JPH09169767A - 複素環化合物、その製造法および用途 - Google Patents

複素環化合物、その製造法および用途

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JPH09169767A
JPH09169767A JP27567296A JP27567296A JPH09169767A JP H09169767 A JPH09169767 A JP H09169767A JP 27567296 A JP27567296 A JP 27567296A JP 27567296 A JP27567296 A JP 27567296A JP H09169767 A JPH09169767 A JP H09169767A
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JP27567296A
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English (en)
Inventor
Shuichi Furuya
修一 古矢
Nobuo Cho
展生 長
Masataka Harada
征隆 原田
Satoshi Sasaki
聡 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 一般式(I)で表されるチエノ〔2,3
−b〕ピリジン誘導体及び当該化合物を含有する性腺刺
激ホルモン放出ホルモン拮抗剤。 〔式中、Rはメチル基、N−ベンジル−N−メチルア
ミノ基等;Rは4位が−OCH,−NO,−NH
Bu−isc等で置換されていてもよいフェニル基等;
は2−フルオロ−もしくは2,4−ジフルオロフェ
ニル基等;Rは5−オキサゾリル基等の複素環基又は
−NHAc,−OAc等のヘテロ原子を介する基;R
は水素原子等;nは0〜3の整数;をそれぞれ示す〕 【効果】 式(I)の化合物は、性ホルモン依存性疾
患、たとえば性ホルモン依存性ガン、前立腺肥大症、子
宮筋腫、子宮内膜症、無月経症候群、ニキビなどの予防
まは治療剤として、あるいは妊娠調節剤、月経調節剤、
として、更に畜産分野では動物の発情・成長調節、食肉
用の肉質改善に、有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、性腺刺激ホルモン
放出ホルモン(GnRH(Gonadotropin releasing horm
one))拮抗作用を示すチエノ〔2,3−b〕ピリジン誘導
体、およびその製造法およびそれを含有する医薬組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】下垂体前葉ホルモンの分泌は、それぞれ
のホルモンの標的臓器から分泌される末梢ホルモン及び
下垂体前葉の上位中枢である視床下部から分泌される分
泌促進あるいは分泌抑制ホルモン(以下、本明細書にお
いては、これらホルモン群を視床下部ホルモンと総称す
る。)の調節を受けている。現在までのところ、視床下
部ホルモンとして例えば甲状腺刺激ホルモン放出ホルモ
ン(TRH)あるいは性腺刺激ホルモン放出ホルモン{G
nRH(Gonadotropin releasing hormone):黄体形成
ホルモン放出ホルモン〔LH−RH(Luleinizing horm
one releasing hormone)〕とも呼ばれる}など9種の
存在が確認されている(入来正躬、外山敬介編、生理学
2、文光堂、610-618頁、1986年)。これら視床下部ホ
ルモンは下垂体前葉に存在すると考えられている受容体
を介して、そのホルモン作用等を現わすと推定されてお
り(同)、ヒトの場合もふくめこれらに特異的な受容体遺
伝子の解析が進められている(井村裕夫、他編、レセプ
ター基礎と臨床、朝倉書店、297-304頁、1993年)。従っ
て、これら受容体に対する特異的かつ選択的な拮抗薬あ
るいは作動薬は、視床下部ホルモンの作用を調節し下垂
体前葉ホルモンの分泌を制御することになる。この結果
として、こうした下垂体前葉ホルモン依存性の疾患に対
してその予防あるいは治療を期待することが出来る。こ
のようなGnRH拮抗作用を有する化合物としては、G
nRHの誘導体である直鎖状ペプチド(米国特許第 5,14
0,009号,米国特許 5,171,835号)、環状ヘキサペプチド
誘導体(特開昭61-191698号公報)や2環性ペプチド誘導
体〔ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(Jour
nal of Medicinal Chemistry), 36巻,3265-3273頁, 199
3年〕など数多く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物はすべてペプチド性であることから、投与形
態、薬剤の安定性、作用の持続性、代謝に対する安定性
等の多くの問題点が残されている。ホルモン依存性の癌
例えば前立腺癌子宮内膜症や思春期早発症などに優れた
治療効果を有し、しかも一過性の下垂体−性腺刺激作用
(急性作用)を起こさない経口性のGnRH拮抗薬、特に
非ペプチド性の拮抗薬が強く要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々のチ
エノ〔2,3−b〕ピリジン誘導体を製造し、その作用
を検討していたところ、チエノ〔2,3−b〕ピリジン
誘導体のあるものが、優れたGnRH拮抗作用を有する
ことを見いだした。本発明者らは、この知見に基づいて
さらに研究した結果、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、 (1)一般式(I)
【化5】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素,又は炭素,窒
素,酸素もしくは硫黄原子を介する基を、R3は置換さ
れていてもよい同素又は複素環基を、R4は置換されて
いてもよい複素環基又はヘテロ原子を介する基を、R5
は水素又は炭素原子を介する基を、nは0〜3の整数を
それぞれ示す。但し、R4がテトラゾリルまたはヘテロ
原子を介する基でありnが1または2のとき、R3は式
【化6】 (式中、R7は環構成基としてカルボニル基、チオカル
ボニル基、酸化されていてもよい硫黄原子またはそれら
に変じうる環構成基を有する、置換されていてもよい5
〜7員の複素環残基を示し、Dは環Aと環Bが直接また
は原子鎖2以下のスペーサーを介して結合していること
を示し、AおよびBは置換されていてもよくヘテロ原子
が含まれていてもよい芳香族炭化水素残基または複素環
残基を示す)で表わされる基かつnが1または2ではな
い。〕で表わされる化合物(I)又はその塩、 (2)R1が炭素原子もしくは窒素原子を介する基であ
る上記(1)項記載の化合物、 (3)R1が置換基を有していてもよいC1-20炭化水素
基である上記(1)項記載の化合物、 (4)置換基を有していてもよいC1-20炭化水素基にお
けるC1-20炭化水素基がC1-6アルキル基である上記
(3)項記載の化合物、 (5)R1で示される置換基を有していてもよいC1-20
炭化水素基における置換基が(1)ハロゲン原子、(2)ニト
ロ基、(3)シアノ基、(4)置換されていてもよいアミノ
基、(5)置換されていてもよいヒドロキシル基または(6)
式−S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、R6は水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)
で表わされる基である上記(3)項記載の化合物、
【0006】(6)R2が置換基を有していてもよいC
1-20炭化水素基である上記(1)項記載の化合物、 (7)置換基を有していてもよいC1-20炭化水素基にお
けるC1-20炭化水素基がC6-14アリール基である上記
(6)項記載の化合物、 (8)R2で示される置換基を有していてもよいC1-20
炭化水素基における置換基が(1)置換されていてもよい
アミノ基、(2)置換されていてもよいヒドロキシル基、
(3)置換されていてもよいカルバモイル基、(4)置換され
ていてもよいカボキシル基、(5)置換されていてもよい
アルケニル基、(6)アシル基または(7)ニトロ基である上
記(6)項記載の化合物、 (9)R3が置換されていてもよい同素環基である上記
(1)記載の化合物、 (10)置換されていてもよい同素環基における同素環
基がC6-14アリール基である上記(9)項記載の化合
物、 (11)R3で示される置換基を有していてもよい同素
環基における置換基が(1)ハロゲン原子、(2)ニトロ基、
(3)置換されていてもよいヒドロキシル基または(4)式−
S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、R6は水素原
子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で表
わされる基である上記(9)項記載の化合物、 (12)R4で示される置換されていてもよい複素環基
における複素環基が5〜8員複素環基である上記(1)
記載の化合物、 (13)R4で示される置換されていてもよい複素環基
における複素環基が少なくとも一つの窒素原子を有する
5〜8員複素環基である上記(1)記載の化合物、 (14)R4で示されるヘテロ原子を介する基が置換さ
れていてもよいアミノ基、置換されていてもよいヒドロ
キシル基または置換されていてもよいメルカプト基であ
る上記(1)記載の化合物、
【0007】(15)R4で示される置換されていても
よい複素環基における置換基が(1)ハロゲン原子、(2)ニ
トロ基、(3)置換されていてもよいヒドロキシル基、(4)
式−S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、R6は水
素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)
で表わされる基、(5)置換されていてもよいアミノ基ま
たは(6)C1-10炭化水素基である上記(1)記載の化合
物、 (16)R4で示される置換されていてもよいアミノ
基、置換されていてもよいヒドロキシル基または置換さ
れていてもよいメルカプト基における置換基が(1)C
1-10炭化水素基、(2)C1-10アシル基または(3)式−S
(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、R6は水素原子
または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で表わ
される基である上記(1)記載の化合物、 (17)R5が水素原子または置換基を有していてもよ
いC1-19炭化水素基である上記(1)記載の化合物、 (18)R5が水素原子またはC1-10アルキル基である
上記(1)項記載の化合物、 (19)R1がハロゲン又はN−C7-13アラルキル−N
−C1-6アルキルアミノで置換されていてもよいC1-6
ルキル基を、R2が(i)ニトロ、(ii)C1-6アルコキシお
よび(iii)C1-6アルカノイルで置換されていてもよいア
ミノから選ばれる基で置換されていてもよいC6-14アリ
ール基を、R3がモノ−もしくはジ−ハロゲノC6-14
リール基を、R4が(1)窒素原子及び酸素原子を含有し炭
素原子に結合手を有するする5〜6員複素環基、(2)(i)
1-6アルコキシカルボニルもしくはカルバモイルを有
していてもよいC1-6アルキル、(ii)C1-6アルカノイル
および(iii)C1-6アルキルスルホニルから選ばれる基で
置換されていてもよいヒドロキシル基(3)式−S(O)t
−R6'(式中、tは0〜2の整数を、R6'はC1-6アル
キル基を示す)で表わされる基、(4)C1-6アルカノイル
で置換されていてもよいアミノ基を、R5が水素原子
を、nが1をそれぞれ示す上記(1)項記載の化合物、 (20)3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチ
ル)−4,7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニ
ル)−5−(オキサゾール−5−イル)−7−(2−フ
ルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピ
リジンまたはその塩、 (21)4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルア
ミノフェニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノメチル)−5−(イソプロポキシ)−7−(2,6−
ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−
b〕ピリジンまたはその塩、 (22)4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルア
ミノフェニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノメチル)−5−(イソプロピルスルホニルオキシ)−
7−(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキソチエ
ノ〔2,3−b〕ピリジンまたはその塩、
【0008】(23)一般式(II)
【化7】 〔式中、Xは脱離基を、R2は水素,又は炭素,窒素,
酸素もしくは硫黄原子を介する基を、R3,R4およびR
5は上記(1)項記載のそれらと同意義を、nは0〜3
の整数を、mは0〜6の整数をそれぞれ示す。〕で表さ
れる化合物(II)又はその塩と式 R1'−H (式中、R
1'は窒素原子を介する基を示す。)で表わされる化合物
とを反応させることを特徴とする式(III)
【化8】 〔式中の記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
物(III)またはその塩の製造法、
【0009】(24)上記(1)項記載の化合物または
その塩を含有する医薬組成物、 (25)性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤である上
記(24)項記載の医薬組成物、 (26)性ホルモン依存性疾患予防・治療剤である上記
(24)項記載の医薬組成物である。
【0010】本文中の化合物の骨格となる4,7−ジヒ
ドロ−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンは次式
で示される。
【化9】
【0011】上記式中、R1、R2またはR5で表される
炭素原子を介する基としては、例えば、それぞれ置換さ
れていてもよい、(1)炭化水素基、(2)アシル基、(3)カ
ルバモイル基、(4)炭素原子に結合手を有する複素環基
などが挙げられ、さらに、(5)エステル化またはアミド
化されていてもよいカルボキシル基、(6)シアノ基も挙
げられる。上記エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基としては、式−COO−R11(式中、R11は水
素原子,炭化水素基または複素環基を示す。)で表わさ
れる基が挙げられ、これら炭化水素基および複素環基は
それぞれ置換されていてもよい。上記アミド化されてい
てもよいカルボキシル基としては、式−CO−NR12
13(式中、R12は、水素原子、炭化水素基、複素環基ま
たは硫黄原子を介する基を示す。R13は水素原子または
炭化水素基を示す。R12とR13とは、隣接する窒素原子
と共に5〜7員環状アミノ基を形成してもよく、さら
に、R12とR13とは、隣接する窒素原子と共に形成する
含窒素複素環基であってもよい。)で表わされる基が挙
げられ、これら炭化水素基、複素環基、環状アミノ基お
よび含窒素複素環基はそれぞれ置換されていてもよい。
【0012】上記R1およびR2で表わされる窒素原子を
介する基としては、例えば(1)ニトロ基、(2)式 −NR
1415〔式中、R14は水素,炭化水素基、炭化水素−オ
キシ基,アシル基,ヒドロキシル基、複素環基,−SO
p−R16(式中、pは1〜2の整数を、R16は炭化水素
基を示す)で表わされる基を、R15は水素または炭化水
素基を示し、式 −NR1415で表わされる基は環状ア
ミノ基を形成していてもよい〕で表わされる基などが挙
げられ、上記炭化水素基、炭化水素−オキシ基、アシル
基,ヒドロキシル基、複素環基および環状アミノ基はそ
れぞれ置換基を有していてもよい。上記R1およびR2
表される酸素原子を介する基としては、例えば−O−R
17(式中、R17は水素原子、炭化水素基、アシル基、複
素環基を示す。)で表わされる基が挙げられ、これら炭
化水素基、アシル基および複素環基はそれぞれ置換基を
有していてもよい。上記R1,R2およびR12で表される
硫黄原子を介する基としては、例えば−S(O)t−R18
(式中、R18は水素原子、炭化水素基、複素環基を示
し、tは0〜2の整数を示す。)で表わされる基が挙げ
られ、これら炭化水素基、複素環基はそれぞれ置換基を
有していてもよい。上記R4で表わされるヘテロ原子を
介する基としては、窒素原子を介する基、酸素原子を介
する基、硫黄原子を介する基が挙げられ、これらは、R
1,R2で定義されたものと同様のものである。
【0013】上述の置換されていてもよい炭化水素基に
おける炭化水素基および置換されていてもよい炭化水素
−オキシ基における炭化水素基としては、C1-20炭化水
素基が好ましい。該C1-20炭化水素基の例としては、例
えば、(1)C1-15アルキル基(例として、メチル,エチ
ル,n-プロピル,イソプロピル,n-ブチル,sec-ブチ
ル,t-ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチル,オクチ
ル,ノニル,デシル,ウンデシル,ドデシル,トリデシ
ル,テトラデシル,ペンタデシル等が挙げられ、なかで
も、C1-10が好ましく、特にC1-6アルキル基が好まし
い。)、(2)C3-10シクロアルキル基(例として、シク
ロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘ
キシル,シクロヘプチル,シクロオクチル,シクロノニ
ル等が挙げられ、なかでもC3-6シクロアルキル基が好
ましい。)、(3)C2-10アルケニル基(例として、ビニ
ル,アリル,イソプロペニル,1−ブテニル,2−ブテ
ニル,3−ブテニル,ブタジエニル,2−メチルアリ
ル,ヘキサトリエニル,3−オクテニル等が挙げられ、
なかでもC2-6アルケニル基が好ましい。)、(4)C2-10
アルキニル基(例として、エチニル,2−プロピニル,
イソプロピニル,ブチニル,t−ブチニル,3−ヘキシ
ニルなどが挙げられ、なかでもC2-6アルキニルのが好
ましい。)、(5)C3-10シクロアルケニル(例として、
シクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニ
ル等が挙げられ、なかでもC3-6シクロアルケニル基が
好ましい。)、(6)C6-14アリール基(例として、フェ
ニル,ナフチル,アントリル,フェナントリル,アセナ
フチル,アントラセニル等が挙げられ、なかでも、フェ
ニル,ナフチルが好ましい。)、(7)C7-20アラルキル
(例として、ベンジル,フェネチル,ベンツヒドリル,
トリチル等が挙げられ、なかでもベンジル,フェネチル
が好ましい。)などが挙げられる。
【0014】上記炭化水素基および炭化水素−オキシ基
の置換基としては、例えば、(1)ハロゲン、(2)ニトロ、
(3)ニトロソ、(4)シアノ、(5)置換基{例、(i)C1-6
ルキル(該C1-6アルキルは、水酸基、C1-6アルコキ
シ,C1-3アルコキシ−C1-3アルコキシ,C1-3アルキ
ルチオ,ヒドロキシ−C1-3アルコキシ,C1-6アルキル
−カルボニル、カルボキシ、カルバモイル、C1-6アル
キル−カルバモイル、含窒素5〜7員複素環基またはハ
ロゲンを置換基として有していてもよい。)、(ii)C
1-4アシル、(iii)C7-20アラルキル(該C7-20アラルキ
ル基は、ハロゲン、C1-3アルコキシまたはC1-4アルキ
ルを置換基として有していてもよい)、(iv)C6-14アリ
ール(該C6-14アリールは、ハロゲンを置換基として有
していてもよい)、(v)C2-6アルケニル、(vi)C3-7
クロアルキル、(vii)C1-3アルコキシ−カルボニル、(v
iii)モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、(ix)C2-6
アルケニルアミノ、(x)C1-3アルコキシ−カルボニル、
(xi)C1-6アルキルカルボニル、(xii)C3-6シクロアル
キルオキシカルボニルまたは(xiii)トリフルオロスルホ
ニル}を有していてもよいヒドロキシル、(6)式−S
(O)f−R21{式中、fは0〜2の整数を、R21は水素
原子または置換基(例、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒ
ドロキシ、オキソ、チオキソ、カルボキシ、シアノ−C
6-14アリール、ハロゲノC6-14アリール等)を有してい
てもよい炭化水素基が挙げられ、炭化水素基としては、
1-20炭化水素基、特に、C1-6アルキル、C6-14アリ
ール、C7-20アラルキルが好ましい。)},(7)置換さ
れていてもよいアミノ基〔例、式−NR2223{式中、
22およびR23は、同一または異なって、水素原子、C
1-6アルキル、C1-6アシルまたは5〜8員複素環基を示
す。}で表わされるアミノ基、または上述の窒素原子を
介する基〕、(8)式−CO−R24{式中、R24は、(i)水
素原子、(ii)ヒドロキシ、,(iii)C1-10アルキル、(i
v)C1-6アルコキシ(このアルコキシは、ハロゲンやニ
トロなどの置換基を有していてもよいC6-14アリールで
置換されていてもよい。)、(v)C3-6シクロアルキル、
(vi)C6-14アリール、(vii)C6-14アリール−オキシ、
(viii)C7-20アラルキル、(ix)式−NR2223(式中、
22およびR23は上記と同意義。)で表わされる置換さ
れていてもよいアミノ基または(x)5〜8員複素環基を
示す。}で表わされる基、なかでも、C1-10アシルが好
ましい、(9)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ば
れる1ないし4個のヘテロ原子を含有する5ないし8員
の複素環基{該複素環基は、(i)ハロゲン原子、(ii)C
1-4アルキル、(iii)C1-3アルコキシ、(iv)C1-4アルキ
ルチオ、(v)ハロゲンで置換されていてもよいフェノキ
シで置換されていてもよい。}、(10)スルホ、(11)C
6-14アリール(該C6-14アリール基は、(a)ヒドロキシ
ル、(b)アミノ、(c)モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)、(d)C1-6
ルコキシおよび(e)ハロゲン等から選ばれた1ないし4
個の置換基で置換されていてもよい。)、(12)C3-7
クロアルキル、(13)C1-6アルキレンジオキシ(例、メ
チレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキ
シ、2,2−ジメチレンジオキシ等)、(14)オキソ、(1
5)チオキソ、(16)C2-4アルキニル、(17)C3-10シクロ
アルキル基、(18)C2-10アルケニル基なかでも、C2-6
アルケニル基が好ましい。)、(19)C7-20アラルキル、
(20)アミジノ、(21)アジドなどが挙げられる。
【0015】上記の置換基を有している炭化水素基上の
置換基は、さらに置換基を有してもよい。該さらに有し
ていてもよい置換基としては、例えば、(1)ヒドロキシ
ル、(2)アミノ、(3)モノ−またはジ−C1-4アルキルア
ミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)、(4)C1-4
ルコキシ、(5)ハロゲンおよび(6)ニトロ等から選ばれた
1ないし4個の基、さらに好ましくは1ないし2個の基
が挙げられる。該炭化水素基がシクロアルキル、シクロ
アルケニル、アリールまたはアラルキル基である場合
は、置換基としてC1-6アルキルを1〜3個有していて
もよく、このC1-6アルキルは、さらに、1〜3個のヒ
ドロキシ、オキソ、C1-3アルコキシ、C1-3アルキルチ
オ、ハロゲン、カルバモイル等で置換されていてもよ
い。該置換されているC1-6アルキルとして、ホルミル
(メチルがオキソにより置換されたもの)、カルボキシ
ル(メチルがオキソおよびヒドロキシにより置換された
もの)、C1-6アルコキシカルボニル(メチルがオキソ
およびアルコキシにより置換されたもの)(例、メトキ
シカルボニル,エトキシカルボニル,t-ブトキシカルボ
ニル等のC1-6アルコキシカルボニル)、ヒドロキシC
1-6アルキル(例、ヒドロキシメチル,ヒドロキシエチ
ル,ヒドロキシブチル,ヒドロキシプロピル等)、C
1-3アルコキシ−C1-6アルキル(例、メトキシメチル,
エトキシメチル,エトキシブチル,プロポキシメチル,
プロポキシヘキシル等)などが挙げられる。上記におけ
る置換基の数は1〜6個であるが、1〜5個が好まし
く、さらに1〜3個が好ましく、1〜2個が最も好まし
い。置換基がさらに有していてもよい置換基の数として
は、1〜3個が好ましく、なかでも、1〜2個が好まし
い。
【0016】上述の置換されていてもよいアシル基にお
けるアシル基としては、例えば、C1-24脂肪族カルボン
酸から誘導されるアシル基が挙げられる。該アシル基と
しては、例えば、ホルミル、C1-6アルキル−カルボニ
ル(例、アセチル,エチルカルボニル,プロピルカルボ
ニル,tert-プロピルカルボニル等)、C1-6アルコキシ
カルボニル(例、メトキシカルボニル,エトキシカルボ
ニル,t-ブトキシカルボニル等)、C6-14アリール−カ
ルボニル(例、ベンゾイル等)、C6-14アリールオキシ
−カルボニル(例、フェノキシカルボニル等)、C7-15
アラルキル−カルボニル(例、ベンジルカルボニル
等)、C7-19アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベン
ジルオキシカルボニル等)などが挙げられる。該アシル
基に置換されていてもよい基としては、前記した炭化水
素基に置換していてもよい基と同様のものが挙げられ
る。上述の置換されていてもよいカルバモイル基として
は、例えば、上述の置換されていてもよい炭化水素基で
置換されていてもよいカルバモイル基が挙げられる。炭
化水素基としては、上記したものと同様のものが挙げら
れる。なかでも、モノ−またはジ−C1-15アルキルカル
バモイル基が好ましく、その例としては、メチルカルバ
モイル,エチルカルバモイル,ヘキシルカルバモイル,
ジメチルカルバモイル,メチルエチルカルバモイル等が
挙げられる。該カルバモイル基に置換されていてもよい
基としては、前記した炭化水素基に置換していてもよい
基と同様のものが挙げられる。
【0017】本発明において、上述の複素環基として
は、炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5〜8員複素
環基、およびそれに縮合した2環性または3環性縮合複
素環基等が挙げられる。該複素環基の具体例としては、
例えば、(1)チエニル,フリル,ピロリル,ピロリニ
ル、オキサゾリル,チアゾリル,ピラゾリル,イミダゾ
リル,イミダゾリニル、イソオキサゾリル,イソチアゾ
リル,1,2,4−オキサジアゾリル,1,3,4−オキサ
ジアゾリル,フラザニル、1,2,4−チアジアゾリル,
1,2,3−チアジアゾリル,1,2,5−チアジアゾリ
ル,1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル,トリアジニル、トリアゾリジニル、1H−または2
H−テトラゾリル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原
子、窒素原子等から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個
含む5員複素環基;(2)ピリジル,ピリミジニル,チオ
モルホリニル,モルホリニル,トリアジニル,ピロリジ
ニル,ピペリジニル,ピラニル,チオピラニル,1,4
−オキサジニル,1,4−チアジニル,1,3−チアジニ
ル,ピペラジニル,トリアジニル,オキソトリアジニ
ル,ピリダジニル,ピラジニル等の炭素原子以外に酸素
原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれるヘテロ原子を
1ないし4個含む6員複素環基などが挙げられる。(2)
2環性または3環性縮合複素環基としては、ベンゾフリ
ル,ベンゾチアゾリル,ベンゾオキサゾリル,テトラゾ
ロ〔1,5−b〕ピリダジニル,トリアゾロ〔4,5−
b〕ピリダジニル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イ
ソキノリル,シンノリニル,フタラジニル,キナゾリニ
ル,キノキサリニル,インドリジニル,インドリル,キ
ノリジニル,1,8−ナフチリジニル,プリニル,プテ
リジニル,ジベンゾフラニル,カルバゾリル,アクリジ
ニル,フェナントリジニル,クロマニル,ベンゾオキサ
ジニル,フェナジニル,フェノチアジニル,フェノキサ
ジニル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原
子等から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む2環性
または3環性縮合複素環基等が挙げられる。
【0018】該複素環基に置換していてもよい基として
は、例えば(1)C1-6アルキル、(2)C2-6アルケニル、
(3)C2-6アルキニル、(4)C3-6シクロアルキル、(5)C
5-7シクロアルケニル、(6)C7-11アラルキル、(7)C
6-14アリール、(8)C1-6アルコキシ、(9)C6-14アリー
ルオキシ(例、フェノキシ等)、(10)C1-6アルカノイ
ル(例、ホルミル,アセチル,プロピオニル,n-ブチリ
ル,iso-ブチリル等)、(11)C6-14アリール-カルボニ
ル(例、ベンゾイル等)、(12)C1-6アルカノイルオキ
シ(例、ホルミルオキシ,アセチルオキシ,プロピオニ
ルオキシ,n-ブチリルオキシ,iso-ブチリルオキシ
等)、(13)C6-14アリール-カルボニルオキシ(例、ベ
ンゾイルオキシ等)、(14)カルボキシル、(15)C1-6
ルコキシ-カルボニル(例、メトキシカルボニル,エト
キシカルボニル,n-プロポキシカルボニル,iso-プロポ
キシカルボニル,n-ブトキシカルボニル,イソブトキシ
カルボニル,tert-ブトキシカルボニル等)、(16)カル
バモイル基、(17)N−モノ−C1-4アルキルカルバモイ
ル(例、N-メチルカルバモイル,N-エチルカルバモイ
ル,N-プロピルカルバモイル,N-イソプロピルカルバモ
イル,N-ブチルカルバモイル等)、(18)N,N−ジ−C
1-4アルキルカルバモイル(例、N,N-ジメチルカルバモ
イル,N,N-ジエチルカルバモイル,N,N-ジプロピルカル
バモイル,N,N-ジブチルカルバモイル等)、(19)環状ア
ミノカルボニル(例、1-アジリジニルカルボニル,1-ア
ゼチジニルカルボニル,1-ピロリジニルカルボニル,1-
ピペリジニルカルボニル,N-メチルピペラジニルカルボ
ニル,モルホリノカルボニル等)、(20)ハロゲン、(21)
モノ−,ジ−またはトリ−ハロゲノ−C1-4アルキル
(例、クロロメチル,ジクロロメチル,トリフルオロメ
チル,トリフルオロエチル等)、(22)オキソ基、(23)ア
ミジノ、(24)イミノ基、(25)アミノ、(26)モノ−又はジ
1-4アルキルアミノ(例、メチルアミノ,エチルアミ
ノ,プロピルアミノ,イソプロピルアミノ,ブチルアミ
ノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ,ジプロピルアミ
ノ,ジイソプロピルアミノ,ジブチルアミノ等)、(27)
炭素原子と1個の窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子、
窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし3個含ん
でいてもよい3ないし6員の環状アミノ基(例、アジリ
ジニル,アゼチジニル,ピロリジニル,ピロリニル,ピ
ロリル,イミダゾリル,ビラゾリル,イミダゾリジニ
ル,ピペリジノ,モルホリノ,ジヒドロピリジル,ピリ
ジル,N-メチルピペラジニル,N-エチルピペラジニル
等)、(28)C1-6アルカノイルアミノ(例、ホルムアミ
ド,アセタミド,トリフルオロアセタミド,プロピオニ
ルアミド,ブチリルアミド,イソブチリルアミド等)、
(29)ベンツアミド,(30)カルバモイルアミノ、(31)N−
1-4アルキルカルバモイルアミノ(例、N-メチルカル
バモイルアミノ,N-エチルカルバモイルアミノ,N-プロ
ピルカルバモイルアミノ,N-イソプロピルカルバモイル
アミノ,N-ブチルカルバモイルアミノ等)、(32)N,N
−ジ−C1-4アルキルカルバモイルアミノ(例、N,N-ジ
メチルカルバモイルアミノ,N,N-ジエチルカルバモイル
アミノ,N,N-ジプロピルカルバモイルアミノ,N,N-ジブ
チルカルバモイルアミノ等)、(33)C1-3アルキレンジ
オキシ(例、メチレンジオキシ,エチレンジオキシ
等)、(34)-B(OH)2、(35)ヒドロキシル、(36)エポキ
シ(−O−)、(37)ニトロ、(38)シアノ、(39)メルカプ
ト、(40)スルホ、(41)スルフイノ、(42)ホスホノ、(43)
ジヒドロキシボリール、(44)スルファモイル、(45)C
1-6アルキルスルファモイル(例、N-メチルスルファモ
イル,N-エチルスルファモイル,N-プロピルスルファモ
イル,N-イソプロピルスルファモイル,N-ブチルスルフ
ァモイル等)、(46)ジC1-6アルキルスルファモイル
(例、N,N-ジメチルスルファモイル,N,N-ジエチルスル
ファモイル,N,N-ジプロピルスルファモイル,N,N-ジブ
チルスルファモイル等)、(47)C1-6アルキルチオ
(例、メチルチオ,エチルチオ,プロピルチオ,イソプ
ロピルチオ,n-ブチルチオ,sec-ブチルチオ,tert-ブ
チルチオ等)、(48)フェニルチオ、(49)C1-6アルキル
スルフィニル(例、メチルスルフィニル,エチルスルフ
ィニル,プロピルスルフィニル,ブチルスルフィニル
等)、(50)フェニルスルフィニル、(51)C1-6アルキル
スルホニル(例、メチルスルホニル,エチルスルホニ
ル,プロピルスルホニル,ブチルスルホニル等)、(52)
フェニルスルホニルなどが挙げられる。置換の数は1な
いし6、好ましくは1ないし3さらに好ましくは1ない
し2である。
【0019】該置換されていてよい炭素原子に結合手を
有する複素環基における複素環基としては、炭素原子以
外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし4個含む5〜8員複素環基、およびそ
れに縮合した2環性または3環性縮合複素環基等であっ
て、環を構成する炭素原子に結合手を有する複素環基が
挙げられる。該置換されていてよい炭素原子に結合手を
有する複素環基における複素環基の具体例としては、例
えば、(1)2−または3−チエニル、2−または3−フ
リル、2−または3−ピロリル、2−,4−または5−
オキサゾリル、2−,4−または5−チアゾリル、3
−,4−または5−ピラゾリル、2−または3−ピロリ
ジニル,2−,4−または5−イミダゾリル、2−イミ
ダゾリニル、2−イミダゾリジニル、3−,4−または
5−イソオキサゾリル、3−,4−または5−イソチア
ゾリル、3−または5−(1,2,4−オキサジアゾリ
ル)、2−,5−または6−(1,3,4−オキサジアゾリ
ル)、3−または5−(1,2,4−チアジアゾリル)、2
−または5−(1,3,4−チアジアゾリル)、4−または
5−(1,2,3−チアジアゾリル)、3−または4−(1,
2,5−チアジアゾリル)、2−または5−(1,2,3−
トリアゾリル)、3−または5−(1,2,4−トリアゾリ
ル)、5−(1H−または2H−テトラゾリル)等の炭素
原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれ
るヘテロ原子を1ないし4個含む5員複素環基;(2)2
−,3−または4−ピリジル,2−,4−または5−ピ
リミジニル,2−または3−チオモルホリニル,2−ま
たは3−モルホリニル,3−または6−トリアジニル,
2−,3−または4−ピペリジニル,2−または3−ピ
ラニル,2−または3−チオピラニル,2−または3−
(1,4−オキサジニル),2−または3−(1,4−チア
ジニル),1−または4−(1,3−チアジニル),2−ま
たは3−ピペラジニル,3−または6−トリアジニル,
3−または4−ピリダジニル,2−または3−ピラジニ
ル,3−または4−ピリダジニル等の炭素原子以外に酸
素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含む6員複素環基;(3)ベンゾフリル,
ベンゾチアゾリル,ベンゾオキサゾリル,テトラゾロ
〔1,5−b〕ピリダジニル,トリアゾロ〔4,5−b〕
ピリダジニル,ベンゾイミダゾリル,キノリル,イソキ
ノリル,シンノリニル,フタラジニル,キナゾリニル,
キノキサリニル,インドリジニル,インドリル,キノリ
ジニル,1,8−ナフチリジニル,プリニル,プテリジ
ニル,ジベンゾフラニル,カルバゾリル,アクリジニ
ル,フェナントリジニル,クロマニル,ベンゾオキサジ
ニル,フェナジニル,フェノチアジニル,フェノキサジ
ニル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
等から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む2環性ま
たは3環性縮合複素環基の炭素原子に結合手を有する基
等が挙げられる。炭素原子に結合手を有する複素環基に
置換していてもよい基としては、上記の複素環基に置換
していてもよい基と同様のものが挙げられる。
【0020】上記環状アミノ基あるいは含窒素複素環基
としては、酸素原子,硫黄原子および窒素原子から選ば
れた原子をさらに1個有していてもよい5〜7員の含窒
素環状基が挙げられる。その例としては、例えば、ピロ
リジニル,ピロリニル,ピロリル,ピラゾリジニル,ピ
ラゾリニル,ピラゾリル,イミダゾリジニル,イミダゾ
リニル,イミダゾリル,1,2,3−トリアジニル,1,
2,3−トリアゾリジニル,1,2,3−トリアゾリル,
1,2,3,4−テトラゾリル,ピペリジニル,ピペラジ
ニル,アゼピニル、ヘキサメチレンアミノ,オキサゾリ
ジノ,モルホリノ,チアゾリジノまたはチオモルホリノ
が挙げられる。なかでも、5〜6員のものが好ましく、
例えば、ピロリジニル,ピラゾリニル,ピラゾリル,ピ
ペリジニル,ピペラジニル,モルホリノ,チオモルホリ
ノが好ましい。上記含窒素環状アミノ基あるいは含窒素
複素環基は置換基を有していてもよく、該置換基として
は、例えば、(1)C1-6アルキル,(2)C6-14アリール,
(3)C7-10アラルキル,(4)ベンツヒドリル,(5)C1-6
ルキル−カルボニル,(6)C6-14アリール−カルボニ
ル,(7)C1-6アルコキシ−カルボニルなどが挙げられ
る。好ましい置換基としては、C1-6アルキルが挙げら
れ、なかでもC1-3アルキルがさらに好ましい。
【0021】上記R3で表される置換されていてもよい
同素環基における同素環基としては、例えばC6-10アリ
ール基(例、フェニル、ナフチルなど)、C3-7のシク
ロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等)、
3-7シクロアルケニル(例、シクロプロニル、シクロ
ブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シク
ロヘプテニル等)等の縮合していてもよい3ないし7員
炭素環状基等が用いられる。
【0022】該同素環が有していてもよい置換基として
は、例えば(1)ハロゲンで置換されていてもよいC1-15
アルキル(なかでも、ハロゲンで置換されていてもよい
1-6アルキルが好ましい。)、(2)C3-10シクロアルキ
ル、(3)C2-10アルケニル、(4)C2-10アルキニル、(5)
3-10シクロアルキル、(6)C6-10アリール、(7)C7-20
アラルキル、(8)ニトロ、(9)ヒドロキシル、(10)メルカ
プト、(11)オキソ、(12)チオキソ、(13)シアノ、(14)カ
ルバモイル、(15)カルボキシル、(16)C1-6アルコキシ-
カルボニル(例、メトキシカルボニル,エトキシカルボ
ニル等)、(17)スルホ、(18)ハロゲン、(19)C1-6アル
コキシ、(20)C6-10アリールオキシ(例、フェノキシ
等)、(21)C1-6アシルオキシ(例、アセトキシ,プロ
ピオニルオキシ)、(22)C1-6アルキルチオ(例、メチ
ルチオ,エチルチオ,n−プロピルチオ,イソプロピル
チオ,n−ブチルチオ,t−ブチルチオ等)、(23)C
6-10アリールチオ(例、フェニルチオ等)、(24)C1-6
アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル,エチ
ルスルフィニル等)、(25)C6-10アリールスルフィニル
(例、フェニルスルフィニル等)、(26)C1-6アルキル
スルホニル(例、メチルスルホニル,エチルスルホニル
等)、(27)C6-10アリールスルホニル(例、フェニルス
ルホニル等)、(28)アミノ、(29)C1-6アシルアミノ
(例、アセチルアミノ,プロピオニルアミノ等)、(30)
モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ(例、メチルア
ミノ,エチルアミノ,n−プロピルアミノ,イソプロピ
ルアミノ,n−ブチルアミノ,ジメチルアミノ,ジエチ
ルアミノ等)、(31)C3-8シクロアルキルアミノ(例、
シクロプロピルアミノ,シクロブチルアミノ,シクロペ
ンチルアミノ,シクロヘキシルアミノ等)、(32)C6-10
アリールアミノ(例、アニリノ等)、(33)C1-6アルカ
ノイル(例、ホルミル,アセチル,ヘキサノイル等)、
(34)C1-6アルカノイルオキシ(例、アセチルオキシ,
プロピオニルオキシ等)、(35)C6-10アリール-カルボ
ニル(例、ベンゾイル等)、(36)炭素原子以外に酸素、
硫黄、窒素等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含
む5ないし6員複素環基(例、2−または3−チエニ
ル,2−または3−フリル,3−,4−または5−ピラ
ゾリル,2−,4−または5−チアゾリル,3−,4−
または5−イソチアゾリル,2−,4−または5−オキ
サゾリル,3−,4−または5−イソオキサゾリル,2
−,4−または5−イミダゾリル,1,2,3−または
1,2,4−トリアゾリル,1Hまたは2H−テトラゾリ
ル,2−、3−または4−ピリジル,2−,4−または
5−ピリミジル,3−または4−ピリダニジル,キノリ
ル,イソキノリル,インドリル等)などが挙げられる。
置換の数は1ないし6、好ましくは1ないし3、さらに
このましくは1ないし2である。
【0023】一般式(I)で表わされる化合物(I)中、R
1の好ましいものとしては、炭素原子もしくは窒素原子
を介する基が挙げられる。炭素原子を介する基として
は、置換基を有していてもよいC1-20炭化水素基、特
に、置換基を有していてもよいC 1-10アルキル基が好ま
しく、なかでも、置換基を有していてもよいC1-6アル
キル基が好ましい。R1で示される置換基を有していて
もよいC1-20炭化水素基における置換基は、(1)ハロゲ
ン、(2)ニトロ、(3)シアノ、(4)置換されていてもよい
アミノ基、(5)置換されていてもよいヒドロキシル基ま
たは(6)式−S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数
を、R6は水素原子または置換されていてもよい炭化水
素基を示す)で表わされる基が好ましい。R1は好ましく
は、N,N−ジ置換アミノアルキル基などの置換アミノ
アルキルが挙げられる。好ましくは、N−アラルキル−
N−アルキルアミノアルキル、なかでも、N−C7-11
ラルキル−N−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキルが
挙げられる。
【0024】一般式(I)で表わされる化合物(I)中、R
2の好ましいものとしては、炭素原子を介する基が挙げ
られる。炭素原子を介する基としては、置換基を有して
いてもよいC1-20炭化水素基、特に、置換基を有してい
てもよいC6-14アリール基が好ましい。R2で示される
置換基を有していてもよいC1-20炭化水素基における置
換基が(1)置換されていてもよいアミノ基、(2)置換され
ていてもよいヒドロキシル基、(3)置換されていてもよ
いカルバモイル基、(4)置換されていてもよいカボキシ
ル基、(5)置換されていてもよいアルケニル基、(6)アシ
ル基または(7)ニトロ基が好ましい。R2で示される置換
されていてもよいアリール基の置換基の具体例として
は、例えば、(1)アルコキシ、(2)アルキルカルボニル,
(3)アルキルアミノカルボニル,(4)置換されていてもよ
いアルケニル(置換基の好ましい例としては、アルキル
カルボニル,アルキルアミノカルボニルが挙げられ
る)、または(5)置換されていてもよいアミノ(置換基
の好ましい例としては、アルキル,アルカノイル、ヒド
ロキシで置換されたアルキル、ヒドロキシが挙げられ
る)が挙げられる。特に、アルカノイルアミノもしくは
アルコキシが好ましい。R2の最も好ましいものとして
は、(i)ニトロ、(ii)C1-6アルコキシ、(iii)C 1-6アル
カノイル置換されていてもよいアミノ基から選ばれる基
で置換されていてもよいC1-6アリールが挙げられる。
【0025】一般式(I)で表わされる化合物(I)中、R
3の好ましいものとしては、置換されていてもよい同素
環基が挙げられる。該置換されていてもよい同素環基に
おける同素環基といえは、C6-14アリール基が好まし
い。R3で示される置換基を有していてもよい同素環基
における置換基が(1)ハロゲン、(2)ニトロ、(3)置換され
ていてもよいヒドロキシル基または(4)式−S(O)t−
6(式中、tは0〜2の整数を、R6は水素原子または
置換されていてもよい炭化水素基を示す)で表わされる
基が好ましい。R3で示される基の好ましいものとして
は、ハロゲンで置換されたアリール基が挙げられ、該ア
リールとしてはフェニルが好ましい。ハロゲンは1〜2
個置換しているのが好ましい。R3で示される基のさら
に好ましいものとしては、フッ素で置換されたフェニル
が特に好ましい。
【0026】一般式(I)で表わされる化合物(I)中、R
4で示される置換されていてもよい複素環基における複
素環基の好ましいものとしては、3〜8員複素環基が挙
げられ、なかでも、すくなくとも一つの窒素原子を有す
る5〜8員複素環基が好ましい。さらに好ましくは、少
なくとも一つの窒素原子を有する5〜6員複素環基が挙
げられる。好ましい複素環基の例としては、例えば、オ
キサゾリル,イソオキサゾリル,チアゾリル,イミダゾ
リル,トリアゾリル,オキソイミダゾリル,チアジニル
などが挙げられる。特に、イソキサゾリルが好ましい。
4で示される置換されていてもよい複素環基における
置換基が(1)ハロゲン、(2)ニトロ、(3)置換されていても
よいヒドロキシル基、(4)式−S(O)m−R6(式中、m
は0〜2の整数を、R6は水素原子または置換されてい
てもよい炭化水素基を示す)で表わされる基、(5)置換さ
れていてもよいアミノ基または(6)C1-10炭化水素基が
好ましい。R4で示されるヘテロ原子を介する基の最も
好ましいものとしては、(1)窒素原子及び酸素原子を含
有し炭素原子に結合手を有するする5〜6員複素環基、
(2)(i)C1-6アルコキシカルボニルもしくはカルバモイ
ルを有していてもよいC1-6アルキル、(ii)C1-6アルカ
ノイルおよび(iii)C1-6アルキルスルホニルから選ばれ
る基で置換されていてもよいヒドロキシル基、(3)式−
S(O)t−R6'(式中、tは0〜2の整数を、R6'はC
1-6アルキル基を示す)で表わされる基、(4)C1-6アル
カノイルで置換されていてもよいアミノ基が挙げられ
る。
【0027】一般式(I)中、基R5において好ましいも
のとしては、水素原子または置換基を有していてもよい
炭化水素基が挙げられ、なかでも、水素原子または置換
基を有していてもよいC1-20炭化水素基が好ましい。さ
らに、水素原子またはC1-10アルキル基が好ましい。特
に、水素が好ましい。nは好ましくは1を示す。
【0028】上記基の定義中におけるハロゲンとして
は、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素が挙げられる。上記基
の定義中におけるC1-6アルキルとしては、例えば、メ
チル,エチル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブチ
ル,イソブチル,sec-ブチル,t-ブチル,ペンチル,
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が挙げられ
る。C1-4アルキルとしては、例えば、メチル,エチ
ル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブチル,イソブ
チル,sec-ブチル,t-ブチルが挙げられる。C1-3アル
キルとしては、例えば、メチル,エチル,n−プロピ
ル,イソプロピルが挙げられる。上記基の定義中におけ
るC2-10アルケニルの例としては、例えば、ビニル,ア
リル(allyl),イソプロペニル、ブテニル,ブタジエ
ニエル、ヘキサトリエニル、3−オクテニルなどが挙げ
られる。C2-6アルケニルの例としては、例えば、ビニ
ル,アリル(allyl),イソプロペニル、ブテニル,ヘ
キサトリエニルが挙げられる。C2-4アルケニルとして
は、例えば、ビニル,アリル,イソプロペニル、ブテニ
ルが挙げられる。上記基の定義中におけるC2-10アルキ
ニルの例としては、例えば、エチニル、1−プロピニ
ル、2−プロピニル、プロパルギル、3−ヘキシニルな
どが挙げられる。上記基の定義中におけるC2-6アルキ
ニルおよびC2-4アルキニルの例としては、例えば、エ
チニル、1−プロピニル、2−プロピニルなどが挙げら
れる。上記基の定義中におけるC3-10シクロアルキルと
しては、例えば、シクロプロピル,シクロブチル,シク
ロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘプチル,シクロ
オクチル,シクロノニル等が挙げられる。C3-8シクロ
アルキルとしては、例えば、シクロプロピル,シクロブ
チル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘプチ
ル、シクロオクチルが挙げられる。C3-7シクロアルキ
ルとしては、例えば、シクロプロピル,シクロブチル,
シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘプチルが挙
げられる。C3-6シクロアルキルとしては、例えば、シ
クロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロ
ヘキシルが挙げられる。上記基の定義中におけるC3-7
シクロアルケニルとしては、例えば、シクロプロペニ
ル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセ
ニルなどが、C5-7シクロアルケニルとしては、例え
ば、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げら
れる。
【0029】上記基の定義中におけるC6-14アリールの
例としては、フェニル,ナフチル、アントリル、フェナ
ントリル、アセナフチル、アントラセニルが挙げられ
る。C6-10アリールの例としては、フェニル,ナフチル
が挙げられる。なかでも、フェニルが好ましい。上記基
の定義中におけるC7-20アラルキルの例としては、例え
ば、ベンジル、フェネチル、ベンツヒドリル、トリチル
が挙げられる。C7-20アラルキルおよびC7-13の例とし
ては、例えば、ベンジル、フェネチル、ベンツヒドリル
が挙げられる。C7-11アラルキルおよびC7-10アラルキ
ルの例としては、例えば、ベンジル、α−メチルベンジ
ル、フェネチルが挙げられる。上記基の定義中における
1-6アルコキシの例としては、例えば、メトキシ,エ
トキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,n−ブトキシ,
イソブトキシ,sec-ブトキシ,t-ブトキシ,ペンチル
オキシ,イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ等が挙げられる。C1-4アルコキシの例と
しては、例えば、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,イ
ソプロポキシ,n−ブトキシ,イソブトキシ,sec-ブト
キシ,t-ブトキシが挙げられる。C1-3アルコキシの例
としては、例えば、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,
イソプロポキシが挙げられる。上記基の定義中における
1-6アシルとしては、例えば、式−CO−R25(式
中、R25は、水素原子、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル,イソブチル,sec-ブチル,t
-ブチル,ペンチルを示す)で表わされるC1-6アルカノ
イルが挙げられる。上記基の定義中におけるC1-4アシ
ルとしては、例えば、式−CO−R25'(式中、R25'
は、水素原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ルを示す)で表わされる基が挙げられる。
【0030】上記の5〜7員含窒素複素環基としては、
例えば、チエニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、チ
アゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサ
ゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、
フラザニル、テトラヒドロフリル、ピリジル、ピリミジ
ニル、ピリダジニル、オキサジアゾリル、テトラヒドロ
ピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジ
ニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、イ
ミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1,
2,3-トリアジニル、1,2,3-トリアゾリジニル、1,
2,3-トリアゾリル、1,2,3,4-テトラゾリル、ピペ
リジニル、ピペラジニル、ヘキサメチレンアミニル、オ
キサゾリジニル、チアゾリジニルなどが挙げられる。な
かでも、5〜6員複素環基が好ましい。5〜6員複素環
基のなかでも、特に、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピ
ラゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニ
ル、チオモルホリニルが好ましい。
【0031】上記式中、環Aおよび環Bで表わされる芳
香族炭化水素残基または複素環残基としては、フェニル
等の芳香族炭化水素残基または窒素原子,硫黄原子,酸
素原子のうちの1個または2個以上を含む4〜7員の単
環状あるいは縮合環状の複素環残基が挙げられ、その特
に、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニ
ル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ベンゾフ
ラニル、イソベンソフラニル、インドリジニル、イソイ
ンドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プ
リニル、4H−キノリジニル、イソキノリル、キノリ
ル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、
キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニルなどであ
る。原子鎖2以上のスペーサーとしては、C1-4アルキ
レン、−CO−,−O−,−S−,−NH−,−CO−
NH−,−O−CH2−,−S−CH2−,−CH=CH
−が挙げられる。R7は環構成基としてカルボニル基、
チオカルボニル基、酸化されていてもよい硫黄原子また
はそれらに変じうる環構成基を有する5〜7員の置換さ
れていてもよい複素環残基を示すが、なかでも、2,5
−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール
−3−イル、2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1,2,
4−オキサジアゾール−3−イル、2,5−ジヒドロ−
5−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−3−イルが挙
げられる。これらR7で表わされる基、Dで表わされる
スペーサー、A環およびB環については、特開平5−2
71228号公報参照。
【0032】本発明の化合物(I)中のチオフェン環が
ベンゼン環に置き代わった一般式
【化10】 〔式中、R1,R2,R3,R4,R5およびnは前記と同意義
を示す〕で表わされるキノリン誘導体(X)は、自体公
知の方法により容易に製造でき、本発明の化合物(I)
と同様の作用を有し、同様の用量,用法で、同様の目的
に用いることができる。
【0033】本発明の化合物(I)及びそれらの塩は、
自体公知の方法を用いることにより、容易に製造でき
る。該方法の具体例として、例えば以下の製造方法ある
いはそれに準じた方法が挙げられる。 〔製造法1〕:基本骨格の製造法 活性なメチレン基を持つ適当なケトンあるいはアルデヒ
ド(i)を、カール・ゲバルトらの方法〔K.Gewald, E.Sch
inke and H.Bφttcher, Chem. Ber., 99, 94-100 (196
6)〕に従い、 シアノ酢酸エステル誘導体と硫黄とを反応
させ2−アミノチオフェン誘導体(ii)へと変換する。
即ち、ケトン(R1''≠H)の場合、酢酸と酢酸アンモ
ニウムの存在下、シアノ酢酸エステル誘導体と適当な溶
媒中、例えばトルエン中加熱還流して、一旦アルキリデ
ンシアノ酢酸エステル誘導体とした後、硫黄と塩基の存
在下、適当な溶媒中、例えばエタノール中加熱して2−
アミノチオフェン誘導体(ii)を得る。また、アルデヒド
(R1''=H)の場合、シアノ酢酸エステル誘導体、硫
黄と塩基の存在下、適当な溶媒中、例えばジメチルホル
ムアミド中加熱して2−アミノチオフェン誘導体(ii)と
する。得られる化合物(ii)を桑田らの方法〔ドイツ特許
2,435,025号〕に従い、 エトキシメチレンマロン酸ジエ
チルと加熱下反応させ付加体(iii)を得、 これを反応に
悪影響を及ぼさない溶媒中(例、エタノール,メタノー
ル等のアルコール類など)、塩基(例、水酸化カリウ
ム,水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ金属など)の
存在下、約10〜70℃で撹拌して、チオフェンカルボ
ン酸誘導体(iv)とする。得られるチオフェンカルボン酸
誘導体(iv)をポリリン酸エステル(PPE)中、加熱閉
環させて、チエノ〔2,3−b〕ピリジン誘導体(v)を得
る。該化合物(v)を式Xa−(CH2)n−R3(式中、X
aはハロゲンを、nおよびR3は前記と同意義)で示さ
れる化合物と塩基(例、ピリジン,トリエチルアミン等
の有機塩基など)存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶
媒(例、ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド
等のアミド類)中、約10〜100℃で撹拌して、4,
7−ジヒドロ−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジ
ン−5−カルボン酸エステル誘導体(vi)を得る。 以上の製造法1を〔数1〕に示す。〔数1〕に記載した
式中、R1''はC1-6アルキル基または水素を、R’はC
1-6アルキル基を、Xaはハロゲンを、Etはエチル
を、R2,R3,R5およびnは前記と同意義を有する。
Xaで表されるハロゲンは、フッ素,臭素,塩素,ヨウ
素が挙げられ、好ましくは臭素である。
【0034】
【数1】
【0035】〔製造法2〕:基本骨格の製造法 カール・ゲバルトらの方法〔K.Gewald, Chem. Ber., 98,
3571-3577 (1965);K.Gewaldand E.Schinke, Chem. Be
r., 99, 2712-2715 (1966)〕により合成できる5位無置
換の2−アミノチオフェン誘導体(vii)を上記〔製造
法1〕と同様にして、桑田らの方法〔ドイツ特許2,435,
025号〕に従い、 エトキシメチレンマロン酸ジエチルと
加熱下反応させ付加体(viii)とする。これを反応に悪
影響を及ぼさない溶媒中(例、エタノール,メタノール
等のアルコール類など)中、適当な塩基(例、水酸化カ
リウム,水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ金属な
ど)の存在下、約10〜60℃で撹拌して、チオフェン
カルボン酸誘導体(ix)を得る。得られたチオフェンカ
ルボン酸誘導体(ix)にR2''で示される置換基を導入
する。R2''で示される置換基を導入する反応として
は、例えばニトロ化(例、発煙硝酸−濃硫酸、硝酸ナト
リウム−濃硫酸を用いる。)、アシル化(例、酸クロリ
ド−塩化アルミニウムを用いる。)、ホルミル化(例、
オキシ塩化リン−ジメチルホルムアミドあるいはN−メ
チルホルムアニリドを用いる。)、ハロゲン化(例、N
−ブロモこはく酸イミド、臭素−ピリジンを用いる。)
などが挙げられる。次いで、得られた化合物(ix)をポリ
リン酸エステル(PPE)中、加熱閉環させて、チエノ
〔2,3−b〕ピリジン誘導体(xi)を得る。次いで、該
化合物(xi)を、上記製造法1の化合物(v)から化合物(v
i)への反応と同様の反応を行い、R2''がニトロ基、ア
シル基、ホルミル基、ハロゲン原子等である化合物(xi
i)を得る。以上の製造法2を〔数2〕に示す。R2''
は、ニトロ基、アシル基、ホルミル基、ハロゲン原子等
を示す。〔数2〕に記載した式における他の基は前記と
同意義を有する。
【0036】
【数2】
【0037】〔製造法3〕:5位置換基のホルミル基へ
の変換 上記製造法1または2で得られる4,7−ジヒドロ−4
−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン−5−カルボン
酸エステル誘導体(v)を、反応に悪影響を及ぼさない適
当な溶媒(例、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、
ジオキサン等のエーテル類)中、適当な還元剤(例、水
素化リチウムアルミニウム)を加え約0〜80℃で撹拌
し、還元誘導体(xiii)を得る。該化合物(xiii)を式
Xa−(CH 2)n−R3(式中、Xaはハロゲンを、nお
よびR3は前記と同意義)で示される化合物と塩基存在
下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒(例、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類)中、約
10〜100℃で撹拌して、式(xiv)で示される4,7
−ジヒドロ−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン
誘導体(xiv)を得る。該誘導体(xiv)を適当な溶媒(例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム)中適当な酸化剤
(例えば、二酸化マンガン)と約10〜80℃で撹拌し
て、5位ホルミル誘導体(xv)を得る。以上の製造法3
を〔数3〕に示す。〔数3〕に記載した式中、R1'',
Xa,R2,R3,R5およびnは前記と同意義を有す
る。
【0038】
【数3】
【0039】〔製造法4〕 5位ホルミル基のカルボニル基への変換:5位ホルミル
誘導体(xv)を、反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒
(例、テトラヒドロフラン、エチルエーテル等のエーテ
ル類)中、グリニヤール試薬〔式R21MgXaで表わさ
れる。R21は、C1-6アルキルを、Xaはハロゲンを示
す。〕と約0〜80℃で撹拌して、対応する2級アルコ
ール誘導体(xvi)を得る。該誘導体(xvi)を、適当な
溶媒(例、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン
化炭化水素類)中適当な酸化剤(例、二酸化マンガン等
の金属酸化物)と約10〜80℃で撹拌して、5位カル
ボニル誘導体(xvii)を得る。以上の製造法4を〔数
4〕に示す。〔数4〕の式中、R21はC6-14アリール
基、C1-6アルキル基または置換されていてもよいC1-6
アルキル基を示し、他の各記号は前記と同意義を有す
る。
【0040】
【数4】
【0041】〔製造法5〕 5位カルボン酸エステル誘導体を5位ケトン誘導体に変
換する反応:上記製造法1または製造法2に記載の方法
と同様の方法で得られるカルボン酸エステル誘導体(vi)
または(xii)を5位のエステル変換反応に付すことによ
り製造される5位カルボン酸エステル誘導体(xviii)
を、あらかじめ反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒
(例、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、テト
ラヒドロフラン,エチルエーテル,ジオキサン等のエー
テル類)中、適当なアルミニウム試薬(例、トリメチル
アルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム(DI
BAL)など)とアミン類とから製造したアルミニウム
アミド誘導体と約10〜100℃で撹拌して、4,7−
ジヒドロ−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン−
5−カルボン酸アミド誘導体(xix)とする。該誘導体を
反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒(例えば、テトラ
ヒドロフラン、エチルエーテルなど)中、グリニヤール
試薬と約−78〜80℃で撹拌して、対応するケトン誘
導体(xx)を得る。以上の製造法5を〔数5〕に示す。
〔数5〕の式中、R22はC1-6アルキル基又はC6-14
リール基を、R23及びR24はそれぞれ水素又は炭素原子
を介する基を示す。R25は炭素原子を介する基を示す。
他の各記号は前記と同意義を有する。
【0042】
【数5】
【0043】〔製造法6〕 2位がハロゲンで置換された化合物から2位にアリール
基を有する化合物への変換:上記製造法2と同様の方法
で製造される、あるいは、2位が水素である化合物をハ
ロゲン化反応(例えば、N−ブロモコハク酸イミド、臭
素−ピリジンを用いる)に付し得られる2位がハロゲン
である化合物(xxi)を、あらかじめ反応に悪影響を及ぼ
さない適当な溶媒(例、1,2−ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類、エチル
アルコール等のアルコール類など)に溶解させ、当量か
ら過剰(2〜10当量)の適当な塩基(例、炭酸ナトリ
ウム)存在下適当なアリールほう酸誘導体(例えば、フ
ェニルほう酸、3−メトキシフェニルほう酸、4−エト
キシカルボニルフェニルほう酸など)を加え、不活性ガ
ス(例えば、アルゴンガス)気流下、適当な触媒(例え
ばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムな
どのパラジウム金属など)を加えて、約10〜100℃
にて数分から数時間撹拌する。不溶物を除けば目的とす
る誘導体(Ia)を得る。以上の製造法6を〔数6〕に示
す。〔数6〕において、X''はハロゲンを、R31は置換
されていてもよいアリール基を示し、他の各記号は前記
と同意義を有する。
【0044】
【数6】
【0045】〔製造法7〕 5位がホルミル基である化合物から5位が2,5−ジオ
キソ−4−イミダゾリジニル基である誘導体の製造法:
上記製造法3またはこれに類似する方法で得られるホル
ミル誘導体(xv)を反応に悪影響を及ぼさない適当な溶
媒(例、水、エタノール)中、重亜硫酸ナトリウムを加
え約0〜80℃で撹拌し、硫酸付加物(xxii)を得る。該
付加物(xxii)を、反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒
(例、含水エタノール、含水テトラヒドロフラン、ジオ
キサン)中、当量から過剰量の適当な塩基(例、炭酸ア
ンモニウム)の存在下、シアン化合物(例、青酸カリウ
ム、青酸ナトリウム)を加え約0〜80℃で撹拌し、必
要ならば加熱還流して5位イミダゾリジニル誘導体(I
b)を得る。以上の製造法7を〔数7〕に示す。式中、各
基は前記と同意義を示す。
【0046】
【数7】
【0047】〔製造法8〕 5位がオキサゾリル基である誘導体の製造法:5位がホ
ルミル基である誘導体(xv)を、反応に悪影響を及ぼさ
ない適当な溶媒(例、メタノール、エタノール)中、当
量から過剰量の塩基(例、炭酸カリウム)の存在下、当
量から過剰量のトシルメチルイソシアニドを加え約0〜
80℃で撹拌し、必要により加熱還流して5位オキサゾ
リル誘導体(Ic)を得る。以上の製造法8を〔数8〕に
示す。〔数8〕中、各基は前記と同意義を示す。
【0048】
【数8】
【0049】〔製造法9〕 5位が4−イミダゾリル基または4−チアゾリル基であ
る誘導体の製造法:上記製造法4または製造法5と同様
の方法で製造される4,7−ジヒドロ−5−アシル−4
−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン誘導体(xxiv)
を、反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒(例、酢酸、
メタノール、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジ
オキサン)中で、当量か小過剰の適当なハロゲン化試薬
(例、臭素、ヨウ素)を室温または氷冷下滴下し、約0
〜80℃で撹拌し、α−ハロケトン誘導体(xxv)を得
る。該α−ハロケトン誘導体(xxv)を、反応に悪影響を
及ぼさない適当な溶媒(例、メタノール、テトラヒドロ
フラン、エチルエーテル、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド)中、当量〜小過剰の適当なアミジン誘導体を室
温または氷冷下加え、約0〜80℃で撹拌し、必要なら
ば加熱還流して、4−イミダゾリル誘導体(Id)を製造
する。または、該α−ハロケトン誘導体(xxv)をチオカ
ルバモイル誘導体と反応に悪影響を及ぼさない溶媒
(例、メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド)中、約10〜100℃で撹
拌して、4−チアゾリル誘導体(Ie)を製造する。同様
にして、α−ハロケトン誘導体にチオグリコール酸アミ
ドを反応させ、次いで脱水閉環させて、1,4−チアジ
ニル誘導体を製造する。以上の製造法のうち、4−イミ
ダゾリル誘導体(Id)および4−チアゾリル誘導体(Ie)
の製造法を〔数9〕に示す。〔数9〕の式中、R43は、
水素原子,C1-6アルキルまたはC6-14アリールを示
す。R44は水素原子,C1-6アルキル,C6-14アリール
を示す。R1,R2,R3,R5およびnは前記と同意義を
示す。
【0050】
【数9】
【0051】〔製造法10〕 5位が2−オキサゾリル基である誘導体の製造法:上記
製造法5の第1反応により製造される4,7−ジヒドロ
−5−カルバモイル−4−オキソチエノ〔2,3−b〕
ピリジン誘導体(xvi)を、反応に悪影響を及ぼさない適
当な溶媒(例、メタノール、エタノール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン)中、当量〜小過剰の適当なα−ハ
ロケトン化合物を室温または氷冷下滴下し、約0〜80
℃でかくはんし、必要ならば加熱還流して2−オキサゾ
リル誘導体(If)を得る。以上の製造法10を〔数1
0〕に示す。〔数10〕の式中、R45は水素原子,C
1-6アルキルまたはC6-14アリールを示す。Xaはハロ
ゲンを示す。R1,R2,R3,R5およびnは前記と同意
義を示す。
【0052】
【数10】
【0053】〔製造法11〕 5位が2−チアゾリル基である誘導体の製造法:4,7
−ジヒドロ−5−カルバモイル−4−オキソチエノ
〔2,3−b〕ピリジン誘導体(xxvi)を反応に悪影響を
及ぼさない適当な溶媒(例、トルエン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン)中、当量か小過剰のチオアミド化試
薬(例、ローソン試薬)を室温または氷冷下加え、約0
〜80℃で撹拌し、必要により加熱還流して4,7−ジ
ヒドロ−5−チオカルバモイル−4−オキソチエノ
〔2,3−b〕ピリジン誘導体(xxvii)を得る。該チオカ
ルバモイル誘導体(xxvii)を反応に悪影響を及ぼさない
適当な溶媒(例、メタノール、エタノール、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン)中、当量〜小過剰の適当なα−
ハロケトン化合物を室温または氷冷下滴下し、約0℃〜
80℃で撹拌し、必要ならば加熱還流して2−チアゾリ
ル誘導体(Ig)を得る。以上の製造法11を〔数1
1〕に示す。〔数11〕の式中、R46は水素原子,C
1-6アルキルまたはC6-14アリールを示す。Xaはハロ
ゲンを示す。R1,R2,R3,R5およびnは前記と同意
義を示す。
【0054】
【数11】
【0055】〔製造法12〕5位が3−ピラゾリル基で
ある誘導体の製造法の一例を示す。4,7−ジヒドロ−
4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン−5−カルボ
ン酸エステル誘導体から製造される(製造方法5で製造
される)4,7−ジヒドロ−5−アセチル−4−オキソ
チエノ〔2,3−b〕ピリジン誘導体(xxviii)を、反応
に悪影響を及ぼさない適当な溶媒中(例、メタノール、
エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、過剰
のギ酸エチルエステルと適当な塩基(例、ナトリウムエ
トキシド)を室温または氷冷下滴下し、約0〜80℃で
撹拌し、α−ホルミルケトン誘導体(xxx)を得る。該α
−ホルミルケトン誘導体(xxx)を、反応に悪影響を及ぼ
さない適当な溶媒(例、水、メタノール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド)中、当量
〜小過剰の適当な塩基(例、炭酸ナトリウム)の存在
下、当量〜小過剰のヒドラジン誘導体またはヒドラジン
誘導体の塩を室温または氷冷下加え、約0〜80℃で撹
拌し、必要ならば加熱還流して、3−ピラゾリル誘導体
(Ih)を製造する。以上の製造法12を〔数12〕に示
す。〔数12〕の式中、R1,R2,R3,R5およびnは
前記と同意義を示す。
【0056】
【数12】
【0057】〔製造法13〕 5位が2−トリアゾリル基である誘導体の製造法:4,
7−ジヒドロ−5−チオカルバモイル−4−オキソチエ
ノ〔2,3−b〕ピリジン誘導体(xxxi)(製造法11の
第1反応において製造される)を反応に悪影響を及ぼさ
ない適当な溶媒(例、エチルエーテル、ジメチルホルム
アミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメ
タン)中、当量〜小過剰のヨウ化メチルを室温または氷
冷下滴下し、約0℃〜80℃で撹拌し、必要により加熱
還流して四級塩誘導体を得る。該誘導体を、反応に悪影
響を及ぼさない適当な溶媒(例、ジメチルホルムアミ
ド)中で、あるいは溶媒を用いず、過剰のギ酸ヒドラジ
ドを室温または氷冷下に加え、室温から200℃で撹拌
して2−トリアゾリル誘導体(Ii)を製造する。以上の
製造法13を〔数13〕に示す。〔数13〕の式中、R
1,R2,R3,R5およびnは前記と同意義を示す。
【0058】
【数13】
【0059】〔製造法14〕 2−オキサゾリニル誘導体の製造法:上記製造法1また
は2と同様の方法で製造される4,7−ジヒドロ−4−
オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン−5−カルボン酸
エステル誘導体(xxxiii)を、別途調製した過剰のエタノ
ールアミンのアルミニウムアミドのジクロロメタン溶液
に氷冷下滴下し、室温で1〜4時間撹拌し、アミド誘導
体を製造する。該アミド誘導体を適当な溶媒(例、ジク
ロロメタン,エチルエーテル,テトラハイドロフラン)
中、塩化チオニルを氷冷下滴下し、0℃〜室温で撹拌
し、2−オキサゾリニル誘導体(Ij)を得る。以上の製
造法14を〔数14〕に示す。〔数14〕の式中、
1,R2,R3,R5およびnは前記と同意義を示す。
【0060】
【数14】
【0061】〔製造法15〕:R4がNを介する基であ
る誘導体の製造法: 製造法4または5に記載の方法と同様の方法で得られる
5−アセチル誘導体(xxxv)を適当な溶媒(例、ピリジ
ン)に溶解し、当量または少過剰のヒドロキシルアミン
誘導体またはその塩を加え、室温または加温してオキシ
ム誘導体(xxxvi)を製造する。該オキシム誘導体(xxxvi)
を適当な溶媒(例、ピリジン)に溶解し、当量から少過
剰のアシル化剤(例、酸ハライド、酸無水物、スルホン
酸ハライド等)を加え、室温または加温下、1〜12時
間反応させると、転位生成物(Ik)を得る。該転位生成
物(Ik)を適当な溶媒(例、エチルアルコール)に溶解
し、アルカリ加水分解反応(反応条件:例えば、水酸化
ナトリウム水溶液を加え、室温下、約2時間撹拌す
る。)に付すことにより、対応する1級アミノ誘導体
(Im)を製造することができる。以上の製造法を〔数1
5〕に示す。〔数15〕において、R1,R2,R3,R5
およびnは前記と同意義を示す。Acはアセチル基を示
す。
【0062】
【数15】
【0063】このようにして得られた1級アミノ誘導体
(Im)を原料として、通常用いられるアルキル化反応,
アシル化反応,スルホニル化反応,イミド化反応等に付
すことにより、種々の誘導体を製造することができる。
【0064】〔製造法16〕R4がOを介する基である
誘導体の製造法:製造法4または5に記載の方法と同様
の方法で得られるアシル誘導体(xxxvii)を適当な溶媒
(例、ジクロロメタン)に溶解し、氷冷下または室温
下、少過剰(例、1.2〜1.5倍当量)の過酸化物
(例、クロロ安息香酸)を加え、室温で1〜6時間撹拌
すると転位生成物(In)を得る。該生成物(In)を適当な
溶媒(例、テトラヒドロフラン)中、塩基性条件下
(例、2N水酸化ナトリウム溶液を添加する)下、室温
または加温(例、40〜60℃)して1〜12時間撹拌
すると、アルコール誘導体(Io)を得る。該アルコール
誘導体(Io)は、適当な溶媒(例、ジメチルフォルムア
ミド)中、塩基(例、炭酸カリウム)の存在下、アルキ
ルハライド(例、臭化イソプロピル)を加えて、室温ま
たは加温(例、40〜80℃)して、約1〜24時間撹
拌すると、アルコキシ誘導体(Ip)を得る。さらに、例
えば、アルコキシ基がイソプロポキシ基の場合、該アル
コキシ誘導体を適当な溶媒(例、ジクロロメタン)に溶
解し、過剰の適当なルイス酸(例、三塩化ほう素)の存
在下、氷冷または室温にて1〜6時間撹拌すると、脱ア
ルキル化されたアルコール誘導体(Io)を得る。以上
の製造法を〔数16〕に示す。〔数16〕において、R
1,R2,R3,R5およびnは前記と同意義を示す。R30
およびR4'はそれぞれアルキル基を示す。Xaはハロゲ
ン原子を示す。
【0065】
【数16】
【0066】このようにして得られたアルコール誘導体
(xvii)を原料として、通常用いられるアルキル化反応,
アシル化反応,アルケニル化反応、スルホニル化反応等
に付すことにより、種々の誘導体を製造することができ
る。
【0067】〔製造法17〕R4がSを介する基である
誘導体の製造法:まず、チオグリコール酸エステルにヨ
ウ化アルキルを反応させ、次いで、ジメチルアミノメチ
レン化合物を反応させ、化合物(xxxviii)を製造する。
上記製造法1に記載の方法と同様の方法で製造される2
−アミノチオフェン誘導体(xxxix)を適当な溶媒(例、
エチルアルコール)中、塩基(例、水酸化ナトリウム水
溶液)を加えアルカリ加水分解反応を行い得られた化合
物(xxxx)と、上記化合物(xxxviii)とを適当な溶媒中ま
たは溶媒なしで、加熱(例、80〜150℃)下で1〜
6時間撹拌して、アミノ置換誘導体(xxxxi)を得る。該
誘導体(xxxi)を適当な溶媒(例、ジフェニルエーテル)
中、加熱(例、150〜250℃)して、30分〜3時
間反応させると、閉環体(xxxxii)を得る。該閉環体(xxx
xii)に、上記製造法1に示した化合物(v)に式Xa−(C
2)n−R3を反応させる方法と同様の方法で、式Xa
−(CH2)n−R3を反応させ、化合物(Iq)を得る。さ
らに、該化合物(Iq)を適な溶媒(例、ジクロロメタ
ン)中、当量または少過剰の過酸化物(例、メタクロロ
安息香酸)と氷冷下5分〜2時間撹拌することにより反
応させ、スルホキシド誘導体(Ir)を得る。以上の製造
法17を〔数17〕に示す。〔数17〕において、
1,R2,R3およびnは前記と同意義を示す。R4''は
アルキル基を示す。
【0068】
【数17】
【0069】〔製造法18〕:2位が置換されていても
よいアルケニル基で置換されたフェニルである誘導体の
製造法: 4,7−ジヒドロ−2−(4−アミノフェニル)−4−
オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン誘導体(Is)を、反
応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒中(例、酢酸、ジメ
チルホルムアミド、ジクロロメタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、アセトニトリル、水など)、適当なジ
アゾ化剤(例、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸イソアミル)
を加え、系中でジアゾニウム塩とする。これにパラジウ
ム触媒〔例えば、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラ
ジウム〕と1当量から過剰量の各種アルケニル誘導体
(オレフィン化合物など)を加え、約0〜80℃で撹拌
し、目的誘導体(It)を得る。以上の製造法18を
〔数18〕に示す。〔数18〕の式中、R32およびR33
は同一または異なって、アシル基を、R34は水素または
1-6アルキルを示す。他の各基は、前記と同意義を示
す。
【0070】
【数18】
【0071】〔製造法19〕 2位が置換されていてもよいアルキル基もしくは置換さ
れていてもよい同素環基で置換されているアミノフェニ
ル基である誘導体の製造法:4,7−ジヒドロ−2−
(4−アミノフェニル)−4−オキソチエノ〔2,3−
b〕ピリジン誘導体(Iu)を、反応に悪影響を及ぼさな
い適当な溶媒(例、酢酸、ジメチルホルムアミド、ジク
ロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン)に溶解
させる。これに1当量から過剰量の各種マイケル・アク
セプター誘導体(例えば、アクリル酸エステル)あるい
はオキシラン誘導体(例えば、エポキシ化合物)を加
え、約0〜80℃で撹拌し、目的誘導体(Iv)を得る。
以上の製造法19を〔数19〕に示す。〔数19〕の式
中、R35〜R39は、アルキル基を示す。−R40は−C
(R36)−CO−R35または−C(OH)R3639を示
す。他の各基は、前記と同意義を示す。
【0072】
【数19】
【0073】〔製造法20〕 2位が置換されていてもよいアルキル基もしくは置換さ
れていてもよい同素環基で置換されているアミノフェニ
ル基である誘導体の製造法:4,7−ジヒドロ−2−
(4−アミノフェニル)−4−オキソチエノ〔2,3−
b〕ピリジン誘導体(Iw)を、反応に悪影響を及ぼさな
い適当な溶媒(例、ピリジン、ジメチルホルムアミド、
ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、エチルエーテ
ル、ジオキサン)に溶解させ、これに1当量から過剰量
の酸クロライドまたは酸無水物(例えば、トリフルオロ
酢酸無水物)を反応させる。必要により1当量から過剰
の塩基(例えば、炭酸カリウム、トリエチルアミン)を
加え、約0〜80℃でかくはんし、誘導体(Ix)を得
る。得られた誘導体を反応に悪影響を及ぼさない適当な
溶媒(例、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジクロロ
メタン、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキ
サン、アセトン)に溶解させ、これに1当量から小過剰
の塩基(例えば、炭酸カリウム、トリエチルアミン、水
素化ナトリウム)および1当量から過剰量のハロゲン化
アルキル誘導体(例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化プロピ
ル、ヨウ化ベンジル)を加え、約0〜80℃で撹拌す
る。得られた誘導体を反応に悪影響を及ぼさない適当な
溶媒中(例、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エタノ
ール、メタノール、アセトン)、アルカリ加水分解(例
えば、小過剰の1N水酸化ナトリウムを加える)して、
目的誘導体(Iy)を製造する。以上の製造法20を
〔数20〕に示す。〔数20〕における基R41は、C
1-6アルキルまたはトリフルオロメチルを示す。基R42
は、置換されていてもよいアルキル基もしくは置換され
ていてもよい同素環基を示す。他の基は、前記と同意義
を示す。
【0074】
【数20】
【0075】〔製造方法21〕:3位の置換基の変換: 上記した製造法により製造される3位が水素原子または
1-6アルキル基である化合物(Iz)を、反応に悪影響を
及ぼさない溶媒(例、四塩化炭素,クロロホルム等のハ
ロゲン化炭化水素類)中、α,α'−アゾビスイソブチロ
ニトリル(AIBN)存在下、N−ブロモコハク酸イミ
ド(NBS)と約30〜100℃で撹拌して、化合物
(II')を得、必要により、脂肪酸、アルキルスルホン
酸、アルキルアリールスルホン酸等を反応させて3位置
換基との変換反応を行う。このようにして得られた化合
物(II')と当モル〜小過剰(約3モル)の各種1〜2
級アミン(例、R1'−H)とを反応させることにより、
化合物(III')を製造することができる。反応は反応に悪
影響を及ぼさない適当な溶媒中で実施される。適当な溶
媒としては、例えば、ジメチルホルムアミド,ジメチル
アセタミド等のアミド類、アセトニトリル等のニトリル
類、エタノール等のアルコール類、ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジクロロ
メタン、クロロホルム、エチルエーテル、アセトン、酢
酸エチル等が用いられる。本反応においては、必要によ
り、塩基の存在下に行なってもよい。該塩基としては、
三級の有機アミン(例、トリエチルアミン,トリメチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン),ピリジン,
1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン
(DBU),あるいは無機塩(例、無水炭酸カリウムな
ど)等が用いられる。反応温度は約10〜100℃であ
る。反応時間は、約0.5〜8時間である。本反応は、
撹拌して行なうと効率的である。このようにして、化合
物(III')を製造する。以上の製造法21を〔数21〕
に示す。〔数21〕に記載した式中、R1'',R1',
2,R3,R4,R5およびnは前記と同意義を有する。
mは0〜6の整数を示す。Xは脱離基を示す。Xで表さ
れる脱離基としては、例えば求核剤〔例、陰電荷を帯び
たヘテロ原子(例、酸素原子,硫黄原子,窒素原子な
ど)を有する炭化水素残基など〕により、容易に置換反
応を受け得る基が挙げられる。具体的には、例えばハロ
ゲン原子(よう素,臭素,塩素等)、アルカノイルオキ
シ(例、アセトキシ等)、アルキルスルホニルオキシ
(例、メタンスルホニルオキシ等)、アルキル-アリー
ルスルホニルオキシ(例、p-トルエンスルホニルオキシ
等)などが挙げられる。
【0076】
【数21】
【0077】〔製造法22〕他の製造方法:本発明の化
合物の基における置換基を他の置換基に、通常用いられ
る自体公知の方法を用いて、変換することもできる。そ
の方法の例を次に示す。 (i).置換基としてのニトロ基をアミノ基に変換するこ
とができる。例えば、原料化合物を適当な溶媒(例、エ
タノール,メタノール)に溶かし、(a)パラジウム−炭
素を加え、室温で1〜12時間水素気流下に反応させる
か、あるいは(b)上記の溶液に鉄粉および塩酸を加え、
室温で1〜12時間反応させる。 (ii).置換基としてのアミノ基をアシル化されたアミノ
基に変換することができる。例えば、原料化合物を適当
な溶媒(例、テトラヒドロフラン,ジメチルスルホキシ
ド)に溶かし、炭酸カリウム、および塩基としてピリジ
ンおよびトリエチルアミンを加え、さらに酸無水物また
は酸ハライドを加える。混合物を室温で1〜10時間撹
拌して反応させる。 (iii).アミノ基を有する化合物を、アルケニルアミノ
化合物とすることができる。例えば、原料化合物を適当
な溶媒(例、酢酸,ジメチルホルムアミド,ジクロロメ
タン,テトヒドロフラン,ジオキサン,アセトニトリ
ル)に溶かし、ジアゾ化剤(例、硝酸ナトリウム,硝酸
イソアミル)を加え、パラジウム触媒{例、ビス(ジベ
ンジリデンアセトン)パラジウム}および1当量〜小過
剰量のアルケニル誘導体を加え、室温〜加温(80℃)
で1〜12時間反応させる。 (iv).アミノ基に炭素原子を導入することができる。例
えば、原料化合物を適当な溶媒(例、酢酸,ジメチルホ
ルムアミド,ジクロロメタン,テトラヒドロフラン,ジ
オキサン)に溶かし、アクリル酸誘導体またはオキシラ
ン誘導体(例、エポキサイド化合物)を加え、0〜80
℃で撹拌下に6〜24時間反応させる。 (v).硫黄原子をアミノ基に導入することができる。例
えば、原料化合物を適当な溶媒(例、ピリジン,ジメチ
ルホルムアミド,ジクロロメタン,テトラヒドロフラ
ン,エチルエーテル,ジオキサン)に溶かし、硫黄化合
物のハライドを加え、0〜80℃で撹拌下に6〜24時
間反応させる。
【0078】(vi).置換基としてのホルミル基をメチル
基に変換することができる。例えば、原料化合物を適当
な溶媒(例、テトラヒドロフラン)に溶かし、有機ボラ
ン誘導体(例、ジメチルスルフィドボラン)を加え、室
温〜加熱還流下に数時間(例、1〜3時間)反応させ
る。 (Vii).メトキシ体から、アセトニル体を製造すること
ができる。例えば、原料化合物を適当な溶媒(例、ジク
ロロメタン)に溶かし、1当量〜過剰量のルイス酸
{例、塩化アルミニウムおよびチオール化合物またはス
ルフィド化合物(例、ジメチルスルフィド)}を加え、
氷冷下〜室温で1〜10時間反応させ、次いで、得られ
たヒドロキシ体を適当な溶媒(例、ジメチルホルムアミ
ド)に溶かし、塩基(例、水酸化ナトリウム,炭酸カリ
ウム)およびアルキルハライドを加え、室温で1〜12
時間反応させる。 (viii).メトキシ基をイソプロポキシ基に変換すること
ができる。例えば、原料化合物を適当な溶媒(例、ジク
ロロメタン)に溶かし、1当量〜過剰量のルイス酸
(例、塩化アルミニウム)およびチオール化合物または
スルフィド化合物(例、ジメチルスルフィド)を加え、
氷冷下〜室温で1〜10時間反応させる。 (ix).アミノカルボニル基を導入することができる。例
えば、ハロゲンを有する原料化合物を適当な溶媒(例、
ジメトキシエタン)に溶かし、アリール硼酸誘導体、塩
基(例、炭酸ナトリウム)および触媒としてパラジウム
化合物{例、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0)}を加え、還流下1〜6時間反応させ
た。 (x).アルキルチオ化合物をアルキルスルフィニル化合
物またはアルキルスルホニル化合物とすることができ
る。例えば、原料化合物を適当な溶媒(例、ジクロロメ
タン)中で酸化剤(例、メタクロロ過安息香酸)と反応
させる。加熱を過度にあるいは酸化剤を過剰に用いる
と、アルキルスルホニル化合物が得られる。
【0079】(xi)分子中のヒドロキシル基を、種々の基
で置換することができる。反応は適当な溶媒、例えば、
ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル、ア
セトンなど中で、ハライド{例、アルキルハライド
(例、ヨウ化プロピル、ヨウ化イソブチル、酢酸エチル
ブロム)、アラルキルハライド(例、ベンジルクロリ
ド)}を加える。混合物を0〜40℃で2〜18時間撹
拌することにより反応を行う。例えば、酢酸エチルブロ
ムを用いる場合には、得られた酢酸エステルを適当な溶
媒と塩基(例、エチルアルコール中に1NNaOH)を
用いて、室温で2〜12時間反応させる。酢酸化合物を
適当な溶媒{例、テトラヒドロフラン(THF)}に溶
解し、イソブチルクロロフォルメートを適当な塩基
(例、トリエチルアミン)の存在下に加え、反応を0℃
で1〜4時間行う。反応溶液に適当なアミン化合物
(例、メチルアミン、プロピルアミン、ピペリジン等)
を加え、0℃〜室温で1〜12時間反応を行う。なお、
上記の原料化合物である分子中にヒドロキシル基を有す
る化合物は、例えば、分子中にアルコキシ基を有する化
合物を酸加水分解に付すことにより行うことができる。
酸加水分解は、通常用いられる方法、例えば、適当な溶
媒{例、アルコール類(例、メタノール、エタノー
ル)}中で、1N塩酸を加え、0℃〜室温で1〜10時
間反応させる。 (xi)アルカノイル−フェニル基である化合物は、ハロゲ
ン化された基を有する化合物にアルカノイル−フェニル
基を導入することにより製造することができる。アルカ
ノイル−フェニル基の導入を行うためには、まず、ハロ
ゲン化された化合物を適当な溶媒(例、四塩化炭素、ク
ロロホルム)中で、N−ブロモスクシンイミドおよび触
媒量の2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)を加え
反応させることのより行われる。反応は、100〜12
0℃で、1〜4時間行われる。アルカノイル−フェニル
基の導入は、適当な溶媒(例、ジメトキシエタン(DM
E))中で行われる。溶液にアルカノイル−フェニルボ
ーレート、パラジウム化合物{例、Pd(PPh34
Ph=フェニル}及び炭酸ナトリウム(2M、Na2
3)を加える。反応は、不活性ガス気流下で室温〜1
20℃程度、約1〜12時間行う。なお、アルカノイル
−フェニルボーレートの製造は、アルカノイル−フェニ
ルブロミドとホウ酸化合物{例、(i−PrO)3B、
Pr=プロピル}を適当な塩基(例、BuLi、Bu=
ブチル)の存在下に行う。
【0080】(xii)本発明の化合物においてアルキル−
フェニル基である化合物は、上記の方法(xi)においてア
ルカノイル−フェニルボーレートの代わりにアルキル−
フェニルボーレートを用い同様に反応させることにより
行うことができる。また、本発明の化合物における他の
基を導入するには、自体公知の方法を用いて行なうこと
ができる。 (xiii)本発明の化合物においてアルコキシカルボニル基
を有する化合物は、原料化合物にシアノ基を導入し、次
いで得られた化合物をエステル化することにより製造す
ることができる。シアノ基を導入する反応は、原料化合
物を適当な溶媒{例、ジメチルスルホキシド(DMS
O)}に溶解し、溶液に青酸ナトリウムを加え、40〜
60℃で2〜12時間反応させることにより行われる。
次いで行われるエステル化反応は、適当な溶媒(例、エ
チルアルコール)中、原料化合物とアルコール溶液
{例、エチルアルコール。塩酸で飽和したもの。}と、
80〜120℃で12〜48時間反応させることにより
行われる。 (xiv)本発明の化合物においてスルホンアミド基を導入
するには、原料化合物中のアルキル基をハロゲン化し、
次いでスルホンアミド類との求核置換反応に付すことに
より行うことができる。該ハロゲン化は、適当な溶媒
(例、四塩化炭素)中で、N−ブロモスクシンイミドま
たは触媒量の2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)
を加え、100〜120℃、1〜4時間反応させること
により行われる。求核置換反応は、例えば、適当な溶媒
{例、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)}中
で、n−ヘキサンで洗浄した水素化ナトリウムおよびス
ルホンアミド誘導体(例、メタンスルホンアミド、エタ
ンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド)を加え、
0〜40℃、1〜24時間反応させることにより行われ
る。
【0081】このようにして得られる本発明の化合物
(I)の塩としては、生理学的に許容される酸付加塩が
好ましい。このような塩としては、例えば無機酸(例、
塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など)との塩、
あるいは有機酸(例、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、
フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン
酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、p-トルエンスルホン酸など)との塩などが
用いられる。さらに本発明の化合物(I)が−COOH
などの酸性基を有している場合は、無機塩基(例、ナト
リウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのア
ルカリ金属塩又はアルカリ土類金属、アンモニアなど)
又は有機塩基(例、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシル
アミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミンなど)と
塩を形成してもよい。かくして得られる本発明の化合物
(I)又はその塩は、例えば再結晶、蒸留、クロマトグ
ラフィーなどの通常の分離手段により単離、精製するこ
とができる。かくして本発明の化合物が遊離体で得られ
た場合には、自体公知の方法あるいはそれに準じる方法
によって塩に変換することができ、逆に塩で得られた場
合には、自体公知の方法あるいはそれに準ずる方法によ
り、遊離体又は、他の塩に変換することができる。本発
明の化合物(I)又はその塩が光学活性体である場合は、
通常の光学分割手段によりd体、l体に分離することが
できる。
【0082】本発明の化合物(I)またはその塩(以
下、「本発明化合物」と略記することもある)は、優れ
たGnRH拮抗作用を有し、毒性は低い。しかも、経口
吸収性に優れ、また、安定性にも優れている。従って、
本発明化合物は、哺乳動物(例えば、ヒト、サル、ウ
シ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスなど)
において、GnRH受容体拮抗作用により性腺刺激ホル
モンの分泌を抑制し、血中の性ホルモン濃度を制御する
ことによって、雄性ホルモンまたは雌性ホルモン依存性
の疾病の治療およびこれらホルモンの過剰に起因する疾
病の治療に安全に用い得る。すなわち、本発明化合物
は、性ホルモン依存性ガン(例、前立腺ガン,子宮ガ
ン,乳ガン,下垂体腫瘍等)、前立腺肥大症、子宮筋
腫、子宮内膜症、思春期早発症、無月経症、月経前症候
群、多房性卵巣症候群、ニキビなどの治療に有用であ
る。また、本発明化合物は雄性および雌性における生殖
の調節(例、妊娠調節剤,月経周期調節剤等)にも有用
である。本発明化合物は、さらに男性もしくは女性の避
妊薬として、また女性の排卵誘発剤として使用すること
ができる。本発明化合物は、その休薬後のリバウンド効
果を利用して、不妊症の治療に使用することができる。
さらに、本発明化合物は畜産分野において動物の発情の
調節、食肉用の肉質の改善や動物の成長促進にも有用で
ある。本発明化合物は、また魚類の産卵促進剤としても
有用である。本発明化合物は単独でも使用し得るが、ス
テロイド性もしくは非ステロイド性の抗アンドロゲン剤
または抗エストロゲン剤と併用することも有効である。
また、本発明化合物は酢酸リュープロレリンなどの超作
動薬の投与時に認められる、一過性の血中テストステロ
ン濃度の上昇(フレアー現象)を抑制するために用いる
ことができる。また本発明化合物を癌の化学療法剤と併
用してもよい。該併用の好ましい具体例としては、例え
ば前立腺癌に対しては、イホスファミド(Ifosfamide)、
UTF、アドリアマイシン(Adriamycin)、ペプロマイシ
ン(Peplomycin)、シスプラチン(Cisplatin)などの化学
療法剤と本発明の化合物とを併用することができる。ま
た、乳癌に対しては、シクロフォスファミド(Cyclophos
pamide)、5−FU、UFT、メトレキセート(Methotre
xate)、アドリアマイシン(Adriamycin)、マイトマイシ
ンC(Mitomycin C)、マイトキサントロン(Mitoxantrone)
などの化学療法剤と本発明化合物とを併用することがで
きる。本発明化合物を上記の疾病に対して予防・治療薬
として又は畜産もしくは水産分野で使用する場合は、自
体公知の方法に従い、経口投与もしくは非経口投与のい
ずれも可能であり、薬学的に許容される担体と混合し、
通常、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤など固形製剤と
して経口投与されるか、静脈内、皮下、筋肉内などに注
射剤、坐薬若しくは舌下錠などとして非経口投与され
る。また、舌下錠、マイクロカプセル等の徐放製剤とし
て、舌下,皮下および筋肉内などに投与してもよい。一
日投与量は、症状の程度;投与対象の年齢、性別、体
重、感受性差;投与の時期、間隔、医薬製剤の性質、調
剤、種類;有効成分の種類などによって異なり、特に限
定されないが、通常、哺乳動物1kg体重あたり約0.
1〜30mg、好ましくは約0.1〜3mgであり、更
に好ましくは0.1〜1mgであり、これを通常1日1
〜4回に分けて投与する。畜産もしくは水産分野で使用
する場合の投与量も上記に準ずるが、投与対象生物1k
g体重あたり約0.01〜5mg、好ましくは約0.03
〜3mgを、通常一日1〜3回に分けて投与する。
【0083】上記薬学的に許容される担体としては、製
剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用
いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩
壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、
等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。ま
た必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤な
どの製剤添加物を用いることもできる。上記賦形剤の好
適な例としては、例えば乳糖、白糖、D-マンニトー
ル、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが
挙げられる。上記滑沢剤の好適な例としては、例えばス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タ
ルク、コロイドシリカなどが挙げられる。上記結合剤の
好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D-
マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメ チルセルロース、ポリ
ビニルピロリドンなどが挙げられる。上記崩壊剤の好適
な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロ
スカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチ
ナトリウムなどが挙げられる。上記溶剤の好適な例とし
ては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコ
ール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙
げられる。上記溶解補助剤の好適な例としては、例えば
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-
マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリス
アミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミ
ン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げら
れる。上記懸濁化剤の好適な例としては、例えばステア
リルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、
ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザル
コニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリ
セリン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられ
る。上記等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナト
リウム、グリセリン、D-マンニトールなどが挙げられ
る。上記緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、
酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げら
れる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルア
ルコールなどが挙げられる。上記防腐剤の好適な例とし
ては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブ
タノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコー
ル、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。上記
抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコ
ルビン酸などが挙げられる。
【0084】本発明化合物に、懸濁化剤、溶解補助剤、
安定化剤、等脹化剤、保存剤などを添加し、自体公知の
方法により静脈、皮下、筋肉内注射剤とする。その際必
要により自体公知の方法により凍結乾燥物とすることも
可能である。本発明化合物を例えばヒトに投与する場合
は、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される担
体、賦形剤、希釈剤と混合し、医薬組成物として経口的
または非経口的に安全に投与することができる。上記医
薬組成物としては、経口剤(例、散剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、錠剤)、注射剤、点滴剤、外用剤(例、経鼻投与
製剤、経皮製剤など)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤)
などが挙げられる。これらの製剤は、製剤工程において
通常一般に用いられる自体公知の方法により製造するこ
とができる。本発明化合物は分散剤(例、ツイーン(Tw
een)80(アトラスパウダー社製、米国)、HOC6
0(日光ケミカルズ製)ポリエチレングリコール、カル
ボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムな
ど)、保存剤(例、メチルパラベン、プロピルパラベ
ン、ベンジルアルコールなど)、等張化剤(例、塩化ナ
トリウム、マンニトール、ソルビトール、ブドウ糖な
ど)などと共に水性注射剤に、あるいはオリーブ油、ゴ
マ油、綿実油、コーン油などの植物油、プロピレングリ
コールなどに溶解、懸濁あるいは乳化して油性注射剤に
成形し、注射剤とすることができる。
【0085】経口投与製剤とするには、自体公知の方法
に従い、本発明化合物をたとえば賦形剤(例、乳糖、白
糖、デンプンなど)、崩壊剤(例、デンプン、炭酸カル
シウムなど)、結合剤(例、デンプン、アラビアゴム、
カルボキシメチルセルロース、ポリビニールピロリド
ン、ヒドロキシプロピルセルロースなど)または滑沢剤
(例、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレ
ングリコール 6000など)などを添加して圧縮成形
し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるい
は持続性の目的のため自体公知の方法でコーティングす
ることにより経口投与製剤とすることができる。そのコ
ーティング剤としては、例えばヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオキシ
エチレングリコール、ツイーン 80、ブルロニック
F 68、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシメ
チルセルロースアセテートサクシネート、オイドラギッ
ト(ローム社製、ドイツ,メタアクリル酸・アクリル酸
共重合)および色素(例、ベンガラ,二酸化チタン等)
などが用いられる。腸溶性製剤とする場合、腸溶相と薬
剤含有相との間に両相の分離を目的として、自体公知の
方法により中間相を設けることが好ましい。
【0086】外用剤とするには、自体公知の方法に従
い、本発明化合物を固状、半固状または液状の外用投与
剤とすることができる。たとえば、上記固状のものとし
ては、本発明化合物をそのまま、あるいは賦形剤(例、
グリコール、マンニトール、デンプン、微結晶セルロー
スなど)、増粘剤(例、天然ガム類、セルロース誘導
体、アクリル酸重合体など)などを添加、混合して粉状
の組成物とする。上記液状のものとしては、注射剤の場
合とほとんど同様で、油性あるいは水性懸濁剤とする。
半固状の場合は、水性または油性のゲル剤、あるいは軟
膏状のものがよい。また、これらはいずれも、pH調節
剤(例、炭酸、リン酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリ
ウムなど)、防腐剤(例、パラオキシ安息香酸エステル
類、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウムなど)な
どを加えてもよい。たとえば坐剤とするには、自体公知
の方法に従い、本発明化合物を油性または水性の固状、
半固状あるいは液状の坐剤とすることができる。上記組
成物に用いる油性基剤としては、例えば高級脂肪酸のグ
リセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類(ダイナマイ
トノーベル社製,ドイツ)など〕、中級脂肪酸〔例、ミ
グリオール類(ダイナマイトノーベル社製,ドイツ)な
ど〕、あるいは植物油(例、ゴマ油、大豆油、綿実油な
ど)などが挙げられる。また、水性基剤としては、例え
ばポリエチレングリコール類、プロピレングリコール、
水性ゲル基剤としては、例えば天然ガム類、セルロース
誘導体、ビニール重合体、アクリル酸重合体などが挙げ
られる。
【0087】
【実施例】以下に参考例、実施例、試験例を挙げて、本
発明を更に具体的に説明するが、これによって本発明が
限定されるものではない。1H-NMRスペクトルは内部
基準としてテトラメチルシランを用いてバリアンGEMINI
200(200MHz)型スペクトルメーター、日本電子
(JEOL)LAMBDA300(300MHz)型スペクトル
メーターあるいはブルッカ AM 500(500MHz)型
スペクトルメーターで測定し、全δ値をppmで示した。
また、本明細書中で用いる記号は次のような意味を有す
る。 s:シングレット,d:ダブレット,t:トリプレット,d
t:ダブルトリプレット,m:マルチプレット,br:幅広
【0088】参考例1 2−アミノ−5−フェニルチオフェン−3−カルボン酸
エチルエステルの製造:シアノ酢酸エチル(6.1g,5
0mmol)、硫黄(1.61g,50mmol)、トリエチルアミン
(3.5ml,25mmol)、ジメチルホルムアミド(10ml)
の混合物に、45℃で撹拌しながら、 フェニルアセトア
ルデヒド(50%ジエチルフタレート溶液; 12.05
g,50mmol)を20分間で滴下した。45℃で9時間撹
拌した後、反応液を濃縮して得られる残渣を酢酸エチル
で抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し乾燥(MgSO4)後、 溶
媒を減圧下に留去した。 残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、 エーテル−へキサンから結晶化
させて微黄色板状晶(5.55g,45%)を得た。 mp 124.5−125.5℃ (文献値; 123−12
4℃). 1H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.37 (3H, t, J=7.1Hz),
4.30 (2H, d, J=7.1Hz),5.97 (2H, br), 7.17-7.46 (6
H, m). IR (KBr): 3448, 3320, 1667, 1590, 1549 cm-1
【0089】参考例2 2−アミノ−4−メチル−5−(4−メトキシフェニル)
チオフェン−3−カルボン酸エチルエステルの製造:4
−メトキシフェニルアセトン(16.5g,0.10mol)、
シアノ酢酸エチル(12.2g,0.10mol)、酢酸アンモ
ニウム(1.55g,20mmol)、 酢酸(4.6ml,80mmo
l)およびベンゼン(20ml)の混合物を、 ディーンスター
ク装置で生成する水を除きながら、 24時間加熱還流し
た。冷却後、 反応液を減圧下濃縮し、残渣をジクロルメ
タンと重曹水で分配した。 有機層を食塩水で洗浄し乾燥
(MgSO4)後、 溶媒を減圧下に留去した。 得られた残渣の
エタノール(30ml)溶液に、 硫黄(3.21g,0.10mo
l)とジエチルアミン(10.4ml,0.10mol)を加え、
50〜60℃で2時間撹拌した後、 反応液を濃縮して得
られる残渣を酢酸エチルで抽出した。 抽出液を食塩水で
洗浄し乾燥(MgSO4)後、 溶媒を減圧下に留去した。残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、 エー
テル−へキサンから結晶化させて、 淡黄色板状晶(11.
5g,40%)を得た。 mp 79−80℃. 1H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.37 (3H, t, J=7.1Hz),
2.28(3H, s), 3.83 (3H,s), 4.31 (2H, q, J=7.1Hz),
6.05 (2H, brs), 6.91 (2H, d, J=8.8Hz), 7.27(2H, d,
J=8.8Hz). IR (KBr): 3426, 3328, 1651, 1586, 1550, 1505, 1485
cm-1. FAB-MS m/z: 291 (M+)。
【0090】参考例3 2−アミノ−4−メチル−5−フェニルチオフェン−3
−カルボン酸エチルエステルの製造:参考例2に記載し
た方法と同様にして、 4−メトキシフェニルアセトンの
代わりにフェニルアセトン(11.6g,86.5mmol)を
用い、 シアノ酢酸エチル(10.5g,86.5mmol)、酢
酸アンモニウム(1.34g,17.4mmol)、 酢酸(3.9
6ml,69.2mmol)、 硫黄(2.78g,86.5mmol)お
よびジエチルアミン(8.95ml,86.5mmol)から、無
色針状晶(9.05g,40%)を得た。 mp 64−65℃ (エーテル-ヘキサンより再結晶, 文
献値; 95℃)。 1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.37 (3H, t, J=7.1Hz),
2.33 (3H, s), 4.32 (2H, q, J=7.1Hz), 6.09 (2H, b
r), 7.24-7.42 (5H, m). IR (KBr): 3388, 3278, 1665, 1584, 1549, 1481 c
m-1
【0091】参考例4 {3−エトキシカルボニル−5−(4−メトキシフェニ
ル)−4−メチルチオフェン−2−イル}アミノメチレ
ンマロン酸ジエチルエステルの製造:参考例2で得られ
た化合物(10g,34.3mmol)にエトキシメチレンマロ
ン酸ジエチルエステル(7.45g,34.5mmol)を加え、
120℃で2時間撹拌した。冷却後、 反応液から析出
した結晶にエーテルを加えてろ取し、 再度エーテルで洗
い、 五酸化リン上で減圧下に乾燥し黄色結晶(14.2
g,90%)を得た。 mp 122−123℃.1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.32 (3H, t, J=7.1Hz),
1.38 (3H, t, J=7.2Hz),1.41 (3H, t, J=7.2Hz), 2.34
(3H, s), 3.85 (3H, s), 4.25 (2H, q, J=7.1Hz), 4.38
(2H, q, J=7.2Hz), 4.45 (2H, q, J=7.2Hz), 6.95 (2
H, d, J=8.8Hz),7.31 (2H, d, J=8.8Hz), 8.22 (1H, d,
J=13.4Hz), 12.74 (1H, d, J=13.1Hz). IR (KBr): 2984, 1720, 1707, 1688, 1653, 1599, 151
8, 1499 cm-1
【0092】参考例5 (3−エトキシカルボニル−5−フェニル−4−メチル
チオフェン−2−イル)アミノメチレンマロン酸ジエチ
ルエステルの製造:参考例4に記載した方法と同様の方
法で、標記化合物を得た。 mp 108−109。
【0093】参考例6 (1){3−カルボキシ−5−(4−メトキシフェニル)
−4−メチルチオフェン−2−イル}アミノメチレンマ
ロン酸ジエチルエステルの製造:参考例4で得られた化
合物(7.0g,15.2mmol)のジオキサン(20ml)溶液
に、60−70℃に加熱撹拌下、 水酸化カリウム(5.0
g,75.7mmol)のエタノール(30ml)溶液を加えた。
同温度で1時間撹拌した後、 室温で1時間放置した。
反応液に氷冷下、 2N塩酸(40ml,80mmol)を加え、
反応液を減圧下濃縮した。 黄色析出物をろ取し、 冷却し
た水−エタノールで洗浄し、五酸化リン上で減圧下に乾
燥し黄色粉末(6.1g,93%)を得た。 mp 184−187℃.1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.24 (3H, t, J=7.1H
z), 1.28 (3H, t, J=7.2Hz), 2.30 (3H, s), 3.80 (3H,
s), 4.15 (2H, q, J=7.1Hz), 4.24 (2H, q, J=7.2Hz),
7.03 (2H, d, J=8.7Hz), 7.37 (2H, d, J=8.7Hz), 8.0
8 (1H, d, J=13.6Hz), 12.41 (1H, d, J=13.6Hz). IR (KBr): 3422, 2980, 1719, 1653, 1607, 1551, 1512
cm-1。 (2)(3−カルボキシ−5−フェニル−4−メチルチオフ
ェン−2−イル)アミノメチレンマロン酸ジエチルエス
テルの製造:上記参考例5で得られた化合物を用いて、
上記参考例6(1)と同様の方法により、標記化合物を得
た。 mp 187−190℃ 。
【0094】参考例7 (1)4−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3
−メチルチエノ〔2,3−b〕ピリジン−5−カルボン
酸エチルエステルの製造:120℃に加熱かくはん下、
ポリリン酸エステル(PPE)(90ml)に参考例6(1)
で得られた化合物(6.0g,13.8mmol)を少量ずつ加
えた。同温度で30分間撹拌後、 反応液を氷水にあけ、
酢酸エチルで抽出した。 抽出液をあわせて食塩水で洗浄
し乾燥(MgSO4)後、 溶媒を減圧下に留去した。 得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して
黄色粉末(3.65g,77%)を得た。 元素分析用のサンプルとして、 得られた粉末をエタノー
ルから再結晶して黄色結晶を得た。 mp 162−163℃. 1H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.47 (3H, t, J=7.1Hz),
2.63 (3H, s), 4.87 (3H, s), 4.49 (2H, q, J=7.1Hz),
6.99 (2H, d, J=8.8Hz), 7.44 (2H, d, J=8.8Hz), 8.8
4 (1H,s), 12.11 (1H, s). IR (KBr): 3434, 2992, 1692, 1601, 1582, 1535, 1504
cm-1。 FAB-MS m/z: 344 (MH+)。 (2)4−ヒドロキシ−2−フェニル−3−メチルチエノ
〔2,3−b〕ピリジン−5−カルボン酸エチルエステ
ルの製造:上記参考例6(2)で得られた化合物を用い、
上記参考例7(1)と同様の方法で標記化合物を得た。 mp 155−157℃
【0095】参考例8 4−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−2−(4−メ
トキシフェニル)−3−メチルチエノ〔2,3−b〕ピリ
ジンの製造:水素化リチウムアルミニウム(0.032
6g, 0.87mmol)の無水テトラヒドロフラン懸濁液
(6ml)に、参考例7で得られた化合物(0.20g,
0.58mmol)の同溶液(3ml)を室温下滴下した。滴
下後室温で30分間撹拌した後、ロシェル塩水溶液を加
え析出した沈殿を濾過した。反応を完結するために加熱
還流した。残渣をエチルアルコール及びクロロホルムで
洗い、濾液と合わせ減圧下濃縮した。得られた残渣を酢
酸エチルと食塩水とに分配し、有機層を乾燥(MgS
O)後、溶媒を減圧下に留去して白色結晶(0.13
g,74%)を得た。 mp >300℃.1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.55 (3H, s), 3.81(3
H, s), 4.41 (2H, s), 7.03 (2H, d, J=8.8Hz), 7.40
(2H, d, J=8.8Hz), 7.75 (1H,s). IR (KBr): 3210, 2930, 1613, 1506, 1255 cm-1. FAB-MS m/z: 302 (MH+)。
【0096】参考例9 (1)4,7−ジヒドロ−5−ヒドロキシルメチル−7−
(2−フルオロベンジル)−2−(4−メトキシフェニ
ル)−3−メチル−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピ
リジンの製造:参考例8で得られた化合物(4.00
g,13.3mmol)のジメチルホルムアミド(300m
l)溶液に、炭酸カリウム(2.78g,20.0mmo
l),2−フルオロベンジルクロリド(2.89g,2
0.0mmol)及びヨウ化カリウム(1.10g,6.6mmo
l)を室温下加えた。50℃で2時間撹拌した。反応液
を濃縮して得られる残渣をジクロロメタンと水に分配し
た。水層をジクロロメタンで抽出し、抽出液を合わせて
食塩水で洗浄し乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧下に
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製して淡黄色アモルファスを得、酢酸エチ
ルから再結晶して無色結晶を得た。 mp 159−160℃.1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.67 (3H, s), 3.85 (3H,
s), 4.59 (2H, s), 5.19 (2H, s), 6.96(2H, d),
7.1-7.2(3H, m), 7.3-7.5(3H, m), 7.47(1H, s)。 (2)4,7−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−7−
(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ
〔2,3−b〕ピリジン−5−カルボン酸エチルエステ
ルの製造:上記参考例7(2)で得られた化合物を用い、
上記参考例9(1)と同様の方法で標記化合物を得た。 mp 184−186℃
【0097】参考例10 4,7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−3
−メチル−5−ホルミル−7−(2−フルオロベンジ
ル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製
造:参考例9(1)で得られた化合物(4.10g)を二酸
化マンガン(20.5g)と共にクロロホルム(120m
l)中、1時間室温下撹拌した。反応液をセライト濾過
後、ろ液を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、塩化メチレン−酢酸エ
チルから再結晶して無色結晶(3.72g,収率:83
%)を得た。得られた該無色結晶のNMRスペクトルを
次に示す。1 H-NMR(200MHz,CDCl3)δppm:2.66(3H, s), 3.85(3
H, s), 5.26(2H, s), 6.96(2H, d), 7.1-7.4(6H, m),
8.17(1H, s), 10.44(1H, s)。
【0098】参考例11 2−イソプロピルチオ酢酸メチルエステルの製造:チオ
グリコール酸メチル(75g,707mmol)をメタノール
(500ml)に溶解させ、炭酸カリウム(107.4g,7
77mmol)とヨウ化イソプロピル(150g,882mmol)
とを氷冷下加えた。滴下後、室温に戻し2日間、更に6
0℃で1時間撹拌した。反応液をエーテル(800ml)と
水とに分配した。 水層をエーテル(200ml)で抽出し、
抽出液を合わせて食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)
後、溶媒を減圧下に留去した。得られた油状物(105
g,100%)は、精製せずに次の反応に利用した。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,d,J=6.6Hz), 3.01-3.09(1H,
m), 3.25(2H,s), 3.72(3H,s)。
【0099】参考例12 2−(N,N−ジメチルアミノメチレン)−2−イソプ
ロピルチオ酢酸メチルエステルの製造:参考例11で得
られた化合物(105g,707mmol)とN,N−ジメチル
ホルムアミドジメチルアセタール(150g,1260mm
ol)とをベンゼン(500ml)に溶解させ、生成する水を
除きつつ5時間加熱還流した。反応混合物を蒸留にて精
製し油状物(19g,13%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.19(6H,d,J=6.6Hz), 2.89-2.98(1H,
m), 3.26(6H,s), 3.72(3H,s), 7.88(1H,s)。
【0100】参考例13 2−アミノ−5−フェニル−4−メチルチオフェン−3
−カルボン酸の製造:上記参考例3で得られた2−アミ
ノ−5−フェニル−4−メチルチオフェン−3−カルボ
ン酸エチルエステル(13g,50mmol)をエタノール(1
25ml)に溶解させ、2N水酸化ナトリウム(150ml)
を加えて120℃で3時間加熱還流した。反応液を濃縮
乾固させ、残渣を酢酸エチル(500ml)と水とに分配し
た。 水層を酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液をあ
わせて食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)後、 溶媒を減
圧下に留去し、淡茶色結晶(11.45g,100%)を得
た。得られた結晶は、精製せずに次の反応に利用した。
【0101】参考例14 (3−オキシカルボニル−5−フェニル−4−メチルチ
オフェン−2−イル)−アミノメチレン−(2−イソプ
ロピルチオ)酢酸メチルエステルの製造:参考例13で
得られた化合物(13.31g,57mmol)と参考例12で
得られた化合物(19g,93mmol)をトルエン(50ml)
に溶解させ120℃で1.5時間加熱還流した。反応液
を濃縮乾固させ、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して淡黄色結晶(15.25g,7
7%)を得た。 m.p.119−121℃。 Mass m/z 347(M+)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,d,J=6.3Hz), 2.25(3H,s),
3.15-3.24(1H,m), 3.79(3H,s), 6.40(1H,s), 7.29-7.41
(5H,m), 7.78(1H,d,J=13.2Hz), 8.18(1H,d,J=13.8Hz)。
【0102】参考例15 4−ヒドロキシ−2−フェニル−3−メチル−5−イソ
プロピルチオチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製造:参
考例14で得られた化合物(15.25g,43.9mmol)
を加熱(240〜260℃)しながらジフェニルエーテル
(150ml)に加えた。更に同温度で30分間撹拌した。
反応液を濃縮乾固させ、得られた残渣をジクロロメタン
−n−ヘキサンから再結晶して淡黄色結晶(16g,10
3%)を得た。 Mass m/z 316(M+1)1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30(6H,d,J=6.6Hz), 2.64(3H,s),
3.07-3.16(1H,m), 7.37-7.54(5H,m), 8.45(1H,s)。
【0103】実施例1 4,7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−3
−メチル−5−(オキサゾール−5−イル)−7−(2
−フルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−
b〕ピリジンの製造:参考例10で得られた化合物
(0.30g,0.73mmol)をトシルメチルイソシアニ
ド(0.144g,0.73mmol)、炭酸カリウム(0.
102g,0.73mmol)と共にメタノール(50ml)
中、2時間加熱還流した。反応液を濃縮乾固し、得られ
た残渣を酢酸エチルと水に分配した。水層を酢酸エチル
で抽出し、抽出液をあわせて食塩水で洗浄し乾燥(Mg
SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して淡黄色
固体を得、ジクロロメタン−酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して無色結晶(0.182g,56%)を得た。 mp 235−236℃. 1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ: 2.71 (3H, s), 3.85 (3H,
s), 5.29 (2H, s), 6.95(2H, d), 7.14(2H, t), 7.25
(1H, td), 7.3-7.4(3H, m), 7.83(1H, s), 8.07(2H,
m). FAB-MS m/z: 447 (MH+)。
【0104】実施例2 4,7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−3
−ブロモメチル−5−(オキサゾール−5−イル)−7
−(2−フルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,
3−b〕ピリジンの製造:実施例1で得られた化合物
(0.10g,0.22mmol)、N-ブロモコハク酸イミ
ド(0.041g,0.24mmol)、 α,α'−アゾビス
イソブチロニトリル(3.3mg,0.024mmol)、ク
ロロホルム(5ml)および四塩化炭素(40ml)の混合
物を1時間加熱還流した。冷後不溶物をろ去し、 ろ液を
クロロホルムで希釈した。有機層を食塩水で洗浄し乾燥
(MgSO4)後、 溶媒を減圧下に留去した。 得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製して淡黄色固体を得、クロロホルム−酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して黄色針状晶(0.08g,69
%)を得た。 mp 234−236℃.1 H-NMR (300MHz, CDCl3) δ: 3.87 (3H, s), 5.08 (2H,
s), 5.30(2H, s), 7.01(2H, d), 7.1-7.3(3H, m), 7.
40(1H, m), 7.58(2H, d), 7.84(1H, s), 8.10(2H, d)。
【0105】実施例3 3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチル)−4,
7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)−5−
(オキサゾール−5−イル)−7−(2−フルオロベン
ジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製
造:実施例2で得られた化合物(0.07g,0.16mm
ol)のジメチルホルムアミド(20ml)溶液に氷冷下、
エチルジイソプロピルアミン(0.0243g,0.19
mmol)とN−ベンジルメチルアミン(24.3μl,0.
19mmol)を加えた。 室温で1時間半撹拌した後、 反応液を濃縮して得られ
る残渣を酢酸エチルと飽和重曹水で分配した。 水層を酢
酸エチルで抽出し、 有機層を合わせて乾燥(MgSO
4 )後、溶媒を減圧下に留去した。 得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、無色粉末
(0.52g,67%)を得、これを酢酸エチル−ヘキ
サン−ジクロロメタンから再結晶して白色結晶(0.0
22g,28%)を得た。 mp 144−150℃. 1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ: 2.76 (3H, br), 3.88(3H,
s), 4.42(2H, br), 4.62(2H, br), 5.49 (2H, s), 7.
05(2H, d), 7.1-7.5(11H, m), 7.90(1H, s), 8.01(1H,
s), 8.39(1H, s). FAB-MS m/z: 566 (MH+)。
【0106】実施例4 4,7−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−5−ア
セチルアミノ−7−(2,6−ジフルオロベンジル)−
4−オキソチエノ[2,3−b]ピリジンの製造:O−
メチル−N−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(25.
3g,259.0mmol)とジイソプロピルエチルアミン
(33.5g、259.0mmol)の無水塩化メチレン溶液
(400ml)に0℃でトリメチルアルミニウムのヘキサ
ン溶液(15%,83.0ml,129.7mmol)を滴下
し、滴下終了後室温に戻しさらに1時間撹拌して得た溶
液に、上記参考例9(2)で得られた化合物(28.5g,
64.8mmol)の無水塩化メチレン溶液(200ml)を
30分以上かけて氷冷下(0℃)加え、さらに1時間室
温下撹拌した後、クロロホルム(200ml)を加え水洗
し、有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下
溶媒を濃縮して固体を得、クロロホルム−酢酸エチル−
エチルエーテルで再結晶して、5位がN−メチル−O−
ヒドロキサム酸である化合物を得た。次いで、得られた
化合物(27.4g,60.4mmol)を無水テトラヒドロ
フラン溶液(500ml)に少し加温して溶解させ、こ
れを0℃に保ち、メチルマグネシウムクロリドのテトラ
ヒドロフラン溶液(3M,30.2ml,90.5mmo
l)を10分間かけて滴下し、滴下終了後さらに1時間
撹拌し、反応液を酢酸エチル(300ml)と水(30
0ml)とに分配し、水層は再度酢酸エチルで抽出した
後、有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下
溶媒を濃縮して残渣を得、シリカゲルクロマトグラフィ
ーにて精製し、さらに酢酸−エチル−ヘキサンより再結
晶して4,7−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−
5−アセチル−7−(2,6−ジフルオロベンジル)−
4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンを得た。得ら
れた化合物の(366mg, 0.89mmol)をピリジン(40
ml)に溶解させ、ヒドロキシルアミン塩酸塩(68mg,
1.0mmol)を加え、加温下(60℃)1時間攪拌した。反
応液を濃縮乾固して得られた残渣をクロロホルム(10
0ml)と水とに分配した。 水層をクロロホルム(100m
l)で抽出し、抽出液をあわせて食塩水で洗浄し乾燥(Na2
SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製して固体(39
0mg)を得た。クロロホルム−エーテルから再結晶して
無色結晶(308mg,82%)を得た。得られた結晶(1
50mg)をピリジン(5ml)に溶解させ、p−トルエンス
ルホン酸クロリド(74mg,0.39mmol)を加え室温で
1時間攪拌した。反応液を濃縮乾固して得られた残渣を
クロロホルム(100ml)と水とに分配した。水層をクロ
ロホルム(100ml)で抽出し、抽出液をあわせて食塩水
で洗浄し乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得
られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製してアモルファス(46mg)を得た。 Mass m/z 425(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.20(3H,s), 2.70(3H,s), 5.23(2H,
s), 6.99(2H,t), 7.3-7.5(6H,m), 8.53(1H,s), 9.11(1
H,s)。
【0107】実施例5 4,7−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−5−ア
ミノ−7−(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキ
ソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製造法:実施例4で
製造された化合物を、エタノールに溶解させ過剰の2N
水酸化ナトリウム水溶液を加えて24時間加熱し、アル
カリ加水分解して標記化合物が製造された。 Mass m/z 383(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.71(3H,s), 3.3-4.3(2H,brs), 5.14
(2H,s), 6.98(2H,t), 7.17(1H,s), 7.3-7.5(6H,m)。
【0108】実施例6 4,7−ジヒドロ−2−(4−ニトロフェニル)−3−
メチル−5−アセトキシ−7−(2,6−ジフルオロベ
ンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの
製造法:上記実施例4に示した方法で製造された4,7
−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−5−アセチル
−7−(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキソチ
エノ〔2,3−b〕ピリジン(500mg,1.1mmol)をジ
クロロメタン(50ml)に溶解させ、メタクロロ過安息香
酸(570mg,1.65mmol)を加え室温下に1.5時間攪
拌した。反応液をジクロロメタン(100ml)と重曹水と
に分配した。水層をジクロロメタン(100ml)で抽出
し、抽出液をあわせて食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)
後、溶媒を減圧下に留去した。得られた残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、クロロホルム−
エーテルから再結晶して淡黄色結晶(347mg,67%)
を得た。 m.p.216−217℃。
【0109】実施例7 4,7−ジヒドロ−2−(4−ニトロフェニル)−3−
メチル−5−イソプロポキシ−7−(2,6−ジフルオ
ロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジ
ンの製造法:実施例6で得られた化合物(2.16g,4.
75mmol)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解さ
せ、1N水酸化ナトリウム(12ml)を加え室温下 1時間
攪拌した。反応液を濃縮乾固して得られた残さをジクロ
ロメタン(200ml)と水とに分配した。水層をジクロロ
メタン(200ml)で抽出し、抽出液をあわせて食塩水で
洗浄し乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
しアモルファス(1.80g)を得た。 上記化合物(1.41g,3.29mmol)をジメチルホルム
アミド(40ml)に溶解させ、臭化イソプロピル(2.02
g,16.46mmol)と炭酸カリウム(2.27g,16.4
6mmol)を加え50℃で24時間攪拌した。反応液を濃
縮乾固して得られた残渣をクロロホルム(300ml)と水
とに分配した。水層をクロロホルム(300ml)で抽出
し、抽出液をあわせて食塩水で洗浄し乾燥(Na2SO4)後、
溶媒を減圧下に留去した。得られた残さをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、クロロホルム−エー
テル−n−ヘキサンから再結晶して、淡黄色結晶(550
mg,36%)を得た。 m.p.188−189℃。 Mass m/z 471(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30(6H,d), 2.75(3H,s), 4.67(1H,
m), 5.18(2H,s), 7.01(2H,t), 7.3-7.5(2H,m). 7.61(2
H,d), 8.29(2H,d)。
【0110】実施例8 (1)実施例7で製造された化合物を用い、実施例2と同
様の方法により、次に示す化合物を製造した。4,7−
ジヒドロ−2−(4−ニトロフェニル)−3−ブロモメ
チル−5−イソプロポキシ−7−(2,6−ジフルオロ
ベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジ
ン。黄色アモルファス。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.31(6H,d), 4.68(1H,m),5.04(2H,
s),5.27(2H,s),7.03(2H,t), 7.4-7.5(2H,m).7.85(2H,
d),8.33(2H,d)。 (2)実施例8(1)で製造された化合物を用い、実施例3と
同様の方法により、次に示す化合物を製造した。4,7
−ジヒドロ−2−(4−ニトロフェニル)−3−(N−
ベンジル−N−メチルアミノメチル)−5−イソプロポ
キシ−7−(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキ
ソチエノ〔2,3−b〕ピリジン。黄色アモルファス。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.33(6H,d), 2.23(3H,s), 3.70(2H,
s), 4.23(2H,s), 4.64(1H,m), 5.22(2H,s), 7.01(2H,
t), 7.1-7.5(7H,m), 8.11(2H,d), 8.23(2H,d)。 (3)実施例8(2)で製造された化合物を用い、後述の実施
例20と同様の方法により、次に示す化合物を製造し
た。4,7−ジヒドロ−2−(4−アミノフェニル)−
3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチル)−5−
イソプロポキシ−7−(2,6−ジフルオロベンジル)
−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン。無色アモ
ルファス。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30(6H,d), 2.18(3H,s), 3.70(2H,
s), 3.92(2H,brs), 4.18(2H,s), 5.16(2H,s), 6.70(2H,
d), 6.95(2H,t), 7.1-7.5(7H,m), 7.60(2H,d)。 (4)実施例8(3)で製造された化合物を用い、後述の実施
例21と同様の方法により、次に示す化合物を製造し
た。4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルアミノ
フェニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメ
チル)−5−イソプロポキシ−7−(2,6−ジフルオ
ロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジ
ン。黄色アモルファス。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.21(6H,d), 1.35(6H,d), 2.42(3H,
s), 2.95(1H,m), 3.73(2H,s), 4.25(2H,s), 4.63(1H,
m), 5.35(2H,s), 6.99(2H,t), 7.2-7.5(8H,m), 7.69(1
H,s), 7.95(2H,d), 9.82(1H,brs)。
【0111】実施例9 4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルアミノフェ
ニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチ
ル)−5−ヒドロキシ−7−(2,6−ジフルオロベン
ジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製
造法:実施例8(4)で得られた化合物(360mg,0.5
7mmol)をジクロロメタン(25ml)に溶解させ、三塩化
ホウ素(1.0M)のジクロロメタン溶液(2.29ml)を加
え氷冷下(0℃)1.5時間攪拌した。反応液に水を加え
た後、クロロホルム(100ml)と重曹水とに分配した。
水層をクロロホルム(100ml)で抽出し、抽出液をあわ
せて食塩水で洗浄し乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留
去した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し淡赤色アモルファス(210mg,63%)
を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25(6H,d), 2.12(3H,s), 2.60(1H,
m), 3.63(2H,s), 4.14(2H,s), 5.17(2H,s), 6.98(2H,
t), 7.1-7.3(5H,m), 7.3-7.5(2H,m), 7.5-7.9(5H,m)。
【0112】実施例10 4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルアミノフェ
ニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチ
ル)−5−イソプロピルスルホニルオキシ−7−(2,
6−ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3
−b〕ピリジン塩酸塩の製造法:実施例9で得られた化
合物(50mg)をジクロロメタン(5ml)に溶解させ、氷冷
下塩化イソプロピルスルホニル(31mg,0.27mmol)
とトリエチルアミン(17mg,0.17mmol)を加えた。
滴下後室温下1時間攪拌した。反応液を濃縮乾固して得
られた残さをジクロロメタン(50ml)と水とに分配し
た。水層をジクロロメタン(50ml)で抽出し、抽出液を
あわせて食塩水で洗浄し乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下
に留去した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製しアモルファス(30mg,51%)を得
た。後述の実施例22に示す方法と同様にして塩酸塩と
して無色結晶(13mg,41%)を得た。 塩酸塩: m.p.172−177℃。 Mass m/z 694(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.13(6H,d), 1.55(6H,dd), 2.55(3H,
d), 2.67(1H,m), 4.01(1H,m), 4.2-4.5(3H,m), 4.60(1
H,dd), 5.70(2H,s), 7.24(2H,t), 7.3-7.5(7H,m),7.56
(1H,m), 7.83(2H,d), 8.86(1H,s), 10.26(1H,s), 10.81
(1H,brs)。
【0113】実施例11 実施例9で得られた化合物を原料に、実施例10と同様
の方法で塩化イソプロピルスルホニルの代わりに塩化イ
ソブチリルを用いて次に示す化合物を合成した。4,7
−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルアミノフェニル)
−3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチル)−5
−イソブチリルオキシ−7−(2,6−ジフルオロベン
ジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン塩酸
塩。 m.p.169−172℃。 Mass m/z 658(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.16(6H,d), 1.30(6H,dd), 2.59(3H,
d), 2.64(1H,m), 2.90(1H,m), 4.06(1H,m), 4.3-4.6(3
H,m), 5.65(2H,s), 7.2-7.5(9H,m). 7.57(1H,m),7.85(2
H,d), 8.66(1H,s), 10.23(1H,s), 11.70(1H,brs)。
【0114】実施例12 実施例9で得られた化合物を原料に、実施例7と同様の
方法で塩化イソブチリルの代わりに臭化酢酸エチルエス
テルを用いて次に示す化合物を合成した。4,7−ジヒ
ドロ−2−(4−イソブチリルアミノフェニル)−3−
(N−ベンジル−N−メチルアミノメチル)−5−エト
キシカルボニルメトキシ−7−(2,6−ジフルオロベ
ンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジン及
びその塩酸塩。 遊離体:1 H-NMR(CDCl3)δ:1.2-1.3(9H,m), 2.20(3H,s), 2.83(1
H,brs), 3.74(2H,s), 4.1-4.2(4H,m), 4.82(2H,s), 5.2
2(2H,s), 6.97(2H,t), 7.0-7.3(7H,m), 7.39(1H,m), 7.
58(1H,brs), 7.83(2H,brs)。 塩酸塩: m.p.190−194℃ Mass m/z 674(M+1)。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.12(6H,d), 1.23(3H,t), 2.61(3
H,d), 2.67(1H,m), 4.18(2H,q), 4.2-4.6(4H,m), 4.87
(2H,s), 5.62(2H,s), 7.3-7.5(9H,m), 7.56(1H,m),7.83
(2H,d), 8.37(1H,s), 10.28(1H,s), 11.87(1H,brs)。
【0115】実施例13 4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルアミノフェ
ニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチ
ル)−5−カルバモイルメトキシ−7−(2,6−ジフ
ルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピ
リジンの製造:実施例12で得られた遊離体(87mg,
0.12mmol)のエタノール溶液(3ml)に、8.6Mア
ンモニア−エタノール(2ml)を加えて16時間室温で
撹拌した。反応液を濃縮乾固し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製した後、クロロホルム−エーテル
から再結晶して、白色結晶を得た。 m.p.237−238℃。 Mass m/z 645(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.28(6H,d), 2.11(3H,s), 2.56(1H,
m), 3.65(2H,s), 4.14(2H,s), 4.47(2H,s), 5.21(2H,
s), 5.58(1H,brs), 7.01(2H,t), 7.1-7.3(6H,m), 7.4-
7.5(2H,m), 7.62(2H,d), 7.78(2H,d), 8.78(1H,brs)。
【0116】実施例14 4,7−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−5−イ
ソプロピルチオ−7−(2,6−ジフルオロベンジル)
−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製造:参
考例15で得られた化合物(6.0g,19mmol)のジメチ
ルホルムアミド溶液(250ml)に炭酸カリウム(2.89
g,21mmol)、2,6−ジフルオロベンジルクロリド
(3.40g,21mmol)とヨウ化カリウム(0.79g)を室
温下加えた。反応液を濃縮乾固して得られた残さをクロ
ロホルム(500ml)と水とに分配した。水層をクロロホ
ルム(200ml)で抽出し、抽出液をあわせて食塩水で洗
浄し、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
して無色アモルファス(10.7g,48%)を得た。 ジク
ロロメタン−n−ヘキサンから再結晶して淡黄色結晶を
得た。 m.p.129−131℃. Mass m/z 442(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.24(6H,d,J=6.6Hz), 2.67(3H,s),
3.61-3.70(1H,m), 5.20(2H,s), 6.98(2H,t,J=8.04Hz),
7.33-7.43(6H,m), 7.86(1H,s)。
【0117】実施例15 4,7−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−5−イ
ソプロピルスルフィニル−7−(2,6−ジフルオロベ
ンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの
製造:実施例14で得られた化合物(2.20g,5mmol)
のジクロロメタン溶液(200ml)にメタクロロ過安息香
酸(0.99g,21mmol)のジクロロメタン溶液(200m
l)を氷冷下1時間かけて滴下した。滴下後10分間撹拌
し、クロロホルム(300ml)と飽和重曹水とに分配し
た。水層をクロロホルム(100ml)で抽出し、抽出液を
あわせて食塩水で洗浄し乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下
に留去した。 得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して無色アモルファス(2.16g,8
5%)を得た。ジクロロメタン−エーテル−n−ヘキサン
から再結晶して淡黄色結晶を得た。 m.p.217−219℃。 Mass m/z 458(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.04(6H,d,J=6.8Hz), 2.63(3H,s),
3.44-3.60(1H,m), 5.29-5.41(2H,Abq,J=15.3Hz), 6.94-
7.48(8H,m), 7.87(1H,d,J=1.44Hz)。
【0118】実施例16 4,7−ジヒドロ−2−フェニル−3−メチル−5−イ
ソプロピルスルホニル−7−(2,6−ジフルオロベン
ジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製
造:実施例15で副生成物として上記化合物を淡黄色結
晶(0.1g,8%)として得た。 m.p.231−233℃。 Mass m/z 474(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.36(6H,d,J=6.8Hz), 2.64(3H,s),
4.07-4.16(1H,m), 5.33(2H,s), 7.00(2H,t,J=8.1Hz),
7.37-7.45(6H,m), 8.37(1H,s)。
【0119】実施例17 4,7−ジヒドロ−2−(4−ニトロフェニル)−3−
メチル−5−イソプロピルスルフィニル−7−(2,6
−ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−
b〕ピリジンの製造:実施例15で得られた化合物(9
15mg,2mmol)の濃硫酸溶液(12ml)に硝酸ナトリウ
ム(170mg,2mmol)の濃硫酸溶液(4ml)を氷冷下30
分間かけて滴下した。滴下後3時間撹拌し、クロロホル
ム(300ml)と氷水とに分配した。水層をクロロホルム
(100ml)で抽出し、抽出液をあわせて食塩水で洗浄し
乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られた残
渣をジクロロメタン−エーテル−n−ヘキサンから再結
晶して黄色結晶(1.03g,100%)を得た。 m.p.212−214℃。 Mass m/z 503(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.04(6H,d,J=6.9Hz), 1.51(3H,d,J=
7.1Hz), 2.68(3H,s), 3.47-3.56(1H,m), 5.31-5.43(2H,
Abq,J=15.0Hz), 7.01(2H,t,J=8.1Hz), 7.37-7.47(1H,
m), 7.58-8.32(4H,Abq,J=8.7Hz), 7.90(1H,s)。
【0120】実施例18 4,7−ジヒドロ−2−(4−ニトロフェニル)−3−
ブロモメチル−5−イソプロピルスルフィニル−7−
(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ
〔2,3−b〕ピリジンの製造:実施例17で得られた
化合物(980mg,2mmol)、N−ブロモコハク酸イミド
(NBS)(0.36g,2.04mmol)及びα,α−アゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)(60mg,0.37mmol)を四塩
化炭素(250ml)に懸濁させ3時間加熱還流した。冷
後、反応液をクロロホルム(300ml)と重曹水とに分配し
た。水層をクロロホルム(100ml)で抽出し、抽出液を
あわせて食塩水で洗浄し乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下
に留去した。得られた残さをジクロロメタン−n−ヘキ
サンから再結晶して黄色結晶(1.09g,96%)を得
た。 m.p.176−181℃。 Mass m/z 581,583(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.05(6H,d,J=6.6Hz), 1.51(3H,d,J=
7.1Hz), 3.50-3.60(1H,m), 4.88-4.99(2H,Abq,J=9.6H
z), 5.38(2H,s), 7.02(2H,t,J=8.1Hz), 7.39-7.49(1H,
m), 7.81-8.38(4H,Abq,J=8.5Hz), 7.95(1H,s)。
【0121】実施例19 4,7−ジヒドロ−2−(4−ニトロフェニル)−3−
(N−ベンジル−N−メチルアミノメチル)−5−イソ
プロピルスルフィニル−7−(2,6−ジフルオロベン
ジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製
造:実施例18で得られた化合物(1.04g,1.8mmo
l)をジメチルホルムアミド(70ml)に溶解させ、ジイソ
プロピルアミノエチル(1.15g、8.9mmol)とN−メ
チルベンジルアミン(0.54g,4.5mmol)を室温下加
え、更に1時間攪拌した。反応液を濃縮乾固して得られ
た残さを酢酸エチル(300ml)と水とに分配した。水層
を酢酸エチル(100ml)で抽出し、抽出液をあわせて食
塩水で洗浄し乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去し
た。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して固体(1.09g)を得た。ジクロロメタン−
エーテル−n−ヘキサンから再結晶して淡黄色結晶(1.
03g,93%)を得た。 m.p.98−103℃。 Mass m/z 622.2(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.04(6H,d,J=6.8Hz), 1.52(3H,d,J=
7.1Hz), 2.19(3H,s), 3.47-3.56(1H,m), 3.63(2H,s),
4.01-4.25(2H,Abq,J=11.9Hz), 5.32-5.43(2H,Abq,J=15.
3Hz), 7.02(2H,t,J=8.1Hz), 7.13-7.48(6H,m), 7.90(1
H,s), 8.06-8.28(4H,Abq,J=8.8Hz)。
【0122】実施例20 4,7−ジヒドロ−2−(4−アミノフェニル)−3−
(N−ベンジル−N−メチルアミノメチル)−5−イソ
プロピルスルフィニル−7−(2,6−ジフルオロベン
ジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕ピリジンの製
造:実施例19で得られた化合物(0.54g,0.87mm
ol)と鉄粉(0.26g,4.3mmol)をメタノール(10ml)
に加え、氷冷下攪拌しながら濃塩酸(5ml)を1時間かけ
て滴下した。更に5時間氷冷下攪拌した。反応液に注意
深く飽和重曹水(30ml)を添加し、クロロホルム(50m
l)とセライトを加えて濾過した。抽出水層をクロロホル
ム(100ml)で抽出し、抽出液を合わせて食塩水で洗浄
し、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に留去した。得られ
た残さをジクロロメタン−n−ヘキサンから再結晶して
淡黄色結晶(0.46g,89%)を得た。 m.p.105−115℃。 Mass m/z 592(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.03(6H,d,J=6.8Hz), 1.50(3H,d,J=
7.1Hz), 2.11(3H,s), 3.48-3.58(1H,m), 3.61(2H,s),
3.87(2H,brs), 3.96-4.18(2H,Abq,J=12Hz), 5.28-5.39
(2H,Abq,J=15.3Hz), 6.71-7.63(4H,Abq,J=8.7Hz), 6.98
(2H,t,J=8.1Hz), 7.12-7.44(6H,m), 7.85(1H,s)。
【0123】実施例21 4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルアミノフェ
ニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチ
ル)−5−イソプロピルスルフィニル−7−(2,6−
ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−
b〕ピリジンの製造:実施例20で得られた化合物(0.
41g,0.69mmol)をジクロロメタン(20ml)に溶解
させ、氷冷下トリエチルアミン(0.70g,7.0mmol)
と塩化イソブチリル(0.36g,3.5mmol)を加え,1
時間氷冷下攪拌した。反応液に注意深く飽和重曹水(3
0ml)を添加し、クロロホルム(20ml)で抽出した。 抽
出水層をクロロホルム(20ml)で抽出し、抽出液をあわ
せて食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)後、溶媒を減圧下に
留去した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製してアモルファス(0.35g,77%)を
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.04(6H,d,J=6.8Hz), 1.27(3H,d,J=
6.8Hz), 1.51(3H,d,J=7.1Hz), 2.16(3H,s), 2.07-2.67
(1H,m), 3.48-3.60(1H,m), 3.68(2H,s), 4.02-4.22(2H,
Abq,J=12Hz), 5.31-5.42(2H,Abq,J=15.0Hz), 6.99(2H,
t,J=8.1Hz), 7.14-7.45(6H,m), 7.68-7.75(4H,m), 7.86
(1H,s), 7.93(1H,s)。
【0124】実施例22 4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチリルアミノフェ
ニル)−3−(N−ベンジル−N−メチルアミノメチ
ル)−5−イソプロピルスルフィニル−7−(2,6−
ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−
b〕ピリジン塩酸塩の製造:実施例21で得られた化合
物(0.35g,0.53mmol)をジクロロメタン(5ml)に
溶解させ、氷冷下1M塩化水素エーテル溶液(1.06m
l,1.06mmol)を添加した。30分間攪拌し、溶媒を
減圧下に留去した。得られた残さをジクロロメタン−n
−ヘキサンから再結晶して淡黄色結晶(0.30g,77
%)を得た。 m.p.185−187℃。 Mass m/z 662(M+1)。1 H-NMR(CDCl3)δ:0.98-1.46(6H,m), 1.13(6H,d,J=6.3H
z), 2.64-2.73(1H,m), 2.67(3H,d,J=4.6Hz), 3.33-3.43
(1H,m), 4.20-4.60(4H,m), 5.69-5.96(2H,m), 7.21-7.8
71(12H,m), 8.37(1H,s), 10.29(1H,s), 10.78(0.5H,s),
10.88(0.5H,s)。
【0125】実施例23 実施例16で得られた化合物を原料に、実施例17,1
8,19,20,21または22に記載した方法と同様に
して又は、実施例22で得られた化合物を原料に実施例
15,16に記載した方法と同様にして、次に示す化合
物を製造する。4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチ
リルアミノフェニル)−3−(N-ベンジル-N−メチル
アミノメチル)−5−イソプロピルスルホニル−7−
(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ
〔2,3−b〕ピリジン及びその塩酸塩。
【0126】上記実施例1〜23に記載した化合物の構
造を次の〔表1〕〜〔表3〕に示す。
【0127】
【表1】
【0128】
【表2】
【0129】
【表3】
【0130】実施例24 実施例3で製造した化合物(100mg),ラクトース1
65mg,コーンスターチ25mg,ポリビニールアルコー
ル4mgおよびステアリン酸マグネシウム1mgを用いて、
常法により錠剤を製造する。
【0131】実施例25 実施例3で製造した化合物(5g)を注射用蒸留水に溶
かし、全量100mlとした。この液を0.22μmのメン
ブランフィルター(住友電気工業(株)又はザルトリウ
ス社製)を用いて無菌濾過し、洗浄滅菌済バイアルに2m
lずつ分注し、これを常法により凍結乾燥し、100mg
/バイアルの凍結乾燥注射剤を製造する。
【0132】実施例26 実施例8(4)で製造した化合物(100mg),ラクトー
ス165mg,コーンスターチ25mg,ポリビニールアル
コール4mgおよびステアリン酸マグネシウム1mgを用い
て、常法により錠剤を製造する。
【0133】実施例27 実施例8(4)で製造した化合物(5g)を注射用蒸留水に
溶かし、全量100mlとした。この液を0.22μmのメ
ンブランフィルター(住友電気工業(株)又はザルトリ
ウス社製)を用いて無菌濾過し、洗浄滅菌済バイアルに
2mlずつ分注し、これを常法により凍結乾燥し、100
mg/バイアルの凍結乾燥注射剤を製造する。
【0134】実施例28 実施例10で製造した化合物(100mg),ラクトース
165mg,コーンスターチ25mg,ポリビニールアルコ
ール4mgおよびステアリン酸マグネシウム1mgを用い
て、常法により錠剤を製造する。
【0135】実施例29 実施例10で製造した化合物(5g)を注射用蒸留水に
溶かし、全量100mlとした。この液を0.22μmのメ
ンブランフィルター(住友電気工業(株)又はザルトリ
ウス社製)を用いて無菌濾過し、洗浄滅菌済バイアルに
2mlずつ分注し、これを常法により凍結乾燥し、100
mg/バイアルの凍結乾燥注射剤を製造する。
【0136】実施例30 (1)実施例3で製造した化合物 5g (2)乳糖・結晶セルロース(粒) 330g (3)D−マンニトール 29g (4)低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 20g (5)タルク 25g (6)ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ルセルロース 50g (7)アスパルテーム 3g (8)グリチルリチン酸二カリウム 3g (9)ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910 30g (10)酸化チタン 3.5g (11)黄色三二酸化鉄 0.5g (12)軽質無水ケイ酸 1g (1)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)および
(8)を精製水に懸濁あるいは溶解し、(2)の核粒に
コーティングし素細粒を作製する。この素細粒上に
(9)〜(11)をコーティングしコーティング細粒を
作り、(12)と混合して実施例3で得られた化合物の
細粒1%、500gを作製する。これを500mgずつ分
包する。
【0137】試験例1 (1)125I−リュープロレリンの調製:3x10-4Mリュ
ープロレリン水溶液10μl、及び0.01mg/ml
ラクトパーオキシダーゼ10μlをチューブにとり、N
125I溶液を10μl(37MBq)加え、撹拌後、
0.001%H22 10μlを加えて、室温で20分
間反応させた。0.05%TFA溶液を700μl加え
て反応を停止し、逆相HPLCにより精製した。HPL
Cの条件を以下に示す。125I−リュープロレリンは保
持時間26〜27分で溶出された。 カラム:TSKgel ODS−80TM(TMは登録商標で
あることを示す以下同様)CTR(4.6mmx10c
m) 溶離液:溶媒A(0.05%TFA) 溶媒B(40%CH3CN−0.05%TFA) 0分(100%溶媒A)−3分(100%溶媒A)−7
分(50%溶媒A+50%溶媒B)−40分(100%
溶媒B) 溶出温度:室温 溶出速度:1ml/min
【0138】(2)ヒトGnRHレセプターを含有するC
HO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞膜画分の調
製:ヒトGnRHレセプター発現CHO細胞(10
9個)を5mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)
を添加したリン酸緩衝生理食塩水(PBS−EDTA)
に浮遊させ、100xgで5分間遠心した。細胞のペレ
ットに細胞用ホモジネートバッファー(10mMNaH
CO3、5mM EDTA、pH7.5)を10ml加
え、ポリトロンホモジナイザーを用いてホモジネートし
た。400xgで15分遠心し、上清を超遠心管に取り
100,000xgで1時間遠心し、膜画分の沈澱物を
得た。この沈澱物を2mlのアッセイバッファー(25
mMTris−HCl、1mMEDTA、0.1%BS
A(ウシ血清アルブミン)、0.25mMPMSF、1
μg/mlペプスタチン、20μg/mlロイペプチ
ン、100μg/mlフォスフォラミドン、0.03%
アジ化ナトリウム、pH7.5)に懸濁し、100,0
00xgで1時間遠心した。沈澱物として回収された膜
画分を再び20mlのアッセイバッファーに懸濁し、分
注して、−80℃で保存し、使用の都度解凍して用い
た。 (3)125I−リュープロレリン結合阻害率の測定:上記
(2)項で調製したヒトの膜画分をアッセイバッファーで
希釈して、200μg/mlとし、チューブに188μ
lずつ分注した。60%のDMSO(ジメチルスルホキ
シド)に溶解した2mMの化合物2μlと、38nMの
125I−リュープロレリン10μlとを同時に添加し
た。最大結合量を測定するために、60%のDMSO2
μlと、38nMの125I−リュープロレリン10μl
とを添加した反応液を調製した。また、非特異的結合量
を測定するために、60%のDMSOに溶解した100
μMのリュープロレリン2μlと、38nMの125I−
リュープロレリン10μlとを添加した反応液も同時に
調製した。25゜Cで60分反応させた。反応後、ポリ
エチレンイミン処理したワットマングラスフィルター
(GF−F)を用いて反応液を吸引ろ過した。ろ過後、
γ−カウンターを用いてろ紙上に残った125I−リュー
プロレリンの放射活性を測定した。
【0139】次式: PMB=(TB−SB)/(TB−NSB)×100 (式中、TB:最大結合放射活性、SB:被検化合物を
加えたときの放射活性、NSB:非特異結合放射活性を
示す。)を計算して、被検化合物の結合阻害率(%)
(PMB)を求め、ついで、被検化合物の濃度を変化さ
せて阻害率を求め、結合を50%阻害する被検化合物の
濃度(すなわちPMB=50%を与える濃度、IC
50値)をHillプロットより算出した。上記実施例8
(4),10,11,12で得られた化合物を被検化合物
として、上記の測定法で測定して得られたIC50値を次
の〔表4〕に示す。
【0140】
【表4】
【0141】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れた性腺刺激ホル
モン放出ホルモン拮抗作用を有する。さらに、経口吸収
性がよく、安定性が優れている。従って、例えばホルモ
ン依存性疾患の予防又は治療剤として用いることができ
る。具体的には、例えば医薬として性ホルモン依存性ガ
ン(例、前立腺ガン,子宮ガン,乳ガン,下垂体腫瘍
等)、前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮内膜症、思春期早
発症、無月経症候群、多房性卵巣症候群、ニキビなどの
予防または治療剤として、あるいは妊娠調節剤(例、避
妊剤等)、不妊症治療剤、月経調節剤として有効であ
り、さらに、畜産分野で、動物の発情の調節、食肉用の
肉質の改善、動物の成長調節、水産分野において魚類の
産卵促進剤としても有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/435 AEF A61K 31/435 AEF AEJ AEJ AEK AEK 31/535 AEX 31/535 AEX AFB AFB (72)発明者 佐々木 聡 茨城県つくば市大字大砂254番地7

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素,又は炭素,窒
    素,酸素もしくは硫黄原子を介する基を、R3は置換さ
    れていてもよい同素又は複素環基を、R4は置換されて
    いてもよい複素環基又はヘテロ原子を介する基を、R5
    は水素又は炭素原子を介する基を、nは0〜3の整数を
    それぞれ示す。但し、R4がテトラゾリルまたはヘテロ
    原子を介する基でありnが1のとき、R3は式 【化2】 (式中、R7は環構成基としてカルボニル基、チオカル
    ボニル基、酸化されていてもよい硫黄原子またはそれら
    に変じうる環構成基を有する、置換されていてもよい5
    〜7員の複素環残基を示し、Dは環Aと環Bが直接また
    は原子鎖2以下のスペーサーを介して結合していること
    を示し、AおよびBは置換されていてもよくヘテロ原子
    が含まれていてもよい芳香族炭化水素残基または複素環
    残基を示す)で表わされる基ではない。〕で表わされる
    化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】R1が炭素原子もしくは窒素原子を介する
    基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が置換基を有していてもよいC1-20
    化水素基である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】置換基を有していてもよいC1-20炭化水素
    基におけるC1-20炭化水素基がC1-6アルキル基である
    請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1で示される置換基を有していてもよい
    1-20炭化水素基における置換基が(1)ハロゲン原子、
    (2)ニトロ基、(3)シアノ基、(4)置換されていてもよい
    アミノ基、(5)置換されていてもよいヒドロキシル基ま
    たは(6)式−S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、
    6は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基
    を示す)で表わされる基である請求項3記載の化合物。
  6. 【請求項6】R2が置換基を有していてもよいC1-20
    化水素基である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】置換基を有していてもよいC1-20炭化水素
    基におけるC1-20炭化水素基がC6-14アリール基である
    請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】R2で示される置換基を有していてもよい
    1-20炭化水素基における置換基が(1)置換されていて
    もよいアミノ基、(2)置換されていてもよいヒドロキシ
    ル基、(3)置換されていてもよいカルバモイル基、(4)置
    換されていてもよいカボキシル基、(5)置換されていて
    もよいアルケニル基、(6)アシル基または(7)ニトロ基で
    ある請求項6記載の化合物。
  9. 【請求項9】R3が置換されていてもよい同素環基であ
    る請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】置換されていてもよい同素環基における
    同素環基がC6-14アリール基である請求項9記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】R3で示される置換基を有していてもよ
    い同素環基における置換基が(1)ハロゲン原子、(2)ニト
    ロ基、(3)置換されていてもよいヒドロキシル基または
    (4)式−S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、R6
    は水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示
    す)で表わされる基である請求項9記載の化合物。
  12. 【請求項12】R4で示される置換されていてもよい複
    素環基における複素環基が5〜8員複素環基である請求
    項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】R4で示される置換されていてもよい複
    素環基における複素環基が少なくとも一つの窒素原子を
    有する5〜8員複素環基である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】R4で示されるヘテロ原子を介する基が
    置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよい
    ヒドロキシル基または置換されていてもよいメルカプト
    基である請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】R4で示される置換されていてもよい複
    素環基における置換基が(1)ハロゲン原子、(2)ニトロ
    基、(3)置換されていてもよいヒドロキシル基、(4)式−
    S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、R6は水素原
    子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で表
    わされる基、(5)置換されていてもよいアミノ基または
    (6)C1-10炭化水素基である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】置換されていてもよいアミノ基、置換さ
    れていてもよいヒドロキシル基または置換されていても
    よいメルカプト基における置換基が(1)C1-6アルコキシ
    カルボニルもしくはカルバモイルで置換されていてもよ
    いC1-10炭化水素基、(2)C1-10アシル基または(3)式−
    S(O)t−R6(式中、tは0〜2の整数を、R6は水素原
    子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)で表
    わされる基である請求項14記載の化合物。
  17. 【請求項17】R5が水素原子または置換基を有してい
    てもよいC1-20炭化水素基である請求項1記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】置換基を有していてもよいC1-20炭化水
    素基におけるC1-20炭化水素基がC1-10アルキル基であ
    る請求項17記載の化合物。
  19. 【請求項19】R1がハロゲン又はN−C7-13アラルキ
    ル−N−C1-6アルキルアミノで置換されていてもよい
    1-6アルキル基を、R2が(i)ニトロ、(ii)C1-6アルコ
    キシおよび(iii)C1-6アルカノイルで置換されていても
    よいアミノから選ばれる基で置換されていてもよいC
    6-14アリール基を、R3がモノ−もしくはジ−ハロゲノ
    6-14アリール基を、R4が(1)窒素原子及び酸素原子を
    含有し炭素原子に結合手を有するする5〜6員複素環
    基、(2)(i)C1-6アルコキシカルボニルもしくはカルバ
    モイルを有していてもよいC1-6アルキル、(ii)C1-6
    ルカノイルおよび(iii)C1-6アルキルスルホニルから選
    ばれる基で置換されていてもよいヒドロキシル基、(3)
    式−S(O)t−R6'(式中、tは0〜2の整数を、R6'
    はC1-6アルキル基を示す)で表わされる基または(4)C
    1-6アルカノイルで置換されていてもよいアミノ基を、
    5が水素原子を、nが1をそれぞれ示す請求項1記載
    の化合物。
  20. 【請求項20】3−(N−ベンジル−N−メチルアミノ
    メチル)−4,7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェ
    ニル)−5−(オキサゾール−5−イル)−7−(2−
    フルオロベンジル)−4−オキソチエノ〔2,3−b〕
    ピリジンまたはその塩。
  21. 【請求項21】4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチ
    リルアミノフェニル)−3−(N−ベンジル−N−メチ
    ルアミノメチル)−5−(イソプロポキシ)−7−
    (2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキソチエノ
    〔2,3−b〕ピリジンまたはその塩。
  22. 【請求項22】4,7−ジヒドロ−2−(4−イソブチ
    リルアミノフェニル)−3−(N−ベンジル−N−メチ
    ルアミノメチル)−5−(イソプロピルスルホニルオキ
    シ)−7−(2,6−ジフルオロベンジル)−4−オキ
    ソチエノ〔2,3−b〕ピリジンまたはその塩。
  23. 【請求項23】一般式 【化3】 〔式中、Xは脱離基を、R2,R3,R4,R5およびnは
    請求項1記載のそれらと同意義を、mは0〜6の整数を
    それぞれ示す。〕で表される化合物又はその塩と式
    1'−H (式中、R1'は窒素原子を介する基を示
    す。)で表わされる化合物とを反応させることを特徴と
    する式 【化4】 〔式中の記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化合
    物またはその塩の製造法。
  24. 【請求項24】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有する医薬組成物。
  25. 【請求項25】性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤で
    ある請求項24記載の医薬組成物。
  26. 【請求項26】性ホルモン依存性疾患予防・治療剤であ
    る請求項24記載の医薬組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999009033A1 (en) * 1997-08-13 1999-02-25 Takeda Chemical Industries, Ltd. Thienopyridine derivatives, intermediates thereof, and process for producing the both
JP2002541259A (ja) * 1999-04-08 2002-12-03 アクゾ・ノベル・エヌ・ベー 黄体化ホルモン作動薬として有用な二環式へテロ芳香族化合物
WO2003064429A1 (en) 2002-01-30 2003-08-07 Takeda Chemical Industries, Ltd. Thienopyrimidines, process for preparing the same and use thereof

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JP4854856B2 (ja) * 1999-04-08 2012-01-18 ナームローゼ・フエンノートチヤツプ・オルガノン 黄体化ホルモン作動薬として有用な二環式へテロ芳香族化合物
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