大きいにもかかわらず市場に広く
普及していない。最近では、従来の摩擦クラッチ及び手
動変速機を、ブレーキ等に用いる油圧やエア圧等の流体
圧を駆動源として利用しながら、それぞれをアクチュエ
ータを用いて駆動できるようにして、各アクチュエータ
を電子制御するようにしたシステムも提供されるように
なっている。
【0004】特に、従来の手動による摩擦クラッチの接
続操作に関しては、積載重量の大小や急坂路や平坦路等
の路面状況に応じて運転者が微妙にクラッチの接続速度
を変えるなどの熟練を要する操作であった。このため、
特に、近年増加しつつある女性ドライバや高齢者ドライ
バや初心者ドライバにとっては、かかる車両の操作は容
易ではなく、クラッチの自動化による車両の操作性の向
上に対する要望が高まっている。
続操作に関しては、積載重量の大小や急坂路や平坦路等
の路面状況に応じて運転者が微妙にクラッチの接続速度
を変えるなどの熟練を要する操作であった。このため、
特に、近年増加しつつある女性ドライバや高齢者ドライ
バや初心者ドライバにとっては、かかる車両の操作は容
易ではなく、クラッチの自動化による車両の操作性の向
上に対する要望が高まっている。
【0005】そこで、クラッチの自動化についての種々
の技術が開発されているが、このような従来のクラッチ
を自動化する装置(即ち、クラッチ制御装置)において
も、やはり積載重量や道路状況の変化に対して必ずしも
適切に対応した制御とはなっしおらず、発進や変速時の
クラッチ接続及び開放(遮断)の際に、運転者の予期し
ない急接続等によるクラッチ断接ショックを少なからず
招いてしまう。
の技術が開発されているが、このような従来のクラッチ
を自動化する装置(即ち、クラッチ制御装置)において
も、やはり積載重量や道路状況の変化に対して必ずしも
適切に対応した制御とはなっしおらず、発進や変速時の
クラッチ接続及び開放(遮断)の際に、運転者の予期し
ない急接続等によるクラッチ断接ショックを少なからず
招いてしまう。
【0006】このような不具合解決する一手段として、
最近では例えば図7に示すようにPID回路を用いたフ
ィードバック制御が採用されるようになっている。つま
り、図7に示すように、流体圧源としてのエアタンク7
とクラッチアクチュエータ6との間に、入力信号に応じ
てエア圧を調整可能な電磁弁101が介装されている。
一方、アクセル開度やクラッチ伝達トルク等の諸条件に
基づいて設定されたクラッチの目標ストロークの値と、
クラッチアクチュエータ6の出力部に設置されたクラッ
チストロークセンサ104の検出値(つまり、実ストロ
ークの値)とが、PID回路102に入力され、このP
ID回路102からのPID出力がアンプ103で増幅
されて、電磁弁101に制御信号として出力されるよう
になっている。
最近では例えば図7に示すようにPID回路を用いたフ
ィードバック制御が採用されるようになっている。つま
り、図7に示すように、流体圧源としてのエアタンク7
とクラッチアクチュエータ6との間に、入力信号に応じ
てエア圧を調整可能な電磁弁101が介装されている。
一方、アクセル開度やクラッチ伝達トルク等の諸条件に
基づいて設定されたクラッチの目標ストロークの値と、
クラッチアクチュエータ6の出力部に設置されたクラッ
チストロークセンサ104の検出値(つまり、実ストロ
ークの値)とが、PID回路102に入力され、このP
ID回路102からのPID出力がアンプ103で増幅
されて、電磁弁101に制御信号として出力されるよう
になっている。
【0007】PID回路102内では、一般に以下のよ
うな演算が行なわれ、クラッチストロークにおけるフィ
ードバック制御が行なわれる。つまり、クラッチストロ
ークセンサ104の検出値である実ストローク値と、目
標ストロークの値との偏差uに対して、次式によりPI
D出力値yが演算される。
うな演算が行なわれ、クラッチストロークにおけるフィ
ードバック制御が行なわれる。つまり、クラッチストロ
ークセンサ104の検出値である実ストローク値と、目
標ストロークの値との偏差uに対して、次式によりPI
D出力値yが演算される。
【0008】 y=Kp・u+Ki・∫udt+KD(du/dt) ここで、PID出力yは、クラッチのストローク増加量
指令値であり、クラッチストロークセンサ104により
検出された実ストロークにこのPID出力yを加えた量
がストローク量指令値となる。また、Kpは比例動作係
数,Kiは積分動作係数,KDは微分動作係数であり、
それぞれ適宜初期設定される。これらの係数Kp,K
i,KDはPID制御係数又はPID定数ともいう。
指令値であり、クラッチストロークセンサ104により
検出された実ストロークにこのPID出力yを加えた量
がストローク量指令値となる。また、Kpは比例動作係
数,Kiは積分動作係数,KDは微分動作係数であり、
それぞれ適宜初期設定される。これらの係数Kp,K
i,KDはPID制御係数又はPID定数ともいう。
【0009】また、このような技術に関し、例えば特開
昭64−41646号公報には、PID制御係数を連続
的に切り換える技術が開示されており、例えば特公平4
−77171号公報には、油圧式発進クラッチ制御に関
し、クラッチピストンのストローク時間等のために生じ
る時間遅れの間におけるPID制御の積分器による偏差
蓄積を回避する技術が開示されている。また、特開平4
−19340号公報や特開平4−159437号公報に
は、内燃機関における回転数制御についてPID制御を
行なう技術が開示されている。さらに、特開平4−25
2857号公報には、燃料噴射ポンプの噴射時期制御装
置をPID制御する技術が開示されている。
昭64−41646号公報には、PID制御係数を連続
的に切り換える技術が開示されており、例えば特公平4
−77171号公報には、油圧式発進クラッチ制御に関
し、クラッチピストンのストローク時間等のために生じ
る時間遅れの間におけるPID制御の積分器による偏差
蓄積を回避する技術が開示されている。また、特開平4
−19340号公報や特開平4−159437号公報に
は、内燃機関における回転数制御についてPID制御を
行なう技術が開示されている。さらに、特開平4−25
2857号公報には、燃料噴射ポンプの噴射時期制御装
置をPID制御する技術が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のPID回路を用いたクラッチのフィードバッ
ク制御では、以下のような課題がある。すなわち、空気
圧式アクチュエータといったクラッチアクチュエータ6
は、一般に図2に示すような特性をそなえている。
うな従来のPID回路を用いたクラッチのフィードバッ
ク制御では、以下のような課題がある。すなわち、空気
圧式アクチュエータといったクラッチアクチュエータ6
は、一般に図2に示すような特性をそなえている。
【0011】図2は、横軸にクラッチストロークをと
り、縦軸にエア圧をとって、供給エア圧に対し実現され
るクラッチストロークを示している。この図2に示すよ
うに、クラッチアクチュエータ6は、作動流体が圧縮性
をそなえていることに起因して、ストロークを増加させ
る方向と減少させる方向とで、ヒステリシス特性を発生
する。
り、縦軸にエア圧をとって、供給エア圧に対し実現され
るクラッチストロークを示している。この図2に示すよ
うに、クラッチアクチュエータ6は、作動流体が圧縮性
をそなえていることに起因して、ストロークを増加させ
る方向と減少させる方向とで、ヒステリシス特性を発生
する。
【0012】また、図中A点を超えないストローク領域
のエア圧については、ストロークに関しほぼ線型関係が
成立しているが、図中A点を超えるストローク領域のエ
ア圧については、ストロークに関し相関関係が大きく変
化する。したがって、例えばクラッチストロークが図中
A点を超えない場合には、PID演算により良好な制御
が行なえるとしても、このようにクラッチストロークが
A点を超えない範囲に適したPID制御係数によって、
クラッチストロークが図中A点を超えるように大きい範
囲での制御を行なうと、図5の特性aに示すようにクラ
ッチ切り点付近でのPID出力が大き過ぎて、実ストロ
ーク特性bがオーバーシュートする。
のエア圧については、ストロークに関しほぼ線型関係が
成立しているが、図中A点を超えるストローク領域のエ
ア圧については、ストロークに関し相関関係が大きく変
化する。したがって、例えばクラッチストロークが図中
A点を超えない場合には、PID演算により良好な制御
が行なえるとしても、このようにクラッチストロークが
A点を超えない範囲に適したPID制御係数によって、
クラッチストロークが図中A点を超えるように大きい範
囲での制御を行なうと、図5の特性aに示すようにクラ
ッチ切り点付近でのPID出力が大き過ぎて、実ストロ
ーク特性bがオーバーシュートする。
【0013】このため、クラッチストロークの全域にわ
たって同一の相関関係で、つまり同一のPID制御係数
でクラッチのフィードバック制御を行なうと、クラッチ
の応答性や整定性が悪化するという課題がある。つま
り、従来の技術では、このような流体圧式クラッチアク
チュエータにおける、流体圧とクラッチストロークとの
非線型性に起因する制御特性を十分に改善することがで
きない。
たって同一の相関関係で、つまり同一のPID制御係数
でクラッチのフィードバック制御を行なうと、クラッチ
の応答性や整定性が悪化するという課題がある。つま
り、従来の技術では、このような流体圧式クラッチアク
チュエータにおける、流体圧とクラッチストロークとの
非線型性に起因する制御特性を十分に改善することがで
きない。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、流体圧式クラッチアクチュエータにおける流
体圧とクラッチストロークとの非線型性に起因する制御
特性を改善し、ショックの発生しないクラッチの断接を
実現できるようにした、クラッチ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
たもので、流体圧式クラッチアクチュエータにおける流
体圧とクラッチストロークとの非線型性に起因する制御
特性を改善し、ショックの発生しないクラッチの断接を
実現できるようにした、クラッチ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のクラッチ制御装
置では、PID演算手段におけるPID制御係数を、ク
ラッチストロークが基準値よりも基準値よりも上記摩擦
クラッチの接続側にある場合と開放側にある場合とで異
なるように設定することにより、上記の接続側と開放側
とでそれぞれに適したクラッチストローク制御を実現で
きるようになっている。
置では、PID演算手段におけるPID制御係数を、ク
ラッチストロークが基準値よりも基準値よりも上記摩擦
クラッチの接続側にある場合と開放側にある場合とで異
なるように設定することにより、上記の接続側と開放側
とでそれぞれに適したクラッチストローク制御を実現で
きるようになっている。
【0016】すなわち、本発明のクラッチ制御装置は、
エンジンと動力伝達系とを断接しうる摩擦クラッチと、
流体圧源から供給される流体圧力により上記摩擦クラッ
チを駆動するクラッチアクチュエータと、上記摩擦クラ
ッチの実ストロークが、車両状態に基づいて設定された
上記摩擦クラッチの目標ストロークに近づくように、上
記クラッチアクチュエータの作動を制御して上記実スト
ロークを調整しうるフィードバック制御手段とをそなえ
たクラッチ制御装置において、上記フィードバック制御
手段がPID演算手段をそなえ、上記PID演算手段に
よるPID制御係数が、上記実ストロークが基準値より
も上記摩擦クラッチの接続側にある場合と開放側にある
場合とで異なるように設定されていることを特徴として
いる。
エンジンと動力伝達系とを断接しうる摩擦クラッチと、
流体圧源から供給される流体圧力により上記摩擦クラッ
チを駆動するクラッチアクチュエータと、上記摩擦クラ
ッチの実ストロークが、車両状態に基づいて設定された
上記摩擦クラッチの目標ストロークに近づくように、上
記クラッチアクチュエータの作動を制御して上記実スト
ロークを調整しうるフィードバック制御手段とをそなえ
たクラッチ制御装置において、上記フィードバック制御
手段がPID演算手段をそなえ、上記PID演算手段に
よるPID制御係数が、上記実ストロークが基準値より
も上記摩擦クラッチの接続側にある場合と開放側にある
場合とで異なるように設定されていることを特徴として
いる。
【0017】上記基準値としては、上記実ストロークの
変化に対する上記流体圧力の変化の割合が変化した時の
実ストロークであることが好ましい。また、上記PID
演算手段が、上記実ストロークと上記目標ストロークと
の差に第1の係数を乗じた値と、上記の差を時間に関し
て積分した値に第2の係数を乗じた値と、上記の差を時
間に関して微分した値に第3の係数を乗じた値と、の和
であるストローク操作量を算出する演算手段をそなえ、
上記の第1の係数と第2の係数と第3の係数とから、上
記PID制御係数が構成されて、上記実ストロークが上
記基準値よりも上記摩擦クラッチの接続側にある場合の
上記第1,第2,第3の係数の値が、上記実ストローク
が上記基準値よりも上記摩擦クラッチの開放側にある場
合の上記第1,第2,第3の係数の値よりもそれぞれ小
さくなるように設定されることが好ましい。
変化に対する上記流体圧力の変化の割合が変化した時の
実ストロークであることが好ましい。また、上記PID
演算手段が、上記実ストロークと上記目標ストロークと
の差に第1の係数を乗じた値と、上記の差を時間に関し
て積分した値に第2の係数を乗じた値と、上記の差を時
間に関して微分した値に第3の係数を乗じた値と、の和
であるストローク操作量を算出する演算手段をそなえ、
上記の第1の係数と第2の係数と第3の係数とから、上
記PID制御係数が構成されて、上記実ストロークが上
記基準値よりも上記摩擦クラッチの接続側にある場合の
上記第1,第2,第3の係数の値が、上記実ストローク
が上記基準値よりも上記摩擦クラッチの開放側にある場
合の上記第1,第2,第3の係数の値よりもそれぞれ小
さくなるように設定されることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図6は本装置の一実施
形態としてのクラッチ制御装置を示すもので、図1はそ
の要部構成を模式的に示すブロック図、図2はそのアク
チュエータ特性を示すグラフ、図3はそのPID出力特
性を示すグラフ、図4はその動作を説明するためのフロ
ーチャート、図5はその動作状態を示すグラフ、図6は
このクラッチ制御装置をそなえた機械式自動変速機装置
を示す模式的ブロック図である。
の形態について説明する。図1〜図6は本装置の一実施
形態としてのクラッチ制御装置を示すもので、図1はそ
の要部構成を模式的に示すブロック図、図2はそのアク
チュエータ特性を示すグラフ、図3はそのPID出力特
性を示すグラフ、図4はその動作を説明するためのフロ
ーチャート、図5はその動作状態を示すグラフ、図6は
このクラッチ制御装置をそなえた機械式自動変速機装置
を示す模式的ブロック図である。
【0019】本クラッチ制御装置は、例えば図6のブロ
ック図に示すような機械式自動変速機装置にそなえられ
る。このような機械式自動変速機装置は、例えばトラッ
クやバス等の大型自動車に適している。ここで、図6に
示す機械式自動変速機装置のシステム構成について説明
すると、トルク断接用クラッチ機構(以下、クラッチと
いう)1及びトランスミッション2が、それぞれマニュ
アル車と同様の、乾式の単板摩擦クラッチ(摩擦クラッ
チ)及び同期噛み合い式トランスミッションで構成され
る。
ック図に示すような機械式自動変速機装置にそなえられ
る。このような機械式自動変速機装置は、例えばトラッ
クやバス等の大型自動車に適している。ここで、図6に
示す機械式自動変速機装置のシステム構成について説明
すると、トルク断接用クラッチ機構(以下、クラッチと
いう)1及びトランスミッション2が、それぞれマニュ
アル車と同様の、乾式の単板摩擦クラッチ(摩擦クラッ
チ)及び同期噛み合い式トランスミッションで構成され
る。
【0020】そして、本クラッチ制御装置は、摩擦クラ
ッチを有するクラッチ機構1,後述するクラッチアクチ
ュエータとしての流体圧式アクチュエータ6及び後述す
るようにクラッチアクチュエータの作動を制御してその
実ストロークを調整するフィードバック制御手段Fとか
ら構成される。再び図6を参照すると、エンジン3は、
そのインジェクションポンプ4を電子ガバナコントロー
ルユニット5からの制御信号で制御することにより、所
望の運転状態に保たれるように構成されている。
ッチを有するクラッチ機構1,後述するクラッチアクチ
ュエータとしての流体圧式アクチュエータ6及び後述す
るようにクラッチアクチュエータの作動を制御してその
実ストロークを調整するフィードバック制御手段Fとか
ら構成される。再び図6を参照すると、エンジン3は、
そのインジェクションポンプ4を電子ガバナコントロー
ルユニット5からの制御信号で制御することにより、所
望の運転状態に保たれるように構成されている。
【0021】そして、クラッチ1およびトランスミッシ
ョン2の操作は、流体圧で作動するクラッチアクチュエ
ータとしての流体圧式アクチュエータ6およびギヤシフ
ト手段としてのギヤシフトユニット15で行なうように
なっており、流体圧としてエア圧が用いられており、ア
クチュエータ6については空気圧式アクチュエータとも
称する。特に、ここでは、そのエア源(流体圧源)とし
ては、ブレーキ作動用の空気圧源を利用している。
ョン2の操作は、流体圧で作動するクラッチアクチュエ
ータとしての流体圧式アクチュエータ6およびギヤシフ
ト手段としてのギヤシフトユニット15で行なうように
なっており、流体圧としてエア圧が用いられており、ア
クチュエータ6については空気圧式アクチュエータとも
称する。特に、ここでは、そのエア源(流体圧源)とし
ては、ブレーキ作動用の空気圧源を利用している。
【0022】すなわち、ブレーキ作動用の空気圧源とし
てメイン用エアタンク7が設けられており、エアマスタ
8,9を介しホイールシリンダ10,11へ作動エアを
供給してその作動を行なわせるように構成されている。
これらは、図示しないブレーキバルブにより制御される
が、坂道発進時には、坂道発進補助ブレーキ用マグネッ
トバルブ12,13の動作により自動的な制動が行なわ
れるように構成されている。
てメイン用エアタンク7が設けられており、エアマスタ
8,9を介しホイールシリンダ10,11へ作動エアを
供給してその作動を行なわせるように構成されている。
これらは、図示しないブレーキバルブにより制御される
が、坂道発進時には、坂道発進補助ブレーキ用マグネッ
トバルブ12,13の動作により自動的な制動が行なわ
れるように構成されている。
【0023】そして、これらの制動系における作動エア
は、エマージェンシ用エアタンク14によりバックアッ
プされている。さらに、制動系の作動エアは、空気圧式
アクチュエータ6およびギヤシフトユニット15に供給
されるようになっており、それぞれの動作により所要の
運転状態が実現されるように構成されている。
は、エマージェンシ用エアタンク14によりバックアッ
プされている。さらに、制動系の作動エアは、空気圧式
アクチュエータ6およびギヤシフトユニット15に供給
されるようになっており、それぞれの動作により所要の
運転状態が実現されるように構成されている。
【0024】そして、空気圧式アクチュエータ6および
ギヤシフトユニット15の動作は、機械式自動トランス
ミッション用コントロールユニット16により制御され
るようになっている。コントロールユニット16には、
アクセルペダル17の踏込量(以下、アクセル開度とい
う),セレクタ18のセレクト信号,プッシュボタン1
9による坂道発進補助ブレーキ信号がそれぞれ入力され
るとともに、電子ガバナコントロールユニット5からエ
ンジン回転数,クラッチ1からクラッチ回転数,トラン
スミッション2からトランスミッションギヤ位置および
車速がそれぞれ入力されるように構成されている。
ギヤシフトユニット15の動作は、機械式自動トランス
ミッション用コントロールユニット16により制御され
るようになっている。コントロールユニット16には、
アクセルペダル17の踏込量(以下、アクセル開度とい
う),セレクタ18のセレクト信号,プッシュボタン1
9による坂道発進補助ブレーキ信号がそれぞれ入力され
るとともに、電子ガバナコントロールユニット5からエ
ンジン回転数,クラッチ1からクラッチ回転数,トラン
スミッション2からトランスミッションギヤ位置および
車速がそれぞれ入力されるように構成されている。
【0025】コントロールユニット16は、所要のマイ
クロコンピュータをそなえており、上記の各検出信号に
基づいて、クラッチ1及びトランスミッション2の制御
を行うように、クラッチ制御機能(クラッチ制御手段)
16Aと、トランスミッション制御機能(トランスミッ
ション制御手段)16Bとをそなえている。そして、こ
のコントロールユニット16では、電子ガバナコントロ
ールユニット5へアクセル信号を出力するとともに、ク
ラッチ制御手段16Aからクラッチ1へクラッチ断接制
御信号を、トランスミッション制御手段16Bからギヤ
シフトユニット15へトランスミッションギヤ位置信号
を、その他の制動系へも所要の制御信号を、それぞれ出
力するようになっている。なお、図6中の39はエマジ
ェンシスイッチボックスである。
クロコンピュータをそなえており、上記の各検出信号に
基づいて、クラッチ1及びトランスミッション2の制御
を行うように、クラッチ制御機能(クラッチ制御手段)
16Aと、トランスミッション制御機能(トランスミッ
ション制御手段)16Bとをそなえている。そして、こ
のコントロールユニット16では、電子ガバナコントロ
ールユニット5へアクセル信号を出力するとともに、ク
ラッチ制御手段16Aからクラッチ1へクラッチ断接制
御信号を、トランスミッション制御手段16Bからギヤ
シフトユニット15へトランスミッションギヤ位置信号
を、その他の制動系へも所要の制御信号を、それぞれ出
力するようになっている。なお、図6中の39はエマジ
ェンシスイッチボックスである。
【0026】また、本装置では、運転者の意志はすべて
アクセル開度およびセレクタ18の位置により伝達され
るように構成されており、エンジン始動後セレクタ18
を「D」(Drive)レンジまたは「Pw」(Pow
er)レンジに設定すると、ギヤは「2nd」に入り、
この状態でアクセルペダル17を踏み込むと、発進動作
が始まるようになっている。
アクセル開度およびセレクタ18の位置により伝達され
るように構成されており、エンジン始動後セレクタ18
を「D」(Drive)レンジまたは「Pw」(Pow
er)レンジに設定すると、ギヤは「2nd」に入り、
この状態でアクセルペダル17を踏み込むと、発進動作
が始まるようになっている。
【0027】この発進動作には、クラッチ1の結合動作
が伴うが、このクラッチ1の結合にかかるクラッチ制御
は、発進操作がショックなく円滑に行なえるように、ア
クセル開度に対応してエンジン制御と連動して行われる
ようになっている。そして、この後の走行時にも、アク
セル開度に対応してクラッチ制御やシフト(変速段切り
換え)制御が、エンジン制御と連動して行われるように
なっている。このため、これらの制御系には、アクセル
開度に対応した変速段の選択データやクラッチストロー
クデータに関するマップ等が記憶されており、このよう
なマップ等を用いて、クラッチ制御やシフト制御やエン
ジン制御が相互に連動して行なわれるようになってい
る。
が伴うが、このクラッチ1の結合にかかるクラッチ制御
は、発進操作がショックなく円滑に行なえるように、ア
クセル開度に対応してエンジン制御と連動して行われる
ようになっている。そして、この後の走行時にも、アク
セル開度に対応してクラッチ制御やシフト(変速段切り
換え)制御が、エンジン制御と連動して行われるように
なっている。このため、これらの制御系には、アクセル
開度に対応した変速段の選択データやクラッチストロー
クデータに関するマップ等が記憶されており、このよう
なマップ等を用いて、クラッチ制御やシフト制御やエン
ジン制御が相互に連動して行なわれるようになってい
る。
【0028】ところで、クラッチ1はマニュアル車と同
じ固体摩擦式クラッチとしての乾式単板クラッチを使用
されているが、マニュアル車のクラッチブースタに代え
て、電気−空気圧サーボのクラッチアクチュエータ6が
装備されている。そして、クラッチアクチュエータ6
は、コントロールユニット16のクラッチ制御手段16
Aからの制御信号により接用と断用との2系統4個の電
磁弁(図示せず)を開閉して制御を行なうように構成さ
れている。
じ固体摩擦式クラッチとしての乾式単板クラッチを使用
されているが、マニュアル車のクラッチブースタに代え
て、電気−空気圧サーボのクラッチアクチュエータ6が
装備されている。そして、クラッチアクチュエータ6
は、コントロールユニット16のクラッチ制御手段16
Aからの制御信号により接用と断用との2系統4個の電
磁弁(図示せず)を開閉して制御を行なうように構成さ
れている。
【0029】また、発進時や変速時のクラッチ1の微調
整は、電磁弁を短周期に開閉するデューティ制御により
行なわれるように構成されており、デューティ比を調整
することにより、クラッチアクチュエータ6の作動速度
を調整したり前述のクラッチストローク自体を制御した
りできるように構成されている。ところで、本クラッチ
制御装置に着目すると、図1に示されるように構成され
ており、クラッチアクチェータ6によるクラッチストロ
ークを検出するクラッチストロークセンサ104と、ク
ラッチストロークセンサ104の検出信号に基づき目標
ストロークを達成するようにPIDフィードバック制御
を行なうフィードバック制御手段Fとが設けられてい
る。
整は、電磁弁を短周期に開閉するデューティ制御により
行なわれるように構成されており、デューティ比を調整
することにより、クラッチアクチュエータ6の作動速度
を調整したり前述のクラッチストローク自体を制御した
りできるように構成されている。ところで、本クラッチ
制御装置に着目すると、図1に示されるように構成され
ており、クラッチアクチェータ6によるクラッチストロ
ークを検出するクラッチストロークセンサ104と、ク
ラッチストロークセンサ104の検出信号に基づき目標
ストロークを達成するようにPIDフィードバック制御
を行なうフィードバック制御手段Fとが設けられてい
る。
【0030】すなわち、フィードバック制御手段Fの制
御信号に基づく電磁弁101の所要の動作により、エア
源であるエアタンク7(図6参照)からの供給エア量が
デューティ制御されて、クラッチアクチュエータとして
の空気圧式アクチュエータ6が駆動され、所望のクラッ
チストロークが実現されるように構成されている。ここ
で、スプール式電磁弁43には、PID制御回路(PI
D制御手段)44の出力をアンプ45により増幅して入
力されるようになっている。
御信号に基づく電磁弁101の所要の動作により、エア
源であるエアタンク7(図6参照)からの供給エア量が
デューティ制御されて、クラッチアクチュエータとして
の空気圧式アクチュエータ6が駆動され、所望のクラッ
チストロークが実現されるように構成されている。ここ
で、スプール式電磁弁43には、PID制御回路(PI
D制御手段)44の出力をアンプ45により増幅して入
力されるようになっている。
【0031】さらに、PID制御回路44には、クラッ
チストロークセンサ104の検出信号がフィードバック
信号として入力されるようになっており、クラッチアク
チュエータとしての空気圧式アクチュエータ6は、クラ
ッチストロークセンサ104の検出信号に基づいてフィ
ードバック制御されるようになっている。そして、制御
手段Fにおけるクラッチアクチュエータとしての空気圧
式アクチュエータ6は、図2に示すような特性をそなえ
ている。
チストロークセンサ104の検出信号がフィードバック
信号として入力されるようになっており、クラッチアク
チュエータとしての空気圧式アクチュエータ6は、クラ
ッチストロークセンサ104の検出信号に基づいてフィ
ードバック制御されるようになっている。そして、制御
手段Fにおけるクラッチアクチュエータとしての空気圧
式アクチュエータ6は、図2に示すような特性をそなえ
ている。
【0032】ここで図2は、横軸にクラッチストローク
をとり、縦軸にエア圧をとって、供給エア圧に対し実現
されるクラッチストロークを示している。図2に示すよ
うに、クラッチアクチュエータとしての空気圧式アクチ
ュエータ6は、作動流体が圧縮性をそなえていることに
起因して、ストロークを増加させる方向と、減少させる
方向とで、ヒステリシスを発生する特性となっている。
をとり、縦軸にエア圧をとって、供給エア圧に対し実現
されるクラッチストロークを示している。図2に示すよ
うに、クラッチアクチュエータとしての空気圧式アクチ
ュエータ6は、作動流体が圧縮性をそなえていることに
起因して、ストロークを増加させる方向と、減少させる
方向とで、ヒステリシスを発生する特性となっている。
【0033】また、実ストロークの基準値を示す点、即
ち、図中A点(ストロークAの点)を超えないストロー
ク領域については、エア圧とストロークとがほぼ線型関
係をそなえており、図中A点を超えるストローク領域の
エア圧については、この線型関係が成立しない特性とな
る。すなわち、図2中の点t1 〜t2 に至る特性および
t3 〜t4 の特性は、ほぼ平坦な特性になっており、同
一のエア圧に対し広い範囲のストロークが対応する。
ち、図中A点(ストロークAの点)を超えないストロー
ク領域については、エア圧とストロークとがほぼ線型関
係をそなえており、図中A点を超えるストローク領域の
エア圧については、この線型関係が成立しない特性とな
る。すなわち、図2中の点t1 〜t2 に至る特性および
t3 〜t4 の特性は、ほぼ平坦な特性になっており、同
一のエア圧に対し広い範囲のストロークが対応する。
【0034】このような特性をそなえたクラッチアクチ
ュエータとしての空気圧式アクチュエータ6により制御
が行なわれるが、この制御に関しPID回路44は次の
ように構成されている。すなわち、クラッチストローク
センサ104の出力である実ストロークと、コントロー
ルユニット16から出力される目標ストロークとの偏差
uに対し、次式によるPID出力yが行なわれるように
構成されている。
ュエータとしての空気圧式アクチュエータ6により制御
が行なわれるが、この制御に関しPID回路44は次の
ように構成されている。すなわち、クラッチストローク
センサ104の出力である実ストロークと、コントロー
ルユニット16から出力される目標ストロークとの偏差
uに対し、次式によるPID出力yが行なわれるように
構成されている。
【0035】 y=Kp・u+Ki・∫udt+KD(du/dt) ここで、PID出力yは、クラッチのストローク増加量
指令値であり、クラッチストロークセンサ104により
検出された実ストロークにこのPID出力yを加えた量
がストローク量指令値となる。また、第1項(Kp・
u)は比例動作(P動作)分であり、第2項(Ki・∫
udt)は積分動作(I動作)分であり、第3項(KD
(du/dt))は微分動作(D動作)分である。そし
て、Kp,Ki,KDはそれぞれ比例動作係数,積分動
作係数,微分動作係数であり、それぞれ適宜初期設定さ
れる。これらの係数Kp,Ki,KDはPID制御係数
又はPID定数ともいう。
指令値であり、クラッチストロークセンサ104により
検出された実ストロークにこのPID出力yを加えた量
がストローク量指令値となる。また、第1項(Kp・
u)は比例動作(P動作)分であり、第2項(Ki・∫
udt)は積分動作(I動作)分であり、第3項(KD
(du/dt))は微分動作(D動作)分である。そし
て、Kp,Ki,KDはそれぞれ比例動作係数,積分動
作係数,微分動作係数であり、それぞれ適宜初期設定さ
れる。これらの係数Kp,Ki,KDはPID制御係数
又はPID定数ともいう。
【0036】そして、各係数(定数)Kp,Ki,KD
はそれぞれが第1の係数と第2の係数とをそなえてお
り、第1の各係数の組み合わせが第1のPID定数(第
1のPID制御係数)を構成し、第2の各係数の組み合
わせが第2のPID定数(第2のPID制御係数)を構
成している。ここで、第1のPID定数は、クラッチス
トロークが基準値(即ち、図2中のA点)よりもクラッ
チ接続側にある場合におけるフィードバック制御のため
に設定されている。実ストロークの基準値を示す点、即
ち、図中A点(ストロークAの点) また、第2のPID定数は、クラッチストロークが基準
値(A点)よりもクラッチ開放(遮断)側にある場合に
おけるフィードバック制御のために設定されている。
はそれぞれが第1の係数と第2の係数とをそなえてお
り、第1の各係数の組み合わせが第1のPID定数(第
1のPID制御係数)を構成し、第2の各係数の組み合
わせが第2のPID定数(第2のPID制御係数)を構
成している。ここで、第1のPID定数は、クラッチス
トロークが基準値(即ち、図2中のA点)よりもクラッ
チ接続側にある場合におけるフィードバック制御のため
に設定されている。実ストロークの基準値を示す点、即
ち、図中A点(ストロークAの点) また、第2のPID定数は、クラッチストロークが基準
値(A点)よりもクラッチ開放(遮断)側にある場合に
おけるフィードバック制御のために設定されている。
【0037】特に、通常、リターンスプリングにより、
接続方向に付勢されているクラッチを接続よりも速い速
度で且つ上記のリターンスプリング力に打ち勝つように
して開放させるために、実ストロークが基準値よりも接
続側にある場合のPID制御係数(第1のPID定数)
の値のほうが、実ストロークが基準値よりも開放側にあ
る場合のPID制御係数(第2のPID定数)の値より
も小さく設定されている。
接続方向に付勢されているクラッチを接続よりも速い速
度で且つ上記のリターンスプリング力に打ち勝つように
して開放させるために、実ストロークが基準値よりも接
続側にある場合のPID制御係数(第1のPID定数)
の値のほうが、実ストロークが基準値よりも開放側にあ
る場合のPID制御係数(第2のPID定数)の値より
も小さく設定されている。
【0038】そして、これらの第1のPID定数と第2
のPID定数とが、クラッチストロークに基づきフィー
ドバック制御手段Fにおいて切り換え設定されるように
なっている。ところで、PID定数の切り換え設定を行
なうべく、クラッチ制御手段16A(図6参照)が、ク
ラッチストロークセンサ104の検出したクラッチスト
ロークを記憶する記憶手段42が設けられており、記憶
手段42のクラッチストローク記憶値に基づいた所定の
クラッチッストローク変化検出時におけるクラッチスト
ローク値が、切り換え設定すべき所定ストロークとして
設定されるように構成されている。
のPID定数とが、クラッチストロークに基づきフィー
ドバック制御手段Fにおいて切り換え設定されるように
なっている。ところで、PID定数の切り換え設定を行
なうべく、クラッチ制御手段16A(図6参照)が、ク
ラッチストロークセンサ104の検出したクラッチスト
ロークを記憶する記憶手段42が設けられており、記憶
手段42のクラッチストローク記憶値に基づいた所定の
クラッチッストローク変化検出時におけるクラッチスト
ローク値が、切り換え設定すべき所定ストロークとして
設定されるように構成されている。
【0039】そして、上述の所定のクラッチッストロー
ク変化検出時は、クラッチストロークの移動スピードに
基づくPID制御回路44出力の変化時であるように構
成されている。本実施形態のクラッチ制御装置は、この
ように構成されるので、第1および第2のPID定数
は、例えば図4のフローチャートに沿うようにして設定
される。
ク変化検出時は、クラッチストロークの移動スピードに
基づくPID制御回路44出力の変化時であるように構
成されている。本実施形態のクラッチ制御装置は、この
ように構成されるので、第1および第2のPID定数
は、例えば図4のフローチャートに沿うようにして設定
される。
【0040】まず、ステップS1においてPID出力y
の変化速度が正である状態において所定以上に変化した
かどうかが判断される。すなわち、記憶手段42におけ
るクラッチストローク記憶値に基づき変化速度が常時算
出されて監視されており、図3の時間t1 における点B
のように、変化速度が正である状態において、変化速度
が大きく変化した(傾きが変わった)場合にステップS
1から「YES」ルートを採り、ステップS2が実行さ
れる。
の変化速度が正である状態において所定以上に変化した
かどうかが判断される。すなわち、記憶手段42におけ
るクラッチストローク記憶値に基づき変化速度が常時算
出されて監視されており、図3の時間t1 における点B
のように、変化速度が正である状態において、変化速度
が大きく変化した(傾きが変わった)場合にステップS
1から「YES」ルートを採り、ステップS2が実行さ
れる。
【0041】ステップS2においては、その時点におけ
る実ストローク(これが、ストロークAに相当する)S
Bが記憶される。そして、ステップS3が実行され、そ
の後の実ストロークが、記憶された実ストロークSBよ
り大きいかどうかが判断され、図3の時間t1 〜t2 に
おける状態では実ストロークが増加している状態である
ため、「NO」ルートをとってストローク5が実行され
る。
る実ストローク(これが、ストロークAに相当する)S
Bが記憶される。そして、ステップS3が実行され、そ
の後の実ストロークが、記憶された実ストロークSBよ
り大きいかどうかが判断され、図3の時間t1 〜t2 に
おける状態では実ストロークが増加している状態である
ため、「NO」ルートをとってストローク5が実行され
る。
【0042】ステップS5では第2のPID定数が設定
され、同定数によるPID制御が行なわれることとな
る。したがって、第1の定数から第2の定数への切り換
え設定が行なわれることとなる。これにより、点Bから
PID出力の増加率が減じられ、図5におけるように、
実ストロークの増加状態も減じられて、切り換えられな
い場合における実線の特性から、定数を切り換えた場合
における点線の特性に変更される。
され、同定数によるPID制御が行なわれることとな
る。したがって、第1の定数から第2の定数への切り換
え設定が行なわれることとなる。これにより、点Bから
PID出力の増加率が減じられ、図5におけるように、
実ストロークの増加状態も減じられて、切り換えられな
い場合における実線の特性から、定数を切り換えた場合
における点線の特性に変更される。
【0043】したがって、定数を切り換えない場合にお
ける特性に発生しているオーバーシュートが、定数を切
り換えた場合における点線の特性のように発生しないよ
うになる。これにより、クラッチ装置の断動作が、衝撃
を発生させることなく、良好な収束性をもって行なわれ
ることとなる。
ける特性に発生しているオーバーシュートが、定数を切
り換えた場合における点線の特性のように発生しないよ
うになる。これにより、クラッチ装置の断動作が、衝撃
を発生させることなく、良好な収束性をもって行なわれ
ることとなる。
【0044】これは、PID制御回路44において、実
ストロークの変化速度に依存したPID出力の変化が、
特に微分動作の影響により大きく発生するためであり、
PID定数の切り換えにより、その状態を解消して、制
御動作を改善することができる。一方、クラッチ装置を
断状態から接状態にする場合は、PID出力の変化速度
が負であるため、ステップS1において「NO」ルート
を採り、ステップS4において第1のPID定数に切り
換えられて、図2における線型特性に整合したフィード
バック制御が行なわれる。
ストロークの変化速度に依存したPID出力の変化が、
特に微分動作の影響により大きく発生するためであり、
PID定数の切り換えにより、その状態を解消して、制
御動作を改善することができる。一方、クラッチ装置を
断状態から接状態にする場合は、PID出力の変化速度
が負であるため、ステップS1において「NO」ルート
を採り、ステップS4において第1のPID定数に切り
換えられて、図2における線型特性に整合したフィード
バック制御が行なわれる。
【0045】なお、上述のストローク変化速度が変化す
る変化点は、クラッチ装置のバネ定数が変化する半クラ
ッチ近辺のポイントに対応している。このようにして、
PID制御をクラッチストロークの全域にわたり同一の
PID制御係数(PID定数)で行なった場合に発生す
る、応答性および整定性の悪化が防止されるようにな
る。
る変化点は、クラッチ装置のバネ定数が変化する半クラ
ッチ近辺のポイントに対応している。このようにして、
PID制御をクラッチストロークの全域にわたり同一の
PID制御係数(PID定数)で行なった場合に発生す
る、応答性および整定性の悪化が防止されるようにな
る。
【0046】また、図2中A点を超えない領域における
良好なPID制御を実現しながら、A点を超えるクラッ
チストローク領域におけるPID制御を、クラッチ切り
点付近でのPID出力を抑えて、ストロークのオーバー
シュートを発生しない状態で行ないうるようになるので
ある。なお、本クラッチ制御装置は、実施形態で示した
ような機械式自動変速機に限らず、他の変速機にも、ま
た、変速機に限らず、他の動力の断接を行なう箇所に適
用することができる。
良好なPID制御を実現しながら、A点を超えるクラッ
チストローク領域におけるPID制御を、クラッチ切り
点付近でのPID出力を抑えて、ストロークのオーバー
シュートを発生しない状態で行ないうるようになるので
ある。なお、本クラッチ制御装置は、実施形態で示した
ような機械式自動変速機に限らず、他の変速機にも、ま
た、変速機に限らず、他の動力の断接を行なう箇所に適
用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のクラッチ
制御装置によれば、以下のような効果及び利点を得るこ
とができる。つまり、PID制御をクラッチストローク
の全域にわたり同一の係数で行なった場合に発生する、
応答性および整定性の悪化が防止されるようになる。
制御装置によれば、以下のような効果及び利点を得るこ
とができる。つまり、PID制御をクラッチストローク
の全域にわたり同一の係数で行なった場合に発生する、
応答性および整定性の悪化が防止されるようになる。
【0048】そして、クラッチストロークの小さい範囲
における良好なPID制御を実現しながら、クラッチス
トロークの大きい範囲におけるPID制御を、クラッチ
切り点付近でのPID出力を抑えて、ストロークのオー
バーシュートを発生しない状態で行ないうるようにな
る。また、クラッチストロークの全域にわたり良好なP
IDフィードバック制御が行なわれるようになって、ク
ラッチ接断時のショックを回避しうるようになり、通常
の流体クラッチ利用による自動変速機に近い運転フィー
リングが得られるようになる。
における良好なPID制御を実現しながら、クラッチス
トロークの大きい範囲におけるPID制御を、クラッチ
切り点付近でのPID出力を抑えて、ストロークのオー
バーシュートを発生しない状態で行ないうるようにな
る。また、クラッチストロークの全域にわたり良好なP
IDフィードバック制御が行なわれるようになって、ク
ラッチ接断時のショックを回避しうるようになり、通常
の流体クラッチ利用による自動変速機に近い運転フィー
リングが得られるようになる。
【0049】さらに、PID制御係数を変化させるため
のクラッチストロークの基準値を確実に判定することが
できて、クラッチストローク制御の精度を向上させるこ
とができる。特に、上記基準値として、実ストロークの
変化に対する流体圧力の変化の割合が変化した時の実ス
トロークを採用することで、該クラッチストロークの基
準値の判定をより確実且つ容易に行なうことができる。
のクラッチストロークの基準値を確実に判定することが
できて、クラッチストローク制御の精度を向上させるこ
とができる。特に、上記基準値として、実ストロークの
変化に対する流体圧力の変化の割合が変化した時の実ス
トロークを採用することで、該クラッチストロークの基
準値の判定をより確実且つ容易に行なうことができる。
【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチ制御装置
の要部構成を模式的に示すブロック図である。
の要部構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのクラッチ制御装置
のアクチュエータの特性を示すグラフである。
のアクチュエータの特性を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施形態としてのクラッチ制御装置
のPID出力特性を示すグラフである。
のPID出力特性を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施形態としてのクラッチ制御装置
の動作を説明するためのフローチャートである。
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態としてのクラッチ制御装置
の動作状態を示すグラフである。
の動作状態を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施形態としてのクラッチ制御装置
をそなえた機械式自動変速機装置の全体構成を示す模式
的ブロック図である。
をそなえた機械式自動変速機装置の全体構成を示す模式
的ブロック図である。
【図7】従来例としてのクラッチ制御装置の要部を模式
的に示すブロック図である。
的に示すブロック図である。
【符号の説明】 1 トルク断接用クラッチ機構(クラッチ) 2 トランスミッション 3 エンジン 4 インジェクションポンプ 5 電子ガバナコントロールユニット 6 クラッチアクチュエータとしての流体圧式アクチュ
エータ(空気圧式アクチュエータ9 7 ブレーキ作動用の流体圧源(空気圧源)としてメイ
ン用エアタンク 8,9 エアマスタ 10,11 ホイールシリンダ 12,13 坂道発進補助ブレーキ用マグネットバルブ 14 エマージェンシ用エアタンク 15 ギヤシフト手段としてのギヤシフトユニット 16 自動車用機械式自動トランスミッション用コント
ロールユニット 16A クラッチ制御手段 16B トランスミッション制御手段 17 アクセルペダル 18 セレクタ 19 プッシュボタン 39 エマジェンシスイッチボックス 42 記憶手段 43 スプール式電磁弁 44 PID制御回路(PID制御手段) 45 アンプ 104 クラッチストロークセンサ F フィードバック制御手段
エータ(空気圧式アクチュエータ9 7 ブレーキ作動用の流体圧源(空気圧源)としてメイ
ン用エアタンク 8,9 エアマスタ 10,11 ホイールシリンダ 12,13 坂道発進補助ブレーキ用マグネットバルブ 14 エマージェンシ用エアタンク 15 ギヤシフト手段としてのギヤシフトユニット 16 自動車用機械式自動トランスミッション用コント
ロールユニット 16A クラッチ制御手段 16B トランスミッション制御手段 17 アクセルペダル 18 セレクタ 19 プッシュボタン 39 エマジェンシスイッチボックス 42 記憶手段 43 スプール式電磁弁 44 PID制御回路(PID制御手段) 45 アンプ 104 クラッチストロークセンサ F フィードバック制御手段
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンと動力伝達系とを断接しうる摩
擦クラッチと、 流体圧源から供給される流体圧力により上記摩擦クラッ
チを駆動するクラッチアクチュエータと、 上記摩擦クラッチの実ストロークが、車両状態に基づい
て設定された上記摩擦クラッチの目標ストロークに近づ
くように、上記クラッチアクチュエータの作動を制御し
て上記実ストロークを調整しうるフィードバック制御手
段とをそなえたクラッチ制御装置において、 上記フィードバック制御手段がPID演算手段をそな
え、 上記PID演算手段によるPID制御係数が、上記実ス
トロークが基準値よりも上記摩擦クラッチの接続側にあ
る場合と開放側にある場合とで異なるように設定されて
いることを特徴とする、クラッチ制御装置。 - 【請求項2】 上記基準値が、上記実ストロークの変化
に対する上記流体圧力の変化の割合が変化した時の実ス
トロークであることを特徴とする、請求項1記載のクラ
ッチ制御装置。 - 【請求項3】 上記PID演算手段が、上記実ストロー
クと上記目標ストロークとの差に第1の係数を乗じた値
と、上記の差を時間に関して積分した値に第2の係数を
乗じた値と、上記の差を時間に関して微分した値に第3
の係数を乗じた値と、の和であるストローク操作量を算
出する演算手段をそなえ、 上記の第1の係数と第2の係数と第3の係数とから、上
記PID制御係数が構成されて、 上記実ストロークが上記基準値よりも上記摩擦クラッチ
の接続側にある場合の上記第1,第2,第3の係数の値
が、上記実ストロークが上記基準値よりも上記摩擦クラ
ッチの開放側にある場合の上記第1,第2,第3の係数
の値よりもそれぞれ小さくなるように設定されているこ
とを特徴とする、請求項1記載のクラッチ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7329321A JPH09166160A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | クラッチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7329321A JPH09166160A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | クラッチ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09166160A true JPH09166160A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18220157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7329321A Withdrawn JPH09166160A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | クラッチ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09166160A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001301494A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-10-31 | Mitsubishi Motors Corp | 機械式自動変速機の変速制御装置 |
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