JPH09173671A - 面状ファスナを用いたシートの吊り込み方法 - Google Patents

面状ファスナを用いたシートの吊り込み方法

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JPH09173671A
JPH09173671A JP34905995A JP34905995A JPH09173671A JP H09173671 A JPH09173671 A JP H09173671A JP 34905995 A JP34905995 A JP 34905995A JP 34905995 A JP34905995 A JP 34905995A JP H09173671 A JPH09173671 A JP H09173671A
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昭博 御代田
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秀一 橋口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、確実に面状ファスナの接合
ができて吊り込みを行うことができ、表皮とワディング
と裏打ち材からなる表皮材だけでなく、一枚ものの表皮
材であっても適用でき、汎用性に富んだ面状ファスナを
用いたシートの吊り込み方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る面状ファスナを用いたシ
ートの吊り込み方法は、面状ファスナを用いて、クッシ
ョン材のパターン溝部に配設された面状ファスナと、表
皮材10に設けられた面状ファスナ14とを接合してシ
ートに吊り込みを行う方法である。表皮材に取付ける面
状ファスナ14を、ループを片面に有する繊維からなる
編み物或いは織物で形成し、この面状ファスナ14をル
ープ面が外側を向くように2つ折り又は3つ折り以上に
し、表皮材側からクッション材側へ押圧して、2つ折り
又は3つ折り以上にした面状ファスナ14と、クッショ
ン材側の面状ファスナとを接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面状ファスナを用い
たシートの吊り込み方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からシート表皮の浮き上がり防止
と、デザイン上のため、シートの表皮トリムの吊り込み
を行っている。この吊り込みについては、図13で示す
ように、従来から行われてきたクッション材中にインサ
ートワイヤ(図示せず)を埋設して、一方表皮材100
側に取り付けた吊り袋101中に鋼線102を配置した
ものと接合して、吊り袋101の鋼線102とインサー
トワイヤとをオームクリップやCリング(図示せず)に
よって係合する必要があった。このようなインサートワ
イヤに吊り込む工程では、シートの底面側から作業を行
なう必要があり、また非常に力仕事となって作業効率が
悪いという不都合があった。
【0003】このため、面状ファスナを用いた技術が提
案されている。即ち、座席の吊り込みパターンを溝部と
して形成し、この溝部に面状ファスナを配置して、この
面状ファスナと接合する表皮材側にも面状ファスナを取
付け、表皮材の面状ファスナとクッション材の面状ファ
スナとを接合して、吊り込みパターンを形成していた。
【0004】例えば図8のように、表皮材100と面状
ファスナ110を縫合等により接合する技術が知られて
いる。しかし図8のように、単にファスナ面110をク
ッション材側へ向けて縫合すると、図9で示すように、
組付け時等において、表皮材100の移動により、面状
ファスナ110が移動して裏返しになってしまうことが
ある。つまり、ファスナ面111がクッション材側の面
状ファスナと接合しないことがあり、パターンラインの
よれ、曲がり等が発生してしまい、外観上不都合であっ
た。
【0005】このため、図10で示すような面状ファス
ナ110を表皮材100の裏面全体にラミネートする技
術が提案されているが、吊り込みパターン以外の部分に
も面状ファスナ110を取り付けるために、コストが上
昇してしまうという不都合がある。
【0006】また図11で示すような、テープ状の面状
ファスナ110を、ファスナ面111を外にして円筒状
にして、表皮材100の吊り込みパターン位置に縫合等
する技術も提案されている。しかし図11で示す技術で
は、クッション材側との接合部分が少なく、表皮材10
0とクッション材の係合強度において不都合があり、円
筒状のために表皮材100の浮きが生じ、外観における
うねり等を規制することができないという不都合があっ
た。
【0007】さらに図12で示すような、テープ状の面
状ファスナ110を2カ所のステッチ120で縫合等を
して、図9で示すような面状ファスナのめくれ等を防止
する技術も考えられる。しかしこの技術では、必ずパタ
ーン形状に沿って2本のステッチ120を行なう必要が
生じてしまい、デザイン上の限定があり不都合であっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため面状ファスナ
を用いて吊り込みパターンを形成するときに、確実に面
状ファスナの接合ができること、表皮とワディングと裏
打ち材からなる表皮材だけでなく、一枚ものの表皮材で
あっても適用でき、さらに汎用性に富んだシートの吊り
込み方法が期待されていた。しかもこのとき最も重要な
ことは、コストの上昇を招かないだけでなく、従来の接
合と同様に簡便に行うことができるということである。
【0009】本発明の目的は、確実に面状ファスナの接
合ができて吊り込みを行うことができ、表皮とワディン
グと裏打ち材からなる表皮材だけでなく、一枚ものの表
皮材であっても適用でき、汎用性に富んだ面状ファスナ
を用いたシートの吊り込み方法を提供することにある。
【0010】また本発明の他の目的は、コストの上昇を
招かず、従来の接合と同様に簡便に行うことができる面
状ファスナを用いたシートの吊り込み方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る面状ファス
ナを用いたシートの吊り込み方法は、パターン溝部が形
成されたクッション材と、該クッション材の前記パター
ン溝部に配設された面状ファスナと、前記クッション材
を被覆する表皮材と、該表皮材の所定箇所に設けられ前
記クッション材に配設された面状ファスナと接合される
面状ファスナと、を備え、前記クッション材のパターン
溝部に配設された面状ファスナと、前記表皮材に設けら
れた面状ファスナとを接合してシートに吊り込みを行う
方法であって、前記表皮材に取付ける面状ファスナを、
ループを片面に有する繊維からなる編み物或いは織物で
形成し、該面状ファスナをループ面が外側を向くように
2つ折り又は3つ折り以上にし、表皮材側からクッショ
ン材側へ押圧して、2つ折り又は3つ折り以上にした面
状ファスナと、前記クッション材側の面状ファスナとを
接合してなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】クッション材20は、フレームF
(図5参照)等に支持されて、所定のパターン溝部21
が形成されている。このパターン溝部21には面状ファ
スナ22が、ファスナ面22aを上面にして配設されて
いる。
【0013】上記クッション材20は表皮材10で被覆
されており、表皮材10には上記クッション材20に形
成されたパターン溝部21と整合する位置に、面状ファ
スナ14が配設されている。そして表皮材10に配設さ
れた面状ファスナ14は、クッション材20に配設され
た面状ファスナ22と接合されように、表皮材20の所
定位置に予め位置が決定されている。
【0014】上記面状ファスナ14のループ面14aが
常時外側を向くように、三等分の位置から3つ折りに形
成している。このように、面状ファスナ14を三等分に
して折り曲げ、常にループ面14aが外側に向くように
して、裏打ち材13側で、所定のパターンに沿って表皮
材10と縫合する。
【0015】次に、クッション材20のパターン溝部2
1に配設された面状ファスナ22と、表皮材10に設け
られた面状ファスナ14とを強固に接合する。表皮材1
0側に取り付けた面状ファスナ14のループ面14a
は、常にあらゆる角度でクッション材20側の面状ファ
スナ22と接合でき、しかも表皮材10がクッション材
20の面状ファスナ22と当接するように接合できるの
で、図11のようなダレの発生を防止できて、深く吊り
込むことができる。また図12のような2カ所での接合
が不要であり、一枚物の表皮材10でも対応することが
できる。さらに図10のように表皮材の裏面全体に面状
ファスナを用いることがないので、経済的である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0017】図1乃至図5は本発明に係る一実施例を示
すものであり、図1は座席の斜視図、図2は表皮材に面
状ファスナを取り付けた状態を示す断面図、図3は面状
ファスナの折り方の説明図、図4は表皮材の面状ファス
ナとクッション材の面状ファスナとの接合を示す説明
図、図5は表皮材をクッション材に接合するときの説明
図である。
【0018】シート(座席)Sの着座部S1や背部S2
は、一般にフレームF(図5参照)とクッション材20
と表皮材10とから構成されており、表皮材10は上記
フレームやクッション材20を隠蔽してデザインと外観
を良好とすると共に着座感を高めるものである。そし
て、着座部S1や背部S2は、図1で示すように、表皮
材10の浮き上がり防止と、デザイン上の要請等のた
め、表皮材10の吊り込みを行っている。
【0019】本例のクッション材20は、フレームF等
に支持されて、所定のパターン溝部21が形成されてい
る。このパターン溝部21は、シートSのデザインを考
慮して予め設定される。このパターン溝部21には面状
ファスナ22が、ファスナ面22aを上面にして配設さ
れている。本例のパターン溝部21に配設される面状フ
ァスナ22は、合成樹脂等で構成された長尺ものから構
成され、雄型をしたファスナ面21aが複数条形成され
ており、ファスナ面22aと反対側の面22bにはクッ
ション材20との接合が良好になるように凹凸部22c
となって形成され、クッション材20に固着されてい
る。
【0020】また上記クッション材20は表皮材10で
被覆されている。本例の表皮材10は、図2で示すよう
に、表面材11とワディング材12と裏打ち材13の三
層構造から構成されており、上記クッション材20に形
成されたパターン溝部21と整合する位置には面状ファ
スナ14が配設されている。そして表皮材10に配設さ
れた面状ファスナ14は、クッション材20に配設され
た面状ファスナ22と接合されように、表皮材20の所
定位置に予め位置が決定されている。
【0021】上記表皮材10に取付ける面状ファスナ1
4は、ループを片面(以下「ループ面」という)14a
に有する繊維からなる編み物或いは織物で形成してい
る。そして図3で示すように、本例では面状ファスナ1
4をループ面14aが常時外側を向くように三等分の位
置から3つ折りに形成している。このように、面状ファ
スナ14を三等分にして折り曲げ、常にループ面14a
が外側に向くようにして、裏打ち材13側で、所定のパ
ターンに沿って表皮材10と縫合する。縫合位置はなる
べく折り曲げた面状ファスナ14の中心位置が好ましい
が、面状ファスナ14を折り曲げて形成した左右幅(図
2参照)が狭い場合には、どの位置であっても良い。
【0022】次に、クッション材20のパターン溝部2
1に配設された面状ファスナ22と、表皮材10に設け
られた面状ファスナ14とを接合するが、この接合は図
5で示すように、押圧治具30によって行なう。本例の
押圧治具30は、パターン溝部21の形状に合うように
且つパターン溝部21より若干小さく形成された凸部3
1を備えており、凸部31の先端側は先細りに形成され
ている。この押圧治具30を用いて、クッション材20
を被覆した表皮材10側からクッション材20側へ押圧
する。これにより図4で示すように、表皮材10側の面
状ファスナ14と、クッション材20側の面状ファスナ
22とが強固に接合する。
【0023】以上のように構成されているので、表皮材
10側に取り付けた面状ファスナ14のループ面14a
は、常にあらゆる角度でクッション材20側の面状ファ
スナ22と接合でき、しかも表皮材10がクッション材
20の面状ファスナ22と当接するように接合できるの
で、図11のようなダレの発生を防止できて、深く吊り
込むことができる。また図12のような2カ所での接合
が不要であり、一枚物の表皮材10でも対応することが
できる。さらに図10のように表皮材の裏面全体に面状
ファスナを用いることがないので、経済的である。
【0024】図6及び図7は他の実施例を示すもので、
図6は表皮材10に面状ファスナを取り付けた状態を示
す断面図、図7は図6の実施例に係る面状ファスナの折
り方の説明図である。前記実施例では、表皮材10側に
配設する面状ファスナ14を三つ折りにした例を示した
が、本例では二つ折りにした例を示すものである。本例
では二つ折りにして、表皮材10との縫合位置を二つ折
りの端部側で縫合している。他の構成自体は前記した実
施例と同様である。
【0025】上記各実施例では、表皮材10として三層
構造のものを用いた例を示したが、表皮材10として
は、一層の一枚ものであっても、適用でき、また所定位
置に縫合部(二つ以上の種類の表皮材10の合わせ部)
があっても適用できるものである。したがって各種の表
皮材に対応できると共に、従来の面状ファスナを用いた
吊り込みのための装置を、そのまま利用できるので、非
常に経済的であり、その実用的価値は絶大である。
【0026】
【発明の効果】本発明では、上述のように、表皮材に取
付ける面状ファスナを、ループを片面に有する繊維から
なる編み物或いは織物で形成し、この面状ファスナをル
ープ面が外側を向くように2つ折り又は3つ折り以上に
し、表皮材側からクッション材側へ押圧して、2つ折り
又は3つ折り以上にした面状ファスナと、クッション材
側の面状ファスナとを接合してなる構成としているため
に、面状ファスナを用いて吊り込みパターンを形成する
ときに、表皮材をクッション材に被覆するときにどのよ
うな状態となっても表皮材側の面状ファスナであるルー
プ面が、常にクッション材側の面状ファスナと向き合っ
た状態となり、確実に面状ファスナの接合ができる。
【0027】また表皮とワディングと裏打ち材からなる
表皮材だけでなく、一枚ものの表皮材であっても適用で
き、コストの上昇を招かないだけでなく、従来の接合と
同様に簡便に行うことができ、汎用性に富んだシートの
吊り込み方法とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座席の斜視図である。
【図2】表皮材に面状ファスナを取り付けた状態を示す
断面図である。
【図3】面状ファスナの折り方の説明図である。
【図4】表皮材の面状ファスナとクッション材の面状フ
ァスナとの接合を示す説明図である。
【図5】表皮材をクッション材に接合するときの説明図
である。
【図6】他の実施例を示す表皮材に面状ファスナを取り
付けた状態を示す断面図である。
【図7】図6の実施例に係る面状ファスナの折り方の説
明図である。
【図8】従来例の表皮材に面状ファスナを取り付けた状
態を示す断面図である。
【図9】面状ファスナを利用した従来例を示す部分断面
図である。
【図10】従来例を示す断面説明図である。
【図11】従来例を示す断面説明図である。
【図12】従来例を示す断面説明図である。
【図13】従来例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10 表皮材 11 表面材 12 ワディング材 13 裏打ち材 14 面状ファスナ 14a ループ面 20 クッション材 21 パターン溝部 22 面状ファスナ 22a ファスナ面 F フレーム S シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターン溝部が形成されたクッション材
    と、該クッション材の前記パターン溝部に配設された面
    状ファスナと、前記クッション材を被覆する表皮材と、
    該表皮材の所定箇所に設けられ前記クッション材に配設
    された面状ファスナと接合される面状ファスナと、を備
    え、前記クッション材のパターン溝部に配設された面状
    ファスナと、前記表皮材に設けられた面状ファスナとを
    接合してシートに吊り込みを行う方法であって、前記表
    皮材に取付ける面状ファスナを、ループを片面に有する
    繊維からなる編み物或いは織物で形成し、該面状ファス
    ナをループ面が外側を向くように2つ折り又は3つ折り
    以上にし、表皮材側からクッション材側へ押圧して、2
    つ折り又は3つ折り以上にした面状ファスナと、前記ク
    ッション材側の面状ファスナとを接合してなることを特
    徴とする面状ファスナを用いたシートの吊り込み方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101331036B1 (ko) * 2012-11-06 2013-11-19 (주)현대공업 파스너테이프 재봉선 비노출식 자동차 좌석 완충물 제조방법 및 그 제조방법에 의하여 제조된 자동차 좌석 완충물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101331036B1 (ko) * 2012-11-06 2013-11-19 (주)현대공업 파스너테이프 재봉선 비노출식 자동차 좌석 완충물 제조방법 및 그 제조방법에 의하여 제조된 자동차 좌석 완충물

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