JPH0916946A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH0916946A
JPH0916946A JP15934095A JP15934095A JPH0916946A JP H0916946 A JPH0916946 A JP H0916946A JP 15934095 A JP15934095 A JP 15934095A JP 15934095 A JP15934095 A JP 15934095A JP H0916946 A JPH0916946 A JP H0916946A
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metal powder
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JP15934095A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Hara
克俊 原
Masahide Okumura
正秀 奥村
Hitoshi Otsuka
仁史 大塚
Manabu Hosoya
学 細矢
Koji Yokoyama
耕治 横山
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散性に優れた磁性塗料から形成された磁性
層を含有する磁気記録媒体及びその製造方法を提供する
こと。 【構成】 本発明は、磁性層が、有機溶剤で予め表面処
理された強磁性金属粉末を含有することを特徴とする磁
気記録媒体、及び、磁性層が、有機溶剤で予め表面処理
され、更に強磁性金属粉末100重量部に対して樹脂5
〜30重量部で表面被覆されてなる強磁性金属粉末を含
有することを特徴とする磁気記録媒体、並びに、有機溶
剤で予め強磁性金属粉末を表面処理した状態で、1〜1
0分放置する工程を含むことを特徴とする磁気記録媒体
の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープや磁気ディ
スク等として使用される磁気記録媒体及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録
媒体の磁性層は、一般に磁性塗料を非磁性支持体上に塗
布し、乾燥することにより得られる。磁性塗料は、溶媒
中に主に固形の磁性粉と結合剤とを含有しており、その
他に磁気記録媒体に要求される種々の特性を満たすため
に、通常、帯電防止剤、研磨剤、潤滑剤、分散剤等が添
加されている。そして、非磁性支持体上に塗布する前
に、磁性層の硬度を調整するために硬化剤が添加され
る。
【0003】磁性塗料の主な製造方法としては、次に示
す方法が挙げられる。即ち、先ずV型コーンミキサー、
プラネタリーミキサー、ヘンシェルミキサー等を用いて
磁性粉と少量の結合剤樹脂とを均一に混合し、次にニー
ダー、連続式ニーダー(エクストルーダー)等の如き強
力な混練機を用いて、磁性粉と少量の結合剤樹脂を混合
し、更に溶剤を加えて固形分濃度35〜45%(重量基
準、以下同じ)にて攪拌してペースト状のミルベースを
得る。次いで、サンドミル等により分散操作を行って、
固形分の分散状態を向上させる。その後、溶媒を添加し
て固形分濃度30〜40%に希釈し、濾過によって凝集
物や不純物を除去する。そして、更に硬化剤を添加する
ことにより磁性塗料を得る。上述のようにして製造され
た磁性塗料を非磁性支持体上に塗布することにより、磁
気記録媒体の磁性層が得られる。
【0004】ところで、磁気記録媒体においては、優れ
た耐久性や電磁変換特性等の特性が要求され、かかる特
性を有する磁気記録媒体を得るためには、磁性層を形成
する磁性塗料中の磁性粉が均一に分散していることが必
要である。しかし、上記の塗布型の磁気記録媒体にあっ
ては、近年、磁性粉の微粒子化が押し進められており、
これに伴って分散性が低下するという問題がある。そこ
で、分散性を向上させるための研究が鋭意押し進められ
ている。例えば、特開昭62−8330号公報には、研
磨剤やカーボンブラック等の添加剤を樹脂で表面コーテ
ィングすることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
何れの方法によっても、磁気記録媒体の磁性層を形成す
る磁性塗料の分散が不十分であり、分散状態を安定に保
てなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、分散性に優れた
磁性塗料から形成された磁性層を含有する磁気記録媒体
及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
した結果、磁性層が、有機溶剤で予め表面処理されてな
る強磁性粉末を含有する磁気記録媒体、及び磁性層が、
有機溶剤で予め表面処理し、更に特定量の樹脂で表面被
覆されてなる強磁性粉末を含有する磁気記録媒体、並び
に有機溶剤で予め強磁性金属粉末を表面処理した状態で
特定時間放置する工程を含む磁気記録媒体の製造方法
が、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0008】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、磁性層が、有機溶剤で予め表面処理された強磁性金
属粉末を含有することを特徴とする磁気記録媒体(以
下、第1発明という)を提供するものである。
【0009】また、本発明は、磁性層が、有機溶剤で予
め表面処理され、更に強磁性金属粉末100重量部に対
して樹脂5〜30重量部で表面被覆されてなる強磁性金
属粉末を含有することを特徴とする磁気記録媒体(以
下、第2発明という)を提供するものである。
【0010】また、本発明は、有機溶剤で予め強磁性金
属粉末を表面処理した状態で、1〜10分放置する工程
を含むことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法(以
下、第3発明という)を提供するものである。
【0011】以下、本発明(第1発明〜第3発明)につ
いて詳細に説明する。
【0012】先ず、上記第1発明の磁気記録媒体につい
て説明する。上記第1発明の磁気記録媒体は、その磁性
層が、有機溶剤で予め表面処理された強磁性金属粉末を
含有するものである。上記表面処理は、強磁性金属粉末
100重量部に対して有機溶剤10〜35重量部、好ま
しくは20〜35重量部で予め表面処理するのが望まし
い。ここで、上記有機溶剤の表面処理量が10重量部未
満であると、強磁性金属粉末を十分に表面処理(被覆)
することができず、良好な分散性を得ることができな
い。また、35重量部を超えると、次工程のニーダー、
連続式ニーダー等での固形分濃度が低下し、十分な混練
が行えない惧れがある。
【0013】また、上記強磁性金属粉末は、その100
重量%(全体)が表面処理されているのが好ましい。
【0014】上記の表面処理される強磁性金属粉末とし
ては、例えば、Fe系、Co系、Fe−Co合金、Fe
−Ni合金、Fe−Co−Ni合金、Fe−Ni−Cr
合金等の強磁性金属粉末等が挙げられる。
【0015】また、上記有機溶剤としては、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系の
溶剤、酢酸エチル等のエステル系の溶剤、エーテル、グ
リコールジメチルエーテル等のエーテル系の溶剤、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等のタール系(芳香族炭化水
素系)の溶剤、メチレンクロライド、四塩化炭素等の塩
素化炭化水素系の溶剤等が挙げられ、これらを適宜選択
して使用することができる。
【0016】上記強磁性金属粉末の表面処理の方法とし
ては、例えば、次のようにして行われる。先ず、強磁性
金属粉末を、高速回転できる羽根を有する粉体混合機
(例えば、ヘンシェルミキサー等)に入れ、好ましくは
周速25m/sec以上の高速回転で数分程度処理す
る。これにより上記強磁性金属粉末は解砕され、より微
粉化される。次いで、有機溶剤をヘンシェルミキサーに
入れ、好ましくは周速5〜15m/sec程度の低速な
いしは中速で数分(例えば、約1〜10分、好ましくは
約1〜5分)程度攪拌羽根を回転させて表面処理する。
【0017】上記第1発明の磁気記録媒体は、上記の有
機溶剤で表面処理された強磁性金属粉末と共に、研磨
剤、帯電防止剤、潤滑剤、分散剤等の通常磁気記録媒体
に用いられる添加剤を用いて常法により磁性塗料を作成
し、該磁性塗料をポリエチレンテレフタレートフィルム
等の非磁性支持体上に塗布することにより得ることがで
きる。
【0018】次に、上記第2発明の磁気記録媒体につい
て説明する。上記第2発明の磁気記録媒体は、その磁性
層が、有機溶剤で予め表面処理され、更に強磁性金属粉
末100重量部に対して樹脂5〜30重量部で表面被覆
されてなる強磁性金属粉末を含有するものである。
【0019】上記の表面処理及び表面被覆される強磁性
金属粉末としては、前記第1発明で用いられる強磁性金
属粉末の例示と同じものが挙げられる。
【0020】上記強磁性粉末の表面処理に用いられる有
機溶剤としては、前記第1発明で用いられる有機溶剤の
例示と同じものが挙げられ、これらを適宜選択して使用
することができる。上記有機溶剤の表面処理量は、特に
制限されないが、強磁性金属粉末100重量部に対し
て、10〜35重量部であるのが好ましい。
【0021】また、上記強磁性金属粉末は、その100
重量%(全体)が上記有機溶剤により表面処理されてい
るのが好ましい。
【0022】上記強磁性粉末の表面被覆に用いられる樹
脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は反応型樹
脂、及びこれらの混合物等が挙げられる。具体的には、
例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体等の塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリア
ミド樹脂、アクリル系樹脂、ブタジエン系樹脂、ウレタ
ンエラストマー等のウレタン系樹脂、イソシアネート硬
化型樹脂等が挙げられる。
【0023】上記樹脂の表面被覆量は、強磁性金属粉末
100重量部に対して、5〜30重量部であり、10〜
20重量部であるのが好ましい。ここで、上記樹脂の表
面被覆量が5重量部未満であると、強磁性金属粉末を十
分に被覆することができず、良好な分散性を得ることが
できない。また、30重量部を超えると、樹脂量過多に
なり、その磁気記録媒体の出力を十分確保することが困
難となる。
【0024】また、上記強磁性金属粉末は、その100
重量%(全体)が上記樹脂により表面被覆されているの
が好ましい。
【0025】上記強磁性金属粉末の表面処理及び表面被
覆の方法としては、例えば、次のようにして行う方法等
が挙げられる。先ず、強磁性金属粉末を、高速回転でき
る羽根を有する粉体混合機(例えば、ヘンシェルミキサ
ー等)に入れ、好ましくは周速25m/sec以上の高
速回転で数分程度処理する。これにより上記強磁性金属
粉末は解砕され、より微粉化される。次いで、有機溶剤
をヘンシェルミキサーに入れ、好ましくは周速5〜15
m/sec程度の低速ないしは中速で数分(例えば、1
〜10分、好ましくは2〜5分)程度攪拌羽根を回転さ
せて表面処理する。その後、樹脂粉末を入れて上記と同
じ周速で表面被覆(例えば、1〜10分、好ましくは2
〜5分)する。
【0026】上記第2発明の磁気記録媒体は、上記の有
機溶剤で表面処理され、更に上記の樹脂で表面被覆され
た強磁性金属粉末と共に、研磨剤、帯電防止剤、潤滑
剤、分散剤等の通常磁気記録媒体に用いられる添加剤を
用いて常法により磁性塗料を作成し、該磁性塗料をポリ
エチレンテレフタレートフィルム等の非磁性支持体上に
塗布することにより得ることができる。
【0027】更に、上記第3発明の磁気記録媒体の製造
方法について説明する。上記第3発明は、有機溶剤で予
め強磁性金属粉末を表面処理した状態で、1〜10分放
置する工程を含む磁気記録媒体の製造方法である。
【0028】上記の放置する工程は、上記の表面処理し
た状態で、1〜10分間、好ましくは5〜10分間、窒
素圧下で放置するのが望ましい。ここで、上記放置時間
が1分未満であると、十分なヌレ性を付与することがで
きず、10分を超えても、特に効果に大差がなくなる。
【0029】上記の表面処理される強磁性金属粉末とし
ては、前記第1発明で用いられる強磁性金属粉末の例示
と同じものが挙げられる。
【0030】上記強磁性粉末の表面処理に用いられる有
機溶剤としては、前記第1発明で用いられる有機溶剤の
例示と同じものが挙げられ、これらを適宜選択して使用
することができる。また、上記有機溶剤は、樹脂を含有
するのが好ましく、該樹脂としては、前記第2発明で用
いられる樹脂の例示と同じものが挙げられ、特に塩化ビ
ニル系樹脂、ウレタン系樹脂、及びこれらの混合物が好
ましい。上記有機溶剤の表面処理量は、特に制限されな
いが、強磁性金属粉末100重量部に対して、10〜3
5重量部であるのが好ましい。
【0031】また、上記強磁性金属粉末は、その100
重量%(全体)が上記有機溶剤により表面処理されてい
るのが好ましい。
【0032】上記強磁性金属粉末の表面処理の方法とし
ては、例えば、次のようにして行う方法等が挙げられ
る。先ず、強磁性金属粉末を、高速回転できる羽根を有
する粉体混合機(例えば、ヘンシェルミキサー等)に入
れ、好ましくは周速25m/sec以上の高速回転で数
分程度処理する。これにより上記強磁性金属粉末は解砕
され、より微粉化される。次いで、有機溶剤、好ましく
は有機溶剤及び樹脂をヘンシェルミキサーに入れ、好ま
しくは周速5〜15m/sec程度の低速ないしは中速
で数分(例えば、1〜10分、好ましくは2〜5分)程
度攪拌羽根を回転させて表面処理する。
【0033】上記第3発明の磁気記録媒体の製造方法
は、下記のようにして実施される。上述の表面処理した
状態で、1〜10分放置する工程を行い、その後、表面
処理された強磁性金属粉末と共に、研磨剤、帯電防止
剤、潤滑剤、分散剤等の通常磁気記録媒体に用いられる
添加剤を用いて、混練工程等の通常磁性塗料の製造方法
に用いられる工程を行って磁性塗料を作成し、該磁性塗
料をポリエチレンテレフタレートフィルム等の非磁性支
持体上に乾燥塗膜(磁性層)が好ましくは10〜40μ
mとなるようにアプリケーター等を用いて塗布し、乾燥
させる。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の磁気記録媒体及びその製造
方法について、該磁気記録媒体の磁性層を形成する磁性
塗料を製造する際に用いるヘンシェルミキサーと共に図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明の磁気記録
媒体の磁性層を形成する磁性塗料を製造する際に用いる
ヘンシェルミキサーを示す概略図である。
【0035】本実施例で用いられる上記ヘンシェルミキ
サー20は、図1に示すように、攪拌槽10と、該攪拌
槽10の中に備えられた下羽根1及び上羽根2からなる
攪拌羽根と、該攪拌槽10に接続された溶剤ライン4、
樹脂ライン5及び窒素ライン6と、それらの各ラインに
備えられたバルブ9と、該攪拌槽10の上に備えられた
粉体供給ホッパー7と、該粉体供給ホッパー7及び該攪
拌槽10の間にあるダンパー8と、モーター3とを具備
して構成されている。
【0036】本発明の磁気記録媒体の磁性層を形成する
磁性塗料は、図1に示すヘンシェルミキサーを用いて、
次のように製造される。即ち、先ず、強磁性金属粉末
を、粉体供給ホッパー7からダンパー8を通じて攪拌槽
10に入れ、好ましくは周速25m/sec以上の高速
で、下羽根1及び上羽根2を備えた攪拌羽根をモーター
3により数分程度回転させる。これにより上記強磁性金
属粉末は解砕され、より微粉化される。この後、上記有
機溶剤、樹脂及び窒素を、それぞれのライン(有機溶剤
は溶剤ライン4から、樹脂は樹脂ライン5から、窒素は
窒素ライン6から)必要に応じて上記ヘンシェルミキサ
ー20に入れ、好ましくは周速5〜15m/sec程度
の低速ないしは中速で数分(例えば、約1〜10分、好
ましくは約1〜5分)程度上記攪拌羽根を回転させて表
面処理又は表面被覆する。この際、上記有機溶剤、樹脂
及び窒素は、それぞれ上記溶剤ライン4、樹脂ライン5
及び窒素ライン6に備えられたバルブ9によって、使用
量を調節する。
【0037】以下の実施例1〜3及び比較例1,2によ
り、本発明の磁気記録媒体及びその製造方法を具体的に
説明する。なお、以下で使用するヘンシェルミキサーと
しては、上述した図1のヘンシェルミキサーを用いた。
【0038】実施例1 三井三池化工機(株)製のFM20C/IX三井ヘンシ
ェルミキサーにFe系の金属磁性粉末100重量部を入
れ、攪拌羽根先端部(下羽根の先端部のことをいう、以
下同じ)における周速を30m/secとして2分間混
合した。この後、混合物の濃度が80重量%(以下、単
に%で表す)となる量の有機溶剤〔メチルエチルケトン
とトルエンとシクロヘキサノンとの混合溶剤(混合比は
等量)〕を上記ヘンシェルミキサーに入れ、攪拌羽根先
端部における周速を10m/secとして2分間混合し
た。この後、一部の試料を取り出して観察したところ、
すべての金属磁性粉末の表面が有機溶剤で濡れていた。
次に、上記ヘンシェルミキサーに、アルミナ10重量
部、カーボンブラック1重量部、及び塩化ビニル系共重
合体樹脂10重量部を加え、攪拌羽根先端部における周
速を10m/secとして3分間混合した。この後、更
に5重量部のウレタン系樹脂を上記ヘンシェルミキサー
に加え、攪拌羽根先端部における速度を10m/sec
として3分間混合した。そして、処理された混合物を連
続式2軸混練機により混練し、次いでサンドミルを用い
て分散し、この後3重量部の潤滑剤を添加し、濾過した
後、イソシアネート系の硬化剤5重量部を添加して磁性
塗料とした。上記磁性塗料をポリエチレンテレフタレー
トフィルム上に乾燥塗膜が約10μmとなるようにアプ
リケータを用いて塗布し、乾燥させた。得られた塗膜を
有するフィルムを一部切り取り、市販のグロスメーター
で光反射率(以下、グロスという)を求めたところ、1
25であった。さらに、分散状態が向上すると、粒子の
配向度が上昇することから、残留磁束密度/飽和磁束密
度との比である角形比の測定も行い、分散状態を評価し
た。その結果は0.84であった。
【0039】実施例2 三井三池化工機(株)製のFM20C/IX三井ヘンシ
ェルミキサーにFe系の金属磁性粉末100重量部を入
れ、攪拌羽根先端部における周速を30m/secとし
て2分間混合した。この後、混合物の濃度が80%とな
る量の有機溶剤〔メチルエチルケトンとトルエンとシク
ロヘキサノンとの混合溶剤(混合比は等量)〕を上記ヘ
ンシェルミキサーに入れ、攪拌羽根先端部における周速
を10m/secとして2分間混合した。次いで、更に
5重量部のウレタン系樹脂を上記ヘンシェルミキサーに
入れ、攪拌羽根先端部における周速を10m/secと
して3分間混合した。この後、一部の試料を取り出して
観察したところ、すべての金属磁性粉末の表面が有機溶
剤とウレタン樹脂とで被覆されていた。 次に、上記ヘ
ンシェルミキサーに、アルミナ10重量部、カーボンブ
ラック1重量部、及び塩化ビニル系共重合体樹脂10重
量部を加え、攪拌羽根先端部における周速を10m/s
ecとして3分間混合した。そして、処理された混合物
を連続式2軸混練機により混練し、次いでサンドミルを
用いて分散し、この後3重量部の潤滑剤を添加し、濾過
した後、イソシアネート系の硬化剤5重量部を添加して
磁性塗料とした。上記磁性塗料をポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に乾燥塗膜が約10μmとなるように
アプリケータを用いて塗布し、乾燥させた。得られた塗
膜を有するフィルムを一部切り取り、市販のグロスメー
ターでグロスを求めたところ、125であった。さら
に、分散状態が向上すると、粒子の配向度が上昇するこ
とから、残留磁束密度/飽和磁束密度との比である角形
比の測定も行い、分散状態を評価した。その結果は0.
85であった。
【0040】実施例3 三井三池化工機(株)製のFM20C/IX三井ヘンシ
ェルミキサーにFe系の金属磁性粉末100重量部を入
れ、攪拌羽根先端部における周速を30m/secとし
て2分間混合した。この後、混合物の濃度が80%とな
る量の有機溶剤〔メチルエチルケトンとトルエンとシク
ロヘキサノンとの混合溶剤(混合比は等量)〕、5重量
部のウレタン樹脂、及び10重量部の塩化ビニル系共重
合体樹脂を上記ヘンシェルミキサーに入れ、攪拌羽根先
端部における速度を10m/secとして2分間混合し
たのち、5分間窒素圧下で放置した。この後、一部の試
料を取り出して観察したところ、すべての金属磁性粉末
の表面が有機溶剤と樹脂(ウレタン樹脂及び塩化ビニル
系共重合体樹脂)とで被覆されていた。次に、上記ヘン
シェルミキサーに、アルミナ10重量部及びカーボンブ
ラック1重量部を加え、攪拌羽根先端部における周速を
10m/secとして3分間混合した。そして、処理さ
れた混合物を連続式2軸混練機により混練し、次いでサ
ンドミルを用いて分散し、この後3重量部の潤滑剤を添
加し、濾過した後、イソシアネート系の硬化剤5重量部
を添加して磁性塗料とした。上記磁性塗料をポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に乾燥塗膜が約10μmと
なるようにアプリケータを用いて塗布し、乾燥させた。
得られた塗膜を有するフィルムを一部切り取り、市販の
グロスメーターでグロスを求めたところ、127であっ
た。さらに、分散状態が向上すると、粒子の配向度が上
昇することから、残留磁束密度/飽和磁束密度との比で
ある角形比の測定も行い、分散状態を評価した。その結
果は0.85であった。
【0041】比較例1 三井三池化工機(株)製のFM20C/IX三井ヘンシ
ェルミキサーにFe系の金属磁性粉末100重量部を入
れ、攪拌羽根先端部における周速を30m/secとし
て2分間混合した。この後、アルミナ10重量部、カー
ボンブラック1重量部、及び塩化ビニル系共重合体樹脂
10重量部を上記ヘンシェルミキサーに入れ、攪拌羽根
先端部における速度を10m/secとして3分間混合
した。次いで、5重量部のウレタン系樹脂と、混合物の
固形分が80%となる量の有機溶剤〔メチルエチルケト
ンとトルエンとシクロヘキサノンとの混合溶剤(混合比
は等量)〕とを上記ヘンシェルミキサーに加え、攪拌羽
根先端部における速度を10m/secとして3分間混
合した。そして、処理された混合物を連続式2軸混練機
により混練し、次いでサンドミルを用いて分散し、この
後3重量部の潤滑剤を添加し、濾過した後、イソシアネ
ート系の硬化剤5重量部を添加して磁性塗料とした。上
記磁性塗料をポリエチレンテレフタレートフィルム上に
乾燥塗膜が約10μmとなるようにアプリケータを用い
て塗布し、乾燥させた。得られた塗膜を有するフィルム
を一部切り取り、市販のグロスメーターでグロスを求め
たところ、100であった。さらに、分散状態が向上す
ると、粒子の配向度が上昇することから、残留磁束密度
/飽和磁束密度との比である角形比の測定も行い、分散
状態を評価した。その結果は0.82であった。
【0042】比較例2 (株)森山製作所製のS5−2双腕型オープンニーダー
にFe系の金属磁性粉100重量部とアルミナ10重量
部とを入れ、ローター回転数前側50rpm、後側30
rpmとして10分間混合した。この後、5重量部のウ
レタン系樹脂と、混合物の固形分が80%となる量の有
機溶剤〔メチルエチルケトンとトルエンとシクロヘキサ
ノンとの混合溶剤(混合比は等量)〕とを上記オープン
ニーダーに加えて固練りを行い、次いでサンドミルを用
いて分散し、更に3重量部の潤滑剤を添加し、濾過した
後イソシアネート系の硬化剤5重量部を添加して磁性塗
料とした。上記磁性塗料をポリエチレンテレフタレート
フィルム上に乾燥塗膜が約10μmとなるようにアプリ
ケータを用いて塗布し、乾燥させた。得られた塗膜を有
するフィルムを一部切り取り、市販のグロスメーターで
グロスを求めたところ、80であった。さらに、分散状
態が向上すると、粒子の配向度が上昇することから、残
留磁束密度/飽和磁束密度との比である角形比の測定も
行い、分散状態を評価した。その結果は0.80であっ
た。
【0043】以上の実施例1〜3及び比較例1,2で得
られた結果をまとめて下記〔表1〕に示す。
【0044】
【表1】
【0045】上記〔表1〕より、本発明の磁気記録媒体
の磁性層は、強磁性金属粉末を、予め有機溶剤で表面処
理したもの、又は強磁性金属粉末を、予め有機溶剤で表
面処理した後、樹脂で表面被覆したものを含有してお
り、該磁性層を形成する磁性塗料の分散性が向上する。
【0046】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体(請求項1)は、
その磁性層が分散性に優れた磁性塗料から形成されたも
のである。本発明の磁気記録媒体(請求項2)は、その
磁性層が分散性に優れた磁性塗料から形成されたもので
ある。本発明の磁気記録媒体の製造方法(請求項3)に
よれば、分散性に優れた磁性塗料から形成される磁性層
を含有する磁気記録媒体を得ることができる。本発明の
磁気記録媒体の製造方法(請求項4,5)によれば、更
に分散性に優れた磁性塗料から形成される磁性層を含有
する磁気記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の磁気記録媒体の磁性層を形成
する磁性塗料を製造する際に用いるヘンシェルミキサー
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 下羽根 2 上羽根 3 モーター 4 溶剤ライン 5 樹脂ライン 6 窒素ライン 7 粉体供給ホッパー 8 ダンパー 9 バルブ 10 攪拌槽 20 ヘンシェルミキサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細矢 学 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 横山 耕治 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性層が、有機溶剤で予め表面処理され
    た強磁性金属粉末を含有することを特徴とする磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 磁性層が、有機溶剤で予め表面処理さ
    れ、更に強磁性金属粉末100重量部に対して樹脂5〜
    30重量部で表面被覆されてなる強磁性金属粉末を含有
    することを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 有機溶剤で予め強磁性金属粉末を表面処
    理した状態で、1〜10分放置する工程を含むことを特
    徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記有機溶剤が、樹脂を含有する請求項
    3記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記樹脂が、塩化ビニル系樹脂及び/又
    はウレタン系樹脂である請求項4記載の磁気記録媒体の
    製造方法。
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